JP2001501313A - 二つの低地球軌道を使用する明確な位置決定方法及びこの方法使用したシステム - Google Patents

二つの低地球軌道を使用する明確な位置決定方法及びこの方法使用したシステム

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Abstract

(57)【要約】 低軌道衛星通信システム(100)においてユーザー端末(たとえば、携帯無線電話)の位置を明確に決定するシステムおよび方法。本システムはユーザー端末(106)、既知の位置および速度を有する少なくとも2つの衛星(104A、104B)および衛星(104A、104B)を介してユーザー端末(106)と通信するためのゲートウエイ(102)(すなわち、地上基地局)を含む。本方法は距離パラメータ(1002、1102、1202)を決定するステップ、距離差パラメータ(1004、1104、1204)を決定するステップおよび距離−速度パラメータ(1106、1206)と距離−速度差パラメータ(1008、1208)のいずれかまたは両方を決定するステップを含む。距離パラメータは衛星(104B、104B)の1つとユーザー端末(106)との距離を表す。距離差パラメータは(1)衛星(104B、104B)のうちの第1の衛星とユーザー端末(106)の距離と衛星(104A、104B)のうちの第2の衛星とユーザー端末(106)の距離との差を表す。距離−速度パラメータは衛星(104A、104B)の1つとユーザー端末(106)との相対径方向速度を表す。距離−速度差パラメータは(a)衛星(104A、104B)のうちの第1の衛星とユーザー端末(106)との相対径方向速度と(b)衛星(104A、104B)のうちの第2の衛星とユーザー端末(106)との相対径方向速度との差を表す。地上のユーザー端末(106)の位置は衛星(104A、106B)の既知の位置および既知の速度、距離パラメータ、距離差パラメータ、および距離−速度パラメータと距離−速度差パラメータのいずれかまたは両方に基づいて決定される。

Description

【発明の詳細な説明】 二つの低地球軌道を使用する明確な位置決定方法及び この方法使用したシステム 発明の背景 1.発明の分野 本発明は、一般的には人工衛星を使用した物体位置決定方法に関する。更に詳 細には、本発明は、通信リンクの両端において実施される測定値を使用して人工 衛星通信システムにおけるユーザー端末の位置を決定する方法に関する。 2.関連技術 代表的な人工衛星ベース通信システムには、少なくとも一つの地上基地局(以 下ゲートウエーと称する。)、少なくとも一つのユーザー端末(例えば、移動電 話)及び前記ゲートウエーとユーザー端末との間で通信信号を中継する少なくと も一つの人工衛星が含まれる。前記ゲートウエーは地上電話システムの如き或ユ ーザー端末から他の複数のユーザー端末、成は複数の通信システム間の複数のリ ンクを提供する。 各種の多元アクセス通信システムは多数のシステムユーザー内における情報交 換の為に開発された。これらの技術には、時分割多元アクセス(TDMA)、周 波数分割多元アクセス(FDMA)、符号分割多元アクセス(CDMA)等のス ペクトル拡散技術が含まれており、その基礎は周知のものである。多元アクセス 通信におけるCDMA技術の使用については、発明の名称が拡散スペクトル多元 アクセス通信システムである、人工衛星又は地上中継局を使用する、1990年 2月13日発行の米国特許第4,901,307号及び発明の名称が個々の受信 器の相時間及びエネルギーを追跡する為の拡散スペクトル通信システムにおける 全スペクトル送信電力を使用する方法及び装置である1995年1月4日出願の 米国特許出願第08/368,57 0号のに開示されており、両特許及び出願は本発明の被譲渡人に譲渡されており 、参照としてここに含まれる。 上述の特許書類には、公衆電話交換ネットワークなどの、一般的な移動又は遠 隔システムの多数のユーザーが他のシステムユーザー又は他の接続システムのユ ーザーと通信する為にユーザー端末を使用する多元アクセス通信システムが開示 される。前記ユーザー端末はCDMA拡散スペクトル形式の通信信号を用いる複 数のゲートウエー及び人工衛星を使用して通信する。 通信人工衛星は地球表面に人工衛星通信信号を投射し、「スポット」又はエリ アを照射するビームを形成する。スポットの代表的な人工衛星ビームパターンは 所定範囲のパターン内で配列された沢山のビームを具備する。代表的には、各ビ ームは共通の地理学的範囲をカバーし且つそれぞれが異なった周波数帯を持つ、 多数のいわゆるサブビーム(CDMAチャネルと称する事がある。)を具備する 。 代表的な拡散スペクトラム通信システムにおいて、選択先読み擬似ランダムノ イズ(PN)コード列が、通信信号として送信の為に搬送信号に変調するに先立 って所定のスペクトル帯上に亙って情報信号を変調(即ち拡散)する為に用いら れる。本技術分野で周知のPN拡散、即ち拡散スペクトル送信は、データー信号 の帯域幅よりもずっと大きい帯域幅を持つ送信の為の信号をつくる。順方向通信 リンク(即ち、ゲートウエーで発信されユーザー端末で受信される通信リンク) では、PN拡散符号或は2進数列が異なったビーム上でゲートウエーによって送 信された信号間で区別する為に、或は多元経路信号間で区別する為に用いられる 。これらのPN符号は代表的には与えられたサブビーム内で全ての通信信号で共 有される。 代表的なCDMA拡散スペクトル通信システムでは、順方向リンクの人工衛星 ビーム内で送信される特定のユーザーの為に意図された信号間の区別の為にチャ ンネルか符号が用いられる。即ち、独特なチャンネル化直交符号を用いる事に依 って独特な直交チャンネルが順方向 リンク上の各ユーザーの為に提供される。ウオルシュ関数が地上システムの為に は64符号チップのオーダーであり、人工衛星のためには128符号チップのオ ーダーの代表的な長さのチャンネル化符号を与える為に一般に用いられる。 米国特許第4,901,307号に開示されるように、代表的なCDMA拡散 スペクトル通信システムは順方向リンクユーザ端末通信の為に、コヒーレントの 変調及び復調を考慮する。この方法を用いる通信システムでは、パイロットキャ リヤ信号(以下パイロット信号と称する。)が順方向リンクの為のコヒーレント 相レファレンスとして用いられる。即ち、代表的にはデーター変調を含まない信 号はカバー範囲に全体に亙って、ゲートウエーによって、送信される。単一のパ イロット信号は代表的には、使用される周波数のための各ビームのためのゲート ウエーによって送信される。これらのパイロット信号はゲートウエー空の信号を 受信する全てのユーザー端末によって共有される。 パイロット信号はゲートウエーから送信される他の信号の初期システム同期並 びに時間、周波数及び相追跡をうるためにユーザーによって使用される。パイロ ット信号キャリヤ追跡から得られた相情報は他のシステム信号またトラフィック 信号のコヒーレント復調のためのキャリヤ相レファレンスとして用いられる。こ の技術は多くのトラフィック信号が相レファレンスとして共通のパイロット信号 を共有し、低コストのそしてより効率的な追跡機構を提供する。 ユーザー端末が通信期間に含まれなかった場合(即ち該ユーザーがトラフィッ ク信号を自身しないし送信もしない場合)ゲートウエーはページング信号として 知られる信号を用いて、その特定のユーザーに情報を伝える事が出来る。例えば 、特定の移動電話に発呼された場合、ゲートウエーはページング信号に依って、 その移動電話に警告を与える。ページング信号はトラフィックチャンネル割り当 て、アクセスチャンネル割り当て及びシステムオバーヘッド情報を配布する。 ユーザー端末逆方向リンク上をアクセス信号或はアクセスプローブ を送って、ページング信号に応答する(即ち、ユーザー端末で発信され、ゲート ウエーで受信される通信)。アクセス信号はまたユーザー端末が発呼した場合に も用いられる。 通信が、ユーザー端末と必要な場合、通信システムはユーザー位置をしること が必要となろう。このユーザー位置情報の必要性は、各種の考慮から生じる。そ の一つは、通信リンクを提供する為の、適当なゲートウエーを選択すべきである からである。この考慮の一局面は、適当なサービスプロバイダ(例えば電話会社 )に対する通信リンクの割り当てである。サービスプロバイダは特定の地域領域 を割り当てられ、その領域の特定のユーザーの発呼を処理する。特定のユーザー 端末との通信が必要な場合、通信システムはユーザー端末が所在する領域のサー ビスプロバイダにその発呼を割り当てる。適当な領域を決定する為に、通信シス テムはユーザー端末の位置を必要とする。同様な考慮は政治的な境界或は契約サ ービスに基づいて、発呼を割り当てなければならない時には生じる。 人工衛星ベース通信システムの為に位置決めする時の重要な事は、速度である 。通信が特定のユーザーとの間で必要な場合。ユーザー端末に役立つゲートウエ ーが速やかに選択されるべきである。例えば、移動電話ユーザーは発呼する時、 数秒以上の遅れを容赦しないように思われる。かかる状況で、正確な位置決めの 必要性は、速度に対するよりも重要ではない。10キロメートル以下の誤差は十 分と考えられる。反対に、大部分の従来の人工衛星ベース位置決め方法は速度よ り正確さに重点を置く。 一つの方法は、米国海軍のトランシットシステムによって用いられるものであ る。このシステムでは、低地球軌道(LEO)人工衛星によって送信される信号 の連続的なドップラー効果測定をユーZ―が実施する事である。この測定は数分 継続する。本システムは人工衛星の2回の通過を必要とし、その為100分以上 の待ち時間を要する。さらに、ユーザー端末における位置計算の為に、人工衛星 はその位置情 報を送信しなければならない(エフェメリスとしても知られる)。トランシット システムは高精度を可能にする(1メートルのオーダー)けれども、是に含まれ る遅れは、商業人工衛星通信システムを使用するする際受け入れる事は出来ない 。 発明の概要 本発明は低地球軌道衛星通信システム等の衛星通信システムにおけるユーザー 端末(たとえば、移動電話)の位置を迅速かつ明確に決定するシステムおよび方 法である。本システムはユーザー端末、既知の位置および既知の速度を有する少 なくとも2つの衛星および衛星を介したユーザー端末との通信のためのゲートウ ェイ(すなわち、地上基地局)を含む。この方法はユーザー端末と衛星との間の 時間的・空間的関係を記述するパラメータ群を決定するステップと、かかるパラ メータの一部あるいはすべておよび衛星の既知の位置と既知の速度を用いてユー ザー端末の位置を求めるステップとを含む。 距離、距離−速度、距離差、距離−速度差の4つのパラメータを用いることが できる。距離パラメータは衛星とユーザー端末との距離を表す。距離差パラメー タは(1)ユーザー端末と第1の衛星との距離と(2)同ユーザー端末と第2の 衛星との距離の差を表す。距離−速度パラメータはユーザー端末と衛星との相対 径方向速度を表す。距離−速度差パラメータは(1)ユーザー端末と第1の衛星 との相対径方向速度と(2)同ユーザー端末と第2の衛星との相対径方向速度と の差を表す。 本発明の第1の実施形態においては、距離、距離差、および距離−速度差の各 パラメータが用いられる。本発明の第2の実施形態においては、距離、距離−速 度、および距離差の各パラメータが用いられる。本発明の第3の実施形態におい ては、4つのパラメータのすべてが用いられる。本発明の好適な実施形態におい ては、対話型重み付けガウス−ニュートン最小二乗法を用いて、使用されるパラ メータおよび衛 星の既知の位置および速度に基づいてユーザー端末の位置が求められる。 本発明の利点は迅速かつ明確は位置決定が可能であることである。 本発明の他の利点は2つの衛星のみを用いて迅速な位置決定が可能であること である。 本発明の他の利点はユーザー端末に対する位置決定のための位置推算情報の同 報通信を行うことなく通信システムにおける迅速な位置決定が可能であることで ある。 本発明の他の利点はユーザー端末がユーザー端末の位置を決定しないでも通信 システムが迅速に位置決定が可能であることである。 図面の簡単な説明 本発明の特徴と利点は、同じ参照番号が同一のまた機能的に類似した要素を示 す図面と関連して、以下の詳細な説明より明らかになるであろう。また、参照番 号の左側の数字は、番号が最初に現れる図面を示す。 図1は、代表的な衛星通信システムを示す。 図2は、ユーザー端末用の例示的なトランスシーバーのブロック図である。 図3は、ゲートウェイ用の例示的な送信および受信装置のブロック図である。 図4は、ユーザー端末用の例示的なタイムトラッキングループのブロック図で ある。 図5は、ユーザー端末用の例示的な周波数トラッキングループである。 図6は、二つの衛星のサブポイントおよび地球の表面への衛星に関するレンジ 、レンジ差およびレンジレート差のパラメータの射影の等曲線を示す。 図7は、レンジおよびレンジ差パラメータのみを使用する位置決め方法によっ て呈示されるGDOPの特性を解決出来ない場合を示す。 図8は、二つの衛星のサブポイントおよび地球の表面への衛星に関するレンジ 、レンジ差およびレンジレート差のパラメータの射影の等曲線を示す。 図9Aは、ユーザー端末で測定される信号の周波数の素子のグラフ図である。 図9Bは、ゲートウェイで測定される信号の周波数の素子のグラフ図である。 図10乃至図12は、本発明の好ましい実施例のオペレーションを示すフロー チャートである。 図13は、本発明が操作可能である例示的な環境を示すブロック図である。 好ましい実施例の態様 I 緒言 本発明は、最低2つのLEO衛星を使用して衛星通信システムでユーザー端末 の明確な位置を決定するためのシステムと方式である。当業者には明らかなよう に、衛星とユーザー端末の間の相対的な動作が下記の範囲レート測定にある場合 は、本発明の概念は衛星が非LEO起動を回る衛星システムに応用できる。 この発明の好ましい実施例の態様は下記のとおりである。特定のステップ、構 成及び配列は説明だけのためのものである。当業者は、他のステップ、構成及び 配列を本発明の精神と範囲を逸脱することなく使用することができる。 本発明の説明は4つの部分から構成される。最初に衛星通信システムを説明す る。2番目にシステムの位置決め方式で採用されているパラメータを説明する。 3番目は、その位置決め方式を物理的に表現する。最後に、これらの位置決め方 式の実行について説明する。 II 衛星通信システム 図1は衛星通信システム100を描いたものである。衛星通信シス テム100はゲートウエイ102、衛星104Aと104B、およびユーザー端 末106を含む。ユーザー端末には一般に3つのタイプがある。固定した構造で マウントされる固定ユーザー端末106A、車両にマウントされる稼動型ユーザ ー端末106B、および手で持ち運べるポータブルユーザー端末106Cである 。ゲートウエイ102は衛星104Aと104Bを通してユーザー端末106と 通信する。 ユーザー端末106で使用する典型的なトランシーバ200を図2に示す。ト ランシーバ200はアナログ受信機214に転送される通信信号を受信するため に最低1つのアンテナを使用する。これらの信号が受信機214で変換され、増 幅され、デジタル化される。二重通信エレメント212は通常同一アンテナで送 信と受信の機能を可能にするために使用される。しかしながら、異なる周波数で 動作するために別々のアンテナを使用するシステムもある。 アナログ受信機214で出力されるデジタル通信信号は最低1つのデジタルデ ータ受信機216Aとデジタルサーチ受信機218に転送される。当業者には明 らかなように、装置の複雑さの許容レベルによって、その他のデジタルデータ受 信機216Bから216Nは必要な信号ダイバーシティを得るために「レーキ( Rake)」構成で使用される。このような方法で構成される受信機は「レーキ 受信機」と呼ばれ、各デジタル受信機216(A−N)は「フィンガ」と呼ばれ る。 レーキ受信機のフィンガは信号ダイバーシティ荷使用されると共に複数の衛星 からの信号を受信するのにも使用される。したがって、ユーザー端末が本発明の 2つの衛星位置決め方式を実現するためには、最低2つのデジタルデータ受信機 216Aから216Nが一度に2つの衛星から信号を受信するために使用される 。さらに、1つ以上の2番目の探索受信機218が、高速信号捕捉に使用できる 。2つ以上のこれらの受信機は時間分割してこれらの高速受信を行う。 最低1つのユーザー端末制御装置220はデジタルデータ受信機2 16Aから216Nと探索受信機218とを電気的に連結する。制御装置220 は基本的な信号処理、タイミング、電源とハンドオフ制御または調整および信号 キャリアに使用される周波数の選択等の機能を提供する。制御装置220で時々 実行される他の基本的な機能に、通信信号の波形を処理するために使用されるP Nコードシーケンスまたは直交機能の選択または操作がある。制御装置220信 号処理に本発明で使用されるパラメータの決定を含めることができる。相対タイ ミングまたは周波数のような信号パラメータの計算には、測定の効率または速度 を上げるためにまたは制御装置資源の割当てを改善するために、追加または別個 の専用電気回路の使用を含めることができる。 デジタルデータ受信機216Aから216Nの出力はユーザー端末内のユーザ ーデジタルベースバンド電気回路222に電気的に連結される。ユーザーデジタ ルベースバンド電気回路はユーザー端末ユーザーとの情報のやり取りをするため に使用される処理エレメントと表示エレメントを含む。すなわち、一時的または 長期保存のデジタルメモリのような、信号またはデータ保存エレメント、表示ス クリーン、スピーカー、キーパット端末、ハンドセットなどの入力および出力装 置、A/Dエレメント、ボコーダーおよび他の音声及びアナログ信号処理エレメ ントなどである。すべて当業者には既知のエレメントを使用してユーザーベース バンド電気回路の部分を構成する。ダイバーシティ信号処理が使用される場合は 、ユーザーデジタルベースバンド電気回路222はダイバーシティ・コンバイナ 及びデコーダを具備することができる。また、これらのエレメントのいくつかは 、制御装置220の下で、またはこの装置と通信して操作することができる。 音声または他のデータが出力メッセージとしてまたはユーザー端末からの通信 信号として用意される場合は、ユーザーデジタルベースバンド電気回路222は 転送のために必要なデータを受信、保存、処理するために使用される。使用され ない場合はそれらのデータを準備する。ユーザーデジタルベースバンド電気回路 222はこのデータを制 御装置220の制御の下で動作する転送モジュラ226に提供する。転送モジュ ラ226の出力は電源制御装置228に転送される。アンテナ210からゲート ウエイに出力信号を転送するために、電源制御装置228によって転送電源増幅 機230の出力電源が制御される。 またトランシーバ200は1つ以上の事前修正(Precorrection )エレメントまたは事前修正装置を使用することができる。これらの事前修正の 操作は「非対地静止衛星システムのための時間および周波数事前修正(Time And Frequency Precorrection For Non −Geostationary Satellite Systems)」とい う名称の共同出願で開示されている。この出願番号は、弁護士名簿番号PA33 8である。なるべく、事前修正はベースバンド周波数でデジタル電源装置の出力 で行われるのが望ましい。周波数調整を含むベースバンドスペクトル情報が転送 電源増幅器230で実行される上方変換中(Up−conversion)に適 当な中心周波数に変換される。事前修正または周波数調整は当業者には既知の技 法を使ってなされる。たとえば、事前修正は複雑な信号回転によって実行される 。この信号回転はej ωtの因子でその信号を掛けるのに等しい。ここでωは既知 の衛星天体暦と必要なチャンネル周波数を基づいて計算される。これは通信信号 が同相(I)及び矩形フェーズ(Q)チャンネルとして処理される場合に非常に 有用である。デジタル合成装置が回転プロダクトのいくつかを生成するために使 用できる。一方、バイナリシフト、加算、引き算をおこなう座標回転デジタル計 算エレメントを使用して一連の不連続回転を実行することができる。このような 技法と関連ハードウェアは当業者にはよく知られている。 一方、事前修正エレメント234は出力信号の周波数を調整するために、転送 電源増幅器230の出力時に転送パス内で配置することができる。これは、転送 波形の上方または下方変換のような、既知の技法を使って実行することができる 。しかしながら、波形を作るために 使用される一連のフィルターがあるために、アナログ転送の出力時に周波数を変 えることは、困難である。この時点での変更はフィルター処理とインタフェース をとることがある。一方、適当に調整された周波数がデジタル信号を必要な転送 周波数に一度に変換するように、事前修正エレメント234はユーザー端末のア ナログ上方変換と変調ステージ(230)のための周波数選択または制御機構の 一部を構成することができる。 受信通信信号のための1つ以上の測定信号パラメータ、または1つ以上の共有 資源信号に対応する情報またはデータは、当業者には既知の種々の技法を使って 送ることができる。たとえば、情報は別々の情報信号として転送したり、または ユーザーデジタルベースバンド電気回路222で作成された他のメッセージに付 加することができる。一方、情報は制御装置220の制御下の転送変調機226 または転送電源制御装置によって事前決定されている制御ビットとして挿入する ことができる。 デジタルデータ受信装置216AからNおよび探索受信装置218は特定の信 号を出したり追跡したりするために信号相関エレメントを備えることができる。 データ受信装置216AからNがパイロット信号を追跡したり発見されたパイロ ット信号に関連した信号を表示するために、探索受信装置218はパイロット信 号、または他の相対的に固定パターンの強い信号を探索するのに使用される。従 って、これらの装置の出力は、本発明のパラメータを計算するために用いられる 情報を提供するために、モニターすることができる。通信信号または共有資源信 号の受信時にユーザー端末106によってなされた測定に関する情報は当業者に は既知の種々の技法を使ってゲートウエイに送られる。たとえば、情報は個別の データ信号として、またはユーザーデジタルベースバンド電気回路222で用意 されたその他のメッセージに付加して送信できる。またデジタルデータ受信装置 216(AからN)は、復調されている信号のために現在の周波数とタイミング 情報 を制御装置220に提供するために周波数追跡エレメントを使用する。これは、 図4と5を参照して下記で詳しく説明する。 制御装置220は、発信機の周波数に基づいて、受信信号がどれくらい期待さ れた周波数からオフセット状態にあるかを決めるために、そのような情報を使用 する。周波数オフセット、エラーおよびドップラーシフトに関連するこれらの情 報は、必要な場合は、1つ以上のエラー/ドップラー記憶装置またはメモリーエ レメント236に保存することができる。この情報は動作周波数を調整するため に制御装置220によって使用できる。あるいは、種々の通信信号を使ってゲー トウエイに転送することができる。 最低一度は参照エレメント238が、衛星位置を決定するのを助けるために日 付や時間などの暦情報を生成したり保存するために使用される。時間は一定間隔 で保存されたり更新される。また、時間はゲートウエイによって一定間隔で供給 される。さらに、ユーザー端末が電源オフにされて、インアクティブ・モードに なった都度、現在の時間が記録される。この時間値は電源オフ時とともに種々の 時間に依存する信号パラメータおよびユーザー端末位置変更を決定するために使 用される。 さらに、保存またはメモリーエレメント240および242は、下記に詳しく 説明するパラメータに関する特定の情報を保存するために使用できる。たとえば 、メモリーエレメント240は、2つの到着信号間の相対的な周波数オフセット における相違のような、範囲率パラメータに対するユーザー端末測定値を保存す ることができる。メモリーエレメント242は、2つの信号に対する到着時間の 相違のような、範囲相違パラメータに対するユーザー端末測定値を保存するのに 使用することができる。これらのメモリエレメントは当業者には既知の構造と電 気回路を使用し、個別のエレメントまたはより大きな一様な構造として形成され る。そしてこれらの構造にこの情報が制御された方法で、後の使用できるように 、保存される。 図2に示すように、ローカルまたは参照発振器250は、入力信号を必要な周 波数でベースバンドに変換するために、アナログ受信機214のための参照とし て使用される。また、この発振器は、信号が必要なベースバンド周波数に到達す るまで、必要な場合は、複数の中間変換ステップで用いられる。図に示すように 、逆リンク転送のためにベースバンドから必要なキャリア周波数に上方変換のた めに、また、タイミング回路252のための周波数標準または参照として、発振 器250はアナログ送信機230のための参照として使用される。タイミング回 路252は、タイミング追跡回路、デジタル受信装置216A−N及び2218 の相関装置、転送復調器226、時間参照エレメント238、および制御装置2 20など、その他のステージまたは処理エレメントのためのタイミング信号をユ ーザー端末内で生成する。また、タイミング回路252は、制御装置の下で、タ イミングまたはクロック信号の相対的なタイミングを遅らせたり早めたりするた めのすることができる。すなわち、タイミング追跡は前もって定義されている値 で調整できる。また、PNコードまたはチップが、異なるタイミングで適用でき るように、「通常タイミング」から、1つ以上のチップ間隔で、早めたり遅らせ たりするためのコードを使用することが可能になっている。 ゲートウエイ102で使用される典型的な転送および受信装置300を図3に 示す。図3のゲートウエイ102の部分は受信している通信信号のためのアンテ ナ310に接続された1つ以上のアナログ受信装置314を持っている。これら の通信信号は当業者には既知の種々の方式を用いて下方変換され、増幅され、デ ジタル化される。複数のアンテナ310はいくつかの通信システムで使用される 。アナログ受信装置314で出力されたデジタル信号は、324で一般に点線で 示されている、最低1つ以上のデジタル受信装置モジュールへの入力として提供 される。 ある種のものは当業者には既知ではあるが、各デジタル受信装置モ ジュール324はゲートウエイ102と1つのユーザー端末106との通信を管 理するために使用される信号処理エレメントに対応している。1つのアナログ受 信装置314は多くのデジタル受信装置モジュール324のための入力を提供す る。また、多くのそのようなモジュールは、一般に衛星ビームや所定の時間で扱 われる多様なモード信号のすべてを処理するために使用される。各デジタル受信 装置モジュール324は1つ以上のデジタル受信装置316と探索受信装置31 8を持っている。探索受信装置318は一般にパイロット信号以外の多様なモー ドの信号を探索する。そして、いくつかの探索装置が探索スピードを上げるため に平行して使用できる。通信システムに組み込まれる場合、複数のデジタルデー タ受信装置316Aから316Nは多様な信号受信のために使用される。 デジタル受信装置316の出力は、技術的に既知の装置からなる次のベースバン ド処理エレメント322に提供される。各ユーザーに複数の信号を1つの出力に 結合するために、典型的なベースバンド装置は多様な結合器や複合機を含んでい る。また、典型的なベースバンド装置は出力データをデジタルスイッチまたはネ ットワークに提供するインタフェース回路を含んでいる。ボコーダー、データモ デム、デジタルデータスイッチや保存コンポーネントのような、種々のエレメン トが、ベースバンド処理エレメントの一部を形成する場合がある。これらのエレ メントは、データ信号を1つ以上の転送モジュール334への転送を制御したり 、指令するために動作する。 ユーザー端末106に転送される信号は、それぞれ電気的に1つ以上の適当な転 送モジュール334に結合される。一般的なゲートウエイは、多くのユーザー端 末106に同時にサービスを提供したり、いくつかの衛星やビームを同時に提供 するために、複数の転送モジュール334を使用する。ゲートウエイ102で使 用される転送モジュールの数は、システム構成、衛星の数、ユーザー性能、選択 された多様性など含めて、技術的に既知の要素によって決定される。各転送モ ジュール334はスプレッドスペクトルが転送のためにデータを変調する転送変 調器326を含んでいる。また、デジタル転送電源制御装置328に電気的に結 合された出力を持っている。この装置は出力デジタル信号のために使用される転 送電源を制御する。デジタル転送電源制御装置328は、一般に最低レベルの電 力を妨害減少及び資源割当てのために使用する。しかし、転送パスとその他の転 送特性の減少を補償する必要がある場合、適当な電力レベルを適用する。PN生 成器332は信号を分散する場合に転送変調器326で使用される。このコード 生成はゲートウエイ102の中で1つ以上の制御装置または保存エレメントの一 部を形成することができる。 転送電源装置328の出力は、加算器336に転送される。そこでその出力は他 の転送電源制御回路からの出力と加算される。これらの出力は同じ周波数で転送 電源制御装置328の出力と同じビーム内の他のユーザー端末に転送するための 信号である。加算器336の出力はデジタル−アナログ変換、適当なRFキャリ ア周波数、増幅器、フィルタリングにためにアナログ転送器338に提供される 。ユーザー端末106への放射のために1つ以上のアンテナ340への出力を提 供する。通信システムの構成と複雑さによっては、アンテナ310と340は同 じアンテナでもよい。 最低1つのゲートウエイ制御装置320は受信装置324、転送モジュール33 4、およびベースバンド322と電気的に結合されている。これらの装置は物理 的にお互いに分離していてもよい。制御装置320は、信号処理、タイミング信 号生成、電源制御、ハンドオフ制御、多様性結合、およびシステムインタフェー スなどの機能を働かせるために、コマンドと制御信号を提供する。さらに、制御 装置329は、ユーザー通信で使用するために、PN分散コード、直交コードシ ーケンス、特定の転送および受信装置またはモジュールを割り当てる。さらに、 制御装置320は、パラメータを計算したり、現在の発明の位置決め方式を実行 するために使用できる。 また、制御装置320は、パイロットの生成と電源、同期化、チャンネル信号 のページ化、転送電源装置328への結合を制御する。パイロット信号は単なる 1つの信号で、データで復調されない。また、反復的な不変パターンまたは非変 化フレーム構造を使用する場合がある。すなわち、パイロット信号チャンネルを 形成するために使用される直交関数はすべて1か0、あるいは既知の繰り返しパ ターンのような一定値を持っている。制御装置320は、転送モジュール334 または受信モジュール324などのように、電気的に直接1つのモジユールのエ レメントに結合される場合、各モジュールは、モジュールのエレメントを制御す る転送モジュール330または受信モジュール321などのようなモジュール特 有の装置を含む。そして、望ましい具現化では、制御装置320は、図3に示す ように、電気的に転送モジュール330または受信モジュール321に結合され る。このような方法で、単一の制御装置320は多くのモジュールと資源の操作 をより効率的に制御することができる。転送制御装置330は、パイロット、同 期化、ページング信号、トラヒックチャンネル信号の生成と信号電源を制御する 。また、これらの電源装置への結合を制御する。受信装置321は、探索、復調 のためのPN分散コード及び受信電源のモニターを制御する。また、制御装置3 21は、現在の発明の方式で使用される単一のパラメータ類を決定するために使 用できる。あるいは、そのようなパラメータに関するユーザー端末から受信した 情報を見つけたり転送することができる。そのようにして、制御装置320上の 負担を軽減している。 本発明の実施にあたっては1以上のプレコレクタ又は周波数プレコレクション 要素342及び344を使用することができる。ベースバンド周波数のデジタル パワーコントローラ328のデジタル出力周波数を調整する時にはプレコレクシ ョン要素342を使用するのが望ましい。ユーザターミナルにおいては、ベース バンドスペクトル情報(周波数の調整情報等)はアナログ発信器338による上 方変換時に おいて、適当な中心周波数の値に変換される。周波数のプレコレクションには信 号回転等のテクニックを使用することができる。例えば信号回転による場合は、 既知衛星の天体暦及び希望のチャンネル周波数を基準にして回転角度が計算され る。なお、本発明はこれ以外の信号回転技術(及び関連ハードウェア)によって も実現可能である。 信号の相対的タイミング又はPNコードを変更する場合、周波数のプレコレク ションに加えて時間のプレコレクションも実施した方がよい場合があるが、この 場合は、一般には、ベースバンド信号発生時点でパワーコントローラ328から の出力が出る前に、コードの発生とそのタイミング、又は、信号パラメータのタ イミングを調整すればよい。例えばコントローラ320はコードの発生時期(相 対的なタイミング)、コードを信号に適用するタイミング、信号を発信モジュレ ータ326から発するタイミング、及び、信号をパワーコントローラ328経由 で衛星に発信するタイミングを決めることができる。なお、プレコレクション要 素342及び344を構成する時間プレコレクション用要素、あるいは、プレコ レクション要素342及び344に類似な別の時間プレコレクション用要素(こ こには示していない)は単独でも、あるいは、周波数プレコレクション用要素に 付加する形のいずれの形態でも使用することができる。 図3は夏季336に入る前のプレコレクタ342の位置を示している。これに より、個々のユーザターミナル信号をそれぞれ別々に制御することが可能である 。但し、夏季336以後は、使用できる周波数プレコレクション要素は一つだけ である。何故なら、全てのユーザターミナルが同じ送信パス(ゲートウェーから 衛星の間)を供用するからである。 上記に代えて、プレコレクタ344はアナログ発信器338の出力側の送信パ ス内に配置しすることも可能である。なお、この場合は、プレコレクタ342は “出力信号”の周波数を調整することになる。但し、アナログ発信器338の“ 出力信号”の周波数の調整は複雑で、且 つ、信号のフィルタリングプロセスを妨害するという難点がある。そこで、これ に代えて、アナログ発信器338の出力周波数をコントロールプロセッサ320 を使用して直接的に調整することが可能である。なお、この場合は、出力周波数 は中心周波数からのオフセット量が調整される。 出力信号の周波数補正量はゲートウェーから衛星間の既知のドップラーによっ て決まる。この衛星ドップラーによる要求補正(シフト)量は衛星の楕円軌道位 置情報とコントロールプロセッサ320を使用して計算することが可能である。 衛星の楕円軌道位置情報は1以上の保存装置346に保存し、取り出すことが可 能である。この場合、保存装置346にはルックアップテーブルやメモリを使用 することができる。なお、楕円軌道位置情報は保存装置346を使用せずに他の データソースから取り込むことも可能である。保存装置346にはRAM、RO M、その他の磁気記憶装置等、各種の既存デバイスを使用することが可能である 。この衛星楕円軌道位置情報は(ゲートウェーが使用中の)衛星のドップラー調 整に使用される情報である。 図3に示すように、時間及び周波数ユニット(TFU)348はアナログ受信 器314の基準周波数信号を与えるものである。GPS受信器からの世界時(U T)信号はアプリケーションによっては本プロセスの構成要素とすることができ る。世界時(UT)信号は中間変換ステップにも使用することができる。TFU 348もアナログ発信器338用の基準信号を与えることが可能である。TFU 348はさらに、ゲートウェー送受信器300内のステージ又はプロセス要素、 すなわち、デジタル受信器316AからN及び318内の相関器、送信モジュレ ータ326、コントロールプロセッサ320等に対してタイミング信号を与える ことができる。TFU348はプロセッサからの制御下において(クロック)信 号の相対的タイミングをあらかじめ決められた時間だけ遅らせたり、あるいは、 早めたりすることができる。 タイミング測定の一方法を図4に示す。本図はユーザターミナル用 の時間トラッキングループ400を示したものである。ここに示す時間トラッキ ングループはタウ振動(Tau Dither)形と呼ばれるものである。図4 において、アナログ受信器からの入力信号は通常、オーバーサンプリングされた 後、デシメータ402に入力される。デシメータ402はあらかじめ決められた 速度とタイミングで作動し、一部のサンプルだけを受信器内の次のステージに送 る。 デシメータ402を出たサンプルは複台要素404に送られる。この複合要素 404には通常、マルチプライヤが使用される。複合要素404はPN発生器又 はソース406から与えられるシステムPN展開コードを使用して、一度展開さ れた信号を凝集する機能を果たす。凝集された信号は複合要素408に送られ、 そこでコード発生器又はソース410から与えられる直交コード関数Wiと組み 合わされてデータが得られる。直交コード関数は通信信号チャンネルを作成する 時に使用される関数である。このプロセスには他の強い信号を使用することも可 能であるが、一般的にはパイロット信号及びページング信号が使用される。従っ て、直交コードにはパイロット信号又はページング信号用のものを使用するのが 普通である。代案として、PN展開コード及び直交コードを組み合わせたものを サンプルと組み合わせる方法も可能である。 時間トラッキング回路には前述の来国特許第4,901,307号で公開され ている早期/遅れ(Early/Late)法を使用することができる。この方 法を適用した場合、入力信号とデジタル受信器216のタイミングのずれ、すな わち、タイミングが一致する程度は、公称チップ時間からある時間だけずれたタ イミングで入力データストリームがサンプリングされ、そのサンプリング結果に 基づいて測定される。このサンプリングのタイミングのずれはPNコードチップ 期間の半分の長さの時間であり、プラス側、すなわち遅れ側、又は、マイナス側 、すなわち先行側のいずれかのずれである。 このプラス又はマイナスのずれデータのタイミングが公称凝集入力 信号のピークと対称をなす位置にずれている場合は、“遅れ”と“先行”のサン プリング値間の差はゼロである。すなわち、ずれが受信信号の“オンタイム”の タイミングを中心にして存在している場合には、“遅れ”信号と“先行”信号の 差から得られる値はゼロになるということである。受信器216で使用される相 対タイミングが受信信号のタイミングと正確に一致していない場合で、且つ、入 力信号データよりも早い場合には、“遅れ”と“先行”の差から正の値の補正信 号が計算される。一方、信号のタイミングが遅すぎる場合は、この差から負の値 の補正信号が計算される。なお、ここでは上記とは逆の関係、あるいは、その他 の関係を使用することも可能である。 上記の技術を実施する場合、デシメータの出力は通常の信号の復調に使用する 場合よりも1/2チップ分だけ早くなるように調整される。デシメータの出力は この調整の後、凝集され、復号化され、そして、あらかじめ決められた期間中( 通常は一記号期間)にアキュムレータ414に保存される。蓄積された記号デー タは記号エネルギを与えるものである。記号データは二乗器416によって二乗 され、正の“先行”信号の値となる。 次の期間中においては、別のサンプルの集合がアキュムレータ414によって 蓄積、合計又は積分される。但し、この期間では、遅れ要素412の集合が使用 されてPNコード及び直交コードの適用が1チップ期間分だけ遅らされる。これ は、サンプルのタイミング又はデシメーションのタイミングを変更して凝集/復 号データの”遅れ”バージョンを作るのと同じことである。凝集/復号化された データは、あらかじめ決められた期間中にアキュムレータ414に保存される。 なお、ここでは追加の要素及び保存デバイスを使用することは可能である。蓄積 された”遅れ”記号データは二乗器416によって二乗される。こうして得られ た”先行”記号データ及び”遅れ”記号データの二乗値は、両者の差が計算され るか、又は、比較されて希望の”先行/遅れ”タイミング差が求められる。この 値はエレメント418に 保存される。この”先行/遅れ”タイミング差はタイミングフィルタ420にか けられて”先行/遅れ”信号422となる。時間トラッキングループは遅れ無し コードと遅れコードを交互に使用して”先行”記号と”遅れ”記号を発生する。 これらの”先行”記号と”遅れ”記号は”先行/遅れ”信号422用の値を更新 又は発生するために使用される。この更新又は発生の操作は受信器のタイミング がリセットされるまで、すなわち、受信器がオフにされる、新しい信号のトラッ キングのためにシフトされる等の事象が起こるまで継続される。 デシメーションプロセスのための当初と進行途中のタイミング制御、およびコ ードの遅れは、タイミング制御回路(424)などの回路を用いて行われる。す なわち、タイミング制御回路(424)は、デシメータ(402)からサンプル を選択するタイミングを決定する。同時にPN拡散および直交コードの発生もタ イミング回路(424)からの信号により制御される。この後者のタイミングは 、コードの適用を有効にするためPN−イネーブルとよばれることもある。また 初期化信号またはEPOCHタイミング信号もある得る。タイミング制御回路( 424)により選択されるタイミングは、タイミングループ出力に応じた進み/ 遅れの信号により調整される。一般的にタイミングは、チップ期間の端数の時間 の長さ、たとえば8倍のオーバーサンプリングが使われるときはチップの1/8 だけ進められて、デシメーションの前に入力信号が収集される。そのようなタイ ミングおよび進みと遅れの方式は、十分に理解されている技術である。 各フィンガまたはディジタルレシーバが入力信号と同期または調整を取るため にタイミングを調整する量は、信号到着時間の相対的な遅れを決定するために用 いられる。これは、タイミングループ(400)で使われる時間変化(進み/遅 れ)の全量を追跡すれば容易に決定される。アキュムレータ(426)は、各々 の進み/遅れの信号またはコマンドを事前に選んだ期問にわたり単に蓄積し合計 するために使用できる。これにより、入力信号と受け取りのタイミングを合わせ るために必要とする変更の合計または正味の大きさが判明する。これは、ローカ ルユーザのターミナルまたはレシーバのタイミングからの信号のオフセットを示 す。ユーザターミナルのタイミングがゲートウエイに比較的接近しているか同期 している場合は、これが信号がゲートウエイとユーザターミナル間を伝送される 際の遅れを表すことになり、その範囲を計算できる。残念ながら、ローカル発振 器の精度不良やドリフトなどの多くの要因のため、そのような直接的な計算は不 可能である。 しかしながら、2個のディジタレシーバ(216)からのタイミング調整は、 到着時間の相対的な相異値を得るために用いられる。ここでは各ディジタルレシ ーバは、衛星(104A)または(104B)のいずれかの信号を受信し、その 信号を追跡するために必要なタイミング調整を決定する。必要なタイミング調整 は、直接制御プロセッサに、または専用の計算エレメントに送られて二つの間の 差が形成される。この差は、ユーザターミナルにおける二つの信号が到着する相 対的時間差を示し、これをゲートウエイに報告できる。 上述のように、このデータは他のメッセージの一部として、または専用の時間 情報信号としてゲートウエイに送ることができる。このデータを一時的なメモリ に保管して、後で伝送し使用することもできる。またこの情報は、ゲートウエイ がそのデータに関する正確な時間関係を保ち、ユーザターミナルの位置をより正 確に決定できるように、収集時間を反映する「タイムスタンプ」のある形式で伝 送または保管することもできる。しかしながら、通信システムで望まれる精度は 、上述のとおり、それほど厳密を要しない。この情報が収集から極めて短時間に 伝送されれば、タイムスタンプはそれほど有用ではない。一般的に、データは測 定して数データフレーム内に送られ、伝送上の問題があれば、伝送前にデータが 再度生成されるため、数フレーム以上に古くなることはない。しかし、タイムス タンプを使うとより柔軟なデータ送信が可能になり、実際の時間と関係なく信号 または信号の セットを繰り返して送信できる。さもないと、タイムスタンプを使用しないと、 所定の精度のレベルを保持するために、システムは固定のタイミングスロットお よび報告の要件を使用することになろう。 このプロセスは、パイロット信号が検出されないことを除きゲートウエイによ り受信された信号の場合と同じで、直交コードは通常アクセスプローブ信号と関 連している。ゲートウエイにとって都合の良い点は、タイミングが絶対時間を参 照するものと見なされることである。すなわち、ゲートウエイは、上述のように 正確なシステムタイミングをもち、PNのアプリケーションまたは直交コードの 時間差を、自分自身の時間と対比して正確に決定できる。このためゲートウエイ は、各レシーバまたはフィンガで使われたPNコードの状態からの正確な遷移時 間または距離を決定できる。これらの遷移時間または距離は、本発明の範囲およ び範囲差のパラメータを決定するために使うことができる。従って、ある種のア プリケーションにおいて有用であるが、各フィンガの情報は、個別に処理されて 、前のようにエレメント(428)を用いて結合する必要はない。 周波数測定を実施する実施形態を図5に示す。これはユーザターミナル用の周 波数追跡ループ(500)の概要を示すものである。これらの周波数測定は、本 発明の範囲比率および範囲比率の差のパラメータを決定するために用いることが できる。図5において、アナログレシーバからの通信信号は、ローテータ(50 2)に入力される。ローテータ(502)は、事前に選択されしかも調整可能な 位相で作動し、ディジタルレシーバまたはフィンガにおいて、アナログレシーバ から到着するディジタルサンプルからの残留周波数誤差またはオフセットを除去 する。 CDMA型の信号が使われるときは、このサンプルは通常マルチプライヤであ る1個または複数の連結エレメント(504)に送られて、1個または複数のコ ードジェネレータまたはデータを取得するためのソース(506)から提供され る適正なシステムPN拡散コードと結 合される。そのようなPN分散および直交コードは、個別にまたは同時に単一ス テップで信号と結合される。トラフィックチャネルを用いて周波数を調整する場 合は、コンバイナ(504)およびコード発生器(506)の位置に急速ハダマ ード(Hadamard)変換(FHT)エレメントを使用できる。この技術は 、米国特許出願第08/625,481号「直交ウオルシュ変調のための周波数 追跡」の名称で開示され、本発明の譲受人に譲渡されたもので、ここに参照して 組み込まれる。 回転、分散およびデコードされた信号は、アキュムレータ(514)において シンボル期間蓄積され、データシンボルを形成し、その結果がベクトルクロス積 生成エレメント、すなわちジェネレータ(518)に送られる。同時に各シンボ ルは、1個のシンボルタイム遅延エレメント(516)に送られ、ここで1個の シンボル期間遅延が形成されて、シンボルはクロス積ジェネレータ(518)に 伝送される。 クロス積ジェネレータ(518)は、与えられたシンボルと以前からあるシン ボルの間のベクトルクロス積を生成し、シンボルの間の位相の変化を決める。こ れで入力信号に対して行われた位相回転における誤差が測定される。クロス積ジ ェネレータ(518)からの出力は、周波数誤差を評価または調整するための要 因として、ローテータ(502)およびコードジェネレータ(506)に送られ る。 分散およびデコーディングプロセスのタイミング制御は、上に述べたようなタ イミング制御回路(524)などの回路を用いて行われる。このタイミングは、 上に説明したタイミングループからの出力として供給される。 各フィンガまたはディジタルレシーバが、入力信号に合わせてその位相を調整 する量を用いて、到着信号の相対周波数オフセットが決定される。すなわち、信 号の調整における残留誤差を取り除くためにローテータ位相が調整される量は、 到着信号周波数とユーザターミナルのために予想された周波数、またはローカル 参照周波数とのオフ セットの量を示す。 通信システムは、通信信号のために固定された周波数帯域内で作動するため、 レシーバーは使用される中心または定格キャリア周波数を知っている。しかし、 ごく僅かでもドップラーシフトなどの影響を受けるため、到着する信号は予想さ れた中心周波数にはない。上で説明した調整は、到着信号のドップラーシフトお よび実際の周波数を決定するために用いるオフセットを定めるものである。 これは、周波数追跡ループ(500)により、行われた変化の全量を追跡すれば 容易に達成される。アキュムレータ(522)を用いて、事前に選んだ期間内の誤 差の推定値、信号、またはコマンドから位相変化を単に蓄積することができる。 これから入力信号および受信周波数の調整に必要な変化の全量または正味の量が 分かり、信号のローカルユーザターミナルまたはレシーバ周波数からの周波数オ フセットが適正な周波数帯域の大きさで示される。 上述したように、このデータはその他のメッセージの一部として、または専用 の周波数情報の信号としてゲートウエイに送ることができる。データを一時的メ モリに保管して後で伝送したり、一種の「タイムスタンプ」としても利用できる 。しかし、データは測定して数データフレーム内に送られるため、これは一般的 には必要とされず、問題がある場合には再度生成される。あるいは、所定の精度 のレベルを保持するためにタイムスタンプを使用しないと、システムが固定のタ イミングスロットおよび報告の要件を使用する可能性がある。 III 有用なパラメータ 有効な実施の形態において、本発明は4つのパラメータの組み合わせを採用し ている、パラメータは、レンジ(range;範囲),レンジレート(レンジ割合)、 レンジ差(range difference),レンジ差割合(range−rate difference)であ る。これらのパラメータは、ユーザ端末106と衛星104A,104Bの間の 、空間(spatial)と時間(temporal)との関係を述べている。これらのパラメ ータと、それらの測定及び適用とは以下に述べるようになっている。 図6,7及び8は、上記のパラメータをISOの輪郭線(等高線)として地球 表面上に投影した状態を示している。あるパラメータのISOの輪郭線は、その パラメータの同じ値のポイントを全て接続しているカーブである。図6、7は、 それぞれ、2つの衛星104A、104Bのサブポイント614A、614B( つまり、各衛星直下の地球表面上のポイント)を示し、また、地球表面上に、衛 星104A、104Bに関連したレンジ,レンジ割合,レンジ差,レンジ差割合 のパラメータを投影している。2つの軸、つまりX軸602A、Y軸602Bは ,千キロメータで目盛りつけされており、原形のスケールを入れるように用意さ れている。図8は、衛星104A,104Bのサブポイント614A、614B を示している。そして、地球表面上に、衛星104A,104Bに関連したレン ジ割合,レンジ差,レンジ差割合のパラメータのためのISOの輪郭線を投影し て示している。 レンジ(Range)について。レンジパラメータは、衛星とユーザ端末間の 距離を提供している。この発明の実施の形態では、レンジパラメータは衛星10 4とユーザ端末106との間の距離Rである。地球表面上に、上記のISOのR 輪郭線を投影した場合、これは関連する衛星の直下に中心を置く、円形として示 される。これは図6に一般的に符号604で示されるようなダッシュドットライ ンにより示される。この発明の実施の形態では、Rは、衛星104からユーザ端 末106に伝送されそして衛星104に戻ってくる信号のいわゆる往復遅延(rou nd‐thp delay:RTD)を測定することで得ることができる。そしてRは、一 方向の遅延を計算するために、2でRTDを割ることで決定される。そしてその 結果に信号の速度を表わす光速を掛けられる。他の実施の形態ではRTD はレンジパラメータとして用いられる。 この発明の実施の形態では、RTDは次用のような方法で計測される。まず、 ゲートウエイ102によって、既知のランニング・ランダム・ノイズ・シーケン ス(PNシーケンス)または拡散コードを含む信号が伝送される。この信号は衛 星104によりユーザ端末106に対して遅延される。ユーザ端末106は、た だちにあるいは既知の遅延の後のいずれかで、その信号を伝送する。伝送された 信号は、同じ衛星104によって、ゲートウエイ102に遅延されて戻される。 ゲートウエイ102は、受信信号のPNシーケンスの状態と局部(ローカル)P Nシーケンスの状態とを比較する。この比較による状態差は、全往復遅延量を決 定するため用いられるもので、ここで全往復遅延量は衛星104とゲートウエイ 102間の既知の遅延量も含む。これらの遅延量は、既知である、これは衛星1 04とゲートウエイ102の距離が、関連技術で知られているのと同様に、ゲー トウエイ102により維持されているからである。全往復遅延量からこれらの既 知の遅延量を減算することでRTDを得ることができる。既知の衛星(ephemerl des)暦を用い、ゲートウエイ102と衛星104間の既知の遅延量は、技術で 知られている各種の方法で計算される。 別の実施の形態においては、Rは、1つの衛星104Aからユーザ端末106 に伝送され、第2の衛星104Bに戻ってくる信号のハイブリッド往復遅延量を 測定することにより得られる。しかし、この実施の形態では、ハイブリッド往復 遅延量を単純に半分にすることによっては、一方向の遅延量を決定することはで きない。これは、2つの衛星が、相対位置に関する幾つかの情報が要求されるよ うな測定方法に係るようになるからである。この発明の実施の形態では、この情 報は、以下に説明するレンジ差パラメータによって与えられる。当業者によれば 明らかなように、他のパラメータ及び測定方法や結果は、この情報を提供するこ とができる。衛星104の一方向遅延量が一旦分かると、Rは一方向遅延量に光 速を掛けることで決定される。 本発明の実施の形態において、ハイブリッド往復遅延量は、次のような方法で 測定される。まず、ゲートウエイ102によって、既知のランニング・ランダム ・ノイズ・シーケンス(PNシーケンス)を含む信号が伝送される。この信号は 第 1の衛星104Aによりユーザ端末106に対して遅延される。。ユーザ端末1 06は、ただちにあるいは既知の遅延の後のいずれかで、その信号を伝送する。 再伝送された信号は、第2の衛星104Bにより遅延されてゲートウエイ102 に戻ってくる。ゲートウエイ102は、受信した信号に含まれるPNシーケンス の状態と、ローカルPNシーケンスの状態とを比較する。この比較結果の差が、 既知のチップレート(chip rate)に基づいて全ハイブリッド往復遅延量を決定す るために用いられる。ゲートウエイ102と第1の衛星104A間の既知遅延量 と、ゲートウエイ102と第2の衛星104B問の既知の遅延量とを、全ハイブ リッド往復遅延量から減算することで、ハイブリッド往復遅延量が算出される。 Rは、この発明の範喘であれば他の方法で得てもよいことは当然である。 この本発明の実施の形態では、RTDは、呼び出し中あるいは呼び出しが確立 している途中のいずれかで測定できる。もし測定が呼び出し確立中に行われるな ば、測定信号は、ゲートウエイ102からユーザ端末106にページング信号の 一部として通常は伝送される。もし、測定が呼び出し中に行われるならば、測定 信号はゲートウエイ102からユーザ端末106に伝送され、そていてトラフィ ック信号の一部として戻ってくる。当然ながら、測定信号は、他のタイプの信号 が用いられてよくあるいは他の信号に内挿されてもよく、この発明の範疇である 。 レンジ差にっいて。レンジ差パラメータは、ユーザ端末106と2つの衛星1 04A、104Bの距離を提供している。本発明の実施の形態では、レンジ差は 、(1)特定のユーザ端末106と第1の衛星104A間の距離(1)と、当該 ユーザ端末106と第2の衛星104B間の距離(2)との間の差(difference )dRである。地球表面上のISOのdR輪郭線の投影は、図6に606で一般 化して示すダッシュドライン(点線)で示すように、双曲線の組を示しているお り、dR=0の輪郭は衛星のラインを示している。 この発明の実施例において、dRは以下の方法で決定される。最初に、ゲート ウエイ102は2つの信号を送信する。第1の信号は第1サテライト104Aを介して ユーザターミナル106に送信され、第2の信号は第2サテライト104Bを介してユ ーザターミナル106に送信される。この実施例では第1、第2の信号はゲートウ エイ102において図3において説明したように時間に対して予め修正され、その 結果、これらの信号は第1、第2のサテライト104A、104Bにより実質的に同期 して送信される。 第2に、ユーザターミナル106は(1)ユーザターミナル106が第1サテライト104 Aから信号を受け取った時間と、(2)ユーザターミナル106が第2サテライト104 Bから信号を受け取った時間との間の遅れ時間差を決定する。この遅れ時間差は 以後の説明ではΔtとする。第3番目に、ユーザターミナル106はこのΔtをゲー トウエイ102に報告する。最後に、ゲートウエイ102はこのΔtからdRを決定す る。このdRを得るためにこの発明の要旨を逸脱せずに他の方法を用いることが 出来ることは当業者であれば自明のことである。 この発明の他の実施例ではこのΔtはレンジ差パラメータとして用いられる。 この発明の好ましい実施例において、第1、第2の信号はパイロット信号であ る。当業者であれば、この発明の要旨から逸脱せずに他の適当な信号を用いるこ とは自明のことである。 この発明の実施例において、第1、第2の信号は図3で説明したようにゲート ウエイ102によって送信する前に予め修正され、これらの信号がサテライト104A 、104Bにより再送信されるときにこれらの信号のPNコードが同期するように なる。(但し、適当なPNコードはサブビームに対してオフセットする。)そし て、ユーザターミナル106は2個の受信信号中のPNコードの状態を比較して△t を定める。他の実施例では、第1、第2の信号は予め時間修正を受けず、第1、 第2の信号の再送信時間の差の影響が、信号受信後にゲートウエイ102において 取り除かれる。このゲートウエイ102とサテライト104A、104B間の信号路長の 差を補完するために他の予め修正する方法を用いることが出来ることは当業者に とって自明である。 レンジレート。このレンジレートパラメータはユーザターミナルとサテライト との間の相対的なラジアル速度を表す。実施例では、このレンジレートパラメー タはユーザターミナル106とサテライト104との間の相対的なラジアル速度Rを表 す。他の実施例では、レンジレートパラメータはユーザターミナルとサテライト との間で送信される信号中のドップラーシフトRTDopである。RはRTDo pと光速との積を中心キャリア周波数で割ることで計算できる。地球表面に対す るイソRTDop輪郭の投射は、一組の双曲線を描き、図8の数字804で示した 実線により表示されたように関連するサテライトの速度ベクトルに関して対称形 となる。RTDop=0の輪郭はサレライト104Aのサブポイント614Aを通り、 直線となる。 実施例において、Rは、ユーザターミナル106とゲートウエイ102とにおける2 つの周波数測定値をもとに以下の方法で決定される。ユーザターミナル106はサ テライト104を介してゲートウエイ102から受信した信号の周波数を測定してこの 周波数をゲートウエイ102に送信する。ゲートウエイ102は同じサテライト104を 介してユーザターミナル106から受信した信号の周波数を測定する。従って2つ の周波数がゲートウエイ102にて測定できる。好ましい実施例においては、この 周波数はローカルオシレータの周波数との相対値として測定される。実際の周波 数は、以下のようにして求められる。この方法は同一出願人による継続中の出願「 通信システムにおける周波数オフセットの決定:出願番号は未定」に開示されて おり、この開示内容は本件出願にも導入することができる。 これらの測定値は2個の未知数を含む2個の方程式により表される。この場合 の未知数は、相対ラジアル速度Rとユーザターミナル106のローカルオシレータ の正規化オフセットfoff/fOとである。これらの2組の方程式を解くことにより 、Rのみでなく、foff/fOも含む2個の未知数を得る事が出来る。この測定はサ テライト通信システムの種々の運用に関して有用であることは当業者には自明で ある。 これらの2個の方程式を図示すると図9A、図9Bのように表される。図9Aは ユーザターミナル106において測定された周波数の成分を表し、図9Bはゲートウ エイ102で測定された周波数の成分を示す。 R:サテライト104とユーザターミナル106との間の相対ラジアル速度 c:伝送速度(光速) fF:順方向リンクの通常周波数 fR:逆方向リンクの通常周波数 fO:ユーザターミナル106のローカルオシレータの定格周波数 foff:ユーザターミナル106のローカルオシレータの周波数オフセット foff/fO:ユーザターミナル106のローカルオシレータの正規化周波数オフ セット 図9Aにおいて、ユーザターミナル106で測定された周波数は以下で与えられる 。 図9Bにおいて、ゲートウエイ102で測定された周波数は以下で与えられる。 この(1)式、(2)式を加算、減算することにより、以下の関係から周波数 オフセットと相対ラジアル速度とを得ることができる。 当業者であれば、この発明の要旨を逸脱しない範囲でRを得るために他の方法 を用いることが出来ることは容易である。 他の実施例において、Rは2個のサテライト104A、104Bを用いた「ハイブリ ッド」法により得られる。この実施例では、ユーザターミナル106は第1のサテ ライト104Aを介してゲートウエイ102から受信した信号の周波数を測定して、こ の周波数をゲートウエイ102に送る。ゲートウエイ102は第2のサテライト104B を介してユーザターミナル106から受信した信号の周波数を測定する。この2個 の測定周波数はゲートウエイ102において得られ、従って、2個の方程式が解を 得るために成り立つ。しかしながら、この実施例では3個の 未知数、即ち、第1サテライト104Aの相対ラジアル速度、第2サテライト104B の相対ラジアル速度、およびローカルオシレータの正規化オフセットfoff/fOが ある。従ってRを得るためには他の情報が必要である。望ましい実施例ではこの 情報は以下に述べるレンジレート差パラメータによって与えることができる。し かしながら他のパラメータや測定値を用いてこの情報を与えることが出来ること は当業者には容易である。従って、この実施例では、順方向と逆方向のリンク信 号に対して同じサテライト104を用いることができない場合でもこの発明の動作 が可能である。この状況は、例えば、装置の突然の故障や信号の品質の低下等に 起因して発生する。 この発明の好ましい実施例においては、周波数の測定は呼びの間又は呼びの確 立の間の何れでも行うことができる。もし、測定が呼びの確立の間に行われると きは、ユーザターミナル106での測定対象の信号はページング信号であり、ゲー トウエイ102における測定対象の信号はアクセス信号である。もし、測定が呼び の間に行われるときは、ユーザターミナル106とゲートウエイ102における測定対 象の信号はトラフィック信号である。この発明の要旨を逸脱せずに他の信号を用 いることも当業者にとって容易である。 レンジレート差。レンジレート差(ドップラー差としても知られている)パラ メータは、(1)特定のユーザターミナル106と第1のサテライト104Aとの間の レンジレートと、(2)ユーザターミナル106と第2のサテライト104Bとの間の レンジレートとの差を示す。好ましい実施例では、このレンジレート差パラメー タは、(1)特定のユーザターミナル106と第1のサテライト104Aとの間の相対 ラジアル速度と、(2)ユーザターミナル106と第2のサテライト104Bとの間の 相対ラジアル速度との差ΔRである。 他の実施例において、レンジレート差パラメータは周波数差Δfであって、ユ ーザターミナル106で測定され、第1サテライト104Aを介してゲートウエイ102 から受け取った信号の周波数と第2サテライト104Bを介してゲートウエイ102か ら受け取った信号の周波数との差の周波数である。ΔRは以下のようにΔfと関 連する。即ち、ΔRはΔfと光速との積を中心キャリア周波数で割ることで計算 できる。イソΔfの地球表面への投射は、図6で符号608で示 された実線により表された曲線で示される。 この発明の最適な実施例では、ΔRは以下の方法で決定される。第1に、ゲー トウエイが2個の信号を送信する。第1の信号は第1のサテライト104Aを介し てユーザターミナル106へ送信され、第2の信号は第2のサテライト104Bを介し てユーザターミナル106へ送信される。この実施例では、第1、第2の信号の周 波数は、ゲートウエイ102にて予備的に修正され、従って、第1、第2のサテラ イト104A、104Bによって再送信される信号は、同じ周波数を持つ。 第2に、ユーザターミナル106は、(1)第1サテライトから受けた信号の周 波数と(2)第2サテライトから受けた信号の周波数との差を決定する。この周 波数差はΔfである。最後に、ユーザターミナル106は、Δfと光速との積を第 1、第2の信号の中心周波数で割ることによりΔRを計算する。この発明の要旨 を逸脱せずに、ΔRを得るために他の方法を用いることができる事は当業者には 容易である。 好ましい実施例では、第1の信号は送信の前に、第1サテライト104Aとゲー トウエイ102との相対運動に起因するドップラーシフトを補償するように信号の 周波数を調整することによって予め修正され、第2の信号も同様にして修正され る。他の実施例では、信号周波数の予備的な修正は行われない。サテライト104 A、104Bの運動に対して補償するために他の予備的な修正方法を用いることも 当業者には容易である。 好ましい実施例では、第1、第2の信号はパイロット信号である。この発明の 要旨を逸脱せずに種々の適当な信号を用いることも当業者には容易である。 IV。位置確定方法 上記のパラメータはユーザ端末106の位置を決定するための、少なくとも3 つの組み合わせにおいて使用できる。これらの3つの位置決定方法を以下に述べ る。本願発明の理解する上の助けとして、当該パラメータの物理的表現を地球表 面上に投影された等高線として示す。 本件発明の第一の実施態様において、位置決定は範囲(range)、範囲差(range difference)、範囲率差(range-rate difference)というパラメータに基づい ている。図6はこれらパラメータに関する等高線を示す。図6において、範囲パ ラメータはR、範囲差パラメータはdR、範囲率差パラメータはΔfである。図 6を参照すると、等R線は一点鎖線で表され、604で示される。これはユーザ端 末106とサテライト104A間が2,750kmである範囲を表す円を形成す る。サテライト104のサブポイント(sub-point)614はベースライン(bas eline)612によって接続される。いずれの等R線もベースライン612に対 して90度の角度で交差することに注意されたい。図6では、等dR線は破線で 表され、606で表される。各等dR線は同一値のdRを有する地点を結ぶ双曲 線であって、ベースライン612に対して90度の角度で交差する。この等dR 線は何千キロメータの単位で目盛り付けされる。dR=0の等dR線はベースラ イン612の通常の2等分線(bisector)である。dR=+0.5の等dR線はd R=0の等dR線のすぐ右側であり、サテライト104Aの範囲がサテライト1 04Bの範囲を500km超えている全ての地点をつないでいる。 範囲と範囲差のみを用いる位置決定方法には2つの問題がある。第1の問題は 位置が曖昧であることである。例えば、R=250km、dR=+500である 場合を考える。図6によれば、R=2750kmの等R線はdR=+500km の等dR線と2点、610Aと610Bで交わる。別の情報がなければ、ユーザ 端末106が610Aと610Bのいずれにあるのか決定することはできない。 すなわち、この手法は曖昧さがある。 第2の問題は「精密度の幾何学的希釈(Geometric Dilution of Precision) 」(GDOP)として知られるものである。パラメータの小さな誤差が位置決定 に大きな誤差を生じさせるとき、GDOPの特異点(singularity)が発生する 。等R線と等dR線は共にベースライン612に90度で交差するために、それ ら は接線(tangential)又はほぼ接線に等しい関係であり得る。したがって、いず れかのパラメータにおける小さな誤差は位置の大きな誤差となる。さらに別の情 報がない場合、範囲と範囲差のみを用いる位置決定方法GDOPの特異点(sing ularity)の影響を受け得る。 適切な第3のパラメータを用いることによって、大部分の場合において両問題 点を解決できる。図6によれば、範囲率差パラメータΔfは、608で表された 実線の曲線で表され、kHzで目盛り付けされている。Δf曲線の形状はサテラ イト104Aと104Bの相対速度の関数である。サテライト104Aと104 Bの代表的な速度ベクトルは移動せんに沿った矢印として描かれている。最大Δ f領域は図6の最上部に近いところにあり、そこでは、サテライト104Aと1 04Bのサブトラック(sub-track)が交差する。 図6を参照すると、Δf等高線はR等高線とdR等高線にほぼ垂直である。こ のため、レンジーレートディファレンスパラメータΔfは、位置決定の曖昧さと GDOP問題の両方を解決する。例えば、610A地点は、Δf=20kHzの 等高線上にある。一方、610B地点は、ほぼΔf=84kHzの等高線上にあ る。610A地点と610B地点はΔfの値で明確に区別されるので、レンジー レートディファレンスパラメータΔfは、位置決定の曖昧さの問題を解決するこ とができる。同じ理由で、レンジーレートディファレンスパラメータΔfは、G DOP問題を解決する。レンジーレートディファレンスパラメータΔRはまた、 当業者にとって明らかなように、これらの問題を解決することができる。 図7は、レンジーレートディファレンスパラメータがレンジとレンジディファ レンスパラメータだけを使用する位置決定方法で表されるGDOPの特異性を解 決しない場合を示している。この場合、ユーザターミナル106によって見られ る104Aと104Bの2つの衛星の速度ベクトル(及び進路と副軌道)はほぼ 平行である。この幾何学手法によって、Δf等高線はユーザターミナル106の 付近で終結され、ベースライン612上の地点712の近くでR等高線とdR等 高線にほぼ平行に走る。これら3つの等高線はユーザターミナル106の付近で ほぼ平行であるから、GDOPの特異性は存在する。GDOPの特異性は、以下 にて述べられるように、レンジーレートディファレンスパラメータをレンジーレ ートパラメータで交換することによって解決されうる。 図10は、この発明の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。1 以上のレンジパラメータが、上述及びステップ1002において示されるように 決定される。1以上のレンジディファレンスパラメータが、上述及びステップ1 004において示されるように決定される。1以上のレンジーレートディファレ ンスパラメータが、上述及びステップ1008において示されるように決定され る。そして、地表面上のユーザターミナルの位置が、ステップ1010で示され また後述されるように、既知の衛星の位置と速度、及びレンジとレンジディファ レンスとレンジーレートディファレンスパラメータに基いて決定される。 この発明の第2の実施形態では、位置決定はレンジとレンジディファレンスと レンジーレートディファレンスパラメータに基く。図8は図7の場合を示す。図 7では、iso−Δf等高線は、衛星104Aに関して測定され、実線で示され 、一般に804で示されたiso−RTDop等高線で取り替えられている。i so−RTDop等高線は双曲線のようであり、衛星104Aの速度ベクトルに 関して対称である。各RTDop等高線は、衛星104Aに関して同じドップラ ー遷移を経験している地上の表面上の地点を結んでいる。iso−RTDop等 高線は、衛星104Aのサブポイント614Aを通るRTDop=0の等高線と 共に、kHzの目盛りがつけられている。こうして、RTDop=0の等高線上 に立っている観測者に対して、衛星104Aは、観測者に向かって動いているよ うにも、観測者から離れて動いているようにも見えない。 図11は、この発明の第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。1 以上のレンジパラメータが、上述及びステップ1102で示されるように、決定 される。1以上のレンジディファレンスパラメータが、上述及びステップ110 4で示されるように、決定される。1以上のレンジーレートパラメータが、上述 及びステップ1106で示されるように、決定される。そして、地表面上のユー ザターミナルの位置が、ステップ1110で示されまた後述されるように、既知 の衛星の位置と速度、及びレンジとレンジディファレンスとレンジーレートディ ファレンスパラメータに基いて決定される。 図8で見られるように、レンジーレートパラメータRTDopは、レンジとレ ンジディファレンスパラメータのみを使用する位置決定方法で表されるGDOP の特異性を軽減することができる。しかしながら、まれなケースでは、レンジー レートパラメータだけでは、GDOPの特異性を解決するには不十分である。こ の場合では、GDOPの特異性は、4つ全てのパラメータを使用することによっ て解決され得る。こうして、この発明の第3の実施形態では、位置決定は、レン ジとレンジディファレンスとレンジーレートとレンジーレートディファレンスの 4つのパラメータに基く。当業者にとって明らかなように、上述のどの実施形態 においても、各パラメータを1以上使用することによってさらに正確性を増大さ せることができる。 図12は、この発明の第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。上 述及びステップ1202にて示されるように、1以上のレンジパラメータが決定 される。上述及びステップ1204にて示されるように、1以上のレンジディフ ァレンスパラメータが決定される。上述及びステップ1206にて示されるよう に、1以上のレンジーレートパラメータが決定される。上述及びステップ120 8にて示されるように、1以上のレンジーレートディファレンスパラメータが決 定される。そして、地表面上のユーザターミナルの位置が、ステップ1210で 示されまた後述されるように、既知の衛星の位置と速度、及びレンジとレンジデ ィファレンスとレンジーレートとレンジーレートディファレンスパラメータに基 いて決定される。 V.位置決定の実行 位置決定の実行を詳細に述べる前に、この発明の位置決定方法が動作する模範 的な環境を最初に述べることは有用である。図13は、このような例示的環境を 図示するブロック図である。この環境は、コントロールプロセッサ220やコン トロールプロセッサ320の一部を形成しうるコンピュータシステム1300で ある。コンピュータシステム1300は、プロセッサ1304のような1以上の プロセッサを含む。プロセッサ1304は、コミュニケーションバス1306に 接続されている。さまざまな実施形態がこのコンピュータシステム例に関して記 述されている。この記述を読んだ後には、当業者は他のコンピュータシステム、 コンピュータアーキテクチャ、ハードウエアステートマシン、ルックアップテー ブル等、そしてこれらのコンビネーションを用いるこの発明の位置決定方法の実 行方法が明らかになる。 コンピュータシステム1300は、またメインメモリ1308、好ましくはラ ンダムアクセスメモリ(RAM)を含み、そしてまた2次メモリ1310を含み うる。2次メモリ1310は、例えば、ハードディスクドライブ1312や、フ ロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ等で表さ れる取り外し可能なストレージドライブ1314を含みうる。取り外し可能なス トレージドライブ1314は、良く知られた方法で、取り外し可能なストレージ ユニット1318から読み出したり、取り外し可能なストレージユニット131 8へ書込んだりする。取り外し可能なストレージユニット1318は、フロッピ ーディスク、磁気テープ、光ディスク等を表す。高く評価されているように、取 り外し可能なストレージユニット1318は、コンピュータソフトやデータを記 憶するコンピュータで使用される記憶媒体を含む。 別の実施形態として、2次メモリ1310は、コンピュータプログラムや他の 指示をコンピュータシステム1300へロードする他の類似手段を含んでもよい 。このような手段は、例えば、取り外し可能なストレージユニット1322やイ ンターフェース1322を含みうる。例では、プログラムカートリッジとカート リッジインターフェース(ビデオゲーム装置で見られるようなもの)、取り外し 可能なメモリチップ(EPROMやPROMのようなもの)と付随したソケット 、及びソフトとデータを取り外し可能なストレージユニット1322からコンピ ュータシステム1300へ送信する他の取り外し可能なストレージユニット13 22とインターフェース1322が含まれうる。 コンピュータシステム1300は、またコミュニケーションインターフェース 1324を含みうる。コミュニケーションインターフェース1324によって、 ソフトとデータがコンピュータシステム1300と外部装置との間でコミュニケ ーションパス1326を通して送信されうる。コミュニケーションインターフェ ース1324の例として、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネッ トカードのようなもの)やコミュニケーションポート等が含まれうる。コミュニ ケーションインターフェース1324を通して送信されるソフトとデータは、電 気的、電磁的、光学的な信号、成いはコミュニケーションパス1326を通して コミュニケーションインターフェース1324によって受信されるうる他の信号 の形式をとっている。 本発明の位置決定方法の動作は本例環境について記述されている。この記述は 便宜を図って提示したにすぎない。この位置決定方法の動作を本例環境に適用す ることだけに限定しようという意図はない。実際、以下の記述を読めば、当該技 術の熟練者にとって本発明の位置決定方法を別の環境にどのように適合させるか 明らかになる。 本発明の一実施形態では、ユーザ端末106の位置はコンピュータシステム1 300上で後述の位置決定方法を実行することにより決定される。当該技術の熟 練者にとって明らかなように、位置決定方法は本発明の要旨を逸脱しない範囲で ハードウェア状態のマシーン、参照テーブル等で実行可能である。 zで示されるパラメータのM×1ベクトルは位置決めで用いられることになる M個のパラメータからなるよう構成される。ベクトルzは上述した各パラメータ を1以上含む。当該技術で明らかなように、これらパラメータは2次元ユーザ端 末位置ベクトルxの非線形関数である。 x=[lat long]T …(5) ここで、上付”T”はマトリクスまたはベクトルの置換を表す。 従って、 z=h(x)+v …(6) ここで、M×1ベクトルvは測定エラーを表し、hは測定パラメータおよびユー ザ端末106の関係を表す非線形関数である。hは衛星104Aおよび104B の速度および位置の関数でもある。別の実施形態では、ユーザ端末位置ベクトル vが式(7)に示すように緯度および経度よりもむしろ3デカルト座標によって 定義することができる。 x=[xyz]T …(7) 線形ガウス法によれば、M×K部分デリバティブマトリクスHはユーザ端末1 06の位置を解くために構成される。ここで、Kは未知位置の数であり、これの (m,k)要素は与えられた位置で決定されたk番目の位置パラメータに対する m番目の測定値の部分デリバテイブである。例えば、位置ベクトルが式(5)に あるように緯度および経度を表すとすれば、Kが2であり、マトリクスHのk= 1列における要素がユーザ端末106の緯度に対する部分デリバティブを表し、 k=2列における要素がユーザ端末106の経度に対する部分デリバティブを表 す。この位置ベクトルがデカルト座標(K=3)によるものであれば、Hのk= (1,2,3)列がそれぞれ(x,y,z)座標を参照する。デカルト座標が用 いられる場合、座標の2乗が地球半径の2乗であることを示すために式が付加さ れる。xおよびHの関係は次式で与えられる。 反復加重最小自乗法が未知位置パラメータを解くために用いられる。本発明の 好ましい実施形態では、”H.W Sorenson in Parameter Estimation‐Principle s and Problems,New York,Marcel Dekker,1980”に開示される加重ガウス− ニュートン法が採用されている。反復式は次の関係により与えられる。 はM×M加重マトリクスである。下付iは最初の反復をi=0で表すようにして 反復数を表す。位置概算値に基づくマトリクスまたはベクトルは上付”^”で示 される。最後に確認されたユーザ端末106の位置のような参照地点は初期概算 値として選定される。最終位置がわからなければ、ゲートウェイ102の位置の ような任意の位置を用いることができる。 この式は現在地の概算値で決定された部分デリバティブマトリクスである。 これらは現在位置の概算値を用いて決定された予期の誤差なしパラメータである 。 このしきい値は、当該技術の熟練者にとって明らかなようにシステム精度に基づ いてシステムデザイナーまたはオペレータにより決定される。例えば、このしき い値は測定のチップ精度およびチップレートに基づくことができる。 M×M加重マトリックスWの素子は、未知のもの以外のパラメータが存在する とき評価された位置xにおける特定のパラメータの影響を強調する手段を設けら れる。好ましい実施形態において、加重マトリックスWは対角線マトリックスで あり、その素子は、各パラメータが決定されることができる相対的な正確度を反 映する。したがって、素子の値は、当業者に明らかなようにシステムの既知の測 定の正確度に基づいて設定される。それ故、非常に正確な測定に基づいたパラメ ータは、正確に測定することができないパラメータよりも顕著に与えられる。加 重マトリックスの素子は予め定められた値に初期化されるが、ダイナミックに調 節されることができる。最適の正確度は、加重マトリックスが測定エラー非分散 マトリックスの逆数として選択される場合に得られる。 もしも、測定エラーがゼロ平均および分散と相互に独立しているならば、すな わち、 である場合には、Wはその対角線素子としてσmを有する対角線マトリックスで ある。このWの選択により、評価された位置ベクトルxのk番目の素子の分散は 次の式で与えられる。 最後に、単位距離における、結合された理論的水平位置エラーは次の式で与え られる。 ここで、REは地球の半径である。 通常、エラー分散にしたがって正確な加重マトリックスが選択されたならば、 ベースライン612の反対側における真の解の鏡像に対応する局部的な最小に反復 が収斂する可能性がある。ベースライン612に関してそれを反映することにより この最初の解を使用して付近の他の解を発見することができる。新しい反復サイ クルは正確な第2の解を発見するために必要である。一度2つの可能な解が得ら れたならば、さらに一方が真であることを発見することが必要になる。これは測 定された周波数により各解に対応する計算された周波数を比較することによって 行われる。 反復の収斂が正確な解にさらに確実に向かう、さらに良好な技術について以下 説明する。この技術は“加重マトリックス適応”と呼ばれている。一例として、 周波数測定が時間測定よりも大きいエラー分散を有しているとき、その周波数測 定は正確に形成された加重マトリックスにおいて少ない加重が与えられる。しか しながら、前に指摘したように、これは鏡像解に収斂する結果を生じる可能性が ある。したがって、初期加重マトリックス(加重マトリックス操作)はエラー分 散に基づいた“正確”であるよりも周波数測定にさらに大きい加重が与えられる (上記の例)ように慎重に選択される。これは、反復が鏡像解ではなく真の解に 向かうように操作されることを確実にする。固定された予め定められた数(通常 小さい数)の反復後に、あるいは我々が収斂の近くに位置しているとき(それは の“正確な”(最適の)加重マトリックスWに切換えられる。この後者のステッ プは我々の解の究極的なエラーが可能な最小のものであることを確実にする。上 記の技術は、一回より多く加重マトリックスを変更するように一般化されること ができる。 好ましい実施形態では、位置づけ方法は地球の表面に対する平滑な楕円面モデ ルを使用する。別の1実施形態では、位置づけ方法は最初にWGS-84地球モデ ルのような地球の表面に対する平滑な楕円面モデルを使用する。xの値が収斂し とき、ディテールのデジタル地形モデルが平滑なモデルと置換され、反復は、xしきい値より小さくなるまで続けられる。したがって、ユーザ端末106の高度に よって導入されたエラーは軽減される。別の1実施形態では、ディテールのデジ タル地形モデルが予め定められた数の反復の後に置換される。上記の距離しきい 値の値と反復数は、当業者に明らかな種々の要因にしたがって決定されることが できる。 別の1実施形態では、地球自身の上方の位置の高度が評価されることができる 。付加的な仮想の測定、すなわちデカルト座標の使用に関連して述べられた地球 の中心までの距離は完全な測定として処理されてはならない。それと関連して、 エ トに転移させ、それにおいて平滑な地球モデルの上方の高度がまた評価される。 未知の高さの加算は同様に極座標(lat,long,h)において実行されることがで きる。その場合には、高度の仮想の測定値が加算される。 仮想の測定に割当てられたエラーは、評価された高度が仮定された高度の回り で変動することを許容する自由度を制御する。エラーが増加するとき、その測定 に割当てられた加重は減少し、位置決定は3次元位置決定の方向に変化する。未 知の高度を加算する欠点は、水平位置の高い感度が実際の測定におけるエラーに 対して未知にされることである。それ故、高度が水平距離の関数として急速に変 化し、地形マップが効率的に使用できない区域においてのみ仮想の高度測定に大 きいエラーを割当てることが有効である。 V.結論 以上、本発明の種々の実施形態について記載したが、それらは例示として記載 されたものであり、本発明の技術的範囲を限定するために記載されたものではな いことを理解すべきである。本発明の技術的範囲を逸脱することなく形態および 詳細について種々の変更が可能であることは当業者には明らかであろう。したが って、本発明は上記のいずれの例示的な実施形態によっても限定されるものでは なく、請求の範囲の記載およびその均等物によってのみ制限されるべきものであ る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ベンブ、スリットハー アメリカ合衆国、カリフォルニア州 95123 サン・ジョゼ、ウォールナット・ ブロッサム・ドライブ・ナンバー10 5595 【要約の続き】 04A、104B)の1つとユーザー端末(106)と の相対径方向速度を表す。距離−速度差パラメータは (a)衛星(104A、104B)のうちの第1の衛星 とユーザー端末(106)との相対径方向速度と(b) 衛星(104A、104B)のうちの第2の衛星とユー ザー端末(106)との相対径方向速度との差を表す。 地上のユーザー端末(106)の位置は衛星(104 A、106B)の既知の位置および既知の速度、距離パ ラメータ、距離差パラメータ、および距離−速度パラメ ータと距離−速度差パラメータのいずれかまたは両方に 基づいて決定される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.人工衛星用通信システムの位置決定システムであって、ユーザー端末装置、 位置と速度が既知の少なくとも2つの人工衛星、この人工衛星を介してユーザー 端末装置と交信するゲートウェイ、領域パラメータを決定するための領域パラメ ータ決定手段、領域差異パラメータを決定するための領域差異パラメータ決定手 段、領域度パラメータを決定するための領域度パラメータ決定手段と領域差異パ ラメータを決定するための領域度差異パラメータ決定手段との少なくとも一方、 及び人工衛星の既知の位置と、領域差異パラメータと速度と、領域パラメータ、 領域差異パラメータと、領域度差異パラメータと領域度差異パラメータとの少な くとも一方に基づいて地球面のユーザー端末装置の位置を決定するため上記ゲー トウェイ中に位置決定手段を備えたことを特徴とする人工衛星通信システムの位 置決定システム。 2.領域パラメータが、人工衛星の内の1つとユーザー端末装置の距離を表すこ とを特徴とする請求項1に記載の人工衛星用通信システムの位置決定システム。 3.領域パラメータが、周回遅延を表し、さらに、信号の周回遅延測定用のゲー トウェイ中の周回遅延測定手段を備え、この信号はゲートウェイからユーザー端 末装置へ人工衛星のうちの一つから発信され、人工衛星のうちの一つを介してユ ーザー端末装置からゲートウェイに再発信されることを特徴とする請求項1に記 載の位置決定システム。 4.領域差異パラメータが、(1)人工衛星の第一の一つとユーザー端末装置間 の距離、と(2)人工衛星の第二の一つとユーザー末端装置間の距離との差異を 表すことを特徴とする請求項1の位置決定システム。 5. 領域差異パラメーターが遅延差異を表し、さらに、ユーザー端末装置中 に人工衛星の第一の一つを介してゲートウェイから受けた第一信号と、人工衛星 の第二の一つを介してゲートウェイから受けた第二信号との遅延差異を測定する ための手段を備えたことを特徴とす る請求項1の位置決定システム。 6.(a)ゲートウェイと人工衛星の第一の一つとの距離と(b)ゲートウェイ と人工衛星の第二の一つの距離との差異に関連した遅延を補償すべく、少なくと も一つの上記第一、第二の信号が即時に予め補正されることを特徴とする請求項 5の位置決定システム。 7.ゲートウェイが、(a)ゲートウェイと人工衛星の第一の一つとの距離と( b)ゲートウェイと人工衛星の第二の距離との差異に関連した上記遅延を補償す ることを特徴とする請求項5の位置決定システム。 8.領域度パラメーターが人工衛星の一つとユーザー端末装置間の相対速度を表 すことを特徴とする請求項1の位置決定システム。 9.領域度パラメーターが第一、第二信号の周波数測定を表し、ゲートウェイか ら人工衛星の一つを介して受けられる第一の信号の周波数を測定するためのユー ザー端末装置中の第一の周波数測定手段、第一の信号の周波数測定値をゲートウ ェイへ送るためのユーザー端末装置中の送信手段、及び人工衛星の一つを介して ユーザー端末装置から受けた第二の信号の周波数を測定するためのゲートウェイ 中の第二の周波数測定手段を備えたことを特徴とする請求項1の位置決定システ ム。 10.領域度差異パラメーターが、(1)第一の人工衛星とユーザー端末装置間 の相対的視線速度と(2)第二の人工衛星とユーザー端末装置間の総体的視線速 度との差異を表すことを特徴とするセ急行1に位置決定システム。 11.領域度差異パラメータは周波数差異を表し、さらに、ゲートウェイから第 一の人工衛星の1つを介し受けられる第一の信号の周波数とゲーウェイから第二 の人工衛星の一つを介して受けられる第二の信号の周波数間の周波数の差異測定 するためのユーザー端末装置周波数差異測定手段を備えたことを特徴とする請求 項1に記載の位置決定システム。 12.第一、第二信号が、(a)ゲートウェイと第一の一つの人工衛 星間の相対的視線速度と(b)ゲートウェイと第二の一つの人工衛星間の相対的 視線速度とによりドップラーシフトを補償すべく周波数を予め調整することを特 徴とする請求項11の位置決定システム。 13.ゲートウェイが、(a)ゲートウェイと第一の一つの人工衛星間の相対的 視線速度と(b)ゲートウェイと第二の一つの人工衛星間の相対的視線速度とに よりドップラーシフト補償すべく周波数差異を予め調整することを特徴とする請 求項11の位置決定システム。 14.位置決定手段は、上記パラメータを含むM×1(Mは決定されるパラメー タ)パラメータベクトル2を生ずる手段、初期標準点を表す位置ベクトルを生ず る手段、人工衛星の既知の位置と速度と地球の形状を表す地球モデルに関する情 報を含む部分導関数マトリクスHを生ずる手段(ただしxとの関係はH=H(x )=∂h/∂x(x)で示される)、特定のパラメータの影響を強調するM×M 重みマトリクスWを生ずる手段、及び次の反復式を実行する手段、 ここで、XiとXi+1は現在と次の見積、iはXiとXi+1の差が第一初期のしきい 値まで落ちるまでの反復数をされる)ことを特徴とする請求項1に記載の位置決 定システム。 タル地形モデル以下に落ちるまで、地球のスムースモデルを使用する手段を含む ことを特徴とする請求項14の位置決定システム。 16. 重みマトリックスWが測定エラー共変量の逆数であることを特徴とする 請求項14の位置決定システム。 17. 最初のn反復の第一重みマトリックスW1に続き第二重みマトリックス W2を使用するとともに、nは所定値、第二重みマトリックスW2は測定誤差マト リックスの逆数であり、第一重みマトリックスW1は、領域度パラメーターと領 域度差異パラメーターに対し、第二重みマトリックスW2における重みの差を越 えて、領域パラメーターと領域差異パラメーターに対してよりも大きな重みを与 えること を特徴とする請求項14の位置決定システム。 18.n反復に対する地球のスムースモデルに続き、地球の詳細デジタル地形モ デルを使用し、nは所定値とされることを特徴とする請求項14の位置決定シス テム。 きい値距離以下に落ちた後は第二重みマトリックスW2を用い、第二重みマトリ ックスW2は測定誤差共変量マトリックスの逆数であり、第一重みマトリックス W1は、第二重みマトリックスW2における重みの差を越えて、領域度パラメータ ーと領域度差異パラメータに対してよりも大きな重みを与えることを特徴とする 請求項14に位置決定システム。 20.ユーザー端末装置、位置と速度の既知の少なくとも二つの人工衛星、人工 衛星を介してユーザー端末装置と通信するためのゲートウエイ、及び人工衛星に 対するユーザー端末装置の位置を示すパラメータを決定するための手段を含む位 置決定システムに使用するため、コンピュータプログラム創成物は、コンピュー タで使用可能な媒体であってコンピュータシステムで実行するための適用プログ ラムを作るための媒体として具体化されるコンピュータで読めるプログラムを有 する媒体、コンピュータシステムに上記パラメータを含むM×1パラメータベク トルZを創成させるコンピュータで読める第一プログラムコード手段、コンピュ ータシステムに最初の基準点を示す位置ベクトルXを創成させるコンピュータで 読める第二プログラムコード手段、コンピュータシステムに人工衛星の位置と地 球の形状を表す地球モデルに関する情報を含む部分的導関数マトリックスを創成 させるコンピュータで読める第三プログラムコード手段(ただし、Xとの関係は H=H(x)=θh/θx(x)で示される)、特定のパラメータの影響を強調 するため、コンピュータシステムにM×M重みマトリックスWを創成させるコン ピュータで読める第四プログラムコード手段、 及びコンピュータシステムに次の式を反復させるコンピュータで読める第五プロ グラムコード手段を含み、ここに、χiとχi+1はそれぞれ現在と次の位置の見積もり、iはχiとχi+1差が 第一の所定のしきい値以下になるまでの反復数であること。 21.コンピュータで読めるプログラムコード手段は、さらに、コンピュータシ ステムに、XiとXi+1の差が、第二の所定のしきい値に続いて地球のデジタル地 形モデル以下になるまで地球のスムースモデルを使用させる、コンピュータで読 める第六プログラムコード手段用を備えたことを特徴とする請求項20のコンピ ュータプログラム創成物。 22.重みマトリックスが、測定値誤差共変量の逆数であることを特徴する請求 項20のコンピュータプログラム創成物。 23.コンピュータで読めるプログラムコード手段は、さらに、コンピュータシ ステムに第一の反復nに対して第一の重みマトリクスW2を使用させ、nは所定 値であり、第二の重みマトリクスW2は測定値誤差共変量の逆数であり、第一の 重みマトリクスW2 おける差異を越えて、領域度パラメータと領域度差異パラ メータに対し、領域パラメータと領域差異パラメータに対してよりも大きな重み を与えることを特徴とする請求項20に記載のコンピュータプログラム創成物。 24.コンピュータで読めるプログラムコード手段は、さらに、コンピュータシ ステムに第一の所定数nを反復させるべく、地球のスムースモデルに続いて地球 のデジタル地形モデルを使用させることを特徴とする請求項20に記載のコンピ ュータプログラム創成物。 25.前記コンピュータ読取り可能プログラムコード手段が、さらに、xiとxi +1 の差異が第3所定しきい値を下回り、xiとxi+1の差異の後の第2重量マトリ ックスW2が前記第3所定しきい値距離以下に なるまで、コンピュータシステムに第1重量マトリックスW1を使用させるため のさらなるコンピュータ読取り可能プログラムコード手段であって、前記第2重 量マトリックスW2が測定値誤差共分散マトリックスの逆数であり、前記第1重 量マトリックスW1が、前記レンジパラメータおよび前記レンジ差異パラメータ に対してより、前記レンジレート(range rate)パラメータおよび前 記レンジレート差異パラメータに対し、前記第2重量マトリックスW2の重量の 差異を超えて、さらに大きな重量を与える、さらなるコンピュータ読取り可能プ ログラムコード手段とを備える請求項20に記載のコンピュータプログラム製品 。 26.ユーザ端末、既知の位置および既知の速度の少なくとも2つの衛星、およ び衛星を介してユーザ端末を通信するためのゲートウェイを備える通信システム において、ユーザ端末の位置を求める方法であって、 (a)レンジパラメータを求めるステップと、 (b)レンジ差異パラメータを求めるステップと、 (c)レンジレートパラメータおよびレンジレート差異パラメータの内の少なく とも1つを求めるステップと、 (d)衛星の既知の位置および既知の速度、前記レンジパラメータ、前記レンジ レートパラメータ、および前記レンジ差異パラメータと前記レンジレート差異パ ラメータの内の少なくとも1つに基づいて地球の表面上にあるユーザ端末の位置 を求めるステップと、を含む方法。 27.前記レンジパラメータが、衛星の内の1つとユーザ端末の間の距離を表す 、請求項26に記載の方法。 28.前記レンジパラメータが、往復遅延を表し、ステップ(a)がさらに、 (i)ゲートウェイで、信号の往復遅延を測定するステップであって、前記信号 がゲートウェイからユーザ端末へ衛星の内の1つを介して送信され、ユーザ端末 からゲートウェイに衛星の内の1つを通して再送 されるステップと、を含む、請求項26に記載の方法。 29.前記レンジ差異パラメータが(1)衛星の内の第1衛星とユーザ端末の問 の距離、および(2)衛星の内の第2衛星とユーザ端末の間の距離の間の差異を 表す、請求項26に記載の方法。 30.前記レンジ差異パラメータが遅延差異を表し、ステップ(b)がさらに、 (i)ユーザ端末で、ゲートウェイから衛星の内の第1衛星を介して受信される 第1信号と、ゲートウェイから衛星の内の第2衛星を通して受信される第2信号 の間の遅延差異を測定するステップとを含む請求項26に記載の方法。 31.前記第1信号および第2信号の内の少なくとも1つが、(a)ゲートウェ イと衛星の内の前記第1衛星の間の距離、および(b)ゲートウェイと衛星の内 の前記第2衛星の間の距離の間の差異に関連する遅延を補うために時間内に事前 補正される請求項30に記載の方法。 32.ゲートウェイが前記遅延差異を調整し、(a)ゲートウェイと衛星の内の 前記第1衛星の間の距離、および(b)ゲートウェイと衛星の内の前記第2衛星 の間の距離の間の差異に関連する遅延を補うために前記遅延差異を調整する請求 項30に記載の方法。 33.前記レンジレートパラメータが、衛星の内の1つとユーザ端末の間の相対 的な放射速度を表す請求項26に記載の方法。 34.前記レンジレートパラメータが求められなければならないときに、ステッ プ(c)が、さらに、 (i)ユーザ端末で、衛星の内の1つを介してゲートウェイから受信される第1 信号の周波数を測定するステップと、 (ii)前記第1信号の前記周波数測定値をゲートウェイに送るステップと、 (iii)ユーザ端末からゲートウェイに衛星の内の1つを介して第2信号を伝 送するステップと、 (iv)ゲートウェイで、衛星の内の1つを介してユーザ端末から受信される第 2信号の周波数の周波数を?測定するステップであって、前記レンジレートパラ メータが前記第1信号および前記第2信号の前記周波数測定値を表すステップと を含む、請求項26に記載の方法。 35.前記レンジレート差異パラメータが求められなければならないときに、前 記レンジレート差異パラメータが(1)衛星の内の第1衛星とユーザ端末の間の 相対放射速度、および(2)衛星の内の第2衛星とユーザ端末の間の相対放射速 度の間の差異を表す、請求項26に記載の方法。 36.前記レンジレート差異パラメータが求められなければならないときに、ス テップ(c)がさらに、 (i)ゲートウェイからユーザ端末へ衛星の内の第1衛星を介して第1信号を送 信し、ゲートウェイからユーザ端末に衛星の内の第2衛星を介して第2信号を送 信するステップと、 (ii)ユーザ端末で、前記第1信号の周波数と前記第2信号の周波数の間の周 波数差異を測定するステップであって、前記レンジレート差異パラメータが前記 周波数差異を表すステップとを含む、請求項26に記載の方法。 37.前記第1信号および前記第2信号の内の少なくとも1つが、(a)ゲート ウェイと衛星の内の前記第1衛星の間の相対放射速度、および(b)ゲートウェ イと衛星の内の前記第2衛星の間の相対放射速度の間の差異により引き起こされ るドップラーシフトを補うために、周波数で事前補正される、請求項36に記載 の方法。 38.ゲートウェイが、(a)ゲートウェイと衛星の内の前記第1衛星の間の相 対放射速度と、(B)ゲートウェイと衛星の内の前記第2衛星の間の相対放射速 度の間の差異により引き起こされるドップラーシフトを補うために、前記周波数 差異を調整する請求項36に記載の方法。 39.既知の位置および既知の速度の少なくとも2つの衛星、および ユーザ端末を衛星を介して通信するためのゲートウェイを備える通信システムに おいて、ユーザ端末が、 衛星の内の1つを介してゲートウェイから受信される第1信号を採草するため の手段と、 レンジ差異パラメータ決定手段と、 レンジレート差異パラメータ決定手段と、 衛星の内のさらなる1つを介してゲートウェイにより送信される第2信号の 周波数を測定し、前記周波数測定値をゲートウェイに送り、 衛星の内の前記さらなる衛星を介して前記ゲートウェイに第3信号を送信する ための手段との内の少なくとも1つとを備え、 地球の表面上にあるユーザ端末の位置が、前記再送された第1信号、前記レン ジ差異パラメータ、衛星の既知の位置と既知の速度、および前記レンジレート差 異パラメータ、前記周波数測定値、および前記第3信号の内の少なくとも1つに 基づいて求めることができるユーザ端末。 40.ユーザ端末と、 既知の位置および既知の速度の少なくとも2つの衛星と、 前記衛星を介して前記ユーザ端末と通信するためのゲートウェイと、 レンジパラメータを求めるためのレンジパラメータ決定手段と、 レンジ差異パラメータを求めるためのレンジ差異パラメータ決定手段と、 レンジレートパラメータを求めるためのレンジレートパラメータ決定手段と、 レンジレート差異パラメータを決定するためのレンジレート差異パラメータ決 定手段と、 前記レンジパラメータ、前記レンジレートパラメータ、前記レンジ差異パラメ ータ、前記レンジレート差異パラメータ、および前記衛星の前記既知の位置と既 知の速度に基づいて、地球の表面上にある前記ユーザ端末の位置を求めるための 前記ゲートウェイ内の位置決定手段 とを備える衛星通信システム用の位置決定システム。 41.ユーザ端末と、 既知の位置および既知の速度の少なくとも2つの衛星と、 前記衛星を介して前記ユーザ端末と通信するためのグートウェイと、 レンジパラメータを求めるためのレンジパラメータ決定手段と、 レンジ差異パラメータを求めるためのレンジ差異パラメータ決定手段と、 レンジレート差異パラメータを求めるためのレンジレート差異パラメータ決定 手段と、 前記レンジパラメータ、前記レンジ差異パラメータ、前記レンジレート差異パ ラメータ、および前記衛星の前記既知の位置と既知の速度に基づいて、地球の表 面上にある前記ユーザ端末の位置を求めるための前記ゲートウェイ内の位置決定 手段とを備える、衛星通信システム用の位置決定システム。 42.ユーザ端末と、 既知の位置および既知の速度の少なくとも2つの衛星と、 前記衛星を介して前記ユーザ端末と通信するためのゲートウェイと、 レンジパラメータを求めるためのレンジパラメータ決定手段と、 レンジ差異パラメータを求めるためのレンジ差異パラメータ決定手段と、 レンジレートパラメータを求めるためのレンジレートパラメータ決定手段と、 前記レンジパラメータ、前記レンジレートパラメータ、前記レンジ差異パラメ ータ、および前記衛星の前記既知の位置と既知の速度に基づいて、地球の表面上 にある前記ユーザ端末の位置を求めるための前記ゲートウェイ内の位置決定手段 とを備える、衛星通信システム用位置決定システム。
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