JP2001506295A - クレゾール−ホルムアルデヒド反応混合物から分別されたノボラック樹脂及びそれから得られるフォトレジスト組成物 - Google Patents

クレゾール−ホルムアルデヒド反応混合物から分別されたノボラック樹脂及びそれから得られるフォトレジスト組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、一様な分子量を持ちそしてフォトレジスト組成物中で優れた性能を示す成膜性の分別されたノボラック樹脂を、高温下での蒸留処理を行わずに、このようなノボラック樹脂フラクションを単離することにより、製造する方法を提供する。更に、このような分別されたノボラック樹脂からフォトレジスト組成物を作る方法並びにこのフォトレジスト組成物を用いて半導体デバイスを作製する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】クレゾール−ホルムアルデヒド反応混合物から分別されたノボラック樹脂及びそ れから得られるフォトレジスト組成物 本発明の背景 本発明は、一様な分子量(実質的な解重合がない)及び高いリソグラフ性能を 有する、分別された成膜性ノボラック樹脂の製造方法、及びこのノボラック樹脂 を感光性組成物中に使用する方法に関する。また、本発明は、ポジ型フォトレジ ストとして有用な、高品質の感光性組成物を作製する方法にも関する。更に、本 発明は、この感光性組成物で基体をコーティングする方法、並びに基体上で、こ の感光性混合物をコーティング、像形成及び現像する方法に関する。 フォトレジスト組成物は、コンピューターチップ及び集積回路等の小型化され た電子部品の作製のためのマイクロリソグラフプロセスにおいて使用される。通 常、この方法では、先ず、集積回路を作るために使用されるシリコンウェハ等の 基体材料をフォトレジスト組成物のフィルムの薄膜でコーティングする。次いで 、コーティングされた基体を加熱(ベーク)し、フォトレジスト組成物中の溶剤を 蒸発させ、そして基体上にこの膜を定着させる。次に、この基体のコーティング されそして加熱処理された表面を露光し像を形成させる。 この露光により、コーティングされた表面の露光された領域において化学的な 変化が生ずる。可視光、紫外光(UV)、電子ビーム及びX-線の放射エネルギーが、 現在マイクロリソグラフプロセスにおいて通常使用される放射線種である。この 像形成性露光(image-wise exposure)の後に、コーティングされた基体を現像剤 溶液で処理して、基体のコーティングされた表面の露光された領域または露光さ れていない領域を溶解・除去する。 液状フォトレジスト調合物中のポリマー性バインダーとしてノボラック樹脂が しばしば使用される。これらの樹脂は、通常、シュウ酸、マレイン酸または無水 マレイン酸などの酸触媒の存在下に、ホルムアルデヒドと一種またはそれ以上の 多置換フェノールとを縮合反応することによって製造される。精巧な半導体デバ イスを作製する際には、溶解速度、ジアゾナフトキノン系化合物とのより良好な 結合性及び耐熱性の点で、より高品質の成膜性ノボラック樹脂を使用することが 益々重要となってきている。 フォトレジスト組成物にはネガ型とポジ型の二つのタイプのものがある。ネガ 型フォトレジスト組成物を像形成性露光した場合は、露光された領域のレジスト 組成物が現像剤溶液に対して溶けにくくなり(例えば、架橋反応が生ずる)、一方 フォトレジスト膜の非露光領域はこのような溶液に対して比較的可溶のままに維 持される。それゆえ、露光したネガ型レジストを現像剤で処理することにより、 フォトレジスト膜の非露光領域が除去され、そして膜にネガ型の像が形成される 。それにより、フォトレジスト組成物が付着していたそれの下の基体表面の所望 の部分が裸出される。 一方、ポジ型フォトレジスト組成物を像形成性露光した場合には、フォトレジ スト組成物の露光された領域は現像剤溶液に対してより可溶性になり(例えば、 転位反応が生ずる)、そして非露光領域は、現像剤溶液に対して比較的不溶性の まま維持される。それゆえ、露光されたポジ型フォトレジストを現像剤で処理す ることにより、膜の露光領域が除去されそしてフォトレジスト膜にポジ型の像が 形成する。ここでもまた、下にある基体表面の所望の部分が裸出される。 この現像操作の後に、今や部分的に非保護の基体を、基体-エッチング溶液ま たはプラズマガス等のもので処理することができる。エッチング溶液またはプラ ズマガスは、現像の間にフォトレジスト膜が取り除かれた部分の基体を腐食する 。フォトレジスト膜がなお残る基体領域は保護され、そして像形成性露光に使用 したフォトマスクに対応するエッチングパターンが基体材料に形成される。その 後、フォトレジスト膜の残りの領域は剥離操作の間に除去することができ、これ によってきれいにエッチングされた基体表面が残る。幾つかの場合においては、 下にある基体に対するフォトレジスト層の粘着性及びエッチング溶液に対するフ ォトレジスト層の耐性を向上するために、現像段階の後及びエッチング段階の前 に、残りのフォトレジスト層を熱処理することが望ましい。 ポジ型フォトレジスト組成物は、通常、ネガ型レジストよりも良好な解像能力 及びパターン転写特性を有するため、現在これらはネガ型レジストよりも好まれ ている。フォトレジスト解像度とは、レジスト組成物が露光及び現像処理の後に 、高いレベルの鋭い像縁をもってフォトマスクから基体へと転写できる最小の図 形と定義される。現在、多くの製造用途において、1ミクロン未満のオーダーの レジスト解像度が必要とされている。さらに、現像したフォトレジストの壁の側 面が基体に対してほぼ垂直であることが大概において望まれる。このようなレジ スト膜の現像領域と非現像領域との間の明確な区分が、マスク像の基体への正確 なパターン転写を導く。従来技術の説明 近年、ノボラック樹脂の合成には、著しい進展がある。1994年のSPIEコンファ レンスで発表のRahmanらの“Rearrangement of Novolak Resin”及び1993年のSP IEコンファレンスで発表のKhadimらの“The Nature and Degree of Substitutio n Patterns in Novolaks by Carbon-13 NMR Spectroscopy”には、激しい合成条 件の下で、特に高濃度の酸触媒及び高温を使用した場合に、ノボラック樹脂の構 造が変化することが報告されている。典型的なノボラックの合成反応においては 、フェノール化合物と、酸触媒、例えばシュウ酸、マレイン酸、p-トルエンスル ホン酸または他の鉱酸とを反応器に装入し、そして約95〜100℃に加熱する。ホ ルムアルデヒドをゆっくりと添加し、そしてこの混合物を約6時間、還流温度で 加熱する。その縮合時間の終わりに、その反応器を蒸留用に変え、そして温度を 約200℃に高める。この時点で、ゆっくりと減圧し、温度を約220℃にまで高め、 そして圧力を約20mmHg以下にまで低める。揮発成分が留去された後、減圧状態を 開放し、そして溶融した樹脂を集め次いで放冷する。上記の一連の樹脂合成プロ セスの間、様々な温度においてサンプルを採取しそしてGPC(ゲルパーミエーショ ンクロマトグラフィー)によりこれらのサンプルが検査された。このような検査 により、特に約160〜190℃の温度範囲において、ポリマーの重量平均分子量(全 ての分子量は、特に断りがない限り重量平均に基づくものである)の低下が観察 されることが見出された(1994年のEllenvilleコンファレンスで発表されたRahma nらの“The Effect of Lewis Bases on the Molecular Weight of Novolak Resi ns”)。このような分子量の低下(解重合)は、フェノール化合 物が極めて純粋なものでない限り観察されない。フェノール化合物が、窒素塩基 などのルイス塩基を痕跡量で含む場合は、蒸留プロセスの間の分子量低下は観察 されなかった。本願と同じ譲渡人に譲渡されている米国特許第5,476,750号(な お、この特許明細書の内容は全て引用によってここに組み入れられ掲載されたも のとする)では、縮合反応の前または後にフェノール化合物中のルイス塩基の量 を調節することによって分子量を制御する(実質的な解重量を避ける)改善され た方法が開示されている。そこには、金属イオンを除去するための、イオン交換 樹脂、蒸留処理及び/または溶剤抽出プロセスを用いたフェノール化合物の精製 プロセスの間に、存在する塩基の小割合のものも除去されると記載されている。 この塩基が存在しないことにより、ノボラック樹脂はその製造プロセスの間に部 分的に解重合される。解重合した樹脂の物性はその減成がゆえに変化し、フォト レジスト組成物用の成分としてはもはや有用なものではなかった。この問題は、 ノボラック樹脂の製造プロセスの縮合段階の前もしくは後に、ルイス塩基の濃度 を調節することによって実質的に避けることができる。 本願と同一譲渡人に譲渡された、1994年12月30日に出願された同時継続中の米 国特許出願シリアルNo.366,634号(なお、この特許出願明細書の内容は全て引用 によってここに組み入れられ掲載されたものとする)では、樹脂の高温での分子 量の低次化を避けるためにサブサーフェス・フォースド水蒸気蒸留(subsurface forced steam distillation)を用いることによって、約140℃未満の温度でノボ ラック樹脂を単離するための改善された方法が開示されている(1996年のSPIEコ ンファレンスで発表されたRahmanらの“Isolation of Novolak Resin at Low Te mperature”)。成膜性ノボラック樹脂が、フェノール性モノマーとアルデヒド源 との混合物の縮合反応によって合成できることは公知である。このようなノボラ ック樹脂合成方法は米国特許第5,346,799号に開示されている。この特許明細書 の内容も、引用によってここに組み入れられ掲載されたものとする。本発明の要約 高温での蒸留処理を行うことなく、室温でフェノールホルムアルデヒド縮合生 成物からノボラックフラクションを単離することによって、ノボラック樹脂合成 方法を更に改善できることがここに見出された。これは、その反応用の溶剤とし て、(引用によってここに組み入れられ掲載されたものとする米国特許第5,215, 857号に開示されるような)モノオキシモノカルボン酸エステルなどのフォトレ ジスト溶剤を用いて樹脂を合成することによって達成できる。これに次いで、水 、好ましくはDI(脱イオン)水を添加すると、縮合生成物(ノボラック樹脂)は 上記反応溶剤中に分離されるが、一方、未反応のフェノール化合物及び不要のモ ノマー及びオリゴマー類は残留溶液中に残り、これを、例えば吸引することによ って除去する。このノボラック樹脂溶液に、DI水及び水溶性有機極性溶剤、例え ばアセトン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド、テトラヒド ロフラン(THF)、エチレングリコールまたはC1〜C3アルキルアルコール、例えば エタノール、プロパノールまたは好ましくはメタノールを、好ましくは攪拌しな がら添加する。低分子量の樹脂、オリゴマー類及びモノマー類は、水/有機極性 溶剤/反応溶剤系に溶解し、上部層として分離する。高分子量のノボラック樹脂 は反応溶剤中に溶解して、下部層として分離する。この上部層を、例えば吸引す ることによって除去し、そうしてノボラック樹脂が分別される。このプロセスは 数回(2〜10回)、好ましくは3〜8回、より好ましくは4〜7回、最も好ましく は4〜5回繰り返す。最後に、追加の反応溶剤を添加して、そして例えば減圧下 低温で蒸留することによって、残留する水及び有機極性溶剤を除去する。 この低分子量フラクションを除去した後、一種またはそれ以上の他のフォトレ ジスト溶剤を添加し、次いでこの溶剤混合物を、例えば減圧下蒸留することによ って処理して、それにより水、有機極性溶剤及び若干の反応/フォトレジスト溶 剤を除去することにより、反応溶剤及び追加のフォトレジスト溶剤からなる混合 物中にノボラック樹脂フラクションを単離することができる。 このような溶剤混合物は、95:5〜5:95、好ましくは90:10〜10:90、より好まし くは80:20〜20:80、更により好ましくは30:70〜70:30、また更に好ましくは40:6 0〜60:40、最も好ましくは約50:50の比率で上記反応溶剤及び上記他の溶剤を含 む。この他のフォトレジスト溶剤は、プロピレングリコールメチルエーテル アセテート、3-メトキシ-3-メチルブタノール、エチレングリコールモノメチル エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ エチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレン グリコールモノメチルアセテート、メチルエチルケトン、あるいはこれらの複数 のものからなることができる。上記反応溶剤は、好ましくは、モノオキシモノカ ルボン酸エステル、例えばメチルオキシアセテート、エチルオキシアセテート、 ブチルオキシアセテート、メチルメトキシアセテート、エチルメトキシアセテー ト、ブチルメトキシアセテート、メチルエトキシアセテート、エチルエトキシア セテート、エトキシエチルプロピオネート、メチル3-オキシプロピオネート、エ チル3-オキシプロピオネート、メチル3-メトキシプロピオネート、エチル3-メト キシプロピオネート、メチル2-オキシプロピオネート、エチル2-オキシプロピオ ネート、エチル2-ヒドロキシプロピオネート(乳酸エチル)、エチル3-ヒドロキシ プロピオネート、プロピル2-オキシプロピオネート、メチル2-エトキシプロピオ ネート、またはプロピル2-メトキシプロピオネートを含んでなる。 本発明は、フォトレジスト溶剤でもある反応溶剤中でノボラック樹脂を合成し 、そしてこのノボラック樹脂の分別化を行い、感光性組成物中で高いリソグラフ 性能を示す成膜性ノボラック樹脂を提供する方法に関する。また本発明は、この ノボラック樹脂を含むフォトレジスト組成物を作製する方法にも関する。更に本 発明は、上記ノボラック樹脂、フォトレジスト溶剤及び感光化剤を含むこのフォ トレジストを用いて半導体デバイスを作製する方法に関する。 一様な分子量(実質的な解重合がない)及び高いリソグラフ性能を持つ成膜性 ノボラック樹脂は、金属イオンを非常に低い濃度でしか含まないホルムアルデヒ ドと、金属イオンを非常に低い濃度でしか含まない一種またはそれ以上のフェノ ール化合物、例えばm-クレゾール、p-クレゾール、2,4-及び2,5-ジメチルフェノ ール、3,5-ジメチルフェノール、2,3,5-トリメチルフェノールとを縮合すること によって得ることができる。この縮合反応は、好ましくは、酸触媒、例えばシュ ウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、p-トルエンスルホン酸または硫酸の存在下 で行われる。 本発明の方法においては、最終のフラクションに対し、更に反応溶剤を添加し そして残留水を、例えば低温下での減圧蒸留によって除去することによって、非 常に一様な分子量を有しそしてフォトレジスト組成物中で優れたリソグラフ性能 を示すノボラック樹脂を得る。 本発明は、成膜性のノボラック樹脂を製造する方法であって、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下に、ホルムアルデヒドと一種またはそれ以上の フェノール化合物を縮合(反応)させ、この際、この反応溶剤はフォトレジ スト溶剤でもあり、好ましくはモノオキシモノカルボン酸エステルであり( ノボラック樹脂縮合生成物が使用されるフォトレジスト組成物用の溶剤であ るフォトレジスト溶剤を構成する同一の溶剤)、それによって、ノボラック 樹脂ポリマー性縮合生成物を生成し、 b) 上記反応混合物に水、好ましくはDI水を添加し、これによって二つの溶液層 を形成させ、この際、上部層は、未反応のフェノール化合物、及びノボラッ クオリゴマー類及びモノマー類を水中に含む溶液からなり、そして下部層は 残りの反応混合物を反応溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を、 例えばデカントもしくは吸引によって除去し、 c) 残った下部溶液層に、水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5、好ましく は10:90〜90:10、より好ましくは20:80〜80:20、更により好ましくは30:70 〜70:30、また更に好ましくは40:60〜60:40、最も好ましくは約50:50の水溶 性有機極性溶剤:水の比率で添加し、それによって再び二つの溶液層を形成 させ、この際、下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含む溶 液からなり、そして上部層は、低分子量ノボラック、ノボラックオリゴマー 類及びノボラックモノマーを、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶剤からなる 溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を、例えばデカントもしくは 吸引することによって除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回、好ましくは3〜8回、より好ましくは4〜7回、 最も好ましくは4〜5回繰り返し、 e) 残ったノボラック樹脂溶液を、反応溶剤からなる更なる溶剤で希釈し、そし て残留する水及び水溶性有機極性溶剤を、例えば減圧下低温でこの樹脂溶液 を蒸留することによって除去し、それによって成膜性の分別されたノボラッ ク樹脂を形成する、 ことを含む上記方法を提供する。 更に本発明は、優れたリソグラフ性能を有するポジ型フォトレジスト組成物を 作製する方法を提供する。この方法は、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下にホルムアルデヒドと一種またはそれ以上のフ ェノール化合物を縮合し、この際この反応溶剤はフォトレジスト溶剤でもあ り、好ましくはモノオキシモノカルボン酸エステルであり、 b) この反応混合物に水、好ましくはDI水を添加し、それによって二つの溶液層 を形成させ、この際、その上部層は、未反応フェノール化合物、及びノボラ ックオリゴマー類及びモノマーを水中に含む溶液からなり、そして下部層は 残りの反応混合物を反応溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を、 例えばデカントもしくは吸引することによって除去し、 c) 残った底部溶液層に、水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5、好ましく は10:90〜90:10、より好ましくは20:80〜80:20、更により好ましくは30:70 〜70:30、また更に好ましくは40:60〜60:40、最も好ましくは約50:50の水溶 性有機極性溶剤:水の比率で添加し、それによって二つの溶液層を再び形成 させ、この際、その下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含 む溶液からなり、そしてその上部層は、低分子量ノボラック、ノボラックオ リゴマー類及びノボラックモノマー類を、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶 剤からなる溶剤中に含む溶液からなり、そして、この上部層を、例えばデカ ントもしくは吸引することにより除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回、好ましくは3〜8回、より好ましくは4〜7回、 最も好ましくは4〜5回繰り返し、 e) 残ったノボラック樹脂溶液を、反応溶剤からなる更なる溶剤で希釈し、そし て残留する水及び水溶性有機極性溶剤を、例えば減圧下低温でこの樹脂溶液 を蒸留することによって除去し、それによって成膜性の分別されたノボラッ ク樹脂を作り、そして f) 1) フォトレジスト組成物を感光化させるのに十分な量の感光性成分、2) 段階e)からの成膜性ノボラック樹脂、及び3) 上記反応溶剤と同じ溶剤を含 んでなる適当なフォトレジスト溶剤を含む混合物を調製して、フォトレジス ト組成物を形成する、 ことを含む。 更に本発明は、ポジ型フォトレジスト組成物で適当な基体をコーティングする ことにより基体上でフォトイメージを形成することによって半導体デバイスを作 製する方法を提供する。この方法は、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下にホルムアルデヒドと一種またはそれ以上のフ ェノール化合物を縮合させ、この際この反応溶剤はフォトレジスト溶剤でも あり、それによって、ノボラック樹脂ポリマー性縮合生成物を生成し、 b) この反応混合物に水、好ましくはDI水を添加し、それによって二つの溶液層 を形成させ、この際、その上部層は、未反応フェノール化合物を水中に含む 溶液からなり、そして下部層は、残りの反応混合物を反応溶剤中に含む溶液 からなり、そしてこの上部層を、例えばデカントもしくは吸引することによ って除去し、 c) 残った下部溶液層に水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5、好ましくは 10:90〜90:10、より好ましくは20:80〜80:20、更により好ましくは30:70〜 70:30、また更に好ましくは40:60〜60:40、最も好ましくは約50:50の水溶性 有機極性溶剤:水の比率で添加し、それによって二つの溶液層を再び形成さ せ、この際、その下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含む 溶液からなり、そしてその上部層は、低分子量ノボラック、ノボラックオリ ゴマー類及びノボラックモノマーを、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶剤か らなる溶剤混合物中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を、例えばデカ ントもしくは吸引することによって除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回、好ましくは3〜8回、より好ましくは4〜7回、 最も好ましくは4〜5回繰り返し、 e) 残ったノボラック樹脂溶液を、反応溶剤からなる更なる溶剤で希釈し、そし て残留した水及び水溶性有機極性溶剤を、例えば減圧下低温でこの樹脂溶液 を蒸留することによって除去し、これによって成膜性の分別されたノボラッ ク樹脂を作り、 f) 1) フォトレジスト組成物を感光化させるのに十分な量の感光性成分、2) 段階e)からの成膜性ノボラック樹脂、及び3) 上記反応溶剤と同じ溶剤から なる適当なフォトレジスト溶剤を含む混合物を調製して、フォトレジスト組 成物を作り、 g) 段階f)のフォトレジスト組成物で適当な基体をコーティングし、 h) 段階g)のコーティングされた基体を、実質的に全てのフォトレジスト溶剤が 除去されるまで熱処理し、この感光性組成物を像形成性露光し、そしてこの 組成物の像形成性露光された領域を適当な現像剤、例えば水性アルカリ性現 像剤で除去し、この際、場合によっては、この除去段階の直前もしくは直後 に、基体をベーク処理(bake)することもできる、 ことを含む。好ましい態様の説明 ノボラック樹脂は、“Chemistry and Application of Phenolic Resins”Knop A.And Scheib,W,;Springer Verlag,New York,1979,第4章に例示されるよ うに、フォトレジスト製造の分野において一般的に使用されている。同様に、“ Light Sensitive Systems”,Kosar,J.;John Wiley & Sons,New York,1965 ,第7.4章から示されるように、o-キノンジアジド類は当業者には周知である。 しかし、本発明では、従来技術に教示されることとは反対に、高温での蒸留処理 を行わずに単離された特定の樹脂を使用することにより、優れた解像度及び焦点 深度を持つフォトレジストが得られることが見出された。 本発明のフォトレジスト組成物の任意成分には、着色剤、染料、アンチストラ イエーション剤、均展剤、可塑剤、粘着促進剤、増速剤、溶剤、及び非イオン性 界面活性剤等の界面活性剤などが包含され、これらは、フォトレジスト組成物を 基体上にコーティングする前に、ノボラック樹脂、感光化剤及び溶剤を含む溶液 に添加することができる。本発明のフォトレジスト組成物と一緒に使用すること ができる染料添加物の例としては、ノボラックと感光化剤との合計重量を基準と して1〜10重量%濃度でのメチルバイオレット2B(C.I.No.42535)、クリスタルバ イオレット(C.I.42555)、マラカイトグリーン(C.I.No.42000)、ビクトリアブル ーB(C.I.No.44045)及びニュートラルレッド(C.I.No.50040)が包含される。染料 添加物は、基体から出る光の後方散乱の阻止によって、高まった解像度を与える ことを助ける。 アンチストライエーション剤は、ノボラックと感光化剤との合計重量を基準と して、約5重量%までの濃度で使用することができる。使用し得る可塑剤には、 例えば、ノボラックと感光化剤との合計重量を基準として約1〜10重量%濃度で の、燐酸トリ-(ベータ-クロロエチル)-エステル、ステアリン酸、ジカンフル、 ポリプロピレン、アセタール樹脂、フェノキシ樹脂及びアルキル樹脂が包含され る。可塑剤添加物は、該材料のコーティング性を改善しそして滑らかでそして均 一な厚さの膜を基体に適用することを可能にする。 使用し得る粘着促進剤としては、例えば、ノボラックと感光化剤との合計重量 を基準として約4重量%までの濃度での、ベータ-(3,4-エポキシ-シクロヘキシ ル)-エチルトリメトキシシラン、p-メチル-ジシラン-メチルメタクリレート、ビ ニルトリクロロシラン及びガンマ-アミノ-プロピルトリエトキシシランが包含さ れる。使用し得る現像増速剤としては、例えば、ノボラックと感光化剤との合計 重量を基準として約20重量%までの濃度での、ピクリン酸、ニコチン酸またはニ トロケイ皮酸が包含される。これらの増速剤は、露光された領域及び非露光の領 域の両方においてフォトレジスト膜の溶解性を高める傾向があるので、これらは 、たとえコントラストの程度が多少犠牲にされようとも、現像速度が最も考慮す べきことであるような用途において使用される;つまりフォトレジスト膜の露光 領域は現像剤によってより早く溶解されるようになる一方で、この増速剤は、非 露光領域からもより多量のフォトレジスト膜を損失させる。 溶剤は、全組成物中の固形物の95重量%までの量でこの組成物中に存在するこ とができる。当然、溶剤は、フォトレジスト溶液を基体にコーティングし次いで 乾燥した後には、実質的に除去される。使用し得る非イオン性界面活性剤として は、例えば、ノボラックと感光化剤との合計重量を基準として約10重量%までの 濃度での、ノニルフェノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール、オクチルフェノ キシエタノールが包含される。 調製したフォトレジスト溶液は、フォトレジストの分野において使用される全 ての慣用の方法、例えば浸漬塗布法、吹き付け塗布法、遠心除滴(whirling)塗布 法及び回転塗布法によって基体に適用できる。例えば回転塗布法の場合には、利 用される回転装置の種類及び回転プロセスに許される時間量の下に、所望の厚さ の膜を与えるために、レジスト溶液をその固形物含有率に関して調節できる。適 当な基体としては、ケイ素、アルミニウム、ポリマー性樹脂、二酸化ケイ素、ド ープした二酸化ケイ素、窒化ケイ素、タンタル、銅、ポリシリコン、セラミック 、アルミニウム/銅混合物、ヒ化ガリウム及び他のこのようなIII/V族化合物が包 含される。 上記手順によって作製されるフォトレジスト膜は特に、例えばマイクロプロセ ッサー及び他の小型化された集積回路部品等の生産に使用されるような熱成長ケ イ素/二酸化ケイ素-被覆ウェハに使用するのに適している。アルミニウム/酸化 アルミニウムウェハも使用できる。基体は、様々なポリマー性樹脂、特に例えば ポリエステルなどの透明ポリマーからなることもできる。基体は、適当な組成の 粘着性が促進された層、例えばヘキサアルキルジシラザンを含む層を有していて もよい。 フォトレジスト組成物溶液は次いで基体上にコーティングされ、そしてこの基 体は約70℃〜約110℃の温度で、ホットプレート上では約30秒〜約180秒または熱 対流炉中では約15分〜約90分処理される。この温度処理は、フォトレジスト中の 残留溶剤の濃度を減らすために選択され、感光化剤を熱分解させることは実質的 にない。一般的には、溶剤濃度は最小にすることが望まれるので、この最初の温 度処理は実質的に全ての溶剤が蒸発されそしてフォトレジスト組成物の薄い膜が 、1ミクロンのオーダーの厚さで基体上に残るまで行われる。一つの好ましい態 様では、その温度は約85℃〜約95℃である。この処理は、溶剤除去の変化の割合 が比較的取るに足らなくなるまで行われる。温度と時間の選択は、ユーザーによ って所望とされるフォトレジスト特性、並びに使用する装置及び工業的に望まれ る塗布作業時間に依存する。次いで、コーティングされた基体を化学線、例えば 約300nm〜約450nmの波長の紫外線、X-線、電子ビーム、イオンビームまたはレー ザー線を用いて、適当なマスク、ネガ、ステンシル、テンプレート等を使用する ことによって形成される所望のパターンで露光することができる。 次いで場合によってはフォトレジストを、現像の前または後に露光後第二ベー ク(post exposure second baking)または熱処理に付す。その加熱温度は、約90 ℃〜約120℃の範囲、より好ましくは約100℃〜約110℃の範囲であることができ る。この加熱は、ホットプレート上では約30秒〜約2分、より好ましくは約60秒 〜約90秒、または熱対流炉によって約30〜約45分行うことができる。 露光されたフォトレジスト-被覆基体を、像形成性露光された領域を除去する ためにアルカリ性現像溶液中に浸漬することによって現像するかまたは吹付け現 像方法によって現像する。この溶液は好ましくは、例えば窒素噴出攪拌法(nitro gen burst agitation)によって攪拌する。基体は、全てのまたは実質的に全ての フォトレジスト膜が露光領域から溶解されるまで現像剤中に維持する。現像剤と しては、アンモニウムまたはアルカリ金属水酸化物の水溶液が包含され得る。一 つの好ましい水酸化物はテトラメチルアンモニウム水酸化物である。現像溶液か らコーティングされたウェハを取出した後、膜の粘着性、及びエッチング溶液及 び他の物質に対する耐薬品性を高めるために、任意の現像後熱処理(post-develo pment heat treatment)またはベーク処理を行ってもよい。現像後熱処理は、膜 の軟化点以下での膜及び基体のオーブンベーク処理からなり得る。工業的用途、 特にケイ素/二酸化ケイ素-タイプの基体上でマイクロ回路ユニットを作製する際 には、現像した基体を、緩衝された、フッ化水素酸をベースとするエッチング溶 液で処理することができる。本発明のフォトレジスト組成物は、酸をベースとす るエッチング溶液に対して耐性がありそして基体の非露光フォトレジスト膜領域 に効果的な保護を与える。 以下の具体例は、本発明の組成物を作製及び使用する方法の詳細な例示を与え るものである。しかし、これらの例は決して本発明の範囲を限定または減縮する ことを意図したものではなく、本発明を実施するのに排他的に使用するべき条件 、パラメーターまたは値を与えるものと解釈すべきではない。 例1 m-クレゾール5.0モル及び3,5-キシレノール3.0モル及び2,3,5-トリメチルフェ ノール1モルからなるフェノール化合物500g、及び乳酸エチル(エチル2- ヒドロキシプロピオネート)330g(フェノール化合物の重量の2/3)を、冷却器 、温度計及び滴下漏斗を備えた四つ首フラスコ中に移した。反応を、95℃で6時 間続けた。サンプルを採取しそして脱イオン水175g(このバッチの21重量%)を 攪拌しながら添加した。10分後に攪拌を止め、そして生じた反応混合物を静置し た。二つの層が形成した。その上部の水性相をサイホン吸上げして除去しこれを 廃棄した。下部の樹脂層のサンプルをGPC用に採取した(フラクションA)。次い で、乳酸エチル300gを攪拌しながら添加し、そして脱イオン水400g及びメタノ ール100gを含む混合物を攪拌しながら添加した。10分後に攪拌を止めそして反応 混合物を静置した。二つの層が形成し、そしてその上部の水性相をサイフォン吸 上げして除去しこれを廃棄した。底部の樹脂層のサンプルをGPC用に採取した(フ ラクションB)。乳酸エチル165g、及び脱イオン水とMeOHとの400g/100g混合 物を攪拌しながら添加し、そして5分間攪拌した。攪拌を止め、そしてこの混合 物を静置した。二つの層が形成し、そしてその上部の層をサイフォン吸上げして 除去した。底部の樹脂層のサンプルをGPC用に採取した(フラクションC)。乳酸 エチル中のこの樹脂の半分を他のフラスコに移した。残りの樹脂に、酢酸エチル 83g、及び脱イオン水とMeOHとの200g/50g混合物を攪拌しながら添加した。 攪拌を止めると、二つの層が形成した。その上部層を抽出した。最後の樹脂フラ クションをフラクションDとラベルした。乳酸エチルを添加してフラクションC 及びDを溶解し、これらを次いで減圧下(20mmHg)低温(75℃)で蒸留して、過剰の 水及びメタノールを除去した。乳酸エチルを再び添加してその樹脂溶液を32%固 形物含有率に調節した。 P.D.=多分散性=MWw/MWn MWw=重量平均分子量 MWn=数平均分子量 例2 m-クレゾール6.0モル、3,5-キシレノール2.0モル及び2,3,5-トリメチルフェノ ール2.0モルからなるフェノール化合物300gを、乳酸エチル200gと一緒に、冷 却器、温度計及び滴下漏斗を備えた四つ首フラスコ中に移した。シュウ酸0.9g (フェノール化合物の0.3重量%)を添加しそしてこのフラスコを95℃に加熱し た。140g(フェノール化合物/ホルムアルデヒドのモル比=1/0.66)を一時間 半かけて滴下した。反応を95℃で6時間続けた。縮合後、サンプルを採取し(樹 脂2)そしてDI水106g(このバッチの16.6重量%)を攪拌しながら添加した。 攪拌を止めてそして得られた溶液を静置した。二つの層が形成し、その上部の層 をサイフォン吸上げして除去した(ウオッシュAとして保存した)。底部の樹脂層 のサンプルを採取した(フラクション1)。次いで、メタノール/水(1/1)の溶液2 00gを攪拌しながら添加した。攪拌を止めてそして得られた溶液を静置した。二 つの層が形成しそしてその上部の層をサイフォン吸上げして除去し(ウオッシュ Bとして保存した)、そして残りの樹脂層のサンプルを採取した(フラクション2 )。次いで、メタノール/水/乳酸エチル(1/1/1)の溶液300 gを攪拌しながら添加した。攪拌を止めそして得られた溶液を静置した。二つの 層が形成し、そしてその上部の層をサイフォン吸上げして除去し(ウオッシュC として保存した)、そして樹脂層のサンプルを採取した(フラクション3)。次い で、乳酸エチル/メタノール/水(1/1/1)からなる溶剤更に300gを攪拌しながら 添加した。攪拌を止めそして得られた溶液を静置した。上部の層をサイフォン吸 上げして除去した(ウオッシュDとして保存した)。更に乳酸エチルを添加し、次 いで低温下に減圧(75℃で20mmHg)することによって残留した水及びメタノール を除去した。乳酸エチル中の最終の樹脂溶液はフラクション4である。分析デー タを表1に示す。 例3 50gのフォトレジスト試験サンプルを以下の成分を混合することによって調製 した: 4%量のPAC-I(これは、BIPC-BIOC-F(4,4'-メチレン-ビス-[6-[4-ヒドロキシフ ェニル)メチル]-2,5-ジメチルフェノール]基本骨格と2,1,5ジアゾスル ホニルクロライドとの60〜90%の範囲のエステル化から得られる有標光 活性化合物である(Hoechst Celanese Corp.のAZ Photoresist Products から入手できる)); 2%量のPAC-II(これは、BIPC-BIOC-F基本骨格と2,1,5ジアゾスルホニルクロラ イドとの30〜60%の範囲のエステル化から得られる有標光活性化合物で ある(Hoechst Celanese Corp.のAZ Photoresist Productsから入手でき る)); 16%量の例1のフラクションCからの樹脂 0.008%量のKP-341界面活性剤(Shin-EtsuChem.Co.から入手できる(乳酸エチル中 2%品); 66%量の乳酸エチル、及び 12%量の酢酸n-ブチル。 トベークを行って、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)を下塗りしたシリコンウェハス露光マトリックスを、このコーティングされたウェハ上に描画した。この露光 されたウェハを、インラインホットプレート上で、110℃で60秒間、PEB(post TMAH(テトラメチルアンモニウムヒドロキシド−2.38%)現像剤を用いて現像した 。 した。公称(nominal)線量(Dose to Print,DTP)、つまり与えられた図形を正確 に複製するのに必要とされる線量を最良の焦点で測定した。解像度及び焦点深度 (DOF)を測定した。その結果を以下の表2に示す;例えば0.4μライン/スペース 。 例4 以下の成分を混合することによって50gのフォトレジスト試験サンプルを調製 した: 4%量のPAC-I(BIPC-BIOC-F基本骨格と2,1,5ジアゾスルホニルクロライドとの60 〜90%の範囲のエステル化により得られる有標光活性化合物(Hoechst C elanese Corp.のAZ Photoresist Productsから入手できる)); 2%量のPAC-II(BIPC-BIOC-F基本骨格と2,1,5ジアゾスルホニルクロライドとの 30〜60%の範囲のエステル化により得られる有標光活性化合物(Hoechst Celanese Corp.のAZ Photoresistsから入手できる)); 16%量の例1のフラクションDからの樹脂; 0.008%量のKP-341界面活性剤(Shin-EtsuChem.Co.から入手可能(乳酸エチル中2 %品); 66%量の乳酸エチル、及び 12%量の酢酸n-ブチル。 間ソフトベークを行い、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)を下塗りしたシリコンウ ェハ上に1.083μm(マイクロメーター)の膜厚にコーティングした。0.54NA ーティングされたウェハ上に15×21フォーカス露光マトリックスを描画した。こ の露光されたウェハを、インラインホットプレート上で110℃で60秒間、PEB トラメチルアンモニウムヒドロキシド−2.38%)現像剤を用いて現像した。この 公称線量(Dose to Print,DTP)、つまり与えられた図形を正確に複製するのに必 要とされる線量を、SEMにより最良の焦点で測定しそしてこれを顕微鏡写真上に 示した。解像度及び焦点深度(DOF)(与えられた図形サイズを複製するのに許容 される焦点はずれの範囲)を測定した。その結果を以下の表2に示す:例えば0. 4μライン/スペース。 例5 以下の成分を混合することにより50gのフォトレジスト試験サンプルを調製し た: 4%量のPAC-I(BIPC-BIOC-F基本骨格と2,1,5ジアゾスルホニルクロライドとの60 〜90%範囲のエステル化により得られる有標光活性化合物(Hoechst Cel anese Corp.のAZ Photoresist Productsから入手できる)); 2%量のPAC-II(BIPC-BIOC-F基本骨格と2,1,5ジアゾスルホニルクロライドとの 30〜60%範囲のエステル化により得られる有標光活性化合物(Hoechst C elanese Corp.のAZ Photoresist Productsから入手できる)); 16%量の例2のフラクション4からの樹脂; 0.008%量のKP-341界面活性剤(Shin-EtsuChem.Co.から入手できる;乳酸エチル 中2%品); 66%量の乳酸エチル、及び 12%量の酢酸n-ブチル。 間ソフトベークを行い、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)を下塗りしたシリコンウ ェハ上に1.083μm(マイクロメーター)の厚さでコーティングした。0.54NA フォーカス露光マトリックスを、このコーティングされたウェハ上に描画した。 この露光されたウェハを、インラインホットプレート上で110℃で60秒間、PEB メチルアンモニウムヒドロキシド−2.38%)現像剤を用いて現像した。この現像 公称線量(Dose to Print,DTP)、つまり与えられた図形を正確に複製するのに必 要とされる線量を最良の焦点で測定した。解像度及び焦点深度(DOF)を測定した 。その結果を以下の表2に示す:例えば0.4μライン/スペース。 比較例1 m-クレゾール5.0モル及び3,5-キシレノール3.0モルからなるフェノール化合物 250gを、冷却器、温度計及び滴下漏斗を備えた四つ首フラスコ中に移した。シ ュウ酸2.5g(フェノール化合物の1重量%)を添加し、そしてこのフラスコを9 5℃に加熱した。ホルムアルデヒド123.0g(フェノール化合物/ホルムアルデヒ ドのモル比=1/0.685)を1時間半かけて滴下した。反応を95℃で6時間続けた 。この反応混合物を190℃の温度まで蒸留し、水及び溶剤を除去し、次いで減圧 下に210℃で蒸留して未反応のフェノール化合物を除去した。溶融した樹脂 をアルミニウム製トレー中に集めた。この比較例1で得られたノボラック樹脂を 用いて、例3の手順にならいフォトレジスト調合物を作り、そしてこれを例3と 同じ手順で検査した。このレジストの性能(表3)は、例3及び5と比較して良 好なものではなかった。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年10月8日(1998.10.8) 【補正内容】 請求の範囲 1. 成膜性ノボラック樹脂を製造する方法であって、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下に、ホルムアルデヒドと一種またはそれ以上の フェノール化合物とを縮合させ、この際、この反応溶剤はモノオキシモノカ ルボン酸エステルであり、そして、それによってノボラック樹脂ポリマー性 縮合生成物を生成し、 b) この反応混合物に水を添加し、それによって二つの溶液層を形成させ、この 際、その上部の層は、未反応のフェノール化合物、ノボラックオリゴマー類 及びモノマー類を水中に含む溶液からなり、そして下部層は、残りの反応混 合物を反応溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 c) 残りの下部溶液層に、水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5の水溶性有 機極性溶剤:水の比率で添加し、それによって再び二つの溶液層を形成させ 、この際、その下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含む溶 液からなり、そしてその上部層は、低分子量ノボラック、ノボラックオリゴ マー類及びノボラックモノマーを、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶剤から なる溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回繰り返し、 e) 残りのノボラック樹脂溶液を、上記反応溶剤からなる溶剤で希釈し、そして 残留した水及び水溶性有機極性溶剤を除去し、それによって、成膜性の分別 されたノボラック樹脂を形成する、 ことを含む上記方法。 2. 上記酸触媒が、シュウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、硫酸もしくはp- トルエンスルホン酸である、請求の範囲第1項の方法。 3. 水溶性有機極性溶剤が、アセトンもしくはC1〜C3アルキルアルコールであ る、請求の範囲第1項の方法。 4. 反応溶剤が、メチルオキシアセテート、エチルオキシアセテート、ブチル オキシアセテート、メチルメトキシアセテート、エチルメトキシアセテート、ブ チルメトキシアセテート、メチルエトキシアセテート、エチルエトキシアセテー ト、エトキシエチルプロピオネート、メチル3-オキシプロピオネート、エチル3- オキシプロピオネート、メチル3-メトキシプロピオネート、エチル3-メトキシプ ロピオネート、メチル2-オキシプロピオネート、エチル2-オキシプロピオネート 、エチル2-ヒドロキシプロピオネート、エチル3-ヒドロキシプロピオネート、プ ロピル2-オキシプロピオネート、メチル2-エトキシプロピオネート、またはプロ ピル2-メトキシプロピオネートである、請求の範囲第1項の方法。 5. 優れたリソグラフ性能を有するポジ型フォトレジスト組成物を製造する方 法であって、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下にホルムアルデヒドと一種またはそれ以上のフ ェノール化合物とを縮合させ、この際、この反応溶剤はモノオキシモノカル ボン酸エステルであり、 b) この反応混合物に水を添加し、それによって二つの溶液層を形成させ、この 際、その上部層は、未反応フェノール化合物、ノボラックオリゴマー類及び モノマーを水中に含む溶液からなり、そしてその下部層は、残りの反応混合 物を反応溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 c) 残った下部溶液層に、水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5の水溶性有 機極性溶剤:水の比率で添加し、それによって再び二つの溶液層を形成させ 、この際その下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含む溶液 からなり、そしてその上部層は、低分子量ノボラック、ノボラックオリゴマ ー類及びノボラックモノマー類を、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶剤から なる溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回繰り返し、 e) 残ったノボラック樹脂溶液を、上記反応溶剤からなる溶剤で希釈し、そして 残留した水及び水溶性有機極性溶剤を除去し、それによって成膜性の分別さ れたノボラック樹脂を作り、そして f) 1) フォトレジスト組成物を感光化するのに十分な量の感光性成分、2) 段 階e)からの成膜性ノボラック樹脂、及び3) モノオキシモノカルボン酸エス テルからなる適当なフォトレジスト溶剤を含む混合物を調製して、フォトレ ジスト組成物を形成する、 ことを含む上記方法。 6. 上記酸触媒が、シュウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、硫酸もしくはp- トルエンスルホン酸である、請求の範囲第5項の方法。 7. 水溶性有機極性溶剤が、アセトンもしくはC1〜C3アルキルアルコールであ る、請求の範囲第5項の方法。 8. 反応溶剤が、メチルオキシアセテート、エチルオキシアセテート、ブチル オキシアセテート、メチルメトキシアセテート、エチルメトキシアセテート、ブ チルメトキシアセテート、メチルエトキシアセテート、エチルエトキシアセテー ト、エトキシエチルプロピオネート、メチル3-オキシプロピオネート、エチル3- オキシプロピオネート、メチル3-メトキシプロピオネート、エチル3-メトキシプ ロピオネート、メチル2-オキシプロピオネート、エチル2-オキシプロピオネート 、エチル2-ヒドロキシプロピオネート、エチル3-ヒドロキシプロピオネート、プ ロピル2-オキシプロピオネート、メチル2-エトキシプロピオネート、またはプロ ピル2-メトキシプロピオネートである、請求の範囲第5項の方法。 9. ポジ型フォトレジスト組成物で適当な基体をコーティングすることにより 基体上でフォトイメージを形成することによって半導体デバイスを作製する方法 であって、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下に、ホルムアルデヒドと一種またはそれ以上の フェノール化合物とを縮合させ、この際、この反応溶剤はモノオキシモノカ ルボン酸エステルであり、そして、それによって、ノボラック樹脂ポリマー 性縮合生成物を生成し、 b) この反応混合物に水を添加し、それによって二つの溶液層を形成させ、この 際、その上部層は、未反応フェノール化合物を水中に含む溶液からなり、そ してその下部層は、残りの反応混合物を反応溶剤中に含む溶液からなり、そ してこの上部層を除去し、 c) 残った下部溶液層に水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5の水溶性有機 極性溶剤:水の比率で添加し、それによって再び二つの溶液層を形成させ、 この際、その下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含む溶液 からなり、そしてその上部層は低分子量ノボラック、ノボラックオリゴマー 類及びノボラックモノマーを、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶剤からなる 溶剤混合物中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回繰り返し、 e) 残ったノボラック樹脂溶液を、上記反応溶剤からなる溶剤で希釈し、そして 残留した水及び水溶性有機極性溶剤を除去し、それによって成膜性の分別さ れたノボラック樹脂を作り、 f) 1) フォトレジスト組成物を感光化するのに十分な量の感光性成分、2) 段 階e)からの成膜性ノボラック樹脂、及び3) モノオキシモノカルボン酸エス テルからなる適当なフォトレジスト溶剤を含む混合物を調製して、フォトレ ジスト組成物を作り、 g) 段階f)のフォトレジスト組成物で適当な基体をコーティングし、 h) 段階g)のコーティングされた基体を、実質的に全てのフォトレジスト溶剤が 除去されるまで熱処理し、この感光性組成物を像形成性露光し、そしてこの 組成物の像形成性露光された領域を適当な現像剤により除去する、 ことを含む上記方法。 10. 酸触媒が、シュウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、硫酸もしくはp-トル エンスルホン酸である、請求の範囲第9項の方法。 11. 水溶性有機極性溶剤が、アセトンもしくはC1〜C3アルキルアルコールであ る、請求の範囲第9項の方法。 12. 反応可溶溶剤が、メチルオキシアセテート、エチルオキシアセテート、ブ チルオキシアセテート、メチルメトキシアセテート、エチルメトキシアセテート 、ブチルメトキシアセテート、メチルエトキシアセテート、エチルエトキシアセ テート、エトキシエチルプロピオネート、メチル3-オキシプロピオネート、エチ ル3-オキシプロピオネート、メチル3-メトキシプロピオネート、エチル3-メトキ シプロピオネート、メチル2-オキシプロピオネート、エチル2-オキシプロピオネ ート、エチル2-ヒドロキシプロピオネート、エチル3-ヒドロキシプロピオネート 、プロピル2-オキシプロピオネート、メチル2-エトキシプロピオネート、または プロピル2-メトキシプロピオネートである、請求の範囲第9項の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クック・ミシェル アメリカ合衆国、ニュー ジャージー州 08876 サマービル、イーブス ドライブ 776、アパートメント #5エイチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 成膜性ノボラック樹脂を製造する方法であって、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下に、ホルムアルデヒドと一種またはそれ以上の フェノール化合物とを縮合させ、この際、この反応溶剤はフォトレジスト溶 剤でもあり、そして、それによってノボラック樹脂ポリマー性縮合生成物を 生成し、 b) この反応混合物に水を添加し、それによって二つの溶液層を形成させ、この 際、その上部の層は、未反応のフェノール化合物、ノボラックオリゴマー類 及びモノマー類を水中に含む溶液からなり、そして下部層は、残りの反応混 合物を反応溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 c) 残りの下部溶液層に、水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5の水溶性有 機極性溶剤:水の比率で添加し、それによって再び二つの溶液層を形成させ 、この際、その下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含む溶 液からなり、そしてその上部層は、低分子量ノボラック、ノボラックオリゴ マー類及びノボラックモノマーを、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶剤から なる溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回繰り返し、 e) 残りのノボラック樹脂溶液を、反応溶剤からなる溶剤で希釈し、そして残留 した水及び水溶性有機極性溶剤を除去し、それによって、成膜性の分別され たノボラック樹脂を形成する、 ことを含む上記方法。 2. 上記酸触媒が、シュウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、硫酸もしくはp- トルエンスルホン酸である、請求の範囲第1項の方法。 3. 水溶性有機極性溶剤が、アセトンもしくはC1〜C3アルキルアルコールであ る、請求の範囲第1項の方法。 4. 反応溶剤が、モノオキシモノカルボン酸エステルである、請求の範囲第1 項の方法。 5. 優れたリソグラフ性能を有するポジ型フォトレジスト組成物を製造する方 法であって、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下にホルムアルデヒドと一種またはそれ以上のフ ェノール化合物とを縮合させ、この際、この反応溶剤はフォトレジスト溶剤 でもあり、 b) この反応混合物に水を添加し、それによって二つの溶液層を形成させ、この 際、その上部層は、未反応フェノール化合物、ノボラックオリゴマー類及び モノマーを水中に含む溶液からなり、そしてその下部層は、残りの反応混合 物を反応溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 c) 残った下部溶液層に、水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5の水溶性有 機極性溶剤:水の比率で添加し、それによって再び二つの溶液層を形成させ 、この際その下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含む溶液 からなり、そしてその上部層は、低分子量ノボラック、ノボラックオリゴマ ー類及びノボラックモノマー類を、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶剤から なる溶剤中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回繰り返し、 e) 残ったノボラック樹脂溶液を、反応溶剤からなる溶剤で希釈し、そして残留 した水及び水溶性有機極性溶剤を除去し、それによって成膜性の分別された ノボラック樹脂を作り、そして f) 1) フォトレジスト組成物を感光化するのに十分な量の感光性成分、2) 段 階e)からの成膜性ノボラック樹脂、及び3) 上記反応溶剤と同じ溶剤を含ん でなる適当なフォトレジスト溶剤を含む混合物を調製して、フォトレジスト 組成物を形成する、 ことを含む上記方法。 6. 上記酸触媒が、シュウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、硫酸もしくはp- トルエンスルホン酸である、請求の範囲第5項の方法。 7. 水溶性有機極性溶剤が、アセトンもしくはC1〜C3アルキルアルコールであ る、請求の範囲第5項の方法。 8. 反応溶剤が、モノオキシモノカルボン酸エステルである、請求の範囲第5 項の方法。 9. ポジ型フォトレジスト組成物で適当な基体をコーティングすることにより 基体上でフォトイメージを形成することによって半導体デバイスを作製する方法 であって、 a) 酸触媒及び反応溶剤の存在下に、ホルムアルデヒドと一種またはそれ以上の フェノール化合物とを縮合させ、この際、この反応溶剤はフォトレジスト溶 剤でもあり、そして、それによって、ノボラック樹脂ポリマー性縮合生成物 を生成し、 b) この反応混合物に水を添加し、それによって二つの溶液層を形成させ、この 際、その上部層は、未反応フェノール化合物を水中に含む溶液からなり、そ してその下部層は、残りの反応混合物を反応溶剤中に含む溶液からなり、そ してこの上部層を除去し、 c) 残った下部溶液層に水溶性有機極性溶剤及び水を、5:95〜95:5の水溶性有機 極性溶剤:水の比率で添加し、それによって再び二つの溶液層を形成させ、 この際、その下部層は、ノボラック樹脂縮合生成物を反応溶剤中に含む溶液 からなり、そしてその上部層は低分子量ノボラック、ノボラックオリゴマー 類及びノボラックモノマーを、水/水溶性有機極性溶剤/反応溶剤からなる 溶剤混合物中に含む溶液からなり、そしてこの上部層を除去し、 d) 段階b)及びc)を2〜10回繰り返し、 e) 残ったノボラック樹脂溶液を、反応溶剤からなる溶剤で希釈し、そして残留 した水及び水溶性有機極性溶剤を除去し、それによって成膜性の分別された ノボラック樹脂を作り、 f) 1) フォトレジスト組成物を感光化するのに十分な量の感光性成分、2) 段 階e)からの成膜性ノボラック樹脂、及び3) 上記反応溶剤と同じ溶剤を含ん でなる適当なフォトレジスト溶剤を含む混合物を調製して、フォトレジスト 組成物を作り、 g) 段階f)のフォトレジスト組成物で適当な基体をコーティングし、 h) 段階g)のコーティングされた基体を、実質的に全てのフォトレジスト溶剤が 除去されるまで熱処理し、この感光性組成物を像形成性露光し、そしてこの 組成物の像形成性露光された領域を適当な現像剤、例えば水性アルカリ性現 像剤により除去する、 ことを含む上記方法。 10. 酸触媒が、シュウ酸、マレイン酸、無水マレイン酸、硫酸もしくはp-トル エンスルホン酸である、請求の範囲第9項の方法。 11. 水溶性有機極性溶剤が、アセトンもしくはC1〜C3アルキルアルコールであ る、請求の範囲第9項の方法。 12. 反応可溶溶剤が、モノオキシモノカルボン酸エステルである、請求の範囲 第9項の方法。
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