JP2001349693A - 冷却塔洗浄方法及び装置 - Google Patents

冷却塔洗浄方法及び装置

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JP2001349693A
JP2001349693A JP2000171500A JP2000171500A JP2001349693A JP 2001349693 A JP2001349693 A JP 2001349693A JP 2000171500 A JP2000171500 A JP 2000171500A JP 2000171500 A JP2000171500 A JP 2000171500A JP 2001349693 A JP2001349693 A JP 2001349693A
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cooling tower
nozzle
water
filler
gas
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Shigeru Ono
茂 小野
Shigeo Higaki
茂男 檜垣
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JFE Logistics Corp
Original Assignee
Kawatetsu Logistics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却塔の充填材が汚れることからくるメンテ
ナンス経費を少なくすると共に、熱交換効率を初期の状
態に回復させる。 【解決手段】 気液接触させて熱交換する冷却塔におい
て、空気又は水の流路を複雑化し気液接触面積を大きく
し熱交換効率を高めるための充填材を外部表面から内部
空間に達する回転ノズルで洗浄する冷却塔洗浄方法と、
ノズル配置部位の認識手段16からのデータを解析してア
ーム端の位置決めをする制御部18を備え、該制御部によ
り位置決めされたアーム端のノズル先端部に噴水孔6c
を設け、基部側より高圧水を送って冷却塔充填材4を回
転する噴出水により洗浄することを特徴とする冷却塔洗
浄装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種工程で発生す
る温水を集中的に処理する能力のある冷却塔の洗浄に関
し、縦方向の流水とこれに略直角方向の通風により気液
接触させて常温付近まで降温させる冷却塔気液接触部
(本発明ではエリミネータを含む)の塵、水苔等の汚れを
洗浄する方法とそれに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却塔は製鉄所のような事業所では100
基を超える多数基が運転されている。冷却原理そのもの
は簡単で、上部から縦方向に流される温水に対して、略
直角方向に通風がファンでなされて気液接触により熱交
換することにより、温水が通風される空気の温度付近ま
で降温するようになっている。
【0003】この冷却塔の気液接触部では、波板状や突
起状の充填材が空気又は水の流路を複雑化し、気液接触
面積を大きくして効果を高める。このような機構である
から気液接触部の波板状や突起状の充填材が経時的に空
気中の塵や水苔によって覆われてくる。そのことによっ
て、空気通路が塞がれたり、充填材表面での流路が短絡
化されて熱交換能を低下させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、充填材に塵や
水苔が付着すると、従来は充填材をそっくり取り替えて
いた。そのために充填材は多数個にブロック化されてお
り、交換が容易な構造となっている。しかし、前述した
ように事業所によっては100基を超える多数基の冷却塔
が運転されている。冷却塔の規模によって異なるが、1
基あたりの充填材の使用量が多く、交換のための費用が
膨大なものとなっている。本発明は充填材が汚れること
からくるメンテナンス経費を少なくすると共に、熱交換
効率を初期の状態に回復させることを検討課題とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を検討した結
果、気液接触させて熱交換する冷却塔において、空気又
は水の流路を複雑化し気液接触面積を大きくして熱交換
効率を高めるための充填材を外部表面から内部空間に達
する回転ノズルで洗浄することを特徴とする冷却塔洗浄
方法とした。
【0006】また、ノズル先端部に水圧によって回転す
る回転ブロックを設け、該回転ブロックに噴水孔を設
け、基部側より高圧水を送って冷却塔充填材の汚れを回
転する噴出水により洗浄することを特徴とする冷却塔洗
浄装置とした。
【0007】更に、ノズル配置部位認識手段からのデー
タを解析してアーム端の位置決めをする制御部を備え、
該制御部により位置決めされたアーム端のノズル先端部
に噴水孔を設け、基部側より高圧水を送って冷却塔充填
材を回転する噴出水により洗浄することを特徴とする冷
却塔洗浄装置を開発した。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。図
1は冷却塔の斜視図、図2は充填材の斜視図、図3は洗
浄前の充填材の表面図、図4は洗浄後の充填材の表面図
である。図1に見られるように冷却塔1は上部中央に排
気ファン2があり、その他の天井部分が閉鎖されて上部
水槽3をなし、水槽底面の排水孔より温水が自然落下で
充填材4へと滴下する。充填材4は硬質塩化ビニール製
であり複雑な三次元構造をしており、温水を膜状に分散
させ、気液接触面積を大きくすることができる。
【0009】気液接触を行う、すなわち、充填材4の使
用に伴って図3に示すように表面や内部空間へ水苔等の
汚染物5が付着し、通風間隙を塞いでしまう。このよう
な状態になると、表1に示すように、38℃の温水を32℃
まで下げるために設計された冷却塔であっても、36℃ま
でしか下がらないことが多い。実測では風量も11,600m3
/分から9,280m3/分へと低下していた。
【0010】
【表1】
【0011】そこで、充填材4を外部表面から内部空間
に達する回転ノズル6で洗浄した。回転ノズル6の例を
図5に示す。これはノズル本体6aに対して水圧によっ
て回転する回転ブロック6bを設け、該回転ブロック6b
に噴水孔6cを設け、基部側より高圧水を送って冷却塔
充填材の汚れを回転する噴出水により洗浄するのであ
る。これを用いると、通常の散水ノズルでは落ちなかっ
た苔や塵が充填材からもぎ取られるように剥離され通風
間隙7が再び回復する。
【0012】エリミネータ10(図1参照)のように多数の
金属板が並列状態の場合は図7に示すような平射ノズル
9を用いる。また、図6に示すような直射ノズル8も汚
れに応じて適宜用いる。
【0013】これまでの冷却塔充填材の汚れの除去はノ
ズルを手作業で使用する。しかし、充填材が規則的な構
造であることや、散水ノズルで汚れが落ちる等の理由か
ら、回転ノズルで洗浄する作業をロボット化することを
検討した。その結果、図8,図9に示す装置とした。こ
の冷却塔洗浄装置は、車輌11への搭載型であって、車輌
後方にヒンジ12を有する回動起立ベース13に多関節ロボ
ット14がレール15によって移動可能に装備されている。
多関節ロボット14にはノズル配置部位の位置入力のため
の認識手段16としてカメラを備え、これと散水ノズル17
が同じ多関節ロボット14のアームで動くように設けられ
ている。車輌11上には更に、認識手段16としてカメラか
らのデータを解析してアーム端の位置決めをする制御部
18を具備している。
【0014】この冷却塔洗浄装置は、冷却塔の充填材4
に接近し、制御部18により位置決めされたアーム端の散
水ノズル17先端部に噴水孔があるので、散水ノズル17の
基部側より高圧水を送ると、冷却塔充填材を回転する噴
出水により正確かつ自動的に洗浄することができる、ほ
とんど人手を要しないものとなっている。
【0015】
【発明の効果】本発明によって、冷却塔(充填材、エリ
ミネータ等)が汚れても、交換することなく洗浄が可能
となった。通常の散水ノズルでは落ちなかった苔や塵が
充填材等からもぎ取られるように剥離でき、気液接触面
積を大きくして熱交換効率を高めることができるように
なった。
【0016】人手による洗浄でも充分に上記効果が得ら
れることとなったが、制御装置を備えたロボット化した
装置とすることにより、人手によらない洗浄が可能とな
り、冷却塔のメンテナンス経費を更に大幅に低下させる
ことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却塔の斜視図である。
【図2】充填材の斜視図である。
【図3】洗浄前の充填材の表面写真である。
【図4】洗浄後の充填材の表面写真である。
【図5】回転ノズルの側面図である。
【図6】直射ノズルの斜視図である。
【図7】平射ノズルの斜視図である。
【図8】ロボット化した冷却塔洗浄装置図の平面図であ
る。
【図9】同冷却塔洗浄装置図の側面図である。
【符号の説明】
1 冷却塔 2 排気ファン 3 上部水槽 4 充填材 5 汚染物 6 回転ノズル 6a ノズル本体 6b 回転ブロック 6c 噴水孔 7 通風間隙 8 直射ノズル 9 平射ノズル 10 エリミネータ 11 車輌 12 ヒンジ 13 回動起立ベース 14 多関節ロボット 15 レール 16 認識手段 17 散水ノズル 18 制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気液接触させて熱交換する冷却塔におい
    て、空気又は水の流路を複雑化して気液接触面積を大き
    くし熱交換効率を高めるための充填材を外部表面から内
    部空間に達する回転ノズルで洗浄することを特徴とする
    冷却塔洗浄方法。
  2. 【請求項2】 ノズル先端部に水圧によって回転する回
    転ブロックを設け、該回転ブロックに噴水孔を設け、基
    部側より高圧水を送って冷却塔充填材の汚れを回転する
    噴出水により洗浄することを特徴とする冷却塔洗浄装
    置。
  3. 【請求項3】 ノズル配置部位の認識手段からのデータ
    を解析してアーム端の位置決めをする制御部を備え、該
    制御部により位置決めされたアーム端のノズル先端部に
    噴水孔を設け、基部側より高圧水を送って冷却塔充填材
    を回転する噴出水により洗浄することを特徴とする冷却
    塔洗浄装置。
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