JP2001356609A - 濃度検出装置 - Google Patents

濃度検出装置

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JP2001356609A
JP2001356609A JP2000173775A JP2000173775A JP2001356609A JP 2001356609 A JP2001356609 A JP 2001356609A JP 2000173775 A JP2000173775 A JP 2000173775A JP 2000173775 A JP2000173775 A JP 2000173775A JP 2001356609 A JP2001356609 A JP 2001356609A
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toner particles
liquid developer
toner
printing plate
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JP2000173775A
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English (en)
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Keiichi Adachi
圭一 足立
Chiaki Kawamoto
千秋 河本
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体現像剤に照射した光を受光してトナー濃
度を検出するときに、的確なトナー濃度の検出を可能と
する。 【解決手段】 濃度検出装置100の発光部106に
は、液体現像剤のトナー粒子の粒径に基づいて設定した
波長の光を発するLED120を設けている。このLE
Dから発せられた光は、ファイバーケーブル112Aを
介して射光ヘッド110Aから液体現像剤中に射出され
る。受光部108に設けている受光素子122は、液体
現像剤中に照射されることにより、受光ヘッド110B
に入射される光を受光する。このとき、トナー粒子によ
る吸光度が高くなるようにトナー粒子の粒径に基づいて
LEDの発する光の波長を設定することにより、トナー
粒子の量に応じて受光量が的確に変化するようにし、正
確にトナー濃度を検出できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電潜像が形成さ
れた印刷版等の像担持体の現像処理に用いる液体現像剤
のトナー粒子の濃度を検出する濃度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体現像剤を用いた画像形成方法は、複
写機、プリンタ等の画像形成分野や印刷の分野で広く用
いられる。例えば、印刷に使用される像担持体には、ア
ルミニウム等の導電性支持体上に有機光導電体によって
感光層を形成したOPC印刷版(以下「印刷版」とい
う)等の感光性平版印刷版がある。
【0003】この印刷版は、帯電器によって感光層を均
一に帯電させた状態で露光することにより静電潜像が形
成された後、現像工程、定着工程及び溶出工程等の各工
程での処理が行われる。このうち現像工程では、帯電し
たトナー粒子とキャリア液からなる液体現像剤を印刷版
の表面に供給し、印刷版の感光層に静電潜像に応じてト
ナー粒子を付着させる。印刷版に付着したトナー粒子
が、定着工程で加熱されて印刷版に溶融固着することに
より、溶出工程で感光層を溶出するときのブロッキング
層となる。
【0004】現像工程を担う現像装置では、印刷版を支
持して案内するガイド板に対向して電極板を設け、表面
に液体現像剤を供給した印刷版をガイド板と電極板の間
を通過させるときに、電極板と支持体の間に所定の電圧
を印加して、現像処理を行う。また、スクイズローラに
よって現像処理が終了した印刷版上から液体現像剤を絞
り落とすことにより、静電潜像に応じてトナー粒子が付
着した印刷版を定着工程へ送り出し、印刷版から絞り落
とした液体現像剤を現像剤タンクに回収し、新たな印刷
版の現像処理に使用するようにしている。
【0005】現像装置では、高品質の画像を形成するた
めに、液体現像剤中のトナー粒子の量であるトナー濃度
を所定の範囲に維持する必要がある。このために、現像
装置では、例えば所定量の印刷版を処理するごとに、ト
ナー濃度の高い濃縮液を現像剤タンクに供給し、印刷版
の処理によって減少するトナー粒子の補充を行うように
している。
【0006】このとき現像装置では、液体現像剤のトナ
ー濃度を検出し、適正なトナー濃度となっているか否か
の確認を行うようにしている。また、現像装置では、液
体現像剤のトナー濃度に基づいて、濃縮液の供給量を設
定することにより、液体現像剤のトナー濃度を所定範囲
に維持する方法が検討されている。
【0007】ところで、液体現像剤は、粒径が1μm以
下で略一定の粒子を着色したものが用いられる。この液
体現像剤のトナー濃度の検出に用いられる濃度検出セン
サは、投光部と受光部を備えた光電式のものが用いら
れ、投光部から液体現像剤へ向けて発し、液体現像剤を
透過した光を受光部で受光したときの受光量、すなわ
ち、液体現像剤を透過した光量からトナー濃度を検出す
るようにしている。
【0008】一方、このような検出センサの光源として
は、ハロゲンランプやLEDが用いられる。
【0009】しかしながら、液体現像剤では、トナー粒
子が発光部から発せられた光の一部を吸収又は散乱し、
受光部の受光量を減衰させる。検出センサは、この減衰
した光から信号をつくる。投光部から発する光の波長と
トナー粒子の粒径によっては、吸収又は散乱の度合いが
小さく、濃度変化に対して受光量の変化が少ない場合が
ある。この場合には、正確なトナー濃度は勿論、濃度変
化の検出も困難となってしまうことがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、液体現像剤のトナー粒子の量
であるトナー濃度の検出に好適な濃度検出装置を提案す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、液体現像剤中に含まれるトナー粒子の量で
あるトナー濃度を検出する濃度検出装置であって、現像
剤タンクに貯留される液体現像剤へ向けて光を発する発
光部と、前記発光部から前記液体現像剤中へ発せられた
光を受光する受光部と、前記受光部で受光した光量に基
づいて前記液体現像剤のトナー濃度を検出する検出部
と、前記発光部に設けられて前記液体現像剤のトナー粒
子の粒径に基づいて設定された波長の光を発する発光素
子と、を含むことを特徴とする。
【0012】この発明によれば、発光部から発して液体
現像剤を透過した光を受光部によって受光することによ
りトナー濃度の検出を行う。発光部には、少なくともト
ナー粒子の粒径に基づいて設定した波長の光を発する発
光素子を設けている。
【0013】トナー粒子は、粒径が同じであれば、波長
の短い光の投光量に対する受光量の減衰度は大きく、波
長の長い光の投光量に対する受光量の減衰度は小さくな
る。また、同じ波長の光であれば、粒径の小さいトナー
粒子ほど投光量に対する受光量の減衰度が小さくなる。
したがって、粒径の小さいトナー粒子の濃度を的確に検
出するときには、波長の短い光を用いる必要なある。
【0014】ここから、トナー粒子の粒径が小さい時
に、波長の短い光を発する発光素子を用いることによ
り、トナー濃度の僅かな変化も、受光部の受光量の変化
として現れ、的確なトナー濃度の検出が可能となる。
【0015】なお、ここで言うトナー濃度とは、センサ
(受光部)の出力値(受光量)を、トナー濃度に変換し
た値のほか、トナー濃度に応じたセンサの出力値、この
センサの出力値が所定の範囲にあるか否かを示すもの、
あるいは、センサの出力値が所定の範囲にあるか又は所
定の範囲よる上か下かを示すものであっても良い。
【0016】このような本発明では、前記トナー粒子が
粒径d(μm)であるときに、前記発光部に含まれる発
光素子が発する光の波長λ(nm)を、λ<80・ln
(d)+800とすることができる。
【0017】また、本発明は、前記トナー粒子の粒径が
0.1μm〜0.5μmであるときに、前記発光素子の
少なくとも一つが発する光の波長を、好ましくは600
nm以下、より好ましくは525nm以下とすることが
できる。
【0018】一般に、像担持体の一例である印刷版の現
像処理には、粒径が0.1μm〜0.5μmの範囲で略
一定のトナー粒子が用いられる。このとき、トナー粒子
の粒径に応じた波長よりも短い波長の光を発する発光素
子を用いれば良い。また、この発光素子の発する光の波
長を、600nm以下、より好ましくは525nm以下
とすることにより、粒径が0.1μm〜0.5μmの範
囲のトナー粒子を用いた液体現像剤のトナー濃度の検出
が可能となる。
【0019】また、本発明は、無着色のトナー粒子を用
いた液体現像剤のトナー濃度の検出を行うことを特徴と
する。
【0020】トナー粒子は、着色されることにより吸光
度が高くなるが、着色剤を含有しない無着色のトナー粒
子では、吸光度が低く特に濃度変化の検出が難しい。こ
のときに、トナー粒子の粒径に基づいて選択した波長の
光を発する発光素子を用いることにより、無着色のトナ
ー粒子を用いた液体現像剤のトナー濃度を適切に検出す
ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適
用した写真製版システム10の概略構成を示している。
【0022】この写真製版システム10は、導電性で薄
肉矩形形状のアルミニウム板を支持体とし、この支持体
の一方の面に有機光導電体を用いて感光層を形成した所
謂OPC印刷版(以下「印刷版12」と言う)を像担持
体として用い、帯電露光、湿式現像等の所定の処理工程
を経て、図示しない印刷用の輪転機に装着可能な刷版を
作成する。この印刷版12は、載置台(スキッド14)
に多数枚(例えば250枚〜1000枚程度)が感光層
を下方へ向けて積層された状態で運搬及び保管等が行わ
れる。
【0023】写真製版システム10には、給排版部16
が設けられており、印刷版12を搭載したスキッド14
がこの給排版部16に装填される。また、写真製版シス
テム10には、給排版部16に隣接して、露光装置18
を備えた描画部20が設けられている。
【0024】給排版部16は、スキッド14に積層され
ている印刷版12を最上層から1枚ずつ取り出し、印刷
版12の幅方向(長手方向と直交する方向、図1の矢印
W方向))に沿って搬送しながら反転させて感光層を上
方へ向けた後、描画部20へ送り込んで、描画定盤22
上に載置する。
【0025】描画部20は、描画定盤22上に印刷版1
2を位置決めすると、露光装置18へ向けて移動させ
る。露光装置18では、描画定盤22と共に移動する印
刷版12の感光層を図示しない帯電器によって均一に帯
電させた後、画像データに応じた光ビームを印刷版12
に照射することにより印刷版12を露光し、印刷版12
に画像データに応じた静電潜像を形成する。なお、露光
装置18は、例えば印刷版12の感光層をプラスに帯電
させた後に、印刷時の画像となる部分を露光することに
より、該当部分の電荷を除去する。
【0026】写真製版システム10には、給排版部16
から印刷版12の長手方向(矢印L方向)に沿って現像
部24及び定着部26が設けられた現像定着装置28、
溶出部30が設けられた溶出装置32及び乾燥部34が
設けられた乾燥装置36が連続して配置されている。印
刷版12は、画像露光が終了すると、幅方向に搬送され
て給排版部16に戻され、予め設定されている所定の角
度に傾斜された状態で給排版部16から現像定着装置2
8の現像部24へ送り込まれる。
【0027】現像部24では、所定の角度で傾斜されて
送り込まれる印刷版12の上面(感光層側の面)に帯電
したトナー粒子を含む液体現像剤を供給し、露光画像に
応じてトナー粒子を付着させ(露光された画像部分)
て、定着部26へ送り出す。定着部26では、印刷版1
2に付着したトナー粒子を加熱することにより溶融固着
(定着)させて溶出時のブロッキング層を形成する。溶
出部30では、印刷版12の表面に溶出液を供給するこ
とにより、トナーの付着していない感光層を溶出(エッ
チング)させた後、版面保護のためのガム液を塗布し、
乾燥部34では、印刷版12に塗布したガム液を乾燥す
ることにより保護膜を形成し、待機部38へ送り出す。
【0028】待機部38には印刷版12の幅方向の一方
側にパンチ部40及び版曲げ部42を備えたパンチ/版
曲げ装置44が設けられている。印刷版12は、所定の
タイミングで待機部38から幅方向に沿って搬送されて
パンチ部40へ送られる。
【0029】パンチ部40では、この印刷版12に形成
した画像の天地方向である印刷版12の長手方向の端部
の所定位置に切り欠きないしパンチ孔を穿設し、版曲げ
部42へ送り出す。版曲げ部42では、パンチ孔ないし
切り欠きを基準にして、印刷版12の長手方向の両端部
に印刷用の輪転機の版胴への装着のための曲げ処理(版
曲げ処理)を施して排出する。版曲げ処理が終了した印
刷版12は、例えば図示しないストッカ等に順次集積さ
れて印刷工程へ搬送される。
【0030】このように構成されている写真製版システ
ム10では、図2に示すように、現像部24に現像器5
0を設けている。現像器50は、ケーシング52内にガ
イド板54及びスクイズローラ56が設けられている。
また、ケーシング52には、印刷版12の搬送方向の上
流側(図2の紙面左側)に挿入口58が形成され、搬送
方向の下流側(図2の紙面右側)に排出口60が形成さ
れている。また、現像器50内には、挿入口58側にガ
イド板54が設けられ、排出口60の近傍にスクイズロ
ーラ56が設けられている。
【0031】ガイド板54は、所定の角度で傾斜されて
おり、印刷版12は、このガイド板54の傾斜角度に合
わせて傾けられた状態で給排版部16から挿入口58に
挿入されてガイド板54上を通過し、スクイズローラ5
6に至る。スクイズローラ56は、図示しない駆動手段
の駆動力によって回転し、印刷版12の後端側を給排版
部16からケーシング52内に引き入れると共に、この
印刷版12を排出口60から定着部26へ向けて送り出
す。
【0032】現像器50内には、ガイド板54の上面に
対向して給液ノズル62及び主電極板64が設けられて
いる。図2に示すように、給液ノズル62は、印刷版1
2の搬送方向の上流側に設けられている。主電極板64
は、ガイド板54に、給液ノズル62の近傍から印刷版
12の搬送方向の下流側の端部の間で対向するように、
ガイド板54と所定の間隔で略平行に配置されている。
印刷版12は、ガイド板54と給液ノズル62及び主電
極板64の間を通過する。
【0033】給液ノズル62は、主電極板64側の下端
部に、長手方向が印刷版12の幅方向(搬送方向と直交
する方向)に沿うスリット孔66が形成されており、給
液ノズル62に液体現像剤が供給されることにより、こ
の液体現像剤を印刷版12の幅方向に沿って均一に拡散
して吐出する。これにより、印刷版12は、表面に液体
現像剤が幅方向に沿って均一に供給されながらガイド板
54と主電極板64の間に挿入され、印刷版12の主電
極板64の間が液体現像剤に満たされた状態で、ガイド
板54と主電極板64の間を移動する。
【0034】また、印刷版12の表面に供給された液体
現像剤は、ガイド板54と主電極板64の間を通過した
後に、印刷版12がスクイズローラ56によって挟持さ
れることにより、スクイズされて印刷版12の表面から
絞り落とされる。
【0035】ケーシング52内には、挿入口58の近傍
及び排出口60の近傍に補助電極68A、68Bが設け
られている。補助電極68A、68Bは、印刷版12の
支持体に摺接することにより支持体への通電が可能とな
っている。
【0036】主電極板64と補助電極68A、68Bの
間には、表面に液体現像剤が供給された印刷版12がガ
イド板54と主電極板64の間を通過するときに、図示
しない電圧供給手段によって所定の電圧が印加される。
これにより、液体現像剤が表面に供給されて主電極板6
4に対向する位置を通過する印刷版12に、主電極板6
4と支持体ないし感光層との間に所定の電界を生じ、静
電潜像に応じた印刷版12の感光層へのトナー粒子の付
着が促進される。
【0037】なお、現像部24には、ケーシング52の
外方で挿入口58の近傍に版検出センサ72が設けられ
ており、例えば、この版検出センサ72によって印刷版
12を検出すると、この印刷版12が主電極板64に対
向する位置を通過するタイミングに合わせて主電極検板
64と補助電極68A、68Bに所定の電圧を印加する
ようになっている。
【0038】一方、現像部24には、液体現像剤を貯留
する現像剤タンク74と共に、液体現像剤の濃縮液を貯
留する濃縮液タンク76及び希釈液を貯留する希釈液タ
ンク78が設けられている。また、現像部24には、給
液ポンプ80、濃縮液ポンプ82及び希釈液ポンプ84
が設けられている。
【0039】濃縮液はトナー粒子の濃度が高くなってお
り、主に現像剤タンク74へのトナー粒子の補充に用い
られ、希釈液は、トナー粒子の濃度がゼロ(トナー粒子
を含まない)か又は現像剤タンク74が空の状態で最初
に投入される母液よりも低濃度で、主に現像剤タンク7
4に貯留する液体現像剤の液量に補充に用いられる。現
像部24では、例えば図示しない液面センサによって現
像剤タンク74内の液体現像剤の液面レベルを検出し、
この検出結果に基づいて希釈液ポンプ84を作動させる
などして、液体現像剤の液面レベルを所定範囲に維持す
るようにしている。なお、ここでは、希釈液を液量の補
充に用いると表現したが、液量の補充には、濃縮液を用
いても良く、希釈液と濃縮液の双方を用いても良い。ま
た、液量を管理せずに、濃縮液と希釈液を液体現像剤の
補充に用いるようにしても良い。さらに、希釈液として
は、分散媒のみでも良いが、その他の成分が含有された
ものであっても良い。
【0040】現像部24では、版検出センサ72によっ
て印刷版12の通過を検出すると、この検出タイミング
に基づいて給液ポンプ80を作動させることにより、現
像剤タンク74から給液ノズル62へ液体現像剤を供給
する。これにより、ガイド板54を通過する印刷版12
の表面に液体現像剤が供給される。なお、スクイズロー
ラ56によってガイド板54と主電極板64の間を通過
した印刷版12から絞り落とされる液体現像剤は、ケー
シング52の底部に設けている循環パイプ86に流れ込
むことにより、現像剤タンク74に回収される。
【0041】ところで、液体現像剤中の成分(トナー粒
子、分散媒及びその他の成分)は、印刷版12に付着す
ることにより現像部24から持ち出されて減少する。現
像部24では、所定のタイミングで(例えば印刷版12
の処理量が面積換算で2m2に達する毎)、濃縮液ポンプ
82、希釈液ポンプ84を作動し、濃縮液タンク76、
希釈液タンク78から所定量の濃縮液、希釈液を現像剤
タンク74に供給し、現像処理によって失われた液体現
像剤(液体現像剤中の成分)の補充を行う。なお、濃縮
液及び希釈液の補充のタイミングは、減少した液体現像
剤の補充を行うものであれば、これに限らず、任意のタ
イミングを適用することができる。
【0042】図2に示すように、現像部24には、液体
現像剤中のトナー粒子の濃度(以下「トナー濃度」とす
る)を検出する濃度検出装置100が設けられている。
現像部24では、現像剤タンク74内のトナー濃度の検
出を行い、所定のタイミングで(例えば印刷版12の処
理量が面積換算で100m2に達する毎)に、濃度検出
装置100によって検出するトナー濃度に基づいて、現
像剤タンク74へ補充する濃縮液の補充量の変更を行う
か否かの判断及びこの判断結果に基づいた補充量の設定
を行う。
【0043】これにより、現像部24では、現像剤タン
ク74に貯留する液体現像剤のトナー濃度が印刷版12
を最適に処理可能な所定の濃度範囲(例えばトナー粒子
の量が8g/l〜11g/lの範囲となる濃度)に保つ
ようにしている。なお、濃縮液の補充量を設定するタイ
ミングを、印刷版12の処理量を例にしているが、処理
量に限らず、時間や画像面積率、装置の起動信号(電源
のオン信号)等の種々のパラメータに基づいてタイミン
グを設定することができる。
【0044】図3に示すように、濃度検出装置100
は、計測部102と、検出部104によって形成されて
いる。計測部102には、発光部106と受光部108
及び射光ヘッド110Aと受光ヘッド110Bによって
構成されている。
【0045】発光部106には、所定波長の光を発する
発光素子として発光ダイオード(以下「LED120」
と言う)が設けられ、また、受光部108には、フォト
トランジスタ、フォトダイオードまたはCCD等を用い
た受光素子122が設けられている。
【0046】射光ヘッド110Aは、発光部106との
間がファイバーケーブル112Aによって接続してお
り、発光素子120から発せられてファイバーケーブル
112Aを介して入力される光を射出口114から射出
する。また、受光ヘッド110Bは、受光部108との
間がファイバーケーブル112Bによって接続してお
り、受光口116に入射された光がファイバーケーブル
112Bを介して受光部108に至ることによりこの光
を受光素子122によって受光する。
【0047】射出ヘッド110A及び受光ヘッド110
Bは、現像剤タンク74内に配置され、液体現像剤に浸
漬されている。このときに、射出ヘッド110Aと受光
ヘッド110Bは、予め設定されている所定の間隔でか
つ、射出ヘッド110Aの射出口114から射出された
光が受光ヘッド110Bの受光口116に入射されるよ
うに配置される。
【0048】これにより、濃度検出装置100の計測部
102は、発光部106のLED120から発せられて
射出ヘッド110Aの射出口114から射出された光
が、液体現像剤中を透過して受光ヘッド110Bの受光
口116に入射されることにより、受光部108の受光
素子122に受光される。
【0049】一方、液体現像剤は、着色していないトナ
ー粒子を用い、このトナー粒子を透明なキャリア液に混
入させている。着色していないトナー粒子は、略白色と
なっており、射光ヘッド110Aの射出口114から射
出された光が透過可能となっている。これにより、受光
ヘッド110Bの受光口116には、トナー粒子の量が
極めて少ない時には、射光ヘッド110Aの射出口11
4から射出された光が直接入射されるが、通常は、液体
現像剤中のトナー粒子により減衰された光が入射され
る。
【0050】また、トナー粒子は、照射される光の一部
を吸収又は散乱する。このために、受光ヘッド110B
の受光口116に入射される光が、トナー粒子の量であ
るトナー濃度によって変化する。すなわち、トナー粒子
の量が少ない(トナー濃度の低い)時には、トナー粒子
による光の減衰が少ないので受光素子122の受光量が
高くなり、トナー粒子の量が多い(トナー濃度の高い)
時には、受光素子122の受光量が低くなる。
【0051】受光部108では、受光素子122の受光
量に応じた信号を検出部104へ出力する。検出部10
4では、受光部108から得た出力と予め設定されてい
るしきい値を比較し、トナー濃度が所定の範囲内か、又
はトナー濃度が所定の範囲より上かあるいは所定の範囲
よりも下かを判断し、判断結果を例えばメモリ118に
記憶する。
【0052】検出部104には、トナー濃度と受光部1
08の出力の関係を把握し、把握した結果に基づいて設
定されたしきい値が設定されている。
【0053】なお、本実施の形態では、受光部108か
ら得られる出力と、予め設定されているしきい値とを比
較し、トナー濃度が所定の印刷版12を所定の範囲(印
刷版12を適切に処理できる濃度範囲)か、又はこの範
囲よりも上か下かを判断して記憶するようにしている
が、濃度検出装置100は、これに限らず、受光量をト
ナー濃度値に変換して出力するようにしても良く、トナ
ー濃度に応じた値(例えば受光量、電流、電圧等に変換
した値)を出力するようにしても良い。また、濃度検出
装置100は、トナー濃度が所定の範囲を外れたか否か
を示す信号を出力するものであっても良い。
【0054】図4に示すように、受光素子122の受光
量に応じた受光部108の出力Pは、トナー濃度Dの増
加に応じて小さくなる。このとき、現像部24での印刷
版12の現像処理に用いるときの濃度範囲であるトナー
濃度D3(例えばD3=8g/l)からトナー濃度D
4(例えばD4=11g/l)を含む濃度検出装置100
の検出範囲であるトナー濃度D1(例えばD1=6g/
l)からトナー濃度D2(例えばD2=15g/l)の間
では、略直線状となる。
【0055】ここで、トナー濃度Dを正確に検出するた
めには、トナー濃度Dが変化した時に、この変化が受光
部108の出力Pに大きく現われることが好ましい。こ
のために、最大出力PMAXに対する、単位濃度ΔD(例
えば1g/l)の変化による出力変化ΔPの割合(百分
率)を勾配θ(θ=(ΔP/PMAX)×100%)とし
たときに、この勾配θが大きいことが好ましい。
【0056】この勾配θは、トナー濃度の検出のために
は少なくとも2〜3%以上必要となるが、より高精度の
トナー濃度の検出を可能とするためには、勾配θが10
%以上であることが好ましい。
【0057】一方、トナー粒子は、照射される光の波長
λによって吸光度が変化する。すなわち、図5に示すよ
うに、照射される光の波長λが850nm(赤外線)や
750nm(赤色の光)などのように長いと吸光度が低
い。このために、トナー濃度Dの変化に比べて受光量
(出力P)の変化が極めて少ない。これに対して、照射
される光の波長λが450nm(青色の光)や350n
m(紫色の光又は紫外線)などのように短いと、吸光度
が高くなり、トナー濃度Dの変化によって受光量(出力
P)が大きく変化する。
【0058】なお、図5は、粒径が0.28μmのトナ
ー粒子を用いた液体現像剤をセル厚が1mmとしたサン
プルの、各波長の光毎のトナー濃度に対する吸光度を示
している。
【0059】したがって、前記した勾配θは、液体現像
剤の吸光度の影響を大きく受ける。すなわち、吸光度が
低いときには勾配θも低くなり、吸光度が高い光は勾配
θも高くなる。
【0060】ここで、トナー粒子に照射する光の波長λ
とトナー粒子の粒径dに対する勾配θを計測し、その計
測結果を表1に示している。
【0061】
【表1】
【0062】このように、トナー粒子の粒径dが同じ場
合、LED120の発する光の波長λが長いと勾配θが
低くなるが、光の波長λが短くなると、勾配θが大きく
なる。また、光の波長λを同じにして、トナー粒子の粒
径dを変えたときには、トナー粒子の粒径dが小さくな
ると勾配θが低くなり、トナー粒子の粒径dが大きくな
ると勾配θが高くなる。すなわち、粒径dの大きなトナ
ー粒子の濃度を検出するときには、波長λの長い光を使
用することができるが、粒径dの小さいトナー粒子の濃
度を検出するときには、波長λの短い光をする必要があ
る。
【0063】なお、表1に示す計測結果では、トナー粒
子の粒径dが0.1μm〜0.2μmの範囲では光の波
長λが660nm以上の場合、トナー粒子の粒径dが
0.2μm〜0.35μmの範囲では光の波長λが70
0nm以上、トナー粒子の粒径dが0.35μm〜0.
5μmの範囲では光の波長λが770nm以上となる
と、受光量の変化が少なく勾配θの算出が困難となって
いる。
【0064】ここで、表2には、前記した表1に示す計
測結果に基づいた、トナー濃度の検出に使用可能なトナ
ー粒子の粒径dに対する光の波長λを示している。
【0065】
【表2】
【0066】このように、トナー粒子の粒径dが比較的
大きいときには(約0.35μm〜0.5μm)、LE
D120の発する光の波長λが、少なくとも700nm
以下、好ましくは660nm以下であれば良いが、トナ
ー粒子の粒径dが小さいときには(約0.1μm〜0.
2μm)、LED120の発する光の波長λが、少なく
とも600nm以下、好ましくは525nm以下である
必要がある。
【0067】また、トナー濃度Dを高精度で検出するた
めには、トナー粒子の粒径d(μm)が、0.1μm以
上、0.2μm未満では、波長λが525nm以下の光
を使用し、0.2μm以上、0.35μm未満では、波
長λが600nm以下の光を使用することが好ましく、
また、0.35μm以上、0.5μm以下では、波長λ
が660nm以下の波長の光を使用することが好まし
い。
【0068】すなわち、トナー粒子の粒径d(μm)に
対して、少なくとも波長λ(nm)が、 λ<80・ln(d)+800 であることが好ましい。
【0069】本実施の形態では、一例として粒径dが
0.28μmのトナー粒子の液体現像剤を用いて印刷版
12の現像処理を行う。このときに、 λ<80・ln(0.28)+800 から、少なくとも発光素子として波長λが698nm以
下の光を発するものを用いることが好ましいことから、
本実施の形態では、発光素子として波長λが600nm
の光を発するLED120を用いている。なお、本実施
の形態では、発光部106(LED120)から発する
光を単色光として説明しているが、光源としては、この
波長λを含む光を発するものであれば良く、他の波長の
光を含んだものであっても良い。
【0070】このように構成されている現像部24で
は、静電潜像が形成されて給排版部16から送り込まれ
た印刷版12の先端を版検出センサ72によって検出す
るとスクイズローラ56を駆動する。
【0071】現像部24に挿入された印刷版12は、版
検出センサ72に検出された後に、挿入口58から現像
器50のケーシング52内に挿入され、ガイド板54上
を移動する。現像部24は、版検出センサ72によって
検出したこの印刷版12の搬送に合わせて給液ポンプ8
0を作動させて、現像剤タンク74内の液体現像剤を給
液ノズル62へ供給すると共に、主電極板64と補助電
極68A、68Bの間に所定の電圧を印加する。
【0072】これにより、ガイド板54上を移動する印
刷版12は、給液ノズル62に対向する位置を通過する
ときに表面に液体現像剤が供給され、ガイド板54と主
電極板64の間を通過する。このとき、印刷版12の支
持体が補助電極68Aないし補助電極68Bに接触して
いることにより、主電極板64と主電極板64に対向す
る印刷版12の支持体ないし感光層の間で所定の電界が
生じる。
【0073】すなわち、印刷版12と主電極板64の間
では、例えば、露光されずに帯電時の電荷が残っている
領域(非画像領域)の感光層と主電極板64の間に、帯
電したトナー粒子を印刷版12の感光層から離反させる
方向に電界が生じ、露光によって電荷が除去された領域
(画像領域)では、支持体と主電極板64の間に、トナ
ー粒子を印刷版12の感光層へ向けて移動させるように
電界が生じる。
【0074】これにより、印刷版12の感光層には、電
荷が除去されずに残ってトナー粒子の電荷と同極となっ
ている非画像領域の感光層へのトナー粒子の付着が防止
されながら、露光によって電荷が除去された画像領域の
感光層に、液体現像液中のトナー粒子が付着する。
【0075】ガイド板54と主電極板64の間を通過し
た印刷版12は、主電極板64から所定の間隔を持って
配置されているスクイズローラ56に至ると、このスク
イズローラ56によって挟持搬送され、ケーシング52
の排出口60から定着部26へ送り出される。このと
き、スクイズローラ56は、印刷版12上から液体現像
剤をスクイズして、画像領域にトナー粒子を付着させた
状態で送り出す。また、スクイズローラ56によって印
刷版12の表面から絞り落とされた液体現像剤は、現像
剤タンク74に回収される。
【0076】現像剤タンク74に貯留している液体現像
剤中のトナー濃度は、印刷版12の現像処理によってト
ナー粒子が印刷版12に付着して持ち出されて徐々に減
少する。現像部24では、例えば、所定量の印刷版12
を処理するごとに濃縮液ポンプ82を作動させて、現像
剤タンク74へ濃縮液を供給することによりトナー粒子
を補充して、液体現像剤のトナー濃度を所定の範囲に保
つようにしている。
【0077】ところで、現像部24は、濃度検出装置1
00を備えており、この濃度検出装置100によって現
像剤タンク74に貯留している液体現像剤のトナー濃度
を検出している。
【0078】この濃度検出装置100は、発光部106
に液体現像剤のトナー粒子の粒径dに基づいて設定した
波長λの光を発するLED120を設けており、このL
ED120の発する光を、ファイバーケーブル112A
を介して射光ヘッド110Aの射出口114から液体現
像剤中に射出する。
【0079】射出口114から液体現像剤中に射出され
た光は、液体現像剤を透過して受光ヘッド110Bの受
光口116に入射される。このとき、射出口114から
射出された光が液体現像剤中を透過することにより、一
部がトナー粒子に吸収又は散乱され、受光口116に入
射される光が減衰される。これにより、トナー粒子の量
に応じた光が受光口116に入射されて受光部108の
受光素子122に受光される。検出部104は、受光素
子122の受光量に応じた受光部108の出力から液体
現像剤のトナー濃度を出力する。
【0080】なお、検出部104の出力するトナー濃度
は、トナー粒子の量(濃度値)に変換しても良く、トナ
ー濃度に応じたセンサ出力値(例えば受光量)を出力す
るものであっても良く、また、出力値が所定の範囲内に
あるか又は所定の範囲より上か下かを示すものであって
も良い。また、検出部104の出力するトナー濃度(検
出部104の出力)は、トナー濃度が所定の範囲内であ
るか否かを示すものであっても良い。
【0081】一方、現像部24では、粒径が約0.28
μmのトナー粒子を用いており、濃度検出装置100
は、発光部106のLED120が発する光の波長λ
を、このトナー粒子の粒径dに基づいて600nmとし
ている。これにより、液体現像剤に対する計測部102
の勾配θが約12%となっている。
【0082】したがって、トナー粒子の量(トナー濃
度)の変化に応じて受光部108の受光量が、的確に変
化するので、トナー濃度の変化は勿論、液体現像剤を透
過した光から的確なトナー濃度の検出が可能となる。
【0083】このようにして検出したトナー濃度に基づ
いて現像剤タンク74への濃縮液の供給量を設定すれ
ば、液体現像剤のトナー濃度が所望の範囲(例えば8g
/l〜11g/l)となるように的確な量のトナーを補
充することができる。また、液体現像剤のトナー濃度を
印刷版12の現像処理に最適な濃度範囲に保つことによ
り、印刷版12の画像部分に適切な量のトナー粒子を付
着させることができ、トナー粒子の付着量が少ないため
に生じるベタ部(印刷版12に形成される画像のベタ
部)のかすれや、トナー粒子の付着量が多すぎることに
よる網点のつぶれ等を生じさせることなく、高品質の画
像を形成することができる。
【0084】このように、トナー濃度を検出するとき
に、トナー粒子の粒径dに応じた波長λの光を用いるこ
とにより、的確なトナー濃度の検出が可能となる。
【0085】なお、実施の形態では、粒径dが0.28
μmのトナー粒子に対してLED120の発する光の波
長λを600nmとしたが、本発明は、これに限定され
るものではなく、粒径dが0.28μmのトナー粒子に
対しては、少なくとも波長λが660nm以下、より好
ましくは波長λが600nm以下の光を発するLED1
20を持ち入れば良い。
【0086】すなわち、液体現像剤に、粒径dが0.1
μm以上、0.2μm未満のトナー粒子を用いていると
きには、少なくとも波長λが600nm以下、より好ま
しくは波長λが525μm以下の光を発するLED(発
光素子)を用いれば良く、また、粒径dが0.2μm以
上、0.35μm未満のトナー粒子を用いているときに
は、少なくとも波長λが660nm以下、より好ましく
は波長λが600μm以下の光を発する発光素子を用い
れば良く、さらに、粒径dが0.35μm以上、0.5
μm以下のトナー粒子を用いているときには、少なくと
も波長λが700nm以下、より好ましくは波長λが6
60μm以下の光を発する発光素子を用いれば良い。
【0087】また、粒径dが0.1μm〜0.5μmの
範囲のトナー粒子を用いるときには、波長λが600n
m以下、好ましくは525nm以下の光を発する発光素
子を用いれば良い。
【0088】また、本実施の形態では、発光素子として
発光ダイオード(LED)を用いたが、発光素子は、こ
れに限るものではなく、トナー粒子の粒径dに基づいて
設定した波長λの光を発する構成であれば、LD(レー
ザーダイオード)やハロゲンランプ等の従来公知の種々
の発光素子を用いることができる。
【0089】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の構成を限定するものではない。
【0090】本実施の形態では、所定の間隔を持って配
置した射光ヘッド110Aと受光ヘッド110Bを液体
現像剤中に浸漬し、射光ヘッド110Aから射出されて
液体現像剤を透過して受光ヘッド110Bに入射される
光を検出する所謂透過型の濃度検出装置100を用いて
説明したが、本発明の濃度検出装置の構成はこれに限る
ものではない。
【0091】例えば、透明な濃度検出用の容器を挟んで
射光ヘッドと受光ヘッドを配置し、現像剤タンク内の液
体現像剤の一部を容器内に移送して、容器内の液体現像
剤を透過した光を受光する透過式の濃度検出装置であっ
ても良く、また、この容器を挟んで射光ヘッドと受光ヘ
ッドを一体にした計測ヘッドと反射板を配置し、容器内
の液体現像剤を透過し、反射板によって反射された後
に、再度、液体現像剤を透過した光を受光する反射式の
濃度検出装置であっても良い。
【0092】さらに、濃度検出装置としては、射光ヘッ
ドと受光ヘッドを配置し、射光ヘッドから射出された光
の内で、トナー粒子によって散乱されることにより受光
ヘッドに入射される光(散乱光)を受光するものであっ
ても良い。
【0093】また、本実施の形態では、着色されていな
いトナー粒子を用いて説明したが、トナー粒子は、光が
透過するものであれば着色されたものであっても良い。
【0094】なお、本実施の形態では、本発明を適用し
た濃度検出装置100を、印刷版12を像担持体として
用いる写真製版システム10の現像定着装置28に用い
た例を説明したが、濃度検出装置100は、これに限定
されるものでなく、静電潜像を形成した印刷版に帯電し
たトナー粒子を付着させる所謂湿式現像方式を用いた任
意の構成の現像装置、複写機、プリンタ等に適用するこ
とができる。
【0095】すなわち、本発明は、印刷版12等の感光
性平版印刷版に限らず、画像転写用を含む種々の感光体
シート、紙等の種々の記録材料、感光体ドラム等の像担
持体への画像形成に用いる種々の液体現像剤の濃度検出
装置として適用することができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
光素子から発せられて液体現像剤を透過した光を受光す
るときに、発光素子の発する光の波長をトナー粒子の粒
径に基づいて設定することにより、的確なトナー濃度の
検出が可能となると言う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る写真製版システムの概略構
成図である。
【図2】本実施の形態に係る現像部を示す概略構成図で
ある。
【図3】本発明に係る濃度検出装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図4】トナー濃度Dに対する受光部の出力Pの変化の
概略を示す線図である。
【図5】各波長毎のトナー濃度に対する吸光度の概略を
示す線図である。
【符号の説明】
10 写真製版システム 12 印刷版(像担持体) 20 描画部 24 現像部 50 現像器 74 現像剤タンク 76 濃縮液タンク 82 濃縮液ポンプ 100 濃度検出装置 102 計測部 104 検出部 106 発光部 108 受光部 120 LED(発光素子) 122 受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA01 BB06 BB09 CC19 EE01 EE02 FF07 GG01 GG02 HH02 HH03 HH06 JJ17 KK01 2H069 DA03 2H074 AA11 CC03 CC12 CC62 EE03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体現像剤中に含まれるトナー粒子の量
    であるトナー濃度を検出する濃度検出装置であって、 現像剤タンクに貯留される液体現像剤へ向けて光を発す
    る発光部と、 前記発光部から前記液体現像剤中へ発せられた光を受光
    する受光部と、 前記受光部で受光した光量に基づいて前記液体現像剤の
    トナー濃度を検出する検出部と、 前記発光部に設けられて前記液体現像剤のトナー粒子の
    粒径に基づいて設定された波長の光を発する発光素子
    と、 を含むことを特徴とする濃度検出装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー粒子が粒径d(μm)である
    ときに、前記発光部に含まれる発光素子が発する光の波
    長λ(nm)が、 λ<80・ln(d)+800 であることを特徴とする請求項1に記載の濃度検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記トナー粒子の粒径が0.1μm〜
    0.5μmであるときに、前記発光素子の少なくとも一
    つが発する光の波長を、好ましくは600nm以下、よ
    り好ましくは525nm以下としていることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の濃度検出装置。
  4. 【請求項4】 無着色のトナー粒子を用いた液体現像剤
    のトナー濃度の検出を行うことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3の何れかに記載の濃度検出装置。
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