JP2001501090A - ハードキャンディー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、主にキシリトールで甘味をつけたハードキャンディー製品に関する。常用の成分以外に、この新規製品は、微量成分および所望によりビタミン類を含有する。好ましい実施態様では、この微量成分は、Ｃａ含有物質および/または初乳粉末およびビタミン類であり、ビタミン類を用いる場合、ビタミンＣまたはビタミン混合物である。本発明はまた、フィンランド特許８５７９５に従う、主に糖アルコールおよび豊富にキシリトールを含有するハードキャンディー製品の製法にも関する。この方法では、最後のキシリトール添加と共に、生理学的に許容できる有機酸の微量成分と最終的にビタミンを加える。

Description

【発明の詳細な説明】 ハードキャンディー 本発明は、主たる甘味料としてキシリトールを含有するハードキャンディー製 品に関する。 キシリトールは、その歯科的に有利な効果のため、キャンディー製品の甘味料 として頻繁に使用されてきた。 フィンランド特許８３ ９２３は、キシリトールおよび他の糖アルコールの甘 味剤としての使用法を開示している。 フィンランド特許８５ ７９５もまた、キシリトールで甘味をつけた、比較的 高いキシリトール含量のハードキャンディーの製法を開示している。 これらの製品は、主に、菓子製品である。しかしながら、このたび、菓子製品 の使用者がその製品から他の利点も享受できるようにするため、このような菓子 製品の用途を広げる提案が出された。 本発明によれば、主にキシリトールで甘味をつけ、常用の(例えば、FI ８３９ ２３またはFI ８５ ７９５に記載されている)成分を含有するハードキャンディ ー製品に、微量成分と所望によりビタミン類を加える。 好ましくは、微量成分は、Ｃａ含有物質、特に、有機酸の生理学的に許容でき るＣａ塩および/または初乳粉末である。 本発明では食品や菓子産業で通常使用される酸が利用でき、それらは例えば、 乳酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸およびそれらの混合物であ る。 初乳は、免疫グロブリンおよび白血球、並びに微量成分およびミネラル類(例 えば、Ｎａ、ＫおよびＣｌ)、更にはビタミン類、特にビタミンΛおよびＣに富 む。このように、初乳は、微量成分およびミネラルの有利な供給源であり、キャ ンディー製品の成分として好適に使用できる。 製品にビタミンを使用する場合、好ましくはビタミンＣまたは数種のビタミン の混合物が使用できる。 本発明の製品は、好ましくはキシリトールを豊富に含有する製品であり、キシ リトール含量は、少なくとも４０重量％である。 こうして、好適な含量のキシリトール以外に、有利な微量成分や所望によりビ タミンを含有する製品が得られる。カルシウムは、身体に必須であり、骨格に非 常に豊富に存在し、多くの酵素活性にとって重要なアリカリ土類金属である。ビ タミンと同時に使用すれば、キャンディー製品に更なる利点が加わる。 乳酸Ｃａは、カルシウムが、十分に可溶性の形態で得られるから、使用に当り 効果的に溶解および吸収され、好ましい塩である。 本発明はまた、主に糖アルコールおよび豊富にキシリトールを含有するハード キャンディー製品の製法にも関し、その方法は、フィンランド特許８５７９５に より詳細に記載されている。本発明の方法の別の応用として、Ｃａ塩および/ま たは初乳粉末を好ましくは２〜１５重量％、より好ましくは１０重量％以下で、 最後のキシリトール添加と共に加える。最も好ましくはＣａ濃度は、約６重量％ である。 この方法の場合、Ｃａ含有物質は、キャンディー塊を固形化する前にそのキャ ンディー塊に溶かしておくことができるので有利である。 好ましくはこのＣａ含有物質は、連続実施法の場合にも添加できる。連続製法 の例は、連続して作動しているクッキング装置と、押出成形技術に基づくミキサ ーであり、製品の形成は最終的にローラー、プレス型、パンチャーなどによって 行われる。 本発明を下記の実施例を参照してより詳細に説明するが、これらの実施例は、 本発明を限定するものではなく、本発明の様々な実施態様を例示するだけのもの である。 以下では、本発明のハードキャンディーの多種の適切な組成を記載するが、実 施例中のパーセンテージは、重量パーセントで示したものである。実施例１ 微量成分とビタミン類を添加し、主にキシリトールで甘味をつけたハードキャ ンディー。 キシリトール ４８％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４５％ 乳酸Ｃａ ６％ 脂肪 １％ フレーバー 色素 乳酸Ｃａとしてのカルシウムは、利用するのに十分な可溶性の形態である。 乳酸Ｃａ以外の他のＣａ塩、例えば、クエン酸Ｃａ、マレイン酸Ｃａまたはグ ルコン酸Ｃａも、Ｃａ源として使用できる。実施例２ キシリトール ４６.５％ マルチトールシロップ ４５％ 乳酸Ｃａ ６％ ＫＨＣＯ₃ １.５％ 脂肪 １％ フレーバー 色素 炭酸水素カリウムは、唾液のｐＨ値を高めて中和するために使用する。実施例３ キシリトール ４６.５％ マルチトールシロップ ４５％ 乳酸Ｃａ ６％ ビタミンＣ １.５％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例４ キシリトール ４６％ マルチトールシロップ ４５％ 乳酸Ｃａ ６％ マルチビタミン混合物 ２％ 脂肪 １％ フレーバー 色素 マルチビタミン混合物の組成は、次のとおりである： ビタミンＡ １２３,６００ ビタミンＢ１ ８,３７０ ビタミンＢ２ ８,１３６ ビタミンＢ６ ８,９２８ ビタミンＢ１２ ５５６,２００ ビタミンＣ ２９,６６４ ビタミンＤ １１８,６５６ ナイアシン ９６,４０８ 葉酸 ２４,１８０ ラクトース １，６７８ １０００，０００ｇ ビタミン類は製品を分析して、その安定性を確認した。実施例５ キシリトール ４６％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４３％ 乳酸Ｃａ １０％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例６ キシリトール ４４.５％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４３％ 乳酸Ｃａ １０％ ＫＨＣＯ₃ １.５％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例７ キシリトール ４４.５％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４３％ 乳酸Ｃａ １０％ ビタミンＣ １.５％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例８ キシリトール ４４％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４３％ 乳酸Ｃａ １０％ マルチビタミン混合物 ２％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例９ 微量成分とビタミンを添加し、主にキシリトールで甘味をつけたハードキャン ディー。 キシリトール ４８％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４５％ 初乳粉末 ６％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例１０ キシリトール ４６.５％ マルチトールシロップ ４５％ 初乳粉末 ６％ ＫＨＣＯ₃ １.５％ 脂肪 １％ フレーバー 色素 炭酸水素カリウムは、ｐＨ値を高めて中和するために使用する。実施例１１ キシリトール ４６.５％ マルチトールシロップ ４５％ 初乳粉末 ６％ ビタミンＣ １.５％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例１２ キシリトール ４６％ マルチトールシロップ ４５％ 初乳粉末 ６％ マルチビタミン混合物 ２％ 脂肪 １％ フレーバー 色素 マルチビタミン混合物の組成は、次のとおりである： ビタミンＡ １２３,６００ ビタミンＢ１ ８,３７０ ビタミンＢ２ ８,１３６ ビタミンＢ６ ８,９２８ ビタミンＢ１２ ５５６,２００ ビタミンＣ ２９,６６４ ビタミンＤ １１８,６５６ ナイアシン ９６,４０８ 葉酸 ２４,１８０ ラクトース １,６７８ １０００,０００ｇ ビタミン類は製品を分析して、その安定性を確認した。実施例１３ キシリトール ４６％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４３％ 初乳粉末 １０％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例１４ キシリトール ４４.５％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４３％ 初乳粉末 １０％ ＫＨＣＯ₃ １.５％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例１５ キシリトール ４４.５％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４３％ 初乳粉末 １０％ ビタミンＣ １.５％ 脂肪 １％ フレーバー 色素実施例１６ キシリトール ４４％ マルチトールシロップ(または他の糖アルコール) ４３％ 初乳粉末 １０％ マルチビタミン混合物 ２％ 脂肪 １％ フレーバー 色素 我々は、さらに各治験者の唾液サンプルを試験した。これらの試験の結果、こ の製品の使用後は、明らかにＣａレベルが数倍にも増大していた。試験結果は、 下記に示す。試験結果 本発明のＣａパステル(錠剤)の唾液サンプルについての試験結果。 ｐＨ値およびＣａ濃度は、唾液サンプルについて測定した。 治験者 試験パステル(錠剤) 対照 ｐＨ Ｃａ(mM) ｐＨ Ｃａ(mM) 治験者１ ７.０２ １３.１ ７.３５ １.４ 治験者２ ７.４１ １３.７ ７.１１ １.３ 治験者３ ７.５１ １２.８ ７.５４ １.２ 治験者４ ７.３４ １３.１ ７.２７ １.２ 治験者５ ７.２０ １３.２ ７.１０ ２.０

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．常用成分以外に、Ｃａ含有物質を含むことを特徴とする、主にキシリトー ルで甘味をつけたハードキャンディー製品。 ２．Ｃａ含有物質が、有機酸の生理学的に許容できるＣａ塩および/または初 乳粉末であることを特徴とする、請求項１に記載のキャンディー製品。 ３．有機酸が乳酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸またはそれ らの混合物であることを特徴とする、請求項２に記載のキャンディー製品。 ４．更に、ビタミン類、特にビタミンＣを含有することを特徴とする、請求項 １〜３に記載のキャンディー製品。 ５．ビタミンが数種のビタミンの混合物であることを特徴とする、請求項１〜 ４に記載のキャンディー製品。 ６．キシリトール含量が少なくとも４０重量％であることを特徴とする、請求 項１〜５に記載のキャンディー製品。 ７．最後のキシリトール添加と共に、有機酸の生理学的に許容できるＣａ塩お よび/または初乳粉末および所望によりビタミン類を添加することを特徴とする 、主に糖アルコールおよび豊富にキシリトールを含有するハードキャンディーを 製造するためのフィンランド特許８５７９５に従う方法。 ８．製造がバッチでまたは連続して実施されることを特徴とする、請求項７に 記載の方法。 ９．乳酸Ｃａの含量が２〜１５重量％、好ましくは１０重量％以下であり、ビ タミン含量が０〜約５重量％であることを特徴とする、請求項８に記載の方法。 １０．初乳粉末含量が２〜１５重量％、好ましくは１０重量％以下であり、ビ タミン含量が０〜約５重量％であることを特徴とする、請求項８に記載の方法。 １１．有機酸が乳酸、クエン酸、マレイン酸、フマル酸、グルコン酸またはそ れらの混合物であることを特徴とする、請求項８に記載の方法。