JP2001347481A - 作業ロボット用アーム先端部による把持機構 - Google Patents

作業ロボット用アーム先端部による把持機構

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JP2001347481A
JP2001347481A JP2000168743A JP2000168743A JP2001347481A JP 2001347481 A JP2001347481 A JP 2001347481A JP 2000168743 A JP2000168743 A JP 2000168743A JP 2000168743 A JP2000168743 A JP 2000168743A JP 2001347481 A JP2001347481 A JP 2001347481A
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Shuichi Kawasaki
秀一 川崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 宇宙ステーションの船外や船内で作業するロ
ボットの先端把持機構に関し、宇宙機器船内及び船外の
シートトラックやハンドレールの把持を可能とする。 【解決手段】 作業ロボットの多機能アーム10の先端
に取付けられるアダプタで、軸21を中心に開閉可能な
レバー20a,20b、中心部で上下動可能なラッチ機
構23からなり、レバー20a,20bを開き、ラッチ
機構23を伸張させてシートトラック102内の溝へ先
端を挿入し、先端のラッチ23a,23bを両側に突出
又は回転させ、溝内に係合させてアダプタを固定する。
取り外す場合には、ラッチ23aを引込めて、ラッチ機
構23を縮めて行う。又、レバー20a,20bではハ
ンドレール等の把持ができる。アーム10の移動、レバ
ー20a,20bの開閉、ラッチ機構23、ラッチ23
aの作動は図示省略のロボット本体内の制御装置により
制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宇宙飛行体船内、
船外、月、火星等の衛星上で、又は宇宙空間で作業を行
うロボットあるいは地球での海中や原子力発電等でのロ
ボットに適用され、ロボットの作業アーム先端に装着す
る作業ロボット用アーム先端部による把持機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在計画されている宇宙ステーションの
有人モジュール本体の表面には、ハンドレールがモジュ
ール本体の船内外周囲各所に設けられており、作業員が
このハンドレールを把持してハンドレールを伝わり保
守、点検、機器の交換を行う。又、船内の機器には持ち
運び用のハンドホールドが取付けられており、作業員が
これを把持して運搬する。
【0003】特に、宇宙ステーションの有人モジュール
の船内においては、各種の実験を行うために、作業員が
実験装置や機器を搬送したり、ラックへ装着、取外し、
等が行なわれている。図17は有人モジュールの船内の
構造の概要を示し、(a)は船内の側面図、(b)はそ
のB部の詳細を示す図である。(a)において、有人モ
ジュール本体100内部には実験用の多数のラック10
1が配列しており、又、作業員が作業中に把持するため
のハンドレール103が設けられている。(b)は
(a)におけるB部の詳細図で、ラックの側面を示して
いる。ラック101には直線、曲線の帯状の機器固定用
の溝又はレール、又はシートトラック102がとりつけ
られ、このシートトラック102には、長手方向に穴を
連続して形成し、この穴に各種の実験装置や機器10
3,104を取付け用の部材を差し込み、固定し、支持
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のように現状で計
画されているモジュール、又は人工衛星等の宇宙空間で
の作業は宇宙服を装着した作業員による作業が主力であ
り、安全上の問題等の面より人間に代わる機械化が望ま
れている。又、宇宙空間でのロボットとしては種々提案
されているが、単一のアームからなるものや、双腕ロボ
ット等も計画されているが、いずれも固定式であり、宇
宙ステーションのモジュール本体の船外での点検や構造
物の交換、船内での機器の操作や取付け、取外し、等を
目的としたロボットは実現していないのが現状である。
【0005】そこで、本発明の出願人は、宇宙ステーシ
ョンのモジュール本体の船内、船外での点検や構造物の
交換を目的とした作業ロボットについて種々提案してお
り、その一例を図18により示す。図18において、8
1は従来例で説明のM/Dシールドであり、M/Dシー
ルド81には2個所にTハンドルソケット82が設けら
れている。又、M/Dシールド81には2個所にTハン
ドルソケット82が設けられている。又、M/Dシール
ド81の四隅にはM/Dシールドをモジュール本体に固
定するための4個のボルト穴83が明けられており、ボ
ルト85によりモジュール本体に取付けられている。
【0006】又、モジュール本体の周囲には構造用のフ
ランジが軸方向に取付けられており、このビームには所
定のピッチで作業用ソケット86が設けられている。こ
の作業用ソケット86は、作業員が宇宙ステーション外
でモジュール本体周囲を保守、点検する際に持参する作
業台等の治具を固定するためのもので、治具側の止め具
を挿入して固定するためのソケットである。作業ロボッ
トは、この作業用ソケット86やボルト85の頭、Tハ
ンドルソケット82等を利用して自己の位置を固定し、
移動するものである。
【0007】図18において、1は本体であり、下面四
隅には4本の多機能アーム10,11,12,13が設
けられている。多機能アーム10は連結部10a,10
b,10cで連結されて三次元方向に自由に回動可能で
あり、同様に、多機能アーム11は連結部11a,11
b,11cで、多機能アーム12は連結部12a,12
b,12cで、又、多機能アーム13も連結部13a,
13b,13cでそれぞれ連結され、4本のアーム1
0,11,12,13を伸縮自在に変化させて自由に移
動できる構成である。なお、多機能アームは図では4本
の例で説明したが、必ずしも4本でなくても良く、2,
3本、あるいは4本以上でも良い。
【0008】各アーム10,11,12,13の連結部
10c,11c,12c,13cには操作具2が連結さ
れている。操作具2には側面にカメラ3とライト4が取
付けられ、図示省略の制御装置によりライト4を点灯
し、カメラ3の映像を取り込んでデータ処理し、状況監
視及び位置の確認を行う。操作具2は作業用ソケット8
6を把持し、又、M/Dシールド81の四隅にあるボル
トの頭を把持するアーム先端部を備え、又はボルトを外
し、アームを固定するためのネジアーム先端部、等が装
着されている。
【0009】上記に説明した作業ロボットにおいては、
操作具2で宇宙空間において各種の形状大きさのボルト
や大小の作業用ソケット、あるいはハンドレール等を把
持しなければならない。そのためには作業の目的、場所
に応じて把持部の形状や大きさに適合する操作具に交換
して作業しなければならず、操作具も各種形状、大きさ
のものを準備しなければならない。
【0010】そこで、本発明では、宇宙ステーションの
船外はもちろん、特に有人モジュールの船内において先
端把持機構(アーム先端部)を備えることにより、シー
トトラック、ハンドレール、ハンドホールド等を把持す
ることのできる作業ロボット用アーム先端部による把持
機構を提供することを課題としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために次の(1)〜(13)の手段を提供する。
【0012】(1)2本又はそれ以上からなるアーム先
端部の把持機構の内側には、それぞれ対向してピストン
部材が突出するアクチュエータが配設され、ハンドレー
ル、ハンドホールド等把持部材を前記把持機構を閉じる
ことにより把持すると共に、前記アクチュエータのピス
トン部材は前記把持部材の下部で対向して突出し、前記
把持部材の底面を支持し、前記ハンドレール、ハンドホ
ールド等を把持することを特徴とする作業ロボット用ア
ーム先端部による把持機構。
【0013】(2)前記ピストン部材の上面先端部には
隅を切欠いた切欠き面が設けられていることを特徴とす
る請求項1記載の作業ロボット用アーム先端部による把
持機構。
【0014】(3)前記把持機構の内側には、対向して
前記把持部材の長手方向と平行な軸を中心に回転する可
動部材が取付けられ、前記把持機構で前記把持部材を把
持すると共に、前記可動部材の先端は上方へ向かって回
動し、前記把持部材の底面に当接し、これを支持するこ
とを特徴とする請求項1記載の作業ロボット用アーム先
端部による把持機構。
【0015】(4)前記把持機構の内側には、対向して
前記把持部材の下方向の軸を中心に回転する可動部材が
取付けられ、前記把持機構で前記把持部材を把持すると
共に、前記可動部材の先端は水平方向に回動し、前記把
持部材の端部の前後側面に当接し、これを支持すること
を特徴とする請求項1記載の作業ロボット用アーム先端
部による把持機構。
【0016】(5)前記可動部材の回転はピストン式ア
クチュエータで駆動されることを特徴とする請求項3又
は4記載の作業ロボット用アーム先端部による把持機
構。
【0017】(6)前記可動部材による前記把持部材の
把持は、前記把持機構の内側にそれぞれ対向して設けら
れ、ハンドレール、ハンドホールドの支持支柱又はハン
ドレール等の前後側面に当接して把持することにより、
前記ハンドレールの支持支柱又はハンドホールドを把持
可能とすることを特徴とする請求項4又は5のいずれか
に記載の作業ロボット用アーム先端部による把持機構。
【0018】(7)前記可動部材による前記把持部材の
把持は、前記把持機構の内側にそれぞれ複数個設けら
れ、ハンドレール、ハンドホールドの支持支柱又はハン
ドレール等の前後側面に複数個当接して把持され、更
に、前記ハンドレール、ハンドホールドに押し付けてこ
れを把持可能とすることを特徴とする請求項4又は5の
いずれかに記載の作業ロボット用アーム先端部による把
持機構。
【0019】(8)作業ロボットの多機能アーム先端に
取付けられ、ハンドレール、ハンドホールド、長手方向
にアーム先端部設置用の溝、板状突出部又はレール状部
材を形成したシートトラック或いは直線、曲線の帯状の
機器固定用の溝又はレールを有する部材等からなる把持
部材を把持するアーム先端部であって、同アーム先端部
は先端が開閉可能で前記部材を挟んで把持する単関節以
上の関節を持つ2本又はそれ以上の把持機構と;同アー
ム先端間の中心部に上下動可能に配設され下降すること
により前記把持部材の前記溝、レール又は板状突出部に
差し込み、または挟むラッチ機構と;同ラッチ機構先端
部両側に取り付けられ両側に突出又は回転するラッチ部
材を有し収納可能で突出して前記機器固定用の溝、レー
ル又は板状突出部側面に当接し、同ラッチ機構を前記機
器固定用の溝又はレールに固定するラッチとを備えてな
ることを特徴とする作業ロボット用アーム先端部による
把持機構。
【0020】(9)前記把持機構の内側には可動部材が
設けられ、前記把持部材の底部又は側面を支持すること
を特徴とする請求項8記載の作業ロボット用アーム先端
部による把持機構。
【0021】(10)作業ロボットの多機能アーム先端
に取付けられ、ハンドレール、ハンドホールド、長手方
向にアーム先端部設置用の溝、板状突出部又はレール状
部材を形成したシートトラック或いは直線、曲線の帯状
の機器固定用の溝又はレールを有する部材等からなる把
持部材を把持するアーム先端部であって、同アーム先端
部は四角形状の一体形の把持ブロックで前記把持部材が
差し込まれる開口部を有し、同開口部へ前記部材を長手
方向に沿って差し込み、又は挟むと共に、突出又は回転
するラッチ部材を設け、同部材は内側に収納可能であり
突出して前記把持部材の側面に当接し、同ラッチ部材を
前記機器固定用の溝、レール又はシートトラックに固定
可能とすることを特徴とする作業ロボット用アーム先端
部による把持機構。
【0022】(11)前記2本の把持機構に代えて、周
囲四方側面で開閉可能な3本以上の複数の把持機構から
なることを特徴とする請求項1記載の作業ロボット用ア
ーム先端部による把持機構。
【0023】(12)前記把持機構の内側には、更に把
持部材の長手方向と直交する方向にピストン部材を対向
して設け、同ピストン部材を突出させ、同ピストン部材
先端でハンドレール支柱又は端部の底面か側面を支持す
ることを特徴とする請求項7記載の作業ロボット用アー
ム先端部による把持機構。
【0024】(13)前記把持部材は機器や構造物の突
起部、ボルトやソケット類も含み、前記アーム先端部
は、これら突起部、ボルトやソケット類も把持すること
を可能とする請求項1から12のいずれかに記載の作業
ロボット用アーム先端部による把持機構。
【0025】本発明の(1)や(8)においては、作業
ロボットで宇宙ステーションの有人モジュール船内又は
船外で多機能アームを固定する場合には、アーム先端部
の把持機構により把持部材を把持し、又はアクチユエー
タを作動させてピストン部材を突出させて把持部材の底
面を把持する。又本発明の(8)ではラッチ機構を伸ば
して先端をラック周囲のシートトラック等の溝、板状突
出部又はレール状部材内へ差し込み、先端のラッチを突
出させて溝、板状突出部又はレール状部材内に固定し、
ラック近辺の各種実験装置のラックへの搬出入、操作を
行うことができる。又、船内や船外で保守、点検等を行
う場合には、把持機構を開きハンドレールやハンドホー
ルドの端部を把持機構の開口部内へ挿入し、把持機構を
閉じることにより、これらを把持することが出来るので
宇宙での有人モジュールの船内、又は宇宙ステーション
での船外での作業ロボットの活動が容易になる。又、本
発明の(2)では、上記(1)の発明においてピストン
部材の上面先端部には隅に切欠き面が形成されているの
で、ピストン部材の伸縮の作動がスムーズになされ、ア
クチュエータの作動が確実になされ、信頼性がより一層
向上するものである。本発明の(3)又は(9)では、
2本のレバーで把持部材を把持する場合には、両側の可
動部材が回転してその先端部が把持部材の底面に当接
し、その底面を支持するので、上記(1)又は(8)の
発明での把持部材の把持をより一層確実に行うことがで
きる。
【0026】又、本発明の(4)又は(7)では、可動
部材は水平方向に回転する構成で、把持部材の前後方向
の側面に可動部材が当接するので、把持部材は左右両側
はアームにより、前後両側は可動部材により、それぞれ
挟まれて支持され、四方向の全側面が支持される。又、
本発明の(12)では(7)の発明に、更にピストン部
材が設けられているので上記(7)の発明の把持部材の
把持が一層確実になされる。又、本発明の(5)では、
可動部材の回転をピストン式アクチュエータで行う方式
であり、上記(3)又は(4)の発明での応用範囲が広
がり、作業ロボットの種類や形式に応じて適切な駆動方
式の選択ができる。
【0027】本発明の(6)では、上記(4)又は
(5)の発明において、2本の把持機構でで把持部材、
例えばハンドレール支柱又はハンドレール端部を把持す
る場合には、可動部材がそれぞれ対向して前後側面を把
持するので、把持部材の支持が一層確実になされる本発
明の(10)では、作業ロボットの多機能アームの先端
には一体形のブロック形状のアーム先端部が取付けら
れ、アーム先端部には開口部が形成され、この開口部は
作業ロボットの作業環境に応じて共通に利用する寸法の
開口としておき、同一寸法の把持部材、例えば、同一外
形のシートトラック、等を把持する専用のアーム先端部
として活用することができるので、複雑な把持部材を把
持するための制御を不要とする利点を有する。
【0028】本発明の(11)では、把持機構は4本が
周囲に開閉可能であるので直交方向の部材を把持する場
合にはアーム先端部自身を90度回転させる必要がな
く、その分だけ把持機構による把持部材の把持が容易と
なり、制御系の負担も少なくなるので信頼性の向上につ
ながるものである。
【0029】本発明の(13)では、把持機構はハンド
レールやハンドホールドのみならず、構造物の突出部、
ボルトやソケットを把持できるので、その作業範囲が拡
大される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実
施の第1形態に係る作業ロボット用アーム先端部把持機
構の側面図であり、図18に説明した作業ロボットの多
機能アーム10,11,12の先端の操作具の代わりに
用いられるものである。
【0031】図1において、本発明のアーム先端部によ
る把持機構は図では説明の都合上、図18で示す作業ロ
ボットの多機能アーム10に装着した例で代表して説明
するが、すべての図18以外のあらゆるロボットのアー
ムの先端に装着されることが可能なものである図におい
て、把持機構20a,20b、軸21は後述する図11
に示す実施の第8形態と同じ構造であり、ラッチ機構2
3は上方へ引込めた状態を示している。本発明の実施の
第1形態では、更にハンドレール103を把持する場合
に確実に固定するためのアクチュエータを設けたもので
あり、その他の把持機構の構造、作用は図11に示すも
のと同じである。
【0032】図において、把持機構20a,20bの内
側にアクチュエータ26a,26bを設け、把持機構2
0a,20bを閉じてハンドレール支柱又はハンドレー
ル端部103aを把持した後に、アクチュエータ26
a,26bを作動させてピストン部材27a,27bを
内側に対向して突出させる。ピストン部材27a,27
bの上側の面は、突出することによりハンドレール支柱
又はハンドレール端部103aの下面に近接もしくは当
接し、把持機構20a,20bの内側と共に、ピストン
部材27a,27bとでハンドレール支柱又はハンドレ
ール端部103aを確実に把持することができる。又、
アーム先端部を離脱する場合には、逆にピストン部材2
7a,27bを引込める。
【0033】なお、図11に示したラッチ機構23は、
図示省略しているが、同様に装備され、上昇することに
より内部に収納しておく。又、把持機構20a,20b
の開閉、アクチュエータ26a,26bの制御は、図示
省略のロボット本体の制御装置により制御される。
【0034】又、上記の図1に示す例では、軸21で開
閉する把持機構20a,20bとして説明したが、把持
機構は軸21の開閉(単関節)のみならず、複数の関節
を有するようにしても良い。
【0035】図2は図1におけるA−A断面図であり、
アクチュエータ26a,26bの作動状態を示してい
る。図において、上方のアクチュエータ26a,26b
はピストン部材27a,27bが突出してハンドレール
103の端部103a底面を支持している状態を示し、
下方のアクチュエータは非作動の状態を示している。
【0036】図3は本発明の実施の第1形態でハンドレ
ールを把持する場合の状態を示す図であり、(a)はア
クチュエータ26a,26bは非作動とし、かつ、ラッ
チ機構23は上方へ引込めておき、把持機構20a,2
0bを開き、ハンドレール支柱又はハンドレール端部1
03aに向かって下降し、(b)はハンドレール支柱又
はハンドレール端部103aを把持機構20a,20b
で挟んで把持機構20a,20bを閉じた状態を示し、
(c)は、その後アクチュエータ26a,26bを作動
させて突出させ、ハンドレール支柱又はハンドレール端
部103a底面を支持した状態を示している。このよう
な実施の第1形態によればハンドレールの把持がより一
層確実になされるものである。なお、図では、把持機構
でハンドレールを支持する例で説明したが、移動用機器
に取付けられたハンドホールドも同様に支持できるもの
である。
【0037】図4は本発明の実施の第2形態に係る作業
ロボット用アーム先端部把持機構を示す側面図であり、
本実施の第2形態においては、図3に示す実施の第1形
態のピストン部材27a,27bの上面に切欠き面29
を設けたピストン部材28a,28bとしたもので、そ
の他の構成は図3に示す実施の第1形態と同じである。
このような構成の実施の第2形態においても、実施の第
1形態と同じ作用、効果を有し、これに加え、更にピス
トン部材28a,28bの動きがスムーズになる利点を
有する。
【0038】図5は本発明の実施の第3形態に係る作業
ロボット用アーム先端部把持機構の側面図である。図に
おいて、把持機構20a,20b、軸21は後述する図
11に示す実施の第8形態と同じ構造であり、ラッチ機
構23は上方へ引込めた状態を示す。本発明の実施の第
3形態では、更にハンドレール103を把持する場合に
確実に固定するため、アクチュエータと、同アクチュエ
ータで作動する可動部材とを設けたものであり、その他
の把持機構の構造、作用は図11に示すものと同じであ
る。
【0039】図5において、把持機構20a,20bの
内側には、それぞれ回転するアクチュエータ31a,3
1bを設け、同アクチュエータ31a,31bには所定
の角度だけ回転する可動部材30a,30bをそれぞれ
連結している。このような構成で把持機構20a,20
bを閉じてハンドレール支柱又はハンドレール端部10
3aを把持した後にアクチュエータ31a,31bを作
動させ、それぞれR1,R2 方向に回転させて可動部材
30a,30bの先端部上面をハンドレール支柱又はハ
ンドレール端部103aに当接させ、これを支持する。
このような実施の第3形態においても、図3,図4に示
す実施の第1,第2形態と同様の効果が得られる。
【0040】図6は本発明の実施の第4形態に係る作業
ロボット用アーム先端部把持機構の側面図であり、本実
施の第4形態では、図5に示す実施の第3形態の可動部
材を改良し、可動部材が把持機構20a,20bの内部
へ完全に引込むように回転させる構成としたものであ
り、その他の構成は図5と同じである。
【0041】図6において、可動部材35a,35bは
回転式のアクチュエータ31a,31bのR1 ,R2
向の回転により、把持機構20a,20b内に全体が完
全に収納され、又、ハンドレール支柱又はハンドレール
端部103aの底部に当接し、これを支持することがで
きる。
【0042】なお、図5、図6に示した実施の第3、4
形態においては、稼働部材30a,30b,35,35
bをハンドレール103に当接し、更に、所定の力を加
えて押圧するようにすれば、把持がより確実になる。
【0043】図7は上記に説明の実施の第4形態のアー
ム先端部でハンドレールを把持する状態を示し、(a)
は、ラッチ機構23は上方へ引込めておき、可動部材3
5a,35bを把持機構20a,20b内部に収納した
状態で、かつ、把持機構20a,20bを開いた状態で
アーム先端部をハンドレール支柱又はハンドレール端部
103aの上方から下降させる。(b)ではハンドレー
ル支柱又はハンドレール端部103aを把持機構20
a,20bを閉じることにより把持する。更に、(c)
ではアクチュエータ31a,31bを作動させて可動把
持機構35a,35bを上向きに回転させ、可動部材3
5a,35bでハンドレール支柱又は端部103aの底
面を支持する。このような実施の第4形態においても図
5に示す実施の第3形態と同様の作用、効果を奏するこ
とができる。
【0044】図8は本発明の実施の第5形態に係る作業
ロボット用アーム先端部把持機構の側面図で、本実施の
第5形態では、図5に示す可動部材を回転型のアクチュ
エータに代えて往復動形のアクチュエータで作動させた
ものであり、(a)はアクチュエータを上部に、(b)
は下部に、それぞれ配置したものである。
【0045】図8(a)において、可動部材30a,3
0bは図5に示すものと同じであるが、本実施の第5形
態では軸32a,32bを中心として、それぞれ把持機
構30a,30bの内部に回転可能に取付けられ、可動
部材32a,32bの上部には、それぞれアクチュエー
タ33a,33bのピストンが連結されている。アクチ
ュエータ33a,33bは軸33pで把持機構30a,
30bに取付けられ、ピストンの伸縮により可動部材3
3a,33bをR1 ,R2 方向に回転可能とし、ピスト
ンを縮めることにより可動部材30a,30bをハンド
レール支柱又は端部103aの底面に当接させてハンド
レール支柱又は端部103aを確実に保持することがで
きる。
【0046】図8(b)は、アクチュエータが(a)で
は上部に接続していたものを、アクチュエータ34a,
34bを可動部材30a,30bの下部に接続したもの
であり、その他の構成は(a)のものと同じである。従
って、(b)においては、ピストンを伸張させることに
より可動部材30a,30bをハンドレール支柱又は端
部103aに当接させて、これを支持するものである。
このような実施の第5形態においても、図5に示す実施
の第3形態のものと、同じ効果が得られるものである。
【0047】図9は本発明の実施の第6形態に係る作業
ロボット用アーム先端部把持機構を示し、後述する図1
1に示す実施の第8形態のアーム先端部の機能を向上さ
せたものであり、(a)はその斜視図、(b)は上面図
である。図9(a)のように、把持機構20aと20b
とを開いてハンドレール支柱又は端部103aを挿入
し、両把持機構20a,20bを閉じてハンドレール支
柱又は端部103bを把持する。なお、当然、ラッチ機
構23を有しており、この場合は上方へ引込めておく。
【0048】把持機構20a,20bには、それぞれ内
側からハンドレールの方向と直交する方向へ回転し、突
出する可動部材36a,36bが、それぞれ対向する位
置で、かつ斜め方向に配置して設けられている。可動部
材36a,36bは互いに逆方向回転し、把持している
ハンドレール支柱又は端部103bのハンドレール前後
方向の端部側面に当接し、これを支持すか、又はハンド
レール支柱に当接し支持する。その回転の機構は図6に
示す実施の第4形態と同じ構成である。従って、ハンド
レール支柱又は端部103aは、把持機構20a,20
bと可動部材36a,36bとで四側面が把持されるこ
とになり、アーム先端部の端部の把持が確実となるもの
である。
【0049】図10は本発明の第7形態に係る作業ロボ
ット用アーム先端部把持機構を示し、(a)は斜視図、
(b)は上面図である。本実施の第7形態では、図9に
示す実施の第6形態の機能を更に向上させたものであ
り、可動部材を前後方向に、それぞれ2個づつ設けた構
成であり、その他の構成は図9と同じである。
【0050】図10(a)は図9で説明したように、把
持機構20a,20bとでハンドレール支柱又は端部1
03aを把持した状態を示す。(b)では、図9で示す
実施の第6形態の可動部材36a,36bに加え、更に
36c,36dを追加し、4個の可動部材36a,36
b,36c,36dを把持機構20a,20b内から、
それぞれハンドレールの方向と直交する方向に回転する
ことにより突出させ、ハンドレール支柱又は端部103
aの前後両側面をそれぞれ2個の可動部材36aと36
c及び36bと36dとを当接させ、支持するもので、
端部103bは把持機構20a,20bと共に、左右前
後の四側面すべてが支持されるものである。このような
実施の第7形態においては、図9に示す第6形態のアー
ム先端部と比べ、ハンドレール支柱又は端部をより一層
確実に把持する利点がある。
【0051】図11は本発明の実施の第8形態に係る作
業ロボット用アーム先端部把持機構を示し、(a)はそ
の斜視図、(b)は側面図である。図(a)において2
0a,20bは把持機構であり、内側にそれぞれ開口部
22を対向して設けており、軸21で開閉し、後述する
ようにハンドレール、等を把持可能としている。23は
ラッチ機構であり、上下に所定の距離だけ移動可能で、
図示省略しているが、多機能アーム10内のシリンダに
より駆動される。ラッチ機構23は(b)に示すよう
に、下降した時に、シートトラック102の連続した穴
で形成される溝内に挿入される寸法で、溝内に挿入され
るとラッチ23aが両側に突出し、シートトラック10
2の溝内にラッチ23aが両側面に当接してラッチ機構
23を固定することにより、アーム先端部を固定支持す
る構成である。
【0052】又、アーム先端部を取り外す時には、ラッ
チ23aを図示省略の制御機構によりラッチ機構本体内
に引込めることにより行われる。上記の実施の第8形態
においては、開閉機構20a,20bを軸21を介して
開放した状態で、ラッチ機構23を下降させて、これを
シートトラック102の溝内へ挿入し、ラッチ23aを
両側に突出させることによりアーム先端部をシートトラ
ック102に固定し、ロボットの多機能アーム10を有
人モジュールの船内で固定することができる。なお、こ
れら一連の制御は、図示省略の作業ロボット本体内の制
御装置によりなされる。
【0053】図12は実施の第8形態のアーム先端部で
ハンドレールを把持する場合を示し、(a)はアーム先
端部の斜視図、(b)はハンドレールの斜視図、(c)
はハンドレールを把持した場合の側面図である。(a)
において、ハンドレールを把持する場合には、ラッチ機
構23を上方へ引込めておき、アーム先端部の把持機構
20a,20bを軸21を介して開き、ハンドレール1
03の端部103aか又は103bのいずれかを開口部
へ挿入し、把持機構20a,20bを閉じることにより
把持機構20a,20bの先端でハンドレール両側端部
を把持する。ハンドレール103は台座103c,10
3dでモジュールに固定されており、多機能アーム10
をこのハンドレール103に固定し、支持することがで
きる。(c)の例ではアーム先端部でハンドレール支柱
又は端部103aを支持した例を示している。
【0054】図13は本発明の実施の第9形態に係る作
業ロボット用アーム先端部把持機構を示し、(a)はそ
の斜視図、(b)はその側面図である。本実施の第9形
態においては、図11に示す把持機構20a,20b、
軸21、ラッチ機構23からなるアーム先端部を一体形
の把持ブロック24としたものである。支持ブロック2
4は周囲の四側面にそれぞれ開口部24a,24b,2
4c,24dを有し、これら開口部の開口幅は(b)に
示すようにシートトラック102の幅よりもやや大きく
して、開口部24a〜24dの側面が摺動して挿入で
き、挿入時には開口部とシートトラック102の側面と
の摩擦により支持され、又、引き抜くことにより容易に
離脱可能とするものである。
【0055】このような構造の実施の第9形態によれ
ば、把持ブロック24は四方向のいずれからでも、回転
して向きを変えることなくシートトラック102に嵌合
させて固定し、支持することができるので、簡単な構成
のアーム先端部によりシートトラックにロボットの多機
能アームを固定することができる。
【0056】なお、上記の実施の第9形態の例でも、実
施の第1〜第8形態に示したピストン部材や可動部材を
把持ブロック24に設け、これをシートラック102の
溝内へ挿入して固定又はラッチするようにしすれば、よ
り確実な把持ができる。
【0057】図14は本発明の実施の第10形態に係る
作業ロボット用アーム先端部把持機構の斜視図である。
本実施の第10形態では図11に示すアーム先端部の把
持機構を四方へ開放できるようにしたもので、その他の
構成は図11に示す実施の第8形態と同じである。図に
おいて、把持機構は20a,20bが軸21を介して開
閉する構成は図11に示すものと同じであるが、更に軸
25a,25bを設け、軸25aを介して把持機構20
bと20cが、軸25bを介して把持機構20bと20
dとが、それぞれ開閉可能としたものである。その他ラ
ッチ機構23の構造、作用は図11と同じものである。
【0058】図15は、図14に示す本発明の実施の第
10形態のアーム先端部により、ハンドレールを把持す
る状態を示し、(a)はアーム先端部の斜視図、(b)
はハンドレールの斜視図、(c)はハンドレール支柱又
は端部をアーム先端部で把持した場合の側面図である。
図14に示す例では、アーム先端部中心部のラッチ機構
23を伸張させてシートトラック102にラッチ機構2
3を固定する例で説明したが、図15では、このラッチ
機構23は内部へ引込めておき、ハンドレールを把持す
る状態を示している。
【0059】図15(a)において、把持機構20aと
20b及び20cと20dとを軸21を中心として適度
に開いて、把持機構20aと20b及び20cと20d
とで形成される開口部へハンドレール支柱又は端部10
3aを挿入し、把持機構20aと20b及び20cと2
0dとを閉じることにより、把持機構20aと20bと
の内側面でハンドレール支柱又は端部103aの両側を
把持するものである。なお、このアーム先端部では90
度方向の直交する方向でもアーム先端部を回転させるこ
となくハンドレール支柱又は端部を把持できる利点があ
る。
【0060】このような実施の第10形態によれば、図
11に示す実施の第8形態と同じ効果を有し、更に後述
するようにレバー20a,20b,20c,20dが四
方向へ開閉するのでハンドレール等を把持する場合には
把持が容易となるものである。
【0061】図16は本発明の実施の第11形態に係る
作業ロボット用アーム先端部把持機構を示し、(a)は
斜視図、(b),(c)は上面図であり、図10に示す
実施の第7形態のアーム先端部に、更にアクチュエータ
40a,40bを付加し、より一層ハンドレール支柱又
は端部の把持を確実に行うようにしたものであり、その
他の構成は図10と同じである。
【0062】本実施の第11形態においては、図10の
構成において、可動部材36aと36dとの間にアクチ
ュエータ40aを、可動部材36bと36cとの間にア
クチュエータ40bを、それぞれ配置し、アクチュエー
タのピストン部材を図(b),(c)で斜線で示すよう
把持機構20a,20bの内側からハンドレールの方向
と直交する方向に突出させ、ピストン部材でハンドレー
ル支柱又は端部103aの底面又は側面或いは支柱を支
持するようにしたものであり、その他の構成は図10と
同じである。
【0063】本実施の第11形態においては、ハンドレ
ール支柱又は端部103bの四方側面は、把持機構20
a,20b、可動部材36a,36b,36c,36d
により支持され、更にハンドレール支柱又は端部103
bの底面、又は側面或いは支柱はアクチュエータ40
a,40bのピストン部材で支持されるので、図10に
示す実施の第7形態と比べてハンドレール支柱又は端部
の把持が、より一層確実に行うことができる。
【0064】なお、上記に説明した実施の第1〜第11
形態では、ハンドレール支柱又は端部103aを把持す
る例で説明したが、本発明のアーム先端部はハンドレー
ルのみならず、ハンドホールド、機器や構造物の突起部
その他のボルトやソケット類も同様に把持することがで
き、同様の効果が得られるものである。
【0065】
【発明の効果】本発明の作業ロボット用アーム先端部に
よる把持機構は、請求項1〜13に記載の発明で構成さ
れ、(1)2本又はそれ以上からなるアーム先端部の把
持機構の内側には、それぞれ対向してピストン部材が突
出するアクチュエータが配設され、ハンドレール、ハン
ドホールド等把持部材を前記把持機構を閉じることによ
り把持すると共に、前記アクチュエータのピストン部材
は前記把持部材の下部で対向して突出し、前記把持部材
の底面を支持し、前記ハンドレール、ハンドホールド等
を把持すること基本構成とている。
【0066】又、(8)の発明では、作業ロボットの多
機能アーム先端に取付けられ、ハンドレール、ハンドホ
ールド、長手方向にアーム先端部設置用の溝、板状突出
部又はレール状部材を形成したシートトラック或いは直
線、曲線の帯状の機器固定用の溝又はレールを有する部
材等からなる把持部材を把持するアーム先端部であっ
て、同アーム先端部は先端が開閉可能で前記部材を挟ん
で把持する単関節以上の関節を持つ2本又はそれ以上の
把持機構と;同アーム先端間の中心部に上下動可能に配
設され下降することにより前記把持部材の前記溝、レー
ル又は板状突出部に差し込み、または挟むラッチ機構
と;同ラッチ機構先端部両側に取り付けられ両側に突出
又は回転するラッチ部材を有し収納可能で突出して前記
機器固定用の溝、レール又は板状突出部側面に当接し、
同ラッチ機構を前記機器固定用の溝又はレールに固定す
るラッチとを備えてなることも基本構成としている。
【0067】更に、(10)作業ロボットの多機能アー
ム先端に取付けられ、ハンドレール、ハンドホールド、
長手方向にアーム先端部設置用の溝、板状突出部又はレ
ール状部材を成形したシートトラック或いは直線、曲線
の帯状の機器固定用の溝又はレールを有する部材等から
なる把持部材を把持するアーム先端部であって、同アー
ム先端部は四角形状の一体形の把持ブロックで前記把持
部材が差し込まれる開口部を有し、同開口部へ前記部材
を長手方向に沿って差し込み、又は挟むと共に、突出又
は回転するラッチ部材を設け、同部材は内側に収納可能
であり突出して前記把持部材の側面に当接し、同ラッチ
部材を前記機器固定用の溝、レール又はシートトラック
に固定可能とすることも基本構成としている。 上記の
構成により、特定の把持機構によるラッチ機構を用いて
有人モジュール船内でのハンドトラックの把持、レバー
を用いて船内、船外でのハンドレールや構造物の突起部
の把持が確実になされる。
【0068】本発明の(1)や(8)においては、作業
ロボットで宇宙ステーションの有人モジュール船内又は
船外で多機能アームを固定する場合には、アーム先端部
の把持機構により把持部材を把持し、又はアクチユエー
タを作動させてピストン部材を突出させて把持部材の底
面を把持する。又本発明の(8)ではラッチ機構を伸ば
して先端をラック周囲のシートトラック等の溝、板状突
出部又はレール状部材内へ差し込み、先端のラッチを突
出させて溝、板状突出部又はレール状部材内に固定し、
ラック近辺の各種実験装置のラックへの搬出入、操作を
行うことができる。又、船内や船外で保守、点検等を行
う場合には、把持機構を開きハンドレールやハンドホー
ルドの端部を把持機構の開口部内へ挿入し、把持機構を
閉じることにより、これらを把持することが出来るので
宇宙での有人モジュールの船内、又は宇宙ステーション
での船外での作業ロボットの活動が容易になる。又、本
発明の(2)では、上記(1)の発明においてピストン
部材の上面先端部には隅に切欠き面が形成されているの
で、ピストン部材の伸縮の作動がスムーズになされ、ア
クチュエータの作動が確実になされ、信頼性がより一層
向上するものである。本発明の(3)又は(9)では、
2本のレバーで把持部材を把持する場合には、両側の可
動部材が回転してその先端部が把持部材の底面に当接
し、その底面を支持するので、上記(1)又は(8)の
発明での把持部材の把持をより一層確実に行うことがで
きる。
【0069】又、本発明の(4)又は(7)では、可動
部材は水平方向に回転する構成で、把持部材の前後方向
の側面に可動部材が当接するので、把持部材は左右両側
はアームにより、前後両側は可動部材により、それぞれ
挟まれて支持され、四方向の全側面が支持される。又、
本発明の(12)では(7)の発明に、更にピストン部
材が設けられているので上記(7)の発明の把持部材の
把持が一層確実になされる。又、本発明の(5)では、
可動部材の回転をピストン式アクチュエータで行う方式
であり、上記(3)又は(4)の発明での応用範囲が広
がり、作業ロボットの種類や形式に応じて適切な駆動方
式の選択ができる。
【0070】本発明の(6)では、上記(4)又は
(5)の発明において、2本の把持機構でで把持部材、
例えばハンドレール支柱又はハンドレール端部を把持す
る場合には、可動部材がそれぞれ対向して前後側面を把
持するので、把持部材の支持が一層確実になされる本発
明の(10)では、作業ロボットの多機能アームの先端
には一体形のブロック形状のアーム先端部が取付けら
れ、アーム先端部には開口部が形成され、この開口部は
作業ロボットの作業環境に応じて共通に利用する寸法の
開口としておき、同一寸法の把持部材、例えば、同一外
形のシートトラック、等を把持する専用のアーム先端部
として活用することができるので、複雑な把持部材を把
持するための制御を不要とする利点を有する。
【0071】本発明の(11)では、把持機構は4本が
周囲に開閉可能であるので直交方向の部材を把持する場
合にはアーム先端部自身を90度回転させる必要がな
く、その分だけ把持機構による把持部材の把持が容易と
なり、制御系の負担も少なくなるので信頼性の向上につ
ながるものである。
【0072】本発明の(13)では、把持機構はハンド
レールやハンドホールドのみならず、構造物の突出部、
ボルトやソケットを把持できるので、その作業範囲が拡
大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係る作業ロボット用
アーム先端部による把持機構を示す側面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】本発明の実施の第1形態に係る作業ロボット用
アーム先端部による把持機構の作用を示す側面図で、
(a)はレバーを開放した状態、(b)はハンドレール
を把持した状態、(c)は可動部材を突出した状態を、
それぞれ示す。
【図4】本発明の実施の第2形態に係る作業ロボット用
アーム先端部による把持機構の側面図である。
【図5】本発明の実施の第3形態に係る作業ロボット用
アーム先端部による把持機構の側面図である。
【図6】本発明の実施の第4形態に係る作業ロボット用
アーム先端部による把持機構の側面図である。
【図7】本発明の実施の第4形態に係る作業ロボット用
アーム先端部による把持機構の作用を示す側面図で、
(a)はレバーを開放した状態、(b)はハンドレール
を把持した状態、(c)は可動部材を突出した状態を、
それぞれ示す。
【図8】本発明の実施の第5形態に係る作業ロボット用
アーム先端部による把持機構で、(a)はアクチュエー
タが上部に、(b)は下部に、それぞれ配置した例を示
す。
【図9】本発明の実施の第6形態に係る作業ロボット用
アーム先端部による把持機構を示し、(a)は斜視図、
(b)は上面図である。
【図10】本発明の実施の第7形態に係る作業ロボット
用アーム先端部による把持機構を示し、(a)は斜視
図、(b)は上面図である。
【図11】本発明の実施の第8形態に係る作業ロボット
用アーム先端部による把持機構を示し、(a)は斜視
図、(b)は側面図である。
【図12】本発明の実施の第8形態に係る作業ロボット
用多アーム先端部による把持機構によりハンドレールを
把持する場合を示し、(a)は斜視図、(b)はハンド
レールの斜視図、(c)ハンドレールを把持した場合の
側面図である。
【図13】本発明の実施の第9形態の作業ロボット用ア
ーム先端部による把持機構を示し、(a)は斜視図、
(b)は側面図である。
【図14】本発明の実施の第10形態に係る作業ロボッ
ト用アーム先端部による把持機構の斜視図である。
【図15】本発明の実施の第10形態に係る作業ロボッ
ト用アーム先端部による把持機構を示し、(a)は斜視
図、(b)はハンドレールの斜視図、(c)はハンドレ
ールを把持した場合の側面図である。
【図16】本発明の実施の第11形態に係る作業ロボッ
ト用アーム先端部による把持機構を示し、(a)は斜視
図、(b)はアクチュエータのピストン部材を縮めた状
態の上面図、(c)はピストン部材を伸張した場合の上
面図である。
【図17】宇宙ステーションの有人モジュールの船内の
構造を示す側面図で、(a)は全体の側面図、(b)は
(a)におけるB部詳細図である。
【図18】作業ロボットの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 多機能アーム 20a,20b,20c,20d 把持機構 21 軸 22 開口部 23 ラッチ機構 23a ラッチ 24 把持ブロック 25a,25b 軸 26a,26b アクチュエータ 27a,27b,28a,28b ピストン部材 29 切欠き面 30a,30b,35a,35b 可動部材 36a,36b,36c,36d 可動部材 31a,31b アクチュエータ 32a,32b 軸 33a,33b,34a,34b アクチュエータ 40a,40b アクチュエータ 102 シートトラック 103 ハンドレール 103a ハンドレール支柱又はハンドレール
端部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本又はそれ以上からなるアーム先端部
    の把持機構の内側には、それぞれ対向してピストン部材
    が突出するアクチュエータが配設され、ハンドレール、
    ハンドホールド等把持部材を前記把持機構を閉じること
    により把持すると共に、前記アクチュエータのピストン
    部材は前記把持部材の下部で対向して突出し、前記把持
    部材の底面を支持し、前記ハンドレール、ハンドホール
    ド等を把持することを特徴とする作業ロボット用アーム
    先端部による把持機構。
  2. 【請求項2】 前記ピストン部材の上面先端部には隅を
    切欠いた切欠き面が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の作業ロボット用アーム先端部による把持機
    構。
  3. 【請求項3】 前記把持機構の内側には、対向して前記
    把持部材の長手方向と平行な軸を中心に回転する可動部
    材が取付けられ、前記把持機構で前記把持部材を把持す
    ると共に、前記可動部材の先端は上方へ向かって回動
    し、前記把持部材の底面に当接し、これを支持すること
    を特徴とする請求項1記載の作業ロボット用アーム先端
    部による把持機構。
  4. 【請求項4】 前記把持機構の内側には、対向して前記
    把持部材の上下方向の軸を中心に回転する可動部材が取
    付けられ、前記把持機構で前記把持部材を把持すると共
    に、前記可動部材の先端は水平方向に回動し、前記把持
    部材の端部の前後側面に当接し、これを支持することを
    特徴とする請求項1記載の作業ロボット用アーム先端部
    による把持機構。
  5. 【請求項5】 前記可動部材の回転はピストン式アクチ
    ュエータで駆動されることを特徴とする請求項3又は4
    記載の作業ロボット用アーム先端部による把持機構。
  6. 【請求項6】 前記可動部材による前記把持部材の把持
    は、前記把持機構の内側にそれぞれ対向して設けられ、
    ハンドレール、ハンドホールドの支持支柱又はハンドレ
    ール等の前後側面に当接して把持することにより、前記
    ハンドレールの支持支柱又はハンドホールドを把持可能
    とすることを特徴とする請求項4又は5のいずれかに記
    載の作業ロボット用アーム先端部による把持機構。
  7. 【請求項7】 前記可動部材による前記把持部材の把持
    は、前記把持機構の内側にそれぞれ複数個設けられ、ハ
    ンドレール、ハンドホールドの支持支柱又はハンドレー
    ル等の前後側面に複数個で当接して把持され、更に、前
    記ハンドレール、ハンドホールドに押し付けてこれを把
    持可能とすることを特徴とする請求項4又は5のいずれ
    かに記載の作業ロボット用アーム先端部による把持機
    構。
  8. 【請求項8】 作業ロボットの多機能アーム先端に取付
    けられ、ハンドレール、ハンドホールド、長手方向にア
    ーム先端部設置用の溝、板状突出部又はレール状部材を
    形成したシートトラック或いは直線、曲線の帯状の機器
    固定用の溝又はレールを有する部材等からなる把持部材
    を把持するアーム先端部であって、同アーム先端部は先
    端が開閉可能で前記部材を挟んで把持する単関節以上の
    関節を持つ2本又はそれ以上の把持機構と;同アーム先
    端間の中心部に上下動可能に配設され下降することによ
    り前記把持部材の前記溝、レール又は板状突出部に差し
    込み、または挟むラッチ機構と;同ラッチ機構先端部両
    側に取り付けられ両側に突出又は回転するラッチ部材を
    有し収納可能で突出して前記機器固定用の溝、レール又
    は板状突出部側面に当接し、同ラッチ機構を前記機器固
    定用の溝又はレールに固定するラッチとを備えてなるこ
    とを特徴とする作業ロボット用アーム先端部による把持
    機構。
  9. 【請求項9】 前記把持機構の内側には可動部材が設け
    られ、前記把持部材の底部又は側面を支持することを特
    徴とする請求項8記載の作業ロボット用アーム先端部に
    よる把持機構。
  10. 【請求項10】 作業ロボットの多機能アーム先端に取
    付けられ、ハンドレール、ハンドホールド、長手方向に
    アーム先端部設置用の溝、板状突出部又はレール状部材
    を形成したシートトラック或いは直線、曲線の帯状の機
    器固定用の溝又はレールを有する部材等からなる把持部
    材を把持するアーム先端部であって、同アーム先端部は
    四角形状の一体形の把持ブロックで前記把持部材が差し
    込まれる開口部を有し、同開口部へ前記部材を長手方向
    に沿って差し込み、又は挟むと共に、突出又は回転する
    ラッチ部材を設け、同部材は内側に収納可能であり突出
    して前記把持部材の側面に当接し、同ラッチ部材を前記
    機器固定用の溝、レール又はシートトラックに固定可能
    とすることを特徴とする作業ロボット用アーム先端部に
    よる把持機構。
  11. 【請求項11】 前記2本の把持機構に代えて、周囲四
    方側面で開閉可能な3本以上の複数の把持機構からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の作業ロボット用アーム
    先端部による把持機構。
  12. 【請求項12】 前記把持機構の内側には、更に前記把
    持部材の長手方向と直交する方向にピストン部材を対向
    して設け、同ピストン部材を突出させ、同ピストン部材
    先端でハンドレール支柱又は端部の底面か側面を支持す
    ることを特徴とする請求項7記載の作業ロボット用アー
    ム先端部による把持機構。
  13. 【請求項13】 前記把持部材は機器や構造物の突起
    部、ボルトやソケット類も含み、前記アーム先端部は、
    これら突起部、ボルトやソケット類も把持することを可
    能とする請求項1から12のいずれかに記載の作業ロボ
    ット用アーム先端部による把持機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101831307B1 (ko) * 2017-03-27 2018-02-22 주식회사 나산 고중량물용 자주식 이송장치
CN107874709A (zh) * 2017-10-18 2018-04-06 衢州学院 一种圆柱形楼梯扶手清洁器

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