JP2001345741A - 同期減算を用いた配電線搬送方法 - Google Patents

同期減算を用いた配電線搬送方法

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JP2001345741A JP2000164018A JP2000164018A JP2001345741A JP 2001345741 A JP2001345741 A JP 2001345741A JP 2000164018 A JP2000164018 A JP 2000164018A JP 2000164018 A JP2000164018 A JP 2000164018A JP 2001345741 A JP2001345741 A JP 2001345741A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高調波雑音の除去を効果的に行うことを可能
にする。 【解決手段】 商用周波の配電線路を伝送路として使用
し、送信側では商用周波に同期した単位変調区間の前半
変調区間で信号を送り、後半変調区間では信号注入を休
止し、受信側では前記単位変調区間の半分前との差をと
る同期減算によって高調波雑音を相殺するようにした、
同期減算を用いた配電線搬送方法であって、前記前半変
調区間を長さ固定の信号注入区間9と該信号注入区間に
続く補正区間10より構成し、前記後半変調区間を長さ
固定の信号休止区間11と該信号休止区間に続く補正区
間12により構成し、送信側では、前記信号休止区間及
び前記2つの補正区間に信号を注入せず、前記補正区間
の長さを、商用周波の1周期に応じて加減するようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配電線路の商用周
波の高調波雑音を除去するために同期減算を用いた配電
線搬送方法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電線を信号伝送路とする通信において
は、商用周波の高調波雑音の影響を受ける場合が多く、
それを軽減する方法として同期減算方法が知られてい
る。
【0003】本願出願人は、同期減算を用いた配電線搬
送方法として、既に特開平9−200097号におい
て、単位変調区間を商用周波の2周期分とし、送信側で
は前半の1周期にスペクトラム拡散信号を注入し、後半
の1周期に信号注入を休止し、受信側では前半の1周期
の受信信号から後半の1周期の受信信号を減算すること
によって、商用周波に同期した高調波雑音を相殺し、そ
の後遅延乗算により逆拡散及び検波するようにした方法
を提案している。
【0004】このような同期減算方法として、商用周波
数が50Hz,60Hzに固定され、変動しないものと
して、その1周期を送受信側両方とも20ms,16.
7msに設定して、商用周波同期回路を持たずに同期減
算を行う方法と、送受信側両方に商用周波同期回路を持
ち、商用周波同期回路からパルスをもらい、このパルス
に同期して減算を行う方法とが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の方法は、商用周
波数が定格周波数(50Hz,60Hz)である時には
同期減算の効果を最大限に発揮できるが、一般的には負
荷の状況により商用周波数は緩やかに変動しており、ま
た、設置個所によっても異なるので、商用周波数が定格
周波数よりずれた時には一定の効果は期待できない。
【0006】逆に、後者の方法は、送受信双方に商用周
波同期回路を有し、その出力パルスにより減算周期を決
定するため、商用周波同期回路の基本性能や送受信の整
合に難があり、場合によっては変調方式そのものに悪影
響を及ぼすおそれがある。
【0007】(発明の目的)本発明の目的は、高調波雑
音の除去を効果的に行うことを可能にする、同期減算を
用いた配電線搬送方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、商用周波の配電線路を伝
送路として使用し、送信側では商用周波に同期した単位
変調区間の前半変調区間で信号を送り、後半変調区間で
は信号注入を休止し、受信側では前記単位変調区間の半
分前との差をとる同期減算によって高調波雑音を相殺す
るようにした、同期減算を用いた配電線搬送方法であっ
て、前記前半変調区間を長さ固定の信号注入区間と該信
号注入区間に続く補正区間より構成し、前記後半変調区
間を長さ固定の信号休止区間と該信号休止区間に続く補
正区間により構成し、送信側では、前記信号休止区間及
び前記2つの補正区間に信号を注入せず、前記補正区間
の長さを、商用周波の1周期に応じて加減することを特
徴とするものである。
【0009】また、上記目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、請求項1記載の同期減算を用いた配
電線搬送方法において、前記補正区間の長さの加減量を
送信側より受信側に伝送し、受信側では、伝送された加
減量に合わせて受信側の単位変調区間の補正区間の長さ
を加減することを特徴とするものである。
【0010】また、上記目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、請求項1記載の同期減算を用いた配
電線搬送方法において、送信側では、変調信号の2次変
調にスペクトラム直接拡散を施し、受信側では、受信側
の単位変調区間の補正区間の長さが数通りに設定された
複数の復調手段によって受信信号の復調を行うことを特
徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態に
おける送信部を示す図である。本実施形態は1次変調に
差動位相変調を用い、2次変調にスペクトラム直接拡散
を用いたものである。
【0012】商用周波数クロック発生回路1は、配電線
接続端子2に接続され、図2に示されるように、配電線
の商用周波電圧3のゼロクロス点で商用周波数クロック
4を発生する。搬送波発生回路5は商用周波数クロック
4に同期して図2に示される搬送波6を発生する。拡散
系列発生回路7は商用周波数クロック4に同期してスペ
クトラム拡散用データ列を発生する。平均回路8は送信
前の商用周波電圧3の所定の数サイクルにおける1サイ
クル長の平均を検出する。所定の数サイクルの平均をと
ることにより、商用周波数クロック発生回路1による誤
差や、配電線のノイズによる誤差を低減している。
【0013】送信部、受信部の両方において、図3に示
されるように、商用周波電圧3の2サイクルを1単位変
調区間(長さ2T)として設定し、その前半の1サイク
ルである前半変調区間(長さT)を信号注入区間9(長
さD)と補正区間10(商用周波数が定格周波数の時は
補正区間10の長さはtで、この補正区間10では信号
は注入されない)から構成し、その後半の1サイクルで
ある後半変調区間(長さT)を信号休止区間11(長さ
D)と補正区間12(商用周波数が定格周波数の時は補
正区間12の長さはt)とから構成する。なお、長さt
は搬送波6の中心周波数の1周期とし、長さtの1補正
区間を1スロットと呼ぶことにする。したがって、商用
周波数が定格周波数である時は、補正区間10,12は
1スロットとなる。また、スペクトラム拡散符号の場合
には、長さtを1チップ長とする。
【0014】商用周波数が1スロット程度低下した時
は、図4の(a)に示されるように、補正区間10,1
2は0スロットとなり、単位変調区間の長さ2Tは信号
注入区間9の長さDと信号休止区間11の長さDの合計
の長さ2Dとなる。また、商用周波数が定格周波数であ
る時は、図4の(b)に示されるように、補正区間1
0,12はそれぞれ1スロットとなり、単位変調区間の
長さ2Tは信号注入区間9の長さDと信号休止区間11
の長さDと補正区間10,12の長さ2tの合計の長さ
(2D+2t)となる。商用周波数が1スロット程度上
昇した時は、図4の(c)に示されるように、補正区間
10,12はそれぞれ2スロットとなり、単位変調区間
の長さ2Tは信号注入区間9の長さDと信号休止区間1
1の長さDと補正区間10,12の長さ4tの合計の長
さ(2D+4t)となる。
【0015】図1に戻り、補正区間決定回路13は定格
周波数を中心に±数スロットの補正区間10,12の加
減を決定するものであり、平均回路8によって検出され
た商用周波電圧3の平均1サイクル長に単位変調区間の
1/2(T)が最も近くなるような補正区間10,12
のスロット数を決定する。乗算器14は搬送波発生回路
4よりの搬送波6と拡散系列発生回路7よりのスペクト
ラム拡散用データ列とを乗算して、搬送波6を直接拡散
させる。搬送波制御回路15は、商用周波数クロック発
生回路1よりの商用周波数クロック4に同期して動作
し、乗算器16への出力を制御すると共に、後述する2
T移相回路17及びスイッチ18の切換を制御する。
【0016】送信する信号の電文構成は、図5に示され
るように、送信開始を示すガード部19と、補正区間1
0,12のスロット数を伝送する補正値部20と、デー
タを伝送するデータ部21とから成る。なお、Sは信号
注入区間9を示し、Nは信号休止区間11を示し、tは
信号が注入されない各1スロットの補正区間10,12
を示す。ガード部19及び補正値部20の単位変調区間
の長さ2Tは、その時の商用周波数が定格周波数である
か否かに関係なしに、定格周波数の時の長さ(2D+2
t)に設定される。そして、データ部21の単位変調区
間の長さ2Tは、その時に補正区間決定回路13により
決定されたスロット数(図5では2tとして例示されて
いる)を信号注入区間9(S)及び信号休止区間11
(N)の長さ2Dに加えた長さ(2D+4t)に設定さ
れる。したがって、商用周波数が定格周波数より±数ス
ロット変動した時には、補正値部20とデータ部21と
の境界で変調速度が変化することになる。
【0017】図5に示されるような電文構成は搬送波制
御回路15の制御動作により達成される。すなわち、ガ
ード部19においては、データ入力端子TDよりガード
信号用データが入力され、その時、搬送波制御回路15
はスイッチ18のa接点側を閉じるようにしている。ま
た、搬送波制御回路15は2T移相回路17の遅延時限
2Tを(2D+2t)に設定する。前半変調区間の信号
注入区間Sでは、搬送制御回路15は乗算器14の出力
であるスペクトラム拡散信号をそのまま通し、乗算器1
6に入力させる。このスペクトラム拡散信号は排他的オ
ア回路22の出力と乗算器16により乗算されることに
よってガード信号となり、注入回路23により配電線接
続端子2を介して配電線に注入される。前半変調区間の
補正区間t、後半変調区間の信号休止区間N及び補正区
間tでは、搬送制御回路15は乗算器14の出力である
スペクトラム拡散信号を遮断し、配電線には信号が注入
されないようにする。
【0018】補正値部20においては、搬送波制御回路
15はスイッチ18のb接点側を閉じるようにする。そ
れにより、補正区間決定回路13が補正区間を2スロッ
トに決定していると仮定すると、このスロット数が補正
値として排他的オア回路22に入力される。また、搬送
波制御回路15は2T移相回路17の遅延時限2Tを
(2D+2t)に設定する。前半変調区間の信号注入区
間Sでは、搬送制御回路15は乗算器14の出力である
スペクトラム拡散信号をそのまま通し、乗算器16に入
力させる。このスペクトラム拡散信号は排他的オア回路
22の出力(1単位変調区間前の値との差をとったもの
で、差がなければ+1、差があれば−1)と乗算器16
により乗算されることによって補正区間のスロット数に
より差動位相変調された補正値変調信号となり、注入回
路23により配電線接続端子2を介して配電線に注入さ
れる。前半変調区間の補正区間t、後半変調区間の信号
休止区間N及び補正区間tでは、搬送制御回路15は乗
算器14の出力であるスペクトラム拡散信号を遮断し、
配電線には信号が注入されないようにする。
【0019】データ部21においては、データ入力端子
TDより送信すべきデータが入力され、その時、搬送波
制御回路15はスイッチ18のa接点側を閉じるように
する。それにより、このデータが排他的オア回路22に
入力される。また、搬送波制御回路15は、補正区間決
定回路13が補正区間を2スロットに決定していること
に応じて2T移相回路17の遅延時限2Tを(2D+4
t)に設定する。前半変調区間の信号注入区間Sでは、
搬送制御回路15は乗算器14の出力であるスペクトラ
ム拡散信号をそのまま通し、乗算器16に入力させる。
このスペクトラム拡散信号は排他的オア回路22の出力
(1単位変調区間前のデータとの差をとったもので、差
がなければ+1、差があれば−1)と乗算器16により
乗算されることによってデータにより差動位相変調され
たデータ変調信号となり、注入回路23により配電線接
続端子2を介して配電線に注入される。前半変調区間の
補正区間2t、後半変調区間の信号休止区間N及び補正
区間2tでは、搬送制御回路15は乗算器14の出力で
あるスペクトラム拡散信号を遮断し、配電線には信号が
注入されないようにする。
【0020】図6は、本発明の実施の一形態における受
信部を示す図である。この受信部は図1の送信部から送
られてくる信号を受信するものであり、送信部における
商用周波数クロック発生回路1のような商用周波同期回
路を備えてはいない。
【0021】配電線接続端子24に接続されたバンドパ
スフィルタ25は搬送波周波数帯域の受信信号のみを通
し、同期減算回路26に出力する。同期減算回路26
は、遅延時限がDであるD移相回路27、遅延時限がa
t(aは補正値として送信されたスロット数)であるa
t移相回路28、インバータ29及び加算器30から成
るもので、バンドパスフィルタ25の現在の出力より時
限(D+at)前、すなわち商用周波電圧3の1サイク
ル前の出力を減算する。これにより、(信号注入区間9
+補正区間10)で受信される(受信信号+高調波雑
音)と、(信号休止区間11+補正区間12)で受信さ
れる(高調波雑音)との差が演算されるので、高調波雑
音は相殺されて0となる。遅延乗算回路31は、遅延時
限が2Dである2D移相回路32、遅延時限が2at
(aは補正値として送信されたスロット数)である2a
t移相回路33及び乗算器34から成るもので、同期減
算回路26の現在の出力と1単位変調区間(2T=2D
+2at)前の出力とを乗算することにより受信信号を
逆拡散して、復調する。ローパスフィルタ35は遅延乗
算回路31の出力より有害な高周波成分を除去し、デー
タ出力端子36より出力する。また、補正値検出回路3
7は受信信号の補正値部20から補正値(スロット数)
を検出し、検出した補正値をat移相回路28及び2a
t移相回路33に送り、それらの遅延時間at及び2a
tにおけるaを設定することにより遅延時間を変更させ
る。例えば、補正値aが2であれば、at移相回路28
の遅延時間を2tとし、2at移相回路33の遅延時間
を4tとする。
【0022】なお、受信信号のガード部19及び補正値
部20を受信する段階では、補正値検出回路37は、ま
だ補正値を検出できないので、定格周波数時の1スロッ
トを出力する。したがって、受信信号のガード部19及
び補正値部20は定格周波数時の単位変調区間(補正区
間10,12がそれぞれ1スロット)にて復調処理さ
れ、その後、データ部21は補正値により変更された単
位変調区間にて復調処理される。
【0023】以上のように、受信信号のデータ部21の
復調に際しては、単位変調区間が商用周波電圧3の周波
数変動に追従したものとなるので、同期減算による高調
波雑音の除去を効果的に行うことができる。ガード部1
9は数単位変調区間から構成され、その検出はある程度
曖昧に判定することが許されるが、データ部21は1単
位変調区間毎に情報が集約されており、よりノイズの影
響を受けやすいため、送信された補正値による単位変調
区間の変更は有効であり、さらに誤り検出処理を加える
ことで、十分なデータの信頼性を確保することができ
る。また、受信部には商用周波同期回路を必要としない
ので、送受信の整合を不要にすることができる。
【0024】以上の図1〜6の実施形態の説明では、2
次変調にスペクトラム直接拡散を用いているが、1次変
調のみでも良いし、1次変調も差動位相変調方式には限
らない。
【0025】図1〜6において説明した実施形態は、図
5に示されるように補正値部20を有する電文構成を用
いるものであるが、図7に示されるように、補正値部2
0を有しない、ガード部38とデータ部39のみから成
る電文構成を用いる実施形態とすることもできる。この
実施形態では、送信部は図1からスイッチ18を削除し
た構成のものであり、ガード部38を送信する前に、補
正区間決定回路13は、平均回路8によって検出された
商用周波電圧3の平均1サイクル長に単位変調区間の1
/2(T)が最も近くなるような補正区間10,12の
スロット数を決定する。決定されたスロット数が仮に2
であったとすれば、搬送波制御回路15は、補正区間決
定回路13が補正区間を2スロットに決定していること
に応じて2T移相回路17の遅延時限2Tを(2D+4
t)に設定する。データ部39の送信に際しても同様
に、搬送波制御回路15は補正区間決定回路13が決定
しているスロット数に応じて2T移相回路17の遅延時
限2Tをに設定する。
【0026】一方、受信部は、図8に示されるように、
補正区間10,12の最大スロット数に等しい同期減算
回路26a〜26c、遅延乗算回路31a〜31c及び
ローパスフィルタ35a〜35cの組数を有する。ロー
パスフィルタ31a〜31cの出力は加算器40により
加算され、データ出力端子36より出力される。同期減
算回路26a〜26cの移相回路41a〜41cの遅延
時間はD,(D+t),(D+2t)にそれぞれ予め設
定され、遅延乗算回路31a〜31cの移相回路42a
〜42cの遅延時間も2D,2(D+t),2(D+2
t)にそれぞれ予め設定されている。なお、29a〜2
9cはインバータ、30a〜30cは加算器、34a〜
34cは乗算器である。
【0027】例えば、商用周波電圧3の周波数が定格周
波数よりも低下して、1周期が1スロット分長くなった
場合には、送信部における単位変調区間の1/2の長さ
(T)は(D+2t)に、単位変調区間の長さ(2T)
は(2D+4t)に、それぞれ設定されるので、受信部
の同期減算回路26aと遅延乗算回路31aにおける演
算結果は図9のようになり、遅延乗算回路31aにおい
てはその入力信号と2T(=S+N)遅れの信号とでは
スペクトラム拡散の符号同期がとれていないため、その
乗算結果は単位変調区間でローパスフィルタリングする
とゼロとなる。
【0028】同様に、同期減算回路26bと遅延乗算回
路31bにおける演算結果は図10のようになり、遅延
乗算回路31bにおいてはその入力信号と2T(=S+
N+2t)遅れの信号とではスペクトラム拡散の符号同
期がとれていないため、その乗算結果は単位変調区間で
ローパスフィルタリングするとゼロとなる。
【0029】他方、同期減算回路26cと遅延乗算回路
31cにおける演算結果は図11のようになり、遅延乗
算回路31cにおいてはその入力信号と2T(=S+N
+4t)遅れの信号とではスペクトラム拡散の符号同期
がとれているため、その乗算結果は復調されたものとな
る。
【0030】受信信号のガード部38の復調段階におい
て十分な復調結果が得られる同期減算回路、遅延乗算回
路及びローパスフィルタの組が判明するので、データ部
39の復調処理はその組のみを継続すれば良い。
【0031】図7〜11で説明した実施形態によれば、
電文構成における補正値部を不要にできるので、電文構
成を短くすることができる。
【0032】以上の図7〜11の実施形態では、1次変
調は差動位相変調方式に限らない。
【0033】なお、本発明において、配電線とは、電力
会社の配電線に限らず、交流電力を供給するすべての電
力線を包含するものである。
【0034】また、商用周波電圧の2サイクルを単位変
調区間とするばかりではなく、2nサイクル(nは1よ
り大きい整数)を単位変調区間としてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
単位変調区間の前半変調区間を長さ固定の信号注入区間
と該信号注入区間に続く補正区間より構成し、後半変調
区間を長さ固定の信号休止区間と該信号休止区間に続く
補正区間により構成し、送信側では、前記信号休止区間
及び前記2つの補正区間に信号を注入せず、前記補正区
間の長さを、商用周波の1周期に応じて加減するように
したから、高調波雑音の除去を効果的に行うことが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である配電線搬送方法を
実施するための送信部の一例を示すブロック図である。
【図2】配電線の商用周波電圧と図1に示される送信部
における波形との関係を示す図である。
【図3】配電線の商用周波電圧と単位変調区間等との関
係を示す図である。
【図4】単位変調区間と補正区間のスロット数との関係
を示す図である。
【図5】本発明の実施の一形態にて使用される電文構成
を示す図である。
【図6】本発明の実施の一形態である配電線搬送方法を
実施するための受信部の一例を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の他の形態にて使用される電文構
成を示す図である。
【図8】本発明の実施の他の形態である配電線搬送方法
を実施するための受信部の一例を示すブロック図であ
る。
【図9】図8の第1の復調手段により復調結果を示す図
である。
【図10】図8の第2の復調手段により復調結果を示す
図である。
【図11】図8の第3の復調手段により復調結果を示す
図である。
【符号の説明】
1 商用周波数クロック発生回路 2 配電線接続端子 3 商用周波電圧 4 商用周波数クロック 5 搬送波発生回路 6 搬送波 7 拡散系列発生回路 8 平均回路 9 信号注入区間 10,12 補正区間 11 信号休止区間 13 補正区間決定回路 14,16 乗算器 15 搬送波制御回路 17 2T移相回路 18 スイッチ 19 ガード部 20 補正値部 21 データ部 22 排他的オア回路 23 注入回路 24 配電線接続端子 25 バンドパスフィルタ 26,26a〜26c 同期減算回路 27 D移相回路 28 at移相回路 30 加算器 31,31a〜31c 遅延乗算回路 33 遅延乗算回路(1T) 32 2D移相回路 33 2at移相回路 34 乗算器 36 データ出力端子 37 補正値検出回路 40 加算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用周波の配電線路を伝送路として使用
    し、送信側では商用周波に同期した単位変調区間の前半
    変調区間で信号を送り、後半変調区間では信号注入を休
    止し、受信側では前記単位変調区間の半分前との差をと
    る同期減算によって高調波雑音を相殺するようにした、
    同期減算を用いた配電線搬送方法であって、前記前半変
    調区間を長さ固定の信号注入区間と該信号注入区間に続
    く補正区間より構成し、前記後半変調区間を長さ固定の
    信号休止区間と該信号休止区間に続く補正区間により構
    成し、送信側では、前記信号休止区間及び前記2つの補
    正区間に信号を注入せず、前記補正区間の長さを、商用
    周波の1周期に応じて加減することを特徴とする同期減
    算を用いた配電線搬送方法。
  2. 【請求項2】 前記補正区間の長さの加減量を送信側よ
    り受信側に伝送し、受信側では、伝送された加減量に合
    わせて受信側の単位変調区間の補正区間の長さを加減す
    ることを特徴とする請求項1記載の同期減算を用いた配
    電線搬送方法。
  3. 【請求項3】 送信側では、変調信号の2次変調にスペ
    クトラム直接拡散を施すことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の同期減算を用いた配電線搬送方法。
  4. 【請求項4】 送信側では、変調信号の2次変調にスペ
    クトラム直接拡散を施し、受信側では、受信側の単位変
    調区間の補正区間の長さが数通りに設定された複数の復
    調手段によって受信信号の復調を行うことを特徴とする
    請求項1記載の同期減算を用いた配電線搬送方法。
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