JP2001507305A - 常用及びスプリングブレーキシリンダ - Google Patents

常用及びスプリングブレーキシリンダ

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JP2001507305A JP52738198A JP52738198A JP2001507305A JP 2001507305 A JP2001507305 A JP 2001507305A JP 52738198 A JP52738198 A JP 52738198A JP 52738198 A JP52738198 A JP 52738198A JP 2001507305 A JP2001507305 A JP 2001507305A
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ジャン−ルイ ブルゲイ
ダミアン ボーボア
クローディノ ゴンサルヴェス
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サブ ワブコ ソシエテ アノニム
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Abstract

(57)【要約】 常用及びスプリングブレーキ結合型シリンダが遊び調整手段によってブレーキ結合部に接続できる常用ブレーキピストンロッドを備えている。上記シリンダは、ピストン11を備えた常用及びスプリングブレーキシリンダ2の解除ピストン26,50と、遊び調整器60を備えたピストンロッド12とが組み合わされ、且つスプリングピストン26と環状ベース37との間で回転する少なくとも分割取り付け手段を備え、該取り付け手段は、例えばピン55であり、該ピン50は環状ベース37に備えられた軸方向の通孔56と、スプリングピストン26に備えたれた結合有底孔57を同時に通過している。本発明は、常用ブレーキシリンダに使用するスプリングシリンダとの組み合わせに適用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 常用及びスプリングブレーキシリンダ この発明は、組合わされた、常用及びスプリングブレーキシリンダに関し、該 シリンダの常用ブレーキシリンダピストンロッドは、少なくとも一部分が前記ピ ストンロッド内に収納された遊び調節器を通じてブレーキ連結部に接続されるよ うに構成されている。前記ロッドの、常用ブレーキピストンから遠い方の自由端 は、スプリングブレーキピストンロッドによって作動されるよう構成され、該ス プリングブレーキピストンロッドは、回り止め又は回り止めから解放できる可逆 ねじジを有する連結部材によって前記スプリングブレーキピストンに連結されて いる。 フランス−A−2,492,330号は、加圧流体・スプリングブレーキシリ ンダを開示し、該スプリングシリンダは、流体圧によって作動される常用ブレー キピストンおよび解除流体圧力によって解除状態に保持され、そしてスプリング の反力のすべてまたは一部を、遊び調節器の下流の常用ブレーキピストンロッド に伝達できるスプリングブレーキピストンを備えているスプリングブレーキシリ ンダを開示している。 一つ以上のスプリングが使用され、調節可能な流体常 用ブレーキおよび調節できないパーキングもしくは固定化ブレーキとして作動す るこのような組合わせブレーキシリンダは、スプリングブレーキに、常用ブレー キ連結部遊び調節器を利用できるという利点、およびスプリングブレーキを、活 性化ロッキング手段に作用するハンドルを用いて、解除状態(スプリングブレー キがすでにそのブレーキング状態にある場合)に、すなわち不作動状態に手動で 設定できるという利点を有している。他の実施態態様で(フランス−A−2、3 66、967号)、このロッキング手段は、スプリングブレーキを不作動状態に 自動的に維持し(一般にホイールの不動と滑りをもたらす常用ブレーキとスプリ ングブレーキの重複を起こす危険を除く)、そしてスプリングブレーキの解除に 向かっているときのみスプリングブレーキを活性化することができ、とりわけ鉄 道ブレーキングの場合、運転者が気付かずにスプリングブレーキが故意ではなし に起動するのを避けるため、例えば常用ブレーキのブレーキング圧力を用いて達 成されるすぐに作動する状態にスプリングブレーキを戻すことを目的としている 。 このような組合わせブレーキシリンダの一つの欠点は、その機械が複雑なこと 、したがってそのコストにあることは明らかである。この二つのマイナスの結果 は、以下 の事実により一層悪化する。即ち与えられた常用ブレーキの穴径に対して、異な る反力を有するスプリングが、以下の理由により必要になる。パーキングブレー キが例えば車軸の一つまたはいくつものブレーキディスクにかかるかどうか、お よび固定化ブレーキの場合、ブレーキングに対し採用される最大付着力より高い 停止時のホイール・レール付着力を実施できるかどうかによって、パーキングブ レーキング力または固定化ブレーキング力の機能として、どうしても、異なる反 力のスプリングが必要になる。 スプリングブレーキシリンダのスプリングシステムは、コンパクトさとコスト の理由のため、スプリングブレーキが完全に解除されたときほとんど接触するよ うに設計されたいくつもの巻数の単一のコイルスプリングによって一般に構成さ れている。このようにスプリングが単一の実施態様の結果として、弾性反力を有 意に変えたい場合、一般に、スプリングのパッキングワッシャを変更するだけで なく、コイルスプリングの円筒形ワイヤの直径を変える必要があり、スプリング ブレーキシリンダの異なる実施態様を得るためのコストが著しく増大する。 さらに、ブレーキング圧力および/またはブレーキング圧力として働く圧力( 例えば、圧力低下システムによ る一般的なブレーキ作動圧力)を用いて、スプリングブレーキの解除を保証し、 常用ブレーキと固定化ブレーキの力が重複するのを防止する上記の場合、空気ブ レーキ解除の断面積は、常用ブレーキの断面積と比べて増やさなければならない ことが多く、”スプリング+常用”型の組合わせブレーキシリンダーの装置は複 雑になる。 したがって、100より少ないことが多い比較的少ない製造工程で通常製造さ れる圧縮空気を用いる、鉄道のブレーキングにとりわけ用いられる上記タイプの スプリングブレーキに於いては、スプリングとスプリングブレーキピストン部分 の力を多様化し増大することが要望される。 上記の目的を達成するために、本発明に従うブレーキシリンダは、 常用ブレーキシリンダ、 常用ブレーキシリンダ内に備えられかつ常用ブレーキピストンロッドと一体の 常用ブレーキピストン、 常用ブレーキシリンダーに同軸で取り付けられたスプリングブレーキシリンダ 、 前記スプリングブレーキシリンダ内で、前記ブレーキピストンロッドに取り付 けられて、前記ロッドにスプリングブレーキのブレーキング力を伝達するスプリ ングブ レーキ環状ピストン、 前記スプリングブレーキピストンと、同軸で組み合わされた前記常用ブレーキ シリンダおよび前記スプリングブレーキシリンダで形成された組立体と一体の取 り付け面との間で、前記常用ブレーキピストンのまわりに配置された複数のスプ リング、 を含んでなるブレーキシリンダである。 遊び調節部材が前記常用ブレーキピストンロッドとブレーキ連結ヘッドとの間 に取り付けられている。スプリングブレーキピストンは、回り止め又は回り止め から解除することができる可逆ねじ付き連結部材を通じて、前記常用ブレーキピ ストンロッドに、軸方向に連結されている。これらのスプリングに対する取り付 け面は、前記常用ブレーキシリンダと前記スプリングブレーキシリンダとの間で 、その周囲によって介挿されかつ回転しないようにキー止めされている環状ベー ス上に設けられている。 他の実施態様では、これらのスプリングは、軸方向に延びるコイルスプリング であり、前記複数のスプリングは各々、例えば、前記スプリングブレーキピスト ンに形成されているかまたは中央取り付け部のまわりのほぼ円筒形の空洞内に、 少なくとも一方の末端が配置されてい る。 スプリングブレーキピストンに形成された空洞は、スプリングブレーキピスト ンの軸線に対して、同心で分布し、かつ前記スプリングブレーキピストンの周囲 の円の上に均等に分布している。 複数のコイルスプリングの少なくとも一部は、主コイルスプリングで構成され 、その主コイルスプリングの内側の円筒形空間内には、補助コイルスプリングが 収納されている。 スプリングブレーキピストンはN個の空洞を有し、そしてP個のスプリングが (但しP≦N)、一つずつ、前記空洞のベースと前記取り付け面との間のスプリ ングブレーキピストンの空洞内に、スプリングの軸方向に生成する力が、常用ブ レーキピストンロッドの軸線にそって実質的に導かれるような配置で取り付けら れている。 スプリングブレーキと常用プレーキのピストンの与えられた直径に対し、組合 わせシリンダは、以下のモジュール軸方向組立体で構成されていてもよい。すな わち ピストンおよび遊び調節器が取り付けられたピストンロッドを有する常用ブレ ーキシリンダ; 一方の側にスプリングブレーキシリンダのスプリングがあり、反対の側に常用 ブレーキピストンの復帰スプリ ングがあり、そして常用ブレーキピストンロッドが貫通している環状ベース; そのベースを常用ブレーキピストンロッドが貫通し、スプリングブレーキピス トンロッドで囲まれるスプリングブレーキシリンダであって、中空部内に於いて 、前記スプリングブレーキピストンの一方の側に作用するスプリングブレーキ解 除流体に対し環状にシールされ、かつその反対側では、二つの環状シーリング領 域の間の利用可能な環状空間に、一つのコイルスプリングまたは複数の同心コイ ルスプリングの少なくとも一方の末端部分を受け入れるほぼ円筒形の偶数個の空 洞を有する標準スプリングブレーキピストンを備え、これらの空洞は形態と大き さが実質的に同じであり、そしてスプリングブレーキピストンの軸線に対して、 均等にかつ同心で分布されている、スプリングブレーキシリンダ; 前記円筒形の空洞の直径より、外径がわずかに小さい偶数個の主コイルスプリ ングであって、この偶数は空洞の数に等しいか空洞の数より小さく、前記コイル スプリングが一つずつ、そのほぼ環状の平坦末端によって、前記空洞のうちの一 つのベースと、前記環状ベース上に設けられた対応する取り付け部との間に介挿 され、そして少なくとも一つの横方向の取り付け部によって境界が設 定されるコイルスプリング; 前記スプリングブレーキピストンと環状ベースとの間の回転を防止するための 少なくとも一つキー止め手段であって、例えばスプリングブレーキピストンの空 洞を環状ベースの対応する取り付け部位に対し、キー止めするための、環状ベー スに設けられた軸方向通孔とスプリングブレーキピストンに設けられた接合有底 孔とに挿入されたピン; 上記構成のモジュール軸方向組立体によれば、他の残りの部品はすべて同一の ままで、空洞の底部と環状ベース上の部位との間に介挿された複数個の主コイル スプリングを単に変えるだけで、スプリングブレーキピストンに対する反力を変 えることができる。 鉄道のスプリングブレーキで実用上標準的なスプリングを使用し、偶数個のス プリングを変えることによってある範囲のばね力を得ることによって、一連の利 点を得ることができる。第一に、スプリングに対し利用可能な環状空間内に、単 一のコイルスプリングを使用しなければならない場合より明らかに多くのスプリ ングを収納できるので、スプリングブレーキに対して可能な最大反力が増大する 。 また、偶数個の主コイルスプリングは、その内側に補 助コイルスプリングが収納され、そして、対応する取り付け部位の間に挿入され ていることに注目すべきであり、これは、これらスプリングのスプリングブレー キピストンに対する全反力を、スプリングブレーキピストンの行程の関数として 変えるとともに、この反力を補助的に変えることを目的とするものである。その 内部空間は、補助コイルスプリングを事実上完全に自由に収納する。この補助コ イルスプリングは、主コイルスプリングより弾性が高く、その結果反力は低いが その反力がブレーキ解除曲線の関数として、余り速く降下することはない。第三 のコイルスプリングを補助コイルスプリングの内側に備えることに(組立体の効 率と、複雑さおよびコストとを考慮した場合を除いて)不利なことがなにも起こ ることがないことは明らかである。 規則的な間隔をおいて設けたいくつもの主コイルスプリングを使用する構造体 によって得られる利点のうち、スプリングの解除中または圧縮中にスプリングブ レーキピストンに加わるねじり力が除かれることは注目すべきであり、このねじ り力が除去されると、スプリングブレーキピストンの角度キーめが容易になる。 しかし、最も顕著な利点は、一層大量に生産されている標準のコイルスプリング を、現在、特別に厳密かつ正確に校正するこ とができることにあることは明らかである。現在、このように校正されたスプリ ングはすべて、その無負荷状態で実用上同じ長さであり、そして、圧縮状態では 、厳密に限定された変化の範囲内の実用上同じ反力を提供する。格付けを変える ために、スプリングと、スプリングブレーキピストン上のその支持体との間およ び/または環状当接ベース上に調節ワッシャを入れる必要はもはやない。供給部 材と取付のコストの全バランスは明らかに有利であり、いくつもの標準のコイル スプリング(提案された実施例ではシリンダー当り10個まで)は、高温下で巻 いてきわめて注意深く焼入れを行わねばならない一個の大型コイルスプリングよ りコストが低い。その他の利点は、連続して注意深く制御されて生産されたいく つものスプリングは、同じばね力に対して、単一のスプリングより破壊する恐れ が少ないことにある。その上に、ピストン上に分布している一連のスプリングの うちの一つが万一、破壊しても、スプリングブレーキの固定化力が、単一のスプ リングの場合のように、完全に消失することはない。 この発明のその他の実施態様で、標準のスプリングブレーキピストンの直径よ り明らかに大きいピストンのシーリング直径に対して、常用ブレーキシリンダ、 環状ベ ース、スプリングブレーキシリンダおよびそのピストンは、明らかにより大きな シーリング直径に適合しているが、スプリングブレーキピストンには、偶数個の 標準の円筒形空洞が設けられており、その数は、標準のスプリングブレーキピス トンに設けられた空洞の偶数より大きく、対応する取り付け部位は環状ベース上 に設けられ、そして主コイルスプリングと任意に補助標準コイルスプリングが、 任意の数で、一つずつ、一つの空洞のベースと環状ベース上の対応する取り付け 部位との間に介挿されている。 この発明のさらに別の実施態様で、スプリングブレーキの解除状態において、 スプリングブレーキピストンは、スプリングブレーキピストンロッドに対して生 成する反力の芯出しを改善するため、常用ブレーキピストンと環状取り付けベー ス上のコイルスプリングの取り付け部位との間に含まれる軸方向領域内の少なく とも一部を、スプリングブレーキピストンロッドの可逆ねじにねじ止めされてい る。 この発明の有利な実施態様で、標準のスプリングブレーキピストンはスプリン グを受け入れる10個の円筒形空洞を有し、環状ベースは、少なくとも一つの横 方向の当接で境界が設定されている10個の対応する取り付け 部位を有し、コイルスプリングは、10個もしくは5個の標準コイルスプリング が均一に分布して配置されるか、または2個、4個、6個もしくは8個の標準コ イルスプリングがスプリングブレーキピストンの軸線または中心を通過する平面 に対して対称に、そして実際には二つの直交平面に対して対称に分布している。 この発明の組合わせブレーキシリンダは、追加の環状ブレーキ解除ピストンを 取り付けられた補助スプリングブレーキ解除シリンダを備えていてもよく、その 追加の環状ブレーキ解除ピストンのブレーキ解除ピストンロッドは、シールされ た状態でかつ環状スリーブの形態で、前記スプリングブレーキシリンダのベース と前記スプリングブレーキピストンロッドとの間に移動可能に収納され、前記補 助ブレーキ解除ピストンに作用するブレーキ解除圧力の作用によって、環状主ス プリングブレーキピストンと環状当接している。前記補助ブレーキ解除シリンダ は、その周囲に、ねじ付の軸方向組立孔を有していてもよく、一方、前記スプリ ングブレーキシリンダと前記常用ブレーキシリンダは、その周囲に、前記ねじ付 の軸方向組立孔に対応する軸方向通孔を有し、そしてこれらの孔の一つずつに、 前記三つのシリンダの軸方向組立ねじが取り付けられて前記ねじ付組立孔の一つ にねじ止 めされ、その外端側で常用ブレーキシリンダの前記軸方向通孔の外面の周囲に当 接している。 ブレーキシリンダのばね反力を調節するこの発明の方法は、1個以上のスプリ ングを受け入れる実質的に円筒形の空洞を標準としてN個有する標準スプリング ブレーキピストンを採用し、そして、前記空洞のP個の中に(但しP≦N)、標 準のコイルスプリングが、前記空洞の底部と、ブレーキシリンダ組立体と一体の 取り付け面との間に圧縮されて配置され、前記コイルスプリングは、これらのス プリングが生成した反力が前記常用ブレーキピストンロッドの軸線に実質的にそ って作用するように配置され、望ましい常用反力に最も近い反力を提供するよう に、P個のスプリングが選択される。 この発明の調節方法では、前記スプリングの少なくとも一部の代わりに、内側 の空間に補助コイルスプリングを収納した主コイルスプリングを使用するか、あ るいは、スプリングブレーキピストンの軸線に対し対称に配置された複数対のス プリングの代わりに、与えられた圧縮行程に対し対称に配置された他の対のスプ リングに対し対称に配置された一対のスプリングとは異なる反力を有する二つの 標準スプリングを用いて、スプリングブレーキに利用できる反力の範囲をさらに 増大させる。 この発明の他の目的、利点および特徴は、この発明を限定しない実施例として 提供されるこの発明のいくつもの実施態様について下記図面を参照して行う以下 の説明によって、一層明らかになるであろう。 図1は、この発明の常用及びスプリングブレーキシリンダのシリンダ軸線にそ った縦断面図であり、図面の上部1/2と下部1/2は特定の詳細図を示すため の異なる断面の図である。 図2a〜2dは、スプリングブレーキピストンの周囲円周に分布した10、8 、6および5個のスプリングを採用する配置構成をそれぞれ有する、図1に示す ブレーキシリンダのスプリングブレーキピストンの図1のII−II線に沿う縮尺部 分概略正面断面図である。 図1を見れば、鉄道の制動を目的とする常用及びスプリングブレーキシリンダ 1が、同軸にいくつものシリンダが組み合わされた一つの積層体で構成されてい ることが分かる。これらのシリンダは、それぞれ、主スプリングを有する常用ブ レーキシリンダ3および補助スプリングを有する常用ブレーキシリンダ4であり 、これらシリンダは各々、全体の形態が底の閉じ(常用ブレーキシリンダ2)ま たは中央開口のカップ形の単一のワンピース鋳物の形態で設置されている。これ らシリンダは各々、 ピストンを受け入れる、直径が同じ中空部2b、3b、4bを有し、かつこれら ピストンの外側リップ形ニューマティックシールは、標準化して供給するため同 一であることが有利である。 図1に示す断面図の上半分部に示されているように、3個のシリンダがリング ボルト5によって軸方向に組み合わされており、これらのボルトは各々、常用シ リンダ2の周囲部分に設けられた軸方向通孔6、主スプリングシリンダ3の周囲 に設けられた軸方向通孔7を貫通し、そして補助スプリングシリン4の周囲部分 に設けられたねじ孔8にねじ止めされている。このようにボルト5は、これら三 つのシリンダ2、3、4を軸方向に組み合わせており、これらシリンダは、通孔 6の周囲に延びるボルトヘッドとねじ穴8との間に締着されている。 常用ブレーキシリンダ2の本体は、ブレーキ連結部への接続(例えばディスク ブレーキキャリパーを操作するレバーへの接続)を行うための二つのスリーブ付 き10(このうち一つだけが図面の下部1/2に見られる)と、圧縮空気の供給 と放出を行うねじ付きコネクター9とを有している。常用ブレーキシリンダ2は 常用ピストン11を備え、該常用ピストン11は中央突出部11’を有し、かつ シリンダ2の内壁に整合する形態を有する。中 央突出部11’によって、常用ピストンロッド12を、スリーブ付き穴10まで 正確に進めることができ、その結果、突出部11’は、常用ブレーキピストンの リ復帰スプリング14を、前記スプリングブレーキピストンロッドの可逆ねじに 対してずらすことによって、長さが大きい遊び調節ねじ軸13を収納できる。 遊びを取るためのねじ軸13が、軸線12aを有するピストンロッド12と共 軸で備えられ該ねじ軸は周囲に可逆ねじ15を有し、そのねじには、公知の方式 が、参照番号16で示す遊び調節器がねじ止めされている。なお、ここではこの 調節器については詳細には述べない。実際に、遊び調節器16は、常用ブレーキ ピストンロッド12とねじ軸13の間に機械的に介在して、前記可逆ねじによっ て遊びを取り、そして、それ自体、手動で解除できるクローカップリング17に よって、ブレーキ連結部へ接続するための二つのスリーブ付き19(そのうち一 つだけが図1の下側1/2の図に見られる)を有するブレーキ連結ヘッド18( ハンマーヘッド)にしっかり当接している。手動調節ヘッド20は、スプリング ワッシャ21を用いる軸方向スプリングによって、クローカップリング17のブ ロッキング位置へ押し戻されるが、中空六角キーをヘッド20上に導入し、該ヘ ッド20に、 クローカップリング17に対する力を加えることによって、例えばブレーキライ ニングもしくはブレーキパッドを変える前後に、遊びを手動で調節するため、前 記カップリングのロックを外し、ねじ軸13を手動で回転させて遊びを取ること ができる。 常用ブレーキピストンロッド12は、ねじ22を用いる工場調節方式で、針状 軸受または類似の支持手段24を介在させて、接合クラウン23に連結され、そ してスプリング−ブレーキピストンロッド25は、可逆ねじ27、例えば図に示 すような断面が不等辺四角形のねじによって、スプリングブレーキピストン26 に連結されている。可逆ねじ27から離れた位置にあって、針状軸受け支持手段 24を保持する末端に、断面が、一方の側に切り立った端縁を有し、他方の側に ゆるやかな傾斜を有する軸方向リブ28が形成されている。これらのリブ28は 、ラチェット手段30の急傾斜の歯29と協働し、該ラチェット手段は案内穴3 1内のリ復帰スプリング30’によって圧迫されてリブ28と接触している。リ ブ28によって歯29に加えられる接線推力がかなり存在していても、図1に破 線で示す揺動レバー33を用いて、中央プルロッド32に、てこ作用を加えるこ とによってラチェット手段30を、スプリング30’の力に抗して、 手動で引っ込めることができる。特定の用途では、プルロッド32を、例えばフ ランス特許第2,366,967号に記載されている方式で、空気圧または油圧 のピストンに連結して、ラチェット30を操作できる。 図1に、遊びを取るためのねじ軸13が、常用ブレーキピストンロッド12内 に完全に引き込まれた状態で示されているが、ブレーキライニングと摩擦通路の 磨耗が徐々に進行した結果、ブレーキ連結部の遊びが顕著に増大すると、ねじ軸 13は、一連のロッキング解除によって、可逆ねじを有する遊び調節器16に対 して外側へ、換言すれば図1の左方へ移動し、次いでロッキングが起こるライン 16a,16bで作動が進行する。スプリングシステム24、25、29、30 およびすべての遊び調節部材13、16に水と塵埃が進入する事のないようなシ ーリングを保証するため、弾性材料製の弾性波形のブーツすなわちベロー34が 、ブレーキ連結ヘッド18のシーリング溝を有する内側クラウン35とシーリン グ前面36との間に介挿されている。シーリング前面36は、スプリングブレー キピストンロッド25の外端部を囲んで補助スプリングブレーキシリンダ4の外 側に設けられている。波形ブーツ34は、クランピングリングによって、クラウ ン35上に、かつリングねじによって、前面 36の所定の位置にしっかり保持されている。遊びを取るためのねじ軸13がそ の最大外側位置まで移動したとき、ブーツ34の波部分は、常用ブレーキピスト ンロッド12とスプリングブレーキピストン26との間の遊び調節器と回転式ラ チェット連結システムを含んでなる組立体の適正なシーリングの保持を保証し続 けるため広げられる。 常用ブレーキシリンダ2と主スプリングブレーキシリンダ3は、これらのスプ リングに当接する環状の隔壁すなわちベース37によって分離されている。ベー ス37は、例えば、軸方向に締着保持されて、シリンダ2,3の二つの本体の間 で回転しないようにロックされ、そして常用ブレーキシリンダのブリージングチ ャンバ38をスプリングブレーキシリンダのブリージングチャンバ39から隔離 している。これら二つのブリージングチャンバ38、39は、横方向通路40( 常用ブレーキシリンダ2に対して回転しないように環状ベース37をキー止めす る部分40aに設けられている)によって相互に接続され、かつフィルター41 を通じて大気に接続されている。常用ブレーキピストンロッド12は、常用ブレ ーキピストン11の中央突出部分11’と同じ方向に突出する中央部分37aを 有する環状ベース37を貫通してい る。ブリージングチャンバ38内で、常用ブレーキピストンの復帰スプリング1 4が、中央部分37aに当接しており、一方、ブリージングチャンバ39内で針 状軸受け手段24’がスプリングブレーキピストンロッド25と上記突出部37 aとの間に介挿されている。 スプリングブレーキピストン26は、ここで、主スプリングブレーキピストン の機能を実行していて、シールされた方式で収納され、内空部3a内を軸方向に 移動することができ、そしてスプリングブレーキピストン26は、環状リップ形 シール3aを通じて内空部3aと協働する。ここでスプリングブレーキピストン 26の内部シーリングはリップ形シール4によって行なわれ、このシール4は、 スプリングブレーキ補助シリンダ4と一体のスリーブ44の円筒形外面と接触し てシールされた方式で移動するO−リングシール42aで補助され、該補助シリ ンダ4の内空部は、軸方向リブ28が設けられている領域のスプリングブレーキ ピストン25を案内している。 主スプリングブレーキピストン26は、内部シール42,42aを越えて、中 央軸方向環状延出部45を有し、この延出部45には、スプリングブレーキピス トンロッド25の外側可逆ねじ27と協働する内側可逆ねじが設 けられている。主スプリングブレーキシリンダ3は、シリンダベースを形成する 内側隔壁46を収納し、かつ中央通路の領域に、環状リップ形シール47が設置 され、該環状リップ形シール47はスプリングブレーキを解除するための補助ピ ストン50と一体のスリーブ49の外側円筒面48と協働する。内側隔壁46と スプリングブレーキピストン26との間に、スプリングブレーキを解除するため の主チャンバ51が形成され、このチャンバは、コネクタ52を通じて圧縮空気 の供給源に接続され、その圧縮空気は、スプリングブレーキを解除し、スプリン グブレーキピストンの面26aに対し、スプリングブレーキピストンの反対側の 面26bに当接している一連のスプリング53に抗して作用する。 提案される実施態様において、10個設けられているスプリング53を、参照 番号53a、53b・・・53i、53jで示し、これらを一様に分布させるか (図2aと2dに示すように)またはピストンの中心または軸線を通過する平面 に対して対称に分布させる。この場合、主スプリングブレーキピストン26は、 その面26bに偶数の空洞54を有し、そして好ましい実施態様で、ほぼ円筒形 でかつコイルスプリング53の末端部分を収納するよう構成された10個の空洞 54を有している。そ のコイルスプリング53は、各々、内側に、外径がコイルスプリング53の内径 より小さくかつ任意にスプリング53に対して逆のピッチと異なる無負荷長を有 する追加のコイルスプリング(図1の下方1/2に示す内側スプリング53’参 照)を備えていてもよい。これらの空洞54はすべて、その直径と長さが実質的 に同じなので(回転しないようにキー止めするための穴があるためにわずかな差 が存在することがある)、これら空洞は、延長部45と、外側リップ形シール2 aのハウジングとの間の利用できる空間に、スプリングブレーキピストンの軸線 に対し、一様にかつ同心で分布している。 主スプリングブレーキシリンダ26は、隔壁37に対し、したがって組み合わ されたブレーキシリンダの組立本体1に対して回転しないように、環状ベース3 7に設けられた軸方向通孔56を貫通して、主スプリングブレーキピストン26 に設けられた有底穴57に収納された少なくとも一つのピン55によってキー止 めされている。回転をしないようにするためのキー止めは、このようなピンを1 個しか図示していないが、いくつものピン55によって行うことが好ましく、コ イルスプリング55がピストン26に対して回転運動を全く行わないときでも必 要である。というのは、ラチェット30の歯29によ って回転しないようにロックされているスプリングブレーキピストンロッド25 の可逆ねじ27が、スリーブ45のねじに対してかなりの反動回転モーメントを 行使するからである。 これら主コイルスプリング53は各々、空洞54のベース58と、環状ベース 37に設けられた対応する取り付け部位59との間に嵌め込まれかつ少なくとも 一つの横方向の取り付け部60によって範囲が限定される。したがって各スプリ ングは、スプリングブレーキピストン26の軸線に対して自動的に、一様にかつ 同心で分布される。主コイルスプリング内に収納されている補助コイルスプリン グ53’は、主コイルスプリング内に自由に取り付けることができるが、補助コ イルスプリング53’とこれを囲む主コイルスブリング53が接触するのを避け るため、高さが限定されている中央取り付け部58aを、空洞54のベース58 上にかつ取り付け59それぞれに設けることが好ましい。一つの単独コイルスプ リングを採用する一つのスプリングブレーキシリンダによる解決策では、一般に 補助コイルスプリングを主スプリング内に収納できないことが分かるであろう。 補助スプリングブレーキシリンダ4は、スプリングブレーキを解除する補助シ リンダとして働くが、内部穴3 1内に、手動でスプリングブレーキを解除するラチェット34を保持し、シール された方式で、内側穴46内の補助ブレーキ解除ピストン50を案内する。また ピストン50は、O−リングシール61を採用する二つのシーリング手段(また は断面が正方形または長方形の二つのシーリング手段)を用いて、スリーブ44 の外側円筒面を、シールされた方式で案内される。したがって、補助ブレーキ解 除ピストン50と補助シリンダー4の前方壁との間に、補助ブレーキ解除チャン バー62が、環状形で形成されしかも主ブレーキ解除チャンバー51と同じ断面 形状を有し、かつコネクター63によって、ブレーキ解除圧縮空気の供給源に連 結されている。補助ブレーキ解除シリンダを使用せずにすますことが可能である ことは、明らかである。この場合、図に示す主スプリングブレーキシリンダ3を 、補助ブレーキ解除ピストン50にそって削除して、補助シリンダ4を主シリン ダ3の代わりに用い、スリーブ44の長さを適切に小さくする。このような単純 化は、主ブレーキ解除チャンバ51内で利用できる圧力が、図1の上部1/2に 示すようにスプリング53、53’を完全に圧縮させるのに十分な圧力である場 合には可能である。 図2a〜2dに示すように、同心にまたは対称に分布 させたいくつものスプリングを有する一つの主ピストン26によるこの発明の解 決策によって、他種類の組合わせが可能になる。 図2aに示す構成では、10個の空洞54すべてにコイルスプリング53が一 つずつ備えられ、ブレーキスプリングに対して最大の反力が得られる。図2bに 示す構成では、向かい合った二つの空洞54中のスプリング53が取り外されて 、ピストン26の中心を通過する平面に対して対称の8個のスプリングを有する 構成が得られる。図2cに示す構成では、6個のスプリングがシリンダの中心を 通過する平面に対して対称に配置されている。上記構成を逆にすることによって 、換言すれば、6個のスプリングを取り外して、図2cでは空になっている空洞 54に4個のスプリングを挿入すると、わずか4個のスプリングを有する構成が 得られ、これはピストン26の軸線を通過する平面に対し完全に対称の構成であ る。図2dには、一つの空の空洞54に続いて一つのスプリング53を嵌め込ん だ一つの空洞54を設けて一様に分布させた、5個のスプリングを用いる解決策 を示してある。また、直径方向に対面した二つのスプリングだけを挿入してもよ い。組立てを行う時点で、簡単に選択することによって、2〜10個のスプリン グの範囲内(2、 4、5、6、8、10個のスプリング)の力を有し、かつブレーキ解除力の力を 一つの解除ピストンまたは二つの解除ピストン26、50を用いて調節できるス プリングブレーキを達成できる。またスプリングの力を調整するため、対称のス プリングの対のいくつかに、補助内部スプリング53’を設けてもよい。 より一般的な構成では、コイルスプリング53によって得られる反力がピスト ンロッド12の軸線12aを実質的に通過することを保証するためには、スプリ ングを二つの直交平面(図2cにHとH’の記号を付けた平面)に対して対称に 配置すれば十分であることが分かるであろう。6個、12個または15個の空洞 54を用いる解決策も可能であり、多数のスプリングの組合わせで偶数または奇 数で配置された高度に進歩した配列が可能である。したがって、12個の空洞は 、2、4、6、8、10および12個のスプリングの組合わせを提供することが でき、そして15個の空洞は、3、5、6、9、10、12、15個のスプリン グの組合わせを提供できる。コイルスプリングは、たとえ同一でかつ注意深く格 付けしても、著しく圧縮されると、反力にわずかの差が常にあり、そして生成す る反力は、ピストンロッド12の軸線12aに厳密にそって通過することはない が、生成す る反力のわずかなずれは、鋳物で直接鋳造される部品で起こることがある、空洞 54の分布の同心性や規則性のわずかなずれを吸収できるスプリングブレーキシ リンダには影響がない。 この発明の組合わせブレーキシリンダは、次のように作動する。この発明の組 合せシリンダを取り付けた車両の正常な運転状態では、コネクタ52,63が、 ブレーキ解除圧縮空気の供給源、例えば列車などの鉄道車両の全ブレーキングラ インからの圧縮空気の供給源に接続され、そしてコネクタ9がその車両のブレー キングバルブに接続される。 チャンバ51,62内のブレーキ解除圧力の作用下で、スプリングブレーキピ ストン26は、主チャンバ51内に行き渡っている圧力、およびスプリングブレ ーキピストン26の内側フランジ64に環状に当接しているスリーブ49によっ て伝達される補助ピストン50の推力によって、図1の右方向に圧迫される。し たがって、スプリングブレーキピストン26と補助ピストン50は当接位置を支 配し、これらブレーキは、図1の上部1/2に示すように十分に解除される。 常用ブレーキをかけ始めると、常用ブレーキチャンバ2cはコネクタ9を通じ て圧縮空気を供給され、次に常 用ブレーキピストン11が、ピストンロッド12にそって図1において左に移動 し、遊び調節器16とねじ軸13をロックして移動させ遊びを取り、このように して、ブレーキ連結ヘッド(ハンマーヘッド)18が図1において左へ移動し、 その結果、ブレーキ作動レバーに接続されているスリーブ付き穴10,19の相 対的移動によってこれらブレーキが作動する。 常用ブレーキチャンバ2c内の圧力が下がると、常用ブレーキピストン11は 図1に示すようなブレーキ解除状態に戻る。サービスブレーキを連続的に作動さ せると、遊びをとるねじ軸13が、遊び調節器16に対し、図1の左方へ移動し 、クローカップリング17によって、ブレーキ連結ロッド18に対して、回り止 めされているから回転することがない。このように、ブレーキ連結ヘッド18は 、弾性波形ブーツ34によって、いぜんとして補助シリンダ4に連結されたまま で(塵埃が入らないようにシールする方式で)、徐々に左へ移動する。 しかし接合クラウン23は常用ブレーキピストンロッド12に一体に接続した ままで、針状軸受け手段24がこのクラウン23に当接している。例えば、車両 を長時間停止させておくために、コネクタ52,63から空気を抜くことによっ て、スプリングブレーキをかけると、ス プリングブレーキピストン26は、スプリング53,53’によって圧迫され、 ラチェット30によって回り止めされているスプリングブレーキピストンロッド 25のねじ27にねじ止めされているスリーブ45に牽引力を加える。その結果 、ピストンロッド25は図1の左へ移動し、リブがラチェット30に係合したま ま摺動する。スプリングピストンロッド25が当接している針状軸受手段24は 、接合クラウン23およびこれと一体になっている常用ブレーキピストンロッド 12を、図1において左へ移動させる。次に、ピストンロッド12が、遊び調節 器16を通じて、ブレーキ連結ヘッド18を図1の左へ移動させ、その結果ブレ ーキがかかる。図から分かるように、スプリングブレーキは、遊び調節器16を 調節することによって、スプリングの短いストロークで操作することが可能にな る。通常、スプリングブレーキピストン26は、内側隔壁46の面によって、ま たは間接的に、図1の下部1/2に示す状態で補助ピストン50が補助シリンダ 4のベースへ当接するに至る前に、ブレーキ作動状態で固定化される。スプリン グブレーキの解除は、スプリングブレーキ解除チャンバー51,62を加圧する ことによって達成することができ、その結果、組合せシリンダーの部品を図1の 上部1/2に示す状態にな る。 ブレーキ解除に用いる圧縮空気が利用できず、それでもスプリングブレーキを 解除する必要がある場合、レバー33に対し、枢動作用を有する牽引力を加える ことによって、復帰プリング30’の作用および歯29とリブ28との間の摩擦 力に抗して、ラチェット30に有意な牽引力を加えることが可能になり、その結 果、スプリングブレーキピストンロッド25が、解除され、針状軸受手段24, 24’が存在することによって、少ない摩擦によって回転することができる。図 1の左方向へスプリング53によって加えられる推力の作用によって、スプリン グブレーキピストン26は左へ移動して、ピストンロッド25をその外側可逆ね じ27で回転させてスリーブ45のねじに対して弛める。スプリングブレーキピ ストン26は、キー止め手段(穴56と57内に収納されているピン55)によ って回転しないようにロックされていることが想起されるであろう。ここで、ス プリングブレーキピストン26,50は、図1の下方1/2に示す状態になり、 一方、ブレーキ連結部の反力の作用によって、接合クラウン23が常用ブレーキ ピストンロッド12に連結され、次にこのロッド12は、遊び調節器16によっ て、ねじ軸13に連結され遊びを取り、そしてブレー キ連結ヘッド18に連結されて、スプリングブレーキピストンロッド25を右へ 圧迫して、キー止手段55、56、57によって回転を防止されかつスプリング 53によって行使される推力によって当接しているスプリングブレーキピストン 26,50によって軸方向に固定化されているスリーブ45の内側の可逆ねじ2 7を弛める。 以上により、図1の下1/2に示すブレーキ類が解除された状態に戻る。スプ リングブレーキを手動で解除した後、チャンバー51,62を再び加圧してブレ ーキ類を再び解除すると、スプリングブレーキピストン26は右に移動して、ピ ストンロッド25を、逆方向に、換言すれば、ラチェット30が作動せず、軸方 向リブ28で構成されているラチェット手段の回転を阻止する方向に回転させ、 これは図1の上部1/2に示す当接状態が達成されるまで続く。 原則として、スプリングブレーキと常用ブレーキが重複することを防止する別 の実施態様では、中央プルロッド32が、先に示したように、例えば列車の全ブ レーキングラインの圧力によって構成されている流体圧力によって作動して解除 を実行できる解除ピストンに連結されている。スプリング53の作用によって、 主スプリングブレーキピストン26と補助スプリングブレーキピスト ン50はスプリングブレーキピストンロッド25を回転させ、ロッド25はもは やロックされておらず、したがって、これらピストンは図1の左の方へ、図1の 下1/2に示す当接位置まで圧迫される。常用ブレーキングが先に示したように 正常に作動すると、接合クラウン23と針状軸受手段24は、常用ブレーキの各 作動時に、スプリングブレーキピストンロッド25の末端から分離する。パーキ ングまたは固定化の場合、常用ブレーキが、まず常用ブレーキピストン11を作 動させる。これに続いて、固定化またはパーキングの結果、ブレーキ解除ピスト ンが、ラチェット30を図1の上1/2に示すブレーキ解除状態にするプルロッ ド32を解除する。同時に、スプリングブレーキ解除チャンバ51,62に、ブ レーキング圧力の働きをする。すなわち常用ブレーキチャンバ2c内に行き渡っ ているブレーキング圧に等しいブレーキ解除圧力を供給する。その結果、スプリ ングブレーキが、すぐに作動する状態になり、常用ブレーキング圧力が降下また は消失したときのみ作動し、常用ブレーキとスプリングブレーキの全作用は、例 えば常用ブレーキのシール2aからの漏洩のため、常用ブレーキが徐々に解除さ れる間、実質的に一定のままである。操作方法のこの実施態様では、したがって スプリングブレーキは、常 用ブレーキが万一故障の場合、自動的にかつ徐々に常用ブレーキの代わりをする 。 この発明は、説明され例示された実施態様に限定されることなく、この発明の 範囲から逸脱せずに当業技術者が利用できる多数の変更を施すことができること は明らかである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年1月2日(1999.1.2) 【補正内容】 このようにスプリングが単一の実施態様の結果として、弾性反力を有意に変えた い場合、一般に、スプリングのパッキングワッシャを変更するだけでなく、コイ ルスプリングの円筒形ワイヤの直径を変える必要があり、スプリングブレーキシ リンダの異なる実施態様を得るためのコストが著しく増大する。 US−A−4,478,319号は、ピストンロッドと一体の常用ブレーキピ ストンが取り付けられている常用ブレーキシリンダ;スプリングブレーキシリン ダ内で、管状スプリングブレーキロッドのまわりに配置された二つの同心コイル スプリングと接触するピストンロッド上に取り付けられた環状スプリングブレー キピストン;を備えたブレーキシリンダを開示している。遊び調節部材が、前記 ピストンロッドとブレーキ作動接続ロッドとの間に取り付けられている。 いくつものコイルスプリングを有する他の実施態様で、US−A−3,363 ,519号は、いくつものブレーキ作動コイルスプリングがブレーキをかけるピ ストンロッドのまわりに規則的に分布している、車両用のスプリングブレーキシ リンダを開示している。 さらに、ブレーキング圧力および/またはブレーキング圧力として働く圧力( 例えば、圧力低下システムによ る一般的なブレーキ作動圧力)を用いて、スプリングブレーキの解除を保証し、 常用ブレーキと固定化ブレーキの力が重複するのを防止する上記の場合、空気ブ レーキ解除の断面積は、常用ブレーキの断面積と比べて増やさなければならない ことが多く、”スプリング+常用”型の組合わせブレーキシリンダーの装置は複 雑になる。 したがって、100より少ないことが多い比較的少ない製造工程で通常製造さ れる圧縮空気を用いる、鉄道のブレーキングにとりわけ用いられる上記タイプの スプリングブレーキに於いては、スプリングとスプリングブレーキピストン部分 の力を多様化し増大することが要望される。 上記の目的を達成するために、本発明に従うブレーキシリンダは、 常用ブレーキシリンダ、 常用ブレーキシリンダ内に備えられかつ常用ブレーキピストンロッドと一体の 常用ブレーキピストン、 常用ブレーキシリンダーに同軸で取り付けられたスプリングブレーキシリンダ 、 前記スプリングブレーキシリンダ内で、前記ブレーキピストンロッドに取り付 けられて、前記ロッドにスプリングブレーキのブレーキング力を伝達するスプリ ングブ レーキ環状ピストン、 前記スプリングブレーキピストンと、同軸で組み合わされた前記常用ブレーキ シリンダおよび前記スプリングブレーキシリンダで形成された組立体と一体の取 り付け面との間で、前記常用ブレーキピストンのまわりに配置された複数のスプ リング、 を含んでなるブレーキシリンダである。 遊び調節部材が前記常用ブレーキピストンロッドとブレーキ連結ヘッドとの間 に取り付けられている。スプリングブレーキピストンは、回り止め又は回り止め から解除することができる可逆ねじ付き連結部材を通じて、前記常用ブレーキピ ストンロッドに、軸方向に連結されている。これらのスプリングに対する取り付 け面は、前記常用ブレーキシリンダと前記スプリングブレーキシリンダとの間で 、その周囲によって介挿されかつ回転しないようにキー止めされている環状ベー ス上に設けられている。 他の実施態様では、これらのスプリングは、軸方向に延びるコイルスプリング であり、前記複数のスプリングは各々、例えば、前記スプリングブレーキピスト ンに形成されているかまたは中央取り付け部のまわりのほぼ円筒形の空洞内に、 少なくとも一方の末端が配置されてい る。 スプリングブレーキピストンに形成された空洞は、スプリングブレーキピスト ンの軸線に対して、同心で分布し、かつ前記スプリングブレーキピストンの周囲 の円の上に均等に分布している。 複数のコイルスプリングの少なくとも一部は、主コイルスプリングで構成され 、その主コイルスプリングの内側の円筒形空間内には、補助コイルスプリングが 収納されている。 請求の範囲 1.常用ブレーキシリンダ2、 常用ブレーキシリンダ2内に備えられかつ常用ブレーキピストンロッド12と一 体の常用ブレーキピストン11、 常用ブレーキシリンダ2に同軸で取り付けられたスプリングブレーキシリンダ 3、 前記スプリングブレーキシリンダ3内で、前記常用ブレーキピストンロッド1 2に取り付けられて、前記ロッド12にスプリングブレーキのブレーキング力を 伝達するスプリングブレーキ環状ピストン26、 前記スプリングブレーキピストン26と、同軸で組み合わされた前記常用ブレ ーキシリンダ2及び前記スプリングブレーキシリンダ3で形成された組立体1で 一体の取り付け面59との間で、前記常用ブレーキピストン12のまわりに配置 された複数のスプリング53、を含んでなるブレーキシリンダであって; 追加の環状ブレーキ解除ピストン50を取り付けた補助スプリングブレーキ解 除シリンダ4を備え、前記補助ブレーキ解除ピストン50のブレーキ解除ピスト ンロッドが、シールされた状態かつ環状スリーブ49の形態で、前記スプリング ブレーキシリンダ3の底部46と前記スプリングブレーキピストンロッド25と の間に移動可能 に収納され、前記ピストン50に作用するブレーキ解除圧力の作用で、該ピスト ン50が環状主スプリングブレーキピストン26に環状当接することを特徴とす るブレーキシリンダ。 2. 前記補助ブレーキ解除シリンダ4が、その周囲に、ねじ付き軸方向の組立 孔8を有し、一方、前記スプリングブレーキシリンダ3と前記常用ブレーキシリ ンダ2が、それらの周囲に、前記ねじ付き軸方向組立孔8に対応する軸方向通孔 7、6を有し、それら通孔の各々に、前記三つのシリンダー2、3、4に対する 軸方向組立ねじ5が取り付けられて前記ねじ付き組立孔8の一つにねじ止めされ 、該ねじ5は外端側で、常用ブレーキシリンダ2の前記軸方向通孔6の外面の周 囲に当接していることを特徴とする請求項1に記載のブレーキシリンダ。 3. 遊び調節部材16、13が、前記常用ブレーキピストンロッド12とブレ ーキ連結ヘッド18の間に取り付けられていることを特徴とする請求項1または 2に記載のブレーキシリンダ。 4. 前記スプリングブレーキピストン26が、回転に対しロックまたはロック 解除可能(ラチェット30)に、可逆ねじ27を有する連結部材を介し、前記常 用ブレーキピストンロッド12に軸方向に連結されていることを 特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のブレーキシリンダ。 5. スプリング53の取り付け面59が、常用ブレーキシリンダ2と前記スプ リングブレーキシリンダ3との間に、その外周部によって、回転できないように 介装されている環状ベース37上に備えられていることを特徴とする請求項1〜 4のいずれかに記載のブレーキシリンダ。 6. 回転を防止するキー止め手段が、前記スプリングブレーキピストン26と 前記環状ベース37との間に介挿され、前記キー止め手段が、例えば、前記環状 ベース37に設けられた軸方向通孔56及び前記スプリングブレーキピストン2 6に設けられた接合有底孔57を同時に通過するピン55であることを特徴とす る請求項5に記載のブレーキシリンダ。 7. 前記複数のコイルスプリング53の各々が、例えば、前記スプリングブレ ーキピストン26中にまたは中央取り付け部位58aのまわりに形成されたほぼ 円筒形の空洞54に、少なくとも一端を配置されていることを特徴とする請求項 1〜6のいずれかに記載のブレーキシリンダ。 8. 前記スプリングブレーキピストン26内に設けら れた空洞54が、前記スプリングブレーキピストン26の軸線に対して同心で配 置され、前記スプリングブレーキピストンの周囲の円の上に均等に分布されてい ることを特徴とする請求項7に記載のブレーキシリンダ。 9. 前記複数のコイルスプリングの少なくとも一部が主コイルスプリング53 で構成され、その内側の円筒形空間の中に、補助コイルスプリング53’が収納 されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のブレーキシリンダ 。 10. 前記スプリングブレーキピストン26がN個の空洞54及びP個のスプ リング53(但しP≦N)を含み、スプリング53は、それぞれ前記スプリング ブレーキピストン26の空洞54内に、前記空洞54の底部58と前記取り付け 面59との間に於いて、備えられ、前記スプリング53の生成した軸方向の力が 、前記常用ブレーキピストンロッド12の軸線12aにそって実質的に通過する ように配置されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のブレー キシリンダ。 11. 前記スプリングブレーキピストン16が10個の空洞を有し、その空洞 にそれぞれ、2個、4個、6個または8個のコイルスプリング53が二つの直交 平面に対して対称に配置されているか、あるいは、5個のコイ ルスプリング53が一つ置きの空洞に規則的に配置されていることを特徴とする 請求項10に記載のブレーキシリンダ。 12. スプリングブレーキが解除されている状態で、スプリングブレーキピス トン26がスプリングブレーキピストンロッド25の可逆ねじ27にねじ止めさ れ、軸方向領域の少なくとも一部が、常用ブレーキピストン11とスプリング5 3の取り付け面59との間に含まれていることを特徴とする請求項3〜11のい ずれかに記載のブレーキシリンダ。
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.常用ブレーキシリンダ2、 常用ブレーキシリンダ2内に備えられかつ常用ブレーキピストンロッド12と一 体の常用ブレーキピストン11、 常用ブレーキシリンダ2に同軸で取り付けられたスプリングブレーキシリンダ 3、 前記スプリングブレーキシリンダ3内で、前記常用ブレーキピストンロッド1 2に取り付けられて、前記ロッド12にスプリングブレーキのブレーキング力を 伝達するスプリングブレーキ環状ピストン26、 前記スプリングブレーキピストン26と、同軸で組み合わされた前記常用ブレ ーキシリンダ2及び前記スプリングブレーキシリンダ3で形成された組立体1で 一体の取り付け面59との間で、前記常用ブレーキピストン12のまわりに配置 された複数のスプリング53、を含んでなるブレーキシリンダ。 2. 遊び調節部材16、13が、前記常用ブレーキピストンロッド12とブレ ーキ連結ヘッド18の間に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載 のブレーキシリンダ。 3. 前記スプリングブレーキピストン26が、回転に対しロックまたはロック 解除可能(ラチェット30)に、 可逆ねじ27を有する連結部材を介し、前記常用ブレーキピストンロッド12に 軸方向に連結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキシリ ンダ。 4. スプリング53の取り付け面59が、常用ブレーキシリンダ2と前記スプ リングブレーキシリンダ3との間に、その外周部によって、回転できないように 介装されている環状ベース37上に備えられていることを特徴とする請求項1〜 3のいずれかに記載のブレーキシリンダ。 5. 回転を防止するキー止め手段が、前記スプリングブレーキピストン26と 前記環状ベース37との間に介挿され、前記キー止め手段が、例えば、前記環状 ベース37に設けられた軸方向通孔56及び前記スプリングブレーキピストン2 6に設けられた接合有底孔57を同時に通過するピン55であることを特徴とす る請求項4に記載のブレーキシリンダ。 6.前記スプリング53は、コイルスプリングであることを特徴とする請求項1 〜5のいずれかに記載のブレーキシリンダ。 7. 前記複数のスプリング53の各々が、例えば、前記スプリングブレーキピ ストン26中にまたは中央取り付け部位58aのまわりに形成されたほぼ円筒形 の空洞 54に、少なくとも一端を配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいず れかに記載のブレーキシリンダ。 8. 前記スプリングブレーキピストン26内に設けられた空洞54が、前記ス プリングブレーキピストン26の軸線に対して同心で配置され、前記スプリング ブレーキピストンの周囲の円の上に均等に分布されていることを特徴とする請求 項7に記載のブレーキシリンダ。 9. 前記複数のコイルスプリングの少なくとも一部が主コイルスプリング53 で構成され、その内側の円筒形空間の中に、補助コイルスプリング53’が収納 されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載のブレーキシリンダ 。 10. 前記スプリングブレーキピストン26がN個の空洞54及びP個のスプ リング53(但しP≦N)を含み、スプリング53は、それぞれ前記スプリング ブレーキピストン26の空洞54内に、前記空洞54の底部58と前記取り付け 面59との間に於いて、備えられ、前記スプリング53の生成した軸方向の力が 、前記常用ブレーキピストンロッド12の軸線12aにそって実質的に通過する ように配置されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のブレー キシリンダ。 11. 前記スプリングブレーキピストン16が10個 の空洞を有し、その空洞にそれぞれ、2個、4個、6個または8個のコイルスプ リング53が二つの直交平面に対して対称に配置されているか、あるいは、5個 のコイルスプリング53が一つ置きの空洞に規則的に配置されていることを特徴 とする請求項10に記載のブレーキシリンダ。 12. スプリングブレーキが解除されている状態で、スプリングブレーキピス トン26(延出部45)がスプリングブレーキピストンロッド25の可逆ねじ2 7にねじ止めされ、軸方向領域の少なくとも一部が、常用ブレーキピストン11 とスプリング53の取り付け面59との間に含まれていることを特徴とする請求 項3〜11のいずれかに記載のブレーキシリンダ。 13. 追加の環状ブレーキ解除ピストン50を取り付けた補助スプリングブレ ーキ解除シリンダ4を備え、前記補助ブレーキ解除ピストン50のブレーキ解除 ピストンロッドが、シールされた状態かつ環状スリーブ49の形態で、前記スプ リングブレーキシリンダ3の底部46と前記スプリングブレーキピストンロッド 25との間に移動可能に収納され、前記ピストン50に作用するブレーキ解除圧 力の作用で、該ピストン50が環状主スプリングブレーキピストン26に環状当 接することを特徴と する請求項1〜12のいずれかに記載のブレーキシリンダ。 14. 前記補助ブレーキ解除シリンダ4が、その周囲に、ねじ付き軸方向の組 立孔8を有し、一方、前記スプリングブレーキシリンダ3と前記常用ブレーキシ リンダ2が、それらの周囲に、前記ねじ付き軸方向組立孔8に対応する軸方向通 孔7、6を有し、それら通孔の各々に、前記三つのシリンダー2、3、4に対す る軸方向組立ねじ5が取り付けられて前記ねじ付き組立孔8の一つにねじ止めさ れ、該ねじ5は外端側で、常用ブレーキシリンダ2の前記軸方向通孔6の外面の 周囲に当接していることを特徴とする請求項13に記載のブレーキシリンダ。 15. 1個以上のスプリングを受け入れる実質的に円筒形の空洞54を標準と してN個有する標準スプリングブレーキピストン26を採用し、そして、前記空 洞のP個の中に(但しP≦N)、標準のコイルスプリング53が、前記空洞54 の底部58と、ブレーキシリンダ組立体1と一体の取り付け面59との間に圧縮 されて配置され、前記コイルスプリング53は、これらのスプリングが生成した 反力が前記常用ブレーキピストンロッド12の軸線に実質的にそって作用するよ うに配置され、望ましい常用反力に最も近い反力を提供するように、P個の スプリング53が選択されることを特徴とする請求項7〜14のいずれかに記載 のブレーキシリンダのばね反力の調節方法。 16. 前記スプリングの少なくとも一部の代わりに、内側の空間に補助コイル スプリング53’を収納した主コイルスプリング53を使用することを特徴とす る請求項15に記載の調節方法。
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