JP2001352654A - 接栓付き隙間通線ケーブルと受座付き変換中継器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 アンテナ設備の給電線を屋外から屋内に通線
する場合において、壁面などに穴開け工事を行うことな
く、既存している非常に狭い隙間又は小穴に通線させ
る。 【解決手段】 シールドケース１を設け、このシールド
ケース１へ給電線の受座２を設け、プリント基板３に接
栓６の受座４を設け、受座２と受座４間を配線接続８し
て変換中継器１０ａとする。同様にして変換中継器１０
ｂを設ける。そして、変換中継器１０ａの受座４と変換
中継器１０ｂの受座４とを接続する極細高周波同軸ケー
ブル５を設け、その極細高周波同軸ケーブル５の両端に
接栓６と防水キャップ９を設ける。そして設けた両端に
接栓６と防水キャップ９を有する極細高周波同軸ケーブ
ル５で以て、既存している非常に狭い隙間又は小穴に通
線させ、変換中継器１０ａの受座４と変換中継器１０ｂ
の受座４とを変換中継接続することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば増設する
アンテナ設備の屋外に設けた送受信アンテナの外径が太
い給電線７を屋内の送受信装置へ配線するとき、通常は
通線用の穴開けを壁面などに新たにおこなわなければな
らない。このとき、すでに壁面などにある既存のアンテ
ナ設備、電話設備などの電線などを通線してある既存の
穴が開いている場合に、その非常に狭い隙間に太い給電
線７を通線することができないとき及び通線用の穴開け
ができないときに、その通線部分のみを給電線７の外径
を極細である極細高周波同軸ケーブル５を用いて通線を
行う接栓付き隙間通線ケーブルと受座付き変換中継器に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、アンテナ設備の給電線７を屋外か
ら屋内に通線する場合において、壁面などに既存の非常
に狭い隙間穴に通線して行う目的に使用する市販品並び
に特許及び実用新案などの考案品は存在していないため
に、外径の太い給電線７を極細の極細高周波同軸ケーブ
ル５に変換しなければならない場合において、多くの精
密作業並びに作業時間を強いられていた。また、変換中
継器とフラットケーブル及び極細高周波同軸ケーブルが
分離できない一体型の数種類の製品は市販されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これには、次のような
欠点があった。 （イ） 外径の太い高周波同軸ケーブルを外径の細い極
細高周波同軸ケーブルに変換しなければならない場合に
おいて、そのケーブルの接続は精密作業である上に作業
環境は、高所及び屋外で行うことが多いために接続の品
質が不均等である。 （ロ） 市販品を用いて、壁面などにある既存の非常に
狭い隙間穴にそのケーブルを通線しようとする場合に、
その隙間穴に通線させるべきフラットケーブル又は極細
高周波同軸ケーブルと変換中継器が一体型であるために
脱着、分離できないために通線は不可能であった。 （ハ） 市販品は、フラットケーブル又は極細高周波同
軸ケーブルと変換中継器が一体型であるために、その一
部が経年劣化の他、故障、断線などが発生したときに、
脱着、分離できないために装置一式を交換しなければな
らない不経済性があった。また、これらの補修部品が発
売されていないために故障＝即、装置一式を交換しなけ
ればならなかった。 （ニ） 市販品のフラットケーブル又は極細高周波同軸
ケーブルの長さが一定であるために、その設置場所によ
り余剰又は不足が発生するときもあるので設置場所を選
択してそれをユーザー側と協議するなど、二重の時間損
失が発生したり設置後の美観が損なわれたりしていた。 （ホ） 市販品のフラットケーブル又は極細高周波同軸
ケーブルと変換中継器のインピーダンス特性は７５オー
ムと一種類しか発売されていないために、アンテナ設備
が５０オームでありながら７５オームを使用しなければ
ならず、アンテナ設備のインピーダンス整合が不十分で
あるために、電波障害などが発生する危険性もあった。 （ヘ） 市販品のフラットケーブル又は極細高周波同軸
ケーブルと変換中継器の変換中継器へ本来の高周波同軸
ケーブルを接続する方法は露出式の簡易のネジ止め式の
ためにその部分の表皮効果に期待が持てなかった。 本発明は、これらの欠点を除くためになされたものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】シールドケース１を設
け、このシールドケース１へ給電線７の受座２を設け、
プリント基板３に接栓６の受座４を設け、受座２と受座
４間を配線接続８して変換中継器１０ａとする。同様に
して変換中継器１０ｂを設ける。そして、変換中継器１
０ａの受座４と変換中継器１０ｂの受座４とを接続する
極細高周波同軸ケーブル５を設け、その極細高周波同軸
ケーブル５の両端に接栓６と防水キャップ９を設ける。
そして設けた両端に接栓６と防水キャップ９を有する極
細高周波同軸ケーブル５でもって、変換中継器１０ａの
受座４と変換中継器１０ｂの受座４とを変換中継接続す
ることを特徴とする接栓付き隙間通線ケーブルと受座付
き変換中継器である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 （イ） シールドケース１を２個設ける。 （ロ） その２個設けた双方のシールドケース１へそれ
ぞれ同様に給電線７の受座２を設け、プリント基板３に
接栓６の受座４を設け、受座２とプリント基板３と受座
４の各端子を配線接続８する。 （ハ） 変換中継器１０ａであるシールドケース１の受
座４と変換中継器１０ｂであるシールドケース１の受座
４とを変換中継接続するための極細高周波同軸ケーブル
５を設け、その両端に接栓６と防水キャップ９を設け
る。 （ニ） 両端に接栓６と防水キャップ９を設けた極細高
周波同軸ケーブル５を非常に狭いすき間穴に通線して変
換中継器１０ａの受座４と変換中継器１０ｂの受座４と
を変換中継接続する。 （ホ） 両端に接栓６と防水キャップ９を設けた極細高
周波同軸ケーブル５のインピーダンス特性を５０オーム
と７５オームの二種類を設け、アンテナ設備の条件であ
るインピーダンス整合に応じられる隙間穴に通線する接
栓付き同軸ケーブルをアンテナ設備の特性により選択で
きるようにする。 （ヘ） 両端に接栓６と防水キャップ９を設けた極細高
周波同軸ケーブル５の長さを５ｃｍ単位で数種類設け、
アンテナ設備の特性条件である整合に応じられるように
するとともに、不足及び余剰の発生しない隙間穴に通線
する接栓付き同軸ケーブルの長さを選択できるようにす
る。 本発明は以上のような構造で、これを使用するときは、
アンテナ設備の太い給電線７を屋外から屋内へ通線する
ときに、既存の通線用の穴が開いていながら、その隙間
穴が非常に狭い場合、その太い給電線７をそこに通線で
きないときに、その通線する部分のみを、両端に接栓６
を設けた極細高周波同軸ケーブル５を太い給電線７の代
わりに通線を行い、屋外に設けた変換中継器１０ａの受
座４と屋内に設けた変換中継器１０ｂの受座４を接続
し、屋外のアンテナ設備の給電線７を屋外に設けた変換
中継器１０ａの受座２に接続し、屋内に設けた変換中継
器１０ｂの受座２から送受信機へ接続してアンテナ設備
の満足する条件を得る。

【０００６】

【発明の効果】壁面などにある既存の非常に狭い隙間穴
にアンテナ設備の給電線である太い高周波同軸ケーブル
を通線しようとする場合に、その非常に狭い隙間穴に通
線させる隙間通線用接栓付き極細高周波同軸ケーブル５
とその変換中継器１０ａ、１０ｂは、それぞれ脱着、分
離できる利点があるので、通線したいところの非常に狭
い既存の隙間穴を大きく開ける配線工事を省略すること
ができる他に、その非常に狭い隙間穴を通線する接栓付
き極細高周波同軸ケーブルは、７５オームと５０オーム
の二種類のインピーダンスを選択できるうえに、必要な
長さにおいても数種類あるものの中から選択できるの
で、長さに余剰又は不足を発生させることはない。ま
た、これらのいずれの部品の一部が経年劣化又は故障、
断線した場合に、その部分のみを交換又は修理すること
ができるので経済性にも優れている。

【０００７】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の構成図である。

【図２】本発明の実施例である。

【符号の説明】

１ シールドケース ２ 給電線７の受座 ３ プリント基板 ４ 接栓６の受座 ５ 極細高周波同軸ケーブル ６ 極細高周波同軸ケーブル５の接栓 ７ 給電線（高周波同軸ケーブル） ８ 配線接続 ９ 防水キャップ １０ａ 変換中継器 １０ｂ 変換中継器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シールドケース１を設け、このシールド
   ケース１へ給電線７の受座２を設け、プリント基板３に
   接栓６の受座４を設け、受座２と受座４間を配線接続８
   して変換中継器１０ａとする。同様にして変換中継器１
   ０ｂを設ける。変換中継器１０ａの受座４と変換中継器
   １０ｂの受座４とを接続する極細高周波同軸ケーブル５
   を設け、その極細高周波同軸ケーブル５の両端に接栓６
   と防水キャップ９を設け、変換中継器１０ａの受座４と
   変換中継器１０ｂの受座４とを変換中継接続することを
   特徴とする接栓付き隙間通線ケーブルと受座付き変換中
   継器。