JP2001358098A - 化学的機械的研磨装置の研磨ヘッド - Google Patents

化学的機械的研磨装置の研磨ヘッド

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JP2001358098A
JP2001358098A JP2001143670A JP2001143670A JP2001358098A JP 2001358098 A JP2001358098 A JP 2001358098A JP 2001143670 A JP2001143670 A JP 2001143670A JP 2001143670 A JP2001143670 A JP 2001143670A JP 2001358098 A JP2001358098 A JP 2001358098A
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retainer ring
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polishing
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Sang-Yeoul Lee
李相烈
Kyung-Dae Kim
金經大
Hee-Duk Kim
金▲煕▼徳
Young-Man Cho
崔永萬
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Samsung Electronics Co Ltd
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    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
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    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】研磨パッドにリテーナリングを均一に密着させ
る。 【解決手段】リテーナリング140は、研磨ヘッド10
0にチャックされたウェーハ(W)を保護し、ウェーハ
(W)の周りを囲む。リテーナリング140の下部面1
46は、外周縁部から内周縁部に向かって所定角度で傾
斜するように形成される。リテーナリング140の内周
縁部の上部面に配置される弾性力がある固定板はキャリ
ア120とリテーナリング140との間で密封を提供す
る。従って、リテーナリング140が研磨パッド(P)
に密着されてリテーナリング140の内周縁部が固定板
の弾性によって押されるときに、研磨パッド(P)とリ
テーナリング140の下部面146との間で均一な圧力
が形成されるようにリテーナリング140は曲げられ
る。したがって、ウェーハ(W)は均一に研磨される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学的機械的研磨
装置に関するものであり、より詳細には化学的機械的研
磨装置の研磨ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェーハ上に集積回路を製造する
過程で、ウェーハ前面(表面)又は背面(裏面)を平坦
化するために、通常は化学的機械的研磨装置による研磨
工程が実施される。このような、化学的機械的研磨工程
を利用した平坦化技術は、半導体集積回路の集積度が高
まり、ウェーハが大口径化することに従ってより重要な
加工技術として扱われている。
【0003】ウェーハの表面を平坦化するために使用さ
れる化学的機械的研磨システムは、大きく区分してウェ
ーハカセットの脱着装置、ウェーハ移動装置、研磨装
置、ウェーハ洗浄装置とこれらの制御装置により構成さ
れる。このうちで、研磨装置はウェーハを支持しながら
回転加圧する研磨ヘッド、研磨パッドが取り付けられた
研磨板、及び駆動機構、研磨パッドのドレッシング機
構、ウェーハチャック面の洗浄機構、スラリー供給機構
により構成される。
【0004】機械的研磨において、ウェーハ表面の除去
速度は研磨圧力と研磨速度に比例する。化学的機械的研
磨装置のように、化学的な作用が付加された研磨では、
これにウェーハ表面とスラリーとの化学反応が付加され
る。ウェーハ表面のいずれの位置に対しても研磨荷重、
研磨速度、スラリー量、ウェーハ面と研磨パッドの摩
擦、研磨温度などを均一にすることができれば、広域平
坦化及び残留膜厚の均一化を達成することができる。し
かし、実際には前述した因子と研磨パッドの表面状態
は、時間によって変化し、これによって、残留膜厚が不
均一になる。そして、ディッシング(dishing)
とシニング(thinning)現象が発生し、デバイ
スの収率に影響を及ぼす。従って、前述の因子は、経験
及び科学的な工程を通じて制御される必要がある。
【0005】化学的機械的研磨では研磨除去量が1μm
以下であり、研磨後の表面平坦度は0.01μm以下で
あることが要求される。従って、ウェーハを支持する方
法が相当に大事である。
【0006】従来技術に従う化学的機械的研磨技術と関
連した重要な問題点は、ダイ収率(die yiel
d)と製品信頼性を減少させる欠陥があるという点であ
る。例えば、良質の研磨工程を保障するために必要な圧
力が高ければ、ウェーハキャリアリングが相当に曲が
る。バンディグ(banding)と関連して、ウェー
ハキャリアリングの過負荷部分がウェーハに対して平坦
でないために、スラリー流動に影響を及ぼし、ウェーハ
が不均一に研磨される。
【0007】従来技術に従う化学的機械的研磨技術と関
連した異なる問題点は、ラバーブラダー(rubber
bladder)がリークを起こしうるという点であ
る。リークを検査するために、予防的なメンテナンス
(preventive maintenance)実
施する必要がある。このような予防的なメンテナンス
は、相応の時間、装備を停止させることになる。
【0008】したがって、化学的機械的研磨ヘッドのウ
ェーハキャリアリングの曲がり及びラバーブラダーのリ
ークを減少させる方法が要求されている。例えば、米国
特許第5、944、590号には下面の外周面に沿って
囲まれたリテーナリングを具備する研磨装置が開示され
ている。リテーナリングの下面と半導体ウェーハの下面
との間の差は研磨パッド上で50μm又はそれより小さ
い。米国特許第5、948、204号にはラバーブラダ
ー(rubber bladder)に取り付けられ
て、研磨工程においてウェーハを安全にするように構成
されたリング組立体が開示されている。リング組立体
は、多数のリングを具備し、第1リングは軟質材料で製
作されており、研磨工程においてウェーハに取り付けら
れるバッキング板を支持する。第2リングは、硬質材料
で製作されており、研磨工程において第1リングの曲が
りを減少させ、ラバーブラダーのリークを減少させるた
めのウェーハキャリア板と第1リングに付着される。
【0009】米国特許第5、664、988号には半導
体ウェーハ研磨方法及び研磨装置が開示されている。研
磨装置は、ウェーハキャリアリングと支持リングを具備
する。日本特開平第8−339979号には被研磨基板
維持装置及び基板を研磨するための方法が開示されてい
る。前記被研磨基板維持装置のガイド部材は、リング形
状に形成され、その内側と外側を通過する通路を具備す
る。
【0010】図1は従来技術の一実施例による研磨ヘッ
ド10の断面図である。図1で示したように、上述した
研磨ヘッド10は、ハウジング12、ハウジング12に
装着された、ウェーハチャッキング板13を具備するウ
ェーハキャリア14、及びウェーハキャリア14に装着
された、ウェーハチャッキング板13の適所にウェーハ
(W)を維持するように形成されたウェーハリテーナリ
ング16を具備する。
【0011】ウェーハキャリア14とリテーナリング1
6はハウジング12に対して垂直に移動可能であるよう
に、ハウジング12に装着される。ウェーハキャリア1
4とリテーナリング16との間には気密を維持するため
に合成樹脂材弾性体で製作されたシールリング15が配
置される。
【0012】上述したように、従来技術に従う研磨ヘッ
ド10は、ウェーハキャリア14に加えられたバイアス
力によって、ウェーハ(W)が研磨パッド(P)と密着
され、リテーナリング16及びウェーハキャリア14に
加えられたバイアス力によって、研磨パッド(P)と密
着された状態で、ウェーハ(W)を研磨する。従って、
研磨パッド(P)にウェーハ(W)を均一に密着させる
ことができるために、ウェーハ(W)の全面にわたって
等しく研磨することができる。
【0013】しかし、従来技術に従う研磨ヘッド10
は、リテーナリング16の内周縁部上に配置されて圧力
を受けるシールリング15の弾性力によって、リテーナ
リング16の下部面の外側縁部が研磨パッド(P)から
離隔される。その結果、ウェーハチャック板13によっ
て支持されるウェーハ(W)及びリテーナリング16が
研磨パッド(P)と不均一に密着される。従って、研磨
ヘッド10が回転する間に、リテーナリング16が研磨
パッド(P)と不均一に密着されるために、リテーナリ
ング16の内周縁部が研磨パッド(P)によって研磨さ
れ、それによって、リテーナリング16から発生した粒
子がウェーハ(W)の研磨面にスクラッチを形成してウ
ェーハ(W)の研磨面を損傷させるという欠陥がある。
【0014】さらに、リテーナリング16が研磨パッド
(P)と不均一に密着されるために、ウェーハ(W)が
研磨パッド(P)と不均一に密着され、ウェーハ(W)
と研磨パッド(P)との間に供給されるスラリーが研磨
パッド(P)上に均一に分布されない問題点があり、そ
の結果、ウェーハ(W)の研磨面が平坦に研磨されない
という短所がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
問題点を解決するためのものである。従って、本発明の
目的はウェーハを研磨する間に、シールリングの弾性力
によって弾性的に変形されても、研磨パッドと均一に密
着されるリテーナリングを具備する化学的機械的研磨装
置の研磨ヘッドを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の目的を
達成するために、リテーナリングの下部面は外周縁部か
ら内周縁部の方向に所定角度で傾斜するように形成され
る。リテーナリングは、キャリアに装着される。キャリ
アは、研磨ヘッドの内部及び外部へ空気を案内するため
の空気流路を具備するハウジングに連結される。また、
ウェーハチャックは真空圧を利用してウェーハをチャッ
クするために、キャリアに装着される。リテーナリング
は、キャリアの外周縁部に沿って装着され、ウェーハチ
ャックが研磨ヘッドに向かって動く際にウェーハチャッ
クを案内し、ウェーハチャックにチャックされたウェー
ハを保護する。
【0017】リテーナリングの下部面は、内周縁部がシ
ールリング又は類似の部材によって下部方向に押される
ときに、下部面が研磨パッドに均一に密着するように傾
斜して形成される。
【0018】したがって、ウェーハは均一に研磨され
る。また、リテーナリングの下部面を研磨する必要がな
いので、そのための時間と労力が節減される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の望
ましい実施形態による化学的機械的研磨装置の研磨ヘッ
ドについてより詳細に説明する。
【0020】図2を参照すれば、本発明の望ましい実施
形態による化学的機械的研磨装置の研磨ヘッド100は
空気の流入と流出を案内する空気流路を具備するハウジ
ング110、ハウジング110に連結され、研磨パッド
(P)によって研磨されるウェーハ(W)を支持するた
めのキャリア120、キャリア120に装着され、真空
圧を利用してウェーハ(W)をチャックするためのウェ
ーハチャック130、そしてキャリア120に装着され
るリテーナリング140を具備する。リテーナリング1
40は、キャリア120の縁部に沿って装着され、研磨
パッド(P)と接し、ウェーハチャック130を案内
し、ウェーハチャック130によってチャックされたウ
ェーハ(W)を保護維持する。
【0021】ハウジング110は、キャリア120が上
下方向に昇降するようにキャリア120を案内するため
の本体部110aと、本体部110aの下端部で半径方
向外側に所定長さほど延長され、キャリア120をハウ
ジング110に連結するためのフランジ部110bとに
より構成される。
【0022】ハウジング110の本体部110aは、断
面形状が円形であり、その下面の中心部には下方に所定
長さほど延長される延長部112が本体部110aと一
体で形成されている。本体部110aは、その上面から
下面までその中心部を貫通して形成された第1貫通孔1
14aと第1貫通孔114aから半径方向外側に所定長
さほど離れた位置で、本体部110aの上面からその下
面に貫通して形成された第2及び第3貫通孔114b、
114cを具備する。第2及び第3貫通孔114b、1
14cは、第1貫通孔114aを中心として互いに対称
に形成することができる。第1、第2及び第3貫通孔1
14a、114b、114cは、圧縮空気が流入または
流出される空気流路として機能をする。
【0023】延長部112には貫通孔112aが形成さ
れており、貫通孔112aは本体部110aの中心部に
形成された第1貫通孔114aと連結される。延長部1
12の貫通孔112aは、本体部110aの第1貫通孔
114aより直径が大きい。
【0024】一方、ハウジング110のフランジ部11
0bは、その縁部に沿って所定の間隔を置いて、縁部に
貫通形成された多数の貫通孔を含む。ハウジング110
は、貫通孔に挿入されるネジによってキャリア120と
連結される。
【0025】キャリア120は、ハウジング110の第
2貫通孔114bを通じて流入または流出される圧縮空
気の力によって上下方向に昇降する本体部122と、本
体部122をハウジング110に連結するための連結部
材124を含む。
【0026】キャリア120の本体部122は、円形で
あり、その中心部には直径がハウジング110の延長部
112に形成された貫通孔112aの直径と同一の第1
貫通孔122aが形成されている。また、キャリア12
0の本体部122には、キャリア120の第1貫通孔1
22aから半径方向外側に所定距離ほど離れた位置に、
キャリア120を貫通してキャリア120の上面とキャ
リア120の下面に形成された第2環形溝126bとを
連通する第2貫通孔122bが形成される。
【0027】キャリア120の本体部122上面には、
その縁部から本体部122の中心部側に所定距離ほど離
れた位置に、本体部122の中心部を中心として第1環
形溝126aが形成されている。本体部122の縁部に
は、多数の貫通孔が所定の間隔を置いて、本体部122
の中心部を中心として放射状に形成される。本体部12
2の縁部に形成された多数の貫通孔にネジを貫通延長さ
せ、リテーナリング140に形成されたネジ孔にネジ結
合させて、リテーナリング140をキャリア120に固
定させる。
【0028】また、本体部122の下面には、本体部1
22の中心部と本体部122の縁部との間の中間部分
に、本体部122の中心部を中心として第2環形溝12
6bが形成されている。本体部122下面の縁部は、所
定の幅を有する第1階段部が形成されており、第1階段
部から第2環形溝126b側に第1階段部より幅が広い
第2階段部が形成されている。第1階段部と第2階段部
は本体部122の中心部を中心とする環形である。第2
階段部の側壁末端から第2環形溝126bの開口までは
傾斜している。
【0029】一方、キャリア120の本体部122は、
中央部分が他の部分より厚みが薄い。キャリア120の
本体部122には、中央部分と第1環形溝126aとの
間に多数のネジ孔が形成されている。多数のネジ孔は、
所定の間隔を置いて本体部122の中心部を中心に放射
状に配列されている。
【0030】キャリア120の連結部材124は、ボル
ト及びナットによってハウジング110の底面に連結さ
れる外側クランプ124a、ネジによってキャリア12
0の上面に固定される内側クランプ124b、及び環形
弾性材シート124cを含む。環形弾性材シート124
cは、ゴム又は合成樹脂材の弾性体で製作される。環形
弾性材シート124cは、所定の幅を有し、直径は内側
クランプ124bより大きく、キャリア120と外側ク
ランプ124aより小さい。環形弾性材シート124c
の外周縁部は、外側クランプ124aによってハウジン
グ110に固定され、内周縁部は内側クランプ124b
によってキャリア120に固定されて、ハウジング11
0とキャリア120を連結する。
【0031】連結部材124の外側クランプ124a
は、本体部とフランジ部により構成され、本体部とフラ
ンジ部は一体で形成される。外側クランプ124aの内
径は、内側クランプ124bの外径より大きく、その外
径は、ハウジング110の最大直径と大きさが同一であ
る。外側クランプ124aのフランジ部は、その縁部に
ハウジング110のフランジ部110bに形成された多
数の貫通孔に各々対応する多数の貫通孔が形成されてい
る。
【0032】外側クランプ124aは、その縁部に形成
された多数の貫通孔がハウジング110のフランジ部1
10bに形成された多数の貫通孔に各々対応するよう
に、ハウジング110の底面に配列された後、ボルトと
ナットを使用してハウジング110に連結固定される。
この時、弾性材シート124cの外周縁部をハウジング
110の底面と外側クランプ124aとの間に配置し
て、外側クランプ124aとハウジング110との間に
気密を維持するようにする。
【0033】連結部材124の内側クランプ124b
は、円板形状であり、その半径はキャリア120の中心
部から第1環形溝126aの開口までの距離と同一であ
る。内側クランプ124bの中心部には、直径がハウジ
ング110の中心部から下方に延長される延長部112
の外径と同一であるか、又は若干大きな貫通孔が形成さ
れている。また、内側クランプ124bには、中心部か
ら半径方向の外側に所定距離ほど離れた位置に、キャリ
ア120の上面に環状に配列された多数のネジ孔に対応
する多数の貫通孔が形成されている。
【0034】また、連結部材124の内側クランプ12
4bには、その中心部から所定長さほど離してハウジン
グ110に形成された第3貫通孔114cに対応する貫
通孔が形成されており、内側クランプ124bの下面に
は、該貫通孔の開口から半径方向外側に向かってキャリ
ア120に形成された第2貫通孔122bに対応する位
置まで該開口の直径と同一な大きさの幅を有する長い溝
が形成されている。内側クランプ124bに形成された
その長い溝には、一端部がハウジング110の第3貫通
孔114cと連結され、他端部が後述するエアクッショ
ン128に連結されてエアクッション128に空気を供
給したり、そこから空気を排出したりするための空気導
管129が配置されている。
【0035】内側クランプ124bは、その縁部に形成
された多数の貫通孔がキャリア120の上面に形成され
た多数のネジ孔と対応するようにする一方、長い溝の一
端がキャリア120の第2貫通孔122bに対応するよ
うにキャリア120の上面に配置された後、ネジを使用
してキャリア120に固定される。この時、弾性材シー
ト124cの内周縁部をキャリア120と内側クランプ
124bとの間に配置してキャリア120と内側クラン
プ124bとの間に気密を維持するようにする。
【0036】キャリア120の下面に形成された第2環
形溝126bには環形形状のエアクッション128が配
置される。エアクッション128は、伸縮性が良好な合
成樹脂又はゴムで製作され、一側には空気が流出入をす
ることができる空気流出入口が形成されている。エアク
ッション128は、内側クランプ124bに配置された
空気導管129を通じて供給された圧縮空気の圧力によ
って膨張されてウェーハチャック130を下方に下降さ
せたり、空気導管129を通じて圧縮空気が排出される
ことによって収縮されて、キャリア120とウェーハチ
ャック130との間の空間(空気チャンバ)に真空状態
を形成して、ウェーハチャック130が上方に上昇する
ようにしたりする。
【0037】上述したように連結部材124によって連
結されたハウジング110とキャリア120は、その間
に空気チャンバ120aを形成する。従って、ハウジン
グ110に形成された第2貫通孔114bを通じて圧縮
空気が流入させられると、空気チャンバ120aに空気
圧が加われてキャリア120は圧縮空気の力によって下
方に下降することになる。反対に、ハウジング110に
形成された第2貫通孔114bを通じて圧縮空気が流出
させられると、ハウジング110、キャリア120及び
連結部材124によって形成される空気チャンバ120
aが真空状態になって、真空圧が発生することになり、
その結果キャリア120がハウジング110に向かって
上方に移動することになる。
【0038】ウェーハチャック130は、空気圧によっ
て膨張及び収縮可能である弾性材板132、ウェーハ
(W)を吸着してチャックするためのチャッキング板1
34、弾性材板132をチャッキング板134に固定さ
せる一方、チャッキング板134をキャリア120に連
結するための連結部材136、そして連結部材136を
案内してチャッキング板134の昇降を助けるための案
内部材138を含む。
【0039】弾性材板132は、ゴム又は合成樹脂で製
作された円板である。弾性材板132の縁部には弾性材
板132の中心軸を中心に多数の貫通孔が放射状に配列
されている。
【0040】チャッキング板134は、所定の直径を有
する円板形状であり、その中心軸から所定の半径範囲内
に多数の貫通孔が形成されている。チャッキング板13
4の上面縁部には、縁部に沿ってチャッキング板134
の中心軸を中心とする環形溝が形成されている。チャッ
キング板134に形成された多数の貫通孔を通じて空気
が流動する。また、溝と隣接する位置には溝に沿って多
数のネジ孔が所定の間隔を置いて配列されている。
【0041】連結部材136は、チャッキング板134
をキャリア120と連結する一方、キャリア120とウ
ェーハチャック130との間に空気チャンバ130aを
形成する環形の弾性材シート136a、弾性材板132
をチャッキング板134に固定するための第1連結リン
グ136b、第1連結リング136bが装着されたチャ
ッキング板134に弾性材シート136aの内側円部を
固定するための第2連結リング136c、そして、キャ
リア120に弾性材シート136aの外側縁部を固定す
るための弾性材固定リング136dを含む。
【0042】連結部材136の第1連結リング136b
は、環形形状であり所定の幅を有する。第1連結リング
136bの外径はチャッキング板134の直径より若干
小さい。第1連結リング136bには、チャッキング板
134に形成された多数のネジ孔に対応する貫通孔が形
成されており、かつ第1連結リング136bの上面に
は、貫通孔と平行に多数のネジ孔を形成することもでき
る。
【0043】上述したような、第1連結リング136b
を使用して、弾性材板132をチャッキング板134に
固定する。まず、弾性材板132がチャッキング板13
4の下面を覆い被さるように配列する。続いて、チャッ
キング板134の縁部に沿って弾性材板132の縁部を
上方に折り曲げた後、チャッキング板134の上面と接
するように弾性材板132の縁部を再び折り曲げる。こ
の時、弾性材板132の縁部に形成された多数の貫通孔
がチャッキング板134の上面に形成された多数のネジ
孔と各々対応するように配列しなければならない。その
後、第1連結リング136bに形成された多数の貫通孔
が弾性材板132の縁部に形成された多数の貫通孔と各
々対応するように第1連結リング136bを弾性材板1
32の縁部の上に配置する。最終的に、第1連結リング
136bと弾性材板132の縁部に各々形成された多数
のネジ孔にネジをねじ込んで弾性材板132をチャッキ
ング板134に固定する。
【0044】連結部材136の第2連結リング136c
は、環形形状であり所定の幅を有する。第2連結リング
136cの外径は、第1連結リング136bの外径より
小さく、内径は第1連結リング136bの内径より若干
小さい。第2連結リング136cの内周面は、上端部か
ら下端部側に所定の角度で傾斜するように切削加工され
ている。第2連結リング136cの内周縁の下端部での
直径が内周縁上端部での直径より大きい。第1連結リン
グ136bの上面に形成されたネジ孔と対応するように
多数の貫通孔を所定の間隔をおいて形成することもでき
る。
【0045】連結部材136の弾性材固定リング136
dは、環形形状であり所定の弾性力を有する合成樹脂又
はゴムを使用して所定の厚み、例えば約1mmの厚みを
有するように製作される。弾性材固定リング136d
は、最大直径がキャリア120の直径より若干小さい。
弾性材固定リング136dは、弾性材シート136aを
キャリア120に固定する一方、キャリア120と後述
するリテーナリング140との間で気密を維持するシー
ルリングとしての役割をする。
【0046】弾性材シート136aは、外径が弾性材固
定リング136dの外径と同一である。弾性材シート1
36aの内側縁部には、多数の貫通孔を縁部に沿って所
定の間隔をおいて形成してもよいし、形成しなくてもよ
い。弾性材シート136aの内側縁部に貫通孔を形成し
ない場合には、弾性材シート136aの内側縁部の両端
に接着材を塗布した後、内側縁部を第1連結リング13
6bと第2連結リング136cとの間に配置して接着さ
せる。一方、弾性材シート136aの外側縁部及びその
両面に接着材を塗布した後、キャリア120の下面と弾
性材固定リング136dとの間に配置して接着させる。
これにより、チャッキング板134をキャリア120に
連結させることができる。
【0047】これと異なり、弾性材シート136aの内
側縁部にその縁部に沿って多数の貫通孔が形成されてい
る場合には、貫通孔に対応するようにネジ孔が形成され
ている第1及び第2連結リング136b、136cを使
用する。弾性材シート136aの内側縁部に形成された
貫通孔が第1連結リング136bと第2連結リング13
6cに形成されたネジ孔と各々対応するように弾性材シ
ート136aを第1連結リング136bと第2連結リン
グ136cとの間に配置した後、第1連結リング136
bに形成されたネジ孔と弾性材シート136aの内側縁
部に形成された貫通孔にネジを各々ねじ込んで、第2連
結リング136cに形成されたネジ孔と結合させて弾性
材シート136aを第1及び第2連結リング136b、
136cと連結する。弾性材シート136aの外側縁部
は、上述したように、接着材を使用してキャリア120
に接着固定する。
【0048】案内部材138は、所定の厚みを有する円
板形状であり、その中心部には、上方に所定高さほど延
長される延長部が形成されている。案内部材138の縁
部下部には、所定の幅と高さを有する階段部が形成され
ている。案内部材138には、延長部の上端から案内部
材138の下面まで貫通孔が形成されている。案内部材
138の延長部は、外径がハウジング110の延長部1
12の内径及びキャリア120の中心部に形成された貫
通孔と同一またはそれより若干小さい。
【0049】案内部材138は、図2で示したように、
延長部がキャリア120の中心部に形成された貫通孔を
通り、ハウジング110の延長部112に形成された貫
通孔112aに挿入され、また、ウェーハチャック13
0の第2連結リング136cの傾斜になった内周縁部が
案内部材138の階段部にかかって、空気圧及び真空圧
に従って第2連結リング136cが該階段部に沿って滑
走して昇降が可能であるように装着する。この時、案内
部材138の上面がキャリア120の下面と密着され
る。
【0050】案内部材138に形成された貫通孔は、ハ
ウジング110に形成された第1貫通孔114aと連通
され、かつウェーハチャック130の案内部材138、
チャッキング板134、連結部材136及び弾性材板1
32によって形成された空気チャンバ130bと連通さ
れる。従って、ウェーハチャック130がウェーハ
(W)をチャッキングするときには、案内部材138に
形成された貫通孔とハウジング110に形成された第1
貫通孔114aを通じて空気チャンバ130bから空気
を排出して空気チャンバ130bが真空状態になるよう
にする。その結果、チャッキング板134の下面に配置
された弾性材板132の一部がチャッキング板134に
形成された多数の貫通孔内へ吸引され、弾性材板132
とウェーハ(W)との間に真空圧が発生して、弾性材板
132にウェーハ(W)が密着することになる。
【0051】一方、上述したように構成したウェーハチ
ャック130の連結部材136は、キャリア120及び
案内部材138と共に空気チャンバ130aを形成す
る。空気チャンバ130aは、キャリア120の下面に
形成された第2環形溝126bに装着されたエアクッシ
ョン128が空気圧によって膨張すれば、圧力が上昇す
ることになる。その結果、案内部材138に滑走可能に
接している連結部材136の第2連結リング136cと
それに連結された第1連結リング136b及びチャッキ
ング板134が下方に下降することになる。逆に、エア
クッション128内の空気が排出されて、エアクッショ
ン128が収縮すれば、空気チャンバ130aに加わえ
られた空気圧が低下する。その結果、連結部材136の
弾性材シート136aの弾性力によって第2連結リング
136c及びそれに連結された第1連結リング136b
とチャッキング板134が上方に上昇することになる。
【0052】次に、図3と図4を参照する。リテーナリ
ング140は、ポリフェニレンスルフィド樹脂(Pol
yphenylene sulfide resin、
PPS樹脂)のような合成樹脂で製作されうる。しか
し、ポリフェニレンスルフィド樹脂だけでなく、アセタ
ール樹脂及びポリエーテルスルホン樹脂等で製作するこ
ともできる。
【0053】一般には、リテーナリング140は、ポリ
フェニレンスルフィド樹脂(PPS)で製作した円筒体
を所定の厚みで切断して、輪形状の部材とし、その後、
旋盤を利用してその輪形状の部材を研磨ヘッド100に
適合した形状及び大きさに加工することにより製作され
うる。
【0054】リテーナリング140は、環形形状に所定
の直径及び高さを有する。リテーナリング140は、内
径が約200mmであり、外径は約240mm乃至約2
50mmであり、その下面の幅は約20mm乃至約25
mmである。
【0055】リテーナリング140は、上述したように
合成樹脂材円筒体を所定の厚みで切断して旋盤を利用し
て切削加工して製作されうる。図3と図4で示したよう
に、リテーナリング140には、その上部内周縁に第1
階段部142と第2階段部144が形成されている。リ
テーナリング140の第1階段部142は、内周縁から
半径方向外側に所定の幅と高さを有するように切削加工
して形成される。第1階段部142の幅と高さは固定リ
ング136dの幅及び厚みと同一である。しかし、第1
階段部142の高さは固定リング136dの厚みより若
干小さくなるようにすることもできる。リテーナリング
140の第2階段部144は、キャリア120の下面に
形成された顎部(jaw portion)とかみ合うように形成さ
れる。従って、第2階段部144の幅と高さは顎部の幅
及び高さと同一である。
【0056】一方、リテーナリング140の下部面14
6は、上部に加わる力がないときに、水平面に対して約
0.8乃至0.9度の範囲内で傾斜するように切削加工
し、望ましくは約0.85度の角度で傾斜するように切
削加工する。リテーナリング140の傾斜した面は、底
面から見たとき、リテーナリング140の外周縁から内
周縁側に延長されている。リテーナリング140の下部
面146は鉛直方向に対して、約89度で傾斜してい
る。リテーナリング140の上端部から下端部までの長
さは、外周縁が内周縁より約0.35mm程度長い。
【0057】リテーナリング140の上縁部には、多数
のネジ孔148が所定の間隔を置いて、放射状に形成さ
れている。リテーナリング140の上縁部に形成するネ
ジ孔148の数は12個であることが望ましい。リテー
ナリング140は、多数のネジ孔148がキャリア12
0の縁部に形成された貫通孔と各々対応するようにキャ
リア120の下面に密着した状態で、キャリア120の
貫通孔内へネジをねじ込んでリテーナリング140に形
成されたネジ孔148にネジ結合させることで、キャリ
ア120に連結固定することができる。
【0058】一方、リテーナリング140の外周縁に
は、ネジ孔148間の空間に12個のホール(図示せ
ず)が各々形成されており、内周縁にはネジ孔148間
に各々3個ずつ合計で36個のホール(図示せず)が形
成されている。外周縁に形成されたホールと内周縁に形
成されたホールは、外周縁に形成されたホール1個当り
に内周縁に形成されたホール3個の比率で連通される。
【0059】外周縁と内周縁を連通する貫通ホールを通
じてスラリー供給装置から供給されるスラリーがリテー
ナリング140の内周縁側に移動して、ウェーハ(W)
を研磨するために使用される。
【0060】以下、図面を参照して本発明の望ましい実
施例による研磨ヘッド100の各構成要素の作用関係に
ついて詳細に説明する。
【0061】図2を再び参照すれば、ハウジング110
とキャリア120及び連結部材124によって形成され
た空気チャンバ120aからハウジング110の第2貫
通孔114bを通じて空気を排出して、空気チャンバ1
20aが真空状態になるようにする。空気チャンバ12
0aが真空状態になると、真空圧によってキャリア12
0がハウジング110の下面に密着することになる。
【0062】キャリア120がハウジング110の下面
に密着すると、キャリア120に連結されたリテーナリ
ング140及びウェーハチャック130が上方に共に移
動する。このような状態で、外側クランプ124bに配
置され、ハウジング110の第3貫通孔114cと連結
された空気導管129を通じてエアクッション128内
へ空気を供給してエアクッション128を膨張させる。
エアクッション128が膨張することによって、キャリ
ア120、ウェーハチャック130の案内部材138と
連結部材136によって形成される空気チャンバ130
aに圧力が加えられる。空気チャンバ130a内の空気
圧によってウェーハチャック130が下方に下降するこ
とになる。この時、ウェーハチャック130は、第2連
結リング136cの傾斜面が案内部材138の階段部に
沿って滑走移動し、下面に配置された弾性材板132が
リテーナリング140の下部面146と同一平面上に位
置するまで下降する。上述したように、下方に移動した
ウェーハチャック130は、ウェーハ移送装置(図示せ
ず)によって移送されるウェーハ(W)に密着すること
になる。
【0063】ウェーハチャック130がウェーハ(W)
に密着された状態で、ウェーハチャック130の案内部
材138に形成された延長部の空気流路とハウジング1
10に形成された第1貫通孔114aを通じて案内部材
138、チャッキング板134、及び連結部材136に
よって形成される空気チャンバ130b内の空気を排出
させる。それによって、空気チャンバ130bには真空
圧が発生することになり、その真空圧によってチャッキ
ング板134の下面に配置された弾性材板132がチャ
ッキング板134に形成された貫通孔内へ吸着される。
従って、チャッキング板134とウェーハ(W)との間
に真空圧が発生してチャッキング板134にウェーハ
(W)が堅固に密着される。
【0064】以後、エアクッション128から空気を排
出してエアクッション128を収縮させる。従って、空
気チャンバ130a内の圧力が低まり、連結部材136
の弾性材シート136cがその弾性力によってチャッキ
ング板134を引くために、チャッキング板134が上
方に移動し、チャッキング板134に吸着されたウェー
ハ(W)がリテーナリング140の底面146より高い
位置に置かれる。
【0065】上述したような状態で、ウェーハチャック
130のチャッキング板134、案内部材138及び連
結部材136によって形成される空気チャンバ130b
を真空状態で維持しながら、ハウジング110とキャリ
ア120との間に形成された空気チャンバ120aに空
気を供給する。その結果、ハウジング110とキャリア
120との間に形成された空気チャンバ120aへ供給
される空気の圧力によってキャリア120が下方に移動
することになる。キャリア120が下方に移動されば、
キャリア120に連結されたリテーナリング140とウ
ェーハチャック130が、キャリア120と共に下方に
移動することになる。この時、リテーナリング140
は、図2で示したように、研磨パッド(P)の上面と接
することになる。この時、リテーナリング140は、ウ
ェーハチャック130の固定リング136dの弾性力に
よってその内周縁部分が下方に多少押されて、その外周
縁部分と共に研磨パッド(P)の上面に均一に接するこ
とになる。しかし、ウェーハ(W)はリテーナリング1
40の下面より高い位置にあるために、研磨パッド
(P)の上面と離隔された状態にある。
【0066】続いて、ハウジング110とキャリア12
0との間に形成された空気チャンバ120aに空気を続
けて供給する。この時、リテーナリング140が研磨パ
ッド(P)の上面と接触した状態に維持される一方、空
気チャンバ130bが真空状態に維持される。そして、
キャリア120の下面に配置されたエアクッション12
8に空気を供給して膨張させる。エアクッション128
が膨張するにつれて、空気チャンバ130a内の圧力が
上昇する。従って、圧力によってウェーハチャック13
0が下方に下降する。その結果、ウェーハチャック13
0によってチャックされたウェーハ(W)の一面が研磨
パッド(P)の上面と接する。続けて、キャリア120
とウェーハチャック130との間の空気チャンバ130
aの圧力を高めて、研磨パッド(P)にウェーハ(W)
を堅固に密着させる。
【0067】上述したように、ウェーハ(W)を研磨パ
ッド(P)に密着させた状態で、ウェーハ(W)と研磨
パッド(P)との間にスラリーを供給しながら、研磨ヘ
ッド100と研磨パッド(P)を互いに反対方向に回転
させてウェーハ(W)の一面を研磨する。
【0068】以上、本発明を特定の実施形態を通して詳
細に説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明が
属する技術分野において通常の知識を有するものであれ
ば本発明の思想と精神を逸脱することなく、該実施形態
を修正または変更できるであろう。
【0069】
【発明の効果】上述したように、本発明の化学的機械的
研磨装置の研磨ヘッドに適用されたリテーナリングは、
例えば、その外周縁から内周縁側に傾斜するように底面
が切削加工されているので、ウェーハチャックの固定リ
ングの弾性力によって内周縁部分が下方に押されてもリ
テーナリングの底面が研磨パッドに均一に密着される。
【0070】従って、リテーナリングは研磨されず、リ
テーナリングとウェーハが研磨パッドに均一に密着さ
れ、ウェーハの一面が均一に研磨される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による化学的機械的研磨装置の研磨ヘ
ッドを示した断面図である。
【図2】本発明の望ましい実施形態による化学的機械的
研磨装置の研磨ヘッドを示した断面図である。
【図3】本発明の望ましい実施形態による化学的機械的
研磨装置の研磨ヘッドに適用されるリテーナリングを示
した斜視図である。
【図4】図3に図示したリテーナリングの断面図であ
る。
【符号の説明】
100 研磨ヘッド 110 ハウジング 112 延長部 114a 第1貫通孔 114b 第2貫通孔 114c 第3貫通孔 110a、122 本体部 120 キャリア 124 連結部材 124a 外側クランプ 124b 内側クランプ 124c 弾性材シート 126 第1環形溝 128 エアクッション 132 弾性材板 130 ウェーハチャック 134 チャッキング板 136 連結部材 136c 弾性材シート 136d 固定リング 140 リテーナリング
フロントページの続き (72)発明者 金▲煕▼徳 大韓民国京畿道水原市八達区霊通洞964− 5新ナムシル住公アパート506棟501号 (72)発明者 崔永萬 大韓民国京畿道水原市八達区牛満洞住公2 団地アパート203棟1201号 Fターム(参考) 3C058 AA07 AB04 CB01 CB02 CB10 DA12 DA17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気の流入と流出を案内する少なくとも
    一つの空気流路を具備するハウジングと、 前記ハウジングに対して上下方向に移動可能に前記ハウ
    ジングに連結されたキャリアと、 前記空気流路を通じて提供される真空圧によってウェー
    ハをチャックすることができるように、前記ハウジング
    が具備する前記空気流路と連結され、前記キャリアに装
    着されたウェーハチャックと、 前記ウェーハチャックによってチャックされたウェーハ
    を保護し、前記ウェーハチャックを案内するように前記
    ウェーハチャックの周りで、前記キャリアの外周縁部に
    沿って前記キャリアに装着され、上部に加わる力がない
    ときに、外周縁部から内周縁部に向かって水平面に対し
    て所定角度で傾斜するように形成される下部面を具備す
    る弾力的なリテーナリングと、 前記リテーナリングが前記研磨パッドに密着されると
    き、前記リテーナリングの内周縁部を下方に押す力を加
    えるように設置された弾性部材とを具備し、前記リテー
    ナリングの下部面が前記研磨パッドに均一に密着される
    ようにすることを特徴とする化学的機械的研磨装置の研
    磨ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は、前記リテーナリングの
    上部面の内周縁部と前記キャリアの下部面との間に配置
    され、前記ウェーハチャックと前記キャリアによって形
    成される空気チャンバの気密を維持するための固定リン
    グであることを特徴とする請求項1に記載の化学的機械
    的研磨装置の研磨ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記リテーナリングの下部面は、水平面
    に対して0.8乃至0.9度の角度で傾いていることを
    特徴とする請求項1に記載の化学的機械的研磨装置の研
    磨ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記リテーナリングは、アセタール樹
    脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂又はポリエーテルス
    ルホン樹脂から成ることを特徴とする請求項1に記載の
    化学的機械的研磨装置の研磨ヘッド。
  5. 【請求項5】 空気の流入と流出を案内する複数個の空
    気流路を具備するハウジングと、 前記ハウジングに対して上下方向に移動可能に前記ハウ
    ジングに連結されるキャリアと、 前記キャリアに連結されるチャッキング板及び前記キャ
    リアに対して前記チャッキング板が上下方向に移動可能
    に前記チャッキング板を前記キャリアに連結する連結部
    材を具備するウェーハチャックと、 前記キャリアと前記チャッキング板との間に配置され、
    前記連結部材と前記キャリア及び前記チャッキング板と
    共に第1空気チャンバを形成し、前記チャッキング板と
    の間に第2空気チャンバを形成し、前記チャッキング板
    が上下方向に移動する際に、前記ウェーハチャックを案
    内するように前記ウェーハチャックに接触し、前記第2
    空気チャンバと前記ハウジングが具備する複数個の空気
    流路の一つとを連通させる貫通孔を具備する案内部材
    と、 前記第1空気チャンバ内部で露出した前記キャリアの下
    部面に配置され、前記ハウジングが具備する複数個の空
    気流路の一つと連通され、前記連通した一つの空気流路
    を通じた空気の流入と流出によって膨張及び収縮して、
    前記第1空気チャンバの圧力を変化させ、前記空気チャ
    ンバの圧力変化によってチャッキング板を上下方向に移
    動させるエアクッションと、 前記ウェーハチャックによってチャックされたウェーハ
    を保護し、前記ウェーハチャックを案内するように前記
    ウェーハチャックの周りで、前記キャリアの外周縁部に
    沿って前記キャリアに装着され、上部に加わる力がない
    ときに、外周縁部から内周縁部に向かって水平面に対し
    て所定角度に傾斜するように形成された下部面を具備す
    る弾力的なリテーナリングと、 前記リテーナリングが前記研磨パッドに密着されると
    き、前記リテーナリングの内周縁部を下方に押す力を加
    えるように設置された弾性部材とを具備し、前記リテー
    ナリングの下部面が前記研磨パッドに均一に密着される
    ようにすることを特徴とする化学的機械的研磨装置の研
    磨ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材は、前記リテーナリングの
    内周縁部と前記キャリアの下部面との間に配置され、前
    記チャッキング板と前記キャリアによって形成される第
    1空気チャンバの気密を維持する固定リングであること
    を特徴とする請求項5に記載の化学的機械的研磨装置の
    研磨ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記リテーナリングの下部面は、水平面
    に対して0.8乃至0.9度の角度で傾いていることを
    特徴とする請求項5に記載の化学的機械的研磨装置の研
    磨ヘッド。
  8. 【請求項8】 前記リテーナリングは、アセタール樹
    脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂又はポリエーテルス
    ルホン樹脂から成ることを特徴とする請求項5に記載の
    化学的機械的研磨装置の研磨ヘッド。
  9. 【請求項9】 上部面、下部面、内周縁部、外周縁部、
    前記上部面に隣接する前記内周縁部の上部末端に形成さ
    れた階段部を有する弾力的な環形本体を具備し、前記キ
    ャリアに前記環形本体が固定されるようにするために前
    記外周縁部に隣接する前記上部面に設けられた多数個の
    ネジ孔とを具備し、前記下部面は前記外周縁部から内周
    縁部に向かって上方向に所定角度で傾斜するように構成
    されており、前記ウェーハチャックによってチャックさ
    れたウェーハを保護することを特徴とする化学的機械的
    研磨装置の研磨ヘッドのリテーナリング。
  10. 【請求項10】 前記リテーナリングの下部面は、前記
    環形本体の縦軸と直交する平面に対して0.8乃至0.
    9度の角度で傾いていることを特徴とする請求項9に記
    載の化学的機械的研磨装置の研磨ヘッドのリテーナリン
    グ。
  11. 【請求項11】 前記リテーナリングは、アセタール樹
    脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂又はポリエーテルス
    ルホン樹脂から成ることを特徴とする請求項9に記載の
    化学的機械的研磨装置の研磨ヘッドのリテーナリング。
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