JP2001354765A - 補償されたスルホン化ポリアニリン及びその調製方法 - Google Patents

補償されたスルホン化ポリアニリン及びその調製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた特性を有する腐蝕抑制剤を提供するこ
と。 【解決手段】 式: 【化1】 (式中、A=Na+ ,K+ ,Li+ )により表される、
腐蝕抑制剤として有用な補償されたスルホン化ポリアニ
リン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の属する分野 本発明は、腐蝕抑制に有用な水溶性ポリマーとしてのス
ルホン化ポリアニリン及び前記ポリマーの調製方法に関
する。
【0002】より詳細には、本発明は、下記式:
【0003】
【化2】
【0004】(式中、A=Na+ ,K+ ,Li+ )に示
されるような補償されたスルホン化ポリアニリン及び前
記ポリマーの新規な調製方法に関する。
【0005】発明の背景 本発明の水溶性ポリアニリンには、HCl媒体及び塩水
中での鉄及び軟鋼の腐蝕保護としての種々の用途があ
る。近年、導電性ポリマーであるポリアニリン(PAN
I)にますます関心が集まっている。ポリアニリンはそ
の特異なプロト電子(proto-electron)伝導機構のため
に詳細に研究されている。"Effect of Sulfonic Acid G
roup on Polyaniline Backbone", J. Am. Chem. Soc. 1
13 (1991) 2665-71 の中でEpstein 等は、自己ドープ型
導電性ポリマー(self doped conducting polymer)(S
PAN)の調製結果及び特性を述べている。"Compariso
n of different synthetic routes for sulphonation o
f polyaniline", Polymer, 33 (1992) 4410-4418におい
てJ. Yue等は、種々の手法、並びに最終生成物(SPA
N)の形成に及ぼす酸化剤の性質の効果、時間及び温度
の効果を説明している。この論文の中で、異なる手法に
より形成された生成物の全てのキャラクタリゼーション
も検討されているが、全ての手法の出発前駆物質が同じ
である。"Modification of Growth rate and structure
of electropolymerized aniline by sodium polyvinyl
sulphonate", J.Chem. Soc. Chem. Comm., (1990) 147
8においてN. Kuramoto 等は、アニリンの電子重合(ele
ctropolymerization )に及ぼすポリビニルスルホネー
トの影響を述べている。このポリビニルスルホネートは
得られるフィルムの電気活性及び酸化還元特性を変え
る。別の論文、"Electronic control of pH at sulfona
ted polyaniline electrodes", J. Chem. Soc. Chem. C
ommu. (1992) 1540 においてJ.Yue及びA. J. Epstein
は、pH調節剤として使用できる自己ドープ型スルホン
化ポリアニリンの電気化学的変調を検証している。"Pho
sphonic doped emeraldine base", Macromolecules 27
(1994) 2159-64において H. S. O. Chan等は、ポリアニ
リンにリン酸エステルをドープした場合にドーパント化
学種が損失しない良好な熱安定性を説明している。X.
L. Wei, Y. Z. Wang, C. Bobeczko及びA. J. Epstein
による最近の論文"Synthesis and Physical Properties
of highly Sulphonated Polyaniline", J. Am. Che. S
oc. 118 (1996) 2545-2555には、LEB−SPANの合
成及び広範囲にわたるキャラクタリゼーションの詳細が
説明されている。A. Talo 等による論文"PANI/EPOXY co
atings with good anticorrosion properties", Synth.
Metals 85 (1-3) (1997) 1333-34 には、HClの存在
下、またNaClの存在下での腐蝕のエレクトロクロミ
ック現象の全容を説明している。エメラルデン塩基によ
る鉄/スチールの腐蝕保護に関するX線光電子分光法に
よる徹底的な研究がM. Fahlman, S. Jasty, A. J. Epst
ein による"Corrosion Protection of Iron/Steel by E
B PANI - an X-ray Photoelectron Spectroscopy stud
y", Synth. Metals 85 (1-3) (1997) 1323-26で検証さ
れている。"Polyaniline - A Historical study", Synt
hetic Metals, 36 (1990) 139 - 82においてGenies等
は、ポリアニリンの電気化学的及び化学的重合、酸化還
元機構並びに電気化学的性質に関する詳細な研究を述べ
ている。腐蝕に関する別の研究は、"Corrosion protect
ion using PANI coating formulation", Pitture Vermi
ciEur 73 (17) (1997) 4847-53 においてP. J. Kinlen
等によりなされている。論文にはPANIが環状樹脂プ
ライマーと併用されることが記載されており、PANI
コーティングを使用して行われた塩曇り(salt fog)試
験の徹底した研究も含まれている。"Aniline based ano
dically polymerized coatings for corrosion - hydro
genation protection of steel," Prot. Met. 34(1) (1
998) 51 - 53においてI. V. Yagova, S. S. Ivanov及び
V. V. Yagov は、腐蝕速度に及ぼすアニリン重合被覆の
効果を説明している。PANIと一連のエポキシドの徹
底的な系統的研究が、T. Page Mcandrew等により"PANI
in corrosion - resistant coating", ACS Symp. Ser.
689 (1998) 396- 408 に報告されている。この論文に
は、特にPANIを他のエポキシド及びジイソシアネー
トとブレンドした場合のPANIの良好な腐蝕に関する
結果も報告されている。米国特許第5,164,465
号;第5,008,041号;第789095号;WO
96 14,343;WO97 03,127;WO9
7 14,729には、自己プロトン化型ポリアニリ
ン、高分子量ポリアニリンの調製及び有機溶剤への溶解
性を示す導電性PANI塩の調製、並びに腐蝕防止用P
ANIコーティング配合物に関する詳細なデータが記載
されている。ポリアニリンをスルトンと反応させること
によってポリアニリンの窒素原子上にアルキルスルホン
酸基を導入することができる(米国特許第5,641,
859号)。水酸化ナトリウムによりエメラルジン塩基
のポリアニリンを脱水素化し、次にプロパンスルトンと
反応させ、その反応生成物であるポリ(アニリン−co
−ナトリウムN−プロパンスルホネートアニリン)が比
較的良好な水溶性を示したが、反応生成物であるポリ
(アニリン−co−ナトリウムN−プロパンスルホネー
トアニリン)は未ドープ状態であるために、ポリ(アニ
リン−co−N−プロパンスルホン酸アニリン)の緑色
水溶液を得るにはH型イオン交換樹脂による処理が必要
であろう。Naguen及びDiaz(macromolecules, 28 (199
5) 3411)は、アルカリ性水溶液に可溶であるアニリン
とo−アントラニル酸のコポリマーを合成した。しかし
ながらアニリンとo−アントラニル酸は、水への溶解度
が低いという問題がある。米国特許第5645890号
(1997年)は、鉄基材SS−304及びSS−34
0の露出面にポリアニリンを化学的に堆積させることに
よる金属基材の改良された腐蝕抑制方法を提供するもの
である。米国特許第589170号(1999年4月)
は水溶性の自己酸ドープ型ポリアニリンを得るための方
法に関し、この水溶性の自己酸ドープ型ポリアニリンは
ピリジン及びN−メチルピロリジノンの存在下でポリア
ニリン誘導体と2−スルホ安息香酸無水物とを反応さ
せ、その反応生成物をイオン交換樹脂により処理してド
ープされた状態に変換することにより調製される。特開
平10−92220号公報;特開平9−87515号公
報及び特開平6−3813号には、水系導電性PANI
複合材料、PANI系導電性ポリマーの調製及びSPA
Nのその加工性の観点からの技術的用途に関する記載が
ある。
【0006】発明の目的 本発明の目的は、前述の欠点を解消する腐蝕抑制に有用
な水溶性ポリマーとしての補償されたスルホン化ポリア
ニリンの調製方法を提供することである。
【0007】本発明のもう1つの目的は、HCl及び塩
水媒体中の鉄及び軟鋼の腐蝕抑制剤として有用なポリマ
ーを提供することである。本発明のさらなる目的は32
0℃まで熱的に安定なポリマーを提供することである。
【0008】発明の要約 本発明において、我々は、HCl及び塩水のような腐蝕
性媒体中の鉄及び軟鋼の腐蝕保護に使用できる水に可溶
なポリマーを調製した。この水溶性ポリマーについて観
察された結晶性は、他のグループによって観察されてお
らず、本発明の新規性はHCl及びNaCl中の鉄及び
軟鋼用の腐蝕抑制剤としてこのポリマーを使用すること
にある。本発明の新規性は、硫黄を基にする化合物及び
水酸化アルカリによりポリマー適切に処理することによ
りポリマーを水溶性にすることにある。ポリマー主鎖に
スルホン化基を結合させることに進歩性がある。
【0009】詳細な説明 本発明は、腐蝕抑制に有用な水溶性ポリマーとしての補
償されたスルホン化ポリアニリンの調製方法を提供す
る。この方法は、 (i)−5℃〜5℃の範囲内の温度でポリマーに発煙硫
酸を添加すること; (ii)冷却しながら(i)で得られた混合物を連続的
に4〜6時間の範囲内の時間攪拌すること; (iii)24時間〜48時間の範囲内の時間を要して
発煙硫酸にポリマーを完全に消化(digesting)させてス
ルホン化ポリマーを生成させること; (iv)消化したポリマーを有機溶剤と水の混合物中で
再生して緑色沈澱物を得、次にその緑色沈澱物を濾過し
て緑色ケークを得ること; (v)工程(iv)で得られた緑色ケークを50〜60
℃の範囲内の温度で乾燥させること; (vi)工程(v)で得られた緑色ケークを水酸化アル
カリ溶液中で消化させること; (vii)工程(vi)で得られた溶液を70℃〜80
℃の範囲内の温度で乾燥させて腐蝕抑制用の補償された
スルホン化ポリアニリン水溶性ポリマーを得ること;を
含む。
【0010】本発明のもう1つの態様において、使用さ
れるポリマーは、エメラルジン塩基及びロイコエメラル
ジンからなる群から選ばれてよい。本発明のもう1つの
態様において、使用される硫黄を基にする化学物質は、
24〜60%の範囲内の発煙硫酸である。本発明のさら
に別の態様において、水との混合物として再生のために
使用される有機溶剤は、メタノール、エタノール及びイ
ソプロパノールからなる群から選ばれる。
【0011】本発明のさらに別の態様において、有機溶
剤と水の混合物は80:20〜90:10%の範囲内で
存在する。本発明のさらに別の態様において、水酸化ア
ルカリは水酸化ナトリウム、水酸化リチウム及び水酸化
カリウムからなる群から選ばれる。本発明のさらに別の
態様において、水酸化アルカリの強度は0.1〜1.0
Mの範囲内である。
【0012】本発明のさらに別の態様において、本発明
の方法により調製される水溶性ポリアニリンは実質的に
結晶性である。本発明のさらなる態様において、ポリマ
ーは、鉄のような金属が腐蝕しやすい冷却塔、パイプラ
イン、バラストタンク並びにオイル及びガス生産設備の
ような系で使用されてよい。本発明のさらに別の態様に
おいて、腐蝕抑制剤としての使用に必要なポリマーの量
は200〜500ppmの範囲内である。
【0013】本発明は、さらに、次の特性を有する補償
されたスルホン化ポリアニリンを提供する: (i)320℃まで熱的に安定、(ii)空気中及び水
分中で環境上安定、(iii)斜方晶結晶性、(iv)
251.06℃の鋭い融点及び180.60℃の鋭い結
晶化温度、(v)水溶性である、並びに(vi)腐蝕抑
制剤である。すなわち、本発明は、鉄及び軟鋼の腐蝕抑
制剤として有用でありうる水溶性の補償されたスルホン
化ポリアニリンを提供する。
【0014】NaOH水溶液による処理後に得られる補
償されたスルホン化ポリアニリンは水溶性であり、この
水溶性は補償されたポリアニリンの新規な特性である。
導電性の補償されたポリマーポリアニリンは、それ自体
ではいかなる有機溶剤にも不溶であるが、そのポリマー
の未ドープ形態のものはN−メチルピロリジノン(NM
P)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホ
ルムアミド(DMF)等のような有機溶剤に可溶であ
る。ポリアニリンのポリマー主鎖にスルホホネート基を
結合させてポリマーをNaOHのような水酸化アルカリ
により補償することによって、我々はポリマーを水溶性
にすることができた。ポリマーのX線回折パターン(図
4)により求めた場合にエメラルジン塩基及びドープさ
れた導電性の形態のポリアニリンはアモルファスであ
り、一方、我々が調製した補償されたスルホン化ポリア
ニリンは実質的に結晶性である。アモルファスハンプ強
度を超えるピークの積分強度を比較することによって推
定した分別結晶化度は91%であった。補償されたポリ
アニリンの示差走査熱量測定(DSC)曲線は、251
℃に鋭い融点(Tm)と180.6℃に結晶化温度(T
c)を示した(図5)が、親のポリマーはTmもTcも
示さなかった。NMP中で、補償されたポリアニリンは
305及び535nmに吸収帯を示し、一方、エメラル
ジン塩基は320及び620nmに吸収帯を示した。本
発明の方法を例示するために以下の実施例を示すが、本
発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0015】実施例1水溶性ポリアニリンの調製 :2.0gのエメラルジン塩
基に定速攪拌のもと0℃で4時間を要して24%発煙硫
酸(40ml)を添加した。エメラルジン塩基が完全に
溶解したら、スルホネート部分がポリマー主鎖に完全に
導入されるようにさらに25℃で24時間攪拌を続け
た。緑色沈澱物が生じるまで、定速攪拌のもとでこの青
色がかった紫色の溶液に比率80:20のメタノール−
水混合物を添加した。この溶液を濾過し、それによって
得られた緑色ケークを50℃で減圧乾燥させた。そのよ
うにして得られたスルホン化ポリアニリンを0.1Mの
NaOH水溶液により処理してスルホン化部分にナトリ
ウムを結合させ、青色溶液を得た。その溶液を70℃で
乾燥させ、そのようにして得られたポリマーを以下で詳
しく述べるように腐蝕抑制の調査のために使用した。
【0016】呼称寸法5×2.5cm2 の鉄電極を精密
電子てんびんにより計量し、16.48279gである
ことを確認した。次に、1.0NのHCl溶液を調製
し、この酸溶液中に計量した前記電極を30分間入れた
ままにした。この処理の後に、鉄片の質量を再び測定
し、16.3150gであることを確認した。よって損
失量は0.16779gであった。次に、同じ呼称寸法
を有するもう1つの鉄片を用意し、水溶性の補償された
スルホン化ポリマーを100ppm含む1.0NのHC
l中に浸漬した。この場合の損失質量も測定し、0.0
3241gであることを確認し、腐蝕抑制効率は80.
6%となった。
【0017】実施例2 2.0gのエメラルジン塩基に定速攪拌のもと0℃で5
時間を要して24%発煙硫酸(40ml)を添加した。
エメラルジン塩基が完全に溶解したら、スルホネート部
分がポリマー主鎖に完全に導入されるようにさらに30
℃で30時間攪拌を続けた。緑色沈澱物が生じるまで、
定速攪拌のもとでこの青色がかった紫色の溶液に比率8
0:20のメタノール−水混合物を添加した。この溶液
を濾過し、それによって得られたポリマーの緑色ケーク
を50℃で減圧乾燥させた。そのようにして得られたス
ルホン化ポリアニリンを0.1MのNaOH水溶液によ
り処理してスルホン化部分にナトリウムを結合させ、青
色溶液を得た。その溶液を70℃で乾燥させ、そのよう
にして得られたポリマーを以下で詳しく述べるように腐
蝕抑制の調査のために使用した。
【0018】呼称寸法5×2.5cm2 の鉄電極を精密
電子てんびんにより計量し、16.48279gである
ことを確認した。次に、1.0NのHCl溶液を調製
し、この酸溶液中に計量した前記電極を30分間入れた
ままにした。この処理の後に、鉄片の質量を再び測定
し、16.3150gであることを確認した。よって損
失量は0.16779gであった。次に、同じ呼称寸法
を有するもう1つの鉄片を用意し、水溶性の補償された
スルホン化ポリマーを200ppm含む1.0NのHC
l中に浸漬した。この場合の損失質量も測定し、0.0
3241gであることを確認し、腐蝕抑制効率は88.
8%となった。
【0019】実施例3 2.0gのエメラルジン塩基に定速攪拌のもと0℃で5
時間を要して24%発煙硫酸(40ml)を添加した。
エメラルジン塩基が完全に溶解したら、スルホネート部
分がポリマー主鎖に完全に導入されるようにさらに30
℃で24時間攪拌を続けた。緑色沈澱物が生じるまで、
定速攪拌のもとでこの青色がかった紫色の溶液に比率8
0:20のメタノール−水混合物を添加した。この溶液
を濾過し、それによって得られたポリマーの緑色ケーク
を60℃で減圧乾燥させた。そのようにして得られたス
ルホン化ポリアニリンを0.1MのNaOH水溶液によ
り処理してスルホン化部分にナトリウムを結合させ、青
色溶液を得た。その溶液を75℃で乾燥させ、そのよう
にして得られたポリマーを以下で詳しく述べるように腐
蝕抑制の調査のために使用した。
【0020】呼称寸法5×2.5cm2 の鉄電極を精密
電子てんびんにより計量し、16.48279gである
ことを確認した。次に、1.0NのHCl溶液を調製
し、この酸溶液中に計量した前記電極を30分間入れた
ままにした。この処理の後に、鉄片の質量を再び測定
し、16.3150gであることを確認した。よって損
失量は0.16779gであった。次に、同じ呼称寸法
を有するもう1つの鉄片を用意し、水溶性の補償された
スルホン化ポリマーを400ppm含む1.0NのHC
l中に浸漬した。この場合の損失質量も測定し、0.0
0835gであることを確認し、腐蝕抑制効率は95.
02%となった。
【0021】実施例4 2.0gのエメラルジン塩基に定速攪拌のもと0℃で5
時間を要して24%発煙硫酸(40ml)を添加した。
エメラルジン塩基が完全に溶解したら、スルホネート部
分がポリマー主鎖に完全に導入されるようにさらに25
℃で40時間攪拌を続けた。緑色沈澱物が生じるまで、
定速攪拌のもとでこの青色がかった紫色の溶液に比率8
0:20のメタノール−水混合物を添加した。この溶液
を濾過し、それによって得られたポリマーの緑色ケーク
を60℃で減圧乾燥させた。そのようにして得られたス
ルホン化ポリアニリンを強度0.1MのNaOH水溶液
により処理してスルホン化部分にナトリウムを結合さ
せ、青色溶液を得た。その溶液を間接加熱により75℃
で乾燥させ、そのようにして得られたポリマーを以下で
詳しく述べるように腐蝕抑制の調査のために使用した。
【0022】呼称寸法5×2.5cm2 の鉄電極を精密
電子てんびんにより計量し、11.8740gであるこ
とを確認した。次に、3.5%NaCl溶液を調製し、
この溶液中に計量した前記電極を7日間入れたままにし
た。この処理の後に、鉄片の質量を再び測定し、11.
62612gであることを確認した。よって損失量は
0.24788gであった。次に、同じ呼称寸法を有す
るもう1つの鉄片を用意し、水溶性の補償されたスルホ
ン化ポリマーを500ppm含む3.5%NaCl溶液
中に浸漬した。この場合の損失質量も測定し、0.03
110gであることを確認し、腐蝕抑制効率は87.5
%となり、塩化ナトリウム水溶液に添加された補償され
たスルホン化ポリアニリンポリマーによる腐蝕抑制の有
効性が示された。
【0023】実施例5 2.0gのエメラルジン塩基に定速攪拌のもと0℃で6
時間を要して24%発煙硫酸(40ml)を添加した。
エメラルジン塩基が完全に溶解したら、スルホネート部
分がポリマー主鎖に完全に導入されるようにさらに30
℃で36時間攪拌を続けた。緑色沈澱物が生じるまで、
定速攪拌のもとでこの青色がかった紫色の溶液に比率9
0:10のメタノール−水混合物を添加した。次にこの
溶液をそのまま6時間放置し、次に濾過し、そのように
して得られたポリマーの緑色ケークを強度1.0MのK
OH水溶液により処理し、スルホン化部分にカリウムを
結合させ、青色溶液を得た。その溶液を間接加熱により
80℃で乾燥させ、そのようにして得られたポリマーに
KSPANの名称を付け、以下で詳しく述べるように腐
蝕抑制の調査のために使用した。
【0024】呼称寸法5×2.5cm2 の鉄電極を精密
電子てんびんにより計量し、11.1550gであるこ
とを確認した。次に、1.0NのHCl溶液を調製し、
この酸溶液中に計量した前記電極を30分間入れたまま
にした。この処理の後に、鉄片の質量を再び測定し、1
1.0510gであることを確認した。よって損失量は
0.104gであった。次に、同じ呼称寸法を有するも
う1つの鉄片を用意し、水溶性の補償されたスルホン化
ポリマーを500ppm含む1.0NのHCl溶液中に
浸漬した。この場合の損失質量も測定し、0.004g
であることを確認し、腐蝕抑制効率は96%となり、酸
溶液に添加された補償されたスルホン化ポリアニリンポ
リマーによる腐蝕抑制の有効性が示された。
【0025】実施例6 2.0gのエメラルジン塩基に定速攪拌のもと0℃で6
時間を要して24%発煙硫酸(200ml)を添加し
た。エメラルジン塩基が完全に溶解したら、スルホネー
ト部分がポリマー主鎖に完全に導入されるようにさらに
30℃で43時間攪拌を続けた。緑色沈澱物が生じるま
で、定速攪拌のもとでこの青色がかった紫色の溶液に比
率90:10のメタノール−水混合物を添加した。次に
この溶液をそのまま15時間放置し、次に濾過し、その
ようにして得られたポリマーの緑色ケークを強度1.0
MのLiOH水溶液により処理し、スルホン化部分にリ
チウムを結合させ、青色溶液を得た。その溶液を間接加
熱により60℃で乾燥させ、そのようにして得られたポ
リマーにLiSPANの名称を付け、以下で詳しく述べ
るように腐蝕抑制の調査のために使用した。
【0026】呼称寸法5×2.5cm2 の鉄電極を精密
電子てんびんにより計量し、11.1550gであるこ
とを確認した。次に、1.0NのHCl溶液を調製し、
この酸溶液中に計量した前記電極を30分間入れたまま
にした。この処理の後に、鉄片の質量を再び測定し、1
1.0510gであることを確認した。よって損失量は
0.104gであった。次に、同じ呼称寸法を有するも
う1つの鉄片を用意し、水溶性の補償されたスルホン化
ポリマー(LiSPAN)を500ppm含む1.0N
のHCl中に浸漬した。この場合の損失質量も測定し、
0.010gであることを確認し、腐蝕抑制効率は9
0.3%となり、酸溶液に添加された補償されたスルホ
ン化ポリアニリンポリマーによる腐蝕抑制の有効性が示
された。Epstein の方法により調製されるポリマーが腐
蝕抑制性ポリマーとしては効果がない点を示すために比
較例7及び8を加えた。
【0027】例7(比較例) 0.5gのエメラルジン塩基に定速攪拌のもと0℃で4
時間を要して24%発煙硫酸(40ml)を添加した。
得られた青色がかった溶液を、温度を0℃に保ちながら
メタノールにより沈澱させ、緑色沈澱物の形成を導い
た。溶液を濾過し、そのようにして得られた緑色ケーク
を50℃で減圧乾燥させた。そのようにして得られたス
ルホン化ポリアニリンを0.1MのNaOH水溶液によ
り処理し、スルホン化部分にナトリウムを結合させ、青
色溶液を得た。その溶液を75℃で乾燥させた。Epstei
n の方法により調製されたNaSPANの水中でのUV
−可視吸収スペクトルは、313nm及び586nmに
吸収帯を示した。そのようにして得られたポリマーを、
以下で詳しく述べるように腐蝕抑制の調査のために使用
した。
【0028】呼称寸法5×2.5cm2 の鉄電極を精密
電子てんびんにより計量し、26.37457gである
ことを確認した。次に、1.0NのHCl溶液を調製
し、この酸溶液中に計量した前記電極を30分間入れた
ままにした。この処理の後に、鉄片の質量を再び測定
し、26.36058gであることを確認した。よって
損失量は0.01399gであった。次に、同じ呼称寸
法を有するもう1つの鉄片を用意し、水溶性ポリマーを
100ppm含む1.0NのHCl中に浸漬した。この
場合の損失質量が0.01773gであると確認した。
【0029】実施例8(比較例) 0.5gのエメラルジン塩基に定速攪拌のもと0℃で4
時間を要して24%発煙硫酸(40ml)を添加した。
得られた青色がかった溶液を、温度を0℃に保ちながら
メタノールにより沈澱させ、緑色沈澱物の形成を導い
た。溶液を濾過し、そのようにして得られた緑色ケーク
を55℃で減圧乾燥させた。そのようにして得られたス
ルホン化ポリアニリンを0.1MのNaOH水溶液によ
り処理し、スルホン化部分にナトリウムを結合させ、青
色溶液を得た。その溶液を80℃で乾燥させ、そのよう
にして得られたポリマーを、以下で詳しく述べるように
腐蝕抑制の調査のために使用した。
【0030】呼称寸法5×2.5cm2 の鉄電極を精密
電子てんびんにより計量し、26.37457gである
ことを確認した。次に、1.0NのHCl溶液を調製
し、この酸溶液中に計量した前記電極を30分間入れた
ままにした。この処理の後に、鉄片の質量を再び測定
し、26.36058gであることを確認した。よって
損失量は0.01399gであった。次に、同じ呼称寸
法を有するもう1つの鉄片を用意し、水溶性ポリマーを
200ppm含む1.0NのHCl溶液中に浸漬した。
この場合に質量増加が観察され、この質量増加は0.0
1783gであった。
【0031】実験結果を表1及び2にまとめた。表1
は、本発明の補償されたスルホン化ポリアニリンの腐蝕
抑制調査のデータを示す。表2は、比較例1及び2に記
載したEpstein の方法により調製されたものの腐蝕抑制
調査の試験結果である。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】本発明の主な利点は次の通りである: 1.水溶性ポリマーが、塩水及び酸媒体中の鉄を基とす
る材料に対して腐蝕抑制剤として作用する。 2.有効な腐蝕抑制性を得るのに腐蝕性媒体に混合すべ
き前記物質の量はほんのわずかである。
【0035】腐蝕抑制剤は、系に低濃度で添加された場
合に、酸素、空気及び水のような大気環境との金属の反
応を抑制する化学物質である。それらは、鉄、銅及びア
ルミニウムのような金属が腐蝕されやすい冷却塔、パイ
プライン、バラストタンク、オイル及びガス生産設備の
ような多くの系に添加される。有機抑制剤は最も重要な
ものである。なぜなら、π電子の存在に帰因する金属表
面に対しての有機分子の強い吸着による金属−溶液界面
での吸着によって有機分子が腐蝕を妨げるからである。
しかしながら、近接する単量体単位間でのファンデルワ
ールス反撥のために抑制効率はあまり高くなく、金属表
面の大部分が未保護のまま残る。我々は、第4級アンモ
ニウム窒素と芳香核に帰属するπ電子とを有する可溶性
の補償されたスルホン化ポリアニリンが、金属表面を最
大限保護できるように、鉄表面でのポリマーの強い吸着
を促進し、ファンデルワールス反撥力を最低限にするこ
とにより均一な被覆を与えることを予想した。ポリマー
主鎖に結合しているスルホン化基は、電解質の方に向い
て、腐蝕性イオンが鉄表面に達するのを妨げ、高い腐蝕
抑制効率を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ポリアニリン及びスルホン化ポリアニ
リンの幾つかの形態を示す図を表す。完全に還元された
形態のポリアニリンは(a)に示されているようなロイ
コエメラルジンであり、一方、(b)に示されているよ
うなエメラルジン塩基は50%還元され50%酸化され
たベンゼノイド及びキノイド繰り返し単位からなる。エ
メラルジン塩基のドーピングは、(c)に示されている
ような導電性ポリアニリンの形成をもたらす。エメラル
ジン塩基のスルホン化は、(d)に示されているような
スルホン化ポリアニリンの形成をもたらし、一方、
(e)に示されているような水溶性の補償されたスルホ
ン化ポリアニリンは水酸化アルカリを用いたスルホン化
ポリアニリンの処理によって得られる。
【図2】図2(曲線a)は、自己プロトン化ポリアニリ
ンのN−メチルピロリジノン(NMP)中でのUV−可
視吸収スペクトルを示すグラフを表す。観測された吸収
帯は320nm、461nm及び633nmである。図
2(曲線b)は、自己プロトン化ポリアニリンのジメチ
ルスルホキシド(DMSO)中でのUV−可視吸収スペ
クトルを示すグラフを表す。観測された吸収帯は330
nm、460nm及び620nmにある。図2(曲線
c)は、補償された自己プロトン化ポリアニリンの水中
でのUV−可視吸収スペクトルを示すグラフを表す。観
測された極大吸収帯は259nm、311nm及び53
4nmにある。図2(曲線d)は、C−SPANのメタ
ノール中でのUV−可視吸収スペクトルを示すグラフを
表す。この場合に観測された吸収帯値は260nm及び
535nmにある。
【図3】図3(曲線a)は、1.0NのHCl(この中
にFe電極を30分間浸漬した)中の100ppmのC
−SPANのUV−可視吸収スペクトルを示すグラフを
表す。UVスペクトルは420nm、540nm及び9
79nmに吸収帯を示した。図3(曲線b)は、1.0
NのHCl(この中にFe電極を30分間浸漬した)中
の200ppmのC−SPANのUV−可視吸収スペク
トルを示すグラフを表す。吸収スペクトルは420n
m、540nm及び979nmに吸収帯を示した。しか
しながら、C−SPANの水中での吸収スペクトルは2
59nm、310nm及び534nmに吸収帯を示し
た。420nm及び979nmに吸収帯が出現したこと
から、ポリマー主鎖に電荷を帯びた部分が存在すること
が分かる。図3(曲線c)は、1.0NのHCl(この
中にFe電極を30分間浸漬した)中の300ppmの
NaSPANのUV−可視吸収スペクトルを示すグラフ
を表す。図3(曲線d)は、1.0NのHCl(この中
にFe電極を30分間浸漬した)中の400ppmのN
aSPANのUV−可視吸収スペクトルを示すグラフを
表す。UV−可視吸収スペクトルから440nm、55
1nm及び979nmに吸収帯が存在することが分か
る。
【図4】図4(a)は、エメラルジン塩基のXRD分析
を示すグラフを表し、4(b)はドープされたポリアニ
リン、(4c)はスルホン化ポリアニリンのXRD分
析、(4d)は補償されたスルホン化ポリアニリンのX
RD分析を表す。これらのXRDデータは、親ポリマー
であるエメラルジン塩基又はそのドープされた形態のも
の及びスルホン化ポリアニリンのアモルファス性をはっ
きり示しており、補償されたスルホン化ポリアニリンの
場合に高い結晶化度が観察される。アモルファスハンプ
上のピークの積分強度を比較することにより見積もった
分別結晶化度から、親ポリマーに対する補償されたポリ
マーの結晶化度が91%であることが示された。
【図5】図5は補償されたポリアニリン(C−SPA
N)のDSCを示すグラフを表す。C−SPANの曲線
(a)に示される示差走査熱量分析から、ポリマーが2
51℃程度の鋭い融点(Tm)を示すが、親ポリマーは
ドープされた状態又は未ドープ状態でTmを示さず、ま
た180.6℃に鋭い結晶化温度Tcを示さなかった。
図5(a)は、50℃から開始して400℃まで20℃
/分の走査速度で行った補償されたポリアニリンのDS
Cに対応し、図5(b)は(系を400℃から50℃に
冷却後)50℃から400℃までのDSCの再走査に対
応する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サブハス チャンドラ インド国,デリー,デリー カレッジ オ ブ エンジニアリング Fターム(参考) 4J043 QB02 RA08 SA02 SA05 SB01 UA01 YB38 ZB60 4K062 AA03 BC11 BC19 DA10 FA12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 (式中、A=Na+ ,K+ ,Li+ )により表される、
    腐蝕抑制剤として有用な補償されたスルホン化ポリアニ
    リン。
  2. 【請求項2】 次の特徴: a)空気及び水分中で環境上安定であり、 b)斜方晶構造の実質的に結晶質であり、 c)251.06℃の鋭い融点を有し、 d)180.60℃の鋭い結晶化温度を有し、 e)水溶性であり、 f)腐蝕抑制剤である、 を有する請求項1記載の補償されたスルホン化ポリアニ
    リン。
  3. 【請求項3】 (i)−5℃〜5℃の範囲内の温度でポ
    リマーに発煙硫酸を添加すること; (ii)冷却しながら(i)で得られた混合物を連続的
    に4〜6時間の範囲内の時間攪拌すること; (iii)24時間〜48時間の範囲内の時間を要して
    発煙硫酸にポリマーを完全に消化させてスルホン化ポリ
    マーを生成させること; (iv)消化したポリマーを有機溶剤と水の混合物中で
    再生して緑色沈澱物を得、次にその緑色沈澱物を濾過し
    て緑色ケークを得ること; (v)工程(iv)で得られた緑色ケークを50〜60
    ℃の範囲内の温度で乾燥させること; (vi)工程(v)で得られた緑色ケークを水酸化アル
    カリ溶液中で消化させること; (vii)工程(vi)で得られた溶液を70℃〜80
    ℃の範囲内の温度で乾燥させて腐蝕抑制用の補償された
    スルホン化ポリアニリン水溶性ポリマーを得ること;を
    含む、腐蝕抑制に有用な水溶性ポリマーとしての補償さ
    れたスルホン化ポリアニリンの調製方法。
  4. 【請求項4】 ポリマーがエメラルジン塩基及びロイコ
    エメラルジンからなる群から選ばれる請求項3記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 使用される発煙硫酸の百分率が24〜6
    0%の範囲内である請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 水との混合物として使用される有機溶剤
    がメタノール、エタノール及びイソプロパノールからな
    る群から選ばれる請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】 有機溶剤と水とが80:20〜90:1
    0の範囲内で存在する請求項3記載の方法。
  8. 【請求項8】 水酸化アルカリが水酸化ナトリウム、水
    酸化カリウム及び水酸化リチウムからなる群から選ばれ
    る請求項3記載の方法。
  9. 【請求項9】 使用される水酸化アルカリの強度が0.
    1M〜1.0Mの範囲に及ぶ請求項3記載の方法。
  10. 【請求項10】 本発明の方法により調製される水溶性
    ポリアニリンが実質的に結晶質である請求項3記載の方
    法。
  11. 【請求項11】 本発明の方法により調製される水溶性
    ポリアニリンが320℃以下の温度で熱的に安定である
    請求項3記載の方法。
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