JP2001357064A - 情報共有支援システム - Google Patents

情報共有支援システム

Info

Publication number
JP2001357064A
JP2001357064A JP2001110423A JP2001110423A JP2001357064A JP 2001357064 A JP2001357064 A JP 2001357064A JP 2001110423 A JP2001110423 A JP 2001110423A JP 2001110423 A JP2001110423 A JP 2001110423A JP 2001357064 A JP2001357064 A JP 2001357064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
user
public
additional information
search
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001110423A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuko Nakayama
康子 中山
Kouichi Sasaki
光一 笹氣
Yoichi Takebayashi
洋一 竹林
Miyoshi Fukui
美佳 福井
Yoshihisa Otake
能久 大嶽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001110423A priority Critical patent/JP2001357064A/ja
Publication of JP2001357064A publication Critical patent/JP2001357064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】登録された公開情報では回答しきれないとき
に、直接情報公開者と対話を行なうことにより、必要な
情報を容易に得ることができ、ユーザの利便性の向上が
図れる情報共有支援システムを提供する。 【解決手段】公開情報を登録する登録手段と、この登録
手段で登録された公開情報をユーザの要求に応じて検索
する情報検索手段と、この検索手段で検索された公開情
報を提示する情報提示手段と、この情報提示手段で公開
情報を提示する際に、必要に応じて前記公開情報を提供
した情報提供者と、その公開情報の提示を要求した情報
要求者との間に設定された通信回線を介して直接対話に
よる情報提供を行う手段とを具備し、前記情報提示手段
で公開情報を提示する際に、前記情報提供者の代理人を
示すシンボルを表示し、前記通信回線を介して直接対話
による情報提供を行う際には、情報提供者自身の映像を
前記代理人を示すシンボルを表示していた画面上の同一
領域に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、個人が持
つ知識、ノウハウや、個人が作成した文書、コンピュー
タ・ソフトウェア、絵画などの著作物や特定のグループ
が所有している分野の知識などの情報をコンピュータ・
ネットワーク上で公開し、コンピュータ・ネットワーク
を介して共有できるようにする情報共有支援システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータ・ネットワークの普
及により、個人の情報発信の方法も、従来の組織階層を
経由するやり方から誰にでも直接公開できるようになっ
てきた。このような環境の変化により、個人が自主的に
情報公開することにより、自己の特質、成果をアピール
しやすくなると同時に、公開された個人の成果、情報、
ノウハウ、知識を共有することにより、組織全体の知的
生産性も向上する。
【0003】このようなコンピュータ・ネットワーク上
の情報共有の手段としては、コンピュータ・ネットワー
ク上の電子掲示板、インターネットのホームページなど
が用いられている。すなわち、大学や企業の内外、およ
び家庭を結ぶネットワーク環境の整備が進み、情報通信
機器や記憶装置の低価格化に伴い、個人が莫大な情報を
能動的・受動的に取得し、所有することが可能になっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ユーザが情報を参照し
ようとする場合、すでに登録されている公開情報しか参
照できず、未登録情報について知りたい場合に有効な手
段がないという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、登録された公開情報で
は回答しきれないときに、直接情報公開者と対話を行な
うことにより、必要な情報を容易に得ることができ、ユ
ーザの利便性の向上が図れる情報共有支援システムを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の情報共有支援シ
ステムは、情報を複数のユーザに公開して、情報の共有
を支援する情報共有支援システムにおいて、公開情報を
登録する登録手段と、この登録手段で登録された公開情
報をユーザの要求に応じて検索する情報検索手段と、こ
の検索手段で検索された公開情報を提示する情報提示手
段と、この情報提示手段で公開情報を提示する際に、必
要に応じて前記公開情報を提供した情報提供者と、その
公開情報の提示を要求した情報要求者との間に設定され
た通信回線を介して直接対話による情報提供を行う手段
と、を具備し、前記情報提示手段で公開情報を提示する
際に、前記情報提供者の代理人を示すシンボルを表示
し、前記通信回線を介して直接対話による情報提供を行
う際には、情報提供者自身の映像を前記代理人を示すシ
ンボルを表示していた画面上の同一領域に表示すること
により、代理応答にて回答しきれなくなったときにユー
ザと情報公開者の直接対話を行なうモードにして、情報
公開者の映像を代理応答を象徴するシンボルと同一領域
に表示することにより、直接対話に切り替ったことが明
確にユーザに通知できるとともに、代理応答から情報公
開者へのモード切替えがスムーズに行なわれ、ユーザと
の対話効率が向上し、しかも必要な情報を容易に得るこ
とができ、ユーザの利便性の向上が図れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0008】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る情報共有支援システムの概略的なブロ
ック図である。図1において、情報共有システム50
は、情報登録手段1、情報参照手段2、付加情報登録手
段3、提示手順制御手段4、提示手順戦略手段5、付加
情報通知手段6、入出力手段7、公開情報蓄積手段8、
付加情報蓄積手段9、意味関係蓄積手段10、プロフィ
ール蓄積手段11、情報内容理解手段12、用語辞書蓄
積手段13から構成されている。
【0009】情報登録手段1は、個人やグループの知識
やノウハウなどを記述した文書、コンピュータ・ソフト
ウェア、絵画などの情報を生成して、公開情報蓄積手段
8に蓄積するようになっている。個人やグループの知識
やノウハウなどを記述した文書が持つ情報は、組織情報
や規定、外部情報等の客観的事実と、経験談、失敗談、
こつ等のいわゆるノウハウ的な主観的意見に二分され
る。
【0010】情報参照手段2は、ユーザが公開情報蓄積
手段8に蓄積された情報を検索、参照、利用するための
ものである。
【0011】付加情報登録手段3は、情報参照手段2で
参照している情報に対して、追加、修正、コメント等の
付加情報を登録するためのものであり、この手段により
登録された付加情報は付加情報蓄積手段9に蓄積され、
同時に、公開情報と付加情報の意味関係が意味関係蓄積
手段10に蓄積される。
【0012】提示制御手段4は、情報参照手段2に情報
を提示する際に、提示手順戦略手段5にしたがって、付
加情報の提示方法を制御するものである。
【0013】情報内容理解手段12は、公開情報が客観
的事実であるか主観的意見であるか判断したり、公開情
報の専門分野を特定する等、情報の内容を検査するもの
である。用語辞書蓄積手段13は、情報内容理解手段1
2で情報内容を検査するために必要なキーワード等の用
語辞書を蓄積するものである。
【0014】プロフィール蓄積手段11は、個人やグル
ープの専門度等のプロフィールを蓄積するものである。
情報内容理解手段12による情報内容や、プロフィール
蓄積手段11に蓄積される個人またはグループプロフィ
ールは、提示手順戦略手段5で付加情報の信頼度を計算
するときに参照される。
【0015】付加情報通知手段6は、公開情報に対して
付加情報が付加されたことを、情報公開者に通知するた
めのものである。
【0016】以上の各手段には入出力手段7が接続さ
れ、これによりユーザが必要な情報を入力したり、シス
テムがユーザに情報提示を行なう。
【0017】また、情報共有支援システム50は、ネッ
トワークを介してのデータの送受信を入出力手段7で司
るようになっている。すなわち、ネットワーク上に接続
された複数の情報共有システム50は、入出力手段7を
介して互いに通信を行なうことにより、それぞれに蓄積
されている公開情報にアクセスできるようになってい
る。
【0018】なお、図1は、ネットワークを介して複数
の情報共有システム50が互いに通信を行なうことによ
り公開情報にアクセスする形態を示しているが、この場
合に限らず、ネットワークを介さずに単体のみでもその
目的とするところの機能は完結する。すなわち、ある1
台の情報共有システム50に対して、蓄積された公開情
報を第三者であるユーザがアクセスする形態も有効であ
る。
【0019】図2は、このような情報共有支援システム
における公開情報蓄積手段8に蓄積される情報内容例を
示す。
【0020】図2に示すように、公開情報は、大きく分
けて情報識別番号21と属性22と属性値23から構成
される。属性には、題目、公開者、公開日、ノウハウや
ソフトウェアや絵画などを表す種別、業務分類やトピッ
クやその他情報のカテゴリを表す分類、関連情報、検索
のためのキーワード、内容、参照履歴などがある。
【0021】図2(a)は、公開情報蓄積手段8に蓄積
される、種別が「ノウハウ」の公開情報の例であり、題
目が講演会開催手順、公開者が山田太郎、公開日が95
年10月1日、種類がノウハウ、分類が来訪者応対業
務、関連情報が依頼文書の書き方(情報識別番号#20
0)と学識者一覧(#350)、キーワードが講演と参
観と大学教授とアジェンダであることを示しており、次
に公開情報の内容が記述されている。さらに、付加情報
の付加履歴として、付加情報と公開情報の意味関係を記
憶する意味関係蓄積手段に記憶される識別番号が記述さ
れており、この例では、/log/#24、/log/
#38、/log/#105の3件から参照されている
ことを示している。
【0022】図2(b)は、公開情報蓄積手段8に蓄積
される、種別が「コンピュータ・ソフトウェア」の公開
情報の例であり、題目が予算管理プログラム、公開者が
米山桃子、公開日が93年5月10日、種類がソフトウ
ェア、分類が予算管理業務、関連情報が手配依頼一覧、
キーワードが予算と購入予定と残業、内容がプログラム
ファイル/etc/yosan−kanri、付加履歴
が/log/#60、/log/#62、/log/#
120であることを示している。
【0023】次に、情報登録手段1を介して公開情報を
入力する方法について説明する。
【0024】図3、図4は、情報登録手段1のユーザイ
ンタフェースの一例を示す図である。情報登録ウィンド
ウA101は、主に、メイン画面A102、コントロー
ルパネルA103から構成される。
【0025】コントロールパネルA103上の「分類指
定」ボタンA104は、情報の分類を指定するものであ
る。公開情報蓄積手段8に蓄積される情報の属性の1つ
である分類は、その情報の属する業務分類や情報カテゴ
リを示すものでもある。情報を蓄積するユーザは、情報
登録手段1を介してその情報に関係する分類を指定する
ことにより、情報は分類と関連づけて公開情報蓄積手段
8に蓄積される。
【0026】情報公開者(以下、ユーザと呼ぶ)がコン
トロールパネルA103上で「分類指定」ボタンA10
4を選択すると、メイン画面A102上には、図3に示
すように、情報に関係づけられる分類体系の概念図が、
たとえばネットワーク形態で表示される。ユーザはウィ
ンドウA102上に表示された分類から1つ以上の分類
を選択することにより、登録する情報に対して分類を関
係づける。
【0027】コントロールパネルA103上の「情報入
力」ボタンA105は、公開情報を入力するモードに切
替える指示をするためのものである。ユーザがコントロ
ールパネルA103上の「情報入力」ボタンA105を
選択すると、メイン画面A102は情報の内容を入力す
るための画面に切り替わる。
【0028】図4は、ユーザが情報登録ウィンドウ上で
テキスト形式の情報を入力する時の画面表示例を示した
ものである。ユーザは入力して公開しようとする情報に
対して、題目、種類、形式、内容を入力する。内容は直
接入力しても良いし、すでに編集してある特定のファイ
ル名を指定することにより、そのファイルの内容を情報
として公開することもできる。この例では、ユーザが公
開する情報の形式はテキストとなっているが、本情報共
有支援システムで公開情報蓄積手段8に登録する情報は
テキスト形式のものに限定されず、静止画、動画、音
声、プログラムの実行形式などの情報もファイル名を指
定することにより共有することが可能である。
【0029】次に、情報参照手段2を介して公開情報蓄
積手段8に蓄積された公開情報を検索・参照する方法に
ついて説明する。
【0030】図5は情報参照手段を介して情報を検索・
参照のためのユーザインターフェースの一例である。図
5(a)において、情報検索ウィンドウA301は、主
に、メイン画面A302、コントロールパネルA303
から構成されている。情報参照者(以下、ユーザと呼
ぶ)は、コントロールパネル上で「分類指定」「キーワ
ード指定」ボタンを選択することにより検索対象情報を
指定する。たとえば、「分類指定」ボタンA304を指
示することにより、目的とする情報の分類体系を表す概
念図がメイン画面A302上に表示され、該当する分類
を選択する。ユーザが、分類やキーワードを指定した後
にコントロールパネルA303上で「検索実行」ボタン
A305を指示すると、指定した分類やキーワードの集
合に関連する情報が検索される。検索結果が複数存在す
る場合には、情報参照手段2はそれぞれの情報の題目リ
ストを表示し、ユーザがその題目リスト中から参照した
い情報を選択することにより、目的とする情報を特定す
る。図5(a)ではメイン画面A302上で複数の情報
の題目リストを表示している。
【0031】図5(b)は、情報参照手段2を介してユ
ーザが公開情報を参照している画面表示例である。
【0032】さらに、ユーザは、情報参照手段2を介し
て参照した情報に対する付加情報を、付加情報登録手段
3を介して入力することができる。
【0033】図6は付加情報登録インターフェースの一
例である。図6(a)において、付加したい情報の提示
領域をA501に示すように選択してマウスのメニュー
ボタンを押すと、A502に示すようなメニューが表示
される。メニューのうち、図6(a)に示すように例え
ば「修正」を選択すると、図6(b)に示すような付加
情報登録ウィンドウA503が起動され、付加情報の登
録者は登録者A504と内容A505を入力する。ここ
で登録ボタンA506を選択すると、入力した付加情報
が登録される。キャンセルボタンA507を選択する
と、付加情報の登録は取り消され、付加情報入力モード
は終了する。
【0034】図7は、図6のようにして付加された付加
情報を持つ公開情報を提示する際の画面表示例である。
図7(a)は図6に示した公開情報に修正の付加情報が
付加されている場合の表示例で、付加情報が公開情報の
上に重ねて表示されている。これは、公開情報が会社の
規定などのような客観的事実の場合は、ユーザが常に最
新情報を見ることができるようにする必要があるからで
ある。常に最新の付加情報が上に表示されるようになっ
ている。
【0035】また、修正以外の付加情報の場合は、例え
ば、図7(b)に示すように、付加情報を持つ公開情報
がA602のようにハイライトして表示され、その部分
を選択し、マウスのメニューボタンを押すと付加された
付加情報の種類がA603のようにメニュー表示され
る。
【0036】図8は、付加情報蓄積手段9に蓄積される
情報内容例を示す。図8に示すように付加情報は、大き
く分けて、情報識別番号81と属性82と属性値83か
ら構成される。属性には、題目、登録者、登録日、内容
等がある。図8には、図6の説明で付加された付加情報
の内容を示していて、題目が「育児休職のための申請手
続き」、登録者が「長谷なつき」、登録日が「96年1
2月6日」で、その次に付加情報の内容が記述されてい
る。
【0037】図9は、意味関係蓄積手段10に蓄積され
る公開情報と付加情報の意味関係の情報内容例を示す。
【0038】図9に示すように、公開情報と付加情報の
意味関係とは、例えば、情報識別番号91と、公開情報
識別番号92と、付加情報識別番号93、公開情報が客
観的事実か主観的意見かを示すフラグ94と、その付加
情報が公開情報に対する「追加」「修正」「追加要求」
等のいずれかを示す意味関係95から構成されるもので
ある。
【0039】次に、公開情報に対して付加情報がある場
合の情報提示手順について、図10に示すフローチャー
トを用いて説明する。
【0040】まず、情報参照手段2では、図5のように
して選択された公開情報を表示する(ステップS1)。
次に、その公開情報に付加情報があるかどうか検査しな
ければ処理を終了する(ステップS2)。付加情報があ
る場合は、意味関係蓄積手段10から付加情報と公開情
報の意味関係を取得し、意味関係を検査する(ステップ
S3)。
【0041】意味関係が「修正」であるなら(ステップ
S4)、公開情報が客観的事実かどうか情報内容理解手
段12で用語辞書蓄積手段13の用語辞書を参照して検
査する。なお、公開情報が客観的事実かどうかの検査
は、ユーザがその公開情報を参照して付加情報を登録し
た際に検査して、予め意味関係蓄積手段10の所定のフ
ィールドに登録してあってもよい。この場合、情報参照
手段2あるいは提示手順制御手段4は意味関係蓄積手段
10を参照して、公開情報が客観的事実かどうか判断す
る。
【0042】さて、公開情報が客観的事実であるなら
(ステップS5)、情報内容理解手段12で付加情報の
信頼度を計算し、その結果が付加情報に信頼度があるこ
とを示す「1」であるなら(ステップS6)、提示手順
制御手段4は、付加情報を公開情報の上に重ねて表示す
る(ステップS7)。つまり、客観的事実を記述した公
開情報に対して、信頼度のある修正情報が付加されたな
ら、ユーザには常に最新の情報を提示する必要があるか
らである。図7(a)はこの状態を示している。意味関
係が「修正」であっても、公開情報が客観的事実でなか
ったり、付加情報の信頼度が低い場合は、必ずしもユー
ザに提示する必要性がないので、図7(b)に示したよ
うに、付加情報があるというリンク情報のみを公開情報
に対してメニュー表示する。図7(b)は付加情報の意
味関係が「追加」および「追加要求」の付加情報が存在
する場合である。
【0043】なお、付加情報の信頼度の計算は、ユーザ
がその公開情報を参照して付加情報を登録した際に計算
して、予め意味関係蓄積手段10の所定のフィールドに
登録してあってもよい。従って、この場合、ステップS
6では、提示手順制御手段4は意味関係蓄積手段10を
参照するだけでよい。
【0044】一方、ステップS4で、意味関係が「修
正」でなく、意味関係が「修正要求」であるか、「追加
要求」である場合には(ステップS9、ステップS1
0)、情報提供要求を提示する(ステップS11)。ま
ずは、情報公開者に対して情報提供要求を行ない、情報
公開者が更なる情報を提供できない場合は、一般ユーザ
に対して、電子ニュースや電子メールなどの手段で広く
情報提供要求を提示する。
【0045】意味関係が「修正要求」でも「追加要求」
でもない場合は、付加情報のリンク情報のみを公開情報
に対してメニュー表示する(ステップS8)。
【0046】図11および図12は「修正要求」を提示
している画面例、図13は「追加要求」を提示している
画面例である。
【0047】図11(a)(b)は、公開情報に対して
ユーザ(公開情報の参照者)が「修正要求」を入力して
いる画面例である。図11(a)で修正要求を行なう情
報を選択し、メニューA701で「修正要求」を選択す
る。すると、図11(b)に示すように、付加情報入力
ウインドウA702が表示され、ここに修正要求内容を
入力して登録する。
【0048】図12(a)は、このようにして成された
修正要求に対して、付加情報通知手段6で、情報公開者
に修正要求を通知する画面例である。この場合、図12
(a)の付加情報入力ウインドウ中の登録者の項目A7
03は、予め情報公開者の名前になっている。
【0049】図12(b)は、一般のユーザに対して付
加情報の修正を要求する場合の画面例で、例えば、図1
1(a)のメニューA701から「修正要求」を選択し
た際に付加情報入力ウィンドウA704が表示される。
【0050】図13(a)は、付加情報通知手段6で、
情報公開者に対し、その公開情報に対する付加情報の
「追加要求」の指示があった場合に通知する画面例であ
る。図13(b)は、一般のユーザに対して付加情報の
追加を要求する場合の画面例で、例えば、図7(b)の
画面からメニューA603の「追加要求」を選択した際
に付加情報入力ウィンドウA705が表示される。
【0051】図11、図12、図13における付加情報
入力ウィンドウで、登録ボタンを選択すると付加情報が
意味関係蓄積手段10に登録される。すなわち、付加情
報の識別番号が採番されて、その付加情報の識別番号
と、参照された公開情報の識別番号とが登録される。こ
のとき、図9に示したように、付加情報の公開情報との
意味関係95、参照された公開情報が客観的事実か主観
的意見かの判断結果を示すフラグ94も登録される。
【0052】次に、図10のステップS6の提示手段戦
略手段5における付加情報の信頼度を求める処理を図1
4に示すフローチャートを参照して説明する。
【0053】情報内容理解手段12で用語辞書蓄積手段
13の用語辞書を参照して求められた付加情報が付加さ
れた対象となる公開情報の専門分野を取得し、変数Aに
代入する(ステップS21)。
【0054】次に、プロフィール蓄積手段11に蓄積さ
れた付加情報登録者のプロフィールを参照して専門分野
を取得し、変数Bに代入する(ステップS22)。 A
とBが等しいかチェックし(ステップS23)、等しけ
れば信頼度を「1」とし(ステップS24)、そうでな
ければ信頼度を「0」とする(ステップS25)。
【0055】図15は、用語辞書蓄積手段13に蓄積さ
れる用語辞書の一記述例を示す図である。この用語辞書
は、図14のステップS21の処理において参照される
もので、用語の分類体系の辞書と同義語の辞書とに分け
られる。
【0056】図15(a)は用語の分類体系の辞書の記
述例で、141は大分類、142は中分類、143は小
分類を表す。基本概念144に対し、その右辺に基本概
念について記述する際に含まれる可能性がある複数のキ
ーワード145が記述されている。例えば、基本概念
「勤務」に対しキーワード「事故」、「無事故」が記述
されている。
【0057】図15(b)は同義語を辞書の記述例で、
基本用語146に対し、その右辺に複数の同義語147
が記述されている。例えば、基本用語「近距離出張」に
対する同義語が「近距離」が記述されている。
【0058】また、用語概念の包含関係も記述され、例
えば、基本用語「交通機関」に対し、その右辺に複数の
包含用語148が「電車」、「バス」、「自家用車」、
「飛行機」と記述されている。包含用語148は、基本
用語146に意味的に含まれる用語である。また、図1
5(a)の基本概念144と図15(b)の基本用語1
46は対応するようになっている。
【0059】公開情報の専門分野を検査する際は、ま
ず、図15(b)を参照して公開情報に記述されている
用語から基本用語を取得し、図15(a)の分類体系を
参照し、対応する基本概念を取り出す。
【0060】図16は、プロフィール蓄積手段11に蓄
積されるプロフィールの一記述例を示す図である。個人
プロフィールは、大きく分けて、氏名またはグループ名
151と属性152と属性値153から構成される。
【0061】154は専門分野を示す属性で、ここに記
述される属性値が図15の基本概念144と対応するよ
うになっている。
【0062】図15を参照して公開情報に対して取得さ
れた専門分野を示す基本概念と、図16を参照して付加
情報登録者に対して取得した個人の専門分野を示す基本
概念が一致していれば付加情報に対する信頼度を「1」
とする。
【0063】次に、公開情報の内容が客観的事実か主観
的意見かを判断する処理について説明する。なお、この
判断結果は、図9の意味関係蓄積手段10にフラグ情報
94として蓄積されるものである。
【0064】図17は、用語辞書蓄積手段13に蓄積さ
れる用語辞書のうち、公開情報が客観的事実か主観的意
見かを判断するために参照する用語辞書の一記述例を示
したものである。ここで用いられる用語辞書は、図17
(a)に示す客観的事実表現テーブルと、図17(b)
に示す主観的意見表現テーブルから成り、各々文章中に
現れる表現162、164が登録されている。
【0065】情報内容理解手段12は、図17(a)、
(b)に示すテーブルを参照して公開情報の内容を検査
する。
【0066】情報内容理解手段12の処理手順を図18
に示すフローチャートを参照して説明する。
【0067】まず、選択された公開情報について、公開
情報蓄積手段2から情報の種類を取り出す(ステップS
31)。情報の種類には、個人の知識やノウハウを表す
文書、コンピュータ・ソフトウェア等がある。文書は、
論文、報告書等の報告文書と個人の持つ知識や情報を非
定型文書で記述したノウハウに大別される。
【0068】ここで、情報内容の検査対象とするのはノ
ウハウに限定することにする。この場合ノウハウとは、
個人が持つ知識や情報で、組織の規定のような客観的事
実も含まれるからである。公開情報の種類がノウハウか
検査する。すなわち、選択された公開情報の種類が「ノ
ウハウ」であるか否かをチェックする(ステップS3
2)。
【0069】公開情報の種類が「ノウハウ」であるな
ら、公開情報の内容を検査し、図17の用語辞書のテー
ブルを参照し、選択された公開情報を記述する表現が客
観的事実表現であるかどうか検査する(ステップS33
〜ステップS34)。例えば、文書中に使用されている
用語は、客観的事実表現テーブルと主観的意見表現テー
ブルのうち、どちらに多く含まれているかを基に、公開
情報を記述する表現が客観的事実表現であるかどうか検
査する。
【0070】客観的事実表現であれば、この公開情報を
客観的事実と判断し(ステップS35)、そうでなけれ
ば主観的意見と判断する(ステップS36)。
【0071】なお、本発明は上記第1の実施例にのみ限
定されず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施で
きる。
【0072】以上説明したように、上記第1の実施形態
によれば、以下のような効果が得られる。
【0073】・個人が公開した情報について、他者が適
宜追加・修正等付加情報を付加することができ、またこ
れらの情報を適宜ユーザにわかりやすく提示できる。
【0074】・情報には、普遍的なものもあるが、時間
が経つにつれ内容が古くなるものも多々ある。これらの
古い情報をユーザに提示するのは好ましくないため、客
観的事実のようにユーザに最新情報を提示する必要性の
ある情報に関しては常にオリジナルの公開情報に添付し
てわかりやすく表示することにより、最新情報をユーザ
に提示できる。
【0075】・このような情報共有支援システムにおい
ては、誤った情報を提供してはいけないのではないかと
いうストレスにより、情報公開が抑制されがちである
が、このような付加情報を扱うメカニズムを加えること
により、万が一情報が誤っていたり、古くなっても、公
開者自身以外のメンバーによっても情報内容が容易に更
新できるので、気楽に情報公開でき、情報共有が促進さ
れる。
【0076】・修正要求、追加要求などを直接公開者に
通知することにより、公開者以外のメンバーが求めてい
る情報を知ることができ、共有される情報の質が向上す
る。
【0077】(第2の実施形態)図19は、本発明の第
2の実施形態に係る情報共有支援システムの概略的なブ
ロック図を示す。
【0078】図19において、情報共有支援システムA
50は、情報登録手段A1、情報参照手段A2、対話管
理手段A3、対話監視手段A4、対話監視戦略A5、直
接対話手段A6、入出力手段A7、公開情報蓄積手段A
8、対話履歴蓄積手段A9、プロフィール蓄積手段A1
0から構成されている。
【0079】情報登録手段A1は、個人やグループの知
識やノウハウなどを記述した文書、コンピュータ・ソフ
トウェア、絵画などの情報を生成して、公開情報蓄積手
段A8に蓄積するようになっている。
【0080】情報参照手段A2は、ユーザが公開情報蓄
積手段A8に蓄積された情報を検索、参照、利用するた
めのものである。
【0081】対話管理手段A3は、情報参照手段A2を
介して公開情報蓄積手段A8に蓄積された情報がユーザ
によって参照される際の情報参照手段A2とユーザとの
対話を管理するためのものである。
【0082】対話履歴蓄積手段A9は、情報参照手段A
2とユーザとの対話の履歴を蓄積するものである。シス
テムは複数のユーザからアクセスできるようになってい
るので、ユーザ毎に対話履歴を蓄積するようになってい
る。
【0083】ユーザとの対話は自然言語やGUIを用い
て行なえるようになっているが、ユーザの指示が曖昧で
ある場合は、対話履歴蓄積手段A9に蓄積された対話履
歴に基づき、補助情報を追加して情報参照手段A2が公
開情報の検索を行なう際の検索候補の絞込み等を行な
う。
【0084】対話監視手段A4は、情報公開者とユーザ
が情報参照手段A2を介して行なう対話を監視するため
のものである。監視方法は、対話履歴の音声出力やテキ
スト表示があり、また複数人のユーザを相手にする場
合、複数の対話履歴をどのように監視するか決定する対
話管理戦略手段A5を参照して行なう。
【0085】直接対話手段A6は、ユーザが公開情報に
ついて詳細な質問を行ない、情報参照手段A2では回答
できなくなったときに、ユーザと情報公開者との間で直
接、通信回線を開設し、対話を行なうためのものであ
る。
【0086】プロフィール蓄積手段A10は、個人やグ
ループの専門度等や重要性の高い話題、相手等プロフィ
ールを蓄積するもので、このプロフィールは、対話監視
戦略手段A5を参照して対話監視方法を決定する際に参
照される。
【0087】上記各手段には入出力手段A7が接続さ
れ、これによりユーザが必要な情報を入力したり、シス
テムがユーザに情報提示を行なう。入出力手段A7は、
音声入力、キーボード入力、音声合成出力、音声出力、
テキスト表示等の手段の組合せで行なう。
【0088】情報要求者は音声入力またはキーボード入
力で情報を要求すると、情報参照手段A2はテキスト表
示または音声合成出力で公開情報を提示する。また、こ
れらの出力は情報提供者にも同時に各メディアで対話履
歴として提示する。
【0089】情報共有システムA50は、ネットワーク
を介してのデータの送受信を入出力手段A7で司るよう
になっている。すなわち、ネットワーク上に接続された
複数の情報共有システムA50は、入出力手段A7を介
して互いに通信を行なうことにより、それぞれに蓄積さ
れている公開情報にアクセスできるようになっている。
【0090】なお、図19は、ネットワークを介して複
数の情報共有システムA50が互いに通信を行なうこと
により公開情報にアクセスする形態を示しているが、こ
の場合に限らず、ネットワークを介さずに単体のみでも
その目的とするところの機能は完結する。すなわち、あ
る1台の情報共有システムA50に対して、蓄積された
公開情報を第三者であるユーザがアクセスする形態も有
効である。
【0091】ここで、上記各手段の制御のもと、公開情
報を検索・参照しているユーザ(情報参照者)側端末
(情報共有支援システムA50)および情報公開者側端
末(情報共有支援システムA50)における画面表示例
を参照して、全体の動作の概略を説明する。
【0092】以下、情報公開者のエージェントを呼び出
して、情報検索する例について説明する。図86は、情
報検索を行う際にエージェントを呼び出す処理の流れを
示したものである。ユーザが「鈴木加奈子さん」「鈴木
加奈子さんのエージェントを呼んで」等と個人名を指定
した場合は、個人のエージェントを呼び出す。「勤労担
当」「勤労担当のエージェントを呼んで」とグループ名
を指定した場合は、グループの代表者、例えば、勤労担
当の課長、勤労担当の公開情報の管理者のエージェント
を呼び出す。
【0093】「海外出張の手続きは?」等と直接質問文
が入力された場合、検索対象の公開情報の所有者が個人
であれば、個人エージェントを呼び出し、所有者がグル
ープであれば、グループの代表者のエージェントを呼び
出す。
【0094】検索対象の公開情報の所有者の決定は、公
開情報蓄積手段に蓄積された公開情報の登録者の欄を参
照して行う。または、プロフィール蓄積手段に蓄積され
た個人やグループのプロフィールを参照して、専門度と
照合して決定してもよい。
【0095】図20〜図21は、情報参照者側端末の情
報検索画面の一表示例を示したものである。
【0096】図20(a)に示す画面は、情報公開者の
エージェント(代理人)のシンボル表示領域181、質
問文入力ウィンドウ182、エージェントの応答文表示
ウィンドウ183、公開情報の内容表示ウィンドウ18
4、関連事項表示ウィンドウ185から構成される。
【0097】図20(a)では、質問文入力ウィンドウ
182に入力された「育児求職の申請手続きについて教
えて」というユーザの質問に対してエージェントが回答
している例である。このとき、エージェントのシンボル
表示ウインドウ181のエージェントは笑った顔を表示
している。
【0098】図20(b)は、図20(a)に示した画
面の質問文入力ウィンドウ182にて、さらにユーザが
「一度申請した休業期間を変更できるの?」という質問
文を入力しているが、この質問に対する回答となる情報
が登録されていないため、シンボル表示ウインドウ18
1にエージェントの困った顔を表示し、応答文表示ウィ
ンドウ183には「少々お待ちください」と表示する。
【0099】そして、直接対話手段A6は、情報公開者
と、この情報を検索・参照している者との間に直接対話
用の通信回線を開設する。直接対話用の通信回線が開設
されると、図20(b)に示した画面表示から図21
(a)に示したような画面表示に切り替わる。
【0100】図21(a)に示す直接対話用の表示画面
例では、シンボル表示ウインドウ181と同じ表示位置
に情報公開者の映像が表示されるウインドウ188が開
かれる。さらに、情報公開者との対話内容表示ウィンド
ウ189、公開情報の内容表示ウィンドウ190も表示
されている。
【0101】図21(b)は、ユーザと情報公開者との
直接対話が音声で行なわれている場合の直接対話用の表
示画面例で、ここでは、対話内容表示ウィンドウは表示
されない。
【0102】図22は、エージェントが情報を公開して
いる際の情報公開者側の端末の画面表示例である。エー
ジェントとユーザの対話履歴は、対話履歴表示ウィンド
ウ191に情報公開者が希望した場合だけ、対話履歴蓄
積手段A9から読み出され、表示される。対話履歴表示
ウィンドウ191には、例えば、対話相手のユーザの顔
と、エージェントとユーザの対話内容である対話履歴が
表示されている。
【0103】エージェントが複数のユーザに対し同時に
情報公開を行なっている場合は、対話履歴表示ウィンド
ウ191が複数表示される。また、1ユーザとエージェ
ントとの対話履歴は情報公開者が希望した場合に音声出
力できるようになっており、この場合の対話履歴表示ウ
ィンドウ192は、音声出力中であることを示す表示が
される。
【0104】次に、図23に示すフローチャートを参照
して、情報共有支援システムの処理動作を詳細に説明す
る。本実施形態に係る情報共有支援システムは、情報公
開者のエージェントが、ユーザの要求に応じて公開情報
蓄積手段A8に蓄積された公開情報の検索、提示を行う
ようになっていて、情報公開者は本人確認モードを設定
することにより、エージェントが情報公開者への確認な
しにユーザに応答するかどうかを指定することもでき
る。また、情報公開者はエージェントとユーザの対話履
歴を監視することができるが、常に対話履歴を表示して
おくのは業務の妨げとなるので、対話履歴の表示の有無
を選択することができるようになっている。
【0105】本人確認モードになっていれば、エージェ
ントは代理応答するが(ステップS41、ステップS4
4)、そうでない場合は、情報公開者に問合せが発生し
たユーザ名と質問内容を提示し、代理応答するかどうか
問い合わせるようになっている(ステップS41、ステ
ップS42)。
【0106】情報公開者が代理応答を認めた場合は代理
応答するが(ステップS43、ステップS44)、そう
でない場合は直接ユーザと情報公開者の対話回線を開設
して直接対話モードに切替える(ステップS43、ステ
ップS45)。
【0107】エージェントが代理応答する場合は、情報
参照手段A2は、ユーザの意図に合った回答を公開情報
蓄積手段A8から検索して提示する(ステップS4
4)。このとき、対話履歴表示モードが設定されている
かどうか調べ、対話履歴表示モードになっていなけれ
ば、後で必要なときに情報公開者が対話履歴を見られる
ように対話履歴を対話履歴蓄積手段A9に格納する(ス
テップS46、ステップS48)。
【0108】対話履歴表示モードになっていれば、更に
音声出力モードが設定されているかどうか調べ(ステッ
プS47)、音声出力モードであれば、エージェントと
ユーザの対話履歴を情報公開者の端末に音声出力する
(ステップS49)。
【0109】音声出力モードが設定されていなければ、
対話履歴をテキスト表示する(ステップS50)。
【0110】次に、図24に示すフローチャートを参照
して、情報公開者の端末における対話履歴表示処理手順
について、詳細に説明する。
【0111】エージェントが複数のユーザに対して応答
する場合は、ユーザおよび問合せ内容によって対話履歴
表示の優先順位をつけ、それに従って対話履歴を表示す
るようになっている。
【0112】まず、ユーザから問合せがあると、エージ
ェントがすでに他のユーザに対して代理応答をしている
か調べる(ステップS61)。エージェントがユーザと
対話を行なっていなければ対話履歴の優先順位を最高得
点に設定する(ステップS63)。
【0113】エージェントがすでに他のユーザと対話を
行なっている場合は、対話監視戦略手段A5で優先順位
を計算して設定する(ステップS62)。
【0114】さらに、対話履歴表示が音声出力モードに
なっているか調べ(ステップS64)、音声出力モード
であれば、優先順位が最高得点であるユーザとの対話履
歴を音声出力し(ステップS65)、その他の対話履歴
はテキスト表示する(ステップS67)。
【0115】すでに音声出力している対話履歴が存在
し、新しく発生した対話の優先順位がそれよりも高い場
合は、これまで音声出力していた対話履歴をテキスト表
示に切り替える旨を情報公開者に通知し、テキスト表示
に切り替え、新たに発生したユーザとの対話履歴を音声
出力する。
【0116】音声出力モードが設定されていない場合
は、すべての対話履歴をテキスト表示する(ステップS
66)。また、これらは業務の妨げにならないように、
アイコンで最小化して表示してもよい。
【0117】図25は、対話監視戦略手段A5で、優先
順位を決定する際に参照するプロファイル蓄積手段A1
0に蓄積されるプロファイルデータの一記述例である。
【0118】図25に示すように、対話のトピック20
1とその得点202、対話中に表れるキーワード203
とその得点、相手ユーザ204とその得点205から構
成される。
【0119】対話監視戦略手段A5は、対話管理手段A
3から、ユーザ名、ユーザと情報参照手段A2を介して
の対話のトピック、キーワードを取得し、プロファイル
蓄積手段A10を参照して得点を計算する。得点の計算
はトピックの得点とキーワードの得点と相手ユーザの得
点を合計する。トピックとキーワードが複数ある場合は
各々平均点とし、3要素の得点が加算されるようにす
る。また、トピック、キーワード、相手ユーザの得点の
重みづけをユーザが指定するようにしてもよい。
【0120】以上説明したように、上記第2の実施形態
によれば、情報参照手段A2が回答しきれなくなったと
きにユーザと情報公開者の直接対話を行なうモードにし
て、情報公開者の映像を情報参照手段A2を象徴するシ
ンボルと同一領域に表示することにより、直接対話に切
り替ったことが明確にユーザに通知できるとともに、情
報参照手段A2から情報公開者への切替えがスムーズに
行なわれ、ユーザとの対話効率が向上する。また、情報
公開者が情報参照手段A2とユーザとの対話履歴を必要
なときのみ音声出力で監視することができるので、情報
公開者の業務の妨げにならず、しかも重要度が高かった
り、直接対話に切り替わる可能性が非常に高い話題の場
合には、その履歴を音声出力で監視することができるの
で、直接対話モードに切り替わった際の対話の移行がス
ムーズに行なわれる。
【0121】(第3の実施形態)以下、本発明の第3の
実施形態について、図面を参照して説明する。
【0122】図26は、第3の実施形態に係る情報共有
支援システムの概略的なブロック図である。なお、図1
と同一部分には同一符号を付し、説明は省略する。以
下、図1と異なる部分について説明する。
【0123】図26において、情報共有支援システム5
0は、情報登録手段1、情報参照手段2、付加情報登録
手段3、付加情報公開制御手段251、付加情報公開条
件入力手段252、入出力手段7、公開情報蓄積手段
8、付加情報蓄積手段9、付加情報公開条件蓄積手段2
53、プロフィール蓄積手段254、情報内容理解手段
12、用語辞書蓄積手段13から構成される。
【0124】情報登録手段1は、知識やノウハウなどを
入力する手段で、入力されたデータは公開情報蓄積手段
8に蓄積される。この情報登録手段1は付加情報公開条
件入力手段252と連動しており、登録する情報に対し
て公開後付加情報が登録された際の付加情報の公開条件
を同時入力可能とする。
【0125】情報参照手段2は、ユーザが公開情報蓄積
手段8に蓄積された情報を検索、参照、利用するための
ものである。
【0126】付加情報登録手段3は、情報参照手段2で
参照している情報に対して、追加・修正などの付加情報
を登録するためのものであり、この手段により登録され
た付加情報は付加情報蓄積手段9に蓄積される。またこ
の付加情報登録手段3も付加情報公開条件入力手段25
2と連動しており、付加情報の登録者自身による付加情
報の公開条件を同時に入力可能とする。
【0127】付加情報公開制御手段251は、付加情報
公開条件蓄積手段253に蓄積された、情報の登録者や
その情報の管理に対して権限を有する管理者や、付加情
報の登録者が登録した公開条件、更に公開情報の分野と
付加情報の登録者の専門性に基づいて、付加情報の公開
を制御する。
【0128】付加情報公開条件入力手段252は、情報
登録手段1と付加情報登録手段3それぞれに連動してい
るが、公共性の高い情報を管理する管理者なども利用し
て公開条件を入力することができる。入力された公開条
件は付加情報公開条件蓄積手段253に蓄積される。
【0129】公開情報蓄積手段8においては、全ての情
報を一元的に管理する形態の他に、個人が登録し主に個
人的に参照利用する目的で登録し公開している属人的な
情報と、業務上の規則やデータなど、組織的に利用する
ことを目的として登録されている公共性の高い情報とで
管理方法を分割し、さらに組織階層に基づき、これら情
報を管理するようになっている。
【0130】付加情報蓄積手段9には公開情報と関連付
けて付加情報が蓄積される。ここに蓄積された付加情報
は付加情報公開制御手段251の制御の元に公開され、
他の公開情報と同様に共有される。
【0131】付加情報公開条件蓄積手段253は、付加
情報公開条件入力手段6を通して入力された条件を付加
情報に関連付けて蓄積し、付加情報公開制御手段251
から付加情報に関する公開条件を参照可能とする。
【0132】プロフィール蓄積手段254は、個人の専
門性や組織の職掌等の個人や組織のプロフィールを蓄積
するものである。情報内容理解手段12による情報内容
の判定結果と合わせて、付加情報公開制御手段251に
よる付加情報の信頼度の判定に利用される。
【0133】図27は、図1に示したような情報共有支
援システムにおける公開情報蓄積手段8に蓄積される情
報内容例を示す。
【0134】図27に示すように、公開情報は、大きく
分けて情報識別番号と属性と属性値から構成され、ほ
ぼ、図2と同様である。異なる部分は、図2に示した属
性のうち「公開者」を、図27では、「著者」、「登録
者」、「管理者」に分けて記述するようになっている。
【0135】図28は、情報登録手段1のユーザインタ
フェースの一例を示したもので、「条件指定」ボタン2
61は、このユーザインタフェースを介して登録された
情報に付加情報が付加された際に、その付加情報を公開
する条件を入力する条件をモードに切替える指定をする
ものである。
【0136】図29は、ユーザが図28の「条件指定」
のボタン261を選択したときに表示される入力ウィン
ドウの一例を示したものである。
【0137】ユーザが付加情報の公開条件の指定を図2
9に示したような入力ウィンドウにより明示的に指定し
なかった場合には、そのユーザに対して予め決められた
既定値やユーザが予め設定した既定値が適用されるよう
にしておけば、登録の度に条件を入力する手間が削減で
きてよい。
【0138】また入力する情報の属する分野の専門家に
のみ適用される条件を指定する場合は、図29の「分類
指定」ボタンを選択して、例えば、図3に示したような
手段を用いて、図26の情報内容理解手段12の内容判
定情報として指定しておけば、適切な専門家をより正確
に判定することができる。
【0139】情報参照手段2を介して検索された公開情
報に対して付加情報を登録する付加情報登録手段3にお
ける処理手順を図30に示すユーザインタフェースを参
照して説明する。
【0140】図30(a)において、検索された公開情
報の内容のうち、情報を付加したい部分、ここでは例え
ばA501に示すように領域指定し、「付加情報入力」
ボタンを選択すると、メニューA502が表示される。
メニューA502から例えば「修正」選択すると、図3
0(b)に示すような付加情報登録ウィンドウA503
が表示され、付加情報の登録者と登録内容が入力可能と
なり、更に登録者自身による付加情報の公開条件も指定
できるようになっている。
【0141】付加情報公開制御手段251では、付加情
報登録手段3で付加情報が登録された公開情報に対し
て、付加情報を公開するかどうか、公開するとしてどの
範囲に公開するかなどを判定し、公開情報が参照された
際の付加情報の提示を制御するようになっている。
【0142】付加情報登録手段3を介して登録された付
加情報の公開条件は例えば図31に示すような表形式で
公開情報と付加情報のそれぞれに関連付けて、付加情報
蓄積手段9などを蓄積しておくものとする。例えば、図
31に示すように、公開情報識別番号262と付加情報
の識別番号263と、公開情報の登録者の指定した公開
条件264と、付加情報の種類(付加情報と、それが付
加された公開情報との意味関係)265と、付加情報の
登録者の指定した公開条件266から構成される。
【0143】なお、後述する公開条件の判定は、公開情
報が参照される度にそれに関連付けて登録されている付
加情報について行ってもよいものもあるが、登録者の承
認を取るといった1回処理すれば十分な条件もあるの
で、図31では判定結果261として、公開情報の登録
者が指定した条件の判定結果を記録するものとする。
【0144】図30に示したように公開情報に付加情報
が登録された後に、公開情報側から指定された条件と、
付加情報の登録者側から指定された条件に基づく付加情
報の公開判定処理の一例について、図32に示すフロー
チャートを参照して説明する。
【0145】この例では公開情報の登録者の指定する条
件として、公開情報の著者や登録者、特定の管理者など
への付加の可否の照会といった条件と、例えば追加は可
であるといった付加する情報の種類についての制限を組
み合わせて指定可能とし、付加情報の登録者の指定する
条件としては、公開の範囲の指定が可能であるという場
合について説明するが、指定できる条件はこれらに限定
されるものではない。
【0146】まず、付加情報の登録者により指定された
条件が有る場合(ステップS71)、付加情報を登録し
た本人が個人的に参照する目的で付加する情報は、その
付加情報の登録者が付加情報の登録時に非公開、即ち付
加情報の公開範囲をその付加情報の登録者自身のみに限
定することによって指定することができる(ステップS
72)。この場合、どのような情報が付加されていて
も、他のユーザへの影響が無いので、公開情報の登録者
の条件を考慮するまでもなく公開可と判定できる(ステ
ップS73)。
【0147】付加情報の登録者が指定した条件が無いか
(ステップS71)、その条件が本人以外に公開するも
のであれば(ステップS72)、次に公開情報の登録者
の指定した条件を評価する(ステップS74)。
【0148】公開情報の登録者の指定した条件に付加情
報の種類に関する条件があれば、付加された情報がその
条件で許された種類のものかどうかを判定し(ステップ
S74)、許されないものであれば公開不可と判定する
(ステップS76)。
【0149】公開情報の登録者の指定した条件に付加情
報の種類に関する条件が無いか(ステップS74)、あ
るいは付加された情報が指定された条件で許された種類
のものであれば(ステップS75)、次に承認を要する
条件の評価を試みる。すなわち、公開情報の登録者の指
定した条件に公開情報の著者や登録者の承認を求めるも
のが無ければ公開可と判定する(ステップS77、ステ
ップS80)。有る場合は、条件で指定された承認者に
付加情報が通知され、付加の可否の照会を行う(ステッ
プS78)。条件で指定された全ての照会者からの承認
が得られたならば公開可と判定し(ステップS80)、
一人でも不承認であれば公開不可と判定する(ステップ
S79)。
【0150】なお、付加情報と登録者の専門性を条件と
する処理は第1の実施形態と同様である。
【0151】以上の判定結果は図31の判定結果記録欄
261に記録され、参照されるものとする。
【0152】次に公開情報が参照された際に、例えば、
付加情報公開制御手段251で行う付加情報を公開する
かどうかの判断制御処理の一例を図33に示すフローチ
ャートを参照して説明する。
【0153】まず、第1の実施形態の図5の説明と同様
にして、選択された公開情報を表示する(ステップS9
1)。次に公開情報に付加された情報が有るかどうかを
付加情報蓄積手段9から探す。もし無ければ処理を終了
する(ステップS92)。
【0154】付加情報が見つかった場合、その判定結果
が公開不可であればその付加情報はユーザに提示しない
(ステップS93、ステップS94)。判定結果が公開
可であれば、付加情報の登録者の指定した公開範囲に関
する条件を調べ(ステップS95)、公開情報を参照し
ているユーザがその条件をみたしているかどうかを判定
し(ステップS97)、満たしていればユーザに提示し
(ステップS99)、満たしていなければ提示を抑制す
る(ステップS98)。
【0155】ユーザが公開されている情報に追加・修正
などの付加情報を付加する際、その情報が自分が登録し
た情報ならば無条件で、付加され公開されるが(ステッ
プS95、ステップS96)、その情報が自分が登録し
た情報でない場合は、その登録者が設定した条件が満た
された時点で修正情報が公開されるようにする。
【0156】なお、公開情報蓄積手段8において、著者
や登録者等の個人的な権限で管理できる情報と、個人的
な管理が適切でない公共性の高い全体的な情報とを分け
て管理している場合は、公共性の高い公開情報を管理す
る管理者を設け、管理者と異なる登録者の公開情報に必
要な条件を追加することを許すなどの拡張をおこなうこ
とで、組織階層に対応した階層的な情報管理形態にも対
応した、情報の分散管理が行える。
【0157】また照会を要する条件として著者や登録者
自らでなくプロフィール情報に基づいて、その情報内容
についての専門性が高いと推定される人の承認を条件と
することにより、更に信頼性を上げることが可能とな
る。
【0158】プロフィール情報は個人に関するものだけ
でなく、組織の職掌などの情報も含めたものとして、組
織の専門性とその組織に属するメンバーの専門性を対応
させて判断するなど、プロフィール情報もまた組織階層
に対応した管理を行うことで、より柔軟な専門性の判定
が可能となる。
【0159】以上説明したように、上記第3の実施形態
によれば、個人が公開する情報を、その個人だけでな
く、参照者もそれら公開情報に対して追加・修正・削除
・コメント等関連情報を付加することが可能となり、そ
の付加情報を公開情報に関連付けて公開する際の条件
を、公開情報に対して権限を有する者(情報の著者、登
録者、所定の権限を有する管理者等)、付加情報を付加
した者がそれぞれ設定可能とし、その条件を総合判断し
て付加情報の公開を制御することにより、共有情報に対
する維持管理が、特定管理者による集中管理でなくユー
ザによる分散管理で適正に行えるようになる。
【0160】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係る情報共有支援システムの構成は、例えば、図1
に示す構成部を具備していれば充分である。
【0161】図34に、第4の実施形態に係る情報共有
支援システムにおける公開情報蓄積手段8に蓄積される
公開情報の内容例を示す。各種情報は、図32に示すよ
うに、情報識別番号D21と属性D22と属性値D23
から構成される。属性には、題目、公開者、公開日、ノ
ウハウやソフトウェアや絵画などを表す種別、業務分類
やトピックやその他情報のカテゴリを表す分類、関連情
報、検索のためのキーワード、内容、参照履歴などがあ
る。図34は、具体的には、公開情報として蓄積される
質問の例であり、題目が「設備の発注書類の書き方を教
えて」、公開者が「田中裕一」、公開日が「96年12
月8日」、種類が「質問」、分類が「手配依頼業務」、
関連情報が「手配依頼一覧の入手方法」(情報識別番号
#300)、キーワードが「予算」「設備」「発注」で
あることを示しており、また、内容として質問の文章が
記述されている。
【0162】情報登録手段1を介しての情報の入力、情
報参照手段2を介して情報の検索・参照については、第
1の実施形態の図3、図4および図5に示すようなユー
ザインタフェースに基づき指示操作および処理すること
ができるが、情報参照手段2を介しての情報の検索・参
照は、図35に示すようなユーザインタフェースを用い
て実現することもできる。
【0163】ユーザは、図35において、情報検索ウィ
ンドウD31の検索文入力領域D32に質問文を自然言
語で入力する。情報参照手段2はこの自然言語文から、
検索に用いるキーワードを形態素解析などの自然言語処
理技術を用いて抽出し、そのキーワードにマッチする公
開情報を公開情報蓄積手段8から検索する。なお、自然
言語による検索実行や応答文の生成については、例え
ば、特願平7−86266号や特願平7−235805
号に記載されている。
【0164】図36は、図35に示したユーザインタフ
ェースを介して情報検索を行った結果を表示する検索結
果表示インタフェースの一例である。図36において、
結果表示領域D41に、質問文より抽出されたキーワー
ドD42、キーワードにマッチした公開情報のタイトル
の一覧D43が表示される。
【0165】例えば、タイトル一覧D43で下線が引か
れているタイトルのうちどれか1つをマウスなどの入力
デバイスを用いて指示することにより、ユーザはその公
開情報の内容を見る事ができる。
【0166】図37は、ユーザに公開情報の内容を提示
するインタフェースの一表示例である。結果表示領域D
52に、ユーザが提示を要求した公開情報の題目、公開
者、内容が表示されている。
【0167】ユーザが、情報参照手段2を介して参照し
た情報に対する付加情報を、付加情報登録手段3を介し
て入力する方法については、第1の実施形態と同様であ
る。
【0168】次に、公開情報が質問である場合の公開情
報の提示方法について、図38に示すフローチャートを
参照して説明する。
【0169】まず、提示要求のあった公開情報を提示す
る(ステップS111)。次に、この公開情報が質問で
あるかどうかを情報内容理解手段12を用いて判断する
(ステップS112)。情報内容理解手段12が公開情
報の内容が主観的意見か客観的事実かを判断する方法は
第1の実施形態の説明と同様であるが、さらに、公開情
報の内容が質問であるかどうかも同様の方法で判断され
る。すなわち、用語辞書蓄積手段13に蓄積された質問
表現(例えば「教えてください」「何ですか」など)を
含むかどうかにより、情報理解手段12は公開情報が質
問であるかどうかを判断する。
【0170】公開情報が質問以外の情報である場合に
は、情報参照手段2は、第1の実施形態と同様の方法で
公開情報をユーザに提示する(ステップS113)。
【0171】公開情報が質問である場合には、付加情報
蓄積手段9に追加質問が登録されているかどうかを調べ
て存在すれば表示する(ステップS114)。存在しな
い場合には、回答入力用のメニューを表示して、ユーザ
の要求を受け取る(ステップS115)。
【0172】図39は、回答入力用のメニューの一表示
例である。回答入力用メニューD71は、この質問に対
してユーザがとりうる操作「回答の入力」「追加の質問
の入力」「回答が登録されたら通知することを要求」
「メニューの消去」を提示し、ユーザにそのうちの1つ
を選択させるためのものである。
【0173】ユーザの要求が「回答入力の終了」である
場合には、システムは提示を終了する(ステップS11
6)。要求が「追加の質問を入力する」である場合(ス
テップS117)には、システムは追加質問を入力する
インタフェースを表示し、ユーザからの追加質問を公開
情報に対する付加情報として獲得し、付加情報蓄積手段
9に蓄積する(ステップS118)。
【0174】図42は、追加質問を入力するインタフェ
ースの一表示例である。ユーザは付加情報入力ウィンド
ウD100上で追加の質問を入力するようになってい
る。
【0175】図40は、図39の回答入力用メニューで
ユーザが「回答が入力されたら通知することを要求」す
ることを選択した場合(ステップS119)の表示例で
ある。ユーザーは、付加情報入力用ウィンドウD72上
の入力フィールドD73に自分の名前を入力する。この
場合、質問に対する付加情報として、その質問に回答が
付加された場合に通知を希望するユーザの名前が追加さ
れる(ステップS123)。
【0176】図41は、図39の回答入力用メニューで
ユーザが「回答の入力」を選択した場合(ステップS1
20)の表示例である。ユーザは付加情報入力用ウィン
ドウD91上で回答を入力して登録する。登録された回
答は、付加情報蓄積手段9に蓄積される(ステップS1
21)。質問に対して回答が登録された場合、その質問
を公開したユーザと、付加情報として通知を希望したユ
ーザに対して、回答が登録されたことを通知する(ステ
ップS122)。
【0177】図43が回答を通知する場合の表示の例で
ある。この例では、回答通知ウィンドウD110が通知
を希望したユーザの利用している画面上に表示され、回
答が登録されたことが通知される。
【0178】次に、公開情報に公認情報を付加する手順
について説明する。図44〜図46に、公開情報蓄積手
段8、付加情報蓄積手段9、意味関係蓄積手段10に蓄
積される公開情報と公認情報の例について示す。
【0179】図44は、公開情報蓄積手段8に蓄積され
る情報の例である。これに対して、権限を持つユーザは
公認情報を付加することができる。
【0180】図46は、例えば、図44に示した情報に
対して付加された公開情報の例である。公認情報のフォ
ーマットは、第1の実施例で示した付加情報のフォーマ
ットと同じであるが、内容が「公認」という文字列のみ
からなる場合には、この付加情報を公認情報として扱
う。
【0181】図45は、意味関係蓄積手段10に蓄積さ
れるデータの例である。公開情報に公認情報が追加され
た場合には、意味関係蓄積手段10に「意味関係」が
「公認」となったデータが蓄積される。一度公認された
データが、時間の経過や規則の変更などにより公認を取
り消されることがあるが、その場合には、例えば、「公
認削除」という内容が記述される。
【0182】図47は、公開情報に公認情報を付加する
場合の処理の流れを示したフローチャートである。以
下、このフローチャートにしたがって、公認情報の取り
扱いについて説明する。
【0183】まず、システムは現在システムにアクセス
しているユーザを特定する(ステップS131)。次
に、ユーザの要求に従った処理を行なう。すなわち、情
報の参照であった場合には、公開情報を検索し提示する
(ステップS132)。そして、プロフィール蓄積手段
11に蓄積されたプロフィールと、提示する公開情報の
分類をもとに、情報の提示を要求したユーザが提示する
公開情報に対して特権を持つかどうかを判定する(ステ
ップS133)。ユーザが、ある公開情報に対して特権
を持つ、すなわち、特権ユーザであるとは、例えば、そ
のユーザの専門分野が公開情報の内容の分野と一致す
る、あるいは、そのユーザが所定のレベル以上の専門知
識を有するということである。そして、ユーザの専門分
野を判断するために、プロフィール蓄積手段11に蓄積
されるプロフィールが参照される。
【0184】図48は、プロフィール蓄積手段11に蓄
積されるプロフィールの例である。例えば、属性項目
「公認分野」(E31)に記述された分野についてユー
ザが公認情報の付加を行なうことができる権限をもつこ
とを示している。
【0185】ユーザが公開情報の公認権限をもつユーザ
でない場合には、情報参照手段2は、公開情報に公認情
報が付加されているかどうかを判定し、付加されている
場合には付加情報通知手段6を用いて通知する(ステッ
プS134)。
【0186】図49に公認情報が付加されている公開情
報の表示例を示す。表示された公開情報E40が公認さ
れている場合には、ユーザに対してこの公開情報が公認
されていることを通知するために、例えば、アイコンE
42がウィンドウ上に表示される。このアイコンE42
をマウスなどの入力デバイスを用いて指示することによ
り、公認情報の内容をウィンドウE41上に表示する。
公開情報E40を表示するのと同時にウィンドウE41
を表示しても差し支えない。公認情報の表示処理が終了
した後、通常の公開情報の表示と同じ処理を行なう(ス
テップS135)。
【0187】公開情報を参照するユーザが公認権限をも
つユーザであった場合、まずその公開情報が公認されて
いるかどうかを調べる(ステップS136)。
【0188】公認されている場合には、ステップS13
4の処理と同様に公認情報を提示し、公開情報に対して
登録する付加情報を選択するメニューに「公認の削除」
という操作を追加する(ステップS138)。
【0189】公開情報が公認されていない場合には、メ
ニューに「情報の公認」という操作を追加する(ステッ
プS139)。
【0190】図50に、公開情報に対してユーザが付加
する情報を選択するインタフェースの例を示す。図50
(a)で、ユーザが公開情報表示領域E50を指示する
ことにより、付加する情報を選択するメニューE51を
表示する。この例では、アイコンE52で表示されてい
るようにこの公開情報は公認済であり、そのためメニュ
ーE51には「公認削除」の項目が表示されている。メ
ニューE51上で「公認削除」を選択すると、図50
(b)に示すような確認ウィンドウが表示され、実行ま
たはキャンセルが選択できる。
【0191】公開情報に公認情報が付加されるか、すで
に付加されていた公認情報が削除された場合には、付加
情報蓄積手段9に蓄積されている付加情報の内容を修正
する(ステップS142)とともに、付加情報蓄積手段
9に蓄積されている各ユーザの操作履歴をもとに、公認
情報が変更された旨を、それまでにその公開情報を参照
したユーザすべてに通知を行なう(ステップS14
3)。
【0192】図51に参照したユーザへの通知の表示例
を示す。
【0193】以上の実施形態では、ユーザが情報参照手
段2を用いて公開情報の参照を行なったときに、その公
開情報に公認情報が付加されていた場合の処理について
説明したが、本実施形態に係る情報共有支援システムに
アクセスしたユーザがある分野に関する公認権限をもつ
場合に、その分野に属する公開情報で公認情報が付加さ
れていないものを提示して、その権限を持つユーザに公
認情報を付加することを促すことも、上記同様にして容
易に行える。
【0194】この場合、例えば、あるユーザが情報参照
手段2を介して指示した公開情報が検索されて表示され
た場合に、その公開情報の付加情報は付加情報蓄積手段
9に存在するものの、公認されていないものを、図52
に示すユーザインタフェースに表示する。情報表示ウィ
ンドウE71上には、そのユーザが公認できる分野の公
開情報で公認情報が付加されていないものの件数を通知
するメッセージE72と、題目の一覧E73が表示され
る。ここでユーザが一覧E73上の題目の一つを選択す
ることにより、その公開情報を情報表示ウィンドウE7
1上に表示することができる。
【0195】なお、本発明は上記実施例にのみ限定され
ず、要旨を変更しない範囲で適宜変形して実施できる。
【0196】以上説明したように、上記第4の実施形態
によれば、個人が自分も持っている役に立つ情報を公開
情報として登録するだけでなく、自分が知らないが必要
な情報を質問文形式の公開情報として登録することもで
きる。これにより、ユーザは他のユーザがどのような情
報を必要としているのかを知ることが可能になり、自分
の持つ情報の登録を行なう動機づけがなされ、組織内に
おける情報共有が促進される。また、個人が公開した情
報について、その分野に詳しいユーザが公認情報を付加
することができ、また、これらの公認情報を適宜ユーザ
にわかりやすく提示できる。情報には、個人の主観によ
る情報や、時間の経過により内容が変化するものがあ
る。従来の情報共有システムでは、公開されている情報
の信頼性の時間による変化が、参照したユーザにとって
明確でなかったが、公認情報を扱うメカニズムを加える
ことによりこの信頼性の変化が明確になる。そのため
に、共有される情報の質が向上し、共有システムの利用
が促進される。
【0197】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態について説明する。
【0198】図53は、本発明の第5の実施形態に係る
情報共有支援システムの構成例を示したものである。
【0199】テキスト、音声、イメージ、動画などのデ
ータは、例えばネットワークなどのを介して入力手段F
1から入力され、データ記憶手段F7に記憶される。ま
た、ユーザのテキスト、音声などによる指示も入力手段
F1から入力される。
【0200】入力解析手段F2では、入力データの内容
を解析しユーザの要求などを理解する。
【0201】質問記憶手段F8では、入力解析手段F2
によって解析されたユーザの要求を記憶する。
【0202】データ検索手段F3では、データ記憶手段
F7に記憶されているデータから、入力解析手段F2か
ら送られるユーザの要求などをもとに、関連するデータ
を取り出す。
【0203】関連質問検索手段F4では、入力解析手段
F2によって求められた入力データの内容をもとに、質
問記録手段F8に記録されたユーザの要求から関連する
質問を検索する。
【0204】応答生成手段F5では、入力解析手段F2
の結果とデータ検索手段F3の出力や関連質問検索手段
F4の出力結果などから、例えば、テキスト、音声、イ
メージ、動画などのデータ、あるいは、これらを組み合
わせたものとして、応答を生成する。
【0205】出力手段F6は、応答生成手段F5の出力
結果をユーザへ提示する。
【0206】図54は、第5の実施形態に係る情報共有
支援システムの他の構成例を示したもので、図53の構
成に、さらに、質問提示手段F9を具備している。
【0207】図54では、応答生成手段F5は、ユーザ
の要求に対して検索結果がどうであったかを鑑みて適切
な応答を生成する。質問提示手段F9では、ユーザがデ
ータを登録した時に、関連質問検索手段F4で検索され
た質問をユーザに提示するものである。
【0208】図55は、第5の実施形態に係る情報共有
支援システムのさらに他の構成例を示したもので、図5
4の構成部のうちの入力解析手段F2を質問解析手段F
10とデータ解析手段F11に分けて実装する場合の構
成である。
【0209】次に、第5の実施形態に係る情報共有支援
システムの動作を説明する。
【0210】まず、図56に示すフローチャートと、必
要に応じて、ユーザインタフェースの画面表示例を参照
しながら情報共有支援システムの動作を説明する。
【0211】所望の情報を参照しようとするユーザが情
報共有支援システムにアクセスし、例えば、図58に示
すようなウインドウベースのインタフェースで、ユーザ
は質問文「パテントマップの作り方を教えて」と入力す
る(ステップS121)。その際、キーボードによる入
力に限定する物ではない。例えば、音声認識と音声合成
の技術を用いても可能であるし、キーボード入力と音声
認識を併用してもよい。
【0212】入力解析手段F2では、例えば、形態素解
析や構文解析などの自然言語解析を行い、ユーザの要求
を抽出する(ステップS122)。エージェントによる
意図理解、問題解決方法、応答生成方法は、特開平5−
216618号公報、特開平6−95997号公報、特
願平7−86266号等に詳しく記載されているので、
以下に簡単に示す。
【0213】例えば、先ほどの例文の場合、形態素解析
の結果は図59のようになる。また、図60に示すよう
な予め入力解析手段F2に記憶されている文法規則など
を用いて構文を解析する。そして、先の例文が質問文の
規則にマッチした場合は、例えば、文中に名詞句に含ま
れる名詞を「&」でつないで、 のような検索文を作成する。作成した検索文はユーザの
要求としてデータ検索手段F3に渡される。
【0214】別の方法としては、図61に示すようなキ
ーワード辞書を用いて解析を行う。図61に示した辞書
の書式を以下に説明する。
【0215】第1項目は見出し語、第2項目は検索する
時のキーになる属性名と属性値が記述される。この例で
は属性名としては、対象(物、人、場所など)と行為、
形態などがある。第2項目が複数ある場合は「,」で区
切って並べてもよい。同義語は第1項目を「,」で区切
って複数並べるか、第1項目だけ異なる別の行としても
よい。第3項目は属性値の上位概念を示すもので、例え
ば図62に示すような予め具備された概念体系表に基づ
き指定されるものであり、必ずしも指定する必要もな
い。
【0216】第4項目は1つでは検索条件に加えるため
の必須条件として、組み合わせを指定する場合に用い
る。例えば、図61において、「作成」の場合「物」を
上位概念として持つ属性値とアンドで組み合わせられる
場合のみ検索条件になる。逆に入力文中に、組み合わせ
る「物」がない場合は、「何の作成ですか?」とユーザ
に対して問い合わせをすることにより、検索のために必
要な情報を得ることができる。同様に「方」は何らかの
手順を欲していることしかわからないが、「作り方」な
どのように行為と並べて入力された場合は検索条件にな
る。
【0217】以上の解析により、例えば、先の例文「パ
テントマップの作り方を教えて」に対する検索条件は、 となる。
【0218】このようにして、ユーザにより入力された
文が質問文であると判断された場合は、その質問文から
作成された検索条件を用いて、データ検索手段F3に
て、ユーザの要求にあった情報を検索する(ステップS
123)。その際、同義語辞書を用いた全文検索でもよ
いし、図61に示すようなキーワード辞書を用いて得ら
れた検索条件の場合は、あらかじめ各情報に属性名と属
性値によるキーワードセットを入手あるいは自動的に付
加して登録しておいてもよい。
【0219】また類似度を用いた検索方式もある。ここ
での検索式はSQL(Structured Quer
y Language)になっているが、SQL以外の
検索方式でもよい。具体的な検索手法は、すでに多くの
文献で紹介されているので、ここでは割愛する。
【0220】データ検索手段F3は、得られた検索結果
によって応答を決定する。1つだけ検索された場合は、
そのまま全文表示してもよい。また、結果が複数ある場
合は、得られた結果の一覧をタイトルのみ、タイトルと
概要のみ、全文、など、量や状況に応じて適切な形で提
示することが可能である(ステップS124〜ステップ
S125)。
【0221】図63(a)は、タイトルだけをユーザに
提示して、ユーザに選択させる場合の画面例である。
【0222】検索結果が多い場合は、さらに詳しい検索
条件を求めてもよい。例えば、図64(a)に示すよう
に、「対象=特許」という検索条件で得られた結果が2
020件あった場合、そのまま一覧を表示しようとする
とどうしても時間がかかるし、提示されたユーザも所望
の情報を探すのが大変である。図64(a)では、検索
結果のタイトルを、スコアの高い順に途中まで並べて表
示し、右矢印を押すと以降の結果が順次表示されるよう
にしてあるが、スコアの低い情報の中に所望の物がある
かもしれず探すのが大変である。
【0223】その場合、図64(b)に示すように、
「特許に関する情報は2020件あります。検索条件を
追加しますか?」といった応答をユーザに提示してもよ
い。ユーザが条件を追加するために「請求項の書き方」
などといった入力を行うとすると、条件が追加され「対
象=特許 and 対象=請求項目 and 行為=作
成 and 形態=手順」となり、結果を絞り込むこと
ができる。
【0224】検索結果を表示する時は、ユーザにわかり
やすく検索式を表示してもよい。例えば図65では「特
許and請求項目and作成and手順 10件」と検
索式の形で併記している。
【0225】検索結果を得られない場合は、その旨をユ
ーザに伝えてもよいし、and条件をor条件に変更す
るなど検索条件を広げて、結果が得られるか検索条件を
これ以上広げられなくなるまで、検索しつづけてもよ
い。例えば、前記の例の場合「(対象=特許 or 対
象=請求項目)and 行為=作成 and 形態=手
順」「(対象=特許 or 対象=請求項目)and
行為=作成」「対象=特許 and 対象=請求項目」
など検索条件の候補を自動的に作り、検索結果が得られ
るまで検索を行う。
【0226】また、検索結果が得られない場合、ユーザ
に結果を知らせて、ユーザに検索条件を変更するよう促
すようにしてもよい(ステップS124、ステップS1
26)。例えば、図66(a)に示すように検索条件と
結果をユーザに伝えた後「検索条件を変更しますか?」
「検索条件を広げますか?」などと質問する。ここで図
65のように検索条件を検索式の形で表示してもよい。
【0227】図66(b)のように、ユーザが新しい検
索条件を指定するような入力をした場合は、その入力か
ら新しい検索条件を前述同様にして作成して検索を行
う。また、図67のように、ユーザがただ「はい」と答
えた場合は、自動的に条件をゆるめた検索式を作って検
索してもよい。
【0228】ユーザが入力した質問は質問記憶手段F8
に記録される(ステップS127)。この際、図68に
示すように、検索結果が得られなかった質問のみ記録す
る。同時に検索条件(検索式)も記録しておいてよい。
【0229】ユーザのシステムの何回かの対話ののち、
あるいは図69に示すように、検索結果が得られた質問
も記録しておき、検索結果が何件得られたかを付加して
おいてもよい。
【0230】図57は、第5の実施形態に係る情報共有
支援システムの動作の他の例を示したフローチャート
で、ユーザからの要求に応じた検索結果が得られたとき
も、その質問文を登録するようになっている(ステップ
S141)。
【0231】また、図74に示すように、質問を記録す
るかどうかユーザに尋ねて、記録すると答えた場合のみ
記録してもよい。図75に示すように、結果が得られな
かった場合に、今後解答が登録されたら知らせた方がよ
いかユーザに尋ねて、知らせた方がよいと答えた質問に
は、図70に示すように、ユーザ名と質問した日時など
も付加しておいてもよい。あるいは、図71に示すよう
に、すべての質問のユーザ名と日時などの情報を記録し
ておいてもよい。
【0232】入力文が1文でなく、何度か検索条件が付
加されていた場合は、一連の質問文を関係づけて記録し
ておく。例えば、図64(b)で示したように、ユーザ
が「特許について」と「請求項の書き方」と質問を2度
に分けて入力している場合は、図72に示すように、検
索式に関係する入力文のIDを関連IDとして記録す
る。
【0233】また、図76に示すように、検索結果が得
られなかった際に、どの範囲まで調べて解答を探せばよ
いかをユーザに指定してもらって、それらの情報を記録
してもよい。この例では、例えば、関連するデータを登
録した人に聞く、関連するニュースグループに投稿す
る、詳しい人に聞く、管理者が調べる、などの選択肢を
示している。例えば、ユーザが、図76において「1」
と「2」をポインティングデバイスなどで選択するか、
「1と2」などとテキストや音声などで入力すると、図
76に示すように収集方法が登録される。
【0234】あるいは、検索が失敗しなくても、ユーザ
が質問を登録できる機能を持たせても良い。例えば、図
77に示すように、「もっと詳しい情報がわかったら教
えて」など、ユーザが得られた検索結果に対して満足し
ていないことを表明した場合は、質問文を登録してお
く。この場合、図72と同様の方法により、「もっと詳
しい情報がわかったら教えて」といった追加の要求も関
連づけて登録しておいてよい。
【0235】次に、別のユーザが、情報を登録するため
に情報共有システムにアクセスする。この場合動作を図
56に示すフローチャートを参照して説明する。前述の
検索の場合と同様のインタフェースを介して、例えば、
図78に示したような入力「テキストの情報を登録した
い」があったら(ステップS121)、入力解析部F2
では、例えば、図60に示した文法規則表を用いてユー
ザの意図が登録であることを判定する(ステップS12
2)。
【0236】例えば、図79に示すようなウインドウベ
ースの登録画面で、ユーザは登録する情報のタイトルを
入力する。登録日や著者名は、自動的に入力されるよう
な機能を持たせれば入力の効率があがる。
【0237】なお、検索と同じインタフェースを利用し
て、図79のような入力があったら、入力解析手段F2
では、例えば図60と同様の文法規則表などを用いてユ
ーザの意図が登録であることを判定してもよい。この場
合、登録と検索をシームレスに行うことができるためユ
ーザの登録作業への抵抗感を少なくすることができる。
【0238】ユーザの意図が「登録」であることがわか
ったら、図78に示すように、タイトルの入力を促す応
答文を生成し、ユーザに提示する。あるいは、例えば、
図79に示すようなウインドウベースの登録画面に切り
替わり、ユーザに登録するタイトルなどを入力させても
よい。登録日や著者名は、当日の日付やユーザのIDや
名前などが自動的に入力されるようになっていてもよ
く、その方が入力の効率があがる。また、入力文から登
録の意図を判定するのではなく、はじめから登録のため
のコマンドやボタンなどを用意しておき、ユーザがそれ
を選択したら登録の画面に切り替えることにしてもよ
い。
【0239】このようにして入力されたタイトルは、入
力解析手段F2に送られ、例えば、前述した図59、図
60に示したような辞書や文法規則を用いて、例えば、
次のような検索文を作成する。
【0240】 あるいは、図61に示したような辞書を用いて、次のよ
うな検索条件を導出してもよい。
【0241】 SQL{Select * from DB where 対象名=請求項目 & 行為=作成} ここでは、「請求の範囲」は 「請求項目」の同義語、
「表現」は「作成」の同義語となっている。作成した検
索文は、関連質問検索手段F4に送られ、質問記憶手段
F8に記憶された質問文の中から関連質問を検索する
(ステップS128)。例えば、記憶されている検索式
の語彙と一致する度合いが高いものを関連質問とする。
【0242】また、質問文の構文や、使われている語彙
の種類や属性によって、重みを変えて関連度を求めても
よい。
【0243】関連する質問文は、例えば、以下の方法に
よって求められる。探している語彙が質問文の検索式に
含まれている率(ここでは再現率と呼ぶ)は、 (検索式に含まれる一致する語彙数)/(探している語
彙数)=2/2×100=100% である。
【0244】また、検索式に含まれる語彙のうちの探し
ている語彙の割合(ここでは適合率と呼ぶ)は、 (検索式に含まれる一致する語彙数)/(検索式に含ま
れる語彙数)=2/4×100=50% である。
【0245】例えば、再現率の閾値を70%、適合率を
40%とし、閾値を越えている質問文を再現率が高い順
に並べ替える。再現率が同じ場合は適合率が高い順にソ
ートする。例えば、図80に示すような順番に並べられ
る。
【0246】また、属性によって重みを変えてもよい。
例えば、タイトルに含まれる語彙のうち、固有名詞や普
通名詞などで表される対象を優先し、動詞やサ変名詞で
表される行為は次、形態の優先度を一番低くする。例え
ば、質問文「特許の請求項目」と「特許の作成」の再現
率と適合率が同じため順位が同じであったが、タイトル
の語彙「請求項目」と「作成」の重みを1.2:0.8
ぐらいに設定すると、「請求の請求項目」は再現率が
1.2/2で、「特許の作成」は0.8/2となり、
「特許の請求項目」の方が関連度が高いとされる。
【0247】関連度が高いとされたえ質問文は、例え
ば、図81、図82に示すような画面を用いてユーザに
提示される(ステップS129〜ステップS130)。
ここで、ユーザは入力するデータが解答になりうる質問
文にチェックをつけて入力する。または、提示された質
問に対する解答を、別のタイトルを付けた情報として登
録してもよい。例えば、図81の「別登録」ボタンを押
すと、新たな登録画面が表示され、所定の登録処理動作
を行うようにしてもよい。また、図82に示すように、
質問が登録された日時と登録者を表示してもよい。な
お、質問文とタイトルの語彙が同義語レベルで一致しな
くとも、図62に示したような概念上で近い語彙の場合
は関連するとみなすことも可能である。
【0248】関連質問を表示した後、あるいは、関連質
問が見つからなかった場合は、例えば、図83、図84
に示すように画面表示を行って、ユーザに本文を入力さ
せる。登録する情報がテキスト情報ではない場合は、画
像や映像のファイル名などを登録したり、圧縮したファ
イルを送る機能を追加してもよい。また、図85に示す
ような音声登録用の画面表示を行って、情報を直接音声
にて録音する機能を具備することも可能である。この場
合、タイトルや著作名だけはテキストで入力させてもよ
い。
【0249】このようにして入力されたデータは、デー
タ記憶手段F7に登録される(ステップS131)。そ
の際、関連質問に対して解答が入力された場合は質問と
関連付けて登録される。そして、予め登録されている質
問の解答が得られた場合は、それを登録したユーザに、
その回答を提示する。電子メールなどで送ってもよい
し、質問を登録したユーザが再度本システムにアクセス
した際に提示するようにしてもよい。
【0250】なお、上記説明では、ユーザに入力された
タイトルを解析して、検索文を作成し、それを基に関連
する質問を検索した後、本文入力を行うようになってい
たが、まず、登録する情報の本文まで入力させてからタ
イトルと本文の内容を用いて関連質問を検索してもよ
い。また、タイトルなしで本文だけのデータを登録させ
てもよい。
【0251】質問文と登録データの類似度計算方法は、
例えば、「WISE:A World Wide We
b Resource Database Syste
m」(IEEE TRANSACTIONS ON K
NOWLEDGE ANDDATA ENGINEER
ING、Col.8、No.4、August199
6、pp.548−554)等のすでに提案されている
様々な方法が適用できる。
【0252】また、ここでは、関連質問のみを情報を登
録する者に提示しているが、同様の手法を用いて、関連
する情報を情報を登録する者に提示することもできる。
すなわち、タイトルが入力された時点ですでに登録され
ている関連情報を提示すれば、同じ情報が重複して登録
される手間も削減されるし、評価や追加、修正などのユ
ーザインタフェースを用意すれば、古いデータを書き換
えることも簡単にできる。
【0253】さらに、上記説明では、情報データを登録
した者に対して関連質問を提示して解答の入力を促した
が、情報データを検索した者に対して関連質問を提示す
ることも同様に可能である。検索結果に対して「役に立
つ/まあまあ/普通」などといった評価を入力できる場
合、その評価を入力した者にも関連情報を提示するよう
にしてもよい。
【0254】また、不適当な質問が登録される、記録さ
れた質問が多すぎて提示する質問文の数を適正な数にお
さえられない等の弊害がでた場合のために、登録されて
いる質問を管理者などがチェックし編集できるようなイ
ンタフェースを用意してもよい。提示する質問文の数を
抑えるためには、同じような検索式で表現される質問文
を類似質問とみなして登録せず、質問者の名前と日付だ
け登録するといった方法もある。
【0255】また、登録時ではなく、ユーザに質問を提
示する際に、1つにまとめて提示するという方法もあ
る。この場合、類似質問の数や質問者の名前だけは提示
してもよい。これまで各ユーザが登録したデータや質問
した内容の記録により、特にそのユーザが詳しそうな分
野に関する質問文の優先度を上げるなど、細かく質問文
の順位付けを行い、順位の高い質問文しか見せないとい
った処理をおこなってもよい。
【0256】以上説明したように、上記第5の実施形態
によれば、ユーザの検索要求を予め記録しておき、別の
ユーザがその検索要求の関連情報を登録した際に、先に
検索要求を行ったユーザに提示して、同時に解答収集す
ることにより、情報の登録者は必要とされている情報に
まとめて答えることができ、必要とされている情報を適
切な相手から効率よく収集することができる。
【0257】また、登録時にすでに登録されている関連
情報を提示することにより、情報の重複をなくして効率
よく収集することができる。
【0258】よって、滞りがちな情報共有化をスムーズ
かつ効率よくすすめることができ、登録情報の重複や記
載の誤りなども防ぎやすくなる。
【0259】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、登録された公開情報では回答しきれないときに、直
接情報公開者と対話を行なうことにより、必要な情報を
容易に得ることができ、ユーザの利便性の向上が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る情報共有支援システム
の全体の構成を概略的に示した図。
【図2】公開情報蓄積手段に蓄積された公開情報の一例
を示した図。
【図3】情報登録手段の表示画面の一例を示した図。
【図4】情報登録手段の表示画面の他の例を示した図。
【図5】情報参照手段の表示画面の一例を示した図。
【図6】付加情報登録手段の表示画面の一例を示した
図。
【図7】付加情報を持つ公開情報を表示する情報参照手
段の表示画面の一例を示した図。
【図8】付加情報蓄積手段に蓄積された付加情報の一例
を示した図。
【図9】意味関係蓄積手段に蓄積された意味関係情報の
一例を示した図。
【図10】提示手順制御手段の処理の流れを示すフロー
チャート。
【図11】修正要求の際の付加情報通知手段の表示画面
の一例を示した図で、公開情報に対してユーザ(公開情
報の参照者)が「修正要求」を入力している画面例であ
る。
【図12】修正要求の際の付加情報通知手段の表示画面
の一例を示した図で、(a)図は情報公開者に修正要求
を通知する画面例で、(b)図は一般のユーザに対して
付加情報の修正を要求する場合の画面例である。
【図13】追加要求の際の付加情報通知手段の表示画面
の一例を示した図で、(a)図は情報公開者に追加要求
を通知する画面例で、(b)図は一般のユーザに対して
付加情報の追加を要求する場合の画面例である。
【図14】付加情報の信頼度を計算する処理の流れを示
すフローチャート。
【図15】用語辞書蓄積手段に蓄積される用語知識記述
(用語の分類体系、同義語)の一例を示した図。
【図16】プロフィール蓄積手段に蓄積されるプロフィ
ール記述の一例を示した図。
【図17】用語辞書蓄積手段に蓄積される用語知識記述
(客観的事実表現、主観的意見表現)の一例を示した
図。
【図18】情報内容理解手段の処理の流れを示すフロー
チャート。
【図19】本発明の第2の実施形態に係る情報共有支援
システムの構成を概略的に示した図。
【図20】情報参照者側端末の情報検索・提示画面の一
表示例を示した図で、代理応答により情報提示を行う場
合である。
【図21】情報参照者側端末の情報検索・提示画面の一
表示例を示した図で、情報公開者との直接対話にて情報
提示を行う場合である。
【図22】エージェントが情報を公開している際の情報
公開者側の端末における対話履歴の画面表示例を示した
図。
【図23】第2の実施形態に係る情報共有支援システム
の処理動作(情報検索・提示・対話履歴表示)を説明す
るためのフローチャート。
【図24】情報公開者の端末における対話履歴表示処理
について説明するためのフローチャート。
【図25】プロファイル蓄積手段に蓄積されるプロファ
イルデータの一記述例を示した図。
【図26】本発明の第3の実施形態に係る情報共有支援
システムの構成例を示したブロック図。
【図27】公開情報蓄積手段に蓄積された公開情報の一
例を示した図。
【図28】情報登録手段のユーザインタフェースの画面
表示例を示した図。
【図29】公開情報の登録者による付加情報の公開条件
を指定するユーザインタフェースの画面表示例を示した
図。
【図30】付加情報を登録する際のユーザインタフェー
スの画面表示例を示した図。
【図31】付加情報蓄積手段に記憶される情報の記憶例
を示した図で、公開条件と公開条件の判定結果を公開情
報と付加情報と関連付ける記録内容を示している。
【図32】付加情報の公開の可否の判定処理を説明する
ためのフローチャート。
【図33】付加情報の公開判断制御処理を説明するため
のフローチャート。
【図34】本発明の第4の実施形態に係る情報共有支援
システムの 公開情報蓄積手段に蓄積された公開情報の
一例を示した図。
【図35】報参照手段を介して情報の検索・参照を行う
際のユーザインタフェースの表示例を示した図。
【図36】情報の検索結果の表示画面の一例を示した
図。
【図37】検索された公開情報の内容表示例を示した
図。
【図38】付加情報登録手段の処理の流れを示すフロー
チャート。
【図39】付加情報登録手段で情報を登録している表示
画面の一例を示す図。
【図40】付加情報登録手段で情報を登録している表示
画面の一例を示す図。
【図41】付加情報登録手段で情報を登録している表示
画面の一例を示す図。
【図42】付加情報登録手段で情報を登録している表示
画面の一例を示す図。
【図43】質問に対する回答が付加情報登録手段で登録
されたときに、その回答を関連するユーザに通知する際
の表示画面の一例を示す図。
【図44】公開情報蓄積手段に蓄積される情報の例を示
した図。
【図45】意味関係蓄積手段に蓄積されるデータの一例
を示した図。
【図46】付加情報蓄積手段に蓄積される付加情報の例
を示した図。
【図47】情報参照手段の処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図48】プロフィール蓄積手段に蓄積されるデータの
一例を示した図。
【図49】付加情報通知手段で付加情報を表示している
画面の一例を示した図。
【図50】付加情報登録手段で付加情報を登録している
表示画面の一例を示した図。
【図51】付加情報通知手段で付加情報を通知している
表示画面の一例を示した図。
【図52】情報参照手段で公開情報を表示している表示
画面の一例を示した図。
【図53】本発明の第5の実施形態に係る情報共有支援
システムの構成例を示した図。
【図54】本発明の第5の実施形態に係る情報共有支援
システムの他の構成例を示した図。
【図55】本発明の第5の実施形態に係る情報共有支援
システムのさらに他の構成例を示した図。
【図56】第5の実施形態に係る情報共有支援システム
の動作を説明するためのフローチャート。
【図57】第5の実施形態に係る情報共有支援システム
の他の動作を説明するためのフローチャート。
【図58】入力手段を介してユーザに提示されるアクセ
ス時の入力画面の表示例を示した図。
【図59】入力解析手段における形態素解析を行った結
果の具体例を示した図。
【図60】入力解析手段における構文解析に用いられる
文法規則表の一例を示した図。
【図61】入力解析手段における入力文の解析に用いら
れるキーワード辞書の一例を示した図。
【図62】図61のキーワード辞書で用いられる概念体
系表の一例を示した図。
【図63】データ検索手段での検索結果の表示例を示し
た図。
【図64】データ検索手段で検索結果を表示した際、さ
らに検索条件を求める場合の表示画面の一例を示した
図。
【図65】データ検索手段での検索結果の他の表示例を
示した図。
【図66】データ検索手段で検索結果が得られない場合
の表示画面例を示した図。
【図67】データ検索手段で検索結果が得られない場合
の他の表示画面例を示した図。
【図68】質問記憶手段に記憶される入力文(検索結果
が得られなかったもののみ)とその検索式の記憶例を示
した図。
【図69】質問記憶手段に記憶される入力文とその検索
式の記憶例を示した図。
【図70】質問記憶手段に記憶される入力文とその検索
式の他の記憶例を示した図。
【図71】質問記憶手段に記憶される入力文とその検索
式のさらに他の記憶例を示した図。
【図72】質問記憶手段に記憶される入力文とその検索
式の他の記憶例を示した図。
【図73】質問記憶手段に記憶される入力文とその検索
式のさらに他の記憶例を示した図。
【図74】ユーザにより入力された質問を、そのユーザ
に対し記録するかどうか尋ねる際の画面表示例を示した
図。
【図75】ユーザにより入力された質問に対する回答が
得られた場合に、それを通知するか否かを尋ねる際の画
面表示例を示した図。
【図76】検索結果が得られなかった際に、その回答探
索範囲を指定するための画面表示例を示した図。
【図77】ユーザの要求に応じた情報の検索結果の他の
表示例を示した図。
【図78】入力手段を介して情報登録要求を行う際の指
示の一例を示した図。
【図79】登録画面の一表示例を示した図。
【図80】質問記憶手段に記憶される入力文とその検索
式のさらに他の記憶例を示した図で再現率と適合率に基
づきソートして場合を示している。
【図81】情報登録の際に、その情報に関連する質問文
を提示する画面表示例を示した図。
【図82】情報登録の際に、その情報に関連する質問文
を提示する他の画面表示例を示した図。
【図83】情報登録の際の本文入力画面の一例を示した
図。
【図84】情報登録の際の本文入力画面の他の例を示し
た図。
【図85】音声登録用の画面表示例を示した図。
【図86】情報検索を行う際にエージェントを呼び出す
処理の流れを示したフローチャート。
【符号の説明】
1…情報登録手段、2…情報参照手段、3…付加情報登
録手段、4…提示手順制御手段、5…提示手順戦略手
段、6…付加情報通知手段、7…入出力手段、8…公開
情報蓄積手段、9…付加情報蓄積手段、10…意味関係
蓄積手段、11…プロフィール蓄積手段、12…情報内
容理解手段、13…用語辞書蓄積手段、50…情報共有
システム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 502 G06F 17/60 502 (72)発明者 竹林 洋一 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 福井 美佳 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 大嶽 能久 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 Fターム(参考) 5B075 KK07 ND16 PP02 PP12 PQ03 UU40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を複数のユーザに公開して、情報の
    共有を支援する情報共有支援システムにおいて、 公開情報を登録する登録手段と、 この登録手段で登録された公開情報をユーザの要求に応
    じて検索する情報検索手段と、 この検索手段で検索された公開情報を提示する情報提示
    手段と、 この情報提示手段で公開情報を提示する際に、必要に応
    じて前記公開情報を提供した情報提供者と、その公開情
    報の提示を要求した情報要求者との間に設定された通信
    回線を介して直接対話による情報提供を行う手段と、 を具備し、 前記情報提示手段で公開情報を提示する際に、前記情報
    提供者の代理人を示すシンボルを表示し、前記通信回線
    を介して直接対話による情報提供を行う際には、情報提
    供者自身の映像を前記代理人を示すシンボルを表示して
    いた画面上の同一領域に表示することを特徴とする情報
    共有支援システム。
  2. 【請求項2】 前記情報検索手段はキーボード入力また
    は音声入力のインタフェースを具備し、前記情報提供手
    段は、テキスト表示または音声合成出力のテキスト情報
    提示インタフェースを具備し、情報提供者が情報要求者
    と前記情報提供手段を介する対話を監視する対話監視手
    段を具備し、この対話監視手段により、情報提供者が情
    報要求者と前記情報提供手段を介しての対話を監視する
    際に、対話履歴をテキスト表示するか音声出力するかを
    状況に応じて選択することを特徴とする請求項1記載の
    情報共有支援システム。
  3. 【請求項3】 前記情報提供手段が一度に複数人の情報
    要求者の相手をする場合、前記対話監視手段は、一情報
    要求者との対話履歴のみを音声出力することを特徴とす
    る請求項1記載の情報共有支援システム。
  4. 【請求項4】 前記公開情報は、個人の情報またはグル
    ープの情報であり、グループの情報は、前記登録手段で
    グループに所属する個人またはグループの代表者が登録
    でき、直接対話による情報提供はグループの代表者が行
    うことを特徴とする請求項1記載の情報共有支援システ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記公開情報がグループの情報である場
    合、ユーザの指示により情報提供者の代理人を示すシン
    ボルを表示しないことを特徴とする請求項1記載の情報
    共有支援システム。
JP2001110423A 2001-04-09 2001-04-09 情報共有支援システム Pending JP2001357064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001110423A JP2001357064A (ja) 2001-04-09 2001-04-09 情報共有支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001110423A JP2001357064A (ja) 2001-04-09 2001-04-09 情報共有支援システム

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1940097A Division JP3224999B2 (ja) 1997-01-29 1997-01-31 情報共有支援システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001357064A true JP2001357064A (ja) 2001-12-26

Family

ID=18962194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001110423A Pending JP2001357064A (ja) 2001-04-09 2001-04-09 情報共有支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001357064A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005258496A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Hitachi Ltd 検索意図を表す文字列を利用した情報検索システム
JP2006503328A (ja) * 2002-10-16 2006-01-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ディレクトリアシスタント方法及び装置
US7237195B2 (en) 2002-05-31 2007-06-26 Fujitsu Limited Notification method and notification device
JP2007164301A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Sony Computer Entertainment Inc 情報処理装置、データ解析方法、プログラム及び情報記憶媒体
JP2008033800A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Nomura Research Institute Ltd 投稿処理装置
JP2009545808A (ja) * 2006-07-31 2009-12-24 マイクロソフト コーポレーション 多段アプローチを使用した事実の抽出の最適化
WO2010116785A1 (ja) * 2009-04-06 2010-10-14 三菱電機株式会社 検索装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08255150A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Toshiba Corp 情報公開装置及びマルチモーダル情報入出力システム

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08255150A (ja) * 1995-03-17 1996-10-01 Toshiba Corp 情報公開装置及びマルチモーダル情報入出力システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7237195B2 (en) 2002-05-31 2007-06-26 Fujitsu Limited Notification method and notification device
JP2006503328A (ja) * 2002-10-16 2006-01-26 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ディレクトリアシスタント方法及び装置
JP2005258496A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Hitachi Ltd 検索意図を表す文字列を利用した情報検索システム
JP2007164301A (ja) * 2005-12-09 2007-06-28 Sony Computer Entertainment Inc 情報処理装置、データ解析方法、プログラム及び情報記憶媒体
US7835579B2 (en) 2005-12-09 2010-11-16 Sony Computer Entertainment Inc. Image displaying apparatus that retrieves a desired image from a number of accessible images using image feature quantities
JP2008033800A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Nomura Research Institute Ltd 投稿処理装置
JP2009545808A (ja) * 2006-07-31 2009-12-24 マイクロソフト コーポレーション 多段アプローチを使用した事実の抽出の最適化
WO2010116785A1 (ja) * 2009-04-06 2010-10-14 三菱電機株式会社 検索装置
JP5300974B2 (ja) * 2009-04-06 2013-09-25 三菱電機株式会社 検索装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3224999B2 (ja) 情報共有支援システム
US6339774B1 (en) Information sharing system and computer program product for causing computer to support the information sharing system
JP4279427B2 (ja) 通信支援方法及びシステム
US9336200B2 (en) Assisting document creation
US20090210411A1 (en) Information Retrieving System
US7337158B2 (en) System and method for providing an intelligent multi-step dialog with a user
US8155962B2 (en) Method and system for asynchronously processing natural language utterances
US7809664B2 (en) Automated learning from a question and answering network of humans
CA2823835C (en) Voice search and response based on relevancy
US20070174260A1 (en) Search engine facility with automated knowledge retrieval, generation and maintenance
KR102207632B1 (ko) 전문가 긴급 추천 서비스 시스템
US20040139107A1 (en) Dynamically updating a search engine's knowledge and process database by tracking and saving user interactions
US20180075131A1 (en) Computerized natural language query intent dispatching
KR101873873B1 (ko) 속성 정보 분석을 통한 멀티미디어 컨텐츠 검색장치 및 검색방법
CN110770694A (zh) 获得来自多个语料库的响应信息
AU2019219717B2 (en) System and method for analyzing partial utterances
KR20070040162A (ko) 토픽 기반의 검색 서비스 제공 시스템 및 그 방법
US20210141820A1 (en) Omnichannel virtual assistant using artificial intelligence
US20210136019A1 (en) Conversation agent for collaborative search engine
JP2001357064A (ja) 情報共有支援システム
Langley et al. An adaptive conversational interface for destination advice
JP3617826B2 (ja) 情報検索装置
Xing et al. Understanding voice search behavior: review and synthesis of research
JP2002352057A (ja) ヘルプデスクサービスの管理システム及び管理方法
JP2005234772A (ja) 文書管理装置および方法