JP2001356200A - ターゲット本体調芯押圧ロック装置 - Google Patents

ターゲット本体調芯押圧ロック装置

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JP2001356200A
JP2001356200A JP2000178898A JP2000178898A JP2001356200A JP 2001356200 A JP2001356200 A JP 2001356200A JP 2000178898 A JP2000178898 A JP 2000178898A JP 2000178898 A JP2000178898 A JP 2000178898A JP 2001356200 A JP2001356200 A JP 2001356200A
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damper
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JP2000178898A
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English (en)
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Ryutaro Hino
竜太郎 日野
Masaki Kaminaga
雅紀 神永
Katsuhiro Haga
勝洋 羽賀
Hidetaka Kinoshita
秀孝 木下
Yasutsugu Oda
泰嗣 小田
Ichiro Yanagisawa
一郎 柳澤
Etsuo Nagaoka
悦雄 永岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Japan Atomic Energy Agency
Original Assignee
Japan Atomic Energy Research Institute
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ターゲット本体を線源室内の所定位置に設置
し、若しくはターゲット台車に取付、取外しする作業を
容易にし、作業時間を短縮できる調芯押圧ロック装置を
提供する。 【解決手段】 ターゲット本体の後端部付け根部位に設
けられ、前後移動し線源室30の開口へ出入りする調芯
インロー部材27を先端に設けたガスシリンダ・ダンパ
ー23、調芯インロー部材の内周に設置され、ガスシリ
ンダ・ダンパーと開口をロック状態、又はアンロック状
態にするインフラートシール25からなり、ガスシリン
ダ・ダンパーを開口へ挿入し、ターゲット本体を取り付
時、調芯インロー部材が開口対峙面へダンピングしなが
ら調芯・挿設され、また矩形状支持枠13が勾配状ドレ
ン受皿部位に収納されるとき微少変位して調芯され、タ
ーゲット本体を線源室内の正規位置に設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターゲット本体調
芯押圧ロック装置に係り、特に、加速器からの陽子ビー
ムを入射し、核破砕反応を起こし大強度中性子ビームを
発生させる重金属製の線源室内でのターゲットの正確な
位置決めと、放射線遮蔽及びHeガス気密シールが行え
るようにしたターゲット本体調芯押圧ロック装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】加速器で加速された陽子ビームを固体状
若しくは液体状の重金属製のターゲットに入射して核破
砕反応を起こし、大強度中性子ビームを発生させて生命
科学、物性物理、核物理などの広範囲な分野で先端的研
究を行なう中性子散乱施設であるターゲットステーショ
ンには、ターゲット、モデレータ、反射体及びターゲッ
ト近傍の機器等からなるターゲット部本体集合体が搭載
されるターゲット台車が設けられている。
【0003】すなわち、図7に示すように、ターゲット
本体1は、ターゲット台車2上に載置された放射線遮蔽
ブロック3の先端にターゲット本体固定取付部4で固定
され、ターゲットステーション内に敷されたレール5上
を走行する車輪6によって、中性子ビームを発生させる
ときには、ターゲット台車2の先端部に装着したターゲ
ット本体1を線源室へ挿設し、また、線源室内で入射さ
れる陽子ビームによる損傷頻度の大きいターゲット本体
1の保守・補修するときには、線源室から引き抜き保守
・補修交換を行う場所まで搬送可能に配設されている。
【0004】また、ターゲット本体1を構成し、加速陽
子ビームが入射されるターゲットの冷却配管類が放射線
遮蔽ブロック3の中に配設されて、放射線遮蔽ブロック
3の終端に設けられているプラミング(Plumbin
g)キャビティ・駆動遮蔽ブロックへ接続されている。
【0005】さらに、先端部のターゲット本体1は、加
速器からの陽子ビームを、前述したように水銀等の重金
属製のターゲットに入射して核破砕反応を起こし、大強
度中性子ビームを発生・散乱させて質の高いビームを実
験装置へ供給するため、ターゲット本体1の正確な位置
決めと放射線遮蔽及びHeガス気密シールとが必要であ
り、また、ターゲット台車2の駆動装置等の故障時に
は、線源室30から迅速に引き戻し回収して保守・補修
を行う必要がある。
【0006】しかし、これらのターゲットステーション
及びターゲット台車2は、重厚長大な設備であり、且つ
ターゲット台車1に装着されるターゲット本体1は、非
対称構造物であるため正確な位置決めと放射線遮蔽及び
Heガス気密シールを迅速に行ない、実験施設の稼動効
率を上げることは、従来では困難と考えられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ターゲット
ステーション及びターゲット台車が重厚長大な設備であ
り、ターゲット本体が非対称構造物であるために、微少
変位量だけ移動させて線源室内のビーム入射位置に正確
にターゲットを設定することが困難で時間を要し、ま
た、放射線遮蔽ブロック先端部とターゲット本体を挿入
する線源室開口部とのインターロック設定が難しく、特
に、実験運転時における線源室開口部位とターゲット本
体側との二方向シールができないために、線源室からの
ストリーミング放射線の流出を防止することが難しく、
また、線源室開口部とターゲット本体との二方向シール
ができるインターロック機構が設けられ、放射線流出防
止できたとしてもターゲット本体の保守・補修交換時に
は、このインターロック解除が困難であり、ターゲット
台車による線源室内からのターゲット本体の搬出に時間
を要し、さらには、ターゲット本体の保守・補修交換時
には、ターゲット本体が非対称形状をしているために、
ターゲット台車からターゲット本体をバランス良く吊り
上げ、取り外すことが難しいという従来装置の問題点を
解消することができるターゲット本体調芯押圧ロック装
置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、第1番目の本
発明のターゲット本体調芯押圧ロック装置は、次の手段
とした。
【0009】(1)線源室内の陽子ビームを衝突させる
位置にターゲットを設置し、又は、線源室30内からタ
ーゲット台車2で搬出されるターゲットを含む長円形断
面形状にされたターゲット本体1を、線源室30開口部
に取り付け、取外しするために、ターゲット台車2を被
覆している放射線遮蔽ブロック3の先端部材36内部に
設置された矩形状支持枠13に接続されるターゲット本
体1後端部の付け根部位の外周に設けられ、加圧媒体の
注入、排出により前後移動させてターゲット本体1を出
し入れする線源室30の開口部へロックする調芯インロ
ー部材27が先端部に形成された長円形状のガスシリン
ダ・ダンパー23を設けた。
【0010】(2)調芯インロー部材27の内周とター
ゲット本体1後端部外周との間に設置され、加圧膨張に
よりガスシリンダ・ダンパー23と開口部とを契合して
ロック状態にできるとともに、減圧縮退させることによ
り契合解除して、アンロック状態にできるインフラート
シール25を設けた。
【0011】(3)ガスシリンダ・ダンパー23の調芯
インロー部材27を線源室30の開口部へ挿入し、ガス
シリンダ・ダンパー23と開口部とを契合してインロー
・ロック状態にしてターゲット本体1を開口部に取り付
けるとき、調芯インロー部材27が開口対峙面へダンピ
ングしながら調芯・挿設されるとともに、ターゲット本
体後端部に設けた矩形状支持枠13が先端部材36下部
に設けられた勾配状ドレン受皿部位21に収納されると
き微少変位して調芯され、ターゲット本体1に設けたタ
ーゲットを線源室30内の陽子ビームが入射される正規
の位置に設定するようにした。
【0012】(a)これにより、本発明のターゲット本
体調芯押圧ロック装置では、上述(1)〜(3)によ
り、ターゲット本体1がターゲット台車2により線源室
30へ搬送され挿設されるとき、ターゲット本体1と開
口との相対位置が多少ずれて挿設される場合において
も、微少変位量だけ押し戻されて調芯状に設定され、タ
ーゲット本体1は、線源室30内のビーム入射に対し正
確な位置にターゲットを設定出来るようになる。
【0013】また、第2番目の本発明のターゲット本体
調芯押圧ロック装置は、上述(1)〜(3)の手段に加
え、次の手段とした。
【0014】(4)インフラートシール25が、調芯イ
ンロー部材27を開口部へ設定して、給排配管31によ
って注入される加圧媒体によって内部が加圧されたと
き、外側(法線方向)へ膨張することにより外周に設け
た櫛状ロックピン26a、26bが、調芯インロー部材
27に穿設された孔を貫通して、開口内面側に穿設され
た溝内に挿入されてガスシリンダ・ダンパー23と開口
部とを契合してロック状態にし、且つ開口部とターゲッ
ト本体1外周面の二方向をシールするとともに、充填さ
れた加圧媒体を抜き出すことにより、内部を減圧して開
口内側溝内に挿入された櫛状ロックピン26a、26b
を抜き出し、ロック状態にされているガスシリンダ・ダ
ンパー23と開口部とをアンロック状態にするものとし
た。
【0015】(b)これにより、本発明のターゲット本
体調芯押圧ロック装置では、上述(4)により上述
(a)に加え、インフラートシール25内への加圧媒体
の注入、排出のみによって、線源室30の開口部とガス
シリンダ・ダンパー23とのロック状態、アンロック状
態およびロック状態における開口部及びターゲット本体
1外周面とガスシリンダ・ダンパー23との間に生じる
隙間を同時にシールでき、線源室30内で発生するスト
リーミング放射線の流出を効率的に防止することができ
る。
【0016】また、第3番目の本発明のターゲット本体
調芯押圧ロック装置は、上述(1)〜(3)の手段に加
え、次の手段とした。
【0017】(5)ガスシリンダ・ダンパー23が、タ
ーゲット本体1の保守・補修交換するとき、インフラー
トシール25によるロック状態を解除した後、ピストン
側内部及び供給(排気)配管28側を大気開放するとと
もに、排気(供給)配管29側から加圧媒体をロッド側
内部に注入して、ピストンロッド側の内部を加圧して、
開口内に挿入され嵌合している調芯インロー部材27を
引き戻し、開口部と調芯インロー部材27との調芯イン
ロー・ロック状態を解除して、ターゲット本体1を線源
室30から自在に搬出できるものにした。
【0018】(c)これにより、本発明のターゲット本
体調芯押圧ロック装置では、上述(5)により、上述
(a)に加え、ターゲットをはじめとするターゲット本
体1が損傷し保守・補修交換するときには、櫛状ロック
ピン26a、26bによるロックを確実に解除した後
に、ピストン側内部を大気圧にした後、ロッド側内部に
加圧媒体を注入加圧して、ガスシリンダ・ダンパー23
が矩形状支持枠13先端側に後退する後退力を付与し、
調芯インロー部材27を開口内から引き戻し調芯インロ
ー・ロック状態を解除することにより、ターゲット台車
2により線源室30内に設置されていたターゲット本体
1を、線源室30から自在に搬出できるものにできる。
【0019】また、第4番目の本発明のターゲット本体
調芯押圧ロック装置は、上述(1)〜(3)の手段に加
え、次の手段とした。
【0020】(6)矩形状支持枠13が、バランスウエ
イト18及び放射線遮蔽兼用カウンターウエイト19を
設け、ターゲット本体1の保守・補修交換する着脱時に
は、装備された吊り上げ要具である吊部材7a、7bで
ターゲット本体1を吊り上げるとき、内部に設けた枠部
材8と連動して同時に、ワンタッチ着脱可能になるカプ
ラ9を下端に装設した液体金属冷却材入口配管10並び
にカプラ11a、11bをそれぞれ下端に装設した出口
配管12a、12bとをバランス良く吊り上げ着脱させ
揚重できるものにした。
【0021】(d)これにより、本発明のターゲット本
体調芯押圧ロック装置では、上述(6)により、上述
(a)に加え、ターゲット本体1の保守・補修交換時に
は、吊部材7a、7bを設けた矩形状支持枠13によ
り、ターゲット本体1を吊り上げとともに、吊り上げら
れる矩形状支持枠13に内蔵された枠部材8と連動し
て、同時ワンタッチ着脱可能なカプラ9を下端に装設し
た液体金属冷却材入口配管10並びにカプラ11a、1
1bをそれぞれ下端に装設した出口配管12a、12b
が同時に着脱され、しかも、バランスウエイト18及び
放射線遮蔽兼用カウンターウエイト19を設けたことに
より、ターゲット本体1がバランス良く吊り上げられ、
カプラ9、11a、11bの着脱がスムーズにでき、タ
ーゲット本体1の取付け、取外しが短時間ででき、実験
施設の稼動率を向上させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明のターゲット本体調
芯押圧ロック装置の実施の一形態を、図面にもとづき説
明する。図1は本発明のターゲット本体調芯押圧ロック
装置の実施の第1形態を示すシール・ロック時における
断面側面図、図2は図1に示す矢視A−Aにおけるター
ゲット本体調芯押圧ロック装置の正面図、図3はアンシ
ール・アンロック図の図1のA部に対応するターゲット
部本体調芯押圧ロック装置の断面側面図、図4はターゲ
ット部本体の平面図、図5はターゲット部本体の側面
図、図6はターゲット部本体放射線遮蔽の側面図であ
る。
【0023】図7に示すように、長円形断面形状にされ
た陽子ビームを衝突させるターゲットを設けたターゲッ
ト本体1には、後端部上面側に図4、図5に示すように
1対の吊り上げ要具としての吊部材7a、7bが設けら
れ、枠部材8と連動して同時ワンタッチ着脱可能にする
カプラ9を下端に装設した液体金属冷却剤入口配管10
と、また、カプラ11a、11bをそれぞれ下端に装設
した出口配管12a、12bとがドレン排出可能に屈曲
配設され、矩形状支持枠13内に装備されて放射線遮蔽
ブロック3の先端部材36内に埋設された流体金属冷却
剤入口配管14、出口配管15a、15bのそれぞれ
へ、微少変位を吸収可能にして直立配設されたカプラ1
6、17a、17bへ、ワンタッチ装着されるようにし
ている。
【0024】また、矩形状支持枠13内には、ターゲッ
ト本体1とのバランス保持および放射線遮蔽を兼用する
バランスウエイト18が内装されると共に、矩形状支持
枠13の後方には、バランスウエイト18と同様にバラ
ンス保持および放射線遮蔽を兼用するカウンターウエイ
ト19が装備されて、実験運転中のターゲット本体1の
安定への寄与および放射線遮蔽を行うとともに、ターゲ
ット本体1の保守・補修交換時の吊り上げバランスを保
持し揚重性を容易にしている。
【0025】また、矩形状支持枠13の下端部には勾配
着座部位20が設けられており、この勾配着座部位20
は、一部図示したターゲット台車2放射線遮蔽ブロック
3の先端部材36の内部に設けた勾配状ドレン受皿部位
21に収納されて、微少変位・調芯可能に自在搭載・設
置され、さらに、矩形状支持枠13およびカウンターウ
エイト19の上端は放射線遮蔽ブロック3の先端カバー
部材22で非接触状態を保持して覆われている。
【0026】ターゲット本体1と矩形状支持枠13の付
け根部位には、図1、図6に示すように長円形状の横断
面形状をしたガスシリンダ・ダンパー23、ガスシリン
ダ・ダンパー23内を摺動するピストン24が挿設され
るとともに、同ガスシリンダ・ダンパー23先端部位に
は、長円形状矩形断面のインフラートシール25が設け
られ、このインフラートシール25でガスシリンダ・ダ
ンパー23と線源室30とをロック・アンロック可能に
するために、インフラートシール25の上下部位に装置
された櫛状ロックピン26a、26bを挿通する孔を貫
通させた調芯インロー部材27が突出して設置されてい
る。
【0027】また、ガスシリンダ・ダンパー23、ピス
トン24は、実験運転中には供給(排気)配管28から
供給される加圧媒体で常時加圧され、ガスシリンダ・ダ
ンパー23を前方に押し出し、ガスシリンダ・ダンパー
23と線源室30との密着状態を維持している。さら
に、ターゲット本体1の保守・補修交換時には、供給
(排気)配管28の大気開放後に、排気(供給)配管2
9側に加圧媒体を供給し加圧することにより、線源室3
0の後端に嵌入している調芯インロー部材27を引き戻
し、ガスシリンダ・ダンパー23と線源室30開口との
調芯インロー・ロック状態を解除する。
【0028】調芯インロー部材27の先端内側に挿設さ
れ、線源室30側とターゲット本体1側の二方向シール
用の長円形状矩形断面形状をしたインフラートシール2
5は、ターゲット本体1側の内周囲側を肉厚構造、外周
囲側を薄肉構造にされ、給排配管31による加圧・減圧
で外側(法線方向)への膨張・収縮可能にされ、更に側
部32が調芯インロー部材27へ接着することによって
膨張・収縮方向性の安定化を図るようにしている。
【0029】また、前記インフラートシール25の長円
形短軸外側上下部位には、櫛状ロックピン26a、26
bの背中部材33a、33bが接着されて、この櫛状ロ
ックピン26a、26bは、インフラートシール25の
膨張時、調芯インロー部材27に穿設された孔へ摺動可
能に挿入され貫通して、前述したようにガスシリンダ・
ダンパー23と線源室とを連結すると共に、インフラー
トシール25の長軸外側上下部位には、ストローク制限
用ピン34a、34bとアンロック用圧縮スプリング3
5a、35bとを複数配設して、保守・補修交換時のガ
スシリンダ・ダンパー23と線源室30とのロック解除
を確実に、且つ容易にしている。
【0030】上述のように、本実施の形態のターゲット
本体調芯押圧ロック装置は構成されているので、長円形
断面形状にされ陽子ビームのターゲット本体1と矩形状
支持枠13の付け根部位に装備した、長円形状のガスシ
リンダ・ダンパー23が供給(排気)配管28で常時加
圧して、実験運転時の押し出し状態、及び長円形状矩形
断面のインフラートシール25を収縮して櫛状ロックピ
ン26a、26bがアンロックされた状態でターゲット
台車2により線源室30へ搬送され挿設されるとき、調
芯インロー部材27が線源室30の開口部位対峙面へダ
ンピングしながら調芯・挿設されて、放射線遮蔽ブロッ
ク3の先端部材36の勾配状ドレン受皿部位21に収納
されて微少変位・調芯可能に自在搭載・設置された矩形
状支持枠13が、微少変位量だけ押し戻されて調芯状に
設定され、この時、ターゲット本体1側は、線源室30
側の陽子ビーム入射に対して正確な位置に設定される。
【0031】また、調芯インロー部材27が線源室30
開口部位へ設定されると長円形状矩形断面のインフラー
トシール25を給排配管31によって加圧し、図3に示
すアンロック状態から外側(法線方向)への膨張させ
て、図1に示すように櫛状ロックピン26a、26bを
線源室30開口内側溝部位へ突出させロックすると同時
に、長円形状矩形断面のインフラートシール25は、線
源室30開口部位とターゲット本体1側の二方向をシー
ルし、実験運転状態にすることができる。
【0032】次に、ターゲット本体1の保守・補修交換
時には、長円形状矩形断面のインフラートシール25を
給排配管31により減圧して内側(法線方向)へ収縮さ
せ、且つアンロック用圧縮スプリング35a、35bに
て櫛状ロックピン26a、26bを線源室30開口内側
溝部位から引き戻して、ガスシリンダ・ダンパー23と
線源室30とのロックを確実に解除した後に、ガスシリ
ンダ・ダンパー23内のピストン24前面に開口させた
供給(排気)配管28側を大気開放し、その後、排気
(供給)配管29側を加圧することにより調芯インロー
部材27を引き戻し、ガスシリンダ・ダンパー23を矩
形状支持枠13前端まで後退させて、調芯インロー部材
27と線源室30開口内側との調芯インロー・ロック状
態を解除した後に、ターゲット台車2によりターゲット
本体1を線源室30内から搬出する。
【0033】さらに、ターゲット本体1の交換時には、
放射線遮蔽ブロック3の先端カバー部材22を図示省略
した吊り上げ要具にて撤去後、矩形状支持枠13に装備
した吊り上げ要具である吊部材7a、7bを図示省略し
た吊り上げ要具に係合させて吊り上げると枠部材8と連
動にて、同時ワンタッチ着脱可能にカプラ9を下端に装
設した液体金属冷却剤入口配管10とカプラ11a、1
1bをそれぞれ下端に装設した出口配管12a、12b
が離脱されバランス良く撤去される。
【0034】なお、新品装着時は、上述したターゲット
本体1の交換の順序と逆操作にて行うことができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のターゲッ
ト本体調芯押圧ロック装置は、線源室内衝突位置にター
ゲットを設置し、又は、線源室内からターゲット台車で
搬出された長円形断面形状にされたターゲット本体を取
り付け、取外しする先端部材内部に設置された矩形状支
持枠に固着されるターゲット本体後端部の付け根部位外
周に設けられ、前後移動して線源室の開口へ出入りする
調芯インロー部材を先端部に形成した長円形状のガスシ
リンダ・ダンパー、調芯インロー部材の内周とターゲッ
ト本体後端部外周との間に設置され、ガスシリンダ・ダ
ンパーと開口とを契合してロック状態および契合解除し
てアンロック状態にできるインフラートシールからな
り、ガスシリンダ・ダンパーを線源室の開口へ挿入し、
ガスシリンダ・ダンパーと開口とを契合ロック状態にし
てターゲット本体を開口に取り付けるとき、調芯インロ
ー部材が開口対峙面へダンピングしながら調芯・挿設さ
れるとともに、矩形状支持枠が先端部材下部に設けられ
た勾配状ドレン受皿部位に収納されて微少変位して調芯
され、ターゲット本体を線源室の正規の位置に設定する
ものとした。
【0036】これにより、ターゲット本体がターゲット
台車により線源室へ搬送され挿設されるとき、ターゲッ
ト本体と開口との相対位置が多少ずれて挿設された場合
においても、微少変位量だけ押し戻されて調芯状に設定
され、ターゲット本体は線源室内のビーム入射に対し正
確な位置にターゲットを設定できる。
【0037】また、本発明のターゲット本体調芯押圧ロ
ック装置は、インフラートシールが、調芯インロー部材
を開口部へ設定して、給排配管によって注入される加圧
媒体によって内部が加圧されたとき、外側(法線方向)
への膨張により外周に設けた櫛状ロックピンを、調芯イ
ンロー部材の孔を貫通させて開口内側溝内に挿入し、ガ
スシリンダ・ダンパーと開口とを契合ロック状態にし、
且つ、開口とターゲット本体の二方向をシールするとと
もに、充填された加圧媒体を抜き出すことにより、内部
を減圧して開口内側溝内に挿入された櫛状ロックピンを
開口内側溝内から抜き出し、アンロック状態にするもの
とした。
【0038】これにより、インフラートシール内への加
圧媒体の注入、排出のみによって線源室の開口とガスシ
リンダ・ダンパーとのロック状態、アンロック状態およ
びロック状態における開口部及びターゲット本体外周面
に生じる隙間を同時にシールでき、線源室内で発生する
ストリーミング放射線の流出を効率的に防止できる。
【0039】また、本発明のターゲット本体調芯押圧ロ
ック装置は、ガスシリンダ・ダンパーが、ターゲット本
体の保守・補修交換時には、インフラートシールによる
ロック状態を解除し、内部及び供給(排気)配管側を大
気開放した後、排気(供給)配管側から加圧媒体を注入
し、ピストンロッド側内部を加圧して、開口内に嵌合し
ている調芯インロー部材を引き戻し、開口と調芯インロ
ー部材との調芯インロー・ロック状態を解除して、ター
ゲット本体を線源室から自在に搬出できるものにした。
【0040】これにより、ターゲットを始めとするター
ゲット本体1が損傷し保守・補修交換するときには、櫛
状ロックピンによるロックを確実に解除した後に、ピス
トン側内部を大気圧にした後、ロッド側内部に加圧媒体
を注入し加圧してガスシリンダ・ダンパーに後退力を付
与し、調芯インロー部材を引き戻し調芯インロー・ロッ
ク状態き解除により、ターゲット台車により線源室内に
設置されていたターゲット本体を線源室から自在に搬出
できる。
【0041】また、本発明のターゲット本体調芯押圧ロ
ック装置は、矩形状支持枠が、バランスウエイト及び放
射線遮蔽兼用カウンターウエイトを設け、ターゲット本
体の保守・補修交換する着脱時には、装備した吊り上げ
要具吊部材でターゲット本体を吊り上げたとき、内部に
設けた枠部材と連動して同時ワンタッチ着脱可能になる
カプラを下端に装設した液体金属冷却材入口配管並びに
カプラをそれぞれ下端に装設した出口配管とがバランス
良く吊り上げ着脱させ揚重できるものにした。
【0042】これにより、ターゲット本体1の保守・補
修交換時には、吊り上げ要具吊部材により、ターゲット
本体を吊り上げる矩形状支持枠の吊り上げとともに、吊
り上げられる枠部材と連動して、同時ワンタッチ着脱可
能なカプラを下端に装設した液体金属冷却材入口配管1
0並びにカプラをそれぞれ下端に装設した出口配管が同
時に着脱され、しかも、バランスウエイト及び放射線遮
蔽兼用カウンターウエイトを設けたことによりターゲッ
ト本体がバランス良く吊り上げ揚重できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターゲット本体調芯押圧ロック装置の
実施の第1形態を示すシール・ロック時における断面側
面図、
【図2】図1に示す矢視A−Aにおけるターゲット本体
調芯押圧ロック装置の正面図、
【図3】アンシール・アンロック図の図1のA部に対応
するターゲット部本体調芯押圧ロック装置の断面側面
図、
【図4】ターゲット本体と先端部材との取付部を示す平
面図、
【図5】図4に示すターゲット本体と先端部材との取付
部を示す側面図、
【図6】先端部材を取り付ける放射線遮蔽ブロックの正
面図、
【図7】従来の中性子散乱施設用ターゲット台車の全体
斜視図である。
【符号の説明】
1 ターゲット本体 2 ターゲット台車 3、3a,3b 放射線遮蔽ブロック 4 ターゲット本体固定取付部 5 レール 6 車輪 7a、7b 吊部材 8 枠部材 9 カプラ 10 液体金属冷却剤入口配管 11a、11b カプラ 12a、12b 出口配管 13 矩形状支持枠 14 液体金属冷却剤入口配管 15a、15b 出口配管 16 カプラ 17a、17b カプラ 18 バランスウエイト 19 カウンターウエイト 20 勾配着座部位 21 勾配状ドレン受皿部位 22 先端カバー部材 23 ガスシリンダ・ダンパー 24 ピストン 25 インフラートシール 26a、26b 櫛状ロックピン 27 調芯インロー部材 28 供給(排気)配管 29 排気(供給)配管 30 線源室 31 給排配管 32 側部 33a、33b 背中部材 34a、34b ストローク制限用ピン 35a、35b アンロック用圧縮スプリング 36 先端部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神永 雅紀 茨城県那珂郡東海村白方字白根2番地の4 日本原子力研究所東海研究所内 (72)発明者 羽賀 勝洋 茨城県那珂郡東海村白方字白根2番地の4 日本原子力研究所東海研究所内 (72)発明者 木下 秀孝 茨城県那珂郡東海村白方字白根2番地の4 日本原子力研究所東海研究所内 (72)発明者 小田 泰嗣 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 柳澤 一郎 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 永岡 悦雄 神戸市兵庫区和田宮通七丁目1番14号 西 菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2G085 BA01 BA17 BD04 BE02 BE04 BE05 BE06 BE07 BE08 BE10 EA05 EA06 3J069 AA16 AA20 CC13 CC15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速陽子ビームを重金属製のターゲット
    に衝突させ大強度中性ビームを発生させるため、若しく
    は衝突で損傷した前記ターゲットを取り替えるために、
    線源室内衝突位置に前記ターゲットを設置し、若しくは
    前記ターゲットを前記線源室内から搬出したターゲット
    台車に前記ターゲットを含む長円形断面形状にされたタ
    ーゲット本体を取り付け、取外しするターゲット本体調
    芯押圧ロック装置において、放射線遮蔽ブロック(3)
    の先端部材(36)内に設置された矩形状支持枠(1
    3)に接続される前記ターゲット本体(1)後端部の付
    け根部位に設けられ、前後移動して前記線源室(30)
    開口へ出入りする調芯インロー部材(27)を先端部に
    設けた長円形状のガスシリンダ・ダンパー(23)と、
    前記調芯インロー部材(27)の内周側に設置され、ガ
    スシリンダ・ダンパー(23)と前記開口とをロック状
    態及びアンロック状態にするインフラートシール(2
    5)とからなり、前記ターゲット本体(1)を前記開口
    に取り付けるとき、前記調芯インロー部材(27)が前
    記開口対峙面へダンピングしながら調芯・挿設されると
    ともに、前記矩形状支持枠(13)が前記先端部材(3
    6)内の勾配状ドレン受皿部位(21)に収納されて微
    少変位して調芯され、ターゲット本体(1)を線源室
    (30)に設置したとき、正規の位置に設定することを
    特徴とするターゲット本体調芯押圧ロック装置。
  2. 【請求項2】 前記インフラートシール(25)が、前
    記調芯インロー部材(27)を前記開口へ設定すると
    き、給排配管(31)によって内部を加圧して外側(法
    線方向)への膨張させ、外周に設けた櫛状ロックピン
    (26a)、(26b)を前記開口内側に設けた溝内に
    挿入してロック状態にし、且つ前記開口とターゲット本
    体(1)外周面との二方向をシールするとともに、内部
    を減圧して挿入された櫛状ロックピンを前記溝内から抜
    き出しアンロック状態にするものであることを特徴とす
    る請求項1のターゲット本体調芯押圧ロック装置。
  3. 【請求項3】 前記ガスシリンダ・ダンパー(23)
    が、前記ターゲット本体(1)の保守・補修交換時、前
    記インフラートシール(25)によるロック状態を解除
    した後、内部及び供給(排気)配管(28)側を大気開
    放し、排気(供給)配管(29)側から加圧して前記開
    口に挿入されている前記調芯インロー部材(27)を引
    き戻し調芯インロー・ロック状態を解除し、前記ターゲ
    ット本体(1)を前記線源室(30)内から搬出できる
    ようにしたことを特徴とする請求項1のターゲット本体
    調芯押圧ロック装置。
  4. 【請求項4】 前記矩形状支持枠(13)が、バランス
    ウエイト(18)及び放射線遮蔽兼用カウンターウエイ
    ト(19)を設け、前記ターゲット本体(1)の保守・
    補修交換時、吊部材(7a)、(7b)で前記ターゲッ
    ト本体(1)を吊り上げ着脱するとき、内部に設けた枠
    部材(8)と連動して同時ワンタッチ着脱可能になるカ
    プラ(9)を下端に装設した液体金属冷却材入口配管
    (10)とカプラ(11a)、(11b)をそれぞれ下
    端に装設した出口配管(12a)、(12b)とがバラ
    ンス良く吊り上げ着脱され、揚重取付けできるようにし
    たことを特徴とする請求項1のターゲット本体調芯押圧
    ロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022010795A1 (en) * 2020-07-06 2022-01-13 Tae Technologies, Inc. Systems, devices, and methods for beam target exchange and volatile object storage
CN116760142A (zh) * 2023-06-21 2023-09-15 山克新能源科技(深圳)有限公司 一种移动电源装置

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