JP2001350212A - 写真フィルム搬送装置 - Google Patents

写真フィルム搬送装置

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JP2001350212A
JP2001350212A JP2000167904A JP2000167904A JP2001350212A JP 2001350212 A JP2001350212 A JP 2001350212A JP 2000167904 A JP2000167904 A JP 2000167904A JP 2000167904 A JP2000167904 A JP 2000167904A JP 2001350212 A JP2001350212 A JP 2001350212A
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Japan
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film
photographic film
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photographic
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JP2000167904A
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English (en)
Inventor
Shigeru Ando
茂 安藤
Yasuhiro Kaneko
靖弘 金子
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読取搬送手段により写真フィルムが搬送され
つつ、該写真フィルムの画像が画像読取手段により読み
取られている画像読取時に、排出搬送手段から写真フィ
ルムへ搬送速度を変化させるような外力が作用すること
を防止する。 【解決手段】 フィルムキャリア46の搬送ローラ対5
6,58,60により写真フィルム26が搬送され、かつ
ラインCCDスキャナ16により写真フィルム26の画
像が読み取られている画像読取時には、アクチュエータ
142が従動ローラ136をニップ開放位置に保持し、
写真フィルム26がフィルムキャリア46の搬送ローラ
対56のニップ部を離脱すると、アクチュエータ142
が従動ローラ136をニップ閉鎖位置へ移動させる。こ
れにより、ラインCCDスキャナ16による写真フィル
ム26に対する画像読取時には、排出ローラ対138か
ら写真フィルム26へ搬送ローラ対56,58,60によ
る写真フィルム26の搬送速度を変化させるような搬送
抵抗、衝撃力、引張力等の外力が作用しなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像が記録された
帯状の写真フィルムを搬送しつつ、この写真フィルムの
画像をスキャナ等の画像読取手段により読み取らせるた
めの写真フィルム搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フィルム用のデジタル画像処理装置
には、画像が記録された写真フィルムを所定の読取速度
で搬送しつつ、この写真フィルムの画像をCCDライン
センサ等からなるラインスキャナによって読み取り、こ
の読み取りによって得られた画像データを用いて記録材
料への画像の記録、ディスプレイへの画像の表示等を行
うものがある。このようなデジタル画像処理装置では、
例えば、搬送ローラ対により写真フィルムを搬送路に沿
って一方向へ搬送しつつ、ラインスキャナにより比較的
にラフな解像度で写真フィルムの画像を読み取るプレス
キャニングを行い、写真フィルムに記録された画像のサ
イズやダイナミックレンジ等を確認した後、搬送ローラ
対による写真フィルムの搬送方向を反転して写真フィル
ムを逆方向へ搬送しつつ、プレスキャニングにより得ら
れたデータに基づいて高解像度で写真フィルムの画像を
読み取るファインスキャニングを行う。
【0003】またデジタル画像処理装置には、写真フィ
ルムの搬送路の終端部に読取(ファインスキャニング)
完了後の写真フィルムを受け入れるフィルム受入部が接
続されたものがある。このフィルム受入部には、例え
ば、駆動ローラ及び従動ローラからなる排出ローラ対及
び、この排出ローラ対の駆動ローラへトルクを伝達して
所定方向へ回転させるローラ駆動部が設置されている。
ここで、排出ローラ対は、写真フィルムの一端部が搬送
路の終端部から排出されると、この写真フィルムをニッ
プ部により挟みつつ、ローラ駆動部からのトルクにより
駆動ローラを回転する。これにより、写真フィルムが排
出ローラ対からの搬送力によりフィルム搬出路からフィ
ルム受入部内へ引き込まれ、写真フィルムの他端部が排
出ローラ対のニップ部から下流側へ離脱すると、写真フ
ィルムのフィルム受入部内への排出が完了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなデジタル画像処理装置において、写真フィルムを
搬送路に沿って一定の読取速度で搬送しつつ、ラインス
キャナにより写真フィルムの画像を高解像度で読み取る
ファインスキャニング時に、写真フィルムの端部がフィ
ルム受入部の排出ローラ対へ達すると、ラインスキャナ
による画像の読取位置において写真フィルムの搬送速度
が変動する現象が生じる。
【0005】すなわち、排出ローラ対の駆動ローラが読
取速度に対応する回転速度で回転していても、写真フィ
ルムには、排出ローラ対のニップ部との当接時に極めて
短い時間ではあるが搬送抵抗が作用する。この搬送抵抗
は写真フィルムを介して搬送ローラ対へ伝達され、搬送
ローラ対へ回転速度の変化を生じさせる。また、写真フ
ィルムが排出ローラ対のニップ部により挟まれて搬送開
始された後は、排出ローラ対による写真フィルムの搬送
速度を読取速度と完全に一致させることは困難であるこ
とから、写真フィルムの排出ローラ対と搬送ローラ対と
の間の部分には張力増加又は弛みが生じる。この写真フ
ィルムの張力増加及び弛みは、搬送ローラ対の負荷変動
の原因となって回転速度の変化を生じさせる。
【0006】上記のような読取位置における写真フィル
ムの搬送速度の変化は、ラインスキャナによる画像に対
する読取精度を低下させる原因となり、例えば、ファイ
ンスキャニングにより得られた画像情報により再生され
た画像にジッタ等の画質上の欠陥を生じさせる原因とな
る。
【0007】さらに、排出ローラ対による写真フィルム
の搬送速度が搬送ローラ対による写真フィルムの搬送速
度である読取速度よりも早い場合には、写真フィルムが
搬送ローラ対及び排出ローラ対の双方により搬送される
状態となると、写真フィルムにおける張力が時間経過に
伴って増加し、この張力により写真フィルムが損傷する
おそれもある。
【0008】本発明の目的は、上記事実を考慮し、読取
搬送手段により写真フィルムが搬送されつつ、該写真フ
ィルムの画像が画像読取手段により読み取られている画
像読取時に、排出搬送手段から写真フィルムへ搬送速度
を変化させるような外力が作用しない写真フィルム搬送
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
写真フィルム搬送装置によれば、外乱防止手段が、画像
読取手段により写真フィルムの画像が読み取られている
画像読取時に、排出搬送手段を読取搬送手段により搬送
されている写真フィルムから退避する退避状態とし、か
つ写真フィルムに対する画像読取の完了後に、排出搬送
手段を写真フィルムの搬送が可能となる搬送状態とする
ことにより、写真フィルムに対する画像読取時には、排
出搬送手段から写真フィルムへ搬送抵抗、衝撃力、引張
力等の外力が作用しなくなるので、読取搬送手段により
写真フィルムの搬送速度が排出搬送手段からの外力によ
り変化することを防止できる。この結果、画像読取手段
によるフィルム画像に対する読取精度が写真フィルムの
搬送速度の変化により低下することを防止できるので、
画像読取手段からの画像情報により再生された画像の画
質低下を防止できる。
【0010】また読取手段による写真フィルムに対する
画像読取が完了した後には、排出搬送手段により写真フ
ィルムが搬送可能になるので、画像読取後の写真フィル
ムをフィルム搬送路からフィルム受入部へ排出できる。
【0011】また請求項2記載の写真フィルム搬送装置
によれば、外乱防止手段が、写真フィルムに対する画像
読取時に、排出ローラ対における一対のローラ間を写真
フィルムが通過可能となるようにニップ部を開放し、写
真フィルムに対する画像読取の完了後に、排出ローラ対
における一対のローラ間へ挿入された写真フィルムが搬
送可能となるようにニップ部を閉鎖することにより、写
真フィルムに対する画像読取時に写真フィルムの端部が
排出ローラ対へ達しても、搬送ローラ対を構成する一対
のローラのニップ部が開放されているので、写真フィル
ムは一対のローラ間を円滑に通過することができ、排出
ローラ対から写真フィルムへは搬送速度を変化させるよ
うな外力が作用することを防止できる。このとき、一対
のローラの一方を写真フィルムの片側の面へ摺動しつ
つ、写真フィルムをフィルム受入部の所定位置へ案内す
るためのガイド部材としても良いし、また一対のローラ
をそれぞれ写真フィルムへ接しない位置へ退避させて、
排出ローラ対から写真フィルムへ摩擦抵抗が作用しない
ようにしても良い。
【0012】また写真フィルムに対する画像読取の完了
後に、排出ローラ対におけるニップ部が閉鎖されて一対
のローラ間へ挿入された写真フィルムが搬送可能になる
ので、排出ローラ対により写真フィルムをフィルム受入
部へ排出できる。このとき、写真フィルムに対する画像
読取の完了後であれば、ニップ部を閉鎖するのは、一対
のローラ間へ写真フィルムが挿入される前でも良いが、
この場合には、読取搬送手段により写真フィルムを排出
ローラ対のニップ部へ挿入されるまで搬送する必要があ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る画
像入力機を図面に基づいて説明する。
【0014】(実施形態の構成)図1には本発明の実施
形態に係る画像入力機の外観が示され、図2には本発明
の実施形態に係る画像入力機を用いたデジタルラボシス
テムの概略構成がブロック図として示されている。デジ
タルラボシステム10は、図2に示されるように画像入
力機12及び画像出力機14とを備えている。画像入力
機12にはラインCCDスキャナ16及び画像処理部1
8が設けられ、画像出力機14にはレーザプリンタ部2
0及びプロセッサ部22が設けられている。
【0015】ラインCCDスキャナ16は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるフィルム画像を読み取るためのものである。このラ
インCCDスキャナ16には、R(レッド)、G(グリ
ーン)、B(ブルー)測光用のセンサが3列配列された
ラインCCD24(図5参照)が配置され、このライン
CCD24によって写真フィルム26の画像を読み取
り、R、G、B3色の画像データをそれぞれ画像処理部
18へ出力する。
【0016】画像処理部18は、ラインCCD24から
の画像データに対して補正等の画像処理を行って、記録
用画像データとしてレーザプリンタ部20へ出力する。
また画像処理部18は、画像処理を行った画像データを
画像ファイルとして外部へ出力する(例えば、メモリカ
ード等の記憶媒体やHDD等の外部記憶装置に出力した
り、通信回線を介して他の情報処理機器へ送信する等)
ことも可能である。
【0017】レーザプリンタ部20はR、G、Bのレー
ザ光をそれぞれ出射するレーザ光源を備えており、画像
処理部18から入力された記録用画像データに応じて変
調したレーザ光を印画紙に照射して、走査露光によって
印画紙に画像(潜像)を形成する。またプロセッサ部2
2は、レーザプリンタ部20によって走査露光された印
画紙に対し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理
を施す。これにより、印画紙上に形成された潜像が現像
されて可視像とされる。
【0018】図5には、画像入力機12に設置されたラ
インCCD24を含む読取光学系28が示されている。
この読取光学系28は、メタルハライドランプやハロゲ
ンランプ等から成る光源30を備えている。光源30が
焦点位置に位置するように、IR(赤外光)を選択的に
透過させる放物面状のリフレクタ32が配設されてい
る。ここで、光源30から射出された光はリフレクタ3
2によって反射され、写真フィルム26の方向に照射さ
れる。
【0019】読取光学系28には、図5に示されるよう
にその光軸Lに沿って光源30側から順に、光源30か
ら射出された光のIRをカットするIRカットフィルタ
34、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)
のIRカットフィルタ36C、36M、36Y及び写真
フィルム26に照射する光を拡散光とする光拡散ボック
ス38配設されている。IRカットフィルタ3436
C、36M、36Yは、それぞれ独立に移動可能に構成
されており、光源30から射出された各成分色光の光量
のバランスやラインCCD24の各成分色光に対する感
度等を考慮して光路中への挿入量が調整される。これに
より、ラインCCD24におけるR、G、B3色の受光
量のバランスを調整することができる。
【0020】画像入力機12には、図1に示されるよう
に平板状の作業テーブル40がフロアFと平行となるよ
うに設けられている。この作業テーブル40には、図3
に示されるように、その厚さ方向へ貫通する開口部42
が形成されており、この開口部42内には装置フレーム
へ取り付けられた防振台44が配置されている。防振台
44は、その上面部が作業テーブル40上面と同一面上
へ位置するように支持され、この防振台44の上面部に
は筐体状のフィルムキャリア46が着脱可能に装着され
ている。
【0021】ここで、防振台44は、装置フレームに防
振ゴム等の弾性部材48を介して取り付けられ、この弾
性部材48により装置外部及び装置内のモータ等の振動
源からの振動が遮断される構造とされている。また防振
台44はフィルムキャリア46と共に読取光学系28を
一体的に支持している。これにより、写真フィルム26
に対する画像読取時に振動がフレームへ伝えられても、
フィルムキャリア46及び読取光学系28がそれぞれ静
止状態に保たれ、振動による写真フィルム26に対する
読取精度の低下が防止される。
【0022】画像入力機12には、図5に示されるよう
にフィルムキャリア46を挟んで光源30と反対側に、
写真フィルム26を透過した光を結像させるレンズユニ
ット50が配置されると共に、このレンズユニット50
の結像位置にラインCCD24が配置されている。な
お、図5では、レンズユニット50が1枚のレンズとし
て示されているが、このレンズユニット50は1枚の結
像レンズであっても、また複数枚のレンズから構成され
たズームレンズであってもよい。
【0023】ラインCCD24は、CCDセルがフィル
ムキャリア46による写真フィルム26の搬送方向に直
交するようにライン状に配列されて構成されたCCDセ
ル列が3ライン設けられ、各ラインの光入射側にR、
G、Bの色分解フィルタのいずれかが各々取り付けられ
た3ラインカラーCCDで構成されている。従って、C
CDセルの配列方向に沿ってフィルム読み取りの主走査
がなされ、フィルムキャリア46により写真フィルム2
6が搬送されることによりフィルム画像読み取りの副走
査がなされる。
【0024】なお、ラインCCD24は、3本のライン
(CCDセル列)がフィルムキャリア46内における写
真フィルム26の搬送方向(副走査方向)に沿って所定
の間隔を隔てて順に配置されているので、同一の画素に
おけるR、G、Gの各成分色の検出タイミングには時間
差がある。しかし、本実施の形態では、各成分色毎に異
なる遅延時間で測光信号の出力タイミングの遅延を行う
ことにより、同一の画素のR、G、Bの測光信号がライ
ンCCDスキャナ16から同時に出力されるように構成
されている。
【0025】フィルムキャリア46には、図4に示され
るように写真フィルム26を所定の読取位置Rへ案内す
るための読取搬送路52が設けられている。この読取搬
送路52は、フィルムキャリア46の側板部から側方へ
突出する供給ガイド部54の先端面からフィルムキャリ
ア46の内部まで延在しており、供給ガイド部54の先
端面には、読取搬送路52へ写真フィルム26を供給す
るためのフィルム供給口53が開口している。
【0026】フィルムキャリア46内には、図4に示さ
れるように読取搬送路52に沿ってフィルム供給口53
側から順に、第1搬送ローラ対56、第2搬送ローラ対
58及び第3搬送ローラ対60がそれぞれ配置されてい
る。これらの搬送ローラ対56,58,60はそれぞれ
従動ローラ及び駆動ローラにより構成され、搬送ローラ
対56,58,60それぞれの駆動ローラには、共通の
搬送モータ61(図3参照)からのトルクが伝達され
る。ここで、搬送モータ61は、回転速度及び回転方向
がそれぞ制御可能なステップモータからなる。
【0027】搬送ローラ対56,58,60は、フィル
ム供給口53からフィルムキャリア46内へ写真フィル
ム26が供給されると、その写真フィルム26を読取搬
送路52に沿って光軸Lと直交する一方向(副走査方
向)に沿って搬送する。またフィルムキャリア46に
は、図4に示されるように光軸Lに沿って写真フィルム
26の幅方向へ細長いスリット孔62が穿設されてい
る。これにより、光源30から出射された光は写真フィ
ルム26を透過し、フィルムキャリア46の上方のレン
ズユニット50へ入射する。ここで、読取光学系28の
光軸Lとフィルムキャリア46内の写真フィルム26と
が交差する位置が読取位置Rとされている。
【0028】フィルムキャリア46には、図3に示され
るようにフィルム供給口53とは逆側の端部に略円筒状
のフィルム巻取部64が一体的に形成され、このフィル
ム巻取部64には読取搬送路52の他端部が接続されて
いる。このフィルム巻取室48は、その内壁部が写真フ
ィルム26をその巻き癖に従って湾曲させるためのガイ
ド面とされている。これにより、第3搬送ローラ対60
により読取搬送路52からフィルム巻取部64内へ搬出
された写真フィルム26はロール状に巻き取られてフィ
ルム巻取部64内へ収納される。
【0029】またフィルムキャリア46内には、図3に
示されるように読取搬送路52に沿ってフィルム供給口
53と第1搬送ローラ対56との間に第1フィルムセン
サ66が、第1搬送ローラ対56と第2搬送ローラ対5
8との間に第2フィルムセンサ68がそれぞれ設置され
ている。これらのフィルムセンサ66,68は、それぞ
れ読取搬送路52を介して互いに対向する投光部及び受
光部を備え、投光部から出射される光が写真フィルム2
6により遮られると、それに同期して受光部が検出信号
を出力するようになっている。
【0030】画像入力機12には、図1に示されるよう
に作業テーブル40の側方(図1の右方)にオートフィ
ルムローダユニット(以下、「AFLユニット」とい
う。)70がオプションユニットとして付設されてい
る。AFLユニット70の上面部には、画像読取前の写
真フィルム26がその厚さ方向へ積層されたフィルム束
72が装填されるフィルム供給部71(図3参照)が設
けられている。このフィルム供給部71には、AFLユ
ニット70の上面部に配置されたフィルムホルダカバー
74及びAFLユニット70の上面部へ開口する円形凹
状のフィルム格納室76が設けられている。フィルム格
納室76は写真フィルム26の幅に対応する深さとされ
ており、その底面外周部には周方向に沿って複数本のガ
イドピン78が互いに略等間隔となるように立設されて
いる。
【0031】フィルム格納室76の外周面には細長い溝
状のフィルム案内路80の一端が接続されており、この
フィルム案内路80は、オペレータから見てフィルム格
納室76の後方へ配置されたフィルムホルダカバー74
内まで延びている。ここで、このフィルムホルダカバー
74は、AFLユニット70の上面部に開閉可能となる
ように配置されている。またフィルム供給部71には、
図3に示されるように閉鎖位置にあるフィルムホルダカ
バーを検出し、検出信号を出力するカバーセンサ81が
設置されている。
【0032】フィルム供給部71には、図3に示される
ようにフィルムホルダカバー74内にフィルム束72の
先端部が装填されるフィルムホルダ82が設けられてい
る。フィルムホルダ82には、図6に示されるように略
コ字状に屈曲された保持金具84が設けられており、こ
の保持金具84の両側板部は、写真フィルム26の幅方
向に沿った間隔が基端部では写真フィルム26の幅と略
等しくされ、基端部から開口端へ向かってテーパ状に狭
くなるように形成されている。
【0033】フィルムホルダ82には、図6に示される
ように連結軸88を介して保持金具84をAFLユニッ
ト70の上面へ連結するレバー部材90が設けられてい
る。これにより、フィルムホルダ82は連結軸88を中
心として所定の供給位置と装填位置との間で揺動可能に
支持される。ここで、フィルムホルダ82が図6に示さ
れる供給位置から略90°時計方向へ揺動した装填位置
にあると、オペレータによりフィルムホルダ82へフィ
ルム束72が装填可能となる。またフィルム供給部71
には、図4に示されるように供給位置にあるフィルムホ
ルダ82を検出し、検出信号を出力するホルダセンサ9
1が設置されている。
【0034】フィルムホルダ82へフィルム束72を装
填する際には、先ず、オペレータは、フィルムホルダカ
バー74を開放し、フィルムホルダ82を装填位置へ揺
動させる。この後、オペレータは、フィルム束72を構
成する複数本の写真フィルム26の先端部(1コマ目の
記録画像側の端部)が一致するように揃え、このフィル
ム束72を、図1に示されるようにフィルム格納室76
へ格納する。このとき、フィルム束72は、その巻き癖
に従って湾曲するように3本のガイドピン78の外周側
へ巻き付けられ、さらに余った後端側の一部分がガイド
ピン78の内周側へ挿入される。
【0035】次いで、オペレータは、フィルム束72の
先端側をフィルム案内路80に沿ってフィルム格納室7
6からフィルムホルダ82側へ延出させ、このフィルム
束72の先端部をフィルムホルダ82の保持金具84の
両側板部間へ押し込む。この際、フィルム束72の先端
部は、図6に示されるように、その幅方向中央部が保持
金具84の開口端側へ膨らむように湾曲された状態とさ
れ、保持金具84の両側板部へそれぞれフィルム側端部
が圧接するように保持金具84内へ押し込まれる。これ
により、フィルム束72を構成する写真フィルム26
は、写真フィルム26をフィルム長手方向へは小さい搬
送抵抗で移動可能となるが、フィルム厚さ方向への移動
が制限されるように保持金具84により保持される。ま
たフィルム束72を構成する写真フィルム26は、それ
ぞれ表面(乳剤面)が保持金具84の基端部側を向くよ
うにフィルムホルダ82へ装填される。
【0036】フィルムホルダ82には、アクチュエータ
93(図4参照)が連結されている。一方、フィルム供
給部71には、供給位置にあるフィルムホルダ82に装
填されたフィルム束72へ面するように給送ローラ92
が設けられている。この給送ローラ92のローラ面は摩
擦係数が高く、かつ弾性を有するゴム等により形成され
ている。ここで、アクチュエータ93は供給位置にある
フィルムホルダ82をフィルム束72の厚さ方向に沿っ
て所定の圧接位置及び離間位置の何れかに移動させる。
フィルムホルダ82は、圧接位置に移動するとフィルム
束72の最下部に位置する写真フィルム26の裏面を給
送ローラ92のローラ面へ圧接させ、また離間位置へ移
動するとフィルム束72を給送ローラ92から離間させ
る。
【0037】給送ローラ92は、トルク伝達機構(図示
省略)を介して給送モータ94(図4参照)と接続され
ており、この給送モータ94の駆動時に所定の給送方向
(矢印CCW方向)へ回転する。従って、給送モータ9
4の駆動時にフィルムホルダ82が離間位置から圧接位
置へ移動すると、フィルムホルダ82に装填されたフィ
ルム束72から最下部に位置する1枚の写真フィルム2
6が分離され、この写真フィルム26は、給送ローラ9
2との圧接部から受ける摩擦力によりフィルム長手方向
に沿って下流側へ送り出される。
【0038】フィルム供給部71には、図4に示される
ようにフィルムホルダ82の下部側にフィルムホルダ8
2に装填されたフィルム束72を検出するためのフィル
ムセンサ95が設置されている。このフィルムセンサ9
5は、フィルムホルダ82にフィルム束72(写真フィ
ルム26)が存在し、かつフィルムホルダ82が供給位
置にある時に検出信号を出力する。
【0039】フィルム供給部71には、図4に示される
ように給送ローラ92によりフィルムホルダ82から送
り出された写真フィルム26を画像入力機12まで案内
するためのフィルム供給路96が設けられている。この
フィルム供給路96の一端部は、給送ローラ92により
画像入力機12側へ送り出された写真フィルム26が挿
入されるように給送ローラ92の上端部付近へ面して開
口している。
【0040】またフィルム供給路96の他端部には、フ
ィルムキャリア46側へ開口する接続口121が設けら
れており、この接続口121は、図4に示されるように
所定のクリアランスCを空けて、読取搬送路52のフィ
ルム供給口53と正対している。ここで、クリアランス
Cは、フィルムキャリア46が防振台44と一体となっ
て装置フレームに対して相対変位した場合でも、供給ガ
イド部54の先端がAFLユニット70へ衝突しないよ
うに設定されている。
【0041】AFLユニット70には、図4に示される
ようにフィルム供給路96に沿って上流側から順に、第
1搬送ローラ対98、第1ガイドローラ対102、第2
搬送ローラ対100、第2ガイドローラ対104が配置
されている。ここで、搬送ローラ対98,100はそれ
ぞれ従動ローラ及び駆動ローラから構成され、この駆動
ローラには給送モータ94からのトルクが伝達される。
またガイドローラ対102,104はそれぞれ一対の従
動ローラにより構成されている。
【0042】フィルム供給部71には、フィルム供給路
96に沿って第2搬送ローラ対100と第2ガイドロー
ラ対104との間にループガイドローラ106が設置さ
れ、このループガイドローラ106は、その上端側の一
部がフィルム供給路96の下面から突出するように支持
されている。ここで、ループガイドローラ106は第2
搬送ローラ対100から第2ガイドローラ対104側へ
送り込まれてきた写真フィルム26をフィルム供給路9
6の下面から僅かに上方へ浮き上がらせる。これによ
り、写真フィルム26の先端側がフィルムキャリア46
の第1搬送ローラ対56により搬送され、かつ写真フィ
ルム26の後端側がAFLユニット70の第2搬送ロー
ラ対100により搬送されている際に、第2搬送ローラ
対100と第2ガイドローラ104との間で写真フィル
ム26に上方へ撓んだループ部108(図3参照)の形
成が助長される。
【0043】フィルム供給路96には、図4に示される
ように写真フィルム26に形成されるループ部108を
検出するためのループ検出レバー110及びループセン
サ112が配置されている。ループ検出レバー110
は、ループガイドローラ106の下流側に設けられた支
軸部114を中心として揺動可能に支持され、ループ部
108を検出していない時には、その先端部がループガ
イドローラ106へ接するような非検出位置に自重によ
り保持される。またループ検出レバー110には、支軸
部114付近に上方へ突出するように略扇状のストライ
カ部116が一体的に設けられている。
【0044】ループ検出レバー110は写真フィルム2
6にループ部108が形成されると、その先端部がルー
プ部108により上方へ押圧されて非検出位置から一方
向(図4では反時計方向)へ揺動する。このとき、写真
フィルム26に所定の大きさのループ部108(図3参
照)が形成されると、ループセンサ112は、ループ検
出レバー110のストライカ部116を検出してループ
検出信号を出力する。AFLユニット70では、前記ル
ープ検出信号に基づいて給送モータ94の駆動が制御さ
れる。
【0045】ここで、ループ部108の下流側に位置す
る第2ガイドローラ対104は2個の従動ローラから構
成され、写真フィルム26へはループ部108を維持す
るために必要とする僅かな搬送抵抗のみを作用させてい
る。このため、第2ガイドローラ対104下流側で写真
フィルム26の張力が増加すると、ループ部108を形
成している写真フィルム26は、写真フィルム26の張
力を低下させるように第2ガイドローラ104の下流側
へ送り出される。
【0046】AFLユニット70には、図4に示される
ようにフィルム供給部71の下方に読取搬送路52から
排出されてきた写真フィルム26を受け入れるためのフ
ィルム受入部118が設けられている。このフィルム受
入部118には、フィルム供給口53から排出されてき
た写真フィルム26をフィルム受入部118内へ案内す
るためのフィルム搬出路120の一端部が接続されてい
る。このフィルム搬出路120の他端部は、フィルム供
給路96における接続口121の僅かに上流側に接続さ
れている。
【0047】一方、フィルム供給路96には、フィルム
搬出路120との接続部に搬送合流部122が設けられ
ている。この搬送合流部122は、図4に示されるよう
にフィルム供給路96の上面とフィルム搬出路120の
下面との間に接続口121へ向かって幅が狭くなって略
クサビ状の空間を形成している。搬送合流部122には
一対のガイドローラ124,126が配置されており、
ガイドローラ124は、その下端部がフィルム供給路9
6上面から搬送合流部122内へ突出し、またガイドロ
ーラ126は、その上端部がフィルム搬出路120下面
から搬送合流部122内へ突出するようにそれぞれ支持
されている。
【0048】搬送合流部122内には、図4に示される
ように接続口121へ向かって幅が狭くなった略クサビ
状のゲートレバー128が配置されている。このゲート
レバー128は、接続口121とは逆側の端部に設けら
れた揺動軸129を中心として所定の第1ガイド位置と
第2ガイド位置との間で揺動可能に支持されている。ま
たゲートレバー128は、コイルスプリング等からなる
付勢部材(図示省略)により常に図4に示される第1ガ
イド位置へ付勢されている。ここで、第1ガイド位置に
あるゲートレバー128はその先端部をガイドローラ1
24のローラ面へ圧接させている。これにより、ゲート
レバー128により搬送合流部122内でフィルム供給
路96が閉止されると共に、その下面側で接続口121
を通して搬送合流部122へ搬送されてきた写真フィル
ム26をフィルム搬出路120へ侵入するように案内す
る。
【0049】またゲートレバー128は、写真フィルム
26がフィルム供給路96の上流側から搬送合流部12
2へ搬送されてくると、写真フィルム26の先端部によ
り押圧されて第1ガイド位置から第2ガイド位置へ揺動
する。これにより、写真フィルム26はガイドローラ1
24とゲートレバー128との間を通過可能になると共
に、ゲートレバー128の上面側により接続口121か
ら排出されるように案内される。
【0050】フィルム供給部71には、図4に示される
ようにフィルム供給路96に沿って第1搬送ローラ対9
8の僅かに下流側、及び搬送合流部122の僅かに上流
側にそれぞれ第1フィルムセンサ130及び第2フィル
ムセンサ132がそれぞれ配置されている。ここで、フ
ィルムセンサ130,132はフィルム供給路96内の
写真フィルム26を検出して検出信号を出力する。
【0051】フィルム受入部118内には、図4に示さ
れるようにフィルム搬出路120の開口部へ面して駆動
ローラ134及び従動ローラ136からなる排出ローラ
対138が配置されている。ここで、高さ方向へは駆動
ローラ134はフィルム搬出路120の開口部の下方
へ、従動ローラ136はフィルム搬出路120の上方へ
それぞれ支持されている。またフィルム受入部118に
は、トルク伝達機構(図示省略)を介して駆動ローラ1
34へ接続されたは排出モータ140及びローラフレー
ム143を介して従動ローラ136へ連結されたアクチ
ュエータ142が設置されている。
【0052】アクチュエータ142は、例えば、電磁ソ
レノイドや、モータにより駆動されるカム機構等により
構成されており、排出ローラ対138によるフィルム排
出方向と直交する方向に沿って従動ローラ136を駆動
ローラ134へ圧接させるニップ閉鎖位置と駆動ローラ
134から離間させるニップ開放位置との何れかへ移動
させる。また排出モータ140は、その駆動時に駆動ロ
ーラ134を所定方向(図4では時計方向)へ回転させ
る。ここで、アクチュエータ142により従動ローラ1
36がニップ開放位置へ移動すると、排出ローラ対13
8は、フィルムキャリア46の搬送ローラ対56,58,
60により読取搬送路52からフィルム搬出路120へ
送られてくる写真フィルム26から退避する退避状態と
なり、またアクチュエータ142により従動ローラ13
6がニップ閉鎖位置へ移動すると、排出ローラ対138
は、フィルム搬出路120から排出された写真フィルム
26をニップ部により挟持し、この写真フィルム26を
フィルム受入部118内へ引き込むことが可能となる搬
送状態となる。
【0053】フィルム受入部118では、図4に示され
るように従動ローラ136の軸心が駆動ローラ134の
軸心に対してフィルム排出方向に沿って所定距離、下流
側へオフセットされている。これにより、ニップ閉鎖位
置にある従動ローラ136と駆動ローラ134とのニッ
プ部は、図3に示されるようにフィルム搬出方向に沿っ
て駆動ローラ134の軸心に対して下流側へ形成され
る。
【0054】フィルム受入部118内には、図4に示さ
れるようにフィルム排出方向に沿って排出ローラ対13
8の下流側にフィルムホルダ144が設置されている。
このフィルムホルダ144は、図8に示されるように略
コ字状に屈曲された保持金具160及びこの保持金具1
60の両側板部の内側にそれぞれ貼り付けられた係止ガ
イド部材162を備えている。この係止ガイド部材16
2はシート状とされ、その片側の面には柔軟性を有する
微小突起が多数形成されている。
【0055】フィルム受入部118内には、図4に示さ
れるようにフィルムホルダ144の上方に細長い板状の
押圧部材146及びこの押圧部材146の上面部へ連結
されたアクチュエータ148が設置されている。押圧部
材146は、その長手方向が排出ローラ対138のフィ
ルム搬出方向と略平行となるように支持されている。ア
クチュエータ148は、押圧部材146をフィルム搬出
方向と略直交する方向に沿って所定の押圧位置と待機位
置との何れかへ移動させる。ここで、押圧部材146
は、押圧位置へ移動すると図8の想像線で示されるよう
にフィルムホルダ144の保持金具160内へ挿入さ
れ、また待機位置へ移動すると図8の実線で示されるよ
うにフィルムホルダ144から離間する。
【0056】ここで、図8に示されるように写真フィル
ム26が押圧部材146とフィルムホルダ144との間
に有る状態で、アクチュエータ148が押圧部材146
を待機位置から押圧位置へ移動させると、押圧部材14
6により写真フィルム26が押圧され、この写真フィル
ム26が保持金具160内へ挿入される。これにより、
写真フィルム26はフィルムホルダ144の係止ガイド
部材162により係止され、係止ガイド部材162から
の保持力により保持金具160内に保持される。このと
き、係止ガイド部材162は写真フィルム26に対し、
その自重に抗して保持金具160内に停止させるために
十分な大きさの保持力を作用させる。
【0057】フィルム受入部118には、図4に示され
るようにフィルム搬出路120のフィルム排出口の僅か
に上流側へフィルムセンサ150が配置されている。こ
のフィルムセンサ150はフィルム搬出路120内の写
真フィルム26を検出して検出信号を出力する。
【0058】なお、本実施形態の画像入力機12では、
AFLユニット70を使用しない際には、図7に示され
るようにAFLユニット70を後方へスライドさせ、フ
ィルム供給路96及びフィルム搬出路120をフィルム
キャリア46の読取搬送路52から切り離させるように
なっている。このようにAFLユニット70を後方へス
ライドさせることにより、フィルム供給口53(図4参
照)から読取搬送路52へ直接写真フィルム26を挿入
することが可能になる。また、AFLユニット70が後
方へスライドした状態では、ファインスキャニング完了
後に読取搬送路52から排出される写真フィルム26
は、画像入力機12の外側面に固定されたフィルム搬出
容器158内へ落下し、収納される。
【0059】(実施形態の作用)次に、本発明の実施形
態に係る画像入力機12の動作を図9〜図11のフロー
チャートに基づいて説明する。なお、フィルム供給部7
1のフィルムホルダ82には、既に複数本の現像済み写
真フィルム26からなるフィルム束72が装填されてい
るとする。また、図9〜図11に示される一連の動作は
画像入力機12の制御部(図示省略)により制御される
ものとする。
【0060】図9に示されるように、ステップ200で
画像入力機12の電源がオンされると、ステップ202
で、カバーセンサ81からの検出信号に基づいてフィル
ムホルダカバー74が閉じられているか否を判断する。
ステップ202でフィルムホルダカバー74が閉じられ
ていないと判断すると、ステップ204へ移行し、ディ
スプレイ部152(図1参照)によるエラーメッセージ
表示やLED154(図3参照)の点滅により装置がエ
ラー状態にあることを表示させる。なお、以後のステッ
プを含めて装置がエラー状態にあることが表示された場
合には、オペレータによりエラー状態がリセットされる
処理が行われるまで、画像入力機12の動作は一時停止
するものとする。
【0061】ステップ202でフィルムホルダカバー7
4が閉じられていることを判断すると、ステップ206
へ移行してホルダセンサ91からの検出信号に基づいて
フィルムホルダ82が閉鎖位置にあるか否かを判断する
と共に、フィルムセンサ95からの検出信号に基づいて
フィルムホルダ82におけるフィルム束72(写真フィ
ルム26)の有無を判断する。フィルムホルダ82が閉
鎖位置に無い場合及びフィルムホルダ82にフィルム束
72が無い場合には、ステップ208へ移行し、装置が
エラー状態にあることを表示させる。
【0062】ステップ206で、フィルムホルダ82が
閉鎖位置にあり、かつフィルムホルダ82にフィルム束
72が有る場合には、ステップ210へ移行し、給送モ
ータ94を駆動開始すると共に、アクチュエータ93に
よりフィルムホルダ82を離間位置から圧接位置へ移動
させる。これにより、フィルムホルダ82に装填された
フィルム束72から最下部に位置する写真フィルム26
がフィルム供給路96内へ送り込まれ、第1搬送ローラ
対98のニップ部へ挿入される。
【0063】ステップ212では、第1搬送ローラ対9
8の僅かに下流側へ設置された第1フィルムセンサ13
0により所定のしきい時間T1以内に写真フィルム26
の先端が検出されたか否かを判断する。第1フィルムセ
ンサ130により写真フィルム26の先端がしきい時間
1以内に検出されない場合には、ステップ214へ移
行し、装置がエラー状態にあることを表示させる。ま
た、第1フィルムセンサ130により写真フィルム26
の先端がしきい時間T1以内に検出されると、ステップ
216へ移行し、アクチュエータ93によりフィルムホ
ルダ82を圧接位置から離間位置へ移動させる。
【0064】フィルムホルダ82の離間位置への移動
後、写真フィルム26は、搬送ローラ対98,100に
よりフィルム供給路96に沿って搬送され、その先端部
が搬送合流部122へ達すると、第1ガイド位置にある
ゲートレバー128をその付勢力に抗して第2ガイド位
置へ揺動させる。これにより、写真フィルム26はゲー
トレバー128とガイドローラ124との間を通って接
続口121へ搬送され、接続口121からフィルムキャ
リア46の読取搬送路52内へ侵入する。
【0065】ステップ218では、第1フィルムセンサ
130により写真フィルム26の先端が検出された後、
所定のしきい時間T2以内にフィルムキャリア46の第
1フィルムセンサ66により写真フィルム26の先端が
検出されたか否かを判断する。第1フィルムセンサ66
により写真フィルム26の先端がしきい時間T2以内に
検出されない場合には、ステップ220へ移行し、装置
がエラー状態にあることを表示させる。また、第1フィ
ルムセンサ66により写真フィルム26の先端がしきい
時間T2以内に検出されると、ステップ222へ移行
し、フィルムキャリア46の搬送モータ61を駆動開始
する。このとき、搬送モータ61を正転方向へ写真フィ
ルム26に対するプリスキャニング速度に対応する速度
で回転するように制御する。これにより、フィルムキャ
リア46の搬送ローラ対56,58,60が互いに等し
い速度で、写真フィルム26をフィルム供給口53から
フィルム巻取部64側へ搬送するような方向(正転方
向)へ回転開始する。
【0066】第1フィルムセンサ66により先端が検出
された後も写真フィルム26は、フィルム供給部71か
らの搬送力により読取搬送路52内で、その先端部が第
1搬送ローラ対56のニップ部へ挿入されるまで搬送さ
れる。これにより、写真フィルム26の先端側がフィル
ムキャリア46の第1搬送ローラ対56により搬送開始
される。この後、写真フィルム26の先端が搬送ローラ
対56,58間に設置された第2フィルムセンサ68に
より検出されると、これに同期して制御部はラインCC
Dスキャナ16を駆動開始する(ステップ224〜22
6)。
【0067】この後、フィルムキャリア46では、写真
フィルム26の先端が第2搬送ローラ対58及び第3搬
送ローラ対60のニップ部へ順次挿入され、搬送ローラ
対56,58,60により読取搬送路52に沿った写真
フィルム26の搬送が行われる。このとき、読取位置R
でラインCCDスキャナ16により写真フィルム26に
対するプリスキャニングが行われ、ラインCCDから写
真フィルム26に記録された画像を低解像度で読み取っ
て得られたプレスキャニングデータが出力される。この
プレスキャニングデータに基づいて制御部は、写真フィ
ルム26上の画像コマの個数及び位置、各画像のアスペ
クト比、各画像の濃度等の特徴量を認識する。また写真
フィルム26のプレスキャニングが完了した部分は、第
3搬送ローラ対60により読取搬送路52からフィルム
巻取部64内へ送り込まれ、ロール状に巻き取られた状
態とされる。
【0068】上記したプレスキャニング時の搬送ローラ
対56,58,60によるフィルム搬送速度は、フィル
ム供給部71における搬送ローラ対98,100による
フィルム搬送速度より遅く設定されている。従って、後
端側がフィルム供給部71の第2搬送ローラ対100に
より搬送されている写真フィルム26の先端が、フィル
ムキャリア46の第1搬送ローラ対56のニップ部へ挿
入されると、写真フィルム26には、フィルム供給部7
1における第2ガイドローラ対104と第2搬送ローラ
対100との間の部分に上方へ撓んだループ部108
(図3参照)が形成開始され、このループ部108は、
フィルム供給部71の搬送ローラ対100及びフィルム
キャリア46の搬送ローラ対56双方による搬送時間の
増加に伴って増大する。このとき、ループ部108が所
定の大きさとなってループ検出レバー110が図3に示
される検出位置まで揺動すると、ループセンサ112は
ループ検出信号を出力する。
【0069】ステップ228〜ステップ236では、ル
ープセンサ112からループ検出信号が出力されたこと
を判断すると、フィルム供給部71の給送モータ94を
予め設定された停止時間T3だけ停止させた後、給送モ
ータ94の駆動を再開する。前記停止時間T3は、フィ
ルムキャリア46の搬送ローラ対56の搬送速度に基づ
いて、給送モータ94の停止時にループ部108が消失
しない時間長に設定されている。制御部は、上記の給送
モータ94を間欠的に駆動する制御を写真フィルム26
の後端が第2ガイドローラ対104の下流側に設置され
た第2フィルムセンサ132により検出されるまで繰り
返す。またステップ236で、制御部は、写真フィルム
26の後端が第2フィルムセンサ132により検出され
たことを判断すると、ステップ238へ移行して給送モ
ータ94を停止させる。
【0070】ループ部108の下流側に位置する第2ガ
イドローラ対104は、その下流側での写真フィルム2
6の張力が増加すると、ループ部108の一部を下流側
へ送り出し、写真フィルム26の張力を低下させる。こ
の結果、第2ガイドローラ対104とフィルムキャリア
46の第1搬送ローラ対56との間での写真フィルム2
6の張力増加を抑制し、写真フィルム26の張力を略一
定できるので、写真フィルム26の張力変化による読取
位置Rにおける読取速度の変動を効果的に抑制できる。
【0071】なお、本実施形態では、ループ部108の
形成後にループセンサ112のオンに同期させて給送モ
ータ94を一定時間(=T3)停止させた後に給送モー
タ94をループセンサ112がオンするまで駆動するこ
とにより、ループ部108を維持しているが、ループ検
出レバー110の非検出位置からの傾きを連続的又は段
階的に検出し、このループ検出レバー110の傾きに応
じて給送モータ94の回転速度を調整し、ループ部10
8の大きさを略一定に保つような制御を行っても良い。
【0072】ステップ240で、読取位置Rでのプレス
キャニングが完了したことを判断すると、正転方向へ回
転している搬送モータ61を反転させると共に、フィル
ム受入部118の排出モータ140を回転開始させる。
搬送モータ61が反転することにより、写真フィルム2
6の搬送方向も反転され、写真フィルム26は読取搬送
路52に沿って読取位置Rからフィルム供給口53側へ
搬送開始される。このとき、写真フィルム26の搬送速
度(読取速度)はプレスキャニングデータに基づいて設
定され、またラインCCDスキャナ16にはプレスキャ
ニングデータに基づいて写真フィルム26に対する読取
条件が設定される。これにより、ラインCCDスキャナ
16は、前記読取条件に従って読取位置Rを通過する写
真フィルム26の画像を高解像度で読み取るファインス
キャニングを実行する。
【0073】ファインスキャニング時に搬送ローラ対5
6,58,60により搬送される写真フィルム26の後
端(最終コマ側の端部)が読取搬送路52から排出され
ると、この写真フィルム26の後端は接続口121を通
して搬送合流部122へ侵入する。この写真フィルム2
6は、第1ガイド位置(図4参照)に保持されたゲート
レバー128により案内されてフィルム搬出路120へ
侵入する。このとき、フィルム受入部118の排出ロー
ラ対138の従動ローラ136はアクチュエータ142
によりニップ開放位置(図4参照)に保持され、排出ロ
ーラ対138のニップ部は開放されている。従って、フ
ィルム搬出路120から排出される写真フィルム26
は、従動ローラ136と駆動ローラ134との間を通っ
てフィルム受入部118内へ侵入する。このとき、駆動
ローラ134は、フィルムキャリア46の搬送ローラ対
56からの搬送力により搬送される写真フィルム26の
裏面へ接して写真フィルム26の後端部をフィルムホル
ダ144上へ案内する。
【0074】ステップ244〜246で、写真フィルム
26の全ての画像に対するファインスキャニングが完了
した後、写真フィルム26の先端がフィルムセンサ68
により検出されたか否かを判断する。ステップ246で
写真フィルム26の先端が検出されると、ステップ24
8で、写真フィルム26の先端検出時から写真フィルム
26の先端が搬送ローラ対56ニップ部を離脱するまで
に必要とする時間T4をプレスキャニングデータに基づ
いて算出し、写真フィルム26の先端が検出されてから
時間T4が経過したタイミングで、アクチュエータ14
2により排出ローラ対138の従動ローラ136をニッ
プ閉鎖位置へ移動させる。これにより、写真フィルム2
6の先端が搬送ローラ対56のニップ部から離脱すると
略同時に、写真フィルム26が排出ローラ対138のニ
ップ部へ挟持され、フィルム受入部118の排出ローラ
対138によりフィルム搬出路120からフィルム受入
部118内へ排出されるように搬送開始される。このと
き、排出モータ140は、排出ローラ対138によるフ
ィルム搬送速度がファインスキャニング時の搬送ローラ
対56によるフィルム搬送速度よりも十分高速となるよ
うに駆動ローラ126を高速回転させる。これにより、
ファインスキャニング完了後、フィルム供給部71によ
り写真フィルム26が読取搬送路52内へ供給可能とな
るまでの時間の短縮が図られている。
【0075】ステップ250では、フィルム受入部11
8のフィルムセンサ150により写真フィルム26の先
端が検出された否かを判断し、写真フィルム26の先端
が検出されるとステップ252へ移行し、写真フィルム
26の先端検出から所定の待機時間T5が経過したタイ
ミングで、アクチュエータ142を作動させて排出ロー
ラ対138の従動ローラ136をニップ開放位置へ移動
させると同時に、アクチュエータ142を作動させて押
圧部材146を待機位置から押圧位置へ移動させ、移動
完了後に待機位置へ復帰させる。ここで、待機時間T5
は、写真フィルム26の先端をフィルムセンサ150に
よる検出位置から排出ローラ対138のニップ部まで搬
送するために必要な搬送時間より僅かに短く設定されて
いる。
【0076】上記のようなタイミングで、フィルム受入
部118におけるアクチュエータ142,148をそれ
ぞれ作動させると、排出ローラ対138は、アクチュエ
ータ142が作動すると略同時に写真フィルム26をニ
ップ部から解放する。一方、押圧部材146は、待機位
置と押圧位置との中間位置で写真フィルム26へ接する
ことから、アクチュエータ148が作動した後、写真フ
ィルム26へ接するまでに一定の遅れ時間(本実施形態
では、0.2〜0.3sec)を要する。このため、排
出ローラ対138から解放された写真フィルム26は、
前記遅れ時間が経過するまでは慣性力及び重力により搬
出方向への移動が継続される。この遅れ時間が経過した
時点で、写真フィルム26の先端は駆動ローラ134上
の従動ローラ136とのニップ部であった部位よりも僅
かに下流側まで移動している。
【0077】押圧部材146は、遅れ時間が経過した時
点で写真フィルム26へ当接し、写真フィルム26と一
体となって押圧位置まで移動する。これにより、写真フ
ィルム26は、その先端付近がフィルムホルダ144の
保持金具160内へ挿入され、係止ガイド162の微小
突起によりフィルムホルダ144から落下しないように
係止される。この写真フィルム26は、その先端が既に
フィルムホルダ144に挿入されていた写真フィルム2
6の先端と略一致するようにフィルムホルダ144へ挿
入される。またフィルム受入部118から垂れ下がる写
真フィルム26の後端側は、AFLユニット70の下方
へ設置されたフィルム搬出容器156(図1参照)内へ
挿入される。
【0078】ステップ254では、フィルム供給部71
のフィルムセンサ95からの検出信号に基づいてフィル
ムホルダ82におけるフィルム束72(写真フィルム2
6)の有無を判断する。フィルムホルダ82にフィルム
束72に有る場合には、ステップ210へリターンし、
フィルムホルダ82から次ぎの写真フィルム26の搬送
を開始する。またフィルムホルダ82にフィルム束72
が無い場合には、フィルムホルダ82に装填された全て
の写真フィルム26へ読み取りが完了した判断し、画像
入力機12を待機状態に制御する。
【0079】但し、本実施形態の画像入力機12では、
フィルムホルダ82からフィルム供給路96内へ送り出
された1本の写真フィルム26の後端が読取搬送路52
へ搬出された後は、フィルムホルダ82からフィルム供
給路96内へ次の写真フィルム26が供給可能となる。
このことから、先行する写真フィルム26の読取完了後
に、2本目以降の写真フィルム26を読取位置Rまで搬
送する時間を短縮するため、2本目以降の写真フィルム
26については、フィルムホルダ82から先にフィルム
供給路96内へ送り出された写真フィルム26の後端が
読取搬送路52へ搬出されると同時に、フィルムホルダ
82から次の写真フィルム26をフィルム供給路96内
へ送り出し、この写真フィルム26をその先端が第2フ
ィルムセンサ132へ達するまで搬送するようにしても
よい。
【0080】以上説明した本実施形態に係る画像入力機
12では、フィルムキャリア46の搬送ローラ対56,
58,60により写真フィルム26が搬送され、かつラ
インCCDスキャナ16により写真フィルム26の画像
が読み取られている画像読取時には、アクチュエータ1
42が従動ローラ136をニップ開放位置に保持し、排
出ローラ対138をフィルムキャリア46の搬送ローラ
対56,58,60によりフィルム受入部118へ搬送さ
れてくる写真フィルム26から退避する退避状態とす
る。これにより、ラインCCDスキャナ16による写真
フィルム26に対する画像読取時には、排出ローラ対1
38から写真フィルム26へ搬送ローラ対56,58,6
0による写真フィルム26の搬送速度を変化させるよう
な搬送抵抗、衝撃力、引張力等の外力が作用しなくなる
ので、読取位置Rにおける写真フィルム26の搬送速度
が排出ローラ対138からの力により変化することを防
止できる。この結果、ラインCCDスキャナ16による
写真フィルム26の画像に対する読取精度が搬送速度の
変化により低下することを防止できるので、ラインCC
Dスキャナ16からの画像情報により再生された画像の
画質低下を防止できる。
【0081】また画像入力機12では、ラインCCDス
キャナ16による写真フィルム26に対する画像読取が
完了した後、写真フィルム26の先端がフィルムキャリ
ア46の搬送ローラ対56のニップ部から離脱するタイ
ミングに同期して、アクチュエータ142により従動ロ
ーラ136をニップ閉鎖位置へ移動させ、排出ローラ対
138を写真フィルム26が搬送可能となる搬送状態と
する。これにより、フィルム搬出路120からフィルム
受入部118への写真フィルム26の排出時間を短縮す
るために、排出ローラ対138によるフィルム搬送速度
を、ファインスキャニング時の搬送ローラ対56による
フィルム搬送速度よりも十分早くした場合でも、写真フ
ィルム26の搬送ローラ対56と排出ローラ対138と
の部分に写真フィルム26へ損傷を与えるような高い張
力を発生させることなく、排出ローラ対138により写
真フィルム26を高速でフィルム受入部118へ排出で
きる。
【0082】なお、写真フィルム26の先端が搬送ロー
ラ対56のニップ部を離脱する前に従動ローラ136を
ニップ閉鎖位置へ移動させる場合でも、写真フィルム2
6の先端が搬送ローラ対56のニップ部を離脱する前に
は、排出ローラ対138によるフィルム搬送速度が、フ
ァインスキャニング時の搬送ローラ対56によるフィル
ム搬送速度と略等しくなるように排出モータ140の回
転速度を制御し、写真フィルム26の先端が搬送ローラ
対56のニップ部を離脱した後に、排出ローラ対138
によるフィルム搬送速度を高速とするようにしても、写
真フィルム26へ損傷を与えるような高い張力を発生さ
せることなく、排出ローラ対138により写真フィルム
26を高速でフィルム受入部118へ排出できる。
【0083】また本実施形態では、フィルム受入部11
8へ写真フィルム26を排出するために一対のローラ1
34,136からなる排出ローラ対138をフィルム受
入部118へ設けたが、写真フィルム26を排出するた
めには、必ずしもローラ対を用いる必要はなく、例え
ば、写真フィルム26へ接離可能に支持されたベルト機
構や、写真フィルム26の側端部を挟持及び解放可能と
された挟持部を有し、この挟持部をフィルム排出方向へ
移動可能とした機構等を排出搬送手段として設けてもよ
い。さらに、必ずしも1個の排出ローラ対138を用い
て写真フィルム26をフィルム受入部118へ排出する
必要はなく、フィルム搬出路120に沿って複数個の排
出ローラ対を設けて、それぞれのニップ部を開閉可能と
するようにしてもよい。
【0084】また本実施形態の画像入力機12では、フ
ィルム受入部118へ排出された写真フィルム26が押
圧部材146によりフィルムホルダ144へ挿入され、
この写真フィルム26の先端部がフィルムホルダ144
により保持される。これにより、フィルム受入部118
へ排出された複数本の写真フィルム26をそれぞれの先
端が略一致するような状態で、フィルム受入部118か
らフィルム搬出容器156内へ吊り下げておくことがで
きるので、画像読取後の複数本の写真フィルム26を画
像読取順に積層されたフィルム束とし、このフィルム束
を簡単にフィルムホルダ144から外すことができる。
【0085】また画像入力機12では、画像読取前の写
真フィルム26が装填されるフィルム供給部71及び画
像読取後の写真フィルム26を受け入れるフィルム受入
部118の双方がAFLユニット70に配置されている
ことから、読取搬送路を挟むようにフィルム供給部及び
フィルム受入部が配置されている従来の装置と比較し、
読取搬送路52によるフィルム搬送方向と略平行となる
装置の幅方向に沿った寸法を縮小できるので、画像入力
機12を設置するために必要となるフロアスペースを減
少できる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように本発明の写真フィル
ム搬送装置によれば、読取搬送手段により写真フィルム
が搬送されつつ、該写真フィルムの画像が画像読取手段
により読み取られている画像読取時に、排出搬送手段か
ら写真フィルムへ搬送速度を変化させるような外力が作
用することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る画像入力機の外観を
示す斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る画像入力機を用いた
デジタルラボシステムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 本発明の実施形態に係る画像入力機における
フィルムキャリア及びAFLユニットの構成を示す側面
図である。
【図4】 本発明の実施形態に係る画像入力機における
写真フィルムの搬送経路に沿った構成を示す側面断面図
である。
【図5】 本発明の実施形態に係る画像入力機における
読取光学系の構成を示す斜視図である。
【図6】 本発明の実施形態に係る画像入力機における
フィルム供給部に設置されたフィルムホルダをフィルム
搬送方向に沿って見た正面図である。
【図7】 本発明の実施形態に係る画像入力機の外観を
示す斜視図であり、AFLユニットを後方へ退避させた
状態を示している。
【図8】 本発明の実施形態に係る画像入力機における
フィルム受入部に設置されたフィルムホルダを及び押圧
部材をフィルム搬送方向に沿って見た正面図である。
【図9】 本発明の実施形態に係る画像入力機における
写真フィルムの搬送制御を示す制御フローチャートであ
る。
【図10】 本発明の実施形態に係る画像入力機におけ
る写真フィルムの搬送制御を示す制御フローチャートで
ある。
【図11】 本発明の実施形態に係る画像入力機におけ
る写真フィルムの搬送制御を示す制御フローチャートで
ある。
【符号の説明】
12 画像入力機(画像入力部) 16 ラインCCDスキャナ(画像読取手段) 26 写真フィルム 28 読取光学系(画像読取手段) 52 読取搬送路(フィルム搬送路) 56 搬送ローラ対(読取搬送手段) 58 搬送ローラ対(読取搬送手段) 60 搬送ローラ対(読取搬送手段) 61 搬送モータ(読取搬送手段) 96 フィルム供給路(フィルム搬送路) 118 フィルム受入部 120 フィルム搬出路(フィルム搬送路) 122 搬送合流部(フィルム搬送路) 134 駆動ローラ(排出搬送手段) 134 従動ローラ(排出搬送手段) 138 排出ローラ対(排出搬送手段) 140 排出モータ(排出搬送手段) 142 アクチュエータ(外乱防止手段) 144 フィルムホルダ 146 押圧部材(押圧機構) 148 アクチュエータ(押圧機構)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H106 BA47 BA55 3F103 AA04 BA03 BA25 EA15 5B047 AA05 BA01 BC18 CA09 5C062 AB03 AB17 AB32 AC11 AC66 AD01 5C072 AA01 BA04 NA04 VA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像が記録された帯状の写真フィルムを
    フィルム搬送路に沿って搬送しつつ、該写真フィルムの
    画像を画像読取手段により読み取らせる写真フィルム搬
    送装置であって、 写真フィルムの画像記録領域が画像読取手段による画像
    の読取位置を通過するようにフィルム搬送路に沿って写
    真フィルムを搬送する読取搬送手段と、 画像読取手段により画像が読み取られた写真フィルムを
    受け入れるフィルム受入部と、 画像読取手段により画像が読み取られた写真フィルムを
    前記フィルム受入部内へ排出されるようにフィルム搬送
    路に沿って搬送する排出搬送手段と、 画像読取手段により写真フィルムの画像が読み取られて
    いる画像読取時に、前記排出搬送手段を前記読取搬送手
    段により搬送されている写真フィルムから退避する退避
    状態とし、かつ写真フィルムに対する画像読取の完了後
    に、前記排出搬送手段を写真フィルムの搬送が可能とな
    る搬送状態とする外乱防止手段と、 を有することを特徴とする写真フィルム搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記排出搬送手段には、一対のローラ間
    に形成されるニップ部により写真フィルムを挟みつつ、
    一対のローラを回転させて写真フィルムを搬送する排出
    ローラ対が設けられ、 前記外乱防止手段は、写真フィルムに対する画像読取時
    に、前記排出ローラ対における一対のローラ間を写真フ
    ィルムが通過可能となるようにニップ部を開放し、写真
    フィルムに対する画像読取の完了後に、前記排出ローラ
    対における一対のローラ間へ挿入された写真フィルムが
    搬送可能となるようにニップ部を閉鎖することを特徴と
    する請求項1記載の写真フィルム搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記外乱防止手段は、写真フィルムに対
    する画像読取の完了後、写真フィルムが前記読取搬送手
    段から離脱するタイミングに同期して、前記排出ローラ
    対におけるニップ部を閉鎖することを特徴とする請求項
    2記載の写真フィルム搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルム受入部には、外部から挿入
    された複数本の写真フィルムを保持可能とされたフィル
    ムホルダと、前記排出ローラ対のニップ部から離脱した
    写真フィルムを押圧して前記フィルムホルダ内へ挿入す
    る押圧機構と、が設けられたことを特徴とする請求項2
    又は3記載の写真フィルム搬送装置。
JP2000167904A 2000-06-05 2000-06-05 写真フィルム搬送装置 Pending JP2001350212A (ja)

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US10/310,808 US6674508B2 (en) 2000-06-05 2002-12-06 Photographic film conveying device

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