JP4060113B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対の電極間に有機化合物を含む膜(以下、「有機化合物層」と記す)を設けた素子に電界を加えることで、蛍光又は燐光が得られる発光素子を用いた発光装置及びその作製方法に関する。なお、本明細書中における発光装置とは、画像表示デバイス、発光デバイス、もしくは光源(照明装置含む)を指す。また、発光装置にコネクター、例えばFPC(Flexible printed circuit)もしくはTAB(Tape Automated Bonding)テープもしくはTCP(Tape Carrier Package)が取り付けられたモジュール、TABテープやTCPの先にプリント配線板が設けられたモジュール、または発光素子にCOG(Chip On Glass)方式によりIC(集積回路)が直接実装されたモジュールも全て発光装置に含むものとする。
【0002】
【従来の技術】
薄型軽量、高速応答性、直流低電圧駆動などの特徴を有する有機化合物を発光体として用いた発光素子は、次世代のフラットパネルディスプレイへの応用が期待されている。特に、発光素子をマトリクス状に配置した表示装置は、従来の液晶表示装置と比較して、視野角が広く視認性が優れる点に優位性があると考えられている。
【0003】
発光素子の発光機構は、一対の電極間に有機化合物層を挟んで電圧を印加することにより、陰極から注入された電子および陽極から注入された正孔が有機化合物層中の発光中心で再結合して分子励起子を形成し、その分子励起子が基底状態に戻る際にエネルギーを放出して発光するといわれている。励起状態には一重項励起と三重項励起が知られ、発光はどちらの励起状態を経ても可能であると考えられている。
【0004】
このような発光素子をマトリクス状に配置して形成された発光装置には、パッシブマトリクス駆動(単純マトリクス型)とアクティブマトリクス駆動(アクティブマトリクス型)といった駆動方法を用いることが可能である。しかし、画素密度が増えた場合には、画素(又は1ドット)毎にスイッチが設けられているアクティブマトリクス型の方が低電圧駆動できるので有利であると考えられている。
【0005】
また、発光素子の中心とも言える有機化合物層(厳密には発光層)となる有機化合物は、低分子系材料と高分子系(ポリマー系)材料とがそれぞれ研究されているが、低分子系材料よりも取り扱いが容易で耐熱性の高い高分子系材料が注目されている。
【0006】
なお、これらの有機化合物の成膜方法には、蒸着法、スピンコーティング法、インクジェット法といった方法が知られているが、高分子系材料を用いてフルカラー化を実現させるための方法としては、スピンコーティング法やインクジェット法が特に良く知られている。
【0007】
また、有機化合物を有する発光素子の最大の課題は、信頼性(長寿命化)であり、様々な要因によって劣化しやすいという欠点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
有機化合物を有する発光素子において、電極から注入された電子と正孔がフォトンに変換され最終的に素子外部に取り出されるまでの経路を考える。外部回路を流れる電流のうち、ある割合のみが電子−正孔対としてキャリア結合に寄与でき、再結合した電子−正孔対の一部が発光性分子励起子の生成に消費される。生成した励起子は蛍光量子効率で規定される割合だけフォトンに転換され、残りは様々な経路で失活し、例えば熱失活や赤外光の発光となる。従って、このような発光素子を駆動させて発光させるとジュール熱が発生し、この熱によって有機化合物の分解や結晶化を招き、発光素子の劣化が生じる。
【0009】
そこで、本発明では、有機化合物を有する発光素子において、効率よく発熱を除去または低減することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、異なる有機化合物を有する層を複数積層し、それらの層と層の間に炭素を主成分とする薄膜を設け、駆動時に生じる発熱を効率よく除去または低減する。
【0011】
また、本発明において、炭素を主成分とする薄膜を非常に薄く、例えば2nm程度に薄くして、微小な電圧を電極間に印加することにより電子がポテンシャル障壁である炭素を主成分とする薄膜を通り抜ける、即ちトンネル注入させる。本発明の発光素子はトンネル素子の一種と言える。なお、トンネル注入には、膜厚が比較的厚く電界が高い時に支配的なFN(Fowler-Nordheim)トンネル注入と、膜厚が3〜4nm以下と薄い時に支配的な直接トンネル注入とがある。本発明は、2つの電極間に、有機化合物を有する層と、炭素を主成分とする薄膜とを交互に繰り返して積層形成し、トンネル効果を利用して発光素子における駆動電圧の低減を図る。
【0012】
また、有機化合物を含む膜は非常に薄いため、成膜前または成膜時にゴミが混入すると、有機化合物を含む膜の膜厚が不均一となり、局所的に電界が集中して発熱が生じる恐れがあるが、有機化合物を含む膜上に炭素を主成分とする薄膜を設けることによって、電界の集中を防ぐことや、陽極と陰極との間に生じるショートを防ぐことができる。また、有機化合物を含む膜の膜厚が不均一であっても、炭素を主成分とする薄膜を設けることで、局所的に電界が集中して発熱が生じることを防ぎ、劣化を防止して信頼性を向上させる。
【0013】
また、炭素を主成分とする薄膜は、各層の仕切りとして機能し、成膜時に混合しないようにすることができ、また駆動時の発熱により各発光層が互いに反応して混合しないように保護することもできる。
【0014】
また、炭素を主成分とする薄膜は水分や酸素などの不純物から有機化合物を含む膜をブロッキングする効果をも有している。
【0015】
本明細書で開示する発明の構成は、図1にその一例を示すように、
絶縁表面を有する基板上に、第1の電極と、該第1の電極上に接する第1の有機化合物を含む層と、該層上に第1の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第2の有機化合物を含む層と、該層上に第2の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第3の有機化合物を含む層と、該層上に第3の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第4の有機化合物を含む層と、該層上に第5の有機化合物を含む層と、該層上に接する第2の電極とを有する発光素子を複数有することを特徴とする発光装置である。
【0016】
また、他の発明の構成は、図2にその一例を示すように、
絶縁表面を有する基板上に、第1の電極と、該第1の電極上に接する第1の有機化合物を含む層と、該層上に第2の有機化合物を含む層と、該層上に第1の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第3の有機化合物を含む層と、該層上に第2の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第4の有機化合物を含む層と、該層上に第3の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第5の有機化合物を含む層と、該層上に接する第2の電極とを有する発光素子を複数有することを特徴とする発光装置である。
【0017】
また、他の発明の構成は、図3にその一例を示すように、
絶縁表面を有する基板上に、第1の電極と、該第1の電極上に接する第1の有機化合物を含む層と、該層上に第1の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第2の有機化合物を含む層と、該層上に第2の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第3の有機化合物を含む層と、該層上に第3の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第4の有機化合物を含む層と、該層上に第4の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第5の有機化合物を含む層と、該層上に接する第2の電極とを有する発光素子を複数有することを特徴とする発光装置である。
【0018】
また、他の発明の構成は、図4にその一例を示すように、
絶縁表面を有する基板上に、第1の電極と、該第1の電極上に接する第1の有機化合物を含む層と、該層上に第2の有機化合物を含む層と、該層上に第1の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第3の有機化合物を含む層と、該層上に第2の炭素を主成分とする薄膜と、該薄膜上に第4の有機化合物を含む層と、該層上に第5の有機化合物を含む層と、該層上に接する第2の電極とを有する発光素子を複数有することを特徴とする発光装置である。
【0019】
また、上記各構成において、前記炭素を主成分とする薄膜は、膜厚3〜50nmのダイヤモンドライクカーボン膜(DLC膜とも呼ばれる)、またはアモルファスカーボン膜である。DLC(Diamond like Carbon)膜は短距離秩序的には炭素間の結合として、SP3結合をもっているが、マクロ的にはアモルファス状の構造となっている。DLC膜の組成は炭素が70〜95原子%、水素が5〜30原子%であり、非常に硬く絶縁性に優れている。加えて、DLC膜は、化学的に安定で変化しにくい薄膜である。また、DLC膜の熱伝導率は200〜600W/m・Kであり、駆動時に発生する発熱を放熱させることができる。このようなDLC膜は、水蒸気や酸素などのガス透過率が低いという特徴もある。また、微少硬度計による測定で、15〜25GPaの硬度を有することが知られている。
【0020】
DLC膜はプラズマCVD法(代表的には、RFプラズマCVD法、マイクロ波CVD法、電子サイクロトロン共鳴(ECR)CVD法、熱フィラメントCVD法など)、燃焼炎法、スパッタ法、イオンビーム蒸着法、レーザー蒸着法などで形成することができる。いずれの成膜方法を用いても、密着性良くDLC膜を形成することができる。DLC膜は基板をカソードに設置して成膜する。または、負のバイアスを印加して、イオン衝撃をある程度利用して緻密で硬質な膜を形成できる。
【0021】
成膜に用いる反応ガスは、水素ガスと、炭化水素系のガス(例えばCH4、C22、C66など)とを用い、グロー放電によりイオン化し、負の自己バイアスがかかったカソードにイオンを加速衝突させて成膜する。こうすることにより、緻密で平滑なDLC膜を得ることができる。なお、このDLC膜は、可視光に対して透明もしくは半透明な絶縁膜である。本明細書において、可視光に対して透明とは可視光の透過率が80〜100%であることを指し、可視光に対して半透明とは可視光の透過率が50〜80%であることを指す。
【0022】
また、本発明においては、有機化合物を含む膜上に接して炭素を主成分とする薄膜を成膜するため、成膜時には有機化合物を含む膜にプラズマなどのダメージを与えないようにすることが重要である。
【0023】
好ましくは、ダメージの少ない成膜方法、代表的には、マイクロ波CVD法、電子サイクロトロン共鳴(ECR)CVD法、熱フィラメントCVD法、ヘリコン波プラズマ法、燃焼炎法のいずれか一を適宜選択すればよい。
【0024】
例えば、成膜室内部でラジカルを発生させることなく、ラジカルを導入することによって成膜を行い、プラズマによるダメージを低減してもよい。具体的には、マイクロ波発振器でμ波を発生させ、発生させた約2.45GHzのμ波を導波管に通過させてプラズマ放電管に送る。プラズマ放電管には、ガス導入管から材料ガスを供給する。そして、プラズマ放電管において、材料ガスがマイクロ波により分解されてラジカルが発生する。このラジカルをガス導入管に通過させて、ゲート弁を介して連結した成膜室に導入する。こうすることによって、成膜室内部でラジカルを発生させないことからプラズマによるダメージを低減することができる。
【0025】
また、炭素を主成分とする薄膜を成膜する方法として、プラズマCVD法を用いる場合には、高周波電源の周波数(13.56MHz)に限定されず、周波数を小さくしてプラズマによるダメージを低減することが好ましい。
【0026】
また、発光装置において、発光していない画素では入射した外光(発光装置の外部の光)が陰極の裏面(発光層に接する側の面)で反射され、陰極の裏面が鏡のように作用して外部の景色が観測面(観測者側に向かう面)に映るといった問題があった。また、この問題を回避するために、発光装置の観測面に円偏光フィルムを貼り付け、観測面に外部の景色が映らないようにする工夫がなされているが、円偏光フィルムが非常に高価であるため、製造コストの増加を招くという問題があった。
【0027】
そこで、上記本発明の各構成において、前記第2の有機化合物を含む層、前記第3の有機化合物を含む層、または前記第4の有機化合物を含む層は白色発光する材料であり、カラーフィルタと組み合わせたことを特徴とする発光装置、或いは、前記第2の有機化合物を含む層、前記第3の有機化合物を含む層、または前記第4の有機化合物を含む層は単色発光する材料であり、色変換層または着色層と組み合わせたことを特徴とする発光装置であることを特徴としている。
【0028】
なお、発光素子(EL素子)は、電場を加えることで発生するルミネッセンス(Electro Luminescence)が得られる有機化合物を含む層(以下、EL層と記す)と、陽極と、陰極とを有する。有機化合物におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)とがあるが、本発明により作製される発光装置は、どちらの発光を用いた場合にも適用可能である。
【0029】
また、EL層は積層構造となっている。代表的には、陽極上に正孔輸送層/発光層/電子輸送層という積層構造が挙げられる。この構造は非常に発光効率が高く、現在、研究開発が進められている発光装置は殆どこの構造を採用している。また、他にも陽極上に正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層、または正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層の順に積層する構造も良い。発光層に対して蛍光性色素等をドーピングしても良い。また、発光層としては正孔輸送性を有する発光層や電子輸送性を有する発光層などもある。また、これらの層は、全て低分子系の材料を用いて形成しても良いし、全て高分子系の材料を用いて形成しても良い。なお、本明細書において、陰極と陽極との間に設けられる全ての層を総称して有機化合物を含む層(EL層)という。したがって、上記正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層及び電子注入層は、全てEL層に含まれる。また、有機化合物を含む層(EL層)は、シリコンなどの無機材料をも含んでいてもよい。
【0030】
また、本発明の発光装置において、画面表示の駆動方法は特に限定されず、例えば、点順次駆動方法や線順次駆動方法や面順次駆動方法などを用いればよい。代表的には、線順次駆動方法とし、時分割階調駆動方法や面積階調駆動方法を適宜用いればよい。また、発光装置のソース線に入力する映像信号は、アナログ信号であってもよいし、デジタル信号であってもよく、適宜、映像信号に合わせて駆動回路などを設計すればよい。
【0031】
また、上記各構成における炭素を主成分とする薄膜に代えて、有機材料からなる導電薄膜、または無機材料を含み、且つ、有機材料からなる導電薄膜としてもよい。有機材料からなる導電薄膜として、代表的には、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)水溶液(PEDOT/PSS)を全面に塗布、焼成したものが挙げられる。
【0032】
また、他の発明の構成は、
絶縁表面を有する基板上に、第1の電極と、該第1の電極上に接する第1の有機化合物を含む層と、該層上に第1の有機材料からなる導電薄膜と、該薄膜上に第2の有機化合物を含む層と、該層上に第2の有機材料からなる導電薄膜と、該薄膜上に第3の有機化合物を含む層と、該層上に第3の有機材料からなる導電薄膜と、該薄膜上に第4の有機化合物を含む層と、該層上に第5の有機化合物を含む層と、該層上に接する第2の電極とを有する発光素子を複数有することを特徴とする発光装置である。
【0033】
また、上記構成において、前記有機材料からなる導電薄膜はPEDOTであることを特徴としている。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態について、以下に説明する。
【0035】
(実施の形態1)
本発明の発光素子の積層構造の一例を図1(A)に示す。また、図1(A)に対応するエネルギーギャップ構造を簡略化した図を図1(B)に示す。なお、モデル図であるので特に図1(B)に限定されないことはいうまでもない。
【0036】
図1(A)に示した積層構造は、陽極10上に正孔輸送層11と、DLC膜13aと、発光層12aと、DLC膜13bと、発光層12bと、DLC膜13cと、発光層12cと、電子輸送層14と、陰極15とが積層形成されたものである。各発光層或いは正孔輸送層11の間にDLC膜13a〜13cを設けることによって、電界の集中を防ぐことや、陽極10と陰極15との間に生じるショートを防ぐことができる。また、有機化合物を含む膜の膜厚が不均一であっても、DLC膜13a〜13cを設けることで、局所的に電界が集中して発熱が生じることを防ぎ、劣化を防止して信頼性を向上させる。
【0037】
また、DLC膜13a〜13cは水分や酸素から有機化合物を含む層12a、12bを上下からブロッキングする効果をも有している。
【0038】
また、陰極と陽極で挟まれるこれらの層の材料および膜厚を適宜設定することで、赤色、緑色、青色の発光素子を得ることができる。また、DLC膜13a〜13cで挟まれた発光層はトンネル効果により図1(B)に示すように電子や正孔がトンネル注入され、それぞれ発光する。
【0039】
また、各発光層12a〜12cの材料を適宜選択し、重ねて混色させることによって全体として白色発光を得ることも可能である。
【0040】
また、白色発光を得るためには、様々な方法があるが、ここでは塗布により形成可能な高分子材料からなる発光層を用いる場合について説明する。この場合、発光層となる高分子材料への色素ドーピングは溶液調整で行うことができ、複数の色素をドーピングする共蒸着を行う蒸着法に比べて極めて容易に得ることができる。
【0041】
具体的には、仕事関数の大きい金属(Pt、Cr、W、Ni、Zn、Sn、In)からなる陽極10上に、正孔注入層11として作用するポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)水溶液(PEDOT/PSS)を全面に塗布、真空加熱により焼成した後、DLC膜13aを成膜する。
【0042】
次いで、発光層12aとして作用する発光中心色素(1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン(TPB)、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノ−スチリル)−4H−ピラン(DCM1)、ナイルレッド、クマリン6など)ドープしたポリビニルカルバゾール(PVK)溶液を全面に塗布、真空加熱により焼成した後、DLC膜13bを成膜する。
【0043】
さらに、同様の手順で同じ材料からなる発光層12bとDLC膜13cを積層形成した後、同じ材料からなる発光層12cを形成する。なお、不必要な領域(端子部など)にDLC膜が形成された場合、酸素プラズマ処理によって選択的に除去することができる。
【0044】
次いで、電子輸送層14を成膜する。電子輸送層14としては、キノリン骨格を含む金属錯体、ベンゾキノリン骨格を含む金属錯体、オキサジアゾール誘導体、またはトリアゾール誘導体、またはフェナントロリン誘導体を用いればよい。
【0045】
次いで、仕事関数の小さい金属(Li、Mg、Cs)を含む薄膜と、その上に積層した透明導電膜(ITO(酸化インジウム酸化スズ合金)、酸化インジウム酸化亜鉛合金(In23―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)等)との積層からなる陰極15を形成する。
【0046】
また、上記例では図1(A)に示すように発光層を三層とした例を示したが発光層を二層または単層とすることもできる。
【0047】
なお、積層された有機化合物膜およびDLC膜は、陽極と陰極の間に形成されており、陽極から注入された正孔と陰極から注入された電子が有機化合物膜において再結合することにより、白色発光が得られる。
【0048】
上記有機化合物膜が白色発光する方向に赤色発光以外を吸収する着色層(R)、緑色発光以外を吸収する着色層(G)、青色発光以外を吸収する着色層(B)をそれぞれ設けたカラーフィルタを形成することにより、発光素子からの白色発光をそれぞれ分離して、赤色発光、緑色発光、青色発光として得ることができる。また、アクティブマトリクス型の場合には、基板とカラーフィルターの間にTFTが形成される構造となる。
【0049】
また、着色層(R,G,B)には、最も単純なストライプパターンをはじめとして、斜めモザイク配列、三角モザイク配列、RGBG四画素配列、もしくはRGBW四画素配列などを用いることができる。
【0050】
カラーフィルターを構成する着色層は、顔料を分散した有機感光材料からなるカラーレジストを用いて形成される。なお、白色発光の色度座標は(x,y)=(0.34、0.35)である。
【0051】
なお、この場合には、得られる発光色が異なっていても、すべて白色発光を示す有機化合物膜で形成されていることから、発光色ごとに有機化合物膜を塗り分けて形成する必要がない。また、鏡面反射を防ぐ円偏光板も特に必要ないものとすることができる。
【0052】
次に青色発光性の有機化合物膜を有する青色発光素子と蛍光性の色変換層を組み合わせることにより実現されるCCM法(color changing mediums)について図5(B)により説明する。
【0053】
CCM法は、青色発光素子から出射された青色発光で蛍光性の色変換層を励起し、それぞれの色変換層で色変換を行う。具体的には色変換層で青色から赤色への変換(B→R)、色変換層で青色から緑色への変換(B→G)、色変換層で青色から青色への変換(B→B)(なお、青色から青色への変換は行わなくても良い。)を行い、赤色、緑色及び青色の発光を得るというものである。CCM法の場合にも、アクティブマトリクス型の場合には、基板と色変換層の間にTFTが形成される構造となる。
【0054】
なお、この場合にも有機化合物膜を塗り分けて形成する必要がない。また、鏡面反射を防ぐ円偏光板も特に必要ないものとすることができる。
【0055】
また、CCM法を用いる場合には、色変換層が蛍光性であるため外光により励起され、コントラストを低下させる問題があるので、図5(C)に示したようにカラーフィルターを装着するなどしてコントラストを上げるようにすると良い。
【0056】
(実施の形態2)
ここでは上記実施の形態1とは異なる積層構造とした例を図2に示す。また、図2(A)に対応するエネルギーギャップ構造を簡略化した図を図2(B)に示す。なお、モデル図であるので特に図2(B)に限定されないことはいうまでもない。
【0057】
図2(A)に示した積層構造は、陽極20上に正孔輸送層21と、発光層22aと、DLC膜23aと、発光層22bと、DLC膜23bと、発光層22cと、DLC膜23cと、電子輸送層24と、陰極25とが順次、積層形成されたものである。各発光層或いは正孔輸送層21の間にDLC膜23a〜23cを設けることによって、電界の集中を防ぐことや、陽極20と陰極25との間に生じるショートを防ぐことができる。また、有機化合物を含む膜の膜厚が不均一であっても、DLC膜23a〜23cを設けることで、局所的に電界が集中して発熱が生じることを防ぎ、劣化を防止して信頼性を向上させる。
【0058】
また、陰極と陽極で挟まれるこれらの層の材料および膜厚を適宜設定することで、赤色、緑色、青色の発光素子を得ることができる。また、DLC膜23a〜23cで挟まれた発光層はトンネル効果により図2(B)に示すように電子や正孔がトンネル注入され、それぞれ発光する。
【0059】
また、各発光層22a〜22cの材料を適宜選択し、重ねて混色させることによって全体として白色発光を得ることも可能である。
【0060】
(実施の形態3)
ここでは上記実施の形態1とは異なる積層構造とした例を図3に示す。また、図3(A)に対応するエネルギーギャップ構造を簡略化した図を図3(B)に示す。なお、モデル図であるので特に図3(B)に限定されないことはいうまでもない。
【0061】
図3(A)に示した積層構造は、陽極30上に正孔輸送層31と、DLC膜33aと、発光層32aと、DLC膜33bと、発光層32bと、DLC膜33cと、発光層32cと、DLC膜33dと、電子輸送層34と、陰極35とが積層形成されたものである。各発光層或いは正孔輸送層31の間にDLC膜33a〜33cを設けることによって、電界の集中を防ぐことや、陽極30と陰極35との間に生じるショートを防ぐことができる。また、有機化合物を含む膜の膜厚が不均一であっても、DLC膜33a〜33dを設けることで、局所的に電界が集中して発熱が生じることを防ぎ、劣化を防止して信頼性を向上させる。
【0062】
また、陰極と陽極で挟まれるこれらの層の材料および膜厚を適宜設定することで、赤色、緑色、青色の発光素子を得ることができる。また、DLC膜33a〜33dで挟まれた発光層はトンネル効果により図3(B)に示すように電子や正孔がトンネル注入され、それぞれ発光する。
【0063】
また、各発光層32a〜32cの材料を適宜選択し、重ねて混色させることによって全体として白色発光を得ることも可能である。
【0064】
(実施の形態4)
ここでは上記実施の形態1とは異なる積層構造とした例を図4に示す。また、図4(A)に対応するエネルギーギャップ構造を簡略化した図を図4(B)に示す。なお、モデル図であるので特に図4(B)に限定されないことはいうまでもない。
【0065】
図4(A)に示した積層構造は、陽極40上に正孔輸送層41と、発光層42aと、DLC膜43aと、発光層42bと、DLC膜43bと、発光層42cと、電子輸送層44と、陰極45とが順次、積層形成されたものである。各発光層或いは正孔輸送層41の間にDLC膜43a〜43cを設けることによって、電界の集中を防ぐことや、陽極40と陰極45との間に生じるショートを防ぐことができる。また、有機化合物を含む膜の膜厚が不均一であっても、DLC膜43a、43bを設けることで、局所的に電界が集中して発熱が生じることを防ぎ、劣化を防止して信頼性を向上させる。
【0066】
また、陰極と陽極で挟まれるこれらの層の材料および膜厚を適宜設定することで、赤色、緑色、青色の発光素子を得ることができる。また、DLC膜43a、43bで挟まれた発光層はトンネル効果により図4(B)に示すように電子や正孔がトンネル注入され、発光する。
【0067】
また、各発光層42a〜42cの材料を適宜選択し、重ねて混色させることによって全体として白色発光を得ることも可能である。
【0068】
以上の構成でなる本発明について、以下に示す実施例でもってさらに詳細な説明を行うこととする。
【0069】
(実施例)
[実施例1]
本実施例では、絶縁表面を有する基板上にTFTを形成し、さらに発光素子を形成する例を図7に示す。本実施例では画素部において発光素子と接続される一つのTFTの断面図を示す。
【0070】
まず、絶縁表面を有する基板200上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化シリコン膜などの絶縁膜の積層からなる下地絶縁膜201を形成する。ここでは下地絶縁膜201として2層構造を用いるが、前記絶縁膜の単層膜または2層以上積層させた構造を用いても良い。下地絶縁膜の一層目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4、NH3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化シリコン膜を10〜200nm(好ましくは50〜100nm)形成する。ここでは、膜厚50nmの酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=27%、N=24%、H=17%)を形成する。次いで、下地絶縁膜のニ層目としては、プラズマCVD法を用い、SiH4及びN2Oを反応ガスとして成膜される酸化窒化シリコン膜を50〜200nm(好ましくは100〜150nm)の厚さに積層形成する。ここでは、膜厚100nmの酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)を形成する。
【0071】
次いで、下地膜上に半導体層を形成する。半導体層は、非晶質構造を有する半導体膜を公知の手段(スパッタ法、LPCVD法、またはプラズマCVD法等)により成膜した後、公知の結晶化処理(レーザー結晶化法、熱結晶化法、またはニッケルなどの触媒を用いた熱結晶化法等)を行って得られた結晶質半導体膜を所望の形状にパターニングして形成する。この半導体層の厚さは25〜80nm(好ましくは30〜60nm)の厚さで形成する。結晶質半導体膜の材料に限定はないが、好ましくはシリコンまたはシリコンゲルマニウム合金などで形成すると良い。
【0072】
また、レーザー結晶化法で結晶質半導体膜を作製する場合には、パルス発振型または連続発光型のエキシマレーザーやYAGレーザー、YVO4レーザーを用いることができる。これらのレーザーを用いる場合には、レーザー発振器から放射されたレーザー光を光学系で線状に集光し半導体膜に照射する方法を用いると良い。結晶化の条件は実施者が適宣選択するものであるが、エキシマレーザーを用いる場合はパルス発振周波数30Hzとし、レーザーエネルギー密度を100〜400mJ/cm2(代表的には200〜300mJ/cm2)とする。また、YAGレーザーを用いる場合にはその第2高調波を用いパルス発振周波数1〜10kHzとし、レーザーエネルギー密度を300〜600mJ/cm2(代表的には350〜500mJ/cm2)とすると良い。そして幅100〜1000μm、例えば400μmで線状に集光したレーザー光を基板全面に渡って照射し、この時の線状レーザー光の重ね合わせ率(オーバーラップ率)を80〜98%として行えばよい。
【0073】
次いで、半導体層の表面をフッ酸を含むエッチャントで洗浄し、半導体層を覆うゲート絶縁膜202を形成する。ゲート絶縁膜202はプラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを40〜150nmとしてシリコンを含む絶縁膜で形成する。本実施例では、プラズマCVD法により115nmの厚さで酸化窒化シリコン膜(組成比Si=32%、O=59%、N=7%、H=2%)で形成する。勿論、ゲート絶縁膜は酸化窒化シリコン膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
【0074】
次いで、ゲート絶縁膜202の表面を洗浄した後、ゲート電極210を形成する。
【0075】
次いで、半導体にp型を付与する不純物元素(Bなど)、ここではボロンを適宜添加して、ソース領域211及びドレイン領域212を形成する。添加した後、不純物元素を活性化するために加熱処理、強光の照射、またはレーザー光の照射を行う。また、活性化と同時にゲート絶縁膜へのプラズマダメージやゲート絶縁膜と半導体層との界面へのプラズマダメージを回復することができる。特に、室温〜300℃の雰囲気中において、表面または裏面からYAGレーザーの第2高調波を照射して不純物元素を活性化させることは非常に有効である。YAGレーザーはメンテナンスが少ないため好ましい活性化手段である。
【0076】
以降の工程は、有機材料または無機材料からなる層間絶縁膜213aを形成し、水素化を行った後、感光性有機樹脂からなる絶縁物213を形成し、その後、窒化アルミニウム膜、AlNXYで示される窒化酸化アルミニウム膜、または窒化珪素膜からなる第1の保護膜213bを形成する。なお、AlNXYで示される膜は、AlNまたはAlからなるターゲットを用いたRFスパッタ法により、前記ガス導入系から酸素または窒素または希ガスを導入して成膜すればよい。AlNXYで示される層中に窒素を数atm%以上、好ましくは2.5atm%〜47.5atm%含む範囲であればよく、酸素を47.5atm%以下、好ましくは、0.01〜20atm%未満であればよい。次いで、ソース領域、またはドレイン領域に達するコンタクトホールを形成する。次いで、ソース電極(配線)215、ドレイン電極214を形成してTFT(pチャネル型TFT)を完成させる。このTFTがOLED(Organic Light Emitting Device)に供給する電流を制御するTFTとなる。
【0077】
次いで、画素部において、ドレイン領域と接する接続電極に接する第1の電極217をマトリクス状に配置する。この第1の電極217は、発光素子の陽極、或いは陰極となる。次いで、第1の電極217の端部を覆う絶縁物(バンク、隔壁、障壁、土手などと呼ばれる)216を形成する。絶縁物216は、感光性の有機樹脂を用いる。例えば、絶縁物216の材料としてネガ型の感光性アクリルを用いた場合、絶縁物216の上端部に第1の曲率半径を有する曲面を有し、前記絶縁物の下端部に第2の曲率半径を有する曲面を有しており、前記第1の曲率半径および前記第2の曲率半径は、0.2μm〜3μmとすることが好ましい。次いで、画素部に有機化合物を含む層218を形成し、その上に第2の電極219を形成して発光素子を完成させる。この第2の電極219は、発光素子の陰極、或いは陽極となる。
【0078】
また、第1の電極217の端部を覆う絶縁物216を窒化アルミニウム膜、窒化酸化アルミニウム膜、または窒化珪素膜からなる第2の保護膜で覆ってもよい。
【0079】
例えば、絶縁物316の材料としてポジ型の感光性アクリルを用いた場合、絶縁物316の上端部のみに曲率半径を有する曲面を有しており、さらにこの絶縁物316を窒化アルミニウム膜、窒化酸化アルミニウム膜、または窒化珪素膜からなる第2の保護膜317で覆った例を図7(B)に示す。
【0080】
なお、本実施例において、有機化合物を含む層218は、各発光層の間に炭素を主成分とする薄膜が設けられており、その拡大図を図7(C)に示す。
【0081】
なお、TFTを有するアクティブマトリクス型発光装置は、光の放射方向で2通りの構造が考えられる。一つは、発光素子からの発光が第2の電極を透過して放射されて観測者の目に入る構造である。この場合、観測者は第2の電極側から画像を認識することができる。もう一つは、発光素子からの発光が第1の電極および基板を透過して放射されて観測者の目に入る構造である。
【0082】
発光素子からの発光が第2の電極を透過して放射されて観測者の目に入る構造とする場合、第2の電極219は透光性を有する材料を用いることが望ましい。
【0083】
例えば、第1の電極217を陽極とする場合、第1の電極217の材料として、仕事関数の大きい金属(Pt、Cr、W、Ni、Zn、Sn、In)を用い、端部を絶縁物(バンク、隔壁、障壁、土手などと呼ばれる)216で覆った後、正孔注入層として作用するポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)水溶液(PEDOT/PSS)を全面に塗布、焼成する。
【0084】
次いで、炭素を主成分とする薄膜としてDLC膜を形成する。プラズマCVD法(代表的には、RFプラズマCVD法、マイクロ波CVD法、電子サイクロトロン共鳴(ECR)CVD法、熱フィラメントCVD法など)、ヘリコン波プラズマ法、燃焼炎法、スパッタ法、イオンビーム蒸着法、レーザー蒸着法などによって膜厚3〜50nmのDLC膜を形成する。なお、成膜時には有機化合物を含む膜にプラズマなどのダメージを与えないようにすることが重要である。
【0085】
その後、発光層として作用する発光中心色素(1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン(TPB)、4−ジシアノメチレン−2−メチル−6−(p−ジメチルアミノ−スチリル)−4H−ピラン(DCM1)、ナイルレッド、クマリン6など)ドープしたポリビニルカルバゾール(PVK)溶液を全面に塗布、焼成する。
【0086】
次いで、DLC膜を形成する。
【0087】
さらに上記に示した同一の発光層を形成し、焼成した後、仕事関数の小さい金属(Li、Mg、Cs)を含む薄膜と、その上に積層した透明導電膜(ITO(酸化インジウム酸化スズ合金)、酸化インジウム酸化亜鉛合金(In23―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)等)との積層からなる第2の電極219を陰極として形成すればよい。また、陰極の低抵抗化を図るため、絶縁物216上に補助電極を設けてもよい。こうして得られる発光素子は、白色発光を示す。なお、発光層の間にはDLC膜が形成されているため、PVKをその上から塗布する場合にも、再溶解する心配はない。なお、ここでは塗布により有機化合物を含む層218を形成した例を示したが、特に限定されず、蒸着法により形成してもよい。
【0088】
また、上記例では有機化合物層を積層とした例を示したが、有機化合物層を単層とすることもできる。例えば、ホール輸送性のポリビニルカルバゾール(PVK)に電子輸送性の1,3,4−オキサジアゾール誘導体(PBD)を分散させてもよい。また、30wt%のPBDを電子輸送剤として分散し、4種類の色素(TPB、クマリン6、DCM1、ナイルレッド)を適当量分散することで白色発光が得られる。また、有機化合物層として高分子材料からなる層と、低分子材料からなる層とを積層してもよい。
【0089】
また、発光素子からの発光が第1の電極を透過して放射されて観測者の目に入る構造とする場合、第1の電極217は透光性を有する材料を用いることが望ましい。
【0090】
例えば、第1の電極217を陽極とする場合、第1の電極217の材料として、透明導電膜(ITO(酸化インジウム酸化スズ合金)、酸化インジウム酸化亜鉛合金(In23―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)等)を用い、端部を絶縁物(バンク、隔壁、障壁、土手などと呼ばれる)216で覆った後、有機化合物を含む層218を形成し、その上に金属膜(MgAg、MgIn、AlLi、CaF2、CaNなどの合金、または周期表の1族もしくは2族に属する元素とアルミニウムとを共蒸着法により形成した膜)からなる第2の電極219を陰極として形成すればよい。陰極形成の際には蒸着による抵抗加熱法を用い、蒸着マスクを用いて選択的に形成すればよい。
【0091】
以上の工程で第2の電極219までを形成した後は、基板200上に形成された発光素子を封止するためにシール剤119により封止基板118を貼り合わせる。なお、封止基板118と発光素子との間隔を確保するために樹脂膜からなるスペーサを設けても良い。そして、シール剤119の内側の空間には窒素等の不活性気体が充填されている。なお、シール剤119としてはエポキシ系樹脂を用いるのが好ましい。また、シール剤119はできるだけ水分や酸素を透過しない材料であることが望ましい。さらに、空間の内部に酸素や水を吸収する効果をもつ物質(乾燥剤など)を含有させても良い。
【0092】
また、本実施例では封止基板118を構成する材料としてガラス基板や石英基板の他、FRP(Fiberglass-Reinforced Plastics)、PVF(ポリビニルフロライド)、マイラー、ポリエステルまたはアクリル等からなるプラスチック基板を用いることができる。また、シール剤119を用いて封止基板118を接着した後、さらに側面(露呈面)を覆うようにシール剤で封止することも可能である。
【0093】
以上のようにして発光素子を空間に封入することにより、発光素子を外部から完全に遮断することができ、外部から水分や酸素といった有機化合物層の劣化を促す物質が侵入することを防ぐことができる。従って、信頼性の高い発光装置を得ることができる。
【0094】
ここでELモジュールの全体および乾燥剤の配置に関して図5で説明する。
【0095】
無数のTFTが設けられた基板(TFT基板とも呼ぶ)には、表示が行われる画素部140と、画素部の各画素を駆動させる駆動回路141a、141bと、EL層上に設けられる電極と引き出し配線とを接続する接続部と、外部回路と接続するためにFPCを貼り付ける端子部142と、乾燥剤144とが設けられている。また、図5(A)では一部と重なるように配置されているが、乾燥剤によって駆動回路の全部が隠れるように配置してもよい。また、EL素子を封止するための基板と、シール材119とによって密閉する。また、図5(B)は、図5(A)中における鎖線A−A’で切断した場合の断面図である。図5(B)にはパッケージ120も図示している。
【0096】
画素部140には規則的に画素が無数に配置されており、ここでは図示しないが、X方向にR、G、Bの順で配置されている。
【0097】
また、図5(B)に示すように、約2〜30μmの間隔が保たれるようにシール材119によって封止基板118が貼りつけられており、全ての発光素子は密閉されている。封止基板118にはサンドブラスト法などによって凹部が形成されており、その凹部に乾燥剤が配置されている。なお、シール材119は、駆動回路の一部と重なるようにして狭額縁化させることが好ましい。シール材119によって封止基板118を貼りつける直前には真空でアニールを行って脱気を行うことが好ましい。また、封止基板118を貼りつける際には、不活性気体(希ガスまたは窒素)を含む雰囲気下で行うことが好ましい。
【0098】
また、本実施例は、実施の形態1乃至4のいずれか一と自由に組み合わせることができる。
【0099】
[実施例2]
本発明を実施することによってOLEDを有するモジュール(アクティブマトリクス型ELモジュール)を組み込んだ全ての電子機器が完成される。
【0100】
その様な電子機器としては、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ(ゴーグル型ディスプレイ)、カーナビゲーション、プロジェクタ、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、電子遊技機器、携帯情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図8、図9に示す。
【0101】
図8(A)はパーソナルコンピュータであり、本体2001、画像入力部2002、表示部2003、キーボード2004等を含む。
【0102】
図8(B)はビデオカメラであり、本体2101、表示部2102、音声入力部2103、操作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部2106等を含む。
【0103】
図8(C)はモバイルコンピュータ(モービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表示部2205等を含む。
【0104】
図8(D)はゴーグル型ディスプレイであり、本体2301、表示部2302、アーム部2303等を含む。
【0105】
図8(E)はプログラムを記録した記録媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであり、本体2401、表示部2402、スピーカ部2403、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(Digtial Versatile Disc)、CD等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネットを行うことができる。
【0106】
図8(F)はデジタルカメラであり、本体2501、表示部2502、接眼部2503、操作スイッチ2504、受像部(図示しない)等を含む。
【0107】
図9(A)は携帯電話であり、本体2901、音声出力部2902、音声入力部2903、表示部2904、操作スイッチ2905、アンテナ2906、画像入力部(CCD、イメージセンサ等)2907等を含む。
【0108】
図9(B)は携帯書籍(電子書籍)であり、本体3001、表示部3002、3003、記憶媒体3004、操作スイッチ3005、アンテナ3006等を含む。
【0109】
図9(C)はディスプレイであり、本体3101、支持台3102、表示部3103等を含む。
【0110】
ちなみに図9(C)に示すディスプレイは中小型または大型のもの、例えば5〜20インチの画面サイズのものである。また、このようなサイズの表示部を形成するためには、基板の一辺が1mのものを用い、多面取りを行って量産することが好ましい。
【0111】
以上の様に、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器の作製方法に適用することが可能である。また、本実施例の電子機器は実施の形態1乃至4、および実施例1のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現することができる。
【0112】
【発明の効果】
本発明により、有機化合物を有する発光素子において、効率よく発熱を除去または低減することができ、発熱による劣化を防止して信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 断面図およびエネルギーギャップを示す図。(実施の形態1)
【図2】 断面図およびエネルギーギャップを示す図。(実施の形態2)
【図3】 断面図およびエネルギーギャップを示す図。(実施の形態3)
【図4】 断面図およびエネルギーギャップを示す図。(実施の形態4)
【図5】 白色発光を用いてフルカラー化する場合の模式図である。(実施の形態1)
【図6】 モジュールの上面図である。(実施例1)
【図7】 画素の一部の断面図である。(実施例1)
【図8】 電子機器の一例を示す図。
【図9】 電子機器の一例を示す図。

Claims (19)

  1. 第1の電極と第2の電極との間に、複数の発光層と複数の炭素を主成分とする膜とを有し、
    前記発光層と前記炭素を主成分とする膜とは交互に設けられ、
    前記炭素を主成分とする膜は、3〜50nmの膜厚のダイヤモンドライクカーボン膜であることを特徴とする発光装置。
  2. 第1の電極と第2の電極との間に、複数の発光層と複数の炭素を主成分とする膜とを有し、
    前記発光層と前記炭素を主成分とする膜とは交互に設けられ、
    前記炭素を主成分とする膜は、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜であることを特徴とする発光装置。
  3. 第1の電極と第2の電極との間に、複数の発光層と複数の炭素を主成分とする膜とを有し、
    前記発光層と前記炭素を主成分とする膜とは交互に設けられ、
    前記炭素を主成分とする膜は、ダイヤモンドライクカーボン膜であり、
    前記発光層に電子および正孔がトンネル注入されることによって発光することを特徴とする発光装置。
  4. 前記複数の発光層からの発光の混色により白色発光することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発光装置。
  5. 第1の電極と、
    前記第1の電極の上に設けられた第1の発光層と、
    前記第1の発光層の上に設けられた第1の炭素を主成分とする膜と、
    前記第1の炭素を主成分とする膜の上に設けられた第2の発光層と、
    前記第2の発光層の上に設けられた第2の炭素を主成分とする膜と、
    前記第2の炭素を主成分とする膜の上に設けられた第3の発光層と、
    前記第3の発光層の上に設けられた第2の電極と、
    を有し、
    前記第1および第2の炭素を主成分とする膜は、それぞれ、3〜50nmの膜厚のダイヤモンドライクカーボン膜であることを特徴とする発光装置。
  6. 第1の電極と、
    前記第1の電極の上に設けられた第1の発光層と、
    前記第1の発光層の上に設けられた第1の炭素を主成分とする膜と、
    前記第1の炭素を主成分とする膜の上に設けられた第2の発光層と、
    前記第2の発光層の上に設けられた第2の炭素を主成分とする膜と、
    前記第2の炭素を主成分とする膜の上に設けられた第3の発光層と、
    前記第3の発光層の上に設けられた第2の電極と、
    を有し、
    前記第1および第2の炭素を主成分とする膜は、それぞれ、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜であることを特徴とする発光装置。
  7. 第1の電極と、
    前記第1の電極の上に設けられた第1の発光層と、
    前記第1の発光層の上に設けられた第1の炭素を主成分とする膜と、
    前記第1の炭素を主成分とする膜の上に設けられた第2の発光層と、
    前記第2の発光層の上に設けられた第2の炭素を主成分とする膜と、
    前記第2の炭素を主成分とする膜の上に設けられた第3の発光層と、
    前記第3の発光層の上に設けられた第2の電極と、
    を有し、
    前記第1および第2の炭素を主成分とする膜は、それぞれ、ダイヤモンドライクカーボン膜であり、
    前記発光層に電子および正孔がトンネル注入されることによって発光することを特徴とする発光装置。
  8. 前記第1の電極と前記第1の発光層との間に設けられた正孔輸送層と、前記第2の電極と前記第3の発光層との間に設けられた電子輸送層と、を有することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の発光装置。
  9. 前記第1の発光層と前記正孔輸送層との間に第3の炭素を主成分とする膜を有し、
    前記第3の炭素を主成分とする膜は、ダイヤモンドライクカーボン膜であることを特徴とする請求項8に記載の発光装置。
  10. 前記第3の炭素を主成分とする膜は、3〜50nmの膜厚であることを特徴とする求項9に記載の発光装置。
  11. 前記第3の炭素を主成分とする膜は、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜であることを特徴とする請求項9に記載の発光装置。
  12. 前記第3の発光層と前記電子輸送層との間に第4の炭素を主成分とする膜を有し、
    前記第4の炭素を主成分とする膜は、ダイヤモンドライクカーボン膜であることを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれか一項に記載の発光装置。
  13. 前記第4の炭素を主成分とする膜は、3〜50nmの膜厚であることを特徴とする請求項12に記載の発光装置。
  14. 前記第4の炭素を主成分とする膜は、ダイヤモンドライクカーボンからなる絶縁膜であることを特徴とする請求項12に記載の発光装置。
  15. 第1の電極と、
    前記第1の電極上に接する第1の有機化合物を含む層と、
    前記第1の有機化合物を含む層上に第1の炭素を主成分とする薄膜と、
    前記第1の炭素を主成分とする薄膜上に第1の発光層と、
    前記第1の発光層上に第2の炭素を主成分とする薄膜と、
    前記第2の炭素を主成分とする薄膜上に第2の発光層と、
    前記第2の発光層上に第3の炭素を主成分とする薄膜と、
    前記第3の炭素を主成分とする薄膜上に第3の発光層と、
    前記第3の発光層上に第4の炭素を主成分とする薄膜と、
    前記第4の炭素を主成分とする薄膜上に第の有機化合物を含む層と、
    前記第の有機化合物を含む層上に接する第2の電極とを有し、
    前記第1乃至第4の炭素を主成分とする薄膜は、それぞれ、3〜50nmの膜厚のダイヤモンドライクカーボン膜であることを特徴とする発光装置。
  16. 請求項15において、
    前記第1の発光層、前記第2の発光層、または前記第3の発光層は、赤色発光する材料、緑色発光する材料、もしくは青色発光する材料であることを特徴とする発光装置。
  17. 請求項15において、
    前記第1の発光層、前記第2の発光層、または前記第3の発光層は白色発光する材料であり、封止材に設けられたカラーフィルタと組み合わせたことを特徴とする発光装置。
  18. 請求項15において、
    前記第1の発光層、前記第2の発光層、または前記第3の発光層は単色発光する材料であり、封止材に設けられた色変換層または着色層と組み合わせたことを特徴とする発光装置。
  19. 請求項1乃至請求項18のいずれか一項に記載の発光装置を含むことを特徴とする電子機器。
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