JP2001504666A - 同一のｍｓｉｓｄｎ番号を有する２つのｓｉｍカードを使用する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 移動通信システムにおいて同一のＭＳＩＳＤＮ番号を有する２つのＳＩＭカードを使用するための方法及び機器。少なくとも１つの加入者識別子が少なくとも２つの識別子モジュール（ＳＩＭ）を割り当てられ、それらの識別子モジュールの内の１つだけが同時にアクティブとして登録され得る。位置更新に関連して、位置更新が、少なくとも２つの識別子モジュール（ＳＩＭ）が割り当てられている加入者識別子に関連するかどうかが調べられる。もし、関連するならば、当識別子モジュール（ＳＩＭ）がその特定の瞬間にパッシブとして登録されているかどうかが調べられ、もし、登録されているならば、その識別子モジュールはアクティブにされ、先にアクティブとして登録された識別子モジュール（ＳＩＭ）は非アクティブにされる。もし、位置更新が、先にパッシブとして登録された識別子モジュール（ＳＩＭ）を使用して実施されている間に、先にアクティブとして登録された識別子モジュール（ＳＩＭ）が進行中の呼に携わっているならば、進行中の呼が終了されてしまうまで、位置更新は拒絶もしくは延期される。

Description

【発明の詳細な説明】 同一のＭＳＩＳＤＮ番号を有する２つのＳＩＭカードを使用する方法及び装置発明の分野 本発明は、移動通信システムにおいて同一のＭＳＩＳＤＮ番号を有する２つの ＳＩＭカードを使用する方法及び装置に関する。発明の背景 本発明を例示するために、本発明を、ＧＳＭシステム（Global System for Mo bile Communication（移動通信のためのグローバルシステム））の範囲内で、Ｇ ＳＭシステムの専門用語を使用して説明するが、決してそれに限定するわけでは ない。図１に示されるように、ＧＳＭネットワークの構成は、基地局サブシステ ム（ＢＳＳ）及びネットワークサブシステム（ＮＳＳ）の２つの主要な部分から 成る。ＢＳＳ及び移動局ＭＳは無線接続を介して通信する。ＢＳＳでは、各々の セルは基地トランシーバ局（ＢＴＳ）によってサービスされる。１グループの基 地トランシーバ局ＢＴＳは１つの基地局コントローラ（ＢＳＣ）に接続される。 基地局コントローラの機能は、基地トランシーバ局ＢＴＳによって使用される無 線周波数及びチャネルを制御することである。基地局コントローラＢＳＣは移動 交換センタ（ＭＳＣ）に接続される。移動交換センタの機能は、少なくとも１つ の移動局ＭＳが携わる呼を交換することである。いくつかのＭＳＣは公衆統合サ ービスネットワーク（ＰＩＳＮ）といったような他のデータ通信ネットワークに 接続され、これらのネットワークに出入りする呼を処理するための交換機能を備 える。これらの移動交換センタはゲートウェイ移動交換センタ（ＧＭＳＣもしく はゲートウェイＭＳＣ）と呼ばれる。 ＧＳＭシステムは、呼をルーティングするための２つのタイプのデータベース を有する。ネットワーク加入者データはホームロケーションレジスタ（ＨＬＲ） に恒久的もしくは半恒久的に記憶される。これらのデータは、例えば、加入者が アクセスしたサービスや加入者の現在位置に関する情報を含む。もう一方のレジ スタのタイプはビジターロケーションレジスタ（ＶＬＲ）である。一般的に、そ れは一つの移動交換センタＭＳＣに接続されるが、いくつかのセンタにサービス することも可能である。通常、ビジターロケーションレジスタは移動交換センタ ＭＳＣに統合される。このような統合されたネットワーク要素は簡潔にＶＭＳＣ （ビジターＭＳＣ）と呼ばれる。移動局ＭＳがアクティブである（それはネット ワークに登録されており、呼を開始もしくは受信することができる）時、ホーム ロケーションレジスタ（ＨＬＲ）内のその移動局ＭＳに関する加入者データの大 部分が、その移動局ＭＳが位置するエリア内の移動交換センタＭＳＣのビジター ロケーションレジスタＶＬＲにロード（コピー）される。 継続的に、基地局ＢＴＳは基地局自体及び基地局の環境に関する情報を同報通 信する。その情報は、例えば、ロケーションエリア識別子、基地局識別子、基地 局タイプ及び隣接するセル情報として知られる事項を含む。移動局ＭＳが特定の セルの基地局にロックされる時、移動局はまた、基地局ＢＴＳによって伝送され る隣接するセル情報によって示される基地局の伝送品質を監視し、もし、現在の 基地局のカバレージが劣化するならば、これらの基地局の内の１つに切り換わる 。一般的に、セルラー方式無線ネットワークはロケーションエリア（ＬＡ）とし て知られるものの精度で移動局の位置を知る。一般的に、ロケーションエリアは 適切な数の事前に規定されたセル及びそれらの基地局を含む。例えばロケーショ ンエリアインデックス（ＬＡＩ）といった基地局によって伝送されるロケーショ ンエリアデータは、基地局ＢＴＳが属するロケーションエリアを移動局に通知す る。移動局ＭＳが同一のロケーションエリア内でセルを変える場合は、セルラー 方式無線ネットワークへの位置更新は必要とされない。しかし、移動局が新しい 基地局に切り換わり、例えばＬＡＩといったロケーションエリアデータに基づい てロケーションエリアが変わることに気づく場合、移動局は位置更新要求をセル ラー方式無線ネットワークに伝送することによって位置更新を開始する。この位 置更新要求の結果として、ネットワークはその加入者レジスタに移動局の新しい ロケーションエリアを記憶する。例として与えられたＧＳＭシステムにおける位 置更新は、例えば、Mouly-Pautet、「The GSM System for Mobile Communicatio ns（移動通信のためのＧＳＭシステム）」、特に７．１．４章及びＥＴＳＩ勧告 「GSM 03.12，Location Registration Procedures DCS，ETSI/PT 12（ＧＳＭ０ ３．１２、位置登録プロシジャー ＤＣＳ、ＥＴＳＩ／ＰＴ １２）」に記述さ れている。 図２は位置更新に関するシグナリングを例示する。図２では、ＧＳＭシステム においてと同様に、移動加入者のＭＳＩＳＤＮ識別子（Mobile Subscriber ISDN （移動加入者ＩＳＤＮ））が無線経路上で使用されないと仮定されている。代わ りに、ＩＭＳＩ識別子（International Mobile Subscriber Identity（国際移動 加入者識別子））もしくはＴＭＳＩ識別子（Temporary Mobile Subscriber Iden tity（一時的な移動加入者識別子））が加入者の識別子を保障するために使用さ れる。ステップ２−１で、移動局ＭＳは位置更新要求Ｌｏｃ＿Ｕｐｄａｔｅ＿Ｒ ｅｑを伝送し、その位置更新要求は（基地局ＢＴＳ及び基地局コントローラＢＳ Ｃを経由して）移動交換センタＭＳＣに進む。ステップ２−２では、移動交換セ ンタＭＳＣは位置更新命令をビジターロケーションレジスタＶＬＲに伝送し、そ のビジターロケーションレジスタはステップ２−３で更新を実施する。ステップ ２−４では、ビジターロケーションレジスタＶＬＲは移動交換センタＭＳＣに肯 定応答を伝送して、位置更新が実施されたことを伝え、ステップ２−５では、Ｍ ＳＣは肯定応答Ｌｏｃ＿Ｕｐｄａｔｅ＿Ａｃｋを移動局ＭＳに伝送する。 ＩＭＳＩ（もしくはＴＭＳＩ）及び移動加入者のＭＳＩＳＤＮは、例えば、Mo uly-Pautet、「The GSM System for Mobile Communications（移動通信のための ＧＳＭシステム）」、特に８．１．１．３章に記述されているようにホームロケ ーションレジスタ内で互いに関連している。要約すると、ホームロケーションレ ジスタは、特定のＭＳＩＳＤＮ番号を特定のＩＭＳＩ番号と関連させる変換テー ブルもしくはファイルを保有する。図３のテーブルＴはこのテーブルを表す。 図３は、ＧＳＭ移動通信システムにおける移動局ＭＳに着信する呼の確立を例 示する。もし、図１で与えられる移動局ＭＳがそれ自体のホームロケーションレ ジスタＨＬＲのエリア内にないならば、図２の部分はホームロケーションレジス タＨＬＲに関しては図１の部分に対応するが、ビジターロケーションレジスタＶ ＬＲは異なる移動交換センタＭＳＣに接続されている。ステップ３−１では、呼 がゲートウェイ移動交換センタ（ＧＭＳＣ）に到着し、ステップ３−２では、ゲ ートウェイ移動交換センタは、被呼の加入者のディレクトリ番号ＭＳＩＳＤＮに 基づいて加入者のホームロケーションレジスタＨＬＲを決定し、そのホームロケ ーションレジスタにルーティング情報に関する問い合わせを伝送する。加入者が 位置するエリア内のビジターロケーションレジスタＶＬＲを示す情報は、位置更 新と関連して加入者のホームロケーションレジスタＨＬＲに対して更新されてい る。ステップ３−３では、この情報に基づいて、ホームロケーションレジスタＨ ＬＲはローミング番号提供要求をビジターロケーションレジスタＶＬＲに伝送す る。この要求で、移動加入者のＩＭＳＩもビジターロケーションレジスタＶＬＲ に伝送される。ステップ３−４では、ＶＬＲは、ＶＬＲが受信したデータを記憶 し、移動局ローミング番号（ＭＳＲＮ）を確保する。ステップ３−５では、ＶＬ Ｒは、ＶＬＲが確保したローミング番号ＭＳＲＮをホームロケーションレジスタ ＨＬＲに伝送する。ステップ３−６では、ホームロケーションレジスタは、その ローミング番号を、ルーティング情報を問い合わせたセンタＧＭＳＣに伝送する 。ローミング番号ドメインは、当ローミング番号を確保したビジターロケーショ ンレジスタの移動交換センタに呼が常に伝送されるように決定される。従って、 ローミング番号ＭＳＲＮに基づいて、ゲートウェイ移動交換センタＧＭＳＣは、 ステップ３−７で、イニシャルアドレスメッセージをローミング番号ＭＳＲＮに よって示される移動交換センタＭＳＣに伝送することによって、呼を伝送するこ とができる。この例では、移動交換センタＭＳＣは、ローミング番号から、呼が それ自体のセンタのエリア内に着信すると判断する。ステップ３−８では、移動 交換センタＭＳＣはそれ自体のビジターロケーションレジスタＶＬＲに呼確立の ための被呼の加入者の情報を問い合わせる。通常の場合には、ステップ３−９で 、ビジターロケーションレジスタＶＬＲは呼を確立するために必要とされる情報 を返す。矢印３−１０及び３−１１はこの処理を表す。 例示のＧＳＭシステムでは、移動加入者の認証は、加入者−特定である識別子 モジュールを要求する。従って、特定の端末機器は特定の加入者に限定されない 。ＳＩＭカード（Subscriber Identity Module（加入者識別子モジュール））と いったような加入者識別子モジュールは、移動局に置かれ、また、加入者を識別 して無線トラフィックを暗号化するために必要とされる、例えば、認証キーＫ_i と いった情報を含むファンクショナルカードもしくはスマートカードである。本出 願では、ＳＩＭカードといったような加入者識別子モジュールとは、移動局にお いて使用され、一般的に、移動局から取り外し可能であり、加入者がカード制御 の移動局を使用可能になるのに使用されるファンクショナルカードのことを指す 。 換言すると、もし、例えば、ＳＩＭカードといった加入者識別子モジュールが 使用されるならば、必ずしも、ユーザーはユーザー自体の移動局を保有する必要 はない。代わりに、ユーザーは、移動通信システムのオペレーターによって発行 されるＳＩＭカードといったような加入者識別子モジュールを保有すれば十分で ある。加入者識別子モジュールはある意味では電話カードであり、加入者はシス テムの全ての移動局から呼をかけたり受信したりするために加入者識別子モジュ ールを使用することかできる。ＳＩＭカードの機能は、一方では、加入者識別デ ータを十分に保護された形式で移動局の使用のために提供することであり、他方 では、移動局にサービスを提供することである。このようなサービスには、例え ば、個人の識別番号を保有すること（入力すること、変更すること）、データ暗 号化キー、すなわち、認証キーＫ_iを保有すること、非常に何度も誤った個人識 別番号（ＰＩＮ）の入力を試みたことによってブロックされたＳＩＭカードのブ ロックを解除することが含まれる。ブロックされたＳＩＭカードは、例えば、Ｐ ＵＫコード（Personal Unblocking Key（個人ブロック解除キー））でブロック を解除される。 ハンドヘルドの電話器でＳＩＭカードを実施するために導入された代替案は、 プラグインＳＩＭと呼ばれるコンポーネントであり、それはほぼコイン程度のサ イズであり、クレジットカードのサイズのＳＩＭカードの電子機器を含む。プラ グインＳＩＭは、ユーザーがそれを取り換えるのは容易でないように電話器に挿 入される。電話器はまた一体化したプラグインＳＩＭ及び更にカードリーダーを 有しても良い。カードリーダーにカードがある場合には、電話器は外部のカード に基づいて識別され、さもなければ、一体化したプラグインＳＩＭカードに基づ いて識別される。 このように、本出願では、移動局（ＭＳ）は移動機器（ＭＥ）と加入者識別子 モジュール（ＳＩＭ）の２つの要素から成る。ＳＩＭカードはＧＳＭ勧告０２． １７に記載されている。勧告１１．１１は、例えば、ＳＩＭとＭＥとの間のプロ トコル、ＳＩＭデータフィールドの正確な内容及び長さ、電子的及び機械的なイ ンターフェースに関する事項を決定して、勧告０２．１７で規定されている事項 をより詳細に記載している。ＳＩＭカードに含まれているデータフィールドの一 例は、移動加入者を識別する番号であるＩＭＳＩである。更に、本出願では、文 脈から何らかの他の解釈の方が理にかなうといったことがない限り、ＳＩＭの概 念は、例えば、ＳＩＭカード、小さなプラグインＳＩＭカード、クレジットカー ドのサィズのＳＩＭスマートカード、移動局に組み込まれており加入者識別子及 び認証キ−Ｋ_iを含む加入者識別子モジュールといった加入者識別子モジユール を一般に指す。 １人の加入者が一時に自由に使用できる１つの電話器及び１つのＳＩＭカード を有する場合には、一般的に、上述の従来技術のシステムへの加入者登録、位置 更新、呼確立は十分である。本発明が解決策を提供する問題は、例えば、１人の 加入者が同一の加入者番号と関連させたいと思う２つの識別子モジュールを有す る場合に生じる。加入者が、１方は大きなサイズのＳＩＭカードを使用し、もう 一方は小さなＳＩＭカードを使用するといったような２つの異なる電話器を有す る場合に、このような状況が生じ得る。電話器の内の１方は、ネットワークカバ レージが良好である位置で使用されるポケットサイズの携帯電話であり得る。も う一方は、例えば、外部アンテナを装備され、車もしくは船で使用される大きく 高出力の電話器であり得る。加入者は両方の電話器に関してＳＩＭカードを保有 したいが、２つの別個の加入費を支払いたくはない。法律が、もし、従業員が自 由に使用できる会社の電話器を保有するならば、業務時間中にされた呼と業務時 間外にされた呼を区別可能でなければならないということを要求しているような 国では、別の同様の状況が生じる。しかしながら、一般的に、加入者は、業務時 間中に連絡されるか業務時間外に連絡されかに関わらず同一の加入者番号で連絡 され得ることを希望する。発明の概要 本発明の目的は、１人の移動加入者が、自由に使用できる同一もしくは異なる サイズの２つの異なるＳＩＭカードを保有することが可能であり、加入者に常に 同一の加入者番号で連絡することが可能であり、実施が加入者にとって可能な限 り簡便で、信頼性が高く、意識されないような方法、及び、このような方法を実 施する機器を提供することである。本発明の目的は、独立請求項に記述されてい る事項を特徴とする方法及び装置で達成される。従属請求項は本発明の好ましい 実施態様に関する。 本発明は、加入者識別子（ＭＳＩＳＤＮ番号）が２もしくは２よりも多数のＳ ＩＭカードと関連しているが、一時には、それらのＳＩＭカードの内の１つだけ がアクティブであるといった情報を保有する移動電話ネットワーク（例えば、そ のホームロケーションレジスタＨＬＲ）に基づく。（一般的に、ＳＩＭカードの 内の１つはアクティブであるが、アクティブなＳＩＭカードが変更されている時 には、どのＳＩＭカードもアクティブでないような一時的な状況が生じ得る。） パッシブとして登録されているＳＩＭカードを有する移動局が位置更新を実施す る場合、ネットワーク（例えば、ホームロケーションレジスタＨＬＲ）は、ＭＳ ＩＳＤＮ番号が２つのＳＩＭカードと関連しており、現在パッシブであるそれら の内の１つが位置更新を実施していることに気づく。この場合には、ネットワー クは先に使用されたＳＩＭカードを非アクティブにし、位置更新を実施するため に使用されるＳＩＭカードをアクティブにする。それから、動作は通常通りに継 続する。 本発明の方法及びシステムが提供する利点の１つは、それらが加入者にとって 信頼性が高く意識されないことである。加入者が実施しなければならないのは加 入者の電話器を使用することだけである。加入者の観点からは、課金センタもし くはそのようなものへの別個の口頭もしくは入力されたメッセージなしで、アク ティブなＳＩＭカードとパッシブなＳＩＭカードとの間の切り換えが自動的に行 われる。本発明に従う実施は、ＳＩＭカードが同一のサイズであるか異なるサイ ズであるかに関わらず可能である。本発明の方法及び機器が有すると考えられる 更なる利点は、主にホームロケーションレジスタＨＬＲに関連する情報要素及び ソフトウェアである１つのネットワーク要素の小さな明確に規定されたエリアに 変更を限定できることである。図面の簡単な説明 好ましい実施例に関して、添付図を参照して、本発明をより詳細に説明する。 図１は、本発明にとって必須の移動電話ネットワークの要素を示すブロック図 である。 図２は位置更新に関するシグナリングを例示する。 図３は呼確立に関するシグナリングを例示する。 図４は本発明を例示するフロー図である。 図５Ａ−５Ｂは、いくつかのＳＩＭカードを同一の加入者番号と関連させるた めの代替技術を示す。発明の詳細な説明 図４は位置更新に関する本発明の更なる動作を示すフロー図である。位置更新 と関連するＩＭＳＩの受信には、他のＩＭＳＩ識別子が同一の加入者と関連して いるかどうかの調査が含まれる。もし、関連しているならば、位置更新がアクテ ィブとして登録されたＩＭＳＩ識別子に関するかどうかが調査される。もし、位 置更新がパッシブとして登録されたＩＭＳＩ識別子に関するならば、先に使用さ れたＩＭＳＩは非アクティブにされ、位置更新と関連するＩＭＳＩがアクティブ にされる。 今度は図５Ａについて、本発明の１実施態様では、ホームロケーションレジス タＨＬＲは、本発明に記述されるように、少なくとも２つのＳＩＭカードが特定 のＭＳＩＳＤＮ番号と関連していることを示す情報を保有する。この情報を、例 えば、図３に関連して説明された変換テーブルＴを特別の情報要素Ｅで拡張する ことによって、各々のＭＳＩＳＤＮ番号について、２もしくは２よりも多数のＩ ＭＳＩ識別子を拡張されたテーブルＴに入れることができるといったように保有 することができる。この第１の実施態様では、データファイル、すなわち、テー ブルＴのレコードフォーマットが変わり、このことは、当テーブルを処理するソ フトウェアが更新される時に考慮されなければならないということは留意される べきである。もし、２よりも多数のＩＭＳＩ識別子（ＳＩＭカード）が各々のＭ ＳＩＳＤＮ番号について得られるならば、当然、１よりも多数の特別の情報列Ｅ が必要とされる。 この代替案によると、ホームロケーションレジスタＨＬＲは、位置更新に関連 して、位置更新が、１よりも多数のＳＩＭカードと関連するＭＳＩＳＤＮ番号に 関することに気づき、ＨＬＲは、位置更新メッセージによって示されたＳＩＭカ ードがアクティブとして登録されているＳＩＭカードであるかどうか（すなわち 、テーブルＴのＳＩＭカードに対応するＩＭＳＩが第１のＩＭＳＩフィールドに 記憶されているかどうか）を調べる。もし、そうならば、位置更新は従来技術に 従って進む。しかし、もし、位置更新メッセージによって示されたＳＩＭカード がアクティブとして登録されているＳＩＭカードでない（すなわち、テーブルＴ のＳＩＭカードに対応するＩＭＳＩが第１のフィールド以外のフィールドに記憶 されている）ならば、ＨＬＲは、位置更新メッセージによって示されたＩＭＳＩ を、例えば、そのＩＭＳＩを第１のＩＭＳＩフィールドに転送することによって アクティブにする。今度は、このＩＭＳＩに対応するＳＩＭカードがアクティブ になる。先に使用されたＩＭＳＩは、例えば、そのＩＭＳＩを丁度開放されたＩ ＭＳＩフィールドに記憶することによって非アクティブにされる。先に使用され たＳＩＭカードの非アクティブ化は、例えば、丁度非アクティブにされたＳＩＭ カードに対応するモバイルアプリケーションパート（ＭＡＰ）メッセージＣＡＮ ＣＥＬ ＬＯＣＡＴＩＯＮを伝送することによってビジターロケーションレジス タＶＬＲに信号で伝送される。ビジターロケーションレジスタＶＬＲは非アクテ ィブ化されたＳＩＭカードをそのメモリから消去する。これはビジターロケーシ ョンレジスタにとって標準の動作であるので、本発明はビジターロケーションレ ジスタの機能の変更を何ら必要としない。 アクティブなＩＭＳＩを第１の列に転送するための代替案は、特定の加入者の ＩＭＳＩの内のどのＩＭＳＩがアクティブであるかを示す別個のフィールド（図 示されていない）を保有することである。 図５Ａは、一例として、第２及び第５の加入者（ＭＳＩＳＤＮ番号）が２つの ＳＩＭカードに関連しており、従って、２つのＩＭＳＩ識別子に関連しているよ うな仮想の状況を示す。第２の加入者に関しては、ＳＩＭカードＡがアクティブ である（ＩＭＳＩ−２Ａが第１のＩＭＳＩフィールドにある）。同様に、第５の 加入者に関しては、ＳＩＭカードＢがアクティブである（ＩＭＳＩ−５Ｂが第１ のＩＭＳＩフィールドにある）。 今度は、図５Ｂについて、１つの代替の実施態様は、おそらく非常に少数の加 入者のみがいくつかのＳＩＭカードを使用するという事実に基づいている。この 第２の代替案によると、１よりも多数の関連のＳＩＭカードを有するＭＳＩＳＤ Ｎ番号についての情報を保有するだけの追加の拡張テーブルＴ’を使用して、い くつかのＳＩＭカードを同一のＭＳＩＳＤＮ番号と関連させることができる。こ の実施態様では、テーブルＴのレコードフォーマットは変わらず、全ての変更が 別個の拡張テーブルＴ’に集められる。ある状況では、これは１つの利点と考え られる。テーブルＴの処理は、（位置更新に関連して）ＳＩＭカードが変更され る場合に、アクティブにされるＳＩＭカードに対応するＩＭＳＩがテーブルＴに コピーされなければならないといったように変わるのみである。 この第２の代替案によると、ホームロケーションレジスタＨＬＲは、位置更新 に関連して、位置更新によって示されたＭＳＩＳＤＮが拡張テーブルＴ’に記憶 されているかどうかを調べる。もし、記憶されていなければ、位置更新は従来技 術に従って継続する。しかし、もし、位置更新によって示されたＭＳＩＳＤＮが 拡張テーブルＴ’に記憶されているならば、ＨＬＲは、位置更新メッセージによ って示されたＳＩＭカードがアクティブであるとして登録されているＳＩＭカ一 ドであるかどうか（すなわち、拡張テーブルＴ’のＳＩＭカードに対応するＩＭ ＳＩがテーブルＴに入れられたＩＭＳＩと同一であるかどうか）を調べる。もし 、同一であるならば、位置更新は従来技術に従って継続する。しかし、もし、位 置更新メッセージによって示されたＳＩＭカードがアクティブとして登録されて いるＳＩＭカードでない(すなわち、拡張テーブルＴ’のＳＩＭカードに対応す るＩＭＳＩが実際のテーブルＴに入れられたＩＭＳＩと同一でない)ならば、Ｈ ＬＲは位置更新メッセージによって示されたＩＭＳＩを拡張テーブルＴ’から実 際のテーブルＴにコピーする。同時に、ＣＡＮＣＥＬ ＬＯＣＡＴＩＯＮメッセ ージは、図５Ａに関して上述したのと同様にビジターロケーションレジスタＶＬ Ｒに伝送される。それから、位置更新は従来技術に従って継続する。 図５Ｂは、一例として、２つのＳＩＭカード、従って、２つのＩＭＳＩ識別子 が各々のＭＳＩＳＤＮ番号２、４１、６４と関連しているような仮想の状況を示 す。加入者の１人に関して、ＳＩＭカードＡがアクティブである（ＩＭＳＩ−２ ＡがテーブルＴに記憶されている。） 当然、図５ＡのテーブルＴもしくは図５Ｂの拡張テーブルＴ’を拡張して、２ よりもずっと多数のＳＩＭカード（ＩＭＳＩ識別子）を１つのＭＳＩＳＤＮ番号 と関連させることができるようにすることも可能である。 異なる加入者に関する２つ（もしくは２つよりも多数）のＳＩＭカードを同一 のＭＳＩＳＤＮ番号と関連させることができる。もし、先にパッシブとして登録 されたＳＩＭカード（この場合にはＢ）がアクティブにされている（そのＳＩＭ カードは位置更新を実施するために使用されている）のと同時に、先にアクティ ブとして登録されたＳＩＭカード（例えばＡ）が進行中の呼に携わっているなら ば、進行中の呼が終了されてしまうまで、ＳＩＭカードＡに関する位置更新は延 期されるか、又は、拒絶されるのが好ましい。例えば、呼待機機能で、この種の 状況をＳＩＭカードＡのユーザーに伝えることができる。 課金に関する呼情報はネットワーク課金センタに伝送される。そこで実施され る後続の処理は、異なるＳＩＭカード／ＩＭＳＩ番号を使用して実施された呼を それらの番号に分けることができるといったように請求書を分類することによっ て補足されるのが好ましい。もし、課金がＩＭＳＩ識別子に基づいて制御される ならば、本発明で提供される特別の情報要素Ｅを、同一のＭＳＩＳＤＮ番号と関 連する異なるＩＭＳＩ識別子を合わせて１つの請求書をつくるために使用できる 。 技術が進歩するにつれて、本発明の基本思想を多くの異なる方法で実施可能で あることは当業者にとって明白である。上記の説明はＧＳＭシステム及びＤＣＳ といったようなその派生のシステムに関するが、本発明は他のデータ通信システ ムにも適用可能である。例えば、加入者識別子モジュールが取り外し可能なＧＳ ＭタイプのＳＩＭカードであることは必須ではない。移動局が小さくなるにつれ て、現在のＳＩＭカードのような物理的に取り外し可能なＳＩＭカードは必ずし ももはや使用されないであろうことは考えられる。移動機器ＭＥと識別モジュー ルＳＩＭとの間の区分を物理的よりも論理的であると理解することができる。移 動局が安価になるにつれて、一般的な加入者はいくつかの移動局を保有し、それ らの移動局の中から、ユーザーは関係している環境に最も適している移動局を選 定できるということも考えられる。本発明の技術をこのような状況に適用するこ とも可能である。本発明の重要な特徴は、移動局が加入者識別子モジュールを備 えており、いくつかの識別子モジュールが同一の加入者識別子と関連することが できるということである。従って、本発明及びその実施態様は上記の例に限定さ れず、請求の範囲内で変わり得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．少なくとも１つのホームロケーションレジスタ（ＨＬＲ）及び少なくとも１ つのビジターロケーションレジスタ（ＶＬＲ）を備えるセルラー方式移動通信 システムにおける移動局（ＭＳ）の位置更新の方法であり、各々の加入者は１ つの加入者識別子（ＭＳＩＳＤＮ）と関連しており、移動局（ＭＳ）は１つの 加入者識別子モジュール（ＳＩＭ）を備える方法において、 −少なくとも１つの加入者識別子（ＭＳＩＳＤＮ）が少なくとも２つの 識別子モジュール（ＳＩＭ）を割り当てられ、それらの識別子モジュールにつ いて、アクティブ状態及びパッシブ状態が、一時には、同一の加入者識別子に 割り当てられた識別子モジュールの内の１つだけがアクテイブになり得るとい ったように決定され、 −位置更新に関連して、位置更新が、少なくとも２つの識別子モジュー ル（ＳＩＭ）が割り当てられた１つの加入者識別子（ＭＳＩＳＤＮ）に関する かどうかが調べられ、 −もし、位置更新が、少なくとも２つの識別子モジュール（ＳＩＭ）が 割り当てられた１つの加入者識別子（ＭＳＩＳＤＮ）に関するならば、位置更 新に携わっている識別子モジュール（ＳＩＭ）がパッシブとして登録されてい るかどうかが調べられ、もし、パッシブとして登録されているならば、その識 別子モジュールはアクティブにされ、先にアクティブとして登録された識別子 モジュール（ＳＩＭ）は非アクティブにされることを特徴とする方法。 ２．もし、位置更新が、先にパッシブとして登録された識別子モジュール（ＳＩ Ｍ）を使用して実施されているのと同時に、先にアクティブとして登録された 識別子モジュール（ＳＩＭ）が進行中の呼に携わっているならば、進行中の呼 が終了されてしまうまで、位置更新は拒絶もしくは延期される請求項１に記載 の方法。 ３．パッシブとして登録された識別子モジュール（ＳＩＭ）に関する成功もしく は試みられた位置更新が、呼び中に、アクティブとして登録された識別子モジ ュール（ＳＩＭ）のユーザーに、好ましくは、呼待機機能を使用して伝えられ る請求項２に記載の方法。 ４．識別子モジュール（ＳＩＭ）を加入者識別子（ＭＳＩＳＤＮ）と関連させる ための手段（Ｔ）を備える移動通信ネットワーク要素（ＨＬＲ）において、 −一時には１つの識別子モジュール（ＳＩＭ）だけをアクティブとして 登録可能であるといったように、少なくとも１人の加入者について、少なくと も２つの識別子モジュール（ＳＩＭ）を同一の加入者識別子（ＭＳＩＳＤＮ） と関連させるための特別の情報要素（Ｅ）と、 −少なくとも２つの識別子モジュール（ＳＩＭ）が割り当てられており 、位置更新に携わっている識別子はその特定の瞬間にパッシブとして登録され ているような加入者に関する位置更新に応答して、位置更新に携わっている識 別子モジュール（ＳＩＭ）をアクティブにし、また、先にアクティブとして登 録された識別子モジュール（ＳＩＭ）を非アクティブにするための手段とを更 に備えることを特徴とする移動通信ネットワーク要素。