JP2001503304A - 形状記憶技術を使用した多角骨ネジ組立体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 １つの実施例において、脊柱固定組立体（１０）は、脊柱に隣接して配置される細長い部材（Ｒ）と、推骨に係合するような形状の下方部分（１５）と少なくとも一部が球形のヘッド（１６）とを有する骨係合固定具（１１）とを含む。さらにこの組立体は、骨係合固定具（１１）のヘッド（１６）を受ける凹所（２７）が形成された穴（２５）と、骨ネジが貫通する受け部材の底部端に下方開口と、を備えた受け部材（１２）を含む。この凹所（２７）は、熱が凹所内に伝達されるまで、骨ネジが受け部材内で回転することができるように構成されている。また受け部材（１２）は、穴に連痛する溝（３３）と、脊柱ロッドを溝に挿入するために受け部材の上端に形成された上方開口（３５）を有する。１つの実施例において、２つの圧縮部材（１３）が設けられ、各々は受け部材の一部の周りで収縮し、骨ネジのヘッドと脊柱ロッドの双方の周りで受け部材を圧縮する感温材料から形成される。

Description

【発明の詳細な説明】 形状記憶技術を使用した多角骨ネジ組立体 本発明は、骨ネジ組立体に関し、特に、脊柱の推骨の係合に使用するために使 用する組立体に関する。本発明は、脊柱に沿って延びる細長い部材に関して複数 角度の向きで骨係合固定具を支持することができる組立体に関する。 脊柱の種々の水準で骨を矯正し安定化させ、融合を容易にするためにいくつか の技術および装置が開発された。このような装置の１つの例は、背骨または脊柱 の長手方向に沿って配置される屈曲可能なロッドである。このロッドは、骨ネジ が移植される特定の領域の正常な曲率に対応するように曲がることが好ましい。 例えば、脊柱ロッドは、背骨の胸の領域の正常な後湾部分または肺の領域の前湾 部分を形成するように曲げることができる。このような装置によれば、ロッドは 、多数の固定部材によって、脊柱の長さに沿って種々の推骨に係合する。種々の 固定部材は、推骨の特定の部分に係合するように構成されている。例えば、１つ のこのような固定部材は、推骨の皮層に係合するように構成されたフックである 。他の一般によく使用される固定部材は種々の推骨にネジ込むことができる脊柱 ネジである。 屈曲可能なロッドを使用する１つの典型的な手順は、脊柱の突起の両側にロッ ドを配置する。複数の骨ネジが、いくつかの推骨本体の一部に、まれにこれらの 推骨の茎部にネジ込まれる。ロッドは、これらの複数の骨ネジに固定され、正確 で安定した力を背骨に与える。 ロッドタイプの脊柱固定装置の１つの例は、DanekMedical社によって販売され ているTSRH脊柱装置である。TSRH脊柱装置は、脊柱を通してセグメント化された 構造をつくるために構成された細長いロッド、種々のフック、ネジおよびボルト を含む。TSRH脊柱装置の１つの側面において、脊柱ロッドは、アイボルトによっ て種々の脊柱固定部材に接続される。この構成において、固定部材は、ロッドの 横に隣接した脊柱ロッドに係合される。TSRH脊柱装置の他の側面において、可変 角度のネジはアイボルトによって脊柱ロッドに係合される。可変角度ネジは、脊 柱ロッドの平面に平行な脊柱平面で骨ネジを回転することができる。この可変角 度ネジの詳細は、本発明の譲受人が所有するSutterlinらに付与された米 国特許第5,261,909号に見いだされる。TSRH脊柱装置によって達成される１つの 目的は、脊柱フックまたは骨ネジのような推骨固定部材を適当な解剖学的な骨の 位置に適用することができるようにすることである。また、TSRH脊柱装置は、外 科医が最終的な締め付けのために固定部材の各々に屈曲可能な脊柱ロッドを容易 に係合することができるようにすることができる。 他のロッドタイプの固定装置は、SofamorDanekグループ社によって販売される Cotrel−Dubosset/CD脊柱装置である。TSRH脊柱装置と同様、CD装置は、細長い ロッドと脊柱との間の係合用の種々の固定部材を提供する。CD装置の１つの側面 において、固定部材自身は、脊柱ロッドを受けるスロットを形成する本体を含む 。このスロットは、固定部材の本体内にロッドをクランプするために係合される 。このCD装置は、このオープンバック構成を備えたフックおよび骨ネジを含む。 この技術の詳細は、Dr.Ctrelに付与された米国特許第5,005,562号に見い出すこ とができる。CD装置のこの特徴の１つの利点は、細長いロッドの下に固定部材が 配置されることである。これは、移植構造の全体的な構造の大きさを小さくし、 周りの組織に対する傷を最小限にする。 他方、CD装置のこれらの固定部材は、ロッドに関して種々の角度位置を達成す るために脊柱ロッドの周りで回転することができるだけである。多数の脊柱病理 学において、制限された範囲においては、相対的な角度の位置決めは承諾するこ とができるが、多くの場合、例えば、脊柱ロッドに対して骨ネジのさらに新しい 向きが必要とされる。この問題のある側面は、909特許に説明したように、TSRH 脊柱装置の種々の角度のネジによって解決される。しかしながら、脊柱ロッドに 対して複数の平面で角度を有する向きをとることができる骨ネジの必要性がある 。好ましくは、骨ネジは、脊柱ロッドに関して三次元方向の種々の向きをとるこ とができる。このタイプのネジは、多軸方向または複数軸方向の骨ネジと称され る。 種々の多軸ネジの構成でこの問題を解決しようとした他の例がある。例えば、 Byrdらに付与された米国特許第5,466,237号において、骨ネジの上部に球形の突 出部を含む骨ネジが示されている。雄ネジが形成された受け部材は、球形の突出 部の上部に骨ネジと脊柱ロッドを支持している。外側ナットは、ロッドに対して 骨ネジの種々の角度的な向きに対応するように球形突出部に対して脊柱ロッドを 押すように受け部材に締め付けられる。この特定の方法は、最小限の部品を使用 するが、ロッドに骨ネジを固定する確実性に欠ける。要するに、骨ネジの小さい 球形の突出部と脊柱ロッドとの間の固定的な係合は、移植装置が特に肺の領域で 背骨の大きな荷重を受けるときに、容易に破壊される。 同じ発明者は、米国特許第5,474,555号の幾分異なる方法を実施している。こ の特許において、アンカーは溝内に骨ネジの半球形ヘッドを受ける。このアンカ ーはネジ溝を横断するロッド溝を有する。このアンカーは、メネジを備えたナッ トを受けるようにオネジが形成されている。１つの実施例において、ナットは、 ロッドを溝内にクランプするために脊柱ロッドに直接下方にネジ込まれる。他の 実施例において、ロッドとナットとの間にキャップがネジ込まれている。双方の 実施例において、ロッドや外側のナットのいずれも、骨ネジをヘッドに対するク ランプ力を付与しない。 Harmsらに付与された米国特許第4,946,458号に示された他の方法において、球 形ヘッドを備えた骨ネジは、受け部材の半分に分かれた部分内に支持される。半 分に分かれた部分の底部は、保持リングによってともに保持される。受け部材の 半分の部分の上部は、ネジ溝にネジ込まれた脊柱ロッドにネジ込まれたナットに よって骨ネジの周りで圧縮される。米国特許第5,207,678号に示されるHarmらに よってとられる他の方法は、骨ネジの一部を球形のヘッドの周りで固定する方法 である。受け部材の両側の円錐形ナットは、受け部材を貫通するネジ溝が形成さ れたロッドにネジ込まれている。円錐形のナットが互いにネジ込まれるとき、受 け部材は、骨ネジを可変角度位置にクランプするために骨ネジのヘッドの周りで たわむように圧縮される。Harmらに付与された２つの特許の欠点は、脊柱ロッド が、圧縮ナットを受けるようにネジ溝を形成しなければならないことである。ネ ジ溝が形成されたロッドは脊柱が大きな荷重を受けるときにロッドを弱める傾向 があることは知られている。さらに、'458および'678号の特許の骨ネジの構成は 、複数の部品を必要とし、骨ネジを完全に固定するためにかなり複雑にな る。 Erricoらへの２つの特許、米国特許第5,549,608号および米国特許第5,554,1 54 号には、複数角度の骨ネジの装置に対する２つの他の方法が示されている。'608 特許は、骨ネジのヘッドを受ける球形の溝を形成するテーパを備えた下方部分を 含む複雑な部品の配列を示している。下方部分は、テーパを備えた下方部分を下 に押すリングの作用によって骨ネジのヘッドをその周りで圧縮することができる ように溝が形成されている。結合部材の上方部分上に中空の円筒形ロッド固定ス リーブが勘合し、スリーブがリング上を下方に押されるとき、結合部材は結合部 材内にロッドをクランプするように作動可能である。結合部材は、ネジ溝付の支 柱を有し、この支柱の上にナットがネジ込まれ、ナットはスリーブをロッド上に リング上に下方に押し、骨ネジヘッドに対して下方部分を圧縮する。上述したHa mの装置と同様に、'608特許は、脊柱の手術に使用する多様な部品および過剰な 「無駄な要因」を含む。 Erricoの'157特許の第２の代替案は、ロッドが'157特許の骨ネジの球形ヘッド に接触することを除いて、Punoの'555特許でとられた方法と同様である。外側の ナットが、脊柱ロッドの下方に直接ネジ込まれ、骨ネジに直接接触し、ヘッドを 球形溝にクランプする。この構成は、Erricoの'608特許よりかなり簡単であるが 、それは、ロッドと骨ネジの球形ヘッドとの間の点接触が問題となる。また、こ のクランプ機構は、いくつかの脊柱に大きな荷重がかかった場合に、骨ネジと脊 柱ロッドとの問の相対的位置を維持するのに十分であるかどうかが不確実である 。 近年において、「形状記憶合金」が球形材料として医薬装置の分野で知られて いる。これらの材料は、銅、亜鉛、ニッケルおよびチタン、銀、カドミウムのよ うな公知の金属の合金であり、これらは、「形状を記憶する」性質を呈し、この 性質は、形状記憶合金（ＳＭＡ）から形成された特定の部品が、温度が変化する とその形状を変化するという性質である。 ＳＭＡの形状記憶特性は、マルテンサイト結晶位相から、オーステナイト結晶 位相に変化するとき生じる。マルテンサイトの段階において、ＳＭＡは、比較的 弱く柔軟である。ＳＭＡ部材の温度が変形温度範囲以上に上昇するとき、ＳＭＡ は、すぐれた弾性特性を備え、比較的強い材料であるオーステナイト位相に変形 する。一般に、ＳＭＡの強度と大きな弾性特性は、変形温度の高い温度位置に向 かって増大し、低い温度位置に向かって減少する傾向がある。 使用時には、ＳＭＡで形成された物体は、変形温度範囲の上または下のいずれ かの温度で特定の形状に形成される。物体は、変形温度範囲を通して温度が上下 するとき、形状を変形させる。医学の分野において、装置は、高温で、すなわち 変形温度範囲の上の温度で元になる形状に形成される。この装置は外科医が移植 する際に冷却されて提供される。医学分野におけるＳＭＡ技術他の公知の応用は 、低温で小さい形状をとり、身体温度に加熱されるとき、血管内で大きな形状に 広がる大静脈フィルタである。 これらは、形状記憶特徴を呈する多数の合金であるが、医薬分野でさらに共通 のＳＭＡの１つは、ニッケルとチタンの合金である。このようなよく知られた合 金はNitinol（商品名）であり、これは、この装置が人間の体に配置される場合 大きな効果を発揮する。なぜならば、その変形温度は室温と正常な人体の体温と の間にあるからである。また、形状記憶技術は、Besselinkらに付与された米国 特許第5,551,871号に示されるような、歯科矯正の分野でその応用がなされる。 この特許は、患者の歯を整列させ、保持するためにＳＭＡワイヤを使用する患者 の歯の矯正用ボウヘッドギヤ（bowheadgear）を示している。また、'871特許は 、形状記憶特性によって細長いロッドにクランプする横方向のコネクタおよび骨 係合固定具を含む脊柱側湾症の治療に使用される装置を示している。'871特許は 、脊柱フックおよびネジにＳＭＡ技術を応用したものを示しているが、フックお よびネジは、ロッドの軸線の周りで回転することができるだけである。これに関 して、'871特許に示した装置は、上述したCD装置の部品と同様である。 細長い脊柱ロッドに容易に固定することができる複数軸または多軸の骨ネジに ついて産業界におけるニ−ズがある。好ましくは、脊柱ロッドは、どのような形 状、すなわち、円滑な、丸い、ぎざぎざのついた形状、またはネジ溝のついた構 成でもよい。 このニーズは、種々の角度の向きに脊柱ロッドに骨ネジを係合させるために使 用する部品の輸郭および大きさを最小限にする目的も含むものである。さらに、 外科手術中に外科医が操作しなければならない装置の部品数を減らすことが望ま しい。 図面の説明 図１は、本発明の１つの実施例による複数の軸線方向のネジ組立体の側面図で ある。 図２は、図１に示すネジ組立体の側断面図である。 図３は、脊柱ロッドが組立体内に係合している図１に示すネジ組立体の側断面 図である。 図４は、複数軸ネジ組立体を貫通するロッドを示す９０°回転された組立体を 備えた、図３に示す組立体の側面図である。 図５は、図１に示す複数軸ネジ組立体とともに使用する骨ネジの側面図である 。 図６は、図１に示す複数軸線ネジ組立体とともに使用する受け部材の斜視図で ある。 図７は、図６に示す受け部材の側面図である。 図８は、図６に示す受け部材の側面図である。 図９は、図１に示す複数軸のネジ組立体とともに使用する固定リングの平面図 である。 図１０は、図１０に示す受け部材の上方から見た斜視図である。 図１１は、本発明の他の実施例による受け部材の断面図である。 図１２は、受け部材に係合する破線で示した脊柱ロッドおよびＳＭＡリングを 備えた図１１に示す受け部材の側面図である。 図１３は、図１０に示す受け部材の側面図である。 発明の概要 従来の骨ネジの欠点は、本発明のいくつかの側面によって解決される。本発明 の１つの実施例において、骨、ネジおよび脊柱ロッドのような細長い部材を含む 脊柱固定組立体が提供される。固定組立体は、ロッドに対して三次元空間に複数 の角度で脊柱ロッドに骨ネジを固定することができる複数軸ネジ組立体を含む。 要するに、骨ネジ組立体は、脊柱ロッドの真下の円錐部分の周りでロッドに対し て回転することができる。本発明の１つの側面において、骨ネジは、少なくとも 一部が球形であるヘッドを含む。ヘッドは、治具係合面を形成する平坦な上面を 備えるように円錐台形であることが好ましい。 複数軸線ネジ組立体は、その上部からその底部まで貫通する穴を備えた受け部 材を含む。さらに穴は、骨ネジのヘッドを受ける溝を含む。また、骨ネジの下方 部分が脊柱に係合するように、受け部材の底部端に下方部分が貫通する開口が設 けられている。また、受け部材は、骨を横断し、脊柱ロッドを受けるように骨に 連通する溝を含む。骨のネジおよび脊柱ロンドの双方は、上方開口を通して受け 部材に挿入することができる。 さらに他の側面において、受け部材の底部に固定リングが設けられている。固 定リングは、受け部材の周囲に緊密に勘合し、特に、骨ネジのヘッドが存在する 凹所と重複するように形成されている。本発明によれば、固定リングは、第２の 直径より大きい第１の直径を有し、患者の体温まで加熱されるときに、第１の直 径から第２の直径まで変形するように構成された形状記憶合金（ＳＭＡ）から形 成されている。要するに、固定リングは、リングが骨ネジヘッドに対して受け部 材を押すように上昇した温度で収縮し、複数軸の骨ネジ組立体内で骨ネジをクラ ンプする。 本発明の他の特徴において、受け部材は、受け部材の両側で骨ネジのヘッドの 周りで受け部材の圧縮を容易にする薄いスロットを含む。他の側面において、対 応するスロットは、他のスロットから９０°片寄っている受け部材に設けられて いる。これらのスロットは、脊柱ロッドを受ける溝内に延びている。第２のＳＭ Ａ固定リングは、受け部材の上部からクランプ面を加えるために受け部材の上部 に配置される。この方法において、脊柱ロッドは、上方のＳＭＡ固定リングがオ ーステナイト形状に変換するとき、受け部材と係合することができる。 他の実施例において、受け部材は、受け部材の底部から骨ネジヘッドが入るこ とを可能にするように変形される。この実施例において、受け部材は、部材の底 部から広がっている複数のスロットを備えている。部材内の溝は、スロットで受 け部材が広がることによって骨ネジを受けるように受け部材の底部端に隣接して 広がっている。スロットは、下方のＳＭＡリングが脊柱ロッドにクランプ面を提 供するようにロッド溝に隣接して終結している。さらに、受け部材の上方部分は 、上方のＳＭＡリングの温度変換時にクランプ面を提供する。 本発明は、細長い部材に対して複数の三次元の角度で細長い部材に骨係合固定 具を固定することができる組立体を提供する。本発明の複数軸線のネジ組立体の 好ましい実施例は、２つの部品の間で角度には無関係に、脊柱ロッドと肯のネジ との間の固定の利点を提供する。 本発明の他の利点は、このしっかりした固定を行うために必要な数が最小限の 数であるということである。形状記憶技術によって達成される他の利点は、従来 の技術で使用される特別の機械的な固定具および係合器具の必要性をなくすこと である。 本発明の１つの目的は、細長い部品に対して広範な三次元の角度で固定具の強 固な固定が可能な組立体を提供することである。他の目的は、最小限の突出部と 最小限の大きさを有する組立体を提供すること、および細長い部材の真下に骨係 合固定具を容易に支持することである。本発明の他の目的および利点は、本発明 の一実施例を示した詳細な説明および添付図面を参照する際にさらに明らかにな る。 好ましい実施例の説明 本発明の原理を理解を促進することを目的として、図面に示した実施例への参 照がなされ、特定の言語が同じものを説明するために使用される。にもかかわら ず、それは本発明を制限するものではなく、図面に示した装置のこのような変更 または変形例、図示したような本発明の原理の応用は、本発明が関連する当業者 には容易に理解できよう。 本発明の１つの側面において、脊柱固定組立体は、脊柱の長さに沿って１つま たは複数軸のネジ組立体１０を使用することができる。脊柱固定組立体は、広範 な脊柱病理を治療するために脊柱内で広範な用途において使用することができる 。例えば、固定組立体は、椎間板切除術に従って腰の領域の固定に制限すること ができる。別の例として、脊柱側湾のような変形部分を矯正するために胸および 腰の領域に沿って脊柱の全長に沿って脊柱固定組立体を配置することができる。 他の適用において、本発明を実施する脊柱固定組立体は、破断または位置のず れによって起こるような頸部の脊柱の固定および安定を提供することができる。 もちろん、脊柱固定装置の部品が、脊柱の領域および処置すべき治療に依存して 変化することは当業者によって理解できよう。ある適用において、多数のフック がいくつかの推骨の側面に係合される。他の固定組立体において、脊柱ロッドの ような細長い部材のアンカーとして作用するように、推骨の部分に骨ネジをねじ 込みことができる。 本発明によれば、細長い部材と１つまたは複数の推骨との間の係合は、細長い 部材に対して広範な三次元の角度での向きを有する固定部材を必要とする。ある 環境においては、推骨に対する最適な場所において、脊柱ロッドのような細長い 部材を配置することは困難である。この場合、固定部材と脊柱の係合は、脊柱ロ ッドに対して従来の装置およびシステムによっては達成することができない種々 の角度をとる必要がある。 図１および２を参照すると、本発明の１つの実施例による複数軸のネジ組立体 １０が示されている。組立体１０は、受け部材１２内に取り付けられた骨ネジ１ １を含む。好ましい実施例において、リングを固定する一対の形状記憶合金（Ｓ ＭＡ）は、少なくとも骨ネジ１１の周りで受け部材１２をクランプするために使 用される。脊柱固定装置の部品としてネジ組立体１０の使用の様子が図３および 図４に示されている。この特定の脊柱固定装置または組立体において、細長い部 材は、受け部材１２を貫通している脊柱ロッドＲである。特に図３に示すように 、骨ネジ１１は、脊柱ロッドに対して角度Ａで構成された円錐形を通して回転(s wcep)することができるが、その回転角度は図面の紙の平面にのみ表される。 骨ネジ１１の詳細は図５に示されている。特に、骨ネジ１１は、推骨に係合す るように形成されたネジ溝を支持するネジ溝が形成された柄１５を含む。１つの 特定の実施例において、推骨の本体に係合するように構成された海綿骨質のネジ であることもできる。また骨ネジ１１は、少なくとも一部が球形であるヘッド１ ６を含む。１つの特定の実施例において、ヘッド１６は、治具受け溝１７が内部 に形成される平坦な面１６ａを含む。治具受け溝１７は、任意のタイプの公知の 駆動治具を受けるように構成することができる。特定の実施例において、治具受 け溝１７は、駆動治具の６角形の端部を受けるような６角形の溝である。治具受 け溝１７は、推骨に骨ネジ１１を挿入することができる。 骨ネジ１１のヘッド１６は、球形の表面１８を含むようなほぼ球形の形状であ ることが好ましい。球形の表面１８は、脊柱ロッドＲが貫通しているか、してい ないことにかかわらず、肯ネジを受け部材に対して種々の角度の向きで配置する ことができるように受け部材１２に接触することができるようになっている。肯 ネジ１１の他の側面において、球形ヘッド１６とネジ溝が形成された柄１５との 間に環状リリーフ１９が設けられる。再び、図１および図２を参照すると、環状 リリーフ１９は、骨ネジ１１が受け部材１２内部で広範な動きを有することを可 能にし、骨ネジの柄と受け部材の底部との間の接触を避ける補助となることは理 解できるであろう。受け部材１２の詳細は、図６ないし図８から識別できる。１ つの特定の実施例において、受け部材１２は部材の底部端部に隣接した球形の凹 所２６を形成する。溝は、図２にさらにはっきりと示すように、少なくとも一部 が球形であることが好ましい。特定の実施例において、球形の凹所２６は、骨ネ ジ１１のヘッドの球形面１８の直径にほぼ等しい直径を有する。さらに、特定の 実施例において、球形の凹所２６は、骨ネジ１１の球形面１８の一部にのみ接触 する。図示した実施例において、これは球形面１８の約１／３にまで接触する。 図６ないし図８を参照すると、受け部材１２は、部材の底部に広がった開口２ ７を含む。図２を再び参照すると、この広がった開口２７は、球形ヘッド１６が 球形凹所２６内で回転するとき、骨ネジの動く範囲を広げることができる。好ま しい実施例によれば、広がった開口２７は、骨ネジ１１の球形ヘッド１６の最も 大きな直径以下の直径で球形凹所２６に連通する。このように骨ネジ１１は、受 け部材１２の底部を貫通しない。 １つの実施例において、受け部材は、部材の上部から溝２６に延びる中央穴２ ５を形成する。この特定の実施例において、中央穴２５は、球形凹所２６の直径 にほぼ等しい直径、さらに詳細には、骨ネジ１１のヘッド１６の直径にほぼ等し い直径を有する。骨ネジは、上方開口部を通して受け部材１２に挿入することが できる。ネジ１１は、骨ネジのヘッド１６を穴２５の底部の球形の凹所２６に押 し込むことができるように穴２５を貫通する。また、図２に示すように、穴２５ は、駆動治具が骨ネジ１１の治具受け溝１７に係合することを可能にする。この 方法において、骨ネジは受け部材１２内に仮に保持された状態ネジで推骨にねじ 込むことができる。 図６ないし図８を参照すると、受け部材１２は、先端が切られた側壁を備えた 円筒形の形状を有することが分かるであろう。好ましい実施例において、受け部 材１２は、対向する平坦な側壁３２によって分離された対向する湾曲した側壁３ ０を含む。平坦な側壁３２は、受け部材１２の穴２５を横方向に横断するように 延びるロッド溝３３を形成する。角度を有する案内壁３５は、脊柱ロッドＲ（図 ３参照）を上方開口２８を通ってロッド溝３３に案内するように湾曲した側壁３ ０の各々の上部に形成することができる。 特定の実施例によれば、ロッド溝３３はほぼ円形であり、凹所内に配置すべき 脊柱ロッドの外径Ｒにほぼ等しい直径を有する。平坦な側壁３２は、ロッド溝３ ３と上方開口２８との間を連通する直線的な溝３５を形成する。直線的な溝３５ は、ロッド溝３３の直径より、ロッド溝３３内に配置すべき脊柱ロッドＲの最も 大きい直径よりわずかに小さいことが好ましい。この方法において、脊柱ロッド は、受け部材１２の周りで固定リング１３の締め付けの前に、ロッド溝３３内に 少なくとも一時的に保持することができる。特定の実施例において、直線的な溝 ３５の幅は穴２５の直径より小さい。 好ましい実施例は、一対の対向する上方のスロット３６および一対の対向する 下方スロット３７で分割されている受け部材１２を含む。１つの実施例において 、上方スロット３６は、ロッド溝３３のベースに形成されている。上方スロット ３６は、ロッド溝３３内に配置された脊柱ロッドＲの周りで受け部材１２の上方 部分のわずかな収縮を可能にする。さらに、上方スロット３６は、骨ネジ１１の 挿入中に受け部材特に穴２５のわずかな拡張、および上方開口２８からのロッド Ｒの挿入中直線溝３５ののわずかな拡張を可能にする。 好ましい実施例において、下方スロット３７は、好ましい実施例によって受け 部材１２の底部に配置され、広がった開口２７および球形凹所２６と交差する。 下方スロット３７は、骨ネジ１１のヘッド１６の周りで受け部材１２の下方部分 の収縮を可能にする。図６ないし図８に示すように、上方スロット３６は、下方 スロット３７に対して９０°片寄っている。さらに詳細に説明すると、上方スロ ット３６は、平坦な側壁３２に形成されるが、下方スロット３７は湾曲した側壁 ３０に形成される。 好ましい実施例において、受け部材１２は、ＳＭＡ固定リング１３の対を支持 する特徴部分を形成する。１つの特定の実施例において、受け部材１２の上方に 湾曲した側壁３０内に上方の係合溝３９が形成されている。下方の係合溝４０は 受け部材１２の底部で湾曲した側壁３０に形成されている。好ましくは、対応す る固定リング１３を緊密に受けるように、上方および下方の溝３９，４０が形成 されている。受け部材１２の上部に固定リング１３を保持するために係合溝３９ の上端に上方リップ４１が設けられている。同様に下方リップ４２は、受け部材 １２の底部に固定リング１３を保持する。 本発明の特定の実施例において、下方係合溝４０は、球形凹所２６と同じ平面 内に配置されている。この方法において、受け部材１２の底部の固定リング１３ が収縮すると、受け部材１２から凹所２６を通して骨ネジ１１の球形ヘッド１６ に大きな力が直接加えられる。特定の実施例において、上方係合溝３９は、上方 固定リング１３が受け部材１２が球形ロッドＲの周りをわずかに包囲し、ロッド をロッド溝３３内にクランプするようにできるだけ受け部材１２の上部に接近す るように配置される。 本発明の１つの特徴において、固定リング１３の各々はほぼ同様の構成を有す る。図９に示すように、固定リング１３は、受け部材１２の上部が切られた円筒 形状に適応するように曲がった端壁を備えた矩形である。要するに、固定リング １３の各々は、対向する平坦な壁４６によって分離された対向する湾曲壁４５を 含む。好ましくは、固定リング１３は、上方係合溝３９と下方係合溝４０とに適 応するように壁４５，４６の間に開口４７が形成されている。また、ＳＭＡ固定 リング１３がマルテンサイトすなわち、室温の状態にあるとき、湾曲した壁の間 に係合溝３９，４０の直径にほぼ等しい有効な直径を有する。 固定リング１３および特にネジ組立体１０が患者の内部に配置されるとき、固 定リング１３の温度が上昇する。温度が変形温度範囲を超えて上昇すると、固定 リング１３は、マルテンサイトからオーステナイト位相に移る。高温のオーステ ナイト位相において、固定リング１３は、湾曲した壁４５’、平坦な壁４６’に よって表されるような小さい寸法に変形する。上方溝３９の固定リング１３は、 平坦な壁４６が短くなるように変形することができ、下方溝４０の固定リングが 湾曲壁４５が短くなるように形成することができる。この方法において、上方固 定リングの湾曲した壁４５は、平坦な壁が短くなると、互いに向かって脊柱ロッ ドＲの周りで受け部材１２の湾曲した壁３０を押す。同様に、下方固定リングの 湾曲した壁が短くなることによって、リングの側壁４６が受け部材１２の側壁３ ２をネジヘッドの周りに一緒に押すようにすることができる。 本発明によれば、複数のネジ組立体１０は、最初に受け部材１２の球形凹所２ ６内に骨ネジ１１の球形ヘッド１６内が配置される。さらに、固定リング１３は 、受け部材１２内の骨ネジを緩く保持するために下方係合溝４０内に配置される 。この最初に組み立てられた構成は手術場所に導入され、特定の脊柱手術におけ る手術計画（プロトコル）によって脊柱にネジ込まれる。上述したように、駆動 治具が受け部材１２の穴２５を貫通し、穴は、骨ネジのヘッドの治具受け溝１７ にほぼ整列している。骨ネジ１１は、適切に固定するために、推奨された深さま で推骨内に駆動されることが好ましいが、受け部材１２の底部が推骨に接触し押 すようなそういう深さではない。組立体１０の複数軸の性能を実現するために、 受け部材１２は、骨ネジ１１のヘッド１６の周りの三次元の寸法において自由に 回転しなければならない。 骨ネジが推骨内に適当に固定された後、図３に示すように、脊柱ロッドＲをロ ド溝３３に導入することができる。受け部材１２は、ロッド、受け部材１２およ び骨ネジヘッド１６の間の相対角度には無関係に、脊柱ロッドＲが骨ネジ１１に は接触しないような形状をしている。その代わり、ロッドＲは平坦な側壁３２に よってロッド溝３３内に支持されている。ロッドが適当に配置されることによっ て、第２の固定リング１３を受け部材１２に、特に上方の係合溝３９に配置する ことができる。 固定リング１３は、最初は少なくとも室温かまたは室温以下である。第１の固 定リング１３が骨ネジ１１の挿入時に患者内に配置されると、固定リング１３お よび下方係合溝４０の温度は増大する。温度がＳＭＡの変形温度以上に上昇する と、固定リング１３は、湾曲した壁４５’および平坦な壁４６’によって支持さ れるように図９に示した形状に収縮する。この時点で、骨ネジ１１の球形ヘッド １６は受け部材１２の球形溝２６内にかたくクランプされる。 ほぼ同時に、上方溝３９の固定リング１３は、温度が変形温度範囲以上に上昇 するとき収縮する。この時点において、受け部材１２は、脊柱ロッドＲの周りで 収縮し、脊柱ロッドをロッド溝３３内にかたくクランプする。双方のＳＭＡ固定 リング１３が、オステンサイト位相に移るとき、複数軸ネジ組立体１０は、かた くクランプされ、骨ネジ１１は、脊柱ロッドＲにかたく固定される。本発明は、 小さい輸郭と最小限の突出部分を提供することが理解できよう。特に、骨ネジは 、ロッドの真下に、ロッドと推骨との間に直線をなすように脊柱ロッドに取り付 けられる。本発明の全体の大きさまたは突起部分は、ＳＭＡ固定リング１３の使 用によって最小限とされ、これは、受け部材１２の上部にネジ込まれる外側キャ ップまたはナットを必要とする従来の装置と対比される。 本発明は、上方から締め付けることができるネジ組立体を提供し、骨ネジ１１ を上部から推骨にネジ込むことを意味する。さらに、脊柱ロッドは、上部から挿 入され、これは、脊柱の外科手術を非常に簡単にする。さらに複数軸の性能が骨 ネジ脊柱ロッドに接続し、ロッドの最小限の輪郭を必要とする脊柱ロッドが提供 される。 本発明の１つの特定の実施例によれば、骨ネジ１１は、腰の部分の脊柱に係合 するように構成され、約５．４cm（２．１２６インチ）の高さを有する。骨ネジ の球形ヘッド１６および特に球形面１８は、約０．８０cm（約０．３１５インチ ）の外径を有し、環状リリーフ１９は、約０．５９cm（約０．２３６インチ）の 直径を有する。 さらに特定の実施例において、受け部材１２は、約１．５５cm（約０．６０９ インチ）の高さを有する。受け部材１２は、０．７５cm（約０．２９５インチ） の直径を有し、これは、骨ネジ１１の球形ヘッド１６の外径よりわずかに小さい 。他方、球形凹所２６は、骨ネジ１１のヘッドの外径に対応するほぼ約０．８０ cm（約０．１３５インチ）の直径を有する。受け部材１２の広がった開口２７は 、特定の実施例において、１．０１６cm（０．４００インチ）の直径を有する。 また、特定の実施例において、受け部材１２は、０．８９９ｃｍ（０．３５４イ ンチ）の平坦な側壁３２の間の幅を有する。これは固定リング１３の平坦な壁４ ６の間の室温の距離に対応する。同様に、受け部材１２は、上方およ び下方の係合溝３９，４０で１．１７cm（０．４６２インチ）の湾曲した側壁３ ０の間の最大限の寸法を有する。この寸法は、それらの室温の形状で、固定リン グ１３の湾曲した壁４５の間の最大限の距離とほぼ同じである。 好ましい実施例において、上方スロット３６および下方スロット３７は、０． ０５cm（約０．０２０インチ）の幅を有し、受け部材１２が各スロットの距離を 超えて収縮することができることを意味する。よって、受け部材１２をスロット ３６，３７の範囲で収縮するようにするために、固定リング１３の平坦な壁４６ は、０．０５cm（約０．０２０インチ）収縮しなければならない。これは、平坦 な壁の各々の全長において、約４％の減少まで長さが変化する。このパーセンテ ージの低減は、多数の医薬級のＳＭＡであるが、異なる変形特徴を備えた他のＳ ＭＡも使用することができる。特定の実施例において、固定リング１３はNitino l（商品名）で形成される。 本発明の他の実施例において、図１０ないし図１３に示すような変形された受 け部材５２が提供される。この実施例において、受け部材５２は、受け部材の中 心の小さい部分を貫通する穴５５を含む。穴は、溝が穴５５の最大限の直径より 大きい最大限の直径を有するように構成されている球形凹所に開放している。１ つの特定の実施例において、凹所は小さい寸法の骨ネジヘッドを受けるために、 約０．８１cm（約０．３２０インチ）の直径を有し、穴５５は、約０．６３５cm （約０．２５０インチ）の直径を有する。 凹所は一部のみが球形であり、これは、凹所内に配置された骨ネジの球形ヘッ ドの周囲全体には延びていないことを意味する。この凹所５６は、広がった開口 ５７で受け部材の底部に向かって開口している。この実施例において、凹所は、 骨ネジの表面積の約半分の面積だけ接触しており、凹所の上方の半球においては 、さらに広い面積で接触している。１つの特定の実施例において、凹所５６は、 約０．６３５cm（約０．２５０インチ）の直径の穴に交差する。凹所の下端にお いて、凹所５６は、約０．７５cm（約０．３０５インチ）の穴の直径より大きい 直径で広がった開口と交差する。 １つの特定の実施例において、脊柱ロッドの交差を可能にするために受け部材 の上端に上方開口５８が設けられている。この他の実施例において、上述した骨 ネジ１１である骨ネジは部材の底部から受け部材５２に入れられる。よって、上 方開口５８は、図１ないし図９の実施例がそうであるように、骨ネジを挿入する 必要がない。同様に、穴５５は、それがネジ挿入治具が入る必要がない限りにお いで、穴５５は省略される。 他の実施例によれば、受け部材５２は、受け部材１２と同様な湾曲した側壁６ ０と平坦な側壁６２とを含む。同様に、部材５２は、穴５５の一部と交差する側 壁に形成されたロッド溝６３を含む。ロッド溝６３は、受け部材の上端に角度を 備えた案内壁６４を組み込んだ直線状の溝６５に開放している。この実施例にお いて、直線状の溝６５は、穴６５およびロッド溝６３の直径に等しい幅を有する 。 前述した実施例におけるように、受け部材５２は、部材の上部および底部でＳ ＭＡ固定リングを受けるようになっている。よって、受け部材５２は、上方およ び下方リップ７１，７２によって形成された上方および下方係合溝６９，７０を 含む。ＳＭＡ固定リング１３は、溝６９，７０の各々に勘合し、受け部材の周り で収縮するように上述したような方法で熱的に応答する。 従来の実施例とは別の変形例において、受け部材５２は、平坦な側壁６２に形 成された短いスロット６６と、湾曲した側壁６０の受け部材の底部から延びる長 いスロットとを有する。本実施例によれば、１つの短いスロットが受け部材の底 部から現れ、球形溝５６の中間で終結している。他方、３つの長いスロットは、 湾曲した側壁６０に設けられている。長いスロットは、受け部材の底部から延び ており、ロッド溝６３の底部の水準に隣接して終結している。 図１０ないし図１３の実施例の受け部材５２は、スロット６６および６７の球 形凹所５６の短い拡張部と広がった開口５７によって骨ネジを底部から入れるこ とができるようにする。スロット６６，６７で受け部材をわずかに圧縮すること によって骨ネジヘッドが凹所５６内に配置された後、ＳＭＡ固定リング１３を配 置することができる。温度変化による下方のＳＭＡ固定リング１３の収縮によっ て、スロットを閉鎖することによって下方の係合溝７０で受け部材を圧縮するよ うに作用する。１つの特定の実施例において、平坦な側壁６２の短いスロット６ ６のみが、骨ネジヘッドを球形凹所５６にクランプするように閉鎖する。他の実 施例において、長いスロット６７は、ＳＭＡ固定リングの寸法の低減時に収縮す る。 本発明の受け部材への脊柱ロッドの固定は、多数の方法で達成する事ができる 。第１には、図１２を参照すると、上方係合溝に配置されたＳＭＡ固定リング１ ３’がロッド溝６３内に配置されたロッドＲ’に直接接触する。この側面におい て、上方溝６９および固定リング’は、前の実施例よりも、ロッド溝６３、その 結果、脊柱ロッドＲ’にさらに接近して配置される。また、ロッド溝６３内への ロッドＲ’の固定は、受け部材の上方部分の圧縮によって、特に、上方固定リン グ１３’のＳＭＡの収縮による湾曲側壁６０の上方部分の圧縮によって、行うこ とができる。最後に、受け部材をさらに圧縮することは、スロット６６および６ ７に接触する下方の係合溝でＳＭＡ固定リングを収縮することによって達成する ことができる。 本発明を図示して詳細に説明したが、説明するためのもので、制限を目的とす るものではなく、好ましい実施例のみを示し説明したものであり、本発明内に含 まれる本発明のすべての変更および改造を保護すべきであることは理解できよう 。 例えば、好ましい実施例はネジ１１のようなネジを考慮するが、他の骨係合固 定具を考慮することもできる。例えば、複数軸の性能を推骨に応用することがで きる。さらに、複数軸のネジ組立体１０の部品は、組立体を使用すべき脊柱の部 分に応じた寸法にすることができる。図示した実施例において、部品は、腰領域 の脊柱の寸法である。小さな部品が胸および頚部の脊柱において必要とされるが 、本発明は、種々の構成を組み合わせるによって等しく応用され、本発明を細長 い円筒形ロッドに係合する場合において説明したが、他の細長い部材も考慮する ことができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．脊柱に隣接して配置されるように形成された細長い部材と、 推骨に係合する形状の下方部分および少なくとも一部が球形の形状であるヘッ ドを有する骨係合固定具と、 上端および対向する底部端を有する受け部材であって、前記骨係合固定具の前 記ヘッドを受ける凹所が形成されており、前記凹所は、前記固定具の下方部分が 貫通する前記受け部材の底部端に下方開口を備え、前記受け部材は、上端に上方 開口を備えた溝を有し、前記溝は中に細長い部材を受ける構成になっている受け 部材と、 前記受け部材の一部の周りに配置された圧縮部材であって、感温材料から形成 され、第１の温度で第１の形状を備え、第１の温度と異なる第２の温度で第１の 形状と異なる第２の形状を有し、前記第２の温度において、前記受け部材の前記 部分の周りで収縮し、前記受け部材を前記溝内の骨係合固定具のヘッドの周りで 圧縮する圧縮部材と、を有する脊柱固定組立体。 ２．前記骨係合固定具の前記ヘッドは、切り取られた上面を有し、前記上面を 通る治具受け凹所を備えた請求項１に記載の脊柱固定組立体。 ３．前記凹所は、前記底部端に隣接して受け部材内に形成されており、前記受 け部材は、前記底部端に隣接して外側環状下方溝を形成しており、前記溝は、前 記圧縮部材が前記第１の形状にあるとき、前記圧縮部材を受ける形状である請求 項１に記載の脊柱固定組立体。 ４．前記受け部材は、前記上部端に隣接して外側環状上方溝を有し、前記組立 体は、前記上方溝内に受けられる形状の第２の圧縮部材を有する請求項３に記載 の脊柱固定組立体。 ５．前記第２の圧縮部材は、感温材料から形成され、第１の温度で前記上方溝 内に受けられる第１の形状と、第１の温度と異なる第２の温度で第１の形状と異 なる第２の形状とを有し、前記第２の温度において、前記受け部材の前記部分の 周りで収縮する、請求項４に記載の脊柱固定組立体。 ６．前記凹所は、前記底部端に隣接して受け部材内に形成されており、前記受 け部材は、前記上部端に隣接して外側環状上方溝を形成しており、前記溝は、前 記圧縮部材が前記第１の形状にあるとき、前記圧縮部材を受ける形状である請求 項１に記載の脊柱固定組立体。 ７．前記凹所は前記受け部材の底部端に隣接して配置され、 前記溝は、前記受け部材の上部端に隣接して配置され、前記骨係合固定具のヘ ッドが、前記凹所内に配置されるとき、前記骨係合固定具が前記溝に交差しない ように前記凹所から離れて配置されている請求項１に記載の脊柱固定組立体。 ８．前記組立体は、第２の圧縮部材を備え、前記第２の圧縮部材は第１の温度 で第１の形状を有し、第１の温度と異なる第２の温度で第１の形状と異なる第２ の形状とを有する感温材料から形成され、前記第２の温度において、前記受け部 材の周りで収縮し、 前記受け部材は、上端に隣接した外側の上方環状溝を備え、前記上方環状溝は 、前記第２の圧縮部材が前記第１の形状であるとき、前記第２の圧縮部材を受け る形状であり、前記第２の圧縮部材は、第１の形状と異なる第２の形状に前記受 け部材の周りで収縮し、前記溝内に配置された前記細長い部材の周りで前記受け 部材を圧縮する請求項７に記載の脊柱固定組立体。 ９．前記受け部材は、前記溝を形成する対向する第１の側壁を有し、前記第１ の側壁の中間に対向する第２の側壁を有する請求項１に記載の脊柱固定組立体。 １０．前記受け部材は前記対向する第２の側壁の各々に形成された第１のスロ ットを有し、各前記第１のスロットは、前記受け部材の上部端に向かって前記底 部端から延びている請求項９に記載の脊柱固定組立体。 １１．前記第１のスロットは、前記凹所と交差する請求項１０に記載の脊柱固 定組立体。 １２．前記第１のスロットは前記凹所で終了する請求項１１に記載の脊柱固定 組立体。 １３．前記受け部材は、前記対向する第１の側壁の各々に形成された第２のス ロットを有し、各前記第２のスロットは、前記受け部材の底部端に向かって前記 溝から延びている請求項１０に記載の脊柱固定組立体。 １４．前記第２のスロットは、前記凹所と交差する請求項１２に記載の脊柱固 定組立体。 １５．前記第２のスロットは前記凹所で終了する請求項１４に記載の脊柱固定 組立体。 １６．前記第１のスロットは、前記凹所と交差する請求項１２に記載の脊柱固 定組立体。 １７．前記第１のスロットは、前記凹所と交差する請求項１６に記載の脊柱固 定組立体。 １８．前記受け部材は、前記対向する第１の側壁の各々に形成された第２のス ロットを有し、各前記第２のスロットは、前記受け部材の上部端に向かって前記 底部端から延びている請求項１０に記載の脊柱固定組立体。 １９．各前記第２のスロットは、前記凹所と交差する請求項１８に記載の脊柱 固定組立体。 ２０．前記第２のスロットは前記凹所と前記受け部材の上部端との間で終結し ている請求項１９に記載の脊柱固定組立体。 ２１．前記第２のスロットは、前記溝に隣接して終結している請求項２０に記 載の脊柱固定組立体。 ２２．前記受け部材は、前記対向する第１の側壁の各々に形成された第２のス ロットを有し、各前記第２のスロットは、前記受け部材の底部端に向かって前記 溝から延びている請求項９に記載の脊柱固定組立体。 ２３．各前記第２のスロットは前記凹所と交差する請求項２１に記載の脊柱固 定組立体。 ２４．前記受け部材は、前記対向する第１の側壁の各々に形成された第２のス ロットを有し、各前記第２のスロットは、前記受け部材の上部端に向かって前記 底部端から延びている請求項９に記載の脊柱固定組立体。 ２５．各前記第２のスロットは前記凹所と交差する請求項２４に記載の脊柱固 定組立体。 ２６．前記第２のスロットは、前記凹所と前記受け部材の上部端との間で終結 している請求項２５に記載の脊柱固定組立体。 ２７．前記第２のスロットは、前記溝に隣接して終結している請求項２６に記 載の脊柱固定組立体。 ２８．前記対向する第１の側壁は、平坦であり、前記対向する第２の側壁は湾 曲している請求項９に記載の脊柱固定組立体。 ２９．前記細長い部材は、ロッドの直径を有するロッドであり、前記溝は、前 記ロッド直径と等しい溝直径を有する請求項１に記載の脊柱固定組立体。 ３０．前記溝の前記上方開口は、前記ロソド直径より小さい幅を有する請求項 ２９に記載の脊柱固定組立体。 ３１．溝の前記上方開口は、前記ロッド直径と等しい幅を有する請求項２９に 記載の脊柱固定組立体。 ３２．前記受け部材は、前記凹所から前記部材の底部端へ広がった開口を備え ている請求項１に記載の脊柱固定組立体。 ３３．前記受け部材は、前記受け部材の上端から延び、前記凹所に連通する穴 を有し、前記穴は、前記溝と交差し、前記穴の直径を有する請求項１に記載の脊 柱固定組立体。 ３４．前記細長い部材は、ロッドの直径を有するロッドであり、前記溝は、前 記ロッド直径と等しい溝直径を有する請求項３３に記載の脊柱固定組立体。 ３５．前記受け部材の穴の直径は、前記溝の直径よりも大きい請求項３４に記 載の脊柱固定組立体。 ３６．前記受け部材の穴の直径は、前記溝の直径と同じである請求項３４に記 載の脊柱固定組立体。 ３７．前記受け部材は、前記凹所から前記部材の底部端へ広がった開口を備え ている請求項１に記載の脊柱固定組立体。 ３８．前記広がった開口は、前記穴の直径より大きい下方の直径で前記凹所と 交差する請求項３７に記載の脊柱固定組立体。 ３９．前記広がった開口は、前記穴の直径に等しい下方の直径で前記凹所と交 差する請求項３７に記載の脊柱固定組立体。 ４０．前記溝の上方開口の一部は、前記溝から外側に傾斜している請求項１に 記載の脊柱固定組立体。 ４１．前記受け部材は、溝を形成し、前記圧縮部材は、前記溝に勘合する寸法 のリングである請求項１に記載の脊柱固定組立体。 ４２．前記溝の一部は平坦であり、前記溝の残りの部分は、湾曲している部分 であり、 前記リングは、前記下方溝の前記平坦で湾曲した部分に対応した平坦で湾曲し た部分を有する請求項４１に記載の脊柱固定組立体。 ４３．前記リングは前記溝で前記受け部材を完全に包囲する閉鎖リングである 請求項４２に記載の脊柱固定組立体。 ４４．上端および対向する底部端を有する受け部材であって、前記骨係合固定 具の前記ヘッドを受ける凹所が形成されており、前記凹所は、前記受け部材の底 部端に前記固定具の下方部分が貫通する下方開口を備え、前記受け部材は、上端 に上方開口を備えた溝を有し、前記溝は中に細長い部材を受ける構成になってい る受け部材と、 前記受け部材の一部の周りに配置された圧縮部材であって、感温材料から形成 され、第１の温度の第１の形状を備え、第１の温度と異なる第２の温度で第１の 形状と異なる第２の形状を有し、前記第２の温度において、前記受け部材の前記 部分の周りで収縮し、骨係合固定具のヘッドの周りで前記受け部材を前記溝内で 圧縮する圧縮部材と、を有する脊柱固定組立体。 ４５．前記凹所は、前記底部端に隣接して受け部材内に配置されており、前記 受け部材は、前記底部端に隣接して外側環状下方溝を形成しており、前記溝は、 前記圧縮部材が前記第１の形状にあるとき、前記圧縮部材を受ける形状である請 求項４４に記載の脊柱固定組立体。 ４６．前記受け部材は、前記上部端に隣接して外側環状上方溝を有し、前記組 立体は、前記上方溝内に受けられる形状の第２の圧縮部材を有する請求項４２に 記載の脊柱固定組立体。 ４７．前記第２の圧縮部材は、感温材料から形成され、前記感温材料は、第１ の温度で前記上方溝内に受けられる第１の形状と、第１の温度と異なる第２の温 度で第１の形状と異なる第２の形状とを有し、前記第２の温度において、前記受 け部材の前記部分の周りで収縮する、請求項４６に記載の脊柱固定組立体。 ４８．前記凹所は、前記底部端に隣接して受け部材内に配置されており、前記 受け部材は、前記上部端に隣接して外側環状上方溝を形成しており、前記溝は、 前記圧縮部材が前記第１の形状にあるとき、前記圧縮部材を受ける形状である請 求項４４に記載の脊柱固定組立体。 ４９．前記凹所は前記受け部材の底部端に隣接して配置され、 前記溝は、前記受け部材の上部端に隣接して配置され、前記骨係合固定具のヘ ッドが、前記凹所内に配置されるとき、前記骨係合固定具が前記溝に交差しない ように前記凹所から離れて配置されている請求項４４に記載の脊柱固定組立体。 ５０．前記組立体は前記第２の圧縮部材を有し、前記第２の圧縮部材は第１の 温度で第１の形状を有し、第１の温度と異なる第２の温度で第１の形状と異なる 第２の形状とを有する感温材料から形成され、前記第２の温度において、前記第 ２の圧縮部材は、前記受け部材の周りで収縮し、 前記受け部材は、上端に隣接した外側の上方環状溝を備え、前記上方環状溝は 、前記第２の圧縮部材が前記第１の形状であるとき、前記第２の圧縮部材を受け る形状であり、前記第２の圧縮部材は、第１の形状と異なる第２の形状に前記受 け部材の周りで収縮し、前記溝内に配置された前記細長い部材の周りで前記受け 部材を圧縮する請求項４９に記載の脊柱固定組立体。 ５１．前記受け部材は、前記溝を形成する対向する第１の側壁を有し、前記第 １の側壁の中間に対向する第２の側壁を有する請求項４４に記載の脊柱固定組立 体。 ５２．前記受け部材は前記対向する第２の側壁の各々に形成された第１のスロ ットを有し、各前記第１のスロットは、前記受け部材の上部端に向かって前記底 部端から延びている請求項５１に記載の脊柱固定組立体。 ５３．前記第１のスロットは、前記凹所と交差する請求項５２に記載の脊柱固 定組立体。 ５４．前記第１のスロットは前記凹所で終了する請求項５３に記載の脊柱固定 組立体。 ５５．前記受け部材は、前記対向する第１の側壁の各々に形成された第２のス ロットを有し、各前記第２のスロットは、前記受け部材の底部端に向かって前記 溝から延びている請求項５４に記載の脊柱固定組立体。 ５６．前記第２のスロットは、前記凹所と交差する請求項５５に記載の脊柱固 定組立体。 ５７．前記第２のスロットは前記凹所で終了する請求項５６に記載の脊柱固定 組立体。 ５８．前記第１のスロットは、前記凹所と交差する請求項５６に記載の脊柱固 定組立体。 ５９．前記第１のスロットは、前記凹所で終了する請求項５８に記載の脊柱固 定組立体。 ６０．前記受け部材は、前記対向する第１の側壁の各々に形成された第２のス ロットを有し、各前記第２のスロットは、前記受け部材の上部端に向かって前記 底部端から延びている請求項５２に記載の脊柱固定組立体。 ６１．各前記第２のスロットは、前記凹所と交差する請求項６０に記載の脊柱 固定組立体。 ６２．前記第２のスロットは前記凹所と前記受け部材の上部端との間で終結し ている請求項６１に記載の脊柱固定組立体。 ６３．前記第２のスロットは、前記溝に隣接して終結している請求項６２に記 載の脊柱固定組立体。 ６４．前記受け部材は、前記対向する第１の側壁の各々に形成された第２のス ロットを有し、各前記第２のスロットは、前記受け部材の底部端に向かって前記 溝から延びている請求項５１に記載の脊柱固定組立体。 ６５．各前記第２のスロットは前記凹所と交差する請求項６３に記載の脊柱固 定組立体。 ６６．前記受け部材は、前記対向する第１の側壁の各々に形成された第２のス ロットを有し、各前記第２のスロットは、前記受け部材の上部端に向かって前記 底部端から延びている請求項９に記載の脊柱固定組立体。 ６７．各前記第２のスロットは前記凹所と交差する請求項６６に記載の脊柱固 定組立体。 ６８．前記第２のスロットは、前記凹所と前記受け部材の上部端との間で終結 している請求項６７に記載の脊柱固定組立体。 ６９．前記第２のスロットは、前記溝に隣接して終結している請求項６８に記 載の脊柱固定組立体。 ７０．前記対向する第１の側壁は、平坦であり、前記対向する第２の側壁は湾 曲している請求項５１に記載の脊柱固定組立体。 ７１．前記細長い部材は、ロッドの直径を有するロッドであり、前記溝は、前 記ロッド直径と等しい溝直径を有する請求項４４に記載の脊柱固定組立体。 ７２．前記溝の前記上方開口は、前記ロッド直径より小さい幅を有する請求項 ７１に記載の脊柱固定組立体。 ７３．溝の前記上方開口は、前記ロッド直径と等しい幅を有する請求項７１に 記載の脊柱固定組立体。 ７４．前記受け部材は、前記凹所から前記部材の底部端へ広がった開口を備え ている請求項４４に記載の脊柱固定組立体。 ７５．前記受け部材は、前記受け部材の上端から延び、前記凹所に連通する穴 を有し、前記穴は、前記溝の交差し、前記穴の直径を有する請求項４４に記載の 脊柱固定組立体。 ７６．前記細長い部材は、ロッドの直径を有するロッドであり、前記溝は、前 記ロッド直径と等しい溝直径を有する請求項７５に記載の脊柱固定組立体。 ７７．前記受け部材の穴の直径は、前記溝の直径よりも大きい請求項７６に記 載の脊柱固定組立体。 ７８．前記受け部材の穴の直径は、前記溝の直径と同じである請求項７６に記 載の脊柱固定組立体。 ７９．前記受け部材は、前記凹所から前記部材の底部端へ広がった開口を備え ている請求項７５に記載の脊柱固定組立体。 ８０．前記広がった開口は、前記穴の直径より大きい下方の直径で前記凹所と 交差する請求項７９に記載の脊柱固定組立体。 ８１．前記広がった開口は、前記穴の直径に等しい下方の直径で前記凹所と交 差する請求項７９に記載の脊柱固定組立体。 ８２．前記溝の上方開口の一部は、前記溝から外側に傾斜している請求項４４ に記載の脊柱固定組立体。 ８３．前記受け部材は、溝を形成し、前記圧縮部材は、前記溝に勘合する寸法 のリングである請求項４４に記載の脊柱固定組立体。 ８４．前記溝の一部は平坦であり、前記溝の残りの部分は、湾曲している部分 であり、 前記リングは、前記下方溝の前記平坦で湾曲した部分に対応した平坦で湾曲し た部分を有する請求項８３に記載の脊柱固定組立体。 ８５．前記リングは前記溝で前記受け部材を完全に包囲する閉鎖リングである 請求項８４に記載の脊柱固定組立体。