JP2001355103A - ストレッチパンツ - Google Patents

ストレッチパンツ

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JP2001355103A
JP2001355103A JP2000178548A JP2000178548A JP2001355103A JP 2001355103 A JP2001355103 A JP 2001355103A JP 2000178548 A JP2000178548 A JP 2000178548A JP 2000178548 A JP2000178548 A JP 2000178548A JP 2001355103 A JP2001355103 A JP 2001355103A
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清秀 林
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信一 小淵
Futoshi Ishimaru
太 石丸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】窒素酸化物(NOx)による変色劣化に対して
充分に安定化されており、染色仕上加工の如き二次加工
を経た後でも、良好な安定化効果が保持されるストレッ
チパンツを提供すること。 【解決手段】ヒンダードアミン化合物を含有するポリウ
レタン弾性糸からなる複合糸を織編物の少なくとも一部
に用いてなるストレッチパンツ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はポリエステル系繊
維、ポリアミド系繊維、セルロース系繊維等の非伸縮性
繊維とポリウレタン弾性糸からなる複合糸を用いたスト
レッチパンツに関する。更に詳しくは、窒素化合物(N
Ox)の存在下の雰囲気に暴露されたり、染色加工等の
二次加工の工程を経ても変色や劣化に安定な、ストレッ
チパンツに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊
維、セルロース系繊維などの非伸縮性繊維とポリウレタ
ン弾性糸からなる織編物は、ストレッチ性能に優れてい
ることから、パンティストッキングやソックスの脚廻
り、ブラジャー、ガードル、ボディスーツなどのファウ
ンデーションや肌着、水着やレオタードなどのスポーツ
衣料、スキーパンツ,ストレッチデニムなどの外衣など
の他ストレッチ包帯、ストレッチのあるコルセット、ス
トレッチテープの基布、サポーター類の医療用途や、ス
トレッチブーツの基布等多岐の用途に使用されている。
【0003】一般に前記の用途に使用されるポリウレタ
ン弾性糸はポリイソシアネート、比較的低分子量の多官
能性活性水素化合物から製造される場合が多い。
【0004】中でもポリイソシアネートとして4,4´
−ジフェニルメタンジイソシアネート等の芳香族イソシ
アネートから得られるポリウレタン弾性糸は力学的性質
が特に優れていることから、広く用いられている。しか
しながら、芳香族イソシアネートから得られるポリウレ
タン弾性糸は、窒素酸化物(以下NOxと略す)による
変色が特に著しいと言う欠点があり、該ポリウレタン弾
性糸を含有した織編物をNOxの存在する雰囲気下に暴
露しておくと、わずかな時間で白色の生地がバターの如
き色に黄変するといった現象が発生したりした。
【0005】NOxは、燃焼ガスや排気ガス中に含ま
れ、極めて微量でもポリウレタン弾性糸の著しい変色を
引き起こす。この為、NOxによるポリウレタン弾性糸
の変色を抑制することは、古くから検討されてきた。例
えば亜リン酸エステル系酸化防止剤、脂肪族アミン誘導
体やヒドラジン誘導体などの変色防止剤などが知られて
いる。この中でも亜リン酸エステル系酸化防止剤や脂肪
族アミン誘導体としてのヒンダードアミン化合物など
が、安定化効果の高いことから広く用いられている。
【0006】しかしながら、亜リン酸エステル系酸化防
止剤やヒンダードアミン化合物などの安定剤を配合した
ポリウレタン弾性糸を混用した伸縮性織編物の染色加工
を行なう場合に、その安定効果が著しく損なわれること
がしばしばあった。その為、これらのポリウレタン弾性
糸を混用した伸縮性織編物やその最終製品において窒素
酸化物(NOx)の存在する雰囲気下に暴露された場合
に黄変や劣化といった不具合を起こす危険性が大きかっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情を
背景として、鋭意検討したものであり、ポリウレタン弾
性糸に染色加工などの後加工を経ても、NOxの存在す
る雰囲気下においても変色・劣化に充分に安定な性能を
付与し、該ポリウレタン弾性糸を用いた複合糸をストレ
ッチパンツの少なくとも一部に用いることで前記課題を
解決せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、ストレッチパンツに用いられるポリウレタン弾
性糸がヒンダードアミン化合物を配合されており、かつ
ヒンダードアミン化合物として、特定のヒンダードアミ
ン化合物を用いることで染色加工のような後加工を経た
後でも安定化効果が高まることを見い出した。
【0009】更に、ポリウレタン弾性糸に、該ヒンダー
ドアミン化合物に加えてフェノール系酸化防止剤、及び
亜リン酸エステル系酸化防止剤としてそれぞれ特定の化
合物を用いると、さらに高い安定効果が得られ該ポリウ
レタン弾性糸を混用した編地がNOxによる変色劣化に
対して、後加工を経た後でも高度に安定化されているこ
とを見い出し、本発明の完成に至った。
【0010】すなわち本発明はポリエステル、ナイロ
ン、綿糸等の非伸縮性繊維と、ポリウレタン弾性糸から
構成される伸縮性編織物を用いたストレッチパンツにお
いて、該ポリウレタン弾性糸がヒンダードアミン化合物
を配合してなる組成物であり、窒素化合物(NOx)に
よる変色劣化に対して安定であり、且つ染色加工の如き
二次加工を経た後でも、安定であることを特徴とする伸
縮性織編物であって、該ポリウレタン弾性糸に配合され
るヒンダードアミン化合物が1分子中に下記一般式
(1)で表される1価の有機基及び下記一般式(2)で
表される2価の有機基からなる群より選ばれる1種又は
2種以上の1価及び/または2価の有機基(D1)を1
個以上有するヒンダードアミン化合物であって、ヒンダ
ードアミン化合物1Kg当たりの有機基(D1)の個数
が1.3mol以上であり、且つ酸性溶液に対する溶解
度が5.0×10-3eq/l以下である
【0011】
【化10】
【0012】[上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアル
キル基を表す。R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキ
ル基、及び炭素数1〜10のアルコキシ基の何れかを表
す。]
【0013】
【化11】
【0014】[上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアル
キル基を表す。]
【0015】また好ましいヒンダードアミン化合物とし
ては、1分子中に下記一般式(3)で表される1価の有
機基及び下記一般式(4)で表される2価の有機基から
なる群より選ばれる1種又は2種以上の1価及び/又は
2価の有機基(D2)と、炭素数5〜10のシクロアル
キル基、及び炭素数5〜10のシクロアルキレン基から
なる群より選ばれる1種又は2種以上の1価及び/又は
2価の有機基(F1)を有する化合物であって、分子中
の有機基(D2)の重量分率(WD2(%))及び(F
1)の重量分率(WF1(%))が、下記数式(1)及び
数式(2)を満たす化合物である。 40≦(WD2+WF1)≦70 式(1) 0.6≦(WD2÷WF1)≦3 式(2)
【0016】
【化12】
【0017】[上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアル
キル基を表す。R2は、水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基、及び炭素数1〜10のアルコシ基の何れかを表
す。]
【0018】
【化13】
【0019】[上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアル
キル基を表す。]
【0020】また、好ましいヒンダードアミン化合物が
下記一般式(5)
【0021】
【化14】
【0022】[上記一般式において、Rは炭素数1〜4
のアルキル基を表す。R3は水素原子又はメチル基を表
す。R4は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、及び
炭素数1〜10のアルコキシ基の何れかを表す。X1は
−O−基、又は−NH−基を表す。]
【0023】で表される群より選ばれる1種又は2種以
上の混合物のラジカル重合性ヒンダードアミン誘導体単
量体成分(D3)及び下記一般式(6)
【0024】
【化15】
【0025】[上記一般式においてR5は水素原子また
はメチル基を表す。R6は炭素数5〜10のシクロアル
キル基を表す。Y1は−O−基、又は−NH−基を表
す。]で表される群より選ばれる1種又は2種以上の混
合物のラジカル重合性単量体成分(F2)とを必須成分
としてラジカル共重合して得られるヒンダードアミン化
合物であって、該ヒンダードアミン化合物の成分(D
3)、及び成分(F2)の重量分率が下記数式(7)、
(8)を満たすヒンダードアミン化合物である。 80≦(WD3+WF2)≦100 式(7) 0.5≦(WD3÷WF2)≦2.3 式(8) [上記数式中、WD3は成分(D3)の重量分率(%)、
WF2は成分(F2)の重量分率(%)を表す] また、好ましいヒンダードアミン化合物は、下記一般式
(7)
【0026】
【化16】
【0027】[上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアル
キル基を表す。R7、R8は水素原子、若しくはメチル基
の何れかを表す。R9は水素原子、炭素数1〜4のアル
キル基、若しくは炭素数1〜10のアルコキシ基を何れ
かを表す。X,Yは−O−基、若しくは−NH−基の何
れかを表す。n,mは 0.35≦(n/m)≦1.7
5となるような正の数を表す]で表される構造のヒンダ
ードアミン化合物である。更に好ましい態様としては、
該ポリウレタン弾性糸がフェノール系酸化防止剤及び亜
リン酸エステル系酸化防止剤がさらに配合されており、
さらには、ポリウレタン弾性糸に配合されるフェノール
系酸化防止剤が下記一般式(8)で表されるフェノール
系酸化防止剤であり、
【0028】
【化17】
【0029】[上記一般式中、R10はt−ブチル基、s
ec−ブチル基、及びネオベンチル基から選ばれた基を
表す。] 且つ、亜リン酸エステル系酸化防止剤が、下記式(9)
で表される構造を含む
【0030】
【化18】
【0031】水添ビスフェノールAペンタエリスリトー
ルホスファイトポリマーであり、(a)ポリウレタンに
対するフェノール系酸化防止剤の配合量が0.1〜2.
0重量%、(b)亜リン酸エステル系酸化防止剤の配合
量が0.1〜2重量%、(c)該ヒンダードアミン化合
物の配合量が0.5〜5重量%、である。
【0032】本発明で使用するポリウレタン弾性糸と
は、ポリウレタンを主体とする重合体組成物を紡糸して
得られる弾性繊維である。
【0033】ポリウレタンはポリエーテル系、ポリエス
テル系、ポリカーボネート系など、公知のポリウレタン
を挙げることが出来る。かかるポリウレタンはポリイソ
シアネート、ポリマージオール、所望により低分子多官
能活性水素化合物を反応させて得ることが出来る。ポリ
イソシアネートとしては、例えば4,4´−ジフェニル
メタンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシ
アネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6
−トリレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、1,4−シシ
クロヘキサンジイソシアネート、4,4´−ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシア
ネートなどの1種またはこれらの混合物を用いることが
出来る。中でも好ましいのは4,4´−ジフェニルメタ
ンジイソシアネートである。ポリマージオールは両末端
にヒドロキシル基を持つ分子量が600〜7000の実
質的に線状の重合体として、例えばポリテトラメチレン
エーテルグリコール、ポリプロピレンエーテルグリコー
ル、ポリエチレンエーテルグリコール、ポリペンタメチ
レンエーテルグリコールなどのポリエーテルポリオール
や、コポリ(テトラメチレン・ネオペンチレン)エーテ
ルジオール、コポリ(テトラメチレン・2−メチルブチ
レン)エーテルジオール、コポリ(テトラメチレン・
2,3−ジメチルブチレン)エーテルジオール、コポリ
(テトラメチレン・2,2−ジメチルブチレン)エーテ
ルジオールなどの2種以上の炭素数6以下のアルキレン
基を含むコポリエーテルポリオールや、アジピン酸、セ
バシン酸、マレイン酸、イタコン酸、マゼライン酸、マ
ロン酸、コハク酸、グルタール酸、スベリン酸、ドデカ
ンジカルボン酸、β―メチルアジピン酸、ヘキサヒドロ
テレフタル酸などの2塩基酸の1種または2種以上の混
合物とエチレングリコール、1,2−プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,4−ジメチロール
シクロヘキサンなどのグリコールの1種あるいは2種以
上の混合物から得られるポリエステルポリオールや、ポ
リエーテルエステルジオール、ポリラクトンジオール、
ポリカーボネートジオールなどの任意のポリオールを用
いることが出来る。
【0034】低分子多官能水素化合物としては、イソシ
アネート基と反応しうる活性水素基を分子中に2つ以上
有する化合物(鎖延長剤)を挙げることが出来る。鎖延
長剤としては、例えば、水、ヒドラジン、エチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、キシリレンジアミン、ジエ
チレントリアミンなどのポリアミン、エチレングリコー
ル、ブタンジオールなどのポリオール、ポリヒドラジ
ド、ポリセミカルバジド、ポリヒドロキシルアミンなど
の1種または2種以上の混合物が挙げられる。
【0035】また、鎖延長剤と共に末端手停止剤として
分子中にイソシアネート基と反応しうる活性水素を分子
中に1つだけ有する化合物として、エチルアミン、ジメ
チルアミン、ジブチルアミンなどのジアルキルアミンの
1種または2種以上の混合物を挙げることが出来る。
【0036】ポリウレタンは公知の方法で重合すること
が出来る。例えば溶液重合、溶融重合などの任意の方法
およびそれらの組合せによって重合することが出来る。
また原料を一括して混合させるワンショット法、あるい
は、先ずプレポリマーを形成し鎖延長するプレポリマー
法などの任意の方法をとることができる。
【0037】重合されたポリウレタン組成物を紡糸して
弾性繊維となす方法は特に限定されないが ポリウレタ
ン組成溶液を乾式紡糸するのが好ましい。
【0038】本発明における、1価及び/又は2価の有
機基(D1)は、上記一般式(1)で表される1価の有
機基及び上記一般式(2)で表される2価の有機基から
なる群より選ばれる1種又は2種以上のの1価及び/又
は2価の有機基である。有機基(D1)が1価の有機基
の場合は、上記一般式(1)におけるピペリジン環の4
位において、化合物中の他の部位と結合していることが
好ましい。上記一般式(1)におけるR1は、水素原
子、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数1〜10の
アルコキシ基のいずれかであり、中でも水素原子又はメ
チル基が安定化効果の面からさらに好ましい。また、有
機基(D1)が2価の有機基の場合には、上記一般式
(2)におけるピペリジン環の1位及び4位で、化合物
中の他の部位と結合していることが好ましい。有機基
(D1)の好ましい例として、下記構造式(10)〜
(12);
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】で表される基を挙げることができる。これ
らの有機基は、上記のとおり規定された範囲であれば、
1種の有機基のみからなっていても、2種以上の有機基
の混合物からなっていてもよい。また、1価の有機基と
2価の有機基の混合物からなっていてもよい。なかで
も、有機基(D1)が上記一般式(12)で表される有
機基からなることが最も好ましい。ヒンダードアミン化
合物1kg当たりの有機基(D1)の個数は1.3mo
l以上であることが必要である。有機基(D1)の個数
がこれより小さいと,化合物中の安定化に寄与する有効
部位が少なくなるため、安定化効果が失われてしまう。
有機基(D1)の個数が少ないほど、同等の効果を得る
ためにはヒンダードアミン化合物の添加量を大きくしな
ければならず、経済的に不利になる。ヒンダードアミン
化合物1kg当たりの有機基(D1)の個数として、
2.0mol以上であれば安定化効果の面においてさら
に好ましい。
【0043】本発明におけるヒンダードアミン化合物の
酸性溶液への溶解度は、以下の方法によって測定され
る。 (ヒンダードアミン化合物1kg当たりの塩基量の測
定)ヒンダードアミン化合物0.0200gを正確に秤
量する。ヒンダードアミン化合物が溶液の状態である場
合には、いったん溶液からヒンダードアミン化合物を分
離してから秤量してもよいし、溶液のままヒンダードア
ミン化合物の重量が所定の量になるような溶液量を秤量
してもよい。ヒンダードアミン化合物を分離する方法と
しては、再沈澱、再結晶、溶媒の留去など公知の任意の
方法を用いることができる。秤量したヒンダードアミン
化合物は溶媒100mlに溶解する。用いる溶媒は、ヒ
ンダードアミン化合物をよく溶解し、溶媒自身が塩基性
を示さず、水と混和するものであることが望ましい。そ
のような溶媒の例としては、メタノール、エタノール、
プロパノールなどの低級アルコール系溶媒、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドな
どのアミド系溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
どのエーテル系溶媒などを挙げることができる。これら
の溶媒の中から、測定しようとするヒンダードアミン化
合物が溶解するものを、適宜選択して使用することがで
きる。ヒンダードアミン化合物溶液を、電位差滴定装置
(COMTITE−980/平沼産業株式会社)を用い
て、1/100Nの塩酸水溶液によって、ガラス電極
(GE−101/平沼産業株式会社)及び比較電極(R
E−101/平沼産業株式会社)を用いて、中和滴定す
る。滴定曲線における終点を滴定量とする。ヒンダード
アミン化合物1kg当たりの塩基量は、下記数式(9)
によって求めることができる。 BA=V×F×10-2÷0.0200 数式(9) 〔上記数式中、BAはヒンダードアミン化合物1kg当
たりの塩基量(eq/kg)を、Vは滴定量(ml)
を、Fは1/100N塩酸水溶液のファクターを、それ
ぞれ表す。〕
【0044】(酸性溶液の調製)酢酸1.200g、無
水酢酸ナトリウム0.250gを正確に秤量しメスフラ
スコを用いて1lの純水に溶解する。 (ヒンダードアミン化合物の酸性溶液への溶解度測定)
ヒンダードアミン化合物1kg当たりの塩基量から、溶
解性試験のための試料重量を総塩基量が5.0×10-5
molになるように下記数式(10)によって求める。 wA=(5×10-2)÷BA 数式(10) 〔上記数式中、wAはヒンダードアミン化合物の重量
(g)、BAはヒンダードアミン化合物1kg当たりの
塩基量(eq/kg)を、それぞれ表す。〕
【0045】上記数式(10)によって求めた重量のヒ
ンダードアミン化合物を正確に秤量し、上記のようにし
て調製した酸性溶液5mlと共にガラスアンプル中に封
入する。アンプルを100℃で1時間熱処理し、冷却後
開封する。0.45μmの孔径のフィルターで濾過した
アンプル内液3mlと、1/10N 水酸化ナトリウム
水溶液1mlとを溶媒100mlに溶解する。用いる溶
媒は上記の塩基量測定で用いるものと同じ溶媒を用いる
ことができる。混合した溶液を、電位差滴定装置を用い
て1/100Nの塩酸水溶液で中和滴定する。ブランク
として、酢酸3.6×10-3g、無水酢酸ナトリウム
0.75×10-3gを含む蒸留水3mlと、1/10N
水酸化ナトリウム水溶液1mlとを溶媒100mlに
溶解し、同様に滴定する。滴定において、被滴定液中の
全ての塩基(ヒンダードアミン化合物、酢酸ナトリウ
ム、及び水酸化ナトリウム)が全て滴定された点を終点
とし、滴定量を求める。酸性溶液中へのヒンダードアミ
ン化合物の溶解度は、酸性溶液1l(1リットル)当た
りに溶け出した塩基量として、試料溶液及びブランク溶
液の滴定量より下記数式(11)によって求める。 SA=(VS−VB)÷300 式(11) 〔上記数式中、SAは、ヒンダードアミン化合物の酸性
溶液に対する溶解度(eq/l)を、VSは試料溶液3
mlの滴定量(ml)を、VBはブランク溶液3mlの
滴定量(ml)を、BAはヒンダードアミン化合物1k
g当たりの塩基量(eq/kg)を、それぞれ表す。〕
【0046】本発明におけるヒンダードアミン化合物に
おいて、上記の様にして求めた酸性溶液に対する溶解度
は5.0×10-3eq/l以下であることが必要であ
る。溶解度は小さいほうが好ましいが2.5×10-3
q/l以下であれば、さらに好ましい特性を示す。
【0047】本発明におけるヒンダードアミン化合物の
有機基(D2)は、上記一般式(3)で表される1価の
有機基及び上記一般式(4)で表される2価の有機基か
らなる群より選ばれる1種又は2種以上の1価及び/又
は2価の有機基である。上記一般式(3)において、R
2は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、又は炭素数
1〜10のアルコキシ基のいずれかであり、中でも水素
原子又はメチル基が安定化効果の面からさらに好まし
い。また、有機基(D2)が2価の有機基の場合には、
上記一般式(4)におけるピペリジン環の1位及び4位
で、化合物中の他の部位と結合していることが好まし
い。有機基(D2)の好ましい例として、上記構造式
(10)〜(12)で表される基を挙げることができ
る。これらの有機基は、上記のとおり規定された範囲で
あれば、1種の有機基のみからなっていても、2種以上
の有機基の混合物からなっていてもよい。また、1価の
有機基と2価の有機基の混合物からなっていてもよい。
中でも、有機基(D2)が上記構造式(12)で表され
る有機基のみからなることが最も好ましい。
【0048】本発明におけるヒンダードアミン化合物の
有機基(F1)は、炭素数が5〜10の飽和のシクロア
ルキル基、及び炭素数が5〜10の飽和のシクロアルキ
レン基からなる群より選ばれる1種又は2種以上の1価
/及び又は2価の有機基である。有機基の炭素数が小さ
いとおのおのの基による効果が小さく、炭素数が大きい
と基としての数が少なくなるため、結果として効果が小
さくなり、加工後での充分な安定化効果が得られない。
有機基(F1)としては、炭素数が5〜15の飽和のシ
クロアルキル基が特に好ましい。本発明におけるシクロ
アルキル基とは、複数の炭素原子が互いに共有結合して
閉鎖した環を1個以上有する基を表す。シクロアルキル
基において、2個以上の環が同一基内に存在する場合に
は、それぞれの環が幾つかの炭素原子を共有していても
よい。また、シクロアルキル基において、環を形成する
炭素原子の数は3以上であればよいが、5又は6である
ことがより好ましい。環を形成する炭素原子は、置換基
として炭素数1〜5の直鎖又は分岐のアルキル鎖を有し
ていてもよい。シクロアルキル基における置換基として
のアルキル基の数に特に制限はないが、炭素原子の総数
として5〜10であることが必須である。シクロアルキ
ル基は、炭素原子と水素原子のみから構成されているこ
とが好ましい。シクロアルキル基は全て共有結合で構成
され、二重結合や三重結合などの不飽和結合を含まない
ことが、安定化効果の面から好ましい。有機基(F1)
は、全て同一の基でもよいし、2種以上の基からなって
いてもよい。有機基(F1)の例として下記一般式(1
3)〜(22);
【0049】
【化22】
【0050】
【化23】
【0051】
【化24】
【0052】
【化25】
【0053】
【化26】
【0054】
【化27】
【0055】
【化28】
【0056】
【化29】
【0057】
【化30】
【0058】
【化31】
【0059】〔上記一般式(13)〜(22)におい
て、Zは、水素原子、炭素数が1〜5である直鎖又は分
岐の飽和のアルキル基、ヒンダードアミン化合物中の他
の部位との結合部位のいずれかを表す。ただし、式中に
おける総炭素原子数は10を超えることはなく、Zにお
けるヒンダードアミン化合物中の他の部位との結合部位
の数は、1若しくは2である。〕で表される基などを挙
げることができる。中でも好ましいのは、シクロペンチ
ル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオ
クチル基、シクロノニル基、シクロデシル基、ノルボル
ニル基、ボルニル基、イソボルニル基、デカヒドロナフ
チル基などであり、最も好ましいのはシクロヘキシル
基、イソボルニル基である。
【0060】本発明のヒンダードアミン化合物は、有機
基(D2)及び(F1)を分子中にそれぞれ1個以上有
する化合物である。該ヒンダードアミン化合物における
有機基(D2)の重量分率と有機基(F1)の重量分率
の和は、40〜70重量%の範囲であることが必要であ
る。これより少ないと、安定化効果が小さくなり、安定
剤として多量の添加を必要とするため経済的にも不利で
ある。これより多いと、各種加工前の安定化効果は比較
的向上するものの、各種加工後の安定化効果が失われて
しまう。より好ましい範囲は、50〜60重量%の範囲
である。加えて、有機基(F1)の重量分率に対する有
機基(D2)の重量分率の比は、0.6〜3の間にある
ことが必要である。0.6よりも小さいと加工前の安定
化効果が小さくなり、3よりも大きいと各種加工後の安
定化効果が失われてしまう。より好ましい範囲は、1.
0〜2.5の範囲である。有機基(D2)及び(F1)
の重量分率は、各有機基の式量の合計について分子量に
対する割合として表される。該ヒンダードアミン化合物
が繰り返し単位を有する高分子化合物の場合には、繰り
返し単位について計算することもできる。
【0061】本発明におけるヒンダードアミン化合物
は、上記一般式(5)で表される群より選ばれる1種又
は2種以上の重合性ヒンダードアミン化合物単量体成分
(D3)と、上記一般式(6)で表される群より選ばれ
る1種又は2種以上の混合物の重合性単量体成分(F
2)とを、必須成分として共重合して得られるヒンダー
ドアミン化合物であり、成分(D3)及び成分(F2)
の重量分率の和が80〜100重量%の間であること及
び、成分(F2)の重量分率に対する成分(D3)の重
量分率の比が、0.5〜2.3の間であることのいずれ
をも満たすことが必要である。各成分の重量分率は、各
成分に由来する重量の合計の、該ヒンダードアミン化合
物の重量に対する割合で表される。ヒンダードアミン化
合物中の各成分の重量を求めることは、高分子の解析方
法として公知の任意の方法を用いて行うことができる。
【0062】定量の例として、1H−NMRによる各成
分の定量、中和滴定によるヒンダードアミン成分の定
量、などが例としてあげられるがこれに限定されるもの
ではない。また、ヒンダードアミン化合物からの定量が
困難な場合には、各種成分の仕込みの重量%を代わりに
用いることもできる。成分(D3)と成分(F2)の重
量分率の和が、80重量%よりも小さいと、各種加工前
後の安定性をバランスよく良好に発現させることができ
なくなる。より好ましいのは95〜100重量%の範囲
である。また成分(F2)の重量分率に対する成分(D
3)の重量分率の比が0.3よりも小さいと、加工前の
安定化効果が小さくなり、安定化効果を充分に得ようと
すると配合量を多くせざるを得ず、経済的にも不利とな
る。また2.3よりも大きいと、加工前の安定化効果は
充分に得られるものの、各種加工後の安定化効果が得ら
れなくなる。中でも、1.0〜1.6の範囲にあること
が特に好ましい。
【0063】上記一般式(5)中のR3は水素原子又は
メチル基であり、メチル基がより好ましい。R4は水素
原子、炭素数1〜4のアルキル基、及び炭素数1〜10
のアルコキシ基のいずれかであり、中でも水素原子及び
メチル基がさらに好ましく、水素原子が安定化効果の面
から最も好ましい。上記一般式(5)中のX1は−O−
基又は−NH−基であり、より好ましいのは−O−基で
ある。重合性ヒンダードアミン化合物単量体成分(D
3)は、上記一般式(5)で表される群より選ばれた1
種又は2種以上の混合物であり、R3、R4、X1のそれ
ぞれが異なる基で混在していても、それぞれが全て単一
の基であってもよい。最も好ましい組合せとしては、R
3がメチル基であり、R4が水素原子であり、X1が−O
−基である場合である。重合性ヒンダードアミン化合物
単量体成分(D3)の好ましい例として、2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリ
レート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペ
リジルメタクリレート、1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジルアクリレート、N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−メタクリル
アミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)−メタクリルアミド、N−(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−アクリルア
ミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)−アクリルアミドが挙げられる。中でも特
に好ましいのは、2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルアクリレート、1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、
1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルア
クリレートである。最も好ましいのは、2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレートであ
る。成分(D3)としては、上記のとおり規定された化
合物の範囲にある化合物を任意の組成比で混合して用い
ることができる。中でも、2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジルメタクリレートのみを用いることが
好ましい。
【0064】上記一般式(6)中のR5は、水素原子又
はメチル基であり、メチル基がより好ましい。R6は、
炭素数が5〜10の飽和のシクロアルキル基及びその誘
導体からなる群より選ばれる1種又は2種以上の1価の
有機基である。有機基の炭素数が小さいとおのおのの基
による効果が小さく、炭素数が大きいと基としての数が
少なくなるため、結果として効果が小さくなり、加工後
での充分な安定化効果が得られない。本発明におけるシ
クロアルキル基とは、複数の炭素原子が互いに共有結合
して閉鎖した環を1個以上有する基を表す。シクロアル
キル基において、2個以上の環が同一基内に存在する場
合には、それぞれの環が幾つかの炭素原子を共有してい
てもよい。また、R6において、環を形成する炭素原子
の数は3以上であればよいが、5又は6であることがよ
り好ましい。環を形成する炭素原子は、置換基として炭
素数1〜5の直鎖又は分岐のアルキル鎖を有していても
よい。シクロアルキル基における置換基としてのアルキ
ル基の数に特に制限はないが、炭素原子の総数として5
〜10であることが必須である。シクロアルキル基は、
炭素原子と水素原子のみで構成されていることが好まし
い。シクロアルキル基は全て共有結合で構成され、二重
結合や三重結合などの不飽和結合を含まないことが、安
定化効果の面から好ましい。R6におけるX2との結合部
位は、シクロアルキル基上の炭素原子でも、シクロアル
キル基の置換基として存在するアルキル基のいずれでも
よい。R6の具体的な例として前記した一般式(13)
〜(22)で表される基などを挙げることができる。中
でも好ましい基として、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロ
ノニル基、シクロデシル基、デカヒドロナフチル基、ノ
ルボルニル基、ボルニル基、イソボルニル基などが挙げ
られる。最も好ましいのはシクロヘキシル基、イソボル
ニル基である。上記一般式(6)中のY1は−O−基又
は−NH−基であり、より好ましいのは−O−基であ
る。重合性単量体成分(F2)は、上記一般式(6)で
表される群より選ばれた1種又は2種以上の混合物であ
り、R5、R6、Y1のそれぞれが、異なる基で混在して
いても、又は全て単一の基であってもよい。最も好まし
い組合せとしては、R5がメチル基であり、R6がシクロ
ヘキシル基であり、Y1が−O−基である場合である。
重合性単量体成分(F2)としての好ましい例として、
シクロペンチルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、シクロヘプチルメタクリレート、シクロオク
チルメタクリレート、シクロノニルメタクリレート、シ
クロデシルメタクリレート、デカヒドロナフチルメタク
リレート、ノルボルニルメタクリレート、ボルニルメタ
クリレート、イソボルニルメタクリレート、シクロペン
チルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、シク
ロヘプチルアクリレート、シクロオクチルアクリレー
ト、シクロノニルアクリレート、シクロデシルアクリレ
ート、デカヒドロナフチルアクリレート、ノルボルニル
アクリレート、ボルニルアクリレート、イソボルニルア
クリレート、N−シクロペンチル−メタクリルアミド、
N−シクロヘキシル−メタクリルアミド、N−シクロヘ
プチル−メタクリルアミド、N−シクロオクチル−メタ
クリルアミド、N−シクロノニル−メタクリルアミド、
N−シクロデシル−メタクリルアミド、N−デカヒドロ
ナフチル−メタクリルアミド、N−ノルボルニル−メタ
クリルアミド、N−ボルニル−メタクリルアミド、N−
イソボルニル−メタクリルアミド、N−シクロペンチル
−アクリルアミド、N−シクロヘキシル−アクリルアミ
ド、N−シクロヘプチル−アクリルアミド、N−シクロ
オクチル−アクリルアミド、ノルボルニルメタクリレー
ト、ノルボルニルアクリレート、N−ノルボルニル−メ
タクリルアミド、N−ノルボルニル−アクリルアミド、
N−シクロノニル−アクリルアミド、N−シクロデシル
−アクリルアミド、N−デカヒドロナフチル−アクリル
アミド、N−ノルボルニル−アクリルアミド、N−ボル
ニル−アクリルアミド、N−イソボルニル−アクリルア
ミドが挙げられる。特に好ましい例としては、シクロヘ
キシルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレート、
イソボルニルメタクリレート、イソボルニルアクリレー
ト、が挙げられ、最も好ましい例はシクロヘキシルメタ
クリレートである。
【0065】本発明において、重合性ヒンダードアミン
化合物単量体成分(D3)と、重合性単量体成分(F
2)の、最も好ましい組合せは、それぞれ、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート
とシクロヘキシルメタクリレートである。
【0066】各成分の重量分率は、各成分に由来する重
量の合計の、該ヒンダードアミン化合物の重量に対する
割合で表される。ヒンダードアミン化合物中の各成分の
重量を求めることは、高分子の解析方法として公知の任
意の方法を用いて行うことができる。定量の例として、
1H−NMRによる各成分の定量、中和滴定によるヒン
ダードアミン成分の定量、などが例として挙げられるが
これに限定されるものではない。また、ヒンダードアミ
ン化合物からの定量が困難な場合には、各種成分の仕込
みの重量%を代わりに用いることもできる。
【0067】本発明のヒンダードアミン化合物は、上記
に示したような化合物を原料として合成することができ
る。本発明の範囲内であれば、効果を損なわない範囲内
で、本発明の範囲外である任意の公知の重合性単量体も
同時に共重合してもよい。また、必要に応じて公知の連
鎖調節剤を重合反応の際に添加してもよい。重合反応
は、公知の任意の方法で行うことができるが、中でもラ
ジカル重合法が好ましく、さらには、簡便であり反応を
制御しやすいことから、溶媒中で原料をラジカル重合開
始剤の存在下で反応させる溶液重合法が好ましい。用い
る重合溶媒は、例えばトルエン、ベンゼン、キシレン、
などの炭化水素系溶媒や、酢酸エチル、酢酸ブチルなど
のエステル系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンなど
のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、n−ブタノールなどのアルコール系溶媒、N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトア
ミド、N−メチルピロリドン、ヘキサメチルホスホンア
ミドなどのアミド系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチ
ルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルな
どのエーテル系溶媒などの、ラジカルと反応を起こさず
重合性単量体と共重合物を溶解する溶媒であれば、任意
の溶媒が使用できる。
【0068】用いる重合開始剤としては、任意の公知の
重合開始剤として用いられているものが使用できる。中
でも、2,2’−アゾビス(2−ジアミノプロパン)二
塩酸塩、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カ
ルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブチ
ロニトリル)、2,2’−アゾビス(イソブチロニトリ
ル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)、4,4’−アゾビス(4
−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビスイソ酪酸ジメチ
ル、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2
−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2
−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二硫酸塩
二水和物、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリ
ン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス{2−
メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキシメチル)−2
−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド}、2,2’−
アゾビス{2−メチル−N−[1,1−ビス(ヒドロキ
シメチル)メチル]プロピオンアミド}、2,2’−ア
ゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プ
ロピオンアミド]、2,2’−アゾビスイソブチルアミ
ド二水和物、2,2’−アゾビス[2−(ヒドロキシメ
チル)プロピオニトリル]、2,2’−アゾビス[N−
(2−プロペニル)−2−メチルプロピオンアミド]、
2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペンタ
ン)などのアゾ系重合開始剤などが好ましい。重合仕込
み時の重合性単量体濃度は、特に限定されないが、20
〜70重量%の間にあることが好ましい。反応の進行に
伴って随時溶媒を追加していくこともできる。重合開始
剤の添加量は、目的の重合度に応じて自由に変えること
ができる。特に限定されないが、重合性単量体に対して
0.01〜2重量%の範囲が適当である。重合開始剤は
そのまま系に加えても、重合溶媒に溶解して加えてもよ
い。また、一度に加えても何回かに分割して加えてもよ
い。また必要に応じて公知の連鎖調節剤を加えてもよ
い。
【0069】反応温度は特に限定されないが、50〜1
00℃が好ましい。反応時間は特に限定されないが1〜
24時間であることが好ましい。重合体組成物における
未反応重合性単量体の量は特に限定されるものではない
が、重合体重量に対して20重量%以下であることが望
ましい。ヒンダードアミン化合物中における未反応重合
性単量体の量が多すぎると、重合性単量体そのものが劣
化の原因となり安定化効果が損なわれる場合がある。得
られた共重合体は、溶液としてそのまま用いることもで
きるし、若しくは再沈、溶媒の溜去、カラムクロマトグ
ラフィーなどの任意の方法によって精製してから用いる
こともできる。本発明におけるヒンダードアミン化合物
の分子量は、特に制限されるものではないが1000〜
500000の間であることが好ましい。1000より
小さいと、樹脂中での移動性が大きくなり、ブリードア
ウトを起こす恐れがある。500000よりも大きい
と、樹脂の物性に悪影響を及ぼす可能性があり、分子量
が小さい場合に比べて、安定化効果が劣る恐れがある。
さらに好ましい分子量の範囲は、2000〜20000
0の間である。用途や目的に応じて適当な分子量のもの
を用いることができる。分子量の測定は、ゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー法、光散乱法、浸透圧法な
ど、公知の方法によって測定することができる。
【0070】本発明におけるヒンダードアミン化合物
は、ヒンダードアミノ基の全部又は一部が、有機カルボ
ン酸、炭酸ガス、リン酸化合物、リン酸エステル化合
物、亜リン酸化合物、亜リン酸エステル化合物からなる
群より選ばれる1種又は2種以上の化合物と、塩を形成
していてもよい。ヒンダードアミン化合物のヒンダード
アミノ基の全部又は一部を、上記化合物と塩を形成させ
ることで、ヒンダードアミン化合物が本来有する安定化
効果を損なうことなく、ヒンダードアミン化合物の塩基
性度や溶解性などを調整することができる。
【0071】有機カルボン酸としては、炭素数1〜10
の有機カルボン酸が好ましく、飽和のカルボン酸である
ことが好ましい。また、ポリカルボン酸よりもモノカル
ボン酸が好ましい。具体的な例としては、ギ酸、酢酸、
プロピオン酸、酪酸、バレリアン酸、カプロン酸、エナ
ント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、アセ
ト酢酸、ピルビン酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、安息香酸、ナフト酢酸、フェニル
酢酸などを挙げることができる。
【0072】リン酸化合物とは、リン酸及びリン酸とア
ミン、金属イオンなどの塩基化合物との塩を表す。亜リ
ン酸化合物とは、亜リン酸及び亜リン酸とアミン、金属
イオンなどの塩基化合物との塩を表す。リン酸エステル
化合物としては、リン酸モノエステル化合物又はジエス
テル化合物が好ましいが、高分子化合物であって一部が
リン酸モノエステル又はジエステル構造を有しているよ
うな化合物であってもよい。亜リン酸エステル化合物と
しては、亜リン酸モノエステル化合物又はジエステル化
合物が好ましいが、高分子化合物であって一部が亜リン
酸モノエステル又はジエステル構造を有しているような
化合物であってもよい。リン酸エステル化合物及び亜リ
ン酸エステル化合物は、部分的にアミン、金属イオンな
どの塩基化合物との塩であってもよい。
【0073】本発明のヒンダードアミン化合物の配合時
期は紡糸工程までであれば特に限定されるものではな
く、樹脂あるいは繊維となる樹脂の重合反応に影響を及
ぼさない場合には、原料に配合しておくこともできる。
樹脂あるいは繊維となる樹脂の重合が完結した後に配合
することもできる。樹脂の重合終了後から成形前までの
間に配合することが好ましい。また、フェノール系酸化
防止剤、亜リン酸エステル系酸化防止剤、チオエーテル
系酸化防止剤などの酸化防止剤や、ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、トリ
アジン系紫外線吸収剤などの紫外線吸収剤や、ジヒドラ
ジド誘導体系金属不活性化剤、シュウ酸誘導体系金属不
活性化剤などの金属不活性化剤や、ステアリン酸マグネ
シウム、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステル、ポリ
オルガノシロキサン、ポリテトラフルオロエチレンなど
の粘着防止剤、二酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化
亜鉛、ハイドロタルサイト、硫酸バリウム、硅酸マグネ
シウム、硅酸カルシウムなどの無機微粒子や、難燃剤
や、防黴剤など公知の添加剤と混合して添加することも
できる。繊維に対して配合する際、溶融方式で紡糸する
場合には、本発明のヒンダードアミン化合物を原料レジ
ンに溶融混練することで配合することができる。湿式又
は乾式で紡糸する場合には、紡糸原液に本発明のヒンダ
ードアミン化合物を単体若しくは溶液として混合するこ
とで配合することができる。紡糸の際に使用する紡糸装
置や紡糸条件は、特に限定されるものではなく、樹脂の
組成、用途、目的、糸物性などによって公知の任意の方
法を選択することができる。本発明のヒンダードアミン
化合物は、特に繊維、中でもポリウレタン繊維の安定化
剤として適している。さらにはポリウレタン繊維の中で
も、ポリウレタン溶液から乾式紡糸法や湿式紡糸法によ
って製造されるポリウレタン繊維に特に適している。
【0074】本発明のヒンダードアミン化合物は、樹脂
や繊維の種類や用途に応じて、安定化作用を充分に発現
するような量を配合することができる。特に限定される
ものではないが、繊維重量に対して0.05〜10重量
%であることが好ましい。ポリウレタン繊維の場合で
は、特に0.5〜5重量%の間であることが特に好まし
い。
【0075】ポリウレタン弾性糸には、本発明のヒンダ
ードアミン化合物以外にフェノール系酸化防止剤及び亜
リン酸エステル系酸化防止剤を配合することが好まし
い。フェノール系酸化防止剤を配合すると、光や紡糸・
加工時の熱などに対する耐久性が向上する。亜リン酸エ
ステル系酸化防止剤を配合すると、耐NOx黄変性をさ
らに向上することができる。
【0076】ポリウレタン組成物を構成するポリウレタ
ン以外の構成物は(a)フェノール系酸化防止剤、
(b)亜リン酸エステル系酸化防止剤、(c)ヒンダー
ドアミン化合物の他に、平滑剤、紫外線吸収剤などの安
定剤、顔料、帯電防止剤、表面処理剤、難燃剤、補強剤
および塩素劣化防止剤などを挙げることが出来る。中で
も耐光性を向上させるために、ベンゾトリアゾール系紫
外線吸収剤やトリアジン系紫外線吸収剤などの紫外線吸
収剤を配合することが好ましい。紫外線吸収剤としては
公知の任意の化合物を必要な量を必要に応じて使用する
ことができる。
【0077】フェノール系酸化防止剤は、公知の任意の
フェノール系酸化防止剤を用いることができる。溶剤へ
の溶解性や、ポリウレタンとの相溶性などを考慮して、
適当な化合物を選ぶことが出来る。フェノール系酸化防
止剤の例としては、ペンタエリスリトールテトラキス
[3−(3,5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート],オクタデシル−3−(3,5−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ
−5−t−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリ
ス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチ
ル)イソシアヌル酸、1,3,5−トリス(4−sec
−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル)イソシ
アヌル酸、1.3.5−トリス(4−ネオペンチル−3
−ヒドロキシ−2,6−ジメチル)イソシアヌル酸、
2,2‘−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)、4,4‘−ブチリデンビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェノール)、1,3,5−トリメチ
ル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキスベンジル)ベンゼン、トリス−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシア
ヌレート、3,9−ビス{2−[3−(3−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニル
オキシ]−1,1−ジメチルエチル}−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカン、トリエ
チレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−
メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、
N,N‘−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネ
ート−ジエチルエステル、トリス−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレー
ト、イソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、N,N‘−ビ
ス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニル]ヒドラジン、p−クロロメチル
スチレンとP−クレゾールの重縮合物、p−クロロメチ
ルスチレンとジビニルベンゼンの重縮合物、p−クレゾ
ールとジビニルベンゼン重縮合物のイソブチレン反応物
などが挙げられる。中でも1,3,5−トリス(4−t
−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチル)イソシ
アヌル酸、1,3,5−トリス(sec−ブチル−3−
ヒドロキシ−2,6−ジメチル)イソシアヌル酸、1,
3,5−トリス(4−ネオペンチル−3−ヒドロキシ−
2,6−ジメチル)イソシアヌル酸が特に好ましく、
1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジメチル)イソシアヌル酸が最も好ましい。
【0078】フェノール系酸化防止剤は、実際の使用に
おいて劣化を充分に抑制出来るような量をポリウレタン
に配合して用いることができる。また2種以上のフェノ
ール系酸化防止剤を併用しても良い。フェノール系酸化
防止剤の配合量は、ポリウレタンに対して 0.1〜2
重量%の間にあることが好ましい。
【0079】亜リン酸エステル系酸化防止剤としては、
任意の公知の化合物を用いることが出来る。溶剤への溶
解性やポリウレタンとの相溶性などを考慮して、適当な
化合物を選ぶことができる。亜リン酸エステル系酸化防
止剤の例としては、テトラキス(2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル)−4,4‘−ビフェニレンフォスフォナイ
ト、トリスノニフェニルホスファイト、トリス(2,4
−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト、ジステアリ
ルペンタエリストリール・ジホスファイト、ジ(2.4
−ジ−t−ブチルフェニル)−ペンタエリスリールジホ
スファイト、ジ(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェニル)−ペンタエリスリール・ジホスファイト、ト
リフェニルホスファイト、ジフェニルイソデシルホスフ
ァイト、フェニルジイソデシルホスファイト、4,4
‘−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフ
ェニル−ジトデシル)ホスファイト、サイクリックネオ
ペンタンテトライル(オクタデシルホスファイト)、ト
リス(モノおよび/あるいはジノニルフェニル)ホスフ
ァイト、ジイソデシルペンタエリスリトースジホスファ
イト、2,2‘−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)オクチルホスファイト、ビス(トリデシ
ル)ペンタエリスリトール・ジホスファイト、ビス(ノ
ニルフェニル)ペンタエリアウリトール・ジホスファイ
ト、水添ビスフェノールA・ペンタエリスリトール ホ
スファイトポリマー、水添ビスフェノールA・ホスファ
イトポリマー、テトラフェニルテトラ(トリデシル)ペ
ンタエリスリトールテトラホスファイト、テトラ(トリ
デシル)−4,4‘−イソプロピリデンジフェニルジホ
スファイト、テトラフェニルジプロピレングリコールジ
ホスファイトなどが挙げられる。中でも水添ビスフェノ
ールAペンタエリスリトールホスファイトポリマー、水
添ビスフェノールAホスファイトポリマーが好ましい。
亜リン酸エステル系酸化防止剤は、実際の使用において
劣化を充分に抑制出来るような量をポリウレタンに配合
して用いることが出来る。
【0080】また、2種類以上の亜リン酸系酸化防止剤
を併用してもよい。亜リン酸エステル系酸化防止剤の配
合量は ポリウレタンに対して0.1〜2重量%の間に
あることが好ましい。
【0081】本発明で用いられるポリエステル系繊維と
は、当業者に知られている ポリエステル系繊維のこと
であり、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートなどが
代表的な例として挙げることが出来る。
【0082】本発明で用いられるポリアミド系繊維と
は、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、および
これらのカチオン可染型変成物やポリアミド/エステル
複合繊維であり、任意の繊度、断面形状のものが使用出
来る。
【0083】更に本発明に使用されるセルロール系繊維
とは、綿、レーヨン、ポリノジックあるいはこれらとポ
リエステル系繊維、ナイロン系繊維などとの混紡糸、ナ
イロン/エステル長繊維の複合糸などであり、任意の繊
度を選ぶことが出来る。
【0084】またウール、カシミア、アルパカなどの獣
毛繊維、絹、アクリル系繊維、プロミックス繊維など非
弾性糸であれば限定されるものでは無い。
【0085】本発明で用いられるポリウレタン弾性糸は
通常、ベア(裸)糸や、シングルカバリング糸、ダブル
カバリング、エアーカバリング糸、コアスパン糸、プラ
イヤーンなどの複合弾性糸の状態で使用される。
【0086】本発明で対象とするパンティストッキング
は、このポリウレタン弾性糸と前記のポリエステル系繊
維、ポリアミド系繊維、およびセルロース系繊維などの
非弾性繊維からなる複合糸を少なくともパンティ部に用
いたものであり、丸編みでは平編、両面編、リブ編、パ
ール編やこれらの変化編地、経編ではトリコット編地、
ラッセル編地などであって特に限定されるものではな
い。編組織としてはトリコット編地の場合 ハーフ編、
逆ハーフ編、ダブルデンビー編、ダブルアトラス編、ラ
ッセル編地ではパワーネット、ハーフパワーネット、サ
テンネット、トリコネットなどを例示することが出来
る。また織物では、このポリウレタン弾性糸と前記のポ
リエステル系繊維、ポリアミド系繊維、およびセルロー
ス系繊維などの非弾性繊維からなる複合糸を、1〜5本
毎に1本の割合で経糸及び/または緯糸に配して製織し
た平織、綾織、サテン織、グログラン織などを例示する
事が出来る。
【0087】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。但し、本発明がこれら実施例によって限定されるも
のでは無い。本発明で用いた評価方法を以下に示す。
【0088】(ヒンダードアミン化合物の酸性溶液への
溶解度測定)ヒンダードアミン化合物溶液を純水中に滴
下してヒンダードアミン化合物を再沈澱させた。沈澱物
を濾過し、80℃で12時間真空乾燥し、ヒンダードア
ミン化合物を得た。得られたヒンダードアミン化合物
は、それぞれ本文中に記載の方法に従って酸性溶液への
溶解度を測定した。滴定用の溶媒としてはメタノールを
用いた。
【0089】(NOx変色性試験)約1gの評価用伸縮
性編地を、パーミエーターPD−1−B(株式会社ガス
テック)を用いて発生させた200ppmのNO2を含
む乾燥した空気を500ml/分の流量で連続して流し
た密閉した容器中で1.5時間暴露させる。暴露後、J
IS−L0855に記載の緩衝尿素溶液、ついで純水で
充分に洗浄し、窒素気流下で24時間乾燥させ、カラー
メーターTC1500MC−88(東京電色株式会社)
を用いて、HunterのLab表色系におけるb値を
8枚重ねの評価用伸縮性編地について測定する。変色性
(△b)を下記の数式(9)によって求めた。 △b=NOx処理後のb値−NOx処理前のb値 (数式9) bの値が小さいほど変色が小さく、優れていることを示
す。
【0090】(実施合成例);ヒンダードアミン化合物
の合成 温度計、攪拌装置、窒素導入管、及び還流冷却管を取り
付けた500ccの枝付きフラスコに2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート(アデカ
スタブLA−87/旭電化工業株式会社)60部、シク
ロヘキシルメタクリレート40部、及びN,N´−ジメ
チルアセトアミド213部を取り、攪拌して溶解した。
フラスコをオイルバス中で窒素をバブリングしながら6
0℃まで攪拌しながら加熱した。
【0091】60℃に達した後、4,4−アゾイソブチ
ロニトリル(AIBN)0.8部を加えた。そのまま攪
拌しながら60℃に保ち反応させた。AIBNを最初に
添加してから5時間後、AIBN0.2部を更に加え
た。さらに反応を60℃で15時間続けた後、室温まで
冷却して反応を終了したヒンダードアミン化合物溶液を
得た。円錐角3°、半径14mmのローターを用い、3
0℃でE型粘度計で測定した溶液粘度は15poise
であった。溶液中の未反応重合性単量体をガスクロマト
グラフィーにより定量したところ、仕込んだ重合性単量
体の重量に対して4重量%であった。テトラヒドロフラ
ンを溶媒に屈折率計を検出器としてゲルパーミエーショ
ンクロマトグラフィーで測定したポリスチレン換算の数
平均分子量は2700であった。得られたヒンダードア
ミン化合物の 1H−NMRスペクトルをDMSO−d6
とCDCl3 の1:1混合物を溶媒として50℃で
測定したところ、ピペリジル基のメチン炭素のプロトン
とシクロヘキシル基のメチン炭素のプロトンはそれぞ
れ、5.0,4 .6ppmに検出され、積分比は5
2:48であった。この積分比が、ヒンダードアミン化
合物中での、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジルメタクリレート由来の単位とシクロヘキシルメタ
クリレート由来の単位のmol比であると考えられるこ
とから、それぞれの重量分率は、60,40重量%であ
ると計算され、仕込み量から求められる値と一致した。
【0092】このヒンダードアミン化合物の特性値を表
1に示す。
【0093】(比較合成例)重合性単量体として 2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレ
ートを80部、及びシクロヘキシルメタクリレート20
部を用いたことの他は全て実施合成例と同様にしてヒン
ダードアミン化合物を得た。このヒンダードアミン化合
物の特性値を表1に示す。
【0094】(ポリウレタン弾性糸の実施製造例1)数
平均分子量1800のポリテトラメチレンエーテルグリ
コール175.37部と、4、4―ジフェニルメタンジ
イソシアネート38.92部を、N2気流下80℃で3
時間反応させて両末端がイソシアネート基のプレポリマ
ーを得た。プレポリマーを40℃まで冷却した後、N,
N‘−ジメチルアセトアミド308.36部を加えて溶
解し。更に10℃まで冷却した。エチレンジアミン3.
58部と、ジエチルアミン0.46部をN,N´−ジメ
チルアセトアミド146.86部に溶解した溶液を、高
速攪拌しているプレポリマー溶液に一度に加え混合し反
応を完結させた。この溶液の30℃における粘度が20
00poiseだった。この溶液に、上記実施合成例で
得られたヒンダードアミン溶液13.42部、酸化防止
剤として1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒ
ドロキシ−2.6−ジメチルベンジルイソシアヌレー
ト) (サイアノックス1790/日本サイアナミド)
2.15部、紫外線吸収剤として、2−[2−ヒドロキ
シ−(3,5−ジ−t−アミル)フェニル]ベンゾトリ
アゾール(KEMISORB74/ケミプロ化成株式会
社)1.08部、及び粘着防止剤としてステアリン酸マ
グネシウム0.69部を加えて、攪拌混合してポリウレ
タン溶液を得た。該ポリウレタン溶液を脱泡後 細孔径
の口金から230℃に加熱した空気を流した紡糸筒内に
押し出し、繊維状とする所謂乾式紡糸にてポリウレタン
弾性糸を得た。
【0095】(ポリウレタン弾性糸の製造例2)ポリウ
レタン弾性糸の実施製造例1における紡糸原液に、亜リ
ン酸エステル系酸化防止剤として、水添ビスフェノール
Aペンタエリスリトールホスファイトポリマー(JPH
−3800/城北化学工業株式会社)2.15部をさら
に配合する他は、製造例1と同様にしてポリウレタン弾
性糸を得た。
【0096】(ポリウレタン弾性糸の製造比較例)ヒン
ダードアミン化合物として、実施合成例で得られたヒン
ダードアミン化合物13.42部の代りに、比較合成例
で得られたヒンダードアミン化合物を用いた他は、全て
上記ポリウレタン弾性糸の実施製造例1と同様にして
ポリウレタン弾性糸を得た。
【0097】(実施例1)上記実施製造例1によって得
られたポリウレタン弾性糸78デシテックスの糸を3.
5倍に延伸しながら60番の綿糸2本と合撚して、約2
7番手の複合糸を得た。該複合糸を緯糸とし、経糸に3
0番手の綿糸を用いて製織し、当業者の知る、通常の染
色仕上加工を行ない経糸密度145本/インチ、緯糸密
度75本/インチ、3/1綾組織の織物を得た。該織物
を用いてストレッチパンツを作製した。
【0098】(実施例2)上記実施例1と同様の方法で
ポリウレタン弾性糸78デシテックスの糸を3.5倍に
延伸しながら30番手の綿糸2本と合撚して、約14番
手の複合糸を作製し、該糸を緯糸とし、経糸に15番手
の綿糸を用いて製織した。実施例1と同様に当業者の知
る、通常の染色仕上加工を行ない経糸密度104本/イ
ンチ、緯糸密度56本/インチ、3/1綾組織の織物を
得た、該織物を用いてストレッチパンツを作製した。
【0099】(比較例1〜3)上記比較製造例によって
得られたポリウレタン弾性糸を使用する他は、全て実施
例1〜2と同様な糸の組合わせ、織機にて製織され染色
仕上加工により実施例1〜2と同じ性量で得られた生地
を用い、実施例と同様にしてストレッチパンツを作製し
た。実施例1〜2、比較例1〜2のストレッチパンツを
用い、前述のNOx変色性試験を行ない、NOx処理前
後のb値を測定し、変色性△b値を比較した。その結果
を表2に示す。実施例の△b値が比較例の△b値よりも
小さく、変色し難く安定している。
【0100】
【表1】
【0101】
【表2】
【0102】
【発明の効果】本発明のストレッチパンツは、窒素酸化
物(NOx)による変色劣化に対して充分に安定化され
ており、染色仕上加工の如き二次加工を経た後でも、良
好な安定化効果が保持される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A41D 13/00 A41D 13/00 G 31/00 31/00 B 501 501E 502 502A 503 503K D02G 3/04 D02G 3/04 3/32 3/32 // D01F 6/70 D01F 6/70 Z 6/94 6/94 A Fターム(参考) 3B011 AB11 AB13 AC17 3B018 AC01 AD02 AD07 HB01 3B029 HA01 4L035 DD15 JJ19 KK05 MH02 MH09 MH13 4L036 MA04 MA05 MA06 MA09 MA33 MA35 MA39 PA21 PA46 RA24 RA25 UA07 UA08 UA16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒンダードアミン化合物を含有するポリウ
    レタン弾性糸からなる複合糸を織編物の少なくとも一部
    に用いてなることを特徴とするストレッチパンツ。
  2. 【請求項2】複合糸が、ポリエステル系繊維、ポリアミ
    ド系繊維及びセルロース系繊維から選ばれる1種以上の
    繊維を複合してなることを特徴とする請求項1記載のス
    トレッチパンツ。
  3. 【請求項3】ヒンダードアミン化合物が、1分子中に下
    記一般式(1)で表される1価の有機基及び下記一般式
    (2)で表される2価の有機基からなる群より選ばれる
    1種又は2種以上の1価及び/又は2価の有機基(D
    1)を1個以上有するヒンダードアミン化合物であっ
    て、ヒンダードアミン化合物1Kg当たりの有機基(D
    1)の個数が1.3mol以上であり、且つ酸性溶液に
    対する溶解度が5.0×10-3eq/l以下であるヒン
    ダードアミン化合物であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のストレッチパンツ。 【化1】 [上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表
    す。R1は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、及び
    炭素数1〜10のアルコキシ基の何れかを表す。] 【化2】 [上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表
    す。]
  4. 【請求項4】ヒンダードアミン化合物が、1分子中に下
    記一般式(3)で表される1価の有機基及び下記一般式
    (4)で表される2価の有機基からなる群より選ばれる
    1種又は2種以上の1価及び/又は2価の有機基(D
    2)と、炭素数5〜10のシクロアルキル基、及び炭素
    数5〜10のシクロアルキレン基からなる群より選ばれ
    る1種又は2種以上の1価及び/又は2価の有機基(F
    1)を有する化合物であって、分子中の有機基(D2)
    の重量分率(WD2(%))及び(F1)の重量分率(W
    F1(%))が、下記数式(1)及び数式(2)を満たす
    化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載のストレッチパンツ。 40≦(WD2+WF1)≦70 式(1) 0.6≦(WD2÷WF1)≦3 式(2) 【化3】 [上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表
    す。R2は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、及
    び炭素数1〜10のアルコシ基の何れかを表す。] 【化4】 [上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表
    す。]
  5. 【請求項5】ヒンダードアミン化合物が下記一般式
    (5)で表される群より選ばれる1種又は2種以上の混
    合物のラジカル重合性ヒンダードアミン誘導体単量体成
    分(D3)及び下記一般式(6)で表される群より選ば
    れる1種又は2種以上の混合物のラジカル重合性単量体
    成分(F2)とを必須成分としてラジカル共重合して得
    られるヒンダードアミン化合物であって、該ヒンダード
    アミン化合物の成分(D3)、及び成分(F2)の重量
    分率が下記数式(3)及び数式(4)を満たす化合物で
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    ストレッチパンツ。 【化5】 [上記一般式において、Rは炭素数1〜4のアルキル基
    を表す。R3は水素原子又はメチル基を表す。R4は水素
    原子、炭素数1〜4のアルキル基、及び炭素数1〜10
    のアルコキシ基の何れかを表す。X1は−O−基、又は
    −NH−基を表す。] 【化6】 [上記一般式においてR5は水素原子またはメチル基を
    表す。R6は炭素数5〜10のシクロアルキル基を表
    す。Y1は−O−基、又は−NH−基を表す。] 80≦(WD3+WF2)≦100 式(3) 0.5≦(WD3÷WF2)≦2.3 式(4) [上記数式中、WD3は成分(D3)の重量分率(%)、
    WF2は成分(F2)の重量分率(%)を表す]
  6. 【請求項6】ヒンダードアミン化合物が、下記一般式
    (7)で表される構造であることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載のストレッチパンツ。 【化7】 [上記一般式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表
    す。R7、R8は水素原子、若しくはメチル基の何れかを
    表す。R9は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基、若
    しくは炭素数1〜10のアルコキシ基を何れかを表す。
    X,Yは−O−基、若しくは−NH−基の何れかを表
    す。n,mは 0.35≦(n/m)≦1.75となる
    ような正の数を表す]
  7. 【請求項7】ポリウレタン弾性糸が、フェノール系酸化
    防止剤及び亜リン酸エステル系酸化防止剤を含むことを
    特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のストレッチパ
    ンツ。
  8. 【請求項8】フェノール系酸化防止剤が下記一般式
    (8)で表されるフェノール系酸化防止剤であり、且
    つ、亜リン酸エステル系酸化防止剤が、下記式(9)で
    表される構造を含む水添ビスフェノールAペンタエリス
    リトールホスファイトポリマーであることを特徴とする
    請求項7記載のストレッチパンツ。 【化8】 [上記一般式中、R10はt−ブチル基、sec−ブチル
    基、及びネオベンチル基から選ばれた基を表す。] 【化9】
  9. 【請求項9】ポリウレタン弾性糸が、(a)ポリウレタ
    ンに対するフェノール系酸化防止剤の配合量が0.1〜
    2.0重量%、(b)亜リン酸エステル系酸化防止剤の
    配合量が0.1〜2重量%、及びヒンダードアミン化合
    物の配合量が0.5〜5重量%であることを特徴とする
    請求項7又は8に記載のストレッチパンツ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9記載の伸縮性編地のポリウ
    レタン弾性糸が、ベア(裸)糸若しくはその複合弾性糸
    であることを特徴とするストレッチパンツ。
  11. 【請求項11】複合糸が、シングルカバリング、ダブル
    カバリング、エアーカバリング、合糸及び撚糸のいずれ
    かであることを特徴とするストレッチパンツ。
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