JP2001349433A - 滑らかな内壁を有した管スリーブと波形管の尖端端部との間の接続のためのパッキンリング - Google Patents

滑らかな内壁を有した管スリーブと波形管の尖端端部との間の接続のためのパッキンリング

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 とりわけ大きな管の場合に大き目の製作公差
も特に高い緊密性で補償され得るように一般的タイプ様
式のパッキンリングを形成する。 【解決手段】 波形管（２）尖端端部の管スリーブ（１
２）との接続密閉のためのパッキンリング（１７）は、
内側膨らみ部（２０，１２）と側部（７，８）に接して
いるリップシール部（２４〜２７）とを有している。パ
ッキンリング（１７）は更に、中央の環状膨らみ部（２
９）と側方で外向きに張り出した２つの環状肩部（３
０，３１）とを備えた外方に張り出したシール膨らみ部
（２８）を有する。尖端端部（１）上を管スリーブ（１
２）が摺動する際、中央の環状膨らみ部（２９）と環状
肩部（３０）とがスリーブ（１２）の内壁（１６）に密
着して位置するようにシール膨らみ部（２８）は傾く。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項１の上位概
念（所謂おいて部分）にしたがうパッキンリングに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】ＥＰ００１２１６６Ｂ１から公知のこの
ようなパッキンリングは、脚部に隣接する内側膨らみ部
と環状肩部として形成され側方に張り出した１つずつの
環状シール部とを有しており、環状シール部は側部と周
囲部の間の移行範囲に隣接する。当該パッキンリングは
更に外方に張り出し環状膨らみ部として形成されたシー
ル膨らみ部を有する。当該シール膨らみ部はスリーブの
ための内壁に対して当接するようになる。管の長手方向
での広がりが深さよりも相当に大きく上に幅広いリング
溝のために、更にパッキンリングを重複させ、形状的に
同様に形成された２つのパッキンリングが中央部分で相
互に連結されていることが公知である。この公知のパッ
キンリングにおいて、シール機能がパッキンリングの圧
縮によって、即ち、パッキンリングのさながら制御され
たいびつなつぶれによってほとんどもっぱら達成され
る。「制御された」いびつなつぶれは、漏れ止め・反動
力がパッキンリングとそこに関わる管乃至スリーブ領域
の間で、例えば側部のような弱い範囲が極端な負荷にさ
らされることなく、達成されることと解釈される。
【０００３】ＵＳ５３２６１８３Ａから、本質的に滑ら
かな壁のスリーブとの波形管の尖端端部（山形になった
部分）の接続のために、２つの隣接する波形部分の間の
リング溝を埋めるパッキンリングを用いることが公知で
ある。当該パッキンリングは外側側方で且つ外方に張り
出したシールリップを有し、当該シールリップはスリー
ブでの対応する窪み内に逆鉤のようにかかる。この際、
実際上誤った組み込みの際に著しいシール問題に至り得
る非対称の構造が欠点である。
【０００４】ＤＥ３６０５３３０Ｃ２から、波形管と管
スリーブの接続のための、圧縮パッキンとして作用する
パッキンリングが公知である。当該パッキンリングは波
形部分の間の隣接する２つのリング溝に嵌め込まれ、そ
の際、スリーブの内壁に接するシール膨らみ部が存す
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、とりわけ大
きな管の場合に大き目の製作公差も特に高い緊密性で補
償され得るように一般的タイプ様式のパッキンリングを
形成することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば、請求項１の特徴部分の特徴的構成によって解決され
る。シール膨らみ部の構造とその極端な変形性によっ
て、尖端端部の外径と管スリーブの内径の間の比較的大
きな径公差が補われ得、同時に媒体を通さない接続が達
成され、要するにとりわけ流体に対する絶対的に確実な
密閉を達成することが保証される。これは保護水域、汚
水範囲などにおいて重要である。
【０００７】多数の有利で部分的に発明性に富んだ更な
る展開は従属請求項から明らかとなろう。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の更なる特徴、利点及び詳
細は図面に基づいた実施例の記載から明らかとなろう。
【０００９】図面に波形管２の尖端端部１が示される。
波形管は滑らかな壁状態の内側管３と波打った外側管４
とからなっている。隣接する波形部分５，６は、互いに
隣り合う側部（フランク、横腹）７，８を備え基本的に
テーパー形状の横断面を有する。上記側部は内側管３に
向かって互いに延びている。これら側部は、これらを結
び付ける柱面状の脚部分９で互いに接続されている。波
形部分５，６はそれぞれ、外径ｄを有した柱面状の外周
部分１０を有する。図示された波形管２は所謂複合管で
ある。しかしながら、同じように単純な波形管、要する
に内側管を有さない波形管を対象とすることもできる。
【００１０】図１と図３に、更に管スリーブ２が示され
ている。当該管スリーブは、尖端端部１につながるべき
別の波形管１３の端部に接するように、又は単純な嵌合
スリーブとして形成されている。スリーブ１２は外に向
かって広がる挿入端１４と、基本的に円環状の収容部分
１５とを有する。収容部分は対応する円筒形内壁１６を
備えており、その内径ＤはＤ＞ｄが当てはまる。
【００１１】一端に尖端端部１を他端に管スリーブ１２
を備えたそのような波形管２，１３の製造は実際上普及
しており、例えば（米国特許第５３２０７９７号に対応
する）ＥＰ ０５６３５７５ Ｃから公知である。
【００１２】管スリーブ１２との尖端端部１の媒体を通
さない接続のために、側部７，８と脚部分９によって範
囲を定められ外方へ広がった尖端端部１のリング溝１８
に嵌め込まれた少なくとも１つのパッキンリング１７が
用いられる。溝１８の最大幅ａはその深さｂよりも小さ
い。このパッキンリング１７は図１において変形してい
ない状態で示されており、その際、溝１８に嵌め込まれ
スリーブ１２が押し開かれる際にパッキンリング１７が
変形され、要するに押しつぶされることを示唆するため
に、尖端端部１と管スリーブ１２は破線で示されてい
る。
【００１３】鏡面対称に構成されたパッキンリング１７
はゴム弾性材料からなり、溝１８の横断面に大まかに適
合された基体１９を有する。その内部範囲において基体
はリング状の内側膨らみ部２０，２１を有する。これら
膨らみ部２０，２１は脚部分９への側部７乃至８間の移
行範囲に適合され、溝１８へのパッキンリング１７の嵌
め込み後に、図１や２から認識されるように、変形なし
にこの範囲におかれる：これら膨らみ部はここでは漏れ
を塞いで密接している。
【００１４】基体１９に、更にそれぞれ側部７，８に向
いた側面に、側方で側部７乃至８に張り出しリップシー
ル部２４，２５乃至２６，２７として形成された２つの
環状シール部が形成されている。なお外側にあるリップ
シール部２５，２７は変形しない状態で周部分１０，１
１よりほぼ低い位置に存する。側方で少なめの量で張り
出したリップシール部２４，２６はリップシール部２
５，２７より低い位置に比較的すぐ接して存する。側面
２２，２３はリップシール部２４乃至２６と付設された
内側膨らみ部２０乃至２１の間で夫々の側部７，８から
離れ基体１９内に入り込むように湾曲している。パッキ
ンリング１７の変形していない状態において、リップシ
ール部２４〜２７は、溝１８の幅よりも対応する範囲で
幅的に大きな延長部を有する。このことによって、リン
グ溝１８へのパッキンリング１７の嵌め込みの際にリッ
プシール部２４〜２７は外方へ変形し、同時に基体１９
が対応して変形する際に押しつぶされる。それで外側の
リップシール部２５，２７は周部分１０，１１と側部
７，８の間の移行範囲に存する。これに対して、内側の
リップシール部２４，２６は隣接して側部７，８に密接
しており、しかもそれぞれその外側先端で密着してい
る。図１と２の比較から明らかであるように、リング溝
１８へのパッキンリング１７の嵌め込みの際に、リップ
シール部２４〜２７の外方への変形のため及び基体１９
の圧縮のために、側面２２，２３の内向き湾曲乃至反り
は幾らか減少する。基体１９の材料も外から内へと押し
つぶされるので、側面２２，２３は要するに幾らか寄っ
て側部７，８に接近する。
【００１５】その外側でパッキンリング１７はシール膨
らみ部２８を有する。この外側に、一番外方に張り出し
た中央の環状膨らみ部２９が形成されている。この環状
膨らみ部２９の両側に、外方に且つサイドに、要するに
斜め外方に、そしてその限りで互いに対置された環状肩
部３０，３１が形成されている。図１での描写で認識さ
れるように、中央の環状膨らみ部２９は完全に、及び環
状肩部３０，３１はかなりの程度でスリーブの輪郭を越
えて突出し、要するに尖端端部１上でのスリーブの押し
開きの際に変形されなければならない。図２から認識さ
れるように、溝１８へのパッキンリング１７の嵌め込み
後にシール膨らみ部２８全体はなお変形していない。延
期方向（嵌挿方向）３２での尖端端部１上でのスリーブ
１２の押し開きの際、図３から認識されるように、パッ
キンリング１７は変形する。シール膨らみ部２８は延期
方向３２で波形部分５，６に対して変形する。即ち、当
該シール膨らみ部は部分的に延期方向３２にもっていか
れる。これは、延期方向３２で上流にある環状肩部３０
があたかも外に折り返され、スリーブ１２の内壁１６に
接して位置する帰結となる。中央の環状膨らみ部２９は
延期方向３２において変形するが、漏れを防ぐ環状膨ら
み部２９としてスリーブ１２の内壁１６に当接したまま
である。延期方向３２で上流側にある環状肩部３１は、
スリーブ１２の内壁１６からフリーになるように離れて
変形する。シール膨らみ部２８は要するにいわば延期方
向３２において部分的に丸められるか、傾くように転が
される。これから、延期方向で下流側にある側面２２が
同じ側の側部７により近くへ押圧されながら、上流側に
あるリップシール部２６，２７が同じ側の側部８に強く
内方にずれる若しくは摺動するように、基体１９の変形
が結果として生じる。属する側の側面２３は強く内側に
湾曲する。基体１９の変形に基づく側面２３の対応する
強い内側湾曲の際に生じる内側膨らみ部２０，２１の変
形も、側部７，８と脚部分９の間の移行範囲に当接を保
ったままなようにのみ起きる。
【００１６】シール膨らみ部２８の形成によって、パッ
キンリング１７が溝１８に挿入されるのと関わりなく、
常に中央の環状膨らみ部２９と環状肩部３０乃至３１の
一方がスリーブ１２の内壁１６に密接することが保証さ
れる。更に溝１８内への内向きのパッキンリング１７の
強い変形によって内側膨らみ部２０，２１とリップシー
ル部２４〜２７の間の側部７，８と脚部分９に接する当
接圧が高まり、それによってあわせて流れ性のある媒体
全てに対する優れたパッキン性が達成され得ることが保
証される。
【図面の簡単な説明】
【図１】尖端と管スリーブを破線で暗示的に示しながら
での、変形しない状態でのパッキンリングの図である。
【図２】尖端に組み込まれた状態でのパッキンリングの
図である。
【図３】管スリーブを押し開いた、図２に係る組み込ま
れたパッキンリングを有する尖端の図である。
【符号の説明】
１ 先端端部 ２ 波形管 ５，６ 波形部分 ７，８ 側部（フランク） ９ 脚部分 １２ 管スリーブ １６ 内壁 １９ 基体 ２０，２１ 内側膨らみ部 ２２，２３ 側面 ２８ シール膨らみ部 ２９ 環状膨らみ部 ３０，３１ 環状肩部 ３２ 延期方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 波形管（２）の尖端端部（１）と管スリ
    ーブ（１２）の間の媒体を通さない接続のための弾性ゴ
    ム材料でなるパッキンリングにして、 上記波形管は、向かい合った側部（７，８）と当該側部
    （７，８）を移行範囲でつなぐ脚部分（９）とを有し、
    間にパッキンリング（１７）の収容のためのリング溝
    （１８）を画定する２つの互いに隣接する波形部分
    （５，６）を備え、 上記管スリーブは、延期方向（３２）で尖端端部（１）
    上を摺動可能な滑らかで実質的に円筒状の内壁（１６）
    を備え、 その際、パッキンリング（１７）は鏡面対称に形成さ
    れ、基体（１９）を有し、当該基体は上記脚部分（９）
    に当接する内側膨らみ部（２０，２１）と、上記側部
    （７，８）に向き合った側面（２２，２３）と、各側面
    （２２，２３）の外側範囲に形成され側方で上記側部
    （７，８）に張り出した環状シール部（２４〜２７）
    と、管スリーブ（１２）の内壁（１６）に当接するため
    の外側シール膨らみ部（２８）とを備えるようなパッキ
    ンリングにおいて、 上記シール膨らみ部（２８）は、中央の環状膨らみ部
    （２９）と両側でそれぞれ１つずつ外向き且つ側に張り
    出した環状肩部（３０，３１）とを有し、 上記シール膨らみ部（２８）は、延期方向（３２）に対
    し上流にある環状肩部（３０）と環状膨らみ部（２９）
    が上記内壁（１６）に密接するように、基体（１９）の
    弾性変形のもとで延期方向（３２）に丸められるか傾か
    されることを特徴とするパッキンリング。
  2. 【請求項２】 基体（１９）での内側膨らみ部（２０．
    ２１）と環状シール部（２４〜２７）の間の側面（２
    ２，２３）が内向きに湾曲していることを特徴とする請
    求項１に記載のパッキンリング。
  3. 【請求項３】 互いに隣接する２つの環状シール部（２
    ４〜２７）が各側面（２２，２３）の範囲に備えられて
    いることを特徴とする請求項１又は２に記載のパッキン
    リング。
  4. 【請求項４】 各側面（２２，２３）に割り当てられた
    環状シール部の少なくとも１つがリップシール部（２４
    〜２７）として形成されていることを特徴とする請求項
    １〜３のいずれか一項に記載のパッキンリング。
  5. 【請求項５】 各側面（２２，２３）に割り当てられた
    環状シール部の両方がリップシール部（２４〜２７）と
    して形成されていることを特徴とする請求項３又は４に
    記載のパッキンリング。
  6. 【請求項６】 外側に位置する環状シール部（２５，２
    ７）が内側に位置する環状シール部（２４，２６）より
    も側方で更に張り出していることを特徴とする請求項３
    〜５のいずれか一項に記載のパッキンリング。
  7. 【請求項７】 延期方向（３２）で上流側に位置する側
    面（２２）が隣接する側部（７）の方へ変形し、下流側
    に位置する側面（２３）が激しく内向きに湾曲して、下
    流側に位置する環状シール部（２６，２７）が隣接する
    側部（８）に接して脚部分（９）の方向に摺動するよう
    に、シール膨らみ部（２８）を備えた基体（１９）が変
    形可能であることを特徴とする請求項１〜６のいずれか
    一項に記載のパッキンリング。
  8. 【請求項８】 基体（１９）に２つの内側膨らみ部（２
    ０，２１）が形成され、これらが上記移行範囲に当接し
    ていることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に
    記載のパッキンリング。
  9. 【請求項９】 リング溝（１８）の最大幅（ａ）がその
    深さ（ｂ）よりも小さいことを特徴とする請求項１〜８
    のいずれか一項に記載のパッキンリング。
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