JP2001346903A - トレーニング器 - Google Patents

トレーニング器

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JP2001346903A
JP2001346903A JP2000171217A JP2000171217A JP2001346903A JP 2001346903 A JP2001346903 A JP 2001346903A JP 2000171217 A JP2000171217 A JP 2000171217A JP 2000171217 A JP2000171217 A JP 2000171217A JP 2001346903 A JP2001346903 A JP 2001346903A
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JP
Japan
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pedal
flywheel
training device
training
rotation
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JP2000171217A
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English (en)
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Osamu Imahori
修 今堀
Yoshiaki Abura
善紀 油
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 体の平衡感覚を養い得ると共に筋力の向上を
目指し得るトレーニング器を提供する。 【解決手段】 使用者が着座するサドル部1と、使用者
が漕ぐ一対のペダル2と、サドル部1及びペダル2を装
着した支持部3とを有した擬似サイクル型のトレーニン
グ器において、設置面に対して支持部3を傾倒可能にし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の筋力の向
上を目指し得るトレーニング器に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、体の平衡感覚を養いながらも
脚部の筋力の向上を目指すものとして一輪車が知られる
ものである。一輪車は、サドルに着座した使用者の脚部
でペダルを回転させ、上記ペダルの回転で車輪を回転さ
せるものであり、使用者と共に一輪車も移動するもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
と共に移動する一輪車は使用する際に広いスペースが必
要とされるものであり、狭いスペースで筋力の向上を目
指し得るトレーニング器、すなわち据え置きされるトレ
ーニング器としては使用できないものであった。また、
設置面等に据え置きされて狭いスペースでトレーニング
できるトレーニング器としては、使用者が脚部でペダル
を回転させて筋肉の強化を図り得るトレーニング器はあ
ったが、上記一輪車のように体の平衡感覚を養い得るト
レーニング器はないものである。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、体の平衡感覚を養い得ると共に筋力の向上を目指
し得るトレーニング器を提供することを課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るレーニング器は、使用者が着座するサド
ル部1と、使用者が漕ぐ一対のペダル2と、サドル部1
及びペダル2を装着した支持部3とを有した擬似サイク
ル型のトレーニング器において、設置面に対して支持部
3を傾倒可能にしたことを特徴とする。これにより、擬
似サイクル型のトレーニング器であることから設置面に
据え置きにされて狭いスペースでもトレーニングを行う
ことができるものであり、また、使用者が着座するサド
ル部1及び使用者がペダル漕ぎ運動をするペダル2を装
着した支持部3を傾倒可能にしたことにより、使用者は
平衡感覚を養いながらもペダル漕ぎ運動で脚部の筋力の
向上を図ることができるものである。
【0006】また、本発明の請求項2に係るトレーニン
グ器は、請求項1において、ペダル2の回転が設置面に
対して鉛直面上で行われることを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項3に係るトレーニン
グ器は、請求項1または請求項2のいずれかにおいて、
回転自在なフライフォイール4を設けたことを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の請求項4に係るトレーニン
グ器は、請求項3において、ペダル2の回転運動をフラ
イフォイール4に伝動させてフライフォイール4を回転
運動させる動力伝達部5を設けたことを特徴とする。こ
れにより、ペダル2の回転運動を動力伝達部5をを介し
てフライフォイール4に伝動させてフライフォイール4
を回転運動させることができ、フライフォイール4の重
量をペダル漕ぎ運動の負荷とすることができるものであ
る。
【0009】また、本発明の請求項5に係るトレーニン
グ器は、請求項4において、フライフォイール4の回転
にかかる負荷をペダル2の回転運動の負荷としたことを
特徴とする。これにより、ペダル2の回転運動にかかる
負荷を大きくすることができ、使用者の脚部の更なる筋
力の強化を図ることができるものである。
【0010】また、本発明の請求項6に係るトレーニン
グ器は、請求項5において、フライフォイール4の回転
にかかる負荷の大きさを変化させ得る負荷調整機能をフ
ライフォイール4に設けたことを特徴とする。これによ
り、使用者の体力や調子に合わせてペダル2の回転運動
にかかる負荷を調節することができ、使用者に合わせた
筋肉の強化を図ることができるものである。
【0011】また、本発明の請求項7に係るトレーニン
グ器は、請求項3において、フライフォイール4の径を
ペダル2の回転の径よりも小さくしたことも好ましく、
これにより、トレーニング器の小型化を図ることがで
き、使用者の着座する支持部3が傾倒して使用者がバラ
ンスを崩して支持部3から落ちるようなことがあって
も、すぐに着地することができるものであり安全性が向
上するものである。
【0012】また、本発明の請求項8に係るトレーニン
グ器は、請求項3において、フライフォイール4の径を
ペダル2の回転の径よりも大きくしたことも好ましいも
のである。
【0013】また、本発明の請求項9に係るトレーニン
グ器は、請求項3において、フライフォイール4の回転
方向をペダル2の回転方向と略一致させたことを特徴と
する。
【0014】また、本発明の請求項10に係るトレーニ
ング器は、請求項3において、フライフォイール4の回
転方向をペダル2の回転方向と略直交する方向にしたこ
とを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項11に係るトレーニ
ング器は、請求項4において、ペダル2の回転の正逆方
向いずれの回転運動もフライフォイール4に伝達する動
力伝達部5を設けたことを特徴とする。これにより、ペ
ダル漕ぎ運動のなかの脚部を持ち上げる運動を行う筋肉
をも鍛えることができる。
【0016】また、本発明の請求項12に係るトレーニ
ング器は、請求項4において、ペダル2の回転の正方向
の回転運動のみフライフォイール4に伝達する動力伝達
部5を設けたことを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項13に係るトレーニ
ング器は、請求項4において、動力伝達部5の伝達率を
1以上とし、ペダル2の回転以上にフライフォイール4
が回転することを特徴とする。
【0018】また、本発明の請求項14に係るトレーニ
ング器は、請求項4において、動力伝達部5の伝達率を
可変にしたことを特徴とする。これにより、使用者の筋
力に合わせてペダル漕ぎ運動の負荷を設定することがで
き、使用者の筋力に合わせた使い勝手のよいトレーニン
グ器とすることができる。
【0019】また、本発明の請求項15に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、設置面に載置する設置台
6の下面を下方に凸状の球面に形成したことを特徴とす
る。これにより、設置面に対してトレーニング器のバラ
ンスを悪化させることで使用者の平衡感覚を更に鍛える
ことができるものである。
【0020】また、本発明の請求項16に係るトレーニ
ング器は、請求項15において、球面状に形成した設置
台6の最下端部を平面に形成したことを特徴とする。こ
れにより、設置面に対してトレーニング器のバランスを
悪化させることで使用者の平衡感覚を更に鍛えることが
できるものである。
【0021】また、本発明の請求項17に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、設置面に載置する設置台
6の下面を下方に狭まる円錐台状に形成したことを特徴
とする。これにより、設置面に対してトレーニング器の
バランスを悪化させることで使用者の平衡感覚を更に鍛
えることができるものである。
【0022】また、本発明の請求項18に係るトレーニ
ング器は、請求項16または請求項17のいずれかにお
いて、円錐台状に形成した設置台6の最下端部に位置す
る円形平面の径を可変にしたことを特徴とする。これに
より、設置面に対してトレーニング器のバランスを悪化
させることで使用者の平衡感覚を更に鍛えることができ
るものである。
【0023】また、本発明の請求項19に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、設置面に載置する設置台
6の下面を平面状に形成したことを特徴とする。これに
より、設置面に対してトレーニング器は安定に載置する
ことができ、安全性が向上するものである。
【0024】また、本発明の請求項20に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、設置面に設置台6を載置
し、設置面に対して傾斜する支持部3の傾斜角度の範囲
を制限する保持部7を設置台6に設けたことを特徴とす
る。これにより、支持部3の傾斜角度の範囲を制限する
保持部7により支持部3は傾倒可能であっても転倒はし
ないものとなるので、トレーニング器の安全性を高める
ことができるものである。
【0025】また、本発明の請求項21に係るトレーニ
ング器は、請求項20において、設置面に対して傾斜す
る支持部3の最大傾斜角度を可変にする保持部7を設け
たことを特徴する。これにより、トレーニング器の平行
バランスの程度を変化させることで使用者に合わせた平
衡感覚の鍛錬ができるものである。
【0026】また、本発明の請求項22に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、支持部3が設置面に対し
て前後左右の全方向に向って傾倒し得ることを特徴とす
る。これにより、使用者の周囲の全方向に対する平衡感
覚を鍛えることができるものである。
【0027】また、本発明の請求項23に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、支持部3が設置面に対し
て前後方向のみに傾倒し得ることを特徴とする。これに
より、フライフォイール4の回転の反作用により支持部
3が軸周りに回転してしまうことを防ぐことができるも
のである。
【0028】また、本発明の請求項24に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、支持部3が設置面に対し
て左右方向のみに傾倒し得ることを特徴とする。これに
より、フライフォイール4の回転の反作用により支持部
3が軸周りに回転してしまうことを防ぐことができるも
のである。
【0029】また、本発明の請求項25に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、設置面に載置する設置台
6の下面を摩擦係数の大きな部材で形成したことを特徴
とする。これにより、設置面にトレーニング器を載置す
る際に滑らないものであり、また、トレーニング器の振
動や騒音の設置面への伝導を防止することができるもの
である。
【0030】また、本発明の請求項26に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、ペダル2の回転数を計測
する回転数センサを設けたことを特徴とする。これによ
り、ペダル2の回転数を計測することができるものであ
る。
【0031】また、本発明の請求項27に係るトレーニ
ング器は、請求項26において、回転数センサで計測さ
れたペダル2の回転数を基に計算した計算値を報知する
報知部27を設けたことを特徴とする。これにより、使
用者が自分のトレーニング器の使用状況を知り得るもの
であり、使用者が計画的にトレーニングできるものであ
る。
【0032】また、本発明の請求項28に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、使用者が把持し得るハン
ドル9を設けたことを特徴とする。これにより、ハンド
ル9を把持することで初心者でもサドル部1から転落す
るのを防ぐことができるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0034】図1乃至2に本発明の実施の形態の例を示
す。このトレーニング器は、体の平衡感覚を養い得ると
共に筋力の向上を目指し得るトレーニング器であり、大
まかに言うと、設置面等に載置する設置台6に支持部3
が立設し、上記支持部3が使用者の脚部を載置させて回
転させるペダル2を装着すると共に支持部3の上端で使
用者の臀部を着座させるサドル部1を装着しているもの
である。以下、このトレーニング器を詳述する。
【0035】サドル部1は、座部10とパイプ状のサド
ルシャフト11、高さ調整用ノブ12で構成されるもの
である。座部10は、使用者の臀部が着座されるもので
あり、座部10の下部からサドルシャフト11が下方に
向けて延出している。サドルシャフト11の下端は、後
述するパイプ状のメインシャフト13の上端から内側に
挿入される。メインシャフト13の上端には高さ調整ノ
ブ12が設けられており、サドルシャフト11をメイン
シャフト13に挿入した状態で高さ調整ノブ12をメイ
ンシャフト13の内側に向って締め付けることでサドル
シャフト11とメインシャフト13とを固着する。サド
ルシャフト11のメインシャフト13への挿入の度合い
でサドル部1の高さ位置が調節されるものである。
【0036】メインシャフト13は、上述したように上
端でサドルシャフト11と連結されると共に、下端では
後述する設置台6に傾倒可能に支持されている。メイン
シャフト13には水平方向に貫通するペダル軸孔14が
穿設されており、メインシャフト13のペダル軸孔14
より上方位置から一対のペダル軸受けフレーム15,1
5を両側方に垂下している。この一対のペダル軸受けフ
レーム15,15の下端部ではペダル軸孔16,16が
上記ペダル軸孔14と同一軸線上に水平方向に貫通して
いる。上記ペダル軸孔14と上記ペダル軸孔16,16
にはペダル軸17を回転自在に挿通している。なお、本
例では、一対のペダル軸受けフレーム15、メインシャ
フト13及びサドルシャフト11で支持部3を構成する
ものである。
【0037】ペダル2は、上記ペダル軸17の長手方向
の両端からそれぞれ延出したペダル棒18,18の先端
に回転自在に装着されるものである。このペダル2は、
使用者によりペダル漕ぎ運動をされるものであり、ペダ
ル軸17周りに回転するものである。このペダル2の回
転運動は、動力伝達部5を介してフライフォイール4に
伝達され、フライフォイール4を回転させるものであ
る。フライフォイール4は円盤状に形成された重量のあ
るものであり、上記重量がペダル2の回転の負荷となる
ものである。本例のフライフォイール4は、詳述する
と、ペダル2の回転の径よりも小さな外径を有する円盤
状に形成してあるものであって、円盤状の中心付近には
傘歯車20が突設され、上記中心にはメインシャフト挿
通孔19が穿設されているものである。後述するが、こ
のフライフォイール4は、設置台6の内部に水平方向に
回転自在に配置されるものである。すなわち、フライフ
ォイール4は前後方向に回転するペダル2とは直交する
方向である水平方向に回転するものである。
【0038】また、ペダル2の回転をフライフォイール
4に伝達する動力駆動部5は、本例では歯車機構であ
り、電磁クラッチ21、伝達歯車22、傘歯車23で構
成されている。ペダル軸17が回転すると電磁クラッチ
21が回転し、次いで伝達歯車22、傘歯車23、と回
転運動をするものであり、この傘歯車23がフライフォ
イール4側の傘歯車20と噛み合うことにより、ペダル
2の回転がフライフォイール4に伝達してフライフォイ
ール4を回転させるようなものである。ここで、電磁ク
ラッチ21は励磁の状態でペダル軸17と連結するもの
であり、励磁がない場合や、励磁が弱い場合ではペダル
軸17とは連結しない構造を有しているものである。つ
まり、動力駆動部5は、上述したように、ペダル2の回
転をフライフォイール4に伝達させるものであるが、電
磁クラッチ21の励磁の制御でペダル2とフライフォイ
ール4との連結状態の強弱が図られるものである。な
お、電磁クラッチ21とペダル軸17とは、励磁が弱い
場合やない場合において連結され、励磁が強い場合に連
結されないものでもよいものである。また、上記のよう
に構成される動力伝達部5は、基本的に、ペダル2の回
転数よりもフライフォイール4の回転数の方が多くなる
ように、伝達率を1以上にしているものである。
【0039】設置台6は設置面に載置されるもので、支
持部3が略垂直に立設するものである。本例では、設置
台6は箱状に形成されており、設置面に接触する平面状
に形成した設置台6の下面には摩擦係数の大きな滑り止
め24が設けられている。また、中空状の設置台6の内
部では、下面の略中央部には受け皿状のシャフト受け3
2が形成され、また、図3に示すように、フライフォイ
ール4の回転方向と直交する方向に回転するゴムローラ
7aを下端に形成した保持部7が中空状の設置台6の上
壁から下方に突出するように設置されている。また、こ
の設置台6の内部には、メインシャフト挿通孔19にリ
ング状のローラーベアリング25を設置したフライフォ
イール4を水平に回転自在に配置しており、また、この
とき、上記ゴムローラ7aとフライフォイール4との間
には隙間dを形成するようにしている。
【0040】このように構成された設置台6には支持部
3が立設されるものであるが、上記ローラーベアリング
25に上方からメインシャフト13を挿通すると共にシ
ャフト受け32にメインシャフト13の下端を載置させ
て行われるものである。このとき、シャフト受け32の
大きさはメインシャフト13の軸径よりも大きくしてあ
り、シャフト受け32にメインシャフト13を挿入した
場合には、多少がたつくようにしてある。このように設
置台6に立設した支持部3は、シャフト受け32にメイ
ンシャフト13が多少がたつくように載置されること
で、設置台6に対して支持部3が傾倒するものである
が、支持部3が傾斜すると、ローラーベアリング25を
介してメインシャフト13と回転自在に接触したフライ
フォイール4が保持部7のゴムローラ7aに当接し、支
持部3の傾斜が制限されるものである。つまり、保持部
7とフライフォイール4との隙間dの分、支持部3は設
置台6に対して傾斜できるものであり、この隙間dを変
化させることで、支持部3の最大傾斜角度を変化させる
ことができるものである。なお、このとき、フライフォ
ール4の回転は当接する保持部7のゴムローラ7aが回
転することにより維持されるものである。
【0041】上記のように構成されたトレーニング器
は、使用者の臀部をサドル部1に着座させると共に使用
者の脚部でペダル2を漕ぐようにして使用されるもので
あるが、このとき、サドル部1やペダル2が装着された
支持部3が設置台6に前後左右の全方向に傾倒自在に立
設しているものなので、使用者は支持部3が設置台6に
対して傾倒しないように従来の一輪車同様に体の平衡感
覚を保ちながらペダル2を漕ぐことになり、ペダル漕ぎ
運動で脚部の筋力トレーニングを行いながらも平衡感覚
を養うこともできるものである。また、上述したように
トレーニング器は保持部7を備え、支持部3は傾倒する
も転倒はしない構造になっているためにトレーニング器
の安全性も高くすることができるものである。
【0042】また、この例において、図4(a)に示す
ように設置台6の下面を下方に凸状の球面に形成した
り、図4(b)に示すように球面状に形成した設置台6
の最下端部を平面に形成したり、図4(c)に示すよう
に下方に狭まる円錐台状に形成したりすることも好まし
いものであり、また、設置台6の下面を構成する部材を
取り外し自在にして様々な形状の下面を取り付けること
も好ましいものである。このように設置台6の下面の形
状を変化させることで設置面に対してのトレーニング器
のバランスの良し悪しを設定することができるものであ
り、例えば、トレーニング器のバランスを悪化させた場
合では使用者の平衡感覚を更に鍛えることができるもの
である。
【0043】また、この例において、図5に示すよう
に、ペダル2に回転数センサ(図示せず)を設けてペダ
ル2の回転数を測定し、上記回転数センサで計測された
ペダル2の回転数と、電磁クラッチ21で設定したフラ
イフォイール4との連結の度合いによるペダル2の回転
の負荷の大きさとで走行距離や消費カロリーを推測し、
サドル部1に設けた報知部27に上記走行距離や消費カ
ロリーを表示させることも好ましいものである。更に、
ローラーベアリング25に傾倒センサ26(図1に記
載)として光距離センサ等を設け、上記センサによって
支持部3が設置面に対して一定角度以上傾斜したときに
上記報知部27にエラー表示を表示させたり、報知部2
7に設けたスピーカ34から警告音を発させたりするこ
とも好ましいものである。
【0044】また、この例において、図5,6に示すよ
うに、メインシャフト13から上方にハンドル9を着脱
自在に突設することも好ましいものである。このように
上記ハンドル9を設けて使用者に上記ハンドル9を把持
させることにより、トレーニング器の使用に未熟である
初心者や平衡感覚が苦手である使用者でも容易に平衡感
覚を保つことができ、初心者や上記使用者がサドル部1
から転落する度合いを少なくすることができる。なお、
ハンドル9の形状は、図6(a)のように一本の棒状の
ものであっても、図6(b)のように使用者の両手で掴
み易いように複数本に分岐させたものにしてもよいので
ある。
【0045】また、この例において、図7のように、動
力伝達部5のペダル2の回転数とフライフォイール4の
回転数との回転比率を変化させるように、傘歯車23と
歯数の異なる傘歯車23'を駆動伝達部5の歯車列に入
れ替え可能にしてあることも好ましいものである。これ
は、詳述すると、両端に傘歯車23,23'をそれぞれ
回転自在に軸支したL型リブ片33の直角部分を駆動伝
達部5の伝達歯車22の回転中心に回転自在に軸支して
いるものであり、フライフォイール4側の傘歯車20と
伝達歯車22との間にL型リブ片33を直角部分を中心
に回転させて傘歯車23,23'のうちどちらか一方を
介在させる構造である。上述したが、傘歯車23,2
3'は歯数の相違する歯車であるので、ペダル2の回転
数とフライフォイール4の回転数との回転比率を変化さ
せる、つまり、動力伝達部5の伝達率を可変とすること
ができるものである。
【0046】図8には実施の形態の他例を示すものであ
る。このトレーニング器は、サドル部1の座部10から
垂下したサドルシャフト11の下端で一対のペダル軸受
けフレーム15,15が両側方に垂下している。この一
対のペダル軸受けフレーム15,15のそれぞれ下端に
はペダル軸孔16,16が穿設され、上記ペダル軸孔1
6,16にはペダル軸17が回転自在に挿入されて一対
のペダル軸受けフレーム15,15間に架設されてい
る。ペダル2は、先の実施の形態の例と同様に、ペダル
軸17の両側端からそれぞれ延出したペダル棒18,1
8の先端に装着されている。このペダル2は使用者によ
って回転漕ぎ運動がされるものである。このペダル2の
回転運動はフライフォイール4に伝動しフライフォイー
ル4を回転させるものであるが、フライフォイール4
は、本例では、一対のペダル軸受けフレーム15,15
の間で、ペダル軸17に装着すると共に前後方向に平行
に配置している。つまり、フライフォイール4はペダル
2の回転方向と同様の前後方向に回転するものである。
また、本例では、一対のペダル軸受けフレーム15,1
5の間には中空円盤状に形成された円盤シャフト28が
円盤面を側面に向けると共に前後方向に平行に配置され
るものであり、この円盤シャフト28は上記フライフォ
イール4を被覆し、両側方を一対のペダル軸受けフレー
ム15,15と固着しているものである。そして、この
円盤シャフト28はその下端で設置台6に立設されるも
のであり、サドルシャフト11及びペダル軸受けフレー
ム15と共に支持部3を構成するものである。なお、円
盤シャフト28は、下端部の側面部分に側方に突出した
摺動突起30を形成している。
【0047】また、設置面に載置される設置台6は台状
に形成されたものであり、設置面と接触する下面を平面
に形成している。一方、上面では前後方向に一条の円盤
シャフト挿入溝29を穿設している。そして、この円盤
シャフト挿入溝29の側壁には前後方向に摺動溝31を
穿設しているものである。
【0048】支持部3は設置台6に立設するものである
が、支持部3を構成する円盤シャフト28が設置台6の
円盤シャフト挿入溝29に挿入して行われるものであ
り、このとき、円盤シャフト28の摺動突起30を円盤
シャフト挿入溝29の摺動溝31に挿入しているもので
ある。このような摺動突起30及び摺動溝31で構成さ
れる摺動機構により円盤シャフト28は設置台6に対し
て前後に摺動自在に立設しているものである。
【0049】上記のように構成されたトレーニング器で
は、先の実施の形態の例のように、設置面に対して固定
された設置台6に対して支持部3が前後に傾倒するも、
上記摺動突起30及び摺動溝31で構成される摺動機構
により、所定の傾斜範囲内で支持部3が傾倒するよう
に、つまり、支持部3は完全に倒れないように構成され
たトレーニング器であり、トレーニング器は設置面に対
して不安定なものとなっているので、使用者は前後方向
に平衡感覚を保ちながらも脚部でペダル漕ぎ運動を行っ
て脚部の筋力トレーニングを行い得るものとしているも
のである。
【0050】また、この例において、図9に示すよう
に、円盤シャフト挿入溝29の溝幅を円盤シャフト28
のシャフト幅よりも大きく形成することも好ましいもの
である。このようにすることで円盤シャフト28を円盤
シャフト挿入溝29内で左右方向にがたつかせることが
でき、結果的に設置面に対して支持部3を左右方向に傾
倒させることができるものである。本例では、支持部3
の左右方向への傾倒角度は垂直方向を0°として±10
°の範囲で行わせている。
【0051】図10には実施の形態の更に他例を示すも
のである。このトレーニング器は、サドル部1から垂下
したサドルシャフト11の下端でメインシャフト13と
高さ調整用ノブ12を介して連結し、メインシャフト1
3の下端で一対のペダル軸受けフレーム15,15が両
側方に垂下して設置台6と固着しているものである。ま
た、ペダル2は、先の実施の形態の例と同様に、一対の
ペダル軸受けフレーム15,15の下端部に穿設したペ
ダル軸孔16,16に挿入したペダル軸17の両側端か
らそれぞれ延出したペダル棒18,18の先端に装着さ
れている。そして、ペダル2の回転運動により回転する
フライフォイール4は、先の実施の形態の他例と同様
に、ペダル軸17に装着されると共に、一対のペダル軸
受けフレーム15,15の間に前後方向に平行に配置さ
れている。つまり、フライフォイール4はペダル2の回
転方向と同様の前後方向に回転するものである。なお、
本例は、ペダル軸17とフライフォイール4との間には
ペダル2の回転運動の正回転のみをフライフォイール4
に伝動させてフライフォイール4を回転させるラチェッ
ト機構32を設けている。また、支持部3はメインシャ
フト13,サドルシャフト11及び一対のペダル軸受け
フレーム15,15で構成したものとする。
【0052】また、設置面に載置される設置台6は、円
盤状に形成されたものであり、設置面と接触する下面を
下方に凸状の球面状に形成すると共に球面状に形成した
設置台6の最下端部を平面状に形成したものである。
【0053】上記のように構成されたトレーニング器で
は、先の実施の形態の例及び他例とは違って、設置台6
に対して支持部3が傾倒しないで固着されているもので
あるが、設置台6の下面の形状を下方に凸状の球面状等
にしたことによりトレーニング器を設置面に対して不安
定なものとし、使用者は平衡感覚を保ちながらも脚部で
ペダル漕ぎ運動を行って脚部の筋力トレーニングを行い
得るものとしているものである。
【0054】
【発明の効果】上記のように本発明のトレーニング器に
あっては、使用者が着座するサドル部と、使用者が漕ぐ
一対のペダルと、サドル部及びペダルを装着した支持部
とを有した擬似サイクル型のトレーニング器において、
設置面に対して支持部を傾倒可能にしたので、擬似サイ
クル型のトレーニング器であることから設置面に据え置
きにされて狭いスペースでもトレーニングを行うことが
できるものであり、また、使用者が着座するサドル部及
び使用者がペダル漕ぎ運動をするペダルを装着した支持
部を傾倒可能にしたことにより、使用者は平衡感覚を養
いながらもペダル漕ぎ運動で脚部の筋力の向上を図るこ
とができるものである。
【0055】また、回転自在なフライフォイールを設
け、ペダルの回転運動をフライフォイールに伝動させて
フライフォイールを回転運動させる動力伝達部を設ける
と、ペダルの回転運動を動力伝達部をを介してフライフ
ォイールに伝動させてフライフォイールを回転運動させ
ることができ、フライフォイールの重量をペダル漕ぎ運
動の負荷とすることができるものである。
【0056】また、フライフォイールの回転にかかる負
荷をペダルの回転運動の負荷とすると、ペダルの回転運
動にかかる負荷を大きくすることができ、使用者の脚部
の更なる筋力の強化を図ることができるものである。
【0057】また、フライフォイールの回転にかかる負
荷の大きさを変化させ得る負荷調整機能をフライフォイ
ールに設けると、使用者の体力や調子に合わせてペダル
の回転運動にかかる負荷を調節することができ、使用者
に合わせた筋肉の強化を図ることができるものである。
【0058】また、フライフォイールの径をペダルの回
転の径よりも小さくすると、トレーニング器の小型化を
図ることができるものであり、使用者の着座する支持部
が傾倒して使用者がバランスを崩して支持部から落ちる
ようなことがあっても、すぐに着地することができるも
のであり安全性が向上するものである。
【0059】また、ペダルの回転の正逆方向いずれの回
転運動もフライフォイールに伝達する動力伝達部を設け
ると、ペダル漕ぎ運動のなかの脚部を持ち上げる運動を
行う筋肉をも鍛えることができるものである。
【0060】また、動力伝達部5の伝達率を可変にする
と、使用者の筋力に合わせてペダル漕ぎ運動の負荷を設
定することができ、使用者の筋力に合わせた使い勝手の
よいトレーニング器とすることができるものである。
【0061】また、設置面に載置する設置台の下面を下
方に凸状の球面に形成すると、設置面に対してトレーニ
ング器のバランスを悪化させることで使用者の平衡感覚
を更に鍛えることができるものである。
【0062】また、球面状に形成した設置台の最下端部
を平面に形成すると、設置面に対してトレーニング器の
バランスを悪化させることで使用者の平衡感覚を更に鍛
えることができるものである。
【0063】また、設置面に載置する設置台の下面を下
方に狭まる円錐台状に形成すると、設置面に対してトレ
ーニング器のバランスを悪化させることで使用者の平衡
感覚を更に鍛えることができるものである。
【0064】また、円錐台状に形成した設置台の最下端
部に位置する円形平面の径を可変にすると、設置面に対
してトレーニング器のバランスを悪化させることで使用
者の平衡感覚を更に鍛えることができるものである。
【0065】また、設置面に載置する設置台の下面を平
面状に形成すると、設置面に対してトレーニング器は安
定に載置することができ、安全性が向上するものであ
る。
【0066】また、設置面に設置台を載置し、設置面に
対して傾斜する支持部の傾斜角度の範囲を限定する保持
部を設置台に設けると、支持部の傾斜角度の範囲を限定
する保持部により支持部は傾倒可能であっても転倒はし
ないものとなるので、トレーニング器の安全性を高める
ことができるものである。
【0067】また、設置面に対して傾斜する支持部の最
大傾斜角度を可変にする保持部を設けると、使用者に合
わせた平衡感覚の鍛錬ができるものである。
【0068】また、支持部が設置面に対して前後左右の
全方向に向って傾倒し得ると、使用者の周囲の全方向に
対する平衡感覚を鍛えることができるものである。
【0069】また、支持部が設置面に対して前後方向の
みに傾倒し得ると、フライフォイールの回転の反作用に
より支持部が軸周りに回転してしまうことを防ぐことが
できるものである。
【0070】また、支持部が設置面に対して左右方向の
みに傾倒し得ると、フライフォイールの回転の反作用に
より支持部が軸周りに回転してしまうことを防ぐことが
できるものである。
【0071】また、設置面に載置する設置台の下面を摩
擦係数の大きな部材で形成すると、設置面にトレーニン
グ器を載置する際に滑らないものであり、また、トレー
ニング器の振動や騒音の設置面への伝導を防止すること
ができるものである。
【0072】また、ペダルの回転数を計測する回転数セ
ンサを設けると、ペダルの回転数を計測することができ
るものである。
【0073】また、回転数センサで計測されたペダルの
回転数を基に計算した計算値を報知する報知部を設ける
と、使用者が自分のトレーニング器の使用状況を知り得
るものであり、使用者が計画的にトレーニングできるも
のである。
【0074】また、使用者が把持し得るハンドルを設け
ると、ハンドルを把持することで初心者でもサドル部か
ら転落するのを防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す断面正面図であ
る。
【図2】図1の部分側面図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】設置台の下面の形状を説明する説明図であり、
(a)は球面状に形成されたものを示す断面正面図であ
り、(b)は球面状に形成され、且つ、最下部を平面状
に形成したものを示す断面正面図であり、(c)は円錐
台状に形成したものを示す断面正面図である。
【図5】図1の他例を示す側面図である。
【図6】図5で示したハンドルの形状を説明する説明図
であり、(a)は一本の棒状に形成したハンドルを示す
部分斜視図であり、(b)は複数本に分岐した形状のハ
ンドルを示す部分斜視図である。
【図7】動力伝達部において伝達率を変化させうる歯車
機構の一例を示すものであり、(a)は部分側面図であ
り、(b)は歯車列の例を示す部分正面図であり、
(c)は歯車列の他例を示す部分正面図である。
【図8】本発明の実施の形態の他例を示すものであり、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図9】図8の他例を示す正面図である。
【図10】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 サドル部 2 ペダル 3 支持部 4 フライフォイール 5 動力伝達部 6 設置台 7 保持部
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月21日(2001.8.2
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 トレーニング器
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者の筋力の向
上を図るためのトレーニング器に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】従来から、体の平衡感覚を養いながら
部の筋力の向上を目指すものとして一輪車が知られてい
。一輪車は、サドルに着座した使用者の脚部でペダル
を回転させ、上記ペダルの回転で車輪を回転させるもの
であり、使用者と共に一輪車も移動する
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
と共に移動する一輪車は使用する際に広いスペースが必
あり、狭いスペースで筋力の向上を目指し得るトレ
ーニング器、すなわち据え置きされるトレーニング器と
しては使用できないものであった。また、設置面等に据
え置きされて狭いスペースでトレーニングできるトレー
ニング器としては、使用者が脚部でペダルを回転させて
筋肉の強化を図り得るトレーニング器はあったが、上記
一輪車のように体の平衡感覚を養い得るトレーニング器
なかった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、体の平衡感覚を養い得ると共に筋力の向上を図る
ことができるトレーニング器を提供することを課題とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係るレーニング器は、使用者が着座するサド
ル部1と、使用者が漕ぐ一対のペダル2と、サドル部1
及びペダル2を装着した支持部3とが装着された支持部
の下端が設置面への接地部となっているとともに、接地
部とペダルとサドル部とがほぼ鉛直線上に並ぶ一輪車型
であり、サドル部に着座した使用者の重心移動で設置面
に対して支持部が傾倒自在であることを特徴とする。こ
れにより、設置面に据え置きにされて狭いスペースでも
トレーニングを行うことができるものであり、また、
輪車型として使用者が着座するサドル部1及び使用者が
ペダル漕ぎ運動をするペダル2を装着した支持部3を使
用者の重心移動で傾倒可能にしたことにより、使用者は
平衡感覚を養いながらペダル漕ぎ運動で脚部の筋力の向
上を図ることができるものである。
【0006】また、本発明の請求項2に係るトレーニン
グ器は、請求項1において、回転自在なフライホイール
4を設けたことを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項3に係るトレーニン
グ器は、請求項2において、ペダル2の回転運動をフラ
ホイール4に伝動させてフライホイール4を回転運動
させる動力伝達部5を設けたことを特徴とする。これに
より、ペダル2の回転運動を動力伝達部5を介してフラ
ホイール4に伝動させてフライホイール4を回転運動
させることができ、フライホイール4をペダル漕ぎ運動
の負荷とすることができるものである。
【0008】また、本発明の請求項4に係るトレーニン
グ器は、請求項3において、フライホイール4の回転に
かかる負荷をペダル2の回転運動の負荷としたことを特
徴とする。これにより、ペダル2の回転運動にかかる負
荷を大きくすることができ、使用者の脚部の更なる筋力
の強化を図ることができるものである。
【0009】また、本発明の請求項5に係るトレーニン
グ器は、請求項4において、フライホイール4の回転に
かかる負荷の大きさを変化させ得る負荷調整機能をフラ
ホイール4に設けたことを特徴とする。これにより、
使用者の体力や調子に合わせてペダル2の回転運動にか
かる負荷を調節することができ、使用者に合わせた筋肉
の強化を図ることができるものである。
【0010】また、本発明の請求項6に係るトレーニン
グ器は、請求項2において、フライホイール4の径をペ
ダル2の回転の径よりも小さくしたことも好ましく、こ
れにより、トレーニング器の小型化を図ることができ、
使用者の着座する支持部3が傾倒して使用者がバランス
を崩して支持部3から落ちるようなことがあっても、す
ぐに着地することができるものであり安全性が向上する
ものである。
【0011】また、本発明の請求項7に係るトレーニン
グ器は、請求項2において、フライホイール4の径をペ
ダル2の回転の径よりも大きくしたことも好ましいもの
である。
【0012】また、本発明の請求項8に係るトレーニン
グ器は、請求項2において、フライホイール4の回転方
向をペダル2の回転方向と略一致させたことを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の請求項9に係るトレーニン
グ器は、請求項2において、フライホイール4の回転方
向をペダル2の回転方向と略直交する方向にしたことを
特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項10に係るトレーニ
ング器は、請求項3において、ペダル2の回転の正逆方
向いずれの回転運動もフライホイール4に伝達する動力
伝達部5を設けたことを特徴とする。これにより、ペダ
ル漕ぎ運動を正逆どちらの方向に行う時も筋肉を鍛える
ことができる。
【0015】また、本発明の請求項11に係るトレーニ
ング器は、請求項3において、ペダル2の回転の正方向
の回転運動のみフライホイール4に伝達する動力伝達部
5を設けたことを特徴とする。
【0016】また、本発明の請求項12に係るトレーニ
ング器は、請求項3において、動力伝達部5の伝達率を
1以上として、ペダルの回転数よりフライホイールの回
転数を大としたことを特徴とする。
【0017】また、本発明の請求項13に係るトレーニ
ング器は、請求項3において、動力伝達部5の伝達率を
可変にしたことを特徴とする。これにより、使用者の筋
力に合わせてペダル漕ぎ運動の負荷を設定することがで
き、使用者の筋力に合わせた使い勝手のよいトレーニン
グ器とすることができる。
【0018】また、本発明の請求項14に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、設置面に載置する設置台
6の下面を平面とするとともに該設置台6に対して支持
部3を傾斜自在としたことを特徴とする。これにより、
設置面に対してトレーニング器は安定に載置することが
でき、安全性が向上するものである。
【0019】また、本発明の請求項15に係るトレーニ
ング器は、請求項14において、支持部3の傾斜角度の
範囲を制限する保持部7を設置台6に設けたことを特徴
とする。これにより、支持部3の傾斜角度の範囲を制限
する保持部7により支持部3は傾倒可能であっても転倒
はしないものとなるので、トレーニング器の安全性を高
めることができるものである。
【0020】また、本発明の請求項16に係るトレーニ
ング器は、請求項15において、支持部3の最大傾斜角
度を可変にする保持部7を設けたことを特徴する。これ
により、トレーニング器の平行バランスの程度を変化さ
せることで使用者に合わせた平衡感覚の鍛錬ができるも
のである。
【0021】また、本発明の請求項17に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、支持部3が設置面に対し
て前後左右の全方向に傾倒自在であることを特徴とす
る。これにより、使用者の周囲の全方向に対する平衡感
覚を鍛えることができるものである。
【0022】また、本発明の請求項18に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、支持部3が設置面に対し
前後方向のみに傾倒自在であることを特徴とする。
【0023】また、本発明の請求項19に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、支持部が設置面に対して
左右方向のみに傾倒自在であることを特徴とする。
【0024】また、本発明の請求項20に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、設置台の下面を摩擦係数
の大きな部材で形成したことを特徴とする。これによ
り、設置面にトレーニング器を載置する際に滑らないも
のである。
【0025】また、本発明の請求項21に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、ペダル2の回転数を計測
する回転数センサを設けたことを特徴とする。これによ
り、ペダル2の回転数を使用者は知ることができる。
【0026】また、本発明の請求項22に係るトレーニ
ング器は、請求項21において、回転数センサで計測さ
れたペダル2の回転数を基に計算した計算値を報知する
報知部27を設けたことを特徴とする。これにより、使
用者が自分のトレーニング器の使用状況を知り得るもの
であり、使用者が計画的にトレーニングできるものであ
る。
【0027】また、本発明の請求項23に係るトレーニ
ング器は、請求項1において、使用者が把持し得るハン
ドル9を支持部3に設けたことを特徴とする。これによ
り、ハンドル9を把持することで初心者でもサドル部1
から転落するのを防ぐことができるものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0029】図1乃至2に本発明の実施の形態の例を示
す。このトレーニング器は、体の平衡感覚を養い得ると
共に筋力の向上を図ることができるトレーニング器であ
り、大まかに言うと、設置面等に載置する設置台6に支
持部3が立設し、上記支持部3が使用者の脚部を載置さ
せて回転させるペダル2を装着すると共に支持部3の上
端で使用者の臀部を着座させるサドル部1を装着したも
ので、設置台6のほぼ鉛直線上にペダル2とサドル部1
とが並ぶ一輪車型である。以下、このトレーニング器を
詳述する。
【0030】サドル部1は、座部10とパイプ状のシー
トポスト11で構成される。座部10は、使用者の臀部
が着座されるものであり、座部10の下部からシートポ
スト11が下方に向けて延出している。シートポスト
1の下端は、後述するパイプ状のメインフレーム13
その上端から内側に挿入される。メインフレーム13の
上端には高さ調整ノブ12が設けられており、シートポ
スト11をメインフレーム13に挿入した状態で高さ調
整ノブ12をメインフレーム13の内側に向って締め付
けることでシートポスト11とメインフレーム13とを
固着する。シートポスト11のメインフレーム13への
挿入の度合いでサドル部1の高さ位置が調節されるもの
である。
【0031】メインフレーム13は、上述したように上
端でシートポスト11と連結されると共に、下端では後
述する設置台6に傾倒可能に支持されている。メイン
レーム13には水平方向に貫通するクランク軸孔14が
穿設されており、メインフレーム13のクランク軸孔1
4より上方位置からフォーク15,15を両側方に垂下
している。このフォーク15,15の下端部ではクラン
ク軸孔16,16が上記クランク軸孔14と同一軸線上
に水平方向に貫通している。上記クランク軸孔14と上
クランク軸孔16,16にはクランク軸17を回転自
在に挿通している。なお、本例では、フォーク15、メ
インフレーム13及びシートポスト11で支持部3を構
成するものである。
【0032】ペダル2は、上記クランク軸17の長手方
向の両端からそれぞれ延出したクランクアーム18,1
8の先端に回転自在に装着されるものである。このペダ
ル2は、使用者によりペダル漕ぎ運動をされるものであ
り、クランク軸17周りに回転するものである。このペ
ダル2の回転運動は、動力伝達部5を介してフライホイ
ール4に伝達され、フライホイール4を回転させるもの
である。フライホイール4は円盤状に形成された重量の
あるものであり、上記重量がペダル2の回転の負荷とな
るものである。本例のフライホイール4は、詳述する
と、ペダル2の回転の径よりも小さな外径を有する円盤
状に形成したもので、円盤状の中心付近には傘歯車20
が突設され、上記中心にはメインフレーム挿通孔19が
穿設されているものである。後述するが、このフライ
イール4は、設置台6の内部に水平方向に回転自在に配
置されるものである。すなわち、フライホイール4は前
後方向に回転するペダル2とは直交する方向である水平
方向に回転するものである。
【0033】また、ペダル2の回転をフライホイール
に伝達する動力伝達部5は、本例では歯車機構であり、
電磁クラッチ21、伝達歯車22、傘歯車23で構成さ
れている。クランク軸17が回転すると電磁クラッチ2
1が回転し、次いで伝達歯車22、傘歯車23、と回転
運動をするものであり、この傘歯車23がフライホイー
4側の傘歯車20と噛み合うことにより、ペダル2の
回転がフライホイール4に伝達してフライホイール4を
回転させるようなものである。ここで、電磁クラッチ2
1は励磁の状態でクランク軸17と連結するものであ
り、励磁がない場合や、励磁が弱い場合ではクランク軸
17とは連結しない構造を有しているものである。つま
り、動力伝達部5は、上述したように、ペダル2の回転
をフライホイール4に伝達させるものであるが、電磁ク
ラッチ21の励磁の制御でペダル2とフライホイール
との連結状態の強弱が図られるものである。なお、電磁
クラッチ21とクランク軸17とは、励磁が弱い場合や
ない場合において連結され、励磁が強い場合に連結され
ないものでもよい。また、上記のように構成される動力
伝達部5は、基本的に、ペダル2の回転数よりもフライ
ホイール4の回転数の方が多くなるように、伝達率を1
以上にしている
【0034】設置台6は設置面に載置されるもので、支
持部3が略垂直に立設するものである。本例では、設置
台6は箱状に形成されており、設置面に接触する平面状
に形成した設置台6の下面には摩擦係数の大きな滑り止
め24が設けられている。また、中空状の設置台6の内
部では、下面の略中央部には受け皿状のシャフト受け3
2が形成され、また、図3に示すように、フライホイー
4の回転方向と直交する方向に回転するゴムローラ7
aを下端に形成した保持部7が中空状の設置台6の上壁
から下方に突出するように設置されている。また、この
設置台6の内部には、メインフレーム挿通孔19にリン
グ状のローラーベアリング25を設置したフライホイー
4を水平に回転自在に配置しており、また、このと
き、上記ゴムローラ7aとフライホイール4との間には
隙間dを形成するようにしている。
【0035】このように構成された設置台6には支持部
3が立設されるものであるが、上記ローラーベアリング
25に上方からメインフレーム13を挿通すると共にシ
ャフト受け32にメインフレーム13の下端を載置させ
て行われるものである。このとき、シャフト受け32の
大きさはメインフレーム13の軸径よりも大きくしてあ
り、シャフト受け32にメインフレーム13を挿入した
場合には、多少がたつくようにしてある。このように設
置台6に立設した支持部3は、シャフト受け32にメイ
フレーム13が多少がたつくように載置されること
で、設置台6に対して支持部3が傾倒するものである
が、支持部3が傾斜すると、ローラーベアリング25を
介してメインフレーム13と回転自在に接触したフライ
ホイール4が保持部7のゴムローラ7aに当接し、支持
部3の傾斜が制限されるものである。つまり、保持部7
とフライホイール4との隙間dの分、支持部3は設置台
6に対して傾斜できるものであり、この隙間dを変化さ
せることで、支持部3の最大傾斜角度を変化させること
できる。なお、このとき、フライフォール4の回転は
当接する保持部7のゴムローラ7aが回転することによ
り維持される
【0036】上記のように構成されたトレーニング器
は、使用者の臀部をサドル部1に着座させると共に使用
者の脚部でペダル2を漕ぐようにして使用されるもので
あるが、このとき、サドル部1やペダル2が装着された
支持部3が設置台6に前後左右の全方向に傾倒自在に立
設しているものなので、使用者は支持部3が設置台6に
対して傾倒しないように従来の一輪車同様に体の平衡感
覚を保ちながらペダル2を漕ぐことになり、ペダル漕ぎ
運動で脚部の筋力トレーニングを行いながら平衡感覚を
養うことができる。また、上述したようにトレーニング
器は保持部7を備え、支持部3は傾倒するも転倒はしな
い構造になっているためにトレーニング器の安全性も高
くすることができるものである。
【0037】また、この例において、図4(a)に示す
ように設置台6の下面を下方に凸状の球面に形成した
り、図4(b)に示すように球面状に形成した設置台6
の最下端部を平面に形成したり、図4(c)に示すよう
に下方に狭まる円錐台状に形成したりすることも好まし
いものであり、また、設置台6の下面を構成する部材を
取り外し自在にして様々な形状の下面を取り付けること
も好ましいものである。このように設置台6の下面の形
状を変化させることで設置面に対してのトレーニング器
のバランスの良し悪しを設定することができるものであ
り、例えば、トレーニング器のバランスを悪化させた場
合では使用者の平衡感覚を更に鍛えることができるもの
である。
【0038】また、この例において、図5に示すよう
に、ペダル2に回転数センサ(図示せず)を設けてペダ
ル2の回転数を測定し、上記回転数センサで計測された
ペダル2の回転数と、電磁クラッチ21で設定したフラ
ホイール4との連結の度合いによるペダル2の回転の
負荷の大きさとで走行距離や消費カロリーを推測し、サ
ドル部1に設けた報知部27に上記走行距離や消費カロ
リーを表示させることも好ましいものである。更に、ロ
ーラーベアリング25に傾倒センサ26(図1に記載)
として光距離センサ等を設け、上記センサによって支持
部3が設置面に対して一定角度以上傾斜したときに上記
報知部27にエラー表示を表示させたり、報知部27に
設けたスピーカ34から警告音を発させたりすることも
好ましいものである。
【0039】また、この例において、図5,6に示すよ
うに、メインフレーム13から上方にハンドル9を着脱
自在に突設することも好ましいものである。このように
上記ハンドル9を設けて使用者に上記ハンドル9を把持
させることにより、トレーニング器の使用に未熟である
初心者や平衡感覚が苦手である使用者でも容易に平衡感
覚を保つことができ、初心者や上記使用者がサドル部1
から転落する度合いを少なくすることができる。なお、
ハンドル9の形状は、図6(a)のように一本の棒状の
ものであっても、図6(b)のように使用者の両手で掴
み易いように複数本に分岐させたものにしてもよい
【0040】また、この例において、図7のように、動
力伝達部5のペダル2の回転数とフライホイール4の回
転数との回転比率を変化させることができるように、傘
歯車23と歯数の異なる傘歯車23'を駆動伝達部5の
歯車列に入れ替え可能にしてもよい。これは、詳述する
と、両端に傘歯車23,23'をそれぞれ回転自在に軸
支したL型リブ片33の直角部分を駆動伝達部5の伝達
歯車22の回転中心に回転自在に軸支しているものであ
り、フライホイール4側の傘歯車20と伝達歯車22と
の間にL型リブ片33を直角部分を中心に回転させて傘
歯車23,23'のうちどちらか一方を介在させる構造
である。上述したが、傘歯車23,23'は歯数の相違
する歯車であるので、ペダル2の回転数とフライホイー
4の回転数との回転比率を変化させる、つまり、動力
伝達部5の伝達率を可変とすることができるものであ
る。
【0041】図8には実施の形態の他例を示している
このトレーニング器は、サドル部1の座部10から垂下
したシートポスト11の下端でフォーク15,15が両
側方に垂下している。このフォーク15,15のそれぞ
れ下端にはクランク軸孔16,16が穿設され、上記
ランク軸孔16,16にはクランク軸17が回転自在に
挿入されてフォーク15,15間に架設されている。ペ
ダル2は、先の実施の形態の例と同様に、クランク軸
7の両側端からそれぞれ延出したクランクアーム18,
18の先端に装着されている。このペダル2は使用者に
よって回転漕ぎ運動がされるものである。このペダル2
の回転運動はフライホイール4に伝動しフライホイール
4を回転させるものであるが、フライホイール4は、本
例では、フォーク15,15の間で、クランク軸17に
装着すると共に前後方向に平行に配置している。つま
り、フライホイール4はペダル2の回転方向と同様の前
後方向に回転するものである。また、本例では、フォー
15,15の間には中空円盤状に形成された円盤フレ
ーム28が円盤面を側面に向けると共に前後方向に平行
に配置されるものであり、この円盤フレーム28は上記
フライホイール4を被覆し、両側方をフォーク15,1
5と固着している。そして、この円盤フレーム28はそ
の下端で設置台6に立設されるものであり、シートポス
11及びフォーク15と共に支持部3を構成するもの
である。なお、円盤フレーム28は、下端部の側面部分
に側方に突出した摺動突起30を形成している。
【0042】また、設置面に載置される設置台6は台状
に形成されたものであり、設置面と接触する下面を平面
に形成している。一方、上面では前後方向に一条の円盤
フレーム挿入溝29を穿設している。そして、この円盤
フレーム挿入溝29の側壁には前後方向に摺動溝31を
穿設しているものである。
【0043】支持部3は設置台6に立設するものである
が、支持部3を構成する円盤フレーム28が設置台6の
円盤フレーム挿入溝29に挿入して行われるものであ
り、このとき、円盤フレーム28の摺動突起30を円盤
フレーム挿入溝29の摺動溝31に挿入しているもので
ある。このような摺動突起30及び摺動溝31で構成さ
れる摺動機構により円盤フレーム28は設置台6に対し
て前後に摺動自在に立設しているものである。
【0044】上記のように構成されたトレーニング器で
は、先の実施の形態の例のように、設置面に対して固定
された設置台6に対して支持部3が前後に傾倒すると同
時に、上記摺動突起30及び摺動溝31で構成される摺
動機構により、所定の傾斜範囲内で支持部3が傾倒する
ように、つまり、支持部3は完全に倒れないように構成
されている。トレーニング器は設置面に対して不安定な
ものとなっているので、使用者は前後方向に平衡感覚を
保ちながらも脚部でペダル漕ぎ運動を行って脚部の筋力
トレーニングを行うことができる
【0045】また、この例において、図9に示すよう
に、円盤フレーム挿入溝29の溝幅を円盤フレーム28
よりも大きくしてあるために、円盤フレーム28を
円盤フレーム挿入溝29内で左右方向にがたつかせるこ
とができ、結果的に設置面に対して支持部3を左右方向
も傾倒させることができる。本例では、支持部3の左
右方向への傾倒角度は垂直方向を0°として±10°の
範囲で行わせている。
【0046】図10には実施の形態の更に他例を示す
このトレーニング器は、サドル部1から垂下したシート
ポスト11の下端でメインフレーム13と高さ調整用ノ
ブ12を介して連結し、メインフレーム13の下端で
ォーク15,15が両側方に垂下して設置台6と固着し
ているものである。また、ペダル2は、先の実施の形態
の例と同様に、フォーク15,15に設けたクランク軸
孔16,16に挿入したクランク軸17の両側端からそ
れぞれ延出したクランクアーム18,18の先端に装着
されている。そして、ペダル2の回転運動により回転す
るフライホイール4は、先の実施の形態の他例と同様
に、クランク軸17に装着されると共に、フォーク
5,15の間に前後方向に平行に配置されている。つま
り、フライホイール4はペダル2の回転方向と同様の前
後方向に回転するものである。なお、本例は、クランク
17とフライホイール4との間にはペダル2の回転運
動の正回転のみをフライホイール4に伝動させてフライ
ホイール4を回転させるラチェット機構32を設けてい
る。また、支持部3はメインフレーム13,シートポス
11及びフォーク15,15で構成したものとする。
【0047】また、設置面に載置される設置台6は、円
盤状に形成されたものであり、設置面と接触する下面を
下方に凸状の球面状に形成すると共に球面状に形成した
設置台6の最下端部を平面状に形成したものである。
【0048】上記のように構成されたトレーニング器で
は、先の実施の形態の例及び他例とは違って、設置台6
に対して支持部3が傾倒しないで固着されているもので
あるが、設置台6の下面の形状を下方に凸状の球面状等
にしたことによりトレーニング器を設置面に対して不安
定なものとし、使用者は平衡感覚を保ちながらも脚部で
ペダル漕ぎ運動を行って脚部の筋力トレーニングを行い
得るものとしているものである。
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明のトレーニング器に
あっては、設置面に据え置きにされて狭いスペースでも
トレーニングを行うことができるものであり、また、使
用者が着座するサドル部及び使用者がペダル漕ぎ運動を
するペダルを装着した支持部を使用者の重心移動で前後
左右に傾倒可能にしたことにより、使用者は一輪車に乗
る場合と同様に平衡感覚を養いながらペダル漕ぎ運動で
脚部の筋力の向上を図ることができるものである。
【0050】また、回転自在なフライホイールを設け、
ペダルの回転運動をフライホイールに伝動させてフライ
ホイールを回転運動させる動力伝達部を設けると、ペダ
ルの回転運動を動力伝達部介してフライホイールに伝
動させてフライホイールを回転運動させることができ、
フライホイールの重量をペダル漕ぎ運動の負荷とするこ
とができるものである。
【0051】また、フライホイールの回転にかかる負荷
をペダルの回転運動の負荷とすると、ペダルの回転運動
にかかる負荷を大きくすることができ、使用者の脚部の
更なる筋力の強化を図ることができるものである。
【0052】また、フライホイールの回転にかかる負荷
の大きさを変化させ得る負荷調整機能をフライホイール
に設けると、使用者の体力や調子に合わせてペダルの回
転運動にかかる負荷を調節することができ、使用者に合
わせた筋肉の強化を図ることができるものである。
【0053】また、フライホイールの径をペダルの回転
の径よりも小さくすると、トレーニング器の小型化を図
ることができるものであり、使用者の着座する支持部が
傾倒して使用者がバランスを崩して支持部から落ちるよ
うなことがあっても、すぐに着地することができるもの
であり安全性が向上するものである。
【0054】また、ペダルの回転の正逆方向いずれの回
転運動もフライホイールに伝達する動力伝達部を設ける
と、ペダル漕ぎ運動のなかの脚部を持ち上げる運動を行
う筋肉をも鍛えることができるものである。
【0055】また、動力伝達部5の伝達率を可変にする
と、使用者の筋力に合わせてペダル漕ぎ運動の負荷を設
定することができ、使用者の筋力に合わせた使い勝手の
よいトレーニング器とすることができるものである。
【0056】また、設置面に載置する設置台の下面を平
面とするとともに該設置台6に対して支持部3を傾斜自
在とすると、設置面に対してトレーニング器は安定に載
置することができ、安全性が向上するものである。
【0057】また、支持部の傾斜角度の範囲を限定する
保持部を設置台に設けると、支持部は傾倒可能であって
も転倒はしないものとなるので、トレーニング器の安全
性を高めることができるものである。
【0058】また、支持部の最大傾斜角度を可変にする
保持部を設けると、使用者に合わせた平衡感覚の鍛錬が
できるものである。
【0059】また、支持部が設置面に対して前後左右の
全方向に傾倒自在であると、使用者の周囲の全方向に対
する平衡感覚を鍛えることができるものである。
【0060】また、支持部が設置面に対して前後方向の
みに傾倒自在であると、前後方向の平衡感覚を鍛えるこ
とができるとともに、全方向に傾倒自在である場合に比
して乗車が容易となる。
【0061】また、支持部が設置面に対して左右方向の
みに傾倒自在であると、左右方向の平衡感覚を鍛えるこ
とができるとともに、全方向に傾倒自在である場合に比
して乗車が容易となる。
【0062】また、設置面に載置する設置台の下面を摩
擦係数の大きな部材で形成すると、トレーニング器の使
用中に設置台が移動してしまうことがないものとなる
【0063】また、ペダルの回転数を計測する回転数セ
ンサを設けると、ペダルの回転数を計測することができ
るものである。
【0064】また、回転数センサで計測されたペダルの
回転数を基に計算した計算値を報知する報知部を設ける
と、使用者が自分のトレーニング器の使用状況を知り得
るものであり、使用者が計画的にトレーニングできるも
のである。
【0065】また、使用者が把持し得るハンドルを設け
ると、ハンドルを把持することで初心者でもサドル部か
ら転落するのを防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例を示す断面正面図であ
る。
【図2】図1の部分側面図である。
【図3】図1の部分拡大図である。
【図4】設置台の下面の形状を説明する説明図であり、
(a)は球面状に形成されたものを示す断面正面図であ
り、(b)は球面状に形成され、且つ、最下部を平面状
に形成したものを示す断面正面図であり、(c)は円錐
台状に形成したものを示す断面正面図である。
【図5】図1の他例を示す側面図である。
【図6】図5で示したハンドルの形状を説明する説明図
であり、(a)は一本の棒状に形成したハンドルを示す
部分斜視図であり、(b)は複数本に分岐した形状のハ
ンドルを示す部分斜視図である。
【図7】動力伝達部において伝達率を変化させうる歯車
機構の一例を示すものであり、(a)は部分側面図であ
り、(b)は歯車列の例を示す部分正面図であり、
(c)は歯車列の他例を示す部分正面図である。
【図8】本発明の実施の形態の他例を示すものであり、
(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【図9】図8の他例を示す正面図である。
【図10】本発明の実施の形態の更に他例を示すもので
あり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。
【符号の説明】 1 サドル部 2 ペダル 3 支持部 4 フライホイール 5 動力伝達部 6 設置台 7 保持部
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者が着座するサドル部と、使用者が
    漕ぐ一対のペダルと、サドル部及びペダルを装着した支
    持部とを有した擬似サイクル型のトレーニング器におい
    て、設置面に対して支持部を傾倒可能にしたことを特徴
    とするトレーニング器。
  2. 【請求項2】 ペダルの回転が設置面に対して鉛直面上
    で行われることを特徴とする請求項1に記載のトレーニ
    ング器。
  3. 【請求項3】 回転自在なフライフォイールを設けたこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記
    載のトレーニング器。
  4. 【請求項4】 ペダルの回転運動をフライフォイールに
    伝動させてフライフォイールを回転運動させる動力伝達
    部を設けたことを特徴とする請求項3に記載のトレーニ
    ング器。
  5. 【請求項5】 フライフォイールの回転にかかる負荷を
    ペダルの回転運動の負荷としたことを特徴とする請求項
    4に記載のトレーニング器。
  6. 【請求項6】 フライフォイールの回転にかかる負荷の
    大きさを変化させ得る負荷調整機能をフライフォイール
    に設けたことを特徴とする請求項5に記載のトレーニン
    グ器
  7. 【請求項7】 フライフォイールの径をペダルの回転の
    径よりも小さくしたことを特徴とする請求項3に記載の
    トレーニング器。
  8. 【請求項8】 フライフォイールの径をペダルの回転の
    径よりも大きくしたことを特徴とする請求項3に記載の
    トレーニング器。
  9. 【請求項9】 フライフォイールの回転方向をペダルの
    回転方向と略一致させたことを特徴とする請求項3に記
    載のトレーニング器。
  10. 【請求項10】 フライフォイールの回転方向をペダル
    の回転方向と略直交する方向にしたことを特徴とする請
    求項3に記載のトレーニング器。
  11. 【請求項11】 ペダルの回転の正逆方向いずれの回転
    運動もフライフォイールに伝達する動力伝達部を設けた
    ことを特徴とする請求項4に記載のトレーニング器。
  12. 【請求項12】 ペダルの回転の正方向の回転運動のみ
    フライフォイールに伝達する動力伝達部を設けたことを
    特徴とする請求項4に記載のトレーニング器。
  13. 【請求項13】 動力伝達部の伝達率を1以上とし、ペ
    ダルの回転以上にフライフォイールが回転することを特
    徴とする請求項4に記載のトレーニング器。
  14. 【請求項14】 動力伝達部の伝達率を可変にしたこと
    を特徴とする請求項4に記載のトレーニング器。
  15. 【請求項15】 設置面に載置する設置台の下面を下方
    に凸状の球面に形成したことを特徴とする請求項1に記
    載のトレーニング器。
  16. 【請求項16】 球面状に形成した設置台の最下端部を
    平面に形成したことを特徴とする請求項15に記載のト
    レーニング器。
  17. 【請求項17】 設置面に載置する設置台の下面を下方
    に狭まる円錐台状に形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のトレーニング器。
  18. 【請求項18】 円錐台状に形成した設置台の最下端部
    に位置する円形平面の径を可変にしたことを特徴とする
    請求項16または請求項17のいずれかに記載のトレー
    ニング器。
  19. 【請求項19】 設置面に載置する設置台の下面を平面
    状に形成したことを特徴とする請求項1に記載のトレー
    ニング器。
  20. 【請求項20】 設置面に設置台を載置し、設置面に対
    して傾斜する支持部の傾斜角度の範囲を制限する保持部
    を上記設置台に設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のトレーニング器。
  21. 【請求項21】 設置面に対して傾斜する支持部の最大
    傾斜角度を可変にする保持部を設けたことを特徴する請
    求項20に記載のトレーニング器。
  22. 【請求項22】 支持部が設置面に対して前後左右の全
    方向に向って傾倒し得ることを特徴とする請求項1に記
    載のトレーニング器。
  23. 【請求項23】 支持部が設置面に対して前後方向のみ
    に傾倒し得ることを特徴とする請求項1に記載のトレー
    ニング器。
  24. 【請求項24】 支持部が設置面に対して左右方向のみ
    に傾倒し得ることを特徴とする請求項1に記載のトレー
    ニング器。
  25. 【請求項25】 設置面に載置する設置台の下面を摩擦
    係数の大きな部材で形成したことを特徴とする請求項1
    に記載のトレーニング器。
  26. 【請求項26】 ペダルの回転数を計測する回転数セン
    サを設けたことを特徴とする請求項1に記載のトレーニ
    ング器。
  27. 【請求項27】 回転数センサで計測されたペダルの回
    転数を基に計算した計算値を報知する報知部を設けたこ
    とを特徴とする請求項26に記載のトレーニング器。
  28. 【請求項28】 使用者が把持し得るハンドルを設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載のトレーニング器。
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