JP2001357583A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2001357583A
JP2001357583A JP2000179169A JP2000179169A JP2001357583A JP 2001357583 A JP2001357583 A JP 2001357583A JP 2000179169 A JP2000179169 A JP 2000179169A JP 2000179169 A JP2000179169 A JP 2000179169A JP 2001357583 A JP2001357583 A JP 2001357583A
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disk
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peripheral surface
clamping member
hole
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JP2000179169A
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English (en)
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Takeshi Fujii
健 藤井
Minoru Fujita
稔 藤田
Susumu Yamamoto
晋 山本
Noboru Hidaka
昇 日高
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVDまたはCDなどのディスク509を、
回転駆動されるテーブル508上に押圧してクランプす
るクランプ部材677を、容易にかつ高精度に製造する
こと。 【解決手段】 クランプ部材677は、鉄板などの強磁
性材料を、プレス加工して剪断加工および成形加工し、
テーブル508に設けられた永久磁石片743との磁気
吸引力によって、クランプ部材とテーブルとの間に介在
されたディスク509を押圧する。クランプ部材の複数
の嵌合凸部732の半径方向外方の外周面735に、テ
ーブルの環状凹溝744の半径方向外方内周面745が
びったりと嵌合して当接し、これによってクランプ部材
はディスクをテーブル上に正確に位置決めして装着する
ことができる。クランプ部材の中央凸部729は、ばね
片724に弾発的に点接触し、テーブル回転時の摩擦力
を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルビデオデ
ィスク(略称DVD)およびコンパクトディスク(略称
CD)などの円板状記録媒体である光ディスクまたは光
磁気ディスクなどのディスクの再生または記録のいずれ
か少なくとも一方を行うディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】先行技術では、DVDまたはCDなどの
ディスクを、回転駆動されるテーブル上に押付けて装着
するクランプ部材は基本的に、合成樹脂材料から成り、
内部に鉄などの強磁性片が内蔵された構成を有する。強
磁性片は、テーブルに設けられた永久磁石片によって磁
気吸引され、こうしてディスクは、その中央孔付近でク
ランプ部材によってテーブル上に押圧される。
【0003】このような先行技術では、クランプ部材
は、強磁性片と合成樹脂材料とから成り、構成が比較的
複雑である。また合成樹脂によって変形しやすく、また
経年変化を生じやすく、したがってテーブル上にディス
クを確実に装着することが困難である。したがってディ
スクの再生または記録の品質が低下するという問題を生
じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ディ
スクを、回転駆動されるテーブル上に簡単な構成で確実
に装着することができるようにしたディスク装置を提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転駆動され
るテーブル508上に、中央孔739を有するディスク
509をクランプ部材677によって装着し、ディスク
を再生または記録するディスク装置において、クランプ
部材677は、強磁性材料から成り、テーブルに向って
突出し、半径方向外方の外周面735が、回転軸線73
6と同軸の仮想円筒面737上にあり、周方向に間隔を
あけて配置され、ディスクの中央孔を挿通してテーブル
に向けて突出する複数の嵌合凸部732と、嵌合凸部よ
りも半径方向外方でディスクのテーブルとは反対側の表
面に当接するディスク押圧部734とを有し、テーブル
508は、嵌合凸部が嵌合する環状凹溝744を有し、
凹溝の半径方向外方の内周面745が、嵌合凸部の半径
方向外方の外周面735にぴったりと嵌合し、クランプ
部材は磁気吸引する永久磁石片743を有することを特
徴とするディスク装置である。
【0006】本発明に従えば、クランプ部材は強磁性材
料、たとえば鉄などの金属材料から成り、したがって温
度による変形を生じることはなく、また経年変化を生じ
ない。さらにこのようなクランプ部材は、たとえば鉄板
などの金属板のプレス加工によって塑性変形し、剪断加
工および成形加工を、型を用いて容易に製造することが
できる。クランプ部材には、鍛造加工によって、および
そのほかの加工によって製造することが容易である。
【0007】クランプ部材に形成された複数の嵌合凸部
は、ディスクの中央孔を挿通し、テーブルに形成された
環状凹溝に嵌合する。この嵌合凸部の半径方向外方の外
周面には、凹溝の半径方向外方の内周面がぴったりと嵌
合し、こうしてクランプ部材はテーブルの回転軸線に同
心に正確に位置決めされて装着される。したがってクラ
ンプ部材は、テーブルの永久磁石片との磁気吸引力によ
って、押圧部がテーブルに向けてディスクの中央孔付近
で確実に押圧して装着することができる。こうしてディ
スクをテーブルに同軸に装着し、ディスクの再生/記録
を正確に行うことができ、再生/記録の品質を向上する
ことができる。
【0008】また本発明は、嵌合凸部732の遊端部7
46の前記外周面735は、その遊端部に近づくにつれ
て半径方向内方に傾斜した第1案内傾斜面747を有
し、テーブルには、前記凹溝744の前記内周面745
に連なってクランプ部材に近づくにつれて半径方向外方
に傾斜した第2案内傾斜面748を有することを特徴と
する。
【0009】本発明に従えば、嵌合凸部の遊端部の第1
案内傾斜面は、テーブルの凹溝に形成された第2案内傾
斜面に接触しながら、嵌合凸部が凹溝にぴったりと嵌合
することが容易に可能になる。こうしてクランプ部材が
ディスクをテーブルに装着することが正確に、かつ確実
に可能になる。
【0010】また本発明は、クランプ部材は、単一枚の
強磁性金属板から成ることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、クランプ部材は単一板の
強磁性金属板、たとえば鉄板から成り、したがって前述
のようにプレス加工などによって製造が容易であり、高
精度のクランプ部材を製造することができる。
【0012】また本発明は、クランプ部材677には、
その回転軸線上で嵌合凸部と反対側に突出した中央凸部
729を有し、この中央凸部を弾発的に押圧するばね片
724がさらに設けられることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、クランプ部材に形成され
た中央凸部が、本件ディスク装置に備えられたばね片に
よってテーブルに向けて弾発的に押圧され、こうして嵌
合凸部の凹溝への嵌合が確実になるとともに、中央凸部
とばね片とは、回転軸線上で点接触するので、テーブル
によるディスクの回転駆動時、中央凸部とばね片との摩
擦力が低減され、ディスクの回転が円滑になる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の構成を示す簡略化した平面図である。DVD再生
装置501において、挿入/排出口502から矢符50
3で示されるようにDVD504が、装置本体505内
に挿入される。このDVD504は、装置本体505内
で、回転駆動源506によって図1の紙面にほぼ垂直な
回転軸線507のまわりに回転駆動されるテーブル50
8に乗載される。このテーブル508に乗載されたDV
Dは、参照符509で示される。このDVD509は、
光ピックアップ511に備えられた対物レンズ512か
らのレーザ光を用いてそのDVD509の記録層の内容
が読出されて再生される。光ピックアップ511は、ね
じ棒である主軸513と、副軸514によって案内さ
れ、光ピックアップ511は、図1の破線で示されるD
VD509の半径方向最内方位置と、仮想線515で示
されるDVD509の半径方向最外方の位置との間にわ
たって、移動方向516の前後に移動することができ
る。
【0015】主軸513は、移動駆動源517によって
その軸線まわりに回転駆動されるねじ棒であり、光ピッ
クアップ511に取付けられたナット部材518は、主
軸513に螺合する。こうして光ピックアップ511
は、主軸513と副軸514とによって装置本体505
の基体519における図1の紙面に平行な仮想平面内
で、前述の移動方向516に沿って移動することができ
る。対物レンズ512の光軸は、前記仮想平面内でテー
ブル508の回転軸線507を通る一直線521上にあ
り、この対物レンズ512の光軸は、前記仮想平面に垂
直である。
【0016】主軸513と副軸514と移動駆動源51
7とナット部材518とは、光ピックアップ511を基
体519の一直線521に平行な移動方向516に移動
する移動手段522を構成する。
【0017】図2はDVD再生装置501の挿入/排出
口502から見たディスク509がテーブル508直上
に間隔をあけて存在するディスク509の上限位置を示
す正面図であり、図3はディスク509がテーブル50
8に装着されて再生される下限位置にある状態を示す正
面図である。挿入/排出口502から挿入された再生さ
れるべきディスク509は、挿入方向503に垂直な水
平回転軸線を有する搬送ローラ671と、その搬送ロー
ラ671の上方に配置される摺動片672とを含むディ
スク搬送手段673の働きによってディスク509がテ
ーブル508の直上に、図2に示されるように挿入/搬
送される。再生後のディスク509が挿入/排出口50
2から排出搬送されるときもまた、図2と同様に、ディ
スク509がテーブル508の直上に間隔をあけた上限
位置にある。ディスク509は、搬送ローラ671上で
摺動片672との間に挟持されて、前述のように挿入/
搬送される。ディスク509の再生時には、図3に示さ
れるように搬送ローラ671が、ディスク509の下方
に間隔をあけて下降し、摺動片672の下降が制限さ
れ、こうしてディスク509はテーブル508に装着さ
れる。ディスク搬送手段673の搬送ローラ671と、
クランプ手段675とを図2の上限位置に上昇して、テ
ーブル508上のディスク509の装着を解除し、また
図3に示されるように搬送ローラ671とクランプ手段
675とを図3の下限位置に下降してディスク509を
テーブル508上に装着するために、装置本体505の
基体519の両側部には、昇降手段676が設けられ
る。
【0018】クランプ手段675は基本的に、挿入され
たディスク509をテーブル508上に装着するクラン
プ部材676と、このクランプ部材676を保持するホ
ルダ678と、ホルダ678に取付けられてクランプ部
材676をテーブル508に向けて弾発的に押圧するば
ね部材679とを含む。クランプ手段675のクランプ
部材677は、前述の昇降手段675によって、図2の
上限位置と図3の下限位置とに昇降変位される。
【0019】図4はクランプ手段675を構成するホル
ダ678の平面図であり、図5はホルダ678の図4に
おける下方から見た正面図であり、図6はホルダ678
の右側面図であり、図7はホルダ678の左側面図であ
る。ホルダ678のホルダ本体681には、厚み方向
(図4の紙面に垂直な方向、図5の上下方向)の軸線6
82を有する収納孔683が形成される。収納孔683
には、クランプ部材677が装入されて配置される。ホ
ルダ本体681の左右の側部684,685に外側方に
突出して固定された昇降用凸部686,687,688
を有する。
【0020】ホルダ678の側部684,685には、
ディスク509の外周縁の下部に係止する係止片69
1,692が、設けられる。これらの係止片691,6
92は、ディスク509の挿入方向503の左右両側方
(すなわち図4の右方および左方の両側方)にそれぞれ
配置される。これらの係止片691,692は、図5に
明らかに示されるように、ディスク509の半径方向内
方に向かうについて、テーブル508に近づくように、
すなわち図5の下方になるように、傾斜して形成され
る。したがってディスク509がたとえば厚み方向に変
形しており、図3に示されるようにテーブル508に装
着された状態から、図2に示されるようにディスク50
9の排出搬送のために上昇されるとき、ディスク509
の外周縁の下部が、係止片691,692の上面に点接
触して持上げられる。これによってディスク509のテ
ーブル508上における装着した状態を、確実に解除
し、ディスク509の挿入/排出口502寄りの部分
を、搬送ローラ671と摺動片672とに挟持された状
態で排出搬送させることが確実になる。ディスク509
は、係止片691,692に前述のように点接触するの
で、このディスク509の外周縁が係止片691,69
2の接触によって損傷するおそれはない。
【0021】ホルダ本体681には、複数(この実施の
形態では3)の係止突起693が形成される。この係止
突起693は、周方向にたとえば90度の間隔をあけて
配置され、テーブル508とは反対側(図5〜図7の上
方)の表面から突出する。
【0022】図8は、係止突起693とその付近の拡大
した平面図である。各係止突起693は、ホルダ本体6
81のテーブル508とは反対側の前記表面に連なる連
結部694と、この連結部694に連なり、連結部の外
側方に張り出した係止部695とを有する。後述の図1
6には、この係止突起693にばね部材679が取付け
られた状態を示す拡大断面が示される。ホルダ本体68
1にはまた、周方向に間隔をあけて位置決め用突起69
6が突設される。
【0023】係止突起693は、収納孔683の周方向
の一方向701に、位置決め用突起696からずれて配
置される。変位阻止用突起697と案内部698とは、
収納孔683の周方向に180度ずれて、軸線682に
関して線対称に形成される。ホルダ本体681は、金属
板をプレス加工することによって、容易に製造すること
ができる。
【0024】図9は、図4の切断面線IX−IXから見
た断面図である。ホルダ本体681にはまた、テーブル
508とは反対側の前記表面から突出した第1変位阻止
部である変位阻止用突起697が形成される。変位阻止
用突起697よりも収納孔683の周方向の他方向70
2に近接して案内部698が形成される。この案内部6
98は、操作部用案内傾斜面699を有し、前記他方向
702とは逆方向である一方向701になるにつれてホ
ルダ本体681の前記表面690から図9の上方に高く
なるように隆起して形成される。
【0025】図10はばね部材679の平面図であり、
図11は図10の下方から見たばね部材679の正面図
であり、図12はばね部材679の図10における左方
から見た側面図である。ばね部材679は、偏平な形状
を有する厚み方向に弾発力を有する鉄などの金属板のプ
レス加工によって製造することができる。このばね部材
679のばね部材本体703は、ホルダ本体681に形
成された収納孔683の半径方向外方を囲む周縁部70
4と、収納孔683の上方を覆うカバー部705とを有
する。収納孔683には、半径方向内方に突出した係止
突起693を設ける。カバー部705は、収納孔683
を、テーブル508とは反対側(図11および図12の
上方)に隆起して覆い、ディスク509の再生時、収納
孔683よりも上方のカバー部705によって形成され
た空間706(次の図13を参照)を形成する。
【0026】図13は、ばね部材本体703の一部の拡
大断面図である。ディスク509がテーブル508上に
装着された状態で、クランプ部材677の周縁部は、収
納孔683から図13の上方に離脱して、ホルダ本体6
81の厚み方向のばね部材本体703側のカバー部70
5によって形成される空間706に位置して収納され
る。ばね部材本体703の周縁部704には、周方向に
たとえば90度の等間隔をあけて係止孔707が形成さ
れる。
【0027】図14は、係止孔707とその付近の平面
図である。係止孔707は、ホルダ本体681に形成さ
れた係止突起693および位置決め用突起696との組
合わせに対応して、周方向に細長く延びる。係止孔70
7は、周方向の一方向701の端部に形成される挿通孔
708と、この挿通孔708に連なる位置決め用長孔7
09とを有する。
【0028】前述の図8を参照して、係止突起693の
係止部695の幅をW1とし、連結部694の幅をW2
とし、位置決め用突起696の外径をD1とするとき、
W1>D1≧W2に定められる。
【0029】ばね部材本体703の係止孔707におい
て、図14の挿通孔708の幅W3は、W3>W1に定
められ、位置決め用長孔709の幅W4は、W4=D1
に選ばれる。W4>D1であってもよい。挿通孔708
に係止突起693が挿通され、ばね部材679が周方向
の他方向702のホルダ678に対して角変位されると
き、係止突起693の連結部694は、挿通孔708か
ら位置決め用長孔709に、幅W3から幅W4に連続し
て小さくなるように傾斜した接続孔710が形成され
る。これによって係止突起693の連結部694は、挿
通孔708から円滑に位置決め用長孔709に入込むこ
とができる。
【0030】図15は、図14における周方向の一方向
701から挿通孔708を見た断面図である。係止部6
95が挿通孔708に円滑に挿入され、また強度の向上
のために、切起し片711が形成される。
【0031】図16は、ばね部材本体703に係止孔7
07の位置決め用長孔709の両側部には、その位置決
め用長孔709の円弧上の長手方向の途中位置で、突出
部713が形成される。この突出部713は、ホルダ本
体681の前記表面690とは反対側(図16の上方)
に突出する。前記突起693における連結部694の高
さをH11とし、突出部713の自然状態における高さ
をH12とするとき、H11<H12に定められる。し
たがって突出部713が係止突起の係止部695に接触
することによって、ばね部材本体703の周縁部704
は、係止部695とホルダ本体681の前記表面690
との間に係止されて弾発的に挟持され、ばね部材本体7
03がホルダ本体681に取付けられる。突出部713
は、ほぼ球面の一部から成り、したがって係止部695
が突出部713上に円滑に移動することができる。この
とき、位置決め用突起696は、位置決め用長孔709
にぴったりと嵌まり込み、カバー部705の軸線714
(前述の図10参照)を中心とする円弧上に変位する。
こうしてばね部材本体703の軸線714は、ホルダ本
体681の収納孔683の軸線682(前述の図4参
照)と一致する。
【0032】ばね部材本体703には、半径方向外方
(図10および図11の左右方向)に、細長い操作部7
15が延びる。この操作部715には、第2変位阻止部
である変位阻止用透孔716がそれぞれ形成される。変
位阻止用透孔716は、ホルダ本体681の収納孔68
3、したがってばね部材本体703のカバー部705よ
りも半径方向外方に形成される。この変位阻止用透孔7
16には、ホルダ本体681に形成された変位阻止用突
起697がぴったりと嵌合する。こうして変位阻止用突
起697が変位阻止用透孔716に嵌合している状態
で、図16に示されるように突出部713がホルダ本体
681の表面690と係止突起693の係止部695と
の間に挟持されるとともに、ホルダ本体681とばね部
材679との軸線682,714まわりの相互の角変位
が阻止される。このような変位阻止用突起697と操作
部715との組合せは、軸線714の周方向に180°
ずれて線対称に形成される。
【0033】操作部715の遊端部717は、半径方向
外方(図10および図11の左右方向)になるにつれ
て、ホルダ本体681の前記表面690から遠去かるよ
うに、すなわち図11の上方となるように、傾斜して形
成される。これによってホルダ本体681にばね部材6
79を取付ける作業およびホルダ本体681からばね部
材679を取外す作業を容易に行うことができるように
なる。遊端部717を、操作部715の弾発力に抗し
て、前記表面690から図11の上方に把持してつまみ
上げることが容易である。
【0034】再び図9を参照して、ばね部材679をホ
ルダ本体681に取付けるにあたり、操作部715を周
方向の一方向701に軸線714まわりに角変位するこ
とによって、操作部715は、案内部698の操作用案
内傾斜面699に沿って上昇し、操作部715が変位阻
止用突起697の上方に円滑にもたらすことができるよ
うになる。こうして操作部715に形成された変位阻止
用透孔6が、変位阻止用突起697の直上にもたらされ
てぴったりと嵌合する。これによって組立ての作業性が
良好である。
【0035】再び図10〜図12を参照して、ホルダ本
体681の収納孔683に対応するばね部材703のカ
バー部705付近には、収納孔683の半径方向外周部
付近で、周方向に間隔をあけて複数(この実施の形態で
は90°ずつ合計4つ)の保持片719が形成される。
保持片719は、周縁部704からテーブル508に図
11および図12の下方に延びる連結部720に連な
る。こうして保持片719は、ばね部材本体703から
厚み方向に間隔をあけて、配置され、しかも半径方向内
方に突出する。この保持片719は、クランプ部材67
7のテーブル508側の表面の外周部を、前述のたとえ
ば図2におけるクランプ手段675の上限位置などで保
持する。
【0036】図4に示されるホルダ本体681には、切
欠き721が形成されて、取付け片722が設けられ
る。この取付け片722には、テーブル508側でばね
部材本体703に形成されたもう1つの取付け片723
(図12に参照)が弾発的に係止する。これらの取付け
片722,723に代えて、本発明の実施の他の形態で
は、前述の係止突起693および位置決め用突起696
ならびに係止孔707との組合せが用いられてもよい。
【0037】図17はばね部材679の一部を構成する
ばね片724の平面図であり、図18は図17の切断面
線XVIII−XVIIIから見た断面図である。ばね
片724は、ばね部材本体703のカバー部705に溶
接によって固定される固定部725と、この固定部72
5に連なる連結部726と、連結部726の遊端部から
固定部725に向けて延びる押圧部727とを有し、ば
ね力を発揮する金属板のたとえばプレス加工などによっ
て形成される。押圧部727は、その下方のクランプ部
材677に向けて傾斜して延び、クランプ部材677の
中央凸部729に、軸線714上で点接触する。軸線7
14は、テーブル508の回転軸線に一致する。
【0038】図19はクランプ部材677の平面図であ
り、図20はクランプ部材677の側面図であり、図2
1はクランプ部材677の断面図である。クランプ部材
677は、強磁性材料から成り、たとえば鉄などの金属
材料から成り、その表面には、中央凸部729とばね片
724の押圧部727との低摩擦の接触が可能となるよ
うに、めっきが施される。このようなクランプ部材67
7は、プレス加工によって剪断および成形の加工が、容
易に可能であるという優れた利点がある。クランプ部材
677の中央凸部729には、平坦部731が連なる。
この平坦部731には、複数の嵌合凸部732が、テー
ブル508に向けて図21の下方に突出して形成され
る。
【0039】図22は、嵌合凸部732付近の拡大断面
図である。嵌合凸部732は、この実施の形態では、周
方向に等間隔に合計3つ、形成される。嵌合凸部732
の外周面735は、クランプ部材677の回転軸線73
6と同軸の仮想円筒面737上に共通に存在する。
【0040】クランプ部材677の平坦部731には、
嵌合凸部732の半径方向外方に連絡部733を介して
ディスクから成るディスク押圧部734が連なる。さら
にディスク押圧部734の半径方向外方には、ばね部材
679の保持片719によって保持される環状の保持部
738が連なる。ディスク押圧部734は、テーブル5
08上のディスク509の上表面に環状に押圧する。嵌
合凸部732は、ディスク509の中央孔739を挿通
する。
【0041】図23はテーブル508付近の一部を切欠
いて示す断面図であり、図24はテーブル508の平面
図であり、図25はテーブル508にディスク509が
クランプ部材677によって装着された状態を示す拡大
断面図である。回転駆動源506の回転軸線507を有
する回転軸741には、固定孔742が嵌合される。環
状の永久磁石片743は、クランプ部材677の平坦部
731を磁気吸引する。このテーブル508には、回転
軸線507と同心の環状凹溝744が形成される。この
凹溝744の半径方向外方の内周面745は、クランプ
部材677の嵌合凸部732の外周面735にぴったり
と嵌合する。
【0042】再び図22を参照して、嵌合凸部732の
遊端部746には、前記外周面735に連なってその遊
端部に近づくにつれて(図22の下方になるにつれ
て)、半径方向内方に傾斜した第1案内傾斜面747が
形成される。この第1案内傾斜面747に対応して、図
25に示されるようにテーブル508には、第2案内傾
斜面748が形成される。第2案内傾斜面748は、凹
溝744の前記内周面745に連なって、クランプ部材
733に近づくにつれて(図25の上方になるにつれ
て)、半径方向外方(図25の右方)に傾斜して形成さ
れる。これによってクランプ部材733のテーブル50
8への下降時、第1および第2案内傾斜面747,74
8の働きによって嵌合凸部732が円滑に凹溝744に
嵌合することが容易に可能である。クランプ部材733
のディスク押圧部734は、そのクランプ部材733と
永久磁石片743との磁気吸引力によって、ディスク5
09を、回転駆動源506の棒状の回転体の平坦な円板
状受け部549に、その受け部549に固定された環状
の介在片751上に押圧され、安定に、ディスク509
がテーブル508上に装着される。
【0043】再び図8を参照して、ホルダ本体681
は、収納孔683の周方向に間隔をあけてかつ半径方向
内方に突出した複数の支持片755が形成される。この
支持片755の収納孔683における半径方向内方端7
56は、ホルダ本体681に平行な図4の紙面における
一仮想平面内で、真円の一部を構成する円弧上に形成さ
れ、したがって収納孔683内のクランプ部材677の
半径方向外方端に、点接触する。これによってクランプ
部材677と支持片755との接触時の摩擦力を低減す
ることができ、クランプ部材677によるディスク50
9のテーブル508への円滑な装着が可能になる。この
支持片755の内方端756は、軸線682に垂直な図
4の紙面上の仮想平面内で、その軸線682上に中心を
有する仮想円757上に存在する。したがって収納孔6
83内でクランプ部材677は、そのクランプ部材67
7の軸線729が、収納孔683の軸線682にほぼ正
確に一致することが可能である。
【0044】ディスク509の中央孔739は、テーブ
ル508の凹溝744よりも半径方向外方に形成された
案内傾斜部753から受け部749に垂直に連なる装着
部754に嵌合される。
【0045】ディスク509は、デジタルビデオディス
ク(DVD)であってもよいけれども、コンパクトディ
スク(CD)であってもよく、このような光ディスクで
あってもよいが、そのほか、たとえば光磁気ディスクな
どのディスクであってもよい。
【0046】本発明は、ディスクの再生装置に関連して
実施されるだけでなく、ディスクの記録装置に関連して
も実施することができ、さらに再生および記録を行う装
置に関連しても実施することができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、クラン
プ部材は強磁性材料、たとえば鉄などの金属材料から成
り、したがって製造が極めて容易であるとともに、温度
による変形が生じることはなく、また経年変化を生じる
おそれはなく、長期間にわたって、使用することができ
る。
【0048】さらに本発明によれば、クランプ部材の複
数の嵌合凸部の半径方向外方の外周面に、テーブルに形
成された環状凹溝の半径方向外方の内周面がぴったりと
嵌合し、こうしてクランプ部材はテーブルに正確に同心
に配置されて、ディスクをテーブル上に装着することが
できる。これによってディスクをテーブルに同軸に装着
し、ディスクの高品質の再生または記録のいずれか少な
くとも一方を行うことができる。
【0049】請求項2の本発明によれば、クランプ部材
に形成された嵌合凸部には第1案内傾斜面が形成され、
テーブルには、この第1案内傾斜面に対応して第2案内
傾斜面が形成され、こうして嵌合凸部が凹溝に円滑に嵌
合することができる。したがってディスクをテーブルに
正確に装着することが容易に可能になる。
【0050】請求項3の本発明によれば、クランプ部材
を、たとえばプレス加工によって剪断加工および成形加
工し、製造が極めて容易であり、しかも高精度のクラン
プ部材を製造することができる。
【0051】請求項4の本発明によれば、ばね片が、ク
ランプ部材の回転軸線上で中央凸部に点接触し、したが
ってクランプ部材によるテーブルへのディスクの装着が
確実になるとともに、テーブルの回転時に、ばね片と中
央凸部との摩擦力を減少し、テーブル、したがってディ
スクを円滑に正確に回転駆動することが容易に可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示す簡略
化した平面図である。
【図2】DVD再生装置501の挿入/排出口502か
ら見たディスク509がテーブル508直上に間隔をあ
けて存在するディスク509の上限位置を示す正面図で
ある。
【図3】ディスク509がテーブル508に装着されて
再生される下限位置にある状態を示す正面図である。
【図4】クランプ手段675を構成するホルダ678の
平面図である。
【図5】ホルダ678の図4における下方から見た正面
図である。
【図6】ホルダ678の右側面図である。
【図7】ホルダ678の左側面図である。
【図8】係止突起693とその付近の拡大した平面図で
ある。
【図9】図4の切断面線IX−IXから見た断面図であ
る。
【図10】ばね部材679の平面図である。
【図11】図10の下方から見たばね部材679の正面
図である。
【図12】ばね部材679の図10における左方から見
た側面図である。
【図13】ばね部材本体703の一部の拡大断面図であ
る。
【図14】係止孔707とその付近の平面図である。
【図15】図14における周方向の一方向701から挿
通孔708を見た断面図である。
【図16】切断面線XVI−XVIから見た係止孔70
7の断面図である。
【図17】ばね部材679の一部を構成するばね片72
4の平面図である。
【図18】図17の切断面線XVIII−XVIIIか
ら見た断面図である。
【図19】クランプ部材677の平面図である。
【図20】クランプ部材677の側面図である。
【図21】クランプ部材677の断面図である。
【図22】嵌合凸部732付近の拡大断面図である。
【図23】テーブル508付近の一部を切欠いて示す断
面図である。
【図24】テーブル508の平面図である。
【図25】テーブル508にディスク509がクランプ
部材677によって装着された状態を示す拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
501 DVD再生装置 506 回転駆動源 507 回転軸線 508 テーブル 509 ディスク 511 光ピックアップ 519 基体 675 クランプ手段 676 昇降手段 677 クランプ部材 678 ホルダ 679 ばね部材 681 ホルダ本体 683 収納孔 693 係止突起 694 連結部 695 係止部 696 位置決め用突起 697 変位阻止用突起 699 操作用案内傾斜面 701 一方向 702 他方向 703 ばね部材本体 704 周縁部 705 カバー部 706 空間 707 係止孔 708 押圧孔 709 位置決め用長孔 715 操作部 716 変位阻止用透孔 717 遊端部 719 保持片 722 取付け片 723 取付け片 724 ばね片 729 中央凸部 732 嵌合凸部 734 ディスク押圧部 735 外周面 737 仮想円周面 739 中央孔 743 永久磁石片 744 環状凹溝 746 遊端部 747 第1案内傾斜面 748 第2案内傾斜面 753 案内傾斜部 754 装着部 755 支持片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 晋 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 (72)発明者 日高 昇 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内 Fターム(参考) 5D038 CA03 DA01 HA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるテーブル508上に、中
    央孔739を有するディスク509をクランプ部材67
    7によって装着し、ディスクを再生または記録するディ
    スク装置において、 クランプ部材677は、 強磁性材料から成り、 テーブルに向って突出し、半径方向外方の外周面735
    が、回転軸線736と同軸の仮想円筒面737上にあ
    り、周方向に間隔をあけて配置され、ディスクの中央孔
    を挿通してテーブルに向けて突出する複数の嵌合凸部7
    32と、 嵌合凸部よりも半径方向外方でディスクのテーブルとは
    反対側の表面に当接するディスク押圧部734とを有
    し、 テーブル508は、 嵌合凸部が嵌合する環状凹溝744を有し、凹溝の半径
    方向外方の内周面745が、嵌合凸部の半径方向外方の
    外周面735にぴったりと嵌合し、 クランプ部材は磁気吸引する永久磁石片743を有する
    ことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 嵌合凸部732の遊端部746の前記外
    周面735は、その遊端部に近づくにつれて半径方向内
    方に傾斜した第1案内傾斜面747を有し、 テーブルには、前記凹溝744の前記内周面745に連
    なってクランプ部材に近づくにつれて半径方向外方に傾
    斜した第2案内傾斜面748を有することを特徴とする
    請求項1記載のディスク装置。
  3. 【請求項3】 クランプ部材は、単一枚の強磁性金属板
    から成ることを特徴とする請求項1または2記載のディ
    スク装置。
  4. 【請求項4】 クランプ部材677には、その回転軸線
    上で嵌合凸部と反対側に突出した中央凸部729を有
    し、 この中央凸部を弾発的に押圧するばね片724がさらに
    設けられることを特徴とする請求項1〜3のうちの1つ
    に記載のディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100395836C (zh) * 2005-03-17 2008-06-18 谷林电器(深圳)有限公司 光盘卡夹装置
US7802270B2 (en) 2006-01-16 2010-09-21 Fujitsu Ten Limited Disk reproducing apparatus

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