JP2001357971A - 有機電界発光素子及び画像記録装置 - Google Patents

有機電界発光素子及び画像記録装置

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JP2001357971A
JP2001357971A JP2000174714A JP2000174714A JP2001357971A JP 2001357971 A JP2001357971 A JP 2001357971A JP 2000174714 A JP2000174714 A JP 2000174714A JP 2000174714 A JP2000174714 A JP 2000174714A JP 2001357971 A JP2001357971 A JP 2001357971A
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organic electroluminescent
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JP2000174714A
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Akinori Harada
明憲 原田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱膨張率が低い基板を用いたことにより、基板
の熱膨張による素子の位置ずれを抑制して、安定に高輝
度出力を得ることができる有機電界発光素子を提供す
る。 【解決手段】有機EL素子は、例えばサファイヤ基板等
の熱膨張率が10×10 -6deg-1以下の透明基板10
を備えており、透明基板10上には、陽極としての透明
電極12、発光層を含む有機化合物層14、陰極として
の金属電極16が順次積層されて積層体18が形成され
ている。この有機EL素子の透明電極12と金属電極1
6との間に所定電圧が印加されると、有機化合物層14
に含まれる発光層が発光し、発光光24が透明電極12
及び透明基板10を介して取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機電界発光素子
及び画像記録装置に関し、詳しくは、特に、プリンタ等
の露光光源として利用可能な高輝度の有機電界発光素子
と、この有機電界発光素子を光源として用いた画像記録
装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光性の有機物質を発光層に用いた有機
電界発光素子は、有機EL(エレクトロルミネッセン
ス)素子と称され、他の発光素子に比べて製造が容易で
あり、薄型かつ軽量の発光素子が構成できる等の利点に
より、従来、薄型ディスプレイ用素子として研究開発が
進められてきた。近年では、発光輝度、発光効率、耐久
性等の点でも無機材料で構成された発光ダイオード(L
ED)に匹敵する高性能の有機電界発光素子が得られて
いることから、ハロゲン化銀感光材料等の感光材料を露
光する露光ヘッドへの応用が検討されている。例えば特
開平7−22649号公報には、有機EL素子を用いた
光書込みユニットを備えた光記録装置が提案されてい
る。
【0003】一般に、有機EL素子は、基板上に発光層
を含む有機化合物層とこの有機化合物層を挟持する一対
の電極層(陰極層及び陽極層)とを積層したものであ
る。これらの積層薄膜は真空蒸着により成膜されるた
め、単結晶基板等の特殊な基板は不要であり、有機EL
素子用の基板としては青板ガラスやプラスチック基板等
が使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
プレイ用素子に要求される輝度は10〜1000cd/
cm2であり、注入電流密度も10〜100mA/cm2
程度で良いが、例えば露光感度の低い感光材料を露光す
る場合には10000cd/cm2以上の輝度が要求さ
れ、このような高輝度を得るためには1A/cm2以上
の注入電流密度が必要となる。このため熱伝導性の低い
青板ガラスやプラスチック基板を用いた有機EL素子で
は、高輝度で発光させると発熱により素子の温度が著し
く上昇し、有機EL素子が加速度的に劣化する、という
問題がある。
【0005】また、基板が熱膨張すると基板上に形成さ
れた有機EL素子の位置がずれて発光位置が変動してし
まう、という問題がある。特に、同一基板上に有機EL
素子が多数配列された有機ELアレイでは、基板の熱膨
張による有機EL素子の位置ずれが深刻な問題になる。
例えばR、G、Bの有機ELアレイ光源を用いて300
dpiの解像度でフルカラー露光を行う場合には、有機
EL素子の位置が5μm以上ずれると色ずれや画素ずれ
が生じ画質が大幅に劣化する、という問題がある。
【0006】本発明は上記従来技術の問題点に鑑み成さ
れたものであり、本発明の目的は、熱膨張率が低い基板
を用いたことにより、基板の熱膨張による素子の位置ず
れを抑制して、安定に高輝度出力を得ることができる有
機電界発光素子を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、熱伝導率が高
い基板を用いたことにより、高輝度出力時の素子の熱劣
化を抑制して、耐久性に優れる有機電界発光素子を提供
することにある。
【0008】また、本発明の更に他の目的は、色ずれや
画素ずれがない高画質の画像を得ることができる画像記
録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1に記載の有機電界発光素子は、熱膨張率が
10×10-6deg-1以下である透明な基板と、前記基
板上に設けられた透明な陽極と、前記陽極に対向して設
けられた陰極と、前記陽極と前記陰極との間に設けら
れ、電流注入により発光する発光層を含む有機化合物層
と、を含んで構成したことを特徴とする。請求項1の発
明は、熱膨張率が10×10-6deg-1以下である透明
な基板を用いたことにより、高輝度出力時に基板の熱膨
張による素子の位置ずれを抑制することができる。これ
により発光位置の変動が少なくて済み、安定に高輝度出
力を得ることができる。
【0010】請求項2に記載の有機電界発光素子は、熱
膨張率が10×10-6deg-1以下である基板と、前記
基板上に設けられた陽極と、前記陽極に対向して設けら
れた透明な陰極と、前記陽極と前記陰極との間に設けら
れ、電流注入により発光する発光層を含む有機化合物層
と、を含んで構成したことを特徴とする。請求項2の発
明は、熱膨張率が10×10-6deg-1以下である基板
を用いたことにより、高輝度出力時に基板の熱膨張によ
る素子の位置ずれを抑制することができる。これにより
発光位置の変動が少なくて済み、安定に高輝度出力を得
ることができる。
【0011】請求項3に記載の有機電界発光素子は、請
求項1または2の発明において、前記基板の熱伝導率が
10W/m・K以上であることを特徴とする。請求項3
の発明は、熱伝導率が10W/m・K以上である基板を
用いたことにより、高輝度出力時に基板温度が上昇する
のを抑制することができる。これにより基板の温度上昇
に伴う素子の熱劣化が抑制され、素子の耐久性が向上す
る。
【0012】請求項4に記載の有機電界発光素子は、請
求項1または2の発明において、前記基板を温度制御素
子を用いて構成したことを特徴とする。請求項4の発明
は、温度制御素子を基板として用いることにより、基板
温度を高精度に且つ効率良く制御することができ、高輝
度出力時に基板温度を略一定に維持することができる。
これにより基板の温度上昇に伴う素子の熱劣化が高度に
抑制され、素子の耐久性が著しく向上する。
【0013】請求項5に記載の有機電界発光素子は、請
求項1〜3のいずれか1項の発明において、前記基板が
放熱手段を備えたことを特徴とする。請求項5の発明
は、放熱手段を備えた基板を用いることにより、基板温
度を制御することができ、高輝度出力時に基板温度の上
昇を抑制することができる。これにより基板の温度上昇
に伴う素子の熱劣化が抑制され、素子の耐久性が向上す
る。
【0014】請求項6に記載の有機電界発光素子は、請
求項1〜5のいずれか1項に記載の有機電界発光素子を
光源として用いたことを特徴とする。請求項6の発明
は、高輝度出力時に基板の熱膨張による素子の位置ずれ
が抑制された本発明の有機電界発光素子を光源として用
いているので、色ずれや画素ずれがない高画質の画像を
得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る有機電界発光素子(以下、有機EL素子と称す
る)の概略構成を示す断面図である。この有機EL素子
は、熱膨張率が10×10-6deg-1以下の透明基板1
0を備えており、この透明基板10上には、陽極として
の透明電極12、発光層を含む有機化合物層14、陰極
としての金属電極16が順次積層されて積層体18が形
成されている。この積層体18は例えばステンレス製缶
等の封止部材20により覆われており、封止部材20の
縁部と透明基板10とが接着剤層22により接着され
て、乾燥窒素ガスで置換された封止部材20内に積層体
18が封止されている。この有機EL素子の透明電極1
2と金属電極16との間に所定電流が注入されると、有
機化合物層14に含まれる発光層が発光し、発光光24
が透明電極12及び透明基板10を介して取り出され
る。以下、各構成要素について詳細に説明する。
【0016】透明基板10は、上述した通りその熱膨張
率が10×10-6deg-1以下である。熱膨張率が10
×10-6deg-1以下の透明基板10を用いることによ
り、高輝度出力時に基板の熱膨張による素子の位置ずれ
を抑制することができ、発光位置の変動が少なくて済む
ので、安定に高輝度出力を得ることができる。一方、熱
膨張率が10×10-6deg-1を超えると高輝度出力時
に基板の熱膨張による素子の位置ずれが顕著になり、発
光位置の変動により素子の信頼性が低下する。画像形成
装置の露光ヘッドのアレイ光源など発光位置精度が要求
される用途に使用する場合には、熱膨張率が10×10
-6deg-1以下であることがより好ましく、5×10-6
deg-1以下が特に好ましい。また、透明基板10は、
基板の温度上昇に伴う素子の熱劣化を抑制するために、
その熱伝導率が10W/m・K以上であることが好まし
く、40W/m・K以上がより好ましい。さらに、透明
基板10には、一般的な基板特性として、耐熱性、寸法
安定性、耐溶剤性、電気絶縁性、加工性、低通気性、低
吸湿性等が要求される。
【0017】以上の特性を有する基板としては、サファ
イア基板、人工ダイヤモンド基板等が挙げられる。透明
基板10の厚さは、放熱と機械強度の点で、300〜1
000μmが好ましい。
【0018】透明電極(陽極)12は、400nm〜7
00nmの可視光の波長領域において、少なくとも50
%以上、好ましくは70%以上の光透過率を有するもの
が好ましい。透明電極12を構成するための材料として
は、酸化錫、酸化錫インジウム(ITO)、酸化亜鉛イ
ンジウムなどの透明電極材料として公知の化合物の他、
金や白金など仕事関数が大きい金属の薄膜を用いてもよ
い。また、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロー
ルまたはこれらの誘導体などの有機化合物でもよい。透
明導電膜については、沢田豊監修「透明導電膜の新展
開」シーエムシー刊(1999年)に詳細に記載されて
おり、本発明に適用することができる。また、透明電極
12は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法などにより、透明基板10上に形成すること
ができる。
【0019】有機化合物層14は、発光層のみからなる
単層構造であってもよいし、発光層の外に、ホール注入
層、ホール輸送層、電子注入層、電子輸送層等のその他
の層を適宜有する積層構造であってもよい。有機化合物
層14の具体的な構成(電極を含めて表示する)として
は、陽極/ホール注入層/ホール輸送層/発光層/電子
輸送層/陰極、陽極/発光層/電子輸送層/陰極、陽極
/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/陰極、などが挙
げられる。また、発光層、ホール輸送層、ホール注入
層、電子注入層を複数層設けてもよい。
【0020】本実施の形態の有機化合物層は、従来公知
の有機EL素子の有機化合物層と同様であり、有機化合
物層を構成する各層の構成材料、形成方法、及び層厚に
ついては、従来と同様のものを適宜適用することができ
る。
【0021】金属電極(陰極)16は、仕事関数の低い
Li、Kなどのアルカリ金属、Mg、Caなどのアルカ
リ土類金属、及びこれらの金属とAgやAlなどとの合
金や混合物等の金属材料から形成されるのが好ましい。
陰極における保存安定性と電子注入性とを両立させるた
めに、上記材料で形成した電極を、仕事関数が大きく導
電性の高いAg、Al、Auなどで更に被覆してもよ
い。なお、金属電極16も透明電極12と同様に、真空
蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法などの公
知の方法で形成することができる。
【0022】本実施の形態の有機EL素子は、熱膨張率
が10×10-6deg-1以下の透明基板を用いることに
より、高輝度出力時に基板の熱膨張による素子の位置ず
れを抑制することができる。これにより発光位置の変動
が少なくて済み、安定に高輝度出力を得ることができ
る。また、熱伝導率が10W/m・K以上の透明基板を
用いることにより、高輝度出力時に基板温度が上昇する
のを抑制することができる。これにより基板の温度上昇
に伴う素子の熱劣化が抑制され、素子の耐久性が向上す
る。
【0023】例えば、熱膨張率が5×10-6deg-1
低く、熱伝導率が46W/m・Kと高いサファイア基板
を用いた場合には、発光輝度が10000cd/cm2
のときのサファイア基板の温度上昇は3℃であり、青板
ガラス基板に比べ20℃も温度上昇が抑制され、±2μ
m以内の発光位置精度が得られた。 (第2の実施の形態)図2は、本発明の第2の実施の形
態に係る有機EL素子の概略構成を示す断面図である。
この有機EL素子は、熱膨張率が10×10-6deg-1
以下の温度制御素子26を基板として備えており、この
温度制御素子26上には、陰極としての金属電極16、
発光層を含む有機化合物層14、陽極としての透明電極
12が順次積層されて積層体28が形成されている。こ
の積層体28は積層体28と対向する部分に透明窓30
が形成された、例えばステンレス製缶等の封止部材20
により覆われており、封止部材20の縁部と透明基板1
0とが接着剤層22により接着されて、乾燥窒素ガスで
置換された封止部材20内に積層体28が封止されてい
る。この有機EL素子の透明電極12と金属電極16と
の間に所定電流が注入されると、有機化合物層14に含
まれる発光層が発光し、発光光24が透明電極12及び
透明窓30を介して取り出される。以下、各構成要素に
ついて詳細に説明する。
【0024】本実施の形態では、温度制御素子26を基
板として用いたことにより、基板温度を高精度に且つ効
率良く制御することができ、基板温度の上昇による素子
の熱劣化を抑制することができる。
【0025】また、温度制御素子26は、上述した通り
その熱膨張率が10×10-6deg -1以下である。熱膨
張率が10×10-6deg-1以下の温度制御素子26を
基板として用いることにより、高輝度出力時に基板の熱
膨張による素子の位置ずれを抑制することができ、発光
位置の変動が少なくて済むので、安定に高輝度出力を得
ることができる。画像形成装置の露光ヘッドのアレイ光
源など発光位置精度が要求される用途に使用する場合に
は、熱膨張率が5×10-6deg-1以下であることがよ
り好ましく、2×10-6deg-1以下が特に好ましい。
さらに、温度制御素子26には、一般的な基板特性とし
て、耐熱性、寸法安定性、耐溶剤性、電気絶縁性、加工
性、低通気性、低吸湿性等が要求される。
【0026】以上の特性を有する温度制御素子26とし
ては、セラミクス製ペルチェ素子、セラミクスヒータ、
サーモエレクトリッククーラ等が挙げられる。また、温
度制御素子26は平板状であることが好ましく、温度制
御素子26の厚さは、放熱の点で、300〜500μm
が好ましい。
【0027】積層体28は、透明電極12、有機化合物
層14、及び金属電極16の積層順序が異なる以外は、
第1の実施の形態の積層体18と同様であるため、各層
の説明は省略する。積層体28の厚さは、温度制御を容
易にするため1μm程度とすることが好ましい。
【0028】本実施の形態の有機EL素子は、温度制御
素子を基板として用いることにより、基板温度を高精度
に且つ効率良く制御することができ、高輝度出力時に基
板温度を略一定に維持することができる。これにより基
板の温度上昇に伴う素子の熱劣化が高度に抑制され、素
子の耐久性が著しく向上する。また、熱膨張率が10×
10-6deg-1以下の温度制御素子を用いることによ
り、高輝度出力時に基板の熱膨張による素子の位置ずれ
を抑制することができる。これにより発光位置の変動が
少なくて済み、安定に高輝度出力を得ることができる。
【0029】例えば、熱膨張率が7×10-6deg-1
下と低いセラミクス製のペルチェ素子を温度制御素子と
して用いた場合には、発光輝度が10000cd/cm
2のときの温度変動は±0.5℃以内であり、±2μm
以内の発光位置精度が得られた。
【0030】また、本実施の形態の有機EL素子は、基
板と反対側から発光光を取出すため、基板は透明基板に
限定されず、基板材料選択の自由度が大きい。 (第3の実施の形態)図3(A)は、本発明の実施の形
態に係る画像記録装置の概略構成を示す斜視図であり、
(B)はその断面図である。この画像記録装置は、カラ
ー感光材料60を露光する長尺状の露光ヘッド62を備
えており、この露光ヘッド62はその長さ方向がカラー
感光材料60の幅方向と一致し、その発光面がカラー感
光材料60の記録面と対向するように、カラー感光材料
60の上方に配置されている。
【0031】露光ヘッド62は、各々が例えば300d
piの分解能を有する、赤色光源としての有機ELアレ
イ64、緑色光源としての有機ELアレイ66、及び青
色光源としての有機ELアレイ68を備えている。各有
機ELアレイは多数個の有機EL素子70がカラー感光
材料60の幅方向に沿って一列に配列されたものであ
り、各有機EL素子70はサファイア基板72上に形成
されている。また、露光ヘッド12には、画像データに
応じて各アレイの発光素子各々を直接変調するためのド
ライバ74が接続されている。
【0032】カラー感光材料12が、図示しない搬送手
段により矢印Y方向(副走査方向)に一定速度で搬送さ
れて記録開始位置が有機ELアレイ64の結像位置に到
達すると、ドライバ74から露光ヘッド62に1ライン
分の赤色画像データが転送される。この画像データに応
じて有機ELアレイ64の各素子が露光ヘッド62の長
さ方向に順に発光され、カラー感光材料60の記録面上
に結像されて赤色露光が行われる。次に、カラー感光材
料62が搬送されるのに伴い、同様にして緑色露光及び
青色露光が行われる。このような動作を繰り返し行うこ
とによりカラー感光材料62の所定領域にカラー画像が
記録される。
【0033】本実施の形態の画像記録装置では、熱膨張
率が5×10-6deg-1以下と低く熱伝導率が46W/
m・kと高いサファイア基板上に形成された有機ELア
レイを光源として用いた露光ヘッドを備えているので、
基板の熱膨張による素子の位置ずれが抑制され、発光位
置の変動が少ないので、色ずれや画素ずれがない高画質
の画像を得ることができる。
【0034】上記第1及び第2の実施の形態では封止部
材を用いて有機EL素子を封止する例について説明した
が、有機EL素子表面に封止材料を積層して封止するこ
ともできる。
【0035】上記第1及び第2の実施の形態では、発光
層を含む有機化合物層及びこの有機化合物層を挟持する
一対の電極層(陰極層及び陽極層)を基板上に積層した
構造の有機EL素子の例について説明したが、このよう
な構成の有機EL素子の他に、微小光共振器構造(マイ
クロキャビティ)を有する有機EL素子についても本発
明を適用することができる。微小光共振器構造を有する
有機EL素子は、発光スペクトルの半値幅が小さく、か
つ指向性に優れている。なお、微小光共振器構造を有す
る有機EL素子については、例えば「月刊ディスプレイ
’98 10月号別冊の『有機ELディスプレイ』
(テクノタイムズ社発行)」の105頁、特開平9−1
80883号公報等に記載されている。
【0036】上記第1及び第2の実施の形態では、フラ
ットな基板を使用したが、放熱性を高めるために基板表
面にフィンや溝を設けてもよい。
【0037】第3の実施の形態では、有機EL素子の基
板にサファイア基板を用いたが、熱膨張率が10×10
-6deg-1以下の基板であれば特に制限無く、人工ダイ
ヤモンド基板、セラミクス製ペルチェ素子、セラミクス
ヒータ、サーモエレクトリッククーラ等を用いることが
できる。なお、不透明な基板を用いる場合は、第2の実
施の形態と同様に、基板とは反対側から光を取り出すよ
うに有機EL素子を構成する。
【0038】
【発明の効果】本発明の有機電界発光素子は、熱膨張率
が低い基板を用いたことにより、基板の熱膨張による素
子の位置ずれを抑制して、安定に高輝度出力を得ること
ができる、という効果を奏する。
【0039】また、熱伝導率が高い基板を用いたことに
より、高輝度出力時の素子の熱劣化を抑制して、耐久性
を向上することができる、という効果を奏する。
【0040】本発明の画像記録装置は、色ずれや画素ず
れがない高画質の画像を得ることができる、という効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る有機EL素子の概略構
成を示す断面図である。
【図2】第2の実施の形態に係る有機EL素子の概略構
成を示す断面図である。
【図3】(A)は本発明の第3の実施の形態に係る画像
記録装置の斜視図であり、(B)は(A)のA−A’線
断面図である。
【符号の説明】
10 透明基板 12 透明電極 14 有機化合物層 16 金属電極 18、28 積層体 20 封止部材 22 接着剤層 24 発光光 26 温度制御素子 30 透明窓 60 カラー感光材料 62 露光ヘッド 64、66、68 有機ELアレイ 70 有機EL素子 72 サファイア基板 74 ドライバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱膨張率が10×10-6deg-1以下であ
    る透明な基板と、 前記基板上に設けられた透明な陽極と、 前記陽極に対向して設けられた陰極と、 前記陽極と前記陰極との間に設けられ、電流注入により
    発光する発光層を含む有機化合物層と、 を含む有機電界発光素子。
  2. 【請求項2】熱膨張率が10×10-6deg-1以下であ
    る基板と、 前記基板上に設けられた陽極と、 前記陽極に対向して設けられた透明な陰極と、 前記陽極と前記陰極との間に設けられ、電流注入により
    発光する発光層を含む有機化合物層と、 を含む有機電界発光素子。
  3. 【請求項3】前記基板の熱伝導率が10W/m・K以上
    である請求項1または2に記載の有機電界発光素子。
  4. 【請求項4】前記基板を温度制御素子を用いて構成した
    請求項1または2に記載の有機電界発光素子。
  5. 【請求項5】前記基板が放熱手段を備えた請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の有機電界発光素子。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機
    電界発光素子を光源として用いた画像記録装置。
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