JP2001352728A - 自転車用発電機 - Google Patents
自転車用発電機Info
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Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コイル芯の磁気抵抗を低減し、発電効率を向
上できる自転車用発電機を提供する。 【解決手段】 発電用コイルの内周部に、磁束が導入さ
れるコイル芯を有する自転車用発電機において、前記コ
イル芯を、コイルの軸方向に第1の珪素鋼板を積層した
積層体から構成するとともに、該積層体の一部に前記コ
イルの軸方向に延びる複数の第2の珪素鋼板を設けたも
のから構成したことを特徴とする自転車用発電機。
上できる自転車用発電機を提供する。 【解決手段】 発電用コイルの内周部に、磁束が導入さ
れるコイル芯を有する自転車用発電機において、前記コ
イル芯を、コイルの軸方向に第1の珪素鋼板を積層した
積層体から構成するとともに、該積層体の一部に前記コ
イルの軸方向に延びる複数の第2の珪素鋼板を設けたも
のから構成したことを特徴とする自転車用発電機。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車の車輪のハ
ブに装着される自転車用発電機に関する。
ブに装着される自転車用発電機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自転車の車輪のハブに装着される
自転車用発電機としては、図11に示すようなものが知
られている。図11において、100は自転車用発電機
を示している。自転車用発電機100は、自転車の車輪
のハブ軸101に固定されるステータ102と、該ステ
ータ102に対して外転可能なロータ103とを有して
いる。
自転車用発電機としては、図11に示すようなものが知
られている。図11において、100は自転車用発電機
を示している。自転車用発電機100は、自転車の車輪
のハブ軸101に固定されるステータ102と、該ステ
ータ102に対して外転可能なロータ103とを有して
いる。
【0003】ステータ102は、ボビン104に導線が
巻回された発電用コイル105を有しており、発電用コ
イル105は、磁極部106、107により覆われてい
る。
巻回された発電用コイル105を有しており、発電用コ
イル105は、磁極部106、107により覆われてい
る。
【0004】ロータ103は、ステータ102に対して
外転可能になっており、ロータ103の内周面にはN
極、S極に交互に着磁された磁石108が設けられてい
る。
外転可能になっており、ロータ103の内周面にはN
極、S極に交互に着磁された磁石108が設けられてい
る。
【0005】上記のような自転車用発電機100におい
ては、ロータ103の磁石108を、磁極部106、1
07に対して外転させることにより、磁束が磁極部10
6、107により収束され、両磁極部106、107に
より形成されたコイル芯109に導入された磁束を発電
用コイル105に鎖交させ電圧を発生させて発電が行わ
れるようになっている。
ては、ロータ103の磁石108を、磁極部106、1
07に対して外転させることにより、磁束が磁極部10
6、107により収束され、両磁極部106、107に
より形成されたコイル芯109に導入された磁束を発電
用コイル105に鎖交させ電圧を発生させて発電が行わ
れるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような自転車用発電機100においては、コイル芯10
9は磁極部106、107の一部を曲げ加工し互いに接
合したものから構成されているので、磁束抵抗が増大し
発電効率が低下するおそれがある。また、上記のような
自転車用発電機100においては、発電用コイル105
の内周部のコイル芯109に磁束が密集し易く、磁気密
度、磁気抵抗が増大し易い形状となっている。
ような自転車用発電機100においては、コイル芯10
9は磁極部106、107の一部を曲げ加工し互いに接
合したものから構成されているので、磁束抵抗が増大し
発電効率が低下するおそれがある。また、上記のような
自転車用発電機100においては、発電用コイル105
の内周部のコイル芯109に磁束が密集し易く、磁気密
度、磁気抵抗が増大し易い形状となっている。
【0007】また、上記のような問題を解消するため
に、発電用コイル105の内周部に、プレス抜きされた
複数の珪素鋼板を配設することにより、発電用コイル1
05の内周部の空間をコイル芯設置部として利用し、磁
気抵抗を減少させるようにした自転車用発電機も既に実
用化されているが、発電用コイル105の内周部に複数
の珪素鋼板を配設する作業は煩雑であるため、組付作業
性が低下しコストアップを招くおそれもある。
に、発電用コイル105の内周部に、プレス抜きされた
複数の珪素鋼板を配設することにより、発電用コイル1
05の内周部の空間をコイル芯設置部として利用し、磁
気抵抗を減少させるようにした自転車用発電機も既に実
用化されているが、発電用コイル105の内周部に複数
の珪素鋼板を配設する作業は煩雑であるため、組付作業
性が低下しコストアップを招くおそれもある。
【0008】本発明の課題は、コイル芯の磁束抵抗を減
少し、効率的な発電が可能で、しかも低コストの自転車
用発電機を提供することにある。
少し、効率的な発電が可能で、しかも低コストの自転車
用発電機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の自転車用発電機は、発電用コイルの内周部
に、磁束が導入されるコイル芯を有する自転車用発電機
において、前記コイル芯を、コイルの軸方向に第1の珪
素鋼板を積層した積層体から構成するとともに、該積層
体の一部に前記コイルの軸方向に延びる複数の第2の珪
素鋼板を設けたものから構成したことを特徴とするもの
からなる。
に、本発明の自転車用発電機は、発電用コイルの内周部
に、磁束が導入されるコイル芯を有する自転車用発電機
において、前記コイル芯を、コイルの軸方向に第1の珪
素鋼板を積層した積層体から構成するとともに、該積層
体の一部に前記コイルの軸方向に延びる複数の第2の珪
素鋼板を設けたものから構成したことを特徴とするもの
からなる。
【0010】上記第1の珪素鋼板からなる積層体には、
軸方向に延びる凹部を形成することが好ましい。このよ
うな凹部を形成すれば、該凹部に第2の珪素鋼板を収納
することができる。
軸方向に延びる凹部を形成することが好ましい。このよ
うな凹部を形成すれば、該凹部に第2の珪素鋼板を収納
することができる。
【0011】また、上記課題を解決するために、もう一
つの本発明の自転車用発電機は、発電用コイルの内周部
に、磁束が導入されるコイル芯を有する自転車用発電機
において、前記コイル芯を、コイルの軸方向に延びる中
心軸を有する珪素鋼板のうず巻体から構成したことを特
徴とするものからなる。
つの本発明の自転車用発電機は、発電用コイルの内周部
に、磁束が導入されるコイル芯を有する自転車用発電機
において、前記コイル芯を、コイルの軸方向に延びる中
心軸を有する珪素鋼板のうず巻体から構成したことを特
徴とするものからなる。
【0012】本発明の発電用コイルの外周部には複数の
磁極片が周方向に配設されている。各磁極片のコイル側
の面の周方向両端部には、面取り加工が施されているこ
とが好ましい。各磁極片に上記のような面取り加工を施
せば、該磁極片に対して外転する磁石側の面の表面積を
確保し磁石から効率よく磁束を収束しつつ、併せて、隣
接する磁極片の周方向端部の表面積を減少させることが
できるので、磁束の漏洩を抑制することができる。
磁極片が周方向に配設されている。各磁極片のコイル側
の面の周方向両端部には、面取り加工が施されているこ
とが好ましい。各磁極片に上記のような面取り加工を施
せば、該磁極片に対して外転する磁石側の面の表面積を
確保し磁石から効率よく磁束を収束しつつ、併せて、隣
接する磁極片の周方向端部の表面積を減少させることが
できるので、磁束の漏洩を抑制することができる。
【0013】上記のような自転車用発電機においは、従
来の自転車用発電機のコイル芯に比べて、コイル芯の鉄
材の比率を増加させることができる。また、コイル芯を
構成する珪素鋼板の少なくとも一部は、コイル芯の軸方
向、つまり、磁束の通過方向に沿って延びているので、
コイル芯の磁気抵抗を減少でき磁束を導き易くすること
ができる。また、コイル芯は、珪素鋼板から構成されて
いるので、鉄損を減少でき、うず電流の発生を効果的に
抑制することができるので、より一層コイル芯の磁気抵
抗を減少することができる。
来の自転車用発電機のコイル芯に比べて、コイル芯の鉄
材の比率を増加させることができる。また、コイル芯を
構成する珪素鋼板の少なくとも一部は、コイル芯の軸方
向、つまり、磁束の通過方向に沿って延びているので、
コイル芯の磁気抵抗を減少でき磁束を導き易くすること
ができる。また、コイル芯は、珪素鋼板から構成されて
いるので、鉄損を減少でき、うず電流の発生を効果的に
抑制することができるので、より一層コイル芯の磁気抵
抗を減少することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の自転車用発電機
の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明す
る。図1ないし図8は、本発明の一実施態様に係る自転
車用発電機を示している。図において、1は自転車用発
電機を示している。自転車用発電機1は、ハブ軸2を有
しており、ハブ軸2には、ハブ3がベアリング4、5を
介して回転可能に示承されている。ハブ3は、ハブ本体
6とハブキャップ7とからなっており、ハブ本体6の内
面には図2に示す磁石8が設けられている。磁石8には
周方向に交互にN極、S極の磁性が付与されている。
の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明す
る。図1ないし図8は、本発明の一実施態様に係る自転
車用発電機を示している。図において、1は自転車用発
電機を示している。自転車用発電機1は、ハブ軸2を有
しており、ハブ軸2には、ハブ3がベアリング4、5を
介して回転可能に示承されている。ハブ3は、ハブ本体
6とハブキャップ7とからなっており、ハブ本体6の内
面には図2に示す磁石8が設けられている。磁石8には
周方向に交互にN極、S極の磁性が付与されている。
【0015】ハブ本体2内には、発電用コイル9が収容
されている。発電用コイル9は、ボビン10に導線11
を巻回したものから構成されている。発電用コイル9の
外周部には、図3、図4に示す磁極12、13の磁極片
14、15が周方向に配設されている。磁極片14、1
5と発電用コイル9との間には絶縁紙25が介装されて
いる。磁極片14、15は周方向に交互に配列されてい
る。また、磁極片14、15は根本から先端に向かって
先細り形状に形成されている。また、図5に示すよう
に、磁極片14、15のコイル側の面の周方向端部には
面取り加工が施されており、面取り部16、17が設け
られている。また、磁極12、13とボビン10との間
には図8に示す継鉄23、24が介装されており、該継
鉄23、24を介して磁極12、13とコイル芯18が
導通されるようになっている。継鉄23、24の内周に
は突起28、29が設けられており、該突起28、29
をハブ軸2の溝部2aに係合することにより継鉄23、
24のハブ軸2に対する回転が阻止されるようになって
いる。
されている。発電用コイル9は、ボビン10に導線11
を巻回したものから構成されている。発電用コイル9の
外周部には、図3、図4に示す磁極12、13の磁極片
14、15が周方向に配設されている。磁極片14、1
5と発電用コイル9との間には絶縁紙25が介装されて
いる。磁極片14、15は周方向に交互に配列されてい
る。また、磁極片14、15は根本から先端に向かって
先細り形状に形成されている。また、図5に示すよう
に、磁極片14、15のコイル側の面の周方向端部には
面取り加工が施されており、面取り部16、17が設け
られている。また、磁極12、13とボビン10との間
には図8に示す継鉄23、24が介装されており、該継
鉄23、24を介して磁極12、13とコイル芯18が
導通されるようになっている。継鉄23、24の内周に
は突起28、29が設けられており、該突起28、29
をハブ軸2の溝部2aに係合することにより継鉄23、
24のハブ軸2に対する回転が阻止されるようになって
いる。
【0016】発電用コイル9の内周部には、磁束が導入
されるコイル芯18が設けられている。コイル芯18
は、コイルの軸方向に積層される第1の珪素鋼板19と
コイルの軸方向に延びる複数の第2の珪素鋼板20とか
らなっており、第2の珪素鋼板20は第1の珪素鋼板1
9からなる積層体21の凹部22内に収納されている。
されるコイル芯18が設けられている。コイル芯18
は、コイルの軸方向に積層される第1の珪素鋼板19と
コイルの軸方向に延びる複数の第2の珪素鋼板20とか
らなっており、第2の珪素鋼板20は第1の珪素鋼板1
9からなる積層体21の凹部22内に収納されている。
【0017】コイル芯18は、以下のようにして製造す
ることができる。まず、第1の珪素鋼板19(図6
(a))を積層して軸方向に延びる凹部22を有する積
層体21を形成する(図6(b))。次に、凹部22内
に図7に示すような第2の珪素鋼板20を収納しコイル
芯18が完成する(図6(c))。
ることができる。まず、第1の珪素鋼板19(図6
(a))を積層して軸方向に延びる凹部22を有する積
層体21を形成する(図6(b))。次に、凹部22内
に図7に示すような第2の珪素鋼板20を収納しコイル
芯18が完成する(図6(c))。
【0018】なお、第1の珪素鋼板19の内周には穴起
26が形成されている。このため、積層体20の内周に
は突条27が形成されるようになっている。該突条27
をハブ軸2の溝部2aに挿入することにより、コイル芯
18のハブ軸2に対する回転が阻止されるようになって
いる。
26が形成されている。このため、積層体20の内周に
は突条27が形成されるようになっている。該突条27
をハブ軸2の溝部2aに挿入することにより、コイル芯
18のハブ軸2に対する回転が阻止されるようになって
いる。
【0019】本実施態様においては、自転車の車輪(図
示略)が回転すると、発電用コイル9の外周部に設けら
れた磁極片14、15に対して磁石8が外転する。そし
て、たとえば磁石8のN極から磁極片14に収束された
磁束は、継鉄23、コイル芯18、継鉄24、磁束片1
5を通り、磁石8のS極へ流れる。このようにして、発
電用コイル9に磁束を鎖交させることにより、電圧が発
生し発電されるようになっている。
示略)が回転すると、発電用コイル9の外周部に設けら
れた磁極片14、15に対して磁石8が外転する。そし
て、たとえば磁石8のN極から磁極片14に収束された
磁束は、継鉄23、コイル芯18、継鉄24、磁束片1
5を通り、磁石8のS極へ流れる。このようにして、発
電用コイル9に磁束を鎖交させることにより、電圧が発
生し発電されるようになっている。
【0020】また、本実施態様の自転車用発電機1のコ
イル芯18は、第1の珪素鋼板19を積層した積層体2
1と、該積層体21の凹部22に収納された複数の珪素
鋼板20とから構成されているので、従来の自転車用発
電機のコイル芯に対して鉄材の比率を向上することがで
きる。また、第2の珪素鋼板20は、磁束の通過方向に
沿って延びているので、コイル芯18の磁気抵抗を低減
でき磁束を導き易くすることができる。したがって、装
置の大型化を防止あるいは最小限に抑制しつつ、発電効
率を向上することができる。
イル芯18は、第1の珪素鋼板19を積層した積層体2
1と、該積層体21の凹部22に収納された複数の珪素
鋼板20とから構成されているので、従来の自転車用発
電機のコイル芯に対して鉄材の比率を向上することがで
きる。また、第2の珪素鋼板20は、磁束の通過方向に
沿って延びているので、コイル芯18の磁気抵抗を低減
でき磁束を導き易くすることができる。したがって、装
置の大型化を防止あるいは最小限に抑制しつつ、発電効
率を向上することができる。
【0021】また、コイル芯18は、珪素鋼板19、2
0から構成されているので、うず巻電流の発生を効果的
に抑制することができる。したがって、コイル芯18に
おける磁気抵抗を一層低減することができる。
0から構成されているので、うず巻電流の発生を効果的
に抑制することができる。したがって、コイル芯18に
おける磁気抵抗を一層低減することができる。
【0022】また、磁極片14、15にはコイル側の面
の周方向端部にのみ面取り部16、17が形成されてい
るので、磁極片14、15の反コイル側の面の面積を低
減することなく、隣接する磁極14、15同士の対向面
積を低減できる。したがって、磁石8からの磁束の収束
効率を維持しつつ、磁束の漏洩を防止することができ
る。
の周方向端部にのみ面取り部16、17が形成されてい
るので、磁極片14、15の反コイル側の面の面積を低
減することなく、隣接する磁極14、15同士の対向面
積を低減できる。したがって、磁石8からの磁束の収束
効率を維持しつつ、磁束の漏洩を防止することができ
る。
【0023】さらに、本実施態様においては、珪素鋼板
19、20を組み合せ一つのコイル芯18を形成し一つ
の部材として発電用コイル9の内周に組み付けることが
できるので、複数の珪素鋼板を一個づつ発電用コイルの
内周に組み付ける必要のある市販品に比べ大幅に組付作
業性を向上することができる。
19、20を組み合せ一つのコイル芯18を形成し一つ
の部材として発電用コイル9の内周に組み付けることが
できるので、複数の珪素鋼板を一個づつ発電用コイルの
内周に組み付ける必要のある市販品に比べ大幅に組付作
業性を向上することができる。
【0024】図9、図10は、上記コイル芯18とは別
の態様のコイル芯30を示している。コイル芯30は、
発電用コイル9の軸方向に延びる中心軸を有する珪素鋼
板のうず巻体から構成されている。コイル芯30の内周
部には、珪素鋼板の端部を折り曲げて形成された突条3
1が形成されている。そして、突条31をハブ軸2の溝
部2aに挿入することによりコイル芯30のハブ軸2に
対する回転が防止されるようになっている。
の態様のコイル芯30を示している。コイル芯30は、
発電用コイル9の軸方向に延びる中心軸を有する珪素鋼
板のうず巻体から構成されている。コイル芯30の内周
部には、珪素鋼板の端部を折り曲げて形成された突条3
1が形成されている。そして、突条31をハブ軸2の溝
部2aに挿入することによりコイル芯30のハブ軸2に
対する回転が防止されるようになっている。
【0025】コイル芯30は、帯状の珪素鋼板32(図
9(a))をうず巻状に巻回することにより容易に製造
することができる(図9(b)、(c))。
9(a))をうず巻状に巻回することにより容易に製造
することができる(図9(b)、(c))。
【0026】上記のような構成においても、磁束の通過
方向に対して複数の珪素鋼板を延設することができるの
で、コイル芯30における磁気抵抗を低減でき発電効率
を向上することができる。また、コイル芯30は、帯状
の珪素鋼板32をうず巻状に巻回するだけで簡単に製造
することができるとともに、一体部品として組み付ける
ことができるので、装置の組付作業性を向上することも
できる。さらに、コイル芯30を形成する帯状の珪素鋼
板32は、原材となる珪素鋼板から無駄なく効率的に打
ち抜くことができるので、製造コストを低減することも
可能である。
方向に対して複数の珪素鋼板を延設することができるの
で、コイル芯30における磁気抵抗を低減でき発電効率
を向上することができる。また、コイル芯30は、帯状
の珪素鋼板32をうず巻状に巻回するだけで簡単に製造
することができるとともに、一体部品として組み付ける
ことができるので、装置の組付作業性を向上することも
できる。さらに、コイル芯30を形成する帯状の珪素鋼
板32は、原材となる珪素鋼板から無駄なく効率的に打
ち抜くことができるので、製造コストを低減することも
可能である。
【0027】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例1 図1に示すような自転車用発電機に、コイル芯18、コ
イル芯30を装着し発生電圧を測定したものを、それぞ
れ実施例1、実施例2とした。
イル芯30を装着し発生電圧を測定したものを、それぞ
れ実施例1、実施例2とした。
【0028】比較例1、2 図1に示すような自転車用発電機に、棒状の純鉄をコイ
ル芯として用いたものを比較例1とした。また、円形の
珪素鋼板をコイルの軸方向に積層した積層体をコイル芯
として用いたものを比較例2とした。なお、実施例1、
2および比較例1、2に用いたコイル芯の外形寸法はそ
れぞれが略同一になるように設定した。また、実施例1
の第1の珪素鋼板19と比較例2の円形の積層鋼板の積
層数は同一になるように設定した。それぞれの測定結果
を表1に示した。
ル芯として用いたものを比較例1とした。また、円形の
珪素鋼板をコイルの軸方向に積層した積層体をコイル芯
として用いたものを比較例2とした。なお、実施例1、
2および比較例1、2に用いたコイル芯の外形寸法はそ
れぞれが略同一になるように設定した。また、実施例1
の第1の珪素鋼板19と比較例2の円形の積層鋼板の積
層数は同一になるように設定した。それぞれの測定結果
を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1からも明らかなように、本発明のコイ
ル芯を用いた実施例1、2は、比較例1、2に比べて高
電圧を発生することができ、発電効率を向上することが
できる。
ル芯を用いた実施例1、2は、比較例1、2に比べて高
電圧を発生することができ、発電効率を向上することが
できる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自転車用
発電機によるときは、コイル芯における磁気抵抗を大幅
に低減することができるので、装置の大型化を防止ある
いは最小限に抑制しつつ発電効率を向上することができ
る。また、コイル芯を所定の位置に容易に組み付けるこ
とができるので、組付作業性を向上することができる。
発電機によるときは、コイル芯における磁気抵抗を大幅
に低減することができるので、装置の大型化を防止ある
いは最小限に抑制しつつ発電効率を向上することができ
る。また、コイル芯を所定の位置に容易に組み付けるこ
とができるので、組付作業性を向上することができる。
【図1】本発明の一実施態様に係る自転車用発電機の断
面図である。
面図である。
【図2】図1の自転車用発電機の磁石の斜視図である。
【図3】図1の自転車用発電機の磁極の平面図である。
【図4】図3の磁極のIV−IV線に沿う断面図であ
る。
る。
【図5】図3の磁極の磁極片の拡大縦断面図である。
【図6】図1の自転車用発電機のコイル芯の製造工程を
示す工程図である。
示す工程図である。
【図7】図6のコイル芯の第2の珪素鋼板の斜視図であ
る。
る。
【図8】図1の自転車用発電機の継鉄の平面図である。
【図9】図1の自転車用発電機のコイル芯とは別の態様
のコイル芯の製造工程を示す工程図である。
のコイル芯の製造工程を示す工程図である。
【図10】図9のコイル芯の拡大縦断面図である。
【図11】従来の自転車用発電機の断面図である。
1 自転車用発電機 2 ハブ軸 2a 溝部 3 ハブ 4、5 ベアリング 6 ハブ本体 7 ハブキャップ 8 磁石 9 発電用コイル 10 ボビン 11 導線 12、13 磁極 14、15 磁極片 16、17 面取り部 18、30 コイル芯 19 第1の珪素鋼板 20 第2の珪素鋼板 21 積層体 22 凹部 23、24 継鉄 25 絶縁紙 26 突起 27、31 突条 28、29 突起 32 帯状の珪素鋼板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富松 茂直 群馬県佐波郡赤堀町大字鹿島603番地 サ ンデン電装株式会社内 (72)発明者 毒島 尚次 群馬県佐波郡赤堀町大字鹿島603番地 サ ンデン電装株式会社内 (72)発明者 池田 真治 群馬県桐生市相生町3丁目93番地 日本サ ーボ株式会社桐生工場内 (72)発明者 田村 吉孝 群馬県桐生市相生町4−247−55 サーボ テクノシステム株式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AA09 AB08 AC01 AE01 AE02 AE08 5H621 BB07 GA01 GB08 HH01
Claims (4)
- 【請求項1】 発電用コイルの内周部に、磁束が導入さ
れるコイル芯を有する自転車用発電機において、前記コ
イル芯を、コイルの軸方向に第1の珪素鋼板を積層した
積層体から構成するとともに、該積層体の一部に前記コ
イルの軸方向に延びる複数の第2の珪素鋼板を設けたも
のから構成したことを特徴とする自転車用発電機。 - 【請求項2】 前記第1の珪素鋼板からなる積層体に軸
方向に延びる凹部が形成されており、該凹部に第2の珪
素鋼板が収納されている、請求項1の自転車用発電機。 - 【請求項3】 発電用コイルの内周部に、磁束が導入さ
れるコイル芯を有する自転車用発電機において、前記コ
イル芯を、コイルの軸方向に延びる中心軸を有する珪素
鋼板のうず巻体から構成したことを特徴とする自転車用
発電機。 - 【請求項4】 前記発電用コイルの外周部に複数の磁極
片が周方向に配設されており、各磁極片のコイル側の面
の周方向端部に面取り加工が施されている、請求項1な
いし3のいずれかに記載の自転車用発電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000170010A JP2001352728A (ja) | 2000-06-07 | 2000-06-07 | 自転車用発電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000170010A JP2001352728A (ja) | 2000-06-07 | 2000-06-07 | 自転車用発電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001352728A true JP2001352728A (ja) | 2001-12-21 |
Family
ID=18672784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000170010A Pending JP2001352728A (ja) | 2000-06-07 | 2000-06-07 | 自転車用発電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001352728A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1737108A1 (en) * | 2005-06-20 | 2006-12-27 | Yi-Yin Lin | Bicycle generator with a plurality of wound poles |
TWI712248B (zh) * | 2016-12-20 | 2020-12-01 | 日商島野股份有限公司 | 自行車用發電機 |
-
2000
- 2000-06-07 JP JP2000170010A patent/JP2001352728A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1737108A1 (en) * | 2005-06-20 | 2006-12-27 | Yi-Yin Lin | Bicycle generator with a plurality of wound poles |
TWI712248B (zh) * | 2016-12-20 | 2020-12-01 | 日商島野股份有限公司 | 自行車用發電機 |
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