JP2001343822A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

Info

Publication number
JP2001343822A
JP2001343822A JP2000163858A JP2000163858A JP2001343822A JP 2001343822 A JP2001343822 A JP 2001343822A JP 2000163858 A JP2000163858 A JP 2000163858A JP 2000163858 A JP2000163858 A JP 2000163858A JP 2001343822 A JP2001343822 A JP 2001343822A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
bias
developing device
carrier
developer carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000163858A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Kin
英憲 金
Takehiko Okamura
岳彦 岡村
Yoshiro Koga
欣郎 古賀
Fumio Takagi
富美男 高城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000163858A priority Critical patent/JP2001343822A/ja
Publication of JP2001343822A publication Critical patent/JP2001343822A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カブリや細線の途切れ、太り、散りによるに
じみなどの発生を防ぐようにする。 【解決手段】 直流バイアスに交流を重畳した交流重畳
バイアス5、6を現像剤担持体2に印加し層形成部材4
により現像剤担持体2上に現像剤薄層を形成して潜像担
持体1の潜像を現像する現像装置において、先端に半導
体ゴムチップを付設した層形成部材4を現像剤担持体2
に接触させ、層形成部材4を交流重畳バイアス5、6が
印加される現像剤担持体2と同電位にするように構成
し、層形成部材4に付設された半導体ゴムの抵抗を管理
することにより、層形成部材4と現像剤担持体2は、半
導体ゴムを介して同電位に設定し、バイアスを印加する
電極を省く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流バイアスに交
流を重畳した交流重畳バイアスを現像剤担持体に印加し
層形成部材により前記現像剤担持体上に現像剤薄層を形
成して潜像担持体の潜像を現像する現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は現像装置の現像剤担持体に印加さ
れる交流重畳バイアスの大きさを説明するための図であ
る。従来より現像装置において、層形成部材により現像
剤担持体上に現像剤薄層を形成してその現像剤を潜像担
持体の画像部に移動させ付着させるため、現像剤担持体
に直流バイアスが印加されるが、現像剤に振動を与え現
像剤担持体上から画像部へ移動を容易にするために交流
が重畳される(例えば特公昭58−32375号公報参
照)。この現像装置は、現像剤担持体と潜像担持体との
間にギャップを有し潜像担持体の画像部に現像剤担持体
から現像剤を飛ばす、所謂非接触のジャンピング現像で
あり、交流の振幅(Vmax −Vmin )は、図9に示すよ
うに潜像担持体の非画像部電位V0 と画像部電位VON
の幅を越える大きさに設定されている。これは、潜像担
持体の画像部に現像剤を付着させるのに十分なバイアス
の閾値が非画像部の電位より高くなり、逆に非画像部に
付着した現像剤を剥離するのに十分なバイアスの閾値が
画像部の電位より低くなるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の現像装
置では、潜像担持体の非画像部に現像剤が付着し、剥離
が十分に実現できないため、非画像部に現像剤が付着す
るカブリが発生したり、中間調画像での細線の途切れ、
太り、散りによるにじみなどが発生し、画質が低下する
という問題が生じている。特に、カラー画像の形成で
は、このようなカブリや細線の途切れ、太り、散りによ
るにじみなどが発生すると、各色材の重ね合わせ出力と
なるため、ハーフトーンで満足のできる色がだせなくな
るという問題がある。また、これらの問題を軽減するた
めには、現像剤担持体と潜像担持体との間の高精度なギ
ャップ管理が必要になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するものであって、カブリや細線の途切れ、太り、散
りによるにじみなどの発生を防ぐようにするものであ
る。
【0005】そのために本発明は、直流バイアスに交流
を重畳した交流重畳バイアスを現像剤担持体に印加し層
形成部材により前記現像剤担持体上に現像剤薄層を形成
して潜像担持体の潜像を現像する現像装置において、先
端に半導体ゴムチップを付設した層形成部材を現像剤担
持体に接触させ、前記層形成部材を前記交流重畳バイア
スが印加される現像剤担持体と同電位にするように構成
したことを特徴とするものである。
【0006】前記現像剤担持体は、金属シャフト表面に
均一な凹凸面を形成後、メッキ層を形成させたものであ
り、前記現像剤担持体は、アルミシャフト表面にショッ
トブラストを行って凹凸を形成し、ニッケル無電解メッ
キ処理を行ったものであり、前記層形成部材は、ステン
レス板に体積抵抗率が109 Ωcm以下のウレタンゴム
を付設したものであり、前記ウレタンゴムは、カーボン
ブラック分散により、現像剤付着のない現像剤担持体に
当接させた状態で500Vの直流電圧を印加した場合に
体積抵抗率105 Ωcm以上に導電化したものであるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る現像装置の
実施の形態を説明するための図、図2は本発明に係る現
像装置の交流重畳バイアスを説明するための図、図3は
帯電ローラに印加される直流バイアスと潜像担持体の表
面電位との関係を説明するための図、図4は現像γ、交
流重畳バイアスの最大値・最小値間電圧VPP、閾値Vth
の関係を説明するための図である。図中、1は潜像担持
体、2は現像剤担持体、3は供給部材、4は層形成部
材、5は直流バイアス電源、6は交流バイアス電源、7
は現像剤を示す。
【0008】図1において、潜像担持体1は、例えば接
触して従動回転する帯電ローラ(図示せず)に直流バイ
アスVa が印加されることにより非画像部の表面電位
(非画像部電位、帯電電位)V0 が設定され、露光デー
タにより書き込みが行われ画像部電位(露光電位)VON
が設定されて静電潜像が形成されるものである。現像剤
担持体2は、潜像担持体1に当接して潜像担持体1の表
面に露光データにより書き込まれた静電潜像に現像剤7
を付着させて現像するものである。供給部材3は、現像
剤担持体2と接触回転するように配置され現像剤担持体
2に現像剤7を供給するものであり、層形成部材4は、
現像剤担持体2の上に現像剤薄層を形成する弾性規制部
材である。直流バイアス電源5及び交流バイアス電源6
は、現像剤担持体2及び供給部材3に交流重畳バイアス
を印加するものである。
【0009】本発明は、直流バイアスをVdcとし、これ
に交流が重畳された交流重畳バイアスの最大値、最小値
をVmax 、Vmin 、交流バイアスの最大値・最小値間電
圧をVPP(=Vmax −Vmin )で表すと、 〔数1〕 |V0 −Von|≧|Vpp| |Vdc|≦|V0 −Von|/2 の関係を満たす範囲で設定するものであり、|Vmin
≧|Von|でVppを比較的小さくした場合の例を示した
のが図2(a)、|V0 −Von|=|Vpp|で、かつ|
dc|=|V0 −Von|/2とした場合の例を示したの
が図2(b)、ここからVdcを下げていった場合の例を
示したのが図2(c)である。図2(b)に示す例の場
合には|Vmax |=|V0 |、|Vmin |=|Von|と
なり、ここからVdcを下げる図2(c)に示す例の場合
には|Vmin |<|Von|となる。上記のようにバイア
スを設定することにより、非画像部に対する現像剤の付
着は発生せず、仮に発生しても軽微なものに抑えること
ができ、問題ないレベルであることが本発明の大きな効
果である。発明者は、V0 とVon、VppとVdcを様々に
変化させて画像形成を行ったところ、非画像部のカブリ
がなく、かつ画像にムラが少ない、しかも階調性に優
れ、細線の再現性がよい印字の条件として、上記の条件
を見いだしたものである。
【0010】交流バイアスの最大値・最小値間電圧Vpp
が大きいほど、DCγカーブが離れるため階調性が向上
するが、ある程度Vppを大きくすると、その効果が殆ど
変わらなくなる領域があり、それが|V0 −Von|近傍
であった。|V0 −Von|を越えてVppを大きくしても
それほど効果の違いが見いだせないと共に、潜像担持体
における潜像破壊や地カブリ発生といった不具合が発生
しやすかった。特に地カブリに関しては、Vppを大きく
すると避けられず、一旦発生した地カブリは、Vmin
0 との電位差による剥離作用を強める必要があるた
め、さらにVppを大きくするか、重畳する交流のデュー
ティや波形を変化させるなど極めて煩雑な設計を余儀な
くされることが判明した。さらにそのようにしても、一
旦、潜像担持体上に付着した現像剤は、ファンデルワー
ルス力や現像剤電荷による鏡像力が働くために、電界の
みにおいては完全に除去することが困難であった。よっ
て、良好な画像を得るこめには、非画像部には現像剤付
着を極力発生させないように各電位を設定することが最
も賢明な手法であることを見いだした。
【0011】上記の各バイアスの1実施例として、帯電
ローラに印加する直流バイアスVa=−1200Vが設
定されると、潜像担持体1の帯電電位V0 =−600
V、現像バイアス(交流重畳バイアス)の最大値Vmax
=−500V以上に設定され、潜像担持体1の露光電位
ON=−30V、現像バイアスの最小値Vmin =−10
0V以下に設定される。そして、最大値・最小値間電圧
PP=400V、周波数f=2kHz、直流バイアスV
dc=−300Vに制御される。現像剤担持体2に対して
加える交流重畳バイアス源としては、例えば50%デュ
ーティの方形波が比較的安価に簡略な電源回路で実現で
きるが、この他にも台形波、三角波、正弦波等を使用す
ることも可能であり、デューティも任意に可変である。
【0012】潜像担持体OPC表面電位V0 は、表面電
位計(トレック社製:Model1344など)により測定で
き、帯電ローラに印加される直流バイアスVa により変
化し、その直流バイアスVa と表面電位V0 、VONとの
関係を示したグラフが図3である。このように直流バイ
アスVa の設定により表面電位V0 、VONを定めること
ができ、直流バイアスVdcや最大値・最小値間電圧VPP
及び直流バイアスVa は任意に設定することが可能であ
るので、例えば中間転写媒体上で現像剤の濃度検知を行
った後、所望の濃度が得られる直流バイアスVdcや最大
値・最小値間電圧VPPを設定し、それらの値に応じて予
めデータ入力されたV0 ーVa の関係式から直流バイア
スVa を設定することができる。
【0013】図4において、横軸は電位V、縦軸は現像
剤の付着濃度を示し、直流バイアスVdcによる現像γ1
に対し最大値・最小値間電圧VPPの交流重畳バイアスに
よる現像γ1′はより寝た特性となり階調性が良好とな
る。しかも、交流重畳バイアスの最小値Vmin を直流バ
イアスとした場合の現像γmin と最大値Vmax を直流バ
イアスとした場合の現像γmax とすると、この振幅の交
流重畳バイアスを印加した場合には、図示のようにその
間で寝た特性となるので、振幅が大きくなるほど大きく
寝た特性となる。つまり、交流重畳バイアスによる現像
γ1′は、交流重畳バイアスの最大値・最小値間電圧V
PPの大きさに依存し、その分閾値Vth1もVth1′へシ
フトする。ここで閾値Vth1、Vth1′は、現像剤が付
着し始めるバイアス値である。したがって、この閾値V
th1、Vth1′よりバイアスを低く設定すれば、現像剤
の付着はなく、バイアスが閾値Vth1、Vth1′を越え
ると現像剤の付着が見られ、その越える程度が大きくな
るにしたがって付着の度合いが強くなる。このことから
明らかなようにカブリをなくし、また剥離効果を上げる
には、バイアスをこの閾値より少なくとも低く設定する
ことが条件となる。しかも、この閾値は、直流バイアス
dcを変えることによりシフトするだけでなく、交流重
畳バイアスの最大値・最小値間電圧VPPを変えることに
よってもシフトする。
【0014】図5は本発明に係る現像装置の他の実施の
形態を示す図であり、8は直流バイアス電源を示す。図
5に示す実施の形態は、現像剤担持体2に直流バイアス
電源5と交流バイアス電源6の電圧が重畳された交流重
畳バイアス電圧が印加され、供給部材3には直流バイア
ス電源8により直流バイアス電圧が印加されている。供
給部材3に加えられるバイアス電圧は現像剤担持体2に
現像剤を供給するような電界を形成するものである。
【0015】図6は本発明に係る現像装置の概略全体構
造の1例を示す図であり、11は現像室、12はサブホ
ッパー、13は台、14は現像器、15はアジテータ機
構、16はトナー補給口、17はトナーカートリッジを
示す。なお、フルカラー現像装置の場合、Y,M,C,
Bkの現像装置があるが、図6では1つの現像装置のみ
示している。
【0016】図6において、潜像担持体1は、表面に感
光層が形成された弾性ローラからなり、表面が他部材、
例えば帯電装置と当接する位置において弾性ローラを内
方から支持するバックアップローラが設けられている。
現像装置2は、例えば潜像担持体1に対向して設けら
れ、現像器筐体14が台13に固定され、サブホッパー
12内にはトナーカートリッジ17からトナー補給口1
6を通して供給される現像剤を現像室11へ攪拌搬送す
るアジテータ機構15、アジテータ機構15から搬送さ
れた現像剤を供給する供給部材3、供給部材3と弾性接
触して表面に供給された現像剤を潜像担持体1に移行さ
せる現像剤担持体2、現像剤担持体1の表面の現像剤薄
層の厚みを規制する層形成部材4を備えている。
【0017】現像剤担持体2と供給部材3とは弾性接触
して周速差をもってアゲインスト方向に回転し、現像剤
を擦り付けるようにして現像剤担持体表面に所定厚み
(例えば、数100μm)の厚みの現像剤層を形成す
る。この時、現像剤は現像剤担持体2と供給部材3との
摩擦により所定極性に帯電し、さらに層形成部材4で1
0μm程度の層厚に規制され、このときブレードとの摩
擦によっても同じ極性に帯電する。現像剤担持体2と潜
像担持体1はフォワード方向に回転して、周速差により
スリップしながら感光体上の静電潜像を接触現像する。
【0018】そのため現像剤担持体2には、上記のよう
に潜像担持体1に対して現像剤を付着させて画像を形成
するような交流重畳バイアスが印加され、さらに、供給
部材3には、現像剤担持体2に現像剤を供給するために
電界を形成するバイアスが印加されている。例えば供給
部材3には、現像剤担持体2に対してイエローとマゼン
タ現像器でIS =−2μA、シアン現像器でIS =−3
μA、ブラック現像器でIS =−5μAの定電流が流れ
るような定電流電圧電源が接続される。また、現像剤担
持体2、供給部材3に対しては、潜像担持体1の潜像を
現像する時にのみ電圧を印加し、その他の期間は電圧を
印加しないように制御される。
【0019】次に、上記現像装置を構成する各部材につ
いて具体的な実施例により詳述する。まず、現像剤担持
体は、アルミシャフト表面にショットブラストにて凹凸
形成後、ニッケル無電解メッキ処理をして作製してい
る。凹凸形成においては、ショットブラストとして♯4
00の真球セラミックビーズを用い、ショット圧力2k
g/cm2 、ノズル距離30cm、20rpmにて回転
させたアルミシャフトのシャフト全域にショットブラス
ト処理がされるように往復運動されたノズルにより、3
0秒間ショットブラスト処理をして凹凸を形成させてい
る。ショットブラストに使用できるのは、セラミックビ
ーズには限定されず、ガラスビーズやステンレス等の鉄
製ビーズを使用することもできる。このようなショット
ブラスト後の表面粗さを測定したところ、表面粗さRz
=7.5μm、Pc=230であった。表面を切断して
電子顕微鏡(SEM)にて500〜1000倍で観察を
行っこところ、表面凹凸はクレータ状で均一な凹凸面が
形成されていた。
【0020】このようなショットブラストを行ったアル
ミシャフトにニッケル無電解メッキ処理を行い、メッキ
層を形成させて現像剤担持体を完成させた。メッキ厚み
を3〜5μmを狙いとしてメッキ処理を行い、洗浄・脱
脂・前処理後、ニッケル無電解メッキ処理を行い、その
後洗浄・乾燥して作製した。このようなメッキ処理後の
現像剤担持体の表面粗さを測定したところ、Rz=7μ
m、Pc=220であった。このときの表面を電子顕微
鏡にて500〜1000倍で観察したところ、メッキは
下地のショットブラスト面にきれいにならって形成され
ており、ショットブラスト後に観察されたディンプル形
状が再現よく残っていた。
【0021】また、表面にニッケルメッキ処理を施した
現像剤担持体の他、ブラスト処理後にアルマイト処理や
プラズマ処理などにより、表面に抵抗層を設けたものも
使用することもできる。さらに、用途に応じて表面に導
電剤を分散させた樹脂コートや絶縁生樹脂コート処理を
施した現像剤担持体を使用することも可能であるが、ニ
ッケルメッキ処理を施したものと比較すると樹脂コート
層は磨耗するため耐久寿命が若干短くなる。
【0022】弾性規制部材からなる層形成部材4は、剛
体金属板に先端ゴムチップを付設したものであり、剛体
金属板として厚み1.5mmのステンレス板、ゴムチッ
プとしてウレタンゴムを使用している。ウレタンゴム
は、カーボンブラック分散により、現像剤付着のない現
像剤担持体に当接させた状態で500Vの直流電圧を印
加した場合に体積抵抗率105 Ωcmに導電化したもの
である。イオン導電剤などを分散させた樹脂を表面に塗
工することもできる。ウレタンゴムの体積抵抗率が大き
い場合には、現像剤担持体上の搬送面がライン状凹凸に
はなるものの、コントラストの不鮮明なラインとなり、
コントラストの高い目視上でハッキリとしたライン状凹
凸搬送面が形成できるのは、ウレタンゴムの体積抵抗率
が109 Ωcm以下であった。ライン状凹凸搬送面がハ
ッキリと確認できない場合は、周方向にスジ状の搬送ム
ラが確認され、均一性が悪くなる。
【0023】ウレタンゴムのゴム硬度Hsは、JIS
AにてHs=55〜80度がよい。ゴム硬度が大きい
と、ゴム弾性が機能しなくなるために現像剤担持体に追
従せず、現像剤担持体上にライン状の凹凸搬送面が形成
されにくく、ゴム硬度が小さいと、現像剤担持体に当接
した場合にゴムが振動してしまうため、交流重畳バイア
スの周波数に対応して形成されるはずのライン状凹凸搬
送面がゴム振動により乱されてしまう。
【0024】1実施例では、ゴム硬度70度のウレタン
ゴムを使用して、射出成形により剛体金属板の先端に付
設し、射出成形後、現像剤担持体と接する部分を研削
し、R形状を作製している。層形成部材の段差は検査工
程時に作製し、研削砥石の形状および研削量により所望
の段差、位置、大きさを作製する。これ以外にも射出成
形に用いる金型により、段差を所望の位置・大きさに作
成することもできる。層形成部材として、当接位置より
1.5mmの位置、0.1mmの大きさで段差を作成し
た。また、層形成部材表面粗さは、研削工程に使用する
砥石の粗さを変化させて作成しており、上流側の表面粗
さをRa=0.3μm、下流側の表面粗さをRa=0.
08μmとしている。このようにして作成された層形成
部材を現像剤担持体に対してエッジ当接させる。層形成
部材は位置決めの長孔を設けて位置決めピンによりエッ
ジ当接が常に一定の角度と現像剤担持体に対して平行に
なるようにした。エッジ当接とすることにより、小さな
当接荷重により薄層形成が可能となり、現像剤が進入す
る楔部分(層形成部材と現像剤担持体との間の三角部
分)の面積が小さくなり、現像剤つまりが生じにくくな
り、長手方向に均一なライン状凹凸搬送面を形成でき
た。
【0025】また、層形成部材は、現像剤担持体のシー
ル部分で現像剤を介することなく接触させ、現像剤担持
体に対して接触させている部分以外において、電気的に
フロートにしている。その結果、層形成部材と現像剤担
持体は、半導体ゴムを介して同電位に設定される。層形
成部材と現像剤担持体の電位を同電位にするために通常
考えられるのは、バイアスを印加する電極を設置する構
成であるが、本発明では、層形成部材に付設された半導
体ゴムの抵抗を管理することにより、電極を省略してい
る。
【0026】供給部材としては、ウレタンフォームロー
ラを現像剤担持体に圧接して配置し、現像剤担持体に対
してアゲインスト方向に一定の周速比で回転させてい
る。ウレタンフォームの体積抵抗率は105 〜108 Ω
cmがよい。抵抗値が高過ぎると電荷が追従しないため
に供給バイアスの効果がなく、小さ過ぎると現像剤担持
体との間でリークしてしまうため好ましくない。本実施
例では、107 Ωcmのウレタンフォームを用いた。ウ
レタンフォームと現像剤担持体との接触ニップは2〜
4.5mmが良い。接触ニップが小さい場合は現像剤の
供給力が低下し、接触ニップが大きい場合は現像剤担持
体の駆動トルクが大きくなり、バンディングなどにより
画質劣化が生ずる。本実施例では3.5mmとした。現
像剤担持体に対する周速比はアゲインスト回転の場合は
0.3〜1が良い、周速比が小さいと供給性が不足し、
大きいと駆動トルクが増加し、画質が劣化する。本実施
例では0.53とした。ウレタンフォームのセル径は現
像剤の体積平均粒径の10〜50倍が良い。現像剤の体
積平均粒径に対して小さい場合はセルに現像剤が詰まっ
てしまい供給性が不足し、大きい場合はセル径によるハ
ケメが画像上発生し、画質劣化が生ずる。本実施例では
セル径が120μmで、現像剤の体積平均粒径7μmに
対し、約17倍であるウレタンフォームを使用した。
【0027】現像装置を組み立てた後、ポリエステル樹
脂をメインとする現像剤を現像装置内に封入した。現像
剤の母粒子は、ポリエステル樹脂、顔料、荷電制御剤、
ワックスを高温で混錬した後、粉砕、分級して作製し、
さらに、この母粒子に粒径の異なる2種類のシリカ微粒
子を3重量%外添させたものであり、粒体の粒度測定器
コールタカウンター(コールター社製:TAーII)によ
る測定で体積平均粒径7μmである。
【0028】次に、本発明に係る現像装置により形成さ
れる現像剤担持体上のライン状凹凸搬送面について説明
する。図7は現像剤担持体上のライン状凹凸搬送面を説
明するための図であり、30は現像剤層、31は現像剤
担持体の表面を示す。
【0029】層形成部材4の先端に設けられている弾性
体ゴムはその体積抵抗率が109 Ωcm以下、好ましく
は105 乃至107 Ωcmの半導電性のゴムである。層
形成部材4は金属性の現像剤担持体2に当接しており、
現像剤担持体2に対して交流重畳バイアスを印加したと
き、現像剤担持体2と層形成部材4とは同電位で変動す
る。この電位変動は、0Vの場合、現像剤が現像剤担持
体2と層形成部材4との接触部(ニップ部)に進入する
力を受けて、ニップ部を通過して搬送され、−400V
の場合、現像剤がニップ部に進入するのと逆の力を受け
てニップ部を通過できないため搬送されない。このよう
な電位変動により現像剤に対してON/OFFシャッタ
ー作用が起こり、これが交流バイアスの周期で起こるた
め現像剤担持体の搬送面上にはライン状に凹凸現像剤層
が形成される。
【0030】現像剤担持体2に印加される交流重畳バイ
アスにおいて、その最大値・最小値間電圧Vppは任意に
設定可能であるが、小さい場合には、現像剤に対する電
界振動の影響が小さくなるために、バンディング低減や
縦帯ムラ低減の効果がほとんどなく、また、大きい場合
には、潜像担持体1に当接させた際に電荷注入が発生
し、潜像を破壊してしまうという不具合がある。本実施
例では、Vpp=400V、Vdc=−200V(0〜−4
00Vの範囲の振幅で振動するバイアス)、Vdc=0V
(+200V〜−200Vの範囲の振幅で振動するバイ
アス)を印加している。
【0031】現像剤担持体上のライン状凹凸搬送面は、
現像剤担持体に印加される交流重畳バイアスの周波数と
周速によりその幅が決定される。1実施例として、現像
剤担持体の周速を360mm/s、現像剤担持体へ印加
される交流重畳バイアスを2kHzとすると、その電圧
変動に従い現像剤担持体上に形成されるラインは、図7
に示すように0.18mm間隔、ライン幅0.09mm
で形成された。この判定は、現像剤担持体上に形成され
た搬送面の目視観察で可能であるが、より客観的にはテ
ープ転写後のラインをマイクロデンシトメータ(株式会
社阿部設計製)にて測定し、数回測定したときのMTF
値の平均が10以上であればライン状と判別できる。M
TF値は5本のラインを測定した時のライン濃度最大値
の平均値Ionと、ライン間濃度最小値の平均値Ioff を
算出し、簡易的には次式にて算出される。
【0032】MTF値={(Ion−Ioff )/(Ion+
Ioff )}×100 本実施例の現像装置を用いてバイアスを印加しながら、
現像剤担持体を駆動させて現像剤担持体上に現像剤薄層
を形成したところ、搬送面はライン状になり、搬送面上
のライン状現像剤を乱さないように注意して12mm幅
テープに転写し、マイクロデンシトメータにてMTF値
を測定したところ、MTF=25であった。
【0033】このライン状の凹凸搬送面は、交流バイア
スの周波数設計によりその凹凸ピッチをコントロールす
ることが可能で、駆動ギヤ送りムラのピッチよりも小さ
くすることにより、現像剤担持体駆動ギヤの間欠送りの
ムラを是正して現像剤の搬送量を常に一定にするという
搬送量の安定化作用が得られる。このように、搬送量を
均一にすることができるため、所謂バンディングが低減
されるという効果が達成される。
【0034】またバンディングの発生にはもう1つの原
因があり、潜像担持体と現像剤担持体の接触部において
現像剤担持体送りムラにより、現像される量に差が発生
することに起因して、濃淡差が画像上に現れるものであ
る。このようなバンディングは実質的に搬送量の厚みを
一定にしても現像ニップ部に入った時点で周速が変動す
ると発生する。現像剤担持体に交流バイアスを印加しな
い場合の搬送面においては、現像剤充填率(現像ニップ
部での空間と現像剤の比率)が80%以上と高く、現像
剤担持体送り方向の現像剤が動ける自由度(スペース)
がほとんどないために、現像ニップ部で現像量差が発生
すると、それがそのまま画像上の濃淡となる。
【0035】これに対して、本発明の現像装置では、交
流重畳バイアスにより搬送面に積極的にライン上の凹凸
を形成しているため、現像剤充填率が少なくとも50%
以下となり、特に現像剤担持体送り方向に対する現像剤
の動ける自由度が高いため、現像バイアスに従って送り
方向前後にも現像剤が自由に動くことができ、その結
果、潜像担持体表面への付着が可能になるため静電潜像
が忠実に再現され、バンディングを発生しない。さら
に、潜像担持体として弾性感光体を用いると、ニップ部
において感光体が弾性変形し、その結果、一層現像剤が
動けるスペースが増すためバンディングの発生を抑止す
ることができる。
【0036】以上のように積極的にライン状の凹凸搬送
面を形成することにより、ギヤ送りムラによる影響を低
減することと、現像ニップ部において現像剤充填率を低
減化して現像剤の動ける自由度を高くできることの相乗
効果により、実質的にバンディングの発生を皆無にする
ことが可能となり、カラープリンタのように多くの色を
重ねて形成される画像においてノイズのない良好な画質
が得られる。
【0037】また、搬送面がライン状凹凸に形成される
ため、非画像部に付着した現像剤がこの凹凸によりかき
取られ、カブリや散りが低減される。また、搬送面上の
凹凸周期は交流重畳バイアスの周波数に応じて現像剤担
持体上に形成され、同じ搬送量がある場合は凸部の現像
剤の厚みは一般的な薄層搬送面と比較して約2倍とな
る。このような凹凸現像剤層が潜像担持体と接触した場
合、凹部では現像剤充填率が低いため、現像剤がバイア
ス電界にしたがって移動しやすく、非画像部に付着した
現像剤は現像剤担持体側に剥離されやすい。また凸部で
は、非画像部に付着した現像剤と凸部とが少なくとも一
旦は接触し、その際ファンデルワールス力により付着し
ている現像剤がかき取られて現像剤担持体側に移ること
になる。このような作用からカブリや散りをほとんどな
くすことができる。
【0038】また、本発明によれば、現像剤凝集体の解
砕効果により層形成部材と現像剤担持体間の詰まりを低
減する作用がある。現像器内の現像剤は放置等によりあ
る程度の大きさの凝集体を形成して存在する。アジテー
タの攪拌により、このような凝集体は機械的にある程度
の大きさに解砕されて現像剤担持体に供給されるが、層
形成部材と現像剤担持体のニップ部に進入すると、すり
抜けることができず、詰まりを生ずる場合がある。この
詰まりが発生した箇所では、搬送量が少なくなり、縦帯
ムラや縦スジ等の搬送ムラとなり、画像上の濃淡ムラと
なる。また、詰まった現像剤はその箇所に溜まるために
繰り返し現像剤担持体と接触して現像剤担持体フィルミ
ングを発生する。しかし、本発明では現像剤担持体に交
流重畳バイアスを印加し、層形成部材と現像剤担持体と
のニップ部の前半で電位変動により現像剤を振動させて
凝集塊が解砕し、1次粒子に近い状態で現像剤担持体層
形成部材間に進入するようになる。このため、層形成部
材と現像剤担持体間のニップ部を容易にすり抜けるか、
もしくは規制されて現像器後方に流動するため、現像剤
詰まりがなく良好な画像を得ることができる。
【0039】前述したように、交流重畳バイアスにより
層形成部材と現像剤担持体とが同電位で変動し、現像剤
に対して高または低電位の時は現像剤がすり抜け、低ま
たは高電位のときは現像剤が遮断されることにより、ラ
イン状の凹凸搬送面が形成されるので、層形成部材が絶
縁性(1010Ωcm以上)の場合はチャージアップ等に
より現像剤担持体に対する電位が不安定となり、ライン
状搬送面が安定してできないので好ましくない。
【0040】次に、本発明に係る現像装置を搭載した画
像形成装置について説明する。図8は本発明に係る現像
装置を搭載した画像形成装置の1構成例を示す図であ
り、この画像形成装置は、イエローY、シアンC、マゼ
ンタM、ブラックKからなる4色のトナー(現像剤)に
よる現像器を用いてフルカラー画像を形成することので
きる装置である。
【0041】図8において、100は像担持体ユニット
が組み込まれた像担持体カートリッジである。この例で
は、感光体カートリッジとして構成されていて、その感
光体(潜像担持体)140が図示しない適宜の駆動手段
によって図示矢印方向に回転駆動される。感光体140
は、薄肉円筒状の導電性基材と、その表面に形成された
感光層とを有している。その感光体140の周りには、
その回転方向に沿って、帯電手段として帯電ローラ16
0、現像手段としての現像器10(Y、C、M、K)、
中間転写装置30、およびクリーニング手段170が配
置される。
【0042】帯電ローラ160は、感光体140の外周
面に当接してその外周面を一様に帯電させる。一様に帯
電した感光体140の外周面には、露光ユニット40に
よって所望の画像情報に応じた選択的な露光L1がなさ
れ、この露光L1によって感光体140上に静電潜像が
形成される。この静電潜像は、現像器10によって現像
剤が付与されて現像される。
【0043】現像器として、イエロー用の現像器10
Y、シアン用の現像器10C、マゼンタ用の現像器10
M、およびブラック用の現像器10Kが設けられてい
る。これら現像器10Y、10C、10M、10Kは、
それぞれ揺動可能に構成されており、選択的に1つの現
像器の現像ローラ(現像剤担持体)11のみが感光体1
40に当接し得るようになっている。したがって、これ
らの現像器10は、イエローY、シアンC、マゼンタ
M、ブラックKのうちのいずれかのトナーを感光体14
0の表面に付与して感光体140上の静電潜像を現像す
る。現像ローラ11は、硬質のローラ、例えば表面を粗
面化した金属ローラで構成されている。現像されたトナ
ー像は、中間転写装置30の中間転写ベルト36上に転
写される。クリーニング手段170は、上記転写後に、
感光体140の外周面に残留し付着しているトナーTを
掻き落とすクリーナブレードと、このクリーナブレード
によって掻き落とされたトナーを受ける受け部とを備え
ている。
【0044】中間転写装置30は、駆動ローラ31と、
4本の従動ローラ32、33、34、35と、これら各
ローラの周りに張架された無端状の中間転写ベルト36
とを有している。駆動ローラ31は、その端部に固定さ
れた図示しない歯車が、感光体140の駆動用歯車19
0と噛み合っていることによって、感光体140と略同
一の周速で回転駆動され、したがって中間転写ベルト3
6が感光体140と略同一の周速で図示矢印方向に循環
駆動されるようになっている。
【0045】従動ローラ35は、駆動ローラ31との間
で中間転写ベルト36がそれ自身の張力によって感光体
140に圧接される位置に配置されており、感光体14
0と中間転写ベルト36との圧接部において一次転写部
T1が形成されている。従動ローラ35は、中間転写ベ
ルト36の循環方向上流側において一次転写部T1の近
くに配置されている。
【0046】従動ローラ31には、中間転写ベルト36
を介して図示しない電極ローラが配置されており、この
電極ローラを介して、中間転写ベルト36の導電層に一
次転写電圧が印加される。従動ローラ32は、テンショ
ンローラであり、図示しない付勢手段によって中間転写
ベルト36をその張り方向に付勢している。従動ローラ
33は、二次転写部T2を形成するバックアップローラ
である。このバックアップローラ33には、中間転写ベ
ルト36を介して二次転写ローラ38が対向配置されて
いる。二次転写ローラ38には、二次転写電圧が印加さ
れ、図示しない接離機構により中間転写ベルト36に対
して接離可能になっている。従動ローラ34は、ベルト
クリーナ39のためのバックアップローラである。ベル
トクリーナ39は、中間転写ベルト36と接触してその
外周面に残留し付着しているトナーを掻き落とすクリー
ナブレード39aと、このクリーナブレード39aによ
って掻き落とされたトナーを受ける受け部39bとを備
えている。このベルトクリーナ39は、図示しない接離
機構により中間転写ベルト36に対して接離可能になっ
ている。
【0047】中間転写ベルト36は、導電層と、この導
電層の上に形成され、感光体140に圧接される抵抗層
とを有する複層ベルトで構成されている。導電層は、合
成樹脂からなる絶縁性基体の上に形成されており、この
導電層に前述した電極ローラを介して一次転写電圧が印
加される。なお、ベルト側縁部において抵抗層が帯状に
除去されることによって導電層が帯状に露出し、この露
出部に電極ローラが接触するようになっている。
【0048】中間転写ベルト36が循環駆動される過程
で、一次転写部T1において、感光体140上のトナー
像が中間転写ベルト36上に転写され、中間転写ベルト
36上に転写されたトナー像は、二次転写部T2におい
て、二次転写ローラ38との間に供給される用紙等のシ
ート(記録材)Sに転写される。シートSは、給紙装置
50から給送され、ゲートローラ対Gによって所定のタ
イミングで二次転写部T2に供給される。51は給紙カ
セット、52はピックアップローラである。
【0049】二次転写部T2でトナー像が転写されたシ
ートSH、定着装置60を通ることによってそのトナー
像が定着され、排紙経路70を通って、装置本体のケー
ス80上に形成されたシート受け部81上に排出され
る。なお、この画像形成装置は、排紙経路70として、
互いに独立した2つの排紙経路71、72を有してお
り、定着装置60を通ったシートはいずれかの排紙経路
71又は72を通って排出される。また、この排紙経路
71、72は、スイッチバック経路をも構成しており、
シートの両側に画像を形成する場合には、排紙経路71
又は72に一旦進入したシートが、返送路73を通って
再び二次転写部T2に向けて給送されるようになってい
る。
【0050】以上のような画像形成装置全体の作動の概
要は次の通りである。 (1)図示しないホストコンピュータ等(パーソナルコ
ンピュータ等)からの印字指令信号(画像形成信号)が
画像形成装置の制御部90に入力されると、感光体14
0、現像器10の各ローラ11、および中間転写ベルト
36が回転駆動される。 (2)感光体140の外周面が帯電ローラ160によっ
て一様に帯電される。 (3)一様に帯電した感光体140の外周面に、露光ユ
ニット40によって第1色目(例えばイエロー)の画像
情報に応じた選択的な露光L1がなされ、イエロー用の
静電潜像が形成される。 (4)感光体140には、第1色目の例えばイエロー用
の現像器10Yの現像ローラのみが接触し、これによっ
て上記静電潜像が現像され、第1色目のイエローのトナ
ー像が感光体140上に形成される。 (5)中間転写ベルト36には、上記トナーの帯電極性
と逆極性の一次転写電圧が印加され、感光体140上に
形成されたトナー像が、一次転写部T1において中間転
写ベルト36上に転写される。このとき、二次転写ロー
ラ38およびベルトクリーナ39は、中間転写ベルト3
6から離間している。 (6)感光体140上に残留しているトナーがクリーニ
ング手段170によって除去された後、除電手段41か
ら除電光L2によって感光体140が除電される。 (7)上記(2)〜(6)の動作が必要に応じて繰り返
される。すなわち、上記印字指令信号の内容に応じて、
第2色目、第3色目、第4色目と繰り返され、上記印字
指令信号の内容に応じたトナー像が中間転写ベルト36
上において重ね合わされて形成される。 (8)所定のタイミングで給紙装置50からシートSが
給送され、シートSの先端が二次転写部T2に達する直
前にあるいは達した後に(要するにシートS上の所望の
位置に、中間転写ベルト36上のトナー像が転写される
タイミングで)二次転写ローラ38が中間転写ベルト3
6に押圧されるとともに二次転写電圧が印加され、中間
転写ベルト36上のトナー像(基本的には4色のトナー
像が重ね合わせられたフルカラー画像)がシートS上に
転写される。また、ベルトクリーナ39が中間転写ベル
ト36に当接し、二次転写後に中間転写ベルト36上に
残留しているトナーが除去される。 (9)シートSが定着装置60を通過することによって
シートS上にトナー像が定着し、その後、シートSが所
定の位置に向け(両面印刷でない場合にはシート受け部
81に向け、両面印刷の場合には、スイッチバック経路
71または72を経て返送路73に向け)搬送される。
【0051】本発明に係る現像装置を搭載した上記画像
形成装置により、全面ベタ画像・全面40%ハーフトー
ン画像を形成したところ、濃度ムラがなく均一な画像が
得られた。縦方向のムラは、濃度変移を目視観察および
濃度計測定(X-rite 製:404)で濃度差0.2以内
という基準にて判定したが、全面ベタ画像で0.1以
下、全面40%ハーフトーン画像で0.05以下となり
良好であった。目視上で画像横方向に発生するバンディ
ングムラは確認されず極めて良好であった。カブリ評価
は、白ベタ連続1000枚印字時の現像剤消費量2g以
下という基準で評価し、0.5g/1000枚と十分な
レベルであった。さらに、耐久印字評価として、10万
枚の連続印字を行ったが、現像剤担持体上のフィルミン
グ発生はなく、10万枚後も初期と同様に良好な画像が
得られた。
【0052】上記のような評価を体積抵抗率を変化させ
て行った結果を示したのが〔表1〕である。
【0053】
【表1】
【0054】いずれの場合も画像特性は良好で、実使用
上の問題はなかった。
【0055】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形が可能である。例えば上
記実施の形態では、交流重畳バイアスの最大値V
max は、潜像担持体の非画像部表面電位である帯電電位
0 を基準として設定し、交流重畳バイアスの最小値V
min は、潜像担持体の画像部表面電位である露光電位V
ONを基準として設定したが、潜像担持体の表面電位に対
し現像γが立ち上がるポイントを基準として設定しても
よい。すなわち、現実的に現像剤が付着し始める閾値V
thは、図4で説明したように表面電位V0 、VONと必ず
しも一致するものではない。例えば装置の使用条件、環
境などに応じたそれぞれの閾値Vthを求め、非画像部で
のカブリをなくす条件としては、交流重畳バイアスの最
大値Vmax を潜像担持体の帯電電位V0 に対し現像γが
立ち上がるポイント、つまり閾値Vth0より低くする如
くである。つまり、上記表面電位V0 、VONをそれぞれ
に対応する閾値Vth0 、VthONに読み替えてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、直流バイアスに交流を重畳した交流重畳バイ
アスを現像剤担持体に印加し層形成部材により現像剤担
持体上に現像剤薄層を形成して潜像担持体の潜像を現像
する現像装置において、先端に半導体ゴムチップを付設
した層形成部材を現像剤担持体に接触させ、層形成部材
を交流重畳バイアスが印加される現像剤担持体と同電位
にするように構成したので、層形成部材に付設された半
導体ゴムの抵抗を管理することにより、層形成部材と現
像剤担持体は、半導体ゴムを介して同電位に設定し、バ
イアスを印加する電極を省略することができる。
【0057】また、現像剤担持体に印加する交流重畳バ
イアスの最大値、最小値と潜像担持体の帯電電位、露光
電位の関係を適切に設定することにより、非画像部に現
像剤が付着するのを防ぎ、カブリの発生を抑えることが
でき、適切な現像γを設定し、細線の途切れ、太り、散
りによるにじみなどの発生を防ぎ濃度ムラのない均一な
画像の形成が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る現像装置の実施の形態を説明す
るための図である。
【図2】 本発明に係る現像装置の交流重畳バイアスを
説明するための図である。
【図3】 帯電ローラに印加される直流バイアスと潜像
担持体の表面電位との関係を説明するための図である。
【図4】 現像γ、交流重畳バイアスの最大値・最小値
間電圧VPP、閾値Vthの関係を説明するための図であ
る。
【図5】 本発明に係る現像装置の他の実施の形態を示
す図である。
【図6】 本発明に係る現像装置の概略全体構造の1例
を示す図である。
【図7】 現像剤担持体上のライン状凹凸搬送面を説明
するための図である。
【図8】 本発明に係る現像装置を搭載した画像形成装
置の1構成例を示す図である。
【図9】 現像装置の現像剤担持体に印加される交流重
畳バイアスの大きさを説明するための図である。
【符号の説明】
1…潜像担持体、2…現像剤担持体、3…供給部材、4
…層形成部材、5…直流バイアス電源、6…交流バイア
ス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/08 504 G03G 15/08 504B (72)発明者 古賀 欣郎 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 高城 富美男 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H073 AA03 BA04 BA12 BA13 2H077 AD06 AD13 AD17 AD23 AD36 FA03 FA14 FA16 FA22 FA25 3J103 AA02 AA13 AA61 EA20 FA30 GA57 GA58 HA02 HA31 HA37 HA54

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流バイアスに交流を重畳した交流重畳
    バイアスを現像剤担持体に印加し層形成部材により前記
    現像剤担持体上に現像剤薄層を形成して潜像担持体の潜
    像を現像する現像装置において、先端に半導体ゴムチッ
    プを付設した層形成部材を現像剤担持体に接触させ、前
    記層形成部材を前記交流重畳バイアスが印加される現像
    剤担持体と同電位にするように構成したことを特徴とす
    る現像装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体は、金属シャフト表面
    に均一な凹凸面を形成後、メッキ層を形成させたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像剤担持体は、アルミシャフト表
    面にショットブラストを行って凹凸を形成し、ニッケル
    無電解メッキ処理を行ったものであることを特徴とする
    請求項2記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記層形成部材は、ステンレス板に体積
    抵抗率が109 Ωcm以下のウレタンゴムを付設したも
    のであることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記ウレタンゴムは、カーボンブラック
    分散により、現像剤付着のない現像剤担持体に当接させ
    た状態で500Vの直流電圧を印加した場合に体積抵抗
    率105 Ωcm以上に導電化したものであることを特徴
    とする請求項4記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 前記現像剤担持体は、前記潜像担持体に
    当接するものであることを特徴とする請求項1記載の現
    像装置。
JP2000163858A 2000-06-01 2000-06-01 現像装置 Withdrawn JP2001343822A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163858A JP2001343822A (ja) 2000-06-01 2000-06-01 現像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163858A JP2001343822A (ja) 2000-06-01 2000-06-01 現像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001343822A true JP2001343822A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18667554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000163858A Withdrawn JP2001343822A (ja) 2000-06-01 2000-06-01 現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001343822A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02129655A (ja) * 1988-11-08 1990-05-17 Bando Chem Ind Ltd 現像方法
JPH09288420A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 現像装置
JPH11272067A (ja) * 1998-01-21 1999-10-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 現像装置及びその製造方法
JP2000098733A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Canon Inc 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02129655A (ja) * 1988-11-08 1990-05-17 Bando Chem Ind Ltd 現像方法
JPH09288420A (ja) * 1996-04-23 1997-11-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd 現像装置
JPH11272067A (ja) * 1998-01-21 1999-10-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd 現像装置及びその製造方法
JP2000098733A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Canon Inc 現像装置並びにこの現像装置を備えるプロセスカートリッジ及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6684047B2 (en) Image forming apparatus with reduced image defects
JP2005173484A (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP4649217B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP3749372B2 (ja) 一成分トナーの現像装置
US6526238B2 (en) Developing device
JP2006126878A (ja) 現像装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2002258602A (ja) 画像形成装置
JP2001343822A (ja) 現像装置
JP3897085B2 (ja) 画像形成装置
JP3755575B2 (ja) 現像装置
JP2001343817A (ja) 現像装置
JP2001343818A (ja) 現像装置
JP2001343819A (ja) 現像装置
JP2001343820A (ja) 現像装置
JP2001343821A (ja) 現像装置
JP2006284728A (ja) 現像装置および画像形成方法
JP3856084B2 (ja) 現像剤担持体に印加する交流重畳バイアスの周波数設定方法
JP2001117356A (ja) 現像装置
JP3897084B2 (ja) 画像形成装置
JP2003084563A (ja) 層規制部材、層形成装置、及び画像形成装置
JP2001290365A (ja) 画像形成装置
JP2001356591A (ja) 画像形成装置
JP2002072640A (ja) 現像装置
JP2000206783A (ja) 現像装置
JP5121539B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050308

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051026

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20051130