JP2001504114A - ビタミンdイムノアッセイシステム - Google Patents

ビタミンdイムノアッセイシステム

Info

Publication number
JP2001504114A
JP2001504114A JP52230998A JP52230998A JP2001504114A JP 2001504114 A JP2001504114 A JP 2001504114A JP 52230998 A JP52230998 A JP 52230998A JP 52230998 A JP52230998 A JP 52230998A JP 2001504114 A JP2001504114 A JP 2001504114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
dihydroxyvitamin
structural formula
vitamin
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP52230998A
Other languages
English (en)
Inventor
ロウリー,デイビッド
カークリー バーンズ,アレキサンダー
Original Assignee
イムノダイアグノスティック システムズ リミティッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イムノダイアグノスティック システムズ リミティッド filed Critical イムノダイアグノスティック システムズ リミティッド
Publication of JP2001504114A publication Critical patent/JP2001504114A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C401/00Irradiation products of cholesterol or its derivatives; Vitamin D derivatives, 9,10-seco cyclopenta[a]phenanthrene or analogues obtained by chemical preparation without irradiation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 C20位置(position)において変性された1,25ジヒドロキシビタミンDの類似物を含む化合物は、少なくとも存在するまたは既に生成された抗体に結合させるため用いられ、前記類似物は定量検出用に用いられた置換基を含み、好ましくはラジオアクティブな置換基を含み、より好ましくはヨウ素125、またはルミニッセントまたはフルオッレッセント強度決定のために用いられた化学ルミニッセントまたはフルオッレッセント置換基を含み、それの製造過程とその過程において製造されたその中間物新規中間物(intermediates thereof novel intermediates)、化合物を含む組成物とイムノアッセイ法におけるその使用、好ましくはイムノアッセイキットを含み、組成物に含まれる禁止剤の新規使用と1,25ジヒドロキシビタミンDの濃度決定のための方法。

Description

【発明の詳細な説明】 ビタミンDイムノアッセイシステム 技術分野 本発明は、新規ビタミンD誘導体、前記誘導体の製造のための方法、トレイサ ーとしての適用、そして前記トレイサーを使用するアッセイ法とキットに関する 。 さらに詳しくは、本発明は20−位置(position)で変性(modified)された新規 ビタミンD類似物と、トレイサーとして定量検出ができる置換された誘導体に関 する。 背景 ビタミンDは、自然に存在する7−デヒドロコレステロール(プロ−ビタミン D)から誘導される、密接な関わりを持つ一般的に使用される分子の集合的用語 である。プロ−ビタミンDは、本来飲食物が起源だが、太陽光線に曝されると皮 膚の中で光分解変換を経て原(parent)ビタミンD3(コレカルシフェロール:cho lecalciferol)になる。この化合物は生化学的に不活性であるが、しかし循環系 に入り、そして肝臓でヒドロキシル化されて活性25−ヒドロキシビタミンDに なる。この少量の割合はさらに腎臓でヒドロキシル化され、かなり有効な向カル シウム性(calciotropic)ホルモン1,25−ジヒドロキシビタミンDになる。 1,25−ジヒドロキシビタミンDは、腸のカルシウムの吸収を刺激し、また 骨の再吸収を増加させる、カルシウム(とリン酸塩)新陳代謝の主な調整物の一 つである。それはまた副甲状腺への直接的な作用と、セラム(serum)のカルシウ ムレベルを上げる間接的作用とにより、副甲状腺ホルモン(PTH)の生成をも 妨げる。1,25−ジヒドロキシビタミンDの生成はそれ自身PTHに より刺激され、従って効果的なコントロールループを生成する。 ビタミンD減少症(Hypovitaminosis D)は、一般的にビタミンDの飲食物不 足と関連し、大抵菜食主義者に起こる。それはまた太陽光線にあまり曝されなか ったり(特に年配者や施設に収容された人々)、皮膚色素沈着(skin pigmmentat ion)にも関わる。末期段階の腎臓の損傷では、1α−ヒドロキシレーションによ り、結果的に1,25−ジヒドロキシビタミンDが低レベルになる。ビタミンD があってもくる病になる遺伝性の病は、1,25−ジヒドロキシビタミンDに対 し末端器官(end-organ)の抵抗があり、結果的に25−ジヒドロキシビタミンD レベルは上げられる。 くる病は子供の病であり、カルシウム付着不足により起こる軟骨化により特徴 づけられる。従って、これは体の重みによる骨の曲がりを引き起こし、奇形へと 導く。くる病は生後6ヶ月後から始まり、またその強度は身体的発育の速度に直 接的に関わる。この病は本質的にビタミンDの欠乏によるものだという決定的な 証拠がある。 くる病に関する病は骨軟化症(Osteomalacia)である。骨軟化症は成人に、特に 多数の妊娠を経験した東洋の女性に起こる。この病は、骨の軟化また変形をもた らし、くる病に類似した様式のものにセラムカルシウムと無機リン酸塩レベルの 低下と、そしてアルカリ性ホスファターゼ(alkaline phosphatase)の上昇がある 。両方の病の場合、ビタミンDを投与することなく通常の量の飲食用のカルシウ ムとリン酸塩を投与することは効果的でない。しかしながら、もしビタミンDが カルシウムと3価のリン(phosphorus)とともに投与された場合、骨軟化症からの 回復は速い。 ビタミンD、1,25ジヒドロキシビタミンDのホルモン的に活性な新陳代謝 を正確に測定することは、腎臓と副甲状腺病をモニターするに当たり、臨床上重 要性があり、そして悪性のハイパーカルカミア(hypercalcaemia)やビタミンD中 毒(intoxication)のような、他のカルシウム新陳代謝の妨げを理解するのに有効 である。 さらには、ビタミンDレセプターの存在が、骨、腸や腎臓といった一般的なタ ーゲットとなる組織でない多くの場所において証明された。特に、レセプターは 皮膚、胸、結腸、脳、内分泌腺、筋肉と血液細胞の中で確認された。さらに、全 ての器官における多数のガン細胞は、増殖期から分化期への移行を決定するビタ ミンD、1,25ジヒドロキシビタミンDを持っている。従って、それは免疫調 節物質(immunomodulatory substance)として働き、また正常な細胞とガン細胞の 発育と分化を規制する。これは免疫欠乏を患うくる病の子供、あるいはカルシウ ムとビタミンD不足と関わりのある結腸のガンに高い確率でかか りやすいこと、あるいはビタミンDレセプターが表出した胸部のガン患者が生き 延びるといった疫学的観察(epidemiological observation)を説明する。 ビタミンDと関わりのあるその他の病気は骨多孔症(osteoporosis)である。 40歳代から通常最終的には老衰性骨多孔症を引き起こす、骨格質量の減少の進 行(loss of skeletal mass)がある。女性の場合、骨多孔症は特に月経閉止の後 で起こる。老衰性骨多孔症を避ける簡単な方法は無いが、肉体的な努力とカルシ ウムとビタミンDが豊富な食事は老化現象の速度を遅らせる。 背景技術 体内の流体中の1,25ジヒドロキシビタミンDの循環レベルを決定すること は、医療分野、特に研究開発において大変重要性があるので、評価される。体内 血液中の1,25ジヒドロキシビタミンDのアッセイは、体内中におけるビタミ ンDの新陳代謝効力の優れた指標となる。 主に、血液循環の中の極めて低濃度の1,25−ジヒドロキシビタミンDによ り、1,25−ジヒドロキシビタミンDのレベル決定のためのアッセイ方法の発 展は進んでいない。現在まで、セラム中の1,25−ジヒドロキシビタミンDの 主なアッセイ方法は競争的(competitive)な蛋白質結合アッセイである。発展し ている第1アッセイ方法のうちの一つは、困難を経て得られた、また不安定なく る病のひな(rachitic chick)の腸の結合蛋白質1を利用している。さらにはこの 細胞基質ゾルの(cytosolic)レセプターの特性の相対的な欠乏により、各サンプ ルは使用される前に集中的なクロマトグラフィーが必要とされた。従って、アッ セイ方法はわずかな臨床試験で行われるだけである。 次に、本発明の発明の特徴であるアッセイの中でのトレイサーの使用をみる。 典型的に、1,25−ジヒドロキシビタミンDのアッセイ方法は、1,25−ジ ヒドロキシビタミンDのラベル付けした誘導体の製造を必要とする。一般的 に、そのような誘導体は放射性のあるアイソトープか、または酵素としてラベル 付けされる。さらに、それらは1,25−ジヒドロキシビタミンDを結合する抗 体(antibody)のために高い類似性と高い特殊性を持たなくてはならない。多くの そのようなトレイサーが報告されている。 英国特許出願GB1,589,921とGB1,592、170に記載されて いるトレイサーは、1,25−ジヒドロキシビタミンDの3−または25−が置 換されたヘミ珪皮酸エステルから得られたポリクロナール抗体と共に使用される トリチュームを含む(tritiated)、1,25−ジヒドロキシビタミンDを請求し ている。 さらに、1,25−ジヒドロキシビタミンDの濃度決定のために最も広く使用 されるラジオイムノアッセイキットのうちの2つは、トリチュームを含む1,2 5−ジヒドロキシビタミンDをトレイサーとして利用した。ニコルスとインクス ター(Nichols and Incstar)により製造されたこれらのキッ トは、トリチュームを含む1,25−ジヒドロキシビタミンDを、結合体として の胸腺レセプター蛋白質と共に使用する。 しかしながら、ラジオイムノアッセイキット中のトリチュームを含むトレイサ ーの使用は、数々の欠点をもつ。ラジオイムノアッセイ方法におけるトリチュー ムトレイサー使用の主な欠点は、結合トレーサーの濃度の決定に必要な長々しい 液体シンチレーションカウント(LSC)段階である。典型的に、この方法では 60個のアッセイチューブ(tubes)を完成させるために10時間を要する。 さらに、LSCによるトリチウムの濃度決定前のサンプルの製造に時間がかか り、複雑な混合過程を含むものである。 その上、トリチューム化された誘導体に基づくトレイサーに関するさらなる 問題は、正確な結果を補償するために、アッセイ化方法において欠かせない工程 である回復決定法(Recovery Determination)を必要とすることである。典型的 には、これによりLSC段階での3.3時間を含めて、45分の製造時間が遅延 する結果となる。 ニコルスアッセイは回復決定法のために以下の方法を使用する。ニコルスアッ セイにおいて、各サンプルは少量のトリチウムを含む1,25−ジヒドロキシビ タミンDとC18/溶媒方法により抽出されたサンプルによりスパイク(spiked w ith)される。各サンプル抽出物の一部分は、抽出されトリチウムを含む1,2 5−ジヒドロキシビタミンDの測定のためにカウントされ、そして典型的に50 −70%である抽出物の回復が計算される。残りの抽出物サンプルは子牛の胸腺 (calf thymus)レセプターを用いてトリチウムラジオレセプターアッセイを行い 、活性炭による分離、続いて液体シンチレーションカウントを行う。患者のサン プル価値は、抽出回復(cxtraction recovery)のために各アッセイ結果を修正す ることにより得られる。 上記より、トリチウムトレーサーに基づくキットは、サンプルの製造とカウン トを含む長々しい時間のために比較的低い成績のサンプル成果しか達成し得ない おそれがある。典型的に3日目の終わりまでに得られる結果と共に、一人により たった12から24個のサンプルが分析できるだけである。さらに、トリチュー ムを含む誘導体に基づく方法は、マニュアルによる結果の計算を必要とし、それ は回復決定法のための修正が必要である。 米国特許出願US5,232,836において提案されているトレーサーは、 1,25−ジヒドロキシビタミンDの新規な11−置換ヨウ素125誘導体に基 づく。この特許文書は、これら11−置換ヨウ素トレイサー及び、これもまた1 ,25−ジヒドロキシビタミンDの11−置換誘導体より誘導された抗体と共に 使用することも説明している。この特許文書は、トリチュームを含むトレイサー を使用するアッセイに比べ、ヨウ素化されたトレイサーを使用するア ッセイが優れた結果をもたらすことを見いだしたという、アッセイを比較した試 みが記載されている。この優位性は、特に1,25−ジヒドロキシビタミンDの 非常に低い濃度の測定時に適用した際、顕著である。さらには、比較結果による とヨウ素化されたトレーサーを用いた際、さらに背景の変化が小さいこと(lowe r background variation)が分かった。ヨウ素化されたトレーサーはビタミンD アッセイに用いられた際、トリチュームを含むトレーサーより性能において優れ た特性を持つという点において評価される。 しかしながら、US5,232,836記載の11−置換ヨウ素1,25−ジ ヒドロキシビタミンD誘導体の欠点は、11−置換誘導体と合性の良い(compat ible)抗体が、内因性形態(endogenous form)のビタミンD、ビタミンD3及び セミ合成体(semi-synthetic form)であるビタミンD2の違いを識別するという ことである。ビタミンD2は製薬に使用され、またビタミンD2は活性のある新 陳代謝物として1,25ジヒドロキシビタミンD2を生成する内因的形態(endog enous form)と同様のメカニズムにより新陳代謝され、1,25ジヒドロキシビ タミンDのアッセイは、D2形態により初めて有効に測定できるようになった。 11−位置ビタミンD3類似物に対して生じさせた抗体はD2形態と相互に反応 しないので、患者のビタミンDの状態の真の状況を提供できない。 GB1,592,170は、25−位置により免疫原(immunogen)蛋白質に結 合した類似物を開示するものであり、また1,25ジヒドロキシビタミンD2と D3と似た相互に反応するかどうかを調査する。モウワーら(Mawer et al)(Clinica.Chimica Acta,1990,1902, 199−210)の「エルカリシトリオール(ercalcitriol)とカルシトリオール (calcitriol)と効力の等しいモノクロナル抗体を使用した感度の強いラジオイム ノアッセイ」は、D2とD3との相互の反応が可能な抗体が存在することを開示 する。 それらの合成が、研究の便に供し得ず、またはそれについての製造に適用さ れないということは、25−位置による免疫原蛋白質に連結した類似物のさらな る欠点である。 例えばUS5,232,836に記載の11−位置の誘導体は、長く入り組ん だ化学合成を経てのみ生成されうる。この文書に記載の化学合成は、2分したビ タミンD誘導体の製造と、その2分したものをビタミンDの7,8位置において 二重結合を生じさせるために、ウイット反応(Witting reaction)を使ってカップ リングさせることを含む。したがって、この長々しくまた複雑な合成はラジオ− イムノアッセイ法における11−置換ヨウ素化誘導体の使用の普及を妨げる。 従来技術における問題 従来技術において、トリチウムを含むトレーサーが、検出困難であり、正確な 測定には(60アッセイ管で10時間までの)長時間の検出を要し、比較的早く 崩壊するような低エネルギーβ−放射線を放射するという問題がある。 さらには、従来技術において労力と時間を費やすLSC方法が、結合したトリ チウムを含むトレーサーの濃度を測定するために必要であるという問題がある。 また、従来技術においてトリチウムを含む誘導体に基づいたキッドには、必須 工程として回復決定法(Recovery Determination)が必要であり、その結果、製造 時間に45分、カウント(測定)時間に3.3時間の遅れがでるという問題もあ る。 また、従来技術においてトリチウムを含む誘導体に基づいたキッドには手動に よる結果の計算が必要であり、その計算は回復決定法で正確にする必要性がある という問題もある。 従来技術においてトリチウムを含む誘導体に基づいたキッドは実際的に、得ら れるもの(throughputs)が少量に限られ、その入手に長期間を要す結果になると いう問題がある。典型的には、結果は3日目の最後に得られることとなるであろ う。 また従来技術において、存在しているか、ないしは容易に製造されるような抗 体に結合でき、1,25−ジヒドロキシビタミンDのD2・D3両方の形態(for m)を検出できるようなビタミンD類似物のヨウ素誘導体はないという問題がある 。 我々は驚くべきことに、上記問題点は本発明に従った見事な方法で解決できる ことを発見した。 最も広い観点においては、本発明に従い、少なくとも存在しているかないしは 容易に製造されるような抗体と結合するであろうC20の位置が変性された1,2 5−ジヒドロキシビタミンD類似物を提供する。抗体内では、前記類似物は定量 検出用に用いる置換基を含んでいる。好ましくは放射性の(radioactive)置換基 、より好ましくはヨウ素125、ないしは、従来技術で記載したようにルミニッ セント(luminescent)又はフルオッレッセント(fluorescent)の強度の決定用に採 用された化学ルミニッセント(luminescent)又はフルオッレッセント(fluorescen t)置換基を含んでいる。 本発明のさらなる観点においては、そのような類似物と新規な中間化合物の製 造方法である。 本発明のさらなる観点においては、前記に定義された類似物を含むトレーサー からなるビタミンDのイムノアッセイ方法(methodology)におけるトレーサーの 使用がある。 本発明のさらなる観点においては、希釈剤、キャリヤー、溶剤、添加剤(adjuv ant)、安定保護剤(stabiliser preservative)、分散剤などと任意に混合するト レーサーとして前記に定義された一般式Iの化合物からなる組成物である。 本発明のさらなる観点においては、前記に定義された類似物の使用に用いられ る1,25−ジヒドロキシビタミンDの濃度を決定する方法である。好ましくは 、そのような方法には、セラムやプラズマサンプルなどのサンプルの免疫抽出(i mmunoextraction)や前記に定義されたトレーサーとサンプルのアッセイ混合物の 製造、及び定量検出によるアッセイが含まれている。また、その方法には好まし くは放射(radiation)、ルミニツセント(luminescent)又はフルオッレッセント(f luorescent)の検出も用いる。 本発明のさらなる観点においては、前記に定義された類似物を含むラジオイム ノアッセイ(radioimmunoassay)キットがある。キットを用いて得られたラジオア ッセイ(radioassay)結果には回復決定法を必要としないという利点があるため、 それゆえ、より迅速なラジオイムノアッセイ手順、例えばガンマカウンターとい った放射線検出から直接得られて計算にほとんど時間がかからないということが 可能となる。 本発明のラジオイムノアッセイキットには100以上のサンプルで得られるも の(throughputs)が多くあり、結果は、標準的なトリチウムを含むラジオイムノ アッセイキッドで典型的に達せられるより短い時間内で入手することができる。 好ましくは前記に定義されたような類似物は、一般式Iの化合物を含む。 A20CRR1 ここでAは Rはラジオアクティブな置換基であり、またR1は水素とアルキルから選択さ れる。 好ましくはRは−CR23NR45のグループを表し、 ここで、R2、R3およびR4は水素、アルキルまたはR4と不飽和結合している R23の1つから選択され、 R5は随意に部分的に不飽和、そして随意に1つ又はそれ以上の環状、芳香族 、ハロ、酸素、窒素及び/又は硫黄ユニットまたは部分、およびそれらの混合物 であるC1-20のヨウ素125を含むグループであり、そして R1は水素またはCH3である。 さらに好ましくはR5はYX(CH2nQのグループを表し、 ここで、各YとXは次の単結合から独立に選択され、 −O−,−C(=O)−,−NH−,−O(CH2mC(=O)N−, −O(CH2mC(=O)−および−O(CH2mN−; nは独立に0から15の間で、例えば1から6の間で選択される整数であり、 Qは、随意に置換されるベンゼン、ナフタレン、ヒスタミンなどのイミダゾー ル、ピロール、ピラゾール、ビリジン、ビリミジン、(イソ)キノリン、ピュリ ン、オキサゾール、チアゾール、チオフェンなどから選択され、ここで随意に置 換基は、ヒドロキシ、ハロ、メチルなどのアルキル、アミノ、シアノなどを含む 。 さらに好ましくはRは−CH=N−または−CH2NH−、 Yは単結合と−OCH2C(=O)−、 Xは−C(=O)−と−NH−から選択され、 nは1または2、そして Qはヒドロキシヨードベンジルまたはヨードイミダゾール である。 本発明の類似物は、短時間で高収率の製造過程により入手されるというさらな る利点がある。 好ましくは前記に定義された一般式の化合物の製造方法があり、それには構造 式II AC20HR1CR23NR4YL の化合物と構造式III L1X(CH2nQ ここでLとL1は遊離するグループである の化合物の反応が含まれている。 本発明における特別な利点は、構造式IIとIIIの化合物の反応が、例えば−Y LとL1X−のうちの一つはアミノ含有グループであり、一つはカルボニル含有 グループである、H+とOH-を除く求核的置換反応であるということである。こ の反応は従来知られた技術に従いまた条件下で実行される。 構造式IIやIIIはこの技術分野で知られるいかなる手段により入手される。好 ましくは、構造式IVの化合物 AC20HR1CHO と、この技術分野で知られる適切な条件下における、構造式Vの化合物 HNR4Y との反応を含む構造式IIの化合物の製造方法が用いられる。 構造式IIIの化合物は既知の反応技術を使用して入手される。 好ましくは、構造式VIの化合物、1α−ヒドロキシシクロビタミンD2をオゾン化された酸素とトリフェノールフォスフィンおよび塩基性溶液を順次酸 化することを含んだ、構造式IVの化合物の製造方法がある。 本発明のさらなる観点においては、前記に定義された構造式II、III、IV、V およびVIの中間化合物がある。 本発明のさらなる観点においては、前記一般式Iの化合物を製造する、前記に 定義された中間化合物の使用がある。 本発明のいかなる化合物に対するここでの参照は、以下に示したような構造を 持つ化合物、前駆体(precursor)、新陳代謝物(metabolite)、もしくは他の誘導 体、もしくはそれらと機能的に同等のものである。 前記に定義された本発明の組成物は、前記に定義されたイムノアッセイ方法に 使用するために用いられた適切な形式で、そして好ましくは前記に定義されたイ ムノアッセイキットにおいて含有するために用いられた形式内にある。 前記に定義されたラジオイムノアッセイキットは全ての適切な付加的成分を含 み、好ましくはイムノアッセイに使用されるサンプルの中で分析される全ての物 質を実質上分離するために用いられた禁止剤(inhibitor)を含む。好ましくはア ッセイ化(assayed)されるサンプルはプラズマかまたはセラムであり、また禁止 剤は例えば、米国特許出願US3,911,096やUS3,928,553で 開示されているように、チロキシンアッセイの単離で知られる成分を含む。 イムノ抽出(immunoextraction)は既知の方法、固定化(immobilisation)、すな わち、液体相抽出やそれに続いて行われる適切な手段による沈殿により行われる 。 禁止剤(inhibitor)、特に好ましくは定義された禁止剤を使用すると、改良さ れた確実さと正確性でもって本発明のイムノアッセイ技術を提供するという、特 別な利点がある。 キットは、各々のテストサンプルの証明と正確性の目的(verification and ac curacy purposes)のために複写(duplication)することを可能にする適切な複写 成分(duplicating components)を含む。本発明の時間効率の良い方法を用いると 便利な方法で複写(duplication)が可能になるという特別な利点がある。 本発明は、以下の実施例と対応するスキームを参照して説明するが、これに限 定されるものではない。 実施例1−中間化合物IIとIVの製造(スキーム1) 1α−ヒドロキシシクロビタミンD2−1−アセテート(化合物1)を、パレ ン他(Proc.Natl.Acad.Sci.USA,1978,75,2080-1)の方法によって、ビタミンD2( エグロカルシフェロール)から製造した。 化合物2(中間化合物IV) ジクロロメタンメタノール中の化合物1(5.0g、11mモル)を、−60 ℃未満に冷却し、出発物質がTLCにより示されたように反応してなくなるまで 、オゾン化された酸素で処理をした。反応容器は窒素ガスで置換し、トリフェニ ルフォスフィンが(4.3g)加えられ、それらの混合物は室温まで暖められた 。溶液は飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、溶剤は蒸発した。残留物は1, 4−ジオキサン(20mL)で再度溶解し、トルエンスルフォン酸の水溶液(0 .2mL、25mg/mL)が加えられ、それらの混合物は15分間50℃に熱 せられた。反応は飽和NaHCO3溶液で抑制され、ジエチルエーテルで3回に 分けて抽出された。有機相を飽和NaHCO3溶液、飽和NaCl溶液で洗浄し 、MgSO4で乾燥させ、そして溶剤は真空下で取り除かれた。その残留物は、 ジクロロメタン中の2%メタノールで平衡しているシリカカラム(50g)に入 れられた。溶剤組成物は5%のメタノールに変えて、最初の50mLは集められ 、溶剤を留去させて化合物2を得た。 化合物3(中間化合物II) 化合物2(1.8g)を室温で24時間、5%のトリエチルアミンを含むエタ ノール(50mL)中のメチルカルボキシメトキシアミン(1.0g)で処 理をした。溶剤は留去し、残留物は化合物3を得るため、シリカ(エチルアセテ ート/エーテル=7:3)でクロマトグラフィされた。化合物3には以下のよう なものが挙げられる。NMR、δppm、0.52(3H,s,18−H3)、1 .17(3H,d,J=7Hz、21−H3)、2.03(3H,s,1−OCOC 3)、3.80(3H,s,−CO2C3)、4.30(1H,m,3α−H) 、4.49(1H,m,1−βH)、4.58(2H,s,−OC2CO2CH3 )、5.02(1H,m(sharp),19(Z)−H、5.36(1H,m( sharp),19(E)−H、6.02(1H,d,J=11Hz、7−H)、 6.38(1H,d,J=11Hz、6−H)、7.40(1H,d,J=7Hz、 22−H)。 化合物4(中間化合物II) 化合物3(0.65g、1.4mモル)を窒素大気の下でメタノール中で分解 し、1Mの水素ナトリウム(2.0mL)を加え、それらの混合物は3時間室温 で攪拌した。溶剤は真空下で蒸発し、その残留物は0.5Mのリン酸ナトリウム バッファー液でpH6になるように処理されて、ジエチルエーテルで3回に分け て抽出した。有機相は飽和NaCl溶液で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥させ た。溶剤は蒸発して、その残留物は化合物4(0.38g、0.9mモル)を得 るため、シリカ(エチルアセテート/メタノール=10:1)でクロマトグラフ ィされた。化合物4には以下のようなものが挙げられる。NMR、δppm、0 .51(3H,s,18−H3)、1.18(3H,d,J=7Hz、21−H3) 、4.26(1H,m,3α−H)、4.48(1H,m,1β−H)、4.63( 2H,s,−OC2CO2H、5.03(1H,m(sharp),19(Z)− H)、5.38(1H,m(sharp),19(E)−H)、6.05(1H, d,J=10Hz、7−H)、6.40(1H,d,J=10Hz、6−H)、7 .43(1H,d,J=7Hz、22−H)。M/z416(M−H+、グリセロ ール中FAB)。 実施例2−構造式(I)の化合物の製造(スキーム2) 1,4ジオキサン90μL中の90μgの化合物4は、1部のトリブチルアミ ンと20部の1,4ジオキサンの溶液6.0μLと、5分間8〜10℃で反応さ せた。1部のイソブチルクロロホルメートと40部の1,4ジオキサンの溶液6 .0μLを反応混合物に加えて、30分間6〜12℃でインキュベートさせた。 これは化合物4の(イソブチル)ホルメート無水物を主成分として含んだ混合物 1であった。 pH7.5の5μLの0.5Mのリン酸ナトリウムバッファー液中のヒスタミ ンジヒドロクロライド3μgの溶液を、2.5mCiヨウ素125(参考日(ref erence date):100mCi/mLでpH7−11の希釈溶液中のヨウ素ナトリ ウム)が存在する5.0μLの水中で、18〜24℃で5分間クロラミンT50 μgと反応させた。5μLの水中でメタビサルファイトナトリウム250μgの 溶液を加え、その後0.1Mの水酸化ナトリウム溶液2.5μLを加えた。これ はヒスタミンおよびヨウ素125−ヨードヒスタミンを含む混合物2であった。 混合物1(68μL)を混合物2全量に加えて、0〜5℃で90分間反応させ た。飽和重炭酸ソーダ溶液1mLを加えて、生成物はエチルアセテート1mLで 3回に分けて抽出された。有機相は飽和重炭酸ソーダ1.5mLで2回洗浄した 。ヘキサン(0.5mL)を加え、溶液は水1.5mLで洗浄した。有機相をガ ラス試験管に加え、溶剤は窒素ガスの穏やかな流れの下で37℃で蒸発した。そ の残留物をメタノール中で再度溶解し、水で50%のメタノールに希釈して、H ypersil−ODS(C18、4.6×150mm、3μ微粒子サイズ)高 圧液体クロマトグラフィカラムに入れた。生成物は0.04%のトリフルオル酢 酸を含む水とメタノールの比率が50:50となっているものから、100%の メタノールへと濃度こう配を付けて溶出された。ラジオアクティブピークを含む ものに対応する溶出分(フラクション)は化合物5をプ ールしたら370μCiが得られた。 化合物5はChiang(Clinical Chemistry,1987,33,1245)の方法により 、1.8×106Ci/モルという明確な活性を有することが分かった。 実施例3−中間化合物IIの製造(スキーム3) 化合物6(中間化合物II) 化合物2(0.5g)を窒素大気の下でメタノール中で再度溶解した。塩化ア ンモニウム(0.2g)が加えられ、それから5M水酸化ナトリウム中のシアノ ボロハイドライドナトリウム溶液0.2mLが加えられた。混合物は2時間室温 で攪拌され、それから5Mの水酸化ナトリウムを1.0mL加え、さらに3時間 攪拌を続けた。溶剤は真空下で蒸発し、残留物は0.5Mのリン酸ナトリウムバ ッファー液pH8.0を20mLで処理し、混合物はジエチルエーテルで3回に 分けて抽出した。有機相は飽和NaCl溶液で洗浄し、無水のNa2SO4で乾燥 させた。溶剤は蒸発して、その残留物はシリカ(メタノール/クロロホルム/ト リエチルアミン=50:10:1)でクロマトグラフィされて、化合物6(0. 12g)が得られた。 スキーム4で構造式(I)の化合物7の製造について説明する。 実施例4−セラム及びプラズマサンプルにおけるビタミンDの濃度決定方法 サンプル製造−セラムおよびプラズマサンプルは、硫酸デキストラン/塩化マ グネシウム試薬で処理することにより脱脂肪(delipidated)され、遠心分離によ り脱脂肪(delipidated)したサンプルを得た。脱脂肪(delipidated)して表面上に 浮かんだものは絶対にクリアでなければならない。全体的にlipaemicなサンプル 、ないしは4回以上の解凍サイクルになりやすいサンプルはクリアな表面 浮上成分がないかもしれない。クリアな脱脂肪(delipidated)をして表面浮上成 分が得られないサンプルは、免疫抽出(immunoextraction)には適さない。そうい った困難なサンプルはしばしば、より高いg−フォースで、又はより長い時間遠 心分離することにより浄化され得る。 8−アニリノ−1−ナフタレンスルフォン酸を含んだビタミンDと結合してい るたん白質結合禁止剤(vitamin D binding protein inhibitor)は、サンプル中 に存在する全ての分析物(analyte)すなわちビタミンDに有効である。 免疫抽出(immunoextraction)−免疫抽出装置は、1,25−ジヒドロキシビタ ミンDに対して特異性の高いモノクロナール抗体が付着した固体相懸濁液を含ん だカプセルからなっている。脱脂肪(delipidated)したサンプルをカプセルに加 え、3時間くるくる回転させ、それからカラムを洗浄した。1,25−ジヒドロ キシビタミンDは、溶出試薬を3回に分けてガラスアッセイ管に直接溶出させた 。溶出試薬はそれから窒素ガス下で蒸発した。使用された溶剤が少量であるため 、蒸発に要する時間はたった15〜20分である。残留物はアッセイバッファー 内で再度溶解した。これらの管はアッセイで直接使用された。 ヨウ素125ラジオイムノアッセイ(radioimmunoassay)−主要抗体をカリブレ ーター(calibrator)や抽出物を含む管に加えた。管を2〜8℃で一晩インキュ ベートさせた。次の日に化合物5からなるトレーサーを加え、室温でさらに2時 間インキュベートさせてSacCel固体相第2抗体を加えた。30分後、アッ セイ混合物を希釈させるために洗浄溶液4mL加えて、管を遠心分離させた。液 体をデカントさせ、管はドレンし、ペレットに残っているヨウ素125活性をカ ウントした。カリブレートカーブ(calibration curve)により、直接、未知物質 のセラム1,25−ジヒドロキシビタミンD価を得た。 化合物5はWildermuth他(Clinica Chimica Acta 1993,220,61)に記 載されているようなAS7などの抗体やMawer他(Steriods,1985,46,741 )に記載されているような5F2などのモノクロナール抗体に結合するもの である。各々の場合において、結合は1,25−ジヒドロキシビタミンD3や1 ,25−ジヒドロキシビタミンD2によって禁止された。 この実施例の方法は便利で簡単な方法で行われ、正確性が高く再現可能な結果 が出ることが判明した。 本発明のさらなる利点は前述からも明らかである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年1月23日(1999.1.23) 【補正内容】 請求の範囲 1. 構造式A20CRR1 ここで、Aは 1は水素またはアルキルそして RはCR23NR45のグループを表し、 ここで、R2、R3とR4は水素、アルキル又はR4と不飽和結合しているR2 とR3の1つから選択され、 R5はD2とD3フォームの両方を検出する1,25−ジヒドロキシビタ ミンDのイムノアッセイシステムで定量検出用に用いる置換基を含む、飽和又は 部分不飽和のC1-20グループの化合物。 2. R1は水素とメチルから選択され、そしてR5は1つ又はそれ以上の環状 、芳香族、ハロ、酸素、窒素及び/又は硫黄ユニット(units)又は部分(moieti es)、及びそれらの混合物である請求項1記載の化合物。 3. ラジオアクティブな置換基、より好ましくは、ヨウ素125を含むか、 又はルミニッセント又はフルオッレッセントの強度の決定用に用いられる化学ル ミニッセント又はフルオッレッセント置換基を含む請求項1又は2記載の化合物 。 4. R5はYX(CH2nQのグループを表し、 各のYとXは次の単結合から独立に選択され、 −O−,−C(=O)−、−NH−,−O(CH2mC(=O)N−、 −O(CH2mC(=O)−及び−O(CH2mN−; nとmは独立に0〜15から選択される整数であり、Qはヨウ素125を 含有するベンゼン、ナプタレン、イミダゾール、ヒスタミン、ピロール、ピラゾ ール、ピリジン、ピリミジン、(イソ)キノリン、ピュリン、オキサゾール、チ アゾール及びチオフェンから選ばれるホモ−、ヘテロ−、モノ−、ポリ−芳香族 又は脂環式含有グループ含有ヨウ素125である請求項1〜3のいずれかに記載 の化合物。 5. Qはヒドロキシ、ハロ、アルキル、メチル、アミノ及びシアノから選 択される置換基を含む芳香族又は脂環式含有グループである請求項4記載の化合 物。 6. Rは−CH=N−又は−CH2NH−、 Yは単結合と−O(CH2)C(=O)−から選択され、 Xは−C(=O)−と−NH−から選択され、 nは1又は2、そして Qはヒドロキシヨードベンジル又はヨードイミダゾリール である請求項4又は5記載の化合物。 7. 構造式II AC20HR1CR23NR4L と構造式III L15 ここで、LとL1は遊離するグループである の化合物との反応を含む請求項1〜6のいずれかに記載の一般式Iの化合物の製 造方法。 8. 構造式II AC20HR1CR23NR4YL と構造式III L1X(CH2nQ ここで、LとL1は遊離するグループである の化合物との反応を含む請求項1〜6のいずれかに記載の一般式Iの化合物の製 造方法。 9. II又はYLの一つ及びL1X−はアミノ含有グループであり、R5又はY LとL1Xの一つはカルボニル含有グループである、H+とOH-を除く求核的置 換反応である請求項7又は8記載の方法。 10. 構造式IVの化合物 AC20HR1CHO と化合物V HNR4YH をこの技術分野で良く知られた適当な条件で反応させる構造式IIの化合物の製造 方法。 11. 構造式VI、1−ヒドロキサイクロビタミンD2 をオゾン化された酸素、トリフェノールフォスフィン及び塩基性溶液で順次酸化 されることからなる構造式IVの化合物の製造方法。 12. 請求項7から11のいずれかに定義された構造式II、III、IV、V及びV Iの新規中間化合物。 13. 請求項1から6のいずれかに記載された一般式Iの化合物を製造する請 求項7から11のいずれかの中間化合物の使用。 14. 請求項1から6のいずれかに定義された化合物を含むトレイサーからな るビタミンDのイムノアッセイ方法(methodology)。 15. 希釈剤、キャリヤ、溶剤、添加剤(adjuvant)と安定剤保護剤(preserv ative)、分散剤(dispersant)と混合する請求項1から6のいずれかに記載され た一般式Iの化合物からなる組成物。 16. 請求項1がトレイサーであるイムノアッセイキットを含むイムノアッセ イ方法(method)の使用に用いられる請求項15記載の組成物。 17. 付加的に禁止剤が含む請求項15又は16記載の組成物。 18. アッセイされるサンプルはプラズマであり、又はセラムであり、禁止剤 はチロキシンアッセイの単離に効果的な化合物からなる請求項15から17記載 の組成物。 19. 請求項1から6記載のいずれかの化合物またはそれらの組成物を使用す る1,25−ジヒドロキシビタミンDの濃度の決定のためのプラズマまたはセラ ムのイムノアッセイに使用する請求項18に定義された禁止剤。 20. 請求項1から6または15から19に定義された化合物、組成物または 禁止剤の使用による1,25−ジヒドロキシビタミンDの濃度の決定方法。 21. セラムとプラズマサンプルなどのサンプルのイムノ抽出(immunoextract ion)、前述のように定義されたトレイサーのアッセイと請求項1で定義された化 合物の混合物の製法、及び定量検出によるそれらのアッセイを含む請求項20記 載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バーンズ,アレキサンダー カークリー 英国 NE35 9PD タイン アンド ウェア ボルドン ボルドン ビジネス パーク,10 ディドゥコット ウェイ I DS リミティッド

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 少なくとも存在するかまたは既に生成された抗体に結合させるため用 いられるC20位置において変性(modified)された1,25ジヒドロキシビタミン Dの類似物を含む、前記類似物は定量検出用に用いられた置換基を含む化合物。 2. ラジオアクティブな置換基を、より好ましくはヨウ素125、またはル ミニッセントまたはフルオッレッセント強度決定のために用いられた化学ルミニ ッセントまたはフルオッレッセント置換基を含む、請求項1記載の化合物。 3. 一般式1の化合物を含み、 A20CRR1 ここでAは ここで、Rはラジオアクティブな置換基であり、またR1は水素とアルキルか ら選択される、請求項1と2のいずれかに記載の化合物。 4. Rは−CR23NR45のグループを表し、 ここで、R2、R3およびR4は水素、アルキルまたはR4と不飽和結合してい るR2とR3の1つから選択され、 R5は随意に部分的に不飽和、そして随意に1つ又はそれ以上の環状、芳香族 、ハロ、酸素、窒素及び/又は硫黄ユニットまたは部分、およびそれらの混合物 であるC1-20のヨウ素125を含むグループであり、そして R1は水素またはCH3である、請求項3記載の化合物。 5. R5はYX(CH2nQのグループを表し、 各YとXは次の単結合から独立に選択され、 −O−,−C(=O)−,−NH−,−O(CH2mC(=O)N−, −O(CH2mC(=O)−及び−O(CH2mN−; nは独立に0から15の間で、例えば1から6の間で選択される整数であり、 Qは、随意に置換されるベンゼン、ナフタレン、ヒスタミンなどのイミダゾー ル、ピロール、ピラゾール、ビリジン、ビリミジン、(イソ)キノリン、ピュリ ン、オキサゾール、チアゾール、チオフェンなどから選択され、ここで随意に置 換基は、ヒドロキシ、ハロ、メチルなどのアルキル、アミノ、シアノなどを含む 、請求項4記載の化合物。 6. Rは−CH=N−または−CH2NH−、 Yは単結合と−OCH2C(=O)−、 Xは−C(=O)−と−NH−から選択され、 nは1または2、そして Qはヒドロキシヨードベンジルまたはヨードイミダゾール である請求項5記載の化合物。 7. 構造式II AC20HR1CR23NR4YL の化合物と構造式III L1X(CH2nQ ここでLとL1は遊離するグループである の化合物の反応を含む請求項1から6いずれかに記載の一般式Iの化合物の製造 方法。 8. 例えば−YLとL1X−のうちの一つはアミノ含有グループであり、一 つはカルボニル含有グループである、H+とOH-を除く求核的置換反応である、 請求項7記載の製造過程。 9. この技術分野で知られる適切な条件下における、 構造式IVの化合物 AC20HR1CHO と、構造式Vの化合物 HNR4Y との反応を含む構造式IIの化合物の製造方法。 10. 構造式VIの化合物、オゾン化された酸素による1α−ヒドロキシシクロ ビタミンD2トリフェノールフォスフィンおよび塩基性溶液を順次酸化することを含んだ、構 造式IVの化合物の製造方法。 11. 請求項7から10のいずれかに定義された構造式II、III、IV、Vおよ びVIの新規中間化合物。 12. 請求項1から6のいずれかに記載された、一般式Iの化合物を製造する 請求項7から11のいずれかに記載の中間化合物の使用。 13. トレイサーが請求項1から6のいずれかに定義された、化合物を含むビ タミンDイムノアッセイ法に使用するトイサー。 14. 随意に希釈剤、キャアリヤ、溶剤、添加剤(adjuvant)、安定剤保護剤(p reservative)、分散剤(dispersant)などと混合した、請求項1から6のいずれか に定義された一般式Iの化合物からなる組成物。 15. 構造式Iの化合物がトレイサーである、イムノアッセイ法で使用に用い られ、好ましくはイムノアッセイキットを含む、請求項14記載の組成物。 16. 全ての適切な付加的成分を含み、好ましくはイムノアッセイに使用され るサンプルの中で分析される全ての物質を実質上分離するために用いられた禁止 剤(inhibitor)を含む、請求項14から15記載の組成物。 17. アッセイ化(assayed)されるサンプルはプラズマかまたはセラムであり 、また禁止剤(inhibitor)はチロキシンのアッセイの単離に用いられる成分を含 む、請求項14から16記載の組成物。 18. 1,25−ジヒドロキシビタミンDの濃度決定のために、プラズマまた はセラムのイムノアッセイにおいて使用される、請求項17で定義された禁止剤 (inhibitor)。 19. 請求項1から6、または14から18のいずれかに定義された、化合 物、組成物あるいは禁止剤を使用して1,25−ジヒドロキシビタミンDの濃度 を決定する方法。 20. セラムやプラズマのサンプルのようなイムノ抽出(immunoextraction)サ ンプル、前述のように定義されたトレイサーのアッセイ混合物とサンプルの製造 、そして定量検出によるアッセイ、好ましくは放射(radiation)、ルミニッセン トまたはフルオッレッセントの検出を使用する方法からなる、請求項19記載の 方法。
JP52230998A 1996-11-13 1997-11-12 ビタミンdイムノアッセイシステム Ceased JP2001504114A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9623569.2A GB9623569D0 (en) 1996-11-13 1996-11-13 Vitamin D immumoassay systems
GB9623569.2 1996-11-13
PCT/GB1997/003097 WO1998021580A2 (en) 1996-11-13 1997-11-12 Vitamin d immunoassay systems

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001504114A true JP2001504114A (ja) 2001-03-27

Family

ID=10802841

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52230998A Ceased JP2001504114A (ja) 1996-11-13 1997-11-12 ビタミンdイムノアッセイシステム

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP0944591B1 (ja)
JP (1) JP2001504114A (ja)
AT (1) ATE218542T1 (ja)
DE (1) DE69713138T2 (ja)
GB (1) GB9623569D0 (ja)
WO (1) WO1998021580A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016539339A (ja) * 2013-12-03 2016-12-15 イミュノディアグノスティック・システムズ・リミテッド 検体の定量化方法および当該方法を実行するための自動分析装置

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0029729D0 (en) * 2000-12-06 2001-01-17 Ids Ltd Method for detection of vitamin D metabolites
EP1436257B1 (en) * 2001-10-12 2007-04-18 Johns Hopkins University Low-calcemic oxime analogs of 1alpha, 25-dihydroxy vitamin d3
DE102013215580A1 (de) 2013-08-07 2015-02-12 Orgentec Diagnostika Gmbh 25-OH Vitamin D Derivate zur Bestimmung von Vitamin D Metaboliten
CN107286067A (zh) * 2016-04-05 2017-10-24 湖南华腾制药有限公司 一种马沙骨化醇的制备方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56500538A (ja) * 1979-05-21 1981-04-23
JPS58126861A (ja) * 1981-11-02 1983-07-28 リサ−チ・インステイチユ−ト・フオア・メデイスン・アンド・ケミストリ−・インコ−ポレ−テツド 新規化合物およびその製法
JPS6049264A (ja) * 1983-08-25 1985-03-18 ブライアン リ− クレビンガ− モノクロ−ナル抗体を用いる血清中カルシトリオ−ルの測定法
JPH02104570A (ja) * 1988-10-11 1990-04-17 Toyo Jozo Co Ltd 新規な1α,25−ジヒドロキシビタミンD↓3誘導体及びその製造法
JPH02262555A (ja) * 1988-05-04 1990-10-25 Ire Medgenix Sa 新しいビタミンd誘導体、治療への適用とビタミンdの代謝生成物の検定への適用
JPH0641058A (ja) * 1992-07-21 1994-02-15 Asahi Chem Ind Co Ltd 25位水酸基に残基を有する新規ビタミンd誘導体類、その製造法及びその用途
JPH08509971A (ja) * 1993-05-07 1996-10-22 リサーチ・インステイテユート・フオア・メデイシン・アンド・ケミストリー ビタミンdアミド誘導体

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3267108D1 (en) * 1982-04-20 1985-12-05 Teijin Ltd Novel vitamin d3 derivatives, processes for preparation thereof, and antigens comprising said derivatives to be used for preparation of antibodies for immunochemical assay and antibodies prepared therefrom

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56500538A (ja) * 1979-05-21 1981-04-23
JPS58126861A (ja) * 1981-11-02 1983-07-28 リサ−チ・インステイチユ−ト・フオア・メデイスン・アンド・ケミストリ−・インコ−ポレ−テツド 新規化合物およびその製法
JPS6049264A (ja) * 1983-08-25 1985-03-18 ブライアン リ− クレビンガ− モノクロ−ナル抗体を用いる血清中カルシトリオ−ルの測定法
JPH02262555A (ja) * 1988-05-04 1990-10-25 Ire Medgenix Sa 新しいビタミンd誘導体、治療への適用とビタミンdの代謝生成物の検定への適用
JPH02104570A (ja) * 1988-10-11 1990-04-17 Toyo Jozo Co Ltd 新規な1α,25−ジヒドロキシビタミンD↓3誘導体及びその製造法
JPH0641058A (ja) * 1992-07-21 1994-02-15 Asahi Chem Ind Co Ltd 25位水酸基に残基を有する新規ビタミンd誘導体類、その製造法及びその用途
JPH08509971A (ja) * 1993-05-07 1996-10-22 リサーチ・インステイテユート・フオア・メデイシン・アンド・ケミストリー ビタミンdアミド誘導体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016539339A (ja) * 2013-12-03 2016-12-15 イミュノディアグノスティック・システムズ・リミテッド 検体の定量化方法および当該方法を実行するための自動分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0944591B1 (en) 2002-06-05
ATE218542T1 (de) 2002-06-15
DE69713138D1 (de) 2002-07-11
WO1998021580A3 (en) 1998-07-30
GB9623569D0 (en) 1997-01-08
EP0944591A2 (en) 1999-09-29
DE69713138T2 (de) 2003-01-16
WO1998021580A2 (en) 1998-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4187929B2 (ja) 機能性ビタミンD誘導体の製造方法および25−ヒドロキシおよび1α,25−ジヒドロキシビタミンD代謝物の検出用試薬セット
Bouillon et al. A radioimmunoassay for 1, 25-dihydroxycholecalciferol.
US9341552B2 (en) Release reagent for vitamin D compounds
JP3787121B2 (ja) ビタミンd代謝産物の検出方法
US5232836A (en) Vitamin D derivatives: therapeutic applications and applications to assays of metabolites of vitamin D
US6291693B1 (en) Kits comprising labeled vitamin D compounds
US5093519A (en) Vitamin d derivatives: therapeutic applications and applications to assays of metabolities of vitamin d
CN102692514A (zh) 血液25-羟基维生素d3腺癌检测试剂盒及其制备方法
JPH06109727A (ja) 1,25−ジヒドロキシビタミンdの検定法
JP2001504114A (ja) ビタミンdイムノアッセイシステム
Kobayashi et al. Production of a group-specific antibody to 1α, 25-dihydroxyvitamin D and its derivatives having the 1α, 3β-dihydroxylated A-ring structure
Norihiro et al. Production and specificity of antisera raised against 25-hydroxyvitamin D3-[C-3]-bovine serum albumin conjugates
Kobayashi et al. Production and characterization of group-specific monoclonal antibodies recognizing nonamidated, glycine-and taurine-amidated ursodeoxycholic acid 7-N-acetylglucosaminides
Hummer et al. A sensitive and selective radioimmunoassay for serum 24, 25‐dihydroxycholecalciferol in man
Kobayashi et al. Tandem immunoaffinity chromatography for plasma 1α, 25-dihydroxyvitamin D3 utilizing two antibodies having different specificities: A novel and powerful pretreatment tool for 1α, 25-dihydroxyvitamin D3 radioreceptor assays
KR101159011B1 (ko) 햅텐 화합물 및 항체
Kobayashi et al. A Selective Immunoaffinity Chromatography for Determination of Plasma 1α, 25-Dihydroxyvitamin D3: Application of Specific Antibodies Raised against a 1α, 25-Dihydroxyvitamin D3–Bovine Serum Albumin Conjugate Linked through the 11α-Position
AUDRAN et al. Transient hypoparathyroidism induced by synthetic human parathyroid hormone-(1–34) treatment
Kobayashi et al. Specificity of the polyclonal antibodies raised against a novel 25-hydroxyvitamin D3-bovine serum albumin conjugate linked through the C-11α position
Schmidt-Gayk et al. Calcium regulating hormones, vitamin D metabolites, and cyclic AMP assays and their clinical application
KOBAYASHI et al. Production and specificity of anti-22-oxacalcitriol antisera
Kobayashi et al. Specificity of polyclonal antibodies raised against a novel 24, 25-dihydroxyvitamin D3-bovine serum albumin conjugant linked through the C-11α or C-3 position
Shimada et al. Preparation of specific antisera to digoxin using hapten-[C-17]-and [C-12]-bovine serum albumin conjugates
JPH0641058A (ja) 25位水酸基に残基を有する新規ビタミンd誘導体類、その製造法及びその用途
Hummer et al. Discrepancy between serum 1, 25-dihydroxycholecalciferol measured by radioimmunoassay and cytosol radioreceptor assay

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070605

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20071024

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071204