JP2001347553A - 射出成形機における制御方式変更方法 - Google Patents
射出成形機における制御方式変更方法Info
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Abstract
速度制御へ変更する際に、圧力制御時と同等の状態を位
置・速度制御においても再現できるようにするための条
件継承の機能を実現できる制御方式変更方法を提供す
る。 【解決手段】 圧力制御のための設定条件が、充填圧力
設定値A、射出位置設定値B、射出速度設定値C、充填
時間設定値Dであり、圧力制御の結果得られたスクリュ
の最前進位置E、圧力制御終了時のスクリュ位置Fであ
った場合、圧力制御から位置・速度制御へ切換えた時
に、位置・速度制御の設定条件を、充填圧力設定値Gに
ついては充填圧力設定値Aにあらかじめ決められた倍率
を乗算した値を設定し、スクリュ最前進位置設定値Hに
ついてはスクリュ最前進位置Eを設定し、スクリュ前後
進速度設定値I、Kについては射出速度設定値Cを設定
し、スクリュ後退位置設定値Jについてはスクリュ位置
Fを設定し、前記各設定を自動的に行うようにして制御
状態を継承させる。
Description
る圧力制御と位置・速度制御との間の制御方式の変更方
法に関する。
成形機の中の射出装置を中心に説明する。本電動式射出
成形機は、サーボモータ駆動による射出装置を備えてい
る。この射出装置においては、ボールネジ、ナットによ
りサーボモータの回転運動を直線運動に変換してスクリ
ュを前進、後退させる。
回転はボールネジ12に伝えられる。ボールネジ12の
回転により前進、後退するナット13はプレッシャプレ
ート14に固定されている。プレッシャプレート14
は、ベースフレーム(図示せず)に固定されたガイドバ
ー15、16(通常、4本であるが、ここでは2本のみ
図示)に沿って移動可能である。プレッシャプレート1
4の前進、後退運動は、ベアリング17、ロードセル1
8、射出軸19を介してスクリュ20に伝えられる。ス
クリュ20は、加熱シリンダ21内に回転可能に、しか
も軸方向に移動可能に配置されている。スクリュ20の
後部に対応する加熱シリンダ21には、樹脂供給用のホ
ッパ22が設けられている。射出軸19には、ベルトや
プーリ等の連結部材23を介してスクリュ20を回転さ
せるための回転用サーボモータ24の回転運動が伝達さ
れる。すなわち、回転用サーボモータ24により射出軸
19が回転駆動されることにより、スクリュ20が回転
する。
中をスクリュ20が回転しながら後退することにより、
スクリュ20の前方、すなわち加熱シリンダ21のノズ
ル21−1側に溶融樹脂が貯えられる。スクリュ20が
後退するのは、スクリュ20の前方に貯えられる溶融樹
脂の量が徐々に増加し、その圧力がスクリュ20に作用
するからである。
モータ11の駆動によって加熱シリンダ21の中をスク
リュ20が前進することにより、スクリュ20の前方に
貯えられた溶融樹脂を金型内に充填し、加圧することに
より成形が行われる。この時、溶融樹脂を押す力がロー
ドセル18により射出圧力として検出される。検出され
た射出圧力は、ロードセルアンプ25により増幅されて
制御装置26に入力される。プレッシャプレート14に
は、スクリュ20の移動量を検出するための位置検出器
27が取り付けられている。位置検出器27の検出信号
は位置検出器アンプ28により増幅されて制御装置26
に入力される。
マンマシンコントローラ34を通してあらかじめ設定さ
れた設定値に応じて複数の各工程に応じたサーボモータ
の電流(トルク)指令をドライバ29、30に出力す
る。ドライバ29では射出用サーボモータ11の駆動電
流を制御して射出用サーボモータ11の出力トルクを制
御する。ドライバ30では回転用サーボモータ24の駆
動電流を制御して回転用サーボモータ24の回転数を制
御する。射出用サーボモータ11、回転用サーボモータ
24にはそれぞれ、回転数を検出するためのエンコーダ
31、32が備えられている。エンコーダ31、32で
検出された回転数はそれぞれ制御装置26に入力され
る。特に、エンコーダ32で検出された回転数は、スク
リュ20の回転数を知るために用いられる。
成形機は、充填工程を充填圧力制御、位置・速度制御で
実行できるようになっているものが多い。特に、位置・
速度制御は高速充填に適しており、後で説明されるよう
に、スクリュをある位置から前進させた後、ある距離だ
け後退させる、いわゆる圧抜き制御が行われる。
位置・速度制御に変更する場合、従来はそれぞれの制御
方式間の関連性がほとんど無いものとして扱っている。
つまり、圧力制御で成形条件を設定した後、位置・速度
制御への変更を行なう場合には、成形条件を始めから設
定し直さなければならない。言い換えれば、充填工程を
圧力制御のための設定条件によって制御している状態か
ら、位置・速度制御に切り換えると、制御設定項目はそ
のほとんどが0となる。
程時の制御方式を圧力制御から位置・速度制御へ変更す
る際に、圧力制御時と同等の状態を位置・速度制御にお
いても再現できるようにするための条件継承の機能を実
現できる制御方式変更方法を提供することにある。
おいて圧力制御と位置・速度制御との間の制御方式の切
り換えに際し、その成形特性を一定に保つための設定条
件の継承を行なう制御方式変更方法であって、圧力制御
のための設定条件が、充填圧力設定値A、射出位置設定
値B、射出速度設定値C、充填時間設定値Dであり、圧
力制御の結果得られたスクリュの最前進位置E、圧力制
御終了時のスクリュ位置Fであった場合、圧力制御から
位置・速度制御へ切換えた時に、位置・速度制御の設定
条件を、充填圧力設定値Gについては前記充填圧力設定
値Aにあらかじめ決められた倍率を乗算した値を設定
し、スクリュ最前進位置設定値Hについては前記スクリ
ュ最前進位置Eを設定し、スクリュ前後進速度設定値
I、Kについては前記射出速度設定値Cを設定し、スク
リュ後退位置設定値Jについては前記スクリュ位置Fを
設定し、前記各設定を自動的に行うようにして制御状態
を継承させるようにしたことを特徴とする。
状態の継承を行うかどうかの設定手段を備えることが好
ましい。
制御状態の継承を行う場合に前記各設定条件を保存する
ことにより、制御方式を圧力制御に戻した場合には、切
り換える前の状態から成形を続行できるようにすること
が好ましい。
移行しつつ、圧力特性を柔軟に設定する必要がある場合
には、ある程度の成形条件を圧力制御によって設定し、
さらに最適かつ、射出成形機の持つ高速・高応答領域を
使用した成形条件を、位置・速度制御に切り換えて設定
することが可能となる。これにより、圧力制御での条件
設定を無駄にすることがなくなる。
実施の形態を、図1で説明したような電動式射出成形機
に適用した場合について説明する。この場合、図1の表
示/設定器33は、制御状態の継承を行うかどうかの設
定手段として使用され、制御装置26はこの表示/設定
器33からの指示に基づいて制御方式変更に伴う、以下
に述べる様々な設定を自動的に行う。制御装置26はま
た、上記の制御状態の継承を行う場合に、様々な設定条
件を保存するメモリ(図示せず)を備えている。
合について説明する。圧力制御の設定項目は以下の通り
である。
により、次のように動作する。
出位置まで設定値Cの射出速度で前進する。
に達すると、圧力値を設定値Aに維持するように圧力制
御を行なう。
う。
れる。
下の通りである。なお、この位置・速度制御において
は、スクリュをある位置から前進させた後、ある距離だ
け後退させる、いわゆる圧抜き制御が行われる。
速度設定値<I>[mm/sec] ・スクリュ最前進位置設定値<H>に達した後に、スク
リュを後退させる位置設定値<J>[mm] ・スクリュ後退位置設定値<J>までのスクリュ後退速
度設定値<K>[mm/sec] ・充填時間設定値<L>[sec] 位置・速度制御では、設定値G〜Lの設定により、次の
ように動作する。
クリュ最前進まで設定値Iのスクリュ前進速度で前進す
る。
位置に達したら、設定値Jのスクリュ後退位置まで設定
値Kのスクリュ後退速度で後退する。
設定値Gに達したら、圧力値を設定値Gに維持するよう
に制御を行なう。
制御状態を圧力制御から位置・速度制御へ切り換える指
示を受けると、以下の条件代入を自動的に行う。
御時の充填圧力設定値Aにあらかじめ決められた倍率X
を乗算した設定値A×X[MPa]を代入する。倍率X
は、例えば1.2前後の値である。
は、圧力制御時のスクリュ最前進位置E[mm]を代入
する。
圧力制御時の射出速度設定値C[mm/sec]を代入
する。
圧力制御時のスクリュ位置F[mm]を代入する。
圧力制御時の射出速度設定値C[mm/sec]を代入
する。
時の充填時間設定値D[sec]を代入する。
承するかどうかの表示/設定器33が「入」の場合には
上記の代入動作を自動的に行ない、「切」の場合には代
入動作を行なわない。
場合にも、上記の各設定情報をメモリに保存することに
より、制御方式を圧力制御に戻した場合には、制御方式
を切り換える前の状態から成形を続行させることができ
る。
ら位置・速度制御へ切り換えた時、〜の成形条件継
承が行なわれることで、各制御特性(圧力、スクリュ速
度、スクリュ位置の対時間特性)をほぼ同じとすること
ができる。これにより、上位機能に位置付けられる位置
・速度制御にて、更なる最適制御設定の探索が容易にな
る。
出速度−時間特性(図a)及び充填圧力−時間(図b)
特性の一例を示した図である。
れるスクリュ速度−時間特性(図a)及びスクリュ位置
−時間(図b)特性の一例を示した図である。
を、射出装置を中心に示した図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 射出成形機において圧力制御と位置・速
度制御との間の制御方式の切り換えに際し、その成形特
性を一定に保つための設定条件の継承を行なう制御方式
変更方法であって、 圧力制御のための設定条件が、充填圧力設定値A、射出
位置設定値B、射出速度設定値C、充填時間設定値Dで
あり、圧力制御の結果得られたスクリュの最前進位置
E、圧力制御終了時のスクリュ位置Fであった場合、 圧力制御から位置・速度制御へ切換えた時に、位置・速
度制御の設定条件を、 充填圧力設定値Gについては前記充填圧力設定値Aにあ
らかじめ決められた倍率を乗算した値を設定し、 スクリュ最前進位置設定値Hについては前記スクリュ最
前進位置Eを設定し、 スクリュ前後進速度設定値I、Kについては前記射出速
度設定値Cを設定し、 スクリュ後退位置設定値Jについては前記スクリュ位置
Fを設定し、 前記各設定を自動的に行うようにして制御状態を継承さ
せるようにしたことを特徴とする射出成形機における制
御方式変更方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の制御方式変更方法におい
て、前記制御状態の継承を行うかどうかの設定手段を備
えることを特徴とする射出成形機における制御方式変更
方法。 - 【請求項3】 請求項1あるいは2記載の制御方式変更
方法において、前記制御状態の継承を行う場合に前記各
設定条件を保存することにより、制御方式を圧力制御に
戻した場合には、切り換える前の状態から成形を続行で
きるようにしたことを特徴とする射出成形機における制
御方式変更方法。
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