JP2001501257A - 回転磁石スパッタソースを有するスパッタ方法及び装置 - Google Patents

回転磁石スパッタソースを有するスパッタ方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 物質をスパッタする表面を有するターゲット、及びターゲットに関して回転軸に関して回転可能の単一の磁石棒のアレイを含む磁石組立体(24)、から構成される、マグネトロン型スパッタ装置で基板上にスパッタ膜を形成するための磁気スパッタソース。磁石組立体(24)は、所望の付着膜厚分布及びインベントリーが得られるように計算した浸食プロフィールをターゲット上に発生する。所望の付着膜厚分布及びインベントリーを得ることができる最適浸食プロフィールを決定する工程、最適浸食プロフィールに許容可能に近似するターゲット表面上のプラズマ軌道を決定する工程、及びこのプラズマ軌道を発生させる磁石構造を決定する工程、から構成される回転磁石組立体(24)を構成するための方法。

Description

【発明の詳細な説明】 回転磁石スパッタソースを有するスパッタ方法及び装置 発明の分野 本発明は、基板上へのスパッタ膜の付着に関し、特に、ターゲット寿命を長く し、広い浸食パターン及び付着厚均一性を与える回転磁石スパッタ方法及び装置 に関する。 発明の背景 スパッタ被膜法としても知られるスパッタ付着法は、例えば、ハードディスク ドライブや半導体ウェーハに用いる磁気ディスクのような基板上に所望の物質の 薄膜を付着させるための技術である。一般に、付着させる物質からなるターゲッ トへ向けて、ガスプラズマから不活性ガスイオンが加速される。イオンがターゲ ットに衝突すると、ターゲット物質の自由電子が弾き出される。この自由電子の 一部が基板表面上に薄膜を形成する。 既知のスパッタ技術の一つに、マグネトロンスパッタ法がある。マグネトロン スパッタ法は、スパッタ作用を集中させるために磁場を利用する。磁石がターゲ ットの裏側に配列され、磁力線が、ターゲットを透過し、その表面上に電弧を形 成する。この磁場が、自由電子をターゲット表面付近の領域に閉じ込める。その 結果、自由電子濃度が増加し、高密度の不活性ガスイオンが発生し、スパッタ処 理の効率が高められる。 固定式及び移動式の両方の磁石構造が、マグネトロンスパッタ法に使用されて きた。磁石移動を利用する典型的な構造では、ターゲットは円形であり、磁石構 造がこのターゲットの中心に関して回転する。いずれの構成においても、スパッ タ処理の際に不均一な浸食パターンをターゲット上に発生させる。基板汚染防止 のため、任意位置でのターゲット物質の全厚が浸食パターンにより消耗されてし まう前にスパッタを停止しなければならない。ターゲットは、任意位置での浸食 が初期のターゲット厚の実質的にほんの少しの部分に近づいたときに交換しなけ ればならない。よって、所与の製造プロセスでは、一つのターゲットから特定数 の基板しか被膜できない。スパッタ装置は、ターゲット交換中は停止しなければ ならず、当然に、この期間は何も生産できず、平均スループットが低下するので 望ましくないばかりかコストもかかる。 ターゲットがその消耗前に被膜できる基板の数を多くするため、三つの基本的 な方法が利用され得る。ターゲット厚を大きくしてその消耗前にターゲットから 除去される物質容積を増やす。第二に、浸食プロフィールを設計変更してターゲ ット容積の使用をより大きくする。最後に、ターゲット対基板距離を小さくして ターゲットからのスパッタ物質の捕獲率を大きくする。しかし、ターゲット厚を 大きくすると性能が低下し得る。特に、ターゲット表面上の場の強度が低下して スパッタ効率が低下し得る。また、ターゲット対基板距離の変化に起因して、付 着均一性がターゲット寿命にわたりより大きく変化し得る。 マグネトロン型ソースの設計には、適当な浸食プロフィールの設計的及び物理 的な具現性の問題がある。ターゲット上に均一な浸食が行え且つターゲット容積 の使用が最大化されるようにソースが設計されてきたが、典型的なプロセス条件 における付着均一性が許容されるものではなかった。 現在のスパッタ被膜装置には、ターゲットの特定領域、特に中心領域が全くス パッタされない、という問題がある。ガスの散乱によりターゲットへ戻ったスパ ッタ原子からなる再付着物が、全くスパッタされない領域に蓄積される。この蓄 積再付着物は、低伝導物であり、低電圧電弧破壊を引き起こし、当然に、パーテ ィクルを発生して、被膜される基板を汚染する。従来技術では、中心領域のスパ ッタは、磁石構造をターゲットに関して複雑な機構で移動させることにより達成 してきた。 明らかに関連する現象は、磁気ディスクの被膜に使用されるような炭素ターゲ ットからスパッタするときのターゲット表面上の低伝導性の小塊の成長である。 製造中、炭素ターゲットをクリーニング するために、ときどき、機械を停止する必要がある。 Andersonらの米国特許第4995958号(1991年2月26日発行)には 、選択した浸食プロフィールをターゲット上に発生させるように配列した回転磁 石アレイを有するスパッタ装置が開示される。選択浸食プロフィールは、典型的 に、選択領域にわたる半径でほぼ一定である。磁石構造の中心線は、方程式で表 される。開示されている軌道方程式は、完全に一般化されたものではなく、可能 性のあるプラズマ軌道全部を表していない。特に、軌道方程式は、ターゲットの 中心部分に拡張する浸食プロフィールを表すために使用できない。 Demarayらの米国特許第5252194号(1993年10月12日発行)に は、その中心部分を含むターゲット表面全体にわたっで均一にターゲットを浸食 するための回転磁石組立体を含むマグネトロン型スパッタソースが開示される。 このターゲット表面は、平坦であるか又はくり抜かれている。 Harraの米国特許第5314597号(1994年5月24日発行)には、所 望のスパッタターゲットの浸食プロフィール及び所望の膜特性が得られるように 構成した回転磁石を含むスパッタ装置が開示される。磁石構成の際、所望のプロ フィールに近い浸食プロフィールを有するハート形のプラズマ軌道が利用される 。計測可能 な静浸食溝をターゲットに発生させるために、静浸食試験(ただし、磁石構造は 回転しない)が行われる。浸食深度が、極座標の一定の方位角の放射方向に沿っ て浸食を定量できる方法により、ターゲット上の様々な位置で計測される。次に 、磁石構成は、所望のプロフィールに近い浸食プロフィールを与えるように調節 される。このプロセスは、所望のプロフィールが達成されるまで繰り返される。 この米国特許第5314597号は、浸食プロフィールを既定したときの膜厚均 一性を見つけ出すための関係を開示するが、所望の様々な膜厚を既定したときの 浸食プロフィールをどのように見つけ出すかについて開示していない。 Takahashiらの米国特許第5120417号(1992年6月9日発行)には 、ターゲットの中心領域を浸食して基板上に付着されるバーティクル数を低減で きる回転磁石構造を含むマグネトロン型スパッタ装置が開示される。 Hurwittらの米国特許第5130005号(1992年7月14日発行)には 、可撓性の可塑化フェライトの積層物、及び所望のプラズマ軌道を与える多数の 補助磁石、から構成される回転磁石構造を含むマグネトロン型スパッタ被膜装置 が開示される。この磁石構造は、水を充填した空洞内を回転する。ターゲット表 面は、その外側リム付近を厚くした回転対称な円柱状に機械加工される。 Broadbentらの米国特許第5188717号(1993年2月23日発行)に は、いんげん豆形の閉曲線から構成されるプラズマ軌道を発生させる回転磁石組 立体を含むマグネトロン型スパッタ装置が開示される。閉曲線は、Andersonらの 米国特許第4995958号で開示されるのと同一の方程式によって生成される 螺旋曲線により部分的に生成される。磁石組立体は、回転中心に関して回転する とともに、この回転中心に関して径方向に振動し、ターゲット表面全体にわたっ て浸食を行う。 Ballentineらの米国特許第5248402号(1993年9月28日発行)に は、リンゴ形を特徴とした回転磁石組立体を含むマグネトロン型スパッタ装置が 開示される。開示される磁石組立体は、均一な被膜及びターゲット表面全体にわ たる浸食を行うためのものである。 Harraらの米国特許第5417833号(1995年5月23日発行)には、 回転磁石組立体、及び一対の個別に駆動される定置電磁石、を含むマグネトロン 型スパッタ装置が開示される。電磁石は、その中心でのターゲット利用率を増加 し且つターゲット形状の変更及びターゲット対基板距離を補償するために使用さ れる。 回転磁石組立体を利用するマグネトロン型スパッタ装置が、Garrettの米国特 許第4444643号(1984年4月24日発 行)、Freemanらの米国特許第5047130号(1987年12月22日発行 )、Ferenbachらの米国特許第4746417号(1988年5月24日発行) 、Akaoらの米国特許第5047130号(1991年9月10日発行)、Anders onの米国特許第5194131号(1993年3月16日発行)、及びTepmanの 米国特許第5320728号(1994年6月14日発行)にも開示される。 回転磁石組立体を利用する既知の従来技術のマグネトロン型スパッタ装置の全 ては、短いターゲット寿命、不均一な付着厚、ターゲット寿命にわたる性能変化 、基板汚染、複雑な機構学的駆動構造、及び平坦でないターゲット表面の要求、 を含む(しかし、これらに限定されない)一つ又はそれ以上の不利点を有する。 発明の概要 本発明に従って、マグネトロン型スパッタ装置で基板上にスパッタ膜を形成す るためのマグネトロン型スパッタソースが提供される。マグネトロン型スパッタ ソースは、その表面から物質がスパッタされるターゲット、及びこのターゲット に関して回転軸に関して回転可能の磁石組立体、から構成される。磁石組立体は 、浸食プロフィールをターゲット上に発生させる。この浸食プロフィールは、下 記の方程式の解に近似する。 ここで、e(r’)は浸食プロフィールであり、t(r)は所望の径方向のス パッタ膜厚分布であり、K(r、r’)はスパッタの幾何学的形状及びプロセス 条件に従った関数であり、rは基板の径方向の位置であり、r’はターゲットの 径方向の位置であり、aとbはターゲットの径方向の範囲である。均一な膜厚を 特定するためにt(r)=一定とすることが多くの応用において望ましいが、本 発明は、t(r)が基板にわたって特殊的に不均一に変化する場合も含む。 本発明の他の態様に従って、マグネトロン型スパッタ装置で使用するための回 転可能の磁石組立体を構成するための方法が提供される。マグネトロン型スパッ タソースは、その表面から物質がスパッタされるターゲット、及びこのターゲッ トに関して回転軸に関して回転可能の磁石組立体、から構成される。この方法は 、ターゲット上の浸食プロフィールを決定するための工程を含み、この浸食プロ フィールは、下記の方程式の解に近似する。 ここで、e(r’)は浸食プロフィールであり、t(r)は所望の径方向のス パッタ膜厚分布であり、K(r,r’)はスパッタの幾何学的形状及びプロセス 条件に従った関数であり、rは基板の径方向の位置であり、r’はターゲットの 径方向の位置であり、aとbはターゲットの径方向の範囲である。均一な膜厚を 特定するためにt(r)=一定とすることが多くの応用において望ましいが、本 発明は、t(r)が基板にわたって特殊的に不均一に変化する場合も含む。 本発明のその他の態様に従って、マグネトロン型スパッタ装置で基板上にスパ ッタ膜を形成するためのマグネトロン型スパッタソースが提供される。マグネト ロン型スパッタソースは、その表面から物質がスパッタされるターゲット、及び このターゲットに関して回転軸に関して回転可能の磁石組立体、から構成される 。磁石組立体は、一対の対称の丸い突出部、回転軸付近に内向きに深く湾入した 第一の尖点、及び内向きにやや湾入したの第二の尖点、で特徴付けられた形状を 有するプラズマ軌道をターゲットの表面に発生させ る。第一及び第二の尖点は、プラズマ軌道の対向する側部にある。丸い突出部の 各々は、回転軸に関して実質的に一定の半径を有する相対的に長い部分を有する 。 本発明のその他の態様に従って、マグネトロン型スパッタ装置で基板上にスパ ッタ膜を形成するためのマグネトロン型スパッタソースが提供される。マグネト ロン型スパッタソースは、その表面から物質がスパッタされるターゲット、及び このターゲットに関して回転軸に関して回転可能の磁石組立体、から構成される 。磁石組立体は、ターゲット外周付近の比較的深い第一の円形溝、ターゲット中 心付近の比較的浅い第二の円形溝、及び第一の溝と第二の溝との間の中間領域、 によって特徴付けられる浸食プロフィールをターゲット上に発生させる。中間領 域は、第一及び第二の溝よりも浅い浸食深度を有する。 本発明のその他の態様に従って、マグネトロン型スパッタ装置で基板上にスパ ッタ膜を形成するためのマグネトロン型スパッタソースが提供される。マグネト ロン型スパッタソースは、その表面から物質がスパッタされるターゲット、及び このターゲットに関して回転軸に関して回転可能の磁石組立体、から構成される 。磁石組立体及びターゲットは、約35mm以下のソース対基板距離において約 ±5%よりも良好に均一の基板上の径方向のスパッタ膜厚分布を生 じさせる。 本発明のその他の態様に従って、マグネトロン型スパッタ装置で使用するため の回転可能の磁石組立体を構成するための方法が提供される。マグネトロン型ス パッタソースは、その表面から物質がスパッタされるターゲット、及びこのター ゲットに関して回転軸に関して回転可能の磁石組立体、から構成される。この方 法は、基板上の所望の径方向のスパッタ膜厚分布及び一つ又はそれ以上の基板上 のスパッタ物質の所望のインベントリーを生じさせる、ターゲット上の浸食プロ フィールを決定する工程、浸食プロフィールに許容可能な近似を発生する、ター ゲット表面上のプラズマ軌道を決定する工程、及びプラズマ軌道に許容可能の近 似を発生する、回転磁石組立体のための磁石構造を決定する工程、を含む。 本発明のその他の態様に従って、マグネトロン型スパッタ装置が提供される。 マグネトロン型スパッタ装置は、基板の第一の表面上にスパッタ膜を形成するた めの第一のマグネトロン型スパッタソース、及びこの基板の第二の表面上にスパ ッタ膜を形成するための第二のマグネトロン型スパッタソース、から構成される 。第一のマグネトロン型スパッタソースは、その表面から物質がスパッタされる 第一のターゲット、及びこの第一のターゲットに関して回転軸に関して回転可能 の第一の磁石組立体、を含む。第二のマグネトロン型 スパッタソースは、その表面から物質がスパッタされる第二のターゲット、及び この第二のターゲットに関して回転軸に関して回転可能の第二の磁石組立体、を 含む。第一及び第二の磁石組立体は、各々、一対の対称の丸い突出部、回転軸付 近に内向きに深く湾入した第一の尖点、及び内向きにやや湾入した第二の尖点、 で特徴付けられた形状を有するプラズマ軌道を第一及び第二のターゲットの表面 に発生させる。第一及び第二の尖点は、プラズマ軌道の対向する側部にある。丸 い突出部の各々は、回転軸に関して実質的に一定の半径を有する相対的に長い部 分を有する。マグネトロン型スパッタ装置は、各々のターゲット表面と基板との 間の領域に真空を発生させるための真空装置をさらに含む。 図面の簡単な説明 本発明をより良く理解するために、添付の図面を参照する。 図1は、回転磁石スパッタ装置の簡単な線図である。 図2は、本発明に従って回転磁石構造を構成するためのプロセスを図説する流 れ線図である。 図3は、ターゲット上の浸食プロフィールの計算に含まれる幾何学的なパラメ ータを示す線図である。 図4は、本発明に従って、回転磁石組立体の第一の実施例の平面図である。 図5は、本発明の第一の実施例に従って、プラズマ軌道の半分の平面図である 。 図6は、銅ターゲットの径方向位置の関数としての浸食深度のグラフであり、 最適、計測及び予測浸食プロフィールを示す。 図7は、クロムターゲットの半径の関数としての付着厚のグラフである。 図8は、磁性合金ターゲットの半径の関数としての付着厚のグラフである。 図9は、炭素ターゲットの半径の関数としての付着厚のグラフである。 図10は、径方向位置の関数としての浸食深度のグラフであり、最適理想浸食 プロフィール及び本発明に従った第二の実施例の予測浸食プロフィールの比較を 示す。 図11は、本発明に従った第二の実施例のプラズマ軌道の中心線の半分の平面 図である。 図12は、径方向位置の関数としての浸食深度のグラフであり、最適理想浸食 プロフィール及び本発明に従った第三の実施例の予測浸食プロフィールの比較を 示す。 図13は、本発明に従った第三の実施例のプラズマ軌道の中心線の半分の平面 図である。 図14は、半径の関数としての相対厚さのグラフであり、理想径方向厚さ及び 本発明に従った第三の実施例の予測径方向厚さ変化の比較を示す。 図15は、二つの対向したスパッタソースを有するスパッタ被膜装置のブロッ ク図である。 詳細な説明 図1に、回転磁石スパッタ被膜装置の線図を略示する。例えば、磁気ディスク のような基板10が、真空室12内に配置される。回転磁石スパッタソース20 は、基板10上に付着させる物質からなるスパッタターゲット22、回転磁石組 立体24、及びターゲット22に関して回転磁石組立体24を回転軸32に関し て回転させる回転モータ30、を含む。回転磁石組立体24の磁石アレイが、タ ーゲット22を透過し、基板10に面したターゲット22の表面26上に、電弧 を形成する磁場を発生させる。ターゲット22は、ターゲット冷却装置28によ り冷却される。 磁場は、ターゲット表面26付近の領域に自由電子を閉じ込める。自由電子濃 度の増加は、高密度の不活性ガスイオン(典型的にアルゴン)を発生させ、スパ ッタ処理の効率を高める。特に、非常に強いイオン化領域が、ターゲット22の 表面26上に閉ループのプラズマ軌道を形成する。プラズマ軌道の形状について 以下で述べ る。回転磁石組立体24が回転すると、プラズマ軌道が、ある瞬間における回転 磁石組立体の位置に従ってターゲット領域をスパッタさせる。ターゲット寿命を 通じる浸食容積、及び基板10上の付着厚の均一性、を含むソース性能の重要な 特徴は、プラズマ軌道の形状に依存する。 本発明は、長くしたターゲット寿命の間、比較的小さいソース対基板距離、及 び広い浸食パターンを有する、回転磁石スパッタソースを提供する。本発明のス パッタソースは、また、基板上の付着厚均一性を良好なものにする。良好な付着 厚均一性は、典型的に、±5%以下、好適に、±3%以下である。 ターゲット寿命の間に基板上に付着できる全厚を量化するためにディスク被膜 業界で使用されるような用語“インベントリー”を定義することは有用である。 通常、その単位は、ミリオン・オングストローム(MÅ)である。各基板上の膜 厚が比較的大きいクロムに望ましいインベントリーは、15MÅ以上、好適には 18MÅ以上である。 本発明の一つの態様に従って、上記した望ましい特徴を有する回転磁石スパッ タソースを構成するための方法が提供される。この方法は、まず、所望の付着厚 分布を得るために計算したターゲット浸食プロフィールが、典型的に、反復繰返 し法による最適化技術によ り画成される。次に、十分な精度の最適化ターゲット浸食プロフィールを発生さ せるための予測プラズマ軌道形状が生成される。次に、所望の軌道形状を発生す る磁石構造を設計する。プラズマ軌道設計は、“Amperes”(Integrated Engine ering Software、Winnipeg、Canada)のような静磁場モデル化ソフトウエアを使 用する。 図2の流れ線図に、プラズマ軌道の設計方法を示す。この設計方法は、まず、 ターゲット表面から既知の距離だけおいて配列した基板上に所望の付着厚均一性 を近似的に発生させる条件で最適浸食プロフィールを決定する(符号50で示す 工程)。浸食プロフィールは、浸食プロフィールの規定内径、規定外径、及び一 定のターゲット対基板距離に制限される。最適浸食プロフィールを達成できる固 有のプラズマ軌道は、浸食プロフィールから推定される。 第一種のフレドホルムの積分方程式を解法する安定した方法について、“Comp utational Methods for Integral Equations”(Cambridge University Press、 1985)のChapter 12“Integral Equations of the First Kind”で、Delves及び Mohamedにより述べられている。この種の方程式は、例えば、以下の方程式(1 )である。 この方程式は、ターゲット浸食プロフィールe(r’)と既知のモデル化関数 K(r,r’)の項で径方向の付着厚分布t(r)を表す方程式と同形である。 純方位対称であり、径方向にのみ依存する。下限値a及び上限値bは、浸食範囲 に等しい固定値である。方程式(1)を解法する際、付着厚分布t(r)及び上 下限値(a及びb)が特定される。関数K(r,r’)は、以下で述べるように 高精度にモデル化されて、e(r’)が決定される。 未知の浸食プロフィールe(r’)は、有限一次展開式で表され、積分方程式 を以下の式(2)の線形代数方程式の集合に置き換える。 変数r’及びsは、独立変数Tnを、要求される定義範囲に移すような線形関 係にある。この展開式は(N+1)項あり、係数anが決定され、関数Tnは関数 (典型的に、対角多項式)の全集合の最初の(N+1)項である。関数Tnは、 この関数が大まかに曲線に一致するものなので、チェビシェフ(Chebyshev)の 多項式を選択する。チェビシェフの多項式の独立変数は、−1≦s≦1で定義さ れ、sとr’との間の線形関係は、以下の式(3)のようになる。 Nの値は、解法精度を高くするため、十分な大きさの値をとらなければならな い。通常、N=20で十分である。方程式(1)を解法するためのソフトウェア には、Delves及びMohamedによって説明された係数anの境界法が組み入れられ、 安定性が支援される。また、Delves及びMohamedは、安定性のため、代数方程式 を直接的に解法するべきでなく、最小化(同様に、最適化)により解法するべき である点を指摘している。最適化では、積分方程式の左辺と右辺をできるだけ等 しくするように係数anが選択される。このソフトウェアは、好適に、Pressらに よりNamerical Recipes(Cambridge University Press、1986、1992)で述べら れるダウンヒルシンプレックス最適化法(AMOEBA)を使用する。AMOEBA最適化は 、反復繰返し法により積分方程式の左右辺を特定の右辺に徐々にできるだけ近づ けるように行われる。 付着厚均一性が向上すると、インベントリーが減少するので、ソフトウェアは 、50回の反復繰返しごとに停止し、現在の浸食プロフィールに基づいて均一性 とインベントリーとを計算する。そのプ ログラムは、均一性とインベントリーとが両方とも許容できる値に到達したとこ ろで終了する。インベントリーの計算について以下で述べる。 反復繰返しによる最適化の間、浸食プロフィールの展開式が幾つかの半径又は 半径の範囲の物理的に許容されない異なった代数符号を有することが起き得る。 これは、全数列展開式の挙動に依存して全体に影響を及ぼすものであり、係数an の条件により防止できない。サブルーチンとしてソフトウェアに組み入れた演 算がこれを防止する。選択した所定の反復繰返し回数(典型的に10回)の後、 現在の浸食プロフィールが方程式(2)により計算され、符号の変化がどこかで 発生した場合を決定するためにソフトウェアにより検査される。もしそうであれ ば、この違反範囲にある浸食プロフィールがゼロに設定され、新しく変更したプ ロフィール(一つの符号)が当業者には既知の方法に従う方程式(2)の逆を使 用してチェビシェフの数列に一致させる。この手順は、係数anの新しく変更し た集合を生成し、引き続く反復繰返しによる最適化を再初期化するために使用さ れる。実用的に、この演算は、一つの符号の浸食プロフィールを、典型的に、最 大浸食の1%以内に維持する。 反復繰返し最適化プロセスは、所与のソース対基板距離と浸食領域の特定の内 径(内径はゼロであり得る)及び外径に適した最適浸 食プロフィールを与える。また、浸食プロフィールは、反復繰返し最適化プロセ ス中に決定されて、これが特定の条件下で可能であるかぎりにおいて、満足され る付着厚均一性と満足されるインベントリーとを有する。 次に、満足できる精度の最適浸食パターンを与えるために予測されるプラズマ 軌道が設計される(工程52)。プラズマ軌道の設計は、所与の半径での浸食速 度がこの半径でのプラズマ軌道電弧に対する角度に比例する、という基礎的原理 を利用する。例えば、大きい半径で実質的な浸食を得るために、できるだけ大き いプラズマ軌道長さがその半径又はその半径付近に位置される。他の例としては 、小さい半径で過度に浸食が行われることなく、プラズマ軌道を大きい半径から 中心付近へと拡大させるために、プラズマ軌道は、径方向又はほぼ径方向に作ら れ、対角の大きさを最も大きくする。 軌道形成の際の分析ツールとして、試験的な軌道形状が、線形的な線分の集合 で表される(工程54)。典型的に、線分の長さは、1.5から2.0mmであ り、100個以上の線分でプラズマ軌道の半分が表され得る。プラズマ軌道は、 好適に、対称であり、軌道の半分だけを分析すればよい。プラズマ軌道が、選択 した半値全幅(FWHM)の一定ガウス幅であると仮定して、コンピュータプロ グラムが、予測浸食を計算する。FWHMの最良値は、同様の形状 のプラズマ軌道を使用する静浸食試験からの溝形状の計測値を参照して選択され る。FWHMが、プラズマ軌道に沿って多少変化するように実験的に観測されて も、一定のFWHMの近似が、実用的に許容できるものであることがわかった。 特定の半径にわたる最適浸食プロフィールに十分に近くない予測浸食パターン がステップ56で決定された場合、試験的なプラズマ軌道の形状が、適当な線分 の位置及び方位を操作することによって、ステップ58においてこれら半径にわ たり変更される。この結果は、最適浸食プロフィールに完全に一致し得ないので 、予測膜厚均一性及びインベントリーを計算することによって確認される。実用 的には、最適浸食プロフィールに適当に一致するものが、通常、良好な予測均一 性及びインベントリーを得る。最適浸食プロフィールとの臨界的な小さい相違が 現れない。二次的な条件として、ターゲットの中心の幾つかの浸食を予測するよ うに、プラズマ軌道が操作される。 最終的なタスクは、ターゲット表面に所望のプラズマ軌道形状を与える磁石ア レイの設計である。磁石アレイは、好適に、所望のプラズマ軌道形状を発生させ るようにプラズマ軌道に沿って配列される一連の磁石棒から構成される。ゼロ次 の近似として、ターゲット表面のプラズマ軌道は、磁石棒の中心線の直ぐ上にあ るものと仮定 する。磁石アレイの上部とターゲット表面との間の隙間を増加すると、プラズマ 軌道が外方向に拡張することが、三次元磁気モデル化によって示されている。よ って、一次の近似は、所望のプラズマ軌道の中心線内に磁石棒の中心線があるよ うに、磁石棒を内方向に移動させることである。典型的な応用では、この距離は 、2から8mmであり得る。次に、磁石棒は、典型的に、各磁石棒が局所的に試 行的な磁石構造の中心線に垂直又はほぼ垂直になり、典型的に、一つの棒磁石棒 がその隣接するもののコーナーにほぼ接触するように構成されることにより発生 される試行的な磁石中心線上に配列される(ステップ60)。次に、試行的な磁 石アレイの幾何学的配置は、三次元モデル化プログラムに入力され、ターゲット 表面の場が計算される(ステップ62)。ターゲット表面上の予測プラズマ軌道 は、軸方向の磁場がゼロを通過するところの軌跡として特徴付けられる。次に、 予測プラズマ軌道は、所望のプラズマ軌道と比較される(ステップ64)。二次 の近似では、磁石棒を移動して、これらの不一致を低減させる(ステップ66) 。必要な移動は、典型的に、数mmだけである。このプロセスが繰り返されるが 、実用的には、満足される付着膜厚均一性及びインベントリーを得る予測プラズ マ軌道を得るのに、通常、2から4回の試行で十分である。典型的にターゲット の中心付近の領域の問題では、上述した体系的なプ ランから逸脱した磁石棒配列を与える必要がある。例えば、図4に示すように、 三つの磁石棒120、121、122が、回転磁石組立体の中心付近に配列され る。最適浸食パターン及び所望のプラズマ軌道形状が完全に達成されなくても、 極近似したもので、満足する性能が与えられる。 磁気ディスク用の典型的なスパッタ被膜装置では、基板の両側が同時に被膜で きるように、二つのスパッタソースが対向して配列される。三次元磁気モデル化 プログラムは、第二のスパッタソースにより及ぼされる鏡影反対称による影響を 許容する。一方の側のソースの磁場は、回転軸、特に中心付近に向けて内方向に 軌道を引き寄せるように他方の側のターゲット表面に作用する。単一のソースだ けでは、中心の領域全体にわたる浸食を示し得ないが、対向して配列した二つの ソースは、これらが本発明に従って設計された場合、ターゲットの中心領域にわ たって浸食が行われる。 方程式(1)にある関数K(r、r’)は、以下で説明するような様々な幾何 学的及び物理的な因数を含む。座標系は円柱座標系であり、z軸が回転軸32に 沿う。積分方程式では、変数rは基板平面上の径方向の距離であり、変数r’は 初期のターゲット表面上の径方向の距離である。基板10(図1)の表面を含む 平面及びターゲット22の初期の表面26を含む平面は、回転磁石ソースの回転 対称に適するように、平行、且つ回転軸32に垂直である、と仮定する。また、 基板は、回転対称である、と仮定する。 その幾何学的形状を図3に示す。ターゲット平面と基板平面との間の距離をソ ース対基板距離z0とする。スパッタ原子の細い束がターゲット22上の面積要 素dA’から放射される。この束は、これら原子が直線移動して基板10上の面 積要素dAに到達するように選択される。面積要素dA’から面積要素dAへの 距離をρとする。これらの関係は以下の式(4)のとおりである。 角度φ’は、面積要素dA’の方位角度である。回転対称のため、一般的に、 図3に示すように、入射面積要素dAをx軸上に位置させる。 単位面積当たり面積要素dAに到達する原子の相対数は、距離ρの逆二乗に比 例し、放射面積要素dA’に比例する。よって、K(r、r’)は、以下の式( 5)に従属する。 K(r、r’)に入力する第二の基本的な幾何学的な因数は、cosβである 。ここで、βは、基板に対する法線と、面積要素dAとdA’との間の直線との 間の角度である。この放射因数は、垂直入射でない放射線束の散乱を考慮したも のである。cosβ=z0/ρの関係から、cosβが、ρを通じて、方位角度 φ’に依存することがわかる。K(r、r’)に寄与するものは、方位角度0か ら2πにわたって積分することによりわかる。 面積要素のr’dr’部分は、方程式(1)に別個に含まれる。関数K(r、 r’)は、通常、r及びr’において対称であるように書かれる。因数[depend s on φ']は、φ’に依存する他の可能性のある因数を表す。K(r、r’)の 意味から、方程式(1)での浸食プロフィールe(r’)が、半径r’における ターゲットからの単位面積当たりの相対放射の重み因数を表すことがわかる。 スパッタ原子が、一般に、K(r、r’)の式に含まれる放射角度βに依存し て、等方的に放出され得ないことが、実験で示されている。方位放射分布の詳細 な知識は、通常、対象の特定の付着条件に利用可能でなく、直接的な実験的計測 は、複雑で困難である。し たがって、K(r、r’)のモデルが、通常、実験的因数として方位角分布を含 む。実験的因数cosnβが使用され得る。ここで、nは、典型的に0と1との 間である。n=0の場合は、等方的な放射に対応する。制限される実験に基づい て、小さいnの値が、大きいソース対基板距離に適用され(およそ、z0≒73 0mmのとき、n≒0.1)、大きいnの値が、やや小さいソース対基板距離に 適用される(およそ、z0≒10mmのとき、n≒0.6)。しかし、nの選択 値に鋭敏であるという結果は現れず、おおよその値が有効である。βがφ’に依 存するため、放射因数は、式(6)の因数[depends on φ']になる。n≠0で あるとき、積分は、通常、閉じた形で表されず、数値積分が使用されなければな らない。0からπにわたる16点ガウス求積法が利用され得る。 スパッタ原子が放射点から入射点へと移動するとき、大きい角度で飛散するガ ス原子(通常、アルゴン)と衝突する確率がある。このような衝突が、スパッタ 原子をその直線経路からずらし、原理的に、関数K(r、r’)をさらに修正し なければならない。典型的な方法として、モンテ・カルロ法があり、これは、飛 翔物がアルゴン原子とともに既知の飛散断面に従って変更されるので、多数の任 意の飛翔物の試験を要する。経験的な保存則によると、動作圧力での飛散予測平 均自由経路が典型的なρの値よりも長い場合、ガスの 飛散の影響は重要でない。低いガス圧(典型的に、1〜5ミリトール)で動作す るソース及び無理のないソース対基板距離(典型的に、25〜35mm)でのガ ス飛散の影響は無視できる。これらの条件下では、平均自由経路は、関連するソ ース対基板距離の幾何学的形状よりも大きくなる。“Physical Vapor Depositio n”(R.Hill発行、Temescal、BOC Group,Inc.出版)のデータは、典型的なソー ス対基板距離(25〜35mm)でのスパッタでは、5〜10ミリトール以下の 圧力でのガス飛散が大きな影響を及ぼさないことを示唆している。 プラズマ軌道周辺の磁場は、設計及び磁石位置により、この軌道に沿って変化 し得る。磁場が電子を捕獲するので、所与の小さい軌道領域での放射速度は、原 理的に、局所的な磁場に依存する。回転にわたって平均すると、この影響は、径 方向の因数を関数K(r、r’)に導入する。 スパッタ速度が磁場強度に従属する点についての詳細な説明はしない。一般に 、弱い磁場に捕獲される電子は少なく、放射は低い。極端に大きい磁場は、捕ら えた電子を陰極シース厚よりも小径のサイクロイド形のループ状で移動させるの で、電子は、可能な最大エネルギーを得られない。よって、場が大きすぎるか又 は小さすぎると、スパッタ速度が低下する。好適な方法では、プラズマ軌道に 沿った磁場は、手ごろな強度であり、過度に変化しないので、プラズマ軌道に沿 った磁場の変化の修正が、関数K(r、r’)に含まれない。 従来技術のスパッタソース設計では、典型的に、性能係数としてターゲット利 用率を使用した。ターゲット利用率は、初期のターゲット重量に対する交換時に おけるターゲット重量の計測比である。しかし、ターゲットから浸食された物質 の全てが基板上に付着されない。実質的にほんの少しの物質が、周囲のシールド 上に付着し、製造物に寄与しないのである。ディスク製造は、所要のターゲット 交換前に特定の厚さに被膜されるディスク数に直接的に関係する。ターゲットの 交換は、機械を停止するので製造損失を招き、各ターゲットが、長時間、動作す ることが望まれる。 より現実的な性能係数がインベントリーである。これは、ターゲット寿命の間 の基板上の全被膜厚で定義される。インベントリーは、ターゲットから浸食され る物質量と、基板上に実際に付着したスパッタ原子の部分である収集効率との組 合せである。小さいソース対基板距離が、収集効率をより高くする。 経験的な保存則として、任意半径での浸食深度が初期のターゲット厚の90% に達すると、ターゲット交換の準備となる。算出した浸食からインベントリーを 予測するために、最大浸食深度に対応す る半径が見つけ出される。相対深度は、それを初期のターゲット厚の90%へ正 規化することによって真の深度へ置き換えられる。次に、ターゲットから浸食さ れる物質体積Vは、正規化浸食プロフィールを積分することによって予測される 。 次に、体積Vに収集効率cを掛けると、ターゲット寿命の間に基板により収集 される全物質体積が得られる。収集効率cを見つけ出すため、基板により収集さ れる物質の相対量が、基板面積にわたって相対付着厚t(r)を積分することに よって見つけ出される。次に、付着厚t(r)を全収集量で割る。ここで、全収 集量は、ターゲットサイズよりも非常に大きい半径の半球体上に収集される物質 量である。最後に、V×cを基板面積で割って、予測収集厚、つまりインベント リーが与えられる。インベントリーの単位は、典型的に、ミリオン・オングスト ローム(MÅ)で表される。 狭いリング状に浸食を行うマグネトロン型ソースを有する従来技術では、ター ゲット厚が0.25インチにおいて、インベントリーは、通常、5MÅ以下であ った。これは、浸食溝の狭さに起因し、 また、ソース対基板距離が相当に大きく、収集効率が小さい(典型的に、約15 %)ことに起因する。従来技術では、ソース対基板距離がリング半径に匹敵する 場合のみに、許容される膜厚均一性がリングソースで達成されるので、相当に大 きいソース対基板距離を有することが必要である。基板の外径まで良好な均一性 を与えるために、リング半径は、基板半径に匹敵していなければならない。 本発明のスパッタソースによると、0.25インチ厚のクロムターゲットによ る計測インベントリーは約16.5MÅである。対応する算出収集効率は約25 %である。本発明に従ったこのような改善した値の主な理由は、スパッタソース が、小さいソース対基板距離で基板全体にわたって良好な膜厚均一性を与えるよ うに設計されていることである。 ディスク被膜装置技術では、各付着ステーションが、典型的に、図15に示す ように、二つの対向するスパッタソース280、282を含む。基板284は、 スパッタソース280、282の対向するターゲットの間の真空処理室286内 に配置され、高いスループット(単位時間当たりに被膜されるディスク数)を与 える。基板284の両側が、スパッタソース280、282の両方を動作させて 同時に被膜される。対向するターゲットの表面に一方の回転磁石組立体により発 生させた軸方向の場(二次の場)が、30mmの ソース対基板距離を無視できない。プラズマ軌道領域の二次の軸方向の場は、4 0から100ガウスのオーダーである。一定の軸方向の場の外形は、ほぼ円形で あり、所与の点での二次の軸方向の場が一次のスパッタソースの回転中に著しく 変化しないことを示す。回転軸に垂直な二次の場の成分は、小さくなり、回転中 の平均で取り消される。 プラズマ軌道で覆われる面積にわたり、一次のソースから大きい距離にある二 次の軸方向の場の方向は、磁石棒が軌道の外向きにN極を向けていると仮定する と、発生ソースに向かう。磁石棒のN極が内向きに向けられていると、全て逆向 きになる。上述した様々な相互作用のモデルでは、一次の発生ソースに向けて内 向きの二次の軸方向の場は、対向するターゲットの表面での大きさが一定である 。プラズマ軌道の中心線は、一次の軸方向の場がその方向を変化し且つゼロを通 過するターゲット表面に発生する。固有の方向を考慮して、二次の軸方向の場が 一次の軸方向の場に加えられると、ターゲット表面上の任意点での仝体の上向き の軸方向の場が前よりも大きくなり、全体の下向きの軸方向の場が前よりも小さ くなる。その結果、ゼロクロッシング(zero crossing)が、回転軸に向けて内 向きに移動する。よって、対向する二つのスパッタソースの使用は回転軸に向け てプラズマ軌道を引き寄せ、これらソースが本発明 に従って設計された場合、中心領域が浸食される。一つのソースを単独で作用さ せても、中心領域全体を浸食できない。単一のスパッタソースを使用するスパッ タ被膜装置では、浸食プロフィールがターゲットの中心領域にわたる少なくとも 幾らかのスパッタを確実に行うように調節されることが理解できる。二つのスパ ッタソースが対向する磁石棒の極性を有する場合、軌道は拡張され、性能が低下 する。 図4に、本発明に従った回転磁石組立体24の例を示す。回転磁石組立体24 は、アルミニウム(非磁性)ベース102上に取り付けた磁石アレイ100を含 む。動作中、回転磁石組立体24は、回転軸32に関して回転し(典型的に、約 600rpm)、上述したように、スパッタターゲット上に浸食プロフィールを 発生させる。釣合い錘106が、ベース102上に取り付けられ、組立体24の 回転の平衡をとっている。 磁石アレイ100は、好適に、上述したような所望のプラズマ軌道を発生する 構成でベース102上に取り付けた複数の磁石棒110を含む。各磁石棒上の符 号112で示す黒丸印は、そのN極を示す。図4の例では、磁石棒110は、3 8〜45MGOの磁気エネルギーを発生するネオジウム−鉄−ボロンからなる永 久磁石から構成される。磁石アレイ100は、好適に、回転軸32を通過する線 16に関して対称である。磁石棒110は、好適に、プラズマ軌道の外向き側又 は内向き側に全てN極を配置する。対向する二つのソースを使用する場合に、所 与の選択に一様に従うべきである。殆どのプラズマ軌道の間で、磁石棒110は 、それぞれの内側の縁部を接触させ、それぞれの外側の縁部を離して、所望のプ ラズマ軌道形状を達成する。この一般的なルールから除外されるものが、回転軸 32の付近に配列した磁石棒120、121、122、及びプラズマ軌道の尖点 付近に配列した磁石棒124、125を含む。 図5に、本発明に従った回転磁石スパッタソースの示すプラズマ軌道130の 半分を示す。プラズマ軌道130は、好適に、線116に関して対称の二つの丸 い突出部、回転軸32付近に位置した内向きに深く湾入した尖点136、及び尖 点136に関して丸い突出部の遠い端部に位置した内向きにやや湾入した尖点1 46、を含む。よって、尖点136、136は、プラズマ軌道130上の反対側 に位置する。図5に、プラズマ軌道130の二つの丸い突出部のうちの一方の丸 い突出部132を示す。他方の丸い突出部は、尖16に関して対称である。上述 したように、プラズマ軌道130は、図4に示すように、磁石アレイ100の半 分にわたって横たわっている。プラズマ軌道130は、磁石棒よりも0.75イ ンチだけ上にあるターゲット表面上にあるように示されている。ソース対基板 距離は25mmであり、ターゲットは非磁性であると仮定する。明るい部分は、 ターゲット表面での−75ガウスと0ガウスとの間の軸方向の磁場の値を示し、 暗い部分は、ターゲット表面での0ガウスと+75ガウスとの間の軸方向の磁場 の値を示す。プラズマ軌道130の中心線は、軸方向の磁場がゼロであるところ の外形に等しい明と暗の領域の間の境界線138に従う。図5に示す例は、標準 のディスク被膜ステーションにある二つの対向するスパッタソースを仮定する。 よって、図示のプラズマ軌道は、対向するスパッタソースの寄与を考慮する。プ ラズマ軌道が線116に交差するところの尖点136の位置は、回転軸32から 約6〜7mmである。これは、軌道幅が10〜12mmのFWHMのガウス幅の ように無理なく表されることを考慮すると、ターゲットの中心領域全体にわたっ てほぼ確実に浸食するに十分である。尖点136は、回転磁石組立体の中心領域 の磁石棒120、121、122を含む複数の磁石によって発生され、また、軸 方向の場が、上述のように第二の対向するソースによって供給される。丸い突出 部132の部分140は径方向であるか又はほぼ径方向である。比較的長い部分 142は、軸32に関して約100°の方位角度範囲にあり、比較的大きい半径 を有し、ターゲット表面のプラズマ軌道が約10%内のほぼ一定の半径を有する 。尖点146は、軸32に関して丸い突出部1 32から離れた端部に位置し、磁石棒124、125によって発生される。プラ ズマ軌道130は、従来技術の回転磁石構造と比較しで比較的小さいサイズを有 する。特に、プラズマ軌道130は、59mmの最大半径を有するが、従来技術 の磁石構造は、典型的に、115mmのオーダーの最大半径を有する。 図4に関連して上述した回転磁石組立体の例は、磁気記録用ディスクのスパッ タ付着に使用されるように設計された。この応用では、ディスクは、内径25m m、外径95mmの環状形である。被膜物質は、そのオーダーのクロム、磁性合 金及び炭素である。ターゲット直径は6インチである。本発明のスパッタソース がターゲットの中心領域にわたって浸食を行うので、中心穴をもたない固体円形 ターゲットが使用される。ターゲットは、基板に面した平坦な表面を有する。タ ーゲットの外側リムは、水冷式熱シンクへクランプされる。このクランプの縁部 は、ターゲット半径上に1.2mm以上押し込まない。リング形クランプから上 に間隔をあけて配列した平坦な接地スパッタシールドが、リング形クランプの物 質のスパッタを防止する。さらに、浸食の最大半径は、リング形クランプまで拡 張されない。ターゲット厚は、クロムでは0.25インチのオーダーであり、炭 素では0.13インチのオーダーである。炭素ターゲットは、通常、リング形ク ランプに直接にクランプされない。そ の代わり、炭素ターゲットは、金属製の裏板に接着され、この板が、熱シンクに クランプされる。このようなクロムや炭素の非磁性ターゲットでは、ソース対基 板距離は、典型的に、30〜35mmである。非磁性ターゲットが使用されると 、リング形外側クランプは非磁性の材料からなる。 ハードディスク製造において磁性層に使用されるような磁性合金ターゲットで は、ターゲットが磁性構造の一部を形成するので、その構成が異なる。ソース対 基板距離は、典型的に、40〜45mmである。リング形外側クランプは強磁性 であり、ターゲット冷却デバイスは、非磁性ターゲットのものよりも薄く、ター ゲットでの場を強める。幾つかの応用では、磁性合金ターゲットは、磁束を透過 させるため、0.25インチよりも薄くなっている。 図6に、二つの対向するスパッタソースを有するスパッタ被膜ステーションに おける銅ターゲットの最適、計測、及び予測浸食プロフィールを示す。浸食深度 は、ターゲットの中心からの径方向の距離の関数としてプロットした。曲線16 8は、理想最適化浸食プロフィールを示し、曲線170は、予測浸食プロフィー ルを示し、曲線172は、計測浸食プロフィールを示す。予測曲線170及び計 測曲線172は、計測した最大浸食深度に正規化される。予測曲線は、プラズマ 軌道幅に最良に一致する予測と、スパッタソースの磁 石構造の知識のみに基づいたものである。部分線形モデルの離散的な特徴(線分 間の不連続な一次導関数)のため、予測曲線170の算出点は、3点平均補整化 された。図6に示す浸食プロフィールは、そのターゲットの外周付近の比較的深 い第一の円形溝174、ターゲットの中心付近の比較的浅い第二の円形溝176 、及び第一と第二の溝の間の中間領域178、によって特徴付けられる。中間領 域178は、第一及び第二の溝よりも浅い浸食深度を有する。計測と予測浸食プ ロフィールの間の一般的に良好な一致点は、モデル化方法を有効なものとするよ うに考慮することである。 本発明に従ったスパッタソースが、ディスク被膜に使用されるようなクロム、 炭素及び磁性合金ターゲットで試験されてきた。ソースは、±5%(ときには± 3%)よりも良好な計測付着膜厚均一性を与えた。スパッタソースは、その中心 からほぼ外側のターゲットクランプまでのターゲット表面にわたって完全に全て の三つのターゲット物質をスパッタした。図7〜9に、ターゲットが新しいとき (0kWh)と、ターゲット寿命の終了近く(異なる物質で異なる)のときの各 ターゲット物質に関する付着膜厚データを示す。ターゲット寿命のセットアップ は、二つの対向するスパッタソースを有する典型的なスパッタ被膜ステーション であった。各ソース上のターゲットは、同一の材料であった。基板は、内径25 mm、外 径95mmを有する典型的なハードドライブ環状形アルミニウムディスクであっ た。ソースは、実際の被膜装置での動作条件を模擬するやり方でオンとオフとを 繰り返して行った。希に、膜厚サンプルが、新しい基板上に付着を行って実行さ れた。同一の電力及び同一の付着時間が、全ての物質の膜厚サンプルに使用され た。全ての膜厚は、各計測半径(15mm、30mm、45mm)での12点に わたる平均値である。ターゲット寿命の終了時のデータは、図7〜9で0.5m mで置き換えられる。針圧プロフィロメータ(stylus profilometer)での高精度 の膜厚計測を行うのに十分な厚さの膜を与えるために、膜厚サンプルの付着時間 が被膜よりも非常に長かったことが理解できる。 図7に、クロムターゲットを使用する付着厚を半径の関数として示す。ソース 対基板距離は、両方のソースで、33mmであった。膜厚均一性は、ターゲット 寿命の開始時(曲線180)において±2%よりも良好であり、ターゲット寿命 の終了(曲線182)において±4よりも良好である。厚さについての二つの曲 線の間のほぼ一致する点は、ターゲット寿命の間、付着速度がほとんど変化しな かったことである。 初期のクロムターゲット厚は、0.25インチであった。ターゲット寿命の終 了時では、ターゲットは、16.5MÅの予測全イ ンベントリーを有した。二つのクロムステーションを使用する単位時間当たり被 膜される450枚のディスク数の典型的な膜厚及び典型的な製造条件において、 これは、ターゲット交換前の140時間以上の連続製造に対応する。 図8に、磁性合金ターゲットを使用する付着厚を半径の関数としてプロットし た。この試験で使用した磁性合金は、Co:Cr12:Ta2HPTF(高い磁束通過)(標準 の磁性合金よりも低いバルク透過率の物質)であった。ソース対基板距離は、タ ーゲット寿命の間に基板の外径で増加する相対的な厚さの傾向を妨害するため、 両方のソースで42mmであった。膜厚均一性は、ターゲット寿命の間、±4% よりも良好である。ターゲット寿命の開始時にとった曲線190と、ターゲット 寿命の終了時にとった曲線192との間の変位は、付着速度がターゲット寿命中 に低下したことを示す。製造の際に、これは、より高い印加電力とより長い付着 時間との幾つかの組合せによって補償され得る。 初期の磁性合金厚は、プラズマ軌道上のターゲット透過率への影響を最小化す るために、0.16インチであった。ターゲット寿命の終了時において、ターゲ ットは、8.8MÅの予測全インベントリーを供給した。二つの磁性合金ステー ションを使用する単位時間当たり被膜される450枚のディスクの典型的な膜厚 と典型的な製 造条件において、これは、ターゲット交換前の160時間以上の連続製造に対応 する。 図9に、炭素ターゲットを使用する付着厚を半径の関数としてプロットする。 曲線200は、ターゲット寿命の開始時の膜厚均一性を示し、曲線202は、タ ーゲット寿命の終了時の膜厚均一性を示す。ソース対基板距離は30mmであっ た。膜厚均一性は、ターゲット寿命にわたり、±5%よりも良好であった。しか し、炭素膜の粗度は、針圧プロフィロメータの計測誤差を増加させた。標準の条 件下で行われたサンプルの厚さは、炭素でのスパッタが低いことから、他の物質 よりも非常に小さい。曲線200、202は、相互に接近しており、付着速度が 、試験実行中、大きく変化しなかったことを示している。 炭素ターゲットの初期の厚さは0.13インチであった。試験実行の終了時で は、ターゲットは、その全寿命の半分だけが排出されていると予測した。この点 で、ターゲットは、4MÅの予測全インベントリーを供給した。三つの炭素ステ ーションを使用する単位時間当たり被膜される450枚のディスクの典型的な膜 厚と典型的な製造条件において、これは、ターゲット寿命の半分後でターゲット 交換前の160時間以上の連続製造に対応する。 炭素ターゲットは、スパッタ中、表面上に小塊を形成する。小塊 は、低伝導性であり、不要のパーティクルを基板上に継続的に散布する電弧形状 の焦点のように作用する。上述の試験の間、一つの小塊だけが、二つの炭素ター ゲット上で観察された。 本発明の第二の実施例として、図10の曲線210が、本発明に従って設計し た最適化理想浸食プロフィールを示し、ソース対基板距離が40mmであり、内 径25mm、外径95mmの環状形の基板上へ均一な厚さで付着させる。浸食範 囲は、内径50mm、外径130mmに制限される。理想最適プロフィールは、 仮定した内側と外側の制限点で急に終わる。 図11の曲線220は、図10の理想浸食プロフィール(曲線210)を近似 的に生成するために本発明に従って設計したプラズマ軌道の半分の中心線である 。軌道は、線222に関して対称である。プラズマ軌道がガウス断面(この実施 例ではFWHM=10mm)を有するように仮定しているので、垂直壁で浸食を 制限することが、実用的に、可能でない。図10の曲線212は、図11の軌道 (曲線220)のための予測浸食プロフィールである。理想浸食プロフィールへ の予測浸食プロフィールの一致が幾分か良好であることがわかる。確認として、 所与の軌道の予測性能が計算された。予測膜厚均一性は、±3.5%であり、予 測インベントリーは14.8MÅであった(ターゲット厚0.25インチ)。こ の性能 は、多数の現用の旧式のスパッタ付着ソースよりも遥かに良好である。しかし、 この設計は、上述した第一の実施例と異なり、中心領域全体にわたる浸食のため に予測されない。 スパッタ膜の幾つかの応用では、半径とともに変化する膜厚を有することが望 まれる。例えば、記録用ディスクの場合、径方向に変化する線形的なディスク速 度と径方向に変化するヘッドの浮上距離のためにより一定の信号強度を維持させ るために、外方向の半径で磁性合金の厚さを減少させることが望まれる。 本発明の第三の実施例として、図12の曲線230は、本発明に従って設計し た最適な径方向の浸食プロフィールを示し、ソース対基板距離が30mmであり 、内径25mm、外径95mmの環状形の基板上に径方向外向きに15%だけ放 物線状に傾く厚さに付着させる。浸食範囲は、内径20mmと外径120mmに 限定される。理想最適プロフィールは、仮定した内側及び外側で急に終わる。 図13の曲線240は、図12の理想浸食プロフィール(曲線230、を近似 的に生成するために本発明に従って設計したプラズマ軌道の半分の中心線である 。軌道は、線242に関して対称である。プラズマ軌道がガウス断面(この実施 例ではFWHM=10mm)を有すると仮定しているので、垂直壁で浸食を制限 することは、実用的に可能でない。図12の曲線232は、図13の軌道 (曲線240)のための予測浸食プロフィールである。予測浸食プロフィールの 理想浸食プロフィールへの一致は、幾分か良好であることがわかる。 図14の曲線250は、第三の実施例のために特定した厚さの分布である。こ の厚さは、放物線状に変化して、基板の外径に向けて15%だけ減少するように 特定される。図14の曲線252は、図13のプラズマ軌道(曲線232)の予 測厚分布である。予測厚分布の特定厚分布への一致は、良好であることがわかる 。 以上、図示し説明してきた少なくとも一つの本発明の実施例、様々な変更例及 び改善例は、本発明の範囲を逸脱せずに、当業者には明らかである。したがって 、以上の説明は、単に例示したにすぎず、それに限定するように意図したもので はない。本発明は、以下の請求の範囲及びその等価物によってのみ限定される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.マグネトロン型スパッタ装置で基板上にスパッタ膜を形成するための磁気ス パッタソースであって、 物質をスパッタする表面を有するターゲット、及び 前記ターゲットに関し回転軸に関して回転可能の単一の磁石棒のアレイを含む 磁石組立体であって、 の形の方程式であって、e(r’)が浸食プロフィールであり、t(r)が所望 の径方向のスパッタ膜厚分布であり、K(r、r’)がスパッタの幾何学的形状 及びプロセス条件に依存する関数であり、rが基板上の径方向の位置であり、r ’がターゲット上の径方向の位置であり、a及びbがターゲット上の浸食の径方 向の上下限値である、ところの方程式の解に近似する浸食プロフィールを前記タ ーゲット上に発生させる、磁石組立体、 から成るマグネトロン型スパッタソース。 2.請求項1のマグネトロン型スパッタソースであって、 所望の径方向のスパッタ膜厚分布が、±5%までの規定許容範囲 内で均一である、 ところのマグネトロン型スパッタソース。 3.請求項1のマグネトロン型スパッタソースであって、 所望の径方向のスパッタ膜厚分布が、±5%内の規定許容範囲内で均一である 、 ところのマグネトロン型スパッタソース。 4.請求項1のマグネトロン型スパッタソースであって、 前記ターゲット上の浸食プロフィールが、基板に面した前記ターゲットの露出 表面全体を実質的に被覆する、 ところのマグネトロン型スパッタソース。 5.請求項1のマグネトロン型スパッタソースであって、 前記磁石組立体が、前記ターゲットの表面上にプラズマ軌道を発生し、 前記プラズマ軌道が、一対の対称の丸い突出部、回転軸付近に内向きに深く湾 入した第一の尖点、及び内向きにやや湾入した第二の尖点、で特徴付けられた形 状を有し、 前記第一及び第二の尖点が、前記プラズマ軌道の対向する側部にあり、 前記丸い突出部の各々が、回転軸に関して実質的に一定の半径を有する相対的 に長い部分を有する、 ところのマグネトロン型スパッタソース。 6.基板上にスパッタ膜を形成するために物質をスパッタする表面を有するター ゲットを含むマグネトロン型スパッタ装置で使用するための回転磁石組立体を構 成するための方法であって、 前記ターゲット上の浸食プロフィールを決定する工程であって、 前記浸食プロフィールが、 の形の方程式であって、e(r’)が浸食プロフィールであり、t(r)が所望 の径方向のスパッタ膜厚分布であり、K(r、r’)がスパッタの幾何学的形状 及びプロセス条件に依存する関数であり、rが基板上の径方向の位置であり、r ’がターゲット上の径方向の位置であり、a及びbがターゲット上の浸食の径方 向の上下限値である、ところの方程式の解に近似する、 ところの工程、及び 浸食プロフィールe(r’)に許容可能の近似を発生する、前記回転磁石組立 体のための単一の磁石棒のアレイから成る磁石構造を決定する工程、 から成る方法。 7.請求項6の方法であって、 磁石構造を決定する前記工程が、 浸食プロフィールe(r’)を発生させる、前記ターゲットの表面上のプラズ マ軌道を決定する工程、及び 前記プラズマ軌道を発生する磁石構造を決定する工程、 を含む、 ところの方法。 8.請求項6の方法であって、 浸食プロフィールを決定する前記工程が、 基板に面した前記ターゲットの露出表面全体を実質的に被覆する、前記ターゲ ット上の浸食プロフィールを決定する工程、 を含む、 ところの方法。 9.請求項6の方法であって、 浸食プロフィールを決定する前記工程が、 所望の径方向のスパッタ膜厚分布が、±5%までの規定許容範囲内で均一であ る、ところの浸食プロフィールを決定する工程、 を含む、 ところの方法。 10.請求項6の方法であって、 浸食プロフィールを決定する前記工程が、 所望の径方向のスパッタ膜厚分布が、±5%内の規定許容範囲内で均一である 、ところの浸食プロフィールを決定する工程、 を含む、 ところの方法。 11.請求項7の方法であって、 前記プラズマ軌道が、一対の対称の丸い突出部、回転軸付近に内向きに深く湾 入した第一の尖点、及び内向きにやや湾入した第二の尖点、で特徴付けられた形 状を有し、 前記第一及び第二の尖点が、前記プラズマ軌道の対向する側部にあり、 前記丸い突出部の各々が、回転軸に関して実質的に一定の半径を有する相対的 に長い部分を有する、 ところの方法。 12.マグネトロン型スパッタ装置で基板上にスパッタ膜を形成するための請求 項1のマグネトロン型スパッタソースであって、 前記ターゲットの表面上にプラズマ軌道を発生させるための前記磁石組立体が 、前記ターゲットに関して回転軸に関して回転可能であり、 前記プラズマ軌道が、一対の対称の丸い突出部、回転軸付近に内向きに深く湾 入した第一の尖点、及び内向きにやや湾入した第二の尖点、で特徴付けられた形 状を有し、 前記第一及び第二の尖点が、前記プラズマ軌道の対向する側部にあり、 前記丸い突出部の各々が、回転軸に関して実質的に一定の半径を有する相対的 に長い部分を有する、 ところのマグネトロン型スパッタソース。 13.請求項12のマグネトロン型スパッタソースであって、 実質的に一定の半径の比較的長い区間が、約100°の電弧長さである、 ところのマグネトロン型スパッタソース。 14.マグネトロン型スパッタ装置であって、 基板の第一の表面上にスパッタ膜を形成するための第一のマグネトロン型スパ ッタソースであって、 物質をスパッタする表面を有する第一のターゲット、及び 前記ターゲットに関し回転軸に関して回転可能の単一の磁石棒のアレイを含む 第一の磁石組立体であって、の形の方程式であって、e(r’)が浸食プロフィールであり、t(r)が所望 の径方向のスパッタ膜厚分布であり、K(r、r’)がスパッタの幾何学的形状 及びプロセス条件に依存する関数であり、rが基板上の径方向の位置であり、r ’がターゲット上の径方向の位置であり、a及びbがターゲット上の浸食の径方 向の上下限値である、ところの方程式の解に近似する浸食プロフィールを前記タ ーゲット上に発生させる、第一の磁石組立体、 から成る第一のマグネトロン型スパッタソース、及び 前記基板の第二の表面上にスパッタ膜を形成するための第二のマグネトロン型 スパッタソースであって、 物質をスパッタする表面を有する第一のターゲット、 前記ターゲットに関し回転軸に関して回転可能の単一の磁石棒のアレイを含む 第二の磁石組立体であって、 の形の方程式であって、e(r’)が浸食プロフィールであり、t(r)が所望 の径方向のスパッタ膜厚分布であり、K(r、r’)がスパッタの幾何学的形状 及びプロセス条件に依存する関数であ り、rが基板上の径方向の位置であり、r’がターゲット上の径方向の位置であ り、a及びbがターゲット上の浸食の径方向の上下限値である、ところの方程式 の解に近似する浸食プロフィールを前記ターゲット上に発生させる、第二の磁石 組立体、 から成る第二のマグネトロン型スパッタソース、及び 各ターゲットの表面と基板との間の領域に真空を発生させるための真空装置、 から成り、 前記第一及び第二の磁石組立体が、前記第一及び第二のターゲットの表面上 にプラズマ軌道を発生し、 前記プラズマ軌道が、一対の対称の丸い突出部、回転軸付近に内向きに深く湾 入した第一の尖点、及び内向きにやや湾入した第二の尖点、で特徴付けられた形 状を有し、 前記第一及び第二の尖点が、前記プラズマ軌道の対向する側部にあり、 前記丸い突出部の各々が、回転軸に関して実質的に一定の半径を有する相対的 に長い部分を有する、 マグネトロン型スパッタ装置。 15.請求項14のマグネトロン型スパッタ装置であって、 前記第一及び第二のマグネトロンスパッタソースが、各々、± 5%までの規定許容範囲内で均一である所望の径方向のスパッタ膜厚分布のスパ ッタ膜を基板上に発生させる、 ところのマグネトロン型スパッタ装置。 16.請求項14のマグネトロン型スパッタ装置であって、 前記第一及び第二のマグネトロン型スパッタソースの各々のソース対基板距離 が、約35mm以下であり、 前記第一及び第二のマグネトロンスパッタソースが、各々、±5%よりも良好 に均一な所望の径方向のスパッタ膜厚分布のスパッタ膜を基板上に発生させる、 ところのマグネトロン型スパッタ装置。 17.請求項1のマグネトロン型スパッタソースであって、 前記ターゲットと前記基板とが相互に、約35mm以下の距離に位置される、 ところのマグネトロン型スパッタソース。
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