JP2001351168A - 洗車装置または洗車場の広域運営システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 洗車場利用客が感じていた、小銭を用意する
必要がある、洗車場を訪れなければ混雑状況がわからな
い、機器の説明を受けることができない、等の不都合を
解決する洗車場運営サービスを提供する。 【解決手段】 各地に設置される洗車装置または洗車場
に通信回線を介して接続する集中管理センタを設け、洗
車場利用客はインターネットを介して集中管理センタに
接続し、所定金額内で洗車装置を利用することができる
プリペイドＩＤを購入する。集中管理センタは、利用客
に発行したプリペイドＩＤを記憶して一括管理するデー
タベースサーバと、ＷＷＷサーバを備え、利用客にＷＷ
Ｗサーバを介してプリペイドＩＤを販売すると共に、洗
車装置の取扱操作方法をウェブページ上で案内する。ま
た、洗車場に設置したビデオカメラで撮像した画像をウ
ェブページ上で閲覧可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、洗車装置または洗車場
を広域で管理するシステムに関し、詳しくは、各地に設
置される洗車装置または洗車場と、この各洗車装置また
は洗車場にリモートアクセス可能な集中管理センタとか
らなり、洗車装置または洗車場機器を利用することが可
能なプリペイドＩＤの販売、各プリペイドＩＤの残金に
関する台帳管理、各地に設置される洗車装置または洗車
場の混雑状況確認、洗車装置または洗車場機器の取扱操
作方法をホームページ上で案内するシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】洗車場に少なくとも１台以上の洗車機や
掃除機等を設置し、料金を投入することでこれら機器を
一定時間使用することができるセルフ式洗車場が従来よ
り知られている。これら洗車場は遊休地の活用を目的と
して無人で営業されるケースが多く、機器の取扱操作方
法、使用にあたっての注意点、トラブル発生時の連絡先
等を書いた看板を洗車場の一角に掲げ、洗車場利用客に
利用の仕方と安全上の注意を促している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の洗
車場の運営形態は、洗車場経営者あるいは管理者側にと
って都合の良い面が多い分、利用客にしてみると不都合
・不便な点が多々存在しているのが実状であった。

【０００４】具体的には、 （１）利用客が小銭を用意
する必要がある。（２）小銭がない場合、洗車場に併設
されている自動販売機を利用して釣り銭の形で両替しな
ければならない（不必要な出費が伴う）。（３）洗車場
に問い合わせすることができないので、洗車場を訪れな
ければ混雑状況がわからない。（４）はじめての利用客
で操作方法が十分に理解できないケースがあった場合
に、機器の説明を受けることができない。 等の不都合
が存在していた。

【０００５】そこで、この発明の課題とするところは、
インターネットを活用してプリペイドの洗車機器利用Ｉ
Ｄを販売する広域の運営システムとすることにより、洗
車場利用客にとっても都合が良く、利用し易い洗車場サ
ービスを提供できるシステムが構築できないか、という
点にある。また、洗車機または洗車場にＣＣＤカメラ等
の撮像機器を備え、現在の混雑状況を実際に訪れること
なく確認することが可能で、さらには、初めての利用客
が洗車場を訪れる前に予め洗車機器の操作取扱方法を知
ることができるシステムが構築できないか、という点を
課題としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】（１）本発明は、上記課
題を解決するため、各地に設置される洗車装置または洗
車場と、洗車装置または洗車場設備機器を利用すること
が可能なプリペイドＩＤをインターネットを介して販売
する集中管理センタと、各地に設置される洗車装置また
は洗車場に備えられ公衆通信回線を介して前記集中管理
センタとデータ通信を行う通信端末と、洗車装置または
洗車場設備機器の利用に際してプリペイドＩＤの入力を
受け付けるデータ入力装置とを備え、前記集中管理セン
タではインターネット上で顧客からプリペイドＩＤの注
文があると、クレジットカード等による代金の決済と引
き替えに個別のプリペイドＩＤを発行して顧客に送信す
ると共に個別プリペイドＩＤとその残金台帳とからなる
プリペイドＩＤデータを作成・記憶して一括管理し、各
地の洗車装置または洗車場のデータ入力装置からプリペ
イドＩＤの入力があると集中管理センタで一括管理する
プリペイドＩＤデータを基に洗車サービスを提供するこ
とを特徴とする洗車機または洗車場の広域運営システム
を提案する。

【０００７】（２）また、各地に設置される洗車装置ま
たは洗車場と、この各洗車装置または洗車場に設けられ
料金の投入あるいはクレジットカード等による代金の決
済と引き替えに洗車装置または洗車場設備機器を利用す
ることが可能な個別のプリペイドＩＤを発行し各ＩＤに
関する残金台帳を作成するＩＤ発行端末と、洗車装置ま
たは洗車場に設けられプリペイドＩＤの入力を受け付け
るデータ入力装置と、公衆通信回線を介して各洗車装置
または洗車場にリモートアクセス可能な集中管理センタ
と、各地に設置される洗車装置または洗車場に備えられ
公衆通信回線を介して前記集中管理センタとデータ通信
を行う通信端末とを備え、洗車装置または洗車場を広域
で運営する洗車機または洗車場の広域運営システムにお
いて、ＩＤ発行端末では、発行した個別のプリペイドＩ
Ｄとその残金台帳とで構成されるプリペイドＩＤに関す
るデータを公衆通信回線を介して集中管理センタに送信
し、集中管理センタでは各地の洗車装置または洗車場か
ら送信されてくるプリペイドＩＤに関するデータを記憶
して一括管理し、各地の洗車装置または洗車場において
データ入力装置からプリペイドＩＤの入力があると集中
管理センタで一括管理するデータを基に洗車サービスを
提供することを特徴とする洗車機または洗車場の広域運
営システムを提案する。

【０００８】（３）また、上記提案の洗車機または洗車
場の広域運営システムにおいて、洗車装置または洗車場
には、その洗車エリアを撮像する撮像装置と、該撮像装
置による映像データを公衆通信回線を介して前記集中管
理センタへ送信可能な通信端末を備えており、集中管理
センタは、インターネットを介して映像データの表示を
可能にしたウェブページを提供するＷＷＷサーバと、洗
車装置または洗車場へ公衆通信回線を介して接続するア
クセスサーバとを備えており、インターネットを介して
洗車装置または洗車場の映像をモニタできることを特徴
とした洗車装置または洗車場の広域運営システムを提案
する。

【０００９】（４）また、上記提案の洗車機または洗車
場の広域運営システムにおいて、集中管理センタにイン
ターネットを介してウェブページを提供するＷＷＷサー
バを備え、ＷＷＷサーバにおいて閲覧可能とされるホー
ムページでは、洗車装置または洗車場機器の取扱操作方
法が公開されることを特徴とした洗車装置または洗車場
の広域運営システムを提案する。

【００１０】（５）また、上記提案の洗車機または洗車
場の広域運営システムにおいて、集中管理センタにイン
ターネットを介してメールを配信するメールサーバを備
え、予めメールアドレスの登録があった顧客に各種イベ
ント情報をメール配信することを特徴とした洗車装置ま
たは洗車場の広域運営システムを提案する。

【００１１】なお、本発明において、洗車場とは、特定
の場所に複数の洗車装置が設置され、これら洗車装置が
共通の経営下で運営されているものを示し、公衆通信回
線とは、インターネット以外で広域での通信が可能な回
線であり、電話回線やパケット通信回線等を含むもので
ある。

【００１２】

【作用】本発明によれば、洗車装置または洗車場に設置
されている機器を所定金額の範囲内で利用することがで
きるプリペイドＩＤをインターネットを介して購入する
ことが可能になる。したがって、利用客は自宅に居なが
らにしてプリペイドＩＤを購入し、小銭を準備すること
なく洗車装置や洗車場に設置されている機器を利用する
ことができる。

【００１３】また、第２の提案によれば、洗車装置また
は洗車場に設置されているＩＤ発行端末により、料金の
投入あるいはクレジットカード等による代金の決済と引
き替えにプリペイドＩＤを購入することができる。した
がって、洗車装置あるいは洗車場を訪れたものの小銭を
持ち合わせていなかった場合でも、プリペイドＩＤを購
入して機器を利用することができる。

【００１４】また第３の提案によれば、利用客自身が洗
車装置あるいは洗車場の様子を画像データとして離れた
場所から見ることができるので、現在の混雑状況を確認
した上で効率的に利用することができる。同時に、待ち
時間の少ない快適な洗車サービスを提供できる。

【００１５】また第４の提案によれば、インターネット
を利用してホームページ上で洗車装置あるいは洗車場機
器の取扱操作方法を知ることができるので、初めて洗車
場を利用する初心者が操作方法を全く理解できずにうろ
たえるといった事態を回避することができる。

【００１６】また、第５の提案によれば、「洗車料金割
引中」「洗車コース新メニューのお知らせ」「プロによ
る洗車教室開催のお知らせ」といった洗車場からのイベ
ント案内を顧客にメール配信するので、タイムリーで効
率的な宣伝効果を得ることができる。

【００１７】

【実施例】以下、図面を基に、本発明の実施例について
説明する。図１は本発明一実施例としての広域運営シス
テムを示す説明図である。それぞれの場所で稼働される
複数の洗車装置１１や洗車場１２と集中管理センタ１３
とが、公衆通信回線１４を介して接続（リモートアクセ
ス）され、双方向のデータ通信が可能である。集中管理
センタ１３はインターネット１５に接続可能で、インタ
ーネット１５を介して洗車場利用客の端末１６（パソコ
ン等）との間で通信が可能である。また、集中管理セン
タ１３は専用線を介して代金決済センタ１７と接続さ
れ、この代金決済センタ１７は金融機関１８に接続され
る。

【００１８】図２は洗車装置１１および洗車場１２にお
ける通信端末２０の構成を示すものである。この発明の
対象とする洗車装置１１・１１ａ〜１１ｃは、公知の門
型洗車機、コンベア式洗車機あるいはスプレー洗車機等
の各種タイプのもので良く、マイクロコンピュータ等の
プログラム処理・データ処理が可能なコントローラ２１
と、洗車メニューの選択や後述するプリペイドＩＤをは
じめ各種データの入力を受け付けるデータ入力装置２８
とを備えている。洗車装置１１のコントローラ２１は公
衆通信回線１４に合わせた通信プロトコル（ＴＣＰ／Ｉ
Ｐ等）で信号出力する機能を有し、通信装置２２と通信
用アンテナ２３とからなる通信端末２０を介して最寄り
の無線基地局１４ａ・１４ｂから公衆通信回線１４に接
続する。

【００１９】洗車場１２には複数の洗車装置１１ａ〜１
１ｃが設置されており、それぞれの洗車装置１１ａ〜１
１ｃに備えられるコントローラ２１はＲＳ−４８５規格
等の信号線２４で共通の通信端末２０に接続される。こ
こで洗車装置１１ａ〜１１ｃは既設の古い機種であるた
め、各コントローラ２１が公衆通信回線１４の通信プロ
トコルに対応していないので、通信装置２２の手前にプ
ロトコル変換アダプタ２５を設けて相互変換し双方向の
通信を可能にしている。２６は洗車場の映像を撮像する
ビデオカメラであり、通信端末２０を介して洗車場の映
像を集中管理センタ１３へ送るものである。２７はＩＤ
発行端末で、料金を投入するか、あるいはクレジットカ
ードを利用した決済データを入力し、予め用意された金
額コースの中から所望のコースを選択することで金額コ
ースに応じたプリペイドＩＤを発行する。また、プリペ
イドＩＤ発行の都度、発行したプリペイドＩＤとそのＩ
Ｄに関する残金台帳データを作成し、これらのデータを
通信端末２０を介して集中管理センタ１３へ送信する。

【００２０】図３は集中管理センタ１３の構成を示すも
のである。集中管理センタ１３は、公衆通信回線１４の
接続ポイント３０並びに代金決済センタ１７と専用線３
１を介して接続するルータ３２と、このルータ３２とＬ
ＡＮ接続するアクセスサーバ３３及びデータベースサー
バ３４と、このアクセスサーバ３３及びデータベースサ
ーバ３４とファイアウォール３５を介してＬＡＮ接続す
るＤＮＳサーバ３６、メールサーバ３７及びＷＷＷサー
バ３８と、これらＤＮＳサーバ３６、メールサーバ３７
及びＷＷＷサーバ３８とＬＡＮ接続しインターネット１
５へ接続するルータ３９とを備えている。なお、この集
中管理センタ１３において、各サーバ３３・３４・３６
・３７・３８に対し、図のように１台ずつパソコンを設
ける構成が望ましいが、各サーバで扱う容量に応じ１台
のパソコンで複数のサーバを兼ねることができる。この
場合、ルータ３２側とルータ３９側とそれぞれ１台ず
つ、合計２台のパソコンで行うのが最小構成となる。

【００２１】アクセスサーバ３３は、公衆通信回線１４
を介してリモート接続する洗車装置１１および洗車場１
２の局番や接続する各洗車装置１１・１１ａ〜１１ｃ、
ビデオカメラ２６、ＩＤ発行端末２７の装置ＩＤコード
を記憶し、予め設定された手順およびタイミングで各洗
車装置１１・１１ａ〜１１ｃと回線接続したり、ビデオ
カメラ２６への随時接続をコントロールするものであ
る。また、データベースサーバ３４は、公衆通信回線１
４を介してセンタ１３へ送られてくる各種データを予め
設定された手順で処理して記憶するものであり、ここで
処理・記憶されるデータには、各地に備えられるデータ
入力装置２８から入力される発行済みのプリペイドＩＤ
や、ＩＤ発行端末２７から送られてくる新規発行分のプ
リペイドＩＤに関するデータ、各洗車装置毎の売上や処
理台数等の実績データ、異常停止、洗剤切れ、釣銭切れ
等の異常データが含まれる。

【００２２】ファイアウォール３５は、インターネット
１５からの不正なアクセスに対し、アクセスサーバ３３
およびデータベース３４をはじめ各洗車装置１１・１１
ａ〜１１ｃ、ＩＤ発行端末２７への影響を防止する目的
で設置されるもので、ここでは、予め設定された必要な
サービスだけを通過させそれ以外のサービスを遮断する
ためのゲートウェイを構成するパソコンからなってい
る。なお、センタ１３の構成を簡略化するため、ファイ
アウォール３５としてホストとなるパソコンを設置する
のでなくルータで代替させることもできる。また、ファ
イアウォール３５は、図３に示す位置だけでなく、必要
に応じて他の位置へも設置することができる。例えば、
インターネットを介しての不正アクセスが懸念される場
合は、インターネットとＷＷＷサーバとの間に追加設置
すれば良い。

【００２３】ＤＮＳサーバ３６は、いわゆるDomain Nam
e Systemを運用するものであり、インターネット接続す
るに当たり、サービス対象となるパソコン端末１６等に
割り当てられるホスト名からＩＰアドレスを取得して接
続を可能にするものである。メールサーバ３７はＷＷＷ
サーバ３８からのメール送信要求を受けて指定されたメ
ールアドレスへメール配信する機能を持つものであり、
サービス対象となる端末１６へ洗車装置や洗車場に関す
る各種案内をメールで配送するものである。ＷＷＷサー
バ３８は、文字通りWorld Wide Webでドキュメント等を
提供するサーバであり、インターネットを介して予め設
定された洗車場管理責任者等の限定されたクライアント
へ情報を提供するメンバーズサービスと、そのような所
定のクライアント以外の第３者、すなわち洗車場利用客
へも広く情報を提供するオープンサービスとを行う。

【００２４】以上の構成からなる洗車装置または洗車場
の広域運営システムにより提供されるサービスについて
説明する。

【００２５】（１）ウェブ広報サービス 集中管理センタ１３では、ＷＷＷサーバからシステム内
にある洗車装置１１や洗車場１２を宣伝する広報ページ
を提供し、インターネット１５を介して第３者に広く洗
車装置１１や洗車場１２の利用をアピールする。この広
報ページでは、洗車装置１１および洗車場１２それぞれ
の名称、所在地、特徴、その他の料金・施設等の利用情
報を提供し、広く使用を促す内容となっている。また、
広報ページには、第３者からの要望・意見を取り込む目
的で掲示板を開設している。

【００２６】（２）洗車場機器の取扱操作方法案内サー
ビス 上記（１）のウェブ広報サービスの中で、洗車装置の操
作取扱方法についての案内を提供している。例えば、プ
リペイドＩＤの入力方法、操作全体の流れ、用意されて
いる各洗車コースの内容とコース選択の仕方、洗車可能
な車種と突起物を回避する指定の仕方、アンテナ・ドア
ミラー・ワイパー等の破損に関する注意、緊急停止のさ
せ方、スタートのさせ方、等をイメージデータを交えて
案内する。

【００２７】（３）各地に設置されている洗車装置、洗
車場の現況モニタサービス ウェブページでは、各地に設置されている洗車機・洗車
場の現在の状況をビデオカメラによる映像で遠隔モニタ
するメニューが含まれている。このメニューを選択する
ことにより、洗車場利用客は洗車場に行くことなくパソ
コンの画面上で現在の混雑状況を確認することができ
る。

【００２８】（４）インターネットによるプリペイドＩ
Ｄの販売 ウェブページでは、洗車装置や洗車場機器を利用するこ
とができるプリペイドＩＤを販売している。利用客がパ
ソコン等の端末１６によって、ウェブページ上で用意さ
れている何種類かの金額コースの中から所望のコースを
選択し、代金決済データすなわち「クレジット会社・ク
レジットカード番号・住所・氏名・電話番号等」を入力
して購入を申し込むと、これを受けた集中管理センタ１
３では、入力された代金決済データを代金決済センタ１
７に送信し、代金の決済を行う。クレジットの決済完了
後、集中管理センタ１３ではプリペイドＩＤとその残金
台帳を作成してデータベースサーバ３４に記憶し、プリ
ペイドＩＤを利用客のパソコン１６に送信する。

【００２９】（５）ＩＤ発行端末によるプリペイドＩＤ
の販売 各地に設置される洗車機１１や洗車場１２と併設される
ＩＤ発行端末２７において、現金あるいはクレジットカ
ードによる決済でプリペイドＩＤを販売する。現金が投
入された場合は、予め用意されている何種類かの金額コ
ースの中から所望のコースを選択することで、即プリペ
イドＩＤを購入することができる。一方、クレジットカ
ードを用いた決済の場合は、代金決済データすなわち
「クレジット会社・クレジットカード番号・住所・氏名
・電話番号等」の入力を促し、これらデータが入力され
ると集中管理センタ１３を中継して入力された代金決済
データを代金決済センタ１７に送信し、代金の決済を行
う。クレジットの決済が完了すると、プリペイドＩＤ金
額コースの選択が可能となり、プリペイドＩＤを購入す
ることができる。現金投入あるいはクレジットカードに
よる決済があると、ＩＤ発行端末２７では、プリペイド
ＩＤとその残金台帳を作成し、通信端末２０と公衆通信
回線１４を介してこれらのデータを集中管理センタ１３
に送信する。これを受けた集中管理センタでは、受信し
たデータをデータベースサーバ３４に記憶し、プリペイ
ドＩＤとその残金を一括管理する。なお、ＩＤ発行端末
でプリペイドＩＤを発行する際には、プリンタ（図示し
ない）によってプリペイドＩＤと購入金額（残金）を印
字出力するのが望ましい。

【００３０】（６）イベント情報通報サービス プリペイドＩＤの購入実績がある顧客に対し、洗車装置
や洗車場に関する各種イベント・ニュースをメールで配
信する。プリペイドＩＤ購入時にメールアドレスの登録
を促し、登録のあった顧客に対して「洗車料金割引中」
「洗車コース新メニューのお知らせ」「プロによる洗車
教室開催のお知らせ」等の案内を随時行う。

【００３１】以上のように構成される本発明実施例の動
作について、その一例を説明する。既にプリペイドＩＤ
を購入し、ウェブページ上で洗車場の混雑状況を確認し
た利用客が洗車場を訪れ、洗車装置１１のデータ入力装
置２８からプリペイドＩＤを入力すると、洗車装置は入
力されたプリペイドＩＤを集中管理センタ１３に照合
し、集中管理センタ１３のデータベースサーバ３４にデ
ータが存在していれば、そのＩＤに関する残金台帳（残
金金額）データをダウンロードしてデータ入力装置２８
に残金金額を表示する（洗車受付状態）。残金を確認し
た利用客が所望の洗車コースを選択し、スタートキーを
押すと洗車動作が実行される。一連の洗車動作が終了す
ると、洗車コースに応じた料金を差し引いて残金台帳を
更新し、集中管理センタのデータベースサーバ３４にア
ップロードする。

【００３２】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されるもので
あり、予め購入した金額の範囲で洗車装置または洗車場
機器を利用することができるプリペイドＩＤを、インタ
ーネットに接続したパソコン等の端末で購入できるの
で、利用客は洗車場に出かける前にプリペイドＩＤを購
入し、小銭を一切準備せずに洗車装置や洗車場に設置さ
れている機器を利用することができる。

【００３３】また、洗車装置または洗車場に設置されて
いるＩＤ発行端末により、料金の投入あるいはクレジッ
トカード等による代金の決済と引き替えにプリペイドＩ
Ｄを購入することができるので、洗車場に到着してから
小銭の持ち合わせがないことに気付いた場合でも、洗車
装置や洗車場に設置されている機器を利用することがで
きる。

【００３４】また、洗車場へ出かける前に、これから行
こうとする洗車場の混雑状況を画像データによって確認
することができるので、利用客にとっての無駄な待ち時
間をなくすことができ、顧客満足度の高い快適で効率的
な洗車サービスを提供することができる。

【００３５】また、インターネットを利用してホームペ
ージ上で洗車装置あるいは洗車場機器の取扱操作方法を
知ることができるので、初めて洗車場を利用する初心者
が操作方法を全く理解できずにうろたえるといった事態
を回避することができる。その上、洗車にあたっての注
意点を十分理解していない初心者にありがちな車体パー
ツ破損事故を未然に防ぐことができる。

【００３６】また、第５の提案によれば、「洗車料金割
引中」「洗車コース新メニューのお知らせ」「プロによ
る洗車教室開催のお知らせ」といった洗車場からの各種
イベント案内を顧客に随時メール配信するので、タイム
リーで効率的な宣伝効果を得ることができる。しかも、
メール配信の対象となる顧客はプリペイドＩＤの購入歴
があり、かつメールアドレスの登録があったいわゆる見
込み客であるため、非常に高い宣伝効果が期待できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の望ましい実施例としての広域運営シ
ステムを示すブロック図である。

【図２】図１の洗車装置１１および洗車場１２における
通信端末２０の構成を示すブロック図である。

【図３】図１の集中管理センタ１３の構成を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１１ 洗車装置 １２ 洗車場 １３ 集中管理センタ １４ 公衆通信回線 １５ インターネット １６ 利用者の端末（パソコン） １７ 代金決済センタ ２０ 洗車装置に付設する通信端末 ２１ 洗車装置のコントローラ ２２ 通信装置 ２３ 通信用アンテナ ２４ 信号線 ２５ プロトコル変換アダプタ ２６ 撮像装置としてのビデオカメラ ２７ ＩＤ発行端末 ２８ 洗車装置に付設するデータ入力装置 ３０ 接続ポイント ３１ 専用線 ３２ ルータ ３３ アクセスサーバ ３４ データベースサーバ ３５ ファイアウォール ３６ ＤＮＳサーバ ３７ メールサーバ ３８ ＷＷＷサーバ ３９ ルータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０６Ｆ 17/60 ４０２ Ｇ０６Ｆ 17/60 ４０２ ４０８ ４０８ ５０４ ５０４ Ｆターム(参考） 3D026 AA77 3E048 AA10 BA01 BA07 5B049 BB00 BB17 BB46 CC02 CC05 CC08 CC16 CC39 DD04 EE01 EE07 EE25 FF03 FF04 FF08 GG04 GG07 5B055 BB20 CB09 CB10 CC10 EE02 EE04 EE21 EE27 FA01 FB03 FB04 KK01 KK07 KK09 KK18 PA02 PA34 PA37

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各地に設置される洗車装置または洗車場
   と、洗車装置または洗車場設備機器を利用することが可
   能なプリペイドＩＤをインターネットを介して販売する
   集中管理センタと、各地に設置される洗車装置または洗
   車場に備えられ公衆通信回線を介して前記集中管理セン
   タとデータ通信を行う通信端末と、洗車装置または洗車
   場設備機器の利用に際してプリペイドＩＤの入力を受け
   付けるデータ入力装置とを備え、 前記集中管理センタではインターネット上で顧客からプ
   リペイドＩＤの注文があると、クレジットカード等によ
   る代金の決済と引き替えに個別のプリペイドＩＤを発行
   して顧客に送信すると共に個別プリペイドＩＤとその残
   金台帳とからなるプリペイドＩＤデータを作成・記憶し
   て一括管理し、各地の洗車装置または洗車場のデータ入
   力装置からプリペイドＩＤの入力があると集中管理セン
   タで一括管理するプリペイドＩＤデータを基に洗車サー
   ビスを提供することを特徴とする洗車機または洗車場の
   広域運営システム。
2. 【請求項２】 各地に設置される洗車装置または洗車場
   と、この各洗車装置または洗車場に設けられ料金の投入
   あるいはクレジットカード等による代金の決済と引き替
   えに洗車装置または洗車場設備機器を利用することが可
   能な個別のプリペイドＩＤを発行し各ＩＤに関する残金
   台帳を作成するＩＤ発行端末と、洗車装置または洗車場
   に設けられプリペイドＩＤの入力を受け付けるデータ入
   力装置と、公衆通信回線を介して各洗車装置または洗車
   場にリモートアクセス可能な集中管理センタと、各地に
   設置される洗車装置または洗車場に備えられ公衆通信回
   線を介して前記集中管理センタとデータ通信を行う通信
   端末とを備え、洗車装置または洗車場を広域で運営する
   洗車機または洗車場の広域運営システムにおいて、 ＩＤ発行端末では、発行した個別のプリペイドＩＤとそ
   の残金台帳とで構成されるプリペイドＩＤに関するデー
   タを公衆通信回線を介して集中管理センタに送信し、集
   中管理センタでは各地の洗車装置または洗車場から送信
   されてくるプリペイドＩＤに関するデータを記憶して一
   括管理し、各地の洗車装置または洗車場においてデータ
   入力装置からプリペイドＩＤの入力があると集中管理セ
   ンタで一括管理するデータを基に洗車サービスを提供す
   ることを特徴とする洗車機または洗車場の広域運営シス
   テム。
3. 【請求項３】 請求項１または２記載の洗車機または洗
   車場の広域運営システムにおいて、 洗車装置または洗車場には、その洗車エリアを撮像する
   撮像装置と、該撮像装置による映像データを公衆通信回
   線を介して前記集中管理センタへ送信可能な通信端末を
   備えており、 集中管理センタは、インターネットを介して映像データ
   の表示を可能にしたウェブページを提供するＷＷＷサー
   バと、洗車装置または洗車場へ公衆通信回線を介して接
   続するアクセスサーバとを備えており、 インターネットを介して洗車装置または洗車場の映像を
   モニタできることを特徴とした洗車装置または洗車場の
   広域運営システム。
4. 【請求項４】 請求項１または２記載の洗車機または洗
   車場の広域運営システムにおいて、 集中管理センタにインターネットを介してウェブページ
   を提供するＷＷＷサーバを備え、ＷＷＷサーバにおいて
   閲覧可能とされるホームページでは、洗車装置または洗
   車場機器の取扱操作方法が公開されることを特徴とした
   洗車装置または洗車場の広域運営システム。
5. 【請求項５】 請求項１または２記載の洗車機または洗
   車場の広域運営システムにおいて、 集中管理センタにインターネットを介してメールを配信
   するメールサーバを備え、予めメールアドレスの登録が
   あった顧客に各種イベント情報をメール配信することを
   特徴とした洗車装置または洗車場の広域運営システム。