JP2001346496A - 電気除草器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】通電式の雑草除去装置に関するもので、生け垣
や潅木の間に生えた茅等の雑草を、有用な植物に影響を
与える事無く、選択的に枯死させるもので、家庭用の安
いものを想定している。雑草を枯死させる為の電気は、
可成の高電圧を必要とし、単に、商用電源電圧を昇圧し
て使用すると、商用電源系統に衝撃を与える心配があっ
た。 【解決手段】コンデンサー又は二次電池に時間をかけて
充電し、最後に瞬間放電する方式とし、系統に与える影
響を無くした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】農業分野のうち、雑草除去を
目的としており、通電式の除草装置に関するもので一般
家庭で使用される事を想定した、低価格の装置を目指し
ている。

【０００２】

【従来の技術】公知例としては、特開平７−８９、特開
平８−５６５４８等がある。いずれも、家庭で使用する
には、大掛かりで高価である。

【０００３】従来、雑草の除去は、動力草刈機や鎌等を
使用し、人手によるものや耕運機等による物理的に行う
ものと化学薬品の除草剤を散布し、雑草を枯死させるも
のが一般的であった。

【０００４】鎌や動力草刈機等による除草では、雑草の
根が残るため、後日、再び生えてくる確率が高いと言う
欠点がある。

【０００５】除草剤を散布する方法は、環境を汚染する
ので止めるべきである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】従来技術では、例え
ば、潅木の間に生えた、茅等の雑草と枯らしたくない有
用植物とを区別して環境に負荷を掛ける事無く、選択的
に雑草のみを枯死させるのは困難であった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】雑草の地上茎と大地間
に、高電圧を瞬間印加し、雑草の細根を破壊し枯死させ
る。

【０００８】天候の乾湿、雑草の種類にもよるが、雑草
の地上茎と大地間の抵抗は数ＭΩ程度のものがあり、印
加電圧も数千ボルト以上必要となる。電圧の種類として
は、直流、商用交流、高周波等考えられるが、他への影
響を考慮すると直流が好ましい。

【０００９】印加時間は、省エネルギーの観点から、短
い方が望ましいが、ＡＣ１００Ｖの家庭用コンセントか
ら、大電流をとるのは実用上好ましくないので、工夫が
必要である。

【００１０】そこで、ＡＣ１００Ｖの家庭用コンセント
からの電気を、ｎ倍電圧整流し、コンデンサー又は二次
電池に時間をかけて充電する。

【００１１】予め設定した電圧とコンデンサーの充電電
圧を比較し、等しくなったら雑草に電圧を印加する。

【００１２】

【発明の実施の形態】雑草の種類や大きさにより、印加
電圧を調節できる様に、電圧設定ダイアル２を設けてい
る。電圧計３で充電電圧を監視できる。

【００１３】

【実施例】図−１に示す。電源プラグ１１をコンセント
に差し込む。次に、絶縁クリップ７で雑草９の茎を挟
む。電圧設定ダイアル４を設定し、押しボタン２を押す
とコンデンサー又は二次電池が充電され最後に雑草に電
圧を印加する。

【００１４】

【発明の効果】環境を汚染する事無く、目的の雑草のみ
を僅かな電気で枯死させる事ができる。しかも、商用電
源に、大きな負担を掛けない。

【図面の簡単な説明】

【図１】電気除草器システムの全体構成

【図２】電気除草器動作の時間シーケンス

【符号の説明】

１高電圧電源装置 ２押しボタン ３電圧計 ４電圧設定ダイアル ５絶縁ケーブル ６接地電極棒 ７絶縁クリップ ８雑草の根 ９雑草 １０地面 １１電源プラグ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】通電式の除草装置において、高電圧電源装
   置の入力電力を小さく抑制し、商用電源に及ぼす影響を
   少なくする為に、コンデンサー又は二次電池を用いた電
   気除草器