JP2001350777A - 分散データベースシステム - Google Patents

分散データベースシステム

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JP2001350777A
JP2001350777A JP2000168011A JP2000168011A JP2001350777A JP 2001350777 A JP2001350777 A JP 2001350777A JP 2000168011 A JP2000168011 A JP 2000168011A JP 2000168011 A JP2000168011 A JP 2000168011A JP 2001350777 A JP2001350777 A JP 2001350777A
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Mitsuru Nakadan
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、相手先サイトに障害があってデータ更
新が出来ないと、自サイトのデータ更新およびデータ更
新に関係しない通常処理ができなくなるが、これらの処
理を実現できるようにする。 【解決手段】 データ複製機能11にモバイルエージェ
ント8を使用し、サイトAでデータベース2を更新した
場合、この更新を検出して更新内容から更新トランザク
ションデータを生成し、サイトBに移動して更新トラン
ザクションを実行し、データベース2Aを更新する。も
し、サイトBやネットワーク7に障害が生じてもモバイ
ルエージェントは故障復帰まで待機し、復帰すると更新
処理を行う。一方、サイトAの計算機5は上記障害が生
じてもモバイルエージェントでの処理と完全に別である
ので、データベース2に対してデータ更新処理が行え、
且つ、更新処理以外の処理も行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分散データベー
スシステムに関するもので、特に、オリジナルデータベ
ースの更新情報をモバイル(移動型)エージェントを用
いて相手の複製(レプリカ)データベースを更新する分
散データベースの複製機能を有する分散データベースシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】図8は例えば従来の分散データベースで
のデータ複製方式を示す図であり、図において1,1A
はデータベース管理システム、2はデータベース管理シ
ステム1によりデータの更新が行われるデータベース、
2Aはデータベース2のレプリカをもつデータベース、
3,3Aはデータベース管理システム1,1Aによりデ
ータベース2,2Aの更新をロギングする更新ログ、
4,4Aは業務に応じてデータベース2の更新または参
照を行うデータベース更新/参照アプリケーション、5
はデータベース更新アプリケーション4がデータを更新
する自サイトの計算機、6は自サイトの計算機5で更新
されたデータが複製される他サイトの計算機である。7
は自サイトの計算機5と他サイトの計算機6を接続する
ネットワークである。
【0003】従来の分散データベースでは、データベー
ス管理システム1の一つの機能としてデータの複製機能
を実現していた。これは、自サイトのデータベース2の
内容とネットワーク7で接続された他サイトのデータベ
ース2Aの内容の一貫性を保つためには、データ更新を
管理するデータベース管理システム1,1Aが介在する
必要があったためである。
【0004】次に動作について説明する。従来の分散デ
ータベース機能は、二相コミットメントプロトコルによ
り更新、対象のテーブルを管理している全てのデータベ
ース管理システムに対して更新可能な状態において更新
を行っている。他サイトの計算機6やネットワーク7上
で一部でも障害があり、更新可能な状態にならないとき
には更新ができないか、データベース管理システム1に
おいて、障害のあった関連サイトやネットワーク7の復
旧を監視し、復旧検出時に遅延書き込みを行う方式であ
った。
【0005】すなわち、データのレプリカを行う分散デ
ータベースシステムでは、自データベース2上でデータ
の更新要求が発生した場合でも、複製先である他サイト
のデータベース2Aや計算機6がダウンしていたり、接
続されているネットワーク7の異常等の障害によりデー
タの更新が行えない場合には、自データベース2につい
ても更新を取り止めるか遅延させることによってデータ
の一貫性を保つ仕組みとなっている。従って、データの
一貫性を保つためには、データの更新を管理する必要が
あり、データベースを更新するデータベース管理システ
ム1において複製機能を実現する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の分散データベー
スの複製機能では、データベース管理システムにおいて
複製処理を実現しているため、複製機能とデータベース
管理システムを同一のプロセス空間として実行しなけれ
ばならなかったり、同一の計算機上で実行しなければな
らない等、データベース管理システムとデータ複製機能
を切り離すことができなかった。このため、ネットワー
クや他サイトの1つでも障害が発生した場合に、他サイ
トのデータ更新が行えなくなるだけではなく、本来ネッ
トワークや他サイトのデータベースに関係のない自サイ
トのトランザクション処理に影響を及ぼすという問題点
があった。自サイトのデータ更新は失敗するとデータの
欠落が発生するため、システムとしては重大な障害とな
る。
【0007】また、例えトランザクション処理を遅延処
理方式にし、一時的に自サイトの更新が行えたとして
も、ネットワークや他サイトの復旧に時間がかかるよう
な場合には、遅延させている処理が溜まることとなり、
これが自サイトのCPUやメモリやディスクなどのリソ
ースを消費し、自サイトのトランザクション処理の性能
や動作に影響を及ぼすという問題点もある。
【0008】さらに、従来の分散データベース環境にお
いて、更新されたデータが他サイトに複製が必要なもの
であるかどうかは、自サイトでしか判断できなかったた
め、複製の情報は全てデータ更新を行う自サイトのデー
タベース管理システムで行う必要があり、データベース
管理システムの複製先情報の管理が複雑になるだけでは
なく、新たなサイトを追加する際には更新元のデータベ
ースの設定を変更し再起動するなど、他サイトのメンテ
ナンスのためが自サイトの運転まで影響を及ぼすという
問題点もあった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、分散データベースの複製機能
をデータベース管理システムから独立させ、ネットワー
クや関連サイトの障害が発生しても自サイトのトランザ
クション処理がまったく影響を受けない分散データベー
スの複製機能を実現する分散データベースシステムを得
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)この発明の請求項
1に係る分散データベースシステムは、データベースを
有する複数サイトの計算機をネットワークを介して接続
し、自サイトのオリジナルデータベースの更新情報を伝
送して他サイトのレプリカデータベースを更新する分散
データベースシステムにおいて、自サイトのデータベー
スが更新されると、この更新を検出して更新情報と共に
他サイトに移動し、他サイトにおいて上記レプリカデー
タベースを更新するモバイル(移動型)エージェントを
備えたものである。
【0011】(2)この発明の請求項2に係る分散デー
タベースシステムは、請求項1において、自・他の両サ
イトの計算機、または自・他のいずれか一方のサイトの
計算機を、データベースを更新する第1の計算機、およ
びモバイルエージェントサーバ用の第2の計算機の両計
算機で構成し、自サイトでは第1の計算機でデータベー
スの更新処理を行い、第2の計算機で更新情報と共にモ
バイルエージェントを他サイトに移動し、他サイトでは
第2の計算機で移動された更新情報と共にモバイルエー
ジェントを受け入れ、第1の計算機でレプリカデータベ
ースを更新するものである。
【0012】(3)この発明の請求項3に係る分散デー
タベースシステムは、請求項1または請求項2におい
て、モバイルエージェントに変換機能を持たせ、自サイ
トのデータベースを更新するソフトウエアと他サイトの
データベースを更新するソフトウエアが異なる場合は、
上記変換機能により所定の変換を行って更新可能とした
ものである。
【0013】(4)この発明の請求項4に係る分散デー
タベースシステムは、請求項1〜3のいずれか1項にお
いて、自・他の両サイトに各々オリジナルのデータベー
スとレプリカデータベースとを設けて、モバイルエージ
ェントにより双方向に更新情報の授受が行えるようにす
ると共に、モバイルエージェントに競合検出機能を持た
せ、自サイトからのモバイルエージェントの移動と他サ
イトから自サイトへのモバイルエージェントの受け入れ
が競合する場合、または、自サイトが複数の他サイトか
らモバイルエージェントを同時に受け入れる場合は、上
記競合検出機能により順次受け入れるよう調停するもの
である。
【0014】(5)この発明の請求項5に係る分散デー
タベースシステムは、請求項1〜4のいずれか1項にお
いて、自サイトから複数の他サイトへモバイルエージェ
ントを移動する場合は、移動先の各サイトを順次に移動
して、移動先のデータベースを順次更新するようにした
ものである。
【0015】(6)この発明の請求項6に係る分散デー
タベースシステムは、請求項1〜4のいずれか1項にお
いて、自サイトから複数の他サイトへモバイルエージェ
ントを移動する場合は、移動先の各サイトに対し並列的
に一度に移動して、移動先のデータベースを一斉に更新
するようにしたものである。
【0016】(7)この発明の請求項7に係る分散デー
タベースシステムは、請求項5または請求項6におい
て、移動先の各サイトにデータベース更新の可否を示す
フラグを持たせておき、上記各サイトは上記フラグの状
態の応じてデータベースの更新を行うようにしたもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】実施の形態1.この実施の形態1
の分散データベースの複製機能は、データベース管理シ
ステムとは別のソフトウエアであるモバイル(移動型)
エージェントを用いて、分散データベースのデータ複製
機能を実現するものである。このモバイルエージェント
は、関連サイトを自律的に移動し、さらに自律的にサー
バーの状態等の情報を自プログラム内に取り込み、その
状況に応じて指定された処理を実行するものである。す
なわち、この分散データベースの複製機能は、データベ
ース管理システムの機能の一部を代行するモバイルエー
ジェントによりデータ複製トランザクションを実行させ
る分散データベースシステムを実現するものである。
【0018】以下、この発明の実施の形態1を図に基づ
いて説明する。図1は分散データベースシステムの構成
図、図2はデータベース更新のフローチャートである。
図1において、1はデータベース管理システム、2はこ
のデータベース管理システム1がトランザクション管理
を行うオリジナルのデータベース、3はデータベース管
理システムによってデータベース2のトランザクション
更新内容が記録される更新ログ、4はデータベースのデ
ータの更新処理を発行するデータベース更新アプリケー
ション、8はモバイルエージェントである。
【0019】9はモバイルエージェント8により運ばれ
る更新トランザクションデータ、10、10Aはモバイ
ルエージェント8の生成、起動、データベース2へのア
クセス機能などモバイルエージェント8にサービスを提
供するモバイルエージェントサーバである。11はモバ
イルエージェント8、更新トランザクションデータ9、
エージェントサーバ10からなるデータ複製機能であ
る。
【0020】1Aは複製先のデータベース管理システ
ム、2Aはデータベース2のレプリカをもつデータベー
ス、3Aは複製先のデータベース2Aのデータ更新処理
の記録を行う更新ログ、4Aはモバイルエージェント8
によって複製されたデータベース2Aを参照する他サイ
トのデータベース参照アプリケーションである。5、6
はデータベース2、2A、モバイルエージェント8、モ
バイルエージェントサーバ10、10A、データベース
更新、参照アプリケーション4が動作する計算機であ
る。
【0021】次に動作について図2のフローチャートに
より説明する。 (1)データベース更新アプリケーション4においてデ
ータの更新を行う処理が発生し(S1)、 (2)データベース管理システム1に対してデータベー
ス2の更新を実行する(S2)。 (3)データベース2の更新トランザクションは、デー
タベース管理システム1の機能として更新ログ3にロギ
ングされる(S3)。
【0022】(4)モバイルエージェントサーバ10は
更新ログ3の変更を監視するか、または、データベース
更新アプリケーション4から更新トランザクションの実
行通知を受けて、更新トランザクションデータ9を作成
し、さらに、モバイルエージェント8を起動する(S
4)。 (5)モバイルエージェント8は自律的に複製先の他サ
イトへのネットワーク7の接続状態を監視し(S5)、 (6)異常がない場合には、モバイルエージェント8は
他サイトBに対して更新トランザクションデータ9と共
に移動する(S6)。
【0023】(7)移動したモバイルエージェント8は
移動先のエージェントサーバ10Aによって受け入れら
れる(S7)。 (8)エージェントサーバ10Aはデータベース2Aの
状態を監視し(S8)、 (9)異常がなければ更新トランザクションデータ9を
用いてデータベース管理システム1Aを経てデータベー
ス2Aの更新トランザクションの実行を行う。これによ
り自サイトのデータベース2の更新データが他サイトの
データベース2Aに複製される(S9)。
【0024】(10)モバイルエージェント8は自律的
に、移動、更新トランザクションの実行を行う仕組みと
なっているので、ネットワークに異常があり複製先の他
サイトBに移動できない場合には異常が回復し移動でき
るようになるまで、自サイトAのデータベース管理シス
テム1のトランザクション処理に何ら影響を与えること
なく待つことが可能である(S5で異常ありの場合)。
【0025】(11)また、他サイトのデータベース2
Aの更新トランザクションで何らかの要因でデータの書
き換えに失敗しても、自サイトのデータベース管理シス
テム1に対して全く影響を与えることなく、自らエラー
の内容を判断し、必要であれば他サイトに留まりエラー
原因が取り除かれるのを監視し、再度更新トランザクシ
ョンを実行するか(S8で異常ありの実線の場合)、
【0026】(12)もしくは自サイトに戻りデータベ
ース管理システム1の代わりにデータ更新の取り消し処
理をおこなったり、データベース更新アプリケーション
4や自サイトのユーザに対してエラーを発行しシステム
としての異常処理を起動することも可能である(S1
0)。 (13)また、予め指定した時間内の他サイトにおいて
更新トランザクションが完了しない場合、他サイトにお
いて処理を中止した後、自サイトに戻り関連したトラン
ザクションを取り消す処理を行わせることも可能であ
る。
【0027】このようにデータベース管理システム1の
処理の一部を自律的に行えるモバイルエージェント8を
用いることによって、本来データベース管理システム1
で実装していた他サイトにおけるデータ更新トランザク
ションを代行させることができるため、データベース管
理システム1とデータ複製機能を別のソフトウエアとし
て実現することが可能となる。
【0028】実施の形態2.尚、実施の形態1では、更
新元のサイトAのデータベースサーバを1つの計算機5
により構成する場合について述べたが、データベース管
理システム1とデータ複製機能11とを別のソフトウエ
アとして実現することにより図3に示すように各サイト
においてデータベース用計算機5、6とエージェントサ
ーバ用計算機5A、6Aに分割して構成することも可能
である。
【0029】図4のフローチャートは実施の形態1の図
2と処理フローは同一であるが、計算機5,5A,6,
6Aの処理分担を示すものである。このような構成をと
ることにより、データベース2と分散データベース複製
機能11の結びつきを極小化することができ、分散デー
タベース構成をとっても、システムとして重大障害につ
ながる自サイトのデータ更新機能の性能や信頼性を劣化
させることを容易に回避できる。
【0030】実施の形態3.尚、実施の形態2では、デ
ータベース管理システム1とデータ複製機能11とをモ
バイルエージェント8を使用することで別々のソフトウ
エアとすることにより、計算機を各サイトに2台設けて
ソフトウエアを分担処理して実現したが、この実施の形
態3においても、例えば図3で、サイトAの計算機5が
1台のみのシステムで、その計算機5が既設のものであ
って、分散データベースシステムを構成していないよう
な場合に、計算機5A、サイトBを追加して分散データ
ベースシステムにすることが容易にできる。従来の実現
方法では、既設のシステムを分散データベースに変更す
るためにはデータベース管理システム1を変更する必要
があるため、変更後はデータベース2そのものに対する
試験、検証が必要となる。
【0031】しかし、図3のように計算機5とサイトB
を新たに追加して分散データベースシステムを実現した
場合、データベース管理システム1については、何ら変
更を加えることなくデータ複製機能11を追加し分散デ
ータベースとすることができる。
【0032】このため、分散データベースシステム移行
時のシステム試験としては、データ複製機能11の部分
のみ実施すればよくなり、本来非常に大きな工数が必要
とされるデータベース2の試験、検証作業を省略できる
と共に、改造による従来のデータベースシステムの品質
の劣化を回避することができる。
【0033】実施の形態4.尚、実施の形態1,2で
は、データベース管理システム1の種類については述べ
なかったが、従来の分散データベースのデータ複製方式
では、データベース管理システム間のトランザクション
処理はデータベース管理システムに依存しているため、
同一種類のデータベース管理システムである必要があっ
た。ここで同一種類のデータベース管理システムとはデ
ータベースの管理プログラムが異なると言うことで、デ
ータベース製品は種々なものが異なるメーカから販売さ
れているが、異なるメーカのデータベース製品でもこの
実施の形態4の発明で適用できるようにするものであ
る。
【0034】本発明の実施の形態1で説明したように、
モバイルエージェントを使用したデータ複製機能を用い
れば、図1に示すとおりデータベース管理システム1、
1A間での直接のデータ更新トランザクションのやり取
りはない。従って、自サイトと他サイトとのデータベー
ス管理システムのプログラムが異なる場合でも複製処理
を実現するものである。
【0035】ここでモバイルエージェント8により他サ
イトに運ばれる更新トランザクションデータ9をSQL
(Structured Query Language ISO規格、JIS規
格)やXLM(eXtnsible Markup Language 米国W3C
(World Wide Web Consortium)規格)等の規格により
定められたトランザクション処理により表現し、さらに
エージェントサーバ10とデータベース管理システム1
間のI/FをODBC(Open DataBase Connectivity
米国Microsoft 社)やJDBC(Java DataBaseConnect
ivity 米国Sun Microsystems社)等の標準のI/Fで
実現することにより、例えば既設のシステムや、システ
ムに市販ソフトウエアを導入しているシステム等で新た
に分散データベースを構成する場合でも、自サイトと他
サイトのデータベース管理システムの種類が異なってい
る場合においても、容易に分散データベースによるデー
タ複製を実現することが可能となる。
【0036】なお、上記はデータベース管理システムの
プログラムが異なる場合を説明したが、データベース自
身の言語が異なる場合や、データベースのデータ構造が
異なる場合も、モバイルエージェントに変換機能を持た
せて更新処理を実現することができる。
【0037】実施の形態5.尚、実施の形態1,2で
は、1つの更新元データベースから1つの複製先に対し
て単一方向のトランザクションの複製を行う例を示した
が、この実施の形態5は双方向のトランザクションの複
製を行うものである。図5において、データベース2,
2Aはオリジナル・レプリカの区別がなく相互に更新
し、更新されるデータベースである。また、モバイルエ
ージェント8a,8bはサイトAらかサイトB、サイト
BからサイトAへ移動するモバイルエージェントであ
り、このモバイルエージェント中にそれぞれ競合検出機
能13を設けている。
【0038】データベース更新/参照アプリケーション
4,4Aがそれぞれのサイトで同一のデータ種別を処理
する場合、そのデータ種別のデータを両サイトで自デー
タベースをそれぞれ更新すると、モバイルエージェント
8a,8bは複製しようとするが、同一のデータ種別の
場合は競合するので、複製はいずれか一方しか複製され
ない。
【0039】具体的にいうと、名簿のアプリケーション
の場合、名前の変更・追加などの名前データの処理は同
一データ種別であるので、一方のサイトでのデータ内容
が「A氏」で他方も「A氏」であれば、上記いがれか一
方の複製のみでよいが、一方が「A氏」で他方が「B
氏」の場合、いずれか一方しか複製されないとデータベ
ースの内容が違ってしまう。そこで競合検出機能13は
このような場合に、同一データ種別の複製であっても互
いに更新することを可能とするものである。
【0040】一例として、競合検出機能13は、サイト
Aにおいて、モバイルエージェント8aの更新トランザ
クションデータ9に更新するデータ内容を保存してお
き、更にモバイルエージェント8aは移動先の計算機6
で更新トランザクションデータを反映する直前に、デー
タベース2Aで更新対象となるデータを参照し、上記更
新するデータと異なる場合には、データの競合と判定
し、モバイルエージェント8aの判断でデータの更新を
行う。また、この場合 、エラー処理や更新元への通知
を行ってもよい。
【0041】また、他の一例として、競合検出機能13
は、更新するデータの代わりに、データベース2Aの各
データにタイムスタンプデータを追加し、更新トランザ
クションデータにこのタイムスタンプを追加する手段も
ある。モバイルエージェント8aがデータを更新する前
に、複製先のデータベース2Aの更新データのタイムス
タンプを確認し、更新トランザクションデータ9無いの
タイムスタンプと異なる場合には、データベース2Aの
複製するデータがデータベース更新/参照アプリケーシ
ョン4Aにより変更されていると判断し、データ競合を
検出して、データの更新を行う。また、この場合、エラ
ー処理や更新元への通知を行う。このようにして両方向
によるデータ更新の分散データベース機能を構築するこ
とも容易である。
【0042】実施の形態6.尚、実施の形態1では1つ
の更新元データベースから1つの複製先に対して更新ト
ランザクションの複製を行う例を示したが、図6に示す
ように、1つの更新元から複数の複製先サイト
B、...サイトnに対して更新トランザクションを複
製することも容易である。従来の分散データベースの複
製機能においては、複製先のデータベースについての例
えば計算機のホスト名称等の情報を予め更新元のデータ
ベース管理システムに登録しておく必要があった。
【0043】モバイルエージェント8を用いた更新トラ
ンザクション複製機能では、ある閉じられたネットワー
ク7に接続されている全計算機に対してモバイルエージ
ェント8が順次巡回を行い、各サイトにおいてデータベ
ースの内容を参照するか、もしくはエージェントサーバ
10に分散データベースに自サイトを参加させるかどう
かのフラグ等の情報14A,・・・,14nをもたせる
ことにより、モバイルエージェント8自らが更新トラン
ザクションを実行するかどうかを判断し、更新を行うこ
とも可能である。
【0044】これにより、多数のサイトからなる大規模
な分散データベースシステムにおいて、データ更新元の
サイトのデータベース管理システム1は、他のサイトの
データベース2A、...2nの着脱について意識する
必要がなくなるため、データベース管理システム1自体
の構造が単純化される。
【0045】例えば、従来の複製機能をデータの更新元
で行う複製方式においては、データベースの追加時に
は、双方向で更新トランザクションのやり取りを行うよ
うな分散データシステムの場合、追加するデータベース
のみならず、相手方のデータベースにおいても、データ
ベースを追加する設定が必要であったり、相手方のデー
タベースの再起動を行う必要があった。
【0046】また分散データベースを構成するサイトが
少数である場合は大きな問題とならないが、多数のサイ
トで構成され、かつ、お互いに更新トランザクションを
複製しあうシステムにおいては、設定やソフトウエアの
動作が複雑となり、障害の原因につながることもありう
る。
【0047】しかし、図6に示すような方式とした場
合、追加するデータベースのサイトのみ設定を行えばよ
く、他データベースに対して何ら変更・操作を行う必要
がなく、システムのメンテナンスが非常に容易になる。
【0048】さらに、サイトの着脱が容易となるため、
もしあるデータベースサイトにおいてトラブルやメンテ
ナンスのためにサイトを停止、再起動を行うような処理
も容易となり、システム構成制御も非常に単純化され設
計、製作、試験も非常に容易になるというメリットもあ
る。
【0049】実施の形態7.実施の形態6では、モバイ
ルエージェント8が各データベース2への巡回を行い、
順次更新トランザクションを行う形態を示したが、図7
に示すように、更新があった際に全サイトに対してモバ
イルエージェント8A、...8nを生成し、生成した
エージェントを平行して各サイトに移動させ、更新トラ
ンザクション実行を行うことも可能である。
【0050】実施の形態6に比べ、多くのネットワーク
7の容量が必要となるが、平行して更新トランザクショ
ンがモバイルエージェント8A、...8nにより運ば
れるため、より高速にデータ更新トランザクションが全
サイトに対して反映することが可能となる。
【0051】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、モバ
イルエージェントを用いてデータ複製を行うようにした
ので、相手先サイトやネットワークに障害が生じても自
サイトの更新処理や更新処理以外の処理に影響を与えな
いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1および実施の形態4
を示す分散データベースシステムの構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示すデータベース
更新処理のフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2および実施の形態3
を示す分散データベースシステムの構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2を示すデータベース
更新処理のフローチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態5を示す分散データベ
ースシステムの構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態6を示す分散データベ
ースシステムの構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態7を示す分散データベ
ースシステムの構成図である。
【図8】 従来の分散データベースシステムの構成図で
ある。
【符号の説明】
1,1A,1n データベース管理システム 2 データベース(オリジナル) 2A データベー
ス(レプリカ) 3,3A 更新ログ 4 データベース
更新アプリケーション 4A データベース参照アプリケーション 5,5A,6,6A,6n 計算機 7 ネットワーク 8,8a,8b,8A,8n モバイルエージェント 9,9A,9n 更新トランザクションデータ 10,10A,10n エージェントサーバ 11
データ複製機能 13 競合検出機能 14,14A,1
4n フラグ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースを有する複数サイトの計算
    機をネットワークを介して接続し、自サイトのオリジナ
    ルデータベースの更新情報を伝送して他サイトのレプリ
    カデータベースを更新する分散データベースシステムに
    おいて、自サイトのデータベースが更新されると、この
    更新を検出して更新情報と共に他サイトに移動し、他サ
    イトにおいて上記レプリカデータベースを更新するモバ
    イル(移動型)エージェントを備えたことを特徴とする
    分散データベースシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、自・他の両サイトの
    計算機、または自・他のいずれか一方のサイトの計算機
    を、データベースを更新する第1の計算機、およびモバ
    イルエージェントサーバ用の第2の計算機の両計算機で
    構成し、自サイトでは第1の計算機でデータベースの更
    新処理を行い、第2の計算機で更新情報と共にモバイル
    エージェントを他サイトに移動し、他サイトでは第2の
    計算機で移動された更新情報と共にモバイルエージェン
    トを受け入れ、第1の計算機でレプリカデータベースを
    更新することを特徴とする分散データベースシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、モバ
    イルエージェントに変換機能を持たせ、自サイトのデー
    タベースを更新するソフトウエアと他サイトのデータベ
    ースを更新するソフトウエアが異なる場合は、上記変換
    機能により所定の変換を行って更新可能としたことを特
    徴とする分散データベースシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、
    自・他の両サイトに各オリジナルとレプリカ兼用のデー
    タベースを設けて、モバイルエージェントにより双方向
    に更新情報の授受が行えるようにすると共に、モバイル
    エージェントに競合検出機能を持たせ、上記モバイルエ
    ージェント競合検出機能は、自サイトで更新するデータ
    種別と他サイトで更新するデータ種別が同一で競合する
    場合であっても、種別内のデータ内容が異なる場合は、
    モバイルエージェントにより相互に更新情報を複製して
    相手のデータベースを更新することを特徴とする分散デ
    ータベースシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    自サイトから複数の他サイトへモバイルエージェントを
    移動する場合は、移動先の各サイトを順次に移動して、
    移動先のデータベースを順次更新するようにしたことを
    特徴とする分散データベースシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    自サイトから複数の他サイトへモバイルエージェントを
    移動する場合は、移動先の各サイトに対し並列的に一度
    に移動して、移動先のデータベースを一斉に更新するよ
    うにしたことを特徴とする分散データベースシステム。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6において、移動
    先の各サイトにデータベース更新の可否を示すフラグを
    持たせておき、上記各サイトは上記フラグの状態の応じ
    てデータベースの更新を行うようにしたことを特徴とす
    る分散データベースシステム。
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