JP2001501111A - 人工心臓弁ホルダー - Google Patents

人工心臓弁ホルダー

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JP2001501111A JP10515892A JP51589298A JP2001501111A JP 2001501111 A JP2001501111 A JP 2001501111A JP 10515892 A JP10515892 A JP 10515892A JP 51589298 A JP51589298 A JP 51589298A JP 2001501111 A JP2001501111 A JP 2001501111A
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ウォルナー,マーガレット,エー.
エリゾンド,デビッド,アール.
アンダーソン,キンバリー,エー.
ピー. バネイ,ガイ
ディー. クルーガー,カート
ジラード,ミッシェル,ジェイ.
ピーターセン,ステファン,エー.
ベルグマン,ダリン,ジェイ.
シェファード,テリー,エル.
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セント ジュード メディカル,インコーポレイテッド
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F2/00Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02Prostheses implantable into the body
    • A61F2/24Heart valves ; Vascular valves, e.g. venous valves; Heart implants, e.g. passive devices for improving the function of the native valve or the heart muscle; Transmyocardial revascularisation [TMR] devices; Valves implantable in the body
    • A61F2/2427Devices for manipulating or deploying heart valves during implantation

Abstract

(57)【要約】 移植手術の間、人工心臓弁ホルダーに結合されるホルダーは、ホルダー本体(12)およびホルダーステム(14)を包含する。ホルダーステム(14)は、移植手術の間人工心臓弁を操作するのに用いられるハンドルを受容するように適合される。ホルダーステム(14)は、標準的移植位置と低姿勢挿入位置との間で移動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 人工心臓弁ホルダー 発明の背景 人工心臓弁の挿入および移植手術の間これを把持し、支持するためのホルダー が知られている。それらは手術の間に弁の位置を定め、弁を把持し、支え、、か つ提供するために使用される。「心臓弁を保持するためのコレット」と題するア ンダーソン(Anderson)らの1974年8月13日発行の米国特許第3,828 ,787号は、細長いハンドルの遠位端に取付けられた心臓弁ホルダーを示して いる。「人工弁、針および縫合糸ホルダーとその使用法」と題するフィリップス (Phillips)の1990年6月12日発行の米国特許第4,932,965号は 、移植手術の間延長した1対の脚の遠位端に対して弁を保持するもうひとつの心 臓弁ホルダーを開示している。 伝統的に、心臓弁置換手術は、胸骨切開を実施し、患者の胸腔を広く開放して 患者の心臓へのアクセスを用意する複雑な処置である。これは、何物にも邪魔さ れない、直接の心臓へのアクセスを医師に提供する。この処置において、人工心 臓弁は、典型的には、人工心臓弁の軸と直線状に配置される細長いハンドルの端 に保持される。しかし、この処置は、その上部胴体に与えられる外傷から患者が 回復するのに長い期間を必要とする。 従来の胸骨切断を必要とせず、小さな切開を通して開心術を行う、 侵襲を最小限に抑えた手技が開発された。この手技のひとつが「胸腔鏡的心臓バ イパス手技を実施するための方法」と題する国際特許公開番号第WO 94/1 8881号および「心臓内手技のための装置および方法」と題する国際特許公開 番号第WO95/15715号に記述されている。この手技では、延長したツー ルおよび/あるいはトロカール(套管針)を使用して心臓を処置する。前記の特 許公開番号第WO 94/18881号、およびWO 95/15715号に述 べられているように、心臓弁置換においてもこの手技が使用できる。 一般に侵襲を最小限に抑えた移植手術は、最小限の開胸、および小さな開切を 通しての移植手術を要求する。これは特に低姿勢(low profile)のホルダーが 必要なことを強調し、従来の開心術に関連した重大な胸部外傷を含まない。この 手技の利点のひとつは、患者の回復期間を大幅に短縮できることである。さらに 、人工心臓弁は典型的に容器の中に保持されるが、その容器は低姿勢ホルダー用 には設計されていないので、そのような容器を低姿勢ホルダーに使用することは できない。 発明の概要 移植手術の間人工心臓弁を固定するためのホルダーは、ホルダー本体とステム (stem)とを包含する。ステムは、移植手術の間人工心臓弁を操作するために用 いられるハンドルを受容するように適合させられる。ステムは、標準の移植位置 と低姿勢の挿入位置(low profile delivery position)との間で移動可能である。本発明の1つの実施例 はピボットのまわりで回動するステムを包含し、前記ピボットはステムをホルダ ー本体に結合させる。本発明の別の実施例は、ステムの姿勢をホルダー本体に対 して相対的に保持する固定機構を包含する。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の1つの実施例による姿勢可変(positionable)ホルダーの分 解斜視図である。 図2Aおよび図2Bはそれぞれ、図1に図示されるホルダー本体の側面図、お よび底面平面図である。 図3Aおよび図3Bはそれぞれ、ホルダー本体およびステムの実施例の斜視図 である。 図4Aおよび図4Bはそれぞれ、ホルダー本体およびステムの1つの実施例の 斜視図である。 図5Aは、標準移植手術位置で示した、別の実施例による姿勢可変ホルダーの 上方斜視図である。 図5Bは、低姿勢挿入位置で示した、図5Aの姿勢可変ホルダーの上方斜視図 である。 図6A、図6B、および図6はそれぞれ、別の実施例による姿勢可変ホルダー の上方斜視図、側面図、および上面図である。 図7は、別の実施例による姿勢可変ホルダーの上面図である。 図8は、姿勢可変ホルダーと共に用いられる固定機構の側面図で ある。 図9は、別の実施例による固定機構の側断面図である。 図10は、本発明の別の実施例による固定機構の側断面図である。 図11は、別の実施例による姿勢可変ホルダーの斜視図である。 図12は、別の実施例による姿勢可変ホルダーの上方斜視図である。 好ましい実施例の詳細な説明 本発明は、移植手術の間人工心臓弁の位置を定めるために使用される部材に関 する。移植手術は、伝統的な胸骨切断で要求されるよりも小さく、あるいは弁を 送り込む間弁が取り付けられるハンドルの軸と弁の軸とがほぼ並行である、より 伝統的な移植手術技法を用いる場合よりも小さい開切を通して処置される、侵襲 を最小限に抑えた手術である。本発明を詳細に説明するために、その部材は小葉 機械人工心臓弁(bi-leafret mechanical hert valve)の用途に関して概ね説明 される。生体小葉機械人工心臓弁は概して、環状の開口部を伴う環帯を有する。 このような人工心臓弁は、ミネソタナ州、セント・ポールのセント・ジュード メディカル インコ.(St.Jude Medical Inc.)から入手可能である。しか しながら、本発明は他の機械的心臓弁、生体心臓弁、および環状成形リングを含 む他の様式の置換心臓弁、あるいは修復部材にも適用できることが理解されるで あろう。低姿勢ホルダーの1つの様式が、1995年5月24日に出願され、本 出願 と共に譲渡された「人工心臓弁の低姿勢ホルダー」と題する出願中の米国特許出 願第08/449,145号に記述されている。 図1は、本発明の1つの実施例による姿勢可変ホルダー10の分解斜視図であ る。本発明のホルダーは、機械的および生体弁を含む人工心臓弁、および環状成 形リングを含む修復部材の、いかなる様式のものに対しても適用されることがで き、その適用は本発明の範囲内であると解されるべきことが理解されるであろう 。さらに、本発明は大動脈、および僧冒弁、機械的心臓弁のいずれにも適用され ることが理解されるべきである。 姿勢可変ホルダー10は、ホルダー本体12、ホルダーステム14、およびピ ボット・ピン16を包含する。ホルダー本体12は人工心臓弁取り付け(遠位) 部18を包含する。遠位部18は、咬合器に整合する表面部20、縁部22、お よびピボット保護受容器(レセプタクル)23を提供する。遠位部18は、通常 は人工僧冒弁に適合されるが、大動脈弁に使用するように適合されてもよい。本 実施例において、人工心臓弁の咬合部は挿入および移植手術の間、人工心臓弁本 体内に保護されるように、実質上閉塞位置に保持される。ホルダー本体12は、 近位面28の中に形成される開口部24を包含する。縫合穴30およびピン受容 部(レセプタクル)31はホルダー本体12を貫いて形成される。位置決め爪3 2は開口部24の側壁34内に形成される。 ホルダーステム14は、ホルダー本体12に結合するように適合 される遠位端40と、ハンドル(図1には図示されず)に結合するように適合さ れる近位端42とを包含する。遠位端40はピン受容部44と位置決め突起部4 6とを包含する。近位端42は、指で握るグリップ50、ハンドル開口部52、 およびスロット54を包含する。移植手術の間、外科医は指で握るグリップ50 を掴んで人工心臓弁を操作し、回転させる。 ホルダー本体12、ステム14、およびピボット・ピン16は、ピン受容部3 1と44とが一直線上に並ぶように配置され、ホルダーステム14は、ピン受容 部31と44とを貫通するピボット・ピンでホルダー本体に固定される。したが って、ホルダーステム14はピボット・ピン16のまわりでホルダー本体12に 対して関節結合される。位置決め突起部46は位置決め爪32とほぼ合致するよ うに成形されているので、ホルダーステム14は、位置決め爪32の1つでホル ダー本体12と相対的な位置(姿勢)に固定される。図1に示される本実施例に おいて、位置決め爪32は5つの異なる固定位置を提供する。しかしながら、任 意の所望位置に任意数の爪を用いることができる。 姿勢可変ホルダー10は、典型的には、ステム14を、ホルダー本体12よっ て形成される環帯を含む面に対して90°の角度に、換言すれば、人工心臓弁の 軸と平行にして移送される。本明細書で「標準移植位置」とは、一般的に、胸骨 切断のような従来の移植手術技法によって人工心臓弁を移植するのに用いられる 位置(姿勢) のことである。ホルダーステム14は、ピボット・ピン16で枢支されることが できる。従ってホルダーステム14は、ホルダー本体12の環帯を含む面に対し て概ね平行、かつ人工心臓弁の軸に対してほぼ垂直に配置されることができる。 本明細書で「低姿勢挿入位置」とは、一般的に、人工心臓弁が小さな開切を通 して挿入され、患者に移植される、侵襲を最小限に抑えた移植手術技法に有効な 位置のことである。普通は、細長いハンドルがホルダーステム14のハンドル開 口部52に受容されるように適合される。ハンドル上に支持されるピンがスロッ ト54に受容され、回転力(トルク)がハンドルからホルダーステムに伝えられ 、心臓弁が回転させられる。しかしながら、本発明は、ホルダーステム14と結 合するためのいかなる結合機構であっても、それを有するあらゆるハンドルに使 用されることができる。 侵襲を最小限に抑えた移植手術の間、人工心臓弁が低姿勢挿入位置に保持され て胸腔内に挿入された後、ホルダー本体12は適当に延長された外科医用具を用 いて、適切な移植位置に移動され、患者の心臓の生体組織環帯に正しく提供され るように回転させられることができる。 図2Aおよび図2Bはそれぞれ、ホルダー本体12の側面図、および底面図で ある。縫合穴30は、ホルダー本体12を貫通して図2Bに示される縫合スロッ ト60に延びる。縫合糸は縫合穴30を通されるので、人工心臓弁の咬合器に小 さな圧力を加えながら、こ れを閉塞位置に保持するように位置決めされる。さらに、この縫合糸は人工心臓 弁(図示されず)をホルダー本体に結合するために、人工心臓弁の縫合カフを通 して縫い付けるのに用いられる。人工心臓弁が患者の心臓の組織環帯に固定され た後、縫合糸が切断されるので、姿勢可変ホルダー10は胸腔から回収される。 図3Aおよび図3Bはそれぞれ、本発明によるホルダー本体12およびホルダ ーステム14の別の実施例の斜視図である。一般的に可能な限り、本説明におい て同じ符号は同じ要素を表わすように用いられている。図3Aの実施例のホルダ ー本体12は、スロット70およびピボット72を包含する。図3Bのホルダー ステム14は、ピボット72に受容されるように適合されるスナップ・フィット ・ピン(snap fit pin)75を包含する。位置決め爪32は、位置決め突起部4 6と咬み合うことにより、ホルダーステム14を標準移植位置あるいは低姿勢挿 入位置のどちらにでも保持する。ホルダー本体12の抑止部(ストッパ)74( 図1参照)は、ホルダーステム14が低姿勢移植位置を越えて旋回するのを防止 する。 図4Aおよび図4Bはそれぞれ、別の実施例によるホルダー本体12およびホ ルダーステム14の斜視図である。図4Aの実施例において、側壁34は八角ピ ボット凹部76を包含する。八角ピボット凹部76は図4Bの斜視図に示される ホルダーステム14の星形突起部78を受容するように適合させられる。この実 施例において、ホルダーステムはホルダー本体12に対してほぼ0°、45°、 90°、135°、および180°の角度で固定され、八角ピボット凹部76の 中の6角形がこれらの位置に固定する機構を提供する。 図5Aは、姿勢可変ホルダー10の別の実施例の上方斜視図である。図5Aの 実施例において、ホルダーステム14は凹部100を包含する。凹部100は固 定機構の役割をする対向突起部102を受容する。ホルダーステム14が低姿勢 位置から標準移植位置へ旋回すると、C型リング101は突起部102を拡げて 凹部100に引掛かる。C型リング101は領域99で固定される。C型リング の残りの部分は自在に曲がったり撓んだりする。蝶番/旋回機構は他の適当なも のでもよい。凹部100と突起部102とが相関的な形状であることによって、 図5Aに示されるように、姿勢可変ホルダー10を標準移植位置に固定するため の固定機構を提供する。 図5Bは、低姿勢挿入位置にあるホルダーステム14を示す、図5Aの実施例 による姿勢可変ホルダー10の上方斜視図である。この位置において、ホルダー ステム14は開口部24に嵌合する。ホルダーステム14の凹部106はホルダ ー本体12の抑止部74に当接する。突起部102は、ホルダーステム14を低 姿勢位置に固定するための固定機構として機能するように修正(変形)される。 図6A、図6B、および図6Cはそれぞれ、別の実施例において、3つの異な る位置にある姿勢可変ホルダー10の上方斜視図、側面図、および上面図である 。図6A〜6Cの実施例において、細長ばね部材120はホルダー本体12上の スロット122に受容される。 細長ばね部材120は近位端42の付近でステム14に固定される。図6Aに示 されるように、ばね部材120がスロット122に咬み合っている時、ホルダー ステム14は、標準移植位置に固定される。しかしながら、図6Bに示されるよ うに、ホルダーステム14を取り囲むカラー124を、ホルダーステム14の近 位端42から遠位端40の方に移動することにより、ばね部材120がホルダー ステム14に向かって内側に押され、スロット122からはずれる。 図6Bはまた、標準移植位置と低姿勢位置との間の途中の、ある角度位置に回 動されたホルダーステム14を示す。図6Cは、ホルダーステム14が低姿勢位 置にある姿勢可変ホルダー10を示す。ホルダーステム14は、追加のスロット 122を付加することにより、ホルダー本体12に対して多数の位置に選択的に 固定され得ることは注目すべきである。 図7は、別の実施例による姿勢可変ホルダー10の上面図である。図7の実施 例において、ホルダーステム14は延長部152を備えた細長部材150を包含 する。延長部152は、ホルダー本体12内に形成された凹部154に適合する 。ホルダー本体12は、凹部154内で旋回する延長部152の間に固定される 。 図8は、姿勢可変ホルダー10に用いられる、本発明による固定機構の1例を 示す側面図である。図8において、ホルダーステム14は、ピボット・ピン16 で形成されたピボット(旋回軸)のまわりに配置されたねじりばね部材160に よってばね負荷される。 縫合糸162は縫合取り付け部164でホルダーステム14に、また縫合取り付 け部166でホルダー本体12にそれぞれ固定される。図8において、ホルダー ステム14は低姿勢移植位置にあるように示される。縫合糸162が切断される と、ねじりばね部材160がホルダーステム14を垂直位置、つまり標準移植位 置に動かす。 図9は、本発明による旋回機構および固定機構の別の実施例の断面図である。 軸受け壁170はホルダーステム14の遠位部40のまわりに延びている。この 実施例は、複数の軸に沿うホルダーステム14の無限の回動を可能にするキャプ ティブボール(captiveball)・ソケット構造を包含する。さらに、キャプティ ブボールおよびソケットは自由度2を可能にするけれども、これもまた枢軸(ピ ボット)の1型式であることが理解されるであろう。 離散的な位置決めが所望されるならば、このことはホルダーステム14の遠位 部40のボール173の外周に、結節またはこぶ(nub)174を受容するよう に形成される複数の凹部あるいはくぼみ172を用いて遂行される。結節174 とくぼみ172は、図9に示される標準移植位置と、図9に点線で示される低姿 勢移植位置との間の、複数の角度位置でホルダーステム14を固定する。結節1 74のわずかな弾性変形が、隣接するくぼみ172の間の移動を可能にする。さ らに、くぼみ174および結節174の位置は容易に反転させる(入れ換える) ことができる。 図10は、姿勢可変ホルダー10に用いられる、図9あるいは別 の実施例の旋回機構と組み合わせて使用できる固定機構の側面図である。図10 に示されるように、ホルダーステム14の遠位部40はボール173を包含する 。ボール173は、ホルダー本体12内に形成されたソケット182に受容され る。凹部186に支持される結節184はくぼみ172内に受容され、ばね18 8によってボール173に向かって偏倚される。これにより、ホルダーステム1 4はホルダー本体12に対する相対的な選択位置に固定される。ピン190はボ タン192が押される時に結節184を動かし、これによってボール173内に 形成されたくぼみ172から結節184を脱出させるように配置される。陥凹す なわち凹部は、ここに図示された結節あるいはくぼみの代替部材として用いられ ることができる。 図11は、別の実施例による姿勢可変ホルダー10の斜視図である。図11の 実施例において、ステム14は姿勢可変ホルダー10の軸からずれており、延長 部220の間に支持される。多数の旋回支点は、延長部220がホルダー本体1 2とホルダーステム14の双方に可動的に取付けられ、前に記述されたいずれか の固定機構によって所定位置に固定されることで、可能になるであろう。この実 施例が、低姿勢挿入位置にあるとき、非常に低い姿勢を提供することは注目すべ きである。 図12は、図7に図示される旋回式実施例と類似した、さらに別の実施例によ る姿勢可変ホルダー10の上方斜視図である。図12 の実施例において、ホルダー本体12は梁部232に支持されるタブ(tab)2 30を包含する。ホルダーステム14は延長部152を支持する細長部材150 を包含する。ばね部材234が延長部152の周囲に巻き付けられ、タブ236 の位置で細長部材150に結合される。ホルダーステム14は、図12に示され るように、ホルダーステム14を低姿勢移植位置に保持するようにタブ230と 一直線上に整列されるタブストッパ238を包含する。 しかしながら、細長い外科用器具をくぼんだ誘導部240に沿って動かすこと により、外科用器具でタブ230を押すこともできる。この動作はタブ230を タブストッパ238との係合から切り離す。そのことにより、ばね部材234は ホルダーステム14を標準移植位置に回動させる。当業者は、細長部材150が ホルダー本体12の側面に沿うような、ホルダー本体のどんな位置にもはめ込ま れ(snap into)得ることを理解するであろう。さらに、あらゆる様式の移動可 能なアタッチメントを用いることができる。 本発明によるホルダー本体は、任意の適当な技法を用いてホルダーステムに対 して相対的に動かされることができる。さらに、侵襲を最小限に抑えた移植手術 の間に、外科医は姿勢可変ホルダーと人工心臓弁とを患者の胸腔に挿入した後、 姿勢可変ホルダーを標準移植位置に戻すように回動させることができる。この回 動はどのような技法を用いて実行されてもよい。1つの簡単な技法は、細長い外 科用器具を用いてホルダー本体を所定の位置へ押し込むことである。 しかしながら、ハンドルに沿って伸延し、ホルダー本体と直接結合するアクチュ エーターを用いて、位置決めを遠隔制御することもできる。このような遠隔から の位置決めは延長部材、縫合糸、ねじり運動、ばね部材などを含む適当な技法で 遂行することができる。 好ましくは、本発明のホルダー本体およびステムはRadel(登録商標)の ようなポリフェニールスルホン(polyphenylsulfone)で作られるのがよい。この 材料は、生体適合性を有し、耐久性があり、製造コストを低減させるのを助長す る射出成形に好適である。しかしながら、他の材料および製造方法も本発明の範 囲内にあると解されるべきである。 当業者は、本発明があらゆる適当な手法において実行されること、およびここ に記述されたものが単に好ましい実施例であることを理解するであろう。特に、 いかなる形状および設計のホルダー本体も、移植手術の間ホルダー本体を支える あらゆる様式のホルダーステム、あるいはその他の部材と共に用いられることが できる。さらに、ホルダーステムとホルダー本体との間で回動したり、または相 対的に移動可能にしたりするための任意の適当な機構が、固定機構として用いら れる。ここで使用されたように、旋回取り付け機構は、たとえ本説明で明確に記 述されていなくても、ホルダー本体に関するホルダーステムの相対的な関節運動 を可能にするあらゆる取り付け機構を包含するものである。同様に、固定機構の 用語は、ホルダーステムとホルダー本体とを相対的な位置に固定したり、あるい は選択 的に固定するのに使用できる、あらゆる固定機構を包含するものである。当業者 は、本発明の概念および範囲内で機能する多数の利用可能な取り付け機構および 固定機構が存在することを理解するであろう。 本発明はまた、生体人工心臓弁および環帯成形修復部材と一緒に用いられるこ とができる。一般的に、本発明はある位置に固定されるホルダーのステムと本体 との相対的な運動を可能にする。本発明は現存の用具を用いてホルダーを回動さ せることを可能にし、また標準移植位置および低姿勢移植位置のどちらにでも適 用されることができる。本発明はまた、必要に応じて、人工器官を患者の組織に 順応するように調整するためにも適用される。人工器官を回転させるために、ホ ルダーを介してトルクが加えられる。標準移植位置において、ホルダーは現存の 容器内で用いられるように改良されることができる。 本発明は、好ましい実施例に関して記載されたが、当業者は、本発明の概念お よび範囲から逸脱することなしに構成および細部において変化があってもよいこ とを理解するであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリゾンド,デビッド,アール. アメリカ合衆国 55102 ミネソタ州、セ ント ポール、ホーリー アベニュー 604 (72)発明者 アンダーソン,キンバリー,エー. アメリカ合衆国 55123 ミネソタ州、イ ーガン、コンフラワー コート 956 (72)発明者 バネイ,ガイ ピー. アメリカ合衆国 55434 ミネソタ州、ブ レイン、タイラー ストリート 9809 (72)発明者 クルーガー,カート ディー. アメリカ合衆国 55079 ミネソタ州、ス テイシー、スリーハンドレッド アンド サーティセブンス ストリート 6160 (72)発明者 ジラード,ミッシェル,ジェイ. アメリカ合衆国 55014 ミネソタ州、リ ノ レイクス、ホワイト オウル ドライ ブ 6318 (72)発明者 ピーターセン,ステファン,エー. アメリカ合衆国 55122 ミネソタ州、イ ーガン、ロイヤル コート 2104 (72)発明者 ベルグマン,ダリン,ジェイ. アメリカ合衆国 55126 ミネソタ州、シ ョアビュー、デビッド コート 5888 (72)発明者 シェファード,テリー,エル. アメリカ合衆国 55126 ミネソタ州、シ ョアビュー、メドウ アベニュー 1370

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 心臓血管のプロテーゼ部材であって、 前記プロテーゼ部材に結合するように適合されたホルダー本体と、 移植手術の間に、前記プロテーゼ部材を操作するために用いられるステム と、 ステムをホルダー本体に可動的に結合する可変姿勢取り付け機構とを具備 したプロテーゼ部材。 2. 可動姿勢取り付け機構が、標準移植位置と低姿勢挿入位置との間での回動 を可能にするホルダー本体とステムとの間の相対的な動きを提供する請求項1に 記載のホルダー。 3. 標準移植位置では、ステムがプロテーゼ部材の平面とほぼ90°の角度を なす請求項2に記載のホルダー。 4. 低姿勢挿入位置では、ステムがホルダー本体の環帯の平面とほぼ0°の角 度をなす請求項2に記載のホルダー。 5. 可変姿勢取り付け機構が、ステムおよびホルダー本体内のピン開口部を貫 通するピンを包含する請求項1に記載のホルダー。 6. 可変姿勢取り付け機構がピボットを具備した請求項1に記載のホルダー。 7. ピボットが開口部に受容されるピンを具備した請求項6に記載のホルダー 。 8. 可変姿勢取り付け機構がソケット内に受容されるボールを具 備した請求項1に記載のホルダー。 9. プロテーゼ部材が人工心臓弁と前記人工心臓弁に結合するように適合され るホルダーとを具備した請求項1に記載のホルダー。 10.プロテーゼ部材が環帯修復プロテーゼとそれに結合するように適合される ホルダーとを具備した請求項1に記載のホルダー。
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