JP2001500236A - 台架重量平衡機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、支持アーム（３）と、スタンド（４）と、台架脚（６）とを有する台架であって、対抗重量機能を有する機能性ハウジング（５）をスタンド（４）に固定した形式のものに関する。台架脚（６）は、傾動防止性の比較的良好な好ましい支持方向（１５）と、好ましい支持方向（１５）の側方への許容支持範囲とを有するよう設計してある。水平面内の支持アーム（３）の旋回性は、ストッパ（９）によって制限され、従って、支持アーム（３）は、好ましい支持方向に対して直角な位置に且つ許容支持範囲外に旋回できない。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の名称］ 台架重量平衡機構 ［技術分野］ 本発明は、台架、特に、手術顕微鏡の台架に関する。 ［背景技術］ 手術顕微鏡の分野には、台架の重量補償を伴う煩瑣な構造以外に、例えば、平 行ホルダを使用する必要がなく、手術顕微鏡の平衡保持のための台架重量平衡機 構としてガス圧バネを使用するより簡単な台架上部構造も知られている。これに 関して、本出願人の米国特許ＵＳ−Ａ−５，２１３，２９３を挙げる。この種の 比較的簡単な台架の構造は、台架脚に十分な安定性が与えられ、従来の手術顕微 鏡の使用中に台架の傾動が排除されるよう、選択される。このため、台架脚は、 更に、比較的重く構成され、かくして、ある程度の安定性が保証される。 米国特許ＵＳ−Ａ−５，２５７，９９８には、台架脚およびこの脚に設けたス タンドを有する指向性運動（ステレオタキシー）系用台架が記載されている。ス タンドには、平衡重量を備えた支持アームが固定されている。平衡重量は、各種 の電気的コンポーネントを含む機能性ハウジングとして構成されている。台架の 大きい旋回範囲によって、台架脚は、対称に構成され、従って、極めて大きく且 つ重く設計されている。 ［発明の開示］ 本発明の課題は、負荷、特に、手術顕微鏡の範囲に、より大きい重量を支持で きるようおよび／または台架脚をより低強度に構成できるよう、台架脚を改良す ることにある。 この場合、台架脚には、１つの問題が生ずる。即ち、台架脚は、幅広でスペー ス内で側方への突出度が大きければ大きい程、より多大に関係者の邪魔になる。 従って、台架脚を幅方向へ限定することを試みる。本発明の更に他の課題は、必 要に応じて台架脚を軽量化すること にある。 上記課題は、請求項１の特徴記載部分に開示の特徴によって解決される。 請求項１の特徴の組合せによって、簡単で、実際上、重量が平衡され、傾動挙 動が減少された台架構造が得られる。本発明のさらなる展開実施態様を従属請求 項に示した。これから図面の説明を伴って、当業者にとって、一方では、設定課 題を考慮し、他方では、従来の台架に電子系を装備するという要求を考慮する新 規の台架構造が、明らかとなろう。 以下の図面の説明は、すべての図面に関する。同一の構成部材には、同一の符 号を付した。機能的に類似の−しかしながら、異なる−構成部材には、指標の異 なる有する同一の符号を付した。 ［図面の簡単な説明］ 第１図は、旋回軸線のまわりに支持アームを回転できる、一変更例の側面図で あり、 第２図は、第１図の構造の平向図であり、 第３図は、第１図の変更例の側面図であり、 第４図は、第３図の線IV−IVに沿う断面図である。 ［発明を実施するための最良の形態］ 特殊な支持機構、例えば、米国特許ＵＳ−Ａ−５，２１３，２９３に記載の如 きガス圧バネなどの如き機構は、図示してない。従って、本発明に係る台架の支 持アーム支持構造の細目にわたる可能な構成について、明示して、上記公報の内 容を参照する。しかしながら、本発明に係る構造は、かかる構成に制限されるも のではない。 本発明に係る台架は、支持アーム３を担持するスタンド４を使用する。旋回ホ ルダに取付けられた重量、例えば、手術顕微鏡１の重量平衡には、スタンド３に 固定されたスイッチ盤５を利用する。スイッチ盤５には、例えば、電子構造群（ ユニット）、電源装置、場合による照明装置、等が設けてあり、必要に応じて、 更に、挿入おもり（カウン ターウェイト）１４が設けられる。 第１図に、スタンド４ａの旋回軸８のまわりに支持アーム３ａを回転できる実 施例を示した（円弧状二重矢印参照）。ストッパ９ａは、両側方方向への支持ア ーム３ａの旋回性を制限する。かくして、支持アーム３ａを台架脚６ａの好まし い（優先的）支持方向１５に対して直角に延びる位置に旋回させることはできな い。台架脚６ａは、構造的に、好ましい支持方向１５に対して直角な方向の傾動 が比較的僅かであるよう、設計されている。この実施例は、第２図の断面Ｉ−Ｉ に沿った断面を示す。 第２図に、第１図の構造を平面図として示した。同図から明らかな如く、台架 は、Ｈ形状として構成され、即ち、支持方向１５の台架長さは、支持方向に垂直 な（横）方向１７の長さよりも大きい。正方形または円形とは異なり、支持方向 １５での絶対的な傾動防止性とともに、台架の軽量化が達成される。 第３，４図に、支持アーム３ｂおよびスタンド４ｂを空転しないよう相互に結 合した変更例を示した。この場合、第３図に、第４図の線III−IIIに沿う断面図 を示した。この構造の場合、水平面における二重矢印１６で示した旋回運動は、 台架脚６ｂ内のスタンド４ｂの回転性によって保証される。このため、スタンド ４ｂは、台架脚６ｂのボアに差込まれ、剛に結合された支持リング１０によって 上記台架脚に対して支持される。少なくとも１つの当接ボルト１１は、スタンド ４ｂの側方旋回運動を制限する水平な当接ミゾ１３（１３ａ，１３ｂ）内を摺動 する。台架脚６ｂへのスタンド４ｂの取付には、例えば、スタンド４ｂを１つま たは複数の当接ボルト１１とともに台架脚６ｂ内で下降させ得る取付スリット１ ２を使用する。 図示の双方の変更例の場合、垂直平面内の支持アーム３ａの可能な旋回運動に ついては詳述しない。このような旋回運動またはそのために必要な構造的方策に ついは、多様な態様なものが当業者に知られている。例として、既述の米国特許 ＵＳ−Ａ−５，２１３，２９３およ びこの公報にもとづき構成した本出願人の台架を挙げる。 本発明の本質は、台架スタンドに設けてあり特に機能的な部材を含む剛な補償 重量と、水平面内の支持アームの、好ましくは、好ましい支持方向に関して対称 な旋回運動を制限するストッパとの組合せにある。 ［符号の説明］ １ 手術顕微鏡 ２ 顕微鏡ホルダ ３，ａ，ｂ 支持アーム ４，ａ，ｂ スタンド ５ スイッチ盤／ハウジング ６，ａ，ｂ 台架脚 ７ 走行ローラまたは支持脚 ８ 旋回軸 ９，ａ，ｂ ストッパ １０ 支持リング １１ 当接ボルト １２ 取付スリット １３，ａ，ｂ 当接ミゾ １４ 挿入おもり １５ 好ましい支持方向 １６ 二重矢印 １７ 横方向

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 支持アーム（３）と、スタンド（４）と、台架脚（６）とを有する台架で あって、対抗重量（カウンターウェイト）機能を有する機能性ハウジング（５） をスタンド（４）に固定した形式のものにおいて、 台架脚（６）が、傾動防止性の比較的良好な好ましい支持方向（１５）と、該 好ましい支持方向（１５）の側方への許容支持範囲とを有すること、 及び水平面内の支持アーム（３）の旋回性が、ストッパ（９）によって制限さ れ、従って、支持アーム（３）が、該好ましい支持方向に対して直角な位置に且 つ許容支持範囲外に旋回できないこと を特徴とする台架。 ２． 支持アーム（３）およびスタンド（４）が、旋回しないよう相互に結合さ れ、旋回防止のためのストッパ（９ｂ）が、台架脚（６）に設けてあることを特 徴とする請求項１に記載の台架。 ３． 旋回防止のためのストッパ（９ａ）が、支持アーム（３ａ）とスタンド（ ４ａ）との間に設けてあることを特徴とする請求項１に記載の台架。 ４． ハウジング（５）が、台架および／または顕微鏡および／または照明の運 転のための電子制御系および／または電源および／または変流器ユニットを有す ることを特徴とする先行請求項１〜３の１つに記載の台架。 ５． ハウジング（５）には、付加的なの平衡おもりが設けてあることを特徴と する先行請求項１〜４の１つに記載の台架。 ６． 支持アーム（３）が、バネ支持されていることを特徴とする先行請求項１ 〜５の１つに記載の台架。 ７． 旋回範囲が、前記好ましい支持方向に関して対称に延びることを特徴とす る先行請求項１〜６の１つに記載の台架。 ８． 台架脚（６）の好ましい支持方向（１５）の長さが、上記支持方向に垂直 な（横）方向（１７）の長さよりも本質的に大きいことを特徴とする先行請求項 １〜７の１つに記載の台架。 ９． ハウジング（５）またはハウジング部分が、台架脚に支持されていること を特徴とする先行請求項１〜８の１つに記載の台架。 １０． 手術顕微鏡のホルダおよび位置決め具としての先行請求項１〜９の１つ に記載の台架の使用。