JP2001357210A - 証券売買システム - Google Patents

証券売買システム

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JP2001357210A
JP2001357210A JP2000345766A JP2000345766A JP2001357210A JP 2001357210 A JP2001357210 A JP 2001357210A JP 2000345766 A JP2000345766 A JP 2000345766A JP 2000345766 A JP2000345766 A JP 2000345766A JP 2001357210 A JP2001357210 A JP 2001357210A
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Masato Doujo
真人 道城
Kanenobu Doujo
謙信 道城
Itsuhito Tsujioka
逸人 辻岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】迅速かつ適正な証券に係る取引を可能とすると
ともに取引成立確率が非常に高くなるようにして、証券
取引界全体に貢献する。 【解決手段】売り手と買い手との間での提示価格が一致
せずともマッチングさせるようにすることにより、1度
のマッチングステップで複数組の取引が成立し得るよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、証券、特に株券や
非公開の株券を取り引きする際に好適に利用される証券
売買システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】株券等の証券に係る取引は、従来より、
売り手が希望売り価格を提示する一方で、買い手が希望
買い価格を提示し、売り手と買い手との各提示価格が一
致して(仲介手数料が差し引かれる場合もあるが)初め
て取引が成立する。そして近時、インターネットに代表
される通信システムやコンピュータの発達により、これ
ら証券類に関してもこの種の技術を利用した商取引が行
われるようになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにインターネットを利用するとはいえ、その基礎とな
る考え方、すなわち売り手と買い手との各提示価格が一
致して(仲介手数料が差し引かれる場合もあるが)初め
て取引が成立するという点は従来と全く変わらないた
め、取引成立確率が極めて低く、取引成立までの手間と
時間がかかってしまう場合が多い。また、過当競争に陥
りやすく、健全な商取引を維持しにくいうえ、例えば取
引価格が上下動した場合などに、買い手や売り手に不満
感や不公平感が残る場合もある。
【0004】特に、未上場企業であって、未公開株を発
行し事業の立上げや拡張に必要な資金を迅速に集めたい
という要請が強い場合には、上述した点が大きなネック
となる。またこのような企業に出資したいと欲求する出
資者にとっても同様である。
【0005】そこで本発明は、売り手と買い手との各提
示価格が一致して初めて取引が成立するという従来の証
券取引界における常識を覆し、売り手と買い手との間で
の提示価格が一致せずともマッチングさせるようにする
ことにより、1度のマッチングステップで複数組の取引
が成立し得るようにした全く新しいものであって、従来
の不具合を解決し、迅速かつ適正な商取引を可能とする
とともに取引成立確率が非常に高くなるようにして、証
券取引界全体に貢献することを主たる目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
証券売買システムは、図1に示すように、共通する複数
の証券それぞれについて、売りを希望する売り手と買い
を希望する買い手との間での売買の成立を支援するため
のものであって、各証券の売希望価格と買希望価格とが
一致しない場合でも、その希望価格を提示した売り手と
買い手とをマッチングさせるマッチング手段と、前記マ
ッチング手段によりマッチングされた売り手と買い手と
の間でそれらの希望価格を満たす価格での取引を成立さ
せるための処理を行う処理手段とを備えたものである。
【0007】ここで、「希望価格を満たす価格」とは、
売り手にとっては売希望価格と同一又はそれより高い価
格を含むものであり、買い手にとっては買希望価格と同
一又はそれより低い価格を含むものである。また、「取
引を成立させるための処理」とは、マッチングが成立し
たことを通知したり、決済の仲介を行ったりすることの
他、取引そのものを成立させることも含んで、取引の成
立に至る種々の処理の一部又は全部を行うことをいう。
【0008】このようなものであれば、売り手と買い手
との間での提示価格が一致せずともマッチングさせるの
で、一度に複数組のマッチングを成立させる場合に、従
来のようにそれぞれの価格一致を待ってマッチングさせ
ていたのと比べ、その組合せ数が飛躍的に増加し、マッ
チングスピードや確率の点でも遙かに向上する。さら
に、マッチングされた売り手と買い手との間でそれらの
希望価格を満たす価格での取引を成立させるため、売り
手と買い手双方にとって自身が最初に望んだ価格での取
引を行うことができ、不満感や不公平感を排除すること
ができる。加えて、価格に関する過当競争が生じにく
く、健全な商取引も維持しやすくなる。
【0009】運営面を考慮した場合には、図2に示すよ
うに、マッチング手段が、マッチングの成立した一又は
複数の証券に対する買希望価格の合計額から売希望価格
の合計額を引いた差額を0又はプラスとするように、売
り手と買い手とをマッチングさせるものや、図3、図4
に示すように、マッチングの成立した売り手または買い
手の少なくとも一方から手数料を請求するための処理を
行う手数料請求処理手段を備えたものであって、マッチ
ング手段が、マッチングの成立した一又は複数の証券に
対する買希望価格の合計額から売希望価格の合計額と前
記手数料の合計額とを引いた差額を0又はプラスとする
ように、売り手と買い手とをマッチングさせるものが好
ましい。
【0010】売り手と買い手とのマッチングを図りやす
いという本発明の特徴を活かして、資金を集めたいとい
う未上場企業と、有望な未上場企業を的確に判断してそ
れに投資したいという出資者とのマッチングを有効に図
るには、図5に示すように、株券が未公開のものであっ
て、株券を発行する株発行者の事業計画やビジネス手法
等に関する事業等情報の一部または全部を少なくとも音
声によって投資者に開示する事業等内容開示手段と、一
又は複数の売り手から前記株券の売希望価格を含む売情
報を受け付ける売情報受付手段と、複数の買い手から前
記株券の買希望価格を含む買情報を受け付ける買情報受
付手段と、各株券の売希望価格と買希望価格とが一致し
ない場合でも、売情報と買情報とをマッチングさせるマ
ッチング手段と、前記マッチング手段によりマッチング
された売情報及び買情報を提示した売り手と買い手との
間でそれらの希望価格を満たす価格での取引を成立させ
るための処理を行う処理手段とを備えたものが好まし
い。
【0011】小口で出資したいというような個人出資家
等も投資できるようにし、売り手たる未上場企業の資金
収集等を容易ならしめるには、一株の購買に必要な最低
買価格に買希望価格が満たない買情報を複数とりまとめ
て、それらの合計した買希望価格が前記最低買価格を上
回るような買情報群を生成し、この買情報群を売情報に
対するマッチングの対象とするとりまとめ手段を具備す
るものが好ましい。
【0012】さらに、出資にあたって考慮される企業家
の人格や能力的なことをより確実に出資者に伝えられる
ようにするには、事業内容開示手段が、事業等情報の一
部又は全部を少なくとも動画で提供するものであること
が望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。 <全体構成>この実施形態における証券売買システム
は、証券である未公開の株券に係る取引を支援促進する
ためのものであり、図6に示すように、売り手X側及び
買い手Y側にそれぞれ設けられた情報処理装置たる端末
コンピュータP1、P2と、これら端末コンピュータP
1、P2にインターネット等の通信回線を介して双方向
通信可能に接続された情報処理装置たるサーバコンピュ
ータSRVとを利用する。
【0014】ここで売り手Xとは、本システムを利用可
能な者として登録されたもののことを指す。登録は、登
録支援手段(図示しない)を利用して行われる。この登
録支援手段は、売り手として登録を希望する者が、例え
ばオンラインによりサーバコンピュータSRVにアクセ
スした場合に、その者の基本属性情報等の入力を要求
し、適式な入力が行われた場合に、その者に識別子たる
IDを発行するとともに、このIDに関連付けて前記基
本属性情報等を記憶するものである。なおIDは、会社
単位で一つを取得することもできれば、個人単位で一つ
を取得することもでき、種々の具体的態様に応じた取得
が可能である。売り手Xとして登録された後は、そのI
D及び必要に応じてパスワードを端末に入力することに
より、本システムの利用が可能となる。
【0015】買い手Yは、売り手X同様、本システムを
利用可能な者として登録された者のことを指す。なお、
登録にあたっての手続やID取得等に関しても上述と同
様であるので説明は省略する。
【0016】次いで、この証券売買支援システムを構築
するにあたって利用する機器構成について説明すると、
端末コンピュータP1、P2は、本実施形態では、図7
に示すように、キーボード101、マウス102等の入
力手段、ディスプレイ104等の出力手段、HD等の記
憶装置106、CPU103、内部メモリ105、通信
インタフェース107等を備えたもので、WEBブラウ
ザ等を有するいわゆるパーソナルコンピュータである
が、ファクシミリ装置、携帯電話等も含む概念であり、
実施に際しては、これらの機器を併用しても構わない。
なお、これら端末コンピュータP1、P2の所在は、国
内に限られず、海外でも構わない。
【0017】サーバコンピュータSRVは、WEBサー
バ機能やデータベース機能等を備えたものであり、端末
コンピュータP1、P2と略同様な機器構成を有してな
る。なお、このサーバコンピュータSRVは、一箇所に
集中させて設けてあるか、分散させて設けてあるかは問
わないし、その所在は国内に限られず、海外でも構わな
い。 <サーバコンピュータ>しかして、本実施形態において
は、図8に示すように、前記サーバコンピュータSRV
の記憶装置106に記憶させた所定のプログラムにした
がって、そのCPU103や周辺機器を作動させること
により、このサーバコンピュータSRVに、事業等内容
開示手段1と、売情報受付手段2と、買情報受付手段3
と、自動抽出手段4と、マッチング手段5と、とりまと
め手段6と、差額管理手段7と、処理手段8と、繰越手
段9としての機能を発揮させるようにしてある。
【0018】各部を説明すると、事業等内容開示手段1
は、株券を発行する株発行者の事業計画やビジネス手法
等に関する事業等情報の一部または全部を少なくとも音
声及び画像によって買い手Yである出資者に開示するも
のである。本実施形態における開示とは、少なくとも音
声及び画像を含む事業等情報の一部または全部をHTM
L形式のファイルとして買い手側コンピュータP2に送
信することである。この事業等情報は、各株発行者に付
された識別子に対応づけて、前記記憶装置の所定領域に
設定した事業等情報記憶部D3に予め蓄積してある。
【0019】売情報受付手段2は、一又は複数の売り手
Xから売り手側コンピュータP1を利用して送信されて
くる前記株券の売情報を受信するもので、機器的には通
信インタフェース107等を利用する。本実施形態にお
いて売情報とは、売希望価格及び売希望期間を含むもの
である。なお、この売情報は、郵送やファックス等で送
られてくるものでも構わない。
【0020】買情報受付手段3は、複数の買い手Yから
買い手側コンピュータP2を利用して送信されてくる前
記株券の買情報を受信するもので、機器的には通信イン
タフェース107等を利用する。本実施形態において買
情報とは買希望価格及び買希望期間を含むものである。
なお、この買情報は、郵送やファックス等で送られてく
るものでも構わない。
【0021】自動抽出手段4は、売情報受付手段2及び
買情報受付手段3が受け付けた前記売情報及び買情報か
ら、共通する株券に対するものであってなおかつ予め定
めた決定日時、すなわちリミットタイムを含む売希望期
間又は買希望期間を提示しているものを抽出するもので
ある。本実施形態では、このリミットタイムは、自動的
に定間隔で次々更新されるようにしている。
【0022】マッチング手段5は、各株券の売希望価格
と買希望価格とが一致しない場合でも、価格を提示した
売り手Xと買い手Yとを結びつけるものである。具体的
には、株券毎に、買希望価格から売希望価格を引いた差
額が0又はプラスとなるように売り手Xと買い手とをマ
ッチングさせるものである。
【0023】とりまとめ手段6は、一株の購買に必要な
最低買価格に買希望価格が満たない買情報を複数とりま
とめて、それらの合計した買希望価格が前記最低買価格
を上回るようにし、このとりまとめた買情報を売情報に
対するマッチング対象とするものである。
【0024】差額管理手段7は、マッチングの成立した
株券の売買により生じる差額を管理するものである。
【0025】処理手段8は、前記マッチング手段5によ
りマッチングされた売り手Xと買い手との間でそれらの
希望価格を満たす価格での取引を成立させるための処理
を行うものである。
【0026】繰越手段9は、マッチング手段5によるマ
ッチングが決まらなかった売情報又は買情報を、それら
のマッチング決定希望期間の過ぎるまでは、前記自動抽
出手段4による抽出対象に再度自動的に加えるものであ
る。 <端末コンピュータ>一方、売り手側コンピュータP1
には、その記憶装置106に記憶させた所定のプログラ
ムにしたがって、CPU103や周辺機器を作動させる
ことにより、前記売情報受付手段2に売情報を送信する
売情報送信手段11としての機能を備えさせている。ま
た買い手側コンピュータP2には、前記買情報受付手段
3に買情報を送信する買情報送信手段21と、事業内容
開示手段1から送信されてきた事業等情報を受信する事
業等情報受信手段22と、この事業等情報を表示するた
めの事業等情報表示手段23としての機能を備えさせて
いる。ここで、売情報送信手段11や買情報送信手段2
1あるいは事業等情報受信手段22は、機器的には通信
インタフェース107等を利用する。また、事業等情報
表示手段23は、機器的にはディスプレイ104等を利
用する。なお、このようなプログラムは、専用のもので
ある必要はなく、例えば、ブラウザ等の汎用アプリケー
ションを利用しても構わない。 <システム動作説明>このような構成の本システムを利
用して、所定株券に係る取引成立に至るまでの流れの一
例を、以下に簡単に説明する。
【0027】売り手Xは、自己の端末コンピュータP2
からログインし、図9に示す所定の売情報入力画面を見
ながら、自己の所有する株券に対する売希望価格及び売
希望期間を含む売情報を入力する。売情報の入力は、株
券毎にもできるし、共通する複数の株券について一括し
てできる。なお、このような一括入力の場合でも、売情
報は各株券毎に生成されるようにしてある。また、その
際に、図示しないがその株券に関して、例えば過去にお
ける個々の取引決定価格やその平均価格等、種々の情報
を参照することができるようにしてある。
【0028】一方、買い手Yも同様に自己の端末コンピ
ュータP1からログインし、図10に示す買情報入力画
面を見ながら、買希望価格及び買希望期間を含む買情報
を入力する。買情報の入力は、株券毎にもできるし、共
通する複数の株券について一括してできるようにもして
ある。なお、このような一括入力の場合でも、買情報は
各株券毎に生成される。
【0029】また、一株を所定数に分割した分割株に対
しての買情報を入力できるようにもしてある。例えば分
割所定数が10である場合、分割株を買いたい場合に
は、通常の株券の1/10の買希望価格を入力すればよ
いこととなる。この場合には、買情報に分割である旨の
情報を付与するようにしており、これを受信したサーバ
コンピュータが通常の買情報か、分割に関する買情報か
を判別できるようにしてある。
【0030】さらにこの際に、事業等内容開示手段1に
よって、株券発行者による事業等内容に関する説明を音
声及び画像で確認することができる(図11参照)。よ
り具体的には、図示しないボタン等のクリック操作によ
り、買い手側コンピュータP2から株発行者の識別子を
含んだ要求信号が送信され(図12ステップS1)、そ
れを受信したサーバコンピュータSRVによりその識別
子に対応する事業等情報が前記事業等情報記憶部D3か
ら抽出され(同図ステップS2)、買い手側コンピュー
タP2に返信されることとなる(同図ステップS3)。
【0031】また、その株券に関して、例えば過去にお
ける個々の取引決定価格やその平均価格等、種々の情報
を参照することができるようにもしてある。
【0032】このように入力された売情報及び買情報
は、サーバコンピュータSRVに受信され(図13ステ
ップS11)、その記憶装置106に設定された所定の
売情報記憶部D1及び買情報記憶部D2にそれぞれ蓄積
される(同図ステップS12)。なお分割株に係る買情
報に関しては、その買情報に含まれる分割である旨の情
報から、サーバコンピュータSRVが、分割株に係る買
情報を通常の買情報と区別し、分割株に係る買情報は、
例えば買希望期間が共通する複数について前記所定数を
ひとまとめにして1つの買情報とし、売情報とのマッチ
ングがなされることとなる。
【0033】次に所定のリミットタイムになると(同図
ステップS13)、共通する株券についての売情報と買
情報が前記売情報記憶部D1及び買情報記憶部D2から
抽出され(同図ステップS14)、マッチングが行われ
る(同図ステップS15)。
【0034】ここで理解のための一例として、図14に
示すように、ある1種類の株券について、5つの買情報
A、B、C、D、Eがエントリ(蓄積)され、3つの売
情報イ、ロ、ハがエントリ(蓄積)されているとする。
なお、これらA〜E及びイ〜ロのうち、その希望期間の
末時しか示していないものは、希望期限のみを限定した
ものである。
【0035】そして、所定のリミットタイム(例えばA
M11:00)になると、自動抽出手段3によってその
リミットタイムを含む売希望期間又は買希望期間を提示
している売情報及び買情報が抽出される。ここでは、D
の提示した買希望期間が12:00〜18:00であ
り、リミットタイムから外れているため、これは除外さ
れ、図15に示すように、買情報A、B、C、E及び売
情報イ、ロ、ハが抽出される。
【0036】次に、これら買情報A、B、C、Eと売情
報イ、ロ、ハとが比較され、その売希望価格と買希望価
格とが同一または買希望価格の方が高くなるように売情
報と買情報とのマッチングが図られる。この場合、その
組み合わせ方は、複数存在するため、どれにするか選択
する必要がある。本実施形態では、エントリされた売情
報と買情報とのマッチング成立数が最大(この場合であ
れば3)となることを最も優先させるため、組み合わせ
方を、図16〜に示すように、4通り算出する。そ
してここからさらに、エントリの順番や提示価格の大小
等、種々の優先条件を経ていずれか1つの組み合わせ
(例えば)を選ぶこととなる。
【0037】そして処理手段8によって、これらマッチ
ングの成立した売情報と買情報とをそれぞれ提示した売
り手Xと買い手Yとの間で、各々が提示した売希望価格
及び買希望価格にしたがって、当該株券の売買のための
支援が行われる。具体的には、決済手続や配送手配等が
自動的に行われる。
【0038】また、この取引によって生じた買希望価格
と売希望価格との差額は、前記差額管理手段7によっ
て、例えばシステムの運営に充当されるが、その他、シ
ステム運営、当該買い手Y及び当該売り手Xとの間で分
割するようにしたり、当該買い手Y及び当該売り手Xと
の間で分割するようにしたりしても構わない。
【0039】一方、前記自動抽出手段3によって抽出さ
れなかったり、マッチング手段4によるマッチングが成
立しなかった売情報及び買情報は、次のリミットタイム
において、再び自動抽出手段3の選択対象となる(図1
3ステップS6)。そして所定リミットタイムが更新さ
れる(同図ステップS17)。
【0040】さらに本実施形態では、取引が成立して初
めて、買い手Y及び売り手Xは、相手を知ることができ
るが、相手の提示した価格は、知ることはできないよう
にしてある。また、買い手Y及び売り手Xが買希望価格
あるいは売希望価格を入力する際に、他の買い手Yや他
の売り手Xの提示条件に係る個別情報を知ることができ
ないようにしてある。このように、売り手X及び買い手
Yが、取引成立相手のみを知ることができるダブルクロ
ーズドシステムを採用している。
【0041】なお、本発明は上記実施形態に限られな
い。例えば、所定幅を有する売希望価格及び買希望価格
を受け付けるようにしてもよい。この場合には、マッチ
ング手段は、これら売情報と買情報とを比較し、少なく
ともその買希望価格の最低額が、売希望価格の最高額と
同一または高くなるように売情報と買情報とを組み合わ
せるようにしておけばよい。
【0042】また、上述したように各株券毎にその買希
望価格から売希望価格を引いた差額がプラス又は0とな
るようにマッチングさせるだけでなく、複数の株券に対
する買希望価格の合計額から売希望価格の合計額を引い
た差額が0又はプラスとなるように、マッチングさせて
もよい。
【0043】具体的に、前記実施形態同様、図17に示
すように、4つの買情報A、B、C、Dと、5つの売情
報A’、B’、C’、D’、E’とがエントリされた場
合を考えてみる。
【0044】まず、前記実施形態のマッチング方法によ
りマッチングを行った場合には、図17に示すように、
マッチングした買情報と売情報毎に、その売希望価格が
買希望価格を越えないようにするため、CとD’及びD
とE’(この組合せは他にも考えられる)との2組の取
引が成立することとなる。
【0045】次に本変形例に係る方法を適用した場合を
考えてみる。この場合は、図18に示すように、Aと
B’、BとC’、CとD’、DとE’(この組合せは他
にも考えられる)との4組の取引が成立する。なぜな
ら、マッチングされるべき買情報A〜Dの合計した買希
望価格は21.8万円となり、マッチングされるべき売
情報B’〜E’の合計した売希望価格は21.5万円と
なって、マッチングされるべき各買情報の合計した買希
望価格が、各売情報の合計した売希望価格よりも高くな
るか又は同一となるようにするという条件を満たすから
である。なお、売情報A’がマッチングされなかったの
は、これをマッチング対象とすると、前記条件を満たし
得ないからである。
【0046】したがって、このようなものであれば、よ
り多くの取引を成立させることができるようになり、買
い手及び売り手Xの双方にとってさらに好ましいものと
なる。
【0047】さらに、この考え方を拡張し、複数回に亘
るマッチングステップにおいてマッチングされるべき各
買情報の合計した買希望価格が、各売情報の合計した売
希望価格よりも高くなるか又は同一となるようにすれ
ば、取引成立数が増える点でより好ましい。
【0048】また、このような変形例の場合、買希望価
格より高い売希望価格を提示した売情報B’、C’に係
る売り手Xは、他の売り手Xに比べ、得をしていると考
えられる。そこで、このような売り手Xには、その売り
手Xに関連づけてポイントを加算し、その後のエントリ
の際に、そのポイントに応じた何らかのハンデ、例え
ば、マッチングにおける優先順位が下がるといったこと
を行ってもよい。もちろん買い手Yについても同様であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、売り手と買い手と
の間での提示価格が一致せずともマッチングさせるの
で、一度に複数組のマッチングを成立させる場合に、従
来のようにそれぞれの価格一致を待ってマッチングさせ
ていたのと比べ、その組合せ数が飛躍的に増加し、マッ
チングスピードや確率の点でも遙かに向上する。さら
に、マッチングされた売り手と買い手との間でそれらの
希望価格を満たす価格での取引を成立させるため、売り
手と買い手双方にとって自身が最初に望んだ価格での取
引を行うことができ、不満感や不公平感を排除すること
ができる。加えて、価格に関する過当競争が生じにく
く、健全な商取引も維持しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1にかかる発明の構成を示す構成図。
【図2】請求項1にかかる発明のフローを示すフローチ
ャート。
【図3】請求項3にかかる発明の構成を示す構成図。
【図4】請求項3にかかる発明のフローを示すフローチ
ャート。
【図5】請求項5にかかる発明の構成を示す構成図。
【図6】本発明の一実施形態における全体機器構成図。
【図7】同実施形態における各コンピュータの内部機器
構成図。
【図8】同実施形態における全体機能構成図。
【図9】同実施形態における売情報入力画面を示す画面
説明図。
【図10】同実施形態における買情報入力画面を示す画
面説明図。
【図11】同実施形態における事業等情報表示画面を示
す画面説明図。
【図12】同実施形態における事業等情報の出力に至る
動作を説明するフローチャート。
【図13】同実施形態におけるマッチングに至る動作を
説明するフローチャート。
【図14】同実施形態におけるマッチングに至る一例を
説明する説明図。
【図15】同実施形態におけるマッチングに至る一例を
説明する説明図。
【図16】同実施形態におけるマッチングに至る一例を
説明する説明図。
【図17】同実施形態におけるマッチングに至る一例を
説明する説明図。
【図18】本発明の他の実施形態におけるマッチングに
至る一例を説明する説明図。
【符号の説明】
X・・・売り手 Y・・・買い手 1・・・事業等内容開示手段 2・・・売情報受付手段 3・・・買情報受付手段 5・・・マッチング手段 6・・・とりまとめ手段 8・・・処理手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の証券それぞれについて、売りを希望
    する売り手と買いを希望する買い手との間での売買の成
    立を支援するためのものであって、 各証券の売希望価格と買希望価格とが一致しない場合で
    も、その希望価格を提示した売り手と買い手とをマッチ
    ングさせるマッチング手段と、 前記マッチング手段によりマッチングされた売り手と買
    い手との間でそれらの希望価格を満たす価格での取引を
    成立させるための処理を行う処理手段とを備えた証券売
    買システム。
  2. 【請求項2】マッチング手段が、マッチングの成立した
    一又は複数の証券に対する買希望価格の合計額から売希
    望価格の合計額を引いた差額を0又はプラスとするよう
    に、売り手と買い手とをマッチングさせるものである請
    求項1記載の証券売買システム。
  3. 【請求項3】マッチングの成立した売り手または買い手
    の少なくとも一方から手数料を請求するための処理を行
    う手数料請求処理手段を備えたものであって、 マッチング手段が、マッチングの成立した一又は複数の
    証券に対する買希望価格の合計額から売希望価格の合計
    額と前記手数料の合計額とを引いた差額を0又はプラス
    とするように、売り手と買い手とをマッチングさせるも
    のである請求項1記載の証券売買システム。
  4. 【請求項4】証券が株券である請求項1記載の証券売買
    システム。
  5. 【請求項5】株券が未公開のものであって、 株券を発行する株発行者の事業計画やビジネス手法等に
    関する事業等情報の一部または全部を少なくとも音声に
    よって買い手に開示する事業等内容開示手段と、 一又は複数の売り手から前記株券の売希望価格を含む売
    情報を受け付ける売情報受付手段と、 複数の買い手から前記株券の買希望価格を含む買情報を
    受け付ける買情報受付手段と、 各株券の売希望価格と買希望価格とが一致しない場合で
    も、売情報と買情報とをマッチングさせるマッチング手
    段と、 前記マッチング手段によりマッチングされた売情報及び
    買情報を提示した売り手と買い手との間でそれらの希望
    価格を満たす価格での取引を成立させるための処理を行
    う処理手段とを備えた証券売買システム。
  6. 【請求項6】一株の購買に必要な最低買価格に買希望価
    格が満たない買情報を複数とりまとめて買情報群を生成
    し、この買情報群を売情報に対するマッチングの対象と
    するとりまとめ手段を具備する請求項5記載の証券売買
    システム。
  7. 【請求項7】事業等内容開示手段が、事業等情報の一部
    または全部を少なくとも動画で提供するものである請求
    項5又は6記載の証券売買システム。
  8. 【請求項8】請求項5記載の売情報受付手段に売情報を
    送信する売情報送信手段を備えた情報処理装置。
  9. 【請求項9】請求項5記載の買情報受付手段に買情報を
    送信する買情報送信手段を備えた情報処理装置。
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