JP2001352913A - 消臭用飲料水 - Google Patents
消臭用飲料水Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排泄物の悪臭を簡便に消臭する。
【解決手段】 飲料水として使用可能である水に、排泄
物の悪臭の元であるアンモニウムイオンを吸着するゼオ
ライトを分散させる。このことにより、長時間にわたる
消臭効果が期待できる。また、ゼオライトを飲料水とし
て使用可能である水に分散させることにより、ゼオライ
トを不快感なく飲料として摂取し、排泄物の悪臭を消す
ことが可能となる。
物の悪臭の元であるアンモニウムイオンを吸着するゼオ
ライトを分散させる。このことにより、長時間にわたる
消臭効果が期待できる。また、ゼオライトを飲料水とし
て使用可能である水に分散させることにより、ゼオライ
トを不快感なく飲料として摂取し、排泄物の悪臭を消す
ことが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、愛玩用動物や人な
ど生体の排泄物の臭いを消すための消臭用飲料水に関す
る。
ど生体の排泄物の臭いを消すための消臭用飲料水に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、人、愛玩動物、及び家畜などの生
体から発する排泄物の消臭に関する関心が高まってい
る。これは、例えば、愛玩動物である犬、猫などの排泄
物の悪臭が、飼い主や近所などに不快感を与えるといっ
た問題や、いわゆる寝たきり老人などの病人を介護する
ときに、病人の排泄物の悪臭が介護人の負担となるとい
った問題などが生じているためである。
体から発する排泄物の消臭に関する関心が高まってい
る。これは、例えば、愛玩動物である犬、猫などの排泄
物の悪臭が、飼い主や近所などに不快感を与えるといっ
た問題や、いわゆる寝たきり老人などの病人を介護する
ときに、病人の排泄物の悪臭が介護人の負担となるとい
った問題などが生じているためである。
【0003】このようなことから、排泄物の消臭方法が
検討されており、例えば、排泄物における悪臭の元とな
るアンモニア及びメルカプタンなどの成分をマスキング
するような化合物や、上述した化合物を分解する微生物
などを、排泄物に対してスプレーする方法などが提案さ
れている。しかしながら、これらの方法は、瞬間的に悪
臭を消すことは可能であるが、消臭効果を持続させるこ
とは困難である。
検討されており、例えば、排泄物における悪臭の元とな
るアンモニア及びメルカプタンなどの成分をマスキング
するような化合物や、上述した化合物を分解する微生物
などを、排泄物に対してスプレーする方法などが提案さ
れている。しかしながら、これらの方法は、瞬間的に悪
臭を消すことは可能であるが、消臭効果を持続させるこ
とは困難である。
【0004】そこで、排泄物の消臭効果をより高くする
ために、ゼオライトが使用されている。ゼオライトはア
ルミナ珪酸塩であり、陽イオン交換体であると共に、特
異なイオン交換性をもっているためにアンモニウムイオ
ンを効率良く吸着する。このように、排泄物の悪臭の元
となるアンモニアを除去することができるため、消臭効
果が高いものとなる。
ために、ゼオライトが使用されている。ゼオライトはア
ルミナ珪酸塩であり、陽イオン交換体であると共に、特
異なイオン交換性をもっているためにアンモニウムイオ
ンを効率良く吸着する。このように、排泄物の悪臭の元
となるアンモニアを除去することができるため、消臭効
果が高いものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このゼオライトは固体
であり、動物用トイレに敷き詰めたり、飼料に混合した
りすることによって、排泄物の悪臭を消すために使用さ
れている。
であり、動物用トイレに敷き詰めたり、飼料に混合した
りすることによって、排泄物の悪臭を消すために使用さ
れている。
【0006】しかしながら、ゼオライトを動物用トイレ
に使用した場合には、尿に対する消臭効果は大きいもの
の糞に対する消臭効果は少ない。これは、固体であるゼ
オライトが、糞の内部のアンモニアを吸着できないこと
に起因すると考えられる。
に使用した場合には、尿に対する消臭効果は大きいもの
の糞に対する消臭効果は少ない。これは、固体であるゼ
オライトが、糞の内部のアンモニアを吸着できないこと
に起因すると考えられる。
【0007】また、飼料に混合した場合には、ゼオライ
トを経口接種することになるためにアンモニアの吸着が
生体内で行われ、糞の消臭が十分になされる。しかしな
がら、飼料に混合した場合には、個体によって嗜好に合
わないことがある。このときには、ゼオライトを十分に
経口接種することが困難となるため、排泄物の消臭が十
分になされない。
トを経口接種することになるためにアンモニアの吸着が
生体内で行われ、糞の消臭が十分になされる。しかしな
がら、飼料に混合した場合には、個体によって嗜好に合
わないことがある。このときには、ゼオライトを十分に
経口接種することが困難となるため、排泄物の消臭が十
分になされない。
【0008】本発明は、このような従来の実情を鑑みて
提案されたものであり、排泄物の消臭効果を長時間持続
させることが可能である消臭用飲料水を提供することを
目的とする。
提案されたものであり、排泄物の消臭効果を長時間持続
させることが可能である消臭用飲料水を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る消臭用飲料水は、飲料水として使用
することが可能である水に、粒径が0.5μm以上且つ
100μm以下であるゼオライトを分散させたことを特
徴とする。
めに、本発明に係る消臭用飲料水は、飲料水として使用
することが可能である水に、粒径が0.5μm以上且つ
100μm以下であるゼオライトを分散させたことを特
徴とする。
【0010】以上のように構成された本発明に係る消臭
用飲料水は、アンモニアを吸着する性質を有するゼオラ
イトが分散されているために、排泄物の悪臭を消すこと
ができる。また、飲料水として使用することが可能であ
る水に分散させるため、ゼオライトを飲料として摂取す
ることができる。また、消臭効果を長時間にわたって持
続させることが可能となる。
用飲料水は、アンモニアを吸着する性質を有するゼオラ
イトが分散されているために、排泄物の悪臭を消すこと
ができる。また、飲料水として使用することが可能であ
る水に分散させるため、ゼオライトを飲料として摂取す
ることができる。また、消臭効果を長時間にわたって持
続させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0012】本発明を適用した消臭用飲料水は、後述す
るように、水にゼオライトを分散させてなる。
るように、水にゼオライトを分散させてなる。
【0013】本発明を適用した消臭用飲料水に使用され
る水は、飲料水として使用可能な水であることが望まし
い。このことにより、ゼオライトを飲料として摂取する
ことが可能となり、例えば清涼飲料水とすることもでき
る。また、このことにより、ゼオライトを体内へ摂取す
ることが容易になるため、排泄物の消臭を簡便に行うこ
とが可能となる。
る水は、飲料水として使用可能な水であることが望まし
い。このことにより、ゼオライトを飲料として摂取する
ことが可能となり、例えば清涼飲料水とすることもでき
る。また、このことにより、ゼオライトを体内へ摂取す
ることが容易になるため、排泄物の消臭を簡便に行うこ
とが可能となる。
【0014】ゼオライトは、アルミナ珪酸塩であり陽イ
オン交換体である。ゼオライトは、他の陽イオン交換体
と比べてイオン交換性が特異であり、イオン交換性は以
下に示す順番となっている。
オン交換体である。ゼオライトは、他の陽イオン交換体
と比べてイオン交換性が特異であり、イオン交換性は以
下に示す順番となっている。
【0015】Cs+>Rb+>K+>NH4 +>Sr+>Na
+>Ca2+>Fe3+>Al3+>Mg2 +>Li+ 上述したように、ゼオライトはアンモニウムイオンに対
して非常に高い選択性を有しているため、アンモニウム
イオンを効率良く除去することができる。
+>Ca2+>Fe3+>Al3+>Mg2 +>Li+ 上述したように、ゼオライトはアンモニウムイオンに対
して非常に高い選択性を有しているため、アンモニウム
イオンを効率良く除去することができる。
【0016】なお、本発明を適用した消臭用飲料水で
は、ゼオライトとして、例えば、酸化珪素、酸化アルミ
ニウム、及び酸化ナトリウムなどを主成分とするものを
利用しているが、ゼオライトの成分については特に限定
されるものではない。
は、ゼオライトとして、例えば、酸化珪素、酸化アルミ
ニウム、及び酸化ナトリウムなどを主成分とするものを
利用しているが、ゼオライトの成分については特に限定
されるものではない。
【0017】ゼオライトの比重は、2.15g/cm3
〜2.35g/cm3であり、水より重い。また、ゼオ
ライトは、極性が小さく疎水性であるため、水に分散さ
せることが困難であり、沈殿しやすい。
〜2.35g/cm3であり、水より重い。また、ゼオ
ライトは、極性が小さく疎水性であるため、水に分散さ
せることが困難であり、沈殿しやすい。
【0018】ゼオライトの粒径は、0.5μm以上10
0μm以下とされることが望ましい。ゼオライトの粒径
が100μmより大きい場合には、水に分散させること
が困難となる。また、ゼオライトの粒径を0.5μm以
下とすることは現在のところ技術的に困難である。ま
た、ゼオライトの粒径は、0.5μm以上且つ30μm
以下とすることが更に望ましい。粒径を30μm以下と
するることにより、ゼオライトは更に水に分散しやすく
なる。
0μm以下とされることが望ましい。ゼオライトの粒径
が100μmより大きい場合には、水に分散させること
が困難となる。また、ゼオライトの粒径を0.5μm以
下とすることは現在のところ技術的に困難である。ま
た、ゼオライトの粒径は、0.5μm以上且つ30μm
以下とすることが更に望ましい。粒径を30μm以下と
するることにより、ゼオライトは更に水に分散しやすく
なる。
【0019】本発明を適用した消臭用飲料水に使用され
るゼオライトは、図1に示すようなゼオライトを、細川
ミクロン製破砕機ACMパルメライザーによって粉砕し
たものである。この粉砕によって、図2に示すように、
ゼオライトの粒径を0.5μm以上且つ30μm以下と
した。
るゼオライトは、図1に示すようなゼオライトを、細川
ミクロン製破砕機ACMパルメライザーによって粉砕し
たものである。この粉砕によって、図2に示すように、
ゼオライトの粒径を0.5μm以上且つ30μm以下と
した。
【0020】水に分散させるゼオライトの量は、最終的
な濃度が0.001重量%以上且つ50重量%以下とな
る量であることが望ましく、更に0.003重量%以上
且つ0.2重量%以下となる量であることが望ましい。
ゼオライトの割合が0.001重量%未満になると、ア
ンモニウムイオンを十分に吸着できなくなるため、消臭
効果が不十分なものとなる。また、ゼオライトの割合が
50重量%よりも多くなると、飲料として摂取したとき
の食感がざらざらしたものとなるため、好ましくないも
のとなる。
な濃度が0.001重量%以上且つ50重量%以下とな
る量であることが望ましく、更に0.003重量%以上
且つ0.2重量%以下となる量であることが望ましい。
ゼオライトの割合が0.001重量%未満になると、ア
ンモニウムイオンを十分に吸着できなくなるため、消臭
効果が不十分なものとなる。また、ゼオライトの割合が
50重量%よりも多くなると、飲料として摂取したとき
の食感がざらざらしたものとなるため、好ましくないも
のとなる。
【0021】また、本発明を適用した消臭用飲料水に
は、食品添加物である増粘剤安定量を添加することが望
ましい。具体的な例としては、アルギン酸ナトリウム、
アルギン酸プロピレングリコール、カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナト
リウム、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプン酸
エステルナトリウム、メチルセルロース、ポリアクリル
酸ナトリウム、プロピレングリコール、グリセリンなど
が挙げられる。なお、本実施の形態では、カルボキシメ
チルルロースナトリウムとして第一工業製薬株式会社製
のセロゲンを使用した。
は、食品添加物である増粘剤安定量を添加することが望
ましい。具体的な例としては、アルギン酸ナトリウム、
アルギン酸プロピレングリコール、カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナト
リウム、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプン酸
エステルナトリウム、メチルセルロース、ポリアクリル
酸ナトリウム、プロピレングリコール、グリセリンなど
が挙げられる。なお、本実施の形態では、カルボキシメ
チルルロースナトリウムとして第一工業製薬株式会社製
のセロゲンを使用した。
【0022】上述したような増粘剤を含有させることに
よって、水の粘性が上昇する。このため、比重が重いゼ
オライトを水に分散させることが容易になる。
よって、水の粘性が上昇する。このため、比重が重いゼ
オライトを水に分散させることが容易になる。
【0023】消臭用飲料水に対して含有させる増粘剤安
定料の量は、最終的な濃度が0.001重量%以上且つ
2%重量以下となる量であることが望ましい。増粘剤安
定量の割合が0.001重量%未満であるときには、水
の粘性が不十分なものとなるため、比重が重いゼオライ
トが十分に分散しない。また、増粘剤安定量の割合が2
重量%より多くなると、水の粘性が高くなりすぎるため
に、例えば、飲料として摂取したときの食感が好ましく
ないものとなる。
定料の量は、最終的な濃度が0.001重量%以上且つ
2%重量以下となる量であることが望ましい。増粘剤安
定量の割合が0.001重量%未満であるときには、水
の粘性が不十分なものとなるため、比重が重いゼオライ
トが十分に分散しない。また、増粘剤安定量の割合が2
重量%より多くなると、水の粘性が高くなりすぎるため
に、例えば、飲料として摂取したときの食感が好ましく
ないものとなる。
【0024】また、本発明を適用した消臭用飲料水に
は、食用のゲル化剤を添加することが望ましい。具体的
な例としては、デキストリン、キサンタンガム、デンプ
ン、グアーム、カラギーナン、マンナン、ゼラチン、カ
ゼイン、ペクチン、及び寒天などが挙げられる。
は、食用のゲル化剤を添加することが望ましい。具体的
な例としては、デキストリン、キサンタンガム、デンプ
ン、グアーム、カラギーナン、マンナン、ゼラチン、カ
ゼイン、ペクチン、及び寒天などが挙げられる。
【0025】上述したようなゲル化剤を含有させること
によって、水の粘性が上昇する。そして、以下の表1に
示すように、粒径が大きいゼオライトが沈殿しにくくな
る。なお、ここでは各ゲル化剤を、ゼオライトの割合が
0.2重量%となるように調整されている水に溶解し
た。
によって、水の粘性が上昇する。そして、以下の表1に
示すように、粒径が大きいゼオライトが沈殿しにくくな
る。なお、ここでは各ゲル化剤を、ゼオライトの割合が
0.2重量%となるように調整されている水に溶解し
た。
【0026】
【表1】
【0027】また、ゼラチンは、コラーゲン加水分解と
呼ばれている。このゼラチンを添加したときには、毛並
みが良好となること、及び皮膚の状態が良好となること
などが期待できる。
呼ばれている。このゼラチンを添加したときには、毛並
みが良好となること、及び皮膚の状態が良好となること
などが期待できる。
【0028】消臭用飲料水に対して含有させるゲル化剤
の量は、最終的な濃度が0.01重量%以上且つ1%以
下となることが望ましい。ゲル化剤の割合が0.01重
量%未満であるときには、水の粘性が不十分なものとな
るため、比重が重いゼオライトが十分に分散しない。ま
た、ゲル化剤の割合が1重量%より多くなると、固まっ
てゲル状となる。
の量は、最終的な濃度が0.01重量%以上且つ1%以
下となることが望ましい。ゲル化剤の割合が0.01重
量%未満であるときには、水の粘性が不十分なものとな
るため、比重が重いゼオライトが十分に分散しない。ま
た、ゲル化剤の割合が1重量%より多くなると、固まっ
てゲル状となる。
【0029】また、本発明に係る消臭用飲料水には、食
品添加物である乳化剤が含まれることが望ましい。具体
的な例としては、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
レシチン、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリグリセ
リンなどが挙げられる。なお、本実施の形態では、ショ
糖脂肪酸エステルとして第一工業製薬株式会社製のDK
エステルF−160(商品名)を使用した。
品添加物である乳化剤が含まれることが望ましい。具体
的な例としては、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂
肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、
レシチン、ソルビタン脂肪酸エステル、及びポリグリセ
リンなどが挙げられる。なお、本実施の形態では、ショ
糖脂肪酸エステルとして第一工業製薬株式会社製のDK
エステルF−160(商品名)を使用した。
【0030】上述したような乳化剤を含有させることに
よって、疎水性であるゼオライトが水に分散しやすくな
る。
よって、疎水性であるゼオライトが水に分散しやすくな
る。
【0031】消臭用飲料水に対して含有させる乳化剤の
量は、最終的な濃度が0.001重量%以上且つ3重量
%以下となる量であることが望ましい。乳化剤の割合が
0.001重量%未満であるときには、乳化剤としての
役割が十分に発揮されず、疎水性であるゼオライトが水
に分散しにくくなる。また、乳化剤の割合が3重量%よ
り多くなると甘味が強くなりすぎるために、例えば、飲
料とするときの味覚が好ましくないものとなる。
量は、最終的な濃度が0.001重量%以上且つ3重量
%以下となる量であることが望ましい。乳化剤の割合が
0.001重量%未満であるときには、乳化剤としての
役割が十分に発揮されず、疎水性であるゼオライトが水
に分散しにくくなる。また、乳化剤の割合が3重量%よ
り多くなると甘味が強くなりすぎるために、例えば、飲
料とするときの味覚が好ましくないものとなる。
【0032】以上の説明からも明らかなように、本発明
を適用した消臭用飲料水は、排泄物の悪臭の元であるア
ンモニウムイオンを吸着するゼオライトを分散させたも
のであるため、長時間にわたる消臭効果が期待できる。
また、ゼオライトを飲料水として使用可能である水に分
散させることにより、ゼオライトを不快感なく飲料水と
して摂取することが可能となる。そして、ゼオライトを
清涼飲料水などに混入して、簡便に排泄物の悪臭を取り
除くことが可能となる。
を適用した消臭用飲料水は、排泄物の悪臭の元であるア
ンモニウムイオンを吸着するゼオライトを分散させたも
のであるため、長時間にわたる消臭効果が期待できる。
また、ゼオライトを飲料水として使用可能である水に分
散させることにより、ゼオライトを不快感なく飲料水と
して摂取することが可能となる。そして、ゼオライトを
清涼飲料水などに混入して、簡便に排泄物の悪臭を取り
除くことが可能となる。
【0033】なお、この消臭用飲料水は、人間が飲料と
して摂取したときにも、排泄物の悪臭を消すことが期待
される。また、この消臭用飲料水を排泄物にかけたとき
にも、排泄物の悪臭を消すことができる。このとき、液
状であるために、糞便の悪臭を十分に消すことができ
る。
して摂取したときにも、排泄物の悪臭を消すことが期待
される。また、この消臭用飲料水を排泄物にかけたとき
にも、排泄物の悪臭を消すことができる。このとき、液
状であるために、糞便の悪臭を十分に消すことができ
る。
【0034】
【実施例】次に、本発明を適用した具体的な実施例及び
実施例と比較するための比較例について説明する。
実施例と比較するための比較例について説明する。
【0035】実施例1 先ず、ゼオライトを細川ミクロン製破砕機ACMパルメ
ライザーによって破砕し、粒径を約0.5μm〜30μ
mとする。そして、45℃の水道水1リットルに対し
て、上述したように粉砕したゼオライトを0.1gと、
セロゲン(第一工業製薬株式会社製;カルボキシメチル
セルロースナトリウム)を1.0gと、DKエステルF
−160(第一工業製薬株式会社製;ショ糖脂肪酸エス
テル)を0.3gとを水へ添加して混合し、0.1重量
%のゼオライト分散液を作製した。次に、ゴールデンレ
トリバー(オス・33kg)の糞10gをサンプリング
してビニール袋に入れ、この中に0.1重量%のゼオラ
イト分散液を10cc入れた。このビニール袋の中の臭
気の有無を10分後と30分後に調べた。なお、臭気の
有無は、3段階評価(○:臭気が全くない、△:臭気が
少しある、×:臭気がほとんど消えない)で表した。
ライザーによって破砕し、粒径を約0.5μm〜30μ
mとする。そして、45℃の水道水1リットルに対し
て、上述したように粉砕したゼオライトを0.1gと、
セロゲン(第一工業製薬株式会社製;カルボキシメチル
セルロースナトリウム)を1.0gと、DKエステルF
−160(第一工業製薬株式会社製;ショ糖脂肪酸エス
テル)を0.3gとを水へ添加して混合し、0.1重量
%のゼオライト分散液を作製した。次に、ゴールデンレ
トリバー(オス・33kg)の糞10gをサンプリング
してビニール袋に入れ、この中に0.1重量%のゼオラ
イト分散液を10cc入れた。このビニール袋の中の臭
気の有無を10分後と30分後に調べた。なお、臭気の
有無は、3段階評価(○:臭気が全くない、△:臭気が
少しある、×:臭気がほとんど消えない)で表した。
【0036】実施例2 先ず、水へ添加するゼオライトの量を0.2gとした以
外は、実施例1と同様にして0.2重量%のゼオライト
分散液を作製した。そして、実施例1と同様にして臭気
の有無を調べた。
外は、実施例1と同様にして0.2重量%のゼオライト
分散液を作製した。そして、実施例1と同様にして臭気
の有無を調べた。
【0037】比較例1 先ず、水へ添加するゼオライトの量を0.05gとした
以外は、実施例1と同様にして0.05重量%のゼオラ
イト分散液を作製した。そして、実施例1と同様にし
て、臭気の有無を調べた。
以外は、実施例1と同様にして0.05重量%のゼオラ
イト分散液を作製した。そして、実施例1と同様にし
て、臭気の有無を調べた。
【0038】実施例1、実施例2、及び比較例1の結果
を表2に示す。
を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2からもわかるように、ゼオライトの濃
度を0.2重量%とした実施例2においては、糞をサン
プリングしてから10分後及び30分後に、ビニール袋
内の臭気の有無を調べたところ、共に臭気が消えている
ことがわかる。ゼオライトの濃度を0.1重量%とした
実施例1においては、30分後には臭気があるものの、
10分後は少し臭気が消えている。しかしながら、ゼオ
ライトの濃度を0.05重量%とした比較例1において
は、ビニール袋内の臭気は全く消えなかった。この結果
から、濃度が0.1重量%以上であるゼオライト溶液
が、排泄物の悪臭を消す作用を有することが判明した。
度を0.2重量%とした実施例2においては、糞をサン
プリングしてから10分後及び30分後に、ビニール袋
内の臭気の有無を調べたところ、共に臭気が消えている
ことがわかる。ゼオライトの濃度を0.1重量%とした
実施例1においては、30分後には臭気があるものの、
10分後は少し臭気が消えている。しかしながら、ゼオ
ライトの濃度を0.05重量%とした比較例1において
は、ビニール袋内の臭気は全く消えなかった。この結果
から、濃度が0.1重量%以上であるゼオライト溶液
が、排泄物の悪臭を消す作用を有することが判明した。
【0041】実施例3 実施例2と同様に作製したゼオライト分散液を、ゴール
デンレトリバー(オス・33kg)の尿にかけた。そし
て、臭気の有無を調べた。この結果、臭気が消えたこと
が判明した。
デンレトリバー(オス・33kg)の尿にかけた。そし
て、臭気の有無を調べた。この結果、臭気が消えたこと
が判明した。
【0042】実施例4 実施例2と同様に作製したゼオライト分散液を、ゴール
デンレトリバー(オス・33kg)に、1日500cc
ずつ、10日間飲ませた。そして、一日毎に糞をサンプ
リングし、臭気の有無を調べた。この結果、2日目以降
にサンプリングした糞は、臭気が消えていることが判明
した。
デンレトリバー(オス・33kg)に、1日500cc
ずつ、10日間飲ませた。そして、一日毎に糞をサンプ
リングし、臭気の有無を調べた。この結果、2日目以降
にサンプリングした糞は、臭気が消えていることが判明
した。
【0043】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明を適用した消臭用飲料水は、排泄物の悪臭の元である
アンモニウムイオンを吸着するゼオライトを分散させた
ものであるため、長時間にわたる消臭効果が期待でき
る。また、本発明を適用した消臭用飲料水は、ゼオライ
トを飲料水として使用可能である水に分散させているた
めに、ゼオライトを不快感なく飲料として摂取し、簡便
に排泄物の悪臭を消すことが可能となる。
明を適用した消臭用飲料水は、排泄物の悪臭の元である
アンモニウムイオンを吸着するゼオライトを分散させた
ものであるため、長時間にわたる消臭効果が期待でき
る。また、本発明を適用した消臭用飲料水は、ゼオライ
トを飲料水として使用可能である水に分散させているた
めに、ゼオライトを不快感なく飲料として摂取し、簡便
に排泄物の悪臭を消すことが可能となる。
【0044】なお、この消臭用飲料水は、人間が飲料と
して摂取したときにも、排泄物の悪臭が消えることが期
待される。
して摂取したときにも、排泄物の悪臭が消えることが期
待される。
【図1】粉砕前のゼオライトを示す模式図である。
【図2】粉砕後のゼオライトを示す模式図である。
1 ゼオライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/68 520 A23L 2/00 Z
Claims (6)
- 【請求項1】 飲料水として使用することが可能である
水に、粒径が0.5μm以上100μm以下であるゼオ
ライトを分散させたことを特徴とする消臭用飲料水。 - 【請求項2】 上記水に対して分散させる上記ゼオライ
トの割合は、0.001重量%以上50重量%以下であ
ることを特徴とする請求項1記載の消臭用飲料水。 - 【請求項3】 上記水に対して、増粘剤安定量を0.0
01重量%以上2重量%以下となるように添加したこと
を特徴とする請求項1記載の消臭用飲料水。 - 【請求項4】 上記水に対して、乳化剤を0.001重
量%以上3重量%以下となるように添加したことを特徴
とする請求項1記載の消臭用飲料水。 - 【請求項5】 上記水に対して、増粘剤安定量を0.0
01重量%以上2重量%以下となるように添加すると共
に、乳化剤を0.001重量%以上3重量%以下となる
ように添加したことを特徴とする請求項1記載の消臭用
飲料水。 - 【請求項6】 上記水に対して、ゲル化剤を0.001
重量%以上1重量%以下となるように添加したことを特
徴とする請求項1記載の消臭用飲料水。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000178831A JP2001352913A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 消臭用飲料水 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000178831A JP2001352913A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 消臭用飲料水 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001352913A true JP2001352913A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18680194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000178831A Withdrawn JP2001352913A (ja) | 2000-06-14 | 2000-06-14 | 消臭用飲料水 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001352913A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2437624A2 (en) * | 2009-06-05 | 2012-04-11 | HF Europe S.r.l. | Food products comprising zeolites |
WO2021033590A1 (ja) * | 2019-08-20 | 2021-02-25 | 有正 宮本 | 屁及び/又は大便の悪臭の低減剤 |
-
2000
- 2000-06-14 JP JP2000178831A patent/JP2001352913A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2012528586A (ja) * | 2009-06-05 | 2012-11-15 | アッカエッフェ エウロペ ソチエタ ア レスポンサビリタ リミタータ | ゼオライト含有食品 |
WO2021033590A1 (ja) * | 2019-08-20 | 2021-02-25 | 有正 宮本 | 屁及び/又は大便の悪臭の低減剤 |
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