JP2001359118A - 符号化装置およびその復号装置 - Google Patents

符号化装置およびその復号装置

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JP2001359118A
JP2001359118A JP2000180737A JP2000180737A JP2001359118A JP 2001359118 A JP2001359118 A JP 2001359118A JP 2000180737 A JP2000180737 A JP 2000180737A JP 2000180737 A JP2000180737 A JP 2000180737A JP 2001359118 A JP2001359118 A JP 2001359118A
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JP2000180737A
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Tokuhito Ouchi
徳人 大内
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な回路で4:2:2から4:2:0のフ
ォーマットにして符号化する装置を提供する。 【解決手段】 A/D 変換回路202 はNTSC方式の輝度信号
Y及び色差信号B-Y ならびにR-Y の1有効走査線期間を
それぞれ704ドット、352 ドットでディジタル化する。
前処理回路204 は、回路202 からの第1、第2フィール
ドのデータから1フレームにおける4:2:2フォーマ
ットのデータを形成しフォーマット変換回路206 に送
る。回路206 は、回路204 からの4:2:2フォーマッ
トにおける奇数ラインの色差データと、この奇数ライン
の次の偶数ラインの色差データとを交互に配置してなる
奇数ラインを構成し、かつ偶数ラインを削除して見かけ
上の4:2:0のフォーマットのデータに変換し、符号
化器208 に送る。符号化器208 は、MPEG2の仕様に
従う符号化データを形成し、パケットの形態でデータを
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は符号化装置およびそ
の復号装置に係り、より具体的には、たとえば色差信号
の垂直解像度の劣化を少なくするに好適なフォーマット
変換装置を含むMPEG(Moving Picture Experts Group)2
の符号化装置およびこのMPEG2 の符号化装置からのこの
フォーマットの色差信号を再生する再生装置を含む復号
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的には、ビデオ信号を高能率圧縮す
る方式としては、ISO (InternationalOrganization for
Standardization、国際標準化機構)にて標準化の行な
われたMPEG2 方式がよく知られている。このMPEG2 方式
よる符号化規格はディジタル放送やDVD なとで採用され
ている。
【0003】MPEG2 では、色々なビデオ(映像)信号の
種類や符号化のビットレートなどに対応するために必要
な符号化ツールを示すプロファイル(Profile) と画像の
サイズなどを示すレベル(Level) という概念を導入して
おり、たとえばメイン・プロファイルのメイン・レベル
の場合は、MP@ML (Main Profile at Main Level)のよう
に表している。
【0004】このMP@ML は、現行のアナログTV方式であ
るNTSCやPAL などに対応するものであり、上述したディ
ジタル放送やDVD などで使用されている。この場合の符
号化の対象となるNTSCのビデオ(画像)フォーマット
は、720(画素)×480(ライン)×30( フレーム)であ
り、またPAL のビデオフォーマットとしては、720(画
素)×576(ライン)×25( フレーム)である。
【0005】これらのビデオフォーマットは、輝度信号
Yと色差信号Cbと色差信号Crとから構成されるものであ
る。この場合、輝度信号Yは13.5MHz のサンプリング信
号によりサンプリングされて形成されたものであり、ま
た色差信号CbおよびCrは水平方向および垂直方向にそれ
ぞれサブサンプルされて形成されたものである。このビ
デオフォーマットは、これら3つの成分の比率から4:
2:0のビデオフォーマットと呼ばれている。
【0006】しかしながら、一般的には、MPEG2 方式の
符号化装置の入力信号は、ITU-R601に準拠した輝度信号
Y、色差信号Cbおよび色差信号Crが多い。この信号のフ
ォーマットは、図16a に示すような4:2:2のフォー
マットである。したがって従来は、符号化装置における
符号化器の前段に垂直方向のフィルタを設け、この垂直
フィルタが図16a に示す4:2:2フォーマットから図
16b に示す4:2:0フォーマットへの変換を行なって
いた。
【0007】この従来の垂直フィルタの動作を図17を用
いてさらに説明する。
【0008】図17は説明を簡単にするためにYデータを
走査方向(横方向)に10画素としている。図17の符号90
2 は、垂直フィルタに入力される4:2:2フォーマッ
トにおける奇数ライン(n=1、3、5、・・・・・・、479) のYデー
タを示し、図17の符号904 は、垂直フィルタに入力され
る4:2:2フォーマットにおける奇数ライン(n=1、3、
5、・・・・・・、479) のCbデータおよびCrデータを示す。
【0009】図17の符号906 は、垂直フィルタに入力さ
れる4:2:2フォーマットにおける偶数ライン(n+2=
2、4、6、・・・・・・、480) のYデータを示し、図17の符号908
は、垂直フィルタに入力される4:2:2フォーマット
における偶数ライン(n+2=2、4、6、・・・・・・、480) のCbデー
タおよびCrデータを示す。
【0010】図17の符号910 は垂直フィルタにおける遅
延回路から出力される4:2:0フォーマットにおける
奇数ライン(n=1、3、5、・・・・・・、479) のYデータを示し、
図17の符号914 は垂直フィルタにおける遅延回路から出
力される4:2:0フォーマットにおける偶数ライン
(n+2=2、4、6、・・・・・・、480) のYデータを示す。
【0011】なお、上述の垂直フィルタにおける遅延回
路から出力される4:2:0フォーマットにおける奇数
ラインおよび偶数ラインのYデータは、垂直フィルタに
入力される4:2:2フォーマットにおける奇数ライン
および偶数ラインのYデータと同じものである。この遅
延回路は、後述する垂直フィルタにおけるクロマ系の演
算回路における遅延時間分遅延させる回路である。
【0012】図17の符号912 は、入力される奇数ライン
のCb/Cr データ904 および入力される前記奇数ラインの
次の偶数ラインのCb/Cr データ908 が垂直フィルタにお
けるクロマ系の演算回路により演算され出力されたCb/C
r データを示す。この演算からもわかるように、奇数ラ
インのCb/Cr データ904 とこの奇数ラインの次の偶数ラ
インのCb/Cr データ908 とからこの奇数ラインの次の偶
数ラインによるCb/Crデータ912 を形成する。したがっ
て、1画面におけるライン数は入力される1画面におけ
るライン数の半分となる(図16b 参照)。
【0013】ここにおいて、図17の符号912 のたとえば
Cb(n'、1)のデータ値を求める演算式を以下の(1) 式に示
す。
【0014】 Cb(n',1)=Ka ×Cb(n,1)+Kb×Cb(n+2,1)・・・(1) 式(1) においてKa+Kb=1 である。上述の式(1) から、こ
の演算回路は、ラインメモリ、係数発生部、乗算器およ
び加算器から構成されることがわかる。
【0015】ところで、HP(High Profile)および422 Pr
ofile における輝度信号Yは、13.5MHz のサンプリング
信号によりサンプリングされて形成されたものであり、
また色差信号CbおよびCrは、水平方向にそれぞれサブサ
ンプルされて形成されたものである。このビデオフォー
マットは、これら3つの成分の比率から4:2:2のビ
デオフォーマットと呼ばれている。HP(High Profile)お
よび422 Profile 以外のプロファイルでは、4:2:0
のビデオフォーマットが採用されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したMP@ML などで
採用されている4:2:0のビデオフォーマットの場合
は、色差信号の垂直解像度が現行のアナログTV方式の半
分となるため、入力信号による映像の状況によっては劣
化が目立つという問題があった。
【0017】また、422P@ML などで採用されている4:
2:2のビデオフォーマットの場合は、垂直解像度の劣
化の点では改善されるものの、符号化によるデータ量が
増加するという問題があった。このため422P@ML は、素
材伝送用や編集用には用いられるものの、放送用には用
いられていない。
【0018】本発明は、このような従来技術の欠点を解
消し、従来の4:2:0のビデオフォーマットにおける
符号化量とほぼ同じ発生量にすることのでき、かつ色差
信号の垂直解像度の劣化を少なくすることのできる4:
2:2フォーマットから4:2:0フォーマットへの変
換を簡単な回路で構成できる色差信号のフォーマットの
変換装置を含む符号化装置およびこの符号化装置からの
このフォーマットによる色差信号の再生を行なうことの
できる再生装置を含む復号装置を提供することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するために、複数本の奇数ラインで構成される第1の
フィールドと複数本の偶数ラインで構成される第2のフ
ィールドの2つのフィールドの画像信号からこの複数本
の奇数ラインとこの複数本の偶数ラインを加えてなる複
数本のラインからなる1フレームの画像信号の映像を表
わす画面の横方向のラインに含まれる輝度信号Yと色差
信号Cbと色差信号Crの3つの成分の比率であって色差信
号Cb、Cr が輝度信号Yに比べ横方向に半分のサンプリン
グ周期である1フレームにおける国際電気通信連合電気
通信標準化部門(ITU−R)の勧告の4:2:2フォ
ーマットのYデータ、CbデータおよびCrデータを受けて
符号化を行なう符号化装置は、Cbデータ、Crデータを受
け、受けたCbデータ、Crデータのそれぞれについて横方
向にサンプリング周期の約4分の1のサンプリング周期
に基づく周波数以下の周波数成分を順次通過させる低域
フィルタ手段と、低域フィルタ手段により通過された1
フレームの奇数ラインにおけるCbデータ、Crデータを順
次受け、受けたCbデータ、Crデータを1ライン遅延して
順次出力するラインメモリ手段と、ラインメモリ手段か
ら奇数ラインにおける1ライン遅れたCbデータ、Crデー
タを順次受けるとともに、低域フィルタ手段からこのラ
インメモリ手段に入力される奇数ラインの次のラインで
ある偶数ラインのCbデータ、Crデータを順次受け、受け
た1ライン遅れた奇数ラインの所定のサンプリング位置
のCbデータ、Crデータを選択して出力した後に受けた偶
数ラインのこの所定のサンプリング位置の次のサンプリ
ング位置のCbデータ、Crデータを選択して出力する切替
動作をサンプリング位置の順に順次繰り返し、この繰り
返しによる出力を奇数ラインのCbデータ、Crデータとし
て出力する切替手段とを有し、この切替手段は、選択お
よび出力の切替動作を1フレーム分のラインについて行
ない、見かけ上は4:2:0フォーマットの実際は4:
1:1フォーマットのCbデータおよびCrデータを出力す
ることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】次に添付図面を参照して本発明に
よる符号化装置及びその復号装置の実施例を詳細に説明
する。
【0021】図9には、これら実施例の装置が適用され
る第1の実施例によるMPEG2 方式の動画像のディジタル
BS放送システムが示されている。図9のシステムは、カ
メラ3から順次送られてくるNTSC方式の動画像の各々画
面に対し符号化を行ない、この圧縮画像データを衛星放
送用送受信装置4に出力する符号化装置1と、符号化装
置1からの圧縮画像データを変調して衛星に送信すると
ともに、衛星からのこの変調された圧縮画像データを復
調する衛星放送用送受信装置4と、衛星放送用送受信装
置4により復調された圧縮画像データを受けてこれを復
号し、この復号データに基づくNTSC方式のビデオ信号を
再生し、その再生した動画像のビデオ信号をモニタ装置
5に出力する復号装置2と、カメラ3および復号装置2
からのNTSC方式のビデオ信号の映像を表示するモニタ装
置5とから構成されている。
【0022】図9に示すように、符号化装置1は、この
例ではNTSC方式のビデオ信号を出力するビデオカメラ3
とこの装置1からの圧縮画像データをディジタル衛星放
送し受信する衛星放送用送受信装置4とに接続されてい
る。送受信装置4はまた、復号装置2と接続され、この
装置2はこれから出力されるNTSC方式の再生ビデオ信号
の映像を表示するモニタ装置5と接続されている。モニ
タ装置5はまた、ビデオカメラ3とも接続されている。
なお、図9に示す送受信装置4を介さずに符号化装置1
と復号装置2を直接接続する映像信号の伝送システムで
もよい。
【0023】さらに詳細には、カメラ3と符号化装置1
は、4つの信号線102、104、106、108で接続されている。
信号線102 によりカメラ3の輝度信号Yの出力端子YOUT
と符号化装置1の輝度信号Yの入力端子YIN とが接続さ
れ、カメラ3からのアナログ輝度信号Yが符号化装置1
に供給される。また、信号線104 によりカメラ3の色差
信号B-Y の出力端子B-YOUTと符号化装置1の色差信号B-
Y の入力端子B-YIN とが接続され、カメラ3からのアナ
ログ色差信号B-Y が符号化装置1に供給され、信号線10
6 によりカメラ3の色差信号R-Y の出力端子R-YOUTと符
号化装置1の色差信号R-Y の入力端子R-YIN とが接続さ
れ、カメラ3からのアナログ色差信号Crが符号化装置1
に供給される。
【0024】さらに、信号線108 によりカメラ3の同期
信号SYの出力端子SYOUT と符号化装置1の同期信号SYの
入力端子SYINとが接続され、カメラ3からたとえば、水
平同期信号、垂直同期信号およびカラーサブキャリア信
号などの同期信号が符号化装置1に供給される。カメラ
3はさらに、NTSC方式のビデオ信号を出力する出力端子
VSOUT を有し、この端子は信号線110 を介してモニタ装
置5の第1の映像信号入力端子VSIN-1と接続され、カメ
ラ3からNTSC方式のビデオ信号がモニタ装置5に供給さ
れる。
【0025】符号化装置1と送受信装置4とは、信号線
112 で接続されている。この信号線112 により符号化装
置1の圧縮画像データ出力端子DOUTと送受信装置4の圧
縮画像データ入力端子DIN とが接続され、符号化装置1
からは本実施例ではMPEG2 方式のフォマットの信号が送
受信装置4に供給される。送受信装置4と復号装置2と
は、信号線114 で接続されている。この信号線114 によ
り送受信装置4の圧縮画像データ出力端子DOUTと復号装
置2の圧縮画像データ入力端子DIN とが接続され、送受
信装置4からは復調したMPEG2 方式のフォーマットの信
号が復号装置2に供給される。
【0026】復号装置2は、送受信装置4からの圧縮画
像データを復号し、さらにこの復号データからNTSC方式
のビデオ信号を生成し、この生成したビデオ信号をその
映像信号出力端子VSOUT から出力する。この端子VSOUT
とモニタ装置5の第2の映像信号入力端子VSIN-2は信号
線116 により接続され、復号装置2からNTSC方式の再生
ビデオ信号がモニタ装置5に供給される。符号化装置1
の詳細が図1の機能ブロック図に示され、また復号装置
2の詳細が図14の機能ブロック図に示されている。
【0027】図1を参照すると、符号化装置1はアナロ
グ・ディジタル(A/D) 変換回路202、前処理回路204、フォ
ーマット変換回路206、符号化器208 および制御回路210
から構成されている。
【0028】A/D 変換回路202 は図2に示すように、Y
用A/D 変換回路402、Cb用A/D 変換回路404 およびCr用A/
D 変換回路406 から構成される。Y用A/D 変換回路402
の入力は装置入力のYIN 端子と信号線102 で接続され、
その入力102 にはカメラ3から1フィールド当たり有効
走査線数が本実施例では240 本のアナログ輝度信号Yが
入力される。A/D 変換回路402 は、この入力したアナロ
グ輝度信号Yを対応するディジタルデータに変換して出
力する変換回路である。
【0029】このアナログ輝度信号Yは、制御回路210
から制御線308 を介してこの例では13.5MHz のサンプリ
ング信号を受け、本実施例では1走査線のブランキング
期間を除く画素数が704 ドット、1画素当たり8ビット
でディジタル化される。
【0030】Cb用A/D 変換回路404 の入力は装置入力の
B-YIN 端子と信号線104 で接続され、その入力104 には
カメラ3から1フィールド当たり有効走査線数が本実施
例では240 本のアナログ色差信号B-Y が入力される。A/
D 変換回路404 はこの入力したアナログ色差信号B-Y を
対応するディジタルデータCbに変換して出力する変換回
路である。このアナログ色差信号B-Y は、制御回路210
から制御線308 を介してこの例では6.75MHz のサンプリ
ング信号を受け、本実施例では1走査線のブランキング
期間を除く画素数が352 ドット、1画素当たり8ビット
でディジタル化される。
【0031】Cr用A/D 変換回路406 の入力は装置入力の
R-YIN 端子と信号線106 で接続され、その入力106 には
カメラ3から1フィールド当たり有効走査線数が本実施
例では240 本のアナログ色差信号R-Y が入力される。A/
D 変換回路406 は、上述のA/D 変換回路404 とは扱う信
号の種類は異なるが、構成および動作は同じであり、ア
ナログ色差信号R-Y を対応するディジタルデータCrに変
換して出力する。上述のサンプリング周波数からわかる
ように、これらA/D 変換回路402、404、406 から出力され
る画像信号は、ITU-R 勧告601 の4:2:2 のフォーマット
の画像信号である。
【0032】A/D 変換回路402 の出力302 は、図3に示
す前処理回路204 のY用フレームメモリ412 の入力と、
A/D 変換回路404 の出力304 は、同図に示す前処理回路
204のCb用フレームメモリ414 の入力と、A/D 変換回路4
06 の出力306 は、同図に示す前処理回路204 のCr用フ
レームメモリ416 の入力とそれぞれ接続されている。
【0033】前処理回路204 はこの例では、A/D 変換回
路202 からフィールド周期で順次送られてくる第1およ
び第2フィールドの画面から1つの画面(フレーム)を
形成し、それをフレーム周期で出力する信号処理回路で
ある。この信号処理回路から出力される1フレームのパ
ラメータは、本実施例ではMPEG2 で用いられるNTSC用の
フォーマット(704 画素x480 ライン)と同じものであ
る。
【0034】なお、この例では前処理回路204 は、NTSC
方式の映像信号をNTSC用のフォーマットに変換している
が、たとえばPAL 方式の映像信号を受けてPAL 用のフォ
ーマットに変換するのでよい。上記NTSC信号の走査線数
は525 本であり、その有効走査線は480 本である。ま
た、上記PAL 信号の走査線数は625 本であり、その有効
走査線は576 本である。
【0035】具体的には、図3を参照すると、Y用フレ
ームメモリ412 は、たとえばダイナミックRAM(DRAM) か
らなる記憶回路であり、本実施例では、A/D 変換回路40
2 から順次送られてくる第1フィールドを構成する奇数
ラインと第2フィールドを構成する偶数ラインによる2
フィールド分、つまり1フレーム分のYデータをそれに
ライン順に蓄積し、ライン順に読み出す。Cb用フレーム
メモリ414 およびCr用フレームメモリ416 も同様にDRAM
からなる記憶回路を有し、A/D 変換回路404 および406
から送られてくる1フレーム分のCbおよびCrデータをそ
れぞれのDRAMにライン順に蓄積し、ライン順に読み出
す。
【0036】これらデータのメモリへの書き込みおよび
メモリからの読み出しは、制御回路210 から制御線310
を介して送られてくる書込みおよび読出し制御信号など
により行なわれる。メモリ412 の出力312 は、フォーマ
ット変換回路206 の遅延回路422 の入力に接続され、メ
モリ414 の出力314 およびメモリ416 の出力316 のそれ
ぞれは、フォーマット変換回路206 の多重化回路424 の
対応する入力に接続されている(図4参照)。
【0037】Y用フレームメモリ412 の記憶領域には、
図5aに示すように記憶され、Cb用フレームメモリ414 の
記憶領域には、図5bに示すように記憶され、Cr用フレー
ムメモリ416 の記憶領域には、図5cに示すように記憶さ
れる。これら記憶された画像のフォーマットは、4:
2:2のフォーマットである。
【0038】フォーマット変換回路206 は図4に示すよ
うに、遅延回路422、多重化回路424、低域フィルタ426、ラ
インメモリ428、切替回路430、多重分離回路432、Cb用フレ
ームメモリ434 およびCr用フレームメモリ436 から構成
されている。このフォーマット変換回路206 は、入力す
る4:2:2のフォーマットの信号を見かけ上の4:
2:0のフォーマットの信号に変換する回路である。
【0039】遅延回路422 は、Yデータ312 を多重化回
路424 からCb用フレームメモリ434またはCr用フレーム
メモリ436 までのクロマ信号系の遅延時間に相当する分
だけ遅延し、この遅延したYデータを信号線320 を通し
て符号化器208 の対応する入力に送る遅延回路である。
この遅延回路は、この例ではD型フリップフロップ回路
で構成されるのでよい。この遅延を行なうための制御信
号は制御回路210 から制御線318 を通して送られる。
【0040】多重化回路424 の入力314 にあるライン番
号のあるサンプリング番号のCbデータが入力したとき、
多重化回路424 の入力316 には、上述したのと同じある
ライン番号のあるサンプリング番号のCrデータが並行し
て入力される。
【0041】多重化回路424 は、6.75MHz における1サ
イクル毎にパラレルに順次入力するCbデータ、Crデータ
をCbデータ、Crデータの順に順次シリアルに出力502 に
出力する回路である。この場合における出力502 から出
力されるシリアルデータの速度はYデータと同じ13.5MH
z である。
【0042】したがって、多重化回路424 の出力におけ
る上述のあるラインにおける画素数は、図6に示すよう
にCbデータの画素数である352 個とCrデータの画素数で
ある352 個と加えた画素数であるYデータの1ラインの
画素数と同じ704 個となる。このような多重化を行なう
ための制御信号は制御回路210 から制御線318 を通して
送られる。多重化回路424 の出力は、低域フィルタ426
の対応する入力と接続されている。
【0043】低域フィルタ426 は、たとえば1.6875MHz
付近以下のCbデータおよびCrデータの周波数成分を通過
させるディジタルローパスフィルタである。このような
フィルタを行なうための制御信号は制御回路210 から制
御線318 を通して送られる。低域フィルタ426 の出力
は、ラインメモリ428 の入力と切替回路430 の入力430b
に接続されている。
【0044】ラインメモリ428 は、この例では奇数ライ
ン毎のCbデータおよびCrデータを1走査線分蓄積して信
号線506 を介して切替回路430 の入力430aに出力するシ
フトレジスタなどにて構成された遅延回路である。この
シフトレジスタにおけるデータの遅延を行なうための制
御信号は、制御回路210 から制御線318 を通して送られ
る。
【0045】したがって、この例では、信号線504 から
の現在の偶数ラインのCbデータおよびCrデータと、ライ
ンメモリ428 からの1走査線前の奇数ラインのCbデータ
およびCrデータとによる2走査線分の信号が切替回路43
0 に順次供給される。
【0046】切替回路430 は、制御回路210 からの制御
信号318 の制御のもとに、2つの入力430aおよび430bを
選択的にその出力430cに接続するスイッチ回路である。
出力430cは、信号線508 を介して多重分離回路432 の入
力に接続されている。
【0047】具体的には、切替回路430 は、入力430aと
出力430cとを接続してある奇数ラインの第1番目のCbデ
ータと第2番目のCrデータを出力508 に出力し、続いて
入力430bと出力430cとを接続して上記ある奇数ラインの
次の偶数ラインの第3番目のCbデータと第4番目のCrデ
ータを出力508 に出力し、続いて入力430aと出力430cと
を接続してある奇数ラインの第5番目のCbデータと第6
番目のCrデータを出力508 に出力し、続いて入力430bと
出力430cとを接続して偶数ラインの第7番目のCbデータ
と第8番目のCrデータを出力508 に出力し、このような
方法による接続および出力を順次繰り返し、最後に偶数
ラインの第703 番目のCbデータと第704番目のCrデータ
を出力508 に出力するスイッチ回路である。つまり切替
回路430は、奇数ラインの2つの画素データと偶数ライ
ンの2つの画素データとを交互に出力するスイッチ回路
である。
【0048】切替回路430 の出力508 からの1画面単位
における出力について説明すると、この出力508 から
は、この例では図7に示すように最初に第1ラインの画
素データと第2ラインの画素データの上記混合により形
成された第1ラインの画素データが出力され、次に第3
ラインの画素データと第4ラインの画素データの上記混
合により形成された第3ラインの画素データが出力さ
れ、このような方法により混合され形成された画素デー
タの出力が引き続き繰り返され、最後に第479 ラインの
画素データと第480 ラインの画素データの混合により形
成された第479 ラインの画素データが出力される。
【0049】このことからわかるように、切替回路430
の出力508 からは、奇数ラインにおけるクロマ系の画素
データが出力されるが、偶数ラインにおけるクロマ系の
画素データは出力されない。つまり切替回路430 の出力
508 からは、クロマ系の画素データは1ラインおきに出
力されることになる。
【0050】この出力508 における画像フォーマット
は、見かけ上4:2:0であるが、実際には上記奇数ラ
イン上に2画素おきに偶数ラインの2つの画素データが
挿入されているので4:1:1の画像フォーマットであ
る。
【0051】多重分離回路432 は、入力508 からCbデー
タ、Crデータの順に順次繰り返すシリアルデータを受
け、この受けたCbデータを抽出して出力510 に出力し、
かつこの受けたCrデータを抽出して出力512 に出力する
回路である。この分離を行なうための制御信号は制御回
路210 から制御線318 を通して送られる。出力510 はCb
用フレームメモリ434 の入力に接続され、出力512 はCr
用フレームメモリ436 の入力に接続されている。
【0052】Cb用フレームメモリ434 は、この例ではDR
AMからなる記憶回路からなり、それは本実施例では、1
フレーム分のCbデータをそれぞれ蓄積する容量を有す
る。多重分離回路432 から信号線510 を介して順次送ら
れてくるフレーム単位のCbデータを蓄積する。このCbデ
ータのメモリへの書き込みは、制御回路210 から制御線
318 を介して送られてくる書込み制御信号により行な
う。
【0053】また、Cb用フレームメモリ434 からのCbデ
ータの読み出しは、たとえば書き込みタイミングより所
定の時間遅れたタイミングでよい。このCbデータの読み
出しは制御回路210 から制御線318 を介して送られてく
る読出し制御信号により行なう。Cb用フレームメモリ43
4 から読み出されたCbデータは、信号線322 を介して符
号化器208 の対応する入力に送られる。
【0054】Cr用フレームメモリ436 は、基本的にはCb
用フレームメモリ434 の回路構成と同じでよい。つま
り、Cr用フレームメモリ436 は、多重分離回路432 から
信号線512 を介して順次送られてくるフレーム単位のCr
データを制御回路210 から制御線318 を介して送られて
くる書込み制御信号により蓄積し、この蓄積したCrデー
タを制御回路210 から制御線318 を介して送られてくる
読出し制御信号により読み出し、信号線324 を介して符
号化器208 の対応する入力に送る。
【0055】上述したように前処理回路204 のY用フレ
ームメモリ412 の記憶領域には、図5aに示すように記憶
され、Cb用フレームメモリ434 の記憶領域には、Cbデー
タが図8aに示すように記憶され、Cr用フレームメモリ43
6 の記憶領域には、Crデータが図8bに示すように記憶さ
れる。符号化器208 に送られるこれら記憶された画像の
フォーマットは、奇数ライン上に奇数ラインのデータと
偶数ラインのデータとが交互に現れる見かけ上の4:
2:0のフォーマットである。
【0056】なお、このフォーマット変換回路206 にお
いては、最初の多重化回路424 によりパラレルに順次入
力するCbデータ、Crデータを時分割多重化し、次の低域
フィルタ426 によりこの時分割多重化したCbデータ、Cr
データのフィルタリングを行なう回路構成になっている
が、最初にそれぞれ入力するCbデータ、Crデータについ
てそれぞれの低域フィルタによりフィルタリングを行な
い、次の多重化回路によりこのそれぞれフィルタリング
の行なわれたCbデータ、Crデータについて時分割多重化
する回路構成でもよい。
【0057】符号化器208 は、ビデオカメラ3から制御
線108 を介して送られる同期信号SYと符号化器208 から
送られる制御信号326 とにより形成される制御信号328
と、遅延回路422 から送られるYデータ320 と、Cb用フ
レームメモリ434 から送られるCbデータと、Cr用フレー
ムメモリ436 から送られるCrデータとからISO 標準およ
びITU-T 勧告MPEG-2の技術仕様に従い符号化を行なうと
ともに、パケットの形態でのビデオ符号化データの形成
を行ない、この形成されたビデオ符号化データを信号線
112、衛星放送用送受信装置4および信号線114 を介して
復号装置2に送るMPEG-2符号化装置である。
【0058】制御回路210 は、上述の各部を制御および
管理する制御機能部であり、処理システムにて有利に構
成される。この制御回路210 の入力108 は、信号線108
を介してこの装置1の同期信号の入力端子SYINと接続さ
れ、この入力108 から入力する各種同期信号から上記の
各部に必要な制御信号を生成し、その生成した制御信号
をその制御出力から上記各部に供給する。
【0059】制御回路210 はまた、符号化器208 から制
御線326 を介して送られる制御信号をもとに、符号化器
208 を制御するに必要な制御信号を形成し、制御線328
を介して符号化器208 に供給する。
【0060】動作を説明する。カメラ3からNTSC方式の
アナログ輝度信号Y、アナログ色差信号R-Y およびB-Y
が符号化装置1に供給される。この装置1のA/D 変換回
路202 はまずカメラ3から送られてきたアナログ輝度信
号Y、アナログ色差信号B-YおよびR-Y を対応するディ
ジタルの輝度信号データY、色差信号データCbおよびCr
に変換して前処理回路204 に送る。
【0061】この場合、このA/D 変換回路202 はアナロ
グ輝度信号Yに対しては有効走査線240 本(1フィール
ド当たり)を対象に1走査線期間から水平ブランキング
期間を除く期間を704 ドットでディジタル化し、また、
アナログ色差信号B-Y およびR-Y に対しては、それぞれ
輝度信号と同じ有効走査線240 本を対象に、1走査線期
間から水平ブランキング期間を除く期間を352 ドットで
ディジタル化する。
【0062】前処理回路204 はA/D 変換回路202 からフ
ィールド単位に上記ドットおよび走査線構成の信号を順
次受け、この順次受けた第1および第2フィールドのデ
ータから1画面におけるNTSC用の4:2:2のフォーマ
ットのデータを形成する。
【0063】前処理回路204 により形成された4:2:
2のフォーマットのデータはフォーマット変換回路206
に送られる。フォーマット変換回路206 は上述した方法
により前処理回路204 から送られた4:2:2のフォー
マットのデータを見かけ上の4:2:0のフォーマット
のデータに変換する。フォーマット変換回路206 により
変換された見かけ上の4:2:0のフォーマットのデー
タは符号化器208 に送られる。
【0064】符号化器208 は、カメラ3から送られる同
期信号SYと符号化器208 から送られる制御信号326 から
制御回路210 により形成された制御信号328 と、フォー
マット変換回路206 の遅延回路422 から送られるYデー
タ320 と、Cb用フレームメモリ434 から送られるCbデー
タと、Cr用フレームメモリ436 から送られるCrデータと
からISO 標準およびITU-T 勧告MPEG-2の技術仕様に従い
符号化を行なうとともに、パケットの形態でのビデオ符
号化データの形成を行ない、この形成されたビデオ符号
化データを信号線112、衛星放送用送受信装置4および信
号線114 を介して復号装置2に送る。
【0065】このような符号化装置1のフォーマット変
換回路206 によれば、従来のような複雑な演算回路を使
用しないで、入力する4:2:2のフォーマットのデー
タを見かけ上の4:2:0のフォーマットのデータに変
換することができ、この変換における見かけ上のフォー
マットは4:2:0のフォーマットであるから従来の
4:2:0のビデオフォーマットにおける符号化量とほ
ぼ同じ符号量にすることのできる。
【0066】また、この変換による見かけ上の4:2:
0のフォーマットのCbフォーマットにおける1ライン上
には奇数ラインのCbデータとこの奇数ラインの次の偶数
ラインのCbデータとが交互に配置されたものであり、こ
の変換による見かけ上の4:2:0のフォーマットのCr
フォーマットにおける1ライン上には奇数ラインのCrデ
ータとこの奇数ラインの次の偶数ラインのCrデータとが
交互に配置されたものであるから色差信号の垂直解像度
の劣化を少なくすることができる。
【0067】図10には本発明による符号化装置及びその
復号装置の適用される第2の実施例によるMPEG2 方式の
動画像のディジタルBS放送システムが示されている。
【0068】図10のシステムが図9のシステムと異なる
ところは、図9の符号化装置1が図10のシステムでは符
号化装置6に変更された点である。したがって、符号化
装置6以外の装置の説明については省略する。
【0069】図11を参照すると、符号化装置6はアナロ
グ・ディジタル(A/D) 変換回路202、前処理回路204、フォ
ーマット変換回路220、符号化器208 および制御回路222
から構成されている。
【0070】図11の符号化装置6が図1の符号化装置1
と異なるところは、図1のフォーマット変換回路206 が
図11の符号化装置6ではフォーマット変換回路220 に変
更された点であり、また図1の制御回路210 が図11の符
号化装置6では制御回路222に変更された点である。し
たがって、フォーマット変換回路220 および制御回路22
2 以外の装置の説明については省略する。
【0071】フォーマット変換回路220 は図12に示すよ
うに、演算回路440、遅延回路446、多重化回路424、低域フ
ィルタ426、ラインメモリ442、切替回路444、多重分離回路
432、Cb用フレームメモリ434 およびCr用フレームメモリ
436 から構成されている。
【0072】図12のフォーマット変換回路220 が図4の
フォーマット変換回路206 と異なるところは、図4の遅
延回路422、ラインメモリ428 および切替回路430 が図12
のフォーマット変換回路220 では遅延回路446、ラインメ
モリ442 および切替回路444に変更された点である。ま
た図12のフォーマット変換回路220 には、新たに演算回
路440 が追加された点である。したがって、演算回路44
0、遅延回路446、ラインメモリ442 および切替回路444 以
外の装置の説明については省略する。
【0073】演算回路440 については図13を用いて説明
する。
【0074】図13は説明を簡単にるためにYデータを走
査方向(横方向)に10画素としている。図13の符号802
は遅延回路446 の入力312 に入力される奇数ライン(本
実施例ではn=1、3、5、・・・・・・、479) のYデータを示し、図
13の符号804 は低域フィルタ426 の出力504 から出力さ
れる奇数ライン(本実施例ではn=1、3、5、・・・・・・、479)のC
bデータおよびCrデータを示す。
【0075】図13の符号806 は、遅延回路446 の入力31
2 に入力される偶数ライン(本実施例では2、4、6、・・・・・
・、480) のYデータを示し、図13の符号808 は、低域フ
ィルタ426 の出力504 から出力される偶数ライン(本実
施例では2、4、6、・・・・・・、480) のCbデータおよびCrデータ
を示す。
【0076】図13の符号810 は低域フィルタ426 の出力
504 から出力される奇数ライン(本実施例では1、3、5、・・
・・・・、479) のCbデータおよびCrデータが演算回路440 に
より演算されその出力520 から出力されたCbデータおよ
びCrデータを示す。図13の符号812 は低域フィルタ426
の出力504 から出力される偶数ライン(本実施例では2、
4、6、・・・・・・、480) のCbデータおよびCrデータが演算回路
440 により演算されその出力520 から出力されたCbデー
タおよびCrデータを示す。
【0077】図13の符号814 は、切替回路444 の出力50
8 から出力されるCbデータおよびCrデータを示し、図13
の符号816 は切替回路444 に供給される切替制御信号31
8 を示す。
【0078】演算回路440 は、入力504 に入力した奇数
ラインの図13の符号804 のデータに対し所定の演算を行
ない出力520 に奇数ラインの図13の符号810 のデータを
出力520 に出力する演算回路である。演算回路440 は、
入力504 に入力した偶数ラインの図13の符号808 のデー
タに対し所定の演算を行ない出力520 に偶数ラインの図
13の符号812 のデータを出力520 に出力する演算回路で
ある。演算回路440 の演算に必要な制御信号は制御回路
222 から送られる。
【0079】ここにおいて、図13の符号810 のたとえば
Cb'(n、1)のデータ値を求める演算式を以下の(2) 式に示
す。
【0080】
【数1】 また、図13の符号812 のたとえばCb'(n+2、3)のデータ値
を求める演算式を以下の(3) 式に示す。
【0081】
【数2】 式(2) および式(3) においてKa'+Kb'+Kc'=1 である。
【0082】演算回路440 の出力520 は、ラインメモリ
442 の入力および切替回路444 の入力444bに接続されて
いる。
【0083】図12のラインメモリ442 が図4のラインメ
モリ428 と異なるところは、図4のラインメモリ428 は
低域フィルタ426 からの奇数ラインの1ライン分のCbデ
ータおよびCrデータを記憶し、順次出力するシフトレジ
スタであるのに対し、図12のラインメモリ442 は演算回
路440 からの奇数ラインの1ライン分のCbデータおよび
Crデータを記憶し、順次出力するシフトレジスタであ
る。ラインメモリ442 の出力506 は切替回路444 の入力
444aに接続されている。
【0084】切替回路444 は 制御回路222 からの制御
信号318 の制御のもとに、2つの入力444aおよび444bを
選択的にその出力444cに接続するスイッチ回路である。
出力444cは、信号線508 を介して多重分離回路432 の入
力に接続されている。
【0085】具体的には、切替回路444 は、入力444aと
出力444cとを接続してある奇数ラインの第1番目のCbデ
ータと第2番目のCrデータを出力508 に出力し、続いて
入力444bと出力444cとを接続して上記ある奇数ラインの
次の偶数ラインの第3番目のCbデータと第4番目のCrデ
ータを出力508 に出力し、続いて入力444aと出力444cと
を接続してある奇数ラインの第5番目のCbデータと第6
番目のCrデータを出力508 に出力し、続いて入力444bと
出力444cとを接続して偶数ラインの第7番目のCbデータ
と第8番目のCrデータを出力508 に出力し、このような
接続および出力を引き続き繰り返し、最後に偶数ライン
の第703 番目のCbデータと第704 番目のCrデータを出力
508 に出力するスイッチ回路である。つまり切替回路44
4 は、奇数ラインの2つの画素データと偶数ラインの2
つの画素データとを交互に出力するスイッチ回路であ
る。
【0086】切替回路444 の出力508 からの1画面単位
における出力について説明すると、この出力508 から
は、この例では最初に第1ラインの画素データと第2ラ
インの画素データの上記混合により形成された第1ライ
ンの画素データが出力され、次に第3ラインの画素デー
タと第4ラインの画素データの上記混合により形成され
た第3ラインの画素データが出力され、このような方法
により混合され形成された画素データの出力が引き続き
繰り返され、最後に第479 ラインの画素データと第480
ラインの画素データの混合により形成された第479 ライ
ンの画素データが出力される。
【0087】このことからわかるように、切替回路444
の出力508 からは、奇数ラインにおけるクロマ系の画素
データは出力されるが、偶数ラインにおけるクロマ系の
画素データは出力されない。つまり切替回路444 の出力
508 からは、クロマ系の画素データは1ラインおきに出
力されることになる。
【0088】この出力508 における画像フォーマット
は、見かけ上の4:2:0フォーマットであるが、実際
には、上記奇数ラインには2画素おきに偶数ラインの2
つの画素データが挿入されているので4:1:1の画像
フォーマットである。以上の動作からわかるように、図
12の切替回路444 は基本的には図4の切替回路430 と同
じである。
【0089】図12の遅延回路446 は、基本的には図4の
遅延回路422 における遅延時間に演算回路440 の遅延時
間を加えた遅延時間の遅延回路でよい。
【0090】このような符号化装置6のフォーマット変
換回路220 によれば、従来のような複雑な演算回路を用
いないで、簡単な演算回路を含む回路構成により入力す
る4:2:2のフォーマットのデータを見かけ上の4:
2:0のフォーマットのデータに変換することができ
る。
【0091】また、符号化装置6のフォーマット変換回
路220 によれば、符号化装置1のフォーマット変換回路
206 と同様に、この変換における見かけ上のフォーマッ
トは4:2:0のフォーマットであるから従来の4:
2:0のビデオフォーマットにおける符号化量とほぼ同
じ符号量にすることのできる。
【0092】また、符号化装置6のフォーマット変換回
路220 によれば、符号化装置1のフォーマット変換回路
206 と同様に、この変換による見かけ上の4:2:0の
フォーマットのCbフォーマットにおける1ライン上には
奇数ラインのCbデータとこの奇数ラインの次の偶数ライ
ンのCbデータとが交互に配置されたものであり、この変
換による見かけ上の4:2:0のフォーマットのCrフォ
ーマットにおける1ライン上には奇数ラインのCrデータ
とこの奇数ラインの次の偶数ラインのCrデータとが交互
に配置されたものであるから色差信号の垂直解像度の劣
化を少なくすることができる。
【0093】図14には本発明による復号装置の一実施例
が示されている。この復号装置は図1または図11の装置
により符号化された画像データを復号するものである。
図14を参照すると、復号装置2は、復号器602、制御回路
604、ラインメモリ606、610、切替回路608、612、後処理回路
614 およびNTSCエンコーダ622 から構成され、後処理回
路614 は、Y用フレームメモリ616、Cb用フレームメモリ
618 およびCr用フレームメモリ620 から構成されてい
る。
【0094】図14に示す復号器602 の入力114 は、この
装置2の入力端子DIN と接続されている。この復号器60
2 は、符号化装置1または符号化装置6または衛星放送
用送受信装置4から入力端子DIN を介して送られてくる
MPEG2 に適合したフレームフォーマットの信号を受け、
この受けた信号に多重化されている画像データと制御デ
ータとを分離し、その分離した制御データを出力702 に
出力する。この分離は制御回路604 から制御線704 を介
して送られてくる制御信号にもとづき行なわれる。この
制御回路604 は制御データ702 を受けて装置全体の制御
を行なう。
【0095】復号器602 はまた、制御回路604 からの制
御信号704 を受け、この受けた制御信号704 により上記
分離された符号化された画像データをISO 標準およびIT
U-T勧告MPEG-2の技術仕様に従い復号を行ない、この復
号の行なわれた13.5MHz の1サイクル毎のYデータを信
号線706 を介してY用フレームメモリ616 の入力に送
り、またこの復号の行なわれた6.75MHz の1サイクル毎
のCbデータを信号線708を介してラインメモリ606 の入
力および切替回路608 の入力608bに送り、またこの復号
の行なわれた6.75MHz の1サイクル毎のCrデータを信号
線710 を介してラインメモリ610 の入力および切替回路
612 の入力612bに送る機能部である。
【0096】なお、この復号器602 から出力されるクロ
マ系のデータは見かけ上の4:2:0の画像フォーマッ
トにおける図8aおよび図8bに示すクロマ系の画像フォー
マットによるデータである。
【0097】まず、ラインメモリ606 と切替回路608 に
よるCbデータ系の処理の説明をすると、ラインメモリ60
6 は、この例では復号器602 から送られる奇数ライン毎
のCbデータを1走査線分(352 ドット分)蓄積して信号
線712 を介して切替回路608の入力608aに出力するシフ
トレジスタなどにて構成された遅延回路である。このシ
フトレジスタにおけるデータの遅延を行なうための制御
信号は制御回路604 から制御線714 を通して送られる。
【0098】したがって、この例では、信号線708 から
の現在の奇数ラインのCbデータと、信号線712 からのラ
インメモリ606 に蓄積された上記現在の奇数ラインのCb
データである1ライン遅れのCbデータとが切替回路608
に供給される。このことからわかるように、信号線712
から供給されるCbデータは、信号線708 からの現在の奇
数ラインの次の偶数ラインにおけるCbデータになる。
【0099】切替回路608 は、制御回路604 からの制御
信号722 の制御のもとに、2つの入力608aおよび608bを
選択的にその出力608cに接続するスイッチ回路である。
出力608cは信号線720 を介してCb用フレームメモリ618
の入力に接続されている。
【0100】具体的には、切替回路608 は、入力608bと
出力608cとを接続して第1ラインのCbデータを出力720
に出力し、続いて入力608aと出力608cとを接続して上記
第1ラインの次の第2ラインのCbデータを出力720 に出
力し、続いて入力608bと出力608cとを接続して第3ライ
ンのCbデータを出力720 に出力し、続いて入力608aと出
力608cとを接続して第4ラインのCbデータを出力720 に
出力し、このような接続および出力を引き続き繰り返し
て、最後に偶数ラインである第480 ラインのCbデータを
出力720 に出力するスイッチ回路である。つまり切替回
路608 は、奇数ラインの画素データと偶数ラインの画素
データとを交互に出力するスイッチ回路である。
【0101】このように、ある奇数ラインのCbデータを
出力した後にこのある奇数ラインのCbデータをこのある
奇数ラインの次の偶数ラインのCbデータとして出力す
る、このような動作を繰り返すことにより、出力720 の
データは、4:2:2の画像フォーマットのデータとな
る(図15a 参照)。
【0102】次に、ラインメモリ610 と切替回路612 に
よるCrデータ系の処理の説明をすると、ラインメモリ61
0 は、この例では復号器602 から送られる奇数ライン毎
のCrデータを1走査線分(352 ドット分)蓄積して信号
線716 を介して切替回路612の入力612aに出力するシフ
トレジスタなどにて構成された遅延回路である。このシ
フトレジスタにおけるデータの遅延を行なうための制御
信号は制御回路604 から制御線726 を通して送られる。
【0103】したがって、この例では、信号線710 から
の現在の奇数ラインのCrデータと、信号線716 からのラ
インメモリ610 に蓄積された上記現在の奇数ラインのCr
データである1ライン遅れのCrデータとが切替回路612
に供給される。このことからわかるように、信号線716
から供給されるCrデータは、信号線710 からの現在の奇
数ラインの次の偶数ラインにおけるCrデータになる。
【0104】切替回路612 は、制御回路604 からの制御
信号726 の制御のもとに、2つの入力612aおよび612bを
選択的にその出力612cに接続するスイッチ回路である。
出力612cは信号線724 を介してCr用フレームメモリ620
の入力に接続されている。
【0105】具体的には、切替回路612 は、入力612bと
出力612cとを接続して第1ラインのCrデータを出力724
に出力し、続いて入力612aと出力612cとを接続して上記
第1ラインの次の第2ラインのCrデータを出力724 に出
力し、続いて入力612bと出力612cとを接続して第3ライ
ンのCrデータを出力724 に出力し、続いて入力612aと出
力612cとを接続して第4ラインのCrデータを出力724 に
出力し、このような接続および出力を引き続き繰り返し
て、最後に偶数ラインである第480 ラインのCrデータを
出力724 に出力するスイッチ回路である。つまり切替回
路612 は、奇数ラインの画素データと偶数ラインの画素
データとを交互に出力するスイッチ回路である。
【0106】このように、ある奇数ラインのCrデータを
出力した後にこのある奇数ラインのCrデータをこのある
奇数ラインの次の偶数ラインのCrデータとして出力す
る、このような動作を繰り返すことにより、出力724 の
データは、4:2:2の画像フォーマットのデータとな
る(図15b 参照)。
【0107】後処理回路614 はこの例では、フレーム周
期で順次送られてくる1つのフレームのデータを蓄積
し、それを第1フィールドまたは第2フィールドによる
フィールド周期で出力する信号処理回路である。この信
号処理回路から出力される1フィールドのパラメータ
は、本実施例ではMPEG2 で用いられるNTSC用のフォーマ
ット(704 画素x240 ライン)と同じものである。
【0108】具体的には、Y用フレームメモリ616 は、
たとえばダイナミックRAM(DRAM) からなる記憶回路であ
り、本実施例では復号器602 から順次送られてくる1フ
レーム分のYデータをそれにライン順に蓄積し、第1フ
ィールドを構成する奇数ラインにおけるライン順または
第2フィールドを構成する偶数ラインにおけるライン順
に読み出す。
【0109】Cb用フレームメモリ618 およびCr用フレー
ムメモリ620 も同様にDRAMからなる記憶回路を有し、切
替回路608 および612 から送られてくる1フレーム分の
CbおよびCrデータをそれぞれのDRAMにライン順に蓄積
し、第1フィールドを構成する奇数ラインにおけるライ
ン順または第2フィールドを構成する偶数ラインにおけ
るライン順に読み出す。
【0110】これらデータのメモリへの書き込みおよび
メモリからの読み出しは、制御回路604 から制御線734
を介して送られてくる書込みおよび読出し制御信号など
により行なわれる。メモリ616 の出力728、メモリ618 の
出力730 およびメモリ620 の出力732 の各々は、NTSCエ
ンコーダ622 の対応する入力に接続されている。
【0111】Y用フレームメモリ616 の記憶領域には、
図5aに示すように記憶され、Cb用フレームメモリ616 の
記憶領域には、図15a に示すように記憶され、Cr用フレ
ームメモリ618 の記憶領域には、図15b に示すように記
憶される。これら記憶された画像のフォーマットは、
4:2:2のフォーマットである。
【0112】なお、この例では復号器602 の出力706 か
ら出力されるYデータがフレーム周期で順次出力される
ために、Y用フレームメモリ616 を設けたが、復号器60
2 の出力706 から出力されるYデータがフィールド周期
で順次出力される場合は、Y用フレームメモリ616 は設
けないでよい。つまり、復号器602 の出力706 を直接NT
SCエンコーダ622 のYデータの入力に接続するのでよ
い。
【0113】NTSCエンコーダ622 は、その入力728 から
Yデータ、その入力730 からCbデータおよびその入力73
2 からCrデータをそれぞれ受け、それらを対応するアナ
ログ値にて表される映像信号に変換し、さらにそれら変
換したアナログ信号からNTSC方式の映像信号を生成し、
生成した信号をその出力116 に出力する信号変換回路で
ある。このDA変換に必要なサンプリングパルスなどを含
む制御信号は、制御回路604 から制御線736 を介して供
給される。
【0114】前にも少し触れたように、制御回路604
は、本装置全体の制御および管理する制御機能部であ
り、処理システムが有利に適用される。この制御回路60
4 は、その制御入力702 から様々な制御データを受け、
この受けた制御データをもとにして各種制御信号を生成
し、これら生成した制御信号を上記各部に供給する。こ
れにより各部は制御される。
【0115】以上のような復号装置であれば、図1およ
び図11の符号化装置によって符号化された画像データを
復号再生することができる。その動作について説明す
る。
【0116】衛星放送用送受信装置4から再生装置2に
MPEG2 に適合したフレームフォーマットの信号が入力さ
れる。この装置2の復号器602 は、送受信装置4から送
られてくる信号に含まれる画像データと制御データとを
分離し、分離した制御データを制御回路604 に送る。制
御回路604 は、この制御データに基づいて各部を制御す
る。
【0117】復号器602 はまた、制御回路604 からの制
御信号により上記分離された符号化データをISO 標準お
よびITU-T 勧告MPEG-2の技術仕様に従い復号する。復号
器602 は、復号による13.5MHz の1サイクル毎に現れる
YデータをY用フレームメモリ616 に送り、また復号に
よる6.75MHz の1サイクル毎に現れるCbデータをライン
メモリ606 の入力および切替回路608 の入力608bに送
り、また復号による6.75MHz の1サイクル毎に現れるCr
データをラインメモリ610 の入力および切替回路612 の
入力612bに送る。この復号器602 の出力706、708 および
710 から出力される信号は、見かけ上の4:2:0フォ
ーマットの信号である。
【0118】復号器602 からの現在の奇数ラインのCbデ
ータと、ラインメモリ606 からのラインメモリに蓄積さ
れた上記現在の奇数ラインのCbデータである1ライン遅
れの上記現在の奇数ラインの次の偶数ラインとなるCbデ
ータとが切替回路608 に供給される。切替回路608 は、
ライン単位に切り替えを行なって、このような奇数ライ
ンのCbデータと偶数ラインのCbデータとを交互にCb用フ
レームメモリ618 に出力する。
【0119】また他方では、復号器602 からの現在の奇
数ラインのCrデータと、ラインメモリ610 からのライン
メモリに蓄積された上記現在の奇数ラインのCrデータで
ある1ライン遅れの上記現在の奇数ラインの次の偶数ラ
インとなるCrデータとが切替回路612 に供給される。切
替回路612 は、ライン単位に切り替えを行なって、この
ような奇数ラインのCrデータと偶数ラインのCrデータと
を交互にCb用フレームメモリ620 に出力する。
【0120】上記ラインメモリ606、610、切替回路608、61
2 おける信号処理により復号器602から出力される4:
2:0のフォーマットの信号が後処理回路614 の入力に
おいては4:2:2のフォーマットの信号になる。
【0121】後処理回路614 のY用フレームメモリ616、
Cb用フレームメモリ618 およびCr用フレームメモリ620
は、フレーム周期で順次送られてくる1つのフレームの
データを蓄積し、それを第1フィールドまたは第2フィ
ールドによるフィールド周期でNTSCエンコーダ622 に出
力する。
【0122】NTSCエンコーダ622 は、入力するYデー
タ、CbデータおよびCrデータのそれぞれを対応するアナ
ログ値にて表される映像信号に変換し、さらにそれら変
換したアナログ信号からNTSC方式の映像信号を生成し、
生成した信号をモニタ装置5に送る。モニタ装置5は送
られてきた信号の表す映像を映出する。
【0123】このような復号装置2のラインメモリ606、
610、切替回路608、612 おける信号処理装置によれば、符
号化装置1のフォーマット変換回路206 および符号化装
置6のフォーマット変換回路220 により変換された色差
信号の垂直解像度の劣化の少ない見かけ上の4:2:0
のフォーマットの信号を4:2:2のフォーマットの信
号に変換することができる。
【0124】なお、以上の実施例においては、ビデオ信
号を符号化する方式としてISO 標準およびITU-T 勧告の
MPEG2 による例で説明したが、他にMPEG1、H261などによ
る方式で符号化を行なうことにも適用することができ
る。
【0125】
【発明の効果】このように本発明によれば、符号化装置
は、Cbデータ、Crデータのそれぞれについて横方向にサ
ンプリング周期の約4分の1のサンプリング周期に基づ
く周波数以下の周波数成分を順次通過させる低域フィル
タ手段と、低域フィルタ手段から1フレームの奇数ライ
ンにおけるCbデータ、Crデータを順次受け、受けたCbデ
ータ、Crデータを1ライン遅延して順次出力するライン
メモリ手段と、ラインメモリ手段から奇数ラインにおけ
る1ライン遅れたCbデータ、Crデータを順次受けるとと
もに、低域フィルタ手段からラインメモリ手段に入力さ
れる奇数ラインの次のラインである偶数ラインのCbデー
タ、Crデータを順次受け、受けた1ライン遅れた奇数ラ
インの所定のサンプリング位置のCbデータ、Crデータを
選択して出力した後に受けた偶数ラインのこの所定のサ
ンプリング位置の次のサンプリング位置のCbデータ、Cr
データを選択して出力する切替動作をサンプリング位置
の順に順次繰り返し、この繰り返しによる出力を奇数ラ
インのCbデータ、Crデータとして出力する切替手段とを
有しており、この切替手段は、選択および出力の切替動
作を1フレーム分のラインについて行なうことにより、
見かけ上は4:2:0フォーマットの実際は4:1:1
フォーマットのCbデータおよびCrデータを出力すること
ができる。
【0126】このように簡単な回路により4:2:2フ
ォーマットから4:2:0フォーマットへフォーマット
変換ができ、かつ従来の4:2:0フォーマットにおけ
る符号化量とほぼ同じ発生量にすることができるという
効果がある。
【0127】この符号化装置はさらに、多重分離手段
と、第1の記憶手段と、第2の記憶手段と、制御手段
と、符号化手段とを有している。
【0128】このような本発明によれば、復号装置は、
この符号化装置の符号化手段から送られてくる画像デー
タおよび制御データを含む信号を受け、受けた信号から
画像データと制御データを分離し、分離した画像データ
におけるYデータ、CbデータおよびCrデータのそれぞれ
について国際標準化機構(ISO)の標準および(また
は)国際電気通信連合電気通信標準化部門の勧告(IT
U−T)による所定の符号化方式の技術仕様に従い復号
を行ない、復号の行なわれた4:2:0フォーマットに
おけるYデータ、見かけ上の4:2:0フォーマットに
おけるCbデータおよび見かけ上の4:2:0フォーマッ
トにおけるCrデータのそれぞれを出力する伸長手段と、
伸長手段から制御データを受け、制御データに基づいて
伸長手段を制御する制御手段とを有しており、この制御
手段は、伸長手段からの制御データに基づく第1の制御
信号により伸長手段に入力される画像データと制御デー
タの分離を行なわせるとともに、分離された符号化画像
データにおけるYデータ、CbデータおよびCrデータの復
号を行なわせることができる。
【0129】またこの復号装置はさらに、伸長手段によ
り出力された見かけ上の4:2:0フォーマットにおけ
るCbデータから4:2:2フォーマットにおけるCbデー
タを形成するCbデータ生成手段と、伸長手段により出力
された見かけ上の4:2:0フォーマットにおけるCrデ
ータから4:2:2フォーマットにおけるCrデータを形
成するCrデータ生成手段とを有しており、制御手段はさ
らに、Cbデータ生成手段およびCrデータ生成手段を制御
する手段を含み、この制御手段は、伸長手段からの制御
データに基づく第2の制御信号によりCbデータ生成手段
に入力される見かけ上の4:2:0フォーマットにおけ
るCbデータから4:2:2フォーマットにおけるCbデー
タへの変換を行なわせるとともに、伸長手段からの制御
データに基づく第3の制御信号によりCrデータ生成手段
に入力される見かけ上の4:2:0フォーマットにおけ
るCbデータから4:2:2フォーマットにおけるCrデー
タへの変換を行なわせることができる。
【0130】このようにこの復号装置は、簡単な回路構
成により符号化装置において変換の行われた見かけ上
4:2:0フォーマットを4:2:2フォーマットへの
フォーマット変換を行なうことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図9の第1の実施例のシステムにおいて適用さ
れる本発明による第1の実施例の符号化装置の具体的構
成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の第1の実施例の符号化装置および図11の
第2の実施例の符号化装置において適用されるアナログ
・ディジタル(A/D) 変換回路の具体的構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図3】図1の第1の実施例の符号化装置および図11の
第2の実施例の符号化装置において適用される前処理回
路の具体的構成を示す機能ブロック図である。
【図4】図1の第1の実施例の符号化装置において適用
されるフォーマット変換回路の具体的構成を示す機能ブ
ロック図である。
【図5】図1の第1の実施例の符号化装置および図11の
第2の実施例の符号化装置の動作を示す説明図である。
【図6】図1の第1の実施例の符号化装置および図11の
第2の実施例の符号化装置の動作を示す説明図である。
【図7】図1の第1の実施例の符号化装置および図11の
第2の実施例の符号化装置の動作を示す説明図である。
【図8】図1の第1の実施例の符号化装置および図11の
第2の実施例の符号化装置の動作を示す説明図である。
【図9】図1の第1の実施例の符号化装置および図14の
実施例の復号装置の適用される第1の実施例のシステム
構成図である。
【図10】図11の第2の実施例の符号化装置および図14
の実施例の復号装置の適用される第2の実施例のシステ
ム構成図である。
【図11】図10の第2の実施例のシステムにおいて適用
される本発明による第2の実施例の符号化装置の具体的
構成を示す機能ブロック図である。
【図12】図11の第2の実施例の符号化装置において適
用されるフォーマット変換回路の具体的構成を示す機能
ブロック図である。
【図13】図11の第2の実施例の符号化装置の動作を示
す説明図である。
【図14】図9の第1の実施例のシステムおよび図10の
第2の実施例のシステムにおいて適用される本発明によ
る実施例の復号装置の具体的構成を示す機能ブロック図
である。
【図15】図14の実施例の復号装置の動作を示す説明図
である。
【図16】従来の垂直フィルタの動作を示す説明図であ
る。
【図17】従来の垂直フィルタの動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1、6 符号化装置 2 復号装置 3 ビデオカメラ 4 衛星放送用送受信装置 5 モニタ装置 202 アナログ・ディジタル(A/D) 変換回路 204 前処理回路 206、220 フォーマット変換回路 208 符号化器 210、222、604 制御回路 402 Y用アナログ・ディジタル(A/D) 変換回路 404 Cb用アナログ・ディジタル(A/D) 変換回路 406 Cr用アナログ・ディジタル(A/D) 変換回路 412、616 Y用フレームメモリ 414、434、618 Cb用フレームメモリ 416、436、620 Cr用フレームメモリ 422、446 遅延回路 424 多重化回路 426 低域フィルタ 428、442、606、610 ラインメモリ 430、444、608、612 切替回路 432 多重分離回路 440 演算回路 602 復号器 614 後処理回路 622 NTSCエンコーダ
フロントページの続き Fターム(参考) 5C057 AA01 AA03 AA06 BA02 CA01 CB03 CB06 CC04 EA02 EA06 EA07 EB12 EB15 EC01 EL03 EM00 EM04 EM09 EM13 GC01 GF01 GF02 GK02 5C059 KK00 KK01 LA01 LB05 MA00 SS02 UA12 UA34

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本の奇数ラインで構成される第1の
    フィールドと複数本の偶数ラインで構成される第2のフ
    ィールドの2つのフィールドの画像信号から該複数本の
    奇数ラインと該複数本の偶数ラインを加えてなる複数本
    のラインからなる1フレームの画像信号の映像を表わす
    画面の横方向のラインに含まれる輝度信号Yと色差信号
    Cbと色差信号Crの3つの成分の比率であって色差信号C
    b、Cr が輝度信号Yに比べ横方向に半分のサンプリング
    周期である1フレームにおける国際電気通信連合電気通
    信標準化部門(ITU−R)の勧告の4:2:2フォー
    マットのYデータ、CbデータおよびCrデータを受けて符
    号化を行なう符号化装置において、該装置は、 Cbデータ、Crデータを受け、該受けたCbデータ、Crデー
    タのそれぞれについて前記横方向にサンプリング周期の
    約4分の1のサンプリング周期に基づく周波数以下の周
    波数成分を順次通過させる低域フィルタ手段と、 該低域フィルタ手段により通過された前記1フレームの
    奇数ラインにおけるCbデータ、Crデータを順次受け、該
    受けたCbデータ、Crデータを1ライン遅延して順次出力
    するラインメモリ手段と、 該ラインメモリ手段から奇数ラインにおける1ライン遅
    れたCbデータ、Crデータを順次受けるとともに、前記低
    域フィルタ手段から該ラインメモリ手段に入力される奇
    数ラインの次のラインである偶数ラインのCbデータ、Cr
    データを順次受け、該受けた1ライン遅れた奇数ライン
    の所定のサンプリング位置のCbデータ、Crデータを選択
    して出力した後に該受けた偶数ラインの該所定のサンプ
    リング位置の次のサンプリング位置のCbデータ、Crデー
    タを選択して出力する切替動作をサンプリング位置の順
    に順次繰り返し、該繰り返しによる出力を奇数ラインの
    Cbデータ、Crデータとして出力する切替手段とを有し、 該切替手段は、選択および出力の切替動作を前記1フレ
    ーム分のラインについて行ない、見かけ上は4:2:0
    フォーマットの実際は4:1:1フォーマットのCbデー
    タおよびCrデータを出力することを特徴とする符号化装
    置。
  2. 【請求項2】 複数本の奇数ラインで構成される第1の
    フィールドと複数本の偶数ラインで構成される第2のフ
    ィールドの2つのフィールドの画像信号から該複数本の
    奇数ラインと該複数本の偶数ラインを加えてなる複数本
    のラインからなる1フレームの画像信号の映像を表わす
    画面の横方向のラインに含まれる輝度信号Yと色差信号
    Cbと色差信号Crの3つの成分の比率であって色差信号C
    b、Cr が輝度信号Yに比べ横方向に半分のサンプリング
    周期である1フレームにおける国際電気通信連合電気通
    信標準化部門(ITU−R)の勧告の4:2:2フォー
    マットのYデータ、CbデータおよびCrデータを受けて符
    号化を行なう符号化装置において、該装置は、 Cbデータ、Crデータを受け、該受けたCbデータ、Crデー
    タのそれぞれについて前記横方向にサンプリング周期の
    約4分の1のサンプリング周期に基づく周波数以下の周
    波数成分を順次通過させる低域フィルタ手段と、 該低域フィルタ手段により通過された前記1フレームの
    ラインにおけるCbデータ、Crデータを順次受け、該受け
    たラインの演算対象のCbデータ、Crデータのそれぞれに
    ついて該演算対象のCbデータ、Crデータと同じライン上
    のデータを用いて該演算対象のCbデータ、Crデータ求
    め、順次出力する演算手段と、 該演算手段により出力された前記1フレームの奇数ライ
    ンにおけるCbデータ、Crデータを順次受け、該受けたCb
    データ、Crデータを1ライン遅延して順次出力するライ
    ンメモリ手段と、 該ラインメモリ手段から奇数ラインにおける1ライン遅
    れたCbデータ、Crデータを順次受けるとともに、前記演
    算手段から該ラインメモリ手段に入力される奇数ライン
    の次のラインである偶数ラインのCbデータ、Crデータを
    順次受け、該受けた1ライン遅れた奇数ラインの所定の
    サンプリング位置のCbデータ、Crデータを選択して出力
    した後に該受けた偶数ラインの該所定のサンプリング位
    置の次のサンプリング位置のCbデータ、Crデータを選択
    して出力する切替動作をサンプリング位置の順に順次繰
    り返し、該繰り返しによる出力を奇数ラインのCbデー
    タ、Crデータとして出力する切替手段とを有し、 該切替手段は、選択および出力の切替動作を前記1フレ
    ーム分のラインについて行ない、見かけ上は4:2:0
    フォーマットの実際は4:1:1フォーマットのCbデー
    タおよびCrデータを出力することを特徴とする符号化装
    置。
  3. 【請求項3】 複数本の奇数ラインで構成される第1の
    フィールドと複数本の偶数ラインで構成される第2のフ
    ィールドの2つのフィールドの画像信号から該複数本の
    奇数ラインと該複数本の偶数ラインを加えてなる複数本
    のラインからなる1フレームの画像信号の映像を表わす
    画面の横方向のラインに含まれる輝度信号Yと色差信号
    Cbと色差信号Crの3つの成分の比率であって色差信号C
    b、Cr が輝度信号Yに比べ横方向に半分のサンプリング
    周期である1フレームにおける国際電気通信連合電気通
    信標準化部門(ITU−R)の勧告の4:2:2フォー
    マットのYデータ、CbデータおよびCrデータを受けて符
    号化を行なう符号化装置において、該装置は、 前記1フレームの所定のライン上の複数個のサンプリン
    グにおけるサンプリング位置のCbデータをサンプリング
    順に受け、該受けたCbデータについて前記横方向にサン
    プリング周期の約4分の1のサンプリング周期に基づく
    周波数以下の周波数成分を順次通過させる第1の低域フ
    ィルタ手段と、 前記1フレームの前記所定のラインと同じライン上の前
    記サンプリングと同じ複数個のサンプリングによる前記
    サンプリング位置と同じCrデータをサンプリング順に受
    け、該受けたCrデータについて前記横方向にサンプリン
    グ周期の約4分の1のサンプリング周期に基づく周波数
    以下の周波数成分を順次通過させる第2の低域フィルタ
    手段と、 前記第1の低域フィルタ手段と該第2の低域フィルタ手
    段とから前記1フレームの所定のライン上の複数個のサ
    ンプリングにおける同じサンプリング位置によるCbデー
    タおよびCrデータをサンプリング順にパラレルに受け、
    該サンプリング順にCbデータ、Crデータの順に交互に時
    分割多重化する多重化手段と、 該多重化手段により時分割多重化された前記1フレーム
    の奇数ラインにおけるCbデータ、Crデータを順次受け、
    該受けたCbデータ、Crデータを1ライン遅延して順次出
    力するラインメモリ手段と、 該ラインメモリ手段から奇数ラインにおける1ライン遅
    れたCbデータ、Crデータを順次受けるとともに、前記多
    重化手段から該ラインメモリ手段に入力される奇数ライ
    ンの次のラインである偶数ラインのCbデータ、Crデータ
    を順次受け、該受けた1ライン遅れた奇数ラインの所定
    のサンプリング位置のCbデータ、Crデータを選択して出
    力した後に該受けた偶数ラインの該所定のサンプリング
    位置の次のサンプリング位置のCbデータ、Crデータを選
    択して出力する切替動作をサンプリング位置の順に順次
    繰り返し、該繰り返しによる出力を奇数ラインのCbデー
    タ、Crデータとして出力する切替手段とを有し、 該切替手段は、選択および出力の切替動作を前記1フレ
    ーム分のラインについて行ない、見かけ上は4:2:0
    フォーマットの実際は4:1:1フォーマットのCbデー
    タおよびCrデータを出力することを特徴とする符号化装
    置。
  4. 【請求項4】 複数本の奇数ラインで構成される第1の
    フィールドと複数本の偶数ラインで構成される第2のフ
    ィールドの2つのフィールドの画像信号から該複数本の
    奇数ラインと該複数本の偶数ラインを加えてなる複数本
    のラインからなる1フレームの画像信号の映像を表わす
    画面の横方向のラインに含まれる輝度信号Yと色差信号
    Cbと色差信号Crの3つの成分の比率であって色差信号C
    b、Cr が輝度信号Yに比べ横方向に半分のサンプリング
    周期である1フレームにおける国際電気通信連合電気通
    信標準化部門(ITU−R)の勧告の4:2:2フォー
    マットのYデータ、CbデータおよびCrデータを受けて符
    号化を行なう符号化装置において、該装置は、 前記1フレームの所定のライン上の複数個のサンプリン
    グにおけるサンプリング位置のCbデータをサンプリング
    順に受け、該受けたCbデータについて前記横方向にサン
    プリング周期の約4分の1のサンプリング周期に基づく
    周波数以下の周波数成分を順次通過させる第1の低域フ
    ィルタ手段と、 前記1フレームの前記所定のラインと同じライン上の前
    記サンプリングと同じ複数個のサンプリングによる前記
    サンプリング位置と同じCrデータをサンプリング順に受
    け、該受けたCrデータについて前記横方向にサンプリン
    グ周期の約4分の1のサンプリング周期に基づく周波数
    以下の周波数成分を順次通過させる第2の低域フィルタ
    手段と、 前記第1の低域フィルタ手段と該第2の低域フィルタ手
    段とから前記1フレームの所定のライン上の複数個のサ
    ンプリングにおける同じサンプリング位置によるCbデー
    タおよびCrデータをサンプリング順にパラレルに受け、
    該サンプリング順にCbデータ、Crデータの順に交互に時
    分割多重化する多重化手段と、 該多重化手段により時分割多重化された前記1フレーム
    のラインにおけるCbデータ、Crデータを順次受け、該受
    けたラインの演算対象のCbデータ、Crデータのそれぞれ
    について該演算対象のCbデータ、Crデータと同じライン
    上のデータを用いて該演算対象のCbデータ、Crデータ求
    め、順次出力する演算手段と、 該演算手段により出力された前記1フレームの奇数ライ
    ンにおけるCbデータ、Crデータを順次受け、該受けたCb
    データ、Crデータを1ライン遅延して順次出力するライ
    ンメモリ手段と、 該ラインメモリ手段から奇数ラインにおける1ライン遅
    れたCbデータ、Crデータを順次受けるとともに、前記演
    算手段から該ラインメモリ手段に入力される奇数ライン
    の次のラインである偶数ラインのCbデータ、Crデータを
    順次受け、該受けた1ライン遅れた奇数ラインの所定の
    サンプリング位置のCbデータ、Crデータを選択して出力
    した後に該受けた偶数ラインの該所定のサンプリング位
    置の次のサンプリング位置のCbデータ、Crデータを選択
    して出力する切替動作をサンプリング位置の順に順次繰
    り返し、該繰り返しによる出力を奇数ラインのCbデー
    タ、Crデータとして出力する切替手段とを有し、 該切替手段は、選択および出力の切替動作を前記1フレ
    ーム分のラインについて行ない、見かけ上は4:2:0
    フォーマットの実際は4:1:1フォーマットのCbデー
    タおよびCrデータを出力することを特徴とする符号化装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
    載の符号化装置において、該装置はさらに、 前記1フレームにおける4:2:2フォーマットのYデ
    ータ、CbデータおよびCrデータを形成するに必要になっ
    た信号発生装置の同期信号発生装置の発生する同期信号
    に基づく制御データを形成する制御手段と、 該制御手段により形成された制御データを受け、かつ前
    記4:2:2フォーマットと同様のフォーマットである
    4:2:0フォーマットにおけるYデータを受け、かつ
    前記第1の記憶手段に記憶された前記見かけ上の4:
    2:0フォーマットにおけるCbデータを受け、かつ前記
    第2の記憶手段に記憶された前記見かけ上の4:2:0
    フォーマットにおけるCrデータを受け、該受けたYデー
    タ、Cbデータ、Crデータのそれぞれについて国際標準化
    機構(ISO)の標準および(または)国際電気通信連
    合電気通信標準化部門(ITU−R)の勧告による所定
    の符号化方式の技術仕様に従い符号化を行なうととも
    に、該符号化の行なわれた画像データおよび該受けた制
    御データを所定の出力信号形式における多重化位置に時
    分割多重化して出力する符号化手段とを有することを特
    徴とする符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置の前記符号化手段
    から送られてくる画像データおよび制御データを含む信
    号を受け、該受けた信号から該画像データと該制御デー
    タを分離し、該分離した画像データにおけるYデータ、
    CbデータおよびCrデータのそれぞれについて前記国際標
    準化機構(ISO)の標準および(または)国際電気通
    信連合電気通信標準化部門の勧告(ITU−R)による
    所定の符号化方式の技術仕様に従い復号を行ない、該復
    号の行なわれた前記4:2:0フォーマットにおけるY
    データ、前記見かけ上の4:2:0フォーマットにおけ
    るCbデータ、前記見かけ上の4:2:0フォーマットに
    おけるCrデータのそれぞれを出力する伸長手段と、 前記伸長手段から制御データを受け、該制御データに基
    づいて前記伸長手段を制御する制御手段とを有し、 該制御手段は、前記伸長手段からの制御データに基づく
    第1の制御信号により該伸長手段に入力される画像デー
    タと制御データの分離を行なわせるとともに、該分離さ
    れた符号化画像データにおけるYデータ、Cbデータおよ
    びCrデータの復号を行なわせることを特徴とする復号装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の復号装置において、該
    装置はさらに、 前記伸長手段により出力された見かけ上の4:2:0フ
    ォーマットにおけるCbデータから4:2:2フォーマッ
    トにおけるCbデータを形成するCbデータ生成手段と、 前記伸長手段により出力された見かけ上の4:2:0フ
    ォーマットにおけるCrデータから4:2:2フォーマッ
    トにおけるCrデータを形成するCrデータ生成手段とを有
    し、 前記制御手段はさらに、前記Cbデータ生成手段およびCr
    データ生成手段を制御する手段を含み、 該制御手段は、前記伸長手段からの制御データに基づく
    第2の制御信号により前記Cbデータ生成手段に入力され
    る見かけ上の4:2:0フォーマットにおけるCbデータ
    から4:2:2フォーマットにおけるCbデータへの変換
    を行なわせるとともに、前記伸長手段からの制御データ
    に基づく第3の制御信号により前記Crデータ生成手段に
    入力される見かけ上の4:2:0フォーマットにおける
    Cbデータから4:2:2フォーマットにおけるCrデータ
    への変換を行なわせることを特徴とする復号装置。
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