JP2001505073A

JP2001505073A - 磁気作動泌尿留置カテーテル及びその製法

Info

Publication number: JP2001505073A
Application number: JP50072098A
Authority: JP
Inventors: デェイビス，リチャード，シー．
Original assignee: ウロキャスコーポレーション
Priority date: 1996-06-05
Filing date: 1997-06-03
Publication date: 2001-04-17
Also published as: AU714563B2; US5713877A; CA2257494A1; KR20000016355A; WO1997046273A1; AU3223997A; EP0909191A1

Abstract

(57)【要約】バルブハウジングおよびバルブポペットアッセンブリ部品の数を減らし、製造を簡単化し、製造コストを下げると同時に信頼性、作動性および流量を高めた磁気作動泌尿留置カテーテル（３５）とその製法を提供する。磁気作動泌尿留置カテーテル（３５）は、一本の排尿バルブキャビティマンドレル（２２）と二本の膨張バルブキャビティマンドレル（２４）を用いて形成されたカテーテル排尿シャフト（１６）に接続するバルブハウジング（３２）を具備している。排尿バルブキャビティマンドレル（２２）によって、作り付けの一体型バイパスを備えたばね座と弁座を形成する。弁座に面する大きく、丸くした球根状バルブヘッドと、ばね座で支持されたテーパ状のばね（４４）と係合する、ばね座の方向に向けた細長く、直径が小さい部分とを備えた細長い一体型バルブポペット（５０）を強磁性材料で作る。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称磁気作動泌尿留置カテーテル及びその製法発明の背景本発明は、尿道カテーテルに関するものである。さらに詳しくは、本発明は、患者の体外に出さない尿道留置カテーテルであって、外部磁気作動器を使用して患者が排尿できるようにした尿道留置カテーテルに関するものである。本発明に属する一般的タイプの尿道留置カテーテルは、米国特許第４３５０１６１号ではじめて開示されている。これらのカテーテルは、いずれも、バルブを利用したもので、カテーテルを患者の尿道に適切に固定して、陰茎尿道部にバルブがくるようにし、陰茎に外部から力を加えることにより作動することができるようにしたことを特徴としている。また、米国特許第５０４１０９２号で、磁気作動形式の排尿バルブが開示されているが、これはバルブを垂下陰茎内部に留置して、患者が垂下陰茎の磁気作動バルブに近い陰茎外部に磁場を置くことにより作動させるものである。この米国特許第５０４１０９２号のバルブは、機能的であるが、いくつか問題点ある。その問題点の一つは、そのハウジングおよびポペットアセンブリーの組み立て部品があまりにも多過ぎることである。このため、このバルブは、コストが高くなり、製造し、一つのカテーテルに一体化することが困難であることである。同様に、米国特許第５０４１０９２号に記載のバルブは、部品の数が多いため、製造工程数が非常に多くなる。さらに、同米国特許のバルブの問題点は、信頼性が十分でなく、作動がそう簡単でないということである。さらに、同米国特許のバルブの流量が十分でないことも問題である。そこで、本発明は、部品数が比較的少なく、しかも比較的容易に、また大きなコストを掛けずに作ることができる磁気作動泌尿留置カテーテルを提供することを目的とする。さらに、本発明は、比較的容易に作動することができ、しかも組立、挿入及び除去の工程数が比較的少ない磁気作動泌尿留置カテーテルの磁気作動バルブアセンブリーを製作する方法を提供することを目的とする。また、本発明は、操作信頼性が高く、しかも比較的容易に作動することができる磁気作動泌尿留置カテーテルの磁気作動バルブアセンブリー（およびその製法）を提供することを目的とする。そのほか、本発明は、比較的容易に尿道留置カテーテルに一体化することができ、カテーテルを通る尿の流れに悪影響を及ぼすことのない磁気作動バルブアセンブリーおよびその製法を提供することを目的とする。また、さらに、本発明は、簡単に閉塞する恐れがなく、万一閉塞したとしても容易に洗浄することができる磁気作動バルブアセンブリーを提供することを目的とする。発明の要約本発明の原理による磁気作動泌尿留置カテーテルおよびその製法は、カテーテル排尿シャフトにバルブハウジングを直接成形することを特徴とする。すなわち、排尿バルブキャビティマンドレルおよび膨張バルブキャビティマンドレルの上流端を、それぞれカテーテル排尿シャフトの排尿内腔及び膨張内腔に挿入して、下流端をジグすなわち金型ベースで固定する。前記マンドレルを、バルブハウジング金型で囲み、その中に材料を注入してバルブハウジングを成形する。金型とマンドレルを取り外すと、カテーテル排尿シャフトと永久的に結合、一体化したバルブハウジングが得られる。一つの好ましい実施の形態においては、ジグすなわち金型ベースから内部の方に向かって収束する２本の膨張マンドレルが用いられる。バルブハウジングの成形で、ばね座にはめたばねの回りに複数のバイパス通路を設けた非対称ばね座を形成するようにしている。このばねは、形状が円錐形で、そのベースはばね座に置かれている。このばね座には、ばねベースを保持するばね座リップが設けられている。また、下流端を大きく球根状にしたバルブヘッドと、バルブヘッドに連続する細くした中間部分と、中間部分に連続し、上流端のばねに連結するさらに細くした先端部分とからなる一つの細長い排尿バルブポペットが、一体成形されている。前記バルブヘッドは、排尿バルブキャビティマンドレルによってバルブハウジングの排尿バルブキャビティに成形させた丸形弁座と、共同して機能する。図面の簡単な説明本発明について、図面に示す実施様態に基づいて以下に詳しく説明するが、説明あるいは図示した特徴は、本発明の他の実施様態に対しても、個々にあるいは好ましい組み合わせで適用することができる。本発明の前記及び他の目的、特徴及び利点は、添付図面に示すように、本発明の好ましい実施の形態の以下の更に詳しい説明から明白になるであろう。尚、添付図面で、図は違っても同じ部材は、同じ参照番号で示してある。また、図は、必ずしも正しい縮図ではなく、発明の原理を明確に示すためのものである。図１は、本発明のバルブハウジングの成形のための金型と、一本の排尿バルブキャビティマンドレル、２本の膨張バルブキャビティマンドレル、これらマンドレルを固定したジグ（あるいは金型ベース）およびカテーテル排尿シャフトの軸断面の概要図である。図２は、図１に示した工程によって作ったバルブハウジングを備えたタイプの本発明の磁気作動泌尿留置カテーテルの下流端の軸断面の概要図である。図３は、図２の線３−３に関する横断面図である。図４は、図２と同様の図であるが、本図は図２より軸線を中心に９０度回転した軸断面であり、さらに陰茎とそれに外部磁気作動器を加えた図で、コイルばねが圧縮している状態を示している。図５は、図２及び図４と同じカテーテルの図であるが、断面図でなく正面図である。発明の実施の様態図１は、金型１０およびジグ１２あるいは金型ベースを用いる本発明の磁気作動泌尿留置カテーテルを作る製法の一工程を示す図である。金型およびジグの形状として、種々可能であり、図１に示す金型およびジグは、分かりやすくするために概略的に示したことは、通常の当業者に理解できるであろう。金型１０は、断面が円形の細長い金型キャビティを形成し、その中に予め用意されたカテーテル排尿シャフト１６を前記金型１０の上流端（但し、上流とは患者の膀胱の方を向いた方向で、図１では、左側）から挿入する。カテーテル排尿シャフト１６は、中央の一つの大きな排尿内腔１８とそれより細い２本の膨張内腔２０からなり、前記２本の膨張内腔２０は、中心からはずれ、互いに対向した位置に設けられている。排尿内腔１８は、尿が膀胱から下流に流れることができる尿路であり、膨張内腔２０は、固定バルーン（図示せず）を膨張させたり、収縮させたりする液体路の働きをする。カテーテル排尿シャフト１６は、金型１０の上流端で保持し、一本の排尿バルブキャビティマンドレル２２及び２本の膨張バルブキャビティマンドレル２４は、ジグ１２で下流端から金型キャビティ１４に保持する。すなわち、ジグ１２は、排尿バルブキャビティマンドレル２２及び膨張バルブキャビティマンドレル２４に接続あるいは取り付けて、これらマンドレルを金型キャビティ１４に相対して調整できるようになっている。また、ジグ１２は、金型１０の下流端を閉じる働きもする。図１に概要を示した実施様態では、ジグ１２は、実際、金型キャビティ１４の延長部にもなっている。好ましい一実施様態では、膨張バルブキャビティマンドレル２４は、金型キャビティ１４内に内部方向に向かって収束する角度で保持されている。しかし、それらを柔軟な材料で作り、まっすぐに保持し、カテーテル排尿シャフト１６の膨張内腔２０に挿入するところで内部方向に向かって収束するようにしてもよい。排尿バルブキャビティマンドレル２２および膨張バルブキャビティマンドレル２４の内腔形成端２６、２８および３０を、排尿内腔１８および膨張内腔２０の下流端にそれぞれ挿入する。つぎに、前記の３本のマンドレル２２および２４，２４とカテーテル排尿シャフト１６の上側を閉じて金型１０を封じる。説明を簡単にするため、金型１０を閉じたり、離型する方法は、図１では省略してある。なお、ジグ１２は、それに付けた前記の３本のマンドレルが同時あるいは独立した相対的な動きができるような構成にしてもよい。本発明のバルブハウジング３２（図２）は、一工程で図１に示すように金型およびマンドレルを上記のように組み立て、金型１０のニップル３４から医学用シリコーンゴムを金型キャビティ１４に注入する。金型１０は、バルブハウジング３２の外部形状を形成する標準ＬＩＭ（液体射出成形金型）圧縮成形用金型であり、排尿バルブキャビティマンドレル２２および膨張バルブキャビティマンドレル２４は、バルブハウジング３２の内部形状を形成することが通常の同業者に理解されるであろう。すなわち、前記排尿バルブキャビティマンドレル２２は、排尿バルブキャビティ２３と一体型ばね座４２を形成し、膨張バルブキャビティマンドレル２４は、膨張バルブキャビティ６２を形成する（図４）。カテーテル排尿シャフト１６も、医学用シリコーンゴムで成形されているため、上記の成形工程でバルブハウジング３２がカテーテル排尿シャフト１６に融着して、マンドレル２２および２４の内腔形成端２６、２８および３０によって、カテーテル排尿シャフト１６の排尿内腔１８および膨張内腔２０と連通する内腔が、ぞれぞれ形成される。バルブハウジング３２が十分硬化すると、金型１０を開け、ジグ１２を右の方に（下流方向に）、マンドレル２２および２４と同時あるいは別々に引き抜く。このように、カテーテル排尿シャフト１６に融着したバルブハウジング３２が得られる。また、融着したバルブハウジング３２は、柔軟性がよいので、上記の方法に代えて、単に上流方向から軸方向にけん引して、前記３本のマンドレル２２および２４引き抜くようにしてもよい。図１で判かるように、排尿バルブキャビティマンドレル２２は、尿道バルブキャビティ２３の下流端で、丸い形状３６にしてあり、排尿口４０を取り巻く丸形排尿弁座３８を形成している。排尿口４０は、断面積が少なくとも排尿内腔１８と同じになっている。ばね座４２は、尿道バルブキャビティ２３の上流端に排尿バルブキャビティマンドレル２２で成形され、円錐形あるいはテーパ形の圧縮コイルばね４４を支持しており、このばね４４のベース４６はばね座４２に置かれている。排尿バルブキャビティマンドレル２２は、バルブハウジング３２と一体ものとしてこのような独特な形状のばね座４２を成形するために、特に形づくられている。すなわち、図３で分かるように、ばね座４２は二つの部分４２ａおよび４２ｂに別れ、排尿バルブキャビティ２３の一方の側とそれに対抗する側に設けられている。ばね座４２の前記の二つの部分４２ａ、４２ｂの間には、二つの通路４８があり、尿が、テーパ形の圧縮コイルばね４４の外回りに流れる。ばね座４２のもう一つの特徴は、その対向側の各々に、テーパ形の圧縮コイルばね４４のベース４６をばね座４２に保持するリップ４３が、軸方向に成形して設けられている。この排尿バルブキャビティ２３に、細長い排尿バルブポペット、すなわち、ロッド５０が挿入される。この細長い排尿バルブポペット５０は、排尿弁座３８に接触するように下流に向けた大きい球根状の丸いバルブヘッド５２と、それより径の小さい軸方向に向いた中間部分５４と、テーパ形の圧縮コイルばね４４の頂端に入るさらに細いばねはめ込み端５６からなっている。以上のような構成で、テーパ形の圧縮コイルばね４４がばね座４２からの反発力で、排尿バルブポペット５０を下流方向に排尿弁座３８に押し付ける。排尿バルブポペット５０は、金あるいはその他の非腐食性の材料を被覆した強磁性材料で作り、外部磁力源で偏向およびバルブ作動を行なうようにすることができる。また、テーパ形の圧縮コイルばね４４は、非鉄ステンレススチール合金あるいはその他適当な非磁性ばね材などの非磁性材料で成形する。ほかの構成で、それに代えて、ばね材は、適当な強磁性材であってもよい。また、前記ばねは、ばね座と一体型に成形してもよい。細長い排尿バルブポペット、すなわちロッド５０の形状は、このように特殊な形状であって、バルブヘッド５２の断面形状は軸平面において約２７０度の弧を描き、また軸線に垂直な平面においては、半径が排尿口４０の半径よりかなり大きい。このような構造のため、排尿バルブポペット５０全体が、バルブハウジング３２の軸線に対して６０度に傾いても、バルブヘッド５２は、丸形排尿弁座３８に密着した状態が保たれるのである。バルブハウジング３２は、シリコーンゴムで作られて非常に柔軟性が高いため、またこのハウジングが柔軟な陰茎に設置されるため、上記バルブは、強度の軸方向の変形あるいは曲げの状態でも、閉じたままに保たれるよう設計されている。このように、バルブヘッド５２が球根状であることと細長い中間部分５４とで、解剖学上考えられる陰茎のあらゆる動きの中で排尿バルブポペット５０は密着したままの状態が保持できる。図４にもどって、球形膨張バルブ５８および膨張圧縮ばね６０が、膨張バルブキャビティマンドレル２４で形成された膨張バルブキャビティ６２に挿入されている。膨張圧縮ばね６０により、球形膨張バルブ５８が、膨張バルブキャビティ６２に形成した狭まめられた膨張弁座６４の方の下流方向へ押される。磁気作動泌尿留置カテーテル３５を使用するには、膀胱バルーンとそれらに付けた尿道カフバルーン（図示せず）を備えた磁気作動泌尿留置カテーテル３５の図示しない上流先端を、陰茎６７の外尿道口６６に差し込み、膀胱バルーンが膀胱の位置にくるまで挿入する。この構成では、磁気作動泌尿留置カテーテル３５の下流端６８が、ピンを備えた膨張／排尿器（図示せず）に付けられ、外すことができる状態にした前記ピンを膨張内腔７０および排尿口４０それぞれ挿入し、膨張弁座５８および排尿バルブポペット５０を、それぞれの弁座６４、３８から引き離した状態に保持されている。この膨張内腔７０に液体を注入して、膀胱バルーンおよび尿道カフを膨らませる。この磁気作動泌尿留置カテーテル３５を、その下流端６８が外尿道口６６からいくらか内側にくるように固定して、前記膨張／排尿器（図示せず）を取り外し、膨張弁座５８および排尿バルブポペット５０がそれぞれの弁座６４、３８を閉じて密閉するようにする。患者が排尿したいときは、外部磁気源７２（図４）を排尿バルブポペット５０の少し上流に近付ける。すると、排尿バルブポペット５０が排尿弁座３８から引き離され、テーパ形の圧縮コイルばね４４が圧縮されて、排尿口４０から外尿道口６６へと排尿される。患者が、排尿が終り、外部磁気源７２を遠ざけると、テーパ形の圧縮コイルばね４４によって、排尿バルブポペット５０のヘッド５２が排尿弁座３８に押し付けられて密閉する。これは、図４に点線で示したように、排尿バルブポペット５０が傾いていても、またバルブ全体が変形したり、曲がったりして６０度までの角度をなしていても、問題はない。金型１０（図１）には、環状突起７４を設けてあり、バルブハウジング３２の膨張バルブの少し上流に環状凹み７６を形成するようにしている。これにより、使用者がバルブハウジング３２を切る場所が分かり、膀胱バルーンおよび尿道カフバルーンを収縮してカテーテルを取り外すことができる（一工程で）。この環状凹み７６に、色付きのバンドを設けて、さらに見えやすく、またバルブの表面全体を滑らかにすることもできる。バルブハウジング３２と一体になっているばね座４２を、二つの部分に分割して、これら二つの部分４２ａおよび４２ｂの間の尿路開口部４８から、尿がばね座４２およびテーパ形の圧縮コイルばね４４を自由に通過することができるようにすることが有用である。実際、ばね座４２および前記ばね４４は、カテーテル排尿シャフト１６の排尿内腔１８よりも広い流動面積が得られるように作られている。圧縮コイルばね４４の構造は、ばね座４２から内方に円錐状にするのが特に好ましい。ばねを、テーパにして円錐状とすることで、ばねが圧縮しても、ばねの間の尿の流れが阻害されることがない。すなわち、ばねの巻きが互いに接触してばね座４２の中央の開口部を塞ぐことがなくなる。また、テーパ形状にすることで、よじれにくなり、排尿バルブキャビティ２３を形成する内壁をばねが挟み込むことが少なくなり、さらには、ばねはめ込み端５６を中心に維持する効果がある。また、一体型ばね座４２に、圧縮コイルばね４４の中心を保持するための一体型ばね座リップ４３を設けることが好ましい。排尿バルブキャビティ２３、膨張バルブキャビティ６２、ばね座４２、排尿弁座３８および膨張弁座６４を含めて、バルブハウジング３２をすべて一体型に成形することが特に好ましい。これによって、本発明の磁気作動泌尿留置カテーテルの製作が非常に簡単になる。すなわち、このような製法で、カテーテルの製造に必要な部品あるいは工程の数が少なくなり、コストを下げ、信頼性を高めることができる。また、排尿バルブポペット５０は、その密着端を球根状バルブヘッド５２とした細長いロッド状にすることが非常に好ましい。これは、それによって、排尿バルブポペット５０が、バルブハウジング３２の軸線に対して極端な角度をなす状態にあっても、排尿弁座３８に前記バルブヘッド５２が密着するからである。さらに、排尿バルブポペット５０に比較的長い中間部分５４を設けることにより、球根状バルブヘッド５２が排尿弁座３８に適切にはまることができるような向きに維持されることになる。また、排尿バルブポペット５０にばねはめ込み端５６を設けることにより、排尿バルブポペット５０が、テーパ形の圧縮コイルばね４４の頂端との連結を維持することができる。一実施の形態においては、ばねはめ込み端５６に、ねじ山を切り、テーパ形の圧縮コイルばね４４の頂端とねじ込んで連結している。また、バルブヘッドを弁座から引き離したときの、細長いバルブキャビティ、圧縮ばねおよびバルブロッドのバルブハウジングの横断面方向の流動面積は、排尿シャフトの排尿内腔のところの流動面積と少なくとも同じ大きさであることが特に好ましい。このような構造にすることによって、バルブにより流れが低下したり、あるいはつまったりする恐れがなくなる。膨張バルブ５８の直ぐ上流のバルブハウジング３２にわかりやすいマークあるいはバンドを設けて、使用者が、もっとも近つぎやすい場所で磁気作動泌尿留置カテーテル３５を切り、尿道バルーンおよび尿道カフを収縮させて、磁気作動泌尿留置カテーテル３５を素早く取り外すことができるようにしている。本発明を好ましい一実施の形態で特に説明をしたが、本発明の精神と範囲から逸脱することなくその中で、形態および詳細を種々変更が可能なことは、同業者に理解されるであろう。例えば、他の好ましい構成において、排尿バルブポペットの方向および丸形排尿弁座を１８０度逆向きにすることが可能であることは同業者にとって明らかであろう。さらに、前記ロッドすなわちポペットを磁石でつくり、さらに遠くから作動させることができるようにすることができる。外部磁石は、永久磁石でも、電磁石であってもよいことは通常同業者に理解されるものである。また、バルブは垂下陰茎中でなくてもよく、外尿道口よりさらに離れたところに留置することも可能である。

Claims

【特許請求の範囲】請求項１磁気作動泌尿留置カテーテルをつくる方法であって、カテーテル排尿シャフトの上流端にある膀胱から尿を排する一つの排尿内腔と前記カテーテル排尿シャフトを固定するため前記膀胱内に固定バルーンを膨らませるための少なくとも一つの膨張内腔とを内部に備えたカテーテル排尿シャフトを用意する工程と、排尿バルブポペットを収容するキャビティと前記排尿バルブポペットの弁座とを形成する形状を有する排尿バルブキャビティマンドレルの上流端を、前記排尿内腔の下流端に挿入する工程と、膨張バルブを収容するキャビティと前記膨張バルブの弁座とを形成する形状を有する一番目の膨張バルブキャビティマンドレルを、前記の少なくとも一つの膨張内腔の下流端に挿入する工程と、排尿バルブキャビティマンドレルと、一番目の膨張バルブキャビティマンドレルと、カテーテル排尿シャフトの下流端とを金型で囲む工程と、金型中に、カテーテル排尿シャフトに粘着する材料を注入して、前記排尿バルブキャビティマンドレルと、前記一番目の膨張バルブキャビティマンドレルと、前記カテーテル排尿シャフトの下流端との回りにバルブハウジングを成形する工程と、前記バルブハウジングから前記金型とマンドレルを取り外す工程とからなる磁気作動泌尿留置カテーテルをつくる方法。請求項２用意された前記カテーテル排尿シャフトが、膀胱バルーンおよび尿道固定カフバルーンを膨らませるためのもう一つ、二番目の膨張内腔を有することと二番目の膨張内腔の前記下流端にもう一本、二番目の膨張内腔マンドレルを挿入する工程を含めたことを特徴とする請求項１に記載の方法。請求項３前記排尿バルブキャビティマンドレルと前記膨張バルブキャビティマンドレルとをジグに取り付け、そして一体ものとして成形したバルブハウジングから取り外すことを特徴とする請求項２に記載の方法。請求項４前記膨張バルブキャビティマンドレルを、前記バルブハウジングの下流先端部に向かう方向の反対の方向に収束するテーパ状になるように保持することを特徴とする請求項２に記載の方法。請求項５前記膨張バルブキャビティマンドレルを、前記ジクに向かう方向の反対の方向に収束するテーパ状にジグで保持することを特徴とする請求項２に記載の方法。請求項６前記排尿バルブキャビティマンドレルが、ばね座を前記バルブハウジングと一体型に成形する形状を備えたことを特徴とする請求項１に記載の方法。請求項７前記排尿バルブキャビティマンドレルが、ばね座に設置されたばねを流れが通過できるように少なくとも一つのバイパス用の凹みを備えた前記ばね座とバルブハウジングとを一体型に成形する形状を備えたことを特徴とする請求項１に記載の方法。請求項８前記排尿バルブキャビティマンドレルが、丸い横断面を持つ細長いバルブキャビティを形成する形状を備えたことを特徴とする請求項１に記載の方法。請求項９磁気作動泌尿留置カテーテルにおいて、カテーテル排尿シャフトであって、このシャフトの上流端にある膀胱から尿を排する一つの排尿内腔と前記カテーテル排尿シャフトを固定するための固定バルーンを膨らませるための少なくとも一つのシャフトに沿った膨張内腔とを設けたカテーテル排尿シャフトと、排尿内腔と連通した細長いバルブキャビティを形成する前記カテーテル排尿シャフトに一体型に融着したバルブハウジングであって、前記バルブキャビティが前記バルブキャビティの一番目の端に弁座を、前記バルブキャビティの反対側の端にばね座を備えたバルブハウジングと、弁座に面するバルブヘッドとそれより直径が小さくばね座の方に向けた細長い部分とを備えた強磁性材料からなるバルブロッドであって、前記バルブロッドは一つの一体型部材で形成され、バルブヘッドは大きくした丸い球根状で、バルブロッドの一方の端にあり、弁座の方向に向けられたバルブヘッドで、バルブロッドがバルブハウジングの軸線に対して角度をなしても前記弁座に密着するようにしたバルブロッドと、ばね座とバルブロッドとの間に置かれた圧縮ばねであって、バルブロッドの前記ばね座の方に向けた前記の直径の小さい細長い部分の端部と係合して、バルブヘッドを弁座の方に押す圧縮ばねと、からなる磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１０弁座がバルブキャビティの下流端にあり、ばね座がバルブキャビティの上流端にあることを特徴とする請求項９に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１１前記圧縮ばねがコイルばねであることと、前記ばね座が、前記コイルばねの内部に尿が流れるようにするため前記の細長いバルブキャビティと同心の通路と、二つの互いに対抗する側で圧縮ばねと係合するために前記通路をはさみ二つの互いに対抗する側に棚と、前記ばねのまわりに尿が流れるようにするため前記通路をはさむ二つの対抗する側にバイパス通路とを形成することとを特徴とする請求項１０に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１２前記圧縮ばねが、円錐形であることを特徴とする請求項１１に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１３前記圧縮ばねが、バルブハウジングと一体成形されていることを特徴とする請求項１２に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１４前記圧縮ばねがコイルばねであることと、前記ばね座が、前記コイルばねの内部に尿が流れるようにするため前記の細長いバルブキャビティと同心の通路と、二つの互いに対抗する側で圧縮ばねと係合するために前記通路をはさみ二つのに互いに対抗する側に棚と、前記ばねのまわりに尿が流れるようにするため前記通路をはさむ二つの対抗する側にバイパス通路とを形成することとを特徴とする請求項９に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１５前記ばねが、円錐形であることを特徴とする請求項１４に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１６前記圧縮ばねが、バルブハウジングと一体型成形されていることを特徴とする請求項１４に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１７ばねが、円錐形であることを特徴とする請求項９に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１８前記バルブロッドの前記直径が小さい部分に、前記圧縮ばねと係合するための、弁座からばね座の方を向いたさらに小さな先端部を設けることを特徴とする請求項９に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項１９前記ばねが、円錐状であって、その頂端がバルブロッドの前記のさらに小さなばねはめ込み端と係合することを特徴とする請求項１８に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項２０前記圧縮ばねがコイルばねであることと、前記ばね座が、前記コイルばねの内部に尿が流れるようにするため前記の細長いバルブキャビティと同心の通路と、二つの互いに対抗する側で圧縮ばねと係合するために前記通路をはさみ二つのに互いに対抗する側に棚と、前記ばねのまわりに尿が流れるようにするため前記通路をはさみ二つの対抗する側にバイパス通路とを形成することとを特徴とする請求項１８に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項２１固定バルーンの圧力を開放するためにバルブハウジングを切ることができる前記バルブハウジング上の位置を示す前記バルブハウジングに成形されたマーカをさらに設けることを特徴とする請求項９に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項２２前記バルブヘッドを前記弁座から完全に引き離した時、前記細長いバルブキャビティ、前記圧縮ばねおよび前記バルブロッドが成す、前記バルブハウジングを通る横断面流動面積が、少なくとも前記カテーテル排尿シャフトの前記排尿内腔のと同じであることを特徴とする請求項９に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項２３磁気作動泌尿留置カテーテルにおいて、カテーテル排尿シャフトであって、このシャフトの上流端にある膀胱から尿を排する一つの排尿内腔と前記カテーテル排尿シャフトを固定するための固定バルーンを膨らませる少なくとも一つの膨張内腔とを備えたカテーテル排尿シャフトと、前記カテーテル排尿シャフトに取り付けられ、排尿内腔と連通した細長いバルブキャビティを形成するバルブハウジングであって、前記バルブキャビティが前記バルブキャビティの一番目の端に弁座を、前記バルブキャビティの反対側の端にばね座を形成するバルブハウジングと、弁座に面する大きくした丸い球根状のバルブヘッドとそれより直径が小さくばね座の方に向けた細長い部分とを備えた強磁性材料の一体型の細長いバルブポペットであって、前記バルブポペットが細長い一体型部材に成形され、バルブロッドがバルブハウジングの軸線に対して角度をなしてもその大きくした丸い球根状のバルブヘッドが前記弁座に密着するようにした一体型の細長いバルブポペットと、ばね座とバルブポペットとの間に置かれた圧縮ばねであって、前記ばね座の方を向いた前記の直径の小さい細長い部分の端部と係合して、球根状ヘッドを弁座の方に押す圧縮ばねと、からなる磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項２４前記圧縮ばねが、円錐形であることを特徴とする請求項２３に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項２５前記の細長いバルブポペットの前記の直径が小さい部分にばねの頂点でばねと係合するための、弁座に向かう方向の反対の方向を向いたさらに直径の小さな先端部を備えることを特徴とする請求項２４に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項２６カテーテル排尿シャフトであって、このシャフトの上流端にある膀胱から尿を排するための一つの排尿内腔と前記カテーテル排尿シャフトを固定するための固定バルーンを膨らませるための少なくとも一つの膨張内腔とを備えたカテーテル排尿シャフトと、前記カテーテル排尿シャフトに取り付けた、排尿内腔と連通した細長いバルブキャビティを形成するバルブハウジングであって、前記バルブキャビティが前記バルブキャビティの一番目の端に弁座を、前記バルブキャビティの反対側の端にばね座を形成するバルブハウジングと、弁座に面するバルブヘッドとばね座の方向を向いた部分とを備えたバルブポペットと、ばね座とバルブポペットとの間に置かれた圧縮ばねであって、バルブポペットと係合し、それを弁座に方に押しやる圧縮ばねと、からなる磁気作動泌尿留置カテーテルにおいて、前記圧縮ばねがコイルばねであることと、前記ばね座が、前記コイルばねの内部に尿が流れるようにするため前記の細長いバルブキャビティと同心の通路と、二つの互いに対抗する側で圧縮ばねと係合するように前記通路をはさむ二つの互いに対抗する側に棚と、前記ばねのまわりに尿が流れるようにするため前記通路をはみむ二つの対抗する側にバイパス通路とを形成することを特徴とする磁気作動泌尿留置カテーテル。請求項２７前記棚の各々に、前記バルブキャビティの軸線の方向に伸びた、前記棚に前記圧縮ばねを保持するためのリップを設けたことを特徴とする請求項２６に記載の磁気作動泌尿留置カテーテル。