JP2001500164A - ドナー器官のためのフラッシュ保存溶液 - Google Patents

ドナー器官のためのフラッシュ保存溶液

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Abstract

(57)【要約】 移植前に、ドナー器官の外側の血液をフラッシュし、そしてドナー器官を冷却保存するためのフラッシュ保存溶液が提供される。本発明の溶液は、不浸透性溶質としてマンニトールを含む。本発明はまた、ドナー器官をフラッシュしそして冷却保存するための改良された方法、ならびにドナー器官をレシピエントに移植する改良された方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 ドナー器官のためのフラッシュ保存溶液 発明の背景 本発明は、一般的に、ドナー患者から採取した器官のレシピエント患者への移 植に関する。より詳細には、本発明は、移植のためのドナー器官を調製するため に使用される化学溶液に関する。なおより詳細には、本発明は、採取した後のド ナー器官から血液をフラッシュするため、および移植前にドナー器官を保存する ために使用される化学溶液に関する。 移植の前にドナー器官を処理するために使用される溶液は、「フラッシュ(fl ush)保存」溶液、「貯蔵」溶液、および「冷却保存」溶液として公知である。 これらの溶液は、腎臓、肝臓、膵臓、肺などのようなドナー器官の外側のドナー の血液をフラッシュするために使用される。これらの溶液はまた、移植前の保存 のために、器官を冷却するために使用される。さらに、これらの溶液は、移植前 にドナー器官を保存するために使用される。 2つの最も一般的に使用されるフラッシュ保存溶液は、ドイツのFresenius AG によって製造および販売されている「Euro-Collins」溶液、およびウィスコンシ ン大学でBelzerによって開発された、そしてDu Pont Merck Pharmaceutical Com た、一般的には、「Belzer UW」溶液または「Belzer」溶液といわれる。Euro-Co llinsおよびBelzer溶液は、2つの一般的な特徴を有する。第1に、両溶液とも 高レベルのカリウムを含み、そして両溶液とも室温で約7.4のpHを有する。 フラッシュ保存溶液は、代表的には、Euro-Collins溶液およびBelzer溶液と同 様に、高濃度のカリウムを含む。なぜなら、低温でのドナー器官の保存は、器官 において低体温症を生じ、そして低体温症は、単離した灌流ラット腎からのカリ ウムの損失を促進するからである。カリウムの損失は、フラッシュ保存溶液中の カリウムの細胞外濃度を増加させることによって防止され得る。 しかし、高濃度のカリウムを含む溶液は、カリウムが移植手術の間器官に残存 する場合、危険であり得る。詳細には、余分なカリウムがレシピエントの血流中 に流され得、これは心臓停止を生じ得る。 Euro-Collins溶液およびBelzer溶液はまた、移植後の水分取り込みまたは膨潤 を防ぐために、比較的高濃度の不浸透性溶質を使用する。本質的には、種々の不 浸透性炭水化物およびアニオンが使用されて、組織膨潤を防ぐ。例えば、Euro-C ollins溶液は、180〜198mMグルコースおよび58mEqホスフェートを利用するのに 対し、Belzer溶液は、30mMラフィノース、100mMラクトビオネート(lactobionat e)、25mMホスフェート、および5mMスルフェートを利用する。初期の溶液(「C ollins」溶液として知られる)は、高濃度のホスフェート(100mEq)およびマグ ネシウム(60mEq)を含み、これは、保存期間の間、結晶堆積物を腎脈管に形成 させることが報告されている。 Belzer溶液はまた、間質性浮腫に対するコロイド膨張支持体としてのヒドロキ シエチルデンプンの添加を教示する。しかし、ヒドロキシエチルデンプンは、血 管内皮細胞を恒温性の単離した灌流ウサギ腎から除去することが報告されている 。Fullerら、J.Surg.Res.,22:128-142(1977)。従って、ヒドロキシエチルデン プンが移植される器官に損傷を与える可能性は、フラッシュ保存溶液からそれを 除くことの理由となる。 不浸透性の炭水化物およびアニオンをEuro-Collins溶液およびBelzer溶液に置 き換えることにより、結晶化の問題が排除され得るが、Euro-Collins溶液および Belzer溶液はなお、保存能力の制限を提供する。詳細には、Euro-Collins溶液お よびBelzer溶液は、腎臓が採取直後に移植される場合、良好な腎糸球体濾過速度 (GFR)を提供するが、腎臓が移植前に24時間の冷却保存に供される場合、移植 腎のGFRは正常のほぼ100%未満である。詳細には、移植前に24時間冷却保存した 後に、Euro-Collinsでフラッシュしたドナー腎のGRFは、0%付近である。24時 間冷却保存した後にBelzer溶液でフラッシュした場合のドナー腎のGRFは、正常 の約60〜80%である。 Belzer溶液はまた、アロプリノール、グルタチオン、アデノシン、およびジヒ ドロキシエチルデンプンを含む添加剤を、これらの添加剤が、移植腎の機能に有 益な効果を提供するとは示されていないにもかかわらず含む。詳細には、アロプ リノールはキサンチンオキシダーゼを阻害するが、キサンチンオキシダーゼ活性 は、虚血性腎組織において無視し得る程度であり(Karrowら、Organ Preservati on for Transplantation,第2版、497〜515頁、Marcel Deltker(1981))、そし て腎虚血の終わりに、アロプリノールが幾分良好に作用する場合、入来血流が、 移植された腎臓におけるアロプリノールの存在を維持するかわりに、これをレシ ピエントの身体部にフラッシュする。 さらに、グルタチオンが冷虚血の間に必要であるという証拠はなく、そしても しあったとしても、余分な細胞液にグルタチオンを添加することが、何らかの利 益を提供し得るという証拠はない。アロプリノールと同様に、グルタチオンは、 一旦腎血流が開始すると、レシピエントの血液循環にフラッシュされる傾向があ る。 同様に、アデノシンは、有益ではない添加剤のようであり、そして、急性腎不 全では病原性の役割さえ果たし得る。さらに、アデノシンのフラッシュ保存溶液 への添加は、移植されたウサギ腎のGRFの長期の減少を生じることを示している 。Bhulら、Life Science,19:1889-1896(1976)。また、アデノシンのレシピエン トの血液循環への流入は、有害な心臓血管反応を生じ得る。Van Renterghemら、 Lancet,2:745(1989)。それゆえ、フラッシュ保存溶液中のアデノシンの添加は 、公認されていないようである。 従って、現在入手可能ないずれのフラッシュ保存溶液も、改良された不浸透性 溶質を含み、Belzer溶液によって利用される不要かつ潜在的に有害な添加剤を含 まない、低カリウム処方物の利益を提供しない。従って、改良された不浸透性溶 質を含み、そして最小限の添加剤を含む、改良された低カリウムフラッシュ保存 溶液の必要性が存在する。 発明の要旨 本発明は、ドナー器官の外側の血液をフラッシュし、ドナー器官を冷却し、そ して移植前にドナー器官を保存することにおいて使用するためのフラッシュ保存 溶液を提供する。本発明の溶液は、約50mM〜約100mMの範囲の量のマンニトール の水溶液を含む。 実施態様において、本発明の溶液は、約130mMから約160mMの範囲の量のナトリ ウムをさらに含む。 実施態様において、本発明の溶液は、6mM未満の量のカリウムをさらに含む。 実施態様において、本発明の溶液は、約0℃の温度で約6.6〜約7.0の範囲のpH を有する。 実施態様において、本発明の溶液は、約0℃の温度で約6.7〜約6.9の範囲のpH を有する。 実施態様において、本発明は、約4mMのカリウムを含む。 実施態様において、本発明のナトリウム含量は、約138mM〜約141mMの範囲であ る。 実施態様において、本発明の溶液のマンニトール濃度は、約50mMである。 実施態様において、本発明は、20mM未満の量のグルコースをさらに含む。 実施態様において、本発明は、約10mMのグルコースを含む。 実施態様において、本発明は、100mMを越える量のラクトビオネートを含む。 実施態様において、本発明は、約120mM〜約160mMの範囲の量のラクトビオネー トを含む。 実施態様において、本発明は、約140mMのラクトビオネートを含む。 実施態様において、本発明は、グリシンをさらに含む。 実施態様において、本発明は、約2mM〜約10mMの範囲の量のグリシンをさらに 含む。 実施態様において、本発明は、約5mMのグリシンを含む。 実施態様において、本発明は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、ラクト ビオネート、スルフェート、ホスフェート、グルコース、マンニトール、グリシ ン、およびヘパリンを含むが、ラフィノース、グルタチオン、アデノシン、ヒド ロキシエチルデンプン、アロプリノール、インシュリン、またはデキサメタゾン のようなさらなる添加剤は含まない。 実施態様において、本発明の溶液は、約340mOs/Kg〜約390mOs/Kgの範囲の計算 重量モル浸透圧濃度を有する。 実施態様において、本発明のホスフェート濃度は、10mM未満である。 実施態様において、本発明のホスフェート濃度は、0または0付近〜約5mMの 範囲である。 実施態様において、本発明の溶液は、10mM未満の量のマグネシウムをさらに含 む。 実施態様において、本発明は、約5mMのマグネシウムを含む。 実施態様において、本発明のスルフェート濃度は、10mM未満である。 実施態様において、本発明の溶液は、約5mMのスルフェートをさらに含む。 実施態様において、本発明の溶液は、約130mM〜約150mMの範囲の量のナトリウ ム、6mM未満の量のカリウム、約50mM〜約100mMの範囲の量のマンニトール、約6 .7〜約6.9の範囲のpHを含み、そしてアロプリノール、グルタチオン、アデノシ ン、およびヒドロキシエチルデンプンを実質的に含まない。 本発明はまた、移植のためのドナー器官を調製する方法を含む。本発明の方法 は、器官の外側のドナーの血液を、約50mM〜約100mMの範囲の量のマンニトール 、約130mM〜約160mMの範囲の量のナトリウム、および6mM未満の量のカリウムを 含む溶液でフラッシュする工程、続いてこの溶液中に器官を保存する工程を含む 。 本発明はまた、ドナー器官をレシピエント患者に移植する方法を提供し、この 方法は、器官をドナーから採取する工程、器官の外側のドナーの血液を、約50mM 〜約100mMの範囲の量のマンニトール、約130mM〜約160mMの範囲の量のナトリウ ム、および6mM未満の量のカリウムを含む溶液でフラッシュし、続いてこの溶液 中に器官を保存しそして器官をレシピエントに移植する工程を含む。 従って、本発明の利点は、不浸透性溶質としてマンニトールを利用するフラッ シュ保存溶液を提供することである。 従って、本発明の利点は、低カリウムフラッシュ保存溶液を提供することであ る。 本発明の別の利点は、カリウムの代わりとしてナトリウムを利用するフラッシ ュ保存溶液を提供することである。 本発明の別の利点は、グルタチオン、アデノシン、ヒドロキシエチルデンプン 、アロプリノール、インシュリン、およびデキサメタゾンを含む添加剤を含まな いフラッシュ保存溶液を提供することである。 本発明の別の目的は、温和な酸性pHを有する、改良されたフラッシュ保存溶液 を提供することである。 本発明のなお別の利点は、移植腎の腎糸球体濾過速度を改善し、かつ本発明の フラッシュ保存溶液でフラッシュされそして保存されている他の器官の機能を維 持するフラッシュ保存溶液を提供することである。 本発明の別の利点は、ドナー器官をフラッシュしそして保存する、改良された 方法である。 本発明の別の利点は、ドナー器官を移植する改良された方法である。 本発明のさらなる特徴および利点は、例示的な好ましい実施態様の詳細な説明 に記載され、そしてそれらおよび添付の図面および表を参照して明らかである。 図面の簡単な説明 図1および2は、コントロールラット(ネイティブ左腎(白抜き棒)、対ネイ ティブ右腎(斜線棒))および実験ラットの5つのグループ(移植左腎(白抜き 棒)、対ネイティブ右腎(斜線棒))における、パラ-アミノ馬尿酸クリアラン ス(CPAH)およびイヌリンクリアランス(CIn)を示す。移植前に、腎臓を、「0 /6.4」、「200/7.4」、「200/5.7」、および「400/6.4」と標識した5つの異な る溶液の1つでフラッシュしたのに対して、コントロールラットの腎臓はフラッ シュしなかった(「-/-」と標識)。クリアランス研究を、移植1週間後に実施 した。結果は、平均±標準誤差であり、そして左から右のグループにおいて、n= 18、7、8、7、6、および7である。「A」は、コントロールグループの対応 する値と比較してp<0.05を示す。「200/6.4」と標識したフラッシュ溶液は、移 植腎対非移植腎(コントロールラットにおける)のCPAHとCInとの間の差異が存 在しない点において、他より優れている。言い換えれば、移植腎は、正常な血漿 流および腎糸球体濾過速度を有する。 本発明の好ましい実施態様の詳細な説明 本発明は、ドナー器官からドナーの血液を除去し、そして移植の前までドナー 器官を保存するための改良されたフラッシュ保存溶液を提供する。本発明の溶液 は、約50mM〜約100mMの範囲の量のマンニトールを含む。本発明の発明者らは、 マンニトールが、効果的な不浸透性溶質を提供し、そしてEuro-Collins溶液中に 見いだされる高濃度のグルコースおよびホスフェート、ならびにBelzer溶液中に 見いだされる高濃度のラフィノース、ホスフェート、およびスルフェートの優れ た置換を提供することを見出した。好ましい実施態様において、マンニトールは 、約40mMから約60mMまでの範囲の量で存在する。これらの濃度のマンニトールが 、単なる抗酸化剤とは対照的に、不浸透性溶質として主に作用することが注目さ れる。 本発明の1つの実施態様は、約130mM〜約160mMの範囲の量のナトリウムを含む 。本発明の発明者らは、ナトリウムが、高濃度のカリウムの使用に伴う危険性を 伴わずに、従来技術のフラッシュ保存溶液によって高濃度で使用されるカリウム の優れた置換を提供することを見いだした。さらに、本発明によるナトリウムの 使用は、移植前に異なる溶液(単数または複数)で器官を完全にフラッシュする 必要性を排除する。好ましい実施態様において、ナトリウムは、138〜141mMの範 囲の量で存在する。 好ましくは、本発明の溶液は、血液中のカリウムの濃度と同様の量、または約 3〜約6mMの範囲の量でカリウムを含む。好ましい溶液中には、カリウムは、約 4mMの濃度で存在する。 本発明者らは、溶液が、氷冷温度または約0℃の温度で、約6.6〜約7.0、およ び好ましくは約6.7〜約6.9の範囲のpHを有し、わずかに酸性であることが好まし いことを見いだした。 本発明の好ましい実施態様の組成物は、Euro-CollinsおよびBelzer溶液の組成 物とともに以下の表に示される。 本発明者らは、ホスフェート濃度は必要ではなく、そして排除され得ることを シリン(220,000ユニット/リットル)、およびセファゾリン(185mg/リットル )の組合せであり、これは好ましくは、使用の前に溶液に添加される。 本発明のマグネシウム濃度は0から5までの範囲であり得、そして約5mMが好 ましい。 ラクトビオネート濃度は100から150までで変化し得、100mMより高いことが好 ましく、そして135から140までの範囲内がより好ましい。 スルフェート濃度は0から5.0までで変化し得、そして約5mMが好ましい。 ホスフェート濃度は0から10までで変化し得、そして0から5までの範囲に入 ることが好ましい。 グルコース濃度は0から10までで変化し得、そして約10mMが好ましい。 グリシン濃度は0から5までで変化し得、そして約5mMが好ましい。 ルが好ましい。 本発明の溶液は、以下の方法において調製され得る。例えば、1リットルの溶 液(全ての溶液について冷蔵滅菌水を使用する)を作製するために:350ミリリ ットルの水に、50.161グラムのラクトビオニン酸(lactobionic acid)を溶解し 、そして133ミリリットルの1モル濃度のNaOHおよび16ミリリットルの0.25モル 濃度のKOHを、撹拌し続けながら添加し;200ミリリットルの水に、9.11グラムの マンニトールを溶解し、そしてこの溶液を、撹拌し続けながらラクトビオネート 溶液に添加し;120ミリリットルの水に、0.4856グラムのグリシンのナトリウム 塩、1.2328グラムのMgSO4・7H2O、および1.8016グラムのグルコースとともに溶 解し、そしてこの溶液を、撹拌し続けながらラクトビオネート溶液に添加する。 水をラクトビオネート溶液に添加して、1リットルにし、そしてこれに、0.24グ ラムのNaH2PO4を添加する。約0℃(氷冷)でpHを測定し、そしてNaOH(pHを増 加させるため)またはNaH2PO4(pHを減少させるため)のいずれかで、pHを6.7〜 6.9に調整する。(注:pHは、溶液を作製した後、2〜3日間は揺らぐ)。溶液 を圧力での濾過によって滅菌する(0.2μmのSterile Acrodisc:Gelman Scienc es)。 使用の前に、ヘパリン(1リットルあたり3,000ユニット)、ペニシリン(1リ ットルあたり220,000ユニット)、およびセファゾリン(1リットルあたり185mg )を添加する。 実験結果 本発明者らは、本発明の溶液が、Euro-Collins(EC)およびBelzerウィスコン シン大学(UW)の溶液との直接比較において、ラット腎移植モデルにおいて、特 に腎臓が移植前に24時間の冷却保存期間に供された場合に、優れた結果を提供す ることを見いだした。このような冷却保存期間は、臨床移植において一般的であ る。 一連の最初の実験において、新たに採取した腎臓(すなわち、腎臓は、冷却保 存に供されていない)を、一方の腎臓を摘出したレシピエントに移植し、そして 移植の1週間後、腎機能を、各ラット(rate)の2つの腎臓において別々に測定 した。この実験的設計は、移植腎の機能を、反対側のインタクトなネイティブ腎 臓の機能と比較すること、またはインタクトなコントロールラット(rate)の腎 臓の機能と比較することを可能にした。5つの異なるフラッシュ溶液を使用した :pH6.4で150mMのNaCl(グループ0/6.4;n=7);pH6.4で150mMのNaCl+200mM のマンニトール(グループ200/6.4;n=7);pH6.4で150mMのNaCl+400mMのマ ンニトール(グループ400/6.4;n=7);pH5.7(グループ200/5.7;n=6) またはpH7.4のいずれかで、150mMのNaCl+200mMのマンニトール+5mMリン酸ナ トリウム緩衝液(グループ200/7.4;n=8)。さらに、コントロールグループ (グループ‐/‐)が存在し、これは、両方のネイティブな腎臓がインタクトな ままである18匹(n=18)のラットからなる。図1および2は、コントロールラ ット(グループ‐/‐);ネイティブ左腎(白抜き棒)、対ネイティブ右腎(斜 線棒))および実験ラットの5つのグループ(上記で議論したように標識したグ ループ;移植左腎(白抜き棒)、対ネイティブ右腎(斜線棒))における、パラ ‐アミノ馬尿酸クリアランス(CPAH)およびイヌリンクリアランス(CIn)を示 す。 グループ‐/‐の両方の腎臓(インタクトなネイティブ左腎および右腎)を、 これらのパラメーターに関して実質的に同定し、そしてPAHクリアランス(1.03 ±0.02)およびイヌリンクリアランス(0.99±0.02)についての左腎対右腎の比 は、個体による有意な差異はなかった。ネイティブ右腎のPAHクリアランスまた はイヌリンクリアランスに関して6つのグループの間に有意な差異はなかった。 しかし、左腎(移植した)のクリアランスにおいては有意な差異が存在し、コン トロールラット(グループ‐/‐)と比較して、または同じラットの反対側の腎 臓と比較して減少した。これらの比較は、以下で議論される3つの結論を支持す る。 第1に、グループ200/7.4、200/6.4、および200/5.7(同一のNaClおよびマン ニトール濃度)の間の比較は、pH<7.4が有利な効果を有することを示す。なぜな ら、グループ200/5.7におけるPAHクリアランスおよびイヌリンクリアランスの左 腎対右腎の比(それぞれ、1.03±0.09および0.97±0.09)は、グループ200/7.4 (0.87±0.07および0.80±0.09)より高かったからである。実際、これらの比に よって評価されるように、pH5.7で150mMのNaCl+200mMのマンニトールでフラッ シュした移植腎のPAHクリアランスおよびイヌリンクリアランスは、反対側のネ イティブ腎臓のPAHクリアランスおよびイヌリンクリアランスとは区別不可能で あった。第2に、全ての他の移植グループとのグループ0/7.4の比較は、150mMの NaClのみのフラッシュ溶液が、マンニトール含有フラッシュ溶液に劣ることを示 す。なぜなら、左腎PAHクリアランス、左腎イヌリンクリアランス、ならびにPAH クリアランスおよびイヌリンクリアランスの左対右の比の値は全て、グループ20 0/6.4を含む任意の他の移植グループにおけるより、グループ0/6.4における方が 低かったからである(これらのフラッシュ溶液の両方は、同じpHを有する)。第 3に、グループ200/6.4とグループ400/6.4との間の同様の比較は、200mMのマン ニトールを含むフラッシュ溶液が、400mMのマンニトールを含むものに勝ること を示す。 上記の溶液の最良のもの(pH6.4で150mMのNaCl+200mMのマンニトール)、な らびにEuro-Collins(EC)およびBelzerのウィスコンシン大学(UW)の溶液のほ ぼ4ダース(46)の異なる改変を、ラット(rate)腎移植様式において試験した 。いくつかを、一方の腎臓を摘出したかまたは両側の腎臓を摘出したかのいずれ か のレシピエントを用いて試験した。腎臓を、溶液でフラッシュして迅速に移植( 冷却保存の0時間)、または腎臓を溶液でフラッシュして移植前に24〜48時間同 じ溶液中での氷冷保存のいずれかをした。移植の10日後、PAHクリアランスおよ びイヌリンクリアランスを測定した。 表2は、一方の腎臓を摘出したレシピエント(移植左腎、ネイティブ右腎;左 の移植腎についての日付を示す)およびコントロールグループ(移植していない ネイティブな左腎および右腎;左のネイティブ腎臓についての日付を示す)にお ける、結果のいくつかを示す。腎臓を、EC(Euro-Collins)、UW(Belzerのウィ スコンシン大学)、およびNaM1(未改変のpH6.4での150mMのNaCl+200mMのマンニ トール、または上記で議論した実験における溶液「200/6.4」)でフラッシュし、 そして迅速に(0時間保存)移植する場合のデータは、同等に良好な結果を生じ 、ここで、移植左腎のイヌリンクリアランス(CIn)およびPAHクリアランス(CP AH )は、コントロール値(コントロールラットの左腎のCInおよびCPAH)の約80 〜85%であることが見られ得る。移植腎のCInおよびCPAHの点で、よりさらに良 好な結果を生じるいくつかの改変した溶液(NaM19、23、および39)は、コント ロール値の100%より大きかった。フラッシュ溶液の間の差異は、腎臓が移植前 に冷却保存に供される場合、遥かに顕著であった。冷却保存の24時間後、ECまた はNaM1でフラッシュした腎臓は生存不可能であった。なぜなら、移植の10日後、 CInおよびCPAHは、0であるかまたは実質的に0であったからである(従って、N aM1、または未改変のpH6.4での150mMのNaCl+200mMのマンニトールは、腎臓が迅 速に移植された場合に良好に機能したにもかかわらず、腎臓を移植前に24時間保 存した場合に良好には機能しなかった)。対照的に、UWでフラッシュし、そして 24時間保存した移植腎のCInおよびCPAH(それぞれ、3.01±0.18および11.8±0.5 )は、コントロール値(それぞれ、5.06±0.27および16.0±0.08)の約60%〜70 %であった。しかし、本発明者らが改変した溶液の1つ(NaM39)は、移植腎のCIn およびCPAHが、コントロール値の約78〜83%であったという点で、ECまたはUW のいずれよりも、明らかに優れていた。 表3は、両方の腎臓を摘出したレシピエント(1つの移植腎のみ)および腎機 能を測定する10日前に一方の腎臓を摘出したコントロールグループ(一方のネイ ティブ腎臓のみ)での結果を示す。ECは、この調製物中では試験しなかった。な ぜなら、腎臓を冷却保存に供した場合、一方の腎臓を摘出したレシピエントにお いて失敗したからである。他の点では、一方の腎臓を摘出したレシピエントから 得られた結論と同じ結論が、両方の腎臓を摘出したレシピエントから得られ得る 。すなわち、UWおよび本発明の溶液は、腎臓をフラッシュしそして迅速に移植し た場合(冷却保存の0時間)、移植腎のCInおよびCPAHは、コントロール値のほ ぼ100%であるという点で、同等の良好な結果を生じる。しかし、冷却保存の24 時間後、本発明の溶液は、UW溶液より高いCInおよびCPAHを生じる。実際、本発 明の溶液(NaM17、38、49、および40)でフラッシュしそして保存した腎臓は、 コントロール値と等しいか、または100%を越えるCInおよびCPAHを有する。 全体として、EC、UW、および本発明の溶液(NaM1〜46)を、全288のラット腎 移植において、一方の腎臓を摘出したレシピエントまたは両方の腎臓を摘出した レシピエントのいずれかにおいて、そして0〜48時間の範囲の冷却保存期間を用 いて試験した。データは、腎臓をフラッシュしそして迅速に移植した場合、フラ ッシュ溶液の組成は、殆ど影響を有さないか、または全く影響を有さないことを 示す;試験した全ての溶液は、非常に良好な結果を生じた。しかし、腎臓を、移 植前にフラッシュしそして24時間(臨床的な腎移植で一般的である冷却保存期間 )冷却保存する場合、ECは全く腎機能を保存せず、UWはECよりは良好であり、そ して本発明の溶液(NaM17、38、39、40、43〜46)は、腎糸球体濾過速度および 血漿流がより高いという点で、UWよりさらに良好である。長期間の冷却保存とと もに、移植後の機能は、迅速に、溶液に依存せずに劣化する。移植前に48時間冷 却保存した腎臓は、フラッシュ溶液(UWまたは任意の本発明の溶液)に依存せず 、10日後ほぼ非機能性である。 表1に示される溶液(NaM39)は、正常な血液中に見出されるカリウムの濃度 とは異なる低濃度のカリウムを含む。従って、本発明の溶液は、過剰のカリウム をレシピエントの血流にフラッシュする(レシピエントの心停止を引き起こし得 る)可能性がないという点で、ECまたはUWのいずれよりも、使用に安全である。 さらに、本発明の溶液は、Belzer UW溶液中に存在するようないくつかの添加剤 (例えば、アロプリノール、グルタチオン、およびアデノシン)を含まない。従 って、本発明の溶液は、UWよりさらに使用に安全である。なぜなら、グルタチオ ンは、UWにおいて不安定であり、そしてアデノシンは、上記のようにレシピエン トの循環にフラッシュされた場合、レシピエント中で有害な心臓血管反応を生じ るこが見いだされている。 総括すると、本発明の溶液は、ECまたはUWのいずれよりも、使用に安全である だけでなく、移植前に冷却保存に供される腎臓の機能を良好に保存する。 コントロールラット(インタクトな左腎および右腎)のネイティブ左腎、および 移植左腎(一方の腎臓を摘出したレシピエント、インタクトなネイティブ右腎; 移植の10日後)における、イヌリン(CIn)およびPAH(CPAH)のクリアランス。 腎臓を、フラッシュしそして迅速に(0時間)移植したか、または示したように 、フラッシュし、そして同じ溶液中で24〜48時間保存した。溶液の説明について は本文を参照のこと。コントロールラット(一方の腎臓を摘出)の1つのみのネイティブな左腎、およ び1つのみの移植左腎(一方の腎臓を摘出したレシピエント)の、摘出後または 移植後の10日目における、イヌリン(CIn)およびPAH(CPAH)のクリアランス。 腎臓を、フラッシュしそして迅速に(0時間)移植したか、または示したように 、フラッシュし、そして同じ溶液中で24時間保存した。溶液の説明については本 文を参照のこと。 本発明は、腎臓(およびより詳細にはラット腎)の移植に関する適用について 記載されているが、本発明のフラッシュ保存溶液が、他の器官の移植と同様に良 好に利用され得る。さらに、上記のように、本発明は、ドナー器官をフラッシュ しそして保存する改良された方法、およびドナー器官をレシピエントに移植する 改良された方法を提供する。 本明細書中に記載される現在好ましい実施態様に対する種々の変更および改変 が、当業者に明らかであることが理解されるべきである。このような変更および 改変は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、そしてその付随する利 点を減少せずに行われ得る。従って、このような変更および改変は、添付の請求 の範囲によって含まれることが意図される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ドナー器官をフラッシュするおよび/または保存するための溶液であって: 約50mM〜約100mMの範囲の量のマンニトール、 約130mM〜約160mMの範囲の量のナトリウム、 を含む、溶液。 2.6mM未満の量のカリウムをさらに含む、請求項1に記載の溶液。 3.前記溶液が、約0℃の温度で約6.6〜約7.0の範囲のpHを有する、請求項1に 記載の溶液。 4.20mM未満の量のグルコースをさらに含む、請求項1に記載の溶液。 5.100mMを越える量のラクトビオネートをさらに含む、請求項1に記載の溶液 。 6.グリシンをさらに含む、請求項1に記載の溶液。 7.前記溶液の計算重量モル浸透圧濃度が、約340mOs/Kg〜約390mOs/Kgの範囲で ある、請求項1に記載の溶液。 8.10mM未満のHPO4 -2およびH2PO4 -1の組み合わせ濃度をさらに含む、請求項1 に記載の溶液。 9.10mM未満の量のマグネシウムをさらに含む、請求項1に記載の溶液。 10.10mM未満の量のSO4 -2をさらに含む、請求項1に記載の溶液。 11.前記溶液が、アロプリノール、グルタチオン、アデノシン、およびヒドロ キシエチルデンプンを実質的に含まない、請求項1に記載の溶液。 12.ドナー器官からのドナーの血液の少なくとも一部をフラッシュし、そして /またはドナー器官を保存するための溶液であって: 約130mM〜約160mMの範囲の量のナトリウム、および約3mM〜約6mMの範囲の量 のカリウムを含み、そしてここで、該溶液が、約0℃の温度で約6.6〜約7.0の範 囲のpHを有し、そして該溶液が、アロプリノール、グルタチオン、アデノシン、 およびヒドロキシエチルデンプンを実質的に含まない、溶液。 13.前記溶液が、約50mM〜約100mMの範囲の量のマンニトールをさらに含む、 請求項12に記載の溶液。 14.前記溶液が、20mM未満の量のグルコースをさらに含む、請求項12に記載 の溶液。 15.前記溶液が、100mMを越える量のラクトビオネートをさらに含む、請求項 12に記載の溶液。 16.前記溶液が、グリシンをさらに含む、請求項12に記載の溶液。 17.前記溶液の計算重量モル浸透圧濃度が、約340mOs/Kg〜約390mOs/Kgの範囲 である、請求項12に記載の溶液。 18.前記溶液が、10mM未満のHPO4 -2およびH2PO4 -1の組み合わせ濃度をさらに 含む、請求項12に記載の溶液。 19.前記溶液が、11mM未満の量のマグネシウムをさらに含む、請求項12に記 載の溶液。 20.ドナー器官をフラッシュし、そして/または保存するための溶液であって : ナトリウム 130〜160mM カリウム 3〜6 mM マグネシウム 0〜5 mM ラクトビオネート 100〜150mM スルフェート 0〜5 mM ホスフェート 0〜10 mM グルコース 0〜10 mM マンニトール 50〜100 mM グリシン 0〜5 mM を含む、溶液。 21.前記溶液のpHが、約0℃の温度で、約6.7〜約6.9の範囲である、請求項2 0に記載の溶液。 22.前記溶液の計算重量モル浸透圧濃度が、約340mOs/Kg〜約390mOs/Kgの範囲 である、請求項20に記載の溶液。 23.ドナー器官をレシピエント患者に移植する方法であって、以下の工程: 器官をドナーから採取する工程; 該器官の外側のドナーの血液を、約50mM〜約100mMの範囲の量のマンニトール 、約130mM〜約160mMの範囲の量のナトリウムを含む溶液でフラッシュし、ここで 該溶液が、約0℃の温度で、約6.6〜約7.0の範囲のpHを有する、工程; 該溶液中で該器官を保存する工程;および 該器官をレシピエントに移植する工程、 を包含する、方法。 24.ドナー器官を移植のために調製する方法であって、以下の工程: 器官の外側のドナーの血液を、約50mM〜約100mMの範囲の量のマンニトールお よび約130mM〜約160mMの範囲の量のナトリウムを含む溶液でフラッシュし、ここ で該溶液が、アロプリノール、グルタチオン、アデノシン、およびヒドロキシエ チルデンプンを実質的に含まない、工程;および 該溶液中で該器官を保存する工程、 を包含する、方法。
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