JP2001352778A - モータ制御装置 - Google Patents
モータ制御装置Info
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- JP2001352778A JP2001352778A JP2000168408A JP2000168408A JP2001352778A JP 2001352778 A JP2001352778 A JP 2001352778A JP 2000168408 A JP2000168408 A JP 2000168408A JP 2000168408 A JP2000168408 A JP 2000168408A JP 2001352778 A JP2001352778 A JP 2001352778A
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- phase
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- signal
- control signal
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】安価な構成で、可聴音ノイズおよび電磁波ノイ
ズの発生を抑えることができるモータ制御装置を提供す
る。 【解決手段】モータMは、可聴周波数帯域内の所定周波
数のPWM制御信号に基づいて制御される。このとき発
生する可聴音ノイズは、ノイズ減衰波出力回路40から
出力されるノイズ減衰波により減衰される。ノイズ減衰
波出力回路40は、PWM制御信号の位相を検出し、そ
の検出した位相と同位相の信号を出力するフォトカップ
ラ41と、フォトカップラ41の出力信号の位相を反転
するとともに増幅するアンプ42と、アンプ42の出力
信号に基づいて音波(ノイズ減衰波)を発生する圧電ブ
ザー43とを備えている。
ズの発生を抑えることができるモータ制御装置を提供す
る。 【解決手段】モータMは、可聴周波数帯域内の所定周波
数のPWM制御信号に基づいて制御される。このとき発
生する可聴音ノイズは、ノイズ減衰波出力回路40から
出力されるノイズ減衰波により減衰される。ノイズ減衰
波出力回路40は、PWM制御信号の位相を検出し、そ
の検出した位相と同位相の信号を出力するフォトカップ
ラ41と、フォトカップラ41の出力信号の位相を反転
するとともに増幅するアンプ42と、アンプ42の出力
信号に基づいて音波(ノイズ減衰波)を発生する圧電ブ
ザー43とを備えている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば、パワ
ーステアリング装置などに備えられたモータを制御する
ためのモータ制御装置に関する。
ーステアリング装置などに備えられたモータを制御する
ためのモータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、モータにより油圧ポンプを駆
動して、車両のステアリング機構に結合されたパワーシ
リンダに作動油を供給し、このパワーシリンダから操舵
補助力を発生させるパワーステアリング装置が知られて
いる。このようなパワーステアリング装置では、たとえ
ば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によりモー
タの回転速度が制御され、このモータ回転速度に応じた
操舵補助力がパワーシリンダから発生される。
動して、車両のステアリング機構に結合されたパワーシ
リンダに作動油を供給し、このパワーシリンダから操舵
補助力を発生させるパワーステアリング装置が知られて
いる。このようなパワーステアリング装置では、たとえ
ば、PWM(Pulse Width Modulation)制御によりモー
タの回転速度が制御され、このモータ回転速度に応じた
操舵補助力がパワーシリンダから発生される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】PWM制御の下では、
PWM制御回路から出力されるPWM駆動信号の周波数
(PWM周波数)の帯域に応じて2種類のノイズが発生
し得る。すなわち、PWM周波数が可聴周波数帯域(2
0Hz〜20kHz)内の所定の周波数である場合に
は、PWM駆動信号が入力されるモータドライバから可
聴音ノイズが発生する。これに対して、PWM周波数が
可聴周波数帯域外の高周波数である場合には、PWM駆
動信号が入力されるモータ駆動回路から、このモータ駆
動回路に備えられたスイッチング素子のスイッチングに
よる電磁波ノイズが発生する。
PWM制御回路から出力されるPWM駆動信号の周波数
(PWM周波数)の帯域に応じて2種類のノイズが発生
し得る。すなわち、PWM周波数が可聴周波数帯域(2
0Hz〜20kHz)内の所定の周波数である場合に
は、PWM駆動信号が入力されるモータドライバから可
聴音ノイズが発生する。これに対して、PWM周波数が
可聴周波数帯域外の高周波数である場合には、PWM駆
動信号が入力されるモータ駆動回路から、このモータ駆
動回路に備えられたスイッチング素子のスイッチングに
よる電磁波ノイズが発生する。
【0004】したがって、PWM周波数を可聴周波数帯
域外の高周波数に設定すれば、可聴音ノイズの発生を抑
えることができるが、電磁波ノイズが発生し、車両に搭
載された電子部品などに悪影響を及ぼすおそれがある。
電磁波による悪影響を防止するためには、電子部品内に
電磁波ノイズ除去のための回路を組み込めばよいが、こ
のような回路を各電子部品に組み込むことは、パワース
テアリング装置の大幅なコストアップを招いてしまう。
域外の高周波数に設定すれば、可聴音ノイズの発生を抑
えることができるが、電磁波ノイズが発生し、車両に搭
載された電子部品などに悪影響を及ぼすおそれがある。
電磁波による悪影響を防止するためには、電子部品内に
電磁波ノイズ除去のための回路を組み込めばよいが、こ
のような回路を各電子部品に組み込むことは、パワース
テアリング装置の大幅なコストアップを招いてしまう。
【0005】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、安価な構成で、可聴音ノイズおよび電磁
波ノイズの発生を抑えることができるモータ制御装置を
提供することである。
課題を解決し、安価な構成で、可聴音ノイズおよび電磁
波ノイズの発生を抑えることができるモータ制御装置を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、可聴周波
数帯域内の所定周波数のパルス信号のパルス幅を変調し
て、モータ(M)を制御するための制御信号を生成する
制御信号生成手段(10,20)と、前記可聴周波数帯
域内の所定周波数とほぼ同じ周波数で、かつ、前記制御
信号と位相がほぼ180度ずれたノイズ減衰波を出力す
るノイズ減衰波出力手段(40,50,60)とを含む
ことを特徴とするモータ制御装置である。
目的を達成するための請求項1記載の発明は、可聴周波
数帯域内の所定周波数のパルス信号のパルス幅を変調し
て、モータ(M)を制御するための制御信号を生成する
制御信号生成手段(10,20)と、前記可聴周波数帯
域内の所定周波数とほぼ同じ周波数で、かつ、前記制御
信号と位相がほぼ180度ずれたノイズ減衰波を出力す
るノイズ減衰波出力手段(40,50,60)とを含む
ことを特徴とするモータ制御装置である。
【0007】なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じである。この発明によれば、ノイズ減衰波出力手段
から出力されるノイズ減衰波により、可聴周波数帯域内
の所定周波数のパルス信号のパルス幅を変調して得られ
る制御信号、すなわちPWM(Pulse Width Modulatio
n)制御信号に基づいてモータを駆動した際に生じる可
聴音ノイズを減衰させることができる。また、PWM制
御信号の周波数が可聴周波数帯域内であるから、モータ
の制御時に電磁波が発生するおそれはなく、モータの周
囲に配置された電子部品などが電磁波の悪影響を受ける
ことを抑制できる。
における対応構成要素等を表す。以下、この項において
同じである。この発明によれば、ノイズ減衰波出力手段
から出力されるノイズ減衰波により、可聴周波数帯域内
の所定周波数のパルス信号のパルス幅を変調して得られ
る制御信号、すなわちPWM(Pulse Width Modulatio
n)制御信号に基づいてモータを駆動した際に生じる可
聴音ノイズを減衰させることができる。また、PWM制
御信号の周波数が可聴周波数帯域内であるから、モータ
の制御時に電磁波が発生するおそれはなく、モータの周
囲に配置された電子部品などが電磁波の悪影響を受ける
ことを抑制できる。
【0008】なお、前記ノイズ減衰波出力手段は、たと
えば、前記制御信号生成手段によって生成される制御信
号の位相を検出する位相検出手段(41,51,61)
と、この位相検出手段によって検出された位相を反転し
て反転位相信号を生成する反転位相信号生成手段(4
2,53,64)と、この反転位相信号生成手段によっ
て生成された反転位相信号を音波に変換して出力する音
波出力手段(43,55,66)とを含むものであって
もよい。
えば、前記制御信号生成手段によって生成される制御信
号の位相を検出する位相検出手段(41,51,61)
と、この位相検出手段によって検出された位相を反転し
て反転位相信号を生成する反転位相信号生成手段(4
2,53,64)と、この反転位相信号生成手段によっ
て生成された反転位相信号を音波に変換して出力する音
波出力手段(43,55,66)とを含むものであって
もよい。
【0009】さらに、前記位相検出手段は、前記制御信
号生成手段によって生成される制御信号の位相と同位相
の信号を出力するフォトカップラ(41)であり、前記
反転位相信号生成手段は、前記フォトカップラの出力信
号の位相を反転するとともに増幅するアンプ(42)で
あり、前記音波出力手段は、このアンプの出力信号に基
づいて音波を発生する圧電ブザー(43)であってもよ
い。この場合、ノイズ減衰波出力手段は比較的安価な部
品で構成できるから、PWM制御信号の周波数を可聴周
波数帯域外の高周波数に設定し、これにより発生する電
磁波ノイズを除去するための回路を各電子部品に組み込
む構成よりも、モータ制御装置のコストを低く抑えるこ
とができる。
号生成手段によって生成される制御信号の位相と同位相
の信号を出力するフォトカップラ(41)であり、前記
反転位相信号生成手段は、前記フォトカップラの出力信
号の位相を反転するとともに増幅するアンプ(42)で
あり、前記音波出力手段は、このアンプの出力信号に基
づいて音波を発生する圧電ブザー(43)であってもよ
い。この場合、ノイズ減衰波出力手段は比較的安価な部
品で構成できるから、PWM制御信号の周波数を可聴周
波数帯域外の高周波数に設定し、これにより発生する電
磁波ノイズを除去するための回路を各電子部品に組み込
む構成よりも、モータ制御装置のコストを低く抑えるこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブ
ロック図である。このモータ制御装置は、たとえば、モ
ータMにより油圧ポンプを作動させ、この油圧ポンプか
ら発生する油圧により操舵補助を実現する油圧ポンプ式
のパワーステアリング装置に用いられるものであり、C
PU、RAMおよびROMを含むマイクロコンピュータ
10を備えている。マイクロコンピュータ10は、車両
のステアリングホイールの操舵角などに基づき、可聴周
波数帯域内であってPWM(Pulse Width Modulation)
制御に使用可能な周波数帯域(2kHz〜20kHz)
内の所定周波数(たとえば、4kHz)のパルス信号の
パルス幅を変調して出力する。
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブ
ロック図である。このモータ制御装置は、たとえば、モ
ータMにより油圧ポンプを作動させ、この油圧ポンプか
ら発生する油圧により操舵補助を実現する油圧ポンプ式
のパワーステアリング装置に用いられるものであり、C
PU、RAMおよびROMを含むマイクロコンピュータ
10を備えている。マイクロコンピュータ10は、車両
のステアリングホイールの操舵角などに基づき、可聴周
波数帯域内であってPWM(Pulse Width Modulation)
制御に使用可能な周波数帯域(2kHz〜20kHz)
内の所定周波数(たとえば、4kHz)のパルス信号の
パルス幅を変調して出力する。
【0011】マイクロコンピュータ10が出力するパル
ス信号は、プリドライバ回路20に与えられて適当なレ
ベルに増幅される。具体的には、プリドライバ回路20
は、コレクタ−エミッタ間に電圧が印加されたnpn型
のトランジスタ21を備えている。マイクロコンピュー
タ10から与えられるパルス信号は、トランジスタ21
のベースにベース電流として与えられており、このベー
ス電流(パルス信号)のハイレベル/ローレベルの切り
替わりに応答してハイレベル/ローレベルに切り替わる
コレクタ電流が取り出されて、プリドライバ回路20か
ら出力されている。
ス信号は、プリドライバ回路20に与えられて適当なレ
ベルに増幅される。具体的には、プリドライバ回路20
は、コレクタ−エミッタ間に電圧が印加されたnpn型
のトランジスタ21を備えている。マイクロコンピュー
タ10から与えられるパルス信号は、トランジスタ21
のベースにベース電流として与えられており、このベー
ス電流(パルス信号)のハイレベル/ローレベルの切り
替わりに応答してハイレベル/ローレベルに切り替わる
コレクタ電流が取り出されて、プリドライバ回路20か
ら出力されている。
【0012】プリドライバ回路20から出力されるコレ
クタ電流は、PWM制御信号として、モータMに接続さ
れたモータドライバ30に与えられている。モータドラ
イバ30は、たとえば、モータMが三相ブラシレスモー
タである場合、2個のFET(Field-Effect Transisto
r)31の直列回路を3つ並列に接続し、この並列回路
を電源電圧とアースとの間に直列に接続することにより
構成されていて、各直列回路は2個のFET間の接続点
32でモータMの各相に接続されている。上述のプリド
ライバ回路20は、モータドライバ30に備えられてい
るFET31ごとに設けられており、FET31はプリ
ドライバ回路20から入力されるPWM制御信号のレベ
ルに応じてオン/オフする。これにより、モータMに印
加される電圧が制御され、モータMのPWM制御が達成
される。
クタ電流は、PWM制御信号として、モータMに接続さ
れたモータドライバ30に与えられている。モータドラ
イバ30は、たとえば、モータMが三相ブラシレスモー
タである場合、2個のFET(Field-Effect Transisto
r)31の直列回路を3つ並列に接続し、この並列回路
を電源電圧とアースとの間に直列に接続することにより
構成されていて、各直列回路は2個のFET間の接続点
32でモータMの各相に接続されている。上述のプリド
ライバ回路20は、モータドライバ30に備えられてい
るFET31ごとに設けられており、FET31はプリ
ドライバ回路20から入力されるPWM制御信号のレベ
ルに応じてオン/オフする。これにより、モータMに印
加される電圧が制御され、モータMのPWM制御が達成
される。
【0013】このような可聴周波数帯域内の所定周波数
のPWM制御信号に基づいてモータMが制御される構成
では、電磁波ノイズの発生を抑えることはできるが、モ
ータドライバ30からFET31のスイッチングに起因
した可聴音ノイズが発生するおそれがある。そこで、こ
のモータ制御装置には、可聴音ノイズを減衰させるため
のノイズ減衰波を生成して出力するノイズ減衰波出力回
路40が備えられている。
のPWM制御信号に基づいてモータMが制御される構成
では、電磁波ノイズの発生を抑えることはできるが、モ
ータドライバ30からFET31のスイッチングに起因
した可聴音ノイズが発生するおそれがある。そこで、こ
のモータ制御装置には、可聴音ノイズを減衰させるため
のノイズ減衰波を生成して出力するノイズ減衰波出力回
路40が備えられている。
【0014】ノイズ減衰波出力回路40は、PWM制御
信号の位相を検出し、その検出した位相と同位相の信号
を出力するフォトカップラ41と、フォトカップラ41
の出力信号の位相を反転するとともに増幅するアンプ
(AMP)42と、アンプ42の出力信号に基づいて音
波(ノイズ減衰波)を発生する圧電ブザー43とを備え
ている。フォトカップラ41は、たとえば、PWM制御
信号のレベルに応じてオン/オフする発光ダイオード4
4と、この発光ダイオード44からの光を受光して電気
信号に変換するフォトトランジスタ45とで構成でき
る。また、圧電ブザー43は、モータドライバ30の近
傍の空間にノイズ減衰波を放出するような位置、言い換
えれば、モータドライバ30の近傍の空気に振動を与え
ることができる位置に配置されている。
信号の位相を検出し、その検出した位相と同位相の信号
を出力するフォトカップラ41と、フォトカップラ41
の出力信号の位相を反転するとともに増幅するアンプ
(AMP)42と、アンプ42の出力信号に基づいて音
波(ノイズ減衰波)を発生する圧電ブザー43とを備え
ている。フォトカップラ41は、たとえば、PWM制御
信号のレベルに応じてオン/オフする発光ダイオード4
4と、この発光ダイオード44からの光を受光して電気
信号に変換するフォトトランジスタ45とで構成でき
る。また、圧電ブザー43は、モータドライバ30の近
傍の空間にノイズ減衰波を放出するような位置、言い換
えれば、モータドライバ30の近傍の空気に振動を与え
ることができる位置に配置されている。
【0015】この構成により、モータドライバ30に向
けてPWM制御信号が出力されると、PWM制御信号と
逆位相のノイズ減衰波(位相が180度ずれたノイズ減
衰波)が圧電ブザー43から出力される。モータドライ
バ30から発生する可聴音ノイズは、FET31のスイ
ッチングに起因したノイズであり、その位相はPWM制
御信号に同期しているから、圧電ブザー43からPWM
制御信号と逆位相のノイズ減衰波が出力されると、この
ノイズ減衰波がモータドライバ30の近傍の空間で可聴
音ノイズと足し合わされ、これにより可聴音ノイズが減
衰される。
けてPWM制御信号が出力されると、PWM制御信号と
逆位相のノイズ減衰波(位相が180度ずれたノイズ減
衰波)が圧電ブザー43から出力される。モータドライ
バ30から発生する可聴音ノイズは、FET31のスイ
ッチングに起因したノイズであり、その位相はPWM制
御信号に同期しているから、圧電ブザー43からPWM
制御信号と逆位相のノイズ減衰波が出力されると、この
ノイズ減衰波がモータドライバ30の近傍の空間で可聴
音ノイズと足し合わされ、これにより可聴音ノイズが減
衰される。
【0016】以上のようにこの実施形態によれば、ノイ
ズ減衰波出力回路40でノイズ減衰波を生成して出力す
ることにより、モータドライバ30から発生する可聴音
ノイズを減衰させることができる。また、PWM制御信
号の周波数(PWM周波数)は可聴周波数帯域内である
から、モータMの制御時に電磁波が発生するおそれはな
く、マイクロコンピュータ10やその他に車両に搭載さ
れた電子部品が電磁波の悪影響を受けることを抑制でき
る。
ズ減衰波出力回路40でノイズ減衰波を生成して出力す
ることにより、モータドライバ30から発生する可聴音
ノイズを減衰させることができる。また、PWM制御信
号の周波数(PWM周波数)は可聴周波数帯域内である
から、モータMの制御時に電磁波が発生するおそれはな
く、マイクロコンピュータ10やその他に車両に搭載さ
れた電子部品が電磁波の悪影響を受けることを抑制でき
る。
【0017】さらに、ノイズ減衰波出力回路40は、フ
ォトカップラ41、アンプ42および圧電ブザー43な
どの比較的安価な部品で構成できるから、PWM周波数
を可聴周波数帯域外の高周波数に設定し、これにより発
生する電磁波ノイズを除去するための回路を各電子部品
に組み込む構成よりも、モータ制御装置のコストを低く
抑えることができる。なお、上述のノイズ減衰波出力回
路40に代えて、図2に示す構成のノイズ減衰波出力回
路50が採用されてもよい。すなわち、モータM(モー
タドライバ30)に関連してマイクロフォン51を設
け、このマイクロフォン51で拾った可聴音ノイズをプ
リアンプ(P−AMP)52で適当に増幅した後、この
増幅された信号を反転回路53に入力して位相を反転さ
せ、さらにアンプ54で増幅した後に圧電ブザー55に
与えることによりノイズ減衰波を出力させてもよい。こ
の場合、可聴音ノイズがノイズ減衰波によって良好に減
衰されるような位置に、圧電ブザー55を配置すること
が好ましい。
ォトカップラ41、アンプ42および圧電ブザー43な
どの比較的安価な部品で構成できるから、PWM周波数
を可聴周波数帯域外の高周波数に設定し、これにより発
生する電磁波ノイズを除去するための回路を各電子部品
に組み込む構成よりも、モータ制御装置のコストを低く
抑えることができる。なお、上述のノイズ減衰波出力回
路40に代えて、図2に示す構成のノイズ減衰波出力回
路50が採用されてもよい。すなわち、モータM(モー
タドライバ30)に関連してマイクロフォン51を設
け、このマイクロフォン51で拾った可聴音ノイズをプ
リアンプ(P−AMP)52で適当に増幅した後、この
増幅された信号を反転回路53に入力して位相を反転さ
せ、さらにアンプ54で増幅した後に圧電ブザー55に
与えることによりノイズ減衰波を出力させてもよい。こ
の場合、可聴音ノイズがノイズ減衰波によって良好に減
衰されるような位置に、圧電ブザー55を配置すること
が好ましい。
【0018】また、ノイズ減衰波出力回路40に代え
て、図3に示す構成のノイズ減衰波出力回路60が採用
されてもよい。すなわち、マイクロフォン61で拾った
可聴音ノイズをプリアンプ62で適当に増幅した後、こ
の増幅された信号を微分回路63に入力して、可聴音ノ
イズのエッジ成分を取り出すことにより位相を検出す
る。そして、同期回路64において、微分回路63で検
出した位相を反転させ、この反転した位相にPWM周波
数と同じ周波数の信号を同期させることによりブザー駆
動信号を生成し、この生成したブザー駆動信号をアンプ
65を介して圧電ブザー66に与えることにより、圧電
ブザー66からノイズ減衰波を出力させてもよい。
て、図3に示す構成のノイズ減衰波出力回路60が採用
されてもよい。すなわち、マイクロフォン61で拾った
可聴音ノイズをプリアンプ62で適当に増幅した後、こ
の増幅された信号を微分回路63に入力して、可聴音ノ
イズのエッジ成分を取り出すことにより位相を検出す
る。そして、同期回路64において、微分回路63で検
出した位相を反転させ、この反転した位相にPWM周波
数と同じ周波数の信号を同期させることによりブザー駆
動信号を生成し、この生成したブザー駆動信号をアンプ
65を介して圧電ブザー66に与えることにより、圧電
ブザー66からノイズ減衰波を出力させてもよい。
【0019】さらに、この発明は、上述の実施形態に限
定されず、その他の形態で実施することも可能である。
たとえば、上述の実施形態では、油圧ポンプ式のパワー
ステアリング装置を例にとったが、この発明は、モータ
が発生するトルクを用いて操舵補助を実現する電動パワ
ーステアリング装置など、他の装置に備えられたモータ
を制御するために広く用いることができる。その他、特
許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更
を施すことが可能である。
定されず、その他の形態で実施することも可能である。
たとえば、上述の実施形態では、油圧ポンプ式のパワー
ステアリング装置を例にとったが、この発明は、モータ
が発生するトルクを用いて操舵補助を実現する電動パワ
ーステアリング装置など、他の装置に備えられたモータ
を制御するために広く用いることができる。その他、特
許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更
を施すことが可能である。
【図1】この発明の一実施形態に係るモータ制御装置の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図2】ノイズ減衰波出力回路の他の構成を示す図であ
る。
る。
【図3】ノイズ減衰波出力回路のさらに他の構成を示す
図である。
図である。
【符号の説明】 10 マイクロコンピュータ(制御信号生成手段) 20 プリドライバ回路(制御信号生成手段) 30 モータドライバ 40 ノイズ減衰波出力回路(ノイズ減衰波出力手
段) 41 フォトカップラ(位相検出手段) 42 アンプ(反転位相信号生成手段) 43 圧電ブザー(音波出力手段) 50 ノイズ減衰波出力回路(ノイズ減衰波出力手
段) 51 マイクロフォン(位相検出手段) 53 反転回路(反転位相信号生成手段) 55 圧電ブザー(音波出力手段) 60 ノイズ減衰波出力回路(ノイズ減衰波出力手
段) 61 マイクロフォン(位相検出手段) 64 同期回路(反転位相信号生成手段) 66 圧電ブザー(音波出力手段)
段) 41 フォトカップラ(位相検出手段) 42 アンプ(反転位相信号生成手段) 43 圧電ブザー(音波出力手段) 50 ノイズ減衰波出力回路(ノイズ減衰波出力手
段) 51 マイクロフォン(位相検出手段) 53 反転回路(反転位相信号生成手段) 55 圧電ブザー(音波出力手段) 60 ノイズ減衰波出力回路(ノイズ減衰波出力手
段) 61 マイクロフォン(位相検出手段) 64 同期回路(反転位相信号生成手段) 66 圧電ブザー(音波出力手段)
Claims (1)
- 【請求項1】可聴周波数帯域内の所定周波数のパルス信
号のパルス幅を変調して、モータを制御するための制御
信号を生成する制御信号生成手段と、 前記可聴周波数帯域内の所定周波数とほぼ同じ周波数
で、かつ、前記制御信号と位相がほぼ180度ずれたノ
イズ減衰波を出力するノイズ減衰波出力手段とを含むこ
とを特徴とするモータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000168408A JP2001352778A (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | モータ制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000168408A JP2001352778A (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | モータ制御装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2001352778A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012211431A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Aisin Seiki Co Ltd | 可動装置 |
-
2000
- 2000-06-06 JP JP2000168408A patent/JP2001352778A/ja active Pending
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JP2012211431A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-01 | Aisin Seiki Co Ltd | 可動装置 |
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