JP2001349505A - ボイラ用騒音防止装置 - Google Patents

ボイラ用騒音防止装置

Info

Publication number
JP2001349505A
JP2001349505A JP2000170170A JP2000170170A JP2001349505A JP 2001349505 A JP2001349505 A JP 2001349505A JP 2000170170 A JP2000170170 A JP 2000170170A JP 2000170170 A JP2000170170 A JP 2000170170A JP 2001349505 A JP2001349505 A JP 2001349505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat transfer
noise prevention
transfer tube
prevention plate
boiler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000170170A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Sakaguchi
将史 坂口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2000170170A priority Critical patent/JP2001349505A/ja
Publication of JP2001349505A publication Critical patent/JP2001349505A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱管ブロック製作後においても、伝熱管ブ
ロック内に取付けが可能なボイラ用騒音防止装置を提供
することを課題とする。 【解決手段】 ボイラ用騒音防止装置を、上下方向のガ
ス流れを横切って略水平に配向された複数の伝熱管がガ
ス流れに対して千鳥配置された伝熱管ブロックに設けら
れるボイラ用騒音防止装置において、ガス流れ方向に対
して斜めの2方向に形成される伝熱管列間の間隙に、複
数の騒音防止プレートが、互いにその上縁と下縁とを当
接して支持し、且つ前記斜めの2方向を交互に向くよう
に挿入され、伝熱管ブロックの上流端から下流端まで連
続して配設されてなるように構成し、騒音防止効果を奏
するものとし、且つ、容易に組立済みの伝熱管ブロック
に取り付けられるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排熱回収ボイラ等
のボイラの伝熱管群に設置される騒音防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5に基づき従来のボイラ用騒音防止プ
レートを説明する。図5は従来のボイラ用騒音防止プレ
ートを備えた排熱回収ボイラの伝熱管ブロックの一部の
垂直断面図である。
【0003】図5において、排熱回収ボイラの伝熱管2
は、上下方向の排ガス流れa(図5では上昇流)を横切
って略水平に配向され上下左右に密に多数が配置された
伝熱管群(本明細書で「伝熱管ブロック」という)3を
形成している。
【0004】伝熱管ブロック3は、通常一つの排熱回収
ボイラ内に複数設けられる。排ガス流れaは上昇流で図
5中、下から上へ向かって伝熱管ブロック3の伝熱管2
の間を熱伝達を行ないながら流れる。
【0005】なお、伝熱管2は、密な配置となり、排ガ
スとの熱伝達が良好となるように、図5に示すように排
ガス流れaに対して前段に並ぶ伝熱管2の間に後段に並
ぶ伝熱管2が位置するように配置(本明細書で「排ガス
流れに対して千鳥配置」という)されている。
【0006】その際、伝熱管2の後流においてカルマン
渦が発生し騒音を発生する問題があった。かかるボイラ
のカルマン渦による騒音は、従来より予め計算でその発
生を解明でき、工場内製作時にボイラの伝熱管ブロック
3の適切な位置に排ガス流れaの方向に沿うように伝熱
管2の間に騒音防止プレート4を設置し、その防止を図
っていた。
【0007】従来の騒音防止プレート4は、伝熱管2を
順次組付け伝熱管ブロック3を製作する過程で、図5の
ものであれば例えば右側から伝熱管2を騒音防止プレー
ト4の配置位置まで組付けて行き、騒音防止プレート4
を配置して、再び左側へと伝熱管2を組付けて行くこと
により、伝熱管2の間に挟み込まれ固定される。したが
って従来の騒音防止プレート4は、伝熱管2が排ガス流
れaに対して千鳥配置されている場合は、予め折り曲げ
られた鋼板等の波板状のものである。
【0008】しかし、ボイラを現地で据え付けた後、試
運転において、何らかの運転条件で予期しないカルマン
渦による騒音が発生する場合がある。その場合、騒音防
止プレート4を追設する必要に迫られるが、特に排熱回
収ボイラ等では伝熱管ブロック3は管ピッチが狭く排ガ
ス流れaに対して千鳥配置されているので、排ガス流れ
aの方向(図5において上下方向)に真っ直ぐ見通せる
間隙はなく、鋼板等をそのまま挿入できない。したがっ
て、従来の騒音防止プレート4を、現地据え付け後の伝
熱管ブロック3に挿入し設置するのは困難であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、現地据え付
け後のように、伝熱管ブロック製作後においても、伝熱
管ブロック内に取付けが可能なボイラ用騒音防止装置を
提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、上記の
課題を解決するためになされたものであって、その第1
の手段として、上下方向のガス流れを横切って略水平に
配向された複数の伝熱管がガス流れに対して千鳥配置さ
れた伝熱管ブロックに設けられるボイラ用騒音防止装置
において、同ガス流れ方向に対して斜めの2方向に形成
される伝熱管列間の間隙に、複数の騒音防止プレート
が、互いにその上縁と下縁とを当接して支持し、且つ前
記斜めの2方向を交互に向くように挿入され、前記伝熱
管ブロックの上流端から下流端まで連続して配設されて
なることを特徴とするボイラ用騒音防止装置を提供する
ものである。
【0011】上記の手段によれば、複数の騒音防止プレ
ートが伝熱管ブロック中に排ガス流れの方向にそってジ
グザグに連続した一体状の騒音防止プレートを形成して
騒音防止効果を奏するものとなり、さらに、伝熱管ブロ
ックに、既設の従来の騒音防止プレートに加え、さらに
騒音防止プレートを追設する必要を生じた場合等におい
ても、容易に組立済みの伝熱管ブロックに取り付けられ
るボイラ用騒音防止装置となる。
【0012】(2)また、第2の手段として、上下方向
のガス流れ横切って略水平に配向された複数の伝熱管が
ガス流れに対して千鳥配置された伝熱管ブロックに設け
られるボイラ用騒音防止装置において、同ガス流れ方向
に対して斜めの2方向に形成される伝熱管列間の間隙
に、金属箔製の騒音防止プレートが、前記伝熱管毎に前
記斜めの2方向を交互に向くように挿入され、前記伝熱
管ブロックの上流端から下流端まで連続して配設されて
なることを特徴とするボイラ用騒音防止装置を提供する
ものである。
【0013】上記の手段によれば、金属箔製の騒音防止
プレートが伝熱管ブロック中に排ガス流れの方向に沿っ
て波板状に変形し連続した一体の騒音防止プレートを形
成して騒音防止効果を奏するものとなり、さらに、伝熱
管ブロックに、既設の従来の騒音防止プレートに加え、
さらに騒音防止プレートを追設する必要を生じた場合等
においても、容易に組立済みの伝熱管ブロックに取り付
けられるボイラ用騒音防止装置となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の第1形態に係るボ
イラ用騒音防止装置を図1、図2に基づき説明する。図
1は本実施の形態のボイラ用騒音防止装置を備えた排熱
回収ボイラの伝熱管ブロックの一部の垂直断面図であ
り、図2(a)は図1中A矢視による2枚目以降の中間
騒音防止プレートの説明図、図2(b)は同図(a)中
B部の拡大図である。
【0015】図1に示すように、排熱回収ボイラの複数
の伝熱管2が上下方向の排ガス流れa(図1では上昇
流)を横切って水平に配向され伝熱管ブロック3を形成
しているが、本実施の形態においては、騒音防止プレー
トを複数枚に分割し、分割された騒音防止プレートを順
次伝熱管ブロック3内に順次取付け、一体状の騒音防止
プレートを形成している。なお、4は既設の従来の騒音
防止プレートである。
【0016】図1において、伝熱管ブロック3には、排
ガス流れaの上流端(伝熱管ブロック3の下端)に1枚
目の騒音防止プレート5aが、排ガス流れaに対して千
鳥配置された伝熱管2の、一つの斜め方向(図1中、X
方向)の伝熱管列間の間隙に図1中(1)の方向で挿入
され、騒音防止プレート固定用フック6aで固定されて
いる。
【0017】同様に、伝熱管ブロック3の排ガス流れa
の下流端(伝熱管ブロック3の上端)に最後の騒音防止
プレート5bが、排ガス流れaに対して千鳥配置された
伝熱管2の、斜め方向の伝熱管列間の間隙に図1中(1
0)の方向で挿入され、騒音防止プレート固定用フック
6bで固定されている。
【0018】上流端の1枚目の騒音防止プレート5a
と、下流端の最後の騒音防止プレート5bの間には、平
板状の複数の中間騒音防止プレート5が、排ガス流れa
の方向において前段の中間騒音防止プレート5(または
1枚目の騒音防止プレート5a)の上縁52に、後段の
中間騒音防止プレート5(または最後の騒音防止プレー
ト5b)の下縁51が当接し支持され、且つ互いに挿入
された伝熱管列間の間隙の方向(図1中Xと、Yの2方
向)を交互に替えて、伝熱管ブロック3の上流端から下
流端まで連続するように、配設されている。なお、図1
の例では、中間騒音防止プレート5が8枚なので、最後
の騒音防止プレート5bは図1中のY方向に挿入された
ものとなる。
【0019】騒音防止プレート固定用フック6a、6b
は、図1に示すように伝熱管2にJ字状金具7で取り付
けられたブラケット8を有し、それぞれ要所において1
枚目の騒音防止プレート5a、最後の騒音防止プレート
5bを固定している。
【0020】以上のように構成された本実施の形態のボ
イラ用騒音防止装置の取付け方について説明する。
【0021】伝熱管ブロック3中には、前述のように伝
熱管2が排ガス流れaに対して千鳥配置されているの
で、排ガス流れaの方向に対して斜めの2方向(図1中
Xと、Yの2方向)の伝熱管列間の連続した間隙があ
り、まず、1枚目の騒音防止プレート5aを下から(図
1において下方から)、2方向の内の一方の方向(図1
においてはX方向)の間隙に図1中(1)の方向で挿入
し、騒音防止プレート固定用フック6aで固定する。
【0022】2枚目以降の中間の騒音防止プレート5に
は、図2に示すように騒音防止プレート引張り用ワイヤ
ー9を左右に取り付ける。そして、1枚目の騒音防止プ
レート5aの上縁52の位置における他の方向(図1で
はY方向)の間隙に、伝熱管ブロック3の上方(図1に
おいて上方)から2枚目の騒音防止プレート(中間騒音
防止プレート)5の騒音防止プレート引張り用ワイヤー
9を差込んで降ろし、伝熱管ブロック3の下方へ引っ張
り、2枚目の騒音防止プレート5を図1中(2)の方向
で挿入し、1枚目の騒音防止プレート5aの上縁52に
2枚目の騒音防止プレート5の下縁51を当接させて支
持させる。
【0023】同様に3枚目の騒音防止プレート(中間騒
音防止プレート)5は方向を替えてX方向の間隙に図1
中(3)の方向で挿入し、2枚目の騒音防止プレート5
の上縁に3枚目の騒音防止プレート5の下縁を当接させ
て支持させる。以降、同様に右、左からY、X方向交互
に図1中(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、
(9)の方向で中間騒音防止プレート5を挿入する。
【0024】なお、挿入に際しては、騒音防止プレート
組込み用ガイド板10を用いて中間騒音防止プレート5
の挿入箇所に間隙を設ければ、騒音防止プレート引張り
用ワイヤー9を先に容易に通すことができ、中間騒音防
止プレート5の挿入が容易となる。
【0025】また、各中間騒音防止プレート5(および
1枚目の騒音防止プレート5a)の上縁52の左右端側
には図2に示すように切欠き53が設けられており、取
付けに際し次の中間騒音防止プレート5の騒音防止プレ
ート引張り用ワイヤー9を通すことができるようになっ
ている。
【0026】挿入された各中間騒音防止プレート5は、
前段の中間騒音防止プレート5(または1枚目の騒音防
止プレート5a)に当接し重量を支持されており、伝熱
管ブロック3内で更に特段の固定作業を要することな
く、重力で安定して配設された状態が維持される。
【0027】上記のように中間騒音防止プレート5を順
次挿入して取り付けた後、最後の騒音防止プレート5b
を、伝熱管ブロック3の上から(図1において上方か
ら)、前段の中間騒音防止プレート5の方向に交差する
方向(図1ではY方向)の間隙に図1中(10)の方向
で挿入してその下縁51を、前段の中間騒音防止プレー
ト5の上縁52に当接させ、騒音防止プレート固定用フ
ック6bで伝熱管ブロック3に固定する。
【0028】以上により、1枚目の騒音防止プレート5
a、中間騒音防止プレート5、最後の騒音防止プレート
5bは、互いに上縁52と下縁51が当接して前段の上
縁52に後段の下縁52が支持され、伝熱管ブロック3
中に排ガス流れaの方向にそってジグザグに連続した一
体状の騒音防止プレートを形成して配設され、既設の従
来の騒音防止プレート2と同様の騒音防止効果を奏する
ものとなる。
【0029】本実施の形態のボイラ用騒音防止装置によ
れば、以上説明したように、伝熱管ブロック3に、既設
の従来の騒音防止プレート4に加え、さらに騒音防止プ
レートを追設する必要を生じた場合等において、容易に
組立済みの伝熱管ブロック3に取り付けられるボイラ用
騒音防止装置となる。
【0030】なお、図1に示すものは各中間騒音防止プ
レート5の高さ(図1中、X方向、Y方向の寸法)が伝
熱管2の2本分になっているが、あくまでも例示であっ
て、2本分に限定されるものではなく、適宜本数分の高
さに設定してよい。
【0031】また、本実施の形態においては、排ガス流
れaが上昇流の場合で説明したが、排ガス流れaが下降
流の場合でも本実施の形態と同じ構造のボイラ用騒音防
止装置が適用でき、同じ作用効果を奏することができ
る。勿論、その場合は伝熱管ブロック3の上端が上流端
となり、下端が下流端となるが、1枚目の騒音防止プレ
ート5aは下流端(下端)に取付け、最後の騒音防止プ
レート5bは上流端(上端)に取り付けられ、中間騒音
防止プレート5は1枚目の騒音防止プレート5a側から
順次挿入される。
【0032】本発明の実施の第2形態に係るボイラ用騒
音防止装置を図3、図4に基づき説明する。図3は本実
施の形態のボイラ用騒音防止装置を備えた排熱回収ボイ
ラの伝熱管ブロックの一部の垂直断面図であり、図2
(a)は図1中C部を拡大して示す騒音防止プレート固
定金具の説明図であり、図2(b)は図1中D部を拡大
して示す騒音防止プレート固定金具の説明図である。
【0033】図3に示すように、排熱回収ボイラの複数
の伝熱管2が上下方向の排ガス流れa(図3においては
上昇流)を横切って略水平に配向され伝熱管ブロック3
を形成しているが、本実施の形態においては、ステンレ
ススティール(本明細書では「SUS」ともいう)箔に
より、騒音防止プレートを形成している。
【0034】図3において、伝熱管ブロック3には、伝
熱管2が排ガス流れaに対して千鳥配置されており、排
ガス流れa方向に斜めの2方向(図3中Xと、Yの2方
向)に形成される伝熱管列間の間隙に、伝熱管2毎に斜
めの2方向を交互に向くように挿入され、伝熱管ブロッ
ク3の上流端(下端)から下流端(上端)まで連続し
て、SUS箔製の騒音防止プレート11が配設されてい
る。なお、4は既設の従来の騒音防止プレートである。
【0035】SUS箔製の騒音防止プレート11は、伝
熱管ブロック3の排ガス流れaの上流端に騒音防止プレ
ート固定金具12aで固定され、下流端に騒音防止プレ
ート固定金具12bで固定されている。
【0036】騒音防止プレート固定金具12a、12b
は、図4(a)、(b)にそれぞれ示すように伝熱管2
に取り付けられ、SUS箔製の騒音防止プレート11を
要所でボルト固定している。
【0037】以上のように構成された本実施の形態のボ
イラ用騒音防止装置の取付け方について説明する。
【0038】伝熱管ブロック3には、前述のように伝熱
管2が排ガス流れaに対して千鳥配置されているので、
排ガス流れaの方向に対して斜めの2方向(図1中X
と、Yの2方向)の伝熱管列間の連続した間隙がある
が、排ガス流れaの方向(図3において上下方向)に真
っ直ぐ見通せる間隙はなく、騒音防止プレートをそのま
ま挿入できないのは従来例で説明したとおりである。
【0039】そこで、本実施の形態のボイラ用騒音防止
装置においては、可撓性が高い金属箔、例えばSUS箔
を用いて騒音防止プレート11とする。
【0040】SUS箔製の騒音防止プレート11を取付
けようとする箇所の上端の伝熱管2の間から、糸(材質
を特に限定するものではなく、柔軟なチェーン、ワイヤ
でも可)に付けた重錘を降ろす。重錘を降ろす際、伝熱
管2の間隙の一方の側に寄って降ろせば、重錘はその下
側の段の伝熱管2へはその中心より同じ側に寄って降り
着き、同じ側に滑り降ろすことができる。それを各段繰
り返し重錘を降ろして、伝熱管ブロック3の上端から下
端まで、排ガス流れaの方向に斜めの2方向(図3中X
と、Yの2方向)の伝熱管列間の間隙を、伝熱管2毎に
その2方向を交互に替えるように、重錘付き糸が通され
る。重錘付き糸は図3の紙面に垂直な方向に適宜の複数
箇所通すことが好ましい。
【0041】しかる後、上記重錘付き糸に騒音防止プレ
ート引張り用ワイヤーを取付け、重錘付き糸を引いて、
騒音防止プレート引張り用ワイヤーを重錘付き糸に代え
て伝熱管ブロック3の上端から下端まで通す。
【0042】次に、騒音防止プレート引張り用ワイヤー
に、SUS箔製の騒音防止プレート11の一方の縁部を
取り付け、騒音防止プレート引張り用ワイヤーを引くこ
とにより、SUS箔製の騒音防止プレート11が騒音防
止プレート引張り用ワイヤーに代えて、伝熱管ブロック
3の上端から下端まで、上記伝熱管列間の間隙を上記2
方向(図3中Xと、Yの2方向)を伝熱管2毎に交互に
替えるように波状に変形しつつ通される。
【0043】その後、SUS箔製の騒音防止プレート1
1は、伝熱管ブロック3の排ガス流れaの上流端と、下
流端に、それぞれ騒音防止プレート固定金具12a、騒
音防止プレート固定金具12bで固定される。
【0044】なお、重錘付き糸を通した後、騒音防止プ
レート引張り用ワイヤーまたはSUS箔製の騒音防止プ
レート11を取付け、引く方向は上向きか、下向きかは
限定されない。作業環境条件等によって適切な方向が選
定される。
【0045】SUS箔製の騒音防止プレート11は通常
の板材と異なり、騒音防止プレート引張り用ワイヤーに
引っ張られ、伝熱管2の間を波状に変形しつつ通過する
に充分な可撓性を有するものを選定する必要があるが、
強度上等の要請から徒に薄くすることは好ましくなく、
伝熱管2の寸法、ピッチ等により異なるが、例えば、
0.1ないし0.2mm厚である。
【0046】また、箔材であることから耐エロージョ
ン、耐コロージョン性等の要請から、一般の鋼の箔でな
くSUS箔が好ましいが、同様にかかる要請に応えられ
る金属箔材であれば、SUS箔に限定されない。
【0047】以上により、SUS箔製の騒音防止プレー
ト11は、伝熱管ブロック3に固定され、伝熱管ブロッ
ク3中に排ガス流れaの方向に沿って波板状に変形し連
続した一体の騒音防止プレートを形成し、既設の従来の
騒音防止プレート4と同様の騒音防止効果を奏するもの
となる。
【0048】本実施の形態のボイラ用騒音防止装置によ
れば、以上説明したように、伝熱管ブロック3に既設の
従来の騒音防止プレート4に加えさらに騒音防止プレー
トを追設する必要を生じた場合等において、容易に組立
済みの伝熱管ブロック3に取り付けられるボイラ用騒音
防止装置となる。
【0049】なお、本実施の形態においても、排ガス流
れaが上昇流の場合で説明したが、排ガス流れaが下降
流の場合でも本実施の形態と同じ構造のボイラ用騒音防
止装置が適用でき、同じ作用効果を奏することができ
る。勿論、その場合は伝熱管ブロック3の上端が上流端
となり、下端が下流端となるが、騒音防止プレート11
の取付けに当たっては、上記重錘付き糸は伝熱管ブロッ
ク3の上流端(上端)から降ろされる。
【0050】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範
囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてもよいこと
は言うまでもない。
【0051】また、上記実施の形態は排熱回収ボイラを
例に説明したが、本発明は同様の伝熱管配置のボイラの
伝熱管群に、騒音防止装置として適用できるものであ
る。
【0052】
【発明の効果】(1)請求項1の発明によれば、ボイラ
用騒音防止装置を、上下方向のガス流れを横切って略水
平に配向された複数の伝熱管がガス流れに対して千鳥配
置された伝熱管ブロックに設けられるボイラ用騒音防止
装置において、同ガス流れ方向に対して斜めの2方向に
形成される伝熱管列間の間隙に、複数の騒音防止プレー
トが、互いにその上縁と下縁とを当接して支持し、且つ
前記斜めの2方向を交互に向くように挿入され、前記伝
熱管ブロックの上流端から下流端まで連続して配設され
てなるように構成したので、複数の騒音防止プレートが
一体状の騒音防止プレートを形成して騒音防止効果を奏
するものとなり、且つ、伝熱管ブロックに、既設の従来
の騒音防止プレートに加え、さらに騒音防止プレートを
追設する必要を生じた場合等においても、容易に組立済
みの伝熱管ブロックに取り付けられるボイラ用騒音防止
装置が得られる。
【0053】(2)また、請求項2の発明によれば、ボ
イラ用騒音防止装置を、上下方向のガス流れを横切って
略水平に配向された複数の伝熱管がガス流れに対して千
鳥配置された伝熱管ブロックに設けられるボイラ用騒音
防止装置において、同ガス流れ方向に対して斜めの2方
向に形成される伝熱管列間の間隙に、金属箔製の騒音防
止プレートが、前記伝熱管毎に前記斜めの2方向を交互
に向くように挿入され、前記伝熱管ブロックの上流端か
ら下流端まで連続して配設されてなるように構成したの
で、金属箔製の騒音防止プレートが一体の騒音防止プレ
ートを形成して騒音防止効果を奏するものとなり、且
つ、伝熱管ブロックに、既設の従来の騒音防止プレート
に加え、さらに騒音防止プレートを追設する必要を生じ
た場合等においても、容易に組立済みの伝熱管ブロック
に取り付けられるボイラ用騒音防止装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るボイラ用騒音防
止装置を備えた排熱回収ボイラの伝熱管ブロックの一部
の垂直断面図である。
【図2】(a)は図1中A矢視により中間騒音防止プレ
ートを取出して示す説明図であり、(b)は(a)中B
部拡大図である。
【図3】本発明の実施の第2形態に係るボイラ用騒音防
止装置を備えた排熱回収ボイラの伝熱管ブロックの一部
の垂直断面図である。
【図4】(a)は図3中C部を拡大して示す騒音防止プ
レート固定金具の説明図であり、(b)は図3中D部を
拡大して示す騒音防止プレート固定金具の説明図であ
る。
【図5】従来のボイラ用騒音防止プレートを備えた排熱
回収ボイラの伝熱管ブロックの一部の垂直断面図であ
る。
【符号の説明】
2 伝熱管 3 伝熱管ブロック 5 中間騒音防止プレート 5a 1枚目の騒音防止プレート 5b 最後の騒音防止プレート 6a、6b 騒音防止プレート固定用フック 9 騒音防止プレート引張り用ワイヤ
ー 10 騒音防止プレート組込み用ガイド
板 11 騒音防止プレート 12a、12b 騒音防止プレート固定金具 51 下縁 52 上縁 53 切欠き

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向のガス流れを横切って略水平に
    配向された複数の伝熱管がガス流れに対して千鳥配置さ
    れた伝熱管ブロックに設けられるボイラ用騒音防止装置
    において、同ガス流れ方向に対して斜めの2方向に形成
    される伝熱管列間の間隙に、複数の騒音防止プレート
    が、互いにその上縁と下縁とを当接して支持し、且つ前
    記斜めの2方向を交互に向くように挿入され、前記伝熱
    管ブロックの上流端から下流端まで連続して配設されて
    なることを特徴とするボイラ用騒音防止装置。
  2. 【請求項2】 上下方向のガス流れを横切って略水平に
    配向された複数の伝熱管がガス流れに対して千鳥配置さ
    れた伝熱管ブロックに設けられるボイラ用騒音防止装置
    において、同ガス流れ方向に対して斜めの2方向に形成
    される伝熱管列間の間隙に、金属箔製の騒音防止プレー
    トが、前記伝熱管毎に前記斜めの2方向を交互に向くよ
    うに挿入され、前記伝熱管ブロックの上流端から下流端
    まで連続して配設されてなることを特徴とするボイラ用
    騒音防止装置。
JP2000170170A 2000-06-07 2000-06-07 ボイラ用騒音防止装置 Withdrawn JP2001349505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000170170A JP2001349505A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 ボイラ用騒音防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000170170A JP2001349505A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 ボイラ用騒音防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001349505A true JP2001349505A (ja) 2001-12-21

Family

ID=18672929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000170170A Withdrawn JP2001349505A (ja) 2000-06-07 2000-06-07 ボイラ用騒音防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001349505A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098198A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 三菱日立パワーシステムズ株式会社 熱交換器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015098198A1 (ja) * 2013-12-27 2015-07-02 三菱日立パワーシステムズ株式会社 熱交換器
JP2015124966A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 三菱日立パワーシステムズ株式会社 熱交換器
CN105659048A (zh) * 2013-12-27 2016-06-08 三菱日立电力系统株式会社 热交换器
US20160290742A1 (en) * 2013-12-27 2016-10-06 Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. Heat exchanger

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2637119B2 (ja) 脱硝反応装置
EP0543400B1 (en) Heat exchange apparatus
JP5303551B2 (ja) 係止アセンブリを有する振動防止管支持体
KR960034881A (ko) 공기조화장치 및 이를 위한 열교환기
KR950025409A (ko) 열교환기 및 열교환기를 위한 판형 핀
EP1992406A2 (en) Louver front faced inlet ducts
JP5964286B2 (ja) 熱交換器
JP5907740B2 (ja) 消音装置及びこれを備える回転機械
JP2001349505A (ja) ボイラ用騒音防止装置
CN212758637U (zh) 一种具有导向舌的规整填料
WO2020171200A1 (ja) 脱硝装置
EP1830150A1 (en) Heat exchanger
JPH025275Y2 (ja)
JP3426675B2 (ja) 整流装置
JP2007291709A (ja) スクリーンの構造
CA1036881A (en) Looped tube clamp support
JP5224911B2 (ja) 水路用スクリーン
JPH07224685A (ja) ガスタービン用サイレンサ
CN110291354B (zh) 带挡板的管壳式装置
JP2011169535A (ja) 熱交換器のブラケット固定構造
CN215842496U (zh) 一种自清灰式脱硝催化剂模块
JP6739824B2 (ja) 流体の流動偏差を改善するためのバッフル装置
JPH0449502Y2 (ja)
JP2018080852A (ja) 排熱回収ボイラ及びその製造方法
JPH07174476A (ja) 熱交換器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807