JP2001345338A - 金属電極パターン形成方法および金属膜剥離除去用接着シート - Google Patents

金属電極パターン形成方法および金属膜剥離除去用接着シート

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JP2001345338A
JP2001345338A JP2000376017A JP2000376017A JP2001345338A JP 2001345338 A JP2001345338 A JP 2001345338A JP 2000376017 A JP2000376017 A JP 2000376017A JP 2000376017 A JP2000376017 A JP 2000376017A JP 2001345338 A JP2001345338 A JP 2001345338A
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浩樹 市川
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亮 並河
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誠治 泉谷
Ichiji Kondo
市治 近藤
Takeshi Miyajima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体基板上に形成された絶縁部と電極部の
表面に設けた金属膜に金属膜剥離除去用接着シートを貼
り付け、引き剥がしにより絶縁部表面の金属膜を良好に
剥離除去して半導体基板上の電極部に確実に金属電極パ
ターンを形成する方法を提供すること。 【解決手段】 金属膜剥離除去用接着シートとして、接
着シートの貼り付け時と引き剥がし時において、接着シ
ートの接着層を構成する接着剤の貯蔵弾性率の比(引き
剥がし時/貼り付け時)を5以上となるように設定され
たものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイオード、トラ
ンジスタ、LSI等の半導体デバイス製造時における金
属電極パターンの形成方法および金属電極パターンの形
成方法に用いられる金属膜剥離除去用接着シートに関す
るものである。より詳しくは、半導体デバイスの製造工
程において、バンプ形成領域に金属膜(UBM膜;アン
ダーバンプメタル)の金属電極パターンを配置する技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスとしては、アルミ電極等
の金属電極を備えたものが知られている。当該アルミ電
極にはハンダなどによりバンプが形成されるが、ハンダ
とアルミ電極とは濡れ性がよくない。そのため、アルミ
電極上には、さらにハンダなどとの濡れ性の良好な金属
膜の電極パターンが形成されている。
【0003】半導体デバイスの製造における前記金属電
極パターンの形成は、一般にホトリソグラフィによるパ
ターン形成方法が行われている。しかしながら、前述の
ホトリソグラフィによるパターン形成は、ホトリソグラ
フィおよびエッチング工程における設備等のプロセスコ
ストが非常に高く、またエッチング液等の廃液処理が煩
わしく、作業環境を悪化させるという問題点がある。
【0004】また、最近では、前記金属電極パターンの
形成方法として、半導体基板上に形成された絶縁部と電
極部の表面に濡れ性の良好な金属膜を設け、この金属膜
に対する絶縁部と電極部との接着性の差を利用して、接
着シートにより絶縁部上の金属膜のみを剥離除去してパ
ターンを形成する手法も提案されている(特開平10−
64912号公報)。この接着シートの金属膜剥離除去
によるパターンの形成方法においては、金属膜表面に接
着シートを確実に接着させることが必要である。しか
し、従来知られている金属膜剥離除去用接着シートで
は、金属膜表面に対する十分な接着性が得られていなか
ったため、絶縁部上の金属膜を完全にパターン化した形
で剥離除去するのは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、半
導体基板上に形成された絶縁部と電極部の表面に設けた
金属膜に金属膜剥離除去用接着シートを貼り付け、引き
剥がしにより絶縁部表面の金属膜を良好に剥離除去して
半導体基板上の電極部に確実に金属電極パターンを形成
する方法を提供することを目的とする。
【0006】また本発明は前記金属電極パターン形成方
法に用いる金属膜剥離除去用接着シートを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
点を解決するため鋭意検討した結果、金属電極パターン
形成方法において用いる金属膜剥離除去用接着シートの
接着層を構成する接着剤として、接着シートの貼り付け
時と引き剥がし時において、接着シートの接着層を構成
する接着剤の貯蔵弾性率の比が特定値以上のものが有効
であるとの新たな知見を得た。本発明は、かかる新たな
知見に基づいて完成されたものである。
【0008】すなわち、本発明は、半導体基板上に形成
された絶縁部と電極部の表面に設けた金属膜に、金属膜
剥離除去用接着シートを貼り付けた後、当該接着シート
を引き剥がして絶縁部表面の金属膜を剥離除去すること
により、半導体基板上の電極部に金属電極パターンを形
成する方法において、接着シートの貼り付け時と引き剥
がし時における、接着シートの接着層を構成する接着剤
の貯蔵弾性率の比(引き剥がし時/貼り付け時)を5以
上となるように設定することを特徴とする金属電極パタ
ーン形成方法、に関する。
【0009】金属電極パターン形成方法において、接着
シートの貼り付け時と引き剥がし時における、前記接着
シートの接着層を構成する接着剤の貯蔵弾性率の比を前
記範囲に設定することで、接着剤の貼り付け時における
柔軟性が引き剥がし時に対して相対的によくなり、接着
シートの金属膜への接着性が向上し、また引き剥がし時
に応力が絶縁部と金属膜界面へかかりやすくなり、半導
体基板上の電極部に確実に金属電極パターンが形成され
る。貯蔵弾性率の比が大きいほど接着性の向上効果が大
きいため、前記貯蔵弾性率の比は5以上、さらには10
以上とするのが好ましい。なお、接着シートの引き剥が
しは通常、常温で行う。一方、貼り付け時の温度等は、
接着剤の貯蔵弾性率が前記比になるように、接着剤の種
類に応じて適宜に設定する。
【0010】前記金属電極パターン形成方法において、
接着シートの接着層を構成する接着剤としては、たとえ
ば、ホットメルト型接着剤が好ましく用いられる。
【0011】接着シートの接着層にホットメルト型接着
剤を用いている場合は、接着シートを加熱しながら、接
着剤を軟化して貼り付けを行った後、接着シートの引き
剥がしを行う常温に戻すことにより、接着剤の貯蔵弾性
率を前記比になるように設定できる。貼り付け時の軟化
により接着剤は金属膜表面に対して大きな接触面積を得
ることができる。これにより、ホットメルト型接着剤を
用いた接着シートは、感圧性接着剤を用いた接着シート
に比べて、接着シートと金属膜表面の接着性が良好にな
る。その結果、金属膜の絶縁部からの剥離性が向上し、
半導体基板上の電極部に確実に金属電極パターンが形成
される。かかる方法により形成された金属電極パターン
は、バンプとの濡れ性がよく、半導体デバイスの製造に
良好である。
【0012】前記接着シートの接着層としてホットメル
ト型接着剤を用いた金属電極パターン形成方法におい
て、前記接着シートの接着層を構成するホットメルト型
接着剤の100℃における貯蔵弾性率は、1×106
a未満であることが好ましい。ホットメルト型接着剤の
100℃における貯蔵弾性率は、1×105 Pa以下、
さらには5×104 Pa以下が好ましく、一方、好まし
い下限は5×102 Pa以上である。100℃におい
て、貯蔵弾性率が前記範囲のものは、接着シートの貼り
付け時において、接着剤が十分に軟化し、金属膜との接
着性が良好であり、半導体基板上の電極部に確実に金属
電極パターンが形成される。
【0013】前記接着シートの接着層としてホットメル
ト型接着剤を用いた金属電極パターン形成方法におい
て、前記接着シートの接着層を構成するホットメルト型
接着剤の20℃における貯蔵弾性率は、1×106 Pa
以上であることが好ましい。ホットメルト型接着剤の2
0℃における貯蔵弾性率は、5×106 Pa以上、さら
には1×107 Pa以上が好ましく、一方、好ましい上
限は1×109 Pa以下である。20℃において、貯蔵
弾性率が前記範囲のものは、接着シートの金属膜からの
引き剥がし時において、接着剤が高弾性率化しているた
め、剥離応力が、接着剤と金属膜との界面へかかりやす
い状態となっている。このことにより、金属膜の剥離不
良が著しく減少し、良好な剥離結果を得ることができ、
半導体基板上の電極部に確実に金属電極パターンが形成
される。
【0014】また、前記金属電極パターン形成方法にお
いて、接着シートの接着層を構成する接着剤としては、
たとえば、硬化型接着剤が好ましく用いられる。
【0015】接着シートの接着層に硬化型接着剤を用い
ている場合は、接着剤が未硬化の状態で接着シートを貼
り付け、貼り付け後に接着剤を硬化させることにより接
着層を高弾性率化して、貯蔵弾性率を前記比になるよう
に設定できる。貼り付け時の硬化前の接着剤は金属膜表
面に対して大きな接触面積を得ることができる。これに
より、硬化型接着剤を用いた接着シートは、感圧性接着
剤を用いた接着シートに比べて、接着シートと金属膜表
面の接着性が良好になる。その結果、金属膜の絶縁部か
らの剥離性が向上し、半導体基板上の電極部に確実に金
属電極パターンが形成される。かかる方法により形成さ
れた金属電極パターンは、バンプとの濡れ性がよく、半
導体デバイスの製造に良好である。
【0016】前記接着シートの接着層として硬化型接着
剤を用いた金属電極パターン形成方法において、接着シ
ートの接着層を構成する接着剤の硬化前の20℃におけ
る貯蔵弾性率は、1×106 Pa未満であることが好ま
しい。未硬化の硬化型接着剤の20℃における貯蔵弾性
率は、1×105 Pa以下、さらには5×104 Pa以
下が好ましく、一方、好ましい下限は5×102 Pa以
上である。20℃における貯蔵弾性率が前記範囲の未硬
化の硬化型接着剤は、接着シートの貼り付け時におい
て、接着剤と金属膜との接着性が良好であり、半導体基
板上の電極部に確実に金属電極パターンが形成される。
また、貼り付け時の貯蔵弾性率が前記範囲のものは、十
分な接着面積が得られ、硬化処理を行いながら貼り合わ
せを行う場合に、貼り合わせムラや、貼り合わせ時に気
泡が生じない。
【0017】前記接着シートの接着層として硬化型接着
剤を用いた金属電極パターン形成方法において、接着シ
ートの接着層を構成する接着剤の硬化後の20℃におけ
る貯蔵弾性率は、1×106 Pa以上であることが好ま
しい。硬化した接着剤の20℃における貯蔵弾性率は、
5×106 Pa以上、さらには1×107 Pa以上が好
ましく、一方、好ましい上限は1×109 Pa以下であ
る。20℃における貯蔵弾性率が前記範囲の硬化した接
着剤は、接着シートの金属膜からの引き剥がし時におい
て、接着剤が高弾性率化しているため、剥離応力が、接
着剤と金属膜との界面へかかりやすい状態となってい
る。このことにより、金属膜の剥離不良が著しく減少
し、良好な剥離結果を得ることができ、半導体基板上の
電極部に確実に金属電極パターンが形成される。また、
引き剥がし時の貯蔵弾性率が前記範囲のものは、接着剤
と金属膜との界面の応力が高く、剥がれムラが生ない。
【0018】さらに、本発明は、半導体基板上に形成さ
れた絶縁部と電極部の表面に設けた金属膜に貼り付けら
れ、引き剥がしにより絶縁部表面の金属膜を剥離除去し
て、半導体基板上の電極部に金属電極パターンを形成す
るために用いられる金属膜剥離除去用接着シートにおい
て、接着シートの貼り付け時と引き剥がし時における、
接着シートの接着層を構成する接着剤の貯蔵弾性率の比
(引き剥がし時/貼り付け時)が5以上となるように設
定されていること特徴とする金属膜剥離除去用接着シー
ト、に関する。
【0019】前記同様、接着シートの接着層を構成する
接着剤がホットメルト型接着剤または硬化型接着剤ある
のが有効である。
【0020】接着シートの接着層を構成するホットメル
ト型接着剤としては、接着シートの接着層を構成する接
着剤の100℃における貯蔵弾性率が、1×106 Pa
未満であるものが有効である。また、接着シートの接着
層を構成するホットメルト型接着剤としては、接着シー
トの接着層を構成する接着剤の20℃における貯蔵弾性
率が、1×106 Pa以上であるものが有効である。
【0021】接着シートの接着層を構成する硬化型接着
剤としては、接着シートの接着層を構成する接着剤の硬
化前の20℃における貯蔵弾性率が、1×106 Pa未
満であるものが有効である。また、接着シートの接着層
を構成する硬化型接着剤としては、接着シートの接着層
を構成する接着剤の硬化後の20℃における貯蔵弾性率
が、1×106 Pa以上であるものが有効である。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の金属電極パターン形成方
法を、図面を参照しながら説明する。図1は、半導体基
板1上に電極部4と絶縁部3が形成されたものの断面図
であり、当該電極部4上に金属電極パターンが形成され
る。
【0023】半導体基板1としては、シリコン基板等が
あげられる。また、本発明の半導体基板1上には、ダイ
オード、トランジスタ等の半導体素子領域2を形成する
こともできる。電極部4は半導体素子2との導通を得る
ためにパターン化されている。半導体基板1上の電極部
4と絶縁部3の形成方法は特に制限されず、各種の方法
により形成することができる。たとえば、かかる電極部
4と絶縁部3は、半導体基板1上にCVD法などにより
絶縁部3を形成した後、ホトリソグラフィ法を用いて、
絶縁部3をパターン化し、その必要箇所にアルミ電極部
4を形成する方法により形成される。電極部4として
は、アルミ電極等が用いられ、絶縁部3としては、シリ
カ、BPSG(Bolon Phosphorus Silicate Glass ) 、
PSG( Phosphorus Silicate Glass ) 、窒素化ケイ
素、ポリイミド等が用いられる。
【0024】図2は、半導体基板1上に形成された絶縁
部3と電極部4の表面に金属膜が設けられたものの断面
図であり、当該金属膜が本発明の金属膜剥離除去用接着
シートの被着部である。被着部となる金属膜7は、はん
だ濡れ性の良好な膜であり、具体的には金、銅、銀、白
金、鉄、錫、ニッケル、ニッケル−バナジウム合金等を
用いて形成されている。これらのなかでも金を用いるの
が好ましい。
【0025】金属膜は、図2に示すように金属膜5,
6,7を順次に形成した3層とするのが好ましい。第1
層の金属膜5は、電極部4と良好な接合を形成するため
の膜であり、具体的にはチタン、チタン、バナジウム、
クロム、コバルト、ジルコニウム、アルミニウム、タン
タル、タングステン、白金、これら金属の窒化物やこれ
ら金属を主成分とする合金等の薄膜が用いられる。これ
らのなかでもチタン薄膜が好ましい。第2層の金属膜6
は、金属膜5と絶縁部3との界面にかかる応力を調整す
るための膜であり、具体的にはニッケル、銅、パラジウ
ム、これらの金属を主成分とする合金等の薄膜が用いら
れる。これらのなかでもニッケル薄膜が好ましい。第2
層の金属膜6の内部応力により、金属膜5と絶縁部3と
の界面の接着性が低下し、本発明の接着シートによる金
属膜の剥離除去がより容易になっている。そして、第3
層として、本発明の接着シートの被着部となる、はんだ
濡れ性の良好な金属膜7が設けられている。
【0026】本発明の金属電極パターン形成方法は、図
2に示すような半導体基板1上に形成された絶縁部3と
電極部4の表面に設けた金属膜7に、図3に示すよう
に、金属膜剥離除去用接着シート8の接着層aを貼り付
け、その後、当該接着シート8を引き剥がす。接着層a
は1層または2層以上形成されている。この操作によ
り、絶縁部3表面の金属膜5,6,7が選択的に剥離除
去除去され、図4に示すように、半導体基板1上の電極
部4に所望の金属電極パターンが形成される。この剥離
除去の際、電極部4と金属膜5との界面は接着性が良い
ため、接着シート8で剥離除去されることはない。な
お、形成される金属電極パターンは、実用上問題ない程
度であれば、絶縁部と金属膜界面が100%パターニン
グされている必要はなく絶縁部上に金属膜の一部が剥離
されずに残っていてよい。
【0027】接着シート8の貼り付け温度、引き剥がし
温度、その他の条件は、接着剤の貯蔵弾性率の比(引き
剥がし時/貼り付け時)が前記範囲になるように、使用
する接着層aの種類により適宜に調整する。
【0028】接着シート8の接着層aとして、たとえ
ば、ホットメルト接着剤を用いた場合には、接着シート
8の接着層を構成する接着剤が軟化する温度で貼り付け
を行う。貼り付け温度は、接着剤の種類によって適宜に
決定されるが、通常、70〜130℃程度とするのが好
ましい。また、接着シート8の引き剥がし温度は、通
常、常温であり、15〜30℃程度とするのが好まし
い。
【0029】また接着シート8の接着層aに用いられ
る、硬化型接着剤としては熱硬化型接着剤、光硬化型接
着剤等があげられる。これらのなかでも、簡便性の点で
熱硬化型接着剤が好ましい。これら硬化型接着剤は、接
着シート8の接着層aを構成する接着剤が流動性を有
し、被着体表面に濡れやすく、十分接着力を発現できる
状態で貼り付けが行われる。硬化型接着剤の貼り付け温
度は、接着剤の種類によって適宜に決定される。貼り付
け温度は、通常、常温であるが、20〜100℃未満の
硬化型接着剤が硬化しない温度で熱処理を行いながら貼
り合わせることもできる。次いで、熱硬化型の場合には
100℃以上、好ましくは120〜160℃で接着剤を
熱硬化または湿熱硬化させ、高弾性化する。光硬化型の
場合には紫外線等を照射して光硬化させ、高弾性化す
る。接着シート8の引き剥がし温度は、通常、常温であ
り、15〜30℃程度とするのが好ましい。
【0030】かかる本発明の金属電極パターン形成方法
により、図4のように半導体基板1上の電極部4に確実
に、バンプとの濡れ性のよい金属電極パターンが形成さ
れる。このようにパターン形成された金属電極にはバン
プを容易に形成することができ、半導体デバイスの製造
工程を簡易かつ低コストで行うことができる。
【0031】前記金属電極パターンの形成に用いる、本
発明の金属膜剥離除去用接着シート8は、シート基材b
上に、前記特定の貯蔵弾性率を有する接着剤による接着
層aが形成されたものである。なお、接着シートは、シ
ート状、テープ状のいずれでもよい。
【0032】シート基材としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル、アセチルセルロース、ポリイミドなどのプラスチ
ックフィルムやこれらを導電化したもの、金属箔、紙製
基材等の一般的な接着シートに用いられる基材があげら
れる。またシート基材の厚さは特に制限されないが、通
常、10〜100μm程度である。
【0033】一方、シート基材上に形成される接着層の
厚さは、通常5〜300μm程度、好ましくは10〜1
80μm程度である。
【0034】接着層を形成する接着剤としては、各種接
着剤を使用できる。ホットメルト型接着剤には、一般的
なホットメルト型接着剤に適用されるベースポリマーが
用いられる。かかるベースポリマーとしては、エチレン
−酢酸ビニル共重合系ポリマー、アクリル系ポリマー、
イオノマー、ポリエステル、ポリアミド等の公知の各種
のものをいずれも使用できるが、特にエチレン−酢酸ビ
ニル共重合系ポリマーを使用するのが好ましい。
【0035】本発明の接着シートの接着層を形成するホ
ットメルト型接着剤は、各種ベースポリマーに加えて、
粘着付与剤、ワックス等を適宜に配合した接着剤組成物
とすることもできる。粘着付与剤等の配合割合は、特に
制限されないが、本発明の目的を損なわない範囲で用い
る。
【0036】粘着付与剤としては、ロジン系樹脂、テル
ペン系樹脂、石油系樹脂およびこれらの水素化物等があ
げられる。これらのなかでも、所定の酸価を有するロジ
ン系樹脂が好ましい。
【0037】また、ワックスとしては、ホットメルト接
着剤において用いられるものを使用でき、具体的にはパ
ラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなど
の石油系ワックス、フィシャー・トロプシュワックス、
低分子量ポリエチレンワックスなどの合成ワックスがあ
げられる。ワックスにより接着剤組成物の溶融粘度を調
整できる。
【0038】また、熱硬化型接着剤としては、一般的な
メラミン樹脂、尿素樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ
系樹脂(エポキシ化SBS型ブロックゴム等のエポキシ
化樹脂を含む)、ポリウレタン系樹脂(イソシアネート
化合物)、不飽和ポリエステル、アクリレート基含有樹
脂等があげられる。また、熱硬化型接着剤としては、前
記熱硬化性成分をベースポリマーまたは架橋成分とし
て、アクリル系ポリマー、合成ゴム、スチレン系ブロッ
クゴム(SBS型ブロックゴム、官能基を有するスチレ
ンブロックポリマー等)、エチレン−酢酸ビニル共重合
系ポリマー、イオノマー、ポリエステル、ポリアミド、
ポリオレフィン系ポリマー等のベースポリマーに配合し
たもの等を使用できる。前記熱硬化性接着剤には、本発
明の目的を損なわない範囲で前記粘着付与剤等を適宜に
配合できる。
【0039】また前記例示のホットメルト型接着剤、熱
硬化型接着剤には、さらに熱硬化型または光硬化型の重
合性化合物を併用して、熱硬化型または光硬化型接着剤
とすることもできる。重合性化合物としては、(メタ)
アクリロイル基を官能基として有するものを例示でき、
たとえば、フエノキシポリエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ε−カプロラクトン(メタ)アクリレ−
ト、ポリエチレングリコ−ルジ(メタ)アクリレート、
ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リメチロールプロパントリ(メタ)アクリレ−ト、ジペ
ンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ−ト、ウレ
タン(メタ)アクリレ−ト、エポキシ(メタ)アクリレ
ート、オリゴエステル(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラ(メタ)アクリレート、等があげら
れる。各種重合性化合物は特に制限されず各種のものを
使用できる。オリゴマー成分の平均分子量は、通常1万
以下である。
【0040】さらに、前記接着剤(接着剤組成物を含
む)には必要に応じて充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、着色剤、界面活性剤、帯電防止剤、カップリング剤
(チタン、系、シラン系等)、軟化剤、金属酸化物(酸
化マグネシウム、酸化亜鉛等やその水和物)等を適宜使
用できる。
【0041】
【実施例】以下に、実施例によって本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例によって何等限定され
るものではない。
【0042】実施例1 エチレン−酢酸ビニル共重合体(住友化学工業(株)
製,商品名:スミテートHA20)100重量部、ロジ
ン系粘着付与樹脂(荒川化学工業(株)製,商品名:パ
インクリスタルKR−85)120重量部からなる接着
剤組成物を、厚さが50μmのポリエチレンテレフタレ
ートフィルム上に、厚さ40μmの接着層になるように
ホットメルトコーターを用いて製膜塗工し、接着シート
を作製した。
【0043】前記接着剤組成物の粘弾性スペクトルを図
5に示す。図5の通り、当該接着剤組成物の100℃に
おける貯蔵弾性率は7.4×103 Pa、20℃におけ
る貯蔵弾性率は1.4×107 Paであった。なお、貯
蔵弾性率の測定は、厚さ0.5mm、直径8mmの円盤
状に成形した接着剤組成物を、粘弾性スぺクトロメータ
ー(レオメトリック・サイエンティフィク社製、装置名
ARES)によりパラレルプレート法(測定周波数1H
z)によって測定した。
【0044】次に、この接着シートを、図2に示す半導
体基板1上の金属膜7に100℃でシリコンロ−ルに沿
わせながら貼り付けた。その後、この温度で1分間加熱
保持し、室温まで冷却したのち、上記接着シートを30
0mm/分の速度で引き剥がしたところ、絶縁部3上の
金属膜5,6,7のみが、接着シートと共に剥離除去さ
れ、電極部4上にバンプ接続用の金属電極パターンが形
成された。
【0045】実施例2 実施例1において、接着剤組成物として、エチレン−酢
酸ビニル共重合体(三井・デュポンポリケミカル(株)
製,商品名:EVAFLEX410)100重量部、ロ
ジン系粘着付与剤(荒川化学工業(株)製,商品名:ス
ーパーエステルA−75)70重量部からなる接着剤組
成物を用いた以外は、実施例1と同様にして、接着シー
トを作製した。
【0046】前記接着剤組成物の粘弾性スぺクトルを実
施例1と同様にして測定したところ、100℃における
貯蔵弾性率は8.5×105 Pa、20℃における貯蔵
弾性率は1.5×107 Paであった。
【0047】次に、この接着シートを、図2に示す半導
体基板1上の金属膜7に100℃でシリコンロ−ルに沿
わせながら貼り付けた。その後、この温度で1分間加熱
保持し、室温まで冷却したのち、上記接着シートを引き
剥がしたところ、絶縁部3上の金属膜5,6,7が、接
着シートと共に、部分的に約50%剥離除去され、電極
部4上にバンプ接続用の金属電極パターンが形成され
た。
【0048】比較例1 アクリル酸ブチル/アクリロニトリル/アクリル酸=8
5/15/1(重量比)の共重合体からなるアクリル系
ポリマー(重量平均分子量70万、重量平均分子量(M
w)/数平均分子量(Mn)=5.6)の20%トルエ
ン溶液100重量部に、フタル酸ジオクチル6重量部、
非イオン性界面活性剤(第一工業製薬(株)製,商品
名:EP−120A)0.2重量部、メラミン架橋剤
(大日本インキ化学工業(株)製,商品名:スーパーベ
ツカミンJ−820−60N)0.8重量部およびポリ
イソシアネート架橋剤(日本ポリウレタン製;コロネー
トL)0.6重量部を配合した接着剤組成物(トルエン
溶液)を、厚さが50μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルム上のシリコン処理面に塗布し、乾燥オーブン
にて130℃で各々3分間乾燥し、これを厚さ135μ
mのEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)フィルム
でラミネートすることで接着層の厚みが45μmの接着
シートを作製した。
【0049】前記接着剤組成物の粘弾性スぺクトルを実
施例1と同様にして測定したところ、100℃における
貯蔵弾性率の値は1.8×106 Pa、20℃における
貯蔵弾性率の値は2.6×106 Paであった。
【0050】このようにして作製した接着シートを実施
例1と同様の条件にて図2に示す半導体基板1上の金属
膜7に貼り付けた。室温まで冷却した後、接着シートを
引き剥がしたが、絶縁膜上の金属膜5,6,7は全く除
去されなかった。
【0051】実施例3 SBS型ブロックゴム(スチレン−ブタジエン−スチレ
ン,シェル化学(株)製,商品名:TRKX65S,ス
チレンの割合28重量%,メルトインデックス:6g/
min(200℃,5kg))70重量部およびエポキ
シ化SBS型ブロックゴム(ダイセル化学工業 (株)
製,商品名:エポフレンド)30重量部をベースポリマ
ー(合計100重量部)とし、粘着付与剤として石油系
樹脂(荒川化学工業(株)製,商品名アルコンP−7
0)30重量部とロジン系樹脂(荒川化学工業(株)
製,商品名KR−85)30重量部および酸化防止剤
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製,商品名イル
ガノックス#1010)2重量部からなる接着剤組成物
をニーダーにて混合し、トルエンで希釈して溶液とし
た。この溶液を厚さが50μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に、厚さ40μmになるように、ロー
ルコーターにより製膜塗工した後、接着シートを作製し
た。前記接着剤組成物の20℃における貯蔵弾性率は5
×105 Paであった。
【0052】この接着シートを、図2に示す半導体基板
1上の金属膜7に常温でラミネートロールを用いて貼り
付けた。その後、170℃で5分間加熱した。加熱硬化
処理した前記接着剤組成物の20℃における貯蔵弾性率
は6×107 Paであった。室温まで冷却したのち、上
記接着シートを300mm/分の速度で引き剥がしたと
ころ、絶縁部3上の金属膜5,6,7のみが、接着シー
トと共に剥離除去され、電極部4上にバンプ接続用の金
属電極パターンが形成された。
【0053】実施例4 アクリル酸ブチル/アクリル酸=95/5(重量比)の
共重合体からなるアクリル系ポリマー(重量平均分子量
60万、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(M
n)=10)100重量部、フェノール系樹脂(群栄化
学(株)製,商品名レジトップ4609)70重量部、
架橋剤としてポリイソシアネート架橋剤(日本ポリウレ
タン製;コロネートHL)10重量部およびメラミン架
橋剤(大日本インキ化学工業(株)製,商品名スーパー
ベッカミンJ−820)5重量部を配合した接着剤組成
物(トルエン溶液)を90℃で厚さが60μmのポリプ
ロピレン/ポリエチレンのブレンドフィルムのコロナ面
に塗布した後、乾燥処理して、接着層の厚さ30μmの
接着シートを作製した。前記接着剤組成物の20℃にお
ける貯蔵弾性率は5×105 Paであった。
【0054】この接着シートを、図2に示す半導体基板
1上の金属膜7に常温でラミネートロールを用いて貼り
付けた。その後、150℃で5分間加熱した。加熱硬化
処理した前記接着剤組成物の20℃における貯蔵弾性率
は5×106 Paであった。室温まで冷却したのち、上
記接着シートを300mm/分の速度で引き剥がしたと
ころ、絶縁部3上の金属膜5,6,7のみが、接着シー
トと共に剥離除去され、電極部4上にバンプ接続用の金
属電極パターンが形成された。
【0055】比較例2 エチレン−酢酸ビニル共重合体(三井デュポンポリケミ
カル (株)製,商品名エバフレックスEV260,軟化
点41℃,酢酸ビニルの割合28重量%)100重量
部、アルキルフェノール系樹脂(住友化学工業 (株)
製,商品名スミライトレジンPR12603,軟化点1
30℃)50重量部および酸化防止剤(フェノール系)
2重量部からなる接着剤組成物を、50μmのポリエチ
レンテレフタレートフィルム上にホットメルトコーター
により塗工し、接着層の厚さ40μmの接着シートを作
製した。前記接着剤組成物の20℃における貯蔵弾性率
は5×107 Paであった。
【0056】この接着シートを、図2に示す半導体基板
1上の金属膜7に常温でラミネートロールを用いて貼り
付けた。その後、120℃で5分間加熱した。貼り合わ
せ時に十分密着していないため、浮き、剥がれが部分的
に生じた。加熱硬化処理した前記接着剤組成物の20℃
における貯蔵弾性率は5.9×107 Paであった。室
温まで冷却したのち、上記接着シートを300mm/分
の速度で引き剥がしたところ、絶縁膜上の金属膜5,
6,7は十分に除去されなかった。
【0057】比較例3 アクリル酸ブチル/アクリル酸=95/5(重量比)の
共重合体からなるアクリル系ポリマー(重量平均分子量
60万、重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(M
n)=10)100重量部、メラミン架橋剤(大日本イ
ンキ化学工業(株)製,商品名:スーパーベツカミンJ
−820)0.5重量部およびポリイソシアネート架橋
剤(日本ポリウレタン製;コロネートL)0.05重量
部を配合した接着剤組成物(トルエン溶液)を、厚さが
50μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗
布した後、乾燥処理し、接着層の厚さ30μmの接着シ
ートを作製した。前記接着剤組成物の20℃における貯
蔵弾性率は3×105 Paであった。
【0058】この接着シートを、図2に示す半導体基板
1上の金属膜7に常温でラミネートロールを用いて貼り
付けた。その後、100℃で5分間加熱した。加熱硬化
処理した前記接着剤組成物の20℃における貯蔵弾性率
は4×105 Paであった。室温まで冷却したのち、上
記接着シートを引き剥がしたところ、絶縁部3上の金属
膜5,6,7は全く除去されなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】絶縁部と電極部を有する半導体基板の断面図で
ある。
【図2】図1の絶縁部と電極部の表面に金属膜が設けら
れたもの断面図である。
【図3】図2の金属膜に金属膜剥離除去用接着シートを
貼り付ける工程である。
【図4】図3で金属膜に貼り付けた金属膜剥離除去用接
着シートを剥離除去する工程である。
【図5】実施例1の接着組成物の温度変化に伴う貯蔵弾
性率の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 半導体基板 3 絶縁部 4 電極部 5,6,7 金属膜 8 接着シート a 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 浩樹 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 並河 亮 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 寺田 好夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 中野 一郎 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 泉谷 誠治 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 近藤 市治 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 宮嶋 健 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 4J004 AA07 AA09 AA10 AA15 AA16 AB01 AB03 AB05 AB07 CA02 CA04 CA06 CA08 CB02 FA05 FA10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された絶縁部と電極
    部の表面に設けた金属膜に、金属膜剥離除去用接着シー
    トを貼り付けた後、当該接着シートを引き剥がして絶縁
    部表面の金属膜を剥離除去することにより、半導体基板
    上の電極部に金属電極パターンを形成する方法におい
    て、接着シートの貼り付け時と引き剥がし時における、
    接着シートの接着層を構成する接着剤の貯蔵弾性率の比
    (引き剥がし時/貼り付け時)を5以上となるように設
    定することを特徴とする金属電極パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 接着シートの接着層を構成する接着剤
    が、ホットメルト型接着剤であることを特徴とする請求
    項1記載の金属電極パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 接着シートの接着層を構成する接着剤の
    100℃における貯蔵弾性率が、1×106 Pa未満で
    あることを特微とする請求項2記載の金属電極パターン
    形成方法。
  4. 【請求項4】 接着シートの接着層を構成する接着剤の
    20℃における貯蔵弾性率が、1×106 Pa以上であ
    ることを特微とする請求項2または3記載の金属電極パ
    ターン形成方法。
  5. 【請求項5】 接着シートの接着層を構成する接着剤
    が、硬化型接着剤であることを特徴とする請求項1記載
    の金属電極パターン形成方法。
  6. 【請求項6】 接着シートの接着層を構成する接着剤の
    硬化前の20℃における貯蔵弾性率が、1×106 Pa
    未満であることを特微とする請求項5記載の金属電極パ
    ターン形成方法。
  7. 【請求項7】 接着シートの接着層を構成する接着剤の
    硬化後の20℃における貯蔵弾性率が、1×106 Pa
    以上であることを特微とする請求項5または6記載の金
    属電極パターン形成方法。
  8. 【請求項8】 半導体基板上に形成された絶縁部と電極
    部の表面に設けた金属膜に貼り付けられ、引き剥がしに
    より絶縁部表面の金属膜を剥離除去して、半導体基板上
    の電極部に金属電極パターンを形成するために用いられ
    る金属膜剥離除去用接着シートにおいて、接着シートの
    貼り付け時と引き剥がし時における、接着シートの接着
    層を構成する接着剤の貯蔵弾性率の比(引き剥がし時/
    貼り付け時)が5以上となるように設定されていること
    特徴とする金属膜剥離除去用接着シート。
  9. 【請求項9】 接着シートの接着層を構成する接着剤が
    ホットメルト型接着剤であることを特徴とする請求項8
    記載の金属膜剥離除去用接着シート。
  10. 【請求項10】 接着シートの接着層を構成する接着剤
    の100℃における貯蔵弾性率が、1×106 Pa未満
    であることを特微とする請求項9記載の金属膜剥離除去
    用接着シート。
  11. 【請求項11】 接着シートの接着層を構成する接着剤
    の20℃における貯蔵弾性率が、1×106 Pa以上で
    あることを特微とする請求項9または10記載の金属膜
    剥離除去用接着シート。
  12. 【請求項12】 接着シートの接着層を構成する接着剤
    が、硬化型接着剤であることを特徴とする請求項8記載
    の金属膜剥離除去用接着シート。
  13. 【請求項13】 接着シートの接着層を構成する接着剤
    の硬化前の20℃における貯蔵弾性率が、1×106
    a未満であることを特微とする請求項12記載の金属膜
    剥離除去用接着シート。
  14. 【請求項14】 接着シートの接着層を構成する接着剤
    の硬化後の20℃における貯蔵弾性率が、1×106
    a以上であることを特微とする請求項12または13記
    載の金属膜剥離除去用接着シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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