JP2001353443A - 酸化レニウム系選択酸化反応用触媒 - Google Patents

酸化レニウム系選択酸化反応用触媒

Info

Publication number
JP2001353443A
JP2001353443A JP2000177972A JP2000177972A JP2001353443A JP 2001353443 A JP2001353443 A JP 2001353443A JP 2000177972 A JP2000177972 A JP 2000177972A JP 2000177972 A JP2000177972 A JP 2000177972A JP 2001353443 A JP2001353443 A JP 2001353443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
oxide
oxidation reaction
selective oxidation
lower alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000177972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3982978B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Iwazawa
康裕 岩澤
Yushu En
友珠 袁
Takafumi Shito
貴文 紫藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Science and Technology Agency
Original Assignee
Japan Science and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Science and Technology Corp filed Critical Japan Science and Technology Corp
Priority to JP2000177972A priority Critical patent/JP3982978B2/ja
Publication of JP2001353443A publication Critical patent/JP2001353443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3982978B2 publication Critical patent/JP3982978B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタノール等の低級アルコールの直接酸化に
より選択的かつ効率よくジメトキシメタン等の低級アル
コール部分酸化物をより選択的かつ効率よく製造するこ
とができる選択酸化反応用触媒や、かかる選択酸化反応
用触媒を用いたメタノール等の低級アルコールからジメ
トキシメタン等の低級アルコール部分酸化物などを選択
的かつ効率よく製造する方法を提供すること。 【解決手段】 酸化レニウム、又は鉄、チタン、ジルコ
ニウム、ケイ素、アルミニウム、バナジウム等の金属酸
化物担体に担持された酸化レニウムを活性成分とする選
択酸化反応用触媒の存在下、低級アルコールを分子状酸
素含有ガスにより気相接触酸化して、低級アルコール部
分酸化物を製造する。また、選択酸化反応用触媒の存在
下、低級炭化水素を分子状酸素及びアンモニアを含有す
るガスにより気相接触アンモ酸化し、低級炭化水素ニト
リル化物を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸化レニウム、特
に金属酸化物担体に担持された酸化レニウムを活性成分
とする選択酸化反応用触媒や、かかる選択酸化反応用触
媒を用いたメタノール等の低級アルコールからジメトキ
シメタン等の低級アルコール部分酸化物及び低級炭化水
素からの低級炭化水素ニトリル化物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ジメトキシメタンは、メタノール
とホルムアルデヒドとを原料とし、酸性触媒を用いて水
溶液中で反応させることにより製造されており、これら
酸性触媒としては、例えば、塩酸、硫酸などの鉱酸、F
eCl3、AlCl3などのルイス酸、強酸性陽イオン交
換樹脂、無機固体酸などが使用されている(ドイツ特許
明細書第800399号、ドイツ特許明細書第1177
126号、ドイツ特許明細書第1155780号、特開
昭47−29309号公報及び特開昭58−16254
6号公報)。しかし、原料となるホルムアルデヒドは、
メタノールを酸化することにより調製されており、上記
方法は、メタノールから調製されたホルムアルデヒドを
メタノールと反応させる二段階プロセスであるためその
生産性に問題があった。
【0003】一方、ホルムアルデヒドを用いることな
く、メタノールから直接ジメトキシメタンを製造する方
法として、例えば、酸化銅を含む触媒を用いる方法(特
開平5−237387号公報)や、イオン伝導体上に異
なる二種類以上の金属種からなる金属及び/又はこれら
の金属化合物を存在させた触媒を用いる方法(特開平6
−65123号公報)が知られているが、前者の酸化銅
を含む触媒を用いたジメトキシメタンの製造方法では反
応に要する時間が長く、その収率も必ずしも満足するも
のではなく、後者の触媒を用いたジメトキシメタンの製
造方法ではギ酸メチルの選択率は高いもののジメトキシ
メタンの選択率が7%と低く、いずれの方法も実用性の
面において解決すべき問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ジメトキシメタンはホ
ルムアルデヒドジメチルアセタールあるいはメチラール
とも呼ばれ、主として医薬品、香料、樹脂の原料として
用いられる有用な化合物として知られている。かかる有
用化合物をメタノールの直接酸化により選択的かつ効率
よく製造することができる固体触媒として、本発明者ら
は先にレニウム・アンチモン複合酸化物触媒を提案して
いる(特願平11−269480号)。本発明の課題
は、メタノール等の低級アルコールの直接酸化により選
択的かつ効率よくジメトキシメタン等の低級アルコール
部分酸化物をより選択的かつ効率よく製造することがで
きる選択酸化反応用触媒や、かかる選択酸化反応用触媒
を用いたメタノール等の低級アルコールからジメトキシ
メタン等の低級アルコール部分酸化物を選択的かつ効率
よく製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、酸化レニウム、特
に金属酸化物担体に担持された酸化レニウムを活性成分
とする触媒がメタノール等の低級アルコールの酸化反応
に優れた触媒活性を示し、かかる酸化レニウムを活性成
分とする触媒を用いるとジメトキシメタン等の低級アル
コール部分酸化物を選択的かつ効率よく製造しうること
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、酸化レニウムを活性成
分とすることを特徴とする選択酸化反応用触媒(請求項
1)や、酸化レニウムがReOX(X=2〜3.5)で
あることを特徴とする請求項1記載の選択酸化反応用触
媒(請求項2)や、酸化レニウムが、NH4ReO4を4
00℃で加熱分解することによって得ることができる酸
化物であることを特徴とする請求項1記載の選択酸化反
応用触媒(請求項3)や、酸化レニウムが担体に担持さ
れていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載
の選択酸化反応用触媒(請求項4)や、担体が金属酸化
物であることを特徴とする請求項4記載の選択酸化反応
用触媒(請求項5)や、金属酸化物が、鉄、チタン、ジ
ルコニウム、ケイ素、アルミニウム又はバナジウムの酸
化物であることを特徴とする請求項5記載の選択酸化反
応用触媒(請求項6)や、鉄酸化物がα−Fe23又は
γ−Fe23であることを特徴とする請求項6記載の選
択酸化反応用触媒(請求項7)や、レニウムの担持量が
0.1〜20重量%であることを特徴とする請求項1〜
7のいずれか記載の選択酸化反応用触媒(請求項8)に
関する。
【0007】また本発明は、請求項1〜8のいずれか記
載の選択酸化反応用触媒の存在下、低級アルコールを分
子状酸素含有ガスにより気相接触酸化することを特徴と
する低級アルコール部分酸化物の製造方法(請求項9)
や、気相接触酸化が、200〜400℃の温度下で行わ
れることを特徴とする請求項9記載の低級アルコール部
分酸化物の製造方法(請求項10)や、低級アルコール
が、メタノールであることを特徴とする請求項9又は1
0記載の低級アルコール部分酸化物の製造方法(請求項
11)や、低級アルコール部分酸化物が、ジメトキシメ
タンであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか
記載の低級アルコール部分酸化物の製造方法(請求項1
2)や、請求項1〜8のいずれか記載の選択酸化反応用
触媒の存在下、低級炭化水素を分子状酸素及びアンモニ
アを含有するガスにより気相接触アンモ酸化することを
特徴とする低級炭化水素ニトリル化物の製造方法(請求
項13)に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の選択酸化反応用触媒とし
ては、酸化レニウムを活性成分とする酸化反応用触媒で
あれば特に制限されるものではないが、酸化レニウムが
金属酸化物等の担体に担持された酸化反応用触媒が好ま
しい。上記酸化レニウムとしては、一般式ReOX(X
=2〜3.5)で表されるものを例示することができ、
これらは、NH4ReO4を400℃で加熱分解すること
によって得ることができる。また、上記金属酸化物とし
ては、γ−Fe23、α−Fe23、Fe23等の鉄酸
化物、ルチル型又はアナターゼ型TiO2等のチタン酸
化物、ZrO2等のジルコニウム酸化物、SiO2等のケ
イ素酸化物、Al23等のアルミニウム酸化物、V23
等のバナジウム酸化物、MoO3等のモリブデン酸化物
を具体的に例示することができるが、α−Fe23、γ
−Fe23、TiO2等が、メタノール等の低級アルコ
ールからジメトキシメタン等の低級アルコール部分酸化
物を選択的かつ効率よく製造することができる点で好ま
しい。
【0009】酸化レニウムを金属酸化物等からなる担体
に担持させる方法としては特に制限されるものではない
が、例えば、NH4ReO4を担体上に含浸させ、110
℃で一晩乾燥させた後、ヘリウムガス流通下、昇温速度
4℃/分で400℃まで昇温し、400℃で6時間加熱
することにより得ることができる。また、担体へのレニ
ウムの担持量としては特に制限されるものではないが、
金属酸化物等の担体当たり0.1〜20重量%、特に1
〜10重量%担持させることが好ましい。担持量が約1
〜3重量%のとき通常反応速度が最大となり、約2〜1
0重量%のとき通常選択率が最大となる。本発明の選択
酸化反応用触媒は個体触媒であり、その形状としては、
粉末状、顆粒状、ペレット上、球状、ハニカム状等を例
示することができる。
【0010】本発明の低級アルコール部分酸化物の製造
方法は、酸化レニウムや金属酸化物等の担体に担持され
ている酸化レニウムを活性成分とする上記選択酸化反応
用触媒の存在下、低級アルコールを分子状酸素含有ガス
により気相接触酸化することを特徴とする。本発明にお
いて低級アルコールとは、C1〜4のアルコール、すな
わちメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ルをいい、これらの中でも特にメタノールがアルコール
転化率の点で好ましい。また、本発明における低級アル
コール部分酸化物としては、例えば、ジメトキシメタン
等のジアルコキシメタンやジメチルエーテル等のジアル
キルエーテルを具体的に例示することができる。
【0011】また、上記分子状酸素含有ガスとしては、
純酸素ガス、空気等酸素含有ガスを挙げることができ、
本発明の選択酸化反応用触媒の存在下における気相接触
酸化は、例えば低級アルコールに、分子状酸素含有ガス
と希釈ガスを添加した混合ガスからなる原料ガスを前記
触媒が収納された固定床反応器内に導入することにより
行うことができる。希釈ガスとしては、窒素や、二酸化
炭素や、ヘリウム、アルゴン等の希ガスや、水蒸気等の
不活性ガス及びこれらの混合ガスを例示することができ
る。
【0012】また、本発明の選択酸化反応用触媒を用い
たメタノール等の低級アルコールの酸化反応におけるメ
タノール等の低級アルコール濃度や酸素濃度は、ジメト
キシメタン等の目的とする低級アルコール部分酸化物の
生成効率を低下させない範囲であれば特に制限されるこ
とはない。また、酸化反応における反応温度は、原料低
級アルコールの種類や、目的とする低級アルコール部分
酸化物の種類、酸化レニウムを担持する担体の種類等に
よって異なるが、例えばメタノールを部分酸化してジメ
トキシメタンを製造する場合は200〜400℃で約8
0〜99%の選択率でジメトキシメタンを得ることがで
きる。
【0013】本発明の選択酸化反応用触媒は、低級アル
コールの選択酸化反応を触媒するばかりでなく、脂肪族
炭化水素のアンモ酸化用の触媒としても使用することが
できる。本発明の低級炭化水素ニトリル化物の製造方法
としては、本発明の選択酸化反応用触媒の存在下、低級
炭化水素を分子状酸素及びアンモニアを含有するガスに
より気相接触アンモ酸化する方法であれば特に制限され
ないが、上記選択酸化反応用触媒の存在下、イソブタン
等の低級脂肪族炭化水素を分子状酸素含有ガス及びアン
モニアと約400℃で気相接触アンモ酸化することによ
り、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリルを製造する
方法を具体的に例示することができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明の技術的範囲はかかる実施例により限
定されるものではない。なお、メタノール酸化による各
種生成物を例にとって、実施例における転化率、選択率
を説明すると、これらはそれぞれ以下の式で表される。 メタノール転化率=(反応したメタノールのモル数)/
(供給したメタノールのモル数)×100 ジメトキシメタン選択率=(生成したジメトキシメタン
のモル数)×3/(反応したメタノールのモル数)×3
×100 ホルムアルデヒド選択率=(生成したホルムアルデヒド
のモル数)/(反応したメタノールのモル数)×100 ジメチルエーテル選択率=(生成したジメチルエーテル
のモル数)/(反応したメタノールのモル数)×2×1
00 ギ酸メチル選択率=(生成したギ酸メチルのモル数)/
(反応したメタノールのモル数)×2×100 ギ酸選択率=(生成したギ酸のモル数)/(反応したメ
タノールのモル数)×100 一酸化炭素+二酸化炭素の選択率=(生成した一酸化炭
素+二酸化炭素のモル数)/(反応したメタノールのモ
ル数)×100
【0015】実施例1(選択酸化反応用触媒の調製) ReO3及びReO2は市販品(添川社製、純度99%)
を用いた。ReOXは、NH4ReO4を110℃で一晩
乾燥させた後、ヘリウムガス流通下、昇温速度4℃/分
で400℃まで昇温し、400℃で6時間加熱すること
により調製した。このReOXのXRDパターンをX線
回折装置(理学社製「XPS−7000」)を用いて調
べたところ、主に単斜晶系のReO2であることがわか
った。また、アモルファス型Fe23は、Fe(N
33の溶液に、NH4OH(和光純薬社製;純度9
9.9%)の溶液を加え、濾過後に脱イオン水で洗浄
し、120℃で乾燥して400℃で4時間空気中で焼成
することにより調製した。
【0016】また、触媒担持担体金属酸化物としては、
α−Fe23(添川社製、純度99%)、γ−Fe23
(添川社製、純度99%)、上記調製したアモルファス
型Fe23、ルチル型TiO2(添川社製、純度99
%)、アナターゼ型TiO2(添川社製、純度99
%)、ZrO2(添川社製、純度99%)、SiO2(日
本エアロジル社製、純度99%)、α−Al23(添川
社製、純度99%)、V25(添川社製、純度99
%)、MoO3(添川社製、純度99%)を用いた。担
体担持触媒は、これら金属酸化物担体上にNH4ReO4
を含浸し、得られた固形物を110℃で一晩乾燥させた
後、ヘリウムガス流通下、昇温速度4℃/分で400℃
まで昇温し、400℃で6時間加熱することにより調製
した。各担体におけるレニウムの担持量は担体の10重
量%であった。
【0017】実施例2(選択酸化反応用触媒によるメタ
ノールの選択酸化反応) 表1に示された各種複合酸化物触媒又は含浸触媒0.2
gを石英製反応管に充填し、触媒をHeガスにて300
℃で前処理した後、前記反応管へHe/O2/MeOH
[86.3/9.7/4.0(mol%)]からなる混
合ガスをGHSV=40,000ml/(h・g-cat
の流速で導入しながら240℃でメタノールの酸化反応
を行った。この反応は固定層流動反応系の装置を用い、
生成物をTCD検出器を備えたガスクロマトグラフィー
(GC)を用いて分析した。このガスクロマトグラフィ
ー用カラムとしては、メタノール、ジメチルエーテル、
ジメトキシメタン、ホルムアルデヒド、ギ酸メチルの分
離定量にはPolapack-N(3m)を、CO及びCO2の分
離定量にはUnibeads C(3m)をそれぞれ用いて分析し
た。
【0018】
【表1】
【0019】表1に各種触媒を用いた場合のメタノール
の選択酸化反応におけるメタノールの転化率と、ジメト
キシメタン、ホルムアルデヒド、ジメチルエーテル、ギ
酸メチル、COX(CO+CO2)の各選択率を示す。こ
れらの結果から、ReO3触媒を用いた場合、ジメトキ
シメタンの選択率は99%と非常に高く、また、ReO
X/α−Fe23やReOX/γ−Fe23のFe酸化物
担持ReOX触媒を用いた場合でもジメトキシメタンの
選択率は90%以上と高いことがわかった。しかし、α
−Fe23のみの触媒を用いた場合ではメタノールの選
択酸化反応は全く起こらなかった。また、V25、Ti
2−ルチル、ZrO2、α−Al23、MoO3等の担
体を担持させたReOX触媒を用いた場合でもジメトキ
シメタンの選択率はいずれも80%以上であり、特にR
eOX/V25は93.7%と非常に高いジメトキシメ
タンの選択率を示した。
【0020】実施例3(Re担持Fe酸化物触媒におけ
るReの担持量の影響) 実施例1と同様の条件で、Reの担持量が0.5重量
%、1.0重量%、2.0重量%、3.0重量%、6.
0重量%、10.0重量%の各ReOX/α−Fe23
触媒を調製し、これらの触媒を用いて実施例2と同様の
条件でメタノールの選択酸化反応を行った。その結果を
図1に示す。図1中、(◆)はメタノールの転化率を、
(◇)はジメトキシメタンの選択率を、(●)はジメト
キシメタンの反応速度をそれぞれ示す。この結果から、
メタノールの転化率はReの担持量を増加するにつれ徐
々に増加し、Reの担持量が2〜3重量%以上で定常期
に達し、ジメトキシメタンの選択率を90%以上に維持
しうることがわかった。また、Reの担持量が1〜3重
量%において反応速度が最大となることもわかった。
【0021】実施例4(選択酸化反応用触媒によるイソ
ブタンのアンモ酸化反応) ReO2とRe/α−Fe23をそれぞれ酸化反応用触
媒とし、固定層流動反応系の装置を用いてイソブタンの
アンモ酸化反応を行った。これら触媒0.15gをそれ
ぞれ充填した石英製反応管を400℃に調整した後、イ
ソブタン/NH 3/O2/He[10/15/25/50
(mol%)]からなる混合ガスをGHSV=5,00
0ml/(h・g-cat)の流速で導入しながらアンモ酸
化反応を行った。反応生成物をガスクロマトグラフィー
により分析し、各反応時間におけるイソブタンの転化
率、メタクリロニトリルの選択率、イソブチレンの選択
率、アセトニトリルの選択率をそれぞれ求めた。触媒と
してReO2を用いた場合の結果を図4に、Re/α−
Fe23を用いた場合の結果を図5にそれぞれ示す。
【0022】
【発明の効果】本発明において、酸化レニウム、特に金
属酸化物担体に担持された酸化レニウムをメタノール等
の低級アルコールの選択酸化反応用触媒として用いるこ
とにより、メタノール等の低級アルコールからジメトキ
シメタン等の低級アルコール部分酸化物を選択的かつ効
率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のRe/α−Fe23触媒を用いたメタ
ノール選択酸化反応におけるReの担持量の影響を示す
図である。
【図2】本発明のReO2触媒を用いたイソブタンのア
ンモ酸化反応におけるメタクリロニトリル等の選択率を
示す図である。
【図3】本発明のRe/α−Fe23触媒を用いたイソ
ブタンのアンモ酸化反応におけるメタクリロニトリル等
の選択率を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 43/303 C07C 43/303 253/24 253/24 255/08 255/08 Fターム(参考) 4G048 AA03 AB01 AC08 AD03 4G069 AA03 AA08 BA01A BA01B BA02A BA02B BA04A BA04B BA05A BA05B BB04A BB04B BB06A BB06B BC54A BC54B BC59B BC64A BC64B BC66A BC66B CB07 CB71 CB78 DA08 EC22X FB34 FC02 FC07 4H006 AA02 AC43 BA09 BA10 BA12 BA14 BA16 BA19 BA30 BA33 BA55 BB61 BC10 BC13 BC18 BC31 BC32 BC34 BE14 BE30 GN05 GP01 QN24 4H039 CA21 CA61 CA70 CC30 CG10 CL50

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化レニウムを活性成分とすることを特
    徴とする選択酸化反応用触媒。
  2. 【請求項2】 酸化レニウムがReOX(X=2〜3.
    5)であることを特徴とする請求項1記載の選択酸化反
    応用触媒。
  3. 【請求項3】 酸化レニウムが、NH4ReO4を400
    ℃で加熱分解することによって得ることができる酸化物
    であることを特徴とする請求項1記載の選択酸化反応用
    触媒。
  4. 【請求項4】 酸化レニウムが担体に担持されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の選択酸化
    反応用触媒。
  5. 【請求項5】 担体が金属酸化物であることを特徴とす
    る請求項4記載の選択酸化反応用触媒。
  6. 【請求項6】 金属酸化物が、鉄、チタン、ジルコニウ
    ム、ケイ素、アルミニウム又はバナジウムの酸化物であ
    ることを特徴とする請求項5記載の選択酸化反応用触
    媒。
  7. 【請求項7】 鉄酸化物がα−Fe23又はγ−Fe2
    3であることを特徴とする請求項6記載の選択酸化反
    応用触媒。
  8. 【請求項8】 レニウムの担持量が0.1〜20重量%
    であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の
    選択酸化反応用触媒。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか記載の選択酸化
    反応用触媒の存在下、低級アルコールを分子状酸素含有
    ガスにより気相接触酸化することを特徴とする低級アル
    コール部分酸化物の製造方法。
  10. 【請求項10】 気相接触酸化が、200〜400℃の
    温度下で行われることを特徴とする請求項9記載の低級
    アルコール部分酸化物の製造方法。
  11. 【請求項11】 低級アルコールが、メタノールである
    ことを特徴とする請求項9又は10記載の低級アルコー
    ル部分酸化物の製造方法。
  12. 【請求項12】 低級アルコール部分酸化物が、ジメト
    キシメタンであることを特徴とする請求項9〜11のい
    ずれか記載の低級アルコール部分酸化物の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜8のいずれか記載の選択酸
    化反応用触媒の存在下、低級炭化水素を分子状酸素及び
    アンモニアを含有するガスにより気相接触アンモ酸化す
    ることを特徴とする低級炭化水素ニトリル化物の製造方
    法。
JP2000177972A 2000-06-14 2000-06-14 酸化レニウム系選択酸化反応用触媒 Expired - Fee Related JP3982978B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000177972A JP3982978B2 (ja) 2000-06-14 2000-06-14 酸化レニウム系選択酸化反応用触媒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000177972A JP3982978B2 (ja) 2000-06-14 2000-06-14 酸化レニウム系選択酸化反応用触媒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001353443A true JP2001353443A (ja) 2001-12-25
JP3982978B2 JP3982978B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=18679487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000177972A Expired - Fee Related JP3982978B2 (ja) 2000-06-14 2000-06-14 酸化レニウム系選択酸化反応用触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3982978B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249290A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 National Institute Of Advanced Industrial & Technology アセタールの製造方法
CN100566830C (zh) * 2006-08-24 2009-12-09 中国科学院山西煤炭化学研究所 一种合成甲缩醛的催化剂及制备方法和应用
JP2010202651A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 China Petroleum & Chemical Corp メタノールの酸化的変換方法
JP2011522014A (ja) * 2008-06-03 2011-07-28 アルケマ フランス アルコールの選択的酸化によるジアルコキシアルカンの合成法
CN101757906B (zh) * 2008-12-23 2012-01-18 南京大学 一种用于甲醇氧化合成甲缩醛的V-Ti-Al-O复合催化剂的制备方法
CN101428211B (zh) * 2008-12-12 2012-07-25 中国科学院山西煤炭化学研究所 甲醇选择氧化制二甲氧基甲烷的催化剂及其制备方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100566830C (zh) * 2006-08-24 2009-12-09 中国科学院山西煤炭化学研究所 一种合成甲缩醛的催化剂及制备方法和应用
JP2009249290A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 National Institute Of Advanced Industrial & Technology アセタールの製造方法
JP2011522014A (ja) * 2008-06-03 2011-07-28 アルケマ フランス アルコールの選択的酸化によるジアルコキシアルカンの合成法
CN101428211B (zh) * 2008-12-12 2012-07-25 中国科学院山西煤炭化学研究所 甲醇选择氧化制二甲氧基甲烷的催化剂及其制备方法
CN101757906B (zh) * 2008-12-23 2012-01-18 南京大学 一种用于甲醇氧化合成甲缩醛的V-Ti-Al-O复合催化剂的制备方法
JP2010202651A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 China Petroleum & Chemical Corp メタノールの酸化的変換方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3982978B2 (ja) 2007-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1153754A (en) Attrition resistant higher active component fluid bed catalysts and use thereof
WO2000053314A1 (fr) Catalyseur et procédé pour produire des esters
KR100237976B1 (ko) 바나듐-인계 산화물과 그 제조방법, 상기 산화물로 이루어지는 기상산화용촉매 및 탄화수소류의 부분기상산화방법
JP2015516952A (ja) エチレン及び酢酸の製造工程
KR20180100178A (ko) 아크릴로나이트릴 반응기 공급 스트림에서 사이안화 수소의 직접 제조를 위한 촉매 조성물 및 공정
EP0183225A1 (en) Catalyst for vapor-phase hydrogen transfer reaction
US6025523A (en) Process for the manufacture of acrylic acid from acrolein by a redox reaction and use of a solid mixed oxide composition as redox system in the said reaction
JP2001353443A (ja) 酸化レニウム系選択酸化反応用触媒
US4052417A (en) Vapor phase oxidation of butane producing maleic anhydride and acetic acid
JP4182237B2 (ja) イソブタンの気相接触酸化反応用触媒およびこれを用いてなるアルケンおよび/または含酸素化合物の製造方法
US10301245B2 (en) Use of molybdenum and vanadium mixed oxides as catalysts for the oxidation of unsaturated alcohols into unsaturated carboxylic acids
US4111983A (en) Oxidation of unsaturated aldehydes to unsaturated acids
JP3262324B2 (ja) 低級アルコール部分酸化物の製造方法
Reddy et al. Synthesis of isobutyraldehyde from methanol and ethanol over mixed oxide supported vanadium oxide catalysts
US3487109A (en) Manufacture of unsaturated aliphatic carboxylic acids
Duma et al. Gas phase oxidation of benzoic acid to phenol over nickel oxide catalysts
US3923881A (en) Process for the preparation of C{HD 4 {B dicarboxylic acids from 2-butene
US4410725A (en) Process for preparing unsaturated acids with Mo, V, Ta-containing catalyst
JP2001087651A (ja) 低級アルコール酸化反応用触媒
JP4025502B2 (ja) 二酸化炭素を酸化剤に用いる低級炭化水素よりのアルデヒド製造触媒及びアルデヒド製造方法
JPH05237387A (ja) メチラール合成用触媒およびメチラールの製造方法
JP3020153B2 (ja) エタノール合成用触媒
KR100757719B1 (ko) 알코올 및/또는 케톤의 제조 방법
JPH0419984B2 (ja)
GB1566314A (en) Catalyst with mo, v, nb and process for preparing unsaturated acids

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20031031

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070703

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees