JP2001504685A - 糖質エピトープ低減用の改良された核酸 - Google Patents

糖質エピトープ低減用の改良された核酸

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、基質に関し第2の酵素と競合する第1のグリコシルトランスフェラーゼをコード化する核酸に関し、これにより第の酵素の産物の形成を低減する。この核酸は、抗原性が低下し移植用に使用できる細胞および組織を産生するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 糖質エピトープ低減用の改良された核酸 本発明は、グリコシルトランスフェラーゼ(glycosyltransferasc)をコード 化し、他種のレシピエントへの移植に有用な種の組織や細胞の産生に有用な核酸 に関する。特に、移植された組織の細胞に存在すると移植組織の抗体認識水準を 低下させる核酸の産生に関する。 組織の移植は、外科および他の技術の大いなる進歩によって可能となる。しか しながら移植用の適切なヒト組織の有効率は大きな問題であり、需要が供給を上 回る。これが移植用非ヒト組織の利用可能性を研究させる原因となる。異種組織 移植(xenotransplantation)は、ある種から異種の被移植者への組織の移植で ある。この様な場合における移植片の拒絶は、特にブタやヒツジの供与組織をヒ トへ移植するように遠縁である場合に大きな問題となる。脈管系組織は、超急性 拒絶反応(HAR)による特別の困難性を示す。超急性拒絶反応は、抗体がドナ ーの内皮細部へ結合することでレシピエントの補体カスケードが開始される場合 に起こる。 超急性拒絶反応を防止する計画は、二つの方法に焦点を当てた。すなわち、補 体形成システムの抑制によってホストの免疫システムを改良すること(1、2) 、および抗体の枯渇(3、4)である。2つの方法は、一時的に異種移植片の生 存の延長を示した。しかしながらこれらの方法は臨床的には実際的でなく、慢性 免疫抑制治療を必要とする点で治療的に魅力あるものではない。それゆえ、超急 性拒絶反応を抑制する最近の努力は、遺伝学的なドナー異種移植片の改良に焦点 が 当てられた。この様なある方法は、遺伝子工学によって血管新生ブタ組織中に種 制限されたヒト補体抑制性タンパクを高水準に発現させることであった(5〜7 )。この方法は、ブタ組織の生存が延長され、次いで抗体と血清が対抗(challen ge)する点で有用であることを証明した。遺伝子導入組織の生存の増加が観察さ れたが、長期間の移植片生存は達成されなかった(6)。これらの実験および構 造的な補体枯渇で観察されるように、組織不全は急性抗体依存性脈管炎に関連す るようである(1、5)。 異種組織片の脈管内皮細胞表面上に補体活性をブロックすることを目的とする 方法に加え、最近は、高力価ヒト自然抗体によって認識された優先種(predomin ant)異種移植片エピトープの同定に焦点が当てられている。これは、ガラクト シル残基末端、Gal-α(1,3)-Galが優性異種移植片エピトープであることを利用 するものである(8〜15)。α(1,3)−ガラクトシルトランスフェラーゼ(gal- transferase or GT)は旧世界霊長類(Old World primates)とヒトにおいて機能 を有しないため、このエピトープはこれらには存在しない。ヒト遺伝子DNA配 列をマウス(16、17)、ウシ(18)、ブタ(12)のα(1,3)−ガラクト シルトランスフェラーゼ遺伝子と比較すると、ヒト遺伝子は2つのコード変異突 然変異を有し、このため何等機能を有しない偽遺伝子であることが明らかになっ た(20、21)。その結果、ヒトおよび旧世界霊長類は、ドナー異種移植片エ ピトープとしてのGal-α(1,3)-Gal分子に対する発現前高力価抗体を有する。 異なるグリコシルトランスフェラーゼは同じ基質と競合する。ゆえにα(1, 2)−フコシルトランスフェラーゼまたはHトランスフェラーゼ(HT)(22 )は、Gal-α(1,3)-Galの発現を抑制する好まし い酵素である。α(1,2)−フコシルトランスフェラーゼとα(1,3)−ガ ラクトシルトランスフェザーゼの双方が、N−アセチルラクトサミンをアクセプ ター基質として使用するため、フコースまたはガラクトースの転移により各々フ ルコシル化されたN−アセチルラクトサミン(H基質)またはGal-α(1,3)-Gal を産生する。更に、殆どの動物のα(1,3)ガラクトシルトランスフェラーゼ はフルコシル化されたN−アセチルサクトサミンをガラクトース末端へ転移する アクセプターとして使用することができないが、N−アセチルラクトサミン残基 には転移できる(23)。我々は、二つのグリコシルトランスフェラーゼ、α( 1,2)−フコシルトランスフェラーゼ(Hトランスフェラーゼ)とα(1,3 )−ガラクトシルトランスフェザーゼの双方の同時発現が、各単糖の等しい合成 を導くものでなく、α(1,2)−フコシルトランスフェラーゼが(1,3)− ガラクトシルトランスフェザーゼ越えて優先され、その結果、Gal-α(1,3)-Gal が殆ど抑制されることを先に報告した(24)。 α(1,3)−ガラクトシルトランスフェザーゼ(Gal トランススフェラ ーゼ)は二タイプの前駆体鎖:タイプ1:Galβ(1,3)GacNAcとタ イプ2:Galβ(1,4)GlcNAcをガラクトシル化することができる。 更に、これら二つの前駆体は二つのα(1,2)−フコシルトランスフェラー ゼによって、H基質またはフコシル化されたβ−D−Galに転移される(25 、26)。これら二つのフコシルトランスフェラーゼはH−トランスフェラーゼ またはFUT1(22)およびセクレター(Se)トランスフェラーゼまたはF UT2である(27)。一方、両酵素は双方の前駆体を使用することができ、F UT1 HT は、優先的にタイプ2の前駆体鎖を利用し、FUT2は優先的にI型を利用する (28)。 本発明の基礎となるこの研究において、発明者等は細胞表面上の不要の糖質エ ピトープを低減するに有用な核酸の創作を提案した。この核酸は、他種に移植す る際に拒絶水準を低減された組織を生産するのに有用である。本発明者等は、驚 いたことに、ブタ組織由来のグリコシルトランスフェラーゼが細胞における不要 の糖質エピトープを低減するに有用であることを見いだした。この核酸によって コード化された酵素は、不要の糖質エピトープを産生するガラクトシルトランス フェラーゼと効果的に競合できる。この特別の研究において、本発明者らは、ブ タ組織のセクレタートランスフェラーゼ(Se)遺伝子のクローンを作成し、こ れが細胞において発現され、これらの細胞中の不要のエピトープレベルを低下す ることを示した。このセクレタートランスフェラーゼ(secretor transferase) を以後ブタセクレターという。発明の概要 第1の概念において、本発明は、該第2のグリコシルトランスフェラーゼを産 生する細胞でその核酸が発現される場合に、基質に関し第2のグリコシルトラン スファラーゼと競合することができ、該第2のグリコシルトランスフェラーゼか らの産物の水準を低下させる、第1のグリコシルトランスフェラーゼをコード化 した核酸を提供する。 該核酸は、DNAまたはRANであり、単鎖または二本鎖でありまたは閉環で ある。これは、この核酸が好適な活性体と共にグリコシルトランスフェラーゼが 産生されることを可能にする機能的遺伝子(ま たはその一部)をコードするものと解された。好ましくは、この核酸は、単離さ れた形態であり、これは、核酸が少なくとも部分的に他の核酸またはタンパク質 から単離されたものであることを意味する。 好ましくは、この核酸は発現用、より好ましくは真核細胞における発現用の正 確な配列を含有する。この核酸は、何れかの好ましいベヒクル、例えば、pcD NA(Invitrogen)等の真核細胞発現ベクターに存在する。この核酸は真核細胞で あるか否かを問わず、プラスミド、ファージ等の他のベヒクル上に存在してもよ い。 好ましくは第1のグリコシルトランスフェラーゼは、第2のグリコシルトラン スフェラーゼよりも基質親和性が高い酵素であることが好ましい。より好ましく は、第1のグリコシルトランスフェラーゼはI型の基質に優先的に利用される。 更に好ましくは、該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、Se(FUT2と して知られる)であることが好ましい。好ましくは、Seは、発現されることを 意図する細胞と同種に由来し、同種から得られ、または同種に基づくものである ことが好ましい。従って、この第1のグリコシルトランスフェラーゼとこの酵素 が発現される細胞とは、同種の動物に源を発する。この様な種は、ブタ、新世界 ザル、イヌまたは他の適当な種である。このSeをコード化する核酸は、天然遺 伝子から直接に由来することは必要でない。このSeの核酸配列は、PCRによ って製造でき、デノボまたはクローニングで製造できる。 より好ましくは、Seはブタ由来であり、あるいはブタの酵素に基づいたもの である。これは、酵素が野生のブタ(native porcine)のSeに由来するもの、 同質であるもの、あるいは類似することを意味する。 より好ましくは、Seをコードする核酸配列はブタの肝臓のゲノム由来の1. 3kbDNAに基づかれるか、あるいは類似である。より好ましくは、核酸配列 は図1に示されるアミノ酸配列をコードする。さらに、より好ましくは、核酸配 列は図1に示されるものである。 Se遺伝子は移植に対して、最初に関心のあるブタ組織に発現されないことは 明らかである。このように、Seは例えば心臓、肝臓、腎臓及び膵臓で発現され ない。このように、発明は正常に発現されない組織での遺伝子発現の準備を含む 、そこで、発現は結果として、その組織での不要な糖質エピトープのレベルを低 減し、その組織からなる器官を移植に対し、より適切にする。 第2のグリコシルトランスフェラーゼは、関連のある細胞上に不要の糖質エピ トープを産生する酵素であるかもしれない。これは、大抵Gal トランスフェ ラーゼ(Gal transferase)であろう。 好ましくは、発明の核酸を発現する細胞は真核細胞である。より好ましくは、 それは、哺乳動物細胞である。さらにより好ましくは新世界サル細胞である。更 に、より好ましくは有蹄動物細胞(ブタ、ヒツジ、ヤギ、雌牛、ウマ、シカ、ラ クダ等)あるいはイヌのような他の種からの細胞である。さらに、より好ましく は、細胞はブタの細胞である。 関連する概念において、発明は核酸が第2のグリコシルトランスフェラーゼを 産生する細胞に発現されるとき、第2のグリコシルトランスフェラーゼと競合す ることができる第1のグリコシルトランスフェラーゼをコードする核酸を提供す る。その中で、該第1のグリコシルトランスフェラーゼは一つ以上の基質を利用 することができ、結果として、該第2のグリコシルトランスフェラーゼからの産 物のレベルを 低減する。 第1のグリコシルトランスフェラーゼのより重要な基質特異性は、この酵素が 基質を望まれる糖類により効率的に変換し、不要の糖質エピトープを産生する第 2のグリコシルトランスフェラーゼの能力をより効果的に低減することを意味す る。 好ましくは、第1のグリコシルトランスフェラーゼはSeであり、さらにより 好ましくは、Seは上記に述べられたものである。 さらにより好ましくは、第1のグリコシルトランスフェラーゼは第2のグリコ シルトランスフェラーゼより、一またはそれ以上の基質により高い親和性を有す る。 また、本発明は、該発明の核酸により産生された単離されたタンパク質におよ ぶ。さらにそれは、そのような蛋白質の生物学的にあるいは機能的に活性な断片 におよぶ。 もう一つの別の概念において、本発明は、該核酸が第2のグリコシルトランス フェラーゼを産生する細胞で発現されるとき、基質に対して、第2のグリコシル トランスフェラーゼと競合することができる第1のグリコシルトランスフェラー ゼをコードする核酸を産生する方法を提供し、結果として、第2のグリコシルト ランスフェラーゼからの産物のレベルを低減し、該方法は、第1のグリコシルト ランスフェラーゼの発現を得るために、適切なベクターあるいは他の核酸に第1 のグリコシルトランスフェラーゼをコードする核酸配列を実施可能につなげるこ とからなる。 当業者は、この核酸を産生する技術に気づくだろう。サンブルック等(Sambro ok)が述べるような標準的な技術が使われる。 好ましくは、核酸配列は上記に記載される好ましい配列である。 もう一つの別の概念において、発明は細胞表面上に示された糖質のレベルを低 減する方法を提供する。該方法は細胞に発現される核酸を導く段階からなり、そ こで、核酸は基質に対して、第2のグリコシルトランスフェラーゼと競合するこ とができる第1のグリコシルトランスフェラーゼをコードする。また、そこで、 細胞は糖質を産生することができる第2のグリコシルトランスフェラーゼを産生 する。 細胞は、上記に記載されるように好ましく適切な細胞である。 また、発明は、上記の方法で産生される細胞、及び細胞からなる器官におよぶ 。 PCT/US95/07554に開示されたもの、あるいはオースチンリサーチインスチチュ ートの名において、1996年8月2日に出願されたオーストラリア仮出願PO 1402に基づく国際出願されたもののように、本発明の核酸は、細胞の表面の 不要の糖質の産生を低く制御するもう一つの別の核酸構造物と共に細胞内に存在 する。 もう一つの別の概念において、本発明は、レシピエントである別の種を免疫学 的に受け入れることができる細胞であるドナーのようなある種からの細胞を産生 する方法を提供し、レシピエントの種により非自己と認識する該細胞上の糖質の レベルを低減する段階を含む。該方法は、核酸を該細胞上に発現することを含み 、該核酸は基質に対して、第2のグリコシルトランスフェラーゼと競合すること ができる第1のグリコシルトランスフェラーゼをコードし、および、細胞は、糖 質を産生することができる第2のグリコシルトランスフェラーゼを産生する。 この細胞は、上記記載の何れかからなる。好ましくはこの細胞は、新世界霊長 類またはブタ由来である。より好ましくは、細胞はブタ由 来である。 また、本発明は、本発明の核酸を含有する非ヒト遺伝子導入動物におよぶ。 もう一つの別の概念において、本発明は、本発明の核酸を発現するレトロウイ ルスパッケジング細胞あるいはレトロウイルスを含むカセット、レトロウイルス コンストラクトあるいはレトロウイルス産生細胞のような発現ユニットを提供し 、結果として、糖質は動物により非自己と認識されるため、その表面上の糖質の レベルを低減するごとにより、免疫学的に動物に許容される。 好ましくは、動物はヒトであり、類人猿あるいは旧世界ザルである。 レトロウイルスパッケジング細胞あるいはレトロウイルス産生細胞は、より免 疫学的に宿主に許容されるために細胞表面上の糖質のレベルを低減することが望 まれるあらゆる動物由来の細胞であり得る。そのような細胞はイヌ科の種、齧歯 類あるいは反芻動物及びそのような哺乳類から誘導され得る。 また、本発明は、キメラ酵素が産生される条件下で本発明の核酸をレトロウイ ルス産生細胞またはレトロウイルスパッケジング細胞にトランスフォーム/トラ ンスフェクトすることを含む、低減した糖質レベルを細胞表面上に有するレトロ ウイルスパッキング細胞またはレトロウイルス産生細胞の製造方法を含み、ここ において糖質が動物により非自己と認識される。「chimeric enzyme」の用語は 、発明の核酸によりコードされた酵素を意味する。 「nucleic acid」の用語は、天然のまたは合成プリン及びピリミジンを含む核 酸を指す。 「originates」、「based on」、または「derived from」の用語 は、酵素がその種由来の酵素と同質であるか、あるいは類似であることを意味す る。 「glycosyltransferase」の用語は、糖質をある分子を他に転移する能力を有 するポリペプチドに関与する。 「operably linking」の用語は、機能蛋白質が転写及び翻訳できる核酸配列が 結合されることを意味する。 「reducing the level of a carbohydrate」の用語は、細胞表面上に示された 糖質の量を低くし、減少し、あるいは、ある場合には除去することを指す。好ま しくは、該糖質は、本発明の第1のグリコシルトランスフェラーゼには存在せず 、動物の免疫系による「非自己」としての細胞の認識を刺激することができる。 それゆえ、そのような糖質の低減により細胞あるいは該細胞からなる器官は移植 状況あるいは遺伝子治療状況において、動物の免疫系から許容されるようになる 。 「causing a nuelcic acid to be expressed」の用語は、核酸が細胞に誘導さ れ(例えば、形質転換/トランスフェクションあるいは他の適当な方法)、細胞 の発現を可能にする適切なシグナルを含むことを意味する。 「immunologically acceptable」の用語は、ある種からの野生細胞としての他 の種における免疫応答反応を同程度に生じない、多数の細胞から作成された組織 または細胞を製造することに関与する。従って、細胞は移植器官のようなものを 保持するために低レベルの免疫抑制治療のみを必要とし、免疫応答反応を小さく し得え、あるいは免疫抑制治療は必要でないかもしれない。 本発明の核酸は、オースチンリサーチインスチチュート名で、1996年8月 2日に出願されたオーストラリア仮出願PO1402に基 づく出願に開示されたキメラ核酸の産生に有用で有り得ることが予期される。 レトロウイルスパッケジング細胞及び/あるいは産生細胞は遺伝子治療の応用 に使用され得る。そのような細胞の使用を含む一般的な方法はPCT/US95 /07554に述べられており、及びその点について、参照文献で討論されてい る。発明の詳細な説明 次に、本発明は、以下の非限定的な図面および実施例を参照することによって 詳述される。 図1は、ブタのセクレター(porcine secretor)の核酸配列および相当するアミ ノ酸配列を示すものである。それぞれのパネルにおける列は、頂部から底部へ、 ブタ、ヒトおよびウサギFUT2、並びにブタ、ヒトおよびウサギFUT1を表 す。 図2は、ブタ、ヒトおよびウサギのグリコシルトランスフェラーゼのアミノ酸 配列を示すものである。 図3は、α(1,2)−フコシルトランスフェラーゼを発現するブタ内皮細胞 の代表的なFACSプロフィールを示すものである。 図4は形質導入構築物を注入されたマウスの6匹の子孫におけるα(1,2) −フコシルトランスフェラーゼの存在を示すドットブロットである。 以下に示される研究は、本発明者らがヒトのセクレターをクローン化(clone) することを以前試みたが失敗に終わった点で驚くべきことである。セクレターに 関する非機能的ヒト偽遺伝子(non-functional human pseudogene)がクローン化 された。これは、例えばブタのよう なその他の種が、セクレターに関する機能的遺伝子を有しているか否かとの疑問 を生じさせるものであった。本発明者らが、ブタのセクレターの遺伝子を成功裡 にクローン化することができ、かつこれを不要のエピトープを低く制限するため に用いたという事実は驚くべきことである。ブタとヒトとの間の血液型抗原の相 違ゆえに、ブタが分泌抗原を有しているか否かは知られていなかった。機能遺伝 子(functional gene)のクローニングは、ブタが分泌膠(secretor glue)によって 産出されるエピトープを必ず有するものであることを示している。 さらにまた、FUT1はクローン化されていたものの、単離されるべきブタセ クレター遺伝子をもたらすものではなかった。FUT1の配列に基づくプローブ がFUT2のそれとハイブリッド化しないという点で、FUT1とFUT2とは 顕著に異なるものである。実施例1 ブタのセクレターのクローニング クローニング ヒトセクレター遺伝子(Sec2)(27)に関する配列をコード化する遺伝 子が、公表された配列、プライマーおよび条件に従い、PCR法を用いてヒトゲ ノムDNAからクローン化された。EMBL−3(クロネテック ラボラトリー ズ(Clonetech Laboratories,Palo Alto,Ca))のブタゲノム肝臓ライブラリーが 、このヒトクローンを用いてスクリーニングされた。5×105プラークをスク リーニングした後に、9つのクローンが得られた。これらのうちの2つが、更な る実験のために無作為に選出された。限定的な制限地図作製(limited restricti on mapping)は、ヒト(Sec2 α(1,2)−フコシルトランスフェラーゼ )プローブと特異的にハイブリッド化する3.3 kb PstIフラグメントを有する同一なバンドパターンを、双方のクローン に関して示した。このフラブメント(PSe 16.1)は、ABI自動シーケ ンサー(ABI automated sequencer)を用いて配列決定された。 機能的研究のため、ゲノミッククローンのコーディングセグメントが発現ベク ター中にサブクローニングされた。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)、および上 記で得られたブタSe配列を利用して、1048bp遺伝子産物が、プライマー 群:5’UTR:5’CAGAAGCTTATGCTCAGCATGCAGGC (下線を付した配列は非反復Hind IIIサイトを含む。)に相同する5’ プライマー、および3’UTR:5’−5’−GTCCTGCAGTGAGTG CTTAAGGAGTGG(下線を付した配列はPstIサイトを含む。)に相 同する3’プライマーを用いて誘導された。このPCR産物は上述したようにし て精製され、Hind IIIおよびPstIで切断され、同様に切断されたp cDNA1(インビトロゲン コーポレーション(Invitrogen Corporation,San Diego,CA))とつなげられ、MC1061/P3を形質転換するために用いら れた。pPSeTと命名された1つのクローンが、トランスフェクションのため に選択された。ブタ α(1,3)−ガラクトシルトランスフェラーゼ(19) に関するcDNAをコード化するpPGT、およびブタ”H”α(1,2)−フ コシルトランスフェラーゼ(33)に関するcDNAをコード化するpPHTも また用いられた。 トランスフェクション COS細胞が、ダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco's modified Eagles Medium)(DMEM)(サイトシステムズ パーティ リミテッド(Cytos ystems Pty.Ltd.,Castle Hill,NSW,Australia))において維持された。CO S細胞は、Foctal Clone II(ハイクローンユタ(Hy clone Utah))を追補したD MEMを用い、DEAE−デキストラン法を用いてトランスフェクションされ、 48時間後の細胞が細胞表面発現を調べられた。 血清学 細胞表面糖質エピトープの直接蛍光染色が、FITCまたはTRITC接合レ クチン類を用いて行われた:グリッフォニア・シンプリシフォリア(Griffonia s implicifolia)より単離されたIB4レクチン(シグマ(Sigma,St.Louis,MO) )は、Gal−α(1,3)−Galを検出し、またウレックス・ユーロパエウ ス(Ulex europaeus)から単離されたUEAIレクチン(シグマ、およびイーワイ ラボラトリーズ インコーポレーテッド(EY Laboratories Inc.,San Mateo, CA))が、H物質(H substance)を検出する。H物質はまた、ARIで開発(deve loped)されたH−エピトープ(ASH-1952)に対し特異的なモノクローナル抗体( mAb)、およびマウス抗体結合を検出するために用いられていたFITC接合 ヤギ抗マウスIgG(ザイムド ラボラトリーズ(Zymed Laboratories,San Fra ncisco,CA))を用いる非直接的免疫蛍光法によっても検知された。 エンザイムアッセイ 細胞は、リン酸緩衝化生理食塩水で2回洗浄され、そして1%トリトンX10 0(Triton X100)/100mMトリス(Tris)pH7.0ま たは1%トリトンX100/100mMカコジル酸ナトリウム pH6.5/2 5mM MnCl2のいずれか中で、4℃で30分間溶解(lyse)され、溶解産物 が遠心分離されそして、上澄み液が集められ、−70℃で貯蔵された。タンパク 質濃度が、標準としてウシ血清アルブミンを用いた、ブラッドフォードテスト(B radford test)により測定され、細胞抽出物5〜20μgがトランスフェラーゼ アッセイ毎に用いられた。α−1,2フコシルトランスフェラーゼに関するアッ セイは、細胞抽出物と、50μlの50mM MOPS(3−[N−モルフォリ ノ]プロパンスルホン酸(3−[N−Morpholino]propanesulphonic acid))pH6 .5;20mM MnCl2;5mM ATP;3μM GDP[14C]−Fu c(特異活性287mCi/mmol、アメルシャム インターナショナル ピ ーエルシー(Amersham International plc,Amcrsham,UK))中のアクセプター( 75mM フェニル−β−Dガラクトシド(シグマ))との混合、および37℃ で2時間のインキュベーションを包含するものであった。反応は、エタノールの 添加によって終止され、そしてSep−Pak C18カートリッジ(ウォータ ーズ−ミリポア(Waters-Millipore,Millford,MA))における分離の後に、取り 込まれた14C−Fucが、液体シンチレーション計数によって測定された。特異 的な取り込みの計算を許容するために、全ての場合において、アクセプター分子 を添加しない並発反応が行われた。 結果 ブタFUT2(Se)のクローニング EMBL−3(クロネテック ラボラトリーズ(Clonetech Labora tories,Palo Alto,Ca))のブタゲノム肝臓ライブラリーの5×105プラーク を、完全な長さのヒトFUT2(27)をコード化するcDNAフラグメントを 用いてスクリーニングした後に、2つのクローンが得られた。限定的な制限地図 作製は、ヒトFUT2プローブと特異的にハイブリッド化する3.3kb Ps tIフラグメントを有する、同一なバンドパターンを双方のクローンに関して示 した。このフラグメントは、配列決定されたクローンPSe 16.1を生成す るためにサブクローン化された。ブタFUT2 DNAの完全ヌクレオチド配列 は、1269bpのヌクレオチド配列(図1):8bpの5’非翻訳(UT)領 域、9番目のヌクレオチドである開始コドンを有する340個のアミノ酸のタン パク質をコード化する1060bpの転写解読枠、およびこれに続く156bp の3’UTを含むものである。ブタFUT2の予測されたタンパク質配列は、そ の他のグルコシルトランスフェラーゼを代表する、タイプ2の細胞膜内タンパク 質を示唆している。予測されたタンパク質の3つの明確な構造的特徴がある:( i)短い(4つのアミノ酸)アミノ末端基細胞質尾部(amino-terminal cytoplas mic tail);(ii)荷電アミノ酸残基がいずれかの側面に置かれた、21個の 疎水性アミノ酸(5〜26番目の残基)からなる推定上の膜内外領域;(iii )3つの潜在的N−結合グリコシレーションサイト(potential N-linked glycos ylation site)を含む314個のアミノ酸のカルボキシル末端領域。 ブタFUT2と、ヒト(22,27)およびウサギ(29)α(1,2)−フ コシルトランスフェラーゼとの比較は、HトランスフェラーゼよりもSeトラン スフェラーゼと高い同一性を示す(図2):ブタFUT2は、ヒトFUT2と8 3.2%の同一性を示し、ウサギFU T2と74.1%の同一性を示し、ブタFUT1と58.5%の同一性を示し、 ヒトFUT1と57.1%の同一性を示し、そしてウサギFUT1と58.8% の同一性を示す。我々は、最高の配列同一性が、触媒領域(catalytic domain)( 30)を含む、分子のカルボキシル部位に存在していることに留意している。 ブタFUT2ヌクレオチド配列は、ヒトFUT1と約36%の相同性(humolog y)を有する。 ブタFUT2をトランスフェクトした後のH物質の発現 このコーディング配列を含む1.3kbのPst Iフラグメントが、COS 細胞発現ベクターpCDNA(インビトロゲン コーポレーション(Invitorogen Corporation,SanDicgo,CA))でサブクローンニングされた。ブタFUT2をコ ード化するクローン化ゲノミックDNAをトランスフェクトされたCOS細胞は 、H物質(31)を検知するフルオレセイン化UEA I レクチンの染色で示 されるようにH物質を発現した(表1に示すように約65%陽性)。ブタFUT 1 cDNAクローンでのトランスフェクションの後に、同様の染色が観察され たが、ブタα(1,3)−ガラクトシルトランスフェラーゼ(19)に関するc DNAをトランスフェクションされたCOS細胞上における該試薬での染色は見 られなかった。対照的に、Galα(1,3)Gal(32)を検知するフルオ レセイン化IB4 レクチンでの染色は、ブタα(1,3)−ガラクトシルトラ ンスフェラーゼをトランスフェクションされたCOS細胞において検出されたが 、ブタFUT1またはFUT2 DNAをトランスフェクションされたCOS細 胞においては検出されなかった。 表1 トランスフェクションされたCOS細胞の細胞表面染色 1. 用いられたブタFUT1、FUT2およびGTをコード化するcDNA 酵素的研究 pFUT2及びpFUT1でトランスフェクションされたCOS細胞から調製 された細胞溶解産物について、α(1,2)−フコシルトランスフェラーゼ活性 を検定した。モックでトランスフェクションされたCOS細胞を用いて基準活性 (1.1ナノモル/時間/mg)を示すことにより、有意なα(1,2)−フコ シルトランスフェラーゼ活性がpFUT2(151.1ナノモル/時間/mg) 及びpFUT1(140.0ナノモル/時間/mg)でトランスフェクションさ れたCOS細胞双方由来の溶解産物において観察されたが、ppGTでトランス フェクションされたCOS細胞(6.7ナノモル/時間/mg)では観察されな かった。これらの溶解産物において測定された酵 素活性は、実施例2で示されるように細胞表面上のH物質の発現を反映する。 COS細胞のコトランスフェクション(cotransfection) ブタのα(1,3)−ガラクトシルトランスフェラーゼcDNAクローンでト ランスフェクションされたCOS細胞は、IB4レクチンとの反応性によって示 される際にGal−α(1,3)−Galを発現した(細胞の65%が反応性あ り)(表1)。COS細胞はまた、ブタのFUT2またはFUT1クローンのい ずれかによるトランスフェクション後にUAEIレクチンで染色される際に、H 物質を発現することもできた(それぞれ、68及び75%の細胞が反応性あり) (表1)。しかしながら、COS細胞をブタのα(1,3)−ガラクトシルトラ ンスフェラーゼcDNAクローン及びブタのFUT2またはブタのFUT1のい ずれかで同時にトランスフェクションし、いずれかの炭水化物の細胞表面染色に 関して調べたところ、細胞は、細胞の8%がGalα(1,3)−Galを発現 (表1)したのに比べると、顕著にH物質を発現した(細胞の72%が陽性、表 1)。ブタのFUT2及びブタのFUT1双方をブタのα(1,3)−ガラクト シルトランスフェラーゼcDNAと共にコトランスフェクションさせると、一H 物質のみが検出され(76%)、Galα(1,3)−Galは<1%であった (表1)。FUT1またはFUT2いずれかのみについて2倍量のDNAを使用 してもGalα(1,3)−Galの発現には何等効果がなかったため、FUT 1及びFUT2を用いて観察されたこのような低減は特異的であり、トランスフ ェクションに使用されるDNAの量によるものではなかった。したがって、FU T2及びFUT1双方の発現によって、Galα(1,3)−Galの発 現が大きく低減した。実施例2 酵素の動態 pFUT2(ブタのSe)、pFUT1(ブタのHトランスフェラーゼ)で、 またはベクターのみで実施例1で記載されるのと同様にしてトランスフェクショ ンされたCOS細胞から調製された細胞溶解産物について、α(1,2)−フコ シルトランスフェラーゼ活性を検定し、動態値(kinetic value)を算出した。p FUT1、及びpFUT2について得られたKm値(基質に対する親和性を反映 )を表2に示す。これらの値は、既に報告されたヒト及びウサギの同族体の値と 一致した。 様々な基質を用いてpFUT1、及びpFUT2に関して得られた代表的なK m値は下記のとおりである: (a) Galβ(1,3)GlcNAc(I型):pFUT1では6.0mM およびpFUT2では1.3mM。 ウサギのFUT1及びウサギのFUT2で報告されたKm値は、それぞれ、3 .1mM及び1.5mM(34)であり、ヒトのFUT1及びヒトのFUT2で は、それぞれ、2mM及び1mM(35)であった。 (b) Galβ(1,4)GlcNAc(II型):pFUT1では3.7m MおよびpFUT2では4.4mM。 ウサギのFUT1及びウサギのFUT2で報告されたKm値は、それぞれ、4 .2mM及び6.7mM(34)であり、ヒトのFUT1及びヒトのFUT2で は、それぞれ、1.9mM及び5.7mM(37)であった。 (c) Galβ(1,3)GalNAc(III型):pFUT1では14m MおよびpFUT2では0.2mM。 ウサギのFUT1及びウサギのFUT2で報告されたKm値は、それぞれ、5 .8mM及び1mM(34)であった。 (d) Galβ(1,4)Gal:pFUT1およびpFUT2で、それぞれ 、4.2mMおよび1.5mM。 (e) Galβ(1,4)Glc:pFUT1およびpFUT2で、それぞれ 、1.9mMおよび7.4mM。 したがって、pFUT1は、基質選択性(preference)に基づいてpFUT2と 区別できる;pFUT1はII型及びIV型の基質に対して比較的特異的である が、pFUT2(および他のセクレター同族体)は、I型及びIII型のアクセ プターに対してより大きな親和性を有するものの、他の基質を使用するであろう 。 表2 pFUT1及びpFUT2の酵素動態 様々な基質を用いて得られた、ブタのα(1,2)−フコシルトランスフェラ ーゼ、pFUT1(H型)及びpFUT2(セクレター型)の見かけのKm 実施例3 キメラα(1,2)−フコシルトランスフェラーゼを発現するブタの 内皮細胞の形成 セクレター型α(1,2)−フコシルトランスフェラーゼを発現するブタの内 皮細胞系PIECは、pFUT2プラスミドDNA(20μg)及びpSV2N EO(2μg)をリポフェクタミン(lipofectamine)でトランスフェクションす ることによって産生された。安定した組み込みを有する細胞を、トランスフェク ションされたPIECをG418(500ug/ml;ギブコービーアールエル (Gibco-BRL)、ガイザースブルグ、エムデイー(Gaithersburg,MD))を含む培地 中で生育させることによって選択した。 14個の独立したクローンを、UEA−1レクチンによる染色によってH物質 の細胞表面での発現について調べた。それぞれの上記クロ ーンの95%超の細胞が陽性であることが分かった:図3は、これらのクローン について得られた代表的なFACSプロフィールを示すものである。実施例4 形質転換構築物の製造、精製およびマイクロインジェクション 全長のpFUT2をコード化する、1023bpのNruI/Notl DN Aフラグメントを、下記プライマーを用いてポリメラーゼ連鎖反応及びphHT プラスミド(36)を利用して形成した: 5’UTRに相同する5’プライマー: 5'−CATGCGGCCGCTCAGTGCTTAAGGAGTGGGGAC−3' 下線が付された配列は単一のNruI部位を含む; 3’UTRに相同する3’プライマー: 5'−GAGTCGCGAATGCTCAGCATGCAGGCATCTTTC−3' 下線が付された配列はNotI部位を含む。 このDNAを、電気溶出する前にゲルで精製し、NruI/NotIで切断さ れたゲノムH−2Kbを含むベクター(38)中にサブクローニングすることに よって、マウスのH−2Kb遺伝子のエクソン1中に同方向に(directionally)ク ローニングされたpFUT2遺伝子をコード化するプラスミドクローン(pH− 2Kb−pFUT2)を得た。これは、H−2Kb転写開始部位で始まり、pFU T2 cDNA挿入物を通して連続する転写産物を産生した。この構築物は、翻 訳がpFUT2 cDNAの開始コドン(ATG)で始まり、かつ1023bp 下流の停止コドン(TGA)で終結するように操作された。 マイクロインジェクション用のDNAを、pH−2Kb−pFUT2をXho Iで消化し、H−2Kb−pFUT2 DNAをアガロー スゲルでの電気泳動分離によってベクターから精製した後、クロロホルムで抽出 し、エタノールで沈殿してDNAを除染することによって、調製した。注入を、 2〜5ng/μlの濃度で(C57BL/6xSJL)F1接合体の前核膜に行 った後、これらの接合体を偽妊娠(C57BL/6xSJL)F1メスに移入し た。 トランスジーンのスクリーニング 生きた子孫におけるトランスジーンの存在をドットブロッティングによって検 出した。5μgのゲノムDNAをナイロンフィルターに転移し、68℃で0.1 ×SSC/1% SDSを含む最終洗浄液を用いて、pFUT2由来の挿入物と ハイブリッド形成させた。図4は、16匹の生きた子孫の試験結果を示すもので あり、これらのうち6匹がゲノム中に組み込まれた形質転換構築物を有すること が分かった。形質転換タンパク質の発現を血球凝集及びフコシルトランスフェラ ーゼ活性によって調べる。 本発明を明らかにするため及び理解するためにやや詳細に説明してきたが、本 明細書中に開示される発明の概念の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載 された実施態様及び方法に対して様々な修飾及び変更がなされることは当業者に は明らかであろう。 本明細書中に引き合いに出された引用文献を以下の頁で列挙し、上記引用によ り本明細書中に取り入れる。 引用文献
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年7月2日(1998.7.2) 【補正内容】 請求の範囲 1.第1のグリコシルトランスフェラーゼをコード化する核酸であって、第2 のグリコシルトランスフェラーゼより高親和性を有しI型の基質に利用でき、こ れにより該核酸が第2のグリコシルトランスフェラーゼを産生する細胞で発現さ れる場合に、第2のグリコシルトランスフェラーゼと基質に関して競合し、結果 として該第2のグリコシルトランスフェラーゼから低減された水準の産生物を生 じるものである核酸。 2.該第1のグリコシルトランスフェラーゼはSe(FUT2)である請求項 1記載の核酸。 3.Seをコード化する核酸配列は、ブタゲノム肝臓由来の1.3kbDNA 断片を基礎とするかそれに類似するものである請求項2記載の核酸。 4.図1に示されるアミノ酸配列をコード化する請求項3記載の核酸。 5.図1に示されるアミノ酸配列を有する請求項4記載の核酸。 6.該第2のグリコシルトランスフェラーゼは細胞上の不要な糖質エピトープ を産生する酵素である請求項1〜5の何れか1項に記載の核酸。 7.該第2のグリコシルトランスフェラーゼはGalトランスフェラーゼであ る請求項6記載の核酸。 8.該第1のグリコシルトランスフェラーゼおよび/または該細胞は、霊長類 、有蹄類およびイヌからなる群より選ばれた哺乳動物に由来するものである請求 項1〜7の何れか1項に記載の核酸。 9.哺乳動物はブタである請求項1〜8の何れか1項に記載の核酸。 10.該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、一つ以上の基質を利用する ことができ結果として該第2のグリコシルトランスフェラーゼから低減された水 準の産生物を生じるものである請求項1〜9の何れか 1項に記載の核酸。 11.第2のグリコシルトランスフェラーゼを産生する細胞で発現したとき該 第2のグリコシルトランスフェラーゼと競合することができる第1のグリコシル トランスフェラーゼをコード化する核酸であって、該第1のグリコシルトランス フェラーゼは一つ以上の基質を利用でき結果として該第2のグリコシルトランス フェラーゼから低減された水準の産生物を生じるものである核酸。 12.該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、一つまたはそれ以上の基質 に対し、該第2のグリコシルトランスフェラーゼより高い親和性を有するもので ある請求項11記載の核酸。 13.該第1のグリコシルトランスフェラーゼはSeである請求項12記載の 核酸。 14.請求項1〜13の何れか1項に記載の核酸からなり、発現ベクター、p cDNA、プラスミドおよびファージからなる群より選ばれたベクター。 15.該核酸を原核生物または真核生物で発現可能にする請求項14記載のベ クター。 16.請求項1〜13の何れか1項に記載の核酸の発現により産生された分離 蛋白質またはその機能的活性断片。 17.グリコシルトランスフェラーゼをコード化する遺伝子を該遺伝子が正常 に発現しない組織内で発現させる方法であって、該組織の細胞内に該遺伝子を導 入し、それによって発現が該組織内で低減された水準の不要な糖質エピトープを 生じ該組織から構成された器官を移植に適したものにすることからなる方法。 18.該遺伝子はSe遺伝子であり、該組織はブタの心臓、肝臓、腎臓および 膵臓からなる群より選ばれたものである請求項17記載の方法。 19.第1のグリコシルトランスフェラーゼをコード化する核酸の製造方法で あって、該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、該核酸が第2のグリコシル トランスフェラーゼを産生する細胞内で発現したとき該第2のグリコシルトラン スフェラーゼと基質を競合することができ結果として該第2のグリコシルトラン スフェラーゼから低減された水準の産生物を生じるものであり、該製造方法は、 該第1のグリコシルトランスフェラーゼの発現を得るために第1のグリコシルト ランスフェラーゼをコード化する核酸配列をベクターまたは核酸に操作可能に結 合することからなる方法。 20.細胞の表面に表われた糖質の水準を低減させる方法であって、該方法は 、核酸を該細胞内で発現させることからなり、該核酸は、第2のグリコシルトラ ンスフェラーゼと基質を競合することができる第1のグリコシルトランスフェラ ーゼをコード化するものであり、該細胞は、該糖質を産生することができる該第 2のグリコシルトランスフェラーゼを産出するものである方法。 21.請求項20記載の方法により産生された細胞または器官。 22.さらに該細胞の表面上の不要の糖質の産生をも抑制する核酸構造を含有 する請求項1〜13の何れか1項に記載の核酸。 23.受容体種に非自己と認識される細胞上の糖質の水準を低減させることか らなる、受容体種に免疫学的に受容可能な細胞をドナー種から産出する方法であ って、該方法は核酸を該細胞内で発現させることからなり、該核酸は第2のグリ コシルトランスフェラーゼと基質を競合することのできる第1のグリコシルトラ ンスフェラーゼをコード化するものであり、該細胞は該糖質を産生することので きる該第2のグリコシルトランスフェラーゼを産出するものである方法。 24.請求項1〜13の何れか1項に記載の核酸からなる非ヒト遺伝 子導入動物。 25.細胞の表面上に低減された水準の糖質を有し該糖質が動物に非自己と認 識される結果として、動物に免疫学的に受容可能な細胞を生ずるものである請求 項1〜13記載の核酸を発現する発現ユニット。 26.レトロウイルスパッケジング細胞、レトロウイルスパッケージングカセ ット、レトロウイルス構造およびレトロウイルス産生細胞からなる群より選ばれ る請求項25記載の発現ユニット。 27.細胞表面上に低減された水準の糖質を有し該糖質が動物に非自己と認識 されるものである請求項26記載のレトロウイルスパッケジング細胞またはレト ロウイルス産生細胞の製造方法であって、核酸によりコード化されたキメラ酵素 が産生される条件下で該細胞を請求項1〜13の何れか1項に記載の核酸に形質 変換または形質移入することからなる方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マッケンジー,イアン,ファークハー,キ ャンベル オーストラリア国,ビクトリア州 3056, ブルンスウィック,ブルンスウィック ロ ード 359

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1のグリコシルトランスフェラーゼをコード化する核酸であって、該第 1のグリコシルトランスフェラーゼは、該核酸が第2のグリコシルトランスフェ ラーゼを産生する細胞で発現したとき該第2のグリコシルトランスフェラーゼと 基質を競合することができ結果として該第2のグリコシルトランスフェラーゼか ら低減された水準の産生物を生じるものである核酸。 2.該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、該第2のグリコシルトランス フェラーゼよりも高い基質親和性を有する酵素である請求項1記載の核酸。 3.該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、タイプ1の基質を優先的に利 用するものである請求項1または2記載の核酸。 4.該第1のグリコシルトランスフェラーゼはSe(FUT2)である請求項 3記載の核酸。 5.Seをコード化する核酸配列は、ブタゲノム肝臓由来の1.3kbDNA 断片を基礎とするかそれに類似するものである請求項4記載の核酸。 6.図1に示されるアミノ酸配列をコード化する請求項5記載の核酸。 7.図1に示されるアミノ酸配列を有する請求項6記載の核酸。 8.該第2のグリコシルトランスフェラーゼは細胞上の不要な糖質エピトープ を産生する酵素である請求項1〜7の何れか1項に記載の核酸。 9.該第2のグリコシルトランスフェラーゼはGalトランスフェラーゼであ る請求項8記載の核酸。 10.該第1のグリコシルトランスフェラーゼおよび/または該細胞は、霊長 類、有蹄類およびイヌからなる群より選ばれた哺乳動物に由来するものである請 求項1〜9の何れか1項に記載の核酸。 11.哺乳動物はブタである請求項1〜10の何れか1項に記載の核酸。 12.該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、一つ以上の基質を利用する ことができ結果として該第2のグリコシルトランスフェラーゼから低減された水 準の産生物を生じるものである請求項1〜11の何れか1項に記載の核酸。 13.第2のグリコシルトランスフェラーゼを産生する細胞で発現したとき該 第2のグリコシルトランスフェラーゼと競合することができる第1のグリコシル トランスフェラーゼをコード化する核酸であって、該第1のグリコシルトランス フェラーゼは一つ以上の基質を利用でき結果として該第2のグリコシルトランス フェラーゼから低減された水準の産生物を生じるものである核酸。 14.該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、一つまたはそれ以上の基質 に対し、該第2のグリコシルトランスフェラーゼより高い親和性を有するもので ある請求項13記載の核酸。 15.該第1のグリコシルトランスフェラーゼはSeである請求項14記載の 核酸。 16.請求項1〜15の何れか1項に記載の核酸からなり、発現ベクター、p cDNA、プラスミドおよびファージからなる群より選ばれたベクター。 17.該核酸を原核生物または真核生物で発現可能にする請求項16記載のベ クター。 18.請求項1〜15の何れか1項に記載の核酸の発現により産生された分離 蛋白質またはその機能的活性断片。 19.グリコシルトランスフェラーゼをコード化する遺伝子を該遺伝子が正常 に発現しない組織内で発現させる方法であって、該組織の細胞内に該遺伝子を導 入し、それによって発現が該組織内で低減された水準の不要な糖質エピトープを 生じ該組織から構成された器官を移植に適したものにすることからなる方法。 20.該遺伝子はSe遺伝子であり、該組織はブタの心臓、肝臓、腎臓および 膵臓からなる群より選ばれたものである請求項19記載の方法。 21.第1のグリコシルトランスフェラーゼをコード化する核酸の製造方法で あって、該第1のグリコシルトランスフェラーゼは、該核酸が第2のグリコシル トランスフェラーゼを産生する細胞内で発現したとき該第2のグリコシルトラン スフェラーゼと基質を競合することができ結果として該第2のグリコシルトラン スフェラーゼから低減された水準の産生物を生じるものであり、該製造方法は、 該第1のグリコシルトランスフェラーゼの発現を得るために第1のグリコシルト ランスフェラーゼをコード化ずる核酸配列をベクターまたは核酸に操作可能に結 合することからなる方法。 22.細胞の表面に表われた糖質の水準を低減させる方法であって、該方法は 、核酸を該細胞内で発現させることからなり、該核酸は、第2のグリコシルトラ ンスフェラーゼと基質を競合することができる第1のグリコシルトランスフェラ ーゼをコード化するものであり、該細 胞は、該糖質を産生することができる該第2のグリコシルトランスフェラーゼを 産出するものである方法。 23.請求項22記載の方法により産生された細胞または器官。 24.さらに該細胞の表面上の不要の糖質の産生をも抑制する核酸構造を含有 する請求項1〜15の何れか1項に記載の核酸。 25.受容体種に非自己と認識される細胞上の糖質の水準を低減させることか らなる、受容体種に免疫学的に受容可能な細胞をドナー種から産出する方法であ って、該方法は核酸を該細胞内で発現させることからなり、該核酸は第2のグリ コシルトランスフェラーゼと基質を競合することのできる第1のグリコシルトラ ンスフェラーゼをコード化するものであり、該細胞は該糖質を産生することので きる該第2のグリコシルトランスフェラーゼを産出するものである方法。 26.請求項1〜15の何れか1項に記載の核酸からなる非ヒト遺伝子導入動 物。 27.細胞の表面上に低減された水準の糖質を有し該糖質が動物に非自己と認 識される結果として、動物に免疫学的に受容可能な細胞を生ずるものである請求 項1〜15記載の核酸を発現する発現ユニット。 28.レトロウイルスパッケジング細胞、レトロウイルスパッケージングカセ ット、レトロウイルス構造およびレトロウイルス産生細胞からなる群より選ばれ る請求項27記載の発現ユニット。 29.細胞表面上に低減された水準の糖質を有し該糖質が動物に非自己と認識 されるものである請求項28記載のレトロウイルスパッケジング細胞またはレト ロウイルス産生細胞の製造方法であつて、核酸によりコード化されたキメラ酵素 が産生される条件下で該細胞を請求項1〜15の何れか1項に記載の核酸に形質 変換または形質移入する ことからなる方法。
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