JP2001352433A - 画像読取装置および記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置および記憶媒体

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JP2001352433A
JP2001352433A JP2000171403A JP2000171403A JP2001352433A JP 2001352433 A JP2001352433 A JP 2001352433A JP 2000171403 A JP2000171403 A JP 2000171403A JP 2000171403 A JP2000171403 A JP 2000171403A JP 2001352433 A JP2001352433 A JP 2001352433A
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Atsushi Yokochi
敦 横地
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえばCCD型およびMOS型のイメージ
センサの両方に対応して適当なメモリサイズとし、チッ
プコストおよび製品価格の上昇を抑えることができる画
像読取装置を提供する。 【解決手段】 たとえばCCD型およびMOS型のイメ
ージセンサの両方に対応し、画像の読取処理に際して黒
レベル補正およびシェーディング補正を行う一方、これ
らの補正用のデータを格納するためのSRAMをゲート
アレイ16に備えたファクシミリ装置であって、CCD
型イメージセンサに対応する場合、ゲートアレイ16
は、黒レベル補正データを除き、最大解像度によるシェ
ーディング補正データを上記SRAM16dに格納させ
る。その一方、MOS型イメージセンサに対応する場
合、ゲートアレイ16は、上記最大解像度の半分による
黒レベル補正データおよびシェーディング補正データの
それぞれをSRAM16dに格納させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばCCD
(Change Coupled Device)型のイメージセンサと、い
わゆるMOS(Metal-Oxide-Semiconductor)型のイメ
ージセンサとの両方に対応できる画像読取装置、および
その画像読取装置を制御するためのプログラムを記憶し
た記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば画像読取装置として用いられる
ファクシミリ装置には、縮小光学系のCCD型イメージ
センサを備えた機種のほか、いわゆるCISによる密着
型でMOS型のイメージセンサを備えた機種がある。こ
れに対し、画像処理チップとしては、CCDおよびMO
S型の両方に共通したものが採用されている。
【0003】この種の画像処理チップでは、黒レベル補
正やシェーディング補正などが行われるが、それに先だ
って画素ごとに黒レベル補正データやシェーディング補
正データを取得して格納しておくために、チップ内部に
SRAM(Static RAM)などの内蔵メモリを有する。こ
のような内蔵メモリは、主走査方向に沿う最大解像度に
応じた黒レベル補正データおよびシェーディング補正デ
ータを格納できるメモリサイズとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、縮小光学系
のCCD型イメージセンサに対応して画像を読み取る場
合、黒レベル補正データは、主走査方向に沿う解像度分
が必要とされず、一つの演算値として与えられれば十分
とされる。ところが、従来においては、CCD型または
MOS型のいずれにしても、最大解像度分の黒レベル補
正データおよびシェーディング補正データを格納可能と
するために、読取解像度が向上するにつれて画像処理チ
ップにおける内蔵メモリのメモリサイズを増大しなけれ
ばならず、その結果、チップコストの上昇ひいては製品
価格が上昇するという問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みて提案されたも
のであって、たとえばCCD型およびMOS型のイメー
ジセンサの両方に対応して適当なメモリサイズとし、チ
ップコストおよび製品価格の上昇を抑えることができる
画像読取装置、およびその画像読取装置を制御するため
のプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明の画像読取装置は、画素ご
とに黒レベル補正データを必要とする第1の読取デバイ
スと、画素ごとに黒レベル補正データを必要としない第
2の読取デバイスとの双方に対応し、画像の読取処理に
際して黒レベル補正およびシェーディング補正を行う一
方、これらの補正用のデータを格納するための記憶手段
を有する画像読取装置であって、上記第2の読取デバイ
スに対応する場合、黒レベル補正データを除き、所定解
像度によるシェーディング補正データを上記記憶手段に
格納させる一方、上記第1の読取デバイスに対応する場
合、上記第2の読取デバイスに対応する場合の所定解像
度を二分した、所定解像度半分による黒レベル補正デー
タおよびシェーディング補正データのそれぞれを上記記
憶手段に格納させる補正データ格納制御手段を有するこ
とを特徴とする。
【0007】このような画像読取装置によれば、たとえ
ば画素ごとに黒レベル補正データを必要としない第2の
読取デバイスとしてCCD型イメージセンサに対応する
場合には、黒レベル補正データを除き、たとえば最大解
像度分のシェーディング補正データを記憶手段に格納で
きる一方、画素ごとに黒レベル補正データを必要とする
第1の読取デバイスとしてMOS型イメージセンサに対
応する場合には、上記と同じメモリサイズの記憶手段に
よって、最大解像度半分の黒レベル補正データおよびシ
ェーディング補正データを格納できるので、たとえばC
CD型およびMOS型のイメージセンサの両方に対応し
て適当なメモリサイズとし、チップコストおよび製品価
格の上昇を抑えることができる。
【0008】また、請求項2に記載した発明の画像読取
装置は、請求項1に記載の画像読取装置であって、上記
第2の読取デバイスに対応する場合、上記補正データ格
納制御手段は、黒レベル補正データを演算値として上記
記憶手段とは別のレジスタに格納させる。
【0009】このような画像読取装置によれば、請求項
1に記載の画像読取装置による効果に加えて、たとえば
第2の読取デバイスがCCD型イメージセンサの場合、
通常、一つの演算値とされる黒レベル補正データがレジ
スタに格納されるので、CCD型イメージセンサに対応
して画像を読み取る場合には、演算値とした黒レベル補
正データを用いて黒レベル補正を行うことができる。
【0010】さらに、請求項3に記載した発明の画像読
取装置は、請求項1または請求項2に記載の画像読取装
置であって、上記記憶手段は、黒レベル補正およびシェ
ーディング補正を行う画像処理チップに組み込まれた内
蔵メモリであり、上記第1の読取デバイスを所定解像度
で使用する場合、上記補正データ格納制御手段は、所定
解像度分の黒レベル補正データまたはシェーディング補
正データのいずれか一方を上記内蔵メモリに格納させる
とともに、他方を外部メモリに格納させる。
【0011】このような画像読取装置によれば、請求項
1または請求項2に記載の画像読取装置による効果に加
えて、たとえばCCD型イメージセンサと同じ最大解像
度でMOS型イメージセンサに対応する場合、その最大
解像度分の黒レベル補正データまたはシェーディング補
正データのいずれか一方は、画像処理チップの内蔵メモ
リに格納される一方、他方が外部メモリに格納されるの
で、画像処理チップにおける内蔵メモリのメモリサイズ
を一定容量に制限しつつも効率的に利用することができ
る。
【0012】また、請求項4に記載した発明の記憶媒体
は、画素ごとに黒レベル補正データを必要とする第1の
読取デバイスと、画素ごとに黒レベル補正データを必要
としない第2の読取デバイスとの双方に対応し、画像の
読取処理に際して黒レベル補正およびシェーディング補
正を行う一方、これらの補正用のデータを格納するため
の記憶手段を有する画像読取装置を制御するためのプロ
グラムを記憶した記憶媒体であって、上記第2の読取デ
バイスに対応する場合、黒レベル補正データを除き、所
定解像度によるシェーディング補正データを上記記憶手
段に格納させる一方、上記第1の読取デバイスに対応す
る場合、上記第2の読取デバイスに対応する場合の所定
解像度を二分した、所定解像度半分による黒レベル補正
データおよびシェーディング補正データのそれぞれを上
記記憶手段に格納させるための補正データ格納制御プロ
グラムを含むプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0013】このような記憶媒体によれば、記憶された
プログラムに基づいてCPUを動作させることにより、
請求項1に記載の画像読取装置の動作を実現することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明に係る画像読取装置の一実
施形態として、ファクシミリ装置の構成を示したブロッ
ク図である。この図に示すように、本発明に係るファク
シミリ装置は、CPU10、NCU11、RAM12、
モデム13、ROM14、EEPROM15、ゲートア
レイ16、コーデック17、DMAC18、読取部2
1、印刷部22、操作部23、および表示部24などを
具備して概略構成されている。CPU10、NCU1
1、RAM12、モデム13、ROM14、EEPRO
M15、ゲートアレイ16、コーデック17、およびD
MAC18は、バス線27により相互に接続されてい
る。バス線27には、アドレスバス、データバス、およ
び制御信号線が含まれる。ゲートアレイ16には、読取
部21、印刷部22、操作部23、および表示部24が
接続されている。NCU11には、公衆電話回線28が
接続されている。
【0016】CPU10は、ファクシミリ装置全体の動
作を制御する。NCU11は、公衆電話回線28に接続
されて網制御を行う。RAM12は、CPU10の作業
領域や各種データの格納領域などを提供する。モデム1
3は、ファクシミリデータの変調や復調などを行う。R
OM14は、CPU10が実行すべきプログラムや設定
値などのデータを記憶している。EEPROM15は、
各種のフラグや設定データなどを記憶する。ゲートアレ
イ16は、CPU10と各部21〜24とのインターフ
ェースとして機能するものであるが、本実施形態では、
特に読取用の画像処理チップとして構成され、チップ内
部にデータ格納用のSRAMを有するものである。ま
た、ゲートアレイ16は、後述する縮小光学系のCCD
型イメージセンサを備えた読取部21に対応するほか、
いわゆるCISによる密着型でMOS型のイメージセン
サを備えた読取部21にも対応するものである。コーデ
ック17は、ファクシミリデータの符号化や復号化を行
う。DMAC18は、主にRAM12へのデータの書き
込みや読み出しを行う。
【0017】読取部21は、イメージセンサやLED光
源などを備え、原稿などから文字や図形などの画像を読
み取る。この読取部21には、製造段階において縮小光
学系のCCD型イメージセンサが採用される場合と、い
わゆるCISによるMOS型イメージセンサが採用され
る場合がある。印刷部22は、たとえばインクジェット
方式あるいは熱転写方式などにより、文字や図形などの
画像を印刷する。操作部23は、テンキーや文字キーな
どのキースイッチ群を備え、使用者のキー操作に応じた
指令をCPU10に伝える。表示部24は、LCDなど
のディスプレイを備え、動作状態や操作ガイダンスなど
を表示する。
【0018】要点について説明すると、本ファクシミリ
装置は、読取用の画像処理チップとして、CCD型およ
びMOS型のイメージセンサの両方に対応できるゲート
アレイチップを備えたものである。図2は、画像処理チ
ップとして構成されたゲートアレイ16の要部を示した
ブロック図であって、この図に示すゲートアレイ16に
よれば、読取部21のイメージセンサから出力された信
号は、A/D変換回路16aを経て黒レベル補正回路1
6bやシェーディング補正回路16cで補正される。そ
れに先だって黒レベル補正回路16bおよびシェーディ
ング補正回路16cでは、それぞれ黒レベル補正デー
タ、シェーディング補正データが取得されるが、これら
の補正データを一時的に保持し、また、画像処理スピー
ドを高めるために、ゲートアレイ16内部のSRAM1
6dが利用される。
【0019】ここで、たとえばイメージセンサを介して
A4サイズの原稿を、主走査方向に沿う1ラインに対し
て200dpiの解像度で読み取る場合、補正データと
しては、200dpiの解像度に応じた約千数百画素分
のデータ量とされる。解像度を600dpiとすると、
200dpiの3倍のデータ量となる。このように、黒
レベル補正データおよびシェーディング補正データは、
解像度が高まるにつれデータ量が増大することとなる。
そして、本実施形態では、CCD型およびMOS型のイ
メージセンサのそれぞれにおいて、たとえば300dp
iとした低解像度による読取モードと、その2倍の60
0dpiとした高解像度による読取モードとを選択でき
るように構成されている。
【0020】ところで、CCD型イメージセンサに対応
して画像を読み取る場合、黒レベル補正データについて
は、主走査方向に沿う解像度分のデータ量が必要とされ
ないことから、本実施形態では、黒レベル補正データを
一つの演算値として、図2に示すゲートアレイ16内の
レジスタ16eに格納している。そして、ゲートアレイ
16内のSRAM16dは、CCD型イメージセンサの
黒レベル補正データを除き、600dpi分のシェーデ
ィング補正データを格納できるだけのメモリサイズしか
有さないものとして構成される。
【0021】つまり、CCD型イメージセンサに対応し
て高解像度(600dpi)で画像を読み取る場合、そ
れに先だってゲートアレイ16は、黒レベル補正データ
を一つの演算値としてレジスタ16eに設定する一方、
600dpi分のシェーディング補正データを内部のS
RAM16dに格納させる。CCD型イメージセンサに
対応して低解像度(300dpi)で画像を読み取る場
合も、ほぼ同様である。これに対し、MOS型イメージ
センサに対応して低解像度(300dpi)で画像を読
み取る場合には、それに先だってゲートアレイ16は、
300dpi分の黒レベル補正データおよびシェーディ
ング補正データ用にSRAM16dを切り分け、各補正
データをSRAM16dに格納させる。一方、MOS型
イメージセンサに対応して高解像度(600dpi)で
画像を読み取る場合には、ゲートアレイ16に対してバ
ス接続された外部のRAM12が用いられ、ゲートアレ
イ16は、600dpi分のシェーディング補正データ
をSRAM16dに格納させる一方、外部のRAM12
に同じく600dpi分の黒レベル補正データを格納さ
せる。これによれば、高解像度による2種類の補正デー
タを格納できるだけのSRAM16dを構築する必要が
なく、SRAM16dのメモリサイズを低解像度分の容
量に制限しつつも効率的に利用することができ、チップ
コストおよび製品価格の上昇を抑えることができるので
ある。
【0022】すなわち、ゲートアレイ16は、画素ごと
に黒レベル補正データを必要としない第2の読取デバイ
ス(CCD型イメージセンサ)に対応する場合、黒レベ
ル補正データを除き、所定解像度によるシェーディング
補正データを記憶手段(SRAM16d)に格納させる
一方、画素ごとに黒レベル補正データを必要とする第1
の読取デバイス(MOS型イメージセンサ)に対応する
場合、第2の読取デバイスに対応する場合の所定解像度
を二分した、所定解像度半分による黒レベル補正データ
およびシェーディング補正データのそれぞれを記憶手段
に格納させる補正データ格納制御手段を実現している。
なお、このようなゲートアレイ16の動作は、CPU1
0により制御されている。
【0023】また、ROM14は、画素ごとに黒レベル
補正データを必要とする第1の読取デバイスと、画素ご
とに黒レベル補正データを必要としない第2の読取デバ
イスとの双方に対応し、画像の読取処理に際して黒レベ
ル補正およびシェーディング補正を行う一方、これらの
補正用のデータを格納するための記憶手段を有する画像
読取装置を制御するためのプログラムを記憶した記憶媒
体であって、上記第2の読取デバイスに対応する場合、
黒レベル補正データを除き、所定解像度によるシェーデ
ィング補正データを上記記憶手段に格納させる一方、上
記第1の読取デバイスに対応する場合、上記第2の読取
デバイスに対応する場合の所定解像度を二分した、所定
解像度半分による黒レベル補正データおよびシェーディ
ング補正データのそれぞれを上記記憶手段に格納させる
ための補正データ格納制御プログラムを含むプログラム
を記憶した記憶媒体を実現している。
【0024】次に、CCD型イメージセンサに対応して
画像を読み取る場合と、MOS型イメージセンサに対応
して画像を読み取る場合とのそれぞれの動作について、
図面を参照して説明する。なお、ゲートアレイ16のS
RAM16dは、600dpi分の1種類のデータに限
ったメモリサイズとする。
【0025】図3は、CCD型イメージセンサに対応し
て画像を読み取る場合の処理を示したフローチャートで
あって、この図に示すように、使用者により読取スター
トが指示されると、CPU10は、その指示に際して高
解像度(600dpi)による読取モードが選択された
か否かを判断する(S1)。
【0026】高解像度が選択されている場合(S1:Y
ES)、CPU10は、実際に原稿から画像を読み取る
前処理として、高解像度による黒レベル補正データをゲ
ートアレイ16のレジスタ16eに設定する(S2)。
ここで、レジスタ16eに設定されるCCD型イメージ
センサの黒レベル補正データは、先述したようにシェー
ディング補正データとは異なり、解像度分のデータ量を
有するものではなく、単に1つの演算値として与えられ
るものである。
【0027】さらに、CPU10は、画像を読み取る前
処理として、高解像度によるシェーディング補正データ
を取り込み、このシェーディング補正データをゲートア
レイ16のSRAM16dに格納させる(S2)。つま
り、600dpi分のメモリサイズとしたSRAM16
dは、600dpi分のシェーディング補正データのみ
によって満たされる。
【0028】こうして各補正データを得た後、CPU1
0は、実際に高解像度による画像の読取処理を行う(S
4)。この際、ゲートアレイ16は、先に得た各補正デ
ータを用いて黒レベル補正およびシェーディング補正を
行うことにより、適度に読取調整しながら画像データを
外部のRAM12などに取り込む。なお、黒レベル補正
は、ライン全体に対して行われるが、シェーディング補
正は、画素ごとに行われることとなる。
【0029】そして、読取処理が終了すると(S5:Y
ES)、CPU10は、このCCD型イメージセンサに
対応したプログラムの実行を終了する。
【0030】S5において、読取処理が終了することな
く続行中の場合(S5:NO)、CPU10は、読取処
理が終了するまで繰り返しS4に戻る。
【0031】S1において、低解像度(300dpi)
が選択されている場合(S1:NO)、CPU10は、
実際に原稿から画像を読み取る前処理として、低解像度
による黒レベル補正データをゲートアレイ16のレジス
タ16eに設定する(S6)。ここでレジスタ16eに
設定される黒レベル補正データも、単に1つの演算値と
して与えられるものである。
【0032】さらに、CPU10は、画像を読み取る前
処理として、低解像度によるシェーディング補正データ
を取り込み、このシェーディング補正データをゲートア
レイ16のSRAM16dに格納させる(S7)。この
場合、600dpi分のメモリサイズとしたSRAM1
6dは、そのメモリサイズの半分が300dpi分のシ
ェーディング補正データによって満たされることとな
る。
【0033】こうして各補正データを得た後、CPU1
0は、実際に低解像度による画像の読取処理を行う(S
8)。この際、ゲートアレイ16は、先のS6,S7で
得た各補正データを用いて黒レベル補正およびシェーデ
ィング補正を行うことにより、適度に読取調整しながら
画像データを外部のRAM12などに取り込む。なお、
この際においても、黒レベル補正は、ライン全体に対し
て行われるが、シェーディング補正は、画素ごとに行わ
れることとなる。
【0034】そして、読取処理が終了すると(S9:Y
ES)、CPU10は、このCCD型イメージセンサに
対応したプログラムの実行を終了する一方、読取処理が
終了することなく続行中の場合(S9:NO)、CPU
10は、読取処理が終了するまで繰り返しS8に戻る。
【0035】次に、図4は、MOS型イメージセンサに
対応して画像を読み取る場合の処理を示したフローチャ
ートであって、この図に示すように、使用者により読取
スタートが指示されると、CPU10は、その指示に際
して高解像度(600dpi)による読取モードが選択
されたか否かを判断する(S21)。
【0036】高解像度が選択されている場合(S21:
YES)、CPU10は、実際に原稿から画像を読み取
る前処理として、高解像度による黒レベル補正データを
取り込み、この黒レベル補正データを外部のRAM12
に格納させる(S22)。
【0037】さらに、CPU10は、画像を読み取る前
処理として、高解像度によるシェーディング補正データ
を取り込み、このシェーディング補正データをゲートア
レイ16のSRAM16dに格納させる(S23)。つ
まり、600dpi分のメモリサイズとしたSRAM1
6dには、600dpi分のシェーディング補正データ
のみが格納され、SRAM16dのメモリサイズでは格
納できない他の種類の黒レベル補正データについては、
外部のRAM12に格納領域が確保されるのである。な
お、各補正データの格納領域として割り当てられるSR
AM16dおよびRAM12については、各補正データ
を逆に割り当てるものとしても良い。
【0038】こうして各補正データを得た後、CPU1
0は、実際に高解像度による画像の読取処理を行う(S
24)。この際、ゲートアレイ16は、先に得た各補正
データを用いて黒レベル補正およびシェーディング補正
を行うことにより、適度に読取調整しながら画像データ
を外部のRAM12などに取り込む。なお、黒レベル補
正およびシェーディング補正は、画素ごとに行われるこ
ととなる。
【0039】そして、読取処理が終了すると(S25:
YES)、CPU10は、このMOS型イメージセンサ
に対応したプログラムの実行を終了する。
【0040】S25において、読取処理が終了すること
なく続行中の場合(S25:NO)、CPU10は、読
取処理が終了するまで繰り返しS24に戻る。
【0041】S21において、低解像度(300dp
i)が選択されている場合(S21:NO)、CPU1
0は、実際に原稿から画像を読み取る前処理として、高
解像度による黒レベル補正データを取り込み、この黒レ
ベル補正データをゲートアレイ16のSRAM16dに
格納させる(S26)。
【0042】さらに、CPU10は、画像を読み取る前
処理として、低解像度によるシェーディング補正データ
を取り込み、このシェーディング補正データをSRAM
16dに格納させる(S27)。つまり、MOS型イメ
ージセンサで低解像度による読取処理の場合には、SR
AM16dのメモリサイズが十分に活用され、そのメモ
リサイズを半分に切り分けた格納領域ごとに、300d
pi分の各補正データが満たされることとなる。
【0043】こうして各補正データを得た後、CPU1
0は、実際に低解像度による画像の読取処理を行う(S
28)。この際、ゲートアレイ16は、先のS26,S
27で得た各補正データを用いて黒レベル補正およびシ
ェーディング補正を行うことにより、適度に読取調整し
ながら画像データを外部のRAM12などに取り込む。
なお、この際においても、黒レベル補正およびシェーデ
ィング補正は、画素ごとに行われることとなる。
【0044】そして、読取処理が終了すると(S29:
YES)、CPU10は、このMOS型イメージセンサ
に対応したプログラムの実行を終了する一方、読取処理
が終了することなく続行中の場合(S29:NO)、C
PU10は、読取処理が終了するまで繰り返しS28に
戻る。
【0045】したがって、上記構成、動作を有するファ
クシミリ装置によれば、CCD型イメージセンサに対応
した機種とする場合には、黒レベル補正データが演算値
としてゲートアレイ16のレジスタ16eに設定される
一方、600dpiとした最大解像度分のシェーディン
グ補正データについては、ゲートアレイ16のSRAM
16dに格納される。その一方、MOS型イメージセン
サに対応した機種とする場合には、上記と同じメモリサ
イズのSRAM16dとしても、最大解像度半分の黒レ
ベル補正データおよびシェーディング補正データをSR
AM16dに格納できるので、CCD型およびMOS型
のイメージセンサの両方に対応可能な適当なメモリサイ
ズのSRAM16dとし、ゲートアレイ16に係るチッ
プコストおよび製品価格の上昇を抑えることができる。
【0046】なお、本発明は、上記の実施形態に限定さ
れるものではない。
【0047】たとえば、画像読取装置としては、ファク
シミリ装置に限らず、主としてパーソナルコンピュータ
の周辺機器として用いられるスキャナであったり、コピ
ー機などであっても良い。
【0048】CPU10にバス接続されたRAM12と
しては、データを高速に読み書きできるSRAMなどが
好ましいが、その他にDRAM(Dynamic RAM)などで
あっても良い。
【0049】また、CCD型イメージセンサの黒レベル
補正データは、演算値としてゲートアレイ16のレジス
タ16eに設定されるとしたが、ゲートアレイ16のS
RAM16dに余裕があれば、演算値としたレベルの黒
レベル補正データをSRAM16dに書き込んでも良
い。
【0050】読取解像度は、上記の実施形態で例示した
値に限らず、各種の値をとることができる。
【0051】さらに、上記実施形態では、縮小光学系の
イメージセンサにCCD型、密着型のイメージセンサに
MOS型を採用しているが、それぞれ逆の型式からなる
イメージセンサであっても良い。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明の画像読取装置によれば、たとえば画素ごとに黒
レベル補正データを必要としない第2の読取デバイスと
してCCD型イメージセンサに対応する場合には、黒レ
ベル補正データを除き、たとえば最大解像度分のシェー
ディング補正データを記憶手段に格納できる一方、画素
ごとに黒レベル補正データを必要とする第1の読取デバ
イスとしてMOS型イメージセンサに対応する場合に
は、上記と同じメモリサイズの記憶手段によって、最大
解像度半分の黒レベル補正データおよびシェーディング
補正データを格納できるので、縮小光学系および密着型
の両方に対応して適当なメモリサイズとし、チップコス
トおよび製品価格の上昇を抑えることができる。
【0053】また、請求項2に記載した発明の画像読取
装置によれば、請求項1に記載の画像読取装置による効
果に加えて、たとえば第2の読取デバイスがCCD型イ
メージセンサの場合、通常、一つの演算値とされる黒レ
ベル補正データがレジスタに格納されるので、CCD型
イメージセンサに対応して画像を読み取る場合には、演
算値とした黒レベル補正データを用いて黒レベル補正を
行うことができる。
【0054】さらに、請求項3に記載した発明の画像読
取装置によれば、請求項1または請求項2に記載の画像
読取装置による効果に加えて、たとえばCCD型イメー
ジセンサと同じ最大解像度でMOS型イメージセンサに
対応する場合、その最大解像度分の黒レベル補正データ
またはシェーディング補正データのいずれか一方は、画
像処理チップの内蔵メモリに格納される一方、他方が外
部メモリに格納されるので、画像処理チップにおける内
蔵メモリのメモリサイズを一定容量に制限しつつも効率
的に利用することができる。
【0055】また、請求項4に記載した発明の記憶媒体
によれば、記憶されたプログラムに基づいてCPUを動
作させることにより、請求項1に記載の画像読取装置の
動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置の一実施形態とし
て、ファクシミリ装置の構成を示したブロック図であ
る。
【図2】画像処理チップとして構成されたゲートアレイ
の要部を示したブロック図である。
【図3】CCD型イメージセンサに対応して画像を読み
取る場合の処理を示したフローチャートである。
【図4】MOS型イメージセンサに対応して画像を読み
取る場合の処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
10 CPU 11 NCU 12 RAM 13 モデム 14 ROM 15 EEPROM 16 ゲートアレイ 16b 黒レベル補正回路 16c シェーディング補正回路 16d SRAM 16e レジスタ 17 コーデック 18 DMAC 21 読取部 22 印刷部 23 操作部 24 表示部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素ごとに黒レベル補正データを必要と
    する第1の読取デバイスと、画素ごとに黒レベル補正デ
    ータを必要としない第2の読取デバイスとの双方に対応
    し、画像の読取処理に際して黒レベル補正およびシェー
    ディング補正を行う一方、これらの補正用のデータを格
    納するための記憶手段を有する画像読取装置であって、 上記第2の読取デバイスに対応する場合、黒レベル補正
    データを除き、所定解像度によるシェーディング補正デ
    ータを上記記憶手段に格納させる一方、上記第1の読取
    デバイスに対応する場合、上記第2の読取デバイスに対
    応する場合の所定解像度を二分した、所定解像度半分に
    よる黒レベル補正データおよびシェーディング補正デー
    タのそれぞれを上記記憶手段に格納させる補正データ格
    納制御手段を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 上記第2の読取デバイスに対応する場
    合、上記補正データ格納制御手段は、黒レベル補正デー
    タを演算値として上記記憶手段とは別のレジスタに格納
    させる、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 上記記憶手段は、黒レベル補正およびシ
    ェーディング補正を行う画像処理チップに組み込まれた
    内蔵メモリであり、上記第1の読取デバイスを所定解像
    度で使用する場合、上記補正データ格納制御手段は、所
    定解像度分の黒レベル補正データまたはシェーディング
    補正データのいずれか一方を上記内蔵メモリに格納させ
    るとともに、他方を外部メモリに格納させる、請求項1
    または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 画素ごとに黒レベル補正データを必要と
    する第1の読取デバイスと、画素ごとに黒レベル補正デ
    ータを必要としない第2の読取デバイスとの双方に対応
    し、画像の読取処理に際して黒レベル補正およびシェー
    ディング補正を行う一方、これらの補正用のデータを格
    納するための記憶手段を有する画像読取装置を制御する
    ためのプログラムを記憶した記憶媒体であって、 上記第2の読取デバイスに対応する場合、黒レベル補正
    データを除き、所定解像度によるシェーディング補正デ
    ータを上記記憶手段に格納させる一方、上記第1の読取
    デバイスに対応する場合、上記第2の読取デバイスに対
    応する場合の所定解像度を二分した、所定解像度半分に
    よる黒レベル補正データおよびシェーディング補正デー
    タのそれぞれを上記記憶手段に格納させるための補正デ
    ータ格納制御プログラムを含むプログラムを記憶したこ
    とを特徴とする記憶媒体。
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