JP2001351154A - コインおよびコイン鑑別装置 - Google Patents

コインおよびコイン鑑別装置

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JP2001351154A
JP2001351154A JP2000171377A JP2000171377A JP2001351154A JP 2001351154 A JP2001351154 A JP 2001351154A JP 2000171377 A JP2000171377 A JP 2000171377A JP 2000171377 A JP2000171377 A JP 2000171377A JP 2001351154 A JP2001351154 A JP 2001351154A
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coin
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Takashi Yoshida
吉田  隆
Taichiro Yamashita
太一郎 山下
Junichi Tamamoto
淳一 玉本
Toshihiko Tajiri
利彦 田尻
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬貨、コイン等の不正使用を防止する。 【解決手段】 硬貨は例えば500円硬貨で、その硬貨
本体1の中央部に円形の開口部2が形成されている。開
口部2は貫通穴で、その中間部に無線データキャリア
(RFID)3が設けられ、この無線データキャリア3
は開口部2に流し込まれた樹脂4で固定されている。無
線データキャリア3にはID番号が記憶されており、こ
のID番号と、コイン鑑別装置側に予め記録されたID
番号とが一致すれば、正規の硬貨であると判定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機または
遊技機におけるコインの鑑別に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動販売機または遊技機では、コ
インの形状、表面の凹凸、材質、固有振動数等を検出し
て、投入されたコインが正しいコインであるか、又は不
正なコインであるかの判定を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来に技術では、投入されたコインの形状、表面の凹凸、
材質、固有振動数等が同じであれば、変造または偽造コ
インでも作動してしまい、特に近年では、500円硬貨
の不正使用が問題となっている。そして、このような不
正使用を防止するために、多くの自動販売機では500
円硬貨の使用ができないよう制限されてしまい、利用者
にとっては非常に不便である。
【0004】本発明は、容易に変造、偽造ができないコ
イン、およびコインの識別装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のコインは、コイン本体内に、コインを鑑別
するデータが記憶されたデータ記憶手段と、データ記憶
手段内のデータを用いて外部と通信を行うデータ通信手
段とからなる無線データキャリアを備えたことを特徴と
している。
【0006】上記のようにコインの一つ一つにデータ記
憶手段とデータ通信手段からなる無線データキャリア
(RFID:Radio Frequency Identificationと呼
ばれる無線IDチップ)を備えておけば、変造や偽造は
非常に困難となり、コインの不正使用を未然に防ぐこと
ができる。
【0007】また、無線データキャリアにはアンテナ端
子があるが、本発明では、そのアンテナ端子をコイン本
体に接続したことを特徴としている。
【0008】さらに、本発明は、コイン本体には貫通穴
の開口部または凹部が形成され、無線データキャリアは
開口部または凹部の内部に配置され、かつ開口部または
凹部の内部には非磁性の軟質部材が充填されていること
を特徴としている。このように構成すれば、無線データ
キャリアは軟質部材で保護され、コイン本体に衝撃力が
加わっても、無線データキャリアが壊れるのを防ぐこと
ができる。
【0009】また、本発明のコイン鑑別装置は、投入さ
れたコインに予め記憶されたデータを読み取るデータ読
取り手段と、この読取り手段で読み取ったデータとコイ
ン鑑別装置本体に予め記憶してあるデータとの照合を行
い、一致したならば投入コインは正しいコインであると
判定して所定動作を開始し、不一致ならば投入コインを
返却しは所定動作の開始を止める制御手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0010】上記構成によれば、例えばコインに予めI
D番号を記憶させておき、データ読取り手段で読取った
コイン側のID番号と、鑑別装置本体側に予め記憶して
あるID番号とが一致するか否かで、コインの真贋を判
定することができる。
【0011】また、上記コイン鑑別装置には、読取り手
段がコインのデータを読み取れなかった場合、そのコイ
ンを返却する機能を付加することができる。
【0012】上記コイン鑑別装置は、自動販売機または
遊技機に搭載可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。 (実施の形態1)図1は無線データキャリアを埋め込ん
だ硬貨の正面図、図2は図1のA−A線に沿った断面図
である。本実施の形態では、硬貨は例えば500円硬貨
で、その硬貨本体1の中央部に円形の開口部2が形成さ
れている。開口部2は貫通穴で、その中間部に無線デー
タキャリア3が設けられ、この無線データキャリア3は
開口部2に流し込まれた樹脂4で固定されている。
【0014】無線データキャリア3は、図2に示すよう
に硬貨本体1の中心に配置するのが最適である。開口部
2の直径は、無線データキャリア4の四角形の重心を通
る対角線の長さの2倍以上必要である。このようにすれ
ば、硬貨本体1による電磁波の吸収の影響をなくすこと
ができる。
【0015】無線データキャリア3は半導体で構成さ
れ、固有のID番号が記憶されている。無線データキャ
リア3は樹脂4の中に埋め込まれているので、外力に対
して保護されている。樹脂4としてゴム材等の弾性係数
の高いものを使用すれば、大きな外力が加わっても無線
データキャリア3を外力から保護することができる。
【0016】また、開口部2の形状としては、円形の他
に、多角形でもよい。開口部2が多角形の場合は、硬貨
本体1による電磁波の吸収の影響をなくすために、多角
形の重心を通る対角線の長さは、無線データキャリア3
の四角形の重心を通る対角線の長さの2倍以上とする。
【0017】上記のように無線データキャリア3が埋め
込まれた硬貨を自動販売機等で使用すると、自動販売機
等の読取り装置で無線データキャリア3のID番号が読
み取られ、そのID番号が、読取り装置に予め登録され
ていたID番号と一致すれば正規の硬貨であると判断さ
れる。ID番号が不一致又は読み取れない場合は、偽造
硬貨又は欠陥硬貨として排除される。
【0018】図3は無線データキャリア3の概観を示し
ている。無線データキャリア3は、シリコン基板に形成
された集積回路10と、集積回路10に絶縁されて形成
されたオンチップアンテナ11とで構成されている。無
線データキャリア3の外形寸法は、2mm×2mm以下
で、厚さは0.5mm以下である。なお、0.3mm×
0.3mm以下で厚さが0.05mm以下のものがコスト
的に有利である。オンチップアンテナ11で電磁結合に
より電力と信号を受信し、集積回路10のメモリに記憶
されているデータをオンチップアンテナ11より出力す
るように動作する。また、同様にデータをメモリに書込
むことができる。なお、応答距離は数mm以下と短いた
め、無線データキャリア3の近傍において、データを正
確に読取り書込む装置が必要となる。
【0019】このように、無線データキャリア3を小さ
くし、かつ薄くすることにより、硬貨への埋め込みが可
能となり、偽造硬貨を排除することができる。
【0020】図4は無線データキャリアのデータ読取り
書込み装置の回路構成の一例を示している。データ読取
り書込み装置は、電磁結合により無線データキャリアへ
電力の供給と信号の送受信を行うもので、制御部15、
変調部16、アンテナ17、および復調部18を備えて
いる。制御部15からデータおよび制御信号を変調部1
6へ送り、変調部16でキャリア周波数で変調し、アン
テナ17より電磁波として出力する。また、無線データ
キャリアからのキャリア周波数で変調されたデータをア
ンテナ17で受信し、復調部18で復調し、制御部15
へ出力するように動作する。
【0021】図5は無線データキャリアの回路構成の一
例を示している。この回路構成は、アンテナ20、同調
コンデンサ21、復調部22、制御部23、メモリ2
4、変調部25、および電源部26を備えている。アン
テナ20と同調コンデンサ21でキャリア周波数を受信
する。キャリア周波数から電源部26でこの回路を動作
させる電源を作成する。復調部22はキャリア周波数を
復調し、データおよび制御信号を制御部23に出力す
る。制御部23はメモリ24にデータの書き込みと、メ
モリ24に記憶されているデータを読み出し、変調部2
5へ出力する。変調部25はキャリア周波数で変調し、
アンテナ20より電磁波として出力するように動作す
る。
【0022】なお、メモリ24は製造過程でID番号等
のデータを造り込むROMタイプ、製造後ID番号等の
データを書き込むPROMタイプ、データを記録保持す
る非揮発性のRAMおよびそれらの組み合せ等が使用で
きる。なお、ROMタイプは安価であり、コスト的に有
利である。
【0023】(実施の形態2)図6は本発明の実施の形
態2を示しており、無線データキャリアを埋め込んだ硬
貨の断面図である。本実施の形態では、硬貨本体30の
中央部に開口部31が形成され、その開口部31の中間
に、硬貨本体30とは材質が異なる別部材33が取り付
けられている。別部材33は電波を吸収しない樹脂等の
非金属が使用されている。別部材33は開口部31の全
てを塞ぐように取り付けてもよいし、開口部31の中央
だけを塞ぐようにしてもよい。別部材33の両面には無
線データキャリア32が設けられ、さらに開口部31に
は樹脂34が流し込まれている。なお、無線データキャ
リア32は別部材33の片面だけに設けることもでき
る。
【0024】本実施の形態によれば、実施の形態1での
効果に加え、無線データキャリア32が別部材33に設
けられているので、無線データキャリア32の位置が固
定され、樹脂34を流し込む際に無線データキャリア3
2がずれることがなく、無線データキャリア32の取付
位置および姿勢の精度が向上する。その結果、自動販売
機等の読取り装置でID番号を読み取る際に読取りの精
度が向上する。
【0025】また、無線データキャリア32が別部材3
3に設けられているので、無線データキャリア32が硬
貨の表面近くに位置することになり、ID番号を読み取
る際に無線データキャリア32と読取り装置との距離が
近くなるとともに、電磁波が金属からなる硬貨本体30
に吸収されるのを防ぐこともできる。その結果、送受信
感度が大きくなって、ID番号の読取り精度が一層向上
する。
【0026】また、無線データキャリア32を複数個設
けることにより、故障に対する冗長性が増し、信頼性が
向上する。
【0027】(実施の形態3)図7は本発明の実施の形
態3を示しており、無線データキャリアを埋め込んだ硬
貨の断面図である。本実施の形態では、硬貨本体30の
両面に凹部31が形成され、この凹部31の底面に配置
された別部材35に無線データキャリア32が設けられ
ている。そして、凹部31内には樹脂36が流し込ま
れ、無線データキャリア32は外力から保護されてい
る。なお、別部材35は電波の吸収のない樹脂等の非金
属が使用されている。
【0028】本実施の形態によれば、実施の形態2の場
合と同様、樹脂36を流し込む際の無線データキャリア
32の位置が固定され、無線データキャリア32の取付
位置および姿勢の精度が向上するため、ID番号読取り
の精度が向上する。また、無線データキャリア32が硬
貨の表面近くに位置しているので、無線データキャリア
32と読取り装置との距離が近くなるとともに、電磁波
が金属からなる硬貨本体30に吸収されるのを防ぐこと
もでき、送受信感度が大きくなって、ID番号の読取り
精度が一層向上する。
【0029】さらに、本実施の形態によれば、無線デー
タキャリア32は別部材35に設けら、無線データキャ
リア32と硬貨本体30(凹部31の底面部分の硬貨本
体)との間には間隔が開けられているために、電磁波が
凹部31底面部分で硬貨本体30に吸収されるのを防ぐ
ことができ、ID番号の読取り精度がより一層向上す
る。
【0030】また、無線データキャリア32を複数個設
けることにより、故障に対する冗長性が増し、信頼性が
向上する。
【0031】(実施の形態4)図8は本発明の実施の形
態4を示しており、無線データキャリアを埋め込んだ硬
貨の断面図である。本実施の形態では、硬貨本体30の
片面に凹部55が形成され、この凹部55の底部に配置
された別部材56に無線データキャリア32が設けられ
ている。そして、凹部55内には樹脂57が流し込ま
れ、無線データキャリア32は外力から保護されてい
る。
【0032】別部材56は、無線データキャリア32の
アンテナを接続する端子と凹部55の底の硬貨本体30
とを接続するための半田等で構成されている。また、別
部材56は異方性の導電部ゴム等の軟質部材を使用し衝
撃力を無線データキャリア32に伝達させないようにす
ることができる。
【0033】本実施の形態によれば、無線データキャリ
ア32のアンテナとして硬貨本体30を使用することに
より、アンテナの面積を拡大できるため、電磁波の送受
信感度を向上させることができる。また、硬貨に加わる
衝撃力等の外力から無線データキャリア32が破壊する
のを防止できる。
【0034】(実施の形態5)図9は本発明の実施の形
態5を示しており、無線データキャリアを埋め込んだ硬
貨の断面図である。本実施の形態では、硬貨本体30の
片面に、凹部60と凹部61からなる二段構造の凹部が
形成され、このうち凹部61の中間に無線データキャリ
ア32が設けられている。ここで、凹部60の開口面積
は、凹部61の開口面積よりも広く形成されている。凹
部61内には、無線データキャリア32を外力から保護
するために、無線データキャリア32の周囲に、ゴム、
樹脂等からなる非金属の軟質部材63が充填され、ま
た、凹部60内には軟質部材63よりも硬質な樹脂等か
らなる非金属の硬質部材62が充填されている。硬質部
材62としては、例えばエポキシ樹脂にガラス粒子(粒
径数10μm)を混入した樹脂を使用することができ
る。
【0035】本実施の形態によれば、無線データキャリ
ア32は軟質部材63及び硬質部材62で保護されてお
り、外力は硬質部材62で受け止めて硬貨本体30側に
伝達され、また衝撃力が軟質部材63側に伝達されて
も、軟質部材63はこの衝撃力を吸収してしまい無線デ
ータキャリア62には伝達させない。その結果、無線デ
ータキャリア32が破壊するのを防止することができ
る。
【0036】(実施の形態6)図10は本発明の実施の
形態6を示しており、無線データキャリアを埋め込んだ
硬貨の断面図である。本実施の形態は構成が実施の形態
5と似ているが、凹部61の底面に、硬貨本体30とは
異なる材質からなる別部材65が設置され、その別部材
65に無線データキャリア32が設けられている。凹部
61及び凹部60の内部には、実施の形態5の場合と同
様、それぞれ軟質部材63及び硬質部材62が充填され
ている。なお、別部材65は、実施の形態4の場合と同
様、無線データキャリア32のアンテナを接続する端子
と凹部61底面の硬貨本体30とを接続するための半田
等で構成されている。
【0037】本実施の形態によれば、実施の形態5での
効果に加えて、無線データキャリア32のアンテナとし
て硬貨本体30を使用することにより、アンテナの面積
を拡大できるため、電磁波の送受信感度を向上させるこ
とができる。
【0038】(実施の形態7)図11は本発明の実施の
形態7を示しており、無線データキャリアを埋め込んだ
硬貨の断面図である。本実施の形態も構成が実施の形態
5と似ているが、凹部61の底面に開口部66が形成さ
れている。凹部60、凹部61、および開口部66の開
口面積は、凹部60、凹部61、開口部66の順に狭く
なっている。凹部61及び凹部60の内部には、実施の
形態5の場合と同様、それぞれ軟質部材63及び硬質部
材62が充填され、さらに開口部66には、軟質部材6
3より硬質の樹脂等からなる非金属の硬質部材67が充
填されている。
【0039】本実施の形態によれば、無線データキャリ
ア32に加わる外力を硬質部材62及び67によって阻
止し、さらに無線データキャリア32に加わる衝撃力を
軟質部材63によって防止することができる。また、凹
部60の硬質部材62として金属部材を用い、その金属
部材を硬貨本体30に接合してしまえば、開口部66の
開口面積が無線データキャリア32の面積より小さい場
合は、無線データキャリア32を外部に取り出すことは
不可能となり、変造防止の効果は非常に大きくなる。
【0040】(実施の形態8)図12は本発明の実施の
形態8で、無線データキャリアが埋め込まれた硬貨を鑑
別するための読取り装置を設けた自動販売機の構成を示
している。本実施の形態の自動販売機40は、硬貨の投
入口41と、投入された硬貨の外形寸法、重量を鑑別す
る形状・重量鑑別装置42と、硬貨に埋め込まれた無線
データキャリアのID番号を読み取る読取り装置44
と、投入された硬貨の金額を表示する金額表示部43
と、販売品のメニューボタン及び投入した硬貨を返却す
るボタン等のセレクトボタン45と、セレクトボタン4
5の信号を検知する販売・返却制御部46と、投入金額
の返却とお釣を制御する返却・お釣制御部47と、投入
された硬貨を収納する収納金庫48と、鑑別装置で使用
できないと判定された硬貨の返却と投入料金の返却及び
お釣を返却するための返却口49と、販売品を収納部よ
り取り出し販売口に出力する制御を行うための販売制御
部50と、販売品を出力する販売口51とを備えてい
る。
【0041】自動販売機40の硬貨投入口41に入れら
れた硬貨は、形状・重量鑑別装置42で外形寸法と重量
について真贋の判定が行われ、正しい硬貨であると判定
された硬貨はID番号読取り装置44に送られる。正し
くない硬貨であると判定された硬貨は返却口49に返却
される。さらに、投入された硬貨は、読取り装置44で
硬貨のID番号が読み取られ、正しいID番号であるな
らば硬貨は収納金庫48に収納される。ID番号が読み
取れない場合またはID番号が間違っていた場合は、硬
貨は返却口49に返却される。また、正しいID番号で
あるならば投入された金額が金額表示部43に表示され
る。そして、販売・返却制御部46は販売品のメニュー
及び投入した硬貨を返却するかどうかのセレクトボタン
45の信号を検知する。返却・お釣制御部47では販売
品のメニュー信号から金額を割り出し、投入した料金と
の差額を収納金庫48より取り出す制御を行う。また、
返却ボタンが押された場合は収納金庫48より投入金額
を取り出す制御を行う。このようにして、収納金庫48
から取り出された硬貨は返却口49に出力される。ま
た、販売制御部50は販売品のメニュー信号に従い販売
品を収納部より取り出し、販売口51に出力する。
【0042】本実施の形態によれば、無線データキャリ
アを埋め込んだ硬貨の真贋を判定する読取り装置を自動
販売機に設けたことにより、従来の真贋判定では正しい
と判定されていた不正硬貨の使用を防止することができ
る。
【0043】(実施の形態9)図13は本発明の実施の
形態9で、自動販売機における読取り装置の一例を示し
ている。ベース60は傾斜しており、無線データキャリ
ア39を中心に埋め込んだ硬貨38を読取り装置61方
向に回転移動させることができる。読取り装置61はア
ンテナ62,63,64を備え、これらのアンテナは硬
貨38の中心位置に対して上下方向に位置をずらせて配
置されている。
【0044】自動販売機の硬貨投入口から入れられた硬
貨38は、ベース60を回転移動する。外形寸法の鑑別
装置を通過した後、硬貨38が読取り装置61を通過す
ると、アンテナ62,63,64から送信されたキャリ
ア周波数で変調された信号に無線データキャリア39が
応答しID番号を送信する。この送信信号をアンテナ6
2,63,64で受信してID番号を読み取り、予め記
憶してあるID番号と一致した場合は自動販売機の動作
を開始し、不一致または読取れない場合は硬貨38を戻
し口に排除し、自動販売機の動作を行なわないようにす
る。アンテナ62,63,64は直列または並列に接続
され、キャリア周波数の位相を合わせて使用する。
【0045】本実施の形態によれば、読取り装置のアン
テナを硬貨の中心位置に対して上下方向に位置をずらせ
て配置したことにより、中心位置よりずれて取り付けら
れた無線データキャリアのID番号をも読み取ることが
できる。
【0046】(実施の形態10)図14は本発明の実施
の形態10で、自動販売機における読取り装置の他の一
例を示している。ベース60は傾斜しており、無線デー
タキャリア39を中心に埋め込んだ硬貨38を読取り装
置61方向に回転移動させることができる。読取り装置
61はアンテナ67,68の列からなり、これらのアン
テナ列は千鳥状に配置されている。
【0047】自動販売機の硬貨投入口から入れられた硬
貨は、ベース60を回転移動する。外形寸法、重量等の
鑑別装置を通過した後、硬貨38が読取り装置61を通
過すると、アンテナ67,68の列から送信されたキャ
リア周波数で変調された信号に無線データキャリア39
が応答しID番号を送信する。この送信信号をアンテナ
67,68の列で受信しID番号を読み取り、予め記憶
してあるID番号と一致した場合は自動販売機の動作を
開始し、不一致または読取れない場合は硬貨38を戻し
口に排除し、自動販売機の動作を行なわないようにす
る。アンテナ67,68の列は直列または並列に接続さ
れ、キャリア周波数の位相を合わせて使用する。
【0048】本実施の形態によれば、読取り装置のアン
テナを千鳥状に配置したことにより、アンテナ同士の隙
間における電界強度が弱くなる部分をなくし、均一化が
可能となるため、無線データキャリアが硬貨の中心位置
よりずれていてもID番号を読取ることができる。
【0049】(実施の形態11)図15は本発明の実施
の形態11で、自動販売機における読取り装置の更に他
の一例を示している。図15は図14の読取り装置を縦
方向に配置したもので、無線データキャリア39を中心
に埋め込んだ硬貨38は外形寸法、重量等の鑑別装置を
通過した後、案内板69に沿って読取り装置61方向に
落下する。読取り装置61はアンテナ67,68の列か
らなり、これらのアンテナ列は千鳥状に配置されてい
る。
【0050】自動販売機の硬貨投入口から入れられた硬
貨は、外形寸法、重量等の鑑別装置を通過した後、硬貨
38が読取り装置61を通過すると、アンテナ67,6
8の列から送信されたキャリア周波数で変調された信号
に無線データキャリア39が応答しID番号を送信す
る。この送信信号をアンテナ67,68の列で受信しI
D番号を読み取り、予め記憶してあるID番号と一致し
た場合は自動販売機の動作を開始し、不一致または読取
れない場合は硬貨38を戻し口に排除し、自動販売機の
動作を行なわないようにする。アンテナ67,68の列
は直列または並列に接続され、キャリア周波数の位相を
合わせて使用する。
【0051】本実施の形態によれば、読取り装置を縦に
配置したことにより横幅が小さくできるため、自動販売
機の小型化に寄与する。
【0052】なお、上記の各実施の形態では無線データ
キャリアを硬貨に適用したが、遊技機におけるコイン等
に無線データキャリアを埋め込み、コインの真贋を判定
することにも適用できる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コインに記憶されたID番号と、コイン鑑別装置に記憶
されたID番号が一致しなければ、コイン鑑別装置は所
定の動作を行わないので、変造もしくは偽造されたコイ
ンでの不正使用を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるコインの平面図で
ある。
【図2】図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】無線データキャリアの斜視図である。
【図4】無線データキャリアのデータ読取り書込み装置
の回路構成図である。
【図5】無線データキャリアの回路構成図である。
【図6】本発明の実施の形態2によるコインの断面図で
ある。
【図7】本発明の実施の形態3によるコインの断面図で
ある。
【図8】本発明の実施の形態4によるコインの断面図で
ある。
【図9】本発明の実施の形態5によるコインの断面図で
ある。
【図10】本発明の実施の形態6によるコインの断面図
である。
【図11】本発明の実施の形態7によるコインの断面図
である。
【図12】本発明の実施の形態8による自動販売機の構
成図である。
【図13】本発明の実施の形態9による自動販売機の読
取り装置の構成を示した図である。
【図14】本発明の実施の形態10による自動販売機の
読取り装置の構成を示した図である。
【図15】本発明の実施の形態11による自動販売機の
読取り装置の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 硬貨本体 2 開口部 3 無線データキャリア 4 樹脂 10 集積回路 11 オンチップアンテナ 15 制御部 16 変調部 17 アンテナ 18 復調部 20 アンテナ 21 同調コンデンサ 22 復調部 23 制御部 24 メモリ 25 変調部 26 電源部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉本 淳一 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 田尻 利彦 愛知県尾張旭市晴丘町池上1番地 株式会 社日立製作所情報機器事業部内 Fターム(参考) 3E002 AA20 DA04 EA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイン本体内に、コインを鑑別するデー
    タが記憶されたデータ記憶手段と、該データ記憶手段内
    のデータを用いて外部と通信を行うデータ通信手段とか
    らなる無線データキャリアを備えたことを特徴とするコ
    イン。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコインにおいて、 前記無線データキャリアのアンテナ端子を前記コイン本
    体に接続したことを特徴とするコイン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコインにおいて、 前記コイン本体には貫通穴の開口部または凹部が形成さ
    れ、前記無線データキャリアは前記開口部または前記凹
    部の内部に設置され、かつ前記開口部または前記凹部の
    内部に非磁性の軟質部材が充填されていることを特徴と
    するコイン。
  4. 【請求項4】 投入されたコインに予め記憶されたデー
    タを読み取るデータ読取り手段と、この読取り手段で読
    み取った前記データとコイン鑑別装置本体に予め記憶し
    てあるデータとの照合を行い、一致したならば前記投入
    コインは正しいコインであると判定して所定動作を開始
    し、不一致ならば前記投入コインを返却し所定動作の開
    始を止める制御手段と、を備えたことを特徴とするコイ
    ン鑑別装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のコイン鑑別装置におい
    て、 前記制御手段は、前記読取り手段がコインのデータを読
    み取れなかった場合、そのコインを返却することを特徴
    とするコイン鑑別装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載のコイン鑑別装置
    が搭載されたことを特徴とする自動販売機。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5に記載のコイン鑑別装置
    が搭載されたことを特徴とする遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030016877A (ko) * 2001-08-22 2003-03-03 지식정보기술 주식회사 게임용 알에프 코인
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WO2005069209A1 (en) * 2004-01-14 2005-07-28 Ran Sook Jeon Token coin and manufacturing method thereof
KR100591517B1 (ko) 2004-08-25 2006-06-22 최정곤 알에프 코인

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