JP2001500819A - スナップイン保持形態を有するマスターシリンダとブレーキ流体リザーバとの組み合わせ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、マスターシリンダと流体リザーバとの組み合わせであって、マスターシリンダ（１０）と、リザーバ（１２）と、マスターシリンダとリザーバとの間の１対の弾力性のシール（９０、９４）とを有する。マスターシリンダは、第１のリザーバ用座を規定する第１の孔（１４）と、第２のリザーバ用座を規定する第２の孔（２４）とを有する。第１と第２の孔とは互いに予め定めた距離離間している。マスターシリンダはまた、第１の孔と第２の孔との間に設けられた硬いスナップイン取り付け座（３４）を有している。リザーバは、第１の円筒状の座用突起部（４４）と、この第１の座用突起部から予め定めた距離離間した第２の円筒状の座用突起部（５６）とを有している。スナップイン取り付け部材（６８、７８）が、スナップイン取り付け座と整列し係合するために、第１と第２の座用突起部の間に設けられている。シールが、第１の孔と第１の座用突起部および第２の孔と第２の座用突起部との間に各設けられている。スナップイン取り付け部材が取り付け座と係合された場合、シールは、リザーバとマスターシリンダとの間でそこを通る流体の漏洩を阻止するように両方とも圧縮される。

Description

【発明の詳細な説明】 スナップイン保持形態を有するマスターシリンダとブレーキ流体リザーバとの組 み合わせ装置 発明の分野 本発明は、ブレーキ流体リザーバとマスターシリンダとの間の取り付け部に関 する。これは特にプッシュインすなわちスナップインタイプの保持形態に関する 。 発明の背景 ブレーキシステムのタンデムマスターシリンダすなわちマスターシリンダと、 ブレーキ流体リザーバとの間の公知の取り付け部は、通常、マスターシリンダと ブレーキ流体リザーバとの係合を維持するピンまたは糸を通すファスナーのよう な別個の異なった締結部材を必要とする。このタイプの取り付け装置は、マスタ ーシリンダとブレーキ流体リザーバとを組み合わせるために多くのステップの組 み合わせ操作を必要とする。リザーバは、マスターシリンダ内で２つの加圧され たチャンバーと封止的に結合する。もっと容易に組み立てることができ、それで いてマスターシリンダとリザーバとの間の信頼性の高いシールを提供するような 、マスターシリンダとブレーキ流体リザーバとの組み合わせを提供することが要 望されている。 発明の概要 マスターシリンダと流体リザーバとの組み合わせは、マスターシリンダと、リ ザーバと、マスターシリンダとリザーバとの間の１対の弾力性のシールとを有す る。マスターシリンダは、第１のリザーバ用座を規定する第１の孔と、第２のリ ザーバ用座を規定する第２の孔とを有する。第１の孔と第２の孔とは互いに予め 定めた距離離間している。マスターシリンダはまた、第１の孔と第２の孔との間 に設けた硬いスナップイン取り付け座を有している。リザーバは第１の円筒状の 座用突起部と、第１の座用突起部から予め定めた距離離間した第２の円筒状の座 用突起部とを有する。スナップイン取り付け部材は、スナップイン取り付け座と 整列しまた係合するために第１と第２の座用突起部の間に設けられている。シー ルは、第１の孔と第１の座用突起部および、第２の孔と第２の座用突起部とのそ れぞれの間に設けられている。スナップイン取り付け部材が取り付け座と係合さ れた場合、シールは両方共リザーバとマスターシリンダとの間で圧縮され、それ によってそこを通る流体の漏洩を阻止する。 リザーバをマスターシリンダに組み立てる方法は、マスターシリンダを形成し 、リザーバを形成し、リザーバとマスターシリンダとの間の配置用の１対のシー ルを形成し、マスターシリンダとリザーバとの間にシールを設け、そして、リザ ーバをマスターシリンダと係合するように圧縮するステップを有する。リザーバ をマスターシリンダに組み立てる方法は、また、第１のリザーバ用座を規定する 第１のリザーバの孔と、第１の孔から予め定めた距離離間した第２のリザーバ用 座を規定する第２の孔と、第１の孔と第２の孔との間に設けられた硬いスナップ イン取り付け座とを有するマスターシリンダを形成するステップを有する。リザ ーバは、第１の円筒状の座用突起部と、第１の円筒状の座用突起部から予め定め た距離離間した第２の円筒状の座用突起部と、スナップイン取り付け座と整列し 係合するために第１と第２の座用突起部の間に設けられたスナップイン取り付け 部材とを有するように形成されている。リザーバとマスターシリンダとを一体に 圧縮する前に、第１と第２の円筒状の座用突起部が第１と第２の孔に各整列され ている。 スナップイン取り付けは、マスターシリンダとリザーバとの間の確実な係合を 提供し、それによって、それらの間に設けられ、マスターシリンダとリザーバと の間の境界でのいかなる流体の漏洩をも阻止するための弾力性の適切な予備負荷 を確実にする。スナップイン取り付けは、特別の工具を必要とせず、またシール を越えた付加的な部品を必要としないで、リザーバのマスターシリンダへの組立 てを可能にする。 図面の簡単な説明 図１は、組立てのために整列されたリザーバとマスターシリンダの側面図。 図２は、組み立てられたマスターシリンダとリザーバの切欠した一部断面図。 図３は、リザーバの側面図。 好ましい実施例の説明 図１は、鋳鉄で形成されたタンデムマスターシリンダ１０すなわちマスターシ リンダ１０と、これに組み合わせるためにこれと整列されたプラスチックで形成 されたブレーキ流体リザーバ１２を示している。マスターシリンダ１０は、真空 力補助ブースタ１３に設けられている。マスターシリンダ１０は、第１の孔軸線 １５に沿って上方へあけられた第１のすなわち前方へ段状の孔１４を有している 。段状の孔１４は、マスターシリンダ内で通路によって第１のチャンバー１９に 接続されている第１の小径部１６と第１の大径部１８とを有している。小径部１ ６から大径部１８への遷移点は、第１の肩部２０を規定している。第１の面取り 部２２は、大径部１８用に上面２３に設けられている。 図２に最良のものが示されているが、第２のすなわち後方へ段状の孔２４が、 孔軸線１５から予め定めた距離Ｄの第２の孔軸線２５に中心を合わされている。 孔２４は、同様に第２の小径部２６と第２の大径部２８とを有していて、小径部 ２６が第２のチャンバー２９に接続されている。第２の小径部２６から第２の大 径部２８への遷移点は、第２の肩部３０を規定している。第２の面取り部３２は 、上面３３で第２の大径部２８の周りに形成されている。 スナップイン取り付け座３４は、マスターシリンダ１０内で横方向に延びた溝 ３６によって規定されている。導入面取り部３８は上面２３と３３から内方と下 方へ傾斜している。係合肩部４０は座３４の比較的低い側に規定されている。 リザーバ１２は、第１の突起軸線４６に設けられた第１のすなわち前方座用突 起部４４を有している。第１の座用突起部４４は、リザーバ１２の本体部４９に 近接した第１の大径部１８より僅かに大きい大径部部分４８と、その端部にリー ド面５２を持ちそこからリザーバ本体部４９の先端に延びた第１の小径部１６よ り僅かに小さい小径部部分５０とを有している。第１の通路５４は第１の座用突 起部４４を通過している。 第２の座用突起部５６は、リザーバ１２の本体４９から延びていて、第１の突 起軸線４６に平行でそれから距離Ｄ離間している第２の突起軸線５８に設けられ ている。第２の座用突起部５６は、第２の大径部２８よりもわずかに小さい第２ の大径部部分６０と、第２の小径部２６よりわずかに小さい第２の小径部部分６ ２を有している。第２の面取り部は、リザーバ本体部から離れた第２の小径部部 分６２の端部に設けられている。第２の通路６６は、第２の座用突起部５６を通 過している。 最良のものが図３に示された第１の係合舌片６８は、第１の突起軸線４６から の距離Ｂでこれに実質的に平行に、リザーバ本体部から下方へ延びている。舌片 ６８は、本体部４９で厚みを減少する平らな外側７０と丸みを付けた背側７２と を有している。本体部４７から離れた舌片６８の端部に設けられた第１のあご状 部７４は、第１の肩部２０を係合する第１のあご状係合部７６を規定している。 第２の係合舌片７８は、第２の突起軸線５８から距離Ｂで実質的にこれに平行 に離間している。第２の舌片７８は、同様に本体部４９で厚みを減少する第２の 平らな外側８０と丸みを付けた背側８２を有している。第２のあご状部８４は、 リザーバ１２をマスターシリンダ１０から離れないようにするために、第２の係 合肩部４２と係合する第２のあご状係合部８６を規定している。第１と第２の舌 片６８と７８とは、幅が溝３６の長さとほぼ等しい。 第１のシール９０は、部分的に第１の肩部２０と第１の突起肩部５３とによっ て規定された第１のシール用空所９２内で、第１の小径部部分５０の周りに設け られている。第２のシール９４は、部分的に第２の肩部３０と第２の突起肩部６ ５とによって規定された第２のシール用空所９６内で、第２の小径部６２に設け られている。 本発明の利点は、リザーバ１２がどのようにしてマスターシリンダに組み込ま れるかを理解することによって最も良く理解される。第１と第２のシール９０と ９４とは、第１と第２の小径部部分５０と６２との上に設けられる。リザーバ１ ２は、第１と第２の段状の孔１４と２４とにほぼ整列された第１と第２の座用突 起部４４と５６とを有する。第１と第２のマスターシリンダ面取り部２２と３２ とは、第１と第２の座用突起部４４、５６を第１の段状の孔１４と第２の段状に 孔２４に案内するリザーバ１２の面取り部５２と６４とによって接触されている 。第１と第２のシール９０と９４とは、第１と第２のシール用空所９２と９６内 に各圧縮される。第１の係合舌片６８と第２の係合舌片７８とは、横方向に延び た溝３６の両側において案内面取り部３８の下方に移動するように内方に曲げら れていて、その曲がりは、リザーバ本体部に近接した比較的薄い舌片部分によっ て 容易にされている。一旦、第１と第２のあご状係合部７６と８６とが第１と第２ の係合肩部４０と４２とを越えて通過すると舌片６８と７８とは、ぱちんと戻り （ｓｎａｐ ｂａｃｋ）肩部間の係合を創り出す。第１と第２のシール９０と９ ４とは、複数の係合肩部が係合した場合、第１と第２のシール９０と９４とに与 えられた予備負荷により、軸線的に予備負荷が掛けられやすい。丸みを付けた背 側７２と８２とによって設けられ厚みを付けられた舌片部分は、非係合を阻止す るために、舌片の残りの部分に関して肩部７６と８６の曲げに抵抗がある。十分 に係合した場合、第１と第２の小径部部分５０と６２とは、第１と第２の段状の 孔１４と２４の底部から離間していて、第１の通路５４と第２の通路６６を通っ て第１のチャンバー１９と第２のチャンバー２９とに各流れる比較的自由な流体 の流れを可能にする。 好ましい実施例が開示されたが、当業者にとって開示された実施例の変更が容 易に明らかであることが予測される。例えば、２つの比較的幅の広い舌片は、幾 つかの狭い舌片に置き換えることができる。さらに、マスターシリンダの係合肩 部は、横方向に延びた溝３６によって規定されるのではなく、その代わり、一定 の直径のアンダーカットされた開口によって規定されても良い。さらに、スナッ プイン取り付けは、マスターシリンダとリザーバとの各孔と突起部との間の中間 に正確に設ける必要がない。 それ故、本発明の本当の目的は、以下の請求の範囲によって規定されることを 理解すべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェンセン、エム・ブレント アメリカ合衆国、ユタ州 84010、ボウン ティフル、ウエスト 3500 サウス、22 【要約の続き】 でそこを通る流体の漏洩を阻止するように両方とも圧縮 される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 第１のリザーバ用座を規定する第１の孔と、第１の孔から予め定めた距離 離間した第２のリザーバ用座を規定する第２の孔と、第１の孔と第２の孔との間 に設けられた硬いスナップイン取り付け座とを有するマスターシリンダと； 第１の円筒状の座用突起部と、第１の座用突起部から予め定めた距離離間した 第２の円筒状の座用突起部と、スナップイン取り付け座と整列して係合するため の第１と第２の座用突起部の間に設けられたスナップイン取り付け部材とを有す るリザーバと；および スナップイン取り付け部材が取り付け座と係合していて、シールが両方ともリ ザーバとマスターシリンダとの間に圧縮されていてそこからの流体の漏洩を阻止 するようにするための、第１の孔と第１の座用突起部および第２の孔と第２の座 用突起部との間に各設けられた弾力性のシールと； を備えたことを特徴とするマスターシリンダと流体リザーバの組み合わせ装置 。 ２． スナップイン取り付け部材はそれぞれが肩部を有する１対の舌片を有して いて、スナップイン取り付け座はスナップイン取り付け部材の肩部によって係合 される１対の肩部を有することを特徴とする請求項１記載のマスターシリンダと 流体リザーバの組み合わせ装置。 ３． スナップイン取り付け部材の肩部は、スナップイン取り付け座の肩部と面 して係合するために、舌片の向き合った側に設けられていることを特徴とする請 求項２記載のマスターシリンダと流体リザーバの組み合わせ装置。 ４． 両方の舌片は、リザーバに近接した比較的薄い部分と、肩部に近接した比 較的厚い部分とを持った丸みを付けた背側を有していて、それによって舌片をリ ザーバ本体部で可撓性に、その長さの残り部分に沿って比較的硬くされているこ とを特徴とする請求項２記載のマスターシリンダと流体リザーバの組み合わせ装 置。 ５． 第１のリザーバ用座を規定する第１の孔と、第１の孔から予め定めた距離 離間した第２のリザーバ用座を規定する第２の孔と、第１の孔と第２の孔との間 に設けられた硬いスナップイン取り付け座とを有するマスターシリンダを形成 し; 第１の円筒状の座用突起部と、第１の円筒状の座用突起部から予め定めた距離 離間した第２の円筒状の座用突起部と、スナップイン取り付け座と整列し係合す るために第１と第２の座用突起部の間に設けられたスナップイン取り付け部材と を有するリザーバを形成し; １対の弾力性のシールを形成し; シールを第１と第２の座用突起部に設け; リザーバの第１と第２の座用突起部をマスターシリンダの第１と第２のあご状 部に各整列し;および スナップイン取り付け部材とスナップイン取り付け座との間の係合が達成され るまでリザーバをマスターシリンダに向かわせる； 各ステップを有することを特徴とするリザーバをマスターシリンダに組み立て る方法。