JP2001346468A - 小動物飼育装置 - Google Patents

小動物飼育装置

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JP2001346468A JP2000174219A JP2000174219A JP2001346468A JP 2001346468 A JP2001346468 A JP 2001346468A JP 2000174219 A JP2000174219 A JP 2000174219A JP 2000174219 A JP2000174219 A JP 2000174219A JP 2001346468 A JP2001346468 A JP 2001346468A
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正年 菊地
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飼育装置内外の空気が混ざる虞がなく、手間
がかからず、安価な飼育装置を提供する。 【解決手段】 マウスなど小動物用のケージ2を複数収
納する筐体3を備えた小動物飼育装置1において、筐体
3の後部側に支柱32,33を設け、その支柱32,3
3の上下方向に間隔を置いて、略U字状のアーム34を
前後方向スライド自在に設けると共に前方にスライドし
た着脱位置で上下回動可能に設け、その各U字状のアー
ム34に、ケージ2のフランジ6を着脱自在に係合して
保持させ、そのアーム34の後方にスライドした固定位
置の上方に、その各ケージ2内を換気するための給排気
手段23を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療研究などに用
いられるマウスなどの小動物を飼育し、或いは実験する
ための飼育装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】飼育装置としては、クリーンラックと称
される扉付きの飼育ケースが一般的である。
【0003】図14及び図15に示すように、飼育ケー
ス60は、前面に開閉自在な扉61を有する筐体62か
らなり、内部にケージ63を配置するための複数の棚6
4を有する。
【0004】筐体62は、筐体62内部に清浄な空気を
供給するための給気口65を上面66前部に有し、各ケ
ージ63から発生する汚れた空気を排出するための排気
口67を上面66後部に有する。
【0005】そして、筐体62の前部には、筐体62を
通気性のある板68で前後に仕切ってなる給気室69が
形成されており、給気口65から供給された給気を一旦
各ケージ63の前方に均一に供給するようになってい
る。
【0006】筐体62の後部には、筐体62を通気性の
ある板70で前後に仕切ってなる排気室71が形成され
ている。
【0007】また、図示しないが、飼育ケースには、ケ
ージ63を個々に収納できる個室を備えた複雑な構造の
高価な個室付きラックもある。個室付きラックは、個々
のケージを相互に隔離する必要がある場合に用いてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的な飼
育ケース60は、ケージ63入れ替えなどの都度、扉6
1を開閉させなければならず、その都度飼育ケース60
内外の空気が混ざってしまっていた。
【0009】このため、外気の雑菌が飼育ケース60内
に侵入したり、ケージ63内の汚損物が外部に放出され
たりする虞があるという課題があった。
【0010】そして更に、飼育ケース60は、棚64に
ケージ63を直置きするため、棚64の表面が汚れて清
掃の手間がかかるという課題もあった。
【0011】また、個室付きラックには上述した課題は
ないものの、装置が複雑であり、かなり高価であるとい
う課題があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、飼育装置内外の空気が混ざる虞がなく、手間がかか
らず、安価な飼育装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、マウスなど小動物用のケージを複数収納す
る筐体を備えた小動物飼育装置において、筐体の後部側
に支柱を設け、その支柱の上下方向に間隔を置いて、略
U字状のアームを前後方向スライド自在に設けると共に
前方にスライドした着脱位置で上下回動可能に設け、そ
の各U字状のアームに、ケージのフランジを着脱自在に
係合して保持させ、そのアームの後方にスライドした固
定位置の上方に、その各ケージ内を換気するための給排
気手段を設けたものである。
【0014】また、U字状アームの開放側後端に、後方
ピンと前方ピンとを設けると共に、支柱にこれらピンを
スライド自在に係合する長穴を形成し、かつ前方の長穴
に、U字状アームを後方ピンを支点に回動させるための
回動用穴を形成するとよい。
【0015】そして、上記前方の長穴に上記前方ピンの
水平移動を規制するための突起または窪み等からなる移
動規制部を設けると共に、アーム側の前方ピンに上記移
動規制部の形状に符合するチップを設けるとよい。
【0016】上記給排気手段は、筐体の一側面に設けた
給気縦ダクトと排気縦ダクトにそれぞれ接続され、固定
位置のケージ上を延びる給気水平ダクトと排気水平ダク
トからなり、その両水平ダクトに、固定位置のケージに
給排気するための給気口と排気口が形成されて構成され
るものとするとよい。
【0017】また、ケージは、蓋を有し、その蓋に、水
平ダクトの給気口と排気口に位置して空気取入口と空気
排出口が形成されるものとするとよい。
【0018】そして、給気口と排気口には、ケージ側の
空気取入口と空気排出口を取り囲みかつケージの前後方
向のスライドを許容するフードカバーが設けられるもの
とするとよい。
【0019】また、上記排気縦ダクトは前面部を着脱可
能に形成するとよい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0021】図5及び図6に示すように、小動物飼育装
置1は、マウスなどの小動物を飼育するためのケージ2
を縦横に整列させて収納する筐体3と、筐体3に設けら
れた給気縦ダクト4及び排気縦ダクト5とからなる。
【0022】図4に示すように、ケージ2は、上端開口
の縁に水平方向に延びるフランジ6を有する容器7と、
容器7の上端開口を着脱自在に塞ぐ蓋8とからなる。
【0023】蓋8はフランジ6と重ね合わされる程度の
大きさに形成されており、後述する給気水平ダクト9と
排気水平ダクト10に接続するための空気取入口11と
空気排出口12が形成されている。
【0024】空気取入口11と空気排出口12は、それ
ぞれ上方へ延長されている。空気取入口11と空気排出
口12にはそれぞれ容器7内の空気と外気との交わりを
制限するためのフィルタ13が設けられている。
【0025】図5及び図6に示すように、筐体3は、キ
ャスタ14が設けられた底部15と、底部15の両側に
設けられた側部16,17と、両側の側部16,17上
に掛け渡された天井部18と、背面を仕切る背面板19
とからなり、前面を開放されている。
【0026】給気縦ダクト4と排気縦ダクト5は、筐体
3の一側に設けられており、一方の側部16を兼ねてい
る。給気縦ダクト4は奥側に配置され、排気縦ダクト5
は手前側に配置されている。
【0027】給気縦ダクト4と排気縦ダクト5は、各々
図示しない外部の送風機と接続されている。
【0028】図1に示すように、排気縦ダクト5は前面
部20を着脱可能に形成されており、排気縦ダクト5内
を容易に清掃できるようになっている。具体的には、前
面部20はビス21を介して排気縦ダクト本体22に着
脱自在に取り付けられている。
【0029】また、図1、図2及び図5に示すように、
給気縦ダクト4と排気縦ダクト5には、筐体3内に収納
される各ケージ2内を換気するための給排気手段23が
設けられている。
【0030】給排気手段23は、給気縦ダクト4と排気
縦ダクト5にそれぞれ接続され、ケージ2を固定すべき
位置(以下、固定位置という)の上方に水平に延びる給
気水平ダクト9と排気水平ダクト10からなる。
【0031】給気水平ダクト9と排気水平ダクト10の
下面には、固定位置のケージ2に給排気するための給気
口24と排気口25が形成されている。
【0032】給気水平ダクト9は、上下に複数ほぼ等間
隔に設けられており、排気水平ダクト10は、それぞれ
の給気水平ダクト9とほぼ並行に延びて設けられてい
る。
【0033】具体的には、給気水平ダクト9及び排気水
平ダクト10の上下の間隔は、ケージ2の高さより若干
高い程度に設定されている。また、給気水平ダクト9と
排気水平ダクト10は、上段側の給気水平ダクト9及び
排気水平ダクト10に着脱するケージ2を安定して置け
る程度の間隔に形成されている。
【0034】給気水平ダクト9は、それぞれ背面板19
に第1補強板26を介してほぼ等間隔に接続されて補強
されている。排気水平ダクト10は、ほぼ水平に隣り合
う給気水平ダクト9に第2補強板27を介してほぼ等間
隔に接続されて補強されている。
【0035】図1、図2及び図10(a)(b)に示す
ように、排気水平ダクト10の前面部28は、排気水平
ダクト本体29にビス30を介して着脱自在に設けられ
ており、排気水平ダクト10内を容易に清掃できるよう
になっている。
【0036】図8、図9及び図10(a)(b)に示す
ように、給気水平ダクト9に形成された給気口24と、
排気水平ダクト10に形成された排気口25には、ケー
ジ2の空気取入口11と空気排出口12を取り囲み、か
つケージ2の前後方向のスライドを許容するフードカバ
ー31が設けられる。
【0037】フードカバー31は、ゴムからなり、給気
口24又は排気口25の周囲から下方へ垂れ下がるよう
に形成されている。フードカバー31は、固定位置のケ
ージ2の蓋8に下端を接触させて空気取入口11又は空
気排出口12の外周を覆うようになっている。
【0038】また、図1及び図2に示すように、筐体3
には一対一組の支柱32,33が複数組み設けられてい
る。支柱32,33は、後述するアーム34を支持する
ためのものであり、水平断面コ字状の鋼材からなる。
【0039】具体的には、支柱32,33は、背面板1
9に沿って底部15から起立されている。対をなす1組
の支柱32,33は、それぞれ第1補強板26を挟むよ
うに配置されており、互いにコ字状の開口を向かい合わ
せている。
【0040】図1、図2及び図7に示すように、それぞ
れの支柱32,33には、平面視U字状に形成されたア
ーム34の開放側後端が上下方向回動自在に、かつ、回
動上限の位置でロック可能に設けられている。
【0041】アーム34は、ケージ2を上下動可能に支
持するためのものであり、ケージ2を給気水平ダクト9
と排気水平ダクト10に下方から押し付けて着脱自在に
接続するためのものである。
【0042】アーム34は、それぞれの後端部35を、
向かい合う一対の支柱32,33のそれぞれの外側に後
方ピン36と前方ピン37とを介して連結されている。
【0043】図8、図9及び図11(a)(b)に示す
ように、後方ピン36は、アーム34の回動中心を形成
するためのものであり、アーム34の両端近傍に一体
に、それぞれ近接する支柱32,33側へ突出させて設
けられている。
【0044】支柱32,33には、それぞれ後方ピン3
6を水平方向スライド移動自在に係合させる第1長穴3
8が形成されている。
【0045】前方ピン37は、アーム34の回動を規制
するためのものであり、後方ピン36から長手方向中央
側に離間して、アーム34に一体に支柱32,33側へ
突出させて設けられている。
【0046】支柱32,33には、それぞれ前方ピン3
7を水平方向スライド移動自在に、かつ、スライド前端
位置で上下動可能に挿通させる鉤形のガイド穴39が形
成されている。
【0047】ガイド穴39は、具体的には水平方向に延
びる第2長穴40と、第2長穴40の前端から下方へ延
びる回動用穴41とからなる。
【0048】第2長穴40は、後方ピン36を挿通させ
る第1長穴38と水平に形成されており、前方ピン37
が第2長穴40に係合しているときは、アーム34をほ
ぼ水平に支持するようになっている。
【0049】また、第2長穴40には前方ピン37の水
平移動を規制するための移動規制部42が設けられてい
る。移動規制部42は、回動用穴41に接続する第2長
穴40の前部に上方に突起する突起43を形成してなる
ものである。突起43は側面視ほぼ矩形状に形成されて
いる。
【0050】前方ピン37には移動規制部42の形状に
符合するチップ44が設けられている。チップ44は突
起43の基端に噛み合う角部45を有する。チップ44
が移動規制部42に噛み合うことによりアーム34の前
方への飛び出しが防止されるようになっている。
【0051】そして、アーム34は、支柱32,33に
後方ピン36と前方ピン37とを介して水平方向スライ
ド移動可能に、かつ、スライド前端位置で下方へ回動自
在に設けられている。
【0052】また、図1及び図3(a)(b)(c)に
示すように、アーム34の前端近傍には、ケージ2の前
端を掛けるための突起48が設けられており、特にケー
ジ2着脱時にケージ2を前方へ滑らせないように止める
ようになっている。
【0053】図2に示すように、給気縦ダクト4と排気
縦ダクト5が形成された側部16に対向する側部17に
は、各段の給気排気量を各々均一にバランスをとるため
チャンバー46が形成されている。
【0054】次に作用を述べる。
【0055】筐体3にケージ2を収納する場合、図9に
示すように、アーム34を予め下方へ回動させておく。
このとき、図11(b)に示すように、後方ピン36は
第1長穴38の前端近傍に位置されており、前方ピン3
7は回動用穴41の下端近傍に位置されている。
【0056】そして、U字状のアーム34内に前方から
ケージ2を入れる。ケージ2は、下段側の給気水平ダク
ト9及び排気水平ダクト10の上に一旦載置され、安定
してアーム34内の着脱位置に位置させることができ
る。
【0057】アーム34の前側を上方に持ち上げると、
アーム34はケージ2のフランジ6に係合されてフラン
ジ6を持ち上げながら、後方ピン36を中心として上方
に回動される。すなわち、ケージ2はフランジ6を介し
てアーム34に吊り上げられる。
【0058】このとき、図3(a)に示すように、前方
ピン37は回動用穴41にガイドされながら上方へ移動
され、図3(b)に示すように、アーム34を水平とす
る位置で第2長穴40の上縁に当たってアーム34の回
動を規制する。
【0059】ケージ2の上昇に伴って、ケージ2の空気
取入口11と空気排出口12は、それぞれ直上のフード
カバー31に覆われる。それぞれのフードカバー31
は、下端を蓋8上に密着される。空気取入口11と空気
排出口12は、外周をシールされ、それぞれ給気口24
又は排気口25と接続された状態になる。
【0060】アーム34を後方(矢印47の方向)へ押
し込むと、図3(c)に示すように、アーム34はケー
ジ2ごと後方へスライド移動される。このとき、後方ピ
ン36は第1長穴38内を後方へスライド移動し、前方
ピン37は第2長穴40内を後方へスライド移動する。
【0061】ケージ2の空気取入口11と空気排出口1
2も後方へ移動されるが、フードカバー31内からはみ
出すことはなく、フードカバー31のほぼ中心で止ま
る。
【0062】アーム34からゆっくり手を離すと、アー
ム34は下方へ極僅か動き、前方ピン37に設けられた
チップ44が第2長穴40の下縁上に載置される。そし
て、ケージ2は固定位置に固定され、収納作業は完了す
る。
【0063】この状態で、チップ44の前方には移動規
制部42たる突起43が位置されている。チップ44は
第2長穴40の下縁上に載置されたまま前方へスライド
移動するのを規制され、ケージ2が突発的に前方へ飛び
出すのを防ぐことができる。
【0064】送風機から給気縦ダクト4に送られた新鮮
な空気は、各段の給気水平ダクト9を経て各ケージ2内
に供給され、各ケージ2内の汚れた空気は、それぞれの
ケージ2に接続された排気水平ダクト10を経て排気縦
ダクト5に集められ、排気される。
【0065】このように、ケージ2毎に、給気、排気を
個別に行うため、外気と各ケージ2内及び各ケージ2相
互間の空気が互いに混入するのを防ぐことができる。
【0066】また、ケージ2の空気取入口11と給気水
平ダクト9の給気口24は、外周をフードカバー31に
覆われてシールされているため、外気がケージ2内に侵
入することはない。
【0067】そして、ケージ2の空気排出口12と排気
水平ダクト10の排気口25も、外周をフードカバー3
1に覆われてシールされているため、ケージ2内の汚れ
た空気が外部に漏れることもなく、各ケージ2の通気性
を個々に保ちつつ、各ケージ2相互間及びケージ2内の
汚損空気の外部への放出を防止できる。
【0068】ケージ2を筐体3から取り外す場合、アー
ム34を若干持ち上げながら前方へ引き、ゆっくりと下
方へ回動させる。
【0069】ケージ2は、アーム34と共に下方へ回動
され、下段側の給気水平ダクト9と排気水平ダクト10
上に載置される。すなわち、下段側の給気水平ダクト9
と排気水平ダクト10がケージ2のストッパとなり、ケ
ージ2を着脱位置に確実に支える。
【0070】このとき、ケージ2の空気取入口11と空
気排出口12はフードカバー31から完全に下方へ離間
されている。
【0071】また、アーム34を前方へ引くことから、
着脱位置は他のケージ2より手前にあり、着脱位置から
容易にケージ2を取り出すことができる。
【0072】ケージ2の空気取入口11と空気排出口1
2にはそれぞれフィルタ13が設けられているため、ケ
ージ2内の汚れた空気が外部に漏れるのを防ぐことがで
きる。
【0073】このように、筐体3の後部側に支柱32,
33を設け、支柱32,33の上下方向に間隔を置い
て、略U字状のアーム34を前後方向スライド自在に設
けると共に前方にスライドした着脱位置で上下回動可能
に設け、各U字状のアーム34に、ケージ2のフランジ
6を着脱自在に係合して保持させ、アーム34の後方に
スライドした固定位置の上方に、各ケージ2内を換気す
るための給排気手段23を設けたため、各ケージ2の通
気性を個々に保ちつつ、各ケージ2の気密性を保持する
ことができ、レベルの高い飼育環境及び実験環境を提供
でき、かつ、ケージ2の着脱を容易に行え、良好な作業
性を得ることができる。
【0074】また、U字状のアーム34で給気水平ダク
ト9及び排気水平ダクト10にケージ2を押し付けて支
持するものとしたため、ケージ2の支持構造を簡易なも
のとすることができ、ケージ2の気密性を保てる高機能
な小動物飼育装置1を安価に提供することができる。
【0075】また、ケージ2を載置するための棚をなく
すことができるため、清掃を簡単に行うことができ、筐
体3内部を容易に清潔に保つことができる。
【0076】U字状アーム34の開放側後端に、後方ピ
ン36と前方ピン37とを設けると共に、支柱32,3
3にこれらピン36,37をスライド自在に係合する第
1長穴38と第2長穴40を形成し、かつ前方の第2長
穴40に、U字状アーム34を後方ピン36を支点に回
動させるための回動用穴41を形成し、ピン36,37
と、ピン36,37を支持する長穴38,40等の穴だ
けでアーム34を支持するものとしたため、ケージ2の
支持構造を簡易なものにでき、安価に製作することがで
きる。
【0077】第1長穴38の前方に位置される第2長穴
40に前方ピン37の水平移動を規制するための移動規
制部42を設けると共に、アーム34側の前方ピン37
に移動規制部42の形状に符合するチップ44を設けた
ため、ケージ2を支持しているアーム34の不意の飛び
出しを防ぐことができ、ケージ2を安定して収納してお
くことができる。
【0078】給排気手段23を、筐体3の一側面に設け
た給気縦ダクト4と排気縦ダクト5にそれぞれ接続さ
れ、固定位置のケージ2上を延びる給気水平ダクト9と
排気水平ダクト10からなるものとし、給気水平ダクト
9には給気口24を形成し、排気水平ダクト10には排
気口25を形成するものとしたため、複数段に収納する
ケージ2のそれぞれに対して容易に給排気することがで
きる。
【0079】ケージ2は、蓋8を有するものとし、蓋8
に水平ダクト9,10の給気口24と排気口25に位置
して空気取入口11と空気排出口12を形成したため、
ケージ2を容易に給気水平ダクト9と排気水平ダクト1
0に接続することができる。
【0080】給気口24と排気口25に、ケージ2側の
空気取入口11と空気排出口12を取り囲み、かつケー
ジ2の前後方向のスライドを許容するフードカバー31
を設けたため、ケージ2の外気に対する気密性を保つこ
とができ、また、扉をなくすことができる。
【0081】また、排気縦ダクト5の前面部20を着脱
可能に形成したため、排気縦ダクト5内の清掃を簡単に
行うことができる。
【0082】なお、移動規制部42は矩形状の突起43
からなるものとしたが、これに限るものではない。
【0083】例えば、図12に示すように、基端が丸み
を帯びた移動規制部50としてもよい。この場合、チッ
プ51も移動規制部50の形状に符号させて円形のもの
とするとよく、このようにすることにより、アーム34
をより円滑に前方へ引き出すことができる。
【0084】また、図13に示すように、第2長穴40
の後端部に前方ピン37を落とす窪み52を形成してな
る移動規制部53としてもよい。この場合、チップ54
も移動規制部53の形状に符号させるとよく、更に、第
1長穴38の上端縁にも後方ピン36を填め込むための
窪み55を形成するとよい。そして、後方ピン36にも
第1長穴38の窪み55に符号する形状の第2チップ5
6を設けるとよい。アーム34を強固に固定してより強
力にアーム34の飛び出しを防止することができる。
【0085】そして、上述の実施の形態では前方ピン3
7と後方ピン36をアーム34に設け、長穴とガイド穴
39を支柱32,33に設けるものとしたが、これに限
るものではなく、逆に、前方ピン37と後方ピン36を
支柱32,33に設け、長穴とガイド穴39をアーム3
4側に設けるものとしてもよい。
【0086】この場合、ガイド穴39の回動用穴41
は、第2長穴40の前端から上方へ延びるものとすると
よい。
【0087】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
【0088】(1)各ケージの気密性を個々に保持する
ことができ、良好な飼育環境を提供できる。
【0089】(2)ケージの着脱が容易に行え、良好な
作業性を得ることができる。
【0090】(3)清掃を簡単に行うことができる。
【0091】(4)簡易な構造にすることができ、安価
に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す小動物飼育装置
の要部斜視図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】アームの概略動作説明図である。
【図4】ケージの斜視図である。
【図5】小動物飼育装置の正面図である。
【図6】図5のVI−VI線矢視図である。
【図7】図5の要部拡大図である。
【図8】図7のVIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】図7のIX−IX線矢視断面図である。
【図10】(a)は図8の要部拡大図であり、(b)は
図9の要部拡大図である。
【図11】(a)は図8の要部拡大図であり、(b)は
図9の要部拡大図である。
【図12】図11(a)の他の実施の形態を示すアーム
の要部拡大図である。
【図13】図11(a)の他の実施の形態を示すアーム
の要部拡大図である。
【図14】従来の小動物飼育装置の正面図である。
【図15】図14の側面図である。
【符号の説明】
1 小動物飼育装置 2 ケージ 3 筐体 4 給気縦ダクト 5 排気縦ダクト 6 フランジ 8 蓋 9 給気水平ダクト 10 排気水平ダクト 11 空気取入口 12 空気排出口 20 前面部 23 給排気手段 24 給気口 25 排気口 31 フードカバー 32 支柱 33 支柱 34 アーム 36 後方ピン 37 前方ピン 38 第1長穴(長穴) 40 第2長穴(前方の長穴) 41 回動用穴 42 移動規制部 44 チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 宗雄 東京都目黒区青葉台2丁目20番14号 第2 いなりビル 日本クレア株式会社内 (72)発明者 河野 広実 茨城県日立市日高町4丁目12番1号 日立 電線機器株式会社内 (72)発明者 菊地 正年 茨城県日立市日高町4丁目12番1号 日立 電線機器株式会社内 (72)発明者 鷺 史彦 茨城県日立市日高町4丁目12番1号 日立 電線機器株式会社内 Fターム(参考) 2B101 AA11 BB03 FA01 FA02 FA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マウスなど小動物用のケージを複数収納
    する筐体を備えた小動物飼育装置において、筐体の後部
    側に支柱を設け、その支柱の上下方向に間隔を置いて、
    略U字状のアームを前後方向スライド自在に設けると共
    に前方にスライドした着脱位置で上下回動可能に設け、
    その各U字状のアームに、ケージのフランジを着脱自在
    に係合して保持させ、そのアームの後方にスライドした
    固定位置の上方に、その各ケージ内を換気するための給
    排気手段を設けたことたことを特徴とする小動物飼育装
    置。
  2. 【請求項2】 U字状アームの開放側後端に、後方ピン
    と前方ピンとを設けると共に、支柱にこれらピンをスラ
    イド自在に係合する長穴を形成し、かつ前方の長穴に、
    U字状アームを後方ピンを支点に回動させるための回動
    用穴を形成した請求項1記載の小動物飼育装置。
  3. 【請求項3】 上記前方の長穴に上記前方ピンの水平移
    動を規制するための突起または窪み等からなる移動規制
    部を設けると共に、アーム側の前方ピンに上記移動規制
    部の形状に符合するチップを設けた請求項2記載の小動
    物飼育装置。
  4. 【請求項4】 上記給排気手段は、筐体の一側面に設け
    た給気縦ダクトと排気縦ダクトにそれぞれ接続され、固
    定位置のケージ上を延びる給気水平ダクトと排気水平ダ
    クトからなり、その両水平ダクトに、固定位置のケージ
    に給排気するための給気口と排気口が形成されて構成さ
    れる請求項1〜3いずれかに記載の小動物飼育装置。
  5. 【請求項5】 ケージは、蓋を有し、その蓋に、水平ダ
    クトの給気口と排気口に位置して空気取入口と空気排出
    口が形成される請求項4記載の小動物飼育装置。
  6. 【請求項6】 給気口と排気口には、ケージ側の空気取
    入口と空気排出口を取り囲みかつケージの前後方向のス
    ライドを許容するフードカバーが設けられる請求項5記
    載の小動物飼育装置。
  7. 【請求項7】 上記排気縦ダクトは前面部を着脱可能に
    形成された請求項1〜6いずれかに記載の小動物飼育装
    置。
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