JP2001500023A - 前立腺組織イクスパンダー - Google Patents

前立腺組織イクスパンダー

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Abstract

(57)【要約】 良性前立腺肥大症の治療のための前立腺組織拡大器具及びその方法を提供するものであって、上記器具が膨脹性組織拡大バルーンと、カテーテル先端に設けられた膨脹性Foleyバルーンと、尿ルーメンと、バルーン膨脹用ルーメンと、バルーン拡大状態を維持するため、このバルーン膨脹用ルーメンの端部に設けられた弁とを有する可撓性カテーテルを具備してなる。

Description

【発明の詳細な説明】 前立腺組織イクスパンダー 発明の背景 本発明は医療用組織拡大に係わり、特に或る時間、前立腺尿道を拡張するため の前立腺組織イクスパンダー・バルーンカテーテルに関する。バルーン膨脹圧は インフレーション・ルーメン内のバルブにより維持されるようになっている。こ の組織イクスパンダー・カテーテルはBPH(良性前立腺肥大)の治療のため前 立腺尿道を拡張するのに用いられる。 最も一般的な前立腺の問題は前立腺の肥大又はBPHである。これは50才を 超えた男性に共通するもので、前立腺の最も内側の部分の単なる過剰な成長によ るものである。膀胱を空にする尿道は前立腺の中間部を走っている。前立腺が大 きくなればなるほど、尿の流れはより制限を受け、小便をするときに種々の不快 な症候を生じさせる。 前立腺肥大に対する外科的解決法は、今日、成人男性にとって直面する最も一 般的手術となっている。これは前立腺の経尿道切除(TURP)として知られて いる。経尿道切除手術はリセクトスコープと呼ばれる細いチューブ状の器具を用 い、これをペニスを介して尿路に挿入して行われる。つまり、泌尿器科医はリセ クトスコープを操作しながら、前立腺の一部を切り取り尿路を拡張する。 TURP前立腺手術に代わる最近の方法は小さなバルーンを用い、これを一時 的に尿路に挿入し、これを尿道が前立腺を通る部分に正確に位置させ、ついでこ れを膨らませ(通常、数分間)、前立腺肥大により狭まった尿路を拡張させる。 1980年代において、この手法は別の手術において心臓科医の間で広く受け入 れられた。つまり、小さなバルーンカテーテルを用い「血管形成手術」と呼ばれ る手法を介して詰まった血管を拡張するものである。前立腺の場合は、この手法 は「経膀胱鏡尿路形成手術」として知られている。この場合、詰まっている部分 は尿道(動脈ではない)であり、阻害されているものは尿の流れ(血液ではない )である。 アメリカン・メディカル・システムズにより製造されているオプチルーム(op tilume)前立腺バルーン拡張器は経膀胱鏡尿路形成手術に用いられる拡張器であ る。これはカテーテル・シャフトの先端近傍に設けられた非膨脹性単一サイズの 拡張バルーン(直径:20mm[90Fr]、長さ:80mm)を有する。透明 な位置決めバルーンは拡張バルーンの基端側に設けられている。これらバルーン は尿道に配置させるためPTFEシースの中に収納されている。この種の拡張器 については米国特許第4,932,956号及び第4,932,958号(発明 者:Ready)に詳細に記載されている。 この拡張器のシース収納カテーテルは尿道に挿入される。バルーンはシースか ら放出され位置決めバルーンを球状尿道に位置させ、外側括約筋に対抗して配置 される。この位置決めは触診、蛍光透視法、又はロッドレンズをPTFEシース の側部に沿って配置し、透明な位置決めバルーンを介して観察して拡張バルーン が正しい位置にあることを確認して行われる。この拡張バルーンは10ないし1 5分間に亘り60PSIまで膨脹され、その後、双方のバルーンは収縮される。 ついでカテーテルはシース内に引き戻され除去される。 この除去特性を改良し患者の不快を和らげるため、PETバルーン表面にシリ コーン層を有し、層間に滑剤のコーティングが施された拡張器が用いられる。こ の平滑な仕上げ、シリコーンの弾性により、収縮したバルーンの除去が容易にな る。 他の公知の装置としてDowdカテーテル(Microvasive社製)がある。これ は非膨脹性拡張バルーン(直径:30mm、長さ:85mm)を備えている。触 診ノジュールがシャフトの基端近傍のバルーンの基端側に設けられている。更に 、ノブがシャフトに取着され、これがバルーン膨脹の際のバルーンの位置を維持 させる手段となっている。使用に際し、Dowdカテーテルは導入器具あるいは シースの助けを借りずに手動で挿入される。この操作の間全体に亘って、医師は 直腸に指を入れてノジュールを探り、カテーテルの位置を判断する。拡張バルー ンは10ないし15分間に亘り60PSIまで膨脹され、その間、泌尿器科医は シャフトの牽引を維持しバルーンが膀胱に移動しないようにしなければならない 。その後、バルーンは収縮され、ついで捩じり、引張りなどの操作により除去さ れる。 その他の公知の装置として尿路形成(Uroplasty)TCU(Advanced Surgical Intervention社製)がある。これはFoleyバルーンを先端に備え、このF oleyバルーンの基端側に非膨脹性拡張バルーンを備えたことを特徴としてい る。この拡張バルーンは直径が25mm(75Fr)で、長さが15mmから5 5mmまでのものがある。 シャフトに距離目盛りを備えた特別の「目盛り付き」カテーテルが使い捨て導 入シースを介して挿入されるようになっており、この導入シースには括約筋近傍 の目盛りを観察するためのロッドレンズが備えられている。この目盛り付きカテ ーテルが除去され、正しい長さのバルーンを有する拡張カテーテルが配置される 。拡張カテーテル上のFoleyバルーンは膀胱内で膨脹され、正確な位置がレ ンズを介して確認される。拡張バルーンは10ないし15分間に亘り45PSI まで膨脹される。膀胱頸部の各側にバルーンを1つずつ配置し、カテーテルがこ れにより固定されているためバルーンのずれは生じない。バルーン収縮後、これ が導入シースを介して引く抜かれるため尿道の損傷を防止することができる。米 国特許第5,007,898号及び第5,030,227号(発明者:Rose nbluth)、米国特許第4,660,560号及び第5,002,558号 (発明者:K1ein)にこのような装置が記載されており、参照によってここ に包含される。 前立腺尿道のバルーン拡張は交連切開又は引裂きを生じさせ、これにより結果 が向上すると考える人もいる。また、この手術により出血を伴うこともある。カ テーテルは拡張手術後、直ちに配置され患者が気持ちよく排尿することを可能に する。しかし、残念ながら、上述のような治療による有益な結果はかなり短命で あることが見出されている。 上述のように、経膀胱鏡尿路形成手術(TCU)又は前立腺の経尿道バルーン 拡張(TUDP)は多くの場合、尿道を破裂させる(交連切開)。それでさえ、 この技術の発展により、ますます大きい直径の拡張バルーンを使用する傾向にあ る。例えばMcLaughlinらによる“35mmバルーンを用いた前立腺尿 道の拡張”(BRITISH JOURNAL OF UROLOGY(1991),67,177-181)を参照されたい 。 組織拡大の手法も医療分野で知られている。この組織拡大の手法において、皮 膚及び組織を拡張したり伸ばしたりするための一時的装置が体内に配置され、一 定時間に亘って拡張がなされ、皮膚及び組織が拡張され、そのままのサイズで安 定化するまでその拡張装置がその状態のままに置かれる。この手法は火傷の被害 者の治療や胸部再構築のために用いられる(例えば、米国特許第4,643,7 33号及び第4,217,889号)。現在まで、膨脹性バルーンを利用したこ の組織拡大の手法を、非膨脹性バルーンを用いた短時間バルーン拡張による現在 行われている手法の代わりとして、TCU又はTUDPに応用することを思い付 いた者はいない。 発明の要約 本発明は、前立腺肥大症の軽減のための組織拡大に適用し得る膨脹性バルーン を含む手段を提供するものである。この本発明は装置及び方法の双方の表現で表 すことができる。本発明で用いられる組織拡大とは比較的長時間の徐々の拡張、 好ましくは一定時間に亘り組織の成長が安定化するまで段階的に拡張を適用する ことを意図するものである。他方、従来技術における拡張とは、短時間の幾分急 激な拡張を意図するもので、本発明のものと明瞭に区別されるものである。 本発明は従来技術に比較して以下のような幾つかの利点を奏するものである。 拡張バルーン装置は外傷を伴いつつ一時的に前立腺尿道を拡張し、比較的短時 間(18ケ月まで)に亘り種々の結果を生じさせる。しかし長時間の結果はほと んど期待できない。これに対し、本発明による組織拡大は長時間に亘り生じ、生 理学的補償と組織発生を可能とし、良好な長時間の結果を得ることができる。 組織拡大は外傷が少なく、従来の拡張技術と比較して本来的に量的変位も少な い。 本発明の組織拡大による前立腺尿道の拡大及び拡大率は患者の心地好さ及び忍 耐に基づいて行われる。交連切開を回避することができ、その代わりに組織の拡 大が発生する。組織拡大が完全に達成されたとき、組織拡大器はそのまま数日間 放置され、組織拡大の安定化が図られる。 他の装置においては、拡張バルーンが膀胱側に移行する傾向が見られた。また 、或る場合には、括約筋や膀胱頸部への損傷が生じ、尿失禁や射精退化を生じさ せ る。しかるに、本発明の組織拡大技術の場合は、そのような問題の可能性を抑制 することができる。 入院患者に対してでなく、この手法は外来患者に対し行うことができる。 多くのバルーンサイズの選択により各個人の解剖学的構造に適応させることが できる。 シース又は導入器を必要としない。 本発明に用いられる膨脹性バルーンは膨脹圧に比例してサイズを増大させるこ とができ、収縮の際にはほぼ当初の形状に収縮させることができる。これに対し 、従来の非膨脹性バルーンは表面積が一定で(そのエンベロープは直ちに収縮さ れない)、除去の際に外傷を生じさせる原因となる。 本発明の有意な特徴は以下の通りである。組織の拡大は少なく、段階的割合で 行われる。BPHの治療のためのバルーン拡張カテーテルの従来の適用において は、バルーンは僅か短時間のみ膨脹させていた。米国特許第5,002,558 号(発明者:Klein)(要約及び第6欄第30行目)には最も長い拡張時間 として“1時間以上”の時間という記載がある。しかし、本発明ではバルーンの 膨脹はさらに長い時間であり、数日あるいは数週間に亘って組織の拡大が達成さ れる。この徐々の拡大はバルーンに膨脹性溶液を或る時間に亘って少量添加する ことにより達成され、患者の不快感を少なくすることができる。この手法が完了 したとき、前立腺尿道は拡大され、実質的に外傷を生じさせることなくBPHの 症候から解放される。 図面の簡単な説明 本発明の種々の目的及び多くの作用効果は以下に図面を参照して説明する発明 の詳細な説明により容易に理解されるであろう。なお、これら全図面を通して同 一の部材は同一の参照符号が付されている。 図1は本発明による前立腺組織拡大器の斜視図、 図2は図1の前立腺組織拡大カテーテルの2−2線に沿う縦断面図であって、 その基端の主要部を示すもの、 図2a及び2bはそれぞれ図2の2a−2a線及び2b−2b線に沿う断面図 であって、バルブ24及び28の縦断面を示す図、 図2cは図2bの2c−2c線に沿う断面図であって、バルブの断面図、 図3は図1の3−3線に沿うカテーテルの断面図、 図4は図1に示す組織拡大器のバルーンの膨脹を説明する図、 図5は図1の5−5線に沿うカテーテルの先端部の縦断面図で、カテーテルシ ャフトに触診用ノジュール62を有するものの図、 図6は図5の6−6線に沿う断面図、 図7は図5の7−7線に沿う断面図、 図8は膀胱及び前立腺との関係で、本発明の組織拡大器の先端部とバルーンの 尿道内配置を説明する断面図、 図9は本発明のカテーテルとともに使用されるポンプの1例を示す図、 図9aは図9のポンプの一部を拡大して示す断面図、 図10は図9のポンプの変形例を示す断面図、 図11は図9のポンプと共に用いられる圧力計を備えた注射器を示す断面図で ある。 発明の詳細な説明 図1に示す本発明の前立腺組織拡大器の好ましい例において、2つの膨脹性バ ルーンが備えられている。第1の位置決めバルーンは好ましくはFoleyバル ーンであって、先端部に配置され、第2のバルーン、つまり膨脹性組織拡大バル ーンは第1のバルーンの基端側に配置されている。好ましくは、この組織拡大バ ルーンは各患者に合わせた長さ及びサイズが入手できるようにする。膨脹性のた め、この組織拡大バルーンの直径は膨らましにより内部圧力が上がるにつれて増 大する。これらバルーンが装着されているカテーテルシャフトは可撓性材料から 作られ、組織拡大バルーンの区域では必要に応じてカテーテルルーメンの閉塞を 防止するため補強してもよい。この例において、カテーテルシャフトには2つの ルーメンが備えられていて、これらバルーンと、装置の基端に配置された圧力維 持バルブとの連通が図られている。中央ルーメンには基端コネクターが設けられ 尿収集装置例えばレッグバッグと接続し得るようになっている。 この装置の尿道への挿入は標準Foleyカテーテルにおける手法と同様であ る。このシャフトには滑剤が施されていて、先端部が膀胱に入るまで手で挿入さ れるようになっている。位置決めバルーンを膨らまし、組織拡大バルーンが部分 的に膨らむ間、ゆるやかな牽引がなされる。双方のバルーンが膨らむことにより 本装置は所定部位に固定される。第2のバルーンのいかなる部分も膀胱内に位置 していないため、本装置が膀胱内にずれる虞れはない。第2のバルーンの膨脹は 数日又は数週間をかけて徐々に増大させ組織の拡大を行ってもよい。この膨脹が 所望のレベルに達したとき、バルーンをその位置に放置し、その間において前立 腺が調整されて尿道のサイズを増大せしめ組織の安定化を図る。治療が完了した とき、バルーンは縮小され、当初の径、つまりほぼ上記シャフトの径まで戻され る。ついで、本装置は尿道から引き出される。 更に図1を参照して詳細に説明すると、本図は前立腺組織拡大器10の斜視図 を示すもので、プラスチック製でルーメンを有するカテーテルシャフト12と、 Foleyバルーン16を装着した先端部14と、膨脹性組織拡大バルーン18 と、尿取出しポート20と具備してなる。前立腺組織拡大器10の基端部21に はFoleyバルーン膨脹用ポート22ならびにこれに関連する膨脹制御バルブ 24と、膨脹性組織拡大バルーン膨脹用ポート26ならびにこれに関連する膨脹 制御バルブ28と、本装置を尿収集バッグ(図示しない)と連結させるためのコ ネクター30とが設けられている。膨脹用シリンジ32は図示のようにFole yバルーン16を膨脹させるのに用いることができ、膨脹性組織拡大バルーン1 8も膨脹用シリンジ32を用いて図示のように正しい膨脹用ポート22又は26 との例えばルア嵌合により結合させ膨脹させることができる。このルア嵌合は当 業者にとって周知である。 バルブ(弁)24、28は本発明の最も基本的態様においてバルーンを膨脹さ せ、あるいは収縮させるための単なる手動“オフ”“オン”バルブであってもよ い。所望により、その他の弁機構を用いてもよく、好ましい弁機構については後 述の実施例に記載されている。 カテーテルシャフト12は装置10の挿入時において、尿道の曲りに応じて曲 り得る可撓性の材料から作られている。しかし、この材料は同時に尿道内の障害 物を乗り越えて装置10を通過させ得るような十分な固さを有するものでなけれ ばならない。カテーテルシャフト12はさらに尿道内において刺激や合併症を回 避し得る生物学的適合性を有するもので作られ、又は生物学的適合性を有するも ので被覆されている必要がある。このようなカテーテル及び被覆材料は周知であ る。カテーテルシャフト12として適当な可撓性と剛性とを具備するルーメン付 きチューブに成形し得る生物学的適合性材料の例としては、シリコーン、ラテッ クス、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンなどがあるが、シリコーンが現在のところ 最も好ましい。 位置決めバルーン16は生物学的適合性材料、例えばシリコーン、C−Fle x、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン変性ブロック・コポリマーなどで 作られ、Foley型のものが好ましい。 膨脹性組織拡大バルーン18も生物学的適合性の低弾性率エラストマー材料、 例えばラテックス、シリコーン、C−Flexなどから作られ、膨脹性のもので あるから、その直径は膨らましにより或る範囲に亘って変化させ得るものである 。この膨脹性バルーンの構造については周知であるので詳述しない。或る場合に は、制御された膨脹性のバルーンが望まれ、また或る場合には、ポリウレタンの ような高弾性率エラストマーが用いられ、あるいは低弾性率エラストマーのバル ーンを公知技術に従って補強するようにしてもよい。 次に、図1の2−2線に沿うところの組織拡大器10の基端21の主要部断面 を示す図2(符号は図1のものと対応している)を参照して説明する。この基端 21は分岐体34を有し、これが中央尿排出ルーメン36と、その両側のルーメ ン38、40とから構成されている。これらルーメンの全ては図1のカテーテル シャフト12を通って長手方向に延びている。尿排出ルーメン36はこの装置で 必須のものである。なぜならば、この装置が数日ないし数週間に亘って配置され るからその間の尿排出に欠かせないからである。ルーメン38は漏斗状部分39 でほぼ終わっていて、位置決めバルーン膨脹用ポート22及び膨脹制御バルブ2 4(図1、2参照)と位置決めバルーン16とをバルーンポート44を介して相 互に連通させている(図4、5参照)。ルーメン40は膨脹性組織拡大バルーン 膨脹用ポート26及び膨脹制御バルブ28(図1、2参照)と膨脹性組織拡大バ ルーン18とをバルーンポート48を介して相互に連通させている(図4、5参 照)。ルーメン38、40は同様にして漏斗状部分39、41でそれぞれ終わっ ていてもよい。 バルブ24、28は図2b、2aにそれぞれ好ましい態様が示されている他、 図2cにも示されている。ここで示されているバルブ24は標準のテーパー型ル ア嵌合のもので、これにより図1に示すシリンジ・ポンプがポート22に公知の ごとく取着される。この取着が比較的短時間であるため、この形態のもので十分 であるが絶対的なものではない。他方、バルブ28はハブ部29を備え、これも 他の標準のルア嵌合として公知のものである。この構成はポンプ(以下に説明す る)がポート26に長期間、本装置との関連で接続されるからである。その他の 点では、この2つのバルブ24、28は基本的に同じであり、好ましくは適当な 熱可塑性樹脂からなる同一の部材から構成されている。このための特定の材料に ついては医療機器分野において、熱可塑性樹脂以外のものを含めて周知である。 この双方のバルブは弁体31と、分岐体34の各ブランチに示されているよう に弁体を所定位置に保持するリテイナー33とを具備してなる。弁体31はそれ ぞれ膨脹ポート22、26を規定し、可撓性多指バルブ・アクチュエータ・リテ イナー35とバルブ・アクチュエータ・ロッド43とを含む。アクチュエータ・ ロッド43は弁座45に対して配置され、通常、バルブを閉塞する状態に置かれ 、アクチュエータ・リテイナー35により通常、図示のように所定の位置に保持 されている。シリンジ、その他の装置が各ポート22又は26に挿入され、アク チュエータ・ロッド43を押圧したとき、アクチュエータ・リテイナー35によ り付勢されたバイアスに抗して移動し、弁座45から離れ、バルブを開口させる 。 次に、図1の3−3線に沿うルーメン付きカテーテル・シャフト12の断面を 示す図3を参照して説明する。ここで、符号は全て上記図のものと対応している 。ここで特に示すものは、中央尿排出ルーメン36の両側に配置された膨脹用ル ーメン38、40である。 膨らませた膨脹性組織拡大バルーン18と、前立腺組織拡大器10の先端14 に設けられた位置決めバルーン16とが図4に示されている。この場合も、符号 は全て上記図のものと対応している。 図5、6、7には前立腺組織拡大器10の先端部14の断面が示されている。 図5は図1の5−5線に沿うカテーテルの先端部の縦断面図で、位置決めバルー ン16と膨脹性組織拡大バルーン18が若干、膨らませている。なお、符号は全 て上記図のものと対応している。図6は図5の6−6線に沿うカテーテルの先端 部の縦断面図で、図5に示す膨脹性組織拡大バルーン18が若干、膨らませてい る。なお、符号は全て上記図のものと対応している。図7は図5に示す若干、膨 らんだ位置決めバルーン16の7−7線に沿う断面図であって、符号は全て上記 図のものと対応している。ここで特に示すものは尿ルーメン36に配置された補 強チューブ50である。 図5、6、7において、位置決めバルーン16(好ましくはFoley型)及 び膨脹性組織拡大バルーン18は各バルーンポート44、48と連通するように してルーメン付きカテーテル・シャフト12の周りに接着ないし適当に固定され ている。膨脹用ルーメン38は位置決めバルーン16の内部42とポート44を 介して連通している。膨脹用ルーメン40は膨脹性組織拡大バルーン18の内部 46とポート48を介して連通している。任意に設けられる補強チューブ50、 52はそれぞれ内部ルーメン通路50a、52aを有し、それぞれFoleyバ ルーン16及び膨脹性組織拡大バルーン18内の尿ルーメン36に配置、固定さ れている。これら補強チューブは高弾性率エラストマー、熱可塑性樹脂又は金属 からなるものであってもよい。これらルーメンを通る流体の圧力がバルーン16 、18の内壁に作用し、これらバルーンを膨脹させる。この圧力はルーメン付き カテーテル・シャフト12の外側にも内側に向けて働く。補強チューブ50、5 2は、このルーメン付きカテーテル・シャフト12の外側に働く圧力により尿路 が閉塞されるのを防止する。また、これら補強チューブ50、52はほぼ尿ポー ト20から尿ルーメン36に沿って延びている。従って、尿ルーメン36及び内 部ルーメン通路50a、52aを含めて連続的な尿路が全てのバルーン膨脹の間 において維持されることになる。これを達成するためのその他の構成については カテーテルの分野の当業者にとって自明であろう。 前述の位置決めノジュール62は図5に示すようにこのカテーテル・シャフト 12に含めてもよい。これも当業者に明らかであろう。 上記記載から明らかなように、本発明の1つの基本的態様は以下に示す部材か らなる。 A.排液アイレット(小孔)を有する先端部 −14、20; B.位置決めバルーン −16; C.拡大用バルーン −18; D.トリプル・ルーメン付きカテーテル・シャフト −12; E.排尿漏斗 −37; F.膨脹用バルブ、位置決めバルーン −24; G.膨脹用バルブ、拡大用バルーン −28。 以下の寸法上の情報は組織拡大装置の構造を理解する上で有益であると思われ る。 A.排液アイレット(小孔)を有する先端部 −14、20: 先端部14及びカテーテルチューブ又はシャフトは好ましくは12ないし3 0フレンチ(French)のもの、より好ましくは14ないし18フレンチ(French )のものとする。また、先端部の末端は丸みを付けることが好ましい。先端部の 長さは先端から位置決めバルーンまでを約30ないし40mmとすることが好ま しい。排液アイレット(オリフィス)20は丸いもの、円形、長円形のものが好 ましく、さらに排液ルーメンの幅を超えないものが好ましい。アイレットの大き さは好ましくは排液ルーメンの断面積の2.5倍より小さいものであってはなら ない。 参照:英国スタンダード(BS)1965パート1(参照によってその全体が ここに包含される)。 B.位置決めバルーン −16: 位置決めバルーンは先端部14の末端から30ないし40mmの所に位置さ せるのが好ましく、膨脹したとき排液アイレット20を覆ってはならない。バル ーンは膨脹性であることが好ましく、膨脹させたとき比較的対称の良いドーナツ 形をなすものが好ましい。また、バルーンは公称膨脹容積が約5ないし30ml のものが好ましい。このバルーンはラテックス、シリコーン、C−Flex又は 他の膨脹性エラストマーから組立てることができ、この内、シリコーンが好まし く、図5、6、7に示すように2重層のものであってもよい。非膨脹時において 、バルーンは貼付けたシャフト寸法より約4サイズ(フレンチ)まで大きくても よ いが、好ましくは1フレンチまでである。非膨脹時のバルーンの長さは1ないし 2cm、好ましくは約1.5cmとする。 参照:BS 1965パート1及びASTM F623(参照によってその全 体がここに包含される)。 C.拡大用バルーン −18: 拡大用バルーン18は位置決めバルーン16から約1/2cm以下の所に位 置させることが好ましい。拡大用バルーン18の形状は円筒形をなし膨脹させた とき端部が外部括約筋及び膀胱に近付く形状とすることが好ましい。この点の一 般的ガイダンスとして、米国特許第5,007,898号を参照してここに包含 する。この拡大用バルーンは膨脹性で、さらに好ましくは制御された膨脹性を示 すものとする。この点で従来の非膨脹性の拡張装置とは異なる。拡大用バルーン 18の長さは膨脹時において約15ないし75mmの範囲のものであってよい。 制限された膨脹性を示す拡大用バルーン18の膨脹時の直径は約10ないし30 mm(30ないし90フレンチ)の範囲のものでよい。拡大用バルーンはC−F lex、シリコーン、ラテックス、又は他の低弾性率エラストマーから組立てる ことができ、図5、6、7に示すように2重層のものであってもよい。制限され た膨脹性を示す拡大用バルーンは高弾性率ポリウレタン又は低弾性率エラストマ ーと補強材料との組合せから組立てることができる。この種の補強材料及び制限 された膨脹性については米国特許第4,651,721号;第4,718,41 0号及び第4,881,530号に記載されており、これら米国特許を参照によ ってここに包含する。例えば、膨脹性ポリウレタン・スパンデックス・フィラメ ントを非膨脹性ポリエステルフィラメントと共に巻き付け織って補強部材とし、 これを低弾性率エラストマーに埋め込んでもよい。長手方向にひだをつけた非膨 脹性材料をエラストマー膜と組合せて用い、制御された膨脹性を示す拡大用バル ーンとしてもよい。 D.トリプル・ルーメン付きカテーテル −12: トリプル・ルーメン付きカテーテル12は円形又は長円形のものでサイズが 約12ないし30フレンチ、好ましくは約16フレンチのものが用いられる。主 ルーメン36は排尿のためのもので、最小流量が約100ml/分(BS 19 65パート1又はASTM F623でテストした場合)となるような大きさを することが好ましい。2つの小さいルーメン38、40はそれぞれ位置決めバル ーン及び拡大用バルーンの膨脹のためのものである。これらの小ルーメンの断面 積は約0.50ないし1.0平方mmであることが好ましく、これにより適当に 早いバルーン膨脹速度が得られる。 ノジュール62(図5)は拡大用バルーンから基端側に8mm程度の所のシャ フト上に配置させることができる。この点に関して、Joseph B.Dow d及びJohn Smithによる“カテーテルのバルーン拡張”(Urologic C linics of North America,67,Vol.17,No.3,1990年8月)を参照によってこ こに包含する。 ノジュール62は拡大用バルーンが外部括約筋内に位置していないことを医師 が確認するために用いることができる。すなわち、直腸を介して人差し指で触診 することができる。主ルーメン36がバルーンの部位で閉塞されるのを防止する ため、補強部材をシャフトの壁面に組込んでもよい。例えば、カテーテル・シャ フト壁面よりも高い弾性率のスリーブを用いルーメンを支持させ、シャフトへの 外部応力に抗するようにしてもよい。これは既に図5との関連で説明している。 このカテーテル・シャフト又はチューブ12はラテックス、シリコーン、C−F lex、ポリウレタン又は他の適当なエラストマーから組立てることができる。 好適な材料はシリコーンである。 E.排尿漏斗 −37: カテーテル・シャフト12の基端は排尿漏斗末端部37及び小カテーテル・ ルーメン38、40が接続された分岐漏斗39、41の所で終わっている。排尿 漏斗末端部37は中央漏斗端部であることが好ましい。なぜならば、排尿漏斗末 端部37が主ルーメン36と接続されているからである。この漏斗の長さは約2 5ないし60mmであり、円筒状、円錐状、又はこれらの組合せであることが好 ましい。適当なコネクターを用いてこの排尿漏斗が尿収集装置(図示しない)と 接続される。この漏斗のための材料はカテーテル・シャフトと同じであることが 好ましい。 F及びG.位置決めバルーン及び拡大用バルーンのための膨脹用漏斗39、4 1及びバルブ24、28: 分岐漏斗39、41(好ましくは円筒状)は小カテーテル・ルーメン38、 40を膨脹用バルブ24、28に接続するために用いられる。熱可塑性樹脂製の 医療膨脹用逆止弁24、28が分岐漏斗に固定される。これら逆止弁はエラスト マーシールを有し、さらにステンレス鋼スプリングを有するものであってもよい 。これら逆止弁は6%のメスルアテーパーを有するもの(ANSI/HIMA MD 70.1及びBS3930;参照によってここに包含される)が好ましく 、医療用シリンジ32又は他のポンプで6%のルアテーパーを有するもの(上述 のようにハブを含むバルブ28)と共に操作される。熱可塑性樹脂製のリテイナ ー・スリーブを漏斗の端部外表面上に嵌合させ、これらバルブを保持させてもよ い。この種のバルブ及びリテイナーはBespak Plc社(Norfolk,英国) から入手することができる。分岐漏斗はカテーテル・シャフトと同じ材料から作 られることが好ましい。 この組織拡大装置の全体の長さは約380mmであることが好ましい(BS1 965パート1参照)。 この組織拡大装置はカテーテル・シャフト及びバルーンに接着される親水性表 面を含むものであってもよい。疎水性エラストマーに対するヒドロゲルの組成、 接着及び親水性表面処理に関して多くの従来技術が存在する。従って、このこと は医療機器の分野ですでに周知のことである。 この挿入カテーテルが感染通路を提供することになるから、予防用抗生物質を 親水性表面に組込んでもよい。その他、抗生物質を医師が適用するようにしても よい。つまり、医師がこの拡大用装置を患者に適用する前にそれを抗生物質の溶 液に浸漬するようにしてもよい。 以下にヒドロゲル表面とこれに抗生物質を含浸させた例について記載する。 ヒドロゲルは患者の安心及び組織への刺激を軽減するためにバルーン及びシャ フトの表面に接着してもよい。また、ヒドロゲルは抗生物質を含浸、包含させる ようにしてもよい。その他、医師がヒドロゲルを塗布した装置を挿入の前に、こ れを抗生物質で濡らすようにしてもよい。 ヒドロゲルの共重合化により非水和状態における水分、処理特性、物理的特性 などの特性を調整する機会が与えられる。抗生物質を放出させる時間的放出特性 もヒドロゲル表面成分の共重合化により調整することができる。 以下に尿路感染治療において認められている抗生物質の例を記載する。これら は親水性表面に組込んでもよい。 ニトロフラントイン(nitrofurantoins) キノロン(quinolons) セファラスポリン(cephalasporins) 2以上の抗生物質を組合せることは、長時間の露出により単一の抗生物質に対 し抵抗が強くなるかも知れない微生物を制御するのに有益となると思われる。 この拡大器具は4重のバリヤー包装(図示しない)により滅菌状態で供給され る。第1の微生物バリヤー包装を第2の微生物バリヤー包装で包み、これを保護 用プラスチック収縮ラップで包んだ貯蔵箱に収納してもよい。滅菌は酸化エチレ ンのようなガス滅菌剤を用いて、あるいは電子線、ガンマ線などの照射により、 又はスチーム・オートクレーブやドライヒートを用いて行うことができる。 組織拡大手法 この手法に用いられる適当な膨脹性バルーンの寸法取りが最初に行われる。こ れは従来同様に、前立腺尿路における膀胱頸部と外部括約筋との間の距離を測定 する目盛り付きカテーテルを用いて行われる。医師はついで測定値に最も近い膨 脹性バルーン長さを有する本発明の組織拡大カテーテルを選択する。この選択の ため、種々のサイズのものが用意される。 商業的には、前立腺尿道の長さに適応する異なる長さの拡大用バルーンが入手 できるようにする。膀胱頸部と前立腺底部との間の距離の測定については米国特 許第4,660,560号(発明者:Klein)及び第5,002,558号 (発明者:Kleinら)にて先に記載されている。これらの米国特許は参照に よってここに包含される。本発明の装置は商品包装として膀胱鏡と共に前立腺の 長さを測定するカテーテルを同封することが好ましい。しかし、これについては 周知であるから詳細な記述は省略する。 選択された組織拡大カテーテルはゼリーなどの滑剤の助けを借りて尿道に挿入 され、位置決めバルーン及びカテーテル先端が膀胱頸部を通過し、拡大用バルー ンが前立腺尿道内に配置されたことを確認する。 図8は組織拡大器10が先端部14及び関連する構成部材を含めて配置されて いる状態、例えば位置決めバルーン16及び膨脹性組織拡大バルーン18が男性 の尿道59を通って膀胱54及び前立腺56との関連で配置されている状態を示 している。尿道に挿入される前において、これらバルーンは完全に収縮された状 態にあり、チューブ12に対し畳まれた状態にある。位置決めバルーン16の膨 脹及び膨脹性組織拡大バルーン18の少なくとも部分的膨脹により、拡大装置の 先端部14は膀胱頸部58に対し位置決めバルーン16と膨脹性組織拡大バルー ン18との間の点で係留される。位置決めバルーン16は全体が膀胱54内部に 位置し、膨脹性組織拡大バルーン18は前立腺56内の前立腺尿道60内にて全 体的に保持されている。膨脹性組織拡大バルーン18はついで所望の時間に亘っ て徐々に拡大され、前立腺尿道を徐々に所望の大きさに拡大させる。所望の大き さに達した時、この組織拡大器具をその位置で所定期間そのままにし、成長を安 定化させる。 その後、バルブ24、28を開きこれらバルーンを収縮させ、拡大器具10を 膀胱及び尿道から引き出す。 一般的に言って、膨脹性組織拡大バルーン内部は2ないし5psiの保持圧力 が適当であり、膨脹性組織拡大バルーンのサイズも最初は約8ないし10mmの 直径が適当であると思われ、膨脹性組織拡大バルーンのサイズはその後、徐々に 段階的に膨脹させて最終的に直径約15ないし30mmとすることが本発明の手 法において有効であると思われる。この手法は数日間又は数週間に亘って行われ る。なお、ほぼ3週間程度が効果的であると思われる。この間において、患者は 尿の収集のためポート30と接続されたレッグバッグなどを装着する必要がある 。 別の態様 以上、本発明をより基本的な例を参照して説明した。この例では、医師は組織 拡大器を装着し、患者を定期的に観察し、例えば1日1回、圧力や膨脹性バルー ンのサイズを所望に応じて調整したり、その他、装置の正しい位置を確認したり する。 この基本例において、医師は圧力計を備えたシリンジを用い拡大装置の基端に 取着した逆止弁28を介して滅菌流体を導入することにより、拡大バルーン18 を膨脹させたり、ルーメン内部圧力を調整したりする。患者はこの前立腺組織拡 大期間の間、拡大用流体の調整のために定期的に医師の診察を受けることになる 。 しかし、この手法の間、ポンプを本装置に含め、拡大用バルーンのポート26 に接続させてもよい。このポンプには圧力調整機構(図9で示す)などを具備さ せ、医師が圧力を調整できるようにしたり、あるいはバルーン内を所定圧力に調 整するように予めセットしてもよい(図10参照)。このような変形例が以下に 記載されている。 任意の特徴を備えた患者用ポンプ(図9) この第1の変形例では、任意の特徴を有する患者用ポンプ80を提供される。 このものは医師が調整用ポンプ弁88を開いて圧力を調整する手段(図9に示す )をポンプ80が具備する以外は上記基本例を同様である。医師はルア・アダプ ターを用いてシリンジ150(図11に示す)と圧力計160をポンプに接続す る。任意の調整器具100が任意のアクセスポート102を介して挿入され、 任意の圧力調整用止めネジ104と係合される。外科医はシリンジを用いてポン プのチューブ90と弁88に背圧を生じさせる。このシリンジに設けられたゲー ジが調整弁88がセットされた時の圧力を示す。過剰の流体はポンプ・バルブ部 から、ポンプ・バルブ部82のアクセスポート102と調整器具100との間の 任意の流体通路106に沿って排出される。 以下に本実施例で変形されたポンプの特徴となる任意の構成部材(全て図9に 記載されている)について述べる。 ネジ山付きブッシング −108 弁88を収納するチャンバーは内側ネジ山付きブッシング108を具備してい る。このブッシングは金属又は熱可塑性プラスチックからなる。このブッシング のネジ山はスプリングを収納し得る十分な大きさでなければならない。0.12 5インチのスプリング径に対し、#8−32UNFのネジ山が用いられる。この ブッシングの長さは止めネジを収納することができ、かつ、予測される圧力範囲 を達成するためにこのネジを前進、後退し得るものでなければならない。例えば 0ないし10psiの範囲の圧力の場合、このブッシングの長さは約0.38イ ンチとなる。 調整止めネジ −104 このソケットヘッド調整ネジ104は金属又は熱可塑性プラスチックから作ら れ、ブッシング108と適合するネジ山を有する。この止めネジは前進又は後退 することにより加圧スプリング88cに有用なチャンバーの長さを長くしたり短 くしたりする。チャンバーの長さが変化することによりスプリング88cの前負 荷が変化し調整弁88の圧力設定が変化する。調整ネジ104には透孔110が 設けられ流体が調整の間にネジを介して通過し得るようになっている。熱可塑性 プラスチック製インサート(図示しない)をネジ山に位置する凹部にセットし、 調整器具100で可能なトルク以下の回転を防止するようにしてもよい。 圧力調整器具 −100 金属又は熱可塑性プラスチックからなり、ヘックスシャフトの形をなし、握り 部を備えた調整器具100が設けられている。この調整器具は調整ネジ104と 係合し、圧力調整のため回転し得るようになっている。上記止めネジと係合する そのシャフト端部には流体通路106が設けられ、この流体通路106はシャフ ト上の横孔106aの位置で終わっている。この流体通路106の目的は、調整 の間、本器具を外す必要なく流体が弁を回避し得るようにしたことである。 アクセス・ポート −102 ポンプ・バルブはアクセス・ポート102を具備し、これを介して調整器具1 00が挿入され止めネジ104と係合し得るようになっている。これは単なる孔 及び栓又はポンプ・バルブの負圧で開口しないようにしたダックビル(アヒルの 嘴)型の弁であってもよい。膨脹性マンマリース(mammarics栄に用いられるリ ーフ型弁も使用可能である(米国特許第4,782,826号;参照によってこ こに包含される)。 このポンプ及びシリンジは双方とも図11に示すようにオス・ルアロック嵌合 部を有する。 メス・ルア型アダプター162(図11)が設けられ、シリンジ150及びゲ ージ160をポンプに連結し調整弁88の圧力を調整し得るようになっている。 このアダプターは金属又は熱可塑性プラスチックからなるものでもよい。この 場合の嵌合は両端の6%メス・ルアてーパーがシリンジ及びポンプのルアと係合 することによりなされる。なお、ルアハブを用いてもよい。 予めセットされる患者用ポンプ(図10) 予めセットされた(プリセット)ポンプの例(図10)において、上記基本的 実施例で記載した方法を用いて医師は拡大用バルーンを膨らまし、圧力を調整す る。ついでシリンジ及びゲージが除去され、膨脹用逆止弁28が閉じられる。こ の実施例では貯留部とプリセット圧力調整弁を備えた患者用ポンプが提供される 。このポンプは図10に示されている。 医師はポンプと貯留部を滅菌流体で満し、ポンプを拡大用バルーンのために膨 脹用逆止弁に接続する。ポンプに取着されたオス・ルアロック嵌合部を逆止弁の メス・ルアハブと嵌合させる。医師はポンプ・バルブを絞り、ポンプ調整弁によ り拡大装置のルーメン内部圧が確立される。患者は拡大用バルーンに対するルー メン内部圧を維持するためにポンプを定期的に絞るよう指示される。ポンプのプ リセット圧力調整機構により過剰加圧を防止することができる。このプリセット ポンプの例は図10に120として示されており、これはエラストマー製のポン プ・バルブ82からなり、これは貯留部として2倍にしてもよく、また、2つの 弁86、88を含むバルブ・セグメント84に連結されている。単一チューブ9 0がこのバルブ・セグメント84から延出しオス・ルアロック嵌合部92(図示 されていないが、図9のものに類似する)の所で終わっている。このポンプは圧 力調整機構を有し、これは工場でセットされる。 ポンプ・バルブ −82: ポンプ・バルブ82は好ましくはラテックス、シリコーン、ポリウレタン、E PDM又はC−Flexなどのエラストマーから成型されたものである。この内 、特にシリコーンが好ましい。この流体容量は制限されないが、ほぼ10ないし 20mlのオーダーでよいと思われる。 弁−86 弁86はポンプ・バルブ82とチューブ90との間の流体通路に配置されてい る。この弁はエラストマー製の弁座86aと、逆止ボール86bと、加圧スプリ ング86cとからなる。このボールは好ましくは直径が約0.125インチで、 スプリングは外径が約0.125インチで、長さが約0.31インチのものであ る。滅菌水が使用される場合、逆止ボール86bと加圧スプリング86cはAI SI 304から作られる。食塩水が使用される場合は、これらはコバルト、ニ ッケル、モリブデン及びクロム合金から作られる。双方の金属とも国内で幾つか の供給元から入手可能である。弁86はスプリング付き逆止弁として配向されて いる。従って、ポンプ・バルブ82が絞られたとき、流体はポンプ・バルブから 弁86を通ってチューブ90へ送られる。ポンプ・バルブ82は流体の流れがチ ューブ90からポンプ・バルブ82へ逆方向に流れるのを防止する。 弁−88 弁88は弁86と同じ型のボールとスプリングとを用いて作られ、同様の弁座 88aと、逆止ボール88bと、加圧スプリング88cとからなる。弁88は、 プリセット圧力調整弁として機能するように配向される。この弁もポンプ・バル ブ82とチューブ90との間の流体通路に配置されている。ポンプ・バルブが絞 られたとき、調整弁88は閉じたままの状態に維持され、流体がポンプ・バルブ からチューブへ流れることが防止される。ポンプ・バルブを解放したとき、チュ ーブ90及び拡大用バルーン18内の調整弁の設定圧より過剰の圧力はチューブ 90から弁88を通ってポンプ・バルブ82へ送られる。 2つの弁86、88を含むバルブ・セグメント84はエラストマーから作られ るが、特にシリコーンが好ましい。バルブ(弁)分野で公知のように、スプリン グはその強度に基づいて所定の又はプリセットされた調整を与えるよう選択され る。 ポンプ・チューブ −90 ポンプ・チューブ90はポンプ・バルブ・セグメント84とオス・ルアロック 嵌合部92とを連結させ、かつ、可撓性の流体通路を提供し、これによりポンプ が拡大装置10の基端から遠く離れることを可能にしている。このチューブはエ ラストマーから作られるが、特にシリコーンが好ましい。このチューブは孔の径 が約0.031ないし0.062インチのもので、肉厚が孔径の約50%以上の ものである。このチューブはバルブ・セグメント84と一体的に成型したもので も、あるいは押出し成型し、後に接合したものでもよい。 ルアロック −92(類似する図9のもの参照) オス・ルアロック92は6%のテーパーを有し、圧縮カラー94を備えたチュ ーブ90の末端に固定されている。このルア嵌合部及びカラー部は金属又は熱可 塑性樹脂から作られ、国内の数箇所で入手可能である。オス・ルアロック92は (ANSI/HIMA MD 70.1及びBS3930;参照によってここに 包含される)によりサイズが規制され、拡大用逆止弁28のメス・ルアテーパー 及びハブ部と嵌合し得るようになっている。 測定方法 麻酔性滅菌潤滑ゼリーが測定の数分前に尿道に挿入される。11フレンチの小 孔を有する膀胱鏡シースが尿道内へ外部括約筋に達するまで挿入される。測定カ テーテルが膀胱鏡のブリッジ・サイドアーム及び膀胱鏡シースの操作通路を介し て膀胱内へ挿入される。ついで、逆止弁に係合したシリンジを用いて、位置決め バルーンが滅菌流体で満され所定容積に至るまで膨脹される。ついで、シリンジ が除去され、逆止弁が閉じられ位置決めバルーンに流体を保持する。測定カテー テルの静かな牽引が行われ、位置決めバルーンを膀胱頸部に対して引く。ついで 膀胱鏡を用いて外部括約筋までの距離が測られる。測定終了後、位置決めバルー ンを逆止弁に係合したシリンジを用いて収縮させる。測定カテーテルが膀胱鏡か ら引き抜かれ、さらに膀胱鏡が尿道から引き抜かれる。 患者用ポンプを用いての前立腺拡大手法 前立腺尿道を測定して膀胱頸部から外部括約筋までの距離を判定した後、適当 なサイズの拡大器10を選択する。麻酔性潤滑ゼリーを尿道へ挿入する。拡大器 10をゼリーで塗布し、尿道を介して膀胱内へ挿入する。滅菌流体で満されたシ リンジを位置決めバルーン16のための拡大用逆止弁24に接続する。このバル ーンを所望の容積まで膨脹させたのち、このシリンジを外し逆止弁24を閉じる 。拡大用カテーテルシャフトに対し静かな牽引を行い位置決めバルーンを膀胱頸 部に押圧させる。直腸内にて人差し指を用い触診することにより医師はノジュー ル62が前立腺の頂部にあるか否かを判断することができる。これは同時に拡大 器具の正しい寸法を意昧する。位置決めバルーンに対する静かな牽引を保ちつつ 、拡大用バルーン18を膨らます。この膨脹操作の際、医師は滅菌流体で満され たシリンジを拡大用バルーン18のための拡大用逆止弁28のルア嵌合部に係合 させる。このシリンジには圧力計が備えられ拡大用バルーン18のルーメン内圧 力が示されるようになっている。流体は拡大器具に対し導入され、外部括約筋を 前立腺の上に位置させた状態で数回引き抜かれ、これによりエアの排出が行われ る。ついで、医師は拡大器具を所定の圧力まで膨らまし、この膨脹後の拡大器具 の嵌合をノジュール62の触診によりチェックし、ついでシリンジを係合から外 し、拡大用逆止弁28を閉じる。 医師が患者用ポンプ(図10)を使用する場合、これを滅菌流体で満し、拡大 用逆止弁28に接続させる。この場合、ポンプの適当なルアロック嵌合部により ポンプを逆止弁28に固定させることができる。ポンプバルブを絞り拡大器具を 所定の圧力まで膨脹させる。 別の方法として、もし任意の調整可能な調節弁を備えたもの(図9のポンプ) を使用する場合は、医師はルア・アダプターを用いシリンジとゲージをこのポン プに取着させる。任意の調節器具100がついでポンプ・バルブを介して調節ポ ンプ弁88の調節ネジ104へと挿入される。ついで医師はシリンジを用い流体 圧を適用し、調節弁88を開くのに必要な圧力を観察する。ついで調節ネジ10 4を調節弁88の圧力が増加あるいは減少する方向に回し調節圧力を調整する。 その後、調節器具100が引き抜かれ、ポンプが流体で満され、シリンジとルア ・アダプターとの嵌合が解かれる。このポンプをついでポンプ・チューブに設け られている適当なルアロック嵌合部を利用して逆止弁28に固定する。医師がつ いでこのポンプ・バルブを絞り拡大器具を所定の圧力まで膨脹させる。患者はポ ンプ・バルブを定期的に絞り、拡大用バルーンの所望のルーメン内圧を維持する ように指示される。この定期的なポンプ・バルブの絞りにより浸透のため失われ た流体を補給することができ、組織の拡大により減少した流体圧を、あるいは生 理学的に導入された圧力スパイクにより調節弁88を働かせることにより減少し た流体圧を復元させることができる。 最良の拡大用バルーンのルーメン内圧は変化するが、1ないし1/2から10 psiの圧力範囲が適当と思われる。軟質組織拡張器具に対するASTMスタン ダードでは120mmHg(2.32psi)でテストした場合に、注射部位の 隔膜が漏れないよう要求している。従来の組織拡張器具のテストでは注射部位の 漏れが5psi近辺で生じた。これは組織の拡大が5psi以下で生じているこ とを示している。尿の流れによる最大尿路圧100cmH2O(1.42psi )であることが報告されている。 本発明の範囲を逸脱することなく、その他の種々の変形例が可能であろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,C A,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI ,GB,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,UZ, VN (72)発明者 フォガーティー,テレンス,エム. アメリカ合衆国 54016 ウィスコンシン 州,ハドソン,リバー リッジ ロード 22

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.前立腺尿道の内部から前立腺組織を拡大し、その拡大状態を或る延長され た期間に亘って維持するための拡大手段と; 前記拡大手段を担持し、これをペニスの末端部を介して男性の尿道内に挿入し 前立腺尿道内に位置させるためのカテーテル手段と; 前記カテーテル手段の基端部にて担持され、前記拡大手段の操作を制御するた めの制御手段と; 前記拡大手段が前立腺組織を拡大している期間において膀胱から尿を流出させ るため前記カテーテル手段と関連して設けられた排尿手段と; を含む前立腺組織拡大器具。 2.前記カテーテル手段との関連で設けられ、前記拡大手段を前立腺尿道内に 位置させることを助け、前記拡大手段の膨脹時において前記拡大手段をその位置 にて保持させる手段を更に含む請求の範囲1に記載の前立腺組織拡大器具。 3.組織と接する装置表面の少なくとも1部が、ヒドロゲル、親水性物質、抗 生物質、これらの任意の組合せから選ばれるものを含むように変性されている請 求の範囲1に記載の前立腺組織拡大器具。 4.男性の尿道を介して前立腺及び膀胱内に挿入し得る可撓性多ルーメンカテ ーテルと; 前記カテーテルの先端部に配置され、第1のルーメンと連通する第1のバルー ンと; 前記第1のバルーンを膨脹、収縮させる手段と; 前記第1のバルーンを選択された膨脹容積にて維持させるための手段と; 前記第1のバルーンに対して前記カテーテル上に位置決めされ、第2のルーメ ンと連通する膨脹性組織拡大用の第2のバルーンと; 前記組織拡大用の第2のバルーンを膨脹、収縮させる手段と; 前記第2のバルーンの膨張を選択された圧力にて維持するための手段と; 前記カテーテルの先端から尿を流出させるべく構成、配置された手段と; を含む前立腺組織拡大器具。 5.前記第1のバルーンがFoleyバルーンである請求の範囲4に記載の前 立腺組織拡大器具。 6.組織と接する装置表面の少なくとも1部が、ヒドロゲル、親水性物質、抗 生物質、これらの任意の組合せから選ばれるものを含むように変性されている請 求の範囲4に記載の前立腺組織拡大器具。 7.多ルーメンカテーテルと; 前記カテーテルの先端部に配置された位置決めバルーンと; 前記位置決めバルーンを膨脹、収縮させる手段と; 前記位置決めバルーンに対して前記カテーテル上に位置決めされた膨脹性組織 拡大バルーンと; 前記組織拡大バルーンを種々の径に選択的に膨脹、収縮させる手段と; 前記カテーテルの先端に付随する尿ポートと; を含む前立腺組織拡大器具。 8.組織と接する装置表面の少なくとも1部が、ヒドロゲル、親水性物質、抗 生物質、これらの任意の組合せから選ばれるものを含むように変性されている請 求の範囲7に記載の前立腺組織拡大器具。 9.男性の尿道内に組織拡大手段を挿入するステップと; 前記拡大手段を前立腺内の尿道の部分に位置させるステップと; 前記拡大手段を膨脹させて、外傷及び交連切開を実質的に生じさせることなく 前立腺及び尿道の組織を拡大させるステップと; この拡大した状態を組織拡大が達成するまでの十分な期間に亘って維持させる ステップと; 前記維持期間の間、必要に応じて膀胱から排尿させるステップと; を含む前立腺組織を拡大させる方法。 10.前記膨脹ステップが徐々に行われ、かつ、或る時間に亘って複数回の段 階を経て行われる請求の範囲9に記載の方法。 11.位置決めバルーンとこれに接近させて位置させた膨脹性第2バルーンと を備えた可撓性多ルーメンカテーテルを、男性の尿道内に、前記カテーテルの先 端部及び前記位置決めバルーンが膀胱内に配置され、前記第2バルーンが前立腺 尿道及び前立腺に配置されるまで挿入するステップと; 前記第2バルーンを膨脹させるステップと; 前記カテーテルに僅かな牽引を適用し、前記第2バルーンを膀胱頸部に引寄せ るステップと; 前記第2バルーンを前立腺尿道及び前立腺に配置されたままの状態で膨脹させ 、その膨脹した状態を所定期間に亘って維持するステップと; 前記カテーテルの先端の開口部を介してカテーテルルーメンを通って尿を排出 させるステップと; を含む前立腺組織拡大器具を膨脹させる方法。 12.膨脹性バルーンによりルーメンを介して前立腺組織を拡大させる組織拡 大装置との組合せであって、前記組合せが逆止弁と、前記逆止弁を介して前記バ ルーンに流体を供給するためのスクイズ・バルブを備えたポンプと、流体を導く ため前記スクイズ・バルブが連結されたポンプ弁体と、前記スクイズ・バルブか ら前記逆止弁へ流体を流すため前記ポンプ弁体に接続された排出口とを含み、前 記ポンプ弁体が前記スクイズ・バルブからの出力流及び戻り流を制御するための 第1、第2の逆止弁を具備してなることを特徴とする組合せ。 13.前記ポンプ弁体の前記第2の逆止弁が調節弁であるる請求の範囲12に 記載の組合せ。 14.前記調節弁が所定の圧力で調節が行われるよう構成、配置されている請 求の範囲13に記載の組合せ。 15.前記調節弁が調整可能となっている請求の範囲14に記載の組合せ。
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