JP4044270B2 - ソケット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はIC等のバーンインテスト(加熱動作テスト)等を行うオープントップタイプのソケットに係り、特に、収容したIC等(被測定素子)の各リード端子を夫々一対の接触子で挟持する2点接触型のコンタクトピンを有するソケットに関する。
【0002】
【従来の技術】
バーンインテストを行うオープントップタイプの従来のソケットとして、例えば特開平11―162600号公報記載のものがある。この従来のソケットでは、ソケットに設けられた各コンタクトピンに一体に一対のバネ片が突設されており、両バネ片の先端部は互いに相対して夫々の弾性力で閉じるように付勢されている。そして、ソケットにICを収容させるために退避させていたコンタクトピンが、IC収容時にICのリード端子側に前進する時、一対のバネ片の先端部間にリード端子の先端が挿入され、更に、コンタクトピンがIC側に前進することにより、両バネ片の各先端部は、各バネ片の弾性力によってリード端子の上面と下面に擦り付けられ、ワイピング作用によってコンタクトピンとICのリード端子との良好な接触が図られるようになっている。また、他にも2点接触型のコンタクトピンを有する従来のソケットとしては、特開平6―208876号公報、特開平10―106705号公報、及び、特開平11―219765号公報が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ソケットのコンタクトピンとICのリード端子とを電気的に接触させる場合、リード端子の半田メッキが酸化していたり、コンタクトピン側に付着した半田とコンタクトピン側のメッキ材とが合金化したものが接触部分に残留していたりすると、測定開始後の短時間に接触不良の原因になってしまうことがある。ICのリード端子とコンタクトピンとの接触抵抗の増大は、オープン不良が発生するばかりでなく、ラッチアップ(IC等の自己発熱で製品モールドの一部が溶解する)の問題に発展する虞がある。このため、両者を電気的に接触させる場合、ある程度の接触圧をかけながら十分なワイピング作用を働かせ、半田メッキの酸化部分や合金化部分等を削り取り、接触表面を常に新しい面にする必要がある。
【0004】
上述した従来技術では、一対のバネ片の閉じた先端部間にリード端子を平行に挿入し、上側のバネ片先端部がリード端子の上面を擦りながらワイピングを行い、下側のバネ片先端部がリード端子の下面を擦りながらワイピングを行う構成となっている。つまり、リード端子の上面と下面で同じ手法のワイピングを行う構成のため、両面での半田メッキの状態が同じ場合が多いので、一方の面でのワイピングが不十分であれば、他方の面でのワイピングも不十分になる蓋然性が高くなるという問題がある。
【0005】
また、上述した従来技術は、小さなバネ片の弾性力を上記の接触圧として利用するだけのため、ワイピング作用が小さいという問題もある。特に、一対のバネ片のバネ圧(弾性力)を、ICのリード端子を挟持していない不使用時でも常に作用させて両者の先端部間を閉じる方向に常時付勢させる構成となっているため、経年的にバネ圧が弱くなってしまい、十分なワイピング作用が得られなくなる虞がある。また、上述した2点接触型のコンタクトピンを有する従来のソケットでは、前記コンタクトピンがICのリード端子の下面に接触、さらには前記リード端子の下面を摺るように構成しているため、前記ICのリード端子に形成されている半田メッキを削ってしまい、バーンインテスト後のICがソルダビリティの低下を招いてしまう虞がある。
【0006】
本発明の目的は、コンタクトピンに設けられた2つの接触子の夫々のワイピングの手法を異なる手法とすることで、より確実にコンタクトピンをIC等のリード端子に電気的に接続することを可能とし、しかも、ワイピングを行うときのみコンタクトピンの接触子にバネ圧を発生させる構成のソケットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1の発明は、被測定素子の複数のリード端子夫々に対応する2点接触型のコンタクトピンを備えると共に、被測定素子のソケット収容前に各コンタクトピンを退避させ該被測定素子のソケット収容後に各コンタクトピンを当該コンタクトピンの弾性力により復帰させ該復帰時に当該コンタクトピンに設けられている2つの接触子の間に対応する前記リード端子を挟持させて電気的接触を行うソケットにおいて、一方の接触子の先端屈曲部を他方の接触子側に鋭角に屈曲形成すると共に、該先端屈曲部の先端面から離間した位置に他方の接触子の先端がくるように該他方の接触子の先端部も屈曲形成しておき、コンタクトピンが前記復帰をしたとき対応するリード端子の先端を先ず一方の接触子の傾斜する先端面に当接させて当該リード端子を該先端面の傾斜に沿って摺動させ、次に、当該リード端子の接触面を他方の接触子の先端に当接させ、前記リード端子に両方の接触子が当接した後に作用するコンタクトピンの復帰力により両接触子を撓ませ、次いで各接触子の復帰力により、一方ではリード端子側の先端である固定点に対して対応する接触子の先端面を摺接させることでワイピングを行い、他方ではリード端子側の接触面を対応する接触子の先端である固定点に摺接させることでワイピングを行う構成としたことを特徴とするソケットである。
【0008】
上記構成によってリード端子と一方の接触子との接触は、リード端子側の先端を固定点として接触子の先端面を摺接面とし、リード端子と他方の接触子との接触は、リード端子側の接触面を摺接面とし接触子の先端側を固定点とするようになっている。つまり、両接触子のリード端子とのワイピングはどちら側を固定側とするかの手法が異なっているため、両方のワイピングが共に不良となる確率は小さくなる。
【0009】
そして、リード端子に両方の接触子が当接した後に作用するコンタクトピンの復帰力により両接触子を撓ませ各接触子の復帰力により前記リード端子との間でワイピングを行い、
不使用時には接触子にバネ圧を発生させない構成のため、経年的にバネ圧が弱まる虞が小さく、良好な接触状態を常に図ることが可能となる。
【0010
そして、請求項2の発明は前記接触子の先端面に摺接させる前記リード端子側の先端である固定点は、当該リード端子先端のエッジ部であることを特徴とする請求項1記載のソケットである。
こうすることによってリード端子先端のエッジ部つまりカド部を固定点としてワイピングを行うことで、接触圧が一点に集中し、良好なワイピングが行われる。また、前記一方の接触子が、前記被測定素子のリード端子のエッジ部に接触、さらには前記エッジ部をワイピングするように構成しているため、前記リード端子のエッジ部に接触する接触子に形成された半田メッキを削り取ることがなくなり、前記被測定素子のソルダビリティの低下を抑制することができる。
【0011】
そして請求項3の発明は前記先端面に沿って斜め上方へ前記リード端子先端のエッジ部を摺動させることで、前記被測定素子の底面を台座から浮かせることを特徴とする請求項2記載のソケットである。これにより、前記被測定素子の底面を台座から浮かせることにより、前記リード端子を半田屑やゴミから保護すると共に、前記被測定素子の通気性や放熱性を確保できる。通気性,放熱性を図ることができるので、接触不良に基づく以外の原因によるラッチアップも良好に回避可能となる。
【0012
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るソケットの上面図であり、図2は図1の2―2線断面図(長手方向断面図)である。矩形の被測定素子(本実施形態では被測定素子としてICを用いる。)の測定を行う本実施形態に係るソケット1は、ソケット本体2と、オープントップタイプのカバー3とを備える。カバー3の内周部には、カバー3内に落下したIC等をソケット中心に案内するガイド9が設けられている。ソケット本体2の長手方向両サイドにはボス2a,2bが突設されており、このボス2a,2bに外嵌固定されたコイルバネ4,5により、カバー3はソケット本体2に対し上下動(図2の双頭矢印A方向)可能に取り付けられている。
【0013
ソケット本体2の短手方向両サイドには多数のコンタクトピン6が配列されている。これらのコンタクトピン6は、詳細は後述するように、ソケット本体2の下側において固定されており、カバー3がコイルバネ4,5に抗して下動したときコンタクトピン6の上端側は短手方向両サイド側に押し広げられるようになっている。
【0014
ソケット本体2の中央下部には長手方向に沿う溝2cが設けられている。即ち、ソケット本体2の短手方向の両サイドが壁部2d,2eとして立ち上がり、この壁部2d,2eの上端部に被測定用IC10が載置されるようになっている。本実施形態に係るソケット本体2は、壁部2d,2eの上面全面がIC底面に接触しないように、夫々の壁部2d,2eの中央部に凹部8を設けている。
【0015
即ち、本実施形態に係るソケット本体2は、被測定用ICの四隅だけを台座2f,2g,2h,2i(壁部2d,2eの上面部のうち、凹部8を設けなかった部分)で支持するようになっている。尚、後述するように、被測定用IC10のソケット1への装着が完了したときは、被測定用IC10は、この台座2f〜2iからも若干浮くようになっている。これはラッチアップ対策であるが、本実施形態では、これに加え上記の凹部8により更に放熱性,通気性がより十分に確保され、ラッチアップは確実に防止される。
【0016
図3は、図1の3―3線矢視図である。カバー3の下部にはカバー3の上下動を案内するガイド孔3aが形成されており、ソケット本体2にはこのガイド孔3aに摺動自在に嵌合するボス2jが突設されているため、カバー3はスムースに上下動するようになっている。
【0017
コンタクトピン6は、導電性が良くしかも弾性力のある金属製による一体品で成り、図4に示す形状となっている。即ち、コンタクトピン6は、固定用の基部6aと、矢印B方向および矢印C方向に移動可能なレバーとして機能する自由端部6bとを備える。基部6aには、ソケット本体2側の横方向への突片2k(図3参照)に嵌合しこれを挟持する上腕6c及び下腕6dが突設されている。また、下腕6dからはソケット本体2の底壁2m(図3)を貫通するテール部6eが下腕6dに対し直角方向に延出され、このテール部6eが図示しない測定回路基板の所要配線等と接続されるようになっている。尚、隣接して配置されるコンタクトピン6のテール部6e同士が近接しないように、図4において点線でテール部6e’が示されたコンタクトピン6と、実線でテール部6eが示されたコンタクトピン6とが交互に配置される。
【0018
コンタクトピン6の基部6aの上端部分と、自由端部6bとは、腕6cの突出方向に大きく湾曲するバネ部6fで連接され、コンタクトピン6全体の弾性はこのバネ部6fで与えられる構成になっている。また、自由端部6bの付け根付近からは、長手の第1接触子6gとこれに対向する第2接触子6hとが腕6cの突出方向と同方向に延出されている。
【0019
第1接触子6gは、第2接触子6h側に鋭角に屈曲される先端屈曲部6iを有する。この先端屈曲部6iの先端面6jは、水平面(本実施形態では、ソケット1の台座2f〜2iの面を水平面方向として説明する。すなわち、以下で述べるIC10のリード端子11の先端部11aの延出方向が略水平面となる。)に対して本実施形態では略45°の角度に形成されている。第2接触子6hは、第1接触子6gよりも上側(自由端部6b側)に第1接触子6gと略平行に設けられており、その先端部6kは、第1接触子6gの先端屈曲部6iと間隙を持ってこれを跨ぐ様に「コ」の字型となっている。リード端子11の先端部11aは、第2接触子6hの先端部6kと第1接触子6gの先端面6jとの間に形成された間隙の中心線Zに対して、斜めに挿入される構成となっている。また、第2接触子6hの先端部6kの先端6nがリード端子11に対する接触部位となっている。
【0020
次に、図5〜図8を参照して、上述したソケット1に被測定用ICをソケット内に収容するときのソケットの動作について説明する。
図3に示す状態から、オープントップカバー3をコイルバネ4,5に抗して押し下げると、カバー3の断面三角形の周壁3bの斜面がコンタクトピン6の自由端部6bに摺接して自由端部6bを図4の矢印B方向、すなわちソケット1の両長辺側に夫々並ぶ一連のコンタクトピン6の各自由端部6bを押し広げる方向に移動させる。これにより、図5に示されるように、各コンタクトピン6の第1,第2接触子6g,6hは外側に退避される。そして、図示しないIC格納箇所から真空吸着され搬送されてきたICがオープントップカバー3の上から放たれ、自由落下してくると、この被測定用IC10はガイド9によってソケット中央に案内され、台座2f〜2i上に着座する。このとき、IC10のリード端子11は、コンタクトピン6が退避しているため、両接触子6g,6hとは干渉しない。
【0021
被測定用IC10が台座2f〜2i上に着座した後、カバー3をコイルバネ4,5の弾力で元に戻すと、各コンタクトピン6の自由端部6bは、バネ部6fの復元力によって、IC10のリード端子11側(図4の矢印C方向)に前進する。リード端子11は、IC10の本体から出て直ぐに下方向に屈曲された後、側方つまり略水平方向に屈曲されており、この略水平になった端子先端部11aに対し、第1接触子6gと第2接触子6hとが前進することになる。
【0022
本実施形態の場合、先ず、端子先端部11aの先端断面の下エッジ部11bが第1接触子6gの先端面6jに当接する。この先端面6jは、端子先端部11aに対して略45°に傾いているため、更に第1接触子6gが前進すると、リード端子11の下エッジ部11bは第1接触子6gの先端面6jに摺接しながら傾斜面(先端面6j)に沿って若干上昇し、IC10全体が若干浮き上がる。この上昇は、リード端子11の端子先端部11aの上面である接触面11cが、第2接触子6hの先端6nに当接するまで行われる。図6は第2接触子6hの先端6nがリード端子11の端子先端部11aの接触面11cに当接した状態を示す図であり、IC10の底面と台座2f〜2iとの間には若干の隙間12が形成される。この様に隙間12を作るのは、リード端子11とコンタクトピン6との接触不良以外の原因によるラッチアップ対策である。
【0023
図6に示す状態すなわちリード端子11の端子先端部11aが、第1接触子6gと第2接触子6hとの間に斜めに挟持された状態は、コンタクトピン6のバネ部6fが未だ完全に復帰した状態にはなっていないため、バネ部6fはその弾力で更に復元しようとし、これにより、第1接触子6g及び第2接触子6hは更にリード端子11側に前進する。前進した状態を図7に示すが、この状態は、図6と殆ど同じであるため、詳細を図8で説明する。
【0024
図8において、リード端子11の端子先端部11aの下エッジ部11bが第1接触子6gの先端面6jに摺接しながら傾斜面(先端面6j)に沿って上昇し、端子先端部11aの接触面11cに第2接触子6hの先端6nが当接してから、更に、コンタクトピン6の弾性力により第1及び第2の接触子6g,6hがIC10方向に前進すると、第1接触子6gは点線Xで示される位置まで撓み、第2接触子6hも点線Yで示される位置まで撓む。
【0025
第1接触子6gが、更にIC10方向に前進して、第1接触子6gの撓み量が大きくなってその復元力(弾性力)が大きくなり、第1接触子6gの先端面6jとリード端子11の下エッジ部11bとの静止摩擦力を越えると、第1接触子6gは矢印Dに示す方向に実線位置まで復帰する。これに伴い、下エッジ部11bに当接する第1接触子6gの先端面6jの当接部位は擦れながらずれ、両当接部位はワイピングされて酸化皮膜や半田や合金などは削り取られ、安定した接触面が露出される。これにより、コンタクトピン6とリード端子11との電気的な接続の信頼性が向上し、接触不良によるラッチアップも回避される。
【0026
同様に、第2接触子6hがIC10方向に更に前進すると、第2接触子6hの撓み量が大きくなってその復元力が大きくなる。この復元力が第2接触子6hの先端6nとリード端子11の接触面11cとの静止摩擦力を越えると、第接触子6は矢印Eに示す方向に実線位置まで復帰する。これに伴い、リード端子11の接触面11cと第2接触子6hの先端6nとの当接部位は擦れながらずれ、両当接部位はワイピングされて酸化皮膜や合金などは削り取られ、上記と同様にコンタクトピン6とリード端子11との良好な接触が図られる。
【0027
このように、本実施形態では、第1接触子6gではリード端子11側の先端を固定点にすると共に接触子6g側を摺接面としてワイピングを行い、第2接触子6h側ではこれとは逆に、リード端子11側の上面接触面11cにすると共に第2接触子6h側の先端6nを固定点としてワイピングを行うため、両方のワイピングが共に不良になる確率は減少する。
【0028
また、両接触子間の間隙の中心線Zに対して斜めにリード端子を挿入し両方の接点間に生じる力によって両接触子を変形させてワイピングに必要な接触圧(バネ圧)を発生させる構成にしたため、ソケットに被測定物を装着していない状態ではコンタクトピンや接触子にはバネ圧が発生せず、このため経年的なバネ圧の劣化を回避でき、ワイピングに必要な接触圧を長期間維持することが可能となる。
更に、コンタクトピンのバネ部6fの湾曲を大きくとり、しかも、両接触子6g,6hを長手にとっているため、ワイピング量を長くすることができ、より良好なワイピング作用を得ることが可能となる。
【0029
また、本実施形態のソケットでは、ICパッケージを位置決めとして用いず、リード端子により位置決めするように構成されているため、例えばLOC(Lead On Chip)構造とCOL(Chip On Lead)構造等の違い等により、スタンドオフの寸法が異なるIC等に対して、同一のソケットを共用することができる。なお、スタンドオフとは、実装基板へのリード当接面からパッケージ本体底面までの高さをいう。
【0030
【発明の効果】
本発明によれば、上記構成によってリード端子と一方の接触子との接触は、リード端子側の先端を固定点として接触子の先端面を摺接面とし、リード端子と他方の接触子との接触は、リード端子側の接触面を摺接面とし接触子の先端側を固定点とするようになっている。つまり、両接触子のリード端子とのワイピングはどちら側を固定側とするかの手法が異なっているため、両方のワイピングが共に不良となる確率は小さくなる。
そして、リード端子に両方の接触子が当接した後に作用するコンタクトピンの復帰力により両接触子を撓ませ各接触子の復帰力により前記リード端子との間でワイピングを行い、
不使用時には接触子にバネ圧を発生させない構成のため、経年的にバネ圧が弱まる虞が小さく、良好な接触状態を常に図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るソケットの上面図である。
【図2】 図1に示す2―2線断面図である。
【図3】 図1に示す3―3線矢視図である。
【図4】 図1に示すコンタクトピンの全体図である。
【図5】 図3に示すソケットのカバーを押し下げICを収容させる状態を示す図である。
【図6】 図5に示すソケットのカバーを復帰させた状態を示す図である。
【図7】 コンタクトピンの第1,第2接触子によりワイピングが進む状態を示す図である。
【図8】 ワイピングの詳細を示す図である。
【符号の説明】
1 ソケット
2 ソケット本体
3 カバー
6 コンタクトピン
6f バネ部
6g 第1接触子
6h 第2接触子
6i 第1接触子の先端屈曲部
6j 先端面(傾斜面,摺接面)
6k 第2接触子の先端部
6n 先端(固定点)
10 被測定素子(IC)
11 リード端子
11a 端子先端部
11b 端子先端部のエッジ部(固定点)
11c 端子先端部の上面である接触面

Claims (3)

  1. 被測定素子(10)の複数のリード端子(11)夫々に対応する2点接触型のコンタクトピン(6)を備えると共に、被測定素子(10)のソケット収容前に各コンタクトピン(6)を退避させ該被測定素子(10)のソケット収容後に各コンタクトピン(6)を当該コンタクトピンの弾性力により復帰させ該復帰時に当該コンタクトピンに設けられている2つの接触子(6g,6h)の間に対応する前記リード端子(11)を挟持させて電気的接触を行うソケットにおいて、一方の接触子(6g)の先端屈曲部(6i)を他方の接触子(6h)側に鋭角に屈曲形成すると共に、該先端屈曲部(6i)の先端面(6j)から離間した位置に他方の接触子(6h)の先端(6n)がくるように該他方の接触子(6h)の先端部(6k)も屈曲形成しておき、コンタクトピン(6)が前記復帰をしたとき対応するリード端子(11)の先端を先ず一方の接触子(6g)の傾斜する先端面(6j)に当接させて当該リード端子(11)を該先端面(6j)の傾斜に沿って摺動させ、次に、当該リード端子(11)の接触面(11c)を他方の接触子(6h)の先端(6n)に当接させ、前記リード端子(11)に両方の接触子(6g,6h)が当接した後に作用するコンタクトピン(6)の復帰力により両接触子(6g,6h)を撓ませ、次いで各接触子(6g,6h)の復帰力により、一方ではリード端子(11)側の先端である固定点に対して対応する接触子(6g)の先端面(6j)を摺接させることでワイピングを行い、他方ではリード端子(11)側の接触面(11c)を対応する接触子(6h)の先端(6n)である固定点に摺接させることでワイピングを行う構成としたことを特徴とするソケット。
  2. 前記接触子(6g)の先端面(6j)に摺接させる前記リード端子(11)側の先端である固定点は、当該リード端子先端のエッジ部(11b)であることを特徴とする請求項記載のソケット。
  3. 前記先端面(6j)に沿って斜め上方へ前記リード端子(11)先端のエッジ部(11b)を摺動させることで、前記被測定素子(10)の底面を台座(2f〜2i)から浮かせることを特徴とする請求項記載のソケット。
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