JP2001354771A - 半導体絶縁膜用組成物 - Google Patents

半導体絶縁膜用組成物

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JP2001354771A
JP2001354771A JP2000179947A JP2000179947A JP2001354771A JP 2001354771 A JP2001354771 A JP 2001354771A JP 2000179947 A JP2000179947 A JP 2000179947A JP 2000179947 A JP2000179947 A JP 2000179947A JP 2001354771 A JP2001354771 A JP 2001354771A
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fluoroalkyl
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Eisuke Yamane
英介 山根
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Showa Denko KK
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保存時の安定性に優れ、半導体上に塗布・成
膜して得られる絶縁膜の誘電率が極めて低いオルガノポ
リシルセスキオキサン化合物を含む半導体層間絶縁膜用
組成物および該オルガノポリシルセスキオキサン化合物
の製造方法を提供することを課題とする。 【解決手段】 側鎖にフルオロアルキル基を有するオル
ガノポリシルセスキオキサンおよびこれを溶解する有機
溶媒を配合してなる半導体絶縁膜用組成物を提供する。
フルオロアルキルトリアルコキシシランとアルキルトリ
アルコキシシランを加水分解・縮重合することを特徴と
する側鎖にフルオロアルキル基を有するオルガノポリシ
ルセスキオキサンの製造方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高度集積化半導体素子
上に平坦性のよい低誘電率の絶縁膜を形成するために用
いられる保存安定性に優れたオルガノポリシルセスキオ
キサンを含む組成物、および該オルガノポリシルセスキ
オキサンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の高集積化の要求に伴って、
配線の微細化と多層化技術が一段と高度になってきてお
り、平坦性のよい低誘電率の層間絶縁膜の重要性が増大
している。
【0003】高速、高集積化に求められる課題は信号遅
延の抑制、配線抵抗の抑制および配線間の電気的容量の
抑制であり、これらの要求を満足するLOW-K層間絶縁膜
が待ち望まれている。
【0004】即ち、回路の信頼性を維持しつつ配線の多
層化を進めるためには、層間絶縁性のより確かさと共に
低誘電率化が必要である。また、多層化あるいは配線の
微細化によって配線幅やパターン間のスペース幅がより
狭くなることで生じる基盤表面の段差から起こる解像度
の低下などを防ぐためには、この基盤表面の平坦化膜形
成技術の確立は年々重要さを増している。
【0005】これまで、半導体層間絶縁膜などの形成方
法としては、(1)気相法(CVD法)により緻密なS
iO2膜を堆積させる方法、(2)アルキルトリヒドロ
キシシランなどの有機系のポリシロキサン被覆膜(所
謂、有機SOG膜)を塗布・硬化後、溝部以外の硬化膜
を除去するエッチバック法などが知られ、採用されてき
た。
【0006】しかしながら、上記(1)の方法として
は、テトラヒドロキシシランなどに代表される無機系の
ポリシロキサン被覆膜(所謂、無機SOG膜)をCVD
法によりSiO2膜で挟む構成が主であるが、かかる方
法では処理プロセスが長くなるという問題がある。
【0007】一方、上記(2)のアルキルトリヒドロキ
シシランなどを用いたエッチバック法では所望の平坦化
レベルを得るためには少なくとも2回以上の複数回の塗
布が必要とされ工程が煩雑でかつ経済的にも好ましくな
く、しかもこの操作を以てしても年々高まりつつある素
子の微細化、集積化からくる平坦化の要求に応えきれな
いという問題があり、市場からより容易な方法で高度な
平坦化と低誘電率を実現する半導体層間絶縁膜の材料が
期待されている。
【0008】この要請に対し、半導体層間絶縁膜の材料
として絶縁膜形成時にフロー(流動)現象が起こり、平
坦化を実現するポリジメチルシルセスキオキサンオリゴ
マーの適用が提案され(特願平5−81471号公
報)、既に実用に供されている。
【0009】また、オルガノポリシルセスキオキサンを
半導体層間絶縁膜の材料として用いる試みもなされてき
た。オルガノポリシルセスキオキサンの合成研究は、F.
P.Price ら〔J.Polymer Sci., 22 41 ('56) 〕や J.F.B
rownら〔J.Am.Chem.Soc.82 6194 ('60) 〕の報告に見ら
れるように、非常に古くから行われており、アルキルト
リハロシランやアルキルトリアルコキシシランなどの3
官能基を有するシランモノマーを加水分解・縮重合して
得られるオリゴマーやポリマーは、梯子型、所謂ラダー
型の分子骨格を有することがX線やNMR解析などから
確かめられている。その特異的な構造は古くから注目を
浴びており、ベンゼン可溶性フェニルシルセスキオキサ
ンポリマーの製造法(特公昭40−15989号公報)
や溶剤可溶性のオルガノポリシルセスキオキサンの製造
法(特開昭53−88099号公報、特開平3−203
31号公報等)の提案をはじめ、電気絶縁性被覆物への
応用(特公昭37−550号公報)、レジスト材料への
応用(例えば、特開昭59−213728号公報、特開
昭61−221232号公報、特開昭63−21083
9号公報)などの提案がなされている。
【0010】また、米国のOI−NEG社で工業化さ
れ、販売されているオルガノポリシルセスキオキサン
(ラダー型シリコーンまたはグラスレジン)は、アルコ
キシシランを原料とし、これを加水分解・縮重合し、そ
の末端がほぼ等モルの水酸基とアルコキシ基を有する構
造のものである。その硬化体は体積固有抵抗が高く、誘
電率が比較的小さく、下地の凸凹に対する平坦化効果が
ポリイミドなどに比較して優れているため、例えばLS
I多層配線の層間絶縁膜、レベリング剤、多層レジスト
の中間膜、レジスト混和用材料、バブルメモリーの中間
膜などへの適用が期待されている(梶原監修、株式会社
シーエムシー発行;無機高分子の応用展望、1990.
10.30発行、P.263〜272)。
【0011】然るに、オルガノポリシルセスキオキサン
の主鎖末端は、上述の如く水酸基又はアルコキシ基であ
り、これらの官能基は極めて反応性に富むため、例えば
製造初期に測定した粘度が8.6mPa.sであったオ
ルガノポリシルセスキオキサン溶液が約20℃で1ケ月
間保存するとその粘度は12.5mPa.sにまで増大
してしまう。従って、一般には、層間絶縁膜などに用い
るオルガノポリシルセスキオキサン(通常はアルコール
などの25〜45質量%溶液として使用。)は次の溶剤
調製・塗工プロセスまでに0℃以下、とりわけ−18℃
以下の冷凍状態で保存される。しかし、−20℃で保存
したとしても、オルガノポリシルセスキオキサン溶液の
初期粘度7.3mPa.sが3ケ月後には粘度が9.6
mPa.sまで増大してしまう。オルガノポリシルセス
キオキサンの質量平均分子量もそれぞれ2,480から
4,790に増加する(増加率93.1%)。そのため
所定の膜厚でコーティングを行おうとするには、その都
度、オルガノポリシルセスキオキサンの溶液粘度を一定
管理幅内に再調整したり、或いは塗布条件を再設定する
などの操作が不可欠となってくる。
【0012】もし、この操作を行わなければ、言うまで
もなく塗布膜厚が大きくなり、クラックを生じせしめた
り、微細配線、特にアスペクト比が大きい溝部における
硬化塗膜の溝埋め形状が悪くなるなどの問題が生じる。
従って溶液粘度の再調整は不可欠となり、このことは塗
工プロセスを煩雑にするだけでなく、それに伴った工程
管理をはじめ、極めて細かい在庫管理が必要となり、ひ
いては不良在庫を引き起こす恐れが生じ、多大の製造コ
ストアップにつながってくる。
【0013】このように、従来の半導体層間絶縁膜用組
成物は、塗布操作が煩雑であったり、コスト高であった
り、十分に満足し得るものではない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、保
存時の安定性に優れ、塗布・成膜して得られた膜の誘電
率が極めて低いオルガノポリシルセスキオキサン化合物
を含む半導体層間絶縁膜用組成物を提供することを課題
とする。更に、本発明は、該オルガノポリシルセスキオ
キサン化合物の製造方法を提供することを課題とする。
詳しくは、保存安定性が大幅に改善された半導体層間絶
縁膜用組成物、すなわち、保存時に、その粘度や分子量
の変化が従来に比べて著しく小さく、膜形成時の溶剤調
製や塗工などの条件変更を行うことなしに使用可能な半
導体層間絶縁膜用材料を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、下記事項からな
る本発明を完成させるに至った。
【0016】すなわち、本発明は、以下の事項からな
る。 [1] 側鎖にフルオロアルキル基を有するオルガノポリ
シルセスキオキサンおよびこれを溶解する有機溶媒を配
合してなる半導体絶縁膜用組成物。 [2] 側鎖にフルオロアルキル基を有するオルガノポリ
シルセスキオキサンが、側鎖に炭素数1〜10のアルキ
ル基およびフルオロアルキル基を有するオルガノポリシ
ルセスキオキサンである請求項1に記載の組成物。 [3] 炭素数1〜10のアルキル基がメチル基であり、
フルオロアルキル基が、3,3,3−トリフルオロプロ
ピル基である[2]に記載の組成物。 [4] 全側鎖基に対するメチル基の割合が75〜99.
9モル%であり、トリフルオロプロピル基の割合が0.
1〜25モル%である[3]に記載の組成物。 [5] 酸を含むことを特徴とする[1]〜[4]の組成物。 [6] 酸の量が、側鎖にフルオロアルキル基を有するオ
ルガノポリシルセスキオキサンに対して、質量比で、
0.02〜1,000ppmである[5]に記載の組成
物。 [7] 酸が塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、モノクロロ酢酸およびジクロロ酢酸から選ばれる少
なくとも1種の酸である[5]または[6]に記載の組成物。 [8] 側鎖にフルオロアルキル基を有するオルガノポリ
シルセスキオキサンの質量平均分子量が1.0×103
〜1.0×105である[1]〜[7]に記載の組成物。 [9] 半導体に形成される絶縁膜の誘電率が、1.5〜
3である[1]〜[8]に記載の組成物。 [10] −20℃で3ヶ月保存後の側鎖にフルオロアルキ
ル基を有するオルガノポリシルセスキオキサンの質量平
均分子量の増加率が85%以下である[1]〜[8]に記載の
組成物。 [11] 溶媒の沸点が50℃〜200℃である[1]〜[9]に
記載の組成物。 [12] フルオロアルキルトリアルコキシシランとアルキ
ルトリアルコキシシランを加水分解・縮重合することを
特徴とするフルオロアルキル基含有オルガノポリシルセ
スキオキサンの製造方法。
【0017】[13] 酸の存在下、加水分解・縮重合する
ことを特徴とする[12]に記載の製造方法。 [14] 酸の量が、フルオロアルキルトリアルコキシシラ
ンとアルキルトリアルコキシシランの質量の合計に対し
て、0.01〜500ppmである[13]に記載の製造方
法。 [15] 酸が塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、モノクロロ酢酸およびジクロロ酢酸から選ばれる少
なくとも1種の酸である[13]または[14]に記載の製造方
法。 [16] フルオロアルキルトリアルコキシシランの使用量
が、アルキルトリアルコキシシランとフルオロアルキル
トリアルコキシシランの合計に対して0.1〜25モル
%である[12]〜[15]に記載の製造方法。 [17] フルオロアルキルトリアルコキシシランが、3,
3,3−トリフルオロプロピルトリアルコキシシランで
ある[12]〜[16]に記載の製造方法。
【0018】[18] 下記一般式(1)、
【化2】 (但し、R1がフルオロアルキル基または炭素数1〜1
0のアルキル基であって、炭素数1〜10のアルキル基
の比率が75〜99.9モル%、フルオロアルキル基の
比率が0.1〜25モル%であり、R2が水素原子また
は炭素数1〜4のアルキル基であって、水素原子と炭素
数1〜4のアルキル基のモル比が1:0.2〜2.0で
ある。)で示されるフルオロアルキル基を有するオルガ
ノポリシルセスキオキサン。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を構成する各要素に
ついてより詳細に説明する。
【0020】本発明の側鎖にフルオロアルキル基を有す
るオルガノポリシルセスキオキサンは、実質的に以下の
一般式(1)、
【化3】 (但し、式中、nは正の整数であり、繰り返し単位中の
側鎖基R1は、フルオロアルキル基と炭素数1〜10の
アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアラルキ
ル基を表わす。R1は異なる複数の基であってもよい(但
し、フルオロアルキル基を含む。)。末端基R2は水素原
子または炭素数1〜4のアルキル基を表わし、異なる複
数の基であってもよい。)で示される分子またはその混
合物である。
【0021】耐熱性の観点から、好ましいフルオロアル
キル基を有するオルガノポリシルセスキオキサンは、一
般式(1)中、側鎖基R1がフルオロアルキル基および
炭素数1〜10のアルキル基であって、全側鎖基に対す
る炭素数1〜10のアルキル基の比率が75〜99.9
モル%、フルオロアルキル基の比率が0.1〜25モル
%であり、末端基R2が水素原子および炭素数1〜4の
アルキル基であって、水素原子と炭素数1〜4のアルキ
ル基のモル比が1:0.2〜2.0である場合である。
【0022】更に好ましくは、側鎖基R1がトリフルオ
ロプロピル基とメチル基であって、全側鎖基に対するメ
チル基の比率が75〜99.9モル%、トリフルオロプ
ロピル基の比率が0.1〜25モル%であり、末端基R
2が水素原子または炭素数1〜4のアルキル基であっ
て、水素原子と炭素数1〜4のアルキル基のモル比が
1:0.5〜1.5である場合である。
【0023】本発明の側鎖にフルオロアルキル基を有す
るオルガノポリシルセスキオキサンの製造方法は、トリ
アルコキシシラン化合物とフルオロアルキルトリアルコ
キシシランを、水および好ましくは触媒の存在下、加熱
攪拌することにより加水分解・縮重合させて製造され
る。このとき、反応に用いた水や副生したアルキルアル
コールを、必要であれば、留去等することにより系外に
抜き出す。
【0024】本発明の側鎖にフルオロアルキル基を有す
るオルガノポリシルセスキオキサンを製造するために用
いるトリアルコキシシラン化合物としては、例えばメチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メ
チルトリブトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、
エチルトリエトキシシラン、エチルトリブトキシシラン
等のアルキルトリアルコキシシラン、これらのアルキル
トリアルコキシシランのアルキル基の代わりに、アルケ
ニル基、アリール基、アラルキル基、フルオロアルキル
基を有するトリアルコキシシラン化合物等が有る。ま
た、アルキルトリアルコキシシランのアルコキシ基の一
部が水酸基に置換されたアルキルモノヒドロキシジアル
コキシシランであっても良い。好ましくは、アルキルト
リアルコキシシラン化合物が用いられる。
【0025】本発明のフルオロアルキル基含有オルガノ
ポリシルセスキオキサンを製造するために用いるフルオ
ロアルキルトリアルコキシシラン化合物としては、例え
ば、モノフルオロアルキルトリメトキシシラン、ジフル
オロアルキルトリメトキシシラン、トリフルオロアルキ
ルトリメトキシシラン、モノフルオロアルキルトリエト
キシシラン、ジフルオロアルキルトリエトキシシラン、
トリフルオロアルキルトリエトキシシラン、モノフルオ
ロアルキルトリプロポキシシラン、ジフルオロアルキル
トリプロポキシシラン、トリフルオロアルキルトリプロ
ポキシシラン等が挙げられる。3,3,3−トリフルオ
ロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフル
オロプロピルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフ
ルオロプロピルトリプロポキシシランおよび3,3,3
−トリフルオロプロピルトリブトキシシランが好まし
い。
【0026】本発明に用いられる酸としては、例えば、
無機酸としては塩酸、硝酸、硫酸、燐酸など、有機酸と
しては蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、モノクロロ酢
酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、メトキシ酢酸、シ
アノ酢酸、クロトン酸などの脂肪族カルボン酸、安息香
酸、トルイル酸、フタル酸、ナフタレンカルボン酸、ナ
フタレンジカルボン酸などの芳香族カルボン酸、メタン
スルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸な
どの脂肪族スルホン酸及びベンゼンスルホン酸、トルエ
ンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸などの芳香族スル
ホン酸等がある。無機酸の中では特に好ましくは塩酸、
硝酸であり、有機酸の中では蟻酸、酢酸、プロピオン
酸、酪酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸およびトルエ
ンスルホン酸が特に好ましく使用される。またこれらの
酸は電子部品用途に対しては、金属不純物などが極めて
少ない高純度品、所謂ELグレードが好んで選択され
る。
【0027】酸の添加量は、フルオロアルキルトリアル
コキシシランおよびアルキルトリアルコキシシランの合
計に対し、0.01〜500ppmを添加する。酸の添
加量が上記の範囲をはずれる場合、溶液の粘度やオルガ
ノポリシルセスキオキサンの質量平均分子量の増加率が
大きくなり、保存安定性に欠ける。
【0028】最も好ましい酸の添加方法は、フルオロア
ルキルトリアルコキシシランとアルキルトリアルコキシ
シランとの加水分解反応に用いる水の一部を分割し、こ
れに所定量の上記酸を配合したものを使用する方法であ
る。
【0029】反応容器に所定量のフルオロアルキルトリ
アルコキシシランとアルキルトリアルコキシシランを導
入し、これに所定量の加水分解用の水と触媒としての酸
を添加し、所定時間、所定温度にて加水分解反応を行っ
た後、さらに縮重合を行うことで達成される。従って、
上記操作の中で加水分解用の水を添加する際に、上記酸
配合の水を続けて添加すれば良い。或いは、原料のフル
オロアルキルトリアルコキシシランまたはアルキルトリ
アルコキシシランに直接、所定量の酸を配合する方法で
も良い。また、本発明に用いる酸は単独でも2種以上併
用して用いても良い。その場合でも、反応に用いられる
フルオロアルキルトリアルコキシシランおよびアルキル
トリアルコキシシランの合計に対し、0.01〜500
ppmを添加する。
【0030】また、酸の添加は、目的とする側鎖にフル
オロアルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサ
ンを得た後に所定量添加する方法でも良い。
【0031】すなわち、使用するフルオロアルキルトリ
アルコキシシランおよびアルキルトリアルコキシシラン
から発生するアルコール、例えばメチルトリエトキシシ
ランをモノマーとして用いた場合では、エチルアルコー
ルとなるが、そのアルコールと同じ少量のアルコールに
予め所定量の上記酸を配合し、これを得られた側鎖にフ
ルオロアルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキ
サンのアルコール溶液に添加する方法である。この場合
も反応に用いられるフルオロアルキルトリアルコキシシ
ランおよびアルキルトリアルコキシシランの合計に対
し、酸は、0.01〜500ppmを添加する。また、
得られた側鎖にフルオロアルキル基を有するオルガノポ
リシルセスキオキサンを基準にして、酸の添加量を決定
する場合は、0.02〜1,000ppmでよい。
【0032】本発明の側鎖にフルオロアルキル基を有す
るオルガノポリシルセスキオキサンの質量平均分子量
は、好ましくは1.0×103〜1.0×105であり、
更に好ましくは、1.0×103〜1.0×104であ
る。分子量が、1.0×103未満では、有機溶媒を配
合した場合粘度が低すぎて塗布時に所定の膜厚が1度塗
りで得られにくく、また分子量が1.0×105以上で
は濃度にもよるが粘度が上昇し塗工性が悪くなり好まし
くない。
【0033】このようにして得られた酸を配合した側鎖
にフルオロアルキル基を有するオルガノポリシルセスキ
オキサンは、次いでこれを溶解する有機溶媒を適宜配合
して層間絶縁膜等形成用組成物に調製される。使用する
有機溶媒とては、金属不純物の問題から電子工業用の規
格を満足する純度品、所謂ELグレードを使用すること
が好ましい。また、有機溶剤としては沸点が約50〜2
00℃の範囲のものが好ましく、沸点が50℃未満で
は、溶剤の揮散処理時に蒸発速度が早すぎて塗布膜厚の
均一性が得られにくい。この組成物は、保存安定性に優
れている。
【0034】一方、溶剤の沸点が200℃を越えると、
約200℃の硬化反応開始温度を有する側鎖にフルオロ
アルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサンが
硬化膜を形成する際にまだ溶剤が残存し、良好な膜厚が
得られにくくなる。
【0035】使用する有機溶媒としては、1価ないし多
価のアルコール類およびその誘導体、エステル類、ケト
ン類、芳香族炭化水素などである。1価のアルコール類
としては、メチルアルコール、エチルアルコール、プロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、ter−ブチ
ルアルコール、アミルアルコールなどで、また、多価の
アルコール類およびその誘導体としてはエチレングリコ
ールモノアルキルエーテル、エチレングリコールモノア
ルキルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ
アルキルエーテル、プロピレングリコールモノアルキル
エーテルアセテート、ジエチレングリコールモノアルキ
ルエーテル等、またエステル類としては酢酸アルキルエ
ステル、3−メトキシプロピオン酸アルキルエステル
等、ケトン類としてはMEK,MIBK,シクロヘキサ
ノンなど、芳香族炭化水素としては、キシレン、トルエ
ン、ジエチルベンゼンなどが挙げられる。これらの溶剤
は目的に応じて1種または2種以上を組み合わせて使用
することができる。
【0036】有機溶剤中の側鎖にフルオロアルキル基を
有するオルガノポリシルセスキオキサンの含有量(固形
分濃度)はコーティング方法にもよるが、通常は5〜4
5質量%、好ましくは10〜25質量%である。固形分
濃度が5質量%を下回った場合、溶剤の揮散に多大のエ
ネルギーと時間を要するために好ましくなく、逆に45
質量%を越えると、コーティング膜厚の制御が難しくな
る。
【0037】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、これらの例は本発明を限定するものではな
い。尚、実施例における粘度、分子量および膜厚は次の
様にして測定した。
【0038】粘度測定 予め25.0±0.5℃の恒温槽にて2時間以上の状態
調節を行った約50mlの35.5±0.2質量%の側
鎖にフルオロアルキル基を有するオルガノポリシルセス
キオキサンの溶液から30mlを東京計器社製のB型粘
度計(BL型)のBLアダプターに入れ、25.0±
0.5℃、回転数30r.p.mにて攪拌した際の目盛
り<a>を読み取り、下記の(1)式にて粘度を算出す
る。
【0039】 (1)式;粘度(mPa.s)=<a>×2質量平均分子量測定 昭和電工(株)製のShodexカラム(KI−801、
KI−802、KI−804を連結、溶離液はテトラヒ
ドロフラン)を使用し、ゲル透過クロマトグラフィー
(以下GPCと略す)法により質量平均分子量を測定
し、ポリスチレン標準試料の検量線に基づく換算値で求
めた。また、質量平均分子量の増加率は下記の(2)式
にて算出する。
【0040】 (2)式;質量平均分子量増加率=(A−B)÷B×100 (式中、Aは−20℃で3ヶ月間保存した側鎖にフルオ
ロアルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン
の質量平均分子量を、Bは製造初期の側鎖にフルオロア
ルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサンの質
量平均分子量を示す。)膜厚測定 スピナー1H360型(共栄セミコンダクター社製)を
使用し、固形分濃度を17.0質量%に調整した側鎖に
フルオロアルキル基を有するオルガノポリシルセスキオ
キサン溶液を数ml量ベアシリコンウエハ基板上に滴下
し、これを600rpmで5秒間、次いで4000rp
mで15秒間回転してコーティング膜を作成した後、1
75℃のホットプレート上で3分の熱処理を施し、更に
350℃のクリーンオーブン中で加熱・硬化を行い、光
干渉式膜厚測定装置(大日本スクリーン製造(株)製ラム
ダエース−2000型)にて膜厚を測定した。
【0041】誘電率測定 固形分濃度を17.0質量%に調整した側鎖にフルオロ
アルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶
液をアルミニウムウエハ基盤上に数ml量滴下し、これ
を500rpmで5秒間、次いで4000rpmで15
秒間回転してコーティング膜を作成した後、100℃の
ホットプレート上で5分の熱処理を施す、上記滴下から
〜熱処理を5〜6回繰り返し成膜し0.5μm以上の膜厚を
える。JISK 6911の方法にて誘電率を測定した。
【0042】実施例1 攪拌装置、コンデンサー、温度計及び試料導入口(N2
置換口を兼用)を装備したガラス製反応容器を予め十分
にN2置換した後、これにN2気流下でメチルトリエトキ
シシランモノマー475g、3,3,3-トリフロロプロピルト
リメトキシシランモノマー25gを導入し、攪拌を行いな
がら超純水を116g添加した。次いで硝酸(ELグレー
ド)をモノマー総量に対し4.5ppmになるように予
め調製した硝酸を含む超純水2.2gを加水分解触媒と
して加えて内温が80〜83℃になるように加温し、約
4時間の加水分解反応を行った。そして、加水分解・縮
重合で発生したメチル、エチルアルコールの所定量を系
外に抜き出した後、これを室温まで冷却し、所定量のn
−ブチルアルコールを加えて35.5質量%の側鎖にフ
ルオロアルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキ
サン溶液を得た。
【0043】得られた側鎖にフルオロアルキル基を有す
るオルガノポリシルセスキオキサンのGPC法による質
量平均分子量は、2,450であり、溶液粘度は7.3
mPa.sであった。
【0044】この側鎖にフルオロアルキル基を有するオ
ルガノポリシルセスキオキサン溶液をn−ブチルアルコ
ールで更に希釈し17.0質量%の側鎖にフルオロアル
キル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液を
得た。金属不純物などの析出がないポリ容器にサンプリ
ングし誘電率(表1)および膜厚(表2)を測定した。
【0045】実施例2 実施例1と同様、攪拌装置、コンデンサー、温度計及び
試料導入口(N2置換口を兼用)を装備したガラス製反
応容器を予め十分にN2置換した後、これにN2気流下で
メチルトリエトキシシランモノマー450g、3,3,3-トリ
フロロプロピルトリメトキシシランモノマー50gを導入
し、攪拌を行いながら超純水を114g添加し,次いで硝
酸(ELグレード)を該モノマーに対し4.5ppmに
なるように予め調製した硝酸を含む超純水を2.2g添
加して内温が80〜83℃になるように加温し、約4時
間の加水分解反応を行った。
【0046】さらに加水分解・縮重合で発生したメチ
ル、エチルアルコールの所定量を系外に抜き出した後、
これを室温まで冷却した。次に、n−ブチルアルコール
を加えて、35.5質量%の側鎖にフルオロアルキル基
を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液を得た。
【0047】得られた側鎖にフルオロアルキル基を有す
るオルガノポリシルセスキオキサン溶液のGPC法によ
る質量平均分子量は、2,480であり、溶液粘度は
7.2mPa.sであった。
【0048】この側鎖にフルオロアルキル基を有するオ
ルガノポリシルセスキオキサン溶液をn−ブチルアルコ
ールで更に希釈し17.0質量%の側鎖にフルオロアル
キル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液を
得た。金属不純物などの析出がないポリ容器にサンプリ
ングし誘電率(表1)および膜厚(表2)を測定した。
【0049】実施例3 実施例1と同様、攪拌装置、コンデンサー、温度計及び
試料導入口(N2置換口を兼用)を装備したガラス製反
応容器を予め十分にN2置換した後、これにN2気流下で
メチルトリエトキシシランモノマー425g、3,3,3-トリ
フロロプロピルトリメトキシシランモノマー75gを導入
し、攪拌を行いながら超純水を114g添加し,次いで硝
酸(ELグレード)をモノマー総量に対し4.5ppm
になるように予め調製した硝酸を含む超純水を2.2g
添加して内温が80〜83℃になるように加温し、約4
時間の加水分解反応を行った。
【0050】さらに加水分解・縮重合で発生したメチ
ル、エチルアルコールの共沸物の所定量を系外に抜き出
した後、これを室温まで冷却した。次に、n−ブチルア
ルコールを加えて、35.5質量%の側鎖にフルオロア
ルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液
を得た。
【0051】得られた側鎖にフルオロアルキル基を有す
るオルガノポリシルセスキオキサン溶液のGPC法によ
る質量平均分子量は、2,500であり、溶液粘度は
7.2mPa.sであった。
【0052】この側鎖にフルオロアルキル基を有するオ
ルガノポリシルセスキオキサン溶液をn−ブチルアルコ
ールで更に希釈し17.0質量%の側鎖にフルオロアル
キル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液を
得た。金属不純物などの析出がないポリ容器にサンプリ
ングし誘電率(表1)および膜厚(表2)を測定した。
【0053】実施例4 実施例1で得られた35.5質量%の側鎖にフルオロア
ルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液
に微量の酢酸を添加し保存安定性試験を実施した結果を
表3に示す。
【0054】実施例5 実施例2で得られた35.5質量%側鎖にフルオロアル
キル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液に
微量の酢酸を添加し保存安定性試験を実施した結果を表
3に示す。
【0055】実施例6 実施例3で得られた35.5質量%側鎖にフルオロアル
キル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液に
微量の酢酸を添加し保存安定性試験を実施した結果を表
3に示す。
【0056】実施例7 実施例1で得られた35.5質量%側鎖にフルオロアル
キル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液に
微量の塩酸を添加し保存安定性試験を実施した結果を表
4に示す。
【0057】実施例8 実施例2で得られた35.5質量%フ側鎖にフルオロア
ルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサン溶液
に微量の塩酸を添加し保存安定性試験を実施した結果を
表4に示す。
【0058】実施例9 実施例3で得られた35.5質量%溶液に微量の塩酸を
添加し保存安定性試験を実施した結果を表4に示す。
【0059】
【表1】
【0060】
【表2】 平均膜厚:上段値=175℃のホットプレート上で3分の熱処理後 :下段値=更に350℃のクリーンオーブン中で加熱・硬化後測定
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【発明の効果】本発明の側鎖にフルオロアルキル基を有
するオルガノポリシルセスキオキサンを含む組成物は、
保存時の質量平均分子量や粘度の上昇が小さく、半導体
上に形成される層間絶縁膜は平坦性に優れ低誘電率であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/25 C09D 5/25 183/08 183/08 H01L 21/312 H01L 21/312 C 21/316 21/316 H Fターム(参考) 4J002 CP081 DD016 DF036 DG046 DH026 EF036 EF096 EF116 ET006 EV236 GH01 4J035 BA12 CA052 CA062 CA16N CA161 EB03 LB01 4J038 DL071 HA096 HA326 JA37 KA06 NA17 NA21 PB09 PC03 5F058 AA10 AC03 AF04 AG01 AH02 BA20 BC02 BC04 BF46 BH01 BJ02

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側鎖にフルオロアルキル基を有するオル
    ガノポリシルセスキオキサンおよびこれを溶解する有機
    溶媒を配合してなる半導体絶縁膜用組成物。
  2. 【請求項2】 側鎖にフルオロアルキル基を有するオル
    ガノポリシルセスキオキサンが、側鎖にフルオロアルキ
    ル基および炭素数1〜10のアルキル基を有するオルガ
    ノポリシルセスキオキサンである請求項1に記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 炭素数1〜10のアルキル基がメチル基
    であり、フルオロアルキル基が、3,3,3−トリフル
    オロプロピル基である請求項2に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 全側鎖基に対するメチル基の割合が75
    〜99.9モル%であり、トリフルオロプロピル基の割
    合が0.1〜25モル%である請求項3に記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 酸を含むことを特徴とする請求項1乃至
    4のいずれかに記載の組成物。
  6. 【請求項6】 酸の量が、側鎖にフルオロアルキル基を
    有するオルガノポリシルセスキオキサンに対して、質量
    比で、0.02〜1,000ppmである請求項5に記
    載の組成物。
  7. 【請求項7】 酸が塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸、プロピオ
    ン酸、酪酸、モノクロロ酢酸およびジクロロ酢酸から選
    ばれる少なくとも1種の酸である請求項5または6に記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 側鎖にフルオロアルキル基を有するオル
    ガノポリシルセスキオキサンの質量平均分子量が1.0
    ×103〜1.0×105である請求項1乃至7のいずれ
    かに記載の組成物。
  9. 【請求項9】 半導体に形成される絶縁膜の誘電率が、
    1.5〜3である請求項1乃至8のいずれかに記載の組
    成物。
  10. 【請求項10】 −20℃で3ヶ月保存後の側鎖にフル
    オロアルキル基を有するオルガノポリシルセスキオキサ
    ンの質量平均分子量の増加率が85%以下である請求項
    1乃至8のいずれかに記載の組成物。
  11. 【請求項11】 溶媒の沸点が50℃〜200℃である
    請求項1乃至9のいずれかに記載の組成物。
  12. 【請求項12】 フルオロアルキルトリアルコキシシラ
    ンとアルキルトリアルコキシシランを加水分解・縮重合
    することを特徴とする側鎖にフルオロアルキル基を有す
    るオルガノポリシルセスキオキサンの製造方法。
  13. 【請求項13】 酸の存在下、加水分解・縮重合するこ
    とを特徴とする請求項12に記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 酸の量が、フルオロアルキルトリアル
    コキシシランとアルキルトリアルコキシシランの質量の
    合計に対して、0.01〜500ppmである請求項1
    3に記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 酸が塩酸、硝酸、蟻酸、酢酸、プロピ
    オン酸、酪酸、モノクロロ酢酸およびジクロロ酢酸から
    選ばれる少なくとも1種の酸である請求項13または1
    4に記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 フルオロアルキルトリアルコキシシラ
    ンの使用量が、アルキルトリアルコキシシランとフルオ
    ロアルキルトリアルコキシシランの合計に対して0.1
    〜25モル%である請求項12乃至15のいずれかに記
    載の製造方法。
  17. 【請求項17】 フルオロアルキルトリアルコキシシラ
    ンが、3,3,3−トリフルオロプロピルトリアルコキ
    シシランである請求項12乃至16のいずれかに記載の
    製造方法。
  18. 【請求項18】 下記一般式(1)、 【化1】 (但し、R1がフルオロアルキル基または炭素数1〜1
    0のアルキル基であって、炭素数1〜10のアルキル基
    の比率が75〜99.9モル%、フルオロアルキル基の
    比率が0.1〜25モル%であり、R2が水素原子また
    は炭素数1〜4のアルキル基であって、水素原子と炭素
    数1〜4のアルキル基のモル比が1:0.2〜2.0で
    ある。)で示されるフルオロアルキル基を有するオルガ
    ノポリシルセスキオキサン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8906993B2 (en) 2011-04-12 2014-12-09 Az Electronic Materials Usa Corp. Coating composition containing siloxane resin

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