JP2001357951A - ソケット - Google Patents

ソケット

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JP2001357951A
JP2001357951A JP2000178036A JP2000178036A JP2001357951A JP 2001357951 A JP2001357951 A JP 2001357951A JP 2000178036 A JP2000178036 A JP 2000178036A JP 2000178036 A JP2000178036 A JP 2000178036A JP 2001357951 A JP2001357951 A JP 2001357951A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2点接触型のコネクタピンを備えるソケット
にてワイピングを確実に行えるようにする。 【解決手段】 第1接触子6gの先端部6iを第2接触
子6h側に鋭角に屈曲形成すると共に、この先端部6i
の先端面6jから若干離間した位置に第2接触子の先端
6nがくるように第2接触子6hの先端部分も屈曲形成
しておく。更に、コンタクトピン6が被測定素子10の
収納時に押し広げられた後に復帰するとき、対応するリ
ード端子11の先端エッジ部11bを先ず第1接触子6
gの傾斜する先端面6jに当接させてリード端子11を
先端面6jの傾斜に沿って摺動させ、次に、リード端子
11の摺動方向の上面11cを第1接触子6hの先端6
nに当接させる構成とする。ワイピングに必要な接触圧
は、リード端子11のエッジ部11bに集中するため、
良好なワイピングが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はIC等のバーンイン
テスト(加熱動作テスト)等を行うオープントップタイ
プのソケットに係り、特に、収容したIC等(被測定素
子)の各リード端子を夫々一対の接触子で挟持する2点
接触型のコンタクトピンを有するソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】バーンインテストを行うオープントップ
タイプの従来のソケットとして、例えば特開平11―1
62600号公報記載のものがある。この従来のソケッ
トでは、ソケットに設けられた各コンタクトピンに一体
に一対のバネ片が突設されており、両バネ片の先端部は
互いに相対して夫々の弾性力で閉じるように付勢されて
いる。そして、ソケットにICを収容させるために退避
させていたコンタクトピンが、IC収容時にICのリー
ド端子側に前進する時、一対のバネ片の先端部間にリー
ド端子の先端が挿入され、更に、コンタクトピンがIC
側に前進することにより、両バネ片の各先端部は、各バ
ネ片の弾性力によってリード端子の上面と下面に擦り付
けられ、ワイピング作用によってコンタクトピンとIC
のリード端子との良好な接触が図られるようになってい
る。また、他にも2点接触型のコンタクトピンを有する
従来のソケットとしては、特開平6―208876号公
報、特開平10―106705号公報、及び、特開平1
1―219765号公報が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ソケットのコンタクト
ピンとICのリード端子とを電気的に接触させる場合、
リード端子の半田メッキが酸化していたり、コンタクト
ピン側に付着した半田とコンタクトピン側のメッキ材と
が合金化したものが接触部分に残留していたりすると、
測定開始後の短時間に接触不良の原因になってしまうこ
とがある。ICのリード端子とコンタクトピンとの接触
抵抗の増大は、オープン不良が発生するばかりでなく、
ラッチアップ(IC等の自己発熱で製品モールドの一部
が溶解する)の問題に発展する虞がある。このため、両
者を電気的に接触させる場合、ある程度の接触圧をかけ
ながら十分なワイピング作用を働かせ、半田メッキの酸
化部分や合金化部分等を削り取り、接触表面を常に新し
い面にする必要がある。
【0004】上述した従来技術では、一対のバネ片の閉
じた先端部間にリード端子を平行に挿入し、上側のバネ
片先端部がリード端子の上面を擦りながらワイピングを
行い、下側のバネ片先端部がリード端子の下面を擦りな
がらワイピングを行う構成となっている。つまり、リー
ド端子の上面と下面で同じ手法のワイピングを行う構成
のため、両面での半田メッキの状態が同じ場合が多いの
で、一方の面でのワイピングが不十分であれば、他方の
面でのワイピングも不十分になる蓋然性が高くなるとい
う問題がある。
【0005】また、上述した従来技術は、小さなバネ片
の弾性力を上記の接触圧として利用するだけのため、ワ
イピング作用が小さいという問題もある。特に、一対の
バネ片のバネ圧(弾性力)を、ICのリード線を挟持し
ていない不使用時でも常に作用させて両者の先端部間を
閉じる方向に常時付勢させる構成となっているため、経
年的にバネ圧が弱くなってしまい、十分なワイピング作
用が得られなくなる虞がある。また、上述した2点接触
型のコンタクトピンを有する従来のソケットでは、前記
コンタクトピンがICのリード端子の下面に接触、さら
には前記リード端子の下面を摺るように構成しているた
め、前記ICのリード端子に形成されている半田メッキ
を削ってしまい、バーンインテスト後のICがソルダビ
リティの低下を招いてしまう虞がある。
【0006】本発明の目的は、コンタクトピンに設けら
れた2つの接触子の夫々のワイピングの手法を異なる手
法とすることで、より確実にコンタクトピンをIC等の
リード端子に電気的に接続することを可能とし、しか
も、ワイピングを行うときのみコンタクトピンの接触子
にバネ圧を発生させる構成のソケットを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、実施形態の
説明で使用する符号を参照して述べれば、被測定素子
(10)の複数のリード端子(11)夫々に対応する2
点接触型のコンタクトピン(6)を備えると共に、被測
定素子(10)のソケット収容前に各コンタクトピン
(6)を退避させ該被測定素子(10)のソケット収容
後に各コンタクトピン(6)を当該コンタクトピンの弾
性力により復帰させ該復帰時に当該コンタクトピンに設
けられている2つの接触子(6g,6h)の間に対応す
る前記リード端子(11)を挟持させて電気的接触を行
うソケットにおいて、一方の接触子(6g)の先端部
(6i)を他方の接触子(6h)側に鋭角に屈曲形成す
ると共に、該屈曲された先端部(6i)の先端面(6
j)から若干離間した位置に他方の接触子の先端部(6
n)がくるように該他方の接触子(6h)の先端部分も
屈曲形成しておき、コンタクトピン(6)が前記復帰を
したとき対応するリード端子(11)の先端を先ず一方
の接触子(6g)の傾斜する先端面(6j)に当接させ
て当該リード端子(11)を該先端面(6j)の傾斜に
沿って摺動させ、次に、当該リード端子(11)の摺動
方向の面(11c)を他方の接触子(6h)の先端部
(6n)に当接させる構成とすることで、達成される。
【0008】リード端子(11)と一方の接触子(6
g)との接触は、リード端子側の先端(11b)を固定
点として接触子の先端面(6j)を摺接面とし、リード
端子(11)と他方の接触子(6h)との接触は、リー
ド端子側の面(11c)を摺接面とし接触子の先端(6
n)側を固定点とするようになっている。つまり、両接
触子のリード端子とのワイピングはどちら側を固定側と
するかの手法が異なっているため、両方のワイピングが
共に不良となる確率は小さくなる。
【0009】上記目的はまた、前記一方の接触子(6
g)の先端面(6j)に当接する前記リード端子(1
1)の先端を、下側のエッジ部(11b)とすること
で、達成される。リード端子先端のエッジ部つまりカド
部を固定点としてワイピングを行うことで、接触圧が一
点に集中し、良好なワイピングが行われる。また、前記
一方の接触子が、前記被測定素子のリード端子の下側の
エッジ部に接触、さらには前記下側のエッジ部をワイピ
ングするように構成しているため、前記リード端子の下
面に形成された半田メッキを削り取ることがなくなり、
前記被測定素子のソルダビリティの低下を抑制すること
ができる。
【0010】上記目的はまた、リード端子(11)に両
方の接触子(6g,6h)が当接した後に作用するコン
タクトピン(6)の復帰力により両接触子(6g,6
h)を撓ませ各接触子(6g,6h)の復帰力により前
記リード端子(11)との間でワイピングを行うこと
で、達成される。両接触子間にリード端子を挟持させた
後に、接触子を撓ませる構成すなわち接触子にバネ圧を
発生させる構成(不使用時には接触子にバネ圧を発生さ
せない構成)のため、経年的にバネ圧が弱まる虞が小さ
く、良好な接触状態を常に図ることが可能となる。
【0011】上述し発明の構成に加え、2つの接触子
(6g,6h)が前記リード端子(11)を挟み、前記
被測定素子(10)の底面を台座(2f〜2i)から浮
かせることにより、前記リード端子(11)を半田屑や
ゴミから保護すると共に、前記被測定素子(10)の通
気性や放熱性を確保できる。通気性,放熱性を図ること
ができるので、接触不良に基づく以外の原因によるラッ
チアップも良好に回避可能となる。
【0012】上記目的は、2つの接触子(6g,6h)
間を離間して設けると共に、両接触子間の間隙の中心線
に対して両接触子(6g,6h)間に挟持させるリード
端子を傾斜させて両接触子間に挿入し、該リード端子
(11)を両接触子(6g,6h)に相対的に押圧させ
ることで両接触子を撓ませ各接触子(6g,6h)の復
帰力で該リード端子(11)との間でのワイピングを行
う構成とすることで、達成される。両接触子間の間隙に
対して斜めにリード端子を挿入することで、リード端子
は一方の接触子から受けた力の反力を他方の接触に加え
ることができ、テコの力を利用した、より強い接触圧で
ワイピングを行うことが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
るソケットの上面図であり、図2は図1の2―2線断面
図(長手方向断面図)である。矩形の被測定素子(本実
施形態では被測定素子としてICを用いる。)の測定を
行う本実施形態に係るソケット1は、ソケット本体2
と、オープントップタイプのカバー3とを備える。カバ
ー3の内周部には、カバー3内に落下したIC等をソケ
ット中心に案内するガイド9が設けられている。ソケッ
ト本体2の長手方向両サイドにはボス2a,2bが突設
されており、このボス2a,2bに外嵌固定されたコイ
ルバネ4,5により、カバー3はソケット本体2に対し
上下動(図2の双頭矢印A方向)可能に取り付けられて
いる。
【0014】ソケット本体2の短手方向両サイドには多
数のコネクタピン6が配列されている。これらのコネク
タピン6は、詳細は後述するように、ソケット本体2の
下側において固定されており、カバー3がコイルバネ
4,5に抗して下動したときコネクタピン6の上端側は
短手方向両サイド側に押し広げられるようになってい
る。
【0015】ソケット本体2の中央下部には長手方向に
沿う溝2cが設けられている。即ち、ソケット本体2の
短手方向の両サイドが壁部2d,2eとして立ち上が
り、この壁部2d,2eの上端部に被測定用IC10が
載置されるようになっている。本実施形態に係るソケッ
ト本体2は、壁部2d,2eの上面全面がIC底面に接
触しないように、夫々の壁部2d,2eの中央部に凹部
8を設けている。
【0016】即ち、本実施形態に係るソケット本体2
は、被測定用ICの四隅だけを台座2f,2g,2h,
2i(壁部2d,2eの上面部のうち、凹部8を設けな
かった部分)で支持するようになっている。尚、後述す
るように、被測定用IC10のソケット1への装着が完
了したときは、被測定用IC10は、この台座2f〜2
iからも若干浮くようになっている。これはラッチアッ
プ対策であるが、本実施形態では、これに加え上記の凹
部8により更に放熱性,通気性がより十分に確保され、
ラッチアップは確実に防止される。
【0017】図3は、図1の3―3線矢視図である。カ
バー3の下部にはカバー3の上下動を案内するガイド孔
3aが形成されており、ソケット本体2にはこのガイド
孔3aに摺動自在に嵌合するボス2jが突設されている
ため、カバー3はスムースに上下動するようになってい
る。
【0018】コンタクトピン6は、導電性が良くしかも
弾性力のある金属製による一体品で成り、図4に示す形
状となっている。即ち、コンタクトピン6は、固定用の
基部6aと、矢印B方向および矢印C方向に移動可能な
レバーとして機能する自由端部6bとを備える。基部6
aには、ソケット本体2側の横方向への突片2k(図3
参照)に嵌合しこれを挟持する上腕6c及び下腕6dが
突設されている。また、下腕6dからはソケット本体2
の底壁2m(図3)を貫通するテール部6eが下腕6d
に対し直角方向に延出され、このテール部6eが図示し
ない測定回路基板の所要配線等と接続されるようになっ
ている。尚、隣接して配置されるコネクタピン6のテー
ル部6e同士が近接しないように、図4において点線で
テール部6e’が示されたコネクタピン6と、実線でテ
ール部6eが示されたコネクタピン6とが交互に配置さ
れる。
【0019】コンタクトピン6の基部6aの上端部分
と、自由端部6bとは、腕6cの突出方向に大きく湾曲
するバネ部6fで連接され、コンタクトピン6全体の弾
性はこのバネ部6fで与えられる構成になっている。ま
た、自由端部6bの付け根付近からは、長手の第1接触
子6gとこれに対向する第2接触子6hとが腕6cの突
出方向と同方向に延出されている。
【0020】第1接触子6gは、第2接触子6h側に鋭
角に屈曲される先端屈曲部6iを有する。この先端屈曲
部6iの先端面6jは、水平面(本実施形態では、ソケ
ット1の台座2f〜2iの面を水平面方向として説明す
る。すなわち、以下で述べるIC10のリード線11の
先端部11aの延出方向が略水平面となる。)に対して
本実施形態では略45°の角度に形成されている。第2
接触子6hは、第1接触子6gよりも若干上側(自由端
部6b側)に第1接触子6gと略平行に設けられてお
り、その先端部分は、第1接触子6gの先端屈曲部6i
と間隙を持ってこれを跨ぐ様に「コ」の字型となってい
る。リード線11の先端部11aは、第1接触子6hの
先端部6kと第1接触子6gの先端面6jとの間に形成
された間隙の中心線Zに対して、斜めに挿入される構成
となっている。また、第2接触子6hの先端部6の先端
6nがリード線11に対する接触部位となっている。
【0021】次に、図5〜図8を参照して、上述したソ
ケット1に被測定用ICをソケット内に収容するときの
ソケットの動作について説明する。図3に示す状態か
ら、オープントップカバー3をコイルバネ4,5に抗し
て押し下げると、カバー3の断面三角形の周壁3bの斜
面がコネクタピン6の自由端部6bに摺接して自由端部
6bを図4の矢印B方向、すなわちソケット1の両長辺
側に夫々並ぶ一連のコネクタピン6の各自由端部6bを
押し広げる方向に移動させる。これにより、図5に示さ
れるように、各コネクタピン6の第1,第2接触子6
g,6hは外側に退避される。そして、図示しないIC
格納箇所から真空吸着され搬送されてきたICがオープ
ントップカバー3の上から放たれ、自由落下してくる
と、この被測定用IC10はガイド9によってソケット
中央に案内され、台座2f〜2i上に着座する。このと
き、IC10のリード端子11は、コネクタピン6が退
避しているため、両接触子6g,6hとは干渉しない。
【0022】被測定用IC10が台座2f〜2i上に着
座した後、カバー3をコイルバネ4,5の弾力で元に戻
すと、各コネクタピン6の自由端部6bは、バネ部6f
の復元力によって、IC10のリード端子11側(図4
の矢印C方向)に前進する。リード端子11は、IC1
0の本体から出て直ぐに下方向に屈曲された後、側方つ
まり略水平方向に屈曲されており、この略水平になった
端子先端部11aに対し、第1接触子6gと第2接触子
6hとが前進することになる。
【0023】本実施形態の場合、先ず、端子先端部11
aの先端断面の下エッジ部11bが第1接触子6gの先
端面6jに当接する。この先端面6jは、端子先端部1
1aに対して略45°に傾いているため、更に第1接触
子6gが前進すると、リード端子11の下エッジ部11
bは第1接触子6gの先端面6jに摺接しながら傾斜面
(先端面6j)に沿って若干上昇し、IC10全体が若
干浮き上がる。この上昇は、リード端子11の端子先端
部11aの上面11cが、第2接触子6hの先端6nに
当接するまで行われる。図6は第2接触子6hの先端6
nがリード端子11の端子先端部11aの上面11cに
当接した状態を示す図であり、IC10の底面と台座2
f〜2iとの間には若干の隙間12が形成される。この
様に隙間12を作るのは、リード線11とコンタクトピ
ン6との接触不良以外の原因によるラッチアップ対策で
ある。
【0024】図6に示す状態すなわちリード端子11の
端子先端部11aが、第1接触子6gと第2接触子6h
との間に斜めに挟持された状態は、コネクタピン6のバ
ネ部6fが未だ完全に復帰した状態にはなっていないた
め、バネ部6fはその弾力で更に復元しようとし、これ
により、第1接触子6g及び第2接触子6hは更にリー
ド線11側に前進する。前進した状態を図7に示すが、
この状態は、図6と殆ど同じであるため、詳細を図8で
説明する。
【0025】図8において、リード端子11の端子先端
部11aの下エッジ部11bが第1接触子6gの先端面
6jに摺接しながら傾斜面(先端面6j)に沿って上昇
し、端子先端部11aの上面11cに第2接触子6hの
先端6nが当接してから、更に、コネクタピン6の弾性
力により第1及び第2の接触子6g,6hがIC10方
向に前進すると、第1接触子6gは点線Xで示される位
置まで撓み、第2接触子6hも点線Yで示される位置ま
で撓む。
【0026】第1接触子6gが、更にIC10方向に前
進して、第1接触子6gの撓み量が大きくなってその復
元力(弾性力)が大きくなり、第1接触子6gの先端面
6jとリード端子11の下エッジ部11bとの静止摩擦
力を越えると、第1接触子6gは矢印Dに示す方向に実
線位置まで復帰する。これに伴い、下エッジ部11bに
当接する第1接触子6gの先端面6jの当接部位は擦れ
ながらずれ、両当接部位はワイピングされて酸化皮膜や
半田や合金などは削り取られ、安定した接触面が露出さ
れる。これにより、コネクタピン6とリード端子11と
の電気的な接続の信頼性が向上し、接触不良によるラッ
チアップも回避される。
【0027】同様に、第2接触子6hがIC10方向に
更に前進すると、第2接触子6hの撓み量が大きくなっ
てその復元力が大きくなる。この復元力が第2接触子6
hの先端部6nとリード端子11の上面11cとの静止
摩擦力を越えると、第1接触子6gは矢印Eに示す方向
に実線位置まで復帰する。これに伴い、リード端子11
の上面11cと第2接触子6hの先端部6nとの当接部
位は擦れながらずれ、両当接部位はワイピングされて酸
化皮膜や合金などは削り取られ、上記と同様にコネクタ
ピン6とリード端子11との良好な接触が図られる。
【0028】このように、本実施形態では、第1接触子
6gではリード端子11側を固定点にすると共に接触子
6g側を摺接面としてワイピングを行い、第2接触子6
h側ではこれとは逆に、リード端子11側の上面を摺接
面にすると共に接触子6h側の先端6nを固定点として
ワイピングを行うため、両方のワイピングが共に不良に
なる確率は減少する。
【0029】また、両接触子間の間隙の方向Zに対して
斜めにリード端子を挿入し両方の接点間に生じる力によ
って両接触子を変形させてワイピングに必要な接触圧
(バネ圧)を発生させる構成にしたため、ソケットに被
測定物を装着していない状態ではコネクタピンや接触子
にはバネ圧が発生せず、このため経年的なバネ圧の劣化
を回避でき、ワイピングに必要な接触圧を長期間維持す
ることが可能となる。更に、コネクタピンのバネ部6f
の湾曲を大きくとり、しかも、両接触子6g,6hを長
手にとっているため、ワイピング量を長くすることがで
き、より良好なワイピング作用を得ることが可能とな
る。
【0030】また、本実施形態のソケットでは、ICパ
ッケージを位置決めとして用いず、リード端子により位
置決めするように構成されているため、例えばLOC
(LeadOn Chip)構造とCOL(Chip On Lead)構造等
の違い等により、スタンドオフの寸法が異なるIC等に
対して、同一のソケットを共用することができる。な
お、スタンドオフとは、実装基板へのリード当接面から
パッケージ本体底面までの高さをいう。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、2点接触型のコネクタ
ピンを使用するに当たり被測定素子のリード端子の先端
部を固定点とし接触圧をこの固定点に集中させて一方の
接触を図るため、安定した接触面を得ることができる。
また、リード端子を両接触子間の間隙に対して斜めに挿
入して接触を図る構成としたため、リード端子と両接触
子との接点における接触圧を大きくとることが可能とな
り、ワイピング作用の効果を増大することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るソケットの上面図で
ある。
【図2】図1に示す2―2線断面図である。
【図3】図1に示す3―3線矢視図である。
【図4】図1に示すコネクタピンの全体図である。
【図5】図3に示すソケットのカバーを押し下げICを
収容させる状態を示す図である。
【図6】図5に示すソケットのカバーを復帰させた状態
を示す図である。
【図7】コネクタピンの第1,第2接触子によりワイピ
ングが進む状態を示す図である。
【図8】ワイピングの詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 ソケット 2 ソケット本体 3 カバー 6 コネクタピン 6f バネ部 6g 第1接触子 6h 第2接触子 6j 先端面(傾斜面,摺接面) 6n 先端(固定点) 10 被測定素子(IC) 11 リード端子 11a 端子先端部 11b 下側のエッジ部(固定点) 11c 上面(摺接面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉俊昭 神奈川県大和市深見東一丁目5番4号 日 本モレックス株式会社内 (72)発明者 土井 学 神奈川県大和市深見東一丁目5番4号 日 本モレックス株式会社内 (72)発明者 安藤尚紀 秋田県南秋田郡天王町天王字長沼64 アキ タ電子株式会社内 (72)発明者 三浦重人 秋田県南秋田郡天王町天王字長沼64 アキ タ電子株式会社内 Fターム(参考) 5E024 CB02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定素子の複数のリード端子夫々に対
    応する2点接触型のコンタクトピンを備えると共に、被
    測定素子のソケット収容前に各コンタクトピンを退避さ
    せ該被測定素子のソケット収容後に各コンタクトピンを
    当該コンタクトピンの弾性力により復帰させ該復帰時に
    当該コンタクトピンに設けられている2つの接触子の間
    に対応する前記リード端子を挟持させて電気的接触を行
    うソケットにおいて、一方の接触子の先端部を他方の接
    触子側に鋭角に屈曲形成すると共に、該屈曲された先端
    部の先端面から若干離間した位置に他方の接触子の先端
    部がくるように該他方の接触子の先端部分も屈曲形成し
    ておき、コンタクトピンが前記復帰をしたとき対応する
    リード端子の先端を先ず一方の接触子の傾斜する先端面
    に当接させて当該リード端子を該先端面の傾斜に沿って
    摺動させ、次に、当該リード端子の摺動方向の面を他方
    の接触子の先端部に当接させる構成としたことを特徴と
    するソケット。
  2. 【請求項2】 前記一方の接触子の先端面に当接する前
    記リード端子の先端は、下側のエッジ部であることを特
    徴とする請求項1記載のソケット。
  3. 【請求項3】 リード端子に両方の接触子が当接した後
    に作用するコンタクトピンの復帰力により両接触子を撓
    ませ各接触子の復帰力により前記リード端子との間でワ
    イピングを行うことを特徴とする請求項1記載のソケッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記先端面に沿って前記リード端子を摺
    動させることで、前記被測定素子の底面を台座から浮か
    せることを特徴とする請求項1記載のソケット。
  5. 【請求項5】 被測定素子の複数のリード端子夫々に対
    応する2点接触型のコンタクトピンを備えると共に、被
    測定素子のソケット収容前に各コンタクトピンを退避さ
    せ該被測定素子のソケット収容後に各コンタクトピンを
    当該コンタクトピンの弾性力により復帰させ該復帰時に
    当該コンタクトピンに設けられている2つの接触子の間
    に対応する前記リード端子を挟持させて電気的接触を行
    うソケットにおいて、2つの接触子間を離間して設ける
    と共に、両接触子間の間隙の中心線に対して両接触子間
    に挟持させるリード端子を傾斜させて両接触子間に挿入
    し、該リード端子を両接触子に相対的に押圧させること
    で両接触子を撓ませ各接触子の復帰力で該リード端子と
    の間でのワイピングを行う構成としたことを特徴とする
    ソケット。
  6. 【請求項6】 被測定素子の複数のリード端子夫々に対
    応する2点接触型のコンタクトピンを備えると共に、被
    測定素子のソケット収容前に各コンタクトピンを退避さ
    せ該被測定素子のソケット収容後に各コンタクトピンを
    当該コンタクトピンの弾性力により復帰させ該復帰時に
    当該コンタクトピンに設けられている2つの接触子間で
    対応する前記リード端子の上面側及び下面側を挟持させ
    て電気的接触を行うソケットにおいて、前記上面側また
    は下面側の一方ではリード端子側の固定点に対して対応
    する接触子の接触面を摺接させることでワイピングを行
    い、他方ではリード端子側の接触面を対応する接触子の
    固定点に摺接させることでワイピングを行う構成とした
    ことを特徴とするソケット。
  7. 【請求項7】 前記接触子の接触面に摺接させる前記リ
    ード端子側の固定点はリード端子先端のエッジ部である
    ことを特徴とする請求項6記載のソケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003045592A (ja) * 2001-07-13 2003-02-14 Molex Inc Icソケット
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JP2009048932A (ja) * 2007-08-22 2009-03-05 Enplas Corp 電気部品用ソケット

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